(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-04
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】OLED表示マザーボード及びその製造方法、OLED表示パネルの製造方法及びそのOLED表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230105BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230105BHJP
H10K 50/00 20230101ALI20230105BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20230105BHJP
H05B 33/04 20060101ALI20230105BHJP
H05B 33/10 20060101ALI20230105BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20230105BHJP
H05B 33/22 20060101ALI20230105BHJP
【FI】
G09F9/00 338
G09F9/30 365
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/04
H05B33/10
H05B33/12 B
H05B33/22 Z
(21)【出願番号】P 2019545944
(86)(22)【出願日】2018-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2018102822
(87)【国際公開番号】W WO2019042299
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2021-08-23
(31)【優先権主張番号】201710783592.2
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】王 大▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 嵩
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-197474(JP,A)
【文献】特開2016-039120(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0284770(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0091030(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0034935(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106816456(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106549116(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-46
H01L 27/32
51/50
H05B 33/00-33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示エリア、及び、前記表示エリアを囲む非表示エリアを有するベース基板と、
前記ベース基板上に位置し、前記表示エリア及び前記非表示エリア内に位置する層間誘電体層と、
前記層間誘電体層上の前記ベース基板の前記表示エリア内に位置するTFTとOLEDデバイスと、
前記ベース基板の前記非表示エリア内に位置
し、前記層間誘電体層を貫通する少なくとも2つの割れ止めスリットと、
前記割れ止めスリットと前記OLEDデバイスを覆うパッケージ層と、を含み、
前記割れ止めスリットの延伸方向は前記ベース基板の前記表示エリアのエッジの延伸方向と同一であって、隣り合う前記割れ止めスリットは割れ止めスリット段差によって隔てられ、
前記割れ止めスリットは前記層間誘電体層の一部によって形成されており、
前記パッケージ層における、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する部分が均一でない厚さを有する
OLED表示マザーボード。
【請求項2】
前記パッケージ層における前記部分の外側エッジの厚さは、前記表示エリアとは反対の方向に沿って徐々に小さくなる
請求項1に記載のOLED表示マザーボード。
【請求項3】
前記パッケージ層は順次積層された第1の無機パッケージ層、有機パッケージ層、第2の無機パッケージ層を含み、
前記第1の無機パッケージ層、前記有機パッケージ層、前記第2の無機パッケージ層は前記OLEDデバイスを覆い、前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層は前記割れ止めスリットを覆う
請求項1に記載のOLED表示マザーボード。
【請求項4】
TFTを有する表示エリア、及び、前記表示エリアを囲む非表示エリアを有するベース基板を提供し、
