(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】抵抗スポット溶接方法及び抵抗スポット溶接装置
(51)【国際特許分類】
B23K 11/11 20060101AFI20230111BHJP
B23K 11/16 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B23K11/11 540
B23K11/16 311
(21)【出願番号】P 2020117775
(22)【出願日】2020-07-08
【審査請求日】2021-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】安田 圭吾
【審査官】岩見 勤
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-055898(JP,A)
【文献】特開2013-173155(JP,A)
【文献】特開2008-161877(JP,A)
【文献】国際公開第2017/104647(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/033455(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/159169(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0001428(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 11/11
B23K 11/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の鋼板が重ね合わされたワークを抵抗スポット溶接装置により溶接する工程を備える抵抗スポット溶接方法であって、
前記抵抗スポット溶接装置は、
前記複数の鋼板のうち他の鋼板よりも引張強度の大きい高張力鋼板に接触するように構成された第1電極と、
前記他の鋼板に接触するように構成された第2電極と、
を備え、
前記複数の鋼板のうち少なくとも1枚の鋼板は亜鉛メッキされた鋼板であり、
前記第1電極の先端における前記高張力鋼板に対する接触部位の形状と、前記第2電極の先端における前記他の鋼板に対する接触部位の形状とは互いに異なり、
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、内部における冷媒の循環によって冷却され、
前記第1電極を循環する冷媒と前記第2電極を循環する冷媒とは、温度、流量又は種類が互いに異なり、
前記溶接する工程では、前記高張力鋼板の冷却速度を、前記他の鋼板の冷却速度よりも大きくする、抵抗スポット溶接方法。
【請求項2】
請求項1に記載の抵抗スポット溶接方法であって、
前記高張力鋼板における前記第1電極の接触面積は、前記他の鋼板における前記第2電極の接触面積よりも大きい、抵抗スポット溶接方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の抵抗スポット溶接方法であって、
前記第1電極の先端における前記高張力鋼板に対する接触部位の径は、前記第2電極の先端における前記他の鋼板に対する接触部位の径よりも大きい、抵抗スポット溶接方法。
【請求項4】
複数の鋼板が重ね合わされたワークを溶接するように構成された抵抗スポット溶接装置であって、
前記複数の鋼板のうち他の鋼板よりも引張強度の大きい高張力鋼板に接触するように構成された第1電極と、
前記他の鋼板に接触するように構成された第2電極と、
を備え、
前記複数の鋼板のうち少なくとも1枚の鋼板は亜鉛メッキされた鋼板であり、
前記第1電極の先端における前記高張力鋼板に対する接触部位の形状と、前記第2電極の先端における前記他の鋼板に対する接触部位の形状とは互いに異なり、
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ、内部における冷媒の循環によって冷却され、
前記第1電極を循環する冷媒と前記第2電極を循環する冷媒とは、温度、流量又は種類が互いに異なり、
前記高張力鋼板の溶接時の冷却速度を、前記他の鋼板の溶接時の冷却速度よりも大きくするように構成される、抵抗スポット溶接装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の抵抗スポット溶接装置であって、
前記高張力鋼板における前記第1電極の接触面積は、前記他の鋼板における前記第2電極の接触面積よりも大きい、抵抗スポット溶接装置。
【請求項6】
請求項
4又は請求項
5に記載の抵抗スポット溶接装置であって、
