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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-04
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 43/32 20060101AFI20230105BHJP
   B29C 33/14 20060101ALI20230105BHJP
   B29C 43/18 20060101ALI20230105BHJP
   H01L 21/56 20060101ALI20230105BHJP
【FI】
B29C43/32
B29C33/14
B29C43/18
H01L21/56 R
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020007873
(22)【出願日】2020-01-21
(65)【公開番号】P2021112905
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390002473
【氏名又は名称】TOWA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】池西 哲郎
【審査官】田代 吉成
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-27890(JP,A)
【文献】特開2017-24398(JP,A)
【文献】特開2009-166382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 43/32
B29C 33/14
B29C 43/18
H01L 21/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形対象物を成形するための成形型を有する樹脂成形装置であって、
前記成形型は、上型と、前記上型下面と平行方向における前記成形対象物の位置を決めるための位置決め部材とを有し、
前記樹脂成形装置は、さらに、成形対象物保持機構と、成形対象物寄せ機構と、プッシャと、押圧機構とを含み、
前記成形対象物保持機構により、前記上型下面に前記成形対象物を保持可能であり、
前記成形対象物寄せ機構は、寄せ可動部と、弾性部材とを含み、
前記寄せ可動部は、前記上型下面と平行方向の回転軸を中心として回転可能であり、
前記上型の下方で、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付けるように、前記弾性部材の弾性により前記寄せ可動部に回転力を働かせ前記成形対象物を押圧可能であり、
前記プッシャにより前記寄せ可動部の下面の一部を押圧して押し上げることで、前記弾性部材に応力を与えて、前記寄せ可動部を前記成形対象物寄せ動作時とは反対方向に回転させることが可能であり、
前記押圧機構により、前記寄せ可動部を前記回転軸より下で横方向に押圧可能である、
ことを特徴とする樹脂成形装置。
【請求項2】
前記成形対象物寄せ機構が、前記上型に配置されている請求項1記載の樹脂成形装置。
【請求項3】
さらに、前記成形対象物を搬送する成形対象物搬送機構を有し、
前記押圧機構は、前記成形対象物搬送機構に配置されている請求項1又は2記載の樹脂成形装置。
【請求項4】
さらに、前記成形対象物を支持する成形対象物支持機構を有し、
前記成形対象物支持機構が、成形対象物支持可動部と、弾性部材とを含み、
前記成形対象物支持可動部は、前記上型下面と平行方向の回転軸を中心として回転可能である請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂成形装置。
【請求項5】
前記寄せ可動部の回転軸が、前記成形対象物支持可動部の回転軸よりも上方に位置している請求項4記載の樹脂成形装置。
【請求項6】
樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、
前記樹脂成形装置が、請求項1から5のいずれか一項に記載の樹脂成形装置であり、
前記樹脂成形品の製造方法は、前記成形対象物の位置を調整する成形対象物位置調整工程と、前記成形対象物を樹脂成形する樹脂成形工程とを含み、
前記成形対象物位置調整工程は、
前記上型の下方で、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付けるように、前記弾性部材の弾性により前記寄せ可動部に回転力を働かせ前記成形対象物を押圧して第1の成形対象物寄せ動作を行う第1の成形対象物寄せ工程と、
前記プッシャにより前記寄せ可動部の下面の一部を押圧して押し上げることで、前記弾性部材に応力を与えて、前記寄せ可動部を前記第1の成形対象物寄せ動作時とは反対方向に回転させる寄せ可動部押し上げ工程と、
