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特許7206376ソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリ
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  • 特許-ソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-06
(45)【発行日】2023-01-17
(54)【発明の名称】ソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/42 20060101AFI20230110BHJP
   F16B 12/12 20060101ALI20230110BHJP
   F16B 5/10 20060101ALI20230110BHJP
   F16B 12/26 20060101ALI20230110BHJP
   A47C 7/40 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
A47C7/42
F16B12/12 C
F16B5/10 H
F16B12/26
A47C7/40
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021515657
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2020122033
(87)【国際公開番号】W WO2021184748
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】202020350379.X
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521082868
【氏名又は名称】鋭邁機械科技(呉江)有限公司
【氏名又は名称原語表記】REMACRO MACHINERY & TECHNOLOGY (WUJIANG) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】West Side, Tongjin Road, Wujiang Economic Development Zone Suzhou City, Jiangsu 215200, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉明
(72)【発明者】
【氏名】李 暁鴻
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0026980(US,A1)
【文献】米国特許第04395071(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/42
F16B 12/12
F16B 5/10
F16B 12/26
A47C 7/40
A47C 17/14
A47C 17/02
A47C 4/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材(11)及び第2部材(12)を備えるソファ背もたれの連結構造であって、
前記第1部材(11)は、第1基板(111)と、第1基板(111)に対称的に配置された2つのガイドレール(112)と、前記第1基板(111)に設けられ、2つのガイドレール(112)の上方に位置する位置制限部材(113)とを含み、
前記位置制限部材(113)には、係止突起(1132)及び前記係止突起(1132)に連結されるロック解除パドル(1133)が設けられ、
前記第2部材(12)は、第2基板(121)及び前記第2基板(121)を連結する第1水平プレート(122)を含み、前記第2基板(121)は、挿入部(1211)を含み、前記挿入部(1211)には、前記係止突起(1132)と連携する係合穴(12111)が設けられ、前記挿入部(1211)の末端の両側には位置制限穴(12112)が設けられ、
前記挿入部(1211)が2つの前記ガイドレール(112)に沿ってスライド可能に挿入結合された後、前記係止突起(1132)は前記係合穴(12111)内に係合され、
前記ロック解除パドル(1133)は、第1基板(111)から離れる方向に向かって傾斜しており、
前記第1水平プレート(122)はソファシートフレーム(2)と連結されるために用いられ、前記第1基板(111)はソファ背もたれ(3)と連結するために用いられることを特徴とするソファ背もたれの連結構造。
【請求項2】
前記第1基板(111)は長尺板状であり、前記ガイドレール(112)は前記第1基板(111)の側辺が前記第1基板(111)の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、前記位置制限部材(113)は、前記第1基板(111)の上辺が前記第1基板(111)の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造(1131)を含み、前記第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造(1131)は、いずれも前記第1基板(111)の同一の面に向かって折り曲げられ、
前記係止突起(1132)は前記第2折り曲げ構造(1131)に連結されることを特徴とする請求項1に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項3】
2つの前記ガイドレール(112)の間の幅は、前記第1基板(111)の軸線方向に沿って徐々に減少することを特徴とする請求項2に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項4】
前記挿入部(1211)の幅は、前記第2基板(121)の軸線方向に沿って徐々に減少することを特徴とする請求項に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項5】
前記第2基板(121)は、前記第1水平プレート(122)と一体的に折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項6】
前記第2部材(12)は、L字型であることを特徴とする請求項に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項7】
