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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-06
(45)【発行日】2023-01-17
(54)【発明の名称】放送受信装置、及び表示システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20230110BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20230110BHJP
【FI】
H04N21/431
H04N21/435
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020105634
(22)【出願日】2020-06-18
(65)【公開番号】P2021197716
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2021-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 裕俊
(72)【発明者】
【氏名】大澤 創
(72)【発明者】
【氏名】木村 崇博
(72)【発明者】
【氏名】田中 昌美
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-108750(JP,A)
【文献】特開2012-015877(JP,A)
【文献】国際公開第2011/052589(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第102630383(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106534942(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111263188(CN,A)
【文献】Michael Rudd,コンテンツに応じてAV機器の設定を自動化できる技術,日経エレクトロニクス 第978号 NIKKEI ELECTRONICS,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2008年05月19日,pp.87-94
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送受信装置であって、
コンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報と、前記特性ごとのコンテンツの表示設定を示す表示設定情報とを受信する第1受信部と、
コンテンツの画質の特性ごとに設けられた前記表示設定のうち、前記放送受信装置で設定が変更されていない項目を前記表示設定情報が示す設定に変更する変更部と、
前記コンテンツ特性情報に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する第1特定部と、
前記第1特定部により特定された特性の前記表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示部に表示させる表示制御部と、
を備える放送受信装置。
【請求項2】
情報記録再生装置と、当該情報記録再生装置から出力されたコンテンツを表示させる放送受信装置とを備える表示システムであって、
前記情報記録再生装置は、
コンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報を受信する第2受信部と、
前記コンテンツ特性情報に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する第2特定部と、
前記第2特定部により特定された画質の特性を示す画質特性コード、及びコンテンツを出力する出力部と、
前記放送受信装置は、
コンテンツの画質の特性ごとの表示設定を示す表示設定情報を受信する第1受信部と、
コンテンツの画質の特性ごとに設けられた前記表示設定のうち、前記放送受信装置で設定が変更されていない項目を前記表示設定情報が示す設定に変更する変更部と、
前記画質特性コード、及び前記コンテンツの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が受け付けた前記画質特性コードにより特定される特性の前記表示設定に基づいて、前記入力部が受け付けた前記コンテンツを表示部に表示させる表示制御部と、
を備える表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送受信装置、及び表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送されたコンテンツを視聴させる放送受信装置がある。このような、放送受信装置は、コンテンツに適した画質のパラメータで表示させるために、外部サーバから情報を取得することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-015877号公報
【文献】特開2004-336317号公報