前記押圧機構により、前記寄せ可動部を前記回転軸より下で横方向に押圧し、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付ける第2の成形対象物寄せ動作を行う第2の成形対象物寄せ工程と、
を含むことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
【請求項7】
前記成形対象物位置調整工程が、
さらに、前記第1の成形対象物寄せ工程後、前記第2の成形対象物寄せ工程に先立ち、前記成形対象物の温度の均一化を図る成形対象物温度均一化工程を含む請求項6記載の樹脂成形品の製造方法。
【請求項8】
前記成形対象物温度均一化工程が、前記成形対象物保持機構により前記成形対象物を前記上型下面に保持する保持動作を含む請求項7記載の樹脂成形品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形品の製造において、樹脂成形の成形対象物である基板の位置を決めるための位置決め機構が用いられることがある。具体的には、特許文献1の図6~8に記載されているように、トランスファ樹脂成形装置において、上型の下面に配置した基板を位置決めする位置決め機構が知られている。この位置決め機構では、位置決め用の基準ピンに対して、上型に配置した基板を接触させるように寄せる基板寄せ機構が設けられている。この構成では、上型の下面に基板を配置するため、基板が落下しないように、基板係止機構を設けると共に、回転力を働かせる基板寄せ機構を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-027890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の図6~8に記載された位置決め機構では、基板寄せ機構の回転動作により基板を移動させており、基板寄せ機構の回転力を働かせるためにねじりばね(弾性部材)を用いている。このように基板の寄せ機構を用いた位置決めでは、寄せる力が弱いと、成形対象物である基板を十分に寄せることができないおそれがある。この問題を解決するためには、ねじりばねのばね定数(弾性定数)を大きくして寄せる力を強くすることが考えられる。
【0005】
しかし、特許文献1に記載された位置決め機構では、上型下方に成形対象物を配置するために、基準ピンと押圧係止片との間に成形対象物を挿入する必要がある。このため、寄せ動作時とは反対方向に押圧部材を回転させる必要があり、弾性部材の弾性定数を大きくすると、成形対象物挿入動作に支障を来すおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、弾性部材の弾性定数を過度に大きくしなくても成形対象物を十分に寄せることができる樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の樹脂成形装置は、
成形対象物を成形するための成形型を有する樹脂成形装置であって、
前記成形型は、上型と、前記上型下面と平行方向における前記成形対象物の位置を決めるための位置決め部材とを有し、
前記樹脂成形装置は、さらに、成形対象物保持機構と、成形対象物寄せ機構と、プッシャと、押圧機構とを含み、
前記成形対象物保持機構により、前記上型下面に前記成形対象物を保持可能であり、
前記成形対象物寄せ機構は、寄せ可動部と、弾性部材とを含み、
前記寄せ可動部は、前記上型下面と平行方向の回転軸を中心として回転可能であり、
前記上型の下方で、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付けるように、前記弾性部材の弾性により前記寄せ可動部に回転力を働かせ前記成形対象物を押圧可能であり、
前記プッシャにより前記寄せ可動部の下面の一部を押圧して押し上げることで、前記弾性部材に応力を与えて、前記寄せ可動部を前記成形対象物寄せ動作時とは反対方向に回転させることが可能であり、
前記押圧機構により、前記寄せ可動部を前記回転軸より下で横方向に押圧可能である、
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の樹脂成形品の製造方法は、
樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、
前記樹脂成形装置が、本発明の樹脂成形装置であり、
前記樹脂成形品の製造方法は、前記成形対象物の位置を調整する成形対象物位置調整工程と、前記成形対象物を樹脂成形する樹脂成形工程とを含み、
前記成形対象物位置調整工程は、
前記上型の下方で、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付けるように、前記弾性部材の弾性により前記寄せ可動部に回転力を働かせ前記成形対象物を押圧して第1の成形対象物寄せ動作を行う第1の成形対象物寄せ工程と、
