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特許7208017シフトレジスタユニット、ゲート駆動回路及び駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】シフトレジスタユニット、ゲート駆動回路及び駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 19/28 20060101AFI20230111BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20230111BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
G11C19/28 230
G09G3/20 622E
G09G3/20 691D
G09G3/36
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018563808
(86)(22)【出願日】2018-04-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-05
(86)【国際出願番号】 CN2018083423
(87)【国際公開番号】W WO2019041827
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2021-04-09
(31)【優先権主張番号】201710751117.7
(32)【優先日】2017-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512000341
【氏名又は名称】合肥京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.2177 Tonglingbei Road,Hefei,Anhui,230012,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】薛 ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 思林
(72)【発明者】
【氏名】董 ▲職▼福
【審査官】堀田 和義
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0199617(US,A1)
【文献】特表2017-506764(JP,A)
【文献】中国実用新案第206388486(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0221441(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 19/28
G09G 3/20
G09G 3/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シフトレジスタユニットであって、
入力信号を第1ノード(PH)に出力するように構成される入力サブ回路と、
第1端は前記第1ノード(PH)に接続され、第2端はプルアップノード(PU)に接続され、第3端は第1電源端(VDD)に接続され、また前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、前記第1電源端(VDD)を介して前記プルアップノード(PU)に充電するように構成されるプルアップ制御サブ回路と、
第1端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第2端はクロック信号端(CLK)に接続され、第3端は出力端に接続され、また前記プルアップノード(PU)の電位の制御によって、前記クロック信号端(CLK)のクロック信号を前記出力端に出力するように構成される出力サブ回路と、
第1端はタッチ保持信号端に接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記出力端に接続され、第4端は第2電源端(VGL)に接続され、また前記タッチ保持信号端のタッチ保持信号の制御によって、前記第2電源端(VGL)を介して前記プルアップノード(PU)と前記出力端のレベルを第2電位にプルダウンするように構成される第1タッチ制御サブ回路と
第1端は前記第1ノード(PH)に接続され、第2端は前記第2電源端(VGL)に接続され、第3端は前記出力端に接続され、また、前記出力端の出力信号の制御によって、前記第1ノード(PH)のレベルを保持するように構成される入力保持サブ回路とを含み、
前記シフトレジスタユニットは、第1端は前記タッチ保持信号端に接続され、第2端は前記第1ノード(PH)に接続され、また、前記第1ノードの電位の制御によって、前記タッチ保持信号端のタッチ保持信号を前記第1ノード(PH)に出力するように構成される第2タッチ制御サブ回路をさらに含むことを特徴とする、シフトレジスタユニット。
【請求項2】
第1端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第2端は前記第2電源端(VGL)に接続され、第3端は第3電源端(GCH)に接続され、またプルダウンノード(PD)のレベルを制御するように構成されるプルダウン制御サブ回路と、
第1端は前記プルダウンノード(PD)に接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記出力端に接続され、第4端は前記第2電源端(VGL)に接続され、また前記プルダウンノード(PD)の電位の制御によって、前記第2電源端(VGL)を介して前記プルアップノード(PU)と前記出力端のレベルを前記第2電位にプルダウンするように構成されるプルダウンサブ回路とをさらに含むことを特徴とする、
請求項1に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項3】
第1端はリセット信号端(Reset)に接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記第2電源端(VGL)に接続され、また前記リセット信号端の電位の制御によって、前記プルアップノード(PU)に対してリセットを行うように構成されるリセットサブ回路をさらに含むことを特徴とする、
請求項1又は2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項4】
前記第1タッチ制御サブ回路は、第1タッチ制御トランジスタ(M4)及び第2タッチ制御トランジスタ(M12)を含み、ここで、
前記第1タッチ制御トランジスタのゲートは、前記タッチ保持信号端に接続され、前記第1タッチ制御トランジスタの第1極は、前記出力端に接続され、前記第1タッチ制御トランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続され、
前記第2タッチ制御トランジスタのゲートは、前記タッチ保持信号端に接続され、前記第2タッチ制御トランジスタの第1極は、前記プルアップノード(PU)に接続され、前記第2タッチ制御トランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続されることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項5】
前記入力保持サブ回路は、入力保持キャパシタンス(C2)及び入力保持トランジスタ(M14)を含み、ここで、
前記入力保持キャパシタンス(C2)の第1端は、前記第1ノード(PH)に接続され、前記入力保持キャパシタンスの第2端は、前記第2電源端(VGL)に接続され、
前記入力保持トランジスタ(M14)のゲートは、前記出力端に接続され、前記入力保持トランジスタの第1極は、前記入力保持キャパシタンス(C2)の第1端に接続され、前記入力保持トランジスタの第2極は、前記入力保持キャパシタンス(C2)の第2端に接続されることを特徴とする
請求項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項6】
前記第2タッチ制御サブ回路は、第3タッチ制御トランジスタ(M15)及び第4タッチ制御トランジスタ(M16)を含み、ここで、
前記第3タッチ制御トランジスタ(M15)のゲートは、前記第1ノード(PH)に接続され、前記第3タッチ制御トランジスタの第1極は、前記タッチ保持信号端に接続され、前記第3タッチ制御トランジスタの第2極は、前記第4タッチ制御トランジスタ(M16)のゲートに接続され、及び
前記第4タッチ制御トランジスタ(M16)の第1極は、前記タッチ保持信号端に接続され、前記第4タッチ制御トランジスタの第2極は、前記第1ノード(PH)に接続されることを特徴とする
