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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】浴室ユニット及び洗い場床パネル
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/20 20060101AFI20230111BHJP
   E04H 1/12 20060101ALI20230111BHJP
   E04F 15/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
E03C1/20 A
E03C1/20 B
E03C1/20 E
E04H1/12 301
E04F15/00 F
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018171395
(22)【出願日】2018-09-13
(65)【公開番号】P2020041371
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】501362906
【氏名又は名称】積水ホームテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】宮下 卓也
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】実公昭50-031656(JP,Y1)
【文献】特開平11-182075(JP,A)
【文献】特開2005-282262(JP,A)
【文献】特開2003-260003(JP,A)
【文献】特開2017-218799(JP,A)
【文献】特開2001-248198(JP,A)
【文献】特開2007-138391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/20
E04H 1/12
E04F 15/00
A47K 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡樹脂からなるパネル本体及び前記パネル本体を上下から囲む補強殻体を含む洗い場床パネルと、浴槽とが幅方向と直交する奥行方向に並んで配置された浴室ユニットであって、
前記洗い場床パネルは、奥行が相対的に広い広床部と、奥行が相対的に狭い狭床部と、前記幅方向の位置に応じて奥行が異なる中間床部とを有し、前記広床部と前記狭床部とが前記中間床部を介して前記幅方向に連ねられており、
前記浴槽の奥行が、前記広床部と対向する部分では狭く、前記狭床部と対向する部分では広く、
前記洗い場床パネルの浴槽側の端部には立ち上り部が設けられており、
前記立ち上り部における、前記広床部の立ち上り部分が、前記狭床部の立ち上り部分よりも平面視で浴槽側へずれて配置され、かつ前記中間床部の立ち上り部分が、前記幅方向に対して前記広床部へ向かって浴槽側へ傾けられていることを特徴とする浴室ユニット。
【請求項2】
前記広床部における浴槽側の縁が、前記狭床部における浴槽側の縁よりも平面視で浴槽側に配置され、前記中間床部における浴槽側の縁が、前記幅方向に対して前記広床部へ向かって浴槽側へ傾く斜縁であることを特徴とする請求項1に記載の浴室ユニット。
【請求項3】
前記中間床部には、前記幅方向に対して斜めをなす細長形状の洗い場排水口が、前記斜縁に沿って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の浴室ユニット。
【請求項4】
前記洗い場床パネルにおける前記立ち上り部を除く床面には、床表層シートが設けられ、
前記立ち上り部の洗い場を向く面には、前記床表層シートとは別体をなす立ち上り表層シートが設けられ、前記立ち上り表層シートが、前記広床部の立ち上り部分と前記中間床部の立ち上り部分と前記狭床部の立ち上り部分とにわたって延びる帯状であり、かつ2つの立ち上り部分どうしの境において屈曲されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の浴室ユニット。
【請求項5】
前記立ち上り部が、前記発泡樹脂からなるパネル本体と同体の立ち上り本体部と、前記立ち上り本体部に被さる立ち上り補強部とを含み、
前記立ち上り補強部が、前記広床部の立ち上り補強部材と、前記狭床部の立ち上り補強部材と、前記中間床部の立ち上り補強部材とに分割され、
前記立ち上り表層シートが、これら立ち上り補強部材の洗い場を向く面に跨っていることを特徴とする請求項4に記載の浴室ユニット。
【請求項6】
