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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-05
(45)【発行日】2023-01-16
(54)【発明の名称】ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 15/20 20060101AFI20230106BHJP
   G02B 13/18 20060101ALI20230106BHJP
【FI】
G02B15/20
G02B13/18
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019052558
(22)【出願日】2019-03-20
(65)【公開番号】P2020154139
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-01-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日は、平成31年1月24日、 ウェブサイトの掲載アドレスは、 https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/12-200_35-63/spec.htmlです。
(73)【特許権者】
【識別番号】321001056
【氏名又は名称】OMデジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今村 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】今 豊紀
【審査官】堀井 康司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-080973(JP,A)
【文献】特開2018-189866(JP,A)
【文献】特開2013-224993(JP,A)
【文献】特開2017-116609(JP,A)
【文献】特開2019-204001(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00-17/08
G02B 21/02-21/04
G02B 25/00-25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から順に配置された、
正の屈折力を有する第1レンズ群、
負の屈折力を有する第2レンズ群、
正の屈折力を有する第3レンズ群、
負の屈折力を有する第4レンズ群、および
正の屈折力を有する第5レンズ群、から構成され、
前記第2レンズ群は、少なくとも3つの負レンズを有し、
前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズは、正レンズであり、
前記第2レンズ群は、さらに、物体側正レンズと、像側負レンズと、を有し、
前記物体側正レンズは、空気層の物体側に位置すると共に、前記空気層と接する像側面を有し、
前記像側負レンズは、前記空気層の像側に位置すると共に、前記空気層と接する物体側面を有し、
広角端から望遠端への変倍時、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群は、光軸に沿う方向に移動して隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
前記第5レンズ群は、変倍時に、広角端において最も物体側に配置され、
以下の条件式(1)、(2)、(3)、(7)を満足することを特徴とするズームレンズ。
1.31<BF/IHmax<2.33 (1)
1.29<f3/fw<1.92 (2)
105<(f1/fw)/(|f2|/ft)<160 (3)
1.7<(Rpr+Rmf)/(Rpr-Rmf)<4.24 (7)
ここで、
BFは、望遠端におけるバックフォーカス(空気換算長)、
IHmaxは、最大像高、
fwは、広角端における撮像レンズの焦点距離、
ftは、望遠端における前記撮像レンズの焦点距離、
f1は、前記第1レンズ群の焦点距離、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
f3は、前記第3レンズ群の焦点距離、
Rprは、前記物体側正レンズの像側面の曲率半径、
Rmfは、前記像側負レンズの物体側面の曲率半径、
である。
【請求項2】
光学系と、像面に配置された撮像素子と、を有し、
前記撮像素子は撮像面を有し、且つ前記光学系によって前記撮像面上に形成された像を電気信号に変換し、
前記光学系が請求項1に記載のズームレンズであることを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はズームレンズ及びそれを備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小型で高変倍なズームレンズが、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に開示されている。
【0003】
ズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-219480号公報
【文献】特開2016-156942号公報
【文献】特開2017-090532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に開示されたズームレンズは、バックフォーカスが長い。そのため、光学系の全長が長い。また、カメラ本体にズームレンズが装着された場合、全体の重心が撮像レンズ側に位置する。そのため、持ち運びの容易性、又は手持ち撮影時の安定性が低下する。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、諸収差が良好に補正され、小型でありながら変倍比が大きいズームレンズ及びそれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係るズームレンズは、
物体側から順に配置された、
正の屈折力を有する第1レンズ群、
負の屈折力を有する第2レンズ群、
正の屈折力を有する第3レンズ群、
負の屈折力を有する第4レンズ群、および
正の屈折力を有する第5レンズ群、から構成され、
前記第2レンズ群は、少なくとも3つの負レンズを有し、
前記第2レンズ群の最も像側に位置するレンズは、正レンズであり、
前記第2レンズ群は、さらに、物体側正レンズと、像側負レンズと、を有し、
前記物体側正レンズは、空気層の物体側に位置すると共に、前記空気層と接する像側面を有し、
前記像側負レンズは、前記空気層の像側に位置すると共に、前記空気層と接する物体側面を有し、
広角端から望遠端への変倍時、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群は、光軸に沿う方向に移動して隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
前記第5レンズ群は、変倍時に、広角端において最も物体側に配置され、
以下の条件式(1)、(2)、(3)、(7)を満足することを特徴とするズームレンズ。
1.31<BF/IHmax<2.33 (1)
1.29<f3/fw<1.92 (2)
105<(f1/fw)/(|f2|/ft)<160 (3)
1.7<(Rpr+Rmf)/(Rpr-Rmf)<4.24 (7)
ここで、
BFは、望遠端におけるバックフォーカス(空気換算長)、
IHmaxは、最大像高、
fwは、広角端における撮像レンズの焦点距離、
ftは、望遠端における前記撮像レンズの焦点距離、
f1は、前記第1レンズ群の焦点距離、
f2は、前記第2レンズ群の焦点距離、
f3は、前記第3レンズ群の焦点距離、
Rprは、前記物体側正レンズの像側面の曲率半径、
Rmfは、前記像側負レンズの物体側面の曲率半径、
である。
【0009】
また、本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る撮像装置は、
光学系と、像面に配置された撮像素子と、を有し、
撮像素子は撮像面を有し、且つ光学系によって撮像面上に形成された像を電気信号に変換し、
光学系が上述のズームレンズであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、諸収差が良好に補正され、小型でありながら変倍比が大きいズームレンズ及びそれを備えた撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図2】実施例2に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図3】実施例3に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図4】実施例4に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図5】実施例5に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図6】実施例6に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図7】実施例7に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図8】実施例8に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。
図9】実施例1に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図10】実施例2に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図11】実施例3に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図12】実施例4に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図13】実施例5に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図14】実施例6に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図15】実施例7に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図16】実施例8に係る撮像レンズの無限遠物体合焦時の収差図である。
図17】撮像装置の断面図である。
図18】撮像装置の前方斜視図である。
図19】撮像装置の後方斜視図である。
図20】撮像装置の主要部の内部回路の構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例の説明に先立ち、本発明のある態様にかかる実施形態の作用効果を説明する。なお、本実施形態の作用効果を具体的に説明するに際しては、具体的な例を示して説明することになる。しかし、後述する実施例の場合と同様に、それらの例示される態様はあくまでも本発明に含まれる態様のうちの一部に過ぎず、その態様には数多くのバリエーションが存在する。したがって、本発明は例示される態様に限定されるものではない。
【0013】
第1実施形態の撮像レンズと第2実施形態の撮像レンズ(以下、「本実施形態の撮像レンズ」という)は基本構成を有する。本実施形態の撮像レンズの基本構成について説明する。
【0014】
基本構成は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、負の屈折力を有する第4レンズ群、および正の屈折力を有する第5レンズ群、を有し、第5レンズ群は、変倍時に、広角端において最も物体側に配置されている。
【0015】
光学系の全長の増大を抑えるためには、第1レンズ群の焦点距離を短くする必要がある。第1レンズ群の焦点距離は、第1レンズ群における正の屈折力を大きくすれば良い。ただし、屈折力を大きくすると、第1レンズ群で発生する収差が大きくなる。
【0016】
本実施形態の撮像レンズでは、第1レンズ群よりも像側に、負の屈折力を有する第2レンズ群が配置されている。これにより、第1レンズ群で発生する収差を良好に補正することができる。
【0017】
更に、第3レンズ群の像側には、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群が配置されている。そのため、物体側における屈折力の並びと、像側における屈折力の並びが、第3レンズ群を挟んで対称になっている。その結果、諸収差を良好に補正することができる。
【0018】
変倍時、第5レンズ群は移動させても、固定しても良い。
【0019】
変倍時に第5レンズ群を移動させることで、若干の変倍作用を第5レンズ群に持たせることができる。例えば、約1.2倍程度の変倍作用を、第5レンズ群を持たせることができる。
【0020】
本実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群と第3レンズ群を、主な変倍レンズ群にしている。主な変倍レンズ群は、強い変倍作用を有する。よって、第2レンズ群と第3レンズ群では、変倍に対する負担(以下、「変倍負担」という)が大きい。
【0021】
第5レンズ群が変倍作用を持つことで、第2レンズ群における変倍負担と第3レンズ群における変倍負担を軽くすることができる。
【0022】
変倍時に第5レンズ群を固定すると、変倍作用を第5レンズ群に持たせることはできない。しかしながら、変倍時に第5レンズ群を固定することで、第5レンズ群に蓋の役割を持たせることができる。
【0023】
レンズ交換式のカメラでは、撮像レンズが、カメラ本体から着脱される。第5レンズ群が蓋の役割を持つことで、撮像レンズをカメラ本体から取り外しても、撮像レンズの内部に、塵、ごみ、又は水が侵入することを阻止することができる。
【0024】
変倍時、撮像レンズではレンズ群が移動する。レンズ群が移動すると、移動による音が発生する。動画撮影機能を有するカメラでは、動画撮影時に、周囲の音が録音される。移動による音が大きいと、移動による音も録音されてしまう。第5レンズ群が蓋の役割を持つことで、撮像レンズからの移動による音漏れを少なくすることができる。
【0025】
このように、変倍時に第5レンズ群を固定することで、撮像レンズにおける防塵性、防滴性、及び防音性を高めることができる。
【0026】
第5レンズ群は、変倍時に、広角端において最も物体側に配置されている。上述のように、変倍時、第5レンズ群は移動させても、固定しても良い。変倍時に第5レンズ群が移動する場合、第5レンズ群は、広角端において最も物体側に位置していると良い。
【0027】
変倍時に第5レンズ群が移動されている場合も、第5レンズ群は広角端において最も物体側に位置していると良い。ただし、変倍時に第5レンズ群が移動されている場合、広角端以外の変倍状態、例えば、望遠端でも、第5レンズ群の位置は広角端における位置と同じである。よって、広角端に限らず、全ての変倍状態で、第5レンズ群は、最も物体側に位置している。
【0028】
第1実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群は、少なくとも3つの負レンズを有し、第2レンズ群の最も像側に位置するレンズは、正レンズであり、以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足することを特徴とする。
1.31<BF/IHmax<2.33 (1)
1.29<f3/fw<1.92 (2)
105<(f1/fw)/(|f2|/ft)<160 (3)
ここで、
BFは、望遠端におけるバックフォーカス(空気換算長)、
IHmaxは、最大像高、
fwは、広角端における撮像レンズの焦点距離、
ftは、望遠端における撮像レンズの焦点距離、
f1は、第1レンズ群の焦点距離、
f2は、第2レンズ群の焦点距離、
f3は、第3レンズ群の焦点距離、
である。
【0029】
上述のように、第2レンズ群は、主な変倍レンズ群である。小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズを実現するためには、第2レンズ群の移動量を抑えながら、第2レンズ群における変倍作用を強くする必要がある。そのためには、第2レンズ群における負の屈折力を大きくすれば良い。ただし、第2レンズ群の屈折力を大きくすると、第2レンズ群で発生する収差が大きくなる。
【0030】
第1実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群に、負レンズを3枚以上配置している。このようにすると、第2レンズ群の負の屈折力を3つの負レンズに分担させることができる。そのため、第2レンズ群の焦点距離を短くしつつ、諸収差の発生を抑制することができる。
【0031】
更に、第2レンズ群では、最も像側に正レンズが配置されている。このようにすることで、色収差と像面湾曲を良好に補正することができる。
【0032】
また、第2レンズ群の焦点距離が短くなることで、変倍時の第2レンズ群の移動量を抑えることができる。よって、光学系の全長を短くすることができる。
【0033】