請求項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項7】
前記プルアップ制御サブ回路は、プルアップ制御トランジスタ(M1)を含み、ここで、
前記プルアップ制御トランジスタ(M1)のゲートは、前記第1ノード(PH)に接続され、前記プルアップ制御トランジスタの第1極は、前記第1電源端(VDD)に接続され、前記プルアップ制御トランジスタの第2極は、前記プルアップノード(PU)に接続されることを特徴とする
請求項1又は2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項8】
前記入力サブ回路は、入力トランジスタ(M13)を含み、ここで、
前記入力トランジスタ(M13)のゲートは、その第1極に接続され、また入力端に接続され、
前記出力サブ回路は、出力トランジスタ(M3)及び出力キャパシタンス(C1)を含み、ここで、
前記出力トランジスタ(M3)のゲートは、前記出力キャパシタンスの第1端に接続され、また前記プルアップノード(PU)に接続され、前記出力トランジスタ(M3)の第2は、前記出力キャパシタンスの第2端に接続され、また前記出力端に接続され、前記出力トランジスタ(M3)の第1極は、前記クロック信号端(CLK)に接続されることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項9】
前記プルダウン制御サブ回路は、第1プルダウン制御トランジスタ(M9)、第2プルダウン制御トランジスタ(M5)、第3プルダウン制御トランジスタ(M8)、第4プルダウン制御トランジスタ(M6)を含み、ここで、
前記第1プルダウン制御トランジスタ(M9)のゲートは、その第1極に接続され、また前記第3電源端(GCH)に接続され、前記第1プルダウン制御トランジスタの第2極は、前記第2プルダウン制御トランジスタ(M5)のゲートに接続され、また前記第3プルダウン制御トランジスタ(M8)の第1極に接続され、
前記第2プルダウン制御トランジスタ(M5)の第1極は、前記第3電源端(GCH)に接続され、前記第2プルダウン制御トランジスタの第2極は、前記プルダウンノード(PD)に接続され、
前記第3プルダウン制御トランジスタ(M8)のゲートは、前記プルアップノード(PU)に接続され、前記第3プルダウン制御トランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続され、
前記第4プルダウン制御トランジスタ(M6)のゲートは、前記プルアップノード(PU)に接続され、前記第4プルダウン制御トランジスタの第1極は、前記プルダウンノード(PD)に接続され、前記第4プルダウン制御トランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続され、
前記プルダウンサブ回路は、第1プルダウントランジスタ(M10)及び第2プルダウントランジスタ(M11)を含み、ここで、
前記第1プルダウントランジスタ(M10)のゲートは、前記プルダウンノード(PD)に接続され、前記第1プルダウントランジスタの第1極は、前記出力端に接続され、前記第1プルダウントランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続され、
前記第2プルダウントランジスタ(M11)のゲートは、前記プルダウンノード(PD)に接続され、前記第2プルダウントランジスタの第1極は、前記プルアップノード(PU)に接続され、前記第2プルダウントランジスタの第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続されることを特徴とする
請求項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項10】
前記リセットサブ回路は、リセットトランジスタ(M2)を含み、ここで、
前記リセットトランジスタ(M2)のゲートは、前記リセット信号端に接続され、前記リセットトランジスタ(M2)の第1極は、前記プルアップノード(PU)に接続され、前記リセットトランジスタ(M2)の第2極は、前記第2電源端(VGL)に接続されることを特徴とする
請求項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項11】
ゲート駆動回路であって、
カスケード接続されたN段のシフトレジスタユニットを含み、前記シフトレジスタユニットは、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットであり、
第i段のシフトレジスタユニットの入力端は、第i-1段のシフトレジスタユニットの出力端に接続され、第i段のシフトレジスタユニットの出力端は、第i-1段のシフトレジスタユニットのリセット端に接続され、ここで、Nは、2より大きい整数であり、1<i≦Nであり、
第1段のシフトレジスタユニットの入力端は、フレーム入力信号制御端に接続され、
第N段のシフトレジスタユニットのリセット端は、フレームリセット信号制御端に接続される、ゲート駆動回路。
【請求項12】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法であって、
前記入力サブ回路が、入力信号を受信すること、
前記入力信号が、前記入力サブ回路を介して第1ノード(PH)に出力されること、
プルアップ制御サブ回路が、前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、第1電源端(VDD)を介してプルアップノード(PU)に充電することを含む入力段階と、
前記第1タッチ制御サブ回路が、タッチ保持信号を受信すること、
前記タッチ保持信号が、第1タッチ制御サブ回路を制御して、前記プルアップノード(PU)及び出力端を第2電位にプルダウンすることを含むタッチ段階を含む、シフトレジスタユニットの駆動方法。
【請求項13】
ッチ段階において、前記駆動方法は、
前記入力保持サブ回路は、前記第1ノード(PH)が第1電位状態まで充電された時に、前記第1ノード(PH)の電位を変化せずに保持することをさらに含むことを特徴とする
請求項12に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法。
【請求項14】
ッチ段階において、前記駆動方法は、
前記第2タッチ制御サブ回路が、前記タッチ保持信号を受信すること、
前記タッチ保持信号が、前記第2タッチ制御サブ回路を制御して前記第1ノード(PH)の電位を保持することをさらに含むことを特徴とする
請求項12に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法。
【請求項15】
前記プルアップ制御サブ回路が、前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、第1電源信号を前記プルアップノード(PU)に出力することを含む回復段階と、及び
前記出力サブ回路が、前記プルアップノード(PU)の電位の制御によって、クロック信号を前記出力端に出力することを含む出力段階とをさらに含むことを特徴とする
請求項12乃至14のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法。
【請求項16】
前記シフトレジスタユニットは、
第1端はリセット信号端(Reset)に接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記第2電源端(VGL)に接続されるリセットサブ回路をさらに含み、
また前記駆動方法は、
リセットサブ回路が、前記リセット信号端の電位の制御によって、前記プルアップノード(PU)を前記第2電位にプルダウンすることを含むリセット段階をさらに含むことを特徴とする、
請求項15に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願発明は、2017年08月28日に提出された中国特許出願第201710751117.7号の優先権を主張し、上記中国特許出願の内容は引用の方式にて本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、シフトレジスタユニット、前記シフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路及び前記シフトレジスタユニットに適用される駆動方法に関する。
【背景技術】
【0003】
タッチディスプレイスクリーンの動作中、タッチ制御効果に影響を与えないために、ゲート駆動回路の各段のシフトレジスタユニットは、タッチ保持信号を受信している間にゲート駆動信号を出力しない。
【0004】
