(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】棒材を供給するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
B21D 43/02 20060101AFI20230111BHJP
B21D 7/00 20060101ALI20230111BHJP
B21D 43/10 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B21D43/02 J
B21D7/00 C
B21D43/10 A
(21)【出願番号】P 2020539162
(86)(22)【出願日】2018-10-02
(86)【国際出願番号】 IT2018050182
(87)【国際公開番号】W WO2019069338
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-09-15
(31)【優先権主張番号】102017000109834
(32)【優先日】2017-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】592060639
【氏名又は名称】エム・イー・ピー・マシーネ・エレトロニーチェ・ピエガトリーチ・エス・ピー・エイ
【氏名又は名称原語表記】M.E.P. MACCHINE ELETTRONICHE PIEGATRICI SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】デル ファブロ、ジョルジョ
【審査官】堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】特開昭51-122265(JP,A)
【文献】特開2008-073707(JP,A)
【文献】米国特許第05511402(US,A)
【文献】特開2008-137810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 43/02
B21D 7/00
B21D 43/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒材を供給する装置であって、
棒材を支持するのに適した支持面(11)と、
前記支持面(11)から少なくとも1つの棒材(B、B’)を取り除くように構成された除去ユニット(19)と、
前記棒材(B、B’)を前記除去ユニット(19)に向かって、前記支持面(11)の長手方向を横切る方向に移動させるように構成された複数の移動デバイス(13)と、
前記支持面(11)の長手方向縁部に沿って固定された複数の当接要素(20)であって、前記棒材(B、B’)が前記支持面(11)の長手方向縁部から脱落しないように構成されるとともに、前記除去ユニット(19)と交差する当接面を形成し、前記棒材(B、B’)の少なくとも1つが当接要素(20)と当接すると、該棒材(B、B’)の少なくとも1つは前記除去ユニット(19)と位置合わせされる、複数の当接要素(20)と、
前記支持面(11)から離れた送り方向(A)に前記棒材(B、B’)を引き込むための引込ユニット(46)と、
前記引込ユニット(46)の下流に位置する、前記棒材(B、B’)を加工する作業ユニット(35)と、
供給ユニット(33)であって、前記除去ユニット(19)と前記引込ユニット(46)との間に位置し、前記除去ユニット(19)から前記棒材(B、B’)を受け入れるように構成され、送り方向(A)と整列する少なくとも導入要素(38)を有し、前記除去ユニット(19)によって取り除かれた前記棒材(Β、Β’)を受け入れて、送り方向(A)に沿って配置するように構成された供給ユニット(33)と、を備え
ており、
前記除去ユニット(19)は、支持面(11)と交差する第1の方向(D1)と、送り方向(A)と平行な第2の方向(D2)とにおいて、選択的に移動可能な少なくとも1つ
のグリッパ(27)を含み、第1の方向(D1)において、前記棒材(B、B’)を支持面(11)から持ち上げて送り方向(A)に整列するように配置させ、第2の方向(D2)において、前記棒材(B、B’)を前記導入要素(38)に導入し、
前記供給ユニット(33)は、前記棒材(B)を送り方向(A)に移動させて前記引込ユニット(46)に向ける
、ことを特徴とする、棒材を供給する装置。
【請求項2】