前記ベース基板の前記非表示エリア内に少なくとも2つの割れ止めスリットを形成し、前記割れ止めスリットの延伸方向は前記ベース基板の前記表示エリアのエッジの延伸方向と同一であって、隣り合う前記割れ止めスリットは割れ止めスリット段差によって隔てられ、
前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成し、
前記割れ止めスリットと、前記犠牲層と、前記ベース基板の前記表示エリア内に位置するOLEDデバイスとを覆うように、パッケージ層を形成し、
前記犠牲層を除去して前記犠牲層上に位置する前記パッケージ層を除去することを含む
OLED表示マザーボードを製造する方法。
【請求項5】
前記パッケージ層における、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する部分は均一でない厚さを有する
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成することには、
前記ベース基板上に犠牲材料を堆積することと、
前記犠牲材料上にフォトレジストを塗布することと、
前記フォトレジストをマスクとして前記犠牲材料をパターニングし、前記割れ止めスリット段差上に位置する前記犠牲材料を残すことで前記犠牲層を形成することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記犠牲材料はフッ素含有ポリマーを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記フッ素含有ポリマーにおけるフッ素の含有量は20wt%~60wt%である
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記犠牲層を除去することには、ハイドロフルオロエーテル溶剤で前記犠牲層を除去することを含む
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成することには、
前記ベース基板上にフォトレジストを塗布することと、
前記フォトレジストをパターニングし、前記割れ止めスリット段差上に位置する前記フォトレジストを残すことで前記犠牲層を形成することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記犠牲層の頂面は前記割れ止めスリット内に位置する前記パッケージ層の頂面よりも高い
請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記犠牲層の厚さは1.5μm~5μmである
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記犠牲層の幅は前記割れ止めスリット段差の幅と同一であって、かつ前記犠牲層の幅は3μm~20μmである
請求項4に記載の方法。
【請求項14】
前記ベース基板と前記TFTとの間にはバッファ層が設けられ、前記バッファ層と前記TFTとの間には層間誘電体層が設けられ、
前記少なくとも2つの割れ止めスリットを形成することには、
前記非表示エリア内に位置する前記層間誘電体層をエッチングし、前記層間誘電体層内に前記割れ止めスリットを形成すること、
或いは、前記非表示エリア内に位置する前記層間誘電体層と前記バッファ層をエッチングし、前記層間誘電体層と前記バッファ層内に前記割れ止めスリットを形成することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも2つの割れ止めスリットを形成する前に、
前記ベース基板上に平坦層を形成することと、
前記平坦層上に、前記TFTのソースまたはドレインに接続される、前記OLEDデバイスのアノードを形成することと、
前記平坦層と前記アノード上に画素規制層を形成することと、をさらに含み、
前記パッケージ層を形成する前に、
前記画素規制層上に前記OLEDデバイスの発光層を形成することと、
前記発光層上に前記OLEDデバイスのカソードを形成することと、をさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項16】
前記パッケージ層を形成することには、
前記ベース基板上に、前記OLEDデバイスを覆う第1の無機パッケージ層、有機パッケージ層、第2の無機パッケージ層を順次形成することを含み、
前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層は前記割れ止めスリットと前記犠牲層を覆う
請求項4に記載の方法。
【請求項17】
前記犠牲層を除去して前記犠牲層上に位置する前記パッケージ層を除去することには、前記犠牲層を除去することで前記犠牲層上に位置する前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層を除去することを含む
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記非表示エリア内に位置する切断線に沿って前記OLED表示マザーボードを切断することを含み、前記切断線は、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する