その結果、第1実施形態の撮像レンズでは、小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズを実現することができる。
【0034】
更に、条件式(1)、(2)、(3)を満足することで、大きな変倍比と、良好な結像性能を得ることができる。
【0035】
条件式(1)は、バックフォーカスと最大像高との関係を規定する条件式である。バックフォーカスは、第5レンズ群と像面との間隔であって、空気換算したときの間隔である。
【0036】
値が条件式(1)の上限値を上回らず、且つ下限値を下回らない場合、適切なバックフォーカスと、各レンズ群における強い変倍作用を確保しながら、諸収差の発生を抑制できる。そのため、撮像レンズ、特に、レンズ交換式のズームレンズにおいて、大きな変倍比と、良好な結像性能を得ることができる。
【0037】
条件式(2)は、第3レンズ群の焦点距離と広角端における撮像レンズの焦点距離との関係を規定する条件式である。広角端における撮像レンズの焦点距離は、無限遠物体合焦時の焦点距離である。
【0038】
値が条件式(2)の上限値を上回る場合、第3レンズ群の屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第3レンズ群の変倍作用が弱くなる。そのため、光学系の小型化が困難となる。値が条件式(2)の下限値を下回る場合、第3レンズ群の屈折力が大きくなりすぎる。そのため、コマ収差の補正や像面湾曲の補正が困難となる。
【0039】
条件式(3)は、第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離、及び変倍比に関する比率を規定する条件式である。望遠端における撮像レンズの焦点距離は、無限遠物体合焦時の焦点距離である。
【0040】
値が条件式(3)の上限値を上回る場合、変倍比に対して第1レンズ群の焦点距離が長くなりすぎるか、又は変倍比に対して第2レンズ群の焦点距離が短くなりすぎる。そのため、値が条件式(3)の上限値を上回ることは、光学系の全長の短縮に不利になるだけでなく、広角側における諸収差の補正、例えば、倍率色収差の補正や像面湾曲の補正に対しても不利となる。
【0041】
値が条件式(3)の下限値を下回る場合、変倍比に対して第1レンズ群の焦点距離が短くなりすぎるか、又は変倍比に対して第2レンズ群の焦点距離が長くなりすぎる。そのため、第2レンズ群での変倍作用が弱くなることに加え、第1レンズ群で発生する諸収差、例えば、歪曲収差と色収差を補正することが困難になる。
【0042】
第2実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズ、負の屈折力を有する第4レンズ、および正の屈折力を有する第5レンズ、を有し、以下の条件式(4)、(5)、(6)を満足することを特徴とする。
0.086<f3/ft<0.122 (4)
6.57<f1/|f2|<10.54 (5)
0.34<|f4|/f5<0.67 (6)
ここで、
ftは、望遠端における撮像レンズの焦点距離、
f1は、第1レンズ群の焦点距離、
f2は、第2レンズ群の焦点距離、
f3は、第3レンズ群の焦点距離、
f4は、第4レンズ群の焦点距離、
f5は、第5レンズ群の焦点距離、
である。
【0043】
上述のように、第2レンズ群は、主な変倍群である。広角端における画角をより広くするには、第2レンズ群の焦点距離を短くする必要がある。ただし、第2レンズ群の焦点距離を短くすると、第2レンズ群で発生する収差が大きくなる。
【0044】
第2実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズ、負の屈折力を有する第4レンズ、正の屈折力を有する第5レンズを有する。
【0045】
このようにすると、第2レンズ群の負の屈折力を、第1レンズ、第2レンズ、及び第4レンズに分担させることができる。そのため、第2レンズ群の焦点距離を短くしつつ、諸収差の発生を抑制することができる。
【0046】
また、第3レンズの正屈折力と第5レンズの正屈折力によって、色収差と像面湾曲を良好に補正することができる。
【0047】
また、第2レンズ群の焦点距離が短くなることで、変倍時の第2レンズ群の移動量を抑えることができる。よって、光学系の全長を短くすることができる。
【0048】
このように、第2実施形態の撮像レンズでは、諸収差の発生を抑制しつつ、広角端における画角をより広くすることができる。その結果、小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズを実現することができる。
【0049】
更に、条件式(4)、(5)、(6)を満足することで、大きな変倍比と、良好な結像性能を得ることができる。
【0050】
条件式(4)は、第3レンズ群の焦点距離と望遠端における撮像レンズの焦点距離との関係を規定する条件式である。
【0051】
値が条件式(4)の上限値を上回る場合、第3レンズ群の屈折力が小さくなりすぎる。この場合、第3レンズ群の変倍作用が弱くなる。そのため、光学系の小型化が困難となる。値が条件式(4)の下限値を下回る場合、第3レンズ群の屈折力が強くなりすぎる。そのため、コマ収差の補正や像面湾曲の補正が困難となる。
【0052】
条件式(5)は、第1レンズ群の焦点距離と第2レンズ群の焦点距離との比率を規定する条件式である。
【0053】
値が条件式(5)の上限値を上回る場合、第1レンズ群の焦点距離が長くなりすぎるか、又は第2レンズ群の焦点距離が短くなりすぎる。そのため、値が条件式(5)の上限値を上回ることは、光学系の全長の短縮に不利になるだけでなく、広角側における諸収差の補正、例えば、倍率色収差の補正や像面湾曲の補正に対しても不利となる。
【0054】
値が条件式(5)の下限値を下回る場合、第1レンズ群の焦点距離が短くなりすぎるか、又は第2レンズ群の焦点距離が長くなりすぎる。そのため、第2レンズ群での変倍作用が弱くなることに加え、第1レンズ群で発生する諸収差、例えば、歪曲収差と色収差等を補正することが困難になる。
【0055】
条件式(6)は、第4レンズ群の焦点距離と第5レンズ群の焦点距離との比率を規定する条件式である。
【0056】
値が条件式(6)の上限値を上回る場合、第4レンズ群の焦点距離が長くなりすぎるか、又は第5レンズ群の焦点距離が短くなりすぎる。
【0057】
第4レンズ群の焦点距離が長くなりすぎると、第4レンズ群で効果的に変倍をすることができない。そのため、変倍比を大きくすることができない。また、第4レンズ群の移動量が大きくなるので、値が条件式(6)の上限値を上回ることは、光学系の全長の短縮に不利となる。
【0058】
第5レンズ群の焦点距離が短くなりすぎると、像面湾曲の補正が困難になる。
【0059】
値が条件式(6)の下限値を下回る場合、第4レンズ群の焦点距離が短くなりすぎるか、又は第5レンズ群の焦点距離が長くなりすぎる。
【0060】
第4レンズ群の焦点距離が短くなりすぎると、フォーカス時の収差変動が大きくなる。そのため、至近距離物体にフォーカスしたときの収差変動を補正することが困難になる。
【0061】
第5レンズ群の焦点距離が長くなりすぎと、テレセントリック性を確保することが困難となる。そのため、周辺減光が生じやすくなる。
【0062】
本実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群は、物体側正レンズと、像側負レンズと、を有し、物体側正レンズは、空気層の物体側に位置すると共に、空気層と接する像側面を有し、像側負レンズは、空気層の像側に位置すると共に、空気層と接する物体側面を有し、以下の条件式(7)を満足することが好ましい。
1.7<(Rpr+Rmf)/(Rpr-Rmf)<4.29 (7)
ここで、
Rprは、物体側正レンズの像側面の曲率半径、
Rmfは、像側負レンズの物体側面の曲率半径、
である。
【0063】
上述のように、第2レンズ群は、主な変倍群である。変倍比が大きい撮像レンズを得るためには、主な変倍群である第2レンズ群にて収差を良好に補正する必要がある。更に、小型な撮像レンズを得るためには、各レンズ群の厚みも極力薄くすると共に、変倍作用を強くする必要がある。
【0064】
変倍レンズ群の移動量を減らすためには、変倍レンズ群の焦点距離を短くすることが有効である。本実施形態の撮像レンズでは、第2レンズ群内に、物体側正レンズと、像側負レンズを配置している。物体側正レンズと像側負レンズとの間には、空気層が設けられている。よって、物体側正レンズと像側負レンズと接合されていない。
【0065】
物体側正レンズは、空気層の物体側に位置している。物体側正レンズでは、像側面が空気層と接している。像側負レンズは、空気層の像側に位置している。像側負レンズでは、物体側面が空気層と接している。
【0066】
空気層をレンズと見なすと、空気層の物体側面は、物体側正レンズの像側面で形成されている。また、空気層の像側面は、像側負レンズの物体側面で形成されている。
【0067】
第2レンズ群は、全体として負の焦点距離を持つレンズ群である。負の焦点距離を持つレンズ群において正レンズを使用することで、諸収差、特に色収差と像面湾曲を良好に補正することができる。また、物体側正レンズの像側に負レンズを配置することで、変倍域の全域で、諸収差、特に、像面湾曲と望遠端の軸上色収差を良好に補正できる。
【0068】
そして、条件式(7)を満足することで、更に諸収差を良好に補正しつつ、第2レンズ群の厚みを極力薄くすることができる。
【0069】
条件式(7)は、物体側正レンズの像側面の曲率半径と像側負レンズの物体側面の曲率半径の比率を規定する条件式である。
【0070】
条件式(7)を満足する場合、諸収差を良好に補正しつつ、第2レンズ群の厚みを極力薄くすることができる。
【0071】
値が条件式(7)の上限値を上回る場合、変倍域の全域で、像面湾曲と望遠端での軸上色収差を良好に補正することができない。
【0072】
値が条件式(7)の下限値を下回る場合、物体側正レンズの像側面の曲率半径が小さくなりすぎるか、又は像側負レンズの物体側面の曲率半径が小さくなりすぎる。この場合、空気層を広げないと、物体側正レンズと像側負レンズを配置する空間を確保することができない。しかしながら、空気層を広げると、第2レンズ群の厚みが増える。そのため、小型な撮像レンズを得ることができない。
【0073】
空気層に接するレンズとしては、単レンズ、又は接合レンズがある。空気層に接するレンズが単レンズの場合、物体側正レンズと像側負レンズは、単レンズである。一方、接合レンズは複数の単レンズで形成されている。よって、空気層に接するレンズが接合レンズの場合、物体側正レンズと像側負レンズは、複数の単レンズのなかで、空気層に接している単レンズである。
【0074】
第2レンズ群は、正レンズ、空気層、及び負レンズからなる構成を、複数備えていても良い。この場合、最も物体側に位置する上述の構成が、条件式(7)を満足すれば良い。
【0075】
本実施形態の撮像レンズでは、第3レンズ群に、正レンズを複数配置すると共に、1枚の負レンズ、又は2枚の負レンズを配置している。
【0076】
上述のように、第3レンズ群は、主な変倍レンズ群である。小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズを実現するためには、第3レンズ群の移動量を抑えながら、第3レンズ群における変倍作用を強くする必要がある。そのためには、第3レンズ群における正の屈折力を大きくすれば良い。
【0077】
第3レンズ群に、複数の正レンズと、1枚の負レンズ、又は2枚の負レンズを配置することで、収差を良好に補正しつつ、第3レンズ群における正の屈折力を大きくすることができる。その結果、小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズを実現することができる。
【0078】
本実施形態の撮像レンズでは、変倍時、第2レンズ群と第3レンズ群は、光軸に沿って移動する。上述のように、5つのレンズ群のうち、第2レンズ群と第3レンズ群が主な変倍レンズ群である。よって、第2レンズ群と第3レンズ群を移動させることで、大きな変倍比を得ることができる。
【0079】
本実施形態の撮像レンズでは、各レンズ群の間隔を変化させることができる。この場合、第1レンズ群、第4レンズ群、及び第5レンズ群も、変倍レンズ群として機能する。
【0080】
本実施形態の撮像レンズでは、第1レンズ群は、変倍時に、移動させることができる。ただし、変倍時の移動量は少ない方が良い。このようにすることで、鏡枠の小型化と防滴性の向上を両立させることができる。
【0081】
本実施形態の撮像レンズでは、第4レンズ群でフォーカスを行うことができる。また、第4レンズ群は、変倍時に、物体側へ移動させることができる。このようにすることで、第4レンズ群に変倍作用を持たせることができる。例えば、1.3倍程度の変倍作用を、第4レンズ群に持たせることができる。
【0082】
本実施形態の撮像装置は、光学系と、像面に配置された撮像素子と、を有し、撮像素子は撮像面を有し、且つ光学系によって撮像面上に形成された像を電気信号に変換し、光学系が本実施形態の撮像レンズであることを特徴とする。
【0083】
高画質の画像が得られる撮像装置を提供することができる。
【0084】
上述の撮像レンズや撮像装置は、複数の構成を同時に満足してもよい。このようにすることが、良好な単焦点光学系や光学装置を得る上で好ましい。また、好ましい構成の組み合わせは任意である。また、各条件式について、より限定した条件式の数値範囲の上限値又は下限値のみを限定しても構わない。
【0085】
以下に、撮像レンズの実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0086】
各実施例のレンズ断面図について説明する。(a)は広角端におけるレンズ断面図、(b)は中間焦点距離状態におけるレンズ断面図、(c)は望遠端におけるレンズ断面図を示している。
【0087】
各実施例の収差図について説明する。(a)は広角端における球面収差(SA)、(b)は広角端における非点収差(AS)、(c)は広角端における歪曲収差(DT)、(d)は広角端における倍率色収差(CC)を示している。
【0088】
(e)は中間焦点距離状態における球面収差(SA)、(f)は中間焦点距離状態における非点収差(AS)、(g)は中間焦点距離状態における歪曲収差(DT)、(h)は中間焦点距離状態における倍率色収差(CC)を示している。
【0089】
(i)は望遠端における球面収差(SA)、(j)は望遠端における非点収差(AS)、(k)は望遠端における歪曲収差(DT)、(l)は望遠端における倍率色収差(CC)を示している。
【0090】
レンズ断面図は、無限遠物体合焦時のレンズ断面図である。収差図は、無限遠物体合焦時の収差図である。
【0091】
第1レンズ群はG1、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、第5レンズ群はG5、開口絞りはS、像面(撮像面)はIで示してある。また、第5レンズ群G5と像面Iとの間に、カバーガラスCが配置されている。
【0092】
また、図示しないが、第5レンズ群G5と像面Iとの間に、ローパスフィルタを構成する平行平板が配置されていても良い。なお、平行平板の表面に、赤外光を制限する波長域制限コートを施しても良い。また、カバーガラスCの表面に波長域制限用の多層膜を施してもよい。また、そのカバーガラスCにローパスフィルタ作用を持たせるようにしてもよい。
【0093】
実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0094】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と正メニスカスレンズL2とが接合されている。
【0095】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、両凸正レンズL8と、を有する。両凹負レンズL7と両凸正レンズL8とが接合されている。
【0096】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL10と、両凸正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL10と両凸正レンズL11とが接合されている。
【0097】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。負メニスカスレンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0098】
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と、両凸正レンズL16と、を有する。負メニスカスレンズL15と両凸正レンズL16とが接合されている。
【0099】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0100】
非球面は、両凹負レンズL5の物体側面と、両凸正レンズL9の両面と、負メニスカスレンズL15の物体側面と、の合計4面に設けられている。
【0101】
実施例2の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0102】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と正メニスカスレンズL2とが接合されている。
