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特許7204680ドアガードを制御する方法、装置、プログラム、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-05
(45)【発行日】2023-01-16
(54)【発明の名称】ドアガードを制御する方法、装置、プログラム、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20230106BHJP
   G06F 21/35 20130101ALI20230106BHJP
   H04L 9/16 20060101ALI20230106BHJP
【FI】
E05B49/00 H
G06F21/35
H04L9/16
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019565455
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019108552
(87)【国際公開番号】W WO2021017141
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2019-11-26
(31)【優先権主張番号】201910689792.0
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】王 鵬
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-144595(JP,A)
【文献】国際公開第2008/075423(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第106887064(CN,A)
【文献】特開2017-040125(JP,A)
【文献】国際公開第2016/092911(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00
G06F 21/35
H04L 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の移動端末に適用されるドアガードを制御する方法であって、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、同時に前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするステップと、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するステップと、
前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するステップと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、前記スマートドアロックと時間校正を行うステップをさらに含み、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する方法。
【請求項2】
前記スマートドアロックと時間校正を行うステップは、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式である
ことを特徴とする請求項1に記載のドアガードを制御する方法。
【請求項3】
前記動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する方式と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、前記開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、前記タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する方式とのうちの1つの方式である
ことを特徴とする請求項2に記載のドアガードを制御する方法。
【請求項4】
前記スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップは、
前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を前記スマートドアロックに送信するステップを含み、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のドアガードを制御する方法。
【請求項5】
スマートドアロックに適用されるドアガードを制御する方法であって、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信して、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するステップと、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するステップと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、前記第1の移動端末と時間校正を行うステップをさらに含み、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する方法。
【請求項6】
前記第1の移動端末と時間校正を行うステップは、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式である
ことを特徴とする請求項5に記載のドアガードを制御する方法。
【請求項7】
前記第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップは、
前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を受信するステップを含み、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む
ことを特徴とする請求項5に記載のドアガードを制御する方法。
【請求項8】
第1の移動端末に適用されるドアガードを制御する装置であって、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第1の確定モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するための第1の実行モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する場合、同時に前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするためのトリガーモジュールと、
パスワード生成要求情報を受信するための第1の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第2の確定モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記スマートドアロックと時間校正を行うための第1の校正モジュールと、
前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するための送信モジュールと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する装置。
【請求項9】
前記第1の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、前記スマートドアロックと時間校正を行う
ことを特徴とする請求項8に記載のドアガードを制御する装置。
【請求項10】
前記動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する方式と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、前記開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、前記タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する方式とのうちの1つの方式である
ことを特徴とする請求項9に記載のドアガードを制御する装置。
【請求項11】
前記第1の確定モジュールは、さらに、
前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を前記スマートドアロックに送信する方法を使用して、スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む
ことを特徴とする請求項8に記載のドアガードを制御する装置。
【請求項12】
スマートドアロックに適用されるドアガードを制御する装置であって、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第3の確定モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信するための第2の受信モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信した後、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するための第2の実行モジュールと、