請求項1~3の何れか1項に記載のOLED表示マザーボードによってOLED表示パネルを製造する方法。
【請求項19】
前記切断線は前記パッケージ層を跨ぐ
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
請求項18または19に記載の方法で製造されたOLED表示パネルを含む
OLED表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2017年8月31日に提出された中国特許出願第201710783592.2号の優先権を主張し、その全ての内容を引用して本願の一部とする。
【0002】
本開示は表示技術分野に関するものであり、特にOLED表示マザーボード及びその製造方法、OLED表示パネルの製造方法及びそのOLED表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来の液晶表示パネルと比較して、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示パネルは、レスポンスが速く、色域が広く、厚みが薄く、フレキシブル化を実現できるなどの利点を有するため、徐々に表示分野の主力となってきている。
【発明の概要】
【0004】
本開示はOLED表示マザーボード及びその製造方法、OLED表示パネルの製造方法及びそのOLED表示装置を提供する。
【0005】
本開示の一態様では、表示エリア、及び、前記表示エリアを囲む非表示エリアを有するベース基板と、前記ベース基板の前記表示エリア内に位置するTFTとOLEDデバイスと、前記ベース基板の前記非表示エリア内に位置する少なくとも2つの割れ止めスリットと、前記割れ止めスリットと前記OLEDデバイスを覆うパッケージ層と、を含み、前記割れ止めスリットの延伸方向は前記ベース基板の前記表示エリアのエッジの延伸方向と同一であって、隣り合う前記割れ止めスリットは割れ止めスリット段差によって隔てられる、OLED表示マザーボードを提供する。前記パッケージ層における、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する部分は均一でない厚さを有する。
【0006】
本開示の実施例において、前記パッケージ層における前記部分の外側エッジの厚さは、前記表示エリアとは反対の方向に沿って徐々に小さくなる。
【0007】
本開示の実施例において、前記パッケージ層は順次積層された第1の無機パッケージ層、有機パッケージ層、第2の無機パッケージ層を含む。前記第1の無機パッケージ層、前記有機パッケージ層、前記第2の無機パッケージ層は前記OLEDデバイスを覆い、前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層は前記割れ止めスリットを覆う。
【0008】
本開示の一態様では、OLED表示マザーボードを製造する方法をさらに提供する。前記方法は、TFTを有する表示エリア、及び、前記表示エリアを囲む非表示エリアを有するベース基板を提供し、前記ベース基板の前記非表示エリア内に少なくとも2つの割れ止めスリットを形成し、前記割れ止めスリットの延伸方向は前記ベース基板の前記表示エリアのエッジの延伸方向と同一であって、隣り合う前記割れ止めスリットは割れ止めスリット段差によって隔てられ、前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成し、前記割れ止めスリットと、前記犠牲層と、前記ベース基板の前記表示エリア内に位置するOLEDデバイスとを覆うようにパッケージ層を形成し、前記犠牲層を除去して前記犠牲層上に位置する前記パッケージ層を除去することを含む。
【0009】
本開示の実施例において、前記パッケージ層における、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する部分は均一でない厚さを有する。
【0010】
本開示の実施例において、前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成するステップには、前記ベース基板上に犠牲材料を堆積することと、前記犠牲材料上にフォトレジストを塗布することと、前記フォトレジストをマスクとして前記犠牲材料をパターニングし、前記割れ止めスリット段差上に位置する前記犠牲材料を残すことで前記犠牲層を形成することと、を含む。
【0011】
本開示の実施例において、前記犠牲材料はフッ素含有ポリマーを含む。
【0012】
本開示の実施例において、前記フッ素含有ポリマーにおけるフッ素の含有量は20wt%~60wt%である。
【0013】
本開示の実施例において、前記犠牲層を除去することには、ハイドロフルオロエーテル溶剤で前記犠牲層を除去することを含む。
【0014】
本開示の実施例において、前記割れ止めスリット段差上に犠牲層を形成することには、前記ベース基板上にフォトレジストを塗布することと、前記フォトレジストをパターニングし、前記割れ止めスリット段差上に位置する前記フォトレジストを残すことで前記犠牲層を形成することと、を含む。
【0015】