前記第1電極の先端における前記高張力鋼板に対する接触部位の径は、前記第2電極の先端における前記他の鋼板に対する接触部位の径よりも大きい、抵抗スポット溶接装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、抵抗スポット溶接方法及び抵抗スポット溶接装置に関する。
【背景技術】
【0002】
亜鉛メッキされた高張力鋼板を抵抗スポット溶接する方法が公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の抵抗スポット溶接方法では、ナゲットを一定以上の大きさとすることよって、亜鉛メッキに起因する高張力鋼板のLME(液体金属脆化)割れが抑制される。しかし、鋼板の板厚によっては必要なナゲット径が確保できない場合がある。
【0005】
本開示の一局面は、板厚に依らずに亜鉛メッキ鋼板のLME割れを抑制できる抵抗スポット溶接方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、複数の鋼板が重ね合わされたワークを抵抗スポット溶接装置により溶接する工程を備える抵抗スポット溶接方法である。複数の鋼板のうち少なくとも1枚の鋼板は亜鉛メッキされた鋼板である。溶接する工程では、複数の鋼板のうち他の鋼板よりも引張強度の大きい高張力鋼板の冷却速度を、他の鋼板の冷却速度よりも大きくする。
【0007】
このような構成によれば、高張力鋼板を他の鋼板よりも早く冷却することで、他の鋼板よりも高張力鋼板の歪(つまり引張応力)を小さくできる。その結果、溶接される複数の鋼板の板厚に依らずに、高張力鋼板におけるLME割れを抑制することができる。
【0008】
本開示の一態様では、抵抗スポット溶接装置は、高張力鋼板に接触するように構成された第1電極と、他の鋼板に接触するように構成された第2電極と、を備えてもよい。高張力鋼板における第1電極の接触面積は、他の鋼板における第2電極の接触面積よりも大きくてもよい。このような構成によれば、比較的簡潔な構造で高張力鋼板の冷却速度を他の鋼板の冷却速度よりも大きくできる。そのため、抵抗スポット溶接装置の設備費用を低減しつつ、的確にLME割れを抑制できる。
【0009】
本開示の別の態様は、複数の鋼板が重ね合わされたワークを溶接するように構成された抵抗スポット溶接装置である。複数の鋼板のうち少なくとも1枚の鋼板は亜鉛メッキされた鋼板である。抵抗スポット溶接装置は、複数の鋼板のうち他の鋼板よりも引張強度の大きい高張力鋼板の溶接時の冷却速度を、他の鋼板の溶接時の冷却速度よりも大きくするように構成される。
【0010】
このような構成によれば、溶接される複数の鋼板の板厚に依らずに、高張力鋼板におけるLME割れを抑制することができる。
【0011】
本開示の一態様は、高張力鋼板に接触するように構成された第1電極と、他の鋼板に接触するように構成された第2電極と、を備えてもよい。高張力鋼板における第1電極の接触面積は、他の鋼板における第2電極の接触面積よりも大きくてもよい。このような構成によれば、抵抗スポット溶接装置の設備費用を低減しつつ、的確にLME割れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態における抵抗スポット溶接装置の模式図である。
【
図2】
図2Aは、
図1の抵抗溶接機の第1電極を示す模式的な断面図であり、
図2Bは、
図1の抵抗溶接機の第2電極を示す模式的な断面図である。
【
図4】
図4Aは、
図1の抵抗溶接機の第1電極を示す模式的な断面図であり、
図4Bは、
図1の抵抗溶接機の第2電極を示す模式的な断面図である。
【
図5】
図5は、
図1の抵抗溶接機の第1電極、第2電極及びバックアップを示す模式図である。
【
図6】
図6は、実施形態における抵抗スポット溶接方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す抵抗スポット溶接装置1は、高張力鋼板P1と低張力鋼板P2とが重ね合わされたワークWを溶接するように構成されている。抵抗スポット溶接装置1は、抵抗溶接機2を有する。
【0014】
高張力鋼板P1は、低張力鋼板P2よりも引張強さが大きい。高張力鋼板P1は、例えば引張強さが1470MPaの鋼板である。低張力鋼板P2は、例えば引張強さが440MPa又は270MPaの鋼板である。本実施形態では、低張力鋼板P2が高張力鋼板P1の上に重ね合わされている。
【0015】
高張力鋼板P1及び低張力鋼板P2のうち少なくとも1枚の鋼板は亜鉛メッキされている。本実施形態では、高張力鋼板P1のみが亜鉛メッキされ、低張力鋼板P2は亜鉛メッキされていない。ただし、高張力鋼板P1が亜鉛メッキされずに、低張力鋼板P2のみが亜鉛メッキされてもよいし、高張力鋼板P1と低張力鋼板P2との双方が亜鉛メッキされていてもよい。また、「亜鉛メッキ」には、亜鉛合金メッキも含まれる。
