(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-04
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】多層食用ペット製品を形成するための組成及び方法
(51)【国際特許分類】
A23K 40/20 20160101AFI20230105BHJP
A23K 10/30 20160101ALI20230105BHJP
A23K 50/40 20160101ALI20230105BHJP
【FI】
A23K40/20
A23K10/30
A23K50/40
(21)【出願番号】P 2021506439
(86)(22)【出願日】2019-09-13
(86)【国際出願番号】 US2019050937
(87)【国際公開番号】W WO2020056219
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-03-26
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500013142
【氏名又は名称】ティー.エフ.エイチ.パブリケーションズ、インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】アクセルロッド,グレン エス.
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ,テリー
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/124880(WO,A1)
【文献】特表2001-502921(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23K 40/20
A23K 10/30
A23K 50/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形製品を形成するために食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることを含み、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、野菜成分及び1つ以上の食用成分を含み、
前記1つ以上の食用成分は、澱粉を含み、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることは、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物
の金型内
への射
出を含み、
前記金型は、10℃から40℃の範囲の温度に設定され、
前記成形製品は、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記射出によって形成された中心部
と、前記中心部上の外側層
と、を含み、
前記外側層は、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記射出によって形成されるとともに、前記中心部の対応する第2の特
性とは異なる第1の特
性を有する、
方法。
【請求項2】
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることは、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物を金型内に射出することを含み、
前記金型は、15℃から35℃の範囲の温度に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記野菜成分は、野菜粉末を含み、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1から15.0重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の50重量%より多いか又は50重量%に等しい量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記野菜成分は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1から10重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して50から75重量%の範囲の量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記野菜成分は、ビートを含み、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して3から5重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して50から60重量%の範囲の量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の特
性は、第1の色であり、
前記第2の特
性は、前記第1の色とは異なる第2の色である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、更に、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末、
からなるグループから選択される1つ以上の添加物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上の添加物は、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
野菜成分
と、澱粉を含む1つ以上の食用成分
と、を
有する食用のペット用おやつ又はチュー調合物
と、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物によって形成された中心部と、
前記中心部上の外側層であって、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物によって形成された、外側層と、を備え、
前記外側層は、前記中心部の対応する第2の特
性とは異なる第1の特
性を有する、
成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項10】
前記野菜成分は、野菜粉末を含み、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1から15.0重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の50重量%より多いか又は50重量%に等しい量で存在する、請求項
9に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項11】
前記野菜成分は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1から10重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して50から75重量%の範囲の量で存在する、請求項