既存のゲート駆動回路の設計において、タッチ保持信号の受信の間に、各段のシフトレジスタユニットは、不要なゲート駆動出力を防止するために出力端をローレベルのみにプルダウンする。この間に、出力キャパシタンスはまだ充電状態である。従って、出力キャパシタンスは、タッチディスプレイスクリーンの動作中に漏電の可能性があり、タッチ制御の間にタッチ制御効果に影響を及ぼす可能性がある
【発明の概要】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、シフトレジスタユニットと、前記シフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路と、シフトレジスタユニットに適用される駆動方法を提供する。前記シフトレジスタユニットは、タッチ制御の間に出力キャパシタンスを放電させることができ、出力キャパシタンスの両端(出力端及びプルアップノード)をタッチ制御の間にローレベルにプルダウンされることを保持することにより、タッチ制御の間にゲート駆動出力がタッチ制御効果を妨げることを防止する。なお、タッチ制御の間に前記ライン入力信号を保存することにより、タッチ段階が終了した後に前記ライン信号を正常に出力する。
【0006】
本発明の一態様によると、入力信号を第1ノード(PH)に出力するように構成される入力サブ回路と、第1端は前記第1ノード(PH)に接続され、第2端はプルアップノード(PU)に接続され、第3端は第1電源端(VDD)に接続され、また前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、前記第1電源端(VDD)を介して前記プルアップノード(PU)に充電するように構成されるプルアップ制御サブ回路と、第1端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第2端はクロック信号端(CLK)に接続され、第3端は出力端に接続され、また前記プルアップノード(PU)の電位の制御によって、前記クロック信号端(CLK)のクロック信号を前記出力端に出力するように構成される出力サブ回路と、第1端はタッチ保持信号端に接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され第3端は前記出力端に接続され、第4端は第2電源端(VGL)に接続され、また前記タッチ保持信号端のタッチ保持信号の制御によって、前記第2電源端(VGL)によって前記プルアップノード(PU)と前記出力端のレベルを第2電位にプルダウンするように構成される第1タッチ制御サブ回路とを含むシフトレジスタユニットを提案する。
【0007】
一実施例において、前記シフトレジスタユニットは、第1端は前記タッチ保持信号端に接続され、第2端は前記第1ノード(PH)に接続され、また前記タッチ保持信号端のタッチ保持信号の制御によって、前記タッチ保持信号端のタッチ保持信号を前記第1ノード(PH)に出力するように構成される第2タッチ制御サブ回路をさらに含む。
【0008】
一実施例において、前記シフトレジスタユニットは、第1端は前記第1ノード(PH)に接続され、第2端は前記第2電源端(VGL)に接続され、また前記第1ノード(PH)のレベルを保持するように構成される入力保持サブ回路をさられに含む。
【0009】
一実施例において、入力保持サブ回路は、出力端に接続される第3端をさらに含む。
【0010】
一実施例において、前記シフトレジスタユニットは、第1端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第2端は前記第2電源端(VGL)に接続され、第3端は第3電源端(GCH)に接続され、またプルダウンノードPDのレベルを制御するように構成されるプルダウン制御サブ回路と、第1端は前記プルダウンノードPDに接続され、第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記出力端に接続され、第4端は前記第2電源端(VGL)に接続され、また前記プルダウンノードPDの電位の制御によって、前記第2電源端(VGL)によって前記プルアップノード(PU)と前記出力端のレベルを前記第2電位にプルダウンするように構成されるプルダウンサブ回路とをさらに含む。
【0011】
一実施例において、前記シフトレジスタユニットは、第1端はリセット信号端(Reset)に接続され第2端は前記プルアップノード(PU)に接続され、第3端は前記第2電源端(VGL)に接続され、また前記リセット信号端の電位の制御によって、前記プルアップノード(PU)に対してリセットを行うように構成されるリセットサブ回路をさらに含む。
【0012】
本発明の他の態様によると、前記入力サブ回路が、入力信号を受信すること、前記入力信号が、前記入力サブ回路を介して第1ノード(PH)に出力されること、プルアップ制御サブ回路が、前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、第1電源端(VDD)を介してプルアップノード(PU)に充電することを含む入力段階と、前記第1タッチ制御サブ回路が、タッチ保持信号を受信すること、前記タッチ保持信号が、第1タッチ制御サブ回路を制御して、前記プルアップノード(PU)及び出力端を第2電位にプルダウンすることを含むタッチ段階を含むシフトレジスタユニットの駆動方法を提案する。
【0013】
一実施例において、タッチ段階において、前記駆動方法は、前記第2タッチ制御サブ回路が、前記タッチ保持信号を受信すること、前記タッチ保持信号が、前記第2タッチ制御サブ回路を制御して前記第1ノード(PH)の電位を保持することをさらに含む。
【0014】
一実施例において、タッチ段階において、前記駆動方法は、前記入力保持サブ回路が、前記第1ノード(PH)が第1電位状態まで充電された時に、前記第1ノード(PH)の電位を変化せずに保持することをさらに含む。
【0015】
一実施例において、前記駆動方法は、プルアップ制御サブ回路が、前記第1ノード(PH)の電位の制御によって、第1電源信号をプルアップノード(PU)に出力することを含む回復段階と、及び前記出力サブ回路が、プルアップノード(PU)の電位の制御によって、クロック信号を出力端に出力することを含む出力段階とをさらに含む。
【0016】
一実施例において、前記駆動方法は、リセットサブ回路が、リセット信号端の電位の制御によって、プルアップノード(PU)を第2電位にプルダウンすることを含むリセット段階をさらに含む。
【0017】
本発明の他の態様によると、前記のシフトレジスタユニットを適用したゲート駆動回路であって、カスケード接続されたN段のシフトレジスタユニットを含み、ここで、第i段のシフトレジスタユニットの入力端は、第i-1段のシフトレジスタユニットの出力端に接続され、第i段のシフトレジスタユニットの出力端は、第i-1段のシフトレジスタユニットのリセット端に接続され、ここで、Nは、2より大きい整数であり、1<i≦Nであり、第1段のシフトレジスタユニットの入力端は、フレーム入力信号制御端に接続され、第N段のシフトレジスタユニットのリセット端は、フレームリセット信号制御端に接続されるゲート駆動回路を提案する。
【0018】
本発明により提供されるシフトレジスタユニット、ゲート駆動回路及び駆動方法を用いることにより、タッチ段階の間にシフトレジスタユニットの出力キャパシタンスを放電させることができるため、出力キャパシタンスの両端(出力端及びプルアップノード)をタッチ制御の間にローレベルにプルダウンされることを保持することにより、タッチ段階の間にシフトレジスタユニットがタッチ制御効果を妨げるゲート駆動信号を出力することが防止する。なお、タッチ段階の間に前記ライン入力信号を保存することにより、タッチ段階が終了した後にシフトレジスタユニットが保持された入力信号と対応するゲート駆動信号を正常に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的なブロック図である。
図2】本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的な回路構成を示す。
図3】本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的なブロック図を示す。
図4】本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的な回路構成を示す。
図5A】本発明の実施例のシフトレジスタユニットに適用される駆動方法のフローチャートである。
図5B】本発明の実施例のシフトレジスタユニットに適用される駆動方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施例に使用され得る図4に示すシフトレジスタユニットの関連する信号タイミングを示す。
図7】入力段階a1における本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。