【文献】特開2008-028871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザは、自己の好みに応じて設定を変更している場合がある。このような場合、放送受信装置は、外部サーバから取得した情報に基づいて設定を変更するとユーザの設定を変更してしまう可能性がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの設定を変更することなくコンテンツの特性に応じた設定によりコンテンツを表示させることができる放送受信装置、及び表示システムを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の放送受信装置は、第1受信部と、変更部と、第1特定部と、表示制御部と、を備える。第1受信部は、コンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報と、前記特性ごとのコンテンツの表示設定を示す表示設定情報とを受信する。変更部は、コンテンツの画質の特性ごとに設けられた前記表示設定のうち、前記放送受信装置で設定が変更されていない項目を前記表示設定情報が示す設定に変更する。第1特定部は、前記コンテンツ特性情報に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する。表示制御部は、前記第1特定部により特定された特性の前記表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示部に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態にかかる画質調整システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態にかかる管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、特性内容情報のデータ構成の一例を示す説明図である。
図4図4は、コンテンツ特性情報のデータ構成の一例を示す説明図である。
図5図5は、表示設定情報のデータ構成の一例を示す説明図である。
図6図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、第1の実施形態にかかる画質調整システムの各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8図8は、第1の実施形態にかかる管理サーバが実行する情報管理処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置が実行する調整処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、第2の実施形態に画質調整システムの構成の一例を示す図である。
図11図11は、第2の実施形態にかかるレコーダのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図12図12は、第2の実施形態にかかる画質調整システムの各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図13図13は、第2の実施形態にかかるテレビジョンシステムが実行する表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0008】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる画質調整システム1の構成の一例を示す図である。画質調整システム1は、管理サーバ10、及びテレビジョン装置20を備える。管理サーバ10と、テレビジョン装置20とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続されている。また、図1に示す画質調整システム1は、管理サーバ10、及びテレビジョン装置20をそれぞれ一台備えている。しかし、画質調整システム1は、これら装置を一台に限らず、複数台備えていてもよい。
【0010】
管理サーバ10は、パーソナルコンピュータや、クラウドコンピューティング等のサーバ装置である。また、管理サーバ10は、一台のサーバ装置に限らず、複数台のサーバ装置により構成されていてもよい。管理サーバ10は、コンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報107(図2参照)と、コンテンツの画質の特性に適合した表示設定を示す表示設定情報109(図2参照)とを記憶している。そして、管理サーバ10は、ネットワーク30を介して接続されたテレビジョン装置20に、コンテンツ特性情報107及び表示設定情報109を送信する。
【0011】
テレビジョン装置20は、放送されたコンテンツを視聴可能に表示させる放送受信装置である。テレビジョン装置20は、表示設定情報109を受信した場合に、表示設定のうち、ユーザにより設定が変更されていない項目を表示設定情報109が示す設定に変更する。また、テレビジョン装置20は、コンテンツ特性情報107に基づいて、取得したコンテンツの特性を特定する。そして、テレビジョン装置20は、特定された特性の表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示させる。
【0012】
次に、画質調整システム1の各装置のハードウェア構成について説明する。図2は、第1の実施形態にかかる管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0013】
管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、記憶部104、及び通信部105を備える。
【0014】
CPU101は、各種コンピュータプログラムを実行することにより、管理サーバ10の各コンポーネントを制御する。RAM102は、CPU101がプログラムを実行する際に、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する。ROM103は、プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。そして、CPU101は、RAM102をワークエリア(作業領域)としてROM103又は記憶部104等に格納されたプログラムを実行する。
【0015】
記憶部104は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部104は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び映像調整データパック108を記憶する。
【0016】