ドアオープン要求を受信するための第3の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第4の確定モジュールと、
前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御する制御モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記第1の移動端末と時間校正を行うための第2の校正モジュールと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する装置。
【請求項13】
前記第2の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、第1の移動端末と時間校正を行う
ことを特徴とする請求項12に記載のドアガードを制御する装置。
【請求項14】
前記第3の確定モジュールは、さらに、
前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を受信する方法を使用して、第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む
ことを特徴とする請求項12に記載のドアガードを制御する装置。
【請求項15】
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含む装置であって、
前記プロセッサは、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、同時に前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーし、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定し、
前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するように構成され、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記スマートドアロックと時間校正を行うことをさらに含み、
前記装置と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する装置。
【請求項16】
第1の移動端末のプロセッサにより実行されることにより、前記第1の移動端末は、ドアガードを制御する方法を実行し、
前記方法は、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、同時に前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするステップと、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するステップと、
前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するステップと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、前記スマートドアロックと時間校正を行うステップをさらに含み、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含む装置であって、
前記プロセッサは、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記第1の移動端末のトリガー信号に基づいて、前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行し、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するように構成され、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記第1の移動端末と時間校正を行うことをさらに含み、
前記第1の移動端末と前記装置が前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするドアガードを制御する装置。
【請求項19】
スマートドアロックのプロセッサにより実行されることにより、前記スマートドアロックは、ドアガードを制御する方法を実行し、
前記方法は、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記第1の移動端末のトリガー信号に基づいて、前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するステップと、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するステップと、を含み、
前記動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり
記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、前記第1の移動端末と時間校正を行うステップをさらに含み、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックが前記動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末のデータ処理技術分野に係り、特にドアガードを制御する方法、装置、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末により制御されるスマートドアロックは、ますます広く適用されている。主人が家にいない場合、ゲストがスマートドアロックを開く必要がある時の方案は、ゲストが主人の家に入る必要がある場合、主人が、移動端末でパスワードを生成し、ネットワーク接続(ゲートウェイ、ルータなどを含む)により生成されたパスワードを訪問した移動端末に送信し、ゲストが、パスワードを取得した後、スマートドアロックにパスワードを入力することである。この方法は、ネットワーク接続のセキュリティが確保されていない場合、パスワードの漏洩を容易にもたらすことになり、セキュリティ上のリスクが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
相関技術に存在する問題を解決するために、本発明は、ドアガードを制御する方法、装置、プログラム、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例の第1の態様によると、第1の移動端末に適用されるドアガードを制御する方法であって、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするステップと、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するステップと、を含むドアガードを制御する方法を提供する。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記方法は、前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するステップをさらに含む。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムが時間に基づいて同期する場合、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、
前記スマートドアロックと時間校正を行うステップをさらに含み、
前記スマートドアロックと時間校正を行うステップは、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式である
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する方式と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、前記開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、前記タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する方式とのうちの1つの方式である。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップは、
前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を前記スマートドアロックに送信するステップを含み、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
