(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-04
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/02 20060101AFI20230105BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230105BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230105BHJP
【FI】
F21S8/02 430
F21V23/00 150
F21V23/00 170
F21V23/00 160
F21S2/00 430
(21)【出願番号】P 2019084621
(22)【出願日】2019-04-25
【審査請求日】2022-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 敦史
(72)【発明者】
【氏名】森脇 和仁
(72)【発明者】
【氏名】福田 恒
(72)【発明者】
【氏名】雀部 啓太
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-036389(JP,A)
【文献】特開平8-124418(JP,A)
【文献】特開2017-224488(JP,A)
【文献】特開2010-129222(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/02
F21V 23/00
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ブロックに電気的に接続される回路ブロックと、
前記光源ブロック及び前記回路ブロックを保持する筐体と、
を備え、
前記筐体は、高さ及び幅を有する箱状であって高さ方向の第1面及び第2面に第1開口及び第2開口をそれぞれ有する本体を有し、
前記筐体は、前記光源ブロックからの光を前記第1開口を通して前記本体の外部に出射させるように前記光源ブロックを保持し、
前記第2開口は、前記本体の高さ方向に直交する面内において、前記光源ブロックと重複しておらず、
前記筐体は、前記回路ブロックを、前記第2開口から前記本体の内部に前記回路ブロックの一部が突出した状態で保持する、
照明器具。
【請求項2】
前記筐体は、前記光源ブロックを、前記本体内における前記本体の幅方向の第1側壁よりも第2側壁側で保持する、
請求項1の照明器具。
【請求項3】
前記第2開口は、前記第2側壁よりも前記第1側壁側に位置する、
請求項2の照明器具。
【請求項4】
前記筐体は、前記回路ブロックを保持する保持具を有し、
前記保持具は、前記第2開口の前記第1側壁側の縁から前記本体の高さ方向に沿って前記本体の外方に延びる延出部を有し、
前記回路ブロックは、前記回路ブロックの高さが前記本体の幅方向に沿うように前記延出部に固定される、
請求項2又は3の照明器具。
【請求項5】
前記保持具は、前記延出部の先端から、前記本体の幅方向に沿って突出し、前記本体の高さ方向に直交する面内において、前記回路ブロックの全体を覆う保護部を有する、
請求項4の照明器具。
【請求項6】
前記回路ブロックは、電線が接続される端子台を含む、
請求項5の照明器具。
【請求項7】
前記端子台は、前記本体の高さ方向及び幅方向に交差する所定方向において、前記延出部の端にある、
請求項6の照明器具。
【請求項8】
前記端子台は、電線が挿入される接続孔を有し、
前記端子台は、前記接続孔への電線の挿入方向が前記所定方向に沿うように配置される、
請求項7の照明器具。
【請求項9】
前記端子台は、前記接続孔から電線を引き抜くための解除釦を有し、
前記端子台は、前記解除釦の操作方向が前記本体の幅方向に沿うように配置される、
請求項8の照明器具。
【請求項10】
前記端子台は、前記本体の幅方向において、前記第2開口の前記第2側壁側の縁から所定間隔を隔てて配置されている、
請求項9の照明器具。
【請求項11】
前記光源ブロックからの光を反射する反射面を有する反射板を更に備え、
前記反射板は、前記反射面が前記第1開口を向くように、前記本体内において、前記第1側壁と前記光源ブロックとの間に位置する、
請求項2~10のいずれか一つの照明器具。
【請求項12】
前記反射板は、前記本体の外側から前記本体に取り付けられる固定具により前記本体に取り付けられる、
請求項11の照明器具。
【請求項13】
前記本体は、前記第1面の前記第1側壁側の縁から前記本体の幅方向に沿って前記本体の外方に突出するフランジ部を備える、
請求項2~12のいずれか一つの照明器具。
【請求項14】
前記フランジ部は第1フランジ部であり、
前記本体は、前記第1面の前記第2側壁側の縁から前記本体の幅方向に沿って前記本体の外方に突出する第2フランジ部を備え、
前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部よりも、前記本体の幅方向における寸法が長い
請求項13の照明器具。
【請求項15】
前記光源ブロックを更に備える、
請求項1~14のいずれか一つの照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、照明器具に関する。本開示は、特に、建物を構成する部材に取り付けられる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ウォールウォッシャ型の照明器具を開示する。特許文献1の照明器具は、長尺に形成された光源部と、被取付部に設置され光源部が取り付けられる器具本体(筐体)とを備えている。光源部は、発光素子基板(光源ブロック)、保持部、カバー部、光源蓋部、連結具、点灯装置(回路ブロック)を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、点灯装置が器具本体ではなく、器具本体に取り付けられる光源部の保持部に設けられている。更に、点灯装置は、保持部と器具本体との間に収容される。そのため、特許文献1では、回路ブロックへの電線の接続の作業性に課題があった。