特性内容情報106は、コンテンツの画質の特性それぞれの特徴が示された情報である。図3は、特性内容情報106のデータ構成の一例を示す説明図である。特性内容情報106は、画質特性コードと、内容情報とが関連付けられている。画質特性コードは、コンテンツの画質の特性を識別するための識別情報である。内容情報は、画質特性コードにより特定される画質の特性の内容を示す情報である。画質調整システム1の管理者等は、内容情報を参照することで画質特性コードがどのような意図により作成されたのかを把握することができる。
【0017】
コンテンツ特性情報107は、コンテンツの画質の特性を特定するための情報である。図4は、コンテンツ特性情報107のデータ構成の一例を示す説明図である。コンテンツ特性情報107は、画質分類、画質特性コード、放送方法、SID、ジャンル、Code、キーワード、及び除外キーワードが関連付けられている。画質分類は、画質の特性の分類名を示す情報である。例えば、画質分類には、セルアニメ、シンプルアニメ、スタンダードアニメ、ベタ塗りアニメ、通常アニメ、映画、ドラマ、陸上競技、冬季スポーツ、水泳・水上スポーツ、相撲、ゴルフ、野球・ソフトボール、屋外競技、サッカー・ラグビー、格闘技、などがある。画質特性コードは、コンテンツの画質の特性を識別するための識別情報である。放送方法は、コンテンツの放送方法を示す情報である。SIDは、サービスIDなどの放送局を識別するための放送局識別情報である。ジャンルは、一般社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Businesses)により規定されたコンテンツのジャンルを示す情報である。Codeは、ジャンルを特定するための識別情報である。キーワードは、文字列を示す情報である。例えば、放送されたコンテンツのタイトル名や、競技名等が設定される。例えば、放送されたコンテンツのメタ情報に含まれるタイトルや概要文に、キーワードが含まれているか否かが判定される。除外キーワードは、キーワードの適合を無効にする文字列である。例えば、放送されたコンテンツのメタ情報に含まれるタイトルや概要文に、キーワードが含まれていても、除外キーワードが含まれている場合に適合しないと判定される。
【0018】
映像調整データパック108は、テレビジョン装置20の機種ごとの表示設定情報109を有している。表示設定情報109は、画質の特性ごとのコンテンツの表示設定を示す情報である。図5は、表示設定情報109のデータ構成の一例を示す説明図である。表示設定情報109は、画質特性コードごとに、コンテンツの表示設定が設定されている。また、表示設定には、複数の項目がある。すなわち、表示設定情報109には、画質特性コードごとに、表示設定の各項目の設定値が示されている。
【0019】
通信部105は、ネットワーク30を介して、他の装置と通信するためのインタフェースである。例えば、通信部105は、有線又は無線によりネットワーク30に接続するネットワークカードである。
【0020】
図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。テレビジョン装置20は、アンテナ201と、第1入力端子202aと、第2入力端子202bと、第3入力端子202cと、チューナ203と、デモジュレータ204と、デマルチプレクサ205と、A/D(アナログ/デジタル)変換器206と、セレクタ207と、信号処理部208と、スピーカ209と、表示パネル210と、操作部211と、受光部212と、IP通信部213と、CPU214と、メモリ215と、ストレージ216と、マイク(マイクロフォン)217と、オーディオI/F(インタフェース)218とを備える。
【0021】
アンテナ201は、デジタル放送の放送信号を受信し、受信した放送信号を、第1入力端子202aを介してチューナ203に供給する。チューナ203は、アンテナ201から供給された放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局し、選局した放送信号をデモジュレータ204に供給する。放送信号は、放送波ともいう。
【0022】
デモジュレータ204は、チューナ203から供給された放送信号を復調し、復調した放送信号をデマルチプレクサ205に供給する。デマルチプレクサ205は、デモジュレータ204から供給された放送信号を分離して、メタデータ、映像信号および音声信号を生成し、生成したメタデータ、映像信号および音声信号をセレクタ207に供給する。
【0023】
セレクタ207は、デマルチプレクサ205、A/D変換器206、および第3入力端子202cから供給される複数の信号から1つを選択し、選択した1つの信号を信号処理部208に供給するように構成されている。
【0024】
信号処理部208は、セレクタ207から供給される映像信号に所定の信号処理を施し、処理後の映像信号を表示パネル210に供給するように構成されている。また、信号処理部208は、セレクタ207から供給される音声信号に所定の信号処理を施し、処理後の音声信号をスピーカ209に供給するように構成されている。
【0025】
スピーカ209は、信号処理部208から供給される音声信号に基づいて音声、または各種の音を出力するように構成されている。また、スピーカ209は、CPU214による制御に基づいて、出力する音声または各種の音の音量を変更する。
【0026】
表示パネル210は、信号処理部208から供給される映像信号またはCPU214による制御に基づいて、静止画や動画などの映像を表示するように構成されている。表示パネル210は、表示部の一例である。
【0027】
第2入力端子202bは、外部から入力されるアナログ信号(メタデータ、映像信号および音声信号)を受け付ける。また、第3入力端子202cは、外部から入力されるデジタル信号(メタデータ、映像信号および音声信号)を受け付けるように構成されている。例えば、第3入力端子202cは、BD(Blu-ray Disc)(登録商標)などの録画再生用の記録媒体を駆動して録画および再生するドライブ装置を搭載したレコーダ(BDレコーダ)等から、デジタル信号の入力が可能であるものとする。A/D変換器206は、第2入力端子202bから供給されるアナログ信号にA/D変換を施すことにより生成したデジタル信号をセレクタ207に供給する。