図8】第2段階bにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。
図9】回復段階cにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。
図10】出力段階dにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。
図11】リセット段階eにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。
図12】本発明の実施例のシフトレジスタユニットを適用したゲート駆動回路である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に用いた図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明中の図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労力を払うことなく、これらの図面に従って他の図面を得ることができる。以下の図面は、本発明の要旨を強調して、実際の寸法の縮尺を縮尺することを意図しない。
【0021】
本発明実施例の目的、技術的解決策、及び利点をより明確に説明するために、以下図面に合わせて本発明実施例における技術的解決策を明確、完全に説明し、明らかに、記載された実施例は本発明の全部の実施例ではなく、ただ一部の実施例であるのは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を払うことなく得される全ての他の実施例は本発明の範囲内である。
【0022】
他に定義されない限り、ここで使用される技術用語または科学用語は、本発明が属する技術分野の通常の技術者の通常の意味で理解されるものとする。本発明において使用される「第1」、「第2」および類似の単語は、順序、数量または重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するために使用される。同様に、「含む」または「含有する」または類似の単語は、単語の前に現れる要素またはオブジェクトには、他の要素またはオブジェクトを除外せず、後に列挙される要素またはオブジェクトおよびそれらの同等物が含まれることを意味する。「接続」または「接続される」等の類似の単語は、物理的または機械的接続に限定されず、直接的または間接的な電気的接続を含むことができる。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対的な位置関係を示すためのみに用いられ、説明される対象の絶対位置が変更された場合には、相対的な位置関係もそれに応じて変化することができる。
【0023】
図1は、本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的なブロック図である。図1に示すように、前記シフトレジスタユニット100は、入力信号を入力信号を受信し、入力信号を第1ノードPHに出力するように構成される入力サブ回路110と、第1端は前記第1ノードPHに接続され、第2端は、プルアップノードPUに接続され、第3端は、第1電源端VDDに接続され、また前記第1ノードPHの電位の制御によって、第1電源端VDDを介してプルアップノードPUに充電するように構成されるプルアップ制御サブ回路120と、第1端は前記プルアップノードPUに接続され、第2端はクロック信号端CLKに接続され、第3端は出力端Output_Nに接続され、またプルアップノードPUの電位の制御によって、クロック信号端CLKのクロック信号を出力端Output_Nに出力するように構成される出力サブ回路130と、第1端はタッチ保持信号端TP_SWに接続され、第2端はプルアップノードPUに接続され、第3端は出力端Output_Nに接続され、第4端は第2電源端VGLに接続され、またタッチ保持信号端のタッチ保持信号の制御によって、前記第2電源端VGLを介して前記プルアップノードPUと出力端Output_Nのレベルを第2電源端VGLの電位にプルダウンするように構成される第1タッチ制御サブ回路140とを含む。いくつかの実施例において、第1電源端VDDは、常に第1電位の電圧信号を入力し、第2電源端VGLは、常に第2電位の電圧信号を入力する。
【0024】
いくつかの実施例において、シフトレジスタユニットに使用されるトランジスタがN型トランジスタである場合、第1電位は、ハイレベルであり、第2電位は、ローレベルである。他のいくつかの実施例において、シフトレジスタユニットに使用されるトランジスタがP型トランジスタである場合、第1電位は、ローレベルであり、第2電位は、ハイレベルである。
【0025】
本発明に係るシフトレジスタユニット100は、タッチ制御の間に出力端Output_N及びプルアップノードPUをローレベルに保持することにより、タッチ制御の間にシフトレジスタユニットがタッチ制御効果を妨げるゲート駆動信号を出力することを防止することができる。
【0026】
タッチ保持信号端TP_SWが出力するタッチ保持信号は、パルス信号であり、その有効レベル期間は、タッチ制御信号の有効レベル期間と一致することが分かる。
【0027】
図2は、本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的な回路構成を示す。以下、図1および図2を合わせて、前記シフトレジスタユニットの回路構成について詳細に説明する。
【0028】
図2に示すように、一実施例において、入力サブ回路110は、入力トランジスタM13を含み、ここで、入力トランジスタM13のゲートは、その第1極に接続され、またシフトレジスタユニットの入力端に接続され、出力サブ回路は、出力トランジスタM3及び出力キャパシタンスC1を含み、ここで、出力トランジスタM3のゲートは、出力キャパシタンスC1の第1端に接続され、またプルアップノードPUに接続され、出力トランジスタM3の第2端は、出力キャパシタンスC1の第2端に接続され、またシフトレジスタユニットの出力端Output_Nに接続され、出力トランジスタM3の第2端は、クロック信号端CLKに接続される。
【0029】
一実施例において、第1タッチ制御サブ回路140は、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12を含み、ここで、第1タッチ制御トランジスタM4のゲートは、タッチ保持信号端TP_SWに接続され、第1タッチ制御トランジスタM4の第1極は、出力端Output_Nに接続され、第1タッチ制御トランジスタM4の第2極は、第2電源端VGLに接続され、前記第2タッチ制御トランジスタM12のゲートは、タッチ保持信号端TP_SWに接続され、第2タッチ制御トランジスタM12の第1極は、プルアップノードPUに接続され、第2タッチ制御トランジスタM12の第2極は、第2電源端VGLに接続される。
【0030】
一実施例において、プルアップ制御サブ回路120は、プルアップ制御トランジスタM1を含み、ここで、プルアップ制御トランジスタM1のゲートは、第1ノードPHに接続され、プルアップ制御トランジスタM1の第1極は、第1電源端VDDに接続され、プルアップ制御トランジスタM1の第2極は、プルアップノードPUに接続される。
【0031】
本発明に係るシフトレジスタユニット200において、タッチ保持信号端TP_SWがタッチ保持信号を入力する場合、タッチ保持信号によって第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12がターンオンするように制御し、プルアップノードPU及び出力端Output_Nを第2電源端VGLによって入力されるローレベルにプルダウンすることができる。
【0032】
図3は、本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的なブロック図を示す。図3に示す入力サブ回路310、プルアップ制御サブ回路320、出力サブ回路330及び第1タッチ制御サブ回路340は、図1及び図2に示す入力サブ回路110、プルアップ制御サブ回路120、出力サブ回路130及び第1タッチ制御サブ回路140と同様の構成であり、ここで繰り返して説明しない。
【0033】
図3に示すように、前記シフトレジスタユニット300は、第1端は第1ノードPHに接続され、第2端は第2電源端VGLに接続され、またタッチ制御の間に前記第1ノードPHのレベルを保持するように構成される入力保持サブ回路380をさらに含むことができる。一実施例において、前記入力保持サブ回路380は、第3端をさらに含み、ここで、入力保持サブ回路380の第3端は、出力端Output_Nに接続される。
【0034】
前記シフトレジスタユニット300は、第1端はタッチ保持信号端TP_SWに接続され、第2端は第1ノードPHに接続され、またタッチ保持信号の制御によって、前記タッチ保持信号端TP_SWのタッチ保持信号を前記第1ノードPHに出力するように構成されて、タッチ保持信号の制御によって、第1ノードPHの電位をさらに維持する第2タッチ制御サブ回路350をさらに含むことができる。