前記プッシャにより前記寄せ可動部の下面の一部を押圧して押し上げることで、前記弾性部材に応力を与えて、前記寄せ可動部を前記第1の成形対象物寄せ動作時とは反対方向に回転させる寄せ可動部押し上げ工程と、
前記押圧機構により、前記寄せ可動部を前記回転軸より下で横方向に押圧し、前記成形対象物を前記位置決め部材に対して近付ける第2の成形対象物寄せ動作を行う第2の成形対象物寄せ工程と、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、弾性部材の弾性定数を過度に大きくしなくても成形対象物を十分に寄せることができる樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の樹脂成形装置の一例における上型の要部下面図である。
図2図2は、図1と同じ上型の要部断面図である。
図3図3は、本発明の樹脂成形品の製造方法の一例における一工程を示す工程断面図であり、図1および2と同じ上型の下方に成形対象物搬送機構を位置させた状態を示す要部断面図である。
図4図4は、図3と同じ樹脂成形品の製造方法における別の一工程を示す工程断面図であり、成形対象物搬送機構上昇に伴う動作を説明する要部断面図である。
図5図5は、図3と同じ樹脂成形品の製造方法におけるさらに別の一工程を示す工程断面図であり、第1の成形対象物寄せ工程における成形対象物搬送機構下降に伴う動作を説明する要部断面図である。
図6図6は、図3と同じ樹脂成形品の製造方法におけるさらに別の一工程を示す工程断面図であり、第2の成形対象物寄せ工程における押圧機構による寄せ動作を説明する要部断面図である。
図7図7は、図1~6の樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法の変形例を示す工程断面図であり、第2の成形対象物寄せ工程における押圧機構による寄せ動作を説明する要部断面図である。
図8図8は、本発明の樹脂成形装置全体の構成を模式的に例示する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
つぎに、本発明について、例を挙げてさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の説明により限定されない。
【0012】
本発明の樹脂成形装置は、例えば、前記成形対象物寄せ機構が、前記上型に配置されていてもよい。
【0013】
本発明の樹脂成形装置は、例えば、さらに、前記成形対象物を搬送する成形対象物搬送機構を有し、前記押圧機構は、前記成形対象物搬送機構に配置されていてもよい。
【0014】
本発明の樹脂成形装置は、例えば、
さらに、前記成形対象物を支持する成形対象物支持機構を有し、
前記成形対象物支持機構が、成形対象物支持可動部と、弾性部材とを含み、
前記成形対象物支持可動部は、前記上型下面と平行方向の回転軸を中心として回転可能であってもよい。
【0015】
本発明の樹脂成形装置は、例えば、前記寄せ可動部の回転軸が、前記成形対象物支持可動部の回転軸よりも上方に位置していてもよい。
【0016】
本発明の樹脂成形品の製造方法は、例えば、前記成形対象物位置調整工程が、さらに、前記第1の成形対象物寄せ工程後、前記第2の成形対象物寄せ工程に先立ち、前記成形対象物の温度の均一化を図る成形対象物温度均一化工程を含んでいてもよい。
【0017】
本発明の樹脂成形品の製造方法は、例えば、前記成形対象物温度均一化工程が、前記成形対象物保持機構により前記成形対象物を前記上型下面に保持する保持動作を含んでいてもよい。
【0018】
本発明の樹脂成形品の製造方法において、例えば、前記樹脂成形品が、電子部品であってもよい。
【0019】
本発明によれば、例えば、寄せ可動部を横方向に押圧し、成形対象物を位置決め部材に対して近付ける押圧機構を有することと、その押圧機構により第2の成形対象物寄せ動作を行うことで、成形対象物に対し、より高精度な位置決めが可能となる。また、これにより、例えば、成形型への成形対象物配置動作に支障を来すことなく、成形対象物を十分に寄せ動作させて、高精度な成形対象物の位置決めが可能となる。
【0020】
本発明において、樹脂成形方法は、特に限定されず、例えば、圧縮成形でもよいが、トランスファ成形でもよいし、射出成形等でもよい。
【0021】
本発明において、「成形型」は、例えば金型であるが、これに限定されず、例えば、セラミック型等であってもよい。
【0022】
本発明において、樹脂成形品は、特に限定されず、例えば、単に樹脂を成形した樹脂成形品でもよいし、チップ等の部品を樹脂封止した樹脂成形品でもよい。本発明において、樹脂成形品は、例えば、前述のとおり、電子部品等であってもよい。
【0023】
