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特許7206239圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-06
(45)【発行日】2023-01-17
(54)【発明の名称】圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程
(51)【国際特許分類】
   H04R 17/00 20060101AFI20230110BHJP
   H10N 30/20 20230101ALI20230110BHJP
   H10N 30/857 20230101ALI20230110BHJP
   H04R 31/00 20060101ALI20230110BHJP
   B06B 1/04 20060101ALN20230110BHJP
【FI】
H04R17/00
H01L41/09
H01L41/193
H04R31/00 Z
B06B1/04 S
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020152055
(22)【出願日】2020-09-10
(65)【公開番号】P2021175173
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】202010367109.4
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 静
(72)【発明者】
【氏名】▲顔▼ 嘉甫
【審査官】辻 勇貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-157346(JP,A)
【文献】特開2007-329880(JP,A)
【文献】特開2004-363190(JP,A)
【文献】特開2012-029078(JP,A)
【文献】特開2009-247106(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 17/00-17/02
17/10
H01L 27/20
41/00-41/47
B06B 1/00-3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの圧電アセンブリ、正極回路基板及び負極回路基板を含み、
前記圧電アセンブリは、本体部と接続部とを含み、前記接続部は、前記本体部の設定されたエッジから突出し、
前記本体部と接続部との第1の面は正極であり、前記本体部と接続部との第2の面は負極であり、前記第1の面と前記第2の面とは対向し、
少なくとも2つの前記圧電アセンブリの本体部は積層して配置され、少なくとも2つの前記圧電アセンブリの接続部は前記エッジに沿ってずれて配置され、且つ前記接続部の第1の面の向きは同じであり、
前記正極回路基板は前記接続部の第1の面に接続され、前記負極回路基板は前記接続部の第2の面に接続され、
前記接続部は、
第1の面は前記正極であり、第2の面は前記負極である積載セクションと、
前記積載セクションに接続され、折曲方向は、少なくとも2つの前記圧電アセンブリの積載セクションが前記接続部の厚さ方向において互いに近接するように配置される折曲セクションと、を含む、
ことを特徴とする圧電モジュール。
【請求項2】
任意の2つの前記圧電アセンブリにおいて、前記積載セクションの第1の面の間の距離は、設定されたしきい値以下である、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項3】
少なくとも2つの圧電アセンブリは、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとを含み、
前記第1の圧電アセンブリの折曲セクションは第1の折曲セクションを含み、前記第1の圧電アセンブリの積載セクションは第1の積載セクションを含み、前記第1の折曲セクションと前記第1の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続され、
前記第2の圧電アセンブリの折曲セクションは第2の折曲セクションを含み、前記第2の圧電アセンブリの積載セクションは第2の積載セクションを含み、前記第2の折曲セクションと前記第2の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続され、
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションとの第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第1の折曲セクションと前記第2の折曲セクションとの折曲方向は反対である、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項4】
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板に接続され、又は
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項5】
前記第1の圧電アセンブリの折曲セクションは第3の折曲セクションを含み、前記第1の圧電アセンブリの積載セクションは第3の積載セクションをさらに含み、前記第3の折曲セクションと第3の積載セクションは、前記第1の折曲セクションから離間した前記第1の積載セクションの端部から順次接続され、
前記第2の圧電アセンブリの折曲セクションは第4の折曲セクションを含み、前記第2の圧電アセンブリの積載セクションは第4の積載セクションを含み、前記第4の折曲セクションと第4の積載セクションは、前記第2の折曲セクションから離間した前記第2の積載セクションの端部から順次接続され、
前記第3の折曲セクションと前記第4の折曲セクションは、折曲方向が同じであり、
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続することに用いられ、前記第3の積載セクションと前記第4の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続することに用いられる、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項6】
少なくとも2つの圧電アセンブリは、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとを含み、
前記第3の圧電アセンブリの積載セクションは、前記設定されたエッジに接続される第5の積載セクションを含み、
前記第4の圧電アセンブリの折曲セクションは第5の折曲セクションを含み、前記第4の圧電アセンブリの積載セクションは第6の積載セクションを含み、前記第5の折曲セクションと第6の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続され、
前記第5の折曲セクションの折曲方向は、前記第6の積載セクションと前記第5の積載セクションとの第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように配置され、且つ前記第5の積載セクションと前記第6の積載セクションは、前記正極回路基板又は前記負極回路基板に接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項7】
前記第3の圧電アセンブリの折曲セクションはさらに第6の折曲セクションを含み、前記第3の圧電アセンブリの積載セクションはさらに第7の積載セクションを含み、前記第6の折曲セクションと第7の積載セクションは、前記設定されたエッジから離間した前記第5の積載セクションの端部から順次接続され、