【0028】
操作部211は、ユーザの操作入力を受け付ける。また、受光部212は、リモートコントローラ119からの赤外線を受光する。IP通信部213は、ネットワーク30を介したIP(インターネットプロトコル)通信を行うための通信インタフェースである。
【0029】
CPU214は、テレビジョン装置20全体を制御する制御部である。メモリ215は、CPU214が実行する各種コンピュータプログラムを格納するROMや、CPU214に作業エリアを提供するRAM等である。また、ストレージ216は、HDDやSSD等である。ストレージ216は、例えば、セレクタ207により選択された信号を録画データとして記録する。
【0030】
マイク217は、ユーザが発話した音声を取得して、オーディオI/F218に送出する。
【0031】
オーディオI/F218は、マイク217が取得した音声をアナログ/デジタル変換して、音声信号としてCPU214に送出する。
【0032】
次に、第1の実施形態にかかる画質調整システム1の各装置の機能について説明する。図7は、第1の実施形態にかかる画質調整システム1の各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
管理サーバ10のCPU101は、ROM103等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAM102に生成する。具体的には、管理サーバ10は、機能部として、記憶制御部1001、更新部1002、及び送信部1003を備える。
【0034】
記憶制御部1001は、コンテンツの画質の特性を示すコンテンツ特性情報107と、コンテンツの画質の特性ごとの表示設定を示す表示設定情報109とを記憶部104に記憶させる。さらに、記憶制御部1001は、コンテンツの画質の特性それぞれの特徴が示された特性内容情報106を記憶部104に記憶させる。
【0035】
更新部1002は、特性内容情報106と、コンテンツ特性情報107と、表示設定情報109とを更新する。また、更新部1002は、特性内容情報106と、コンテンツ特性情報107と、表示設定情報109との全ての同時期に更新してもよいし、別々の時期に更新してもよい。すなわち、更新部1002は、特性内容情報106と、コンテンツ特性情報107と、表示設定情報109との少なくとも何れか一つを更新する。ここで、更新部1002による各種情報の更新方法は、限定しない。例えば、更新部1002は、画質調整システム1の管理者による操作に基づいて各種情報を更新してもよいし、深層学習により生成された学習済みモデルより各種情報を更新してもよいし、受信したデータに基づいて各種情報を更新してもよい。
【0036】
送信部1003は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109をテレビジョン装置20に送信する。更に詳しくは、送信部1003は、要求元のテレビジョン装置20が有する特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109よりも、記憶部104に記憶された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が新しい場合に、テレビジョン装置20に送信する。また、送信部1003は、表示設定情報109を送信する場合に、要求元のテレビジョン装置20の機種に適合する表示設定情報109を送信する。
【0037】
さらに、送信部1003は、更新部1002により特性内容情報106と、コンテンツ特性情報107と、表示設定情報109との全部が更新されていない場合には、更新されていない情報は送信しなくてもよい。すなわち、送信部1003は、特性内容情報106と、コンテンツ特性情報107と、表示設定情報109との少なくとも何れか一つを送信する。
【0038】
テレビジョン装置20のCPU214は、ROM等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAMに生成する。具体的には、テレビジョン装置20は、機能部として、コンテンツ取得部2001、受信部2002、設定変更部2003、特性特定部2004、及び表示制御部2005を備える。
【0039】
コンテンツ取得部2001は、放送が受信されることにより、メタデータ、映像信号および音声信号を有するコンテンツを取得する。
【0040】
受信部2002は、コンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報107と、特性ごとのコンテンツの表示設定を示す表示設定情報109とを受信する。また、受信部2002は、特性内容情報106を受信する。受信部2002は、第1受信部の一例である。
【0041】
更に詳しくは、受信部2002は、任意の期間が経過するごとに、テレビジョン装置20が有する特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109よりも、管理サーバ10の記憶部104に記憶された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が新しいか否かを判定する。すなわち、受信部2002は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を前回受信した後に、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が更新されたか否かを判定する。そして、受信部2002は、テレビジョン装置20が有する特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109よりも、管理サーバ10の記憶部104に記憶された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が新しい場合に、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を管理サーバ10に要求する。これにより、受信部2002は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を受信する。