本開示の実施例において、前記犠牲層の頂面は前記割れ止めスリット内に位置する前記パッケージ層の頂面よりも高い。
【0016】
本開示の実施例において、前記犠牲層の厚さは1.5μm~5μmである。
【0017】
本開示の実施例において、前記犠牲層の幅は前記割れ止めスリット段差の幅と同一であって、かつ前記犠牲層の幅は3μm~20μmである。
【0018】
本開示の実施例において、前記ベース基板と前記TFTとの間にはバッファ層が設けられ、前記バッファ層と前記TFTとの間には層間誘電体層が設けられる。前記少なくとも2つの割れ止めスリットを形成することには、前記非表示エリア内に位置する前記層間誘電体層をエッチングし、前記層間誘電体層内に前記割れ止めスリットを形成すること、或いは、前記非表示エリア内に位置する前記層間誘電体層と前記バッファ層をエッチングし、前記層間誘電体層と前記バッファ層内に前記割れ止めスリットを形成することを含む。
【0019】
本開示の実施例において、前記少なくとも2つの割れ止めスリットを形成する前に、前記方法には、前記ベース基板上に平坦層を形成することと、前記平坦層上に、前記TFTのソースまたはドレインに接続される、前記OLEDデバイスのアノードを形成することと、前記平坦層と前記アノード上に画素規制層を形成することと、をさらに含む。前記パッケージ層を形成する前に、前記方法には、前記画素規制層上に前記OLEDデバイスの発光層を形成することと、前記発光層上に前記OLEDデバイスのカソードを形成することと、をさらに含む。
【0020】
本開示の実施例において、前記パッケージ層を形成することには、前記ベース基板上に、前記OLEDデバイスを覆う第1の無機パッケージ層、有機パッケージ層、第2の無機パッケージ層を順次形成することを含む。前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層は前記割れ止めスリットと前記犠牲層を覆う。
【0021】
本開示の実施例において、前記犠牲層を除去して前記犠牲層上に位置するパッケージ層を除去することには、前記犠牲層を除去することで前記犠牲層上に位置する前記第1の無機パッケージ層と前記第2の無機パッケージ層を除去することを含む。
【0022】
本開示の一態様では、前記非表示エリア内に位置する切断線に沿って前記OLED表示マザーボードを切断することを含む、上記のOLED表示マザーボードによってOLED表示パネルを製造する方法をさらに提供する。前記切断線は、前記表示エリアから最も離隔した前記割れ止めスリットの、前記表示エリアとは反対の一側に位置する。
【0023】
本開示の実施例において、前記切断線は前記パッケージ層を跨ぐ。
【0024】
本開示の一態様では、上記の製造方法で製造されたOLED表示パネルを含むOLED表示装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の実施例又は従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下では、実施例の説明に要する図面について簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示の一部の実施例に過ぎず、当業者は、創造力を働かせることなく、これら図面からその他の図面を得ることができる。
【0026】
【
図1】
図1は従来技術におけるOLED表示マザーボードの構造の断面模式図である。
【
図2】
図2は本開示の実施例が提供するOLED表示マザーボードの製造方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は本開示の実施例による、ステップS2の後に得られた第1の種類の構造の断面模式図である。
【
図4】
図4は本開示の実施例による、ステップS2の後に得られた第1の種類の構造の平面図である。
【
図5】
図5は本開示の実施例による、ステップS3の後に得られた構造の断面模式図である。
【
図6】
図6は本開示の実施例による、ステップS4の後に得られた構造の断面模式図である。
【
図7】
図7は本開示の実施例による、ステップS5の後に得られた構造の断面模式図である。
【
図8】
図8は本開示の実施例による、ステップS2の後に得られた第2の種類の構造の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本開示の実施例における図面を組み合わせて、本開示の実施例における技術案について明瞭かつ完全に記述する。明らかに、説明する実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造力を働かせずに得たすべてのその他の実施例はみな本開示の請求範囲に該当する。
【0028】
OLED表示パネルの寿命が短いということは、その発展を制限する重要な要素の一つとなっている。水蒸気と酸素などの成分がOLED表示パネルの寿命に与える影響も大きい。よって、従来のOLED表示マザーボードにおいては、