【0103】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。両凹負レンズL7と正メニスカスレンズL8とが接合されている。
【0104】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL10と、両凸正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL10と両凸正レンズL11とが接合されている。
【0105】
第4レンズ群G4は、両凹負レンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。両凹負レンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0106】
第5レンズ群G5は両凸正レンズL15を有する。
【0107】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第2レンズ群G2は、像側に移動した後、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0108】
非球面は、両凹負レンズL5の両面と、両凸正レンズL9の両面と、両凹負レンズL13の物体側面と、両凸正レンズL15の像側面と、の合計6面に設けられている。
【0109】
実施例3の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0110】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0111】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。両凹負レンズL7と正メニスカスレンズL8とが接合されている。
【0112】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL10と、両凸正レンズL11と、両凸正レンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL10と両凸正レンズL11とが接合されている。
【0113】
第4レンズ群G4は、両凹負レンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。両凹負レンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0114】
第5レンズ群G5は両凸正レンズL15を有する。
【0115】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0116】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、両凸正レンズL9の両面と、両凹負レンズL13の物体側面と、の合計5面に設けられている。
【0117】
実施例4の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0118】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0119】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。両凹負レンズL7と正メニスカスレンズL8とが接合されている。
【0120】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL10と、両凸正レンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL10と両凸正レンズL11とが接合されている。
【0121】
第4レンズ群G4は、両凹負レンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。両凹負レンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0122】
第5レンズ群G5は両凸正レンズL15を有する。
【0123】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第2レンズ群G2は、物体側に移動した後、像側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0124】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、両凸正レンズL9の両面と、両凹負レンズL13の物体側面と、の合計5面に設けられている。
【0125】
実施例5の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0126】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0127】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、平凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、両凹負レンズL7と、両凸正レンズL8と、を有する。両凹負レンズL7と両凸正レンズL8とが接合されている。
【0128】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、両凸正レンズL13と、を有する。正メニスカスレンズL10と負メニスカスレンズL11とが接合されている。負メニスカスレンズL12と両凸正レンズL13とが接合されている。
【0129】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL15と、を有する。負メニスカスレンズL14と正メニスカスレンズL15とが接合されている。
【0130】
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL16と、両凸正レンズL17と、を有する。負メニスカスレンズL16と両凸正レンズL17とが接合されている。
【0131】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、像側に移動する。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0132】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、両凸正レンズL9の両面と、負メニスカスレンズL14の物体側面と、両凸正レンズL17像側面と、の合計6面に設けられている。
【0133】
実施例6の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0134】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0135】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL7と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。負メニスカスレンズL7と正メニスカスレンズL8とが接合されている。
【0136】
第3レンズ群G3は、両凸正レンズL9と、両凸正レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凸正レンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL11と両凸正レンズL12とが接合されている。
【0137】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。負メニスカスレンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0138】
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と、両凸正レンズL16と、を有する。負メニスカスレンズL15と両凸正レンズL16とが接合されている。
【0139】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、像側に移動する。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0140】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、両凸正レンズL9の両面と、負メニスカスレンズL13の物体側面と、の合計5面に設けられている。
【0141】
実施例7の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0142】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0143】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL7と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。負メニスカスレンズL7と正メニスカスレンズL8とが接合されている。
【0144】
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9と、両凸正レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凸正レンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL11と両凸正レンズL12とが接合されている。
【0145】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。負メニスカスレンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0146】
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と、両凸正レンズL16と、を有する。負メニスカスレンズL15と両凸正レンズL16とが接合されている。
【0147】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0148】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、正メニスカスレンズL9の両面と、負メニスカスレンズL13の物体側面と、の合計5面に設けられている。
【0149】
実施例8の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5と、を有する。開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0150】
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸正レンズL2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL3と、を有する。負メニスカスレンズL1と両凸正レンズL2とが接合されている。
【0151】
第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL4と、両凹負レンズL5と、両凸正レンズL6と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL7と、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8と、を有する。
【0152】
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9と、両凸正レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凸正レンズL12と、を有する。負メニスカスレンズL11と両凸正レンズL12とが接合されている。
【0153】
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14と、を有する。負メニスカスレンズL13と正メニスカスレンズL14とが接合されている。
【0154】
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と、両凸正レンズL16と、を有する。負メニスカスレンズL15と両凸正レンズL16とが接合されている。
【0155】
広角端から望遠端への変倍時、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、及び第4レンズ群G4は、物体側に移動する。第2レンズ群G2は物体側に移動した後、像側に移動する。第5レンズ群G5は、固定されている。開口絞りSは、第3レンズ群G3と共に移動する。
【0156】
非球面は、負メニスカスレンズL4の両面と、正メニスカスレンズL9の両面と、負メニスカスレンズL13の物体側面と、の合計5面に設けられている。
【0157】
以下に、上記各実施例の数値データを示す。面データにおいて、rは各レンズ面の曲率半径、dは各レンズ面間の間隔、ndは各レンズのd線の屈折率、νdは各レンズのアッベ数、*印は非球面である。
【0158】
ズームデータにおいて、広角は広角端、中間1は中間焦点距離状態1、中間2は中間焦点距離状態2、中間3は中間焦点距離状態3、望遠は望遠端を表している。中間1は広角と中間2の間の焦点距離状態、中間3は中間2と望遠の間の焦点距離状態である。広角端から望遠端へ実際に変倍するときは、広角端、中間焦点距離状態1、中間焦点距離状態2、中間焦点距離状態3、望遠端の順で、変倍が行われる。
【0159】
各種データにおいて、fは全系の焦点距離、FNO.はFナンバー、ωは半画角、IHは像高、BFはバックフォーカス、LTLは光学系の全長である。バックフォーカスは、最も像側のレンズ面から近軸像面までの距離を空気換算して表したものである。全長は、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離にバックフォーカスを加えたものである。
【0160】
また、各群焦点距離において、f1、f2…は各レンズ群の焦点距離である。
【0161】
また、非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向をyにとり、円錐係数をk、非球面係数をA4、A6、A8、A10、A12…としたとき、次の式で表される。
z=(y2/r)/[1+{1-(1+k)(y/r)21/2
+A4y4+A6y6+A8y8+A10y10+A12y12+…
また、非球面係数において、「e-n」(nは整数)は、「10-n」を示している。なお、これら諸元値の記号は後述の実施例の数値データにおいても共通である。
【0162】
数値実施例1
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 69.760 2.00 2.00069 25.46
2 54.541 7.70 1.43875 94.93
3 1433.506 0.15
4 64.135 4.34 1.59282 68.63
5 167.997 可変
6 46.900 0.90 1.88300 40.76
7 12.884 6.95
8* -28.488 1.00 1.80280 40.55
9 91.521 0.10
10 34.391 4.42 1.80810 22.76
11 -34.391 1.09
12 -19.445 0.80 1.88300 40.76
13 96.903 1.70 1.92286 20.88
14 -163.908 可変
15(絞り) ∞ 1.25
16* 16.327 4.81 1.76960 49.30
17* -108.911 2.01
18 100.582 1.00 1.91082 35.25
19 12.356 6.28 1.43875 94.93
20 -18.560 0.10
21 22.447 2.51 1.51633 64.14
22 74.304 可変
23 364.630 0.90 1.83481 42.73
24 12.000 1.88 1.68893 31.07
25 16.500 可変
26* 45.879 1.40 1.80280 40.55
27 19.889 9.25 1.51742 52.43
28 -30.397 可変
29 ∞ 4.11 1.51633 64.14
30 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第8面
k=0.000
A4=1.12785e-05,A6=5.20627e-08,A8=-6.24419e-10,
A10=5.53011e-12
第16面
k=0.000
A4=-1.23210e-05,A6=1.68482e-08,A8=-5.43531e-10,
A10=4.63308e-12
第17面
k=0.000
A4=4.19357e-05,A6=-4.48267e-08
第26面
k=0.000
A4=5.41632e-06,A6=3.11917e-08,A8=-1.32665e-10,
A10=2.86882e-13

