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  • 特許-灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ 図1
  • 特許-灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ 図2
  • 特許-灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ 図3
  • 特許-灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ 図4
  • 特許-灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-06
(45)【発行日】2023-01-17
(54)【発明の名称】灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ
(51)【国際特許分類】
   A01G 25/02 20060101AFI20230110BHJP
   A01G 25/00 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
A01G25/02 601F
A01G25/00 601B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021544900
(86)(22)【出願日】2019-12-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 KR2019017306
(87)【国際公開番号】W WO2020159070
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-09-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0011298
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520112955
【氏名又は名称】ソ,イン チョル
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】弁理士法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソ イン-チョル
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジェ-ヨン
【審査官】星野 浩一
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-508205(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1804680(KR,B1)
【文献】特開2004-147564(JP,A)
【文献】特開2011-254752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 25/02
A01G 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
灌水ホースに形成された排出孔の底面に付着されて灌水を拡散させて供給する拡散型ドリップであって、
前記拡散型ドリップは、上面が灌水ホースの内柱面と対応する曲面で形成されて付着する付着面;
前記付着面の両側に灌水に含まれている異物を濾過しながら床面や側面又は床面及び側面から灌水が流入するそれぞれの流入部が形成される流入空間;
両側に位置する前記流入空間と流入空間の間にその付着面から陥没形成されると共に、前記排出孔の幅と対応する幅、又は前記排出孔の幅よりも大きい幅を有する陥没空間;及び
前記陥没空間の両側各付着面にその付着面から陥没し底面が前記流入空間から陥没空間に向かって上向きに傾斜し、前記各流入空間の灌水が互いに衝突するように案内して、前記灌水ホースの排出孔の外部で拡散する少なくとも一以上のそれぞれのガイド溝;
を含む灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【請求項2】
前記各ガイド溝は、平面上の各中心線が同一線上又は一つのガイド溝の一面が、他の一つのガイド溝の一側面を外れない範囲内に位置する事を含む、請求項1に記載の灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【請求項3】