前記床面と前記立ち上り部の洗い場を向く面とのコーナー部には、前記床表層シートと前記立ち上り表層シートとの表側面どうし間に跨る目地部材が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の浴室ユニット。
【請求項7】
前記目地部材には、前記立ち上り表層シートの下端部が嵌合される嵌合凹溝が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の浴室ユニット。
【請求項8】
浴室の奥行方向における浴槽の手前側に配置され、発泡樹脂からなるパネル本体と、前記パネル本体を上下から囲む補強殻体とを含む洗い場床パネルであって、
奥行が相対的に広い広床部と、奥行が相対的に狭い狭床部と、前記奥行方向と直交する幅方向の位置に応じて奥行が異なる中間床部と、これら床部の浴槽側の端部に設けられた立ち上り部とを有し、前記広床部と前記狭床部とが前記中間床部を介して前記幅方向に連ねられており、前記立ち上り部における、前記広床部の立ち上り部分が、前記狭床部の立ち上り部分よりも平面視で浴槽側へずれて配置され、かつ前記中間床部の立ち上り部分が、前記幅方向に対して前記広床部へ向かって浴槽側へ傾けられていることを特徴とする浴室の洗い場床パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗い場と浴槽を有する浴室ユニット及び洗い場床パネルに関し、特に洗い場床パネルの平面視形状等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユニットバスなどの浴室ユニットの洗い場床パネルは、繊維強化プラスチック(FRP)を圧縮成形してなるFRP成形品である。その裏面部には、強度を確保するために多数の補強リブが設けられている。このため、構造が複雑で、金型費用が嵩み、製造コストが高い。
【0003】
これに対し、発明者は、発泡樹脂製のパネル本体が補強殻体によって上下から囲まれたサンドイッチ構造の洗い場床パネルを提案した(特許文献1)。パネル本体は発泡成形によって作製できるから、金型費用を安価にできる。ひいては製造コストを安くできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-218799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユニットバスの一般的な平面サイズは1600mm×1600mm程度である。その約半分の長方形のスペースに浴槽が設置され、残り半分の長方形のスペースが洗い場となる。このため、洗い場の洗体スペースが狭いと感じる場合がある。
そこで、洗い場を非長方形・左右非対称の異形形状とすることが考えられる。そうすると、浴室全体の平面サイズは同じでも、かつ浴槽スペースを狭くすることなく、洗い場を部分的に広くして、その広くなった部分を洗体スペースとして利用できる。
しかし、洗い場を異形形状すなわち左右非対称とした場合、左右勝手違いに対応するために、左右を反転させた2つの成形金型が必要である。このため、FRP成形品においては金型費用がますます嵩み、金型投資が需要に見合わなくなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、浴室全体の面積を広げることなく、かつ浴槽スペースを狭くすることなく、洗い場の洗体スペースを広くでき、かつ安価に製造可能な浴室ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、発泡樹脂からなるパネル本体及び前記パネル本体を上下から囲む補強殻体を含む洗い場床パネルと、浴槽とが幅方向と直交する奥行方向に並んで配置された浴室ユニットであって、
前記洗い場床パネルは、奥行が相対的に広い広床部と、奥行が相対的に狭い狭床部と、前記幅方向の位置に応じて奥行が異なる中間床部とを有し、前記広床部と前記狭床部とが前記中間床部を介して前記幅方向に連ねられており、
前記浴槽の奥行が、前記広床部と対向する部分では狭く、前記狭床部と対向する部分では広いことを特徴とする。
【0007】
当該浴室ユニットによれば、洗い場床パネルが広床部と狭床部を有する異形形状(非四角形)となる。広床部を設けることによって洗体スペースを広くできる。浴室全体の面積を広げたり浴槽を狭めたりする必要はない。浴槽については、狭床部と対向する浴槽部分を広くすることで、ゆとりを持たせることができる。これによって、浴室ユニットの使い勝手を向上できる。