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.36 46.76 196.04 25.56 93.32
FNO. 3.60 5.45 6.47 4.66 6.08
2ω 83.93 26.19 6.46
IH 10.06 11.15 11.15
LTL 99.37 130.87 166.44 108.89 151.89
BF 17.70 17.70 17.72 17.69 17.71
d5 0.80 31.38 66.29 12.39 49.44
d14 30.18 10.77 1.85 16.06 5.91
d22 2.39 8.78 12.35 6.24 11.92
d25 3.45 17.40 23.42 11.66 22.08
d28 12.93 12.93 12.93 12.93 12.93
d30 2.07 2.07 2.09 2.06 2.07

各群焦点距離
f1=105.06 f2=-10.96 f3=17.75 f4=-19.22
f5=50.53
【0163】
数値実施例2
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 80.979 2.00 1.85478 24.80
2 58.870 6.74 1.49700 81.54
3 1284.835 0.15
4 61.635 3.84 1.59282 68.63
5 124.101 可変
6 46.002 1.00 1.88300 40.76
7 12.348 7.17
8* -38.972 1.00 1.80610 40.73
9* 79.980 0.15
10 26.345 3.69 1.80810 22.76
11 -73.543 1.01
12 -29.271 0.80 1.88300 40.76
13 54.343 1.71 1.92286 20.88
14 470.516 可変
15(絞り) ∞ 1.50
16* 17.113 4.85 1.77250 49.50
17* -184.645 2.36
18 94.226 1.00 1.91082 35.25
19 12.105 5.93 1.49700 81.54
20 -21.471 0.10
21 24.622 2.51 1.49700 81.54
22 63.163 可変
23* -158.302 0.90 1.80610 40.73
24 10.601 2.66 1.67270 32.10
25 22.347 可変
26 777.239 5.54 1.51633 64.14
27* -25.126 可変
28 ∞ 4.11 1.51633 64.14
29 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第8面
k=0.000
A4=2.11607e-06,A6=-1.37203e-08,A8=-2.30501e-10
第9面
k=0.000
A4=-9.77950e-07,A6=-1.60753e-08
第16面
k=0.000
A4=-9.59516e-06,A6=-1.32916e-08,A8=1.04087e-10
第17面
k=0.000
A4=3.13375e-05,A6=-2.95887e-08
第23面
k=0.000
A4=-4.68952e-07,A6=9.86147e-08,A8=7.79446e-11
第27面
k=0.000
A4=2.95380e-06,A6=-1.73994e-08,A8=4.41655e-11