前記第4の圧電アセンブリの折曲セクションはさらに第7の折曲セクションを含み、前記第4の圧電アセンブリの積載セクションはさらに第8の積載セクションを含み、前記第7の折曲セクションと第8の積載セクションは、前記第5の折曲セクションから離間した前記第6の積載セクションの端部から順次接続され、
前記第6の折曲セクションと前記第7の折曲セクションは、折曲方向が同じであり、前記第7の積載セクションと前記第8の積載セクションは、前記正極回路基板又は前記負極回路基板との接続に用いられる、
ことを特徴とする請求項に記載の圧電モジュール。
【請求項8】
前記正極回路基板と前記負極回路基板は、前記接続部の延在方向に沿ってずれて配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電モジュール。
【請求項9】
前記圧電アセンブリは、第1の本体部と第2の本体部とを含み、前記接続部の両端部はそれぞれ前記第1の本体部と前記第2の本体部に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電モジュール。
【請求項10】
請求項1~のいずれか1項に記載の圧電モジュールを含む、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
少なくとも2つの圧電アセンブリを提供するステップであって、前記圧電アセンブリは、本体部と接続部とを含み、前記接続部は、前記本体部の設定されたエッジから突出し、前記本体部と接続部との第1の面は正極であり、前記本体部と接続部との第2の面は負極であり、前記第1の面と前記第2の面とは対向するステップと、
1つの前記圧電アセンブリの第1の面が、他の前記圧電アセンブリの第2の面に対向し、且つ少なくとも2つの前記圧電アセンブリの接続部が、前記設定されたエッジに沿ってずれて配置されるように、少なくとも2つの圧電アセンブリの本体部を積層するステップと、
異なる前記接続部が、正極回路基板の異なる位置に接続され、異なる前記接続部が、極回路基板の異なる位置に接続されるように、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップと、を含み、
前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続する前に、さらに、
折り曲げられた任意の2つの圧電アセンブリ接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記接続部を折り曲げるステップを含む、
ことを特徴とする圧電モジュールの組立工程。
【請求項12】
少なくとも2つの圧電アセンブリは、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとを含み、
前記接続部を折り曲げるステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して1回目の折り曲げ加工を逆方向で行うステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の組立工程。
【請求項13】
前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面を前記正極回路基板に接続し、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第2の面を前記負極回路基板に接続するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の組立工程。
【請求項14】
前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続するステップと、
前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行うステップと、
2回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の組立工程。
【請求項15】
少なくとも2つの圧電アセンブリは、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとを含み、
前記接続部を折り曲げるステップは、
前記第4の圧電アセンブリと前記第3の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第4の圧電アセンブリの接続部に対して1回目の折り曲げ加工を行うステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の組立工程。
【請求項16】
前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続するステップと、
前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行うステップと、
2回目の折り曲げ加工の後、前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の組立工程。
【請求項17】
前記接続部の延在方向に沿って、前記正極回路基板と前記第1の面との接続位置は、前記負極回路基板と前記第2の面との接続位置とずれている、
ことを特徴とする請求項11に記載の組立工程。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧電モジュール技術分野に関し、特に圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス等の電子機器においては、無孔デザインが流行する傾向は見られている。電子機器の放音孔を取り除き、圧電モジュールでスクリーン全体を振動させることによって発声を実現するために、電子機器に適合した圧電モジュールを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程を提供し、該圧電モジュールは電子機器に適用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本開示の実施例は圧電モジュールを提供し、前記圧電モジュールは、少なくとも2つの圧電アセンブリ、正極回路基板及び負極回路基板を含む。
【0005】
前記圧電アセンブリは、本体部と接続部とを含み、前記接続部は、前記本体部の設定されたエッジから突出する。
【0006】
前記本体部と接続部との第1の面は正極であり、前記本体部と接続部との第2の面は負極であり、前記第1の面と前記第2の面とは対向する。
【0007】
少なくとも2つの前記圧電アセンブリの本体部は積層して配置され、少なくとも2つの前記圧電アセンブリの接続部は前記エッジに沿ってずれて配置され、且つ前記接続部の第1の面の向きは同じである。
【0008】
前記正極回路基板は前記接続部の第1の面に接続され、前記負極回路基板は前記接続部の第2の面に接続される。
【0009】
一実施例では、前記接続部は、
第1の面は前記正極であり、第2の面は前記負極である積載セクションと、
前記積載セクションに接続され、折曲方向は、少なくとも2つの前記圧電アセンブリの積載セクションが前記接続部の厚さ方向に沿って互いに近接するように配置される折曲セクションとを含む。
【0010】
一実施例では、任意の2つの前記圧電アセンブリにおいて、前記積載セクションの第1の面の間の距離は、設定されたしきい値以下である。
【0011】
一実施例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとを含む。
【0012】
前記第1の圧電アセンブリの折曲セクションは第1の折曲セクションを含み、前記第1の圧電アセンブリの積載セクションは第1の積載セクションを含み、前記第1の折曲セクションと前記第1の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続される。