前記供給ユニット(33)と前記引込ユニット(46)との間に位置し、前記導入要素(38)と送り方向(A)とに位置合わせされた、前記棒材(B,B’)のための少なくとも通路チャネル(34)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記導入要素(38)と前記引込ユニット(46)との間に配置された少なくとも位置検出器(40;45)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記通路チャネル(34)の上流に配置された少なくとも第1の位置検出器(40)と、前記通路チャネル(34)の下流に配置された少なくとも第2の位置検出器(45)と、を含むことを特徴とする、請求項
2に記載の装置。
【請求項5】
前記引込ユニット(46)が、少なくとも2つの対向する引込ローラ(47)であって、これらのローラの間に送り方向(A)が規定される、少なくとも2つの対向する引込ローラ(47)を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記除去ユニット(19)が、前
記グリッパ(27)に接続され、かつ、第1の方向(D1)に少なくとも前
記グリッパ(27)を移動させるように構成された第1のアクチュエータ(
29)を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記除去ユニット(19)が、前
記グリッパ(27)に隣接し、かつ、
該グリッパ(27)によって取り除かれた前記棒材(B、B’)を直線にして整列するように構成された第2のグリッパ(30)を含むことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記除去ユニット(19)が、少なくとも前
記グリッパ(27)を第2の方向(D2)において2方向式に並進させるように構成された少なくとも第2のアクチュエータ(23)を含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記支持面(11)が、前記導入要素(38)の近くで前記棒材(B、B’)を正しい方向に向けるのに適した収容壁(21)を含むことを特徴とする、請求項1~
8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記導入要素(38)が、取り除かれた前記棒材(B、B’)を通すための少なくとも1つのパイプ(56)を備え、前記パイプ(56)は送り方向(A)に整列されることを特徴とする、請求項1~
9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記導入要素(38)のパイプ(56)が、取り除かれた前記棒材(B、B’)の挿入を容易にするのに適したリードイン部分(57)を含むことを特徴とする、請求項1
0に記載の装置。
【請求項12】
前記作業ユニットが、曲げ加工ユニット(35)、剪断ユニット、または計数ユニットのいずれかから選択されることを特徴とする、請求項1~1
1のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
棒材を供給する方法であって、
支持面(11)に棒材(B、B’)を配置する工程と、
複数の移動デバイス(13)によって、前記棒材(B、B’)を除去ユニット(19)に向かって、前記支持面(11)の長手方向を横切る方向に移動させる工程と、
除去ユニット(19)によって前記支持面(11)から少なくとも1つの棒材(B、B’)を取り除く工程と、
引込ユニット(46)によって前記支持面(11)から離れた送り方向(A)に前記棒材(B、B’)を引き込む工程と、
前記引込ユニット(46)の下流に位置する作業ユニット(35)を使用して前記棒材(B、B’)を加工する工程と、
前記除去ユニット(19)と前記引込ユニット(46)との間に位置する供給ユニット(33)によって、前記除去ユニット(19)から受け入れられた前記棒材(B、B’)を、送り方向(A)と整列する少なくとも1つの導入要素(38)を介して供給する工程と、を含
んでおり、
複数の当接要素(20)が、前記支持面(11)の長手方向縁部に沿って固定されており、複数の当接要素(20)は、前記棒材(B、B’)が前記支持面(11)の長手方向縁部から脱落しないように構成されるとともに、前記除去ユニット(19)と交差する当接面を形成しており、前記棒材(B、B’)の少なくとも1つが当接要素(20)と当接すると、該棒材(B、B’)の少なくとも1つが前記除去ユニット(19)と位置合わせされ、