【0005】
課題は、回路ブロックへの電線の接続の作業性を向上でき、かつ、高さ方向の寸法を小さくできる、照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の照明器具は、光源ブロックに電気的に接続される回路ブロックと、前記光源ブロック及び前記回路ブロックを保持する筐体とを備える。前記筐体は、高さ及び幅を有する箱状であって高さ方向の第1面及び第2面に第1開口及び第2開口をそれぞれ有する本体を有する。前記筐体は、前記光源ブロックからの光を前記第1開口を通して前記本体の外部に出射させるように前記光源ブロックを保持する。前記第2開口は、前記本体の高さ方向に直交する面内において、前記光源ブロックと重複していない。前記筐体は、前記回路ブロックを、前記第2開口から前記本体の内部に前記回路ブロックの一部が突出した状態で保持する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の態様によれば、回路ブロックへの電線の接続の作業性を向上でき、かつ、高さ方向の寸法を小さくできる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、一実施形態の照明器具の断面図であって、上記照明器具が建物に設置されている状態を示す。
【
図3】
図3は、上記照明器具の別の上方斜視図である。
【
図5】
図5は、上記照明器具の別の下方斜視図である。
【
図8】
図8は、上記照明器具の上方分解斜視図である。
【
図9】
図9は、上記照明器具の本体の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.実施形態
1.1 概要
図1は、本実施形態の照明器具10を示す。照明器具10は、光源ブロック20に電気的に接続される回路ブロック30と、光源ブロック20及び回路ブロック30を保持する筐体40とを備える。筐体40は、高さ及び幅を有する箱状であって高さ方向の第1面50a及び第2面50bに第1開口501及び第2開口502をそれぞれ有する本体50を有する。筐体40は、光源ブロック20からの光を第1開口501を通して本体50の外部に出射させるように光源ブロック20を保持する。第2開口502は、本体50の高さ方向に直交する面内において、光源ブロック20と重複していない。筐体40は、回路ブロック30を、第2開口502から本体50の内部に回路ブロック30の一部が突出した状態で保持する。
【0010】
ここで、回路ブロック30には電線を接続する必要があるから、回路ブロック30全体を本体50内に収容すると、回路ブロック30への電線の接続の作業性が悪化する。一方、回路ブロック30全体を本体50の第2面50b上に配置すると、照明器具10が全体として大型化、特に、高さ方向の寸法が大きくなる。そこで、照明器具10では、筐体40の本体50に、本体50の高さ方向に直交する面内において、光源ブロック20と重複しないように第2開口502を設けている。そして、筐体40は、回路ブロック30を、第2開口502から本体50の内部に回路ブロック30の一部が突出した状態で保持する。この場合には、回路ブロック30が部分的に本体50の外部に露出していることから、回路ブロック30への電線の接続の作業性を向上できる。しかも、回路ブロック30が光源ブロック20と干渉することなく、回路ブロック30の一部を本体50内に配置できる。これによって、本体50の第2面50bからの回路ブロック30の突出量を低下させることができて、照明器具10の高さ方向の寸法を小さくできる。よって、本実施形態の照明器具10によれば、回路ブロック30への電線の接続の作業性を向上でき、かつ、(照明器具10及び筐体40の)高さ方向の寸法を小さくできる。
【0011】
1.2 詳細
以下、本実施形態の照明器具10について、
図1~
図10を参照して説明する。照明器具10は、建物を構成する部材に取り付けられる照明器具である。より詳細には、照明器具10は、
図1及び
図10に示すように、建物を構成する部材である天井100に設置される。本実施形態では、天井100は、システム天井である。天井100は、建物の躯体(天井下地)に設けられた吊りボルト114にハンガー113を利用して吊り下げられる複数のバー120と、複数のバー120で支持される複数の天井パネル130とを備える。更に、ハンガー113には、壁面110を構成するためのパーティション111が吊り下げられる。パーティション111の表面には、意匠性の観点から表面材112,112が取り付けられる。ここで、照明器具10は、建物の部屋全体を照らすというよりは、建物の壁面110を照らすために用いられる(
図10中の矢印は照明器具10から照射される光を示している)。つまり、照明器具10は、ダウンライトの一種であるウォールウォッシャであるといえる。
【0012】
照明器具10は、
図1に示すように、光源ブロック20と、回路ブロック30と、筐体40と、反射板80とを備える。光源ブロック20、回路ブロック30、及び反射板80は、筐体40に取り付けられる。
【0013】
筐体40は、
図2~
図8に示すように、本体50と、保持具60と、一対の固定具70(特に、
図3、
図4、
図6、
図7参照)とを備える。
【0014】
本体50は、
図1に示すように、高さ及び幅を有する箱状である。特に、本体50は、
図2~
図8に示すように、高さ、幅、及び長さを有する直方体の箱状である。本体50は、
図1に示すように、高さ方向(
図1の上下方向)の第1面50a及び第2面50bを有する。また、本体50は、
図6に示すように、幅方向(
図6の上下方向)の第1側壁50c及び第2側壁50d、及び、長さ方向(