【0042】
設定変更部2003は、コンテンツの画質の特性ごとに設けられた表示設定のうち、テレビジョン装置20で設定が変更されていない項目を表示設定情報109が示す設定に変更する。設定変更部2003は、変更部の一例である。ここで、ユーザは、自己の好みに基づいて、テレビジョン装置20の表示設定を変更する。テレビジョン装置20は、コンテンツを表示する場合に、ユーザの好みに応じた表示設定で表示することが好ましい。そこで、設定変更部2003は、ユーザが変更していない表示設定の項目を変更する。なお、設定変更部2003は、ユーザが変更した設定に基づいて、表示設定の各項目を変更してもよい。例えば、設定変更部2003は、表示設定情報109がある項目について+3の設定変更を示している場合に、ユーザが設定した設定値に対して3を加算する設定変更を実行してもよい。
【0043】
特性特定部2004は、コンテンツ特性情報107に基づいて、放送されたコンテンツの画質の特性を特定する。特性特定部2004は、第1特定部の一例である。ここで、コンテンツには、コンテンツの内容を示すメタデータが含まれている。メタデータには、放送方法、SID、ジャンル、Codeなどの情報や、コンテンツのタイトルや、コンテンツの概要を説明する説明文などが含まれている。特性特定部2004は、コンテンツ特性情報107と、コンテンツのメタデータとを比較して、何れの行(row)に適合するのかを判定する。そして、特性特定部2004は、適合する行(row)の画質特性コードにより特定される特性が、コンテンツの画質の特性であると判定する。
【0044】
ここで、コンテンツ特性情報107は、新たな番組や放送方法が追加された場合に、新たな行(row)が追加される。そこで、特性特定部2004は、行(row)の新しい順で、行(row)に適合するかを判定する。これにより、特性特定部2004は、適切な特性を選択することができる。
【0045】
表示制御部2005は、特性特定部2004により特定された特性の表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。更に詳しくは、表示制御部2005は、特性特定部2004により特定された特性の表示設定に基づいてコンテンツを調整する。そして、表示制御部2005は、調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。これにより、表示制御部2005は、コンテンツの画質の特性に適した表示設定により表示させる。
【0046】
次に、第1の実施形態にかかる画質調整システム1の各装置が実行する処理について説明する。
【0047】
図8は、第1の実施形態にかかる管理サーバ10が実行する情報管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0048】
更新部1002は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109の少なくとも何れか一つの更新を要求する更新要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1)。
【0049】
更新要求を受け付けた場合に(ステップS1;Yes)、更新部1002は、更新要求の対象となる情報を更新する(ステップS2)。
【0050】
更新要求を受け付けていない場合に(ステップS1;No)、送信部1003は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109の少なくとも何れか一つの送信を要求する送信要求を、テレビジョン装置20から受け付けたか否かを判定する(ステップS3)。送信要求を受け付けていない場合に(ステップS3;No)、管理サーバ10は、ステップS1に移行する。
【0051】
送信要求を受け付けた場合に(ステップS3;Yes)、送信部1003は、送信要求の対象となる情報をテレビジョン装置20に送信する(ステップS4)。
【0052】
以上のように、管理サーバ10は、情報管理処理を実行する。
【0053】
図9は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20が実行する調整処理の一例を示すフローチャートである。
【0054】
受信部2002は、テレビジョン装置20が受信後に、更新された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、又は表示設定情報109が管理サーバ10に記憶されているか否かを判定する(ステップS11)。
【0055】
更新された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、又は表示設定情報109が管理サーバ10に記憶されている場合に(ステップS11;Yes)、受信部2002は、更新された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、又は表示設定情報109を管理サーバ10から受信する(ステップS12)。
【0056】
更新された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、又は表示設定情報109が管理サーバ10に記憶されていない場合に(ステップS11;No)、コンテンツ取得部2001は、コンテンツを取得したか否かを判定する(ステップS13)。コンテンツを取得していない場合に(ステップS13;No)、テレビジョン装置20は、ステップS11に移行する。
【0057】
コンテンツを取得した場合に(ステップS13;Yes)、特性特定部2004は、コンテンツ特性情報107に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する(ステップS14)。