10に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項12】
前記野菜成分は、ビートを含み、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して3から5重量%の範囲の量で存在し、
前記澱粉は、前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して50から60重量%の範囲の量で存在する、請求項
10に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項13】
前記第1の特
性は、第1の色であり、
前記第2の特
性は、前記第1の色とは異なる第2の色である、請求項
10に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項14】
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末、
からなる前記グループから選択される1つ以上の添加物を含む、請求項
10に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【請求項15】
前記1つ以上の添加物は、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の前記総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、
前記食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末、
を含む、請求項
14に記載の成形されたペット用おやつ又はチュー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年9月14日出願の米国仮出願第62,731,324号の仮ではなく優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、中心部とは異なる物理特徴を伴う表面を有する食用ペット製品を形成するための組成及び方法を対象とする。製品は、単一の射出成形サイクルによって作成可能であり、金型内で、また、選択された調合物及び関連する射出成形条件に基づいて、異なる表面特徴が展開される。
【背景技術】
【0003】
従来技術は、射出成形手順を介して形成可能な、ペット用チュー調合物、また特に食用調合物の多数のレポートが豊富である。例えば、T.F.H.Publications社が所有する米国特許第5,827,565号において、主に、射出成形ジャガイモ澱粉顆粒及び誘引物質からなる、熱膨張ドッグチューを作るためのプロセスが開示されている。
【0004】
米国特許第8,124,156号において、何らかの物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性が異なり得る2つ以上の材料を含む、多成分ペット用おやつ又はチューを製造する方法が開示され、多様な材料は、互いに隣り合わせに積層する、取り囲む、部分的に取り囲む、隣接する、又は連結するように形成可能である。例示的な一実施形態において、第1の金型キャビティ内の第1の材料から第1の形状を形成し、続いて、第1の成形形状を第2金型キャビティへ移動させ、第1の材料の少なくとも一部の近傍にあり接触する第2の材料を形成することによって、2つ以上の材料を射出成形させることができる。
【発明の概要】
【0005】
したがって理解されるように、単一の調合物から、多層のペット用おやつ又はチューを形成するための能力を提供する調合物及び方法を展開し、表面は、中心部とは異なり、また単一の射出成形サイクルにおいて異なる、物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性を有することが、かなり有利であり得る。
【0006】
請求する主題の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら考察するべき、一致する実施形態の下記の詳細な説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示に一致する、食用のペット用おやつ又はチュー調合物から形成される成形品の例を概略的に示す図である。
【
図2】本開示に一致する、食用のペット用おやつ又はチュー調合物から成形品を形成する方法の例示の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は一般に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物、こうした調合物から形成される成形されたペット用おやつ又はチュー、及び、こうした調合物からペット用おやつ又はチューを形成する方法に関する。非限定的実施形態において、本開示は、射出成形時に、層の何らかの物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性が異なる多層ペット用おやつを提供する、食用のペット用おやつ又はチュー調合物に関する。更なる実施形態において、本開示は、単一の射出成形サイクルにおいて、多層(例えば、2つ以上の層)ペット用おやつ又はチューなどを形成する方法に関し、ペット用おやつ又はチューは中心部の表面上に配設された外側層を含み、外側層及び中心部は、成形製品の内側中心部とは異なる対応する物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性などの、異なる対応する特徴/特性を有する。このような関連において、物理的特性における相違とは、異なる硬さ又は引張強さを含むことができる。光学的特性における相違とは、本明細書では色彩相違として理解することができる。栄養的特性における相違とは、例えば、ビタミン又はミネラル含有量、カロリー、プロテインのレベル/量、澱粉のレベル/量などにおける相違として理解することができる。官能的特性における相違とは、誘引物質のレベル/量における相違として理解することができる。組成的特性における相違とは、おやつを考案する時点で依拠する1つ以上の含有物の化学構造における相違として理解することができる。
【0009】
本明細書で使用され「対応する」という用語は、ペット用おやつ又はチューの第1(例えば、外側層)の第1の特徴/特性に関して使用するとき、第1の特徴/特性は、ペット用おやつ又はチューの第2の部分(例えば、中心部)の第2の特徴/特性と同じタイプ(例えば、物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性)であることを意味するが、第1及び第2の特徴/特性は互いに同一であることは示さない。例えば、ペット用チューの外側層は第1の色を有することができ、ペット用チューの中心部は第2の色を有することができる。このような場合、第1の色及び第2の色は、両方の色であるという点で対応する特徴/特性とみなすことができる。しかしながら、第1の色は第2の色と同一である必要はない。