図6の左右方向)の第3側壁50e及び第4側壁50fを有する。上述したように、照明器具10は、
図1及び
図10に示すように、建物を構成する部材である天井100に設置される。照明器具10が天井100に設置された場合において、本体50の第1面50aが下方を向き、第2面50bが上方を向くことになる。
【0015】
本体50は、第1面50a及び第2面50bに第1開口501及び第2開口502をそれぞれ有する。第1開口501は、
図4、
図5、及び
図7に示すように、第1面50aの全体に及ぶ開口である。第2開口502は、
図2、
図3、及び
図6に示すように、第2面50bの長さの全体に及ぶが、第2面50bの幅の全体には及んでいない。第2開口502は、第2面50bにおいて、第2側壁50dよりも第1側壁50c側に位置する。
【0016】
本体50は、
図9に示すように、第1部材51、第2部材52、第3部材53、及び第4部材54で構成される。本実施形態では、第1部材51、第2部材52、第3部材53、及び第4部材54は、金属製である。一例では、第1部材51、第2部材52、第3部材53、及び第4部材54は、各々、金属板の打ち抜き加工、及び折り曲げ加工により形成され得る。なお、第1部材51、第2部材52、第3部材53、及び第4部材54を形成するための金属板は、表面が塗装されていてよく、これによって、絶縁性、耐熱性、耐候性、意匠性等の所望の特性を付与できる。
【0017】
第1部材51は、主に本体50の第1側壁50cを構成する。より詳細には、第1部材51は、
図9に示すように、主部511と、突出部512と、(第1)フランジ部513とを備える。主部511は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。主部511は、第1側壁50cとなる部位である。本実施形態では、主部511の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の長さ方向、高さ方向及び幅方向にそれぞれ一致する。主部511の幅方向の第1端(
図9の下端)501aは、本体50の第1面50aの第1側壁50c側の縁となる。主部511の幅方向の第2端(
図9の上端)502aは、本体50の第2開口502の第1側壁50c側の縁となる。突出部512は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。突出部512は、長さが主部511より短い。突出部512は、主部511の幅方向の第2端502aから主部511の幅方向に沿って突出する。突出部512は、主部511の長さ方向の中央部に位置する。突出部512は、保持具60を本体50に取り付けるために用いられる。
【0018】
フランジ部513は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。フランジ部513は、長さが主部511に等しい。フランジ部513は、主部511の幅方向の第1端501aから主部511の厚み方向に沿って第2部材52とは反対側(つまり本体50の外方)へ突出する。本実施形態では、照明器具10は、フランジ部513を壁面110側に向けて天井100に設置することを想定している。そのため、フランジ部513の幅(つまり、本体50からの突出量)は、特には限定されないが、フランジ部513の先端が壁面110を構成するパーティション111に重複することが好ましい。この場合、フランジ部513は、
図1に示すように、第1側壁50cとパーティション111との間の隙間を隠すために利用可能である。なお、
図1に示す例とは異なるが、フランジ部513は、照明器具10の配置の仕方にもよるが天井パネル130の支持にも利用可能である。
【0019】
第2部材52は、主に本体50の第2側壁50dを構成する。より詳細には、第2部材52は、
図9に示すように、主部521と、第1突出部522と、(第2)フランジ部523と、第2突出部524とを備える。主部521は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。主部521は、第2側壁50dとなる部位である。本実施形態では、主部521の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の長さ方向、高さ方向及び幅方向にそれぞれ一致する。主部521の幅方向の第1端(
図9の下端)501bは、本体50の第1面50aの第2側壁50d側の縁となる。第1突出部522は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。第1突出部522は、長さが主部521に等しい。第1突出部522は、主部521の幅方向の第2端から主部521の厚み方向に沿って第1部材51側へ突出する。ここで、第1突出部522の幅は、本体50の第1側壁50cと第2側壁50dとの間の距離より短くなっており、これによって、第1部材51と第1突出部522との間に第2開口502が形成される。よって、第1突出部522の先端502bは、第2開口502の第2側壁50d側の縁となる。
【0020】
フランジ部523は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。フランジ部523は、長さが主部521に等しい。フランジ部523は、主部521の幅方向の第1端501bから主部521の厚み方向に沿って第1部材51とは反対側(つまり本体50の外方)へ突出する。ここで、(第2)フランジ部523は、(第1)フランジ部513よりも、本体50の幅方向における寸法が短い。言い換えれば、第1フランジ部513は、第2フランジ部523よりも、本体50の幅方向における寸法が長い。これは、本実施形態では、照明器具10を、フランジ部523が壁面110とは反対側に向けて天井100に設置することを想定しているからである。この場合、フランジ部523は、
