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特許7204205情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-05
(45)【発行日】2023-01-16
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230106BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20230106BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
H04L67/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019078699
(22)【出願日】2019-04-17
(65)【公開番号】P2020177412
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2020-11-13
(73)【特許権者】
【識別番号】517073052
【氏名又は名称】BOLSTER株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】松田 忠浩
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/098576(WO,A1)
【文献】自分好みにカスタマイズして閲覧を快適化する,Windows100%,日本,株式会社晋遊舎,2013年01月12日,第16巻第2号,第64-65頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04L 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークに接続されるイー・コマースのウェブサイト(以下、ECサイトという)のコンテンツに含まれる複数の商品画像のコンテンツの中から、ユーザ端末装置を介してユーザによって非表示の要求がされた商品画像のコンテンツに関する情報を取得する取得部と、
前記ユーザによって非表示の要求がされた前記商品画像のコンテンツを前記ユーザ端末装置に表示しないように制御情報を作成して表示制御を行う表示制御部と、および
前記非表示の要求に関する情報(HR情報)を記憶する情報記憶部(HR情報記憶部)、
を備え、
前記取得部は、ユーザ識別情報、前記HR情報、および前記商品画像のコンテンツに関する情報を関連付けて前記HR情報記憶部に記憶させ、
前記表示制御部は、
(i)前記ユーザが前記ユーザ端末装置を介して前記非表示の要求をした場合は、前記HR情報記憶部に記憶された前記HR情報を基に、要求された商品画像のコンテンツを非表示とする制御情報を作成し、かつ
(ii)前記ユーザが前記ユーザ端末装置を介して前記非表示の要求を解除する解除要求(CR)をした場合は、前記非表示の要求を解除するように前記制御情報を編集して前記商品画像のコンテンツ及び前記制御情報を前記ユーザ端末装置に配信することを特徴とする、
情報提供装置。
【請求項2】
前記情報提供装置は、前記HR情報記憶部に記憶された情報を基に統計解析処理を実行して、商品のコンテンツ毎に購入率および非表示にされる率(非表示率)を解析するように構成され、前記商品に関して、
購入率が高く、非表示率が高いカテゴリに属すると解析された場合は、特定のユーザには人気があるが、コンテンツを提供された殆どのユーザは関心を示していないと推論し、店舗の従業員へ、コンテンツ情報のコンテンツを提供するユーザの選定を見直すアドバイスを作成し、
購入率が高く、非表示率が低いカテゴリに属すると解析された場合は、今後の需要が見込める人気のコンテンツであるか、または既に人気のコンテンツとなっていると推論し、前記従業員へ前記コンテンツを増産するアドバイスを作成し、
購入率が低く、非表示率が高いカテゴリに属すると解析された場合は、人気が無く、今後の需要も見込めないと推論し、前記従業員へ前記コンテンツを減産するアドバイスを作成し、かつ
購入率が低く、非表示率も低いカテゴリに属すると解析されたコンテンツは、人気コンテンツとなる可能性があるものの、何等かの理由により購入されないと推論し、価格帯を下げるか、同様の価格帯のコンテンツを購入しているユーザに売り込むことを検討すべきとのアドバイスを作成することを特徴とする、
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
請求項1の情報提供装置と、
商品画像のコンテンツに関する情報を記憶する商品情報記憶部を備える店舗サーバと、および
ユーザ端末装置を備える、
情報提供システム。
【請求項4】
コンピュータが実行する情報提供方法であって、
通信ネットワークに接続されるECサイトのコンテンツに含まれる複数の商品画像のコンテンツの中から、ユーザ端末装置を介してユーザによって非表示の要求がされた商品画像のコンテンツに関する情報を取得する工程aと、
前記ユーザによって非表示の要求がされた前記商品画像のコンテンツを前記ユーザ端末装置に表示しないように制御情報を作成して表示制御を行う工程bと、
前記非表示の要求に関する情報(HR情報)をHR情報記憶部に記憶する工程c、
を備え、
前記工程cは、ユーザ識別情報、前記HR情報、および前記商品画像のコンテンツに関する情報を関連付けて前記HR情報記憶部に記憶させる工程を含み、
前記工程bは、
(i)前記ユーザが前記ユーザ端末装置を介して前記非表示の要求をした場合は、前記HR情報記憶部に記憶された前記HR情報を基に、要求された商品画像のコンテンツを非表示とする制御情報を作成し、かつ
(ii)前記ユーザが前記ユーザ端末装置を介して前記非表示の要求を解除する解除要求(CR)をした場合は、前記非表示の要求を解除するように前記制御情報を編集して前記商品画像のコンテンツ及び前記制御情報を前記ユーザ端末装置に配信する工程、を含む