前記パネル本体は発泡成形によって作製できる。一般に、発泡成形金型は、圧縮成形金型よりも構造が簡素で安価である。加えて、前記パネル本体は補強殻体で囲まれて補強されるから、パネル本体自体には補強リブを設ける必要が無い。したがって、パネル本体の形状を簡素化できる。ひいては発泡成形金型の構造を一層簡素化でき、金型費用をFRPの圧縮成形金型と比べ極めて安価にできる。左右勝手違いの洗い場床パネルを作るために金型費用が2倍になったとしても、FRP圧縮成形品の場合の左右片側用の金型費用よりも十分に安価である。したがって、異形形状の洗い場床パネルひいては浴室ユニットを安価に製造でき、多品種少量生産を行うことができる。
【0008】
前記中間床部の奥行寸法は、前記狭床部側から前記広床部へ向かって大きくなっていることが好ましい。
前記中間床部における前記狭床部との連続部での奥行寸法は、前記狭床部の奥行寸法と等しいことが好ましい。
前記中間床部における前記広床部との連続部での奥行寸法は、前記広床部の奥行寸法と等しいことが好ましい。
前記広床部における浴槽側の縁が、前記狭床部における浴槽側の縁よりも平面視で浴槽側に配置され、前記中間床部における浴槽側の縁が、前記幅方向に対して前記広床部へ向かって浴槽側へ傾く斜縁であることが好ましい。これによって、洗い場床パネルを異形形状に出来る。
前記洗い場床パネルの奥行方向の手前側(浴槽側とは反対側)の縁部は、幅方向の全長にわたって直線状であることが好ましい。つまり、広床部と中間床部と狭床部との手前側の縁部は、互い一直線に連続していることが好ましい。
【0009】
前記中間床部には、前記幅方向に対して斜めをなす細長形状の洗い場排水口が、前記斜縁に沿って設けられていることが好ましい。
洗い場排水口の納まりをよくすることができる。また、入浴者が浴室の出入り時などに洗い場排水口を踏まないようにできる。
【0010】
前記洗い場床パネルの浴槽側の端部には立ち上り部が設けられており、
前記立ち上り部における、前記広床部の立ち上り部分が、前記狭床部の立ち上り部分よりも平面視で浴槽側へずれて配置され、かつ前記中間床部の立ち上り部分が、前記幅方向に対して前記広床部へ向かって浴槽側へ傾けられていることが好ましい。
これによって、平面視において、立ち上り部が、洗い場床パネルの浴槽側の縁形状に合わせて屈曲した形状となる。
【0011】
前記洗い場床パネルにおける前記立ち上り部を除く床面には、床表層シートが設けられ、
前記立ち上り部の洗い場を向く面には、前記床表層シートとは別体をなす立ち上り表層シートが設けられ、前記立ち上り表層シートが、前記広床部の立ち上り部分と前記中間床部の立ち上り部分と前記狭床部の立ち上り部分とにわたって延びる帯状であり、かつ2つの立ち上り部分どうしの境において屈曲されていることが好ましい。
これによって、表層シートが、床面用の床表層シートと、立ち上り部用の立ち上り表層シートとに分割される。1枚の表層シートを異形の床面から立ち上り部側へ立ち上げる必要が無い。したがって、異形の洗い場床パネルに表層シートを容易に張設できる。
床表層シートは、床面に対応する異形形状とすることが好ましい。
【0012】
前記立ち上り部が、前記発泡樹脂からなるパネル本体と同体の立ち上り本体部と、前記立ち上り本体部に被さる立ち上り補強部とを含み、
前記立ち上り補強部が、前記広床部の立ち上り補強部材と、前記狭床部の立ち上り補強部材と、前記中間床部の立ち上り補強部材とに分割され、
前記立ち上り表層シートが、これら立ち上り補強部材の洗い場を向く面に跨っていることが好ましい。
立ち上り補強部によって発泡樹脂製の立ち上り本体部を補強できる。立ち上り補強部を分割することによって、各立ち上り補強部材を押し出し成形等によって安価に作製できる。立ち上り表層シートの貼り付け対象は、発泡樹脂製の立ち上り本体部よりも硬い立ち上り補強部である。したがって、立ち上り表層シートを立ち上り補強部にしっかりと押し当てて貼り付けることができ、立ち上り表層シートの貼り付け作業を容易化できる。
【0013】
前記床面と前記立ち上り部の洗い場を向く面とのコーナー部には、前記床表層シートと前記立ち上り表層シートとの表側面どうし間に跨る目地部材が設けられていることが好ましい。
目地部材によって床表層シートと立ち上り表層シートとの継目を覆うことができる。好ましくは、前記継目にはシリコーン等の水密材を設けて防水処理する。前記目地部材によって前記水密材を覆うことで、外観に優れ、かつ清掃による水密材の捲れや千切れを防止できる。
【0014】
前記目地部材には、前記立ち上り表層シートの下端部が嵌合される嵌合凹溝が形成されていることが好ましい。
これによって、目地部材と立ち上り表層シートとを一体化できる。
【0015】
本発明に係る浴室の洗い場床パネルは、浴室の奥行方向における浴槽の手前側に配置され、発泡樹脂からなるパネル本体と、前記パネル本体を上下から囲む補強殻体とを含む洗い場床パネルであって、