図1に示すように、第2側壁50dと天井パネル130との間の隙間を隠すために利用可能である。また、フランジ部523は、天井パネル130の支持にも利用可能である。
【0021】
第2突出部524は、
図1に示すように、光源ブロック20を隠すために用いられる。つまり、第2突出部524は、光源ブロック20からの光が人の目に直接入る可能性を低減するために設けられている。第2突出部524は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。第2突出部524は、長さが主部521に等しい。第2突出部524は、主部521の幅方向の第1端501bから主部521の厚み方向に沿って第1部材51側へ突出する。
【0022】
第3部材53は、本体50の第3側壁50eを構成する。第3部材53は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。本実施形態では、第3部材53の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の幅方向、高さ方向及び長さ方向に一致する。第3部材53は、長さが、本体50の第1側壁50cと第2側壁50dとの間の距離に等しい。第3部材53は、幅が、主部511及び主部521の幅に等しい。また、第3部材53には、固定具70が取り付けられる。本実施形態では、第3部材53は、固定具70を一対のねじS11により取り付けるための一対のねじ孔531を有する。
【0023】
第4部材54は、本体50の第4側壁50fを構成する。第4部材54は、第3部材53と同様の形状である。第4部材54は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。本実施形態では、第4部材54の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の幅方向、高さ方向及び長さ方向に一致する。第4部材54は、長さが、本体50の第1側壁50cと第2側壁50dとの間の距離に等しい。第4部材54は、幅が、主部511及び主部521の幅に等しい。また、第4部材54には、固定具70が取り付けられる。本実施形態では、第4部材54は、固定具70を一対のねじS11により取り付けるための一対のねじ孔541を有する。
【0024】
第1部材51と第2部材52とは、第1側壁50cと第2側壁50dとが所定間隔を隔てて対向するように配置される。ここで、第1部材51のフランジ部513と第2部材52のフランジ部523とは互いに反対方向に突出する。そして、第1部材51及び第2部材52の長手方向の一端に第3部材53が取り付けられ、第1部材51及び第2部材52の長手方向の他端に第4部材54が取り付けられる。これによって、第1部材51、第2部材52、第3部材53、及び第4部材54が相互に結合されて、本体50が構成される。なお、第3部材53及び第4部材54は溶着等により第1部材51及び第2部材52に取り付けられる。
【0025】
本体50では、第1部材51の主部511、第2部材52の主部521、第3部材53、及び第4部材54が、それぞれ、第1側壁50c、第2側壁50d、第3側壁50e、及び第4側壁50fとなる。また、
図7に示すように、第1部材51の第1端501a、第2部材52の第1端501b、第3部材53、及び第4部材54で囲まれる空間が、第1開口501となる。一方、
図6に示すように、第1部材51の第2端502a、第2部材52の先端502b、第3部材53、及び第4部材54で囲まれる空間が、第2開口502となる。
【0026】
保持具60は、回路ブロック30を保持するために用いられる。本実施形態では、保持具60は、金属製である。一例では、保持具60は、金属板の打ち抜き加工、及び折り曲げ加工により形成され得る。なお、保持具60を形成するための金属板は、表面が塗装されていてよく、これによって、絶縁性、耐熱性、耐候性、意匠性等の所望の特性を付与できる。
【0027】
保持具60は、
図8に示すように、延出部61と、保護部62とを備える。延出部61は、第2開口502の第1側壁50c側の縁502aから本体50の高さ方向に沿って本体50の外方に延びる。本実施形態では、延出部61は、第2開口502の第1側壁50c側の縁502aから本体50の高さ方向に沿って本体50の外方に延びるように、本体50に取り付けられる。具体的には、延出部61は、本体50の第1部材51の突出部512に取り付けられる。特に、延出部61は、突出部512における第2側壁50d側の面に取り付けられる。なお、延出部61の突出部512への取り付けにはねじ止め等が利用される。本実施形態では、延出部61は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。そして、延出部61の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の長さ方向、高さ方向及び幅方向に一致する。延出部61の第2側壁50d側の面には、回路ブロック30が固定される。保護部62は、
図1及び
図6に示すように、延出部61の先端(延出部61の幅方向の一端)から、本体50の幅方向に沿って突出する。保護部62は、本体50の幅方向に沿って、本体50の第2側壁50d側に突出する。また、保護部62は、
図6に示すように、本体50の高さ方向に直交する面内において、回路ブロック30の全体を覆う。本実施形態では、保護部62は、長さ、幅及び厚みを有する矩形板状である。そして、保護部62の長さ方向、幅方向及び厚み方向は、本体50の長さ方向、高さ方向及び幅方向に一致する。そして、保護部62の長さ方向、幅方向及び厚み方向の寸法は、延出部61に固定された回路ブロック30を全体的に覆うことができる大きさに設定されている。
【0028】