情報提供方法。
【請求項5】
請求項4に記載の工程をコンピュータに実行させる情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等の通信ネットワークを使用して商品を販売するため、ショッピングサイト等のイー・コマースのウェブサイト(以下、ECサイトという)がある。ECサイトは、顧客となるユーザの端末装置へ複数の商品の情報を含むコンテンツを配信して表示させる。
【0003】
このようなECサイトのコンテンツを配信する装置として、例えば、商品群を紹介するショッピングページを作成して、このショッピングページをユーザ端末へネットワークを介して提供する装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-178231
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の装置は、予め商店側で販売対象として指定した各商品の情報を、商品毎の陳列条件と共に登録して商品案内ページを作成し、ユーザ端末へ配信するものであった。そのため、提供される商品のリストの選定に関して、必ずしもユーザの恣意的な判断が反映されるものではなかった。
【0006】
例えば、ECサイト内の検索等の機能は存在するものの、ユーザが特定の商品等の表示を選択排除することはできず、一瞥して関心の無い特定の商品に関して、配信されるコンテンツ選定において商品をリストから積極的に排除することが困難であった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配信されるECサイトのコンテンツの中から、ユーザが一瞥して関心の無い商品を非表示にして情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係る情報提供装置は、取得部と、表示制御部とを備える。取得部は、通信ネットワークに接続されるECサイトのコンテンツに含まれる複数の商品画像の中から、端末装置を介してユーザが一瞥して関心が無いと判断し、非表示を要求する情報を取得する。表示制御部は、前記ユーザが一瞥して関心が無いと判断した商品画像を前記端末装置において非表示にするように制御する。
【0009】
なお、本願に係る情報提供装置が利用される対象は、商品を販売するショッピングサイトに限定されるものではなく、転職サイト、住宅情報サイト等、商品・役務情報の選択肢が複数あるECサイトを対象とする。
【発明の効果】
【0010】
本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムは、複数の商品の中からユーザが一瞥して関心の無い商品を非表示にするよう構成された情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る情報提供システム100の構成図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置1の構成図である。
図3図3は、実施形態に係る店舗サーバ装置2の構成図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ端末装置3の構成図である。
図5図5は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が非表示の処理を実行する場合のフローチャートである。
図6図6は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が非表示の解除処理を実行する場合のフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が購入処理を実行する場合のフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が推論処理を実行する場合のフローチャートである。
図9図9は、図8の推論処理により得られたデータを基に店舗の従業員へフィードバック情報を提供する場合のマトリクス図である。
図10図10は、ユーザ端末装置3のディスプレイに表示される実施例の一例である。
図11図11は、情報提供装置1の機能を実現するコンピュータ4の一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態では、同一の構成要素については同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
[1.情報提供システム100の構成]
【0013】
図1を参照し、実施形態に係る情報提供システム100の構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供システム100の構成図である。情報提供システム100は、情報提供装置1、店舗サーバ装置2、およびユーザ端末装置3を含む。
【0014】
情報提供装置1、店舗サーバ装置2、およびユーザ端末装置3は、通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す情報提供システム100には、複数台の情報提供装置1、複数台の店舗サーバ装置2、複数台のユーザ端末装置3が含まれてもよい。
【0015】
情報提供装置1は、ユーザ端末装置3にECサイトのコンテンツ(例えば、ウェブページ)を配信するウェブサーバである。情報提供装置1によって配信されるコンテンツは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。
【0016】
情報提供装置1によって配信されるコンテンツには、コンテンツの表示態様を制御するための制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。