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.24 47.13 195.97 25.05 93.09
FNO. 3.58 5.58 6.46 4.49 6.19
2ω 84.49 25.99 6.47
IH 10.06 11.15 11.15
LTL 96.37 127.89 165.73 107.89 146.72
BF 20.69 20.71 20.61 20.67 20.70
d5 0.80 33.61 70.50 15.32 49.28
d14 33.15 11.26 1.60 18.49 4.89
d22 2.39 9.69 13.41 6.07 15.13
d25 3.40 16.69 23.59 11.37 20.79
d27 15.93 15.93 15.93 15.93 15.93
d29 2.05 2.07 1.97 2.03 2.06

各群焦点距離
f1=110.96 f2=-12.10 f3=18.72 f4=-20.52
f5=47.25
【0164】
数値実施例3
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 83.730 2.00 1.85478 24.80
2 60.478 6.80 1.49700 81.54
3 -14605.500 0.15
4 60.439 4.20 1.59282 68.63
5 125.894 可変
6* 61.847 1.20 1.85135 40.10
7* 12.123 6.91
8 -36.887 0.80 1.88300 40.76
9 81.246 0.15
10 24.918 3.90 1.80810 22.76
11 -47.218 0.77
12 -27.749 0.80 1.88300 40.76
13 29.686 2.60 1.85478 24.80
14 224.200 可変
15(絞り) ∞ 1.50
16* 14.757 4.64 1.74320 49.34
17* -697.434 2.11
18 121.862 1.00 1.91082 35.25
19 10.497 5.67 1.49700 81.54
20 -27.798 0.10
21 22.667 2.51 1.49700 81.54
22 -496.905 可変
23* -341.987 0.90 1.80610 40.92
24 9.842 2.60 1.74077 27.76
25 19.473 可変
26 255.536 5.30 1.48749 70.23
27 -25.553 可変
28 ∞ 4.11 1.51633 64.14
29 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=-4.19719e-06,A6=9.62094e-08,A8=-4.26277e-10,
A10=5.61549e-13
第7面
k=0.000
A4=-4.23208e-06,A6=4.06159e-10,A8=1.45226e-09
第16面
k=0.000
A4=-1.35084e-05,A6=3.74484e-08,A8=-3.91306e-11,
A10=7.43720e-13
第17面
k=0.000
A4=2.56093e-05,A6=4.99615e-08
第23面
k=0.000
A4=-3.42950e-06,A6=8.84812e-08,A8=9.50759e-10,
A10=-1.18236e-11