奥行が相対的に広い広床部と、奥行が相対的に狭い狭床部と、前記奥行方向と直交する幅方向の位置に応じて奥行が異なる中間床部とを有し、前記広床部と前記狭床部とが前記中間床部を介して前記幅方向に連ねられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、浴室全体の面積を広げることなく、かつ浴槽スペースを狭くすることなく、洗い場の洗体スペースを広くできる。かつ、異形形状の洗い場床パネルを含む浴室を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る浴室ユニットの平面図である。
図2図2は、図1のII-II折曲線に沿う断面図である。
図3図3は、前記浴室ユニットの洗い場床パネルの分解斜視図である。
図4図4は、図2の円部IVの拡大断面図である。
図5図5は、図2の円部Vの拡大断面図である。
図6図6は前記洗い場床パネルのコーナー部に設けられる目地部材の断面図である。
図7図7は前記目地部材と立ち上り表層シートとの組状態の断面図である。
図8図8は、図1の浴室ユニットに対して左右勝手違いの浴室ユニットの平面図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態に係る浴室ユニットの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1図7は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1に示すように、本実施形態の浴室ユニット1は、浴槽2と、洗い場床パネル3を備えたユニットバスである。洗い場床パネル3と浴槽2とが、奥行方向Dに並んで配置されている。洗い場床パネル3が、浴槽2に対して奥行方向Dの手前側(図1において右側)に配置されている。
【0019】
図1に示すように、浴室ユニット1全体は、平面視においてほぼ正方形又は長方形(四角形)になっている。
これに対し、浴槽2及び洗い場床パネル3は、平面視で非四角形(非正方形かつ非長方形)の異形形状となっている。詳しくは、洗い場床パネル3は、広床部3aと、狭床部3bとい、中間床部3cを有している。洗い場の幅方向W(奥行方向Dと直交する方向)の一端側(図1において上側)に広床部3aが配置されている。広床部3aは、奥行(奥行方向Dに沿う寸法)が相対的に広く、相対的に大きな床面積の長方形又は正方形になっている。
【0020】
広床部3aの奥行は、浴室ユニット1全体の奥行の2分の1よりも大きい。例えば、浴室ユニット1全体の平面サイズが、幅1600mm×奥行1600mm程度である場合、広床部3aの奥行は、好ましくは800mm超~1200mm程度、より好ましくは1000mm程度である。
【0021】
洗い場の幅方向Wの他端側(図1において下側)に狭床部3bが配置されている。狭床部3bは、奥行が相対的に狭く、相対的に小さな床面積の長方形又は正方形になっている。狭床部3bの奥行は、浴室ユニット1全体の奥行の約2分の1であり、好ましくは800mm~850mm程度である。
【0022】
広床部3aと狭床部3bの間に中間床部3cが配置されている。
中間床部3cは、平面視で台形になっている。すなわち、中間床部3cの奥行寸法は、幅方向Wの位置に応じて異なり、狭床部3b側から広床部3a側へ向かうにしたがって増大している。
広床部3aと狭床部3bとが中間床部3cを介して幅方向Wに連ねられている。3つの床部3a,3b,3cの上面によって、洗い場床パネル3の床面3fが構成されている。
【0023】
3つの床部3a,3b,3cの手前側(浴槽2側とは反対側、図1において右側)の縁部どうしは、一直線に揃えられている。
広床部3aにおける浴槽2側の縁は、狭床部3bにおける浴槽2側の縁よりも平面視で浴槽2側(図1において左側)へ突出して配置されている。
中間床部3cにおける浴槽2側の縁は、幅方向Wに対して広床部3a側へ向かって浴槽2側へ傾く斜縁3dになっている。
【0024】
図1に示すように、洗い場床パネル3における中間床部3cの斜縁3dの近くに洗い場排水口4が設けられている。洗い場排水口4は、平面視において、幅方向Wに対して斜めをなし、斜縁3dに沿って延びる細長形状になっている。図2に示すように、洗い場床パネル3の床面3f(上面)には、洗い場排水口4へ向かって下へ傾く水流れ勾配が形成されている。
【0025】
なお、図1及び図2に示すように、浴槽2は、浴槽本体2dと、底部の浴槽受けパン2eを含む。浴槽2(浴槽本体2d及び浴槽受けパン2e)の奥行寸法は、広床部3aと対向する浴槽部分2aでは狭く、狭床部3bと対向する浴槽部分2bでは広くなっている。中間床部3cと対応する浴槽部分2cでは、浴槽部分2a側から浴槽部分2b側へ向かって奥行が広くなっている。