取り除く工程中に、前記支持面(11)と交差する第1の方向(D1)と、送り方向(A)と平行な第2の方向(D2)とにおいて、少なくとも1つのグリッパ(27)を移動させる工程であって、第1の方向(D1)において、前記棒材(B、B’)を前記支持面(11)から取り出して持ち上げて送り方向(A)に整列するように配置させ、第2の方向(D2)において、前記棒材(B、B’)を前記導入要素(38)に導入する工程を含み、
前記供給ユニット(33)が、前記棒材(B)を送り方向(A)に移動させて前記引込ユニット(46)に向ける
、ことを特徴とする、棒材を供給する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒材、特に金属棒材を供給するための装置および方法に関する。
棒材という用語は、一般に、例えば、ロッド、補強棒材、丸棒材、正方形棒材等のほぼ長方形の製品を意味する。棒材は、例えば、ガーダーまたはピラーだけでなく、建設分野においてコンクリート構造物の補強材として使用することができる。
【背景技術】
【0002】
建築業界において、構造物の補強材として使用される半製品を得るために、金属製品、例えば、棒材、補強丸材片、型材(section bar)、パイプ、または任意の断面形状を有する他のプロファイルを加工する機械が知られている。
【0003】
このような機械は、曲げ加工機、スターラップ加工機、切削加工機または計数機、または他の機械を含むことができる。
これらの機械は、一般に、束状の棒材から個々の棒材を準備し、棒材を順に、例えば、棒材を1つずつ、各作業ユニット(例えば、曲げ加工ユニット、切断ユニット、計数ユニット)に供給することができる供給装置を必要とする。
【0004】
以下では、簡潔にするために、主に曲げ加工機を例に挙げて説明するが、そのような説明は、上記したような他の種類の機械や別の機械についても当てはまる。
典型的な曲げ加工機は、金属製品を曲げ加工ユニットに向けて送り込む、例えば、ローラを有する少なくとも1つの主たる引込ユニットと、少なくとも1つの切削ユニットまたは剪断機とからなり、少なくとも1つの切削ユニットまたは剪断機は、通常は主たる引込ユニットと曲げ加工ユニットとの間に配置されて、成形される部分の線形形状(linear development)に対応する大きさまで金属製品を切削する。
【0005】
したがって、引込ユニットは、曲げ加工ユニットに向かう、少なくとも1つの曲げられる棒材の送り方向を実質的に規定する。
棒材は、ある程度の延長部(数メートル程度)を有するので、曲げられる棒材はまた、好適には、曲げ加工ユニットへの送り方向と一致する通路チャネルに導入可能であり、棒材送りユニットの下流に位置付け可能である。
【0006】
導入および位置合わせ操作は、通常、手動で行われ、すなわち操作者は、曲げられる棒材を持ち上げて、手動で通路チャネルに位置合わせし、したがって、最終的には、引込ユニットによって規定された送り方向に一致するようにする。
【0007】
当然のことながら、供給ユニットの近くで曲げられる単一の棒材をそれぞれ手動で準備する必要があり、したがって、曲げ加工ユニットへの送り方向と一致することが必要であるという事実は、単一の棒材のそれぞれの延長部を考慮して、時間の明らかな無駄、機械効率の問題、および位置合わせ作業自体の困難性を必然的に伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の考慮すべき事項は、上述のように、切断機、棒材計数機、自動店舗などにも有効であり、一般に、手動の介入を可能な限り低減する棒材の個別化された供給(singularized feed)を必要とする全ての機械に対しても有効である。
【0009】
したがって、棒材を供給するための装置を提供することが必要とされており、そのような装置において、棒材が自動的に、例えば、支持面上で散在したまたは個別化された棒材の束から、自動的に送り方向に一致する方向に集められる。
【0010】
従来の解決策および技術に関する他の制約および欠点は、本明細書の残りの部分を、以下の図面および実施形態の説明を参照して読めば、当業者には明らかであるが、本明細書における関連する最新技術の説明は、本明細書で説明されているものが、従来技術からすでに知られているものと見なすべきではないことは明らかである。
【0011】
したがって、従来技術の欠点の少なくとも1つを克服することができる、棒材、特に金属棒材を供給するための装置および方法を提供することが必要である。