一対の固定具70は、建物を構成する部材に照明器具10を取り付けるために用いられる。本実施形態では、一対の固定具70は、天井100の一対のバー120を利用して、照明器具10を天井100に取り付けるために用いられる。固定具70は、
図9に示すように、取付片71と、延出片72と、固定片73とを有する。取付片71は、本体50に取り付けられる部位である。本実施形態では、取付片71は、板状である。取付片71は、一対のねじS11を用いて本体50の第3部材53と第4部材54との一方に取り付けられる。延出片72は、取付片71から取付片71の幅方向に沿って突出する。延出片72は、バー120で支持される部位である。固定片73は、延出片72から取付片71とは反対側に突出する。固定片73は、
図10に示すように、バー120の側方に位置する。本実施形態では、ねじを利用して固定片73をバー120に固定できるようになっている。
【0029】
光源ブロック20は、壁面110を照らすための光を放射するように構成される。本実施形態では、光源ブロック20は、面光源である。光源ブロック20は、
図1、
図4、及び
図9に示すように、光源21と、導光板22と、支持板23とを備える。
図1から明らかなように、光源ブロック20は、エッジライト(サイドライト)方式の光源である。光源21は、線光源である。光源21は、一例として、一列に並んだ複数のLEDを有する。導光板22は、長さ、幅、及び厚みを有する矩形板状である。導光板22の厚み方向の一面が、発光面220となる。支持板23は、第1支持片231と、第2支持片232とを備える。第1支持片231は、
図1に示すように、本体50に取り付けられる部位である。第1支持片231は、板状である。第1支持片231は、ねじS12を用いて、第2部材52の第1突出部522に固定される。第1支持片231は、第1側壁50cよりも第2側壁50d側に位置するように、第1突出部522に固定される。つまり、筐体40は、光源ブロック20を、本体50内における本体50の幅方向の第1側壁50cよりも第2側壁50d側で保持する。第2支持片232は、第1支持片231の第2側壁50d側の端部から、第1開口501に向かって延びる。第2支持片232は、矩形板状である。導光板22は、第2支持片232の第1側壁50c側の面に取り付けられる。この場合、導光板22は、発光面220が第1側壁50cに対向するように配置される。光源21は、第1支持片231における第1突出部522とは反対側に配置され、導光板22の幅方向の一面に光を照射する。導光板22は、その幅方向の一面に入射した光を、発光面220から外方へ出射させる。
【0030】
回路ブロック30は、光源ブロック20に電気的に接続される。本実施形態では、回路ブロック30は、光源ブロック20への給電及び制御を行う。回路ブロック30は、複数の回路ユニットを含む。本実施形態では、複数の回路ユニットは、端子台31と、端子台32と、電源ユニット33と、端子台34とを含む。
【0031】
端子台31は、電線が接続される端子台である。特に、端子台31は、外部電源からの給電用の電線が接続される端子台である。端子台31は、
図1及び
図2に示すように、電線が挿入される接続孔311を有する。本実施形態では、端子台31は、3対の接続孔311を有している。端子台31は、接続孔311に接続された電線が容易に接続孔311から抜けないように保持する保持機構を有している。保持機構は、従来周知の鎖錠ばね等により実現されるから、詳細には説明しない。端子台31は、更に、
図1及び
図2に示すように、接続孔311に挿入された電線を引き抜くための解除釦312を有する。本実施形態では、端子台31は、3対の接続孔311にそれぞれ対応する3つの解除釦312を有している。解除釦312を操作することで、保持機構による電線の保持が解除され、電線を、解除釦312に対応する接続孔311から引き抜くことが可能となる。本実施形態では、解除釦312の操作は、解除釦312を押す操作である。このような解除釦312自体も従来周知であるから詳細には説明しない。
【0032】
端子台32は、電源ユニット33と光源ブロック20とを接続するために用いられる。端子台32には、電源ユニット33からの電線と、光源ブロック20からの電線とが接続され、これによって、電源ユニット33と光源ブロック20とは、端子台32を介して相互に電気的に接続される。このような端子台32は、従来周知の構成により実現可能であるから、詳細には説明しない。
【0033】
端子台34は、電線が接続される端子台である。特に、端子台34は、外部装置からの信号の伝送用の電線が接続される端子台である。外部装置からの信号は、光源ブロック20の明るさを指定する調光信号であり得る。端子台34は、端子台31と同様に、電線が挿入される接続孔、及び、接続孔から電線を引き抜くための解除釦を有する。このような端子台34は、従来周知の構成により実現可能であるから、詳細には説明しない。
【0034】
電源ユニット33は、端子台31及び端子台34に電気的に接続される。これによって、電源ユニット33は、外部電源から電力を受け取るとともに、外部装置から調光信号を受け取る。また、電源ユニット33は、端子台32を介して光源ブロック20に電気的に接続される。電源ユニット33は、光源ブロック20に電力を供給するための電源回路を含む。電源回路は、例えば、端子台31から得た電力(例えば、商用交流電力)を、端子台32から得た調光信号が示す明るさに対応する、光源ブロック20の駆動用の電力(例えば、直流電力)に変換して端子台34から光源ブロック20に供給する。このような電源回路は、従来周知の構成により実現可能であるから、詳細には説明しない。
【0035】