【0035】
前記シフトレジスタユニット300は、第1端はプルアップノードPUに接続され、第2端は第2電源端VGLに接続され、第3端は第3電源端GCHに接続され、またプルダウンノードPDのレベルを制御するように構成されるプルダウン制御サブ回路370と、第1端はプルダウンノードPDに接続され、第2端はプルアップノードPUに接続され、第3端は出力端Output_Nに接続され、第4端は第2電源端VGLに接続され、またプルダウンノードPDの電位の制御によって、第2電源端VGLを介してプルアップノードPUと出力端Output_Nのレベルを第2電位にプルダウンするように構成されるプルダウンサブ回路360とをさらに含むことができる。
【0036】
前記シフトレジスタユニット300は、第1端はリセット信号端Resetに接続され、第2端はプルアップノードPUに接続され、第3端は第2電源端VGLに接続され、またリセット信号端Resetの電位の制御によって、プルアップノードPUに対してリセットを行うように構成されるリセットサブ回路390をさらに含むことができる。
【0037】
本発明に係るシフトレジスタユニット300は、タッチ制御の間に、プルダウンサブ回路及び第1タッチ制御サブ回路を利用して出力端Output_N及びプルアップノードPUをタッチ制御の間にローレベルにプルタウンすることを保持することにより、タッチ制御の間にシフトレジスタユニットがタッチ制御効果を妨げるゲート駆動信号を出力することを防止するだけでなく、入力保持サブ回路を利用してタッチ制御の間に前記シフトレジスタユニットの入力信号を保存して、タッチ段階が終了した後に前記シフトレジスタユニットが保持された入力信号に対応するゲート駆動信号をを正常に出力するようにする。
【0038】
図4は、本発明の実施例の一シフトレジスタユニットの模式的な回路構成を示す。以下、図3及び4図を合わせて、前記シフトレジスタユニットの回路構成について詳細に説明する。ここで、入力サブ回路310、プルアップ制御サブ回路320、出力サブ回路330及び第1タッチ制御サブ回路340は、図1に示す入力サブ回路110、プルアップ制御サブ回路120、出力サブ回路130及び第1タッチ制御サブ回路140と同様の構成であり、ここで繰り返して説明しない。
【0039】
図4に示すように、一実施例において、入力保持サブ回路380は、入力保持キャパシタンスC2を含み、ここで、入力保持キャパシタンスC2の第1端は、第1ノードPHに接続され、第2端は、第2電源端VGLに接続される。
【0040】
一実施例において、前記入力保持サブ回路380は、入力保持トランジスタM14をさらに含むことができ、ここで、入力保持トランジスタM14のゲートは、出力端Output_Nに接続され、入力保持トランジスタM14の第1極は、入力保持キャパシタンスC2の第1端に接続され、入力保持トランジスタM14の第2極は、入力保持キャパシタンスC2の第2端に接続される。従って、前記シフトレジスタユニット400の出力端Output_Nがゲート端駆動信号を出力した後、保持キャパシタンスC2の電荷蓄積が前記シフトレジスタユニット400の後続の操作に悪影響を及ぼさないように、前記入力保持トランジスタM14を介して入力保持キャパシタンスC2を放電する。
【0041】
一実施例において、第2タッチ制御サブ回路350は、第3タッチ制御トランジスタM15及び第4タッチ制御トランジスタM16を含み、ここで、第3タッチ制御トランジスタM15のゲートは、第1ノードPHに接続され、第3タッチ制御トランジスタM15の第1極は、タッチ保持信号端TP_SWに接続され、第3タッチ制御トランジスタM15の第2極は、第4タッチ制御トランジスタM16のゲートに接続され、及び第4タッチ制御トランジスタM16の第1極は、タッチ保持信号端TP_SWに接続され、第4タッチ制御トランジスタM16の第2極は、第1ノードPHに接続される。
【0042】
一実施例において、プルダウン制御サブ回路370は、第1プルダウン制御トランジスタM9、第2プルダウン制御トランジスタM5、第3プルダウン制御トランジスタM8、第4プルダウン制御トランジスタM6を含み、ここで、第1プルダウン制御トランジスタM9のゲートは、その第1極に接続され、また第3電源端GCHに接続され、第1プルダウン制御トランジスタM9の第2極は、第2プルダウン制御トランジスタM5のゲートに接続され、また第3プルダウン制御トランジスタM8の第1極に接続され、第2プルダウン制御トランジスタM5の第1極は、第3電源端GCHに接続され、第2プルダウン制御トランジスタM5の第2極は、プルダウンノードPDに接続され、第3プルダウン制御トランジスタM8のゲートは、プルアップノードPUに接続され、第3プルダウン制御トランジスタM8の第2極は、第2電源端VGLに接続され、第4プルダウン制御トランジスタM6のゲートは、プルアップノードPUに接続され、第4プルダウン制御トランジスタM6の第1極は、プルダウンノードPDに接続され、第4プルダウン制御トランジスタM6の第2極は、第2電源端VGLに接続され、プルダウンサブ回路360は、第1プルダウントランジスタM10及び第2プルダウントランジスタM11を含み、ここで、第1プルダウントランジスタM10のゲートは、プルダウンノードPDに接続され、第1プルダウントランジスタM10の第1極は、出力端Output_Nに接続され、第1プルダウントランジスタM10の第2極は、第2電源端VGLに接続され、第2プルダウントランジスタM11のゲートは、プルダウンノードPDに接続され、第2プルダウントランジスタM11の第1極は、プルアップノードPUに接続され、第2プルダウントランジスタM11の第2極は、第2電源端VGLに接続される。
【0043】
一実施例において、リセットサブ回路390は、リセットトランジスタM2を含み、ここで、リセットトランジスタM2のゲートは、リセット信号端Resetに接続され、リセットトランジスタM2の第1極は、プルアップノードPUに接続され、リリセットトランジスタM2の第2極は、前記第2電源端VGLに接続される。
【0044】
図2及び図4に示す全てのトランジスタは、全てN型トランジスタであり、その制御極は、N型トランジスタのゲートであり、入力極は、N型トランジスタのドレインであり、出力極は、N型トランジスタのソースである。しかし、本発明の原理を実現するために、前記シフトレジスタユニットにおける一つまたは複数のトランジスタは、P型トランジスタを使用売ることも可能であり、ソースとドレイン位置及び対応するゲートによってアクセスされるレベルを調整すればよい。例えば、本発明における実施例に使用される全てのトランジスタが全てN型トランジスタである場合、そのターンオンレベルは、ハイレベルであり、ターンオフレベルは、ローレベルである。N型トランジスタをP型トランジスタに置き換える場合、そのターンオンレベルは、ローレベルであり、ターンオフレベルは、ハイレベルである。具体的な詳細は、ここで説明しないが、本発明の保護範囲内にあるべきである。
【0045】
本発明のさらに他の態様によると、図1乃至図4のいずれかに示すシフトレジスタユニットに適用される駆動方法を提供する。
【0046】
図5Aは、本発明の実施例のシフトレジスタユニットに適用される駆動方法のフローチャートである。
【0047】
図5Aに示すように、ステップ502において、入力信号を受信し、入力サブ回路を介して入力信号を第1ノードに送信して、出力サブ回路が正常に動作するようにする。
【0048】
ステップ504において、タッチ保持信号を受信し、タッチ保持信号の制御によって、第1タッチ制御サブ回路を介してプルアップノード及び出力端の電位をローレベルにプルダウンすることにより、シフトレジスタユニットが信号を出力することを防止して、タッチ制御操作に悪影響を与えないようにする。
【0049】
図5Bは、本発明の実施例のシフトレジスタユニットに適用される駆動方法のフローチャートである。
【0050】
図5Bに示すように、ステップ502において、入力信号を受信し、入力サブ回路を介して入力信号を第1ノードに送信して、出力サブ回路が正常に動作するようにする。
【0051】
ステップ504において、タッチ保持信号を受信し、タッチ保持信号の制御によって、第1タッチ制御サブ回路を介してプルアップノード及び出力端の電位をローレベルにプルダウンすることにより、シフトレジスタユニットがタッチ制御の間に不要な信号を出力することを防止して、タッチ制御操作に悪影響を与えないようにする。また、ステップ504において、シフトレジスタユニットへの入力信号を保持する。
【0052】
一実施例において、ステップ504において、第2タッチ制御サブ回路を介して入力信号を保持することができる。他の実施例において、ステップ504において、入力保持サブ回路を介して入力信号を保持することができる。