本発明の実施例の第2の態様によると、スマートドアロックに適用されるドアガードを制御する方法であって、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信して、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するステップと、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するステップと、を含むドアガードを制御する方法を提供する。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムが時間に基づいて同期する場合、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、前記方法は、
前記第1の移動端末と時間校正を行うステップをさらに含み、
前記第1の移動端末と時間校正を行うステップは、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式である。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
前記ドアガードを制御する方法は、以下のような特徴をさらに備える。
前記第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップは、
前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を受信するステップを含み、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
本発明の実施例の第3の態様によると、第1の移動端末に適用されるドアガードを制御する装置であって、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第1の確定モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するための第1の実行モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する場合、前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするためのトリガーモジュールと、
パスワード生成要求情報を受信するための第1の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第2の確定モジュールと、を含むドアガードを制御する装置を提供する。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するための送信モジュールをさらに含む。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記スマートドアロックと時間校正を行うための第1の校正モジュールをさらに含み、
前記第1の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、前記スマートドアロックと時間校正を行う。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する方式と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、前記開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、前記タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する方式とのうちの1つの方式である。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記第1の確定モジュールは、さらに、
前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を前記スマートドアロックに送信する方法を使用して、スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
本発明の実施例の第4の態様によると、スマートドアロックに適用されるドアガードを制御する装置であって、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第3の確定モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信するための第2の受信モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信した後、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するための第2の実行モジュールと、
ドアオープン要求を受信するための第3の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第4の確定モジュールと、
前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御する制御モジュールと、を含むドアガードを制御する装置を提供する。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記第1の移動端末と時間校正を行うための第2の校正モジュールをさらに含み、
前記第2の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、第1の移動端末と時間校正を行う。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
前記ドアガードを制御する装置は、以下のような特徴をさらに備える。
前記第3の確定モジュールは、さらに、
前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を受信する方法を使用して、第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
本発明の実施例の第5の態様によると、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーし、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するように構成されるドアガードを制御する装置を提供する。
本発明の実施例の第6の態様によると、
移動端末のプロセッサにより実行されることにより、移動端末は、ドアガードを制御する方法を実行し、
前記方法は、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを最初に実行すると共に、前記スマートドアロックをトリガーして前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するステップと、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するステップと、を含むプログラムを提供する。
本発明の実施例の第7の態様によると、第6の態様に記載のプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の実施例の第8の態様によると、
プロセッサと、
プロセッサで実行可能なコマンドを格納するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、
前記第1の移動端末のトリガー信号に基づいて、前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行し、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するように構成されるドアガードを制御する装置を提供する。
本発明の実施例の第9の態様によると、
移動端末のプロセッサにより実行されることにより、移動端末は、ドアガードを制御する方法を実行し、
前記方法は、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップと、
前記第1の移動端末のトリガー信号に基づいて、前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するステップと、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するステップと、を含むプログラムを提供する。
本発明の実施例の第10の態様によると、第9の態様に記載のプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の実施例で提供される技術方案は、以下のような有益な効果を含むことができ、即ち、ドアロックの主人が家にいない場合、リモートにユーザーに一時的なドアロックのパスワードを一度分配することにより、ゲストが訪問する時、ゲストがドアロックをオープンするように一時的に授権される効果を実現することができると共に、パスワードの安全性を有効的に確保し、パスワードが盗まれにくい、スマートドアロックの安全性能を著しく向上させることができる。
【0005】