【0013】
前記第2の圧電アセンブリの折曲セクションは第2の折曲セクションを含み、前記第2の圧電アセンブリの積載セクションは第2の積載セクションを含み、前記第2の折曲セクションと前記第2の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続される。
【0014】
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションとの第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第1の折曲セクションと前記第2の折曲セクションとの折曲方向は反対である。
【0015】
一実施例では、前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板に接続される。又は、
【0016】
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続される。
【0017】
一実施例では、前記第1の圧電アセンブリの折曲セクションは第3の折曲セクションを含み、前記第1の圧電アセンブリの積載セクションは第3の積載セクションをさらに含み、前記第3の折曲セクションと第3の積載セクションは、前記第1の折曲セクションから離間した前記第1の積載セクションの端部から順次接続される。
【0018】
前記第2の圧電アセンブリの折曲セクションは第4の折曲セクションを含み、前記第2の圧電アセンブリの積載セクションは第4の積載セクションを含み、前記第4の折曲セクションと第4の積載セクションは、前記第2の折曲セクションから離間した前記第2の積載セクションの端部から順次接続される。
【0019】
前記第3の折曲セクションと前記第4の折曲セクションは、折曲方向が同じである。
【0020】
前記第1の積載セクションと前記第2の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続することに用いられ、前記第3の積載セクションと前記第4の積載セクションは、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続することに用いられる。
【0021】
一実施例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとを含む。
【0022】
前記第3の圧電アセンブリの積載セクションは、前記設定されたエッジに接続される第5の積載セクションを含む。
【0023】
前記第4の圧電アセンブリの折曲セクションは第5の折曲セクションを含み、前記第4の圧電アセンブリの積載セクションは第6の積載セクションを含み、前記第5の折曲セクションと第6の積載セクションは、前記設定されたエッジから順次接続される。
【0024】
前記第5の折曲セクションの折曲方向は、前記第6の積載セクションと前記第5の積載セクションとの第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように配置され、且つ前記第5の積載セクションと前記第6の折曲セクションは、前記正極回路基板又は前記負極回路基板に接続される。
【0025】
一実施例では、前記第3の圧電アセンブリの折曲セクションはさらに第6の折曲セクションを含み、前記第3の圧電アセンブリの積載セクションはさらに第7の積載セクションを含み、前記第6の折曲セクションと第7の積載セクションは、前記設定されたエッジから離間した前記第5の積載セクションの端部から順次接続される。
【0026】
前記第4の圧電アセンブリの折曲セクションはさらに第7の折曲セクションを含み、前記第4の圧電アセンブリの積載セクションはさらに第8の積載セクションを含み、前記第7の折曲セクションと第8の積載セクションは、前記第5の折曲セクションから離間した前記第6の積載セクションの端部から順次接続される。
【0027】
前記第6の折曲セクションと前記第7の折曲セクションは、折曲方向が同じであり、前記第7の積載セクションと前記第8の積載セクションは、前記正極回路基板又は前記負極回路基板との接続に用いられる。
【0028】
一実施例では、前記正極回路基板と前記負極回路基板は、前記接続部の延在方向に沿ってずれて配置される。
【0029】
一実施例では、前記圧電アセンブリは、第1の本体部と第2の本体部を含み、前記接続部の両端部はそれぞれ前記第1の本体部と前記第2の本体部に接続される。
【0030】
第2態様では、本開示の実施例は電子機器を提供し、前記電子機器は、上記第1態様によって提供される圧電モジュールを含む。
【0031】
第3態様では、本開示の実施例は圧電モジュールの組立工程を提供し、前記工程は、上記第1態様によって提供される圧電モジュールの組み立てに用いられ、前記工程は、
少なくとも2つの圧電アセンブリを提供するステップであって、前記圧電アセンブリは、本体部と接続部とを含み、前記接続部は、前記本体部の設定されたエッジから突出し、前記本体部と接続部との第1の面は正極であり、前記本体部と接続部との第2の面は負極であり、前記第1の面と前記第2の面とは対向するステップと、
1つの前記圧電アセンブリの第1の面が、他の前記圧電アセンブリの第2の面に対向し、且つ少なくとも2つの前記圧電アセンブリの接続部が、前記設定されたエッジに沿ってずれて配置されるように、少なくとも2つの圧電アセンブリの本体部を積層するステップと、
異なる前記接続部が、前記正極回路基板の異なる位置に接続され、異なる前記接続部が、前記負極回路基板の異なる位置に接続されるように、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップ、とを含む。
【0032】
一実施例では、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続する前に、前記工程はさらに、
折り曲げられた任意の2つの前記圧電アセンブリ接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記接続部を折り曲げるステップを含む。
【0033】
一実施例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとを含む。
【0034】
前記接続部を折り曲げるステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して、1回目の折り曲げ加工を逆方向で行うステップを含む。
【0035】
一実施例では、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面を前記正極回路基板に接続し、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第2の面を前記負極回路基板に接続するステップを含む。
【0036】
一実施例では、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続するステップと、
前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行うステップと、
2回目の折り曲げ加工の後、前記第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続するステップと、を含む。
【0037】
一実施例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとを含み、
前記接続部を折り曲げるステップは、
前記第4の圧電アセンブリと前記第3の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、前記第4の圧電アセンブリの接続部に対して1回目の折り曲げ加工を行うステップを含む。