前記係合穴(12111)は、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のソファ背もたれの連結構造。
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載のソファ背もたれの連結構造(1)と、ソファシートフレーム(2)と、ソファ背もたれ(3)とを備えるソファアセンブリであって、
前記ソファシートフレーム(2)は、対称的に配置された2つの横ビーム(21)及び2つの前記横ビーム(21)を連結する2つの縦ビーム(22)を含み、
前記第1水平プレート(122)は縦ビーム(22)の上面と連結され、前記第1基板(111)はソファ背もたれ(3)と連結されることを特徴とするソファアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の技術分野に関し、特に、ソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市販されているソファ背もたれとソファ本体との間は、ソファアセンブリの構造に組み立てるためにボルトやネジ等の留め具を用いて固定連結するのが一般的である。しかし、当該固定連結方法を採用すると、ソファ背もたれの取り付けや取り外しに不利であるだけでなく、輸送の過程でのトラブルが増えると同時に、交換やメンテナンスが困難になり、材料の無駄が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来技術における少なくとも1つの欠陥を解決するために、ソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が上記の技術問題を解決するために採用する技術案は以下の通りである。
【0005】
本発明の第1態様として提供されるソファ背もたれの連結構造は、第1部材及び第2部材を備え、前記第1部材は、第1基板と、第1基板に対称的に配置された2つのガイドレールと、前記第1基板に設けられ、2つのガイドレールの上方に位置する位置制限部材とを含み、前記位置制限部材には係止突起が設けられ、
前記第2部材は、第2基板及び前記第2基板を連結する第1水平プレートを含み、前記第2基板は、挿入部を含み、前記挿入部には、前記係止突起と連携する係合穴が設けられ、
前記挿入部が2つの前記ガイドレールに沿ってスライド可能に挿入結合された後、前記係止突起は前記係合穴内に係合され、
前記第1水平プレートはソファシートフレームと連結するために用いられ、前記第1基板はソファ背もたれと連結するために用いられる。
【0006】
それによって、挿入部が2つの前記ガイドレールに沿ってスライド可能に挿入結合された後、当該係止突起はスライドして係合穴内に入って係合され、第1部材と第2部材の堅牢な挿入結合を実現する。外力が当該係止突起に作用することによって、係止突起が係合穴から滑り出る。即ち、第1部材と第2部材の離脱を実現することができる。本発明のソファ背もたれの連結構造によって、ソファ背もたれの取り付けと取り外しがより簡単で便利になり、ソファアセンブリの取り付けと取り外しの効率をさらに向上させる。
【0007】
また、前記第1基板は長尺板状であり、前記ガイドレールは第1基板の側辺が前記第1基板の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、前記位置制限部材は、第1基板の上辺が前記第1基板の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造を含み、前記第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造は、いずれも前記第1基板の同一の面に向かって折り曲げられ、
前記係止突起は前記第2折り曲げ構造に連結される。
【0008】
さらに、前記位置制限部材には、前記係止突起に連結されるロック解除パドルがさらに設けられている。
【0009】
従って、外力が当該ロック解除パドルに作用することによって、係止突起が係合穴から滑り出る。即ち、第1部材と第2部材の離脱を実現することができる。
【0010】
また、2つの前記ガイドレールの間の幅は、第1基板の軸線方向に沿って徐々に減少する。
【0011】
さらに、前記挿入部の幅は、第2基板の軸線方向に沿って徐々に減少する。
【0012】
それによって、当該挿入部の幅が第2基板の軸線方向に沿って徐々に減少して、当該挿入部は2つのガイドレール内にちょうど係止される。
【0013】
また、前記第2基板は、第1水平プレートと一体的に折り曲げて形成される。
【0014】
それによって、一体的に折り曲げて形成される第2部材の支持強度はより大きく、加工しやすくなる。
【0015】
さらに、前記第2部材は、L字型である。
【0016】
また、前記係合穴は、貫通孔である。
【0017】
また、本発明の第2態様としてさらに提供されるソファアセンブリは、上記の第1態様により提供されるソファ背もたれの連結構造と、ソファシートフレームと、ソファ背もたれとを備え、
前記ソファシートフレームは、対称的に配置された2つの横ビーム及び2つの前記横ビームを連結する2つの縦ビームを含み、
前記第1水平プレートは縦ビームの上面と連結され、前記第1基板はソファ背もたれと連結される。
【発明の効果】
【0018】
要約すると、本発明により提供されるソファ背もたれの連結構造及びソファアセンブリは、当該連結構造を採用することで、ソファ背もたれとソファ本体との間の堅牢な連結を実現するだけでなく、同時に、ソファ背もたれの取り付けと取り外しをより容易にし、さらにソファアセンブリの取り付けと取り外しの効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例1によるソファ背もたれの連結構造の構造模式図である。
図2図1における位置制限部材の構造模式図である。
図3】本発明の実施例2によるソファアセンブリの分解模式図である。
図4】本発明の実施例2によるソファアセンブリの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
より良い理解と実施のために、本発明の実施例における技術案は、本発明の実施例における図面と併せて以下に明確かつ完全に説明する。
【0021】