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.23 45.64 196.00 24.39 93.10
FNO. 3.61 5.62 6.56 4.50 6.28
2ω 84.52 26.81 6.47
IH 10.06 11.15 11.15
LTL 94.69 126.22 164.09 106.24 147.00
BF 22.34 22.35 22.33 22.33 22.36
d5 0.80 31.61 66.91 14.28 48.10
d14 31.01 10.83 1.60 17.56 4.96
d22 2.40 10.30 14.70 6.42 15.73
d25 3.85 16.86 24.25 11.36 21.58
d27 17.58 17.58 17.58 17.58 17.58
d29 2.05 2.06 2.04 2.03 2.07

各群焦点距離
f1=105.23 f2=-11.17 f3=18.72 f4=-21.01
f5=47.95
【0165】
数値実施例4
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 73.629 2.00 1.92119 23.96
2 54.442 7.65 1.49700 81.54
3 -2433.329 0.15
4 52.424 4.56 1.59282 68.63
5 127.026 可変
6* 442.683 1.20 1.85135 40.10
7* 13.414 7.10
8 -33.153 0.80 1.75700 47.82
9 323.758 0.15
10 30.320 4.20 1.80810 22.76
11 -48.482 0.90
12 -30.820 0.80 1.88300 40.76
13 37.105 1.80 1.85478 24.80
14 283.836 可変
15(絞り) ∞ 1.50
16* 14.081 4.64 1.74320 49.34
17* -126.027 2.31
18 158.446 1.00 1.91082 35.25
19 9.526 7.20 1.49700 81.54
20 -29.707 0.10
21 18.748 2.51 1.49700 81.54
22 155.542 可変
23* -379.121 0.90 1.80610 40.92
24 9.878 2.00 1.75520 27.51
25 15.731 可変
26 94.473 6.10 1.51633 64.14
27 -27.521 可変
28 ∞ 4.11 1.51633 64.14
29 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=6.80572e-06,A6=3.69005e-08,A8=-2.17442e-10,
A10=3.17664e-13
第7面
k=0.000
A4=-2.67800e-08,A6=2.53656e-08,A8=7.91628e-10
第16面
k=0.000
A4=-1.51706e-05,A6=6.02255e-08,A8=-2.67767e-10,
A10=3.52826e-12
第17面
k=0.000
A4=3.05673e-05,A6=8.08178e-08
第23面
k=0.000
A4=3.92194e-07,A6=8.93930e-08,A8=1.56868e-09,
A10=-3.00031e-11

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.24 46.67 195.99 24.11 83.40
FNO. 3.60 5.81 6.50 4.87 6.33
2ω 84.46 26.45 6.47
IH 10.06 11.15 11.15
LTL 99.81 123.81 148.92 107.68 133.02
BF 17.28 17.25 17.31 17.22 17.32
d5 0.80 23.85 53.96 8.14 33.48
d14 33.20 11.50 1.30 19.39 4.58
d22 2.38 8.03 8.04 4.97 12.90
d25 3.87 20.86 26.05 15.62 22.49
d27 12.50 12.50 12.50 12.50 12.50
d29 2.07 2.04 2.10 2.01 2.11

各群焦点距離
f1=86.09 f2=-11.79 f3=18.61 f4=-17.94
f5=41.99
【0166】
数値実施例5
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 81.278 2.50 2.00069 25.46
2 61.209 6.60 1.43875 94.66
3 -548.281 0.15
4 58.091 3.60 1.59282 68.63
5 138.848 可変
6* 60.528 1.50 1.88202 37.22
7* 12.162 6.96
8 -22.522 0.90 1.69680 55.53
9 ∞ 0.30
10 40.045 3.30 1.80810 22.76
11 -42.821 1.03
12 -21.010 0.80 1.83481 42.74
13 109.177 1.95 1.92286 20.88
14 -95.139 可変
15(絞り) ∞ 1.25
16* 20.531 3.90 1.74320 49.34
17* -82.218 1.16
18 20.766 2.20 1.49700 81.54
19 38.472 0.80 1.92119 23.96
20 15.707 2.32
21 33.731 0.80 1.91082 35.25
22 20.602 4.60 1.49700 81.54
23 -23.052 可変
24* 485.143 0.80 1.85135 40.10
25 12.766 3.80 1.75211 25.05
26 36.515 可変
27 79.962 1.20 2.00100 29.13
28 34.334 7.00 1.51633 64.14
29* -29.628 可変
30 ∞ 4.11 1.51633 64.14
31 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=-1.87882e-05,A6=1.70086e-07,A8=-3.46292e-10
第7面
k=0.115
A4=-4.45410e-05,A6=-1.32706e-07,A8=1.37413e-09
第16面
k=0.000
A4=-1.27605e-05,A6=8.72195e-08,A8=-9.73159e-10
第17面
k=0.000
A4=2.28309e-05,A6=6.98574e-08,A8=-1.08073e-09
第24面
k=0.000
A4=-1.96940e-06,A6=3.29344e-08
第29面
k=0.000
A4=5.64482e-06,A6=-1.14446e-08