本発明において、成形前の樹脂材料及び成形後の樹脂としては、特に制限されず、例えば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂であってもよいし、熱可塑性樹脂であってもよい。また、熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂を一部に含んだ複合材料であってもよい。本発明において、成形前の樹脂材料の形態としては、例えば、顆粒状樹脂、液状樹脂、シート状の樹脂、タブレット状の樹脂、粉状の樹脂等が挙げられる。なお、本発明において、液状樹脂とは、常温で液状であってもよいし、加熱により溶融されて液状となる溶融樹脂も含む。
【0024】
また、一般に、「電子部品」は、樹脂封止する前のチップをいう場合と、チップを樹脂封止した状態をいう場合とがあるが、本発明において、単に「電子部品」という場合は、特に断らない限り、前記チップが樹脂封止された電子部品(完成品としての電子部品)をいう。本発明において、「チップ」は、樹脂封止する前のチップをいい、具体的には、例えば、IC、LEDチップ、半導体チップ、電力制御用の半導体素子等のチップが挙げられる。本発明において、樹脂封止する前のチップは、樹脂封止後の電子部品と区別するために、便宜上「チップ」という。しかし、本発明における「チップ」は、樹脂封止する前のチップであれば、特に限定されず、チップ状でなくてもよい。
【0025】
本発明において、「フリップチップ」とは、ICチップ表面部の電極(ボンディングパット)にバンプと呼ばれる瘤状の突起状電極を有するICチップ、あるいはそのようなチップ形態のことをいう。このチップを、下向きに(フェースダウン)してプリント基板などの配線部に接合させる。前記フリップチップは、例えば、ワイヤレスボンディング用のチップあるいは接合方式の一つとして用いられる。
【0026】
本発明において、樹脂成形の成形対象物は、特に限定されないが、例えば、基板であってもよい。また、本発明において、例えば、基板(成形対象物)に実装された部品(例えばチップ、フリップチップ等)を樹脂封止(樹脂成形)して樹脂成形品を製造してもよい。本発明において、樹脂成形の成形対象物である基板(インターポーザともいう。)としては、特に限定されないが、例えば、リードフレーム、配線基板、ウェハー、ガラスエポキシ基板、セラミック基板、樹脂基板、金属基板等であっても良い。基板は、例えば、その一方の面又は両面にチップが実装された実装基板であっても良い。チップの実装方法は、特に限定されないが、例えば、ワイヤーボンディング、フリップチップボンディング等が挙げられる。本発明では、例えば、実装基板を樹脂封止することにより、チップが樹脂封止された電子部品を製造しても良い。また、本発明の樹脂封止装置により樹脂封止される基板の用途は、特に限定されないが、例えば、LED用基板、携帯通信端末用の高周波モジュール基板、電力制御用モジュール基板、機器制御用基板等が挙げられる。
【0027】
以下、本発明の具体的な実施例を図面に基づいて説明する。各図は、説明の便宜のため、適宜省略、誇張等をして模式的に描いている。
【実施例
【0028】
本実施例では、本発明の樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法の一例について説明する。
【0029】
図1の下面図に、本発明の樹脂成形装置の一例における上型下面の要部を示す。また、図2の断面図に、図1と同じ上型の要部断面を示す。図示した上型は、本発明の樹脂成形装置の一部である。また、図2においては、便宜上、上型を上下逆にして示している。すなわち、図2の上側が、上型下面側(成形対象物が保持される側)である。
【0030】
図1及び2に示すとおり、上型100は、平板状の上型ベース部材101を主要な構成要素とする。上型ベース部材101下面には、成形対象物保持部材102と、成形対象物寄せ機構110と、成形対象物支持機構120と、位置決め部材である位置決めピン141と、成形対象物寄せ機構110により弾性変形する寄せ部材である寄せピン131とが設けられている。成形対象物寄せ機構110は、寄せ可動部111と、保持部112と、弾性部材であるねじりばね113とを含む。寄せ可動部111及びねじりばね113は、保持部112によって上型100下面に保持されている。ねじりばね113の回転軸114は、上型100下面と並行方向に向いている。寄せ可動部111は、後述するように、上型100下面と平行方向の回転軸114を中心として回転可能である。成形対象物保持部材102は、上型ベース部材101下面の中央付近に設けられている。成形対象物保持部材102は平板状であり、成形対象物保持部材102下面の中央付近の領域に、樹脂成形の成形対象物である基板5を保持可能である。寄せピン131及び位置決めピン141は、それぞれ、上型ベース部材101下面に取り付けられるとともに、成形対象物保持部材102を貫通して成形対象物保持部材102下面から突出している。