【0053】
そして、ステップ506において、入力保持サブ回路によって保持される入力信号に従って、プルアップノードのレベルをハイレベルにプルアップすることにより、出力サブ回路が正常に動作するようにする。
【0054】
一実施例において、前記駆動方法は、ステップ508をさらに含むことができる。ステップ508において、リセット信号を受信し、リセット信号の制御によって、リセットサブ回路を介してプルアップノードの電位をローレベルにプルダウンする。
【0055】
本発明実施例に係るシフトレジスタユニットに適用される駆動方法において、第1タッチ制御サブ回路を利用してタッチ保持信号入力段階に、プルアップノードPU及び出力端Output_Nの電位をローレベルにプルダウンして、タッチ段階で不要なゲート駆動信号の出力がないことを保証する。同時に、タッチ保持信号入力段階において、入力保持回路を利用してその段のシフトレジスタユニットの入力信号を保持して、タッチ段階が終了した後、その段のシフトレジスタユニットが正常に信号を出力することを保証する。
【0056】
図6は、本発明の実施例に使用され得る図4に示すシフトレジスタユニットの関連する信号タイミングを示す。以下、まず、図2に示すシフトレジスタユニット200を第N段シフトレジスタユニットとし、図6に示す信号タイミングを参照して、本発明に係る実施例のシフトレジスタユニットの動作原理について説明し、ここで、前記シフトレジスタユニット200の入力信号端Inputは、入力信号を受信し、第1電源端VDDは、第1電源信号に接続され、第2電源端VGLは、ローレベルに接続され、第3電源端GCHは、接入ハイレベルに接続され、クロック信号端CLKは、クロック信号に接続され、タッチ保持信号端TP_SWは、タッチ保持信号に接続される。入力信号端Inputは、図2に示すシフトレジスタユニットの前の段のシフトレジスタユニットの出力端OUT_N-1に接続される。
【0057】
入力段階aにおいて、入力信号端Inputにハイレベル信号を入力し、第1電源端VDDにハイレベルを入力し、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力し、クロック信号端にローレベルを入力する。
【0058】
入力トランジスタM13は、入力信号の制御によって、ターンオンされ、また入力信号を第1ノードPHに出力する。第1ノードPHの電位の制御によって、プルアップ制御トランジスタM1はターンオンされて、第1電源端VDDによって入力される信号をプルアップ制御トランジスタM1を経てプルアップノードPUに伝送される。
【0059】
タッチ段階bにおいて、入力信号端Inputにローレベルを入力し、第1電源端VDDにローレベルを入力し、タッチ保持信号端にハイレベルを入力し、クロック信号端にローレベルを入力する。
【0060】
タッチ保持信号の制御によって、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12は、ターンオンされ、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12は、ターンオンされて、またプルアップノードPU及び出力端Output_Nを第2信号端VGLによって出力されたローレベルにプルダウンする。
【0061】
次に、図4に示すシフトレジスタユニット400を第N段シフトレジスタユニットとし、図6に示す信号タイミングを参照して、本発明の実施例のシフトレジスタユニットの動作原理について説明し、ここで、前記シフトレジスタユニット400の入力信号端Inputは、入力信号に接続され、第1電源端VDDは、第1電源信号に接続され、第2電源端VGLは、ローレベルに接続され、クロック信号端CLKは、クロック信号に接続され、タッチ保持信号端TP_SWは、タッチ保持信号に接続され、第3電源端GCHは、第3電源信号に接続される。入力信号端Inputは、前の段のシフトレジスタユニット(即ち、第N-1段)の出力端OUT_N-1に接続され、リセット端RESETは、後の段シフトレジスタユニット(即ち、第N+1段)の出力端OUT_N+1に接続され、即ち、走査方向は順方向走査である。
【0062】
図6に示すa、b、c、d、eの五つの段階において、前記シフトレジスタユニット400は、以下のような操作を行う。
【0063】
図6に示すように、入力段階aで入力信号端Inputにハイレベルを入力し、a1段階で第1電源端VDDにハイレベルを入力し、a2段階で第1電源端VDDにローレベルを入力し、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力し、クロック信号端CLKにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにローレベルを入力する。入力段階aおいて、当業者は、第1段のシフトレジスタユニットの入力信号は、初期入力信号であってもよいことを理解すべきである。
【0064】
図7は、入力段階a1における本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。図6図7に示すように、a1段階において、入力信号のハイレベルの制御によって、入力トランジスタM13は、ターンオンされ、入力信号を第1ノードPHに伝送し、前記入力信号は、第1ノードPHを経て入力保持キャパシタンスC2に伝送され、また入力保持キャパシタンスC2に充電して、第1ノードPHがハイレベルに充電されるようにする。
【0065】
以上の説明によると、a1段階において、第1ノードPHは、入力信号Inputの制御によって、ハイレベルに充電される。プルアップ制御トランジスタM1のゲートと第1ノードPHが接続されているため、プルアップ制御トランジスタM1は、第1ノードPHのハイレベル制御によって、ターンオンされて、第1電源端VDDによって出力されたハイレベルは、プルアップ制御トランジスタM1を経てプルアップノードPUに伝送される。プルアップノードPUを経て、第1電源端VDDによって出力されたハイレベルは、出力キャパシタンスC1に充電し、またプルアップノードPUをハイレベルにプルアップする。プルアップノードPUの電位の制御によって、出力トランジスタM3は、ターンオンされる。クロック信号端CLKのa1段階でローレベルを入力するため、出力端Output_Nは、ローレベルである。
【0066】
a1段階において、リセット信号端Resetにローレベルを入力するため、リセットトランジスタM2は、ターンオフされる。
【0067】
a1段階において、上述したように、プルアップノードPUは、ハイレベルにプルアップされる。従って、第4プルダウン制御トランジスタM6は、プルアップノードPUの電位の制御によって、ターンオンされる。第2電源端VGLがローレベルを入力するため、プルダウンノードPDは、ローレベルにプルダウンされる。例えば、第3プルダウン制御トランジスタM8及び第1プルダウン制御トランジスタM9のチャネルの幅と長さの比を設計することによって、プルアップノードPUがハイレベルであり、第4プルダウン制御トランジスタM6及び第3プルダウン制御トランジスタM8を制御してターンオンする場合、第2プルダウン制御トランジスタM5のゲートは、ローレベルであるため、第2プルダウン制御トランジスタM5はカットオフさて、従って、第4プルダウン制御トランジスタM6を介してプルダウンノードPDを、ローレベルにプルダウンする。従って、a1段階において、第1プルダウントランジスタM10及び第2プルダウントランジスタM11は、プルアップノードPDの電位の制御によって、ターンオフされ、正常に出力することを保証する。
【0068】
第a1段階において、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力するため、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12は、タッチ保持信号端TP_SWによって入力されるローレベルの制御によって、ターンオフされる。上述したように、このとき、第1ノードPHは、ハイレベルにプルアップされるため、第3タッチ制御トランジスタM15は、第1ノードPHの電位の制御によって、ターンオンされる。タッチ保持信号は、第3タッチ制御トランジスタM15を経て第4タッチ制御トランジスタM16のゲートに伝送される。タッチ保持信号端TP_SWによって入力されるタッチ保持信号がローレベルである場合、第4タッチ制御トランジスタM16は、ターンオフされ、正常に入力されることを保証する。
【0069】
a2段階において、第1電源端VDDの入力信号はローレベルに変わり、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力し、クロック信号端CLKにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにローレベルを入力する。