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
ここの図面は、明細書に組み入れて本明細書の一部分を構成し、本発明に該当する実施例を例示するとともに、明細書とともに本発明の原理を解釈する。
図1】一例示的な実施例に係るドアガードを制御する方法のフローチャートである。
図2】一例示的な実施例に係るドアガードを制御する方法のフローチャートである。
図3】一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置のブロック図である。
図4】一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置のブロック図である。
図5】一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施例は、本発明と一致する全ての実施例を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0008】
図1は、一例示的な実施例に係るドアガードを制御する方法のフローチャートである。この方法は、第1の移動端末に適用され、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップS11と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行すると共に、スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするステップS12と、
パスワード生成要求情報を受信した後、現在有効な動的パスワードを確定するステップS13と、を含む。
【0009】
本方法は、以下の場面に適用されており、即ち、主人の家にスマートドアロックが装着され、ゲストは、主人が家にいない場合、スマートドアロックを開いて主人に入る必要があり、主人は、第1の移動端末上でドアを開くための動的パスワードを取得し、その動的パスワードをゲストに通知し、ゲストは、動的パスワードを使用してスマートドアロックを開く。
【0010】
第1の移動端末でスマートドアロック制御APPを実行し、当該方法を使用する前に、当該APPを使用して、第1の移動端末とスマートドアロックとをバインドする。
【0011】
ステップS13の後、確定された動的パスワードを第2の移動端末に通知するステップをさらに含む。通知する方式は、主人が第1の移動端末を介して電話をかけたり、他のインスタント通信ソフトウェアを使用して確定された動的パスワードをゲストの第2の移動端末に送信する方式であってもよい、第1の移動端末により現在有効な動的パスワードを確定した後、自動的に現在の有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信する方式であってもよい。
【0012】
動的パスワード生成アルゴリズムは、一つのオブジェクト(object)に基づいて同期を進行するアルゴリズムであり、そのオブジェクトは、時間またはイベントである。以下、オブジェクトが時間であること、及びオブジェクトがイベントであることの2つの適用方式でそれぞれ説明する。
【0013】
適用方式1
動的パスワード生成アルゴリズムが時間に基づいて同期する場合、動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する前に、当該方法は、スマートドアロックと時間校正を行うステップをさらに含む。
【0014】
スマートドアロックと時間校正を行うのは、以下の方式のうちの1つである。
【0015】
方式1において、スマートドアロックの現在時間を第1の移動端末の現在時間に設定する。
【0016】
例えば、第1の移動端末の現在時間は、10:30:00であり、スマートドアロックの現在時間は、10:25:00であり、スマートドアロックの時間を第1の移動端末の時間と同じになるように設定し、即ち、スマートドアロックの時間を10:30:00に設定する。
【0017】
方式2において、第1の移動端末の現在時間をスマートドアロックの現在時間に設定する。
【0018】
例えば、第1の移動端末の現在時間は、10:30:00であり、スマートドアロックの現在時間は、10:25:00であり、第1の移動端末の時間をスマートドアロックの時間と同じになるように設定し、即ち、第1の移動端末の時間を10:25:00に設定する。
【0019】
方式3において、第1の移動端末とスマートドアロックとの時間差を記録する。
【0020】
例えば、第1の移動端末の現在時間は、10:30:00であり、スマートドアロックの現在時間は、10:25:00であり、第1の移動端末とスマートドアロックとの時間差を5分と記録する。この動的パスワード生成アルゴリズムは、10分ごとに新しいパスワードを生成する。第1の移動端末とスマートドアロックとの時間差を5分と記録した後、第1の移動端末は、10:30:00から動的パスワード生成アルゴリズムを起動して、10分ごとに1回の新しいパスワードを生成し、スマートドアロックは、10:25:00から動的パスワード生成アルゴリズムを起動して、10分ごとに1回の新しいパスワードを生成する。第1の移動端末とスマートドアロックが動的パスワードを更新する頻度は、一致するように維持する。
【0021】
その適用方式1において、動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、以下の方式のうちの1つである。
【0022】
方式1において、動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する。
【0023】
方式2において、動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する。そのタイムノードシーケンスにおいて隣接するタイムノードの時間間隔は、同一または異なる。タイムノードシーケンスにおいて隣接するタイムノードの時間間隔が異なる場合、隣接するタイムノードの時間間隔は、一定の配列規則を表す。例えば、その配列規則は、徐々に増加し、または、徐々に減少し、ここで、増加または減少する方式は、線形的または非線形的なものであり、または、関数規則に準拠するものである。
【0024】
適用方式2
動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントであり、例えば、ドアロックオーペンイベント、ドアロックに間違ったパスワードを入力するイベント、ドアロックキーボード誤操作イベントである。
【0025】
動的パスワード生成アルゴリズムは、さらに追加シード値を使用して演算を行い、具体的には、ステップS11において、スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップは、動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値をスマートドアロックに送信するステップと、を含み、追加シード値は、第1の移動端末の識別子を含む。この識別子は、第1の移動端末の識別子の唯一の識別子である。例えば、第1の移動端末の唯一の識別子は、移動端末に挿入されたSIMカードの番号や移動機器識別子(Mobile Equipment Identifier、MEID)などである。
【0026】
図2は、一例示的な実施例に係るドアガードを制御する方法のフローチャートである。この方法は、スマートドアロックに適用され、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するステップ21と、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信して、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するステップ22と、
ドアオープン要求を受信して、現在有効な動的パスワードを確定し、前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御するステップ23と、を含む。
【0027】
前記動的パスワード生成アルゴリズムが時間に基づいて同期する場合、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するステップの前に、前記方法は、前記第1の移動端末と時間校正を行うステップとをさらに含む。
【0028】
前記第1の移動端末と時間校正を行うステップは、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式のうちの1つ方式である。
【0029】
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記のイベントは、ドアロック操作制御イベントであり、例えば、ドアロックオーペンイベント、ドアロックに間違ったパスワードを入力するイベント、ドアロックキーボード誤操作イベントである。
【0030】
前記方法は、前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムのシード値を受信するステップをさらに含み、前記シード値は、前記第1の移動端末の識別子である。
【0031】