端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34は、延出部61の第2側壁50d側の面に固定される。特に、端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34は高さ方向が延出部61の厚み方向(つまり、本体50の幅方向)に沿うように延出部61に固定されている。端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34の高さ方向は、回路ブロック30の高さ方向であるといえる。よって、回路ブロック30は、回路ブロック30の高さ方向が本体50の幅方向)に沿うように延出部61に固定されている。更に、端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34は、この順番で、本体50の高さ方向及び幅方向に交差する所定方向に沿って並ぶ。本実施形態では、所定方向は、本体50の長さ方向であり、延出部61の長さ方向に一致する。更に、端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34の各々は、一部が第2開口502から本体50の内部に突出している。言い換えれば、端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34の各々は、部分的に本体50に収容されている。
【0036】
端子台31は、端子台34は、延出部61の長さ方向の第1端に配置される。ここで、端子台31の接続孔311及び解除釦312は外部に露出している。更に、端子台31は、接続孔311が本体50の第3側壁50e側を向くように配置される。特に、端子台31は、接続孔311への電線の挿入方向が所定方向に沿うように配置される。そのため、電線を端子台31に接続する作業が容易になる。更に、端子台31は、解除釦312が本体50の第2側壁50d側を向くように配置される。特に、端子台31は、解除釦312の操作方向(つまり、押圧方向)が本体50の幅方向に沿うように配置される。これによって、解除釦312の操作が容易になり、電線を接続孔311から引き抜く作業が容易になる。更に、端子台31は、本体50の幅方向において、第2開口502の第2側壁50d側の縁502bから所定間隔を隔てて配置されている。これは、端子台31を人が操作するためのスペースを確保するためである。これによって、端子台31に電線を接続する作業、及び、端子台31から電線を取り外す作業が行いやすくなる。
【0037】
端子台34は、延出部61の長さ方向の第2端に配置される。つまり、端子台34も、端子台31と同様に、本体50の高さ方向及び幅方向に交差する所定方向(本体50の長さ方向)において、延出部61の端にある。そして、端子台34は、端子台31と同様に接続孔への電線の挿入方向が所定方向に沿うように配置される。また、端子台34は、端子台31と同様に、解除釦の操作方向が本体50の幅方向に沿うように配置される。更に、端子台34は、端子台31と同様に、本体50の幅方向において、第2開口502の第2側壁50d側の縁502bから所定間隔を隔てて配置されている。したがって、端子台34に電線を接続する作業、及び、端子台31から電線を取り外す作業が行いやすくなる。
【0038】
反射板80は、光源ブロック20からの光を、第1開口501から本体50の外方に向けて反射するための部材である。反射板80は、
図1に示すように、光源ブロック20からの光を反射する反射面800を有する。より詳細には、反射板80は、
図9に示すように、取付部81と、反射部82とを備える。反射部82は、長さ、幅、及び厚みを有する矩形板状である。反射部82の長さは、光源ブロック20の導光板22の長さよりも大きい。反射部82の厚み方向の第1面(
図9の下面)が反射面800として用いられる。取付部81は、反射板80を本体50に取り付けるために用いられる。取付部81は、反射部82の幅方向の一端(
図9の左端)から厚み方向の第2面(
図9の上面)の向く方向に突出する。反射板80は、
図1に示すように本体50内に収容される。ここで、反射板80の反射面800は、第1開口501側に向けられる。また、反射板80は、第1側壁50cと光源ブロック20との間に位置する。ただし、反射板80は、第1面50aよりも第2面50bに近い位置にある。このように、反射板80は、反射面800が第1開口501を向くように、本体50内において、第1側壁50cと光源ブロック20との間に位置する。
【0039】
反射板80は、ねじS13を用いて反射板80の取付部81を本体50の第1側壁50cに固定することで、本体50に取り付けられる。ここで、ねじS13は、本体50の外側から本体50に取り付けられる。つまり、反射板80は、本体50の外側から本体50に取り付けられる固定具(ねじS13)により本体50に取り付けられる。よって、反射板80を本体50に取り付ける際には、本体50の外側で固定具(ねじS13)に取り付ける必要がある。そのため、本体50の内側の作業だけでは、反射板80を本体50に取り付けることができない。逆に言えば、本体50の内側の作業だけでは、反射板80を本体50から取り外すことができない。
【0040】
実施形態では、反射板80は、金属製である。一例では、反射板80は、金属板の打ち抜き加工、及び折り曲げ加工により形成され得る。なお、反射板80を形成するための金属板は、表面が塗装されていてよく、これによって、絶縁性、耐熱性、耐候性、意匠性等の所望の特性を付与できる。特に、反射部82の厚み方向の第1面は、光源ブロック20からの光の反射性を向上させるために塗装され得る。本実施形態では、反射部82の厚み方向の第1面は、白色に塗装されている。
【0041】
2.変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
【0042】
一変形例では、照明器具10は、天井100以外の建物を構成する部材に設置され得る。建物を構成する部材の例としては、床及び壁(内壁又は外壁)が挙げられる。したがって、照明器具10は、必ずしも本体50の第1面50aが下方を向き、第2面50bが上方を向くように設置されるわけではない。
【0043】