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.36 49.00 196.01 24.26 99.00
FNO. 3.63 5.60 6.48 4.69 6.15
2ω 85.13 24.59 6.30 48.48 12.35
IH 10.06 11.15 11.15 11.15 11.15
LTL 95.49 130.60 172.22 105.01 155.04
BF 21.57 18.10 16.39 19.98 15.73
d5 0.76 27.77 61.49 11.48 48.43
d14 29.62 9.37 1.30 16.06 5.15
d23 2.56 17.04 23.90 10.11 23.06
d26 3.13 16.99 26.12 7.94 18.99
d29 16.79 13.35 11.66 15.22 11.00
d31 2.07 2.04 2.02 2.05 2.02

各群焦点距離
f1=100.66 f2=-11.55 f3=21.26 f4= -37.23
f5=62.80
【0167】
数値実施例6
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 81.591 2.00 2.00069 25.46
2 62.330 7.60 1.43875 94.66
3 -689.667 0.15
4 63.106 4.00 1.59282 68.63
5 154.362 可変
6* 74.253 1.50 1.88202 37.22
7* 11.972 6.32
8 -24.431 0.80 1.72916 54.68
9 88.711 0.10
10 33.910 3.30 1.80810 22.76
11 -43.336 1.32
12 -17.435 0.80 1.83481 42.71
13 -70.578 1.80 1.85478 24.80
14 -32.889 可変
15(絞り) ∞ 1.25
16* 17.710 3.40 1.74320 49.34
17* -925.349 2.26
18 61.785 2.00 1.49700 81.54
19 -147.142 0.30
20 124.475 0.70 1.91082 35.25
21 11.999 5.50 1.49700 81.54
22 -21.585 可変
23* 132.787 0.80 1.85135 40.10
24 17.959 2.00 1.80810 22.76
25 26.130 可変
26 79.172 1.20 1.81600 46.62
27 37.809 5.98 1.48749 70.23
28 -32.961 可変
29 ∞ 4.11 1.51633 64.14
30 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=7.14033e-06,A6=-1.56383e-08,A8=9.54751e-11,
A10=-1.19212e-13
第7面
k=0.000
A4=-6.04963e-06,A6=-2.11812e-07,A8=2.51905e-09,
A10=-1.50671e-11
第16面
k=0.000
A4=-6.28940e-06,A6=1.62978e-07,A8=-1.81931e-09
第17面
k=0.000
A4=3.54873e-05,A6=1.51421e-07,A8=-2.22035e-09
第23面
k=0.000
A4=-5.15552e-06,A6=3.78423e-08

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.36 49.01 196.02 24.28 99.11
FNO. 3.63 5.60 6.48 4.69 6.15
2ω 85.06 24.59 6.35 47.65 12.39
IH 10.06 11.15 11.15 11.15 11.15
LTL 92.76 134.18 171.15 106.80 155.56
BF 23.61 17.88 17.44 20.91 15.76
d5 0.76 36.12 67.42 17.40 54.41
d14 30.47 10.75 1.30 17.18 5.47
d22 2.81 15.68 20.79 10.39 21.90
d25 3.66 16.56 26.57 6.75 18.70
d28 18.82 13.13 12.73 16.11 11.00
d30 2.08 2.04 2.00 2.09 2.05

各群焦点距離
f1=105.41 f2=-12.19 f3=21.60 f4=-37.46
f5=61.48
【0168】
数値実施例7
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 74.053 2.00 2.00069 25.46
2 57.830 7.30 1.41390 100.83
3 -971.615 0.15
4 59.223 4.20 1.59282 68.63
5 139.017 可変
6* 59.848 1.50 1.88202 37.22
7* 12.126 6.52
8 -26.919 0.80 1.72916 54.68
9 48.027 0.10
10 29.370 3.40 1.80810 22.76
11 -53.596 1.42
12 -18.325 0.80 1.83481 42.71
13 -70.178 1.80 1.85478 24.80
14 -33.519 可変
15(絞り) ∞ 1.30
16* 17.317 3.60 1.74320 49.34
17* 485.378 1.60
18 42.791 2.10 1.49700 81.54
19 -437.023 0.30
20 69.513 0.70 1.91082 35.25
21 11.261 5.10 1.49700 81.54
22 -23.654 可変
23* 564.189 0.80 1.85135 40.10
24 13.073 2.60 1.80518 25.42
25 24.908 可変
26 133.716 1.20 1.92286 20.88
27 43.620 6.10 1.56732 42.82
28 -27.740 可変
29 ∞ 4.11 1.51633 64.14
30 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=-3.55934e-06,A6=6.65952e-08,A8=-1.62504e-10
第7面
k=0.000
A4=-1.24032e-05,A6=-5.00530e-08,A8=1.24882e-09,
A10=4.70573e-12
第16面
k=0.000
A4=-6.52597e-06,A6=1.40895e-07,A8=-2.26669e-09,
A10=1.58292e-12
第17面
k=0.000
A4=3.32347e-05,A6=1.37779e-07,A8=-2.68733e-09
第23面
k=0.000
A4=-1.16551e-05,A6=3.51359e-07,A8=-9.37245e-09,
A10=1.12654e-10

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.36 49.02 196.12 24.28 99.07
FNO. 3.63 5.60 6.48 4.69 7.00
2ω 85.05 24.82 6.37 48.17 12.52
IH 10.06 11.15 11.15 11.15 11.15
LTL 96.89 129.09 163.99 106.44 149.24
BF 20.16 20.14 20.10 20.17 20.15
d5 0.76 31.42 65.84 15.13 45.06
d14 32.13 10.69 1.30 18.19 4.18
d22 5.11 15.47 19.58 10.43 24.63
d25 3.51 16.13 21.88 7.30 19.98
d28 15.39 15.39 15.39 15.39 15.39
d30 2.07 2.05 2.00 2.08 2.06

各群焦点距離
f1=103.85 f2=-12.27 f3=20.81 f4=-29.05
f5=51.96
【0169】
数値実施例8
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 75.556 2.00 2.00069 25.46
2 58.971 7.30 1.41390 100.83
3 -1012.632 0.15
4 60.388 4.20 1.59282 68.63
5 143.105 可変
6* 54.593 1.50 1.88202 37.22
7* 12.180 6.54
8 -28.856 0.80 1.72916 54.68
9 37.733 0.10
10 26.710 3.50 1.80810 22.76
11 -65.072 1.38
12 -20.130 0.80 1.83481 42.71
13 -91.061 0.30
14 -126.695 1.80 1.85478 24.80
15 -42.540 可変
16(絞り) ∞ 1.30
17* 16.873 3.60 1.74320 49.34
18* 278.980 1.44
19 47.867 2.10 1.49700 81.54
20 -197.856 0.30
21 59.861 0.70 1.91082 35.25
22 10.997 5.10 1.49700 81.54
23 -24.482 可変
24* 831.271 0.80 1.85135 40.10
25 12.857 2.80 1.80518 25.42
26 23.852 可変
27 142.338 1.20 1.92286 20.88
28 45.459 6.12 1.56732 42.82
29 -26.797 14.30
30 ∞ 4.11 1.51633 64.14
31 ∞ 可変
像面 ∞

非球面データ
第6面
k=0.000
A4=-1.98794e-06,A6=5.38397e-08,A8=-1.74900e-10
第7面
k=0.000
A4=-5.73006e-06,A6=-4.23778e-08,A8=4.04191e-09,
A10=-4.05065e-11,A12=2.38145e-13
第17面
k=0.000
A4=-8.04819e-06,A6=5.05933e-08,A8=-6.51832e-10,
A10=-9.21121e-12
第18面
k=0.000
A4=3.28177e-05,A6=8.90914e-08,A8=-2.20398e-09
第24面
k=0.000
A4=-1.41646e-05,A6=4.22644e-07,A8=-1.00224e-08,
A10=1.07892e-10