特に定義されていない限り、本明細書に用いられる全ての技術及び科学用語は本発明の技術分野に属する技術者が一般的に理解しているのと同じ意味である。本明細書において、本発明の明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0022】
(実施例1)
図1及び図2を参照すると、本発明に開示されるソファ背もたれの連結構造1は、第1部材11及び第2部材12を備え、当該第1部材11は、第1基板111と、第1基板111上に対称的に配置された2つのガイドレール112と、第1基板111上に設けられ、2つのガイドレール112の上方に位置する位置制限部材113とを含む。当該位置制限部材113には係止突起1132が設けられ、当該第2部材12は、第2基板121及び当該第2基板121を連結する第1水平プレート122を含む。当該第2基板121は、挿入部1211を含む。当該挿入部1211には、係止突起1132と連携する係合穴12111が設けられ、当該挿入部1211が2つのガイドレール112に沿ってスライド可能に挿入結合された後、当該係止突起1132は係合穴12111内に係合される。
【0023】
ここで、当該第1水平プレート122はソファシートフレーム2と連結するために用いられ、当該第1基板111はソファ背もたれ3と連結するために用いられる。
【0024】
具体的には、当該第1基板111は長尺板状であり、当該ガイドレール112は第1基板111の側辺が第1基板111の一方の面に向かって折り曲げて形成された第1折り曲げ構造であり、当該位置制限部材113は、第1基板111の上辺が第1基板111の一方の面に向かって折り曲げて形成された第2折り曲げ構造1131を含む。当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造1131は、いずれも第1基板111の同一の面に向かって折り曲げられる。当該係止突起1132は第2折り曲げ構造1131に連結される。
【0025】
本実施例において、当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造1131は、いずれも2回折り曲げられ、L字型を呈する。確かに、他の実施例では、当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造1131は他の形状であってもよい。同時に、当該第1折り曲げ構造と第2折り曲げ構造1131は、一体に折り曲げて形成される構造に限定されず、溶接の方法によってそれと第1基板111を固定してもよい。当該係止突起1132は、垂直面と傾斜面を有し、当該傾斜面は、係止突起1132を係合穴12111に容易に滑り込ませることができ、当該垂直面は、係止突起1132が当該係合穴12111から容易に離脱しないように保証することができる。当該係合穴12111は貫通孔である。
【0026】
また、図2を参照すると、当該位置制限部材113には、ロック解除パドル1133がさらに設けられ、当該ロック解除パドル1133は係止突起1132の末端に連結される。本実施例では、当該ロック解除パドル1133は傾斜ブロックであり、ユーザによるトグルのロック解除が容易になるように第1基板111から離れる方向に向かって傾斜している。
【0027】
従って、外力が当該ロック解除パドル1133に作用することによって、係止突起1132が係合穴12111から滑り出る。即ち、第1部材11と第2部材12の離脱を実現することができる。
【0028】
再び図1及び図2を参照すると、2つのガイドレール112の間の幅は、第1基板111の軸線方向に沿って徐々に減少することによって、略台形を呈している。本実施例では、当該第2基板121は、略三角形のストレートプレートであり、当該挿入部1211は第2基板121の上部の部分であり、当該挿入部1211が2つのガイドレール112内にちょうど係止されるように略三角形である。また、当該挿入部1211の末端の両側には、2つの位置制限穴12112がさらに設けられ、挿入部1211が2つのガイドレール112内に挿入される時、2つのガイドレール112は2つの位置制限穴12112に当接されて、両者の緊密な組み合わせを実現することができ、ソファ背もたれ3の組み立ての安定性をさらに向上させることができる。
【0029】
本実施例では、当該第2基板121は、第1水平プレート122と一体的に折り曲げて形成され、L字型を呈する。それによって、一体的に折り曲げて形成される第2部材12の支持強度はより高く、加工しやすくなる。確かに、他の実施例では、当該第2基板121と第1水平プレート122は溶接によって固定されてもよい。
【0030】
(実施例2)
図3及び図4を参照すると、本発明はさらにソファアセンブリを提供しており、実施例1におけるソファ背もたれの連結構造1と、ソファシートフレーム2と、ソファ背もたれ3とを備え、当該ソファシートフレーム2は、対称的に配置された2つの横ビーム21と、2つの横ビーム21を連結する2つの縦ビーム22とを含む。
【0031】
本実施例では、当該第1水平プレート122は縦ビーム22の上面と連結され、当該第1基板111はソファ背もたれ3と連結される。具体的には、当該第1水平プレート122と縦ビーム22との間、当該第1基板111とソファ背もたれ3との間は、いずれもボルト連結の方式によって固定される。
【0032】
要約すると、本発明により提供されるソファ背もたれの連結構造1及びソファアセンブリにより、ソファ背もたれ3とソファ本体との間の堅牢な連結を実現するだけでなく、同時に、ソファ背もたれ3の取り付けと取り外しをより容易にし、さらにソファアセンブリの取り付けと取り外しの効率を向上することができる。
【0033】
本発明の解決手段に開示される技術的手段は、上記の実施形態に開示された技術的手段に限らず、以上の技術的特徴の任意の組み合わせからなる技術的解決手段も含む。なお、本技術分野の当業者であれば、本発明の原理から逸脱しない前提の下で、幾つかの改善及び修正を行うこともでき、これらの改善及び修正も本発明の保護範囲と見なされることに留意されたい。
【符号の説明】
【0034】
1 ソファ背もたれの連結構造
11 第1部材
111 第1基板
112 ガイドレール
113 位置制限部材
1131 第2折り曲げ構造
1132 係止突起
1133 ロック解除パドル
12 第2部材
121 第2基板
1211 挿入部
12111 係合穴
12112 位置制限穴
122 第1水平プレート
2 ソファシートフレーム
21 横ビーム
22 縦ビーム
3 ソファ背もたれ
図1
図2
図3
図4