【0058】
表示制御部2005は、特性特定部2004により特定された特性の表示設定に基づいて、映像信号を調整する(ステップS15)。表示制御部2005は、調整した映像信号を表示パネル210に表示させる(ステップS16)。
【0059】
以上のように、テレビジョン装置20は、調整処理を実行する。
【0060】
以上のように、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20は、管理サーバ10からコンテンツ特性情報107と、表示設定情報109とを受信する。また、テレビジョン装置20は、表示設定のうちユーザが設定を変更していない項目について、表示設定情報109が示す設定に変更する。また、テレビジョン装置20は、放送されたコンテンツを取得した場合に、コンテンツ特性情報107に基づいてコンテンツの画質の特性を特定する。そして、テレビジョン装置20は、表示設定情報109特定した特性の表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。よって、テレビジョン装置20は、ユーザの設定を変更することなくコンテンツの特性に応じた設定によりコンテンツを表示させることができる。
【0061】
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる画質調整システム1aは、テレビジョン装置20aとレコーダ50とが接続されたテレビジョンシステム40を備えている。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付与し説明を省略する。
【0062】
図10は、第2の実施形態に画質調整システム1aの構成の一例を示す図である。画質調整システム1aは、テレビジョンシステム40を備えている。テレビジョンシステム40は、レコーダ50から提供されたコンテンツを視聴可能にテレビジョン装置20aに表示させるシステムである。
【0063】
レコーダ50は、放送されたコンテンツをHDDなどの記憶媒体に記憶させる情報記録再生装置である。そして、レコーダ50は、記憶したコンテンツをテレビジョン装置20aに出力する。これにより、テレビジョン装置20aは、レコーダ50が記憶したコンテンツを視聴可能に表示させる。
【0064】
管理サーバ10aは、ネットワーク30を介して、テレビジョンシステム40が有するテレビジョン装置20a及びレコーダ50のそれぞれと接続されている。ここで、映像調整データパック108は、テレビジョン装置20aの機種ごとの表示設定情報109を備えている。すなわち、表示設定情報109は、テレビジョン装置20aの機種ごとの表示設定を指定する情報である。そのため、管理サーバ10aは、表示設定情報109をテレビジョン装置20aに送信するが、レコーダ50には送信しない。そして、レコーダ50から出力されたコンテンツは、テレビジョン装置20aの表示設定情報109により設定された表示設定に基づいて、表示される。
【0065】
テレビジョン装置20aと、レコーダ50とは、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)などのケーブル41により接続される。なお、ケーブル41は、HDMI(登録商標)に限らず、他の規格により接続するものであってもよい。
【0066】
次に、レコーダ50のハードウェア構成について説明する。図11は、第2の実施形態にかかるレコーダ50のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。レコーダ50は、チューナ501、制御部502、接続インタフェース503、記憶部504、及び光ディスクリーダライタ505を備える。
【0067】
チューナ501は、放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選局する。また、チューナ501は、選局した放送信号を復調することでメタデータ、映像信号および音声信号を生成する。
【0068】
制御部502は、レコーダ50全体を制御するSoC(System on a Chip)である。制御部502は、CPU、RAM,及びROMを備える。CPUは、各種コンピュータプログラムを実行することにより、レコーダ50の各コンポーネントを制御する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する。ROMは、プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM等に格納されたプログラムを実行する。
【0069】
例えば、制御部502は、チューナ501が生成したメタデータ、映像信号および音声信号を有するコンテンツを記憶部504に記憶させたり、光ディスクリーダライタ505に光ディスクに書き込ませたりする。また、制御部502は、記憶部504に記憶されたコンテンツや、光ディスクリーダライタ505が光ディスクから読み取ったコンテンツを接続インタフェース503に送信させる。
【0070】
接続インタフェース503は、ケーブル41を介して、テレビジョン装置20aとの通信を実行するためのインタフェースである。
【0071】
記憶部504は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部504は、チューナ501が生成したメタデータ、映像信号および音声信号を有するコンテンツを記憶する。
【0072】
光ディスクリーダライタ505は、DVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイディスクなどの光ディスクに対して、情報の読み出しや書き込みを実行する。
【0073】
次に、第2の実施形態にかかる画質調整システム1aの各装置の機能について説明する。図12は、第2の実施形態にかかる画質調整システム1aの各装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0074】