ズームデータ
広角 中間2 望遠 中間1 中間3
f 12.26 48.88 195.81 24.13 98.88
FNO. 3.60 5.59 6.47 4.67 6.89
2ω 85.53 24.89 6.37 48.76 12.54
IH 10.06 11.15 11.15 11.15 11.15
LTL 97.49 129.25 164.59 103.73 149.42
BF 19.04 19.04 19.02 19.07 19.07
d5 0.76 31.30 67.42 11.89 45.59
d15 32.09 10.43 1.30 17.14 3.96
d23 5.54 15.72 19.30 11.31 24.74
d26 3.27 15.97 20.74 7.56 19.31
d31 2.04 2.03 2.01 2.06 2.06

各群焦点距離
f1=105.68 f2=-12.27 f3=20.54 f4=-27.44
f5=50.28
【0170】
次に、各実施例における条件式の値を以下に掲げる。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
(1)BF/IHmax 1.584 1.844 1.998 1.549
(2)f3/fw 1.436 1.530 1.531 1.521
(3)(f1/fw)/(|f2|/ft) 152.0 146.9 151.0 116.9
(4)f3/ft 0.091 0.096 0.096 0.095
(5)f1/|f2| 9.582 9.170 9.424 7.300
(6)|f4|/f5 0.380 0.434 0.438 0.427
(7)(Rpr+Rmf)/(Rpr-Rmf) 3.602 2.322 3.851 4.490

実施例5 実施例6 実施例7 実施例8
(1)BF/IHmax 1.470 1.564 1.803 1.706
(2)f3/fw 1.720 1.748 1.683 1.675
(3)(f1/fw)/(|f2|/ft) 138.2 137.1 134.3 137.5
(4)f3/ft 0.108 0.110 0.106 0.105
(5)f1/|f2| 8.715 8.646 8.467 8.609
(6)|f4|/f5 0.593 0.609 0.559 0.546
(7)(Rpr+Rmf)/(Rpr-Rmf) 2.926 2.346 2.039 1.896
【0171】
図17は、電子撮像装置としての一眼ミラーレスカメラの断面図である。図17において、一眼ミラーレスカメラ1の鏡筒内には撮影光学系2が配置される。マウント部3は、撮影光学系2を一眼ミラーレスカメラ1のボディに着脱可能とする。マウント部3としては、スクリュータイプのマウントやバヨネットタイプのマウント等が用いられる。この例では、バヨネットタイプのマウントを用いている。また、一眼ミラーレスカメラ1のボディには、撮像素子面4、バックモニタ5が配置されている。なお、撮像素子としては、小型のCCD又はCMOS等が用いられている。
【0172】
そして、一眼ミラーレスカメラ1の撮影光学系2として、例えば上記実施例に示した撮像レンズが用いられる。
【0173】
図18図19は、撮像装置の構成の概念図を示す。図18は撮像装置としてのデジタルカメラ40の前方斜視図、図19は同後方斜視図である。このデジタルカメラ40の撮影光学系41に、本実施例の撮像レンズが用いられている。
【0174】
この実施形態のデジタルカメラ40は、撮影用光路42上に位置する撮影光学系41、シャッターボタン45、液晶表示モニター47等を含み、デジタルカメラ40の上部に配置されたシャッターボタン45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1の撮像レンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、結像面近傍に設けられた撮像素子(光電変換面)上に形成される。この撮像素子で受光された物体像は、処理手段によって電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、撮影された電子画像は記憶手段に記録することができる。
【0175】
図20は、デジタルカメラ40の主要部の内部回路を示すブロック図である。なお、以下の説明では、前述した処理手段は、例えばCDS/ADC部24、一時記憶メモリ17、画像処理部18等で構成され、記憶手段は、記憶媒体部19等で構成される。
【0176】
図20に示すように、デジタルカメラ40は、操作部12と、この操作部12に接続された制御部13と、この制御部13の制御信号出力ポートにバス14及び15を介して接続された撮像駆動回路16並びに一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21を備えている。
【0177】
上記の一時記憶メモリ17、画像処理部18、記憶媒体部19、表示部20、及び設定情報記憶メモリ部21は、バス22を介して相互にデータの入力、出力が可能とされている。また、撮像駆動回路16には、CCD49とCDS/ADC部24が接続されている。
【0178】
操作部12は、各種の入力ボタンやスイッチを備え、これらを介して外部(カメラ使用者)から入力されるイベント情報を制御部13に通知する。制御部13は、例えばCPUなどからなる中央演算処理装置であって、不図示のプログラムメモリを内蔵し、プログラムメモリに格納されているプログラムにしたがって、デジタルカメラ40全体を制御する。
【0179】
CCD49は、撮像駆動回路16により駆動制御され、撮影光学系41を介して形成された物体像の画素ごとの光量を電気信号に変換し、CDS/ADC部24に出力する撮像素子である。
【0180】
CDS/ADC部24は、CCD49から入力する電気信号を増幅し、かつ、アナログ/デジタル変換を行って、この増幅とデジタル変換を行っただけの映像生データ(ベイヤーデータ、以下RAWデータという。)を一時記憶メモリ17に出力する回路である。
【0181】
一時記憶メモリ17は、例えばSDRAM等からなるバッファであり、CDS/ADC部24から出力されるRAWデータを一時的に記憶するメモリ装置である。画像処理部18は、一時記憶メモリ17に記憶されたRAWデータ又は記憶媒体部19に記憶されているRAWデータを読み出して、制御部13にて指定された画質パラメータに基づいて歪曲収差補正を含む各種画像処理を電気的に行う回路である。
【0182】
記憶媒体部19は、例えばフラッシュメモリ等からなるカード型又はスティック型の記録媒体を着脱自在に装着して、これらのフラッシュメモリに、一時記憶メモリ17から転送されるRAWデータや画像処理部18で画像処理された画像データを記録して保持する。
【0183】
表示部20は、液晶表示モニター47などにて構成され、撮影したRAWデータ、画像データや操作メニューなどを表示する。設定情報記憶メモリ部21には、予め各種の画質パラメータが格納されているROM部と、操作部12の入力操作によってROM部から読み出された画質パラメータを記憶するRAM部が備えられている。
【0184】
なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形例をとることができる。また、上記各実施例により示された形状枚数には必ずしも限定されない。また、上記各実施例において、カバーガラスは必ずしも配置しなくても良い。また、各レンズ群内又は各レンズ群外に、上記各実施例に図示されていないレンズであって実質的に屈折力を有さないレズを配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0185】
以上のように、本発明は、諸収差が良好に補正され、小型でありながら変倍比が大きい撮像レンズ及びそれを備えた撮像装置に適している。
【符号の説明】
【0186】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
S 開口絞り
C カバーガラス
I 像面
1 一眼ミラーレスカメラ
2 撮影光学系
3 マウント部
4 撮像素子面
5 バックモニタ
12 操作部
13 制御部
14、15 バス
16 撮像駆動回路
17 一時記憶メモリ
18 画像処理部
19 記憶媒体部
20 表示部
21 設定情報記憶メモリ部
22 バス
24 CDS/ADC部
40 デジタルカメラ
41 撮影光学系
42 撮影用光路
45 シャッターボタン
47 液晶表示モニター
49 CCD
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20