【0026】
図1及び図2に示すように、洗い場床パネル3の浴槽2側の端部(図1において左端部)には、立ち上り部5(土手部)が設けられている。立ち上り部5は、床面3fより上へ突出するとともに、洗い場床パネル3の浴槽側端部に沿って延びている。立ち上り部5は、広床部3aの側部の広床側立ち上り部分5aと、狭床部3bの側部の狭床側立ち上り部分5bと、狭床部3bの側部の中間床側立ち上り部分5cとを含む。言い換えると、床部3a,3b,3cの浴槽2側の縁がそれぞれ隆起して、立ち上り部5が構成されている。
立ち上り部5によって、洗い場から浴槽側への水の流れが堰き止められている。
【0027】
図1に示すように、立ち上り部5は、平面視で、床部3a,3b,3cの浴槽2側の縁形状に合わせて屈曲されている。すなわち、平面視において、広床側立ち上り部分5aが、狭床側立ち上り部分5bよりも浴槽2側へずれて配置されている。これら立ち上り部分5aは、それぞれ幅方向Wに沿って真っ直ぐ延びている。
中間床側立ち上り部分5cは、平面視において、幅方向Wに対して狭床側立ち上り部分5b側から広床側立ち上り部分5a側へ向かうにしたがって浴槽2側へ傾けられている。
前記細長形状の洗い場排水口4が、中間床側立ち上り部分5cに沿うように配置されている。
【0028】
洗い場床パネル3は、次のような部材構成を有している。
図2図4に示すように、洗い場床パネル3は、パネル本体10と、殻体11を備えている。
パネル本体10は、EPS(発泡ポリスチレン)等の発泡樹脂によって板状に成形されている。EPSの発泡倍率は、好ましくは15倍~30倍程度であり、より好ましくは20倍程度である。なお、パネル本体10の材質は、EPSに限られず、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等であってもよい。
【0029】
図1及び図3に示すように、パネル本体10の平面視形状は、床部3a,3b,3cに対応する異形形状(非四角形)となっている。
パネル本体10の浴槽側の端部は、床部3a,3b,3cの浴槽2側の縁形状に対応して屈曲されている。
パネル本体10の浴槽側の端部を除く3つの端部には、載置凹溝部10fが形成されている。載置凹溝部10fには、樹脂押出型材からなる載置部材8が載せられている。図2において二点鎖線にて示すように、載置部材8上に浴室壁(又は浴室扉枠)9が配置される。なお、浴室扉は、洗い場床パネル3の浴槽側以外の3つの端部の何れに設けてもよい。
【0030】
図2及び図3に示すように、パネル本体10の浴槽側の端部には、立ち上り本体部15が一体形成されている。立ち上り本体部15は、パネル本体10における当該立ち上り本体部15を除く上面より上へ突出するとともに、パネル本体10の浴槽側端部に沿って屈曲するように延びている。立ち上り本体部15によって、立ち上り部5の主部が構成されている。
立ち上り本体部15は、広床部3aの側部の広床側立ち上り本体部分15aと、狭床部3bの側部の狭床側立ち上り本体部分15bと、狭床部3bの側部の中間床側立ち上り本体部分15cとを含む。3つの立ち上り本体部分15a,15b,15cによって、それぞれ立ち上り部分5a,5b,5cの主部が構成されている。
【0031】
図5に示すように、パネル本体10の上面と立ち上り本体部15との間のコーナー部10cには、コーナー溝10dが形成されている。コーナー溝10dは、立ち上り本体部15に沿って延びている。コーナー溝10dにおける浴槽側の内壁面(図5において左側面)が、立ち上り本体部15の洗い場側面と面一に連続している。コーナー溝10dの底面は、立ち上り本体部15の長手方向に沿って真っすぐ水平に延びている。
【0032】
図2図4に示すように、パネル本体10は、補強殻体11によって上下から囲まれている。補強殻体11は、上下の補強パネル部材12,13と、立ち上り補強部50を含む。
パネル本体10の底部に下側補強パネル部材13が設けられている。図3に示すように、下側補強パネル部材13は、底板部13aと、側板部13bを有している。底板部13aの形状は、床部3a,3b,3cに対応する異形形状(非四角形)となっている。該底板部13aが、パネル本体10の底面に被さっている。底板部13aの外周縁部から側板部13bが直角に立ち上がり、パネル本体10の外周端面に被さっている。
図4に示すように、パネル本体10と下側補強パネル部材13とは、接着剤19によって接着されている。接着剤19としては、例えば熱硬化性の2液混合ウレタン系接着剤が用いられているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、シリコーン系接着剤、エポキシ系接着剤その他の接着剤を用いてもよい。