管理サーバ10aのCPU101は、ROM103等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAM102に生成する。具体的には、管理サーバ10aは、機能部として、記憶制御部1001、更新部1002、及び送信部1003a備える。
【0075】
記憶制御部1001、及び更新部1002は、第1の実施形態と同様の機能を有している。
【0076】
送信部1003aは、テレビジョン装置20aに対しは、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を送信する。一方、送信部1003aは、レコーダ50に対しは、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を送信する。すなわち、送信部1003aは、レコーダ50に対しは、表示設定情報109を送信しない。
【0077】
レコーダ50の制御部502が有するCPUは、ROM等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAMに生成する。なお、制御部502は、各機能部の全部又は一部を、集積回路により実現してもよい。そして、レコーダ50は、機能部として、コンテンツ取得部5001、コンテンツ記録部5002、受信部5003、特性特定部5004、及び接続制御部5005を備える。
【0078】
コンテンツ取得部5001は、放送が受信されることにより、メタデータ、映像信号および音声信号を有するコンテンツを取得する。
【0079】
コンテンツ記録部5002は、コンテンツ取得部5001が取得したコンテンツを記憶部504や、光ディスク等の記憶媒体に記憶させる。
【0080】
受信部5003は、特性内容情報106、及びコンテンツの画質の特性を特定するためのコンテンツ特性情報107を管理サーバ10aから受信する。受信部5003は、第2受信部の一例である。
【0081】
特性特定部5004は、コンテンツ特性情報107に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する。特性特定部5004は、第2特定部の一例である。更に詳しくは、特性特定部5004は、コンテンツ特性情報107と、コンテンツのメタデータとを比較して、何れの行(row)に適合するのかを判定する。そして、特性特定部5004は、適合する行(row)の画質特性コードにより特定される特性が、コンテンツの画質の特性であると判定する。また、特性特定部5004は、行(row)の新しい順で、行(row)に適合するかを判定する。これにより、特性特定部5004は、適切な特性を選択することができる。
【0082】
接続制御部5005は、テレビジョン装置20aとの接続を制御する。例えば、接続制御部5005は、CEC(Consumer Electronics Control)により対応機種情報と、機能状態情報とをテレビジョン装置20aから受信する。対応機種情報は、管理サーバ10aから取得した表示設定情報109に基づいて調整したコンテンツを表示させる機能を有する機種であるか否かを示す情報である。機能状態情報は、管理サーバ10aから取得した表示設定情報109に基づいて調整したコンテンツを表示させる機能が有効になっているか否かを示す情報である。
【0083】
また、接続制御部5005は、特性特定部5004により特定された画質特性コード及びコンテンツを出力する。接続制御部5005は、出力部の一例である。更に詳しくは、接続制御部5005は、記憶部504や、光ディスクリーダライタ505からコンテンツを読み出す。そして、接続制御部5005は、読み出したコンテンツについて特性特定部5004が画質特性コードを特定した場合に、画質特性コード及びコンテンツをテレビジョン装置20aに出力する。
【0084】
また、接続制御部5005は、ソース情報をテレビジョン装置20aに送信してもよい。ソース情報は、テレビジョン装置20aに出力するコンテンツを取得した取得元を示す情報である。例えば、ソース情報は、ブルーレイディスク、DVD、地上波デジタル放送などの取得元を示す情報である。ここで、取得元に応じてコンテンツを構成するデータが異なっている場合がある。そこで、接続制御部5005は、ソース情報を送信することで、コンテンツの画質の特性の特定に使用させることができる。
【0085】
テレビジョン装置20aのCPU214は、ROM等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAMに生成する。具体的には、テレビジョン装置20aは、機能部として、コンテンツ取得部2001、受信部2002、設定変更部2003、特性特定部2004、接続制御部2007、及び表示制御部2005aを備える。
【0086】
コンテンツ取得部2001、受信部2002、設定変更部2003、及び特性特定部2004は、第1の実施形態と同様の機能を有している。
【0087】
すなわち、受信部2002は、管理サーバ10aから表示設定情報109を受信する。そして、設定変更部2003は、コンテンツの画質の特性ごとに設けられた表示設定のうち、テレビジョン装置20aで設定が変更されていない項目を表示設定情報109が示す設定に変更する。
【0088】
接続制御部2007は、レコーダ50との接続を制御する。接続制御部2007は、CECにより自装置の対応機種情報と、機能状態情報とをレコーダ50に送信する。また、接続制御部2007は、レコーダ50から画質特性コード、及びコンテンツの入力を受け付ける。接続制御部2007は、入力部の一例である。さらに、接続制御部2007は、レコーダ50からソース情報の入力を受け付けてもよい。
【0089】