前記各ガイド溝は、その幅が同一又は異なる幅で形成される事を含む、請求項2に記載の灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【請求項4】
前記各流入空間の床面に形成される流入部は、前記床面上に所定間隔で形成されるそれぞれの連結バーの間に形成されるそれぞれの流入孔を含む、請求項1に記載の灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【請求項5】
前記各流入空間の側面に形成される流入部は、前記流入空間の外側面に形成される付着面から所定間隔に分割形成される複数の支持顎との間で陥没される複数の流入溝を含む、請求項1に記載の灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【請求項6】
前記陥没空間には、両側に位置する各ガイド溝の陥没空間と接する各先端の傾斜に対応する形の突出面が形成されることをもっと含む、請求項1に記載の灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農作物に灌水を供給するために使用される灌水ホースに備えられるドリップに関するものであり、より詳細には簡単な構造によりかんたんに制作できることはもちろん、特に灌水ホース内の灌水を農作物に供給する過程で灌水に含まれる異物を濾過しつつ、その農作物の種類に応じて灌水を適正な面積に拡散させて供給が行われるようにした灌水ホースを用いた灌水拡散型ドリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、農作物の栽培に用いる灌水ホースは、広い大地に植えられた農作物に適正に灌水を供給するために一定間隔で並ばれるホースであり、これらの灌水ホースには、一定間隔で形成されるそれぞれの排出孔を通じて冠水を供給する。
【0003】
また、管水ホースは並んで配列されるのはもちろん、比較的長い長さによって管水を供給するためにはポンプを使用して供給し、ポンプなどで圧力が増加した管水は管水ホースの各排出孔を通して排出される過程でポンプと近いか、遠い距離に位置する排出孔にはすべて一定の量の管水が供給されるようそれぞれドリップが用意されている。
【0004】
通常のドリップは、かん水を一定の圧力で農作物に供給するが、一定の流量のかん水を供給するためには、圧力が増加したかん水を減圧した上で供給するのが一般的である。
【0005】
かん水ホースの排出孔を介してかん水を供給する過程において、最も大きなカギは農作物が植栽された位置または農作物の種類に応じてかん水を均等に分布させ、すなわち、排出孔から排出されるかん水を拡散して供給することである。
【0006】
前記のように、灌水ホースに設けられて灌水を拡散させて供給するドリップに対する従来の先行技術には、大韓民国登録特許公報第10-1464685号(以下「先行技術文献1」という。)に掲示されたように、ホース部材の内部に、そのホース部材の内柱面に一体で接着される接着面が形成され、ホース部材の中空に軟通する流入口と、前記流入口より内径の小さい流出口が形成されたノズル部材が、前記ホース部材に形成された窃取孔により、好きな形の散水形態で植物に水を供給できるようにする植物栽培用灌水ホースについての技術が提案されている。
【0007】
また、大韓民国登録特許公報第10-1023987号(以下「先行技術文献2」という。)に掲示されたように、水圧により水を飛翔させる側に、その中心線が交差するように形成される隣の散水孔を有するようにすることで、より広い領域への均一な散水を可能にし、かつ、低い散水高さで散水体又は灌水用チューブ近傍の位置に適正な散水強度を確保できる散水孔を有する散水体、散水体の製造方法、灌水用チューブ、灌水用チューブの製造方法及び細霧冷房方法といった技術も提案されている。
【0008】
また、大韓民国登録実用新案公報第20-0479367号(以下「先行技術文献3」という。)に掲載されているように、灌水ホースに形成されるフランジ上に備えられる第1、2噴出路を通じて、灌水を扇形に噴射する形で供給する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】大韓民国登録特許公報第10-1464685号明細書
【文献】大韓民国登録特許公報第10-1023987号明細書
【文献】大韓民国登録実用新案公報第20-0479367号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、先行技術文献1はノズル部材に底面で上部に貫通するように形成される流入口から小さな内径を持つように流出口を形成するための技術的構成が難解であるだけでなく、灌水の散水が水流の形で噴出して散水面積が制限される短所を持つ。