【0033】
図1に示すように、上側補強パネル部材12の形状は、床部3a,3b,3cに対応する異形形状(非四角形)となっている。該上側補強パネル部材12が、パネル本体10の上面に被さっている。図4に示すように、パネル本体10と上側補強パネル部材12とは、接着剤19Aによって接着されている。好ましくは、接着剤19Aの成分は、接着剤19と同様である。
【0034】
上下の補強パネル部材12,13は、それぞれ鋼板などの金属板を成形(シャーリング、穴開け、折り曲げなど)することによって構成されている。補強パネル部材12,13の厚みは、例えば0.5mm~1.2mm程度である。
【0035】
図2に示すように、洗い場床パネル3の立ち上り部5には、上下の補強パネル部材12,13とは別の立ち上り補強部50が設けられている。図3に示すように、立ち上り補強部50は、3つの立ち上り補強部材51,52,53に分割されている。
【0036】
各立ち上り補強部材51,52,53は、好ましくは樹脂の押出成形によって作製されている。立ち上り補強部材51,52,53の樹脂材質としては、例えばPVC、ABS等が挙げられる。硬質樹脂製の立ち上り補強部材51,52,53ひいては立ち上り補強部50は、発泡樹脂製のパネル本体10より硬質である。
なお、立ち上り補強部材51,52,53が、アルミ等の金属によって構成されていてもよい。
【0037】
図5に示すように、各立ち上り補強部材51,52,53は、浴槽側被さり部54と、上端被さり部55と、洗い場側被さり部56を含んでいる。これら3つの被さり部54,55,56が、パネル本体10の立ち上り本体部15の浴槽側の面と、上端面と、洗い場側の面にそれぞれ被さっている。これによって、立ち上り補強部50が、立ち上り本体部15を浴槽側、上側、洗い場側の三方から囲んでいる。
【0038】
各立ち上り補強部材51,52,53の洗い場側被さり部56の下端部は、コーナー溝10dに嵌め入れられ、かつコーナー溝10dの立ち上り部側(図5において左側)の内壁面に宛がわれている。
洗い場側被さり部56の下端部と、コーナー溝10dの洗い場側(図5において右側)の内壁面との間の間隙には、水密材43(シーリング材)が充填されている。水密材43は、例えばシリコーンによって構成されている。
【0039】
図1及び図3に示すように、広床側立ち上り補強部材51は、広床側立ち上り本体部分15aに沿って幅方向Wへ延び、かつ該立ち上り本体部分15aに被さっている。立ち上り本体部分15aと立ち上り補強部材51とによって、広床側立ち上り部分5aが構成されている。
【0040】
狭床側立ち上り補強部材52は、狭床側立ち上り本体部分15bに沿って幅方向Wへ延び、かつ該立ち上り本体部分15bに被さっている。立ち上り本体部分15bと立ち上り補強部材52とによって、狭床側立ち上り部分5bが構成されている。
平面視において、広床側立ち上り補強部材51が、狭床側立ち上り補強部材52よりも浴槽2側へずれて配置されている。
【0041】
中間床側立ち上り補強部材53は、幅方向Wに対して斜めに延び、中間床側立ち上り本体部分15cに被さっている。立ち上り本体部分15cと立ち上り補強部材53とによって、中間床側立ち上り部分5cが構成されている。
【0042】
図1に示すように、隣接する立ち上り補強部材51,53どうし及び53,52どうし間の継ぎ目には、シーリング材57が設けられている。シーリング材57は、例えばシリコーンによって構成されている。シーリング材57によって前記継ぎ目が水密に封止されている。
【0043】
図3及び図5に示すように、洗い場床パネル3には、表層シート6として、床面3f用の床表層シート14と、立ち上り部5用の立ち上り表層シート16とが設けられている。
床表層シート14は、床部3a,3b,3cに対応する異形形状に形成されている。該床表層シート14が、上側補強パネル部材12ひいてはパネル本体10における立ち上り本体部5を除く部分上に被せられている。床表層シート14によって、洗い場床パネル3の床面3fが構成されている。
なお、図1においては、表層シート6の図示が省略されている。
【0044】
床表層シート14は、軟質塩化ビニル樹脂(PVC)によって構成されているが、これに限られずシリコンラバー等によって構成されていてもよい。表層シート14の厚みは、好ましくは2mm~4mm程度であるが、必ずしも前記数値に限定されるものではない。表層シート14は、防水性を有している。更に、表層シート14によって、洗い場床パネル3の温熱感性及びクッション性が確保されている。
【0045】