【0017】
情報提供装置1は、ユーザがユーザ端末装置3を介して、一瞥して関心の無い商品に対し非表示の意思を示す操作入力をした場合、非表示の要求(以下、Hidden RequestまたはHRと称する)の入力を受付け、非表示の要求(HR)がされた商品情報を取得する。
【0018】
取得された商品情報は、非表示の要求等に関する情報記憶部13(以下、HR情報記憶部と称する)に記憶する。HR情報記憶部13は、情報提供装置1が備えるデータベース(DB)サーバであり、(1)ユーザ識別情報、(2)HR情報および(3)その商品情報を記憶する。情報提供装置1は、ユーザ端末装置3からHRを受付けた場合、その商品に関する画像情報を表示しないように後述の制御情報をコンテンツと共にユーザ端末装置3へ配信する。
【0019】
情報提供装置1によって配信されるコンテンツには、コンテンツの表示態様を制御する制御情報が含まれる。この制御情報によってユーザ端末装置3の出力表示が制御される。そのため、ユーザからいったんHRがされた商品はHRに対する解除要求(以下、Cancel RequestまたはCRと称する)がユーザ自身からなされるまで、ユーザ端末装置3にはHRした商品の画像情報が表示されない。
【0020】
情報提供装置1は、HR情報とユーザの識別情報を基にコンテンツ情報を制御する。商品のコンテンツ情報は、店舗サーバ2の商品情報記憶部23に記憶されている。また、情報提供装置1は、HR情報とユーザの識別情報を基に店舗サーバ2を介して店舗の従業員へ商品の売れ行きに関するフィードバック情報を提供することができる。
【0021】
店舗サーバ装置2は、ECサイトに出品する商品を販売する店舗によって利用されるサーバ装置である。店舗サーバ装置2は、店舗の従業員によって操作され、商品情報を店舗サーバ2の商品情報記憶部23に入稿する。
【0022】
入稿される商品情報には、店舗の従業員がその商品に付した商品コード、商品の静止画像、動画像、商品の説明に関するテキストデータ、価格に関するテキストデータ、商品情報により詳細にアクセスするためのURL等が含まれる。
【0023】
入稿された商品情報は、店舗サーバ2の商品情報記憶部23に記憶された後、情報提供装置1がネットワークを介してこの商品情報を制御する。店舗の従業員によって店舗サーバ2の商品情報記憶部23の商品情報が書き換えられた場合は、更新された商品情報に関し情報提供装置1がその都度制御する。
【0024】
なお、店舗サーバ2がユーザ端末装置3にコンテンツを配信する際、店舗サーバ2が情報提供装置1から配信される表示態様の制御情報を取得し、HRされた商品の画像集情報のコンテンツがユーザ端末装置3に出力表示されないようにしてもよい。
【0025】
情報提供装置1または店舗サーバ2は、ユーザがユーザ端末装置3を介してECサイトのコンテンツから購入または閲覧したい商品を選択する場合、商品の購入ページを含むコンテンツをユーザ端末装置3に配信する。
【0026】
ユーザ端末装置3は、ECサイトのコンテンツを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末装置3は、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。
【0027】
ユーザ端末装置3は、ユーザによる操作にしたがって、情報提供装置1からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを表示する。また、ユーザ端末装置3は、ユーザが一瞥して関心の無い商品に対し非表示の操作入力をした場合、要求部35を介して非表示の要求に関するHR情報を情報提供装置1へ送信するとともに、表示制御部37により商品の画像情報のコンテンツを非表示にする制御を行う。
【0028】
また、過去にユーザが行った非表示の要求(HR)に基づき、情報提供装置1は、HR情報記憶部13に登録されたHR情報を基にして、ユーザ端末装置3へ制御情報を含むコンテンツを配信する。この制御情報に基づいてユーザ端末装置3はHRされたコンテンツを表示しないように表示制御部37が出力制御を行う。この出力制御は、ユーザ自身がユーザ端末装置3を介して解除要求(CR)することにより解除される。
【0029】
解除要求(CR)を行う場合、ユーザはユーザ端末装置3を介して情報通信装置1のHR情報記憶部13からHRされた商品情報の一覧リスト(HRリスト)を取得し、そのHRリストを基にユーザ端末装置3から解除要求(CR)を行う。情報通信装置1は、ユーザが行ったCRを受付け、解除要求情報(CR情報)を取得して、HR情報記憶部13からCRされた商品情報を解除すると共に、非表示制御を解除したコンテンツをユーザ端末装置3へ配信する。
[2.情報提供装置1の構成]
【0030】
図2を参照して、実施形態に係る情報提供装置1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置1の構成図である。情報提供装置1は、通信部11、制御部12、およびHR情報記憶部13を備える。なお、情報提供装置1は、店舗サーバ2の商品情報記憶部23の機能を代替えする場合にコンテンツ記憶部14を有していてもよい。
【0031】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、通信ネットワークNと有線または無線で接続され、店舗サーバ装置2やユーザ端末装置3との間で情報の送受信を行う。
【0032】
HR情報記憶部13およびコンテンツ記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0033】