【0016】
<抵抗溶接機>
抵抗溶接機2は、ワークWとして配置された高張力鋼板P1と低張力鋼板P2とを厚み方向に抵抗スポット溶接する。
【0017】
抵抗溶接機2は、第1電極21と、第2電極22とを備える。第1電極21は、ワークWの下方に配置されている。第2電極22は、ワークWの上方において、第1電極21と共にワークWを厚み方向に挟むように配置されている。第2電極22は、第1電極21に対し、相対的に上下方向に移動可能である。
【0018】
第1電極21及び第2電極22は、それぞれ、溶接時にワークWに接触する。具体的には、第1電極21は、高張力鋼板P1に接触するように構成されている。第2電極22は、低張力鋼板P2に接触するように構成されている。第1電極21と第2電極22との間には、溶接電流がワークWを介して流れる。
【0019】
図2Aに示すように、第1電極21の内部には、冷媒供給路23Aと、冷媒回収路23Bとが配置されている。溶接の実行中、冷媒供給路23Aから冷媒(例えば水)が第1電極21の内部に供給されることで、第1電極21が冷却される。第1電極21を冷却した冷媒は、冷媒回収路23Bから回収され、抵抗溶接機2の熱交換器(図示省略)によって冷却され、再び冷媒供給路23Aに送り込まれる。
【0020】
図2Bに示すように、第2電極22の内部にも、冷媒供給路24Aと、冷媒回収路24Bとが配置されている。第2電極22は、第1電極21と同様に、溶接の実行中に冷媒の循環によって冷却される。
【0021】
本実施形態では、高張力鋼板P1における第1電極21の接触面積は、低張力鋼板P2における第2電極22の接触面積よりも大きい。具体的には、第1電極21の先端における鋼板に対する接触部位は、フラット形状である。一方、第2電極22の先端における鋼板に対する接触部位は、ラウンド形状である。第1電極21の接触部位の径D1は、第2電極22の接触部位の径D2よりも大きい。
【0022】
高張力鋼板P1における第1電極21の接触面積が低張力鋼板P2における第2電極22の接触面積よりも大きいことで、高張力鋼板P1の第1電極21との熱交換による冷却速度が、低張力鋼板P2の第2電極22との熱交換による冷却速度よりも大きくなる。
【0023】
つまり、抵抗スポット溶接装置1は、高張力鋼板P1の溶接時の(つまり溶接中及び溶接後の)溶接部位における冷却速度を、低張力鋼板P2の溶接時の溶接部位における冷却速度よりも大きくするように構成されている。
【0024】
図3Aに示すように、高張力鋼板P1の冷却速度と低張力鋼板P2の冷却速度が同じ場合、溶接で形成されるナゲットNにおける冷却時の最終凝固部位Fは、ナゲットNの中心に発生する。一方、
図3Bに示すように、高張力鋼板P1の冷却速度が低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きい場合、最終凝固部位Fは、低張力鋼板P2に近い位置に発生する。
【0025】
つまり、高張力鋼板P1を低張力鋼板P2よりも早く冷却することで、最終凝固部位Fの位置を高張力鋼板P1の表面から離すことができる。その結果、高張力鋼板P1における冷却歪の集中が抑制される。
【0026】
抵抗スポット溶接装置1は、第1電極21及び第2電極22の鋼板との接触面積の調整以外にも、以下に例示する手段によって、高張力鋼板P1の冷却速度を低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きくしてもよい。
【0027】
例えば、抵抗スポット溶接装置1は、電極の構造又は材質によって冷却速度を調整してもよい。具体的には、
図4A及び
図4Bに示すように、第1電極21の厚みT1(つまり、冷媒が循環する内部空間Sから高張力鋼板P1との接触部位までの距離)が、第2電極22の厚みT2(つまり、内部空間Sから低張力鋼板P2との接触部位までの距離)よりも小さくされてもよい。また、第1電極21の熱伝導率が、第2電極22の熱伝導率よりも大きくされてもよい。
【0028】
また例えば、抵抗スポット溶接装置1は、冷媒の温度、流量又は種類によって冷却速度を調整してもよい。具体的には、第1電極21を冷却する冷媒の温度が、第2電極22を冷却する冷媒の温度よりも低くされてもよい。また、第1電極21における冷媒の流量が、第2電極22における冷媒の流量よりも大きくされてもよい。さらに、第1電極21を冷却する冷媒の熱吸収率(つまり熱伝導率)が、第2電極22を冷却する冷媒の熱吸収率よりも高くされてもよい。例えば、第1電極21の冷媒を水、第2電極22の冷媒をグリセリンとしてもよい。