【0010】
好ましくは、本明細書における食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、選択した量の野菜成分と共に、食用成分の1つ又は混合である(本明細書でより完全に説明する)。食用のペット用おやつ又はチュー調合物(また、より具体的には野菜成分)は、金型に射出されるとき、熱応答を示し、結果として、中心部及び中心部上の外側層を有する成形製品が製造され、外側層は、中心部の対応する特徴/特性とは異なる少なくとも1つの物理的特徴/特性を有する。具体的に言えば、食用のペット用おやつ又はチュー調合物における野菜成分は、中心部上に外側層を形成するように選択され、外側層は、食用成分の混合から形成される、中心部の対応する光学的特性とは異なる光学的特性(例えば、色)を示す。
【0011】
実施形態において、野菜成分は、好ましくは野菜粉末のような粉末状である。野菜成分として使用可能、又は野菜成分において使用可能な、好適な野菜粉末の非限定的例は、限定されないが、ビートなどの任意の一般的な野菜から作られる粉末を含む。実施形態において、野菜粉末は、植物ビートのうちのビート根の部分から作られる。実施形態において、野菜成分はビート粉末であり、0.1重量%から15.0重量%、より好ましくは0.1重量%から10.0重量%、また更により好ましくは3.0重量%から5.0重量%などの、任意の適切な量で食用のペット用おやつ又はチュー調合物内に存在する。使用される野菜粉末のタイプにかかわらず、野菜粉末の粒子サイズは10μmから750μmの範囲とすることができる。好ましくは、野菜成分は水溶性野菜粉末から形成される。
【0012】
好ましくは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は澱粉ベースであり、これは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物が、50重量%より多いか又は50重量%に等しい範囲の量の澱粉を含むことを意味する。より好ましくは、澱粉は、50重量%から75重量%の範囲の量で、また更により好ましくは50重量%から60重量%の範囲の量で、食用のペット用おやつ又はチュー調合物内に存在する。
【0013】
澱粉は、単一の供給源又は複数の供給源から供給される。食用のペット用おやつ又はチュー調合物として、あるいは食用のペット用おやつ又はチュー調合物において使用可能な、適切な澱粉の非限定的な例は、穀物澱粉、トウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、タピオカ澱粉、それらの成分などを含む。実施形態において、澱粉は、穀物澱粉、トウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、又はタピオカ澱粉である。
【0014】
実施形態において、野菜成分及び澱粉の総重量は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の100重量%に等しい。他の実施形態において、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、食用成分、澱粉、及び1つ以上の添加物を含む。食用のペット用おやつ又はチュー調合物において使用可能な、適切な添加物の非限定的な例は、10.0重量%から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、5.0重量%から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び/又は、0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末を含み、示された重量パーセントは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対するものである。実施形態において、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、50重量%より多いか又は50重量%に等しい澱粉を含み、また、上記に示した範囲内の量の上記に示した添加物のうちの1つ、それらの組み合わせ、又はそれらすべてを含む。
【0015】
実施形態において、食用のペット用おやつ又はチュー組成は、50重量%から75重量%(例えば、50から60重量%)の範囲の量の澱粉、食用組成の10.0重量%から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、5.0重量%から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末を含み、示された重量パーセントは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対するものである。いくつかの実施形態において、野菜成分、澱粉、及び添加物(グリセリン、ゼラチン、嗜好性促進剤、炭酸カルシウム、セルロース繊維、及びレシチン粉末)の総重量は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の100重量%に等しい。
【0016】
また更なる実施形態において、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、野菜成分、澱粉、(任意選択として)前述の1つ以上の添加物を含み、また更に任意選択として、肉の風味(例えば、ローストビーフ風味、ベーコン風味、チキン風味など)又はそれらの組み合わせを含む。実施形態において、ペット用おやつ又はチュー調合物は、野菜成分、澱粉、及び前述の添加物のうちの1つ以上を含み、0.1重量%から5.0重量%の範囲の量の肉風味(例えば、ラム肉)、0.1重量%から5.0重量%のレベルのローストビーフ風味、0.1重量%から5.0重量%のレベルのベーコン風味、0.1重量%から5.0重量%のレベルのチキン風味を更に含み、示された重量パーセントは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対するものであり、また、野菜成分、澱粉、添加物(あれば)、肉風味、ローストビーフ風味、ベーコン風味、及びチキン風味の総量は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の100重量%に等しい。
【0017】
食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、選択した量の水を含まない調合物に対して、成形の間によりよく可塑化するように、選択した量の水を含むか、又は選択した量の水と組み合わせることができる。実施形態において、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して、1.0重量%から20.0重量%の水を含むか、又は1.0重量%から20.0重量%の水と組み合わせられる。
【0018】