HR情報記憶部13は、ユーザ端末装置3を介してユーザ毎に非表示の要求(HR)または非表示の解除要求(CR)を受付け、(1)ユーザ識別情報、(2)HR情報および(3)その商品情報を関連付けて登録する。(1)ユーザ識別情報は、商品の購入履歴、購入回数、購入頻度、性別、年齢等の情報が含まれる。従ってユーザが商品を購入する際に購入処理を行った場合は、ユーザ識別情報が更新される。
【0034】
(2)HR情報は、非表示要求(HR)されている、過去にHRされたが既に解除要求(CR)がされている、HRもCRもされていない等の複数のカテゴリに区分された各ユーザの商品毎に作成される情報である。非表示の解除要求(CR)を行う目的で、ユーザ端末装置3から非表示要求(HR)の商品リスト取得に関する操作があった場合には、各ユーザにHRの商品毎のリストを作成して配信される。
【0035】
(3)商品情報は、商品コード、商品の静止画像、動画像、商品の説明に関するテキストデータ、価格に関するテキストデータ、商品情報により詳細にアクセスするためのURL等が含まれる。また、商品情報にはタグ付けされたカテゴリ情報が含まれる。
【0036】
タグ付けされたカテゴリ情報は、ユーザ端末装置3からは閲覧できないが、情報提供装置1または店舗サーバ装置2から閲覧することができる。
【0037】
タグ付けされたカテゴリ情報は、商品の種別を示す情報であり、複数のタグを用いて分類されている。例えば、商品が「衣服」であれば、そのタグは、対象の性別、対象の年齢層、アウター、トップス、ボトムズ、インナー、シューズ、色彩、柄、長袖、半そで、素材、ビジネス用途、カジュアル用途、ビジネス・カジュアル兼用等からなる群から1つまたは複数個が選択される。
【0038】
例えば、商品が「不動産」であれば、そのタグは、住宅エリア、賃貸マンション、マンション購入、土地購入、戸建て購入、マンション販売、土地売却、戸建て売却、不動産の沿線の路線名、付近の駅名、家賃、間取り、ペット同居可等からなる群から1つまたは複数個が選択される。
【0039】
HR情報記憶部13に記憶された情報は、例えば、各ユーザのユーザ端末装置3へ配信されるコンテンツの制御情報の作成に使用される。また、例えば、店舗の従業員へ商品の売れ行き等に関するフィードバック情報を提供する場合に使用される。
【0040】
具体的には、例えば、ユーザAが商品aの非表示要求(HR)をし、情報提供装置1がHR情報として要求を取得し、HR情報記憶部13に記憶した場合、情報提供装置1は、コンテンツに関する制御情報を作成する。制御情報は、ユーザAのユーザ端末装置3からコンテンツ配信の要求がされた場合に、商品情報記憶部23に蓄積されたコンテンツに制御情報を含めてユーザ端末装置3へ配信される。配信された制御情報は、ユーザ端末装置3の表示制御部37を介して出力制御を行うことにより、サイトコンテンツの商品aを表示しないように構成される。
【0041】
また、例えば、制御部12の推論部19は、情報提供装置1の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。具体的には、推論部19は、スクレイピング技術によりHR情報記憶部13に記憶された情報に対し統計解析を行う。ここではスクレイピング技術を、HR情報記憶部13に記憶された情報を解析し、不要な情報部分を削ったり必要な情報部分を取り出したりして、統計解析に適した形式に整形する技術、と定義する。
【0042】
これにより、店舗にフィードバック情報を提供することができる。推論部19は、情報提供装置1の記憶装置に記憶されたソフトウェアプログラムにより、HR情報記憶部13に記憶された情報が、統計解析を行い得る量に達した場合に、スクレイピング処理を実行する。そして、ソフトウェアに基づく統計解析結果によって推論を行うことができる。
【0043】
図9は、ソフトウェアに基づく統計解析による推論に関して、一例をマトリクスで示した図である。図9では、HR情報記憶部13に記憶された情報を、購入率の高低、非表示率の高低で分類し、マトリクスの各ボックスに考えられ得る判断結果を示している。購入率の高低や非表示率の高低に係る有意差は、(1)ユーザ識別情報、(2)HR情報および(3)その商品情報の関連性から解析される。
【0044】
例えば、図9のマトリクス右上のボックスに関して、購入率が高く、非表示率も高いカテゴリに属すると解析された商品は、特定のユーザには人気があるが、コンテンツを提供された殆どのユーザは関心を示していないと推論できる。従って、このボックスに分類された商品は、商品のコンテンツを提供するユーザの選定に誤りがある可能性を示唆している。そのため、店舗の従業員へは、商品情報を提供するユーザの選定を見直すアドバイスができる。具体的には、商品情報にタグ付けされたコンテンツ情報を編集することをアドバイスできる。
【0045】
また、マトリクスの右下のボックスに関して、購入率が高く、非表示率が低いカテゴリに属すると解析された商品は、今後の需要が見込める人気商品であるか、既に人気商品となっていると推論できる。従って、このボックスに分類された商品は、店舗の従業員へ商品の増産をアドバイスできる。
【0046】
また、マトリクスの左上のボックスに関して、購入率が低く、非表示率が高いカテゴリに属すると解析された商品は、人気が無く、今後の需要も見込めないと推論できる。従って、例えば、店舗の従業員へは商品の減産をアドバイスできる。
【0047】
さらに、マトリクスの左下のボックスに関して、購入率が低く、非表示率も低いカテゴリに属すると解析された商品は、非表示にされていないため、人気商品となる可能性はあるものの、何等かの理由により購入されないと推論できる。例えば、消費者にとって価格が高いため購入を差し控えている可能性がある。従って、価格帯を下げるか、同様の価格帯の商品を購入しているユーザに売り込むことを検討すべきとのアドバイスができる。
【0048】
情報提供装置1は、以上のようなアドバイス情報をフィードバック情報に含めて、店舗またはその従業員に提供できすることがでる。
【0049】