図1に示すように、通常はOLED表示マザーボード内の各機能層を水蒸気と酸素などの成分から隔離するために、OLED表示マザーボード内にパッケージ層1が設けられている。このほか、OLED表示マザーボードを切断する時に、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bにクラックが生じないように、通常はOLED表示マザーボードの切断線2近傍に割れ止めスリット3が加えられ、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bがOLED表示マザーボードの切断過程の影響を受けないように、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bの堆積境界を、割れ止めスリット3とOLED表示マザーボードの障壁4との間とする。しかしながら、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bの堆積過程において、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bの厚さが均一でないエリアAが形成されるため、OLED表示マザーボードの枠エリアにおいて、エリアAに対応するエリアを確保しておく必要があり、OLED表示マザーボードの枠幅が大きくなってしまう。
【0029】
本開示の実施例ではOLED表示マザーボード及びその製造方法、OLED表示装置を提供しており、OLED表示マザーボードにおける非表示エリアのエッジの均一でないエリアを解消し、OLED表示マザーボードの枠幅を小さくすることができる。
【0030】
本開示の実施例はOLED表示マザーボードを製造する方法を提供する。
図2に示すように、該OLED表示マザーボードを製造する方法はステップS1~S5を含む。
【0031】
続いて、
図3~
図7を参照しながら本開示の実施例について詳しく説明する。
【0032】
図3は本開示の実施例による、ステップS2の後で得られた第1の種類の構造の断面模式図である。
図4は本開示の実施例による、ステップS2の後で得られた第1の種類の構造の平面図である。
図3と4を参照すると、ステップS1ではベース基板5を提供する。該ベース基板5は、TFT15を有する表示エリア51と、該表示エリア51を囲む非表示エリア52を有する。なお、本開示の実施例が提供するベース基板5はガラス基板またはその他の透明基板であってよい。
【0033】
ベース基板5上にTFT15を形成する具体的な方法は、TFTを製造する従来の方法を参照でき、本開示の実施例ではこれについて限定しない。一例として、図面において、本開示の実施例のTFT15はソース/ドレイン電極層15を含んでよい。
【0034】
引き続き
図3と4を参照すると、ステップS2では、少なくとも2つの割れ止めスリット3を形成する。具体的には、ベース基板5の非表示エリア52内に少なくとも2つの割れ止めスリット3を形成する。割れ止めスリット3の延伸方向はベース基板5の表示エリア51のエッジの延伸方向と同一である。隣り合う割れ止めスリット3は割れ止めスリット段差8によって隔てられる。
【0035】
図5は本開示の実施例による、ステップS3の後で得られた構造の断面模式図である。
図5を参照すると、ステップS3では犠牲層9を形成する。具体的には、割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成する。一例として、該犠牲層の材料は例えば、透明な樹脂などのポリマーであってよい。本開示の例示的な実施例において、割れ止めスリット段差8上に、例えば、透明な樹脂などのポリマーの材料を堆積し、その後、該材料上にフォトレジストを塗布し、次いで、露光、現像、エッチングなどのステップによって割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成してよい。
【0036】
本開示の実施例において、犠牲層9の具体的な形状は割れ止めスリット段差8の具体的な形状とほぼ同一であってよい。例えば、犠牲層9の幅は割れ止めスリット段差8の幅と同一であってよく、割れ止めスリット段差8の幅よりも大きくてよく、或いは割れ止めスリット段差8の幅よりも小さくてもよく、本開示の実施例ではこれについて具体的に限定しない。なお、上記幅はベース基板5の表面に平行で、かつ割れ止めスリット段差8または犠牲層9の延伸方向に垂直な方向における寸法である。
【0037】
図6は本開示の実施例による、ステップS4の後で得られた構造の断面模式図である。
図6を参照すると、ステップS4では、割れ止めスリット3、犠牲層9、ベース基板5のOLEDデバイス16上にパッケージ層1を形成する。一例として、上記パッケージ層1は単層の無機膜層または有機膜層であってよく、無機膜層と有機膜層からなる複数膜層構造であってもよい。
【0038】
割れ止めスリット3はベース基板5の非表示エリア52内に形成されるため、パッケージ層1が割れ止めスリット3と犠牲層9を覆うことができるよう、該パッケージ層1のエッジは表示エリア51から最も離隔した割れ止めスリット3の、表示エリア51とは反対の一側に位置する。
【0039】
本開示の実施例において、パッケージ層1における、表示エリア51から最も離隔した割れ止めスリット3の、表示エリア51とは反対の一側に位置する部分は均一でない厚さを有する。
【0040】