食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、ペレットを形成するために押し出すことが可能であり、その後ペレットは、成形製品(例えば、食用のペット用おやつ又はチュー)に射出成形することができる。代替として、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、成形製品を形成するために直接射出成形することができる。いずれの場合でも、食用のペット用おやつ又はチュー調合物(任意選択として、1.0重量%から20.0重量%の水を含む)は、好ましくは金型内で射出成形され、成形温度は10℃から40℃の、より好ましくは15℃から35℃の範囲の温度に設定される。
【0019】
食用のペット用おやつ又はチュー調合物が射出成形の間に(直接又は押し出し後)金型内に射出されるとき、結果として生じる成形製品(すなわち、成形されたペット用おやつ又はチュー)は、中心部、及び中心部の表面上の外側層を含み、外側層は第1の特徴を有し、中心部は第1の特徴に対応する第2の特徴を有し、また第1の特徴は第2の特徴とは異なることがわかっている。例えば実施形態において、(外側層の)第1の特徴は色であり、(中心部の)第2の特徴は色であるが、第1の特徴(色)は第2の特徴(色)とは異なる。このような場合、外側層の色は中心部の色とは異なる。
【0020】
それら及び他の実施形態において、成形製品の外側層は任意の適切な厚みを有することができる。例えば外側層は、0.001インチ(0.0025cm)から0.040インチ(0.1016cm)の範囲内、より好ましくは0.008インチ(0.0203cm)から0.020インチ(0.0508cm)の範囲内の厚みを有することができる。任意の特定の理論に縛られることなく、本明細書における野菜粉末は、成形表面及び酸素と接触すると同時に、熱応答を受けて変色し、金型から取り出された製品の表面は中心部の表面上に外側層を有し、外側層は中心部とは異なる物理的外観を有することが企図される。特に、単一の射出成形サイクルにおいて、外側層の発達及び物理特性の相違が生じる。
【0021】
図1は、本開示に一致する成形製品(例えば、成形されたペット用おやつ又はチュー)の一例を示す。成形製品100は、中心部101及び中心部上に配設される外側層103を含む。実施形態において、外側層103は、成形製品100を形成するために使用された食用のペット用おやつ又はチュー調合物の野菜成分を含み、外側層103は、異なる色などの異なる特徴を有する。中心部101は、食用成分と、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の野菜成分との混合から形成可能である。前述のように、外側層103は、中心部の第2の特徴に対応する第1の特徴を有することができ、第1及び第2の特徴は互いに異なる。例えば上記のように、いくつかの場合において、外側層103は第1の色であり、中心部101は第2の色であり、また第1及び第2の色は互いに異なる。
図1は成形製品100を概して球形の断面を有するように示しているが、本明細書で説明する組成、成形製品、及び方法は、図示された形状に限定されないことに留意されよう。実際に、本明細書で説明する組成及び方法を使用して、円形、楕円形、長円形、三角形、四角形、五角形、六角形などの形状、又は不規則な断面を有する形状などであるが、限定されない、任意の適切な形状を有する成形製品(例えば、成形されたペット用おやつ又はチュー)を形成することができる。
【0022】
したがって、次に、単一の射出成形サイクル時に、中心部及び表面層を含む成形されたペット用おやつ又はチューを提供する食用のペット用おやつ又はチュー調合物を容易に識別することが可能であり、表面層は、中心部の対応する特徴(例えば、色)とは異なる少なくとも1つの表面特徴(例えば、色)を有する。したがって次に、例えば単一の射出成形サイクルにおいて、食用の骨などのペット用チューを生成することが可能であり、外部表面は第1の色(例えば、自然な茶色)を有し、また内部は第2の色(例えば、肉タイプの充填物を表す自然な赤色タイプの彩色)を有する。
【0023】
本開示の別の態様は、成形されたペット用おやつ又はチューを形成する方法などの、成形品形成する方法に関する。この点で、本開示に一致する、成形品(例えば、ペット用おやつ又はチュー)を形成する方法の一例の例示的動作のフローチャートである、
図2を参照する。図に示されるように、方法200はブロック201から開始される。方法は次に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物を提供する際に準じることが可能な任意選択ブロック201に進む。実行するとき、任意選択ブロック201の動作は、前述の成分を有する食用のペット用おやつ又はチュー調合物を形成するために、野菜成分を1つ以上の食用成分と混合することを含むことができる。代替として、例えば、食用のペット用おやつ又はチュー調合物が何らかの他の手段を介して、例えば第三者から取得される場合、ブロック203の動作は省くことが可能である。
【0024】
ブロック203の動作に続いて(又は、ブロック203が省かれた場合)、方法は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物をペレット化する際に準じることが可能な、任意選択ブロック205に進むことができる。この点で、任意の適切なプロセスを使用して、食用のペット用おやつ又はチュー調合物のペレット及び/又は顆粒を望ましいサイズ及び形状で製造することができる。実施形態において制限なしに、ブロック205の動作は、押し出し物を形成するために押し出し機において食用のペット用おやつ又はチュー調合物を押し出すことを含み、押し出し物はペレット/顆粒の形であるか、又はその後、(例えば、切断を介して)ペレット/顆粒に処理される。当業者であれば理解されるように、ペレット/顆粒のサイズ及び形状は、押し出しヘッドの適切な選択及び/又は構成によるなどの、いくつかの手法で制御することができる。押し出しの前に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、前述のように可塑化を容易にするために、水を含むか又は水と組み合わせることができる。
【0025】
ブロック205の動作に続いて(又は、ブロック205が省かれた場合)、方法は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物(又は、それらのペレット/顆粒)が、成形されたペット用おやつ又はチューなどの成形品を形成するために射出成形される際に準じることが可能な、ブロック207に進むことができる。実施形態において、ブロック207に準じる動作は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物を金型内に射出することであるか、又は射出することを含むことが可能であり、成形温度は10℃から40℃、より好ましくは15℃から35℃の範囲の温度に設定される。結果として生じる成形品は、中心部上に外側層を有することができ、外側層は、前述のように、中心部の対応する特徴とは異なる少なくとも1つの特徴を有する。特に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、ブロック207への単一の射出成形サイクルのみを受ける。ブロック207の動作に続いて、方法はブロック209へ進み、終了することができる。