従来技術においても、特に購入率から将来的な商品の需要の増減を推測することは可能であった。しかしながら、ユーザは自身が一瞥して興味の無い商品に関して、購買行動以外の積極的な意思表示を示すことは困難であった。アフィリエイト解析等の技術の発達により商品の閲覧時間からユーザの興味・関心を推測することは可能であるものの、閲覧時間はあくまでWebサイトを表示する時間であり、ユーザの主観的判断や恣意性まで考慮されるものではない。
【0050】
この点において、購入頻度という基準軸(第1軸目の判断基準であり、図9における横軸に対応する)に加えて、HRする率(HR率)を第2軸目の判断基準(図9における縦軸に対応する)として用いている点において、本願発明は従来技術と比して有利である。ただし、フィードバックされる判断内容に関しては、上記内容はあくまで一例であり、当然のことであるが発明内容をこれに限定すべきものではない。なお、制御部12の推論部19の機能は別サーバを用いて代替えしてもよい。
【0051】
コンテンツに含まれる制御情報による制御について説明する。店舗サーバ2の商品情報記憶部23は、コンテンツを形成するHTMLファイルや、ECサイトのコンテンツの静止画像や動画像を記憶する。情報記憶部23から配信されるコンテンツには、制御情報が含まれる。実施形態に係る制御情報は、取得手順または表示制御をユーザ端末装置3に実行させる。
【0052】
なお、商品情報記憶部23の機能を代替え的に情報提供装置1のコンテンツ記憶部14が有していてもよい。この場合にコンテンツ記憶部14は、ショッピングECサイトのコンテンツを店舗サーバ2の商品情報記憶部23から取得された後に記憶される。例えば、コンテンツ記憶部14は、コンテンツを形成するHTMLファイルや、ECサイトのコンテンツの静止画像や動画像を記憶する。コンテンツ記憶部14から配信部18を介して配信されるコンテンツには、制御情報が含まれる。
【0053】
取得手順は、通信ネットワークNに接続されるECサイトのコンテンツに含まれる複数の商品画像の中から、ユーザ端末装置3のユーザによって選択された複数の商品画像に関する情報を取得する。
【0054】
表示制御は、通信ネットワークNに接続されるECサイトのコンテンツに含まれる複数の商品画像の中から、ユーザがHRした商品のコンテンツを表示しないように出力制御する。
【0055】
制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0056】
図2に示すように、制御部12は、受付部15、取得部16、表示制御部17、配信部18、および推論部19を備える。制御部12は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部12の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部12が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。また、推論部19は別サーバによって機能を代替え可能である。
【0057】
受付部15は、ユーザ端末装置3からコンテンツの取得要求、非表示要求(HR)、非表示解除要求(CR)を受付ける。例えば、受付部15は、ECサイトのコンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受付ける。
【0058】
また、受付部15は、ユーザ端末装置3からコンテンツの取得要求を受付けた場合に、その旨を示す情報を配信部18へ出力する。また、受付部15は、ユーザ端末装置3からユーザが一瞥して関心の無い商品に対し非表示の要求(HR)を受付けた場合に、その旨を示す情報を取得部16および表示制御部17へ出力する。
【0059】
取得部16は、受付部15から入力される商品に関する情報をHR情報記憶部13に記憶させる。取得部16は、(1)ユーザ識別情報、(2)HR情報および(3)その商品情報を関連付けてHR情報記憶部13に記憶させる。
【0060】
配信部18は、受付部15からECサイトのコンテンツの取得要求、非表示要求(HR)、非表示解除要求(CR)を受付けられたことを示す情報が入力された場合に、コンテンツおよびコンテンツに含まれる制御情報をユーザ端末装置3に配信する。具体的には、配信部18は、店舗サーバ装置2の商品情報記憶部23から取得要求対象のコンテンツを取得し、ユーザ端末装置3に配信する。
【0061】
配信部18は、受付部15からHRを受付けられたことを示す情報が入力された場合、表示制御部17で作成される制御情報をコンテンツに含めてユーザ端末装置3に配信する。また、受付部15からCRを受付けられたことを示す情報が入力された場合、表示制御部17がCRされた商品に関する制御情報を編集し、非表示制御が解除された状態で、コンテンツをユーザ端末装置3に配信する。
【0062】
推論部19に関する説明は、図9に関する説明として上述した通りである。推論部19は、上述した推論結果に関して配信部18を介して店舗サーバ装置2へ配信することができる。
[3.店舗サーバ装置2の構成]
【0063】
次に、図3を参照し、実施形態に係る店舗サーバ装置2の構成について説明する。図3は、実施形態に係る店舗サーバ装置2の構成例を示す図である。店舗サーバ装置2は、通信部21と、制御部22と、商品情報記憶部23とを有する。
【0064】
通信部21は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部21は、通信ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置1やユーザ端末装置3との間で情報の送受信を行う。
【0065】
商品情報記憶部23は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、商品情報記憶部23は、商品情報を記憶する。なお、商品情報記憶部23の機能は、代替え的に情報提供装置1のコンテンツ記憶部14が備えていてもよい。