【0038】
一実施例では、前記接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、前記接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップは、
1回目の折り曲げ加工の後、前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちの1つに接続するステップと、
前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行うステップと、
2回目の折り曲げ加工の後、前記第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、前記正極回路基板と前記負極回路基板のうちのもう1つに接続するステップと、を含む。
【0039】
一実施例では、接続部の延在方向に沿って、前記正極回路基板と前記第1の面との接続位置は、前記負極回路基板と前記第2の面との接続位置とずれている。
【発明の効果】
【0040】
本開示によって提供される圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程は少なくとも、以下の有益な効果を有する。
【0041】
本開示の実施例によって提供される圧電モジュールは、ずれて配置された接続部により、圧電モジュールと回路基板(正極回路基板と負極回路基板)との接続箇所の厚さを、常に1つの圧電アセンブリが回路基板に接続される厚さとする。よって、圧電アセンブリと、正極回路基板及び負極回路基板との接続箇所の厚さを減少させる。従って、圧電モジュールの体積を減少させることによって組み立てに役立つ。また、本開示の実施例によって提供される圧電モジュールは、加工しやすく、量産しやすいというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれてその一部となり、本開示に一致する実施例を示し、且つ明細書とともに本開示の原理を説明するために使用されている。
【0043】
図1】例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図2-1】例示的な一実施例によって示される圧電アセンブリの構造概略図である。
図2-2】他の例示的な一実施例によって示される圧電アセンブリの構造概略図である。
図3】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図4】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図5】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図6】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図7】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。
図8】例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。
図9】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。
図10】他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここでは例示的な実施例を詳細に説明し、その例は図面に示される。以下の説明が図面に係る場合、別途の説明がない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ要素又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明される実施例は、本開示に一致するすべての実施例を表すものではない。むしろ、それらは添付の特許請求の範囲に詳述される、本開示の一部の側面と一致する装置又は方法の例に過ぎない。
【0045】
本開示で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本開示を制限することを意図していない。別途の定義がない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解する通常の意味のものを指す。本開示の明細書及び特許請求の範囲で使用される“1つ”又は“一”のような類似する用語は、数量を制限するものでなく、少なくとも1つが存在することを表すものである。特に明記しない限り、“含む”又は“包含”のような類似する用語は、“含む”又は“包含”の前の素子又は部品が、“含む”又は“包含”の後で挙げられる素子又は部品及びその同等のものをカバーすることを指し、その他の素子又は部品を排除するものではない。“接続”又は“接続されている”のような用語は、物理的又は機械的な接続に限定されず、直接的又は間接的な電気的接続を含んでも良い。文脈上から別の意味が明確に示されていない限り、本開示の明細書と特許請求の範囲で使われる単数形の“一種”、“前記”及び“該”も複数形を含むことを意図している。さらに、本明細書で使用される用語の“及び/又は”が、関連する1つ又は複数の列挙項目の如何なる又はすべての可能な組み合わせを指すことを理解されたい。
【0046】
一部の実施例では、圧電モジュールは、積層して配置される少なくとも2つの圧電アセンブリ、圧電アセンブリの正極に接続される正極回路基板及び圧電アセンブリ負極に接続される負極回路基板を含む。正極回路基板と負極回路基板を介して圧電アセンブリに電界を印加し、圧電アセンブリの逆圧電効果を励起させ、それによって、圧電アセンブリは電界の作用で変形し、従ってスクリーンを振動させて発声させる。
【0047】
しかしながら、圧電アセンブリと正極回路基板又は負極回路基板との接続箇所は厚くて、圧電モジュール全体の体積が増加され、圧電モジュールの実装に影響を与える。また、圧電アセンブリと回路基板との接続工程が難しく、量産に適合しない。
【0048】
上記状況に基づき、本開示の実施例は、圧電モジュール、電子機器及び圧電モジュール組立工程を提供する。
【0049】
図1は、例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。図1に示すように、本開示の実施例によって提供される圧電モジュールは、少なくとも2つの圧電アセンブリ100、正極回路基板200及び負極回路基板300を含む。
【0050】
1つの圧電アセンブリ100は、本体部110と接続部120とを含む。本体部110と接続部120との第1の面100aは正極であり、本体部110と接続部120との第2の面100bは負極である。第1の面100aと第2の面100bは、圧電アセンブリ100の対向する2つの面である。例示的に、第1の面100aは本体部110と接続部120の上面であり、第2の面100bは本体部110と接続部120の下面である。
【0051】
また、本体部110において、正極110aと負極110bとの間に圧電アセンブリが配置されている。圧電アセンブリは、圧電特性を有する材料で製造され、例えば、圧電アセンブリの材料はポリフッ化ビニリデン(純ポリフッ化ビニリデンか、又はポリフッ化ビニリデンとジルコニア、酸化アルミニウム、カーボンナノチューブ等の材料との混合物)を含む。正極と負極の電界作用によって圧電アセンブリの逆圧電効果を励起させ、電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、即ち圧電モジュールは振動を実現する。
【0052】
接続部120は、本体部110の設定されたエッジ110xから突出して設置される。図2-1と図2-2は、異なる例示的な実施例によって示される圧電アセンブリの構造概略図である。