寄せピン131及び位置決めピン141は、成形対象物保持部材102下面の基板5を保持する領域を囲むように配置されている。上型ベース部材101には、その上面から下面まで貫通する貫通孔101aが設けられている。成形対象物保持部材102には、その上面から下面まで貫通する貫通孔102aが設けられている。貫通孔101aと貫通孔102aとは連通している。また、この樹脂成形装置は、さらに、成形対象物保持部材102下面に基板5を保持するための成形対象物保持機構(図1~5では図示せず)を有する。後述するように、成形対象物保持機構により、貫通孔101a及び貫通孔102a内部を吸引して減圧し、それにより基板5を成形対象物保持部材102下面に吸着して保持可能である。なお、成形対象物保持機構は、特に限定されないが、例えば、真空ポンプ等でもよい。
【0031】
成形対象物支持機構120は、成形対象物支持可動部121と、保持部122と、弾性部材であるねじりばね123とを含む。成形対象物支持可動部121及びねじりばね123は、保持部122によって上型100下面に保持されている。ねじりばね123の回転軸124は、上型100下面と並行方向に向いている。成形対象物支持可動部121は、後述するように、上型100下面と平行方向の回転軸124を中心として回転可能である。
【0032】
成形対象物支持機構120は、基板5端部において、基板5端部の下面を支持する。成形対象物寄せ機構110は、基板5の2辺に対応するように2つ設けられている。後述するように、成形対象物寄せ機構110によって、位置決めピン141に基板5端面が接触するように、基板5端部に対して、寄せピン131により横方向及び縦方向に力を働かせることが可能である。
【0033】
つぎに、図3~6を参照して、この樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法の一部である成形対象物位置調整工程の一例について説明する。
【0034】
まず、図3に示すとおり、成形対象物搬送機構200により基板5を搬送するとともに、上型100の下方に成形対象物搬送機構200を位置させる。図示のとおり、この成形対象物搬送機構200は、基板5が載置される成形対象物載置部202と、成形対象物寄せ機構110の寄せ可動部111又は成形対象物支持機構120の成形対象物支持可動部121を押圧して回転させるプッシャ203と、成形対象物寄せ機構110を横方向に押圧する押圧機構210と、これらを支持するローダベース201とを備える。押圧機構210は、押圧部材211と、ロッド212と、エアシリンダ213とを有している。エアシリンダ213は、ローダベース201上面に取り付けられている。押圧部材211は、ロッド212を介してエアシリンダ213に取り付けられ、寄せ可動部111に向かって横方向に突出するように配置されている。ロッド212は、エアシリンダ213の動力により進退可能である。ロッド212が寄せ可動部111側に前進することで、押圧部材211が寄せ可動部111の方向に移動し、寄せ可動部111を押すことが可能である。なお、押圧部材211を進退可能に動作させるための動力源として、ここではエアシリンダ213を用いた例で説明するが、サーボモータ等の他の動力源を用いることができる。
【0035】
なお、図3に示した状態では、寄せ可動部111により、寄せピン131が、基板5を保持する領域の方向に向かって押されて弾性変形しており、基板5を挿入できない。また、成形対象物寄せ機構110と成形対象物支持機構120との回転軸の位置は、成形対象物寄せ機構110の方が上方に位置しており、寄せピン131を横方向に移動させやすくなっている。
【0036】
つぎに、図4の矢印X1に示すとおり、ローダベース201を上昇させる。これにより、2つのプッシャ203が、それぞれ、成形対象物寄せ機構110の寄せ可動部111又は成形対象物支持機構120の成形対象物支持可動部121の外側端部を押し上げる(寄せ可動部押し上げ工程)。この押し上げにより、ねじりばね113に応力が与えられ、寄せ可動部111は、同図の矢印X2に示すとおり、後述する第1の成形対象物寄せ動作時とは反対方向に回転する。すると、寄せ可動部による寄せピン131への押圧が解除されるので、図示のとおり、寄せピン131の弾性変形も解除される。これにより、位置決めピン141と寄せピン131との間が広がり、基板5が挿入できるようになる。その状態で、図4の矢印X3に示すとおり、成形対象物載置部202を上昇させて、基板5を寄せピン131と位置決めピン141との間から挿入して、上型100の下方に配置する。なお、ねじりばね113及び123のばね定数(弾性定数)は、ここでのプッシャ203による押し上げ動作において、十分に押し上げ動作が行える程度に設定することが好ましい。
【0037】