【0011】
先行技術文献2はチューブに貫通する散水孔をレーザーによって精密に形成するためのかなり高度な技術が要求されるだけでなく、小さな誤差によっても望む状態での散水が行われない短所を持つ。
【0012】
先行技術文献3は、灌水ホースの製作が煩わしいだけでなく、灌水の供給面積が貫通した形の各灌水路を通じて扇形にのみ噴射される短所を持つ。
【0013】
そして先行技術文献1ないし3での最大の短所は、灌水に含まれている異物を取り除くことができない短所で、灌水を排出する過程で流出孔や散水孔または第1、2噴出路が異物によって塞がり円滑に灌水を供給できないという問題点を持つ。
【0014】
前記のような従来の問題点を解決するための本発明の具体的な技術的解決課題は、簡単な仕組みにより製作が簡単であることはもとより、特に、灌水ホース内の灌水を農作物に供給する過程で、灌水に含まれている異物を濾過しつつ、その農作物の種類に応じて灌水を適正な面積に拡散させて供給が行われるようにした灌水ホースによる灌水拡散型ドリップを提供することにある。
【0015】
本発明の他の具体的な技術的解決課題は、灌水の拡散をより効率的に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記のような技術的解決課題を解決するための本発明の具体的な技術的解決手段は、灌水ホースに形成された排出孔の底面に付着して灌水を拡散させて供給する拡散型ドリップであって、前記拡散型ドリップは上面が灌水ホースの内柱面と対応する曲面で形成されて付着する付着面;前記付着面の両側に灌水に含まれる異物を濾過しながら床面や側面又は床面及び側面から灌水が流入するそれぞれの流入部が形成されるそれぞれの流入空間;両側に位置する前記流入空間と流入空間との間の付着面に、その付着面から陥没形成される陥没空間;及び前記陥没空間の両側各付着面にその付着面から陥没し、床面が前記流入空間から陥没空間に向かって上向きに傾斜し、前記各流入空間の灌水が互いに衝突するように案内して、前記灌水ホースの排出孔外部で拡散させる少なくとも一以上のそれぞれのガイド溝;を含む。
【0017】
前記各ガイド溝は、平面上の各中心線が同一線上又は一のガイド溝の一面が、他の一のガイド溝の一側面を外れない範囲内に位置するものをもっと含む。
【0018】
前記各ガイド溝は、その幅が同一又は異なる幅で形成されるものをもっと含む。
【0019】
前記の各流入空間の床面に形成される流入部は、前記の床面上に所定間隔で形成されるそれぞれの連結バーの間に形成されるそれぞれの流入孔を含む。
【0020】
前記各流入空間の側面に形成される流入部は、前記流入空間の外側面に形成される付着面に、その付着面から所定間隔に分割形成される複数の支持顎の間で陥没する複数の流入溝を含む。
【0021】
前記陥没空間には、両側に位置する各ガイド溝の陥没空間と接する各端の傾斜に対応する形態の突出面が形成されるものをもっと含む。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、簡単な構造により製作が簡単であることはもちろん、特に、灌水ホース内のかん水を農作物に供給する過程で灌水に含まれている異物を濾過しながらも、その農作物の種類に応じて灌水を適正面積に拡散し供給が行われるようにすることで、一層きれいな状態の灌水を供給できる効果とともに、栽培しようとする農作物の種類や栽培面積に応じた供給距離に応じて灌水の供給効率性を極大化することができ、農作物の栽培効率性をもっと高められる効果を有する。
【0023】
また、灌水の拡散をより効率的に行うことにより、かん水の拡散面積をさらに広く遠くへ供給することができ、農作物へのかん水供給を最大化する効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明を説明するための斜視図及び底面斜視図である。
図2図1による平面図である。
図3図1によるA-A線とB-B線の断面図である。
図4】本発明の使用状態を説明するための参考図である。
図5】本発明の他の実施例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の望ましい実施例を添付した図面を参考してより詳細に説明すると以下の通りであり、本発明が実施例によって制限されたり限定されるものではない。
【0026】
図1は本発明を説明するための斜視図及び底面斜視図であり、図2図1による平面図、図3図1によるA-A線とB-B線の断面図であり、図4は本発明の使用状態を説明するための参考図である。