【0026】
したがって本開示は、広義には、(1)0.1重量%から10.0重量%の粉末野菜成分を含む食用ベース調合物を提供するステップ、(2)当該食用ベース調合物を射出成形機械に導入し、また、表面層及び中心部を有する1つ又は複数の食用ペット製品を射出成形するステップを含む、組成及びプロセスに関し、当該食用ペット製品の成形の間、ペット製品の表面層は、中心部領域とは異なる物理的、光学的、栄養的、官能的、又は組成的特性を展開する。したがって次に、自然な骨に特有の色の外側表面及び肉タイプの充填物又は骨髄に特有の内側の色を有するペット用骨などの、非常に自然な外観を提供する食用のペット用製品を形成することができる。注目すべきことに、こうした製品はここで、表面を別々に処理するか、又は表面上に異なる食用組成を別々に成形する必要なしに、単一の射出成形サイクルにおいて製造可能である。
【0027】
下記の例は、本開示の追加の実施形態である。
【実施例】
【0028】
実施例1:本実施例によれば、野菜成分及び1つ以上の食用成分の混合を含む、食用のペット用おやつ又はチュー調合物が提供され、1つ以上の食用成分は澱粉を含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は、単一の射出成形サイクルを受けるとき、中心部及び中心部上の外側層を含む成形製品を形成し、外側層は中心部の対応する第2の特徴とは異なる第1の特徴を有する。
【0029】
実施例2:本実施例は、実施例1の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は野菜粉末(例えば、ビート粉末)を含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から15.0重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の50重量%よりも多いか又は50重量%に等しい量で存在する。
【0030】
実施例3:本実施例は、実施例2の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1から10重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から75重量%の範囲の量で存在する。
【0031】
実施例4:本実施例は、実施例3の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分はビート(例えば、ビート粉末)を含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して3から5重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から60重量%の範囲の量で存在する。
【0032】
実施例5:本実施例は、実施例2から4のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、第1の特徴は第1の色であり、第2の特徴は第1の色とは異なる第2の色である。
【0033】
実施例6:本実施例は、実施例2から5のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、更に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末からなるグループから選択される、1つ以上の添加物を含む。
【0034】
実施例7:本実施例は、実施例6の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、1つ以上の添加物は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末を含む。
【0035】
実施例8:本実施例によれば、成形製品を形成するために食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることを含む、方法が提供され、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は野菜成分及び1つ以上の食用成分を含み、1つ以上の食用成分は澱粉を含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物を金型内に射出することを含み、金型は10℃から40℃の範囲の温度に設定され、また成形製品は中心部及び中心部上の外側層を含み、外側層は中心部の対応する第2の特徴とは異なる第1の特徴を有する。
【0036】
実施例9:本実施例は、実施例8の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物が単一の射出成形サイクルを受けることは、食用のペット用おやつ又はチュー調合物を金型内に射出することを含み、金型は15℃から35℃の範囲の温度に設定される。
【0037】
実施例10:本実施例は、実施例8の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は野菜粉末(例えば、ビート粉末)を含み、また食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1から15.0重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の50重量%より多いか又は50重量%に等しい量で存在する。
【0038】
実施例11:本実施例は、実施例8の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1から10重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から75重量%の範囲の量で存在する。
【0039】
実施例12:本実施例は、実施例8の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分はビート(例えば、ビート粉末)を含み、また食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して3から5重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から60重量%の範囲の量で存在する。
【0040】
実施例13:本実施例は、実施例8から12のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、第1の特徴は第1の色であり、第2の特徴は第1の色とは異なる第2の色である。
【0041】