したがって、本発明の1つの目的は、棒材を供給するための装置を提供することであり、そのような装置は、自動化されて、曲げられる単一の棒材をそれぞれ、特定の量の散在または個別化された棒材が送達される支持面から取り除き、作業ユニットの送り方向に一致する方向に自動的に配置し、作業ユニットに自動的に移送し、次に、効率よくかつ正確に加工することを可能にする。
【0012】
本発明の別の目的は、棒材を供給するための装置を得ることであり、そのような装置は、非常に効率的かつ迅速であり、操作者の手動介入を排除または少なくとも適切に制限し、したがって、既知の機械または装置と比較してより高い安全性要件を満たす。
【0013】
また、本発明の他の目的は、供給装置を提供することであり、そのような装置は、支持面からのの棒材の除去および加工順序(working sequence)が完了するまで自動的に実行することができ、この順序によって、単一の棒材それぞれの、作業ユニットの送り方向との最適な位置合わせが可能になる。
【0014】
また、本発明の他の目的は、棒材を供給するための迅速で、効率的でかつ自動化された方法を提供することである。
本出願人は、最新技術の欠点を克服し、これらおよび他の目的および利点を得るために、本発明を考案し、試験し、具体化した。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、独立請求項に記載され、特徴付けられ、一方、従属請求項は、本発明の他の特徴または主要な本発明の概念に対する変形例を記載している。
上記の目的に従って、本発明による棒材を供給する装置は、
- 棒材を支持するのに適した支持面と、
- 支持面から少なくとも1つの棒材を取り除くように構成された除去ユニットと、
- 支持面から離れて配置された送り方向に棒材を引き込むように構成された引込ユニットと、
- 引込ユニットの下流に配置された棒材を加工するための作業ユニットと、
- 除去ユニットと引込ユニットとの間に配置された供給ユニットであって、除去ユニットから棒材を受け取るように構成され、送り方向に整列されて、除去ユニットによって取り除かれた棒材を受けて送り方向に沿って配置するように構成された少なくとも1つの導入要素を含む供給ユニットと、を含む。
【0016】
本発明の一態様によれば、除去ユニットは、棒材を支持面から持ち上げ、送り方向に対して整列させるために、支持面に対して交差する(incident to)第1の方向と、棒材を導入要素に導入するために送り方向に対して平行な第2の方向とにおいて少なくとも選択的に移動可能な少なくとも1つのグリッパを備える。
【0017】
本発明の別の態様によれば、供給ユニットは、棒材を送り方向および引込ユニットの方へ移動させるように構成されている。
本発明のいくつかの実施形態では、供給装置はまた、導入要素と引込ユニットとの間に配置された位置検出器を少なくとも備えることができる。
【0018】
さらに、供給装置は、通路チャネルの上流に位置する少なくとも第1の位置検出器と、通路チャネルの下流に位置する少なくとも第2の位置検出器とを備えることができる。
引込ユニットは、少なくとも2つの対向する引込ローラを備えることができ、それらの間で送り方向が規定される。
【0019】
棒材の支持面は、支持面上に位置決めされた棒材の少なくとも1つを導入要素と整列させた状態に保つのに適した少なくとも1つの当接要素を含むことができる。
支持面は、導入要素の近くで棒材を正しい位置に合わせるのに適した収容壁を含むことができる。
【0020】
導入要素は、取り除かれた棒材を送り方向と位置合わせされた状態で通過させるための少なくとも1つのパイプを含むことができる。
導入要素のパイプはまた、取り除かれた棒材の挿入を容易にするのに適したリードイン部分を備えることができる。
【0021】
本発明はまた、棒材を供給する方法にも関し、この方法は、
- 棒材を支持面上に配置する工程と、
- 少なくとも1つの棒材を支持面から除去ユニットにより取り除く工程と、
- 引込ユニットを用いて支持面から離れて位置する送り方向に棒材を引き込む工程と、
- 引込ユニットの下流に配置された作業ユニットを使用して棒材を加工する工程と、を含む。
【0022】
上記の方法は、除去ユニットと引込ユニットとの間に配置された供給ユニットを用いて、除去ユニットから受け入れられた棒材を供給し、送り方向に位置合わせされた少なくとも1つの導入要素を介して棒材を導入する工程を含む。
【0023】
上記の方法の一実施形態によれば、除去工程の間、この方法において、少なくとも1つのグリッパを支持面に対して交差する第1の方向と、送り方向に平行な第2の方向とにおいて移動させる工程であって、第1の方向において支持面から棒材を支持面から取り上げて持ち上げ、送り方向に整列させ、第2の方向のいて送り方向に棒材を導入する、工程を含む。