例えば、一つの適用場面は、主人の家にスマートドアロックが装着され、ゲストは、主人が家にいない場合、スマートドアロックを開いて主人に入る必要があり、主人は、第1の移動端末を使用し、ゲストは、第2の移動端末を使用する。以下、その適用場面を例として、異なる具体的な実施例により本方法について詳細に説明する。
【0032】
具体的な実施例1
第1の移動端末は、スマートドアロックと協議して、動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、その動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期すると共に、所定の時間間隔、即ち、10分間隔で、動的パスワードを生成する。第1の移動端末の現在時間は、10:30:00であり、スマートドアロックの現在時間は、10:25:00である。時間校正を行い、第1の移動端末の現在時間をスマートドアロックの現在時間に設定し、このように、第1の移動端末とスマートドアロックとの時間は、同じであり、いずれも10:25:00である。
【0033】
現在時間に第1の移動端末が動的パスワード生成アルゴリズムを実行すると共に、同時にスマートドアロックが動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーする。第1の移動端末とスマートドアロックは、いずれも10:25:00に動的パスワードA1を生成し、10:35:00に動的パスワードA2を生成し、10:45:00に動的パスワードA3を生成する。
【0034】
ゲストは、10:50:00に主人の家に到着し、主人は、第1の移動端末のスマートドアロック制御APP上のパスワード生成ボタンをクリックし、第1の移動端末は、現在有効な動的パスワードがA3であることを確定して、自動的にインスタント通信ソフトウェアを介してその動的パスワードを第2の移動端末に送信する。ゲストは、第2の移動端末を介してその動的パスワードを見た後、スマートドアロックにその動的パスワードを入力する。スマートドアロックは、動的パスワードA3を含むドアオープン要求を受信した後、現在有効な動的パスワードがA3であることを確定して、両者が同一であると判断し、ドアガードがオープンするように制御する。
【0035】
具体的な実施例2
第1の移動端末は、スマートドアロックと協議して、動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、その動的パスワード生成アルゴリズムは、時間に基づいて同期すると共に、所定の時間間隔、即ち、10分間隔で、動的パスワードを生成する。第1の移動端末の現在時間は、10:30:00であり、スマートドアロックの現在時間は、10:25:00である。時間校正を行い、第1の移動端末とスマートドアロックとの時間差を5分と記録する。
【0036】
第1の移動端末が動的パスワード生成アルゴリズムを実行すると共に、同時にスマートドアロックが動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーする。
【0037】
第1の移動端末は、10:30:00に動的パスワードA1を生成し、10:40:00に動的パスワードA2を生成し、10:50:00に動的パスワードA3を生成する。
【0038】
スマートドアロックは、10:25:00に動的パスワードA1を生成し、10:35:00に動的パスワードA2を生成し、10:45:00に動的パスワードA3を生成する。
【0039】
ゲストは、第1の移動端末の時間である10:55:00に主人の家に到着し、主人は、第1の移動端末のスマートドアロック制御APP上のパスワード生成ボタンをクリックし、第1の移動端末は、現在有効な動的パスワードがA3であることを確定し、自動的にインスタント通信ソフトウェアを介して、その動的パスワードを第2の移動端末に送信する。ゲストは、第2の移動端末を介してその動的パスワードを見た後、スマートドアロックにその動的パスワードを入力する。スマートドアロックは、動的パスワードA3を含むドアオープン要求を受信した後、現在有効な動的パスワードがA3であることを確定して、両者が同一であると判断し、ドアガードがオープンするように制御する。
【0040】
具体的な実施例3
第1の移動端末は、スマートドアロックと協議して、動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、その動的パスワード生成アルゴリズムは、イベントに基づいて同期し、そのイベントは、スマートドアロックオープンイベントである。
【0041】
第1の移動端末は、スマートドアロックとバインドされる。第1の移動端末は、スマートドアロックと協議して、動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、その動的パスワード生成アルゴリズムは、スマートドアロックが正常にオープンされた回数を同期オブジェクトとする。
【0042】
第1の移動端末とスマートドアロックは、いずれも当該動的パスワード生成アルゴリズムを起動した後、毎回にスマートドアロックが正常にドアを開いた後、スマートドアロックは、そのイベントを第1の移動端末に通知し、両者は、いずれもスマートドアロックオープンイベントの回数を記録し、その回数に基づいて動的パスワードを再生成する。
【0043】
スマートドアロックは、1月1日の午前9時に正常にオープンされた後、スマートドアロックは、そのイベントを第1の移動端末に通知し、スマートドアロックは、スマートドアロックオープンイベントの回数を10と記録し、第1の移動端末は、そのイベント通知を受信した後、スマートドアロックオープンイベントの回数を10と記録する。第1の移動端末とスマートドアロックは、その回数に基づいて動的パスワード生成アルゴリズムを使用して同じな動的パスワードBを生成する。
【0044】
ゲストは、1月1日の午前10時に主人の家に到着し、主人は、第1の移動端末のスマートドアロック制御APP上のパスワード生成ボタンをクリックし、第1の移動端末は、現在有効な動的パスワードがBであることを確定し、自動的にインスタント通信ソフトウェアを介して、その動的パスワードを第2の移動端末に送信する。ゲストは、第2の移動端末を介してその動的パスワードを見た後、スマートドアロックにその動的パスワードを入力する。スマートドアロックは、動的パスワードBを含むドアオープン要求を受信した後、現在有効な動的パスワードがBであることを確定して、両者が同一であると判断し、ドアガードがオープンするように制御する。
【0045】
スマートドアロックは、そのイベントを第1の移動端末に通知し、スマートドアロックは、スマートドアロックオープンイベントの回数を11と記録し、第1の移動端末は、そのイベントの通知を受信した後、スマートドアロックオープンイベントの回数を11と記録する。
【0046】
図3は、一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置のブロック図である。この装置は、第1の移動端末に適用され、
スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第1の確定モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するための第1の実行モジュールと、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行する場合、前記スマートドアロックが前記動的パスワード生成アルゴリズムを実行するようにトリガーするためのトリガーモジュールと、
パスワード生成要求情報を受信するための第1の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第2の確定モジュールと、を含む。
【0047】
一実施例において、本装置は、前記現在有効な動的パスワードを第2の移動端末に送信するための送信モジュールをさらに含む。
【0048】
一実施例において、本装置は、前記のスマートドアロックと時間校正を行うための第1の校正モジュールをさらに含み、前記第1の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、前記スマートドアロックと時間校正を行うためのものである。
【0049】
前記動的パスワード生成アルゴリズムで動的パスワードを生成する方式は、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時点から所定の時間間隔で動的パスワードを生成する方式と、
前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行した時間を開始時点とし、前記開始時点を含むタイムノードシーケンスを生成し、前記タイムノードシーケンスにおいて、各タイムノードに対応する時間に動的パスワードを生成する方式とのうちの1つの方式である。
【0050】
動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
【0051】