つぎに、図5の矢印X4に示すとおり、ローダベース201を下降させる。これにより、2つのプッシャ203が、それぞれ、成形対象物寄せ機構110の寄せ可動部111又は成形対象物支持機構120の成形対象物支持可動部121の外側端部から離れて、寄せ可動部111及び成形対象物支持可動部121が元の状態に戻る。すなわち、図5の矢印X5に示すとおり、ねじりばね113の弾性によって、寄せ可動部111に回転力が働き、寄せ可動部111は、その外側端部が下降する方向に回転する。ここで、プッシャ203の押し上げ動作によりねじりばねに113に応力が与えられていたので、プッシャ203の下降によって、ねじりばね113に弾性力が発生することになる。これにより、矢印X6に示すとおり、成形対象物寄せ機構110における寄せ可動部111の内側端部が寄せピン131を弾性変形させ、寄せピン131が基板5を押圧する。この押圧により、基板5を位置決めピン141に向かって近付けるように移動させる(第1の基板寄せ工程)。また、同様に、ねじりばね123の弾性によって成形対象物支持可動部121に回転力が働き、成形対象物支持可動部121は、その外側端部が下降する方向に回転する。これにより、成形対象物支持可動部121の内側突出部の上面が基板5端部の下面に接触し、基板5端部の下面が支持される。なお、この状態では、上型100の成形対象物保持部材102と基板5との間には、僅かな隙間が形成されている。また、成形対象物載置部202の上下方向の位置が、図5の矢印X4で示されるローダベース201の下降動作によって変化しないように構成されているので、上型100の成形対象物保持部材102の下面と成形対象物載置部202の上面との距離も変化しない。また、成形対象物載置部202には、成形対象物支持可動部121が接触せず、成形対象物支持可動部121の内側突出部の上面が基板5端部の下面を支持可能なように、切欠き形状の逃げ部が形成されている。
【0038】
さらに、図6に示すとおり、押圧機構210のエアシリンダ213を駆動させることによってロッド212を寄せ可動部111側に前進させる。これにより、同図の矢印X7に示すとおり、押圧部材211を寄せ可動部111に向かって移動させる。この移動によって、寄せ可動部111を回転軸114より下で横方向に押圧し、同図の矢印X8に示すように、寄せピン131の方向に回転させる。これにより、寄せピン131を介して基板5が押圧され、基板5を位置決め部材141に対して近付ける第2の成形対象物寄せ動作を行う(第2の成形対象物寄せ工程)。例えば、図5に示した第1の成形対象物寄せ工程で基板5が位置決めピン141に接触するまで移動させることができなかった場合には、図6に示した第2の成形対象物寄せ工程で、基板5が位置決めピン141に接触するまで寄せ動作を行うことができる。以上のようにして、成形対象物位置調整工程を行うことができる。そして、第2の基板寄せ工程後、図6の矢印A1に示すとおり、成形対象物保持機構150により貫通孔101a及び102a内部を吸引して減圧にする。成形対象物保持機構150は、前述のとおり、特に限定されず、例えば、真空ポンプ等でもよい。これにより、図示のとおり、基板5を吸着して、上型100の成形対象物保持部材102下面に基板5を保持する。
【0039】
なお、図5に示す成形対象物寄せ機構による第1の成形対象物寄せ工程後、図6に示す押圧機構による第2の成形対象物寄せ工程に先立ち、基板5の温度の均一化を図る成形対象物温度均一化工程を行ってもよい。具体的には、例えば、図5に示す第1の成形対象物寄せ工程と図6に示す第2の成形対象物寄せ工程との間に時間を空けることで、基板5の温度の均一化を図ってもよい。例えば、図5に示す第1の成形対象物寄せ工程と図6に示す第2の成形対象物寄せ工程との間に基板5を上型100により加熱することで、基板5の温度分布の均一化を図ることもできる。これにより、例えば、基板5の反りを低減させた後に第2の成形対象物寄せ工程を行うことができる。基板5の反りを低減させた後に第2の成形対象物寄せ工程を行えば、例えば、基板5の変形に起因する内部応力の発生を低減することができる。基板5を上型100により加熱する場合、例えば、第1の成形対象物寄せ工程後に基板5を上型100に吸着させて保持してから上型100により基板5を加熱し、その後、上型100による基板5の吸着を解除してから第2の成形対象物寄せ工程を行ってもよい。
【0040】
また、図1~6の変形例として、押圧部材211において、寄せ可動部111と当接する側の面の少なくとも一部が傾斜していてもよい。図7に、そのような変形例を示す。図7は、図6と同様に、第2の成形対象物寄せ工程、及び、その後に基板5を上型100の成形対象物保持部材102下面に保持する工程を示している。図7に示す樹脂成形装置は、押圧部材211において、寄せ可動部111と当接する側の面の、寄せ可動部111との当接部分が、下方に行くにしたがって、寄せ可動部111と反対方向に傾斜している。このように傾斜していることで、例えば、寄せ可動部111が回転する方向に力が加わりやすくなる。これ以外は、図7の樹脂成形装置は、図1~6の樹脂成形装置と同様である。図7に示す工程は、図6に示す工程と同様にして行なうことができる。具体的には、図7の矢印X7及びX8に示すとおり、図6に同じ符号で示した矢印X7及びX8と同様にして第2の成形対象物寄せ動作(第2の成形対象物寄せ工程)を行うことができる。また、図7の矢印A1に示すとおり、図6の矢印A1と同様にして基板5を吸着して、上型100の成形対象物保持部材102下面に基板5を保持することができる。