【0066】
制御部22は、例えば、CPUやMPU等によって、店舗サーバ装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部22は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0067】
図3に示すように、制御部22は、受付部24と、配信部25とを備える。制御部22は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部22の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部22が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
[4.ユーザ端末装置3の構成]
【0068】
次に、図4を参照し、実施形態に係るユーザ端末装置3の構成について説明する。図4は、実施形態に係るユーザ端末装置3の構成例を示す図である。ユーザ端末装置3は、通信部31、制御部32、入力部33、および出力部34を備える。
【0069】
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、通信ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置1や店舗サーバ装置2との間で情報の送受信を行う。
【0070】
入力部33は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部33は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部34は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部34は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末装置3にタッチパネルが採用される場合には、入力部33と出力部34とは一体化される。
【0071】
制御部32は、例えば、CPUやMPU等によって、ユーザ端末装置3内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部32は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0072】
図4に示すように、制御部32は、要求部35、受付部36、および表示制御部37を備える。制御部32は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部32の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部32が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0073】
制御部32は、コンテンツの表示制御の他に、ユーザによって表示中の商品情報等が選択される選択操作が行われたことを示す情報が入力される場合に、所定の商品購入処理を行う購入処理部を備える。
【0074】
要求部35は、入力部33を介して受け付けたユーザ操作にしたがって、情報提供装置1にECサイトのコンテンツの取得要求や、一瞥して関心の無い商品に対し非表示の要求(HR)、過去にHRしたリストの取得要求、またはHRに対する解除要求(CR)を送信する。
【0075】
受付部36は、コンテンツを受け付ける。具体的には、受付部36は、要求部35によって送信されたコンテンツの取得要求に応答した情報提供装置1からECサイトのコンテンツやコンテンツに含まれる制御情報を受付ける。
【0076】
表示制御部37は、受付部36によって受け付けられたコンテンツに含まれる制御情報にしたがって、コンテンツを出力部34において表示制御する。表示制御部37は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツに含まれる制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。すなわち、表示制御部37は、コンテンツを表示させる場合に、上述した取得手順および表示制御手順によって実現される。
【0077】
ここで、実際の使用例について写真図を用いて説明する。図10は、ディスプレイ上に表示される入力部33または出力部34の一例である。ユーザがユーザ端末装置3を用いてコンテンツの取得要求を行うと、情報提供装置1の配信部18からサイトコンテンツが配信される。図10Aに示すように、コンテンツ情報には、HRを行うための「P」ボタンが商品画像毎に付されている。
【0078】
図10Aにおいて、ユーザが入力部33で「P」ボタンをクリックすると、入力情報は要求部35から通信部31、受付部36および表示制御部37へ送信される。
【0079】
表示制御部37は、要求部35からの入力情報に基づき、図10Bのように、出力部34において「P」ボタンが押された商品を表示させない制御を行う。また、通信部31から送信されたHRは情報提供装置1の受付部15で要求を受付け、その旨を示す情報を情報提供装置1の取得部16および表示制御部17へ出力する。
【0080】
過去にユーザがHRした情報は、HR情報として情報提供装置1のHR情報記憶部13に記憶されている。そのため、2回目以降の操作でユーザがユーザ端末装置3を用いてコンテンツの取得要求を行った場合においても、制御情報を含むコンテンツが配信部18から配信されるため、受付部36がコンテンツの配信を受付け、表示制御部37において出力部34の表示制御を行う。従って、過去に「P」ボタンを押した商品は、図10Bに示すように制御されて表示がされず、代替えの商品がコンテンツ記憶部14から配信され、出力部34に表示される。