【0070】
a2段階において、入力信号がハイレベルを保持するため、第1ノードPHは、ハイレベルを保持し、また、プルアップ制御トランジスタM1を制御してターンオンを保持する。プルアップ制御トランジスタM1がターンオンされる場合、第1電源端VDDによって入力される信号はプルアップ制御トランジスタM1を経てプルアップノードPUに伝送される。第1電源端VDDがa2段階でローレベルを入力するため、プルアップノードPUは、a2段階でローレベルにプルダウンされる。
【0071】
一方、プルダウンノードPUがローレベルであり、また第4プルダウン制御トランジスタM6及び第3プルダウン制御トランジスタM8を制御してカットオフする場合、第1プルダウン制御トランジスタM9及び第2プルダウン制御トランジスタM5は、第3電源端GCHの電位の制御によって、ターンオンされて、プルダウンノードPDを、ハイレベルにプルアップする。プルダウンノードPDの電位の制御によって、第1プルダウントランジスタM10と第2プルダウントランジスタM11は、ターンオンされ、さらにプルアップノードPUをローレベルに保持する。
【0072】
他の実施例において、第1電源端VDDに接続された第1電源信号は、タッチ保持信号端TP_SWに接続されたタッチ保持信号と同時にホッピングが発生することができ、この場合、第1電源端VDDは、入力段階aで常にハイレベルを入力することは理解すべきである。即ち、入力段階aでa1段階のみを含み、a2段階を省略することができる。この場合、プルアップ制御トランジスタM1及び第2タッチ制御トランジスタM12のチャネル幅と長さの比を設計することによって、第1電源端VDDとタッチ保持信号端TP_SWが同時にホッピングを発生する場合、信号遅延があっても、プルアップノードPUをローレベルにプルダウンすることができる。
【0073】
図6に示すように、タッチ段階bにおいて、入力信号端Inputにローレベルを入力し、第1電源端VDDにローレベルを入力し、クロック信号端CLKにローレベルを入力し、第2電源端VGLにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにローレベルを入力し、タッチ保持信号端TP_SWにハイレベルを入力する。
【0074】
図8は、タッチ段階bにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。図6図8に示すように、上述したように、第1ノードPHが入力段階aでハイレベル状態を保持するため、入力信号がハイレベルからローレベルに変化し、タッチ保持信号がローレベルからハイレベルに変化する場合、第1ノードPHは、まだハイレベル状態である。従って、第3タッチ制御トランジスタM15は、ターンオン状態であり、このとき、第1電源端VDDがローレベルであるため、プルアップ制御トランジスタM1によってプルアップノードPUの電位をローレベルにプルダウンされる。
【0075】
一方、タッチ保持信号がローレベルからハイレベルに変化する場合、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12は、ターンオンされ、またプルアップノードPU及び出力端Output_Nは、第2信号端VGLによって出力されたローレベルにプルダウンされる。これにより、タッチ制御期間中に、ゲート端駆動信号がタッチ制御に影響を与えないことを保証する。
【0076】
なお、タッチ保持信号がローレベルからハイレベルに変化する場合、タッチ保持信号は、ターンオンの第3タッチ制御トランジスタM15を経て第4タッチ制御トランジスタM16のゲートに伝送され、また第4タッチ制御トランジスタM16を制御してターンオンする。第4タッチ制御トランジスタM16がターンオンされる場合、タッチ保持信号は、第4タッチ制御トランジスタM16を経て第1ノードPHに伝送され、また入力保持キャパシタンスC1に充電を行う。従って、タッチ段階bにおいて、第1ノードPHは、入力されたタッチ保持信号の制御によって、ハイレベル状態を保持する。
【0077】
プルアップノードPUがローレベルにプルダウンされるため、プルアップノードPUの電位の制御によって、第3プルダウン制御トランジスタM8及び第4プルダウン制御トランジスタM6は、カットオフされる。このとき、プルダウンノードPDの電位は、ハイレベルであり、プルダウンノードPDの電位の制御によって、第1プルダウントランジスタM10及び第2プルダウントランジスタM11は、ターンオンされ、プルアップノードPU及び出力端Output_Nは、ローレベルの状態に維持される。
【0078】
タッチ段階bにおいて、出力端Output_Nがローレベルに維持されるため、入力保持トランジスタM14は常にカットオフされて、入力保持キャパシタンスC2に電圧を保持するようにし、第1ノードPHをハイレベルに保持する。
【0079】
他の実施例において、第1電源端VDDによって接続される第1電源信号は、常にハイレベル信号であってもよいことを理解すべきである。この場合、プルアップ制御トランジスタM1及び第2タッチ制御トランジスタM12のチャネル幅と長さの比を設計することによって、タッチ保持信号TP_SWが第2タッチ制御トランジスタM12を制御してターンオンする場合、プルアップノードPUをローレベルにプルダウンする。
【0080】
図6に示すように、回復段階cにおいて、入力信号端Inputにローレベルを入力し、第1電源端VDDにハイレベルを入力し、クロック信号端CLKにローレベルを入力し、第2電源端VGLにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにローレベル入力し、タッチ保持信号端TP_SWにローレベル入力する。
【0081】
図9は、回復段階cにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。図6図9を参照すると、入力保持キャパシタンスC2の保持作用によって、プルアップ制御トランジスタM1及び第3タッチ制御トランジスタM15は、ターンオンされる。タッチ保持信号TP_SWがローレベルであるため、第4タッチ制御トランジスタM16は、カットオフされる。
【0082】
前記回復段階において、第1電源端VDDがハイレベルまで回復するため、プルアップ制御トランジスタM1は、第1電源端VDDのハイレベル信号をプルアップノードPUに伝送し、またプルアップノードPUを介して出力キャパシタンスC1に充電する。
【0083】
上述したように、出力キャパシタンスC1が充電された後、プルアップノードPUは、ハイレベルにプルアップされる。プルアップノードPUの電位の制御によって、第3プルダウン制御トランジスタM8及び第4プルダウン制御トランジスタM6は、ターンオンされ、プルダウンノードPDを第2電源端VGLによって入力されるローレベルにプルダウンする。プルダウンノードPDの電位の制御によって、第1プルダウントランジスタM10及び第2プルダウントランジスタM11は、カットオフされることにより、前記シフトレジスタユニットの出力端が正常にクロック信号端CLKの信号を出力することを保証する。
【0084】
回復段階cにおいて、タッチ保持信号端TP_SWによって入力されるタッチ保持信号がローレベルであるため、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12はカットオフされて、同じく前記シフトレジスタユニットの出力端の正常出力を保証する。
【0085】
上述したように、回復段階cにおいて、保持キャパシタンスC2が入力信号を保持し、また第1電源端VDDがハイレベルまで回復するため、プルアップノードPUは、またハイレベルにプルアップされることにより、シフトレジスタユニットの操作状態を、VDDホッピングがローでありまたタッチ制御信号が発生する状態に回復する。
【0086】
なお、出力トランジスタM3は、プルアップノードPUの電位の制御によって、ターンオンされ、クロック信号端CLKによって入力されるクロック信号がローレベルであるため、出力端Output_Nは、ローレベルを保持する。
【0087】
図6に示すように、出力段階dにおいて、入力信号端Inputにローレベルを入力し、第1電源端VDDにハイレベルを入力し、クロック信号端CLKにハイレベルを入力し、第2電源端VGLにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにローレベルを入力し、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力する。
【0088】