【0041】
以上、図1~7を用いて、本発明の樹脂成形装置の一例と、それを用いた樹脂成形品の製造方法における成形対象物位置調整工程の一例及びその変形例について説明した。本発明においては、例えば、成形対象物位置調整工程が第2の成形対象物寄せ工程を含むことで、弾性部材の弾性定数を過度に大きくしなくても成形対象物を十分に寄せることができる。弾性部材の弾性定数を過度に大きくしなくてもよいことで、例えば、成形対象物挿入動作に支障を来すことを抑制又は防止できる。また、例えば、弾性部材の弾性定数が経時変化により低下しても、第2の成形対象物寄せ工程を行うことで、成形対象物を十分に寄せることができる。
【0042】
なお、本発明の樹脂成形品の製造方法において、成形対象物寄せ工程は、2回のみでもよいが、これに限定されず、複数回であれば何回でもよく、3回以上の任意の回数でもよい。例えば、第1の成形対象物寄せ工程及び第2の成形対象物寄せ工程に加え、第3の成形対象物寄せ工程、第4の成形対象物寄せ工程等を含んでいてもよい。また、本発明の樹脂成形品の製造方法において、押圧機構を用いた成形対象物寄せ工程は、第2の成形対象物寄せ工程の1回のみでもよいが、これに限定されず、2回以上の任意の回数でもよい。例えば、第2の成形対象物寄せ工程に加え、第3の成形対象物寄せ工程、第4の成形対象物寄せ工程等を、押圧機構を用いて行ってもよい。押圧機構を用いた成形対象物寄せ工程を2回以上行う場合、2回目以降の成形対象物寄せ工程は、例えば、第2の成形対象物寄せ工程(押圧機構を用いた1回目の成形対象物寄せ工程)と同様にして行ってもよい。
【0043】
また、本発明の樹脂成形品の製造方法は、前述のとおり、成形対象物位置調整工程に加え、成形対象物を樹脂成形する樹脂成形工程を含む。この樹脂成形工程は、特に限定されず、例えば、一般的な樹脂成形品の製造方法における樹脂成形工程と同様でもよいし、又は、それに適宜変更を加えてもよい。また、樹脂成形工程における樹脂成形方法は、前述のとおり、特に限定されず、例えば、圧縮成形でもよいが、トランスファ成形でもよいし、射出成形等でもよい。
【0044】
また、本発明の樹脂成形品の製造方法は、成形対象物位置調整工程及び樹脂成形工程以外の任意の工程を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0045】
図1~7には、本発明の樹脂成形装置の一部(主に、上型及び成形対象物搬送機構)を示した。本発明の樹脂成形装置全体の構成は、特に限定されないが、図8の平面図に、その一例を模式的に示す。図8に示す樹脂成形装置1は、例えば、圧縮成形法を使用した樹脂成形装置である。同図には、樹脂材料として液状樹脂を使用する例を示す。液状樹脂は、例えば、シリコーン樹脂等であってもよい。ただし、前述のとおり、本発明において、成形前の樹脂材料の形態は、液状樹脂に限定されず任意であり、例えば、前述のとおり、顆粒状樹脂、シート状の樹脂、タブレット状の樹脂、粉状の樹脂等が挙げられる。また、樹脂材料の種類も、前述のとおり、シリコーン樹脂に限定されず、任意である。
【0046】
図8の樹脂成形装置1は、成形対象物である基板を供給及び収納する基板供給・収納モジュール2と、3つの成形モジュール3A、3B、3Cと、樹脂供給モジュール4とを、それぞれ構成要素として備える。構成要素である基板供給・収納モジュール2と、成形モジュール3A、3B、3Cと、樹脂供給モジュール4とは、それぞれ他の構成要素に対して、互いに着脱されることができ、かつ、交換されることができる。
【0047】
基板供給・収納モジュール2には、封止前基板5を供給する封止前基板供給部6と、封止済基板(樹脂成形品)7を収納する封止済基板収納部8と、封止前基板5及び封止済基板7を受け渡しする基板載置部9と、封止前基板5及び封止済基板7を搬送する基板搬送機構10とが設けられる。基板搬送機構10には、封止前基板5が成形型の型面に供給された時の位置決め状態を撮像するカメラ11が設けられる。撮像素子としてCCD(Charge Coupled Device )イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )イメージセンサがカメラ11に搭載される。所定位置S1は、基板搬送機構10が動作しない状態において待機する位置である。
【0048】