図7は本開示の実施例による、ステップS5の後で得られた構造の断面模式図である。
図7を参照すると、ステップS5では、犠牲層9と、犠牲層9上に位置するパッケージ層1を除去する。
【0041】
本開示の実施例において、犠牲層9の頂面は割れ止めスリット3内に位置するパッケージ層1の頂面よりも高い。
【0042】
一例として、犠牲層9の材料に対応する分解溶剤を用いて、犠牲層9を分解して、該犠牲層9を除去し、これによって犠牲層9上に位置するパッケージ層1を除去することができる。
【0043】
本開示の実施例は、OLED表示パネルを製造する方法をさらに提供する。該方法は、非表示エリア52内に位置する切断線2に沿って該OLED表示マザーボードを切断することを含む。切断線2は、表示エリア51から最も離隔した割れ止めスリット3の、表示エリア51とは反対の一側に位置する。
【0044】
本開示の実施例において、切断線2はパッケージ層1を跨ぐ。
【0045】
本開示の実施例が提供する、OLED表示マザーボードを製造する方法において、ベース基板5の非表示エリア52内に割れ止めスリット3を形成した後、隣り合う割れ止めスリット3の間にある割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成し、割れ止めスリット3と犠牲層9上にパッケージ層1を形成する。割れ止めスリット3はベース基板5の非表示エリア52内に形成されるため、パッケージ層1が割れ止めスリット3と犠牲層9を覆うことができるよう、該パッケージ層1のエッジは、表示エリア51から最も離隔した割れ止めスリット3の、表示エリア51とは反対の一側に位置する。つまり、パッケージ層1を形成する過程では、パッケージ層1の厚さが均一でないエッジも切断線2外に位置し、切断された後のベース基板5内に現れることはない。よって、本開示の実施例が提供するOLED表示パネルを製造する方法を用いてOLED表示パネルを製造する時には、OLED表示マザーボードの枠エリアに、パッケージ層1の厚さが均一でないエッジに対応するエリアを確保する必要がなく、ひいてはOLED表示マザーボードの枠幅を小さくすることができる。
【0046】
このほか、犠牲層9を除去すると同時に、犠牲層9上に位置するパッケージ層1が除去されるため、切断線2近傍のパッケージ層1とベース基板5上に形成された、OLEDデバイスに対応するパッケージ層が分断され、ひいてはOLED表示マザーボードの切断過程においてOLEDデバイスに対応するパッケージ層1にクラックが発生することを回避し、水蒸気と酸素がクラックを介してOLEDデバイス内に浸透することを防止し、OLED表示パネルの寿命を延ばすことができる。
【0047】
なお、犠牲層9を設けずに、割れ止めスリット3を覆うパッケージ層1を直接形成してから、パターニング工程によって割れ止めスリット段差8上に位置するパッケージ層1を除去するという方法と比較すると、本開示の実施例が提供する方法、つまり、割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成した後、犠牲層9を除去する、及び犠牲層9上に位置するパッケージ層1を除去するという方法を用いた場合は、除去の効果がより精緻である。犠牲層1を設けなければ、割れ止めスリット段差8上に位置するパッケージ層1を除去する過程において、除去する必要がないその他のパッケージ層1に損傷を与える可能性があり、パッケージ層1の封止効果に影響し、損傷箇所から水蒸気と酸素がOLED表示マザーボード内に侵入してしまい、ひいてはOLED表示パネルの寿命に影響を与える。
【0048】
一例として、
図3、5~7を参照すると、ベース基板5とTFT15との間にはバッファ層6が設けられ、バッファ層6とTFT15との間には層間誘電体層7が設けられる。
【0049】
本開示の実施例では、上記ステップS2において、形成された割れ止めスリット3はバッファ層6上に位置してよく、ベース基板5上に位置してもよい。具体的には、割れ止めスリット3を形成する具体的な方法は以下の二種類を含んでよい。
【0050】
第1の種類:非表示エリア52内に位置する層間誘電体層7をエッチングすることによって、層間誘電体層7内に割れ止めスリット3を形成する。このステップが完了した後、
図3に示す構造が形成される。上記方法によって割れ止めスリット3を形成する時、形成された割れ止めスリット3は層間誘電体層7を貫通しており、割れ止めスリット3の底面は、層間誘電体層7側を向いたバッファ層6の一面であると理解できる。
【0051】
第2の種類:非表示エリア52内に位置する層間誘電体層7とバッファ層6をエッチングすることによって、層間誘電体層7とバッファ層6内に割れ止めスリット3を形成する。このステップが完了した後、
図8に示す構造が形成される。上記方法によって割れ止めスリット3を形成する時、形成された割れ止めスリット3はバッファ層6と層間誘電体層7を貫通しており、割れ止めスリット3の底面は、バッファ層6側を向いたベース基板5の一面であると理解できる。
【0052】