表示制御部2005aは、接続制御部2007が受け付けた画質特性コードにより特定される特性の表示設定に基づいて調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。更に詳しくは、表示制御部2005は接続制御部2007が受け付けた画質特性コードにより特定される特性の表示設定に基づいてコンテンツを調整する。そして、表示制御部2005は、調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。これにより、表示制御部2005は、コンテンツの画質の特性に適した表示設定により表示させる。
【0090】
さらに、表示制御部2005aは、接続制御部2007がソース情報を受け付けた場合、画質特性コード及びソース情報により特定される特性の表示設定に基づいてコンテンツを調整する。そして、表示制御部2005は、調整したコンテンツを表示パネル210に表示させる。これにより、表示制御部2005aは、コンテンツの取得元に適した設定でコンテンツを表示させることができる。
【0091】
次に、第2の実施形態にかかる画質調整システム1aの各装置が実行する処理について説明する。図13は、第2の実施形態にかかるテレビジョンシステム40が実行する表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0092】
レコーダ50の受信部5003は、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を受信する受信処理を実行する(ステップS21)。すなわち、受信部5003は、レコーダ50が記憶するコンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109よりも、管理サーバ10aの記憶部104に記憶されたコンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が新しい場合に、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を受信する。
【0093】
テレビジョン装置20aの受信部2002は、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を受信する受信処理を実行する(ステップS22)。すなわち、受信部2002は、テレビジョン装置20aが記憶する特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109よりも、管理サーバ10aの記憶部104に記憶された特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109が新しい場合に、特性内容情報106、コンテンツ特性情報107、及び表示設定情報109を受信する。
【0094】
テレビジョン装置20aの接続制御部2007は、対応機種情報や、機能状態情報などのテレビジョン装置20aの情報をレコーダ50に送信する(ステップS23)。
【0095】
レコーダ50の接続制御部5005は、対応機種情報や、機能状態情報などのテレビジョン装置20aの情報をテレビジョン装置20aから受信する(ステップS24)。
【0096】
レコーダ50のコンテンツ取得部5001は、コンテンツを取得する(ステップS25)。
【0097】
レコーダ50の特性特定部5004は、コンテンツ特性情報107に基づいて、コンテンツの画質の特性を特定する(ステップS26)。
【0098】
レコーダ50の接続制御部5005は、画質特性コード、及びソース情報をテレビジョン装置20aに出力する(ステップS27)。
【0099】
テレビジョン装置20aの接続制御部2007は、レコーダ50から画質特性コード、及びソース情報の入力を受け付ける(ステップS28)。
【0100】
テレビジョン装置20aの表示制御部2005は、入力された画質特性コードにより特定された特性の表示設定に基づいて、映像信号を調整する(ステップS29)。表示制御部2005は、調整した映像信号を表示パネル210に表示させる(ステップS30)。
【0101】
以上のように、第2の実施形態にかかるテレビジョンシステム40によれば、レコーダ50は、管理サーバ10aからコンテンツ特性情報107を受信する。レコーダ50は、コンテンツ特性情報107に基づいて、取得したコンテンツの画質の特性を特定する。そして、レコーダ50は、コンテンツと、特定された画質の特性を示す画質特性コードとをテレビジョン装置20aに出力する。テレビジョン装置20aは、管理サーバ10aから表示設定情報109を受信する。テレビジョン装置20aは、表示設定のうちユーザが設定を変更していない項目について、表示設定情報109が示す設定に変更する。また、テレビジョン装置20aは、レコーダ50からコンテンツと、画質特性コードとが出力された場合に、画質特性コードにより特定される特性の表示設定に基づいて、コンテンツを表示パネル210に表示させる。よって、テレビジョンシステム40は、ユーザの設定を変更することなくコンテンツの特性に応じた設定によりコンテンツを表示させることができる。
【0102】
なお、本実施形態の各装置(管理サーバ10、10a、テレビジョン装置20、20a、レコーダ50)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0103】
本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1、1a…画質調整システム、10、10a…管理サーバ、20、20a…テレビジョン装置、30…ネットワーク、50…レコーダ、40…テレビジョンシステム、41…ケーブル、106…特性内容情報、107…コンテンツ特性情報、108…映像調整データパック、109…表示設定情報、1001…記憶制御部、1002…更新部、1003、1003a…送信部、2001…コンテンツ取得部、2002…受信部、2003…設定変更部、2004…特性特定部、2005、2005a…表示制御部、2007…接続制御部、5001…コンテンツ取得部、5002…コンテンツ記録部、5003…受信部、5004…特性特定部、5005…接続制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13