【0024】
さらに、供給ユニットは、送り方向において、引込ユニットの方へ棒材を移動させる。
本開示のこれらおよび他の態様、特徴および利点は、以下の説明、図面および添付の特許請求の範囲を参照することによって、よりよく理解されるであろう。図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明の実施例のいくつかの形態を示し、説明と共に本発明の原理を説明するものである。
【0025】
本明細書に記載される様々な態様および特徴は、可能な場合には個別に適用することができる。これらの個々の態様、例えば、本明細書または添付の従属請求項に記載の態様および特徴は、分割出願の目的であり得る。
【0026】
特許取得工程において、すでに知られているとして開示された任意の態様または特徴は、特許請求されるものではなく、ディスクレーマーの対象であると理解されるべきである。
【0027】
本発明のこれらのおよび他の特徴は、添付の図面を参照して非限定的な例として与えられる、いくつかの実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明による棒材を供給するための装置の正面図である。
【
図2】棒材を供給するための本装置の棒材の支持面の側面図である。
【
図3】棒材を供給するための本装置の一部の拡大図である。
【
図4】少なくとも1つの棒材を取り除くために位置決めされたユニットに対応する支持面の一部の拡大側面図である。
【
図5】支持面から1つの棒材を取り除く工程における除去ユニットの正面図である。
【
図6】取り除いた棒材の直線工程における除去ユニットの正面図である。
【
図7】取り除かれ直線化された棒材を導入要素へ導入する導入工程における除去ユニットの側面図である。
【
図8】棒材を導入要素へ導入する導入工程における除去ユニットの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
理解を容易にするために、可能な場合、図面において同一の共通要素を識別するために、同じ参照番号が使用されている。一実施形態の要素および特性は、他の実施形態に、さらに明確にすることなく、都合よく組み込むことができる。
【0030】
本発明の様々な実施形態を詳細に参照し、そのうちの1つまたは複数の例が、添付の図面に示されている。各実施例は、本発明の例として示され、本発明を限定するものではない。例えば、ある実施形態の一部であるとして図示または説明された特徴は、他の実施形態を生成するために、他の実施形態に対して、またはそれに関連して、採用され得るか、または関連付けられ得る。本発明は、そのような修正および変形の全てを含むものである。
【0031】
また、本明細書は、添付の図面を使用して以下の説明において記載されるような構成要素の構成および配置の詳細に、その適用において限定されないものである。本説明は、他の実施形態を提供することができ、様々な他の方法で取得または実行することができる。また、本明細書で使用される表現および専門用語は、説明のためのものにすぎず、限定的であると見なされるものではない。
【0032】
以下では、詳細には、および簡略化のために、例として、曲げ加工装置に言及するが、いずれの場合においても、ここで説明されるものは、切断装置または計数装置、あるいは供給される棒材に対して実行される異なる機械加工作業にも当てはまるものである。
【0033】
添付図面を参照して、例えば、
図1および
図2を参照すると、棒材のための曲げ加工装置10は、支持面11を含み、この支持面上には、特定の数の棒材Bが束ねられないで配置されている。
【0034】
曲げ加工装置はまた、以下で説明するように、支持面11から少なくとも1つの棒材Bを取り除くように構成された除去ユニット19を備える。
本発明の別の態様によれば、曲げ加工装置10は、除去ユニット19の下流に配置されて、支持面11から一定の距離において送り方向Aに棒材Bを駆動するように構成された引込ユニット46を備える。
【0035】
可能な解決策によれば、曲げ加工装置10は、引込ユニット46の下流に位置する棒材Bを加工するためのユニット35を備える。
いくつかの実施形態によれば、曲げ加工装置10はまた、除去ユニット19と引込ユニット46との間に配置され、除去ユニット19から棒材Bを受け入れるように構成された供給ユニット33を備える。
【0036】