各成形モジュール3A、3B、3Cには、昇降可能な下型12と、下型12に相対向して配置された上型(図8では図示せず、図1~7参照)とが設けられる。上型と下型12とは併せて成形型を構成する。各成形モジュール3A、3B、3Cは、上型と下型12とを型締め及び型開きする型締機構13を有する(図の二点鎖線で示される部分)。樹脂材料である液状樹脂が供給され硬化する空間であるキャビティ14が下型12に設けられる。下型12には、長尺状の離型フィルムを供給する離型フィルム供給機構15が設けられる。なお、ここでは、下型12にキャビティ14が設けられた構成について説明するが、キャビティは上型に設けられても良いし、上型と下型との両方に設けられても良い。
【0049】
樹脂供給モジュール4には、成形型に液状樹脂を供給するディスペンサ16とディスペンサ16を搬送する樹脂搬送機構17とが設けられる。ディスペンサ16は先端部に液状樹脂を吐出する樹脂吐出部18を備える。所定位置R1は、樹脂搬送機構17が動作しない状態において待機する位置である。
【0050】
図8に示されるディスペンサ16は、予め主剤と硬化剤とが混合された液状樹脂を使用する1液タイプのディスペンサである。主剤としては、例えば、熱硬化性を有するシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂が使用される。液状樹脂を吐出する際に主剤と硬化剤とを混合して使用する2液混合タイプのディスペンサを使用することもできる。
【0051】
樹脂供給モジュール4には制御部19が設けられる。制御部19には、基板搬送機構10に設けられたカメラ11が撮像した画像データを記憶するメモリ20、撮像した画像データに基づき画像処理や演算処理などのデータ処理を行うプロセッサ21及び樹脂成形装置1を制御するために必要な機能などが組み込まれる。
【0052】
制御部19は、封止前基板5及び封止済基板7の搬送、封止前基板5の位置決め、液状樹脂の供給、成形型の加熱、成形型の開閉などを制御する。言い換えれば、制御部19は、基板供給・収納モジュール2、成形モジュール3A、3B、3C、樹脂供給モジュール4における各動作の制御を行う。
【0053】
制御部19が配置される位置はどこでも良く、基板供給・収納モジュール2、成形モジュール3A、3B、3C、樹脂供給モジュール4のうちの少なくとも一つに配置することもできるし、各モジュールの外部に配置することもできる。また、制御部19は、制御対象となる動作に応じて、少なくとも一部を分離させた複数の制御部として構成することも
できる。
【0054】
本発明の樹脂成形装置又は樹脂成形品の製造方法により製造される樹脂成形品は、特に限定されないが、例えば、LEDチップ等の部品を樹脂封止したマイクロレンズが好ましい。このようなマイクロレンズでは、樹脂成形により形成されるマイクロレンズと、樹脂封止される部品との位置合わせを、精密かつ正確に行う必要がある。すなわち、樹脂封止される部品が配置された基板の位置合わせを、精密かつ正確に行う必要がある。本発明によれば、弾性部材の弾性定数を過度に大きくしなくても基板を十分に寄せることができるので、基板の位置合わせを、精密かつ正確に行うことができる。ただし、本発明の樹脂成形装置又は樹脂成形品の製造方法により製造される樹脂成形品は、マイクロレンズに限定されず任意であり、例えば、チップ、ワイヤ等の任意の部品を樹脂封止した任意の電子部品でもよい。チップの種類、形態等も特に限定されず、例えば、前述した各種形態(フリップチップを含む)の少なくとも一つであってもよい。
【0055】
さらに、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 樹脂成形装置
2 基板供給・収納モジュール
3A、3B、3C 成形モジュール
4 樹脂供給モジュール
5 封止前基板(基板、成形対象物)
6 封止前基板供給部
7 封止済基板(樹脂成形品)
8 封止済基板収納部
9 基板載置部
10 基板搬送機構
11 カメラ
12 下型
13 型締機構
14 キャビティ
15 離型フィルム供給機構
16 ディスペンサ
17 樹脂搬送機構
18 樹脂吐出部
19 制御部
20 メモリ
21 プロセッサ
100 上型
101 上型ベース部材
101a 貫通孔
102 成形対象物保持部材
102a 貫通孔
110 成形対象物寄せ機構
111 寄せ可動部
112 保持部
113 ねじりばね(弾性部材)
114 回転軸
120 成形対象物支持機構
121 成形対象物支持可動部
122 保持部
123 ねじりばね(弾性部材)
124 回転軸
131 寄せピン
141 位置決めピン
150 成形対象物保持機構
200 成形対象物搬送機構
201 ローダベース
202 成形対象物載置部
203 プッシャ
210 押圧機構
211 押圧部材
212 ロッド
213 エアシリンダ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8