図4に示すように、床表層シート14の裏面のほぼ全域に両面粘着テープ14bが積層されている。両面粘着テープ14bを介して、床表層シート14と上側補強パネル部材12とが接合されている。鋼製の上側補強パネル部材12は、発泡樹脂からなるパネル本体10よりも硬いから、床表層シート14を上側補強パネル部材12にしっかりと押し当てて確実に貼り付けることができる。
図5に示すように、床表層シート14の周端部は上側補強パネル部材12より突出されており、その裏面に防水粘着テープ40が設けられている。該防水粘着テープ40がパネル本体10に貼り付けられることによって、床表層シート14の周端部とパネル本体10との間がシールされている。
【0046】
図2及び図3に示すように、立ち上り部5の洗い場を向く面には、立ち上り表層シート16が設けられている。立ち上り表層シート16は、床表層シート14とは別体の帯状に形成されている。言い換えると、洗い場床パネル3の表層シート6は、床面3f用の表層シート14と、立ち上り部5用の表層シート16とに分割されている。
立ち上り表層シート16は、可撓性を有している。好ましくは、立ち上り表層シート16の材質は、床表層シート14と同じ軟質樹脂である。なお、立ち上り表層シート16の材質が床表層シート14とは異なっていてもよい。
【0047】
図3に示すように、立ち上り表層シート16は、広床側立ち上り部分5aと、中間床側立ち上り部分5cと、狭床側立ち上り部分5bとにわたって延びている。立ち上り表層シート16は、立ち上り部5の屈曲形状に倣って、隣接する立ち上り部分5a,5cどうし及び5c,5bどうしの境において屈曲されている。
詳しくは、立ち上り表層シート16は、広床側立ち上りシート部16aと、中間床側立ち上りシート部16cと、狭床側立ち上りシート部16bとを一体に含む。広床側立ち上りシート部16aが、広床側立ち上り補強部材51に被さっている。中間床側立ち上りシート部16cが、中間床側立ち上り補強部材53に被さっている。狭床側立ち上りシート部16bが、狭床側立ち上り補強部材52に被さっている。
【0048】
図5に示すように、立ち上り表層シート16の裏面には両面粘着テープ17が設けられている。該両面粘着テープ17が、立ち上り補強部50(51,52,53)に貼り付けられている。硬質樹脂からなる立ち上り補強部50は、発泡樹脂からなる立ち上り本体部15よりも硬いから、立ち上り表層シート16を立ち上り補強部50にしっかりと押し当てて確実に貼り付けることができる。
立ち上り表層シート16の裏面の上端部と、立ち上り補強部50との間には、防水性粘着テープ41が設けられている。さらに、立ち上り表層シート16及び防水性粘着テープ41の上端面と、立ち上り補強部50の上端被さり部55の洗い場側端部との間には、シーリング材42が塗布されている。これによって、立ち上り表層シート16の上端部と立ち上り補強部50との間がシールされている。
【0049】
図5に示すように、立ち上り表層シート16と床表層シート14との間の継ぎ目6gには、目地部材60が設けられている。図3に示すように、目地部材60は、洗い場床パネル3の幅方向Wに延びる細帯状に形成されている。かつ、目地部材60は、可撓性を有し、立ち上り部5の屈曲形状に倣って屈曲されている。
【0050】
図6に示すように、目地部材60は、ベース部61と、目地部62を含む。ベース部61には嵌合凹溝61bが形成されている。ベース部61における洗い場側の端部に目地部62が一体に連なっている。
例えば、ベース部61は、ABS、PVCなどの硬質樹脂によって構成され、目地部62は、軟質アクリルなどの軟質樹脂によって構成されている。目地部材60は、前記硬質樹脂と軟質樹脂との二色押出成形によって形成されている。
【0051】
図7に示すように、立ち上り表層シート16の下端部が嵌合凹溝61bに圧入されて嵌合されている。これによって、立ち上り表層シート16及び目地部材60を互いに一体化された状態で、洗い場床パネル3に設置することができる。
【0052】
図5に示すように、目地部材60のベース部61は、コーナー溝10dの水密材43上に被さるようにして、コーナー部10cに設置されている。水密材43は、ベース部61の下面に液密に密着されるとともに、床表層シート14のコーナー部10c側の端面(図5において左端面)にも液密に密着されている。
目地部62は、床表層シート14のほぼ水平な表側面(上面)と、立ち上り表層シート16のほぼ垂直な表側面との間に跨っている。目地部62によって、表層シート間継ぎ目6gが覆われている。
水密材43と目地部材60によって表層シート間継ぎ目6gが防水処理されている。かつ目地部材60によって、水密材43の捲れや千切れが防止されている。
【0053】