一変形例では、照明器具10は、光源ブロック20、及び、反射板80を有していなくてもよい。照明器具10は、少なくとも、回路ブロック30及び筐体40を有していればよい。
【0044】
一変形例では、光源ブロック20は、サイドライト方式の光源ではなく、バックライト方式の光源であってもよい。更に、光源ブロック20は、面光源でなくてもよい。光源ブロック20の光源21は、LEDに限定されず、有機EL素子を備えていてもよい。
【0045】
一変形例では、回路ブロック30の端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34は、必ずしも、上述の所定方向に並ぶ必要はない。上述の所定方向は、上記実施形態では、本体50の高さ方向及び幅方向に直交する方向(本体50の長さ方向)であるが、本体50の高さ方向及び幅方向に交差する方向であってよい。特に、所定方向は、本体50の高さ方向に直交しているほうが好ましいが、本体50の幅方向には必ずしも直交していなくてよい。
【0046】
一変形例では、回路ブロック30は、必ずしも、端子台31、端子台32、電源ユニット33、及び、端子台34を全て備えている必要はない。照明器具10がバッテリを備えている場合には、外部電源との接続は不要であるから、外部装置との接続用の端子台34を有していればよい。また、光源ブロック20と電源ユニット33とが直接的に接続可能であれば、端子台32は不要である。また、外部電源により直接的に光源ブロック20を駆動できるのであれば、電源ユニット33も省略可能である。
【0047】
一変形例では、筐体40は、必ずしも、保持具60を備えている必要はない。つまり、回路ブロック30は、本体50に直接的に固定されてよい。また、筐体40は、必ずしも、固定具70を備えている必要はない。つまり、本体50は、天井100(バー120)に直接的に固定されてよい。
【0048】
一変形例では、本体50は、高さ及び幅を有する箱状であればよく、必ずしも直方体の箱状である必要はない。例えば、本体50は、円形又は多角形の箱状であってよく、この場合、幅は、高さ方向に直交する方向の寸法として選択されてよい。また、本体50において、第2開口502は、光源ブロック20と本体50の高さ方向に直交する面内において重複していなければよく、必ずしも、第2側壁50dよりも第1側壁50c側に位置していなくてもよい。つまり、第2開口502の位置は、光源ブロック20の位置によって適宜変更可能である。
【0049】
一変形例では、保持具60は、本体50に一体的に設けられてもよい。保護部62は、回路ブロック30だけではなく、第2開口502全体を覆うような形状であってよい。ただし、保持具60は、必ずしも、保護部62を有している必要はない。また、保持具60の形状は、上記実施形態に限定されない。要するに、保持具60は、回路ブロック30を保持できる構造であればよい。
【0050】
一変形例では、固定具70は、本体50に一体的に設けられてもよい。また、固定具70の形状は、上記実施形態に限定されない。要するに、固定具70は、建物を構成する部材に本体50を取り付けることができる構造であればよい。
【0051】
一変形例では、反射板80は、本体50の内側から本体50に取り付けられる固定具により本体50に取り付けられてもよい。また、反射板80は、必ずしも、本体50内において、第1側壁50cと光源ブロック20との間にある必要はない。また、反射板80の形状は、上記実施形態に限定されない。要するに、反射板80は、光源ブロック20からの光を反射する反射面800を有する構造であればよい。なお、上記実施形態では、反射面800は平坦な面であるが、反射面800は、曲面であってもよいし、複数の平面が組み合わせされた面であってよく、所望の光の配向が得られるように設計されていればよい。
【0052】
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
【0053】
第1の態様は、照明器具(10)であって、光源ブロック(20)に電気的に接続される回路ブロック(30)と、前記光源ブロック(20)及び前記回路ブロック(30)を保持する筐体(40)とを備える。前記筐体(40)は、高さ及び幅を有する箱状であって高さ方向の第1面(50a)及び第2面(50b)に第1開口(501)及び第2開口(502)をそれぞれ有する本体(50)を有する。前記筐体(40)は、前記光源ブロック(20)からの光を前記第1開口(501)を通して前記本体(50)の外部に出射させるように前記光源ブロック(20)を保持する。前記第2開口(502)は、前記本体(50)の高さ方向に直交する面内において、前記光源ブロック(20)と重複していない。前記筐体(40)は、前記回路ブロック(30)を、前記第2開口(502)から前記本体(50)の内部に前記回路ブロック(30)の一部が突出した状態で保持する。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上でき、かつ、(照明器具10及び筐体40の)高さ方向の寸法を小さくできる。
【0054】
第2の態様は、第1の態様に基づく照明器具(10)である。第2の態様では、前記筐体(40)は、前記光源ブロック(20)を、前記本体(50)内における前記本体(50)の幅方向の第1側壁(50c)よりも第2側壁(50d)側で保持する。この態様によれば、(照明器具10及び筐体40の)幅方向の寸法を小さくできる。
【0055】
第3の態様は、第2の態様に基づく照明器具(10)である。第3の態様では、前記第2開口(502)は、前記第2側壁(50d)よりも前記第1側壁(50c)側に位置する。この態様によれば、(照明器具10及び筐体40の)幅方向の寸法を小さくできる。
【0056】