[5.情報提供装置の処理フロー1]
【0081】
次に、図5を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する処理の手順について説明する。図5は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行するコンテンツの非表示の処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
ステップS1001で、制御部12は、ユーザ端末装置3からコンテンツの配信要求を受付けたか否かを判定する。制御部12がコンテンツの配信要求を受付けていないと判断した場合には、コンテンツの配信要求を受付けるまでステップS1001の判定処理を繰り返す。
【0083】
制御部12がユーザ端末装置3からコンテンツの配信要求を受付けたと判断した場合には、ステップS1002で、制御部12は配信部18から通信部11を介して店舗サーバ2の商品情報記憶部23からコンテンツ情報を取得し、ユーザ端末装置3へコンテンツの配信を行う。
【0084】
次に、ステップS1003で、制御部12は、ユーザ端末装置3から非表示の要求(HR)を受付けたか否か判定する。HRを受付けていないと判断した場合は、HRを受付けるまでステップS1003の判定処理を繰り返す。
【0085】
制御部12がユーザ端末装置3からHRを受付けたと判断した場合には、ステップS1004で、HRされた商品情報を取得する。
【0086】
次に、ステップS1005で、制御部12は、商品情報をユーザ識別情報と関連付けてHR情報記憶部13に登録する。
【0087】
次に、ステップS1006で、制御部12は、登録した情報を基にして、表示制御部17で制御情報を作成する。
【0088】
次に、ステップS1007で、制御部12は、店舗サーバ2の商品情報記憶部23を経由して、制御情報を含むコンテンツ情報をユーザへ配信する。制御情報は、ユーザ端末装置3で表示制御部37を介してコンテンツの出力制御を行う。
【0089】
次に、ステップS1008で、制御部12は、ユーザ端末装置3からコンテンツの配信停止要求を受付けたか否か判定する。制御部12がコンテンツの配信停止要求を受付けていないと判断した場合には、ステップS1001へ戻り、これまでの処理を繰り返す。
【0090】
制御部12がユーザ端末装置3からコンテンツの配信停止要求を受付けたと判断した場合には、処理を終了する。
[6.情報提供装置の処理フロー2]
【0091】
次に、図6を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する非表示要求に対する解除要求(CR)処理の一例を示すフローチャートである。
【0092】
ステップS2001で、制御部12は、ユーザ端末装置3から非表示要求(HR)に関する商品情報のリストの取得要求を受付けたか否か判定する。制御部12が、ユーザ端末装置3からHRに関する商品情報のリストの取得要求を受付けていないと判断した場合には、ステップS2001の判断処理を繰り返す。
【0093】
制御部12が、ユーザ端末装置3からHRに関する商品情報のリストの取得要求を受付けたと判断した場合には、ステップS2002で、HR情報記憶部13に登録された情報を基に、ユーザ端末装置3へHRに関する商品情報のリストを配信する。
【0094】
次に、ステップS2003で、制御部12は、ユーザ端末装置3から非表示対象とされる商品の非表示解除の要求(CR)を受付けたか否か判定する。制御部12が、所定時間内にユーザ端末装置3から非表示対象とされる商品の非表示解除の要求(CR)を受付けていないと判断した場合には、ステップS2001に判断処理が戻る。所定時間内とは、HR情報記憶部13に登録された情報が更新されるまでの期間、またはユーザ端末装置3がリスト取得後にCRの操作を中断したと判断されるまでの時間である。
【0095】
制御部12が、所定時間内にユーザ端末装置3から非表示対象とされる商品の非表示解除の要求(CR)を受付けたと判断した場合には、ステップS2004で、解除要求がされた商品を非表示の対象商品リストから解除する。
【0096】
次に、ステップS2005で、制御部12は、リストから解除された商品に関して、制御情報を編集する。具体的には、コンテンツに含まれる制御情報によって、ユーザ端末装置3で対象商品の非表示の制御がされないように制御情報の編集を行う。
【0097】
次に、ステップS2006で、制御部12は、編集後の制御情報を含むコンテンツ情報をユーザへ配信し、処理を終了する。
[7.情報提供装置の処理フロー3]
【0098】
次に、図7を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する購入処理を行った商品の商品情報等の取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0099】
ステップS3001で、制御部12は、ユーザ端末装置3から商品の購入操作がされたか否か判定する。制御部12が、ユーザ端末装置3から商品の購入操作がされていないと判断した場合には、ステップS3001の判断処理を繰り返す。
【0100】
制御部12が、ユーザ端末装置3から商品の購入操作がされたと判断した場合は、ステップS3002で、ユーザを商品の購入処理ページへ誘導して購入処理を行う。
【0101】
次に、ステップS3003で、制御部12は、購入処理が完了した商品情報を取得する。
【0102】
次に、ステップS3004で、制御部12は、商品情報をユーザの識別情報と関連させ、HR情報記憶部13のユーザ情報と商品情報の更新を行い、処理を終了する。
[8.情報提供装置の処理フロー4]
【0103】