浴室ユニット1によれば、洗い場床パネル3が、広床部3aと狭床部3bと中間床部3cを有する異形形状(非四角形)となる。広床部3aを設けることによって洗体スペースを広くできる。浴室全体の面積を広げたり浴槽2を狭めたりする必要はない。浴槽2については、狭床部3bと対向する浴槽部分2bを広くすることで、ゆとりを持たせることができる。これによって、浴室ユニット1の使い勝手を向上できる。
【0054】
パネル本体10は発泡成形によって作製できる。一般に、発泡成形金型は、圧縮成形金型よりも構造が簡素で安価である。加えて、パネル本体10は補強殻体11で囲まれて補強されるから、パネル本体10自体には補強リブを設ける必要が無い。したがって、パネル本体10の形状を簡素化できる。ひいてはパネル本体10用の発泡成形金型の構造を一層簡素化でき、金型費用を一層安価にできる。パネル本体10によれば、例えばFRPの圧縮成形用の金型と比べ、金型費用が5分の1~6分の1以下となる。図1及び図8に示すように、左右勝手違いの浴室ユニット1,1A洗い場床パネル3,3Aを作るために金型費用が2倍になったとしても、FRP圧縮成形品の場合の左右片側用の金型費用より十分に安価である。また、上下の補強パネル部材12,13は、シャーリング、穴明け、折り曲げなどによって作製でき、金型は不要である。したがって、異形形状の洗い場床パネル3ひいては浴室ユニット1を安価に製造でき、多品種少量生産を行うことができる。
【0055】
洗い場排水口4を細長形状とし、かつ斜縁3dに沿うように配置することによって、洗い場排水口4の納まりをよくすることができる。また、入浴者が浴室ユニット1の出入り時などに洗い場排水口4を踏まないようにできる。
【0056】
立ち上り補強部50によって発泡樹脂製の立ち上り本体部15を補強できる。立ち上り補強部50を分割することによって、各立ち上り補強部材51,52,53を例えば押出成形によって安価に作製できる。
洗い場床パネル3の表層シート6を、床面3f用の表層シート14と立ち上り部5用の表層シート16とに分割することによって、1枚の表層シートを異形の床面3fから立ち上り部5側へ立ち上げる必要が無い。したがって、異形の洗い場床パネル3に表層シート6を容易に張設できる。
【0057】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る浴室ユニット1Bを示したものである。浴室ユニット1Bにおいては、洗い場床パネル3Bの幅寸法(図9において上下方向の寸法)が第1実施形態(図1)よりも狭くなっている。洗い場床パネル3Bの平面視寸法は、例えば幅1200mm×奥行1600mm程度である。
幅狭な分だけ、狭床部3bの幅寸法が、広床部3aの幅寸法より小さくなっている。
広床部3aの面積は、第1実施形態と同等の大きさになっている。これによって、洗体スペースを十分に広く確保できる。
洗い場床パネル3Bの洗い場排水口4は、長手方向を真っすぐ幅方向Wへ向けて、広床部3aにおける浴槽側の縁に沿って配置されている。
【0058】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、洗い場床パネル3の平面視形状は、前記実施形態のものに限られず、例えば奥行が段差状に変化する異形形状でもよく、曲線状の縁部を含む異形形状でもよく、台形その他の、正方形又は長方形以外の四角形であってもよい。
中間床部3cにおける浴槽側の縁が、幅方向Wに対してほぼ直交していてもよい。中間床部3cの浴槽側の縁が曲線状であってもよい。
洗い場排水口4が、狭床部3bに設けられていてもよい。
洗い場床パネル3が複数の広床部3aを有していてもよく、複数の狭床部3bを有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、例えば戸建て住宅や集合住宅のユニットバスに適用できる。
【符号の説明】
【0060】
W 幅方向
L 奥行方向
1 浴室ユニット
2 浴槽
2a 狭い浴槽部分
2b 広い浴槽部分
2c 中間浴槽部分
3 洗い場床パネル
3a 広床部
3b 狭床部
3c 中間床部
3d 斜縁
3f 床面
4 洗い場排水口
5 立ち上り部
5a 広床側立ち上り部分
5b 狭床側立ち上り部分
5c 中間床側立ち上り部分
6 表層シート
10 パネル本体
11 補強殻体
12 上側補強パネル部材
13 下側補強パネル部材
14 床表層シート
15 立ち上り本体部
16 立ち上り表層シート
50 立ち上り補強部0
51 広床側立ち上り補強部材
52 狭床側立ち上り補強部材
53 中間床側立ち上り補強部材
56 洗い場側被さり部
60 目地部材
61 ベース部
61b 嵌合凹溝
62 目地部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9