【0029】
また例えば、抵抗スポット溶接装置1は、電極の鋼板に対する圧力によって冷却速度を調整してもよい。具体的には、
図5に示すように、ワークWを低張力鋼板P2側から(つまり、第2電極22と共に)バックアップ25で第1電極21に向けて押圧することで、第1電極21の高張力鋼板P1に対する圧力が、第2電極22の低張力鋼板P2に対する圧力よりも大きくされてもよい。
【0030】
バックアップ25は、第2電極22を囲むように配置された円筒、又は第2電極22を囲むように等間隔で配置された複数の柱状体である。バックアップ25の材質としては、例えば金属、ゴム等が使用できる。
【0031】
また、抵抗スポット溶接装置1は、高張力鋼板P1、又は高張力鋼板P1に接触した第1電極21に水をかけるように構成された散水装置によって、高張力鋼板P1の冷却速度を低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きくしてもよい。
【0032】
さらに、抵抗スポット溶接装置1は、第1電極21に取り付けられ、通電によって第1電極21を冷却するペルチェ素子によって、高張力鋼板P1の冷却速度を低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きくしてもよい。
【0033】
また、抵抗スポット溶接装置1は、高張力鋼板P1、又は高張力鋼板P1に接触した第1電極21を空気等の冷却ガスで冷却する冷却装置によって、高張力鋼板P1の冷却速度を低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きくしてもよい。
【0034】
[1-2.製造方法]
図6に示す抵抗スポット溶接方法は、配置工程S10と、溶接工程S20とを備える。本実施形態の抵抗スポット溶接方法は、例えば、
図1の抵抗スポット溶接装置1を用いて実施される。
【0035】
<配置工程>
本工程では、高張力鋼板P1と低張力鋼板P2とを厚み方向に重ね合わせたワークWを抵抗溶接機2の第1電極21と第2電極22との間に配置する。
【0036】
<溶接工程>
本工程では、重ね合わされた高張力鋼板P1と低張力鋼板P2とを抵抗スポット溶接装置1により溶接する。
【0037】
本工程では、例えば上述した第1電極21及び第2電極22の鋼板との接触面積の調整により、高張力鋼板P1の溶接部位における冷却速度を、低張力鋼板P2の溶接部位における冷却速度よりも大きくする。
【0038】
[1-3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)高張力鋼板P1を低張力鋼板P2よりも早く冷却することで、低張力鋼板P2よりも高張力鋼板P1の歪(つまり引張応力)を小さくできる。その結果、溶接される複数の鋼板P1,P2の板厚に依らずに、高張力鋼板P1におけるLME割れを抑制することができる。
【0039】
(1b)高張力鋼板P1における第1電極21の接触面積が低張力鋼板P2における第2電極22の接触面積よりも大きいことで、比較的簡潔な構造で高張力鋼板P1の冷却速度を低張力鋼板P2の冷却速度よりも大きくできる。そのため、抵抗スポット溶接装置1の設備費用を低減しつつ、的確にLME割れを抑制できる。
【0040】
(1c)ナゲットNの重心が低張力鋼板P2側に寄ることで、高張力鋼板P1よりも割れにくい低張力鋼板P2に割れ応力が集中する。その結果、ワークWにおける割れを抑制することができる。
【0041】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0042】
(2a)上記実施形態の抵抗スポット溶接装置1及び抵抗スポット溶接方法において、ワークWは3枚以上の鋼板を有してもよい。つまり、高張力鋼板P1と低張力鋼板P2との間に1枚以上の鋼板が配置されてもよい。
【0043】
(2b)上記実施形態の抵抗スポット溶接装置1及び抵抗スポット溶接方法において、高張力鋼板P1が低張力鋼板P2の上に重ね合わされてもよい。また、第1電極21と第2電極22との対向方向(つまりワークWを挟む方向)は、上下方向に限定されない。例えば、第1電極21と第2電極22とは、水平方向にワークWを挟むように配置されてもよい。
【0044】
(2c)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0045】
1…抵抗スポット溶接装置、2…抵抗溶接機、21…第1電極、22…第2電極、
23A…冷媒供給路、23B…冷媒回収路、24A…冷媒供給路、
24B…冷媒回収路、25…バックアップ、W…ワーク、P1…高張力鋼板、
P2…低張力鋼板、N…ナゲット、F…最終凝固部位。