第4の態様は、第2又は第3の態様に基づく照明器具(10)である。第4の態様では、前記筐体(40)は、前記回路ブロック(30)を保持する保持具(60)を有する。前記保持具(60)は、前記第2開口(502)の前記第1側壁(50c)側の縁(502a)から前記本体(50)の高さ方向に沿って前記本体(50)の外方に延びる延出部(61)を有する。前記回路ブロック(30)は、前記回路ブロック(30)の高さ方向が前記本体(50)の幅方向に沿うように前記延出部(61)に固定される。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上でき、かつ、(照明器具10及び筐体40の)高さ方向の寸法を小さくできる。
【0057】
第5の態様は、第4の態様に基づく照明器具(10)である。第5の態様では、前記保持具(60)は、前記延出部(61)の先端から、前記本体(50)の幅方向に沿って突出し、前記本体(50)の高さ方向に直交する面内において、前記回路ブロック(30)の全体を覆う保護部(62)を有する。この態様によれば、回路ブロック(30)の保護が図れる。
【0058】
第6の態様は、第5の態様に基づく照明器具(10)である。第6の態様では、前記回路ブロック(30)は、電線が接続される端子台(31)を含む。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上できる。
【0059】
第7の態様は、第6の態様に基づく照明器具(10)である。第7の態様では、前記端子台(31)は、前記本体(50)の高さ方向及び幅方向に交差する所定方向において、前記延出部(61)の端にある。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上できる。
【0060】
第8の態様は、第7の態様に基づく照明器具(10)である。第8の態様では、前記端子台(31)は、電線が挿入される接続孔(311)を有する。前記端子台(31)は、前記接続孔(311)への電線の挿入方向が前記所定方向に沿うように配置される。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上できる。
【0061】
第9の態様は、第8の態様に基づく照明器具(10)である。第9の態様では、前記端子台(31)は、前記接続孔(311)から電線を引き抜くための解除釦(312)を有する。前記端子台(31)は、前記解除釦(312)の操作方向が前記本体(50)の幅方向に沿うように配置される。この態様によれば、回路ブロック(30)からの電線の取り外しの作業性を向上できる。
【0062】
第10の態様は、第9の態様に基づく照明器具(10)である。第10の態様では、前記端子台(31)は、前記本体(50)の幅方向において、前記第2開口(502)の前記第2側壁(50d)側の縁(502b)から所定間隔を隔てて配置されている。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上できる。
【0063】
第11の態様は、第2~第10の態様のいずれか一つに基づく照明器具(10)である。第11の態様では、前記光源ブロック(20)からの光を反射する反射面(800)を有する反射板(80)を更に備える。前記反射板(80)は、前記反射面(800)が前記第1開口(501)を向くように、前記本体(50)内において、前記第1側壁(50c)と前記光源ブロック(20)との間に位置する。この態様によれば、本体(50)の幅方向の寸法の増加を抑えながら、第1開口(501)から出射される光の量を増やすことができる。
【0064】
第12の態様は、第11の態様に基づく照明器具(10)である。第12の態様では、前記反射板(80)は、前記本体(50)の外側から前記本体(50)に取り付けられる固定具(S11)により前記本体(50)に取り付けられる。この態様によれば、照明器具(10)の設置後に反射板(80)を本体(50)に取り付ける作業が行えないから、反射板(80)の本体(50)の取り付け時に反射板(80)が落下する等の事故が起こることがない。
【0065】
第13の態様は、第2~第12の態様のいずれか一つに基づく照明器具(10)である。第13の態様では、前記本体(50)は、前記第1面(50a)の前記第1側壁(50c)側の縁(501a)から前記本体(50)の幅方向に沿って前記本体(50)の外方に突出するフランジ部(513)を備える。この態様によれば、照明器具(10)の本体(50)の第1側壁(50c)と他の物体(パーティション111)との隙間を隠すことができる。
【0066】
第14の態様は、第13の態様に基づく照明器具(10)である。第14の態様では、前記フランジ部(513)は第1フランジ部である。前記本体(50)は、前記第1面(50a)の前記第2側壁(50d)側の縁(501b)から前記本体(50)の幅方向に沿って前記本体(50)の外方に突出する第2フランジ部(523)を備える。前記第1フランジ部(513)は、前記第2フランジ部(523)よりも、前記本体(50)の幅方向における寸法が長い。この態様によれば、照明器具(10)の本体(50)の第2側壁(50d)と他の物体(天井パネル130)との隙間を隠すことができる。
【0067】
第15の態様は、第1~第14の態様のいずれか一つに基づく照明器具(10)であって、前記光源ブロック(20)を更に備える。この態様によれば、回路ブロック(30)への電線の接続の作業性を向上でき、かつ、(照明器具10及び筐体40の)高さ方向の寸法を小さくできる。
【符号の説明】
【0068】
10 照明器具
20 光源ブロック
30 回路ブロック
31 端子台
311 接続孔
312 解除釦
40 筐体
50 本体
50a 第1面
50b 第2面
50c 第1側壁
50d 第2側壁
501 第1開口
501a 縁
501b 縁
502 第2開口
502a 縁
502b 縁
513 フランジ部(第1フランジ部)
523 第2フランジ部
60 保持具
61 延出部
62 保護部
80 反射板
800 反射面
S11 ねじ(固定具)