図10は、出力段階dにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。図6図10を参照すると、上述したように、回復段階cにおいて、第1電源端VDDによって出力されるハイレベルは、プルアップノードPUをハイレベル電位に保持するため、M3は、プルアップノードPUの電位の制御によって、ターンオンを保持する。
【0089】
出力段階dにおいて、クロック信号端CLKがハイレベルを入力するため、出力トランジスタM3を経てクロック信号端CLKによって入力されるハイレベルは、出力端Output_Nに伝送され、また出力信号として出力される。同時に、出力キャパシタンスC1のブートストラップ(boot strap)作用によって、プルアップノードPUの電位はさらに引き上げられる。
【0090】
なお、出力端Output_Nがハイレベルにプルアップされるため、入力保持トランジスタM14は、ターンオンされ、入力保持キャパシタンスC2は放電する。第1ノードPHは、ローレベルにプルダウンされて、プルアップ制御トランジスタM1をカットオフする。
【0091】
図6に示すように、リセット段階eにおいて、入力信号端Inputにローレベルを入力し、第1電源端VDDにハイレベルを入力し、クロック信号端CLKにローレベルを入力し、第2電源端VGLにローレベルを入力し、リセット信号端Resetにハイレベルを入力し、タッチ保持信号端TP_SWにローレベルを入力する。
【0092】
図11は、リセット段階eにおける本発明の実施例の図4に示すシフトレジスタユニットの等価回路図を示す。図5図11を参照すると、リセット段階eにおいて、上述したように、出力段階dで第1ノードPHが既にローレベルに回復され、プルアップ制御トランジスタM1はターンオフされるため、第1電源端VDDによって出力されるハイレベルは、PU点まで伝送できない。
【0093】
リセット信号端Resetにハイレベルを入力するため、リセットトランジスタM2を制御してターンオンして、プルアップノードPUのレベルは、第2電源端VGLによって入力されるローレベルにプルダウンされる。
【0094】
本発明に係るシフトレジスタユニットにおいて、タッチ保持信号の入力期間に、タッチ保持信号の制御によって、第1タッチ制御トランジスタM4及び第2タッチ制御トランジスタM12を介して、出力端Output_N及びプルアップノードPUをローレベルに保持することができ、出力端Output_Nが信号を出力することを防止し、シフトレジスタユニットのゲート端駆動信号がタッチ回路への悪影響を回避し、また出力キャパシタンスC1の漏電問題に起因する異常ゲート端駆動信号を回避する。なお、第1プルダウントランジスタM10及び第2プルダウントランジスタM11を介して出力端Output_N及びプルアップノードPUをローレベルにさらに保持する。さらに、入力保持キャパシタンスC2を介してタッチ段階で入力されるタッチ保持信号を記憶して、タッチ段階の終了後に、本段のシフトレジスタユニットがその段の駆動信号を正常に出力するようにする。
【0095】
本発明の他の態様によると、ゲート駆動回路をさらに提供する。図12に示すように、前記ゲート駆動回路は、多段カスケード接続されたシフトレジスタユニットを含み、ここで、いずれの一段または多段のシフトレジスタユニットは、図1-4にいずれかの一つに示されるシフトレジスタユニットの構成を使用することができる。例えば、前記ゲート駆動回路における多段カスケード接続された全てのシフトレジスタユニットは、全て上述したようなシフトレジスタユニットの構成を使用する。
【0096】
図12は、本発明の実施例のシフトレジスタユニットを適用したゲート駆動回路である。図12に示すように、ここで、第1段のシフトレジスタユニットの出力端OUTPUTは、第2段のシフトレジスタユニットの入力信号端Inputに接続され、最後の段シフトレジスタユニットの出力端OUTPUTは、最後から二番目の段のシフトレジスタユニットのリセット端RESETに接続され、第1段のシフトレジスタユニット以外、各段のシフトレジスタユニットの出力端OUTPUTは、前の一段のシフトレジスタユニットのリセット端RESETにさらに接続され、最後の段シフトレジスタユニット以外、各段シフトレジスタユニットの出力端OUTPUTは、次の段のシフトレジスタユニットの入力信号端Inputにさらに接続され、即ち、第N段シフトレジスタユニットに対して、その入力信号端Inputは、第N-1段のシフトレジスタユニットの出力端OUTPUTに接続され、リセット端RESETは、第N+1段のシフトレジスタユニットの出力端OUTPUTに接続される。第N段のシフトレジスタユニットのクロック信号端CLKは、第1クロック信号端CKL1に接続され、第N+1段のシフトレジスタユニットのクロック信号端CLKは、第2クロック信号端CKL2に接続され、ここで、第1クロック信号CKL1と第2クロック信号CKL2のフェイズは、180度の差があり、またレベルは逆である。なお、上述したN段のカスケード接続されたシフトレジスタユニットは、同じタッチ保持信号端TP_SWに接続することができ、異なるタッチ保持信号端TP_SWに接続することもできることは理解すべきである。
【0097】
本発明の実施例は、上述ゲート駆動回路を適用した表示基板、表示パネル、及び表示装置をさらに含む。ここで、タッチ保持信号端TP_SWによって出力されるタッチ保持信号は、パルス信号であり、その有効レベル期間は、表示基板または表示パネルまたは及び表示装置において伝送されるタッチ制御信号の有効レベル期間と一致する。
【0098】
上述したようなN段のカスケード接続されたシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路において、ここで、いずれかの一段または多段シフトレジスタユニットは、本発明に係る上述したいずれか一つの実施例のシフトレジスタユニットを使用することができる。なお、ゲート駆動回路のタッチ段階において、前記一段または多段シフトレジスタユニットは、タッチ保持信号を受信し、また本発明の図5に示す各段階の操作を実行することができる。残り段のシフトレジスタユニットは、その正常操作を保持することができる。
【0099】
タッチ段階において、本発明に係る実施例のゲート駆動回路中のシフトレジスタユニットがタッチ保持信号を受信する場合、第1タッチ制御サブ回路及び/またはプルダウンサブ回路を介して、出力端電位をロー電位にプルダウンすることにより、タッチ段階でゲート駆動出力の出力することが防止され、さらに、入力保持サブ回路を介して入力信号を保持することにより、タッチ期間後にシフトレジスタユニットの正常操作に回復する。
【0100】
本発明の少なくとも一つの実施例は、本発明の実施例によって提供される上述のゲート駆動回路を含む表示装置をさらに提供し、前記表示装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノートブックコンピュータ、デジタルフォトフレーム、ナビゲーションなどの表示機能を持つ製品または部品であってもよい。
【0101】
他に定義されない限り、ここで使用されるすべて用語(技術と科学用語を含む)は、当業者が通常に理解している意味と同じである。また、通常の辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に述べられていない限り、理想化または極端な形式の観点から解釈されるべきでない。
【0102】
上記は本発明の説明であり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。本発明のいくつかの例示的な実施例を説明したが、当業者は、本開示の新規な教示及び利点から逸脱することなく、例示的な実施例に対して多くの変更を行うことができることを容易に理解するであろう。従って、そのような変更のすべては、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内に含まれることが意図される。上記は本発明の説明であり、開示された特定の実施例に限定されるものと解釈されるべきではなく、開示された実施例及び他の実施例の修正は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。本発明は、特許請求及びそれらの等価物によって限定される。
【符号の説明】
【0103】
100 シフトレジスタユニット
110 入力サブ回路
120 プルアップ制御サブ回路
130 出力サブ回路
140 第1タッチ制御サブ回路
200 シフトレジスタユニット
300 シフトレジスタユニット
310 入力サブ回路
320 プルアップ制御サブ回路
330 出力サブ回路
340 第1タッチ制御サブ回路
350 第2タッチ制御サブ回路
360 プルダウンサブ回路
370 プルダウン制御サブ回路
380 入力保持サブ回路
390 リセットサブ回路
400 シフトレジスタユニット
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12