【0053】
例示的に、図2-1に示すように、圧電アセンブリ100は1つの本体部110を含み、ここで、接続部120は本体部110の設定されたエッジ110xに接続される。例示的に、図2-2に示すように、圧電アセンブリ100は、第1の本体部111と第2の本体部112とを含み、接続部120の両端部はそれぞれ第1の本体部111の設定されたエッジ110xと第2の本体部112の設定されたエッジ110xに接続される。
【0054】
選択可能に、圧電アセンブリ100は完全な薄膜圧電アセンブリであり、裁断、切断等のプロセスによって本体部110と接続部120を形成する。
【0055】
図3は、他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュールの構造概略図である。図1図3に示すように、圧電モジュールは、少なくとも2つの圧電アセンブリ110を含む。図1は2つの圧電アセンブリ110を含む場合を例とし、図3は3つの圧電アセンブリ110を含む場合を例として取り上げる。無論、圧電アセンブリ110の数量は4つ、5つ、6つ等としてもよい。
【0056】
圧電モジュールにおいて、少なくとも2つの圧電アセンブリ100の本体部110は積層して配置される。選択可能に、隣接する圧電アセンブリ100の本体部110は光学接着剤を介して接続される。
【0057】
また、隣接する2つの本体部110において、1つの本体部110の第1の面100aは、その他の本体部110の第2の面100bに対向して配置される。このように、少なくとも2つの圧電アセンブリ110の接続部120は、第1の面100aの向きが同じである。例えば、図1において、2つの接続部120の第1の面100aはいずれも上向きに配置され、2つの接続部120の第2の面100bはいずれも下向きに配置される。
【0058】
さらに、少なくとも2つの圧電アセンブリ110の接続部120は、本体部110の設定されたエッジ110xとずれて配置される。ずれて配置されるとは、圧電アセンブリ110の厚さ方向に垂直な面において、異なる圧電アセンブリ110の接続部120の投影が重ならないということである。選択可能に、異なる圧電アセンブリ100において、接続部120と、本体部110の設定されたエッジ110xの指定された端部との間の距離は異なる。
【0059】
例えば、図1に示すように、x軸とy軸によって形成される平面において、2つの圧電アセンブリ110の接続部120の投影は重ならない。さらに、図3に示すように、x軸とy軸によって形成される平面において、3つの圧電アセンブリ110の接続部120の投影は重ならない。
【0060】
正極回路基板200は、少なくとも2つの接続部120の第1の面100aに接続され、負極回路基板300は、少なくとも2つの接続部120の第2の面100bに接続される。従って、正極回路基板200と負極回路基板300を介して圧電アセンブリ100に駆動信号を入力することにより、圧電アセンブリ100を駆動して振動させる。選択可能に、正極回路基板200と負極回路基板300はフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit Board、FPCB)である。
【0061】
この場合、少なくとも2つの接続部120の第1の面100aは向きが同じであり、正極回路基板200と接続部120との接続に有利である。少なくとも2つの接続部120の第2の面100bは向きが同じであり、負極回路基板200と接続部120との接続に有利である。
【0062】
また、少なくとも2つの接続部120がずれて配置されることにより、正極回路基板200と負極回路基板300は、設定された長さの範囲内の部分が1つの接続部120だけに接続される。図1の正極回路基板200を例とすれば、正極回路基板200は長さ方向に沿って第1部分210と第2部分220に分けられる。第1部分210は、上方の圧電アセンブリ100の接続部120との接続だけに用いられ、第2の段220は、下方の圧電アセンブリ100の接続部120との接続だけに用いられる。
【0063】
この場合、正極回路基板200と圧電アセンブリ100との接続箇所の厚さは、正極回路基板200と1つの接続部120との接続箇所の厚さである。つまり、圧電モジュールに少なくとも2つの圧電アセンブリ100が含まれる場合においても、正極回路基板200と接続部120との接続箇所の厚さが増加することはない。同様に、負極回路基板200と圧電アセンブリ100との接続箇所の厚さは常に、負極回路基板300と1つの接続部120との接続箇所の厚さである。
【0064】
以上より、本開示の実施例によって提供される圧電モジュールを用い、ずれて配置される接続部120によって圧電アセンブリ100と回路基板(正極回路基板200と負極回路基板300)との接続箇所の厚さを減少させる。さらに、少なくとも2つの接続部120の第1の面100aの向きを同じ方向とし、少なくとも2つの接続部120の第2の面100bの向きを同じ方向にすることにより、回路基板と接続部120との接続に有利であり、該圧電モジュールが量産に適合するように組立工程を簡素化する。
【0065】
一実施例では、図1に示すように、正極回路基板200と負極回路基板300は、接続部120の延在方向に沿ってずれて配置される。具体的には、接続部120はx軸に沿って延在し、この時、x軸とy軸によって形成される面における正極回路基板200と負極回路基板300との投影は重ならない。従って、正極回路基板200と負極回路基板300をずれて配置することにより、回路基板と圧電モジュールとの接続箇所の厚さをさらに減少させる。
【0066】
一実施例では、図4は、例示的な一実施例によって示される圧電アセンブリの構造概略図である。図4に示すように、圧電アセンブリ100の接続部120は、積載セクション121と折曲セクション122とを含む。
【0067】
積載セクション121の第1の面100aは正極で、正極回路基板200との接続に用いられる。積載セクション121の第2の面100bは正極で、負極回路基板300との接続に用いられる。
【0068】
折曲セクション122は積載セクション121に接続される。選択可能に、折曲セクション122は、曲面又は少なくとも1つの斜面を含む。折曲セクション122の折曲方向は、少なくとも2つの圧電アセンブリ100の積載セクション121が接続部120の厚さ方向(z軸)に沿って互いに近接するように配置される。このように、異なる接続部120において、積載セクション121と回路基板(正極回路基板200と負極回路基板300)との接続箇所の間の高度差が縮まる。
【0069】
選択可能に、任意の2つの圧電アセンブリにおいて、積載セクション121の第1の面100aの間の距離は、設定されたしきい値以下である。例えば、しきい値を1mm、1.5mm、2mm等と設定する。よって、異なる接続部120の積載セクション121は回路基板の1つの面に接続することができる。このように、接続部120と正極回路基板200との接続箇所、及び接続部120と負極回路基板300との接続箇所の構造の厚さを減少させ、接続部120と回路基板との接続箇所の体積をさらに減少させる。
【0070】
本開示の実施例では、積載セクション121と折曲セクション122には、複数の実施形態がある。以下、圧電モジュールが2つの圧電アセンブリ100を含む場合を例として説明する。
【0071】
第1の実施形態
【0072】
図4に示すように、圧電モジュールは、第1の圧電アセンブリ100Aと第2の圧電アセンブリ100Bとを含み、第1の圧電アセンブリ100Aの本体部110Aは、第1の圧電アセンブリ100Bの本体部110Bの上方に配置される。
【0073】
第1の圧電アセンブリ100Aの折曲セクションは第1の折曲セクション122Aを含み、第1の圧電アセンブリ100Aの積載セクションは第1の積載セクション121Aを含む。第1の折曲セクション122Aと第1の積載セクション121Aは、本体部110Aの設定されたエッジから順次接続される。