【0027】
図示されたように通常のドリップは、農作物を栽培する際に灌水を供給するためのもので、通常灌水ホースに形成された排出孔の底面に公知された方式により取付けられ、一定の量の灌水を供給する役割をする。
【0028】
本発明は、簡単な構造により製作が簡単であることはもとより、特に、灌水ホース内の灌水を農作物に供給する過程で、灌水に含まれている異物を濾過しつつ、その農作物の種類に応じて灌水を適正な面積に拡散させ供給が行われるようにした灌水ホースによる灌水拡散型ドリップ(1)を提供することにある。
【0029】
本発明による灌水ホース(100)に形成された排出孔(102)の底面に公知の方式により付着し、灌水を拡散させて供給する拡散型ドリップ(1)は、次のような技術的構成を有する。
【0030】
まず、上面が灌水ホース(100)の内柱面と対応する曲面で形成され、付着する付着面(10)を含む。
【0031】
つまり、取付け面は、灌水ホースに形成された排出孔の底面に、公知の方式により気密性を保ちつつ緊密に密着するよう取付け対象である灌水ホースの内柱面と対応した曲面で形成される。
【0032】
また、前記付着面(10)の両側に灌水に含まれている異物を濾過しながら床面や側面又は床面及び側面から灌水が流入するそれぞれの流入部(22)が形成されるそれぞれの流入空間(20)を含む。
【0033】
言い換えれば、前記流入部は、灌水が流入する過程で、その灌水に含まれる一定の体積を持つ各種異物を濾過しながら流入することにより、比較的清浄な灌水を供給することはもちろん、灌水が排出される部分である、すなわち後述するガイド溝が塞がることも防止できる役割を果たす。
【0034】
前記において、流入空間は各流入部によって異物が濾過されてから流入した灌水が満たされた状態を維持する役割を果たすものであり、この満たされた灌水は、後述する各ガイド溝によってガイドされた後、衝突により外部に拡散する。
【0035】
併せて、両側に位置する前記流入空間(20)と流入空間(20)の間の付着面(10)にその付着面(10)から陥没形成される陥没空間(30)を含む。
【0036】
すなわち、前記陥没空間は、後述する各ガイド溝によって外部に灌水を拡散させて排出する過程で、一部の残余灌水が満たされた状態を維持する。この時、前記灌水ホースに形成された排出孔は、前記陥没空間の幅と対応する幅を有し、又はその陥没空間の幅を出ない範囲内の幅から形成される。
【0037】
そして、前記陥没空間(30)の両側各付着面(10)に、その付着面(10)から陥没し、床面が前記流入空間(20)から陥没空間(30)に向かって上向きに傾斜し、前記各流入空間(20)の灌水が、灌水ホース(100)の内側面に乗って互いに交差する部分で衝突するように案内し、前記灌水ホース(100)の排出孔(102)の外部に拡散させる少なくとも一以上のそれぞれのガイド溝(40);を含む。
【0038】
本願では、前記各ガイド溝が各付着面に1つずつ形成されたことを一例として説明する。
【0039】
前記において、各ガイド溝は対向する、すなわち相互に向き合う形であり、流入空間内の灌水が対向するように位置する各ガイド溝と灌水ホースの内側面を乗ってガイドされ、互いに交差する部分で衝突することで、その衝突により灌水が未立化された状態で拡散しながら排出される。
【0040】
これにより、灌水は灌水ホースに形成された排出孔を基点とし、衝突により比較的広い面積に微粒化され、拡散した状態で供給できる。その際、灌水が交差する部分から衝突し、拡散して排出される際、対向位置に位置する各ガイド溝が重なり合う幅によっては、円形や長方形に拡散して排出されることができる(図4参照)。
【0041】
それにより、農作物を種類や栽培面積の供給距離に応じて、灌水が拡散して排出されることを選択的に使用できる条件を持つ。
【0042】
これにより、本発明は複雑な技術的構成を持つのではなく、灌水ホースに形成された排出孔の底面に拡散型ドリップの付着面に対向して形成される各ガイド溝によって灌水がガイドされ、その交差する部分での衝突によって拡散することにより、製造が簡単に行えるのはもちろん、灌水の拡散効率性を増大させることができる条件を持つ。
【0043】
特にガイド溝は、付着面上に溝の形で形成されることによって、その深さや幅は製作時に煩わしかったり、不便なく、簡単で便利に形成できる。
【0044】
さらに流入部は、灌水に含まれている異物を濾過することで、農作物へ供給する灌水を比較的にきれいな状態で供給できるとともに、特に灌水を拡散させて排出させる各ガイド溝が塞がることを防止できる優れた条件も持つ。
【0045】