本開示の実施例において、割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成するステップは、ベース基板5上に犠牲材料を堆積することと、犠牲材料上にフォトレジストを塗布することと、フォトレジストをマスクとして犠牲材料をパターニングし、割れ止めスリット段差8上に位置する犠牲材料を残すことで犠牲層9を形成することと、を含んでよい。
【0053】
一例として、スピンコートなどの方法を用いて、例えば、ポリマーの犠牲材料をベース基板5上に形成し、その後、犠牲材料上にフォトレジストを塗布し、次いで、露光、現像、エッチングなどのステップによって割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成してよい。
【0054】
このほか、上記ステップS5では犠牲層9を除去する必要があるが、フッ素を含有するポリマーはその他のポリマーよりも除去しやすいため、本開示の実施例における犠牲材料はフッ素を含有するポリマーが好ましく、これにより犠牲層9がより容易に除去できる。
【0055】
さらに、上記フッ素を含有するポリマーにおけるフッ素の含有量が高ければ高いほど、犠牲層の耐熱性、耐化学腐食性、耐久性はより好ましくなるが、フッ素の含有量が高くなるに従って、犠牲層9を除去することも難しくなり、犠牲層9の分解に影響する。よって、本開示の実施例のフッ素含有ポリマーにおけるフッ素の含有量は20wt%~60wt%が好ましく、これにより、犠牲層9の耐熱性、耐化学腐食性、耐久性が確保された状況のもと、犠牲層9を除去する難度を下げることができる。
【0056】
この時に、該フッ素含有ポリマーに対して、ハイドロフルオロエーテル溶剤を用いてフッ素含有ポリマーの犠牲層9を除去することができる。一例として、Novec-7100溶剤、Novec-7200溶剤、Novec-7500溶剤、Novec-71IPA溶剤、Novec-72DE溶剤またはNovec-72DA溶剤などを選択することで、犠牲層9の除去時に犠牲層9を徹底的に分解でき、ひいては犠牲層9を完全に除去することができる。
【0057】
なお、フォトレジストを犠牲層の材料として直接選択することで、塗布、露光、現像というステップを一回経るだけで犠牲層9が形成できるというようにしてもよい。一例として、割れ止めスリット段差8上に犠牲層9を形成するステップは、ベース基板5上にフォトレジストを塗布することと、フォトレジストをパターニングし、割れ止めスリット段差8上に位置するフォトレジストを残すことで前記犠牲層9を形成することと、を含んでよい。
【0058】
なお、
図6に示すように、犠牲層9の厚さが小さければ小さいほど犠牲層9を製造する工程の難度は高まる反面、犠牲層9の厚さが大きければ大きいほど犠牲層9を除去する難度も高まり、犠牲層9の分解に影響する。よって、本開示の実施例における犠牲層9の厚さは1.5μm~5μmが好ましく、これにより犠牲層9を除去する工程の難度を下げながら、犠牲層9を製造する工程の難度を下げることができる。
【0059】
一例として、
図5に示すように、犠牲層9の幅は割れ止めスリット段差8の幅と同一であってよく、犠牲層9の幅と割れ止めスリット段差8の幅の具体的な値については、犠牲層9の幅が小さければ小さいほど犠牲層9を製造する工程の難度は高まるという点と、犠牲層9の幅が大きければ大きいほど犠牲層9を除去する難度も高まり、犠牲層9の分解に影響するという点から考慮することができる。よって、本開示の実施例における犠牲層9の幅は3μm~20μmである。
【0060】
本開示の実施例において、
図6を参照すると、パッケージ層1を形成するステップは、ベース基板5上に、OLEDデバイス16を覆う第1の無機パッケージ層1a、有機パッケージ層1c、第2の無機パッケージ層1bを順次形成することを含んでよい。第1の無機パッケージ層1a、有機パッケージ層1cと第2の無機パッケージ層1bはOLEDデバイスを覆う。第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bは割れ止めスリットと犠牲層を覆う。
【0061】
さらに、
図7を参照すると、パッケージ層1を形成した後、犠牲層9を除去することで犠牲層9上に位置するパッケージ層1を除去するステップは、犠牲層9を除去することで犠牲層9上に位置する第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bを除去することを具体的に含んでよい。
【0062】
なお、
図6に示すように、割れ止めスリット段差8上のパッケージ層1と、割れ止めスリット3におけるパッケージ層1との間に断層が生じ、つまり、犠牲層9の一部が露出することから、上記犠牲層9を除去する過程において、犠牲層9を溶剤で溶解した後、該犠牲層9上に位置するパッケージ層1は脱落し、つまり、該犠牲層9上に位置するパッケージ層1が同時に除去されており、エッチングなどの方法を単独で用いてパッケージ層1を除去する必要がないため、パッケージ層1を除去する難度を下げることができる。
【0063】
このほか、
図3を参照すると、上記ステップS2の前に、つまり、割れ止めスリット3を形成する前に、上記OLED表示マザーボードを製造する方法には、ベース基板5上に平坦層10を形成することと、平坦層10上に、TFT15のソースまたはドレインに接続される、OLEDデバイス16のアノード11を形成することと、平坦層10とアノード11上に画素規制層12を形成することと、をさらに含んでよい。