【0074】
第2の圧電アセンブリ100Bの折曲セクションは第2の折曲セクション122Bを含み、第2の圧電アセンブリ100Bの積載セクションは第2の積載セクション121Bを含む。第2の折曲セクション122Bと第2の積載セクション121Bは、本体部110Bの設定されたエッジから順次接続される。
【0075】
第1の折曲セクション122Aと第2の折曲セクション122Bは、折曲方向が反対であるため、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとの第1の面100aの間の距離が、設定されたしきい値以下である。例示的に、図4に示すように、第1の折曲セクション122Aは下向きに折り曲げられ、第2の折曲セクション122Bは上向きに折り曲げられ、それによって第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとは互いに近接する。
【0076】
選択可能に、第1の折曲セクション122Aと第2の折曲セクション122Bとの曲率と長さは、第1の積載セクション121Aの第1の面100aと第2の積載セクション121Bの第1の面100aとが同一平面に配置され、且つ第1の積載セクション121Aの第2の面100bと第2の積載セクション121Bの第2の面100bとが同一平面に配置されることを満たす。
【0077】
該実施形態では、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bは、正極回路基板200と負極回路基板300に接続することに用いられる。具体的に、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとの第1の面100aは、正極回路基板200との接続に用いられ、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとの第2の面100bは、負極回路基板300との接続に用いられる。
【0078】
このように、第1の折曲セクション122Aと第2の折曲セクション122Bにより、厚さ方向(z軸)において、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bを圧電モジュールの中央部に集中させ、それによって、圧電アセンブリ100と、正極回路基板200及び負極回路基板300との接続箇所の厚さを減少させる。
【0079】
第2の実施形態
【0080】
図5は、例示的な一実施例によって示される圧電モジュール内の圧電アセンブリの構造概略図である。第2の実施形態は、第1の実施形態に基づいて改善されたものである。第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bは、正極回路基板200と負極回路基板300のうちの1つに接続される。図5に示すように、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとの第1の面100aは正極回路基板に接続される。
【0081】
第2の実施形態では、第1の圧電アセンブリ100Aの折曲セクションはさらに第3の折曲セクション122Cを含み、第1の圧電アセンブリ100Aの積載セクションはさらに第3の積載セクション121Cを含む。第3の折曲セクション122Cと第3の積載セクション121Cは、第1の折曲セクション122Aから離間した第1の積載セクション121Aの端部から順次接続される。
【0082】
第2の圧電アセンブリ100Bの折曲セクションはさらに第4の折曲セクション122Dを含み、第2の圧電アセンブリ100Bの積載セクションはさらに第4の積載セクション121Dを含む。第4の折曲セクション122Dと第4の積載セクション121Dは、第2の折曲セクション122Bから離間した第2の積載セクション121Bの端部から順次接続される。
【0083】
第3の折曲セクション122Cと第4の折曲セクション122Dは、折曲方向が同じである。図5に示すように、第3の折曲セクション122Cと第4の折曲セクション122Dが上方に折り曲げられ、よって、第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dの高さが上げられる。従って、第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dとの第2の面100bは負極回路基板に接続される。
【0084】
図5に示す形態以外に、選択可能に、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bとの第2の面100bは、負極回路基板に接続される。この時、第3の折曲セクション122Cと第4の折曲セクション122Dが下方に折り曲げられ、よって、第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dの高さが下げられる。従って、第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dとの第1の面100aは正極回路基板に接続される。
【0085】
即ち、第1の積載セクション121Aと第2の積載セクション121Bは、正極回路基板と負極回路基板のうちの1つに接続され、第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dは、正極回路基板と負極回路基板のうちのもう1つに接続される。
【0086】
該実施形態では、1つの圧電アセンブリ100は、異なる積載セクション(121Cと121D)を介して、それぞれ正極回路基板と負極回路基板に接続される。さらに、第3の折曲セクション122Cと第4の折曲セクション122Dを介して、厚さ方向(z軸)において第3の積載セクション121Cと第4の積載セクション121Dとの位置を変え、従って回路基板を実装するためのスペースが作れる。
【0087】
このように、正極回路基板と負極回路基板は、厚さ方向(z軸)において、本体部110Aの上面と本体部110Bの下面を超えることなく、接続部120と、正極回路基板及び負極回路基板との接続箇所の厚さを効果的に減少させる。
【0088】
第3の実施形態
【0089】
図6は、例示的な一実施例によって示される圧電モジュール内の圧電アセンブリの構造概略図である。図6に示すように、圧電モジュールは、第3の圧電アセンブリ100Cと第4の圧電アセンブリ100Dとを含み、第3の圧電アセンブリ100Cの本体部110Cは、第4の圧電アセンブリ100Dの本体部110Dの上方に配置される。
【0090】
第3の圧電アセンブリ100Cの積載セクションは、本体部110Cの設定されたエッジに接続される第5の積載セクション121Eを含む。第4の圧電アセンブリ100Dの折曲セクションは、第5の折曲セクション122Eを含み、第4の圧電アセンブリ100Dの積載セクションは、第6の積載セクション121Fを含む。第5の折曲セクション122Eと第6の積載セクション121Fは、本体部110Dの設定されたエッジから順次接続される。
【0091】
第5の折曲セクション122Eの折曲方向は、第6の積載セクション121Fと第5の積載セクション121Eとの第1の面100aの間の距離が、設定されたしきい値以下であるように配置される。図6に示すように、第5の折曲セクション122Eは、第6の積載セクション121Fが第5の積載セクション121Eに近接するように、上方に折り曲げられる。好ましくは、第5の折曲セクション122Eにより、第6の積載セクション121Fは、第3の圧電アセンブリ100Cの本体部110Cの上面を超えない。
【0092】