各ガイド溝(40)は、平面上の各中心線(C)が同一線上又は一のガイド溝(40)の一面が、もう一つのガイド溝(40)の側面を脱していない範囲内に位置するものをもっと含む。
【0046】
つまり、これは微粒化状態で拡散して排出される灌水の拡散面積や供給距離をコントロールできるもので、農作物の種類に応じて拡散面積を選択したり拡散する供給距離を調節できる技術的構成である。
【0047】
つまり、図4に示すような拡散面積や拡散距離を選択的に用いることができる。
【0048】
(a)のように各ガイド溝(40)がおよそ2/3が重なった状態では、お互いに衝突する面積もおよそ2/3程度のみ衝突することから、衝突圧力もまた1:1で衝突するのに比べて弱く、拡散する面積は狭いかもしれないが、拡散する距離はさらに遠くなる。すなわち、衝突されない1/3の圧力によって1:1で衝突される場合より遠くまで送れる。
【0049】
(b)のように、各ガイド溝(40)がおよそ1/3で重なった状態では、お互いに衝突する面積もおよそ1/3程度のみ衝突することから、衝突圧力も2/3で衝突するのに比べて弱く、拡散する面積は狭いかもしれないが、拡散する距離はさらに遠くなる。すなわち、衝突していない1/2の圧力によって2/3で衝突する場合より遠くまで送れる。
【0050】
(c)は、各ガイド溝(40)がおよそ1/3だけ重なった状態では、お互いに衝突する面積がおおよそ1/3程度のみ衝突することから、衝突圧力がまた1/2で衝突するのに比べて弱く、拡散する面積は狭いかもしれないが、拡散する距離はさらに遠くなる。すなわち、衝突しない2/3の圧力によって1/2で衝突する場合より遠くまで送れる。
【0051】
結論として、灌水が1:1で衝突する時には微細な微粒化と拡散する面積は広くなるが、拡散する距離は短くなり、衝突する面積が少なくなるほど拡散する面積は狭くなるが、拡散して供給される距離は遠くまで供給が行われることができる条件を持つ。
【0052】
これは栽培したい農作物の種類や栽培面積によって拡散して供給する距離を選択的に使える条件を持つ。
【0053】
併せて、前記各ガイド溝は、その幅が同一又は異なる幅で形成されるものをもっと含む。
【0054】
これは、前記の各ガイド溝が重なる事と同じ作用効果を有する技術的構成の他の実施例であり、詳細な説明は省略する。
【0055】
各流入空間(20)の床面に形成される流入部(22)は、前記の床面上に所定間隔で形成されるそれぞれの連結バー(23)の間に形成されるそれぞれの流入孔(24)を含む。
【0056】
言い換えれば、流入空間の底面に形成された流入部は、灌水が流入孔を通じて流入する過程で、各連結バーの間に形成された流入孔より大きな異物は流入せず、各連結バーによって濾過して灌水だけを流入させるものである。
【0057】
それにより、灌水に前記の流入孔より大きな体積を持つ異物は流入せず、灌水のみを流入させるものである。
【0058】
各流入空間(20)の側面に形成される流入部(22)は、前記流入空間(10)の外側面に形成される付着面(10)に、その付着面(10)から所定間隔に分割形成される複数の支持顎(25)の間で陥没した複数の流入溝(26)を含む。
【0059】
すなわち、流入空間の側面に形成される流入部は、灌水が流入溝を通じて流入する過程で、複数の支持顎の間に形成された流入溝より大きな異物は流入せず、各支持顎によって濾過され灌水だけを流入させる。
【0060】
それにより、灌水に前記の流入溝より大きな体積を持つ異物は流入せず濾過され、灌水のみを流入させるのである。
【0061】
図5は本発明の他の実施例を説明するための断面図である。
【0062】
図示されたように前記の構成から、対向する位置に形成される各ガイド溝によって交差する部分で管数が衝突しながら拡散する過程で、陥没空間側で満たされた一部の管数を最小化することにより、更なる排出や拡散効率性をさらに増大させる技術的構成を提供する。
【0063】
陥没空間(30)には両側に位置する各ガイド溝(40)の陥没空間(30)と接する各先端の傾斜に対応する形態の突出面(50)が形成されるものを含む。
【0064】
つまり、陥没空間に残留する灌水量を最小化することにより、対向するように位置する各ガイドみぞでガイドされて互いに交差する部分で衝突する灌水の衝突力を増大させ、すなわちガイド溝にガイドされる灌水と陥没空間内の灌水が接触する量を最小化することができ、衝突力を増大させる。
【0065】
これにより、灌水の衝突力増大による拡散効率性をさらに広く確保でき、さらに広い面積に拡散させて排出できる条件を持つことにより、農作物への灌水供給効率性を最大化することができる。
図1
図2
図3
図4
図5