次に、図8を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12が実行する処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報提供装置1の制御部12の推論部19が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0104】
ステップS4001で、制御部12は、統計処理を実行可能な所定の情報量がHR情報記憶部13のデータベース(DB)に蓄積されたか否か判定する。制御部12が、統計処理を実行可能な所定の情報量がHR情報記憶部13のデータベース(DB)に蓄積されていないと判断した場合は、ステップS4001の判断処理を繰り返す。
【0105】
制御部12が、統計処理を実行可能な所定の情報量がHR情報記憶部13のデータベース(DB)に蓄積されていると判断した場合は、ステップS4002で、制御部12の推論部19がスクレイピング処理を実行する。
【0106】
次に、ステップS4003で、推論部19が解析結果を基に図9に示す様な上述した推論を行う。
【0107】
次に、ステップS4004で、制御部12がステップS4003で得た推論結果を配信部18から店舗サーバ2へ配信して、作業を終了する。
[9.ハードウェア構成]
【0108】
上述してきた実施形態に係る情報提供装置1、店舗サーバ装置2、およびユーザ端末装置3は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ4によって実現される。以下、情報提供装置1を例に挙げて説明する。図11は、情報提供装置1の機能を実現するコンピュータ4の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ4は、CPU41、RAM42、ROM43、HDD44、通信インターフェイス(I/F)45、入出力インターフェイス(I/F)46、およびメディアインターフェイス(I/F)47を有する。
【0109】
CPU41は、ROM43またはHDD44に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM43は、コンピュータ4の起動時にCPU41によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ4のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0110】
HDD44は、CPU41によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス45は、通信ネットワーク(図1に示した通信ネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU41へ送り、CPU41が生成したデータを通信ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0111】
CPU41は、入出力インターフェイス46を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU41は、入出力インターフェイス46を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU41は、生成したデータを入出力インターフェイス46を介して出力装置へ出力する。
【0112】
メディアインターフェイス47は、記録媒体48に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM42を介してCPU41に提供する。CPU41は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス47を介して記録媒体48からRAM42上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体48は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0113】
例えば、コンピュータ4が実施形態に係る情報提供装置1として機能する場合、コンピュータ4のCPU41は、RAM42上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部12の機能を実現する。また、HDD44には、HR情報記憶部13およびコンテンツ記憶部14内のデータが格納される。コンピュータ4のCPU41は、これらのプログラムを記録媒体48から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0114】
なお、コンピュータ4が実施形態に係るユーザ端末装置3として機能する場合、コンピュータ4のCPU41は、RAM42上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部32の機能を実現する。
【符号の説明】
【0115】
1 情報提供装置
2 店舗サーバ装置
3 ユーザ端末装置
4 コンピュータ
11 通信部
12 制御部
13 HR情報記憶部
14 コンテンツ記憶部
15 受付部
16 取得部
17 表示制御部
18 配信部
19 推論部
21 通信部
22 制御部
23 商品情報記憶部
24 受付部
25 配信部
31 通信部
32 制御部
33 入力部
34 出力部
35 要求部
36 受付部
37 表示制御部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 HDD
45 通信インターフェイス
46 入出力インターフェイス
47 メディアインターフェイス
48 記録媒体
100 情報提供システム
N 通信ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11