第1の確定モジュールは、さらに前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を前記スマートドアロックに送信する方法を使用して、スマートドアロックと一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定し、前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
【0052】
図4は、一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置のブロック図である。その装置は、スマートドアロックに適用され、
第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するための第3の確定モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信するための第2の受信モジュールと、
前記第1の移動端末のトリガー信号を受信した後、前記動的パスワード生成アルゴリズムを初期実行するための第2の実行モジュールと、
ドアオープン要求を受信するための第3の受信モジュールと、
現在有効な動的パスワードを確定するための第4の確定モジュールと、
前記現在有効な動的パスワードをドアオープンパスワードに設定し、前記ドアオープン要求に付けられるパスワードが前記ドアオープンパスワードと同じである場合、ドアガードがオープンするように制御する制御モジュールと、を含む。
【0053】
一実施例において、本装置は、前記第1の移動端末と時間校正を行うための第2の校正モジュールをさらに含み、前記第2の校正モジュールは、さらに、
前記スマートドアロックの現在時間を前記第1の移動端末の現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末の現在時間を前記スマートドアロックの現在時間に設定する方式と、
前記第1の移動端末と前記スマートドアロックとの時間差を記録する方式とのうちの1つの方式を使用して、第1の移動端末と時間校正を行う。
【0054】
前記動的パスワード生成アルゴリズムがイベントに基づいて同期する場合、前記イベントは、ドアロック操作制御イベントである。
【0055】
前記第3の確定モジュールは、さらに、前記第1の移動端末から前記動的パスワード生成アルゴリズムの追加シード値を受信する方法を使用して、第1の移動端末と一致する動的パスワード生成アルゴリズムを確定するためのものであり、前記追加シード値は、前記第1の移動端末の識別子を含む。
【0056】
図5は、一例示的な実施例に係るドアガードを制御する装置500を示すブロック図である。例えば、装置500は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信機、ゲーム機、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、PDA等のものであってもよい。
【0057】
図5を参照すると、装置500は、処理ユニット502、メモリ504、電源ユニット506、マルチメディアユニット508、オーディオユニット510、入力/出力(I/O)インタフェース512、センサーユニット514、及び通信ユニット516からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0058】
処理ユニット502は、一般的には、装置500の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット502は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサー520を備えてもよい。また、処理ユニット502は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット502は、マルチメディアユニット508とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0059】
メモリ504は、装置500での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、装置500で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ504は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0060】
電源ユニット506は、装置500の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置500のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0061】
マルチメディアユニット508は、装置500とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一実施例では、マルチメディアユニット508は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置500が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0062】
オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオユニット510は、マイクロフォン(MiC)を有してもよい。装置500が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ504にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット516を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0063】
I/Oインタフェース512は、処理ユニット502と外部のインタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0064】
センサーユニット514は、装置500のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。例えば、センサーユニット514は、装置500のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置500のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット514は、装置500又は装置500の1つのユニットの位置の変化や、ユーザが装置500に接触しているか否かや、装置500の方向又は加速/減速や、装置500の温度変化を検出することができる。センサーユニット514は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサーを有してもよい。センサーユニット514は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット514は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに備えてもよい。
【0065】
通信ユニット516は、装置500と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように配置される。装置500は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット516は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット516は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT:Bluetooth(登録商標))技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0066】
例示的な実施例では、装置500は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサー(DSP:Digital Signal Processor)、数字信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラム可能論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0067】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、命令を有するメモリ504をさらに提供する。前記命令は、装置500のプロセッサー520により実行されて上述した方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0068】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施例を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0069】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。
図1
図2
図3
図4
図5