第5の積載セクション121Eと第6の積載セクション121Fは、正極回路基板又は負極回路基板のうちの1つに接続される。選択可能に、第5の積載セクション121Eと第6の積載セクション121Fは、正極回路基板と負極回路基板に接続される。第3の圧電アセンブリ100Cの本体部110Cは、第4の圧電アセンブリ100Dの本体部110Dの上方に配置され、回路基板が本体部110Cの上面を超える状況を回避するために、好ましくは第5の積載セクション121Eと第6の積載セクション121Fとの下方のスペースを利用する。即ち、第5の積載セクション121Eと第6の積載セクション121Fとの第2の面は負極回路基板に接続される。
【0093】
また、第3の圧電アセンブリ100Cの折曲セクションはさらに第6の折曲セクション122Fを含み、第3の圧電アセンブリ100Cの積載セクションはさらに第7の積載セクション121Gを含む。第6の折曲セクション122Fと第7の積載セクション121Gは、本体部110Cから離間した第5の積載セクション121Eの端部から順次接続される。
【0094】
第4の圧電アセンブリ100Dの折曲セクションはさらに第7の折曲セクション122Gを含み、第4の圧電アセンブリ100Dの積載セクションはさらに第8の積載セクション121Hを含む。第7の折曲セクション122Gと第8の積載セクション121Hは、第5の折曲セクション122Eから離間した第6の積載セクション121Fの端部から順次接続される。
【0095】
第6の折曲セクション122Fと第7の折曲セクション122Gは、折曲方向が同じである。図6に示すように、第6の折曲セクション122Fと第7の折曲セクション122Gは、第7の積載セクション121Gと第8の積載セクション121Hとの高さを下げるように、下方に折り曲げられる。この時、第7の積載セクション121Gと第8の積載セクション121Hとの上方のスペースが多く、好ましくは正極回路基板に接続する。
【0096】
該実施形態は、折曲セクション122を設けて積載セクション121の上方又は下方のスペースを合理的に利用することにより、接続部120と正極回路基板及び負極回路基板との接続箇所の厚さを減少させる。さらに、このように、接続部120と正極回路基板及び負極回路基板とは、編組状構造を形成し、三方の接続の安定性を最適化し、従って圧電モジュール構造全体の安定性を向上させる。
【0097】
無論、第3の圧電アセンブリ100Cの接続部をまず下方に折り曲げ、その後、第4の圧電アセンブリ100Dの接続部を同期的に上方に折り曲げても良い。この時、正極回路基板は本体部110に近接して配置され、負極回路基板は本体部110から離間して配置される。
【0098】
さらに、2つ以上の圧電アセンブリ100を有する振動モジュールにおいては、圧電アセンブリ100の接続部120の配置形態は、以上3つの実施形態を参照しても良い。図7は、例示的な一実施例によって示される圧電モジュール内の圧電アセンブリの構造概略図である。
【0099】
図7に示すように、上から下へという順に基づき、上方の3つの圧電アセンブリ100の接続部120は、正極回路基板200に接続されるように、最下部の圧電アセンブリ100の接続部120と同一平面になるまで折り曲げられる。その後、4つの圧電アセンブリ100の接続部120は、負極回路基板300に接続されるように、同期的に上方に折り曲げられる。
【0100】
なお、図7は、4つの圧電アセンブリがあるという例示的な実施形態に過ぎない。当業者であれば、圧電アセンブリ100の数に基づき、上記提供された接続部120の配置形態を自由に選択、組み合わせてもよく、それによって実現される形態はいずれも本開示の内容である。
【0101】
第2態様では、本開示の実施例は電子機器を提供し、該電子機器は、上記第1態様によって提供される圧電モジュールを含む。選択可能に、ディスプレイと上記第1態様によって提供される圧電モジュールとを含む。
【0102】
本開示の実施例によって提供される電子機器を用いれば、圧電モジュールの体積が小さくて実装しやすく、電子機器全体の組み立て難易度が下がり、それとともに、電子機器の薄型化という設計上の要件を満たすこともできる。
【0103】
一実施例では、電子機器はディスプレイをさらに含み、圧電モジュールはディスプレイの裏面に接続される。例えば、圧電モジュールは、ディスプレイの裏面に張り合わせられるか、又は他のコネクターを介してディスプレイの裏面に接続される。ディスプレイの裏面は、電子機器内部に対向するディスプレイの部分を指す。このように、圧電モジュールの振動によってディスプレイを振動させてスクリーンの発声を実現し、電子機器の放音孔を取り除く目的を達成する。
【0104】
一実施例では、電子機器は、ディスプレイを固定するためのミドルフレームをさらに含む。該圧電モジュールは、ミドルフレームに張り合わせられるように配置される。このように、圧電モジュールの振動によってミドルフレームを振動させて発声を実現し、同様に電子機器の放音孔を取り除く目的を達成する。
【0105】
また、本開示の実施例では、電子機器は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートブレスレット等)、車載機器及び医療機器を含むが、これらに限定されない。
【0106】
第3態様では、本開示の実施例は圧電モジュールの組立工程を提供する。該組立工程は、上記第1態様で提供される圧電モジュールの加工に用いられる。図8は、例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。
【0107】
図8に示すように、本開示の実施例によって提供される組立工程は以下を含む。
【0108】
ステップ801、少なくとも2つの圧電アセンブリを提供する。
【0109】
圧電アセンブリの構造は、上記第1態様によって提供される実施形態に示すとおりである。具体的には、1つの圧電アセンブリは本体部と接続部とを含み、接続部は本体部の設定されたエッジから突出する。本体部と接続部との第1の面は正極であり、本体部と接続部との第2の面は負極であり、第1の面と第2の面とは対向する。また、図2-1と図2-2に示すように、異なる圧電アセンブリにおいて、設定されたエッジに配置される接続部の位置は異なる。
【0110】
ステップ802、1つの圧電アセンブリの第1の面が、その他の圧電アセンブリの第2の面に対向し、且つ少なくとも2つの圧電アセンブリの接続部が、設定されたエッジとずれて配置されるように、少なくとも2つの圧電アセンブリの本体部を積層する。選択可能に、異なる圧電アセンブリの本体部は光学接着剤を介して接続される。
【0111】
ステップ803、異なる接続部が、正極回路基板の異なる位置に接続され、異なる接続部が、負極回路基板の異なる位置に接続されるように、接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、接続部の第2の面を負極回路基板に接続する。
【0112】
本開示の実施例によって提供される圧電モジュール組立工程を用いれば、ずれて配置される接続部によって、接続部と回路基板との接続箇所の厚さを、常に回路基板と1つの接続部との接続の厚さとする。このように、少なくとも2つの圧電アセンブリがある場合、接続部と回路基板との接続の厚さを減少させる。また、正極回路基板が接続部の第1の面に接続され、負極回路基板が接続部の第2の面に接続され、工程全体は簡便で操作しやすく、圧電モジュールの量産に適合する。
【0113】
一実施例では、圧電アセンブリは可撓性素子、例えば薄膜圧電アセンブリである。ここで、ステップ803の前に、該工程はさらに、折り曲げられた任意の2つの圧電アセンブリ接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値であるように、接続部を折り曲げるステップを含む。
【0114】
このように、任意の2つの圧電アセンブリの接続部は、圧電モジュールの厚さ方向において互いに近接し、接続部と回路基板との接続箇所の厚さをさらに減少させる。