【0064】
一例として、平坦層10の材料は例えば、透明な絶縁樹脂などの材料を含んでよい。
【0065】
一例として、アノード11の材料は例えば、ITO(Indium tin oxide、酸化インジウムスズ)などの材料を含んでよい。
【0066】
一例として、画素規制層12の材料は無機親性材料(親性材料は有機発光材料の溶液に対して親和性がある)と有機疎性材料(疎性材料は有機発光材料の溶液に対して反発性がある)を含んでよい。
【0067】
このほか、
図6を参照すると、パッケージ層1を形成する前に、本開示の実施例が提供するOLED表示マザーボードを製造する方法は、画素規制層12上にOLEDデバイス16の発光層13を形成することと、発光層13上にOLEDデバイス16のカソード14を形成することと、をさらに含んでよい。
【0068】
一例として、インクジェット印刷などの方法によって発光層13を形成することができる。
【0069】
なお、上記OLEDデバイス16は、発光層13とアノード11との間に位置する正孔輸送層と正孔注入層、および、発光層13とカソード14との間に位置する電子輸送層と電子注入層をさらに含んでよい。当業者は、従来のOLEDデバイスにおける正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層を製造する方法を参照して製造することができ、本開示の実施例では説明を省略する。
【0070】
このほか、本開示の実施例ではOLED表示マザーボードを提供する。
図7に示すように、該OLED表示マザーボード100は、表示エリア51と、表示エリア51を囲む非表示エリア52を有するベース基板5と、ベース基板5の表示エリア51内に位置するTFT15とOLEDデバイス16と、ベース基板5の非表示エリア52内に位置する少なくとも2つの割れ止めスリット3と、割れ止めスリット3とOLEDデバイス16を覆うパッケージ層1と、を含み、割れ止めスリット3の延伸方向はベース基板5の表示エリア51のエッジの延伸方向と同一であって、隣り合う割れ止めスリット3は割れ止めスリット段差8によって隔てられる。
【0071】
本開示の実施例において、
図7に示すように、パッケージ層1における、表示エリア51から最も離隔したスリット3の、表示エリア51とは反対の一側に位置する部分は均一でない厚さを有する。本開示の実施例において、パッケージ層1における前記部分の外側エッジの厚さは表示エリア51とは反対の方向に沿って徐々に小さくなる。
【0072】
なお、上記パッケージ層1は単層の無機膜層または有機膜層であってよく、複数の無機膜層と有機膜層からなる複数膜層構造であってもよい。単層の無機膜層または有機膜層を含むパッケージ層が設けられたOLED表示マザーボードとの比較において、複数の無機膜層と有機膜層からなるパッケージ層が設けられたOLED表示マザーボードは、水蒸気と酸素が該OLED表示マザーボードに浸透する経路がより長く、難度はより高い。よって、
図7に示すように、本開示の実施例において、パッケージ層1は順次積層された第1の無機パッケージ層1a、有機パッケージ層1c、第2の無機パッケージ層1bを含む。第1の無機パッケージ層1a、有機パッケージ層1cと第2の無機パッケージ層1bはOLEDデバイス16を覆い、第1の無機パッケージ層1aと第2の無機パッケージ層1bは割れ止めスリット3を覆う。
【0073】
なお、OLED表示パネルを製造する時に、通常は1つの大きなベース基板上に間隔を置いて複数のOLED表示パネルを製造してから、切断工程によって、設けられた切断線2に沿って(
図7に示すように)切断し、これによって複数の独立したOLED表示パネルを得る。よって、切断線2は従来技術において、大きなベース基板を切断する時に設けられる切断線であってよいと理解できる。本開示の実施例において、切断線2はベース基板5の非表示エリア52内に位置する。
【0074】
関連部品の詳しい説明については、上記のOLED表示マザーボードを製造する方法についての説明を参照でき、ここでは説明を省略する。
【0075】
さらに、本開示の実施例は、上記のOLED表示パネルを製造する方法により製造されたOLED表示パネルを含むOLED表示装置をさらに提供する。
【0076】
以上、本開示の具体的な実施の形態についてのみ説明したが、本開示の請求範囲は、これに限定されるものではない。本開示で開示された技術範囲内においてあらゆる当業者が容易に想到できる変更または置換は全て本開示の請求範囲内に含まれる。したがって、本開示の請求範囲は添付の請求項の請求範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0077】
1 パッケージ層
1a 無機パッケージ層
1b 無機パッケージ層
1c 有機パッケージ層
2 切断線
3 割れ止めスリット
4 障壁
5 ベース基板
6 バッファ層
7 層間誘電体層
8 割れ止めスリット段差
9 犠牲層
10 平坦層
11 アノード
12 画素規制層
13 発光層
14 カソード
15 TFT
16 OLEDデバイス
51 表示エリア
52 非表示エリア
100 OLED表示マザーボード