実施例14:本実施例は、実施例8から13のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は更に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末からなるグループから選択される、1つ以上の添加物を含む。
【0042】
実施例15:本実施例は、実施例14の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、1つ以上の添加物は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末を含む。
【0043】
実施例16:本実施例によれば、中心部及び中心部上の外側層を含む、成形されたペット用おやつ又はチューが提供され、成形されたペット用おやつ又はチューは、野菜成分及び1つ以上の食用成分を含む食用のペット用おやつ又はチュー調合物を含み、1つ以上の食用成分は澱粉を含み、外側層は中心部の対応する第2の特徴とは異なる第1の特徴を有する。
【0044】
実施例17:本実施例は、実施例16の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は野菜粉末(例えば、ビート粉末)を含み、また食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1から15.0重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の50重量%より多いか又は50重量%に等しい量で存在する。
【0045】
実施例18:本実施例は、実施例17の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1から10重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から75重量%の範囲の量で存在する。
【0046】
実施例19:本実施例は、実施例17の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、野菜成分はビート(例えば、ビート粉末)を含み、また食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して3から5重量%の範囲の量で存在し、また澱粉は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して50から60重量%の範囲の量で存在する。
【0047】
実施例20:本実施例は、実施例17から19のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、第1の特徴は第1の色であり、第2の特徴は第1の色とは異なる第2の色である。
【0048】
実施例21:本実施例は、実施例17から20のうちのいずれか1つの機能のうちのいずれか又はすべてを含み、食用のペット用おやつ又はチュー調合物は更に、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末からなるグループから選択される、1つ以上の添加物を含む。
【0049】
実施例22:本実施例は、実施例21の機能のうちのいずれか又はすべてを含み、1つ以上の添加物は、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して10.0から20.0重量%の範囲の量のグリセリン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して5.0から15.0重量%の範囲の量のゼラチン、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から10.0重量%の範囲の量の嗜好性促進剤、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量の炭酸カルシウム、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して1.0重量%から5.0重量%の範囲の量のセルロース繊維、及び、食用のペット用おやつ又はチュー調合物の総重量に対して0.1重量%から2.5重量%の範囲の量のレシチン粉末を含む。
【0050】
本明細書において本開示のいくつかの実施形態を説明及び図示してきたが、当業者であれば、機能を実行するため、及び/又は、本明細書で説明する結果及び/又は1つ以上の利点を取得するための、様々な他の手段及び/又は構造が容易に想定され、こうした変更及び/又は修正の各々は本発明の範囲内にあるものと見なされる。より一般的には、当業者であれば、本明細書で説明するすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示的であるものと意図していること、及び、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本発明の教示が使用される特定の適用例に依存することを、容易に理解されよう。当業者であれば、わずかな所定の実験を使用して、本明細書で説明する本発明の特定の実施形態の多くの等価物を理解するか又は解明することができよう。したがって、前述の実施形態は単なる例として提示され、また本発明は、具体的に説明及び請求されていない限り、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内で、実施可能であることが理解されよう。
【0051】
本開示は、本明細書で説明する各個別の機能、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法を対象とする。加えて、2つ以上のこうした機能、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法の任意の組み合わせは、こうした機能、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本発明の範囲内に含められる。
【0052】
本明細書で定義及び使用されるようなすべての定義は、辞書的定義、参照により組み込まれる文書における定義、及び/又は定義された用語の通常の意味を管理するものと理解されたい。本明細書及び特許請求の範囲内で使用される不定冠詞「a」及び「an」は、反対のことが明確に示されていない限り、「少なくとも1つ」を意味するものと理解されたい。
【0053】
本明細書及び特許請求の範囲内で使用される「及び/又は」という言い回しは、そのように結合される要素、すなわち、いくつかの場合には結合的に存在し、また他の場合には分離的に存在する要素の、「いずれか又は両方」を意味するものと理解されたい。任意選択として、具体的に識別される要素に関係するか又は無関係であるかにかかわらず、反対のことが明確に示されていない限り、「及び/又は」という節によって具体的に識別される要素以外の他の要素が存在し得る。本明細書における「第1の」、「第2の」などの用語は、いずれかの順序、量、又は重要性を示すものではなく、要素間を区別するために使用され、また本明細書における「a」及び「an」という用語は量の制限を示すものではなく、言及される物のうちの少なくとも1つの存在を示す。