【0115】
本開示の実施例では、圧電アセンブリの折り曲げ、及びステップ803には、様々な実施形態がある。以下の異なる実例においてそれぞれ説明する。
【0116】
第1の例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとを含む。この時、接続部を折り曲げることは、具体的に、1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値であるように、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して1回目の折り曲げ加工を逆方向で行うステップを含む。
【0117】
図4に示す構造に合わせて、第1の圧電アセンブリの接続部を下方に折り曲げ、第2の圧電アセンブリの接続部を上方に折り曲げる。このように、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部は、圧電モジュールの厚さ方向の中央部に集中する。従って、接続部と回路基板との接続箇所全体の厚さを減少させる。
【0118】
上記接続部を折り曲げる工程のステップに合わせて、ステップ803には、2種類の実施形態がある。
【0119】
選択可能に、ステップ803は、1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面を正極回路基板に接続し、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第2の面を負極回路基板に接続するステップを含む。
【0120】
選択可能に、図9は、他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。図9に示すように、ステップ803はステップ8031~ステップ8033を含む。
【0121】
ステップ8031、1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、正極回路基板と負極回路基板のうちの1つに接続する。
【0122】
図5に示す構造に合わせ、1回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面は、正極回路基板に接続される。
【0123】
ステップ8032、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行う。
【0124】
図5に示す構造に合わせ、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部は上方に折り曲げられる。
【0125】
ステップ8033、2回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部を、正極回路基板と負極回路基板のうちのもう1つに接続する。
【0126】
図5に示す構造に合わせ、2回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第2の面は負極回路基板に接続される。以上から、ステップ8032での2回目の折り曲げ加工により、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部が持ち上げられ、負極回路基板を実装するためのスペースが作られる。
【0127】
無論、選択可能に、ステップ8031において、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第2の面は、負極回路基板に接続される。ステップ8031において、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部は、下方に折り曲げられる。ステップ8033において、2回目の折り曲げ加工の後、第1の圧電アセンブリと第2の圧電アセンブリとの接続部の第1の面は、正極回路基板に接続される。
【0128】
第2の例では、少なくとも2つの圧電アセンブリは、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとを含む。このとき、接続部を折り曲げることは、具体的に、
第4の圧電アセンブリと第3の圧電アセンブリとの接続部の第1の面の間の距離が、設定されたしきい値以下であるように、第4の圧電アセンブリの接続部に対して1回目の折り曲げ加工を行うステップを含む。このように、第1の圧電アセンブリの接続部は、第3の圧電アセンブリの接続部に接近する。
【0129】
選択可能に、図10は、他の例示的な一実施例によって示される圧電モジュール組立工程のフローチャートである。図10に示すように、ステップ803は、具体的に、ステップ8034~ステップ8036を含む。
【0130】
ステップ8034、1回目の折り曲げの後、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、正極回路基板と負極回路基板のうちの1つに接続する。
【0131】
図6に示す構造に合わせ、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部の第2の面は、負極回路基板に接続される。
【0132】
ステップ8035、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部に対して、2回目の折り曲げ加工を同一方向で行う。
【0133】
図6に示す構造に合わせ、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部は、下方に折り曲げられる。
【0134】
ステップ8036、2回目の折り曲げ加工の後、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部を、正極回路基板と負極回路基板のうちのもう1つに接続する。
【0135】
図6に示す構造に合わせ、第3の圧電アセンブリと第4の圧電アセンブリとの接続部の第1の面は、正極回路基板に接続される。
【0136】
一実施例では、ステップ803において、接続部の延在方向に沿って、正極回路基板と第1の面との接続位置は、負極回路基板と第2の面との接続位置とずれている。即ち、接続部の延在方向に沿って、正極回路基板と第1の面との接続位置は、負極回路基板と第2の面との接続位置と重ならない。それにより、正極回路基板及び負極回路基板と接続部との接続箇所の厚さを減少させる。
【0137】
なお、上記実施例は、圧電アセンブリの数を具体的に限定するものではなく、圧電モジュール内に2つ以上の圧電アセンブリが含まれる場合、その組立工程は、上記提供された工程のステップを参照しながら実施しても良い。
【0138】
本開示の実施例によって提供される圧電モジュール組立工程により、組み立て対象の圧電モジュール内の圧電アセンブリと回路基板との接続箇所の厚さを効果的に減少させ、圧電モジュールの体積を減少させることができる。さらに、工程全体は簡便で操作しやすく、圧電モジュールの量産に適合する。
【0139】
当業者であれば、明細書を考慮し且つここでの開示を実施すると、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、その如何なる変形、用途又は適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途又は適応的変化は、本開示の一般的な原則に従うものであり、本開示で開示されていない本技術分野の技術常識又は慣用されている技術手段を含む。明細書と実施例は例示的なものに過ぎず、本開示の真の範囲と精神は上記特許請求の範囲によって示されている。
図1
図2-1】
図2-2】
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10