供給ユニット33は、送り方向Aと位置合わせされ、除去ユニット19によって取り除かれた棒材Bを受け入れて送り方向Aに沿って置くように構成された少なくとも1つの導入要素38を備えることもできる。
【0037】
支持面11上に装填される前に、棒材Bは、束F状に予めまとめられ、任意の好適な移動および位置決め手段によって支持面11に移送されることができる。
支持面11は、フレーム12によって支持され、重力によって棒材Bが望ましくない方法で移動するのを防止するように、実質的に水平に位置決めされる。
【0038】
移動デバイス13は、支持面11に関連付けられており、例えば、棒材Bを均一に分配し、棒材Bを除去ユニット19の方へ移動させるように構成されているチェーンなどである。
【0039】
支持面11上の棒材Bの一様な分布は、支持面11上の棒材Bの層の同一平面上の配置を形成するために、移動デバイス13の交互方向の迅速な動きを伴って得られる。
移動デバイス13は、支持面11の長さの延長部に沿って互いから離れて支持面11に配置され、移動デバイスの各々は、それぞれの棒材Bの動きを決定するために棒材Bの一部に作用する。
【0040】
特に、棒材Bは、例えば初めは束Fの状態にあり、支持面11上に下ろされ、移動デバイス13により、支持面11上に均等に配置されて、棒材の重なりを制限するか、または続く棒材Bの除去を損なう相互のねじれを防止することができる。
【0041】
各移動デバイス13は、支持面11の横方向Tにおいて細長い形状を有している。横方向Tは、装置の使用中に、棒材Bの細長い形状に対して直交する位置にある。
各移動デバイス13は、戻り部材15、15’の周りを円形に選択的に移動可能な伝達部材14を備える。
【0042】
対応する駆動ユニット17に接続されたシャフト16は、少なくとも1つの組の整列した戻り部材、例えば戻り部材15に関連付けられている。
シャフト16は、実質的に支持面11の長手方向Lに延在し、支持面11に沿って、シャフト16に関連付けられた戻り部材15も位置合わせされる。
【0043】
戻り部材15と戻り部材15’との間において、伝達部材14は、戻りセグメント18を画定し、その少なくとも1つは支持面11上にあり、横方向Tに配置される。
特に、戻り部材15、5’の戻りセグメント18は、外側に向かって支持面11上に配置される少なくとも1つの支持面を有する。伝達部材14の戻りセグメント18は、棒材Bの一部と接触するように配置されて、支持面11上の棒材Bの配置や移動を停止させる。
【0044】
戻りセグメント18自体は、金属製品Pが支持される支持面11に対応する支持面11を画定することができる。
伝達部材14は、ベルト、ケーブル、チェーン、例えばローラタイプのものや他のもののうちの少なくとも1つを含む群から選択することができる。
【0045】
ローラーチェーンを選択した場合、例えば、チェーンを構成する輪(link)によって画定される支持面の不規則性により、棒材Bに振動を発生させて、支持面11上に棒材Bを均一に配置させることができる。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態によれば、支持面11は、例えば、その長手方向縁部に対応して、棒材Bの少なくとも1つの当接要素20を備え、複数の当接要素20が、棒材Bが支持面からはみ出すのを防ぐように構成されている。
【0047】
本発明のいくつかの実施形態によれば(
図1、
図2および
図4)、少なくとも1つの当接要素20には、支持面11に対して直交しかつ横方向Tと交差する(incident to)当接平面にある当接表面が形成されている。
【0048】
可能な解決策によれば、曲げ加工装置は、当接平面に沿って互いに整列するように配置された複数の当接要素20を備えており、当接要素20に対して、移動デバイス13によって移動させられる棒材Bが当接して位置決めされる。
【0049】
可能な解決策によれば、当接平面は除去ユニット19を停止させ、簡単な垂直方向の移動によって、少なくとも1つの当接要素20に対応するように配置された棒材を取り除くことができる。
【0050】
可能な解決策によれば、各当接要素20は、それぞれの移動デバイス13の終端に対応して配置されている。
支持面11はまた、支持面11から突出し、かつ、その長方形の形状(development)に対して横方向に延在する収容壁21を有する。収容壁21は、長手方向Lに対して交差する(incident to)方向に配置され得る。例えば、収容壁21は、当接要素20が設置される長手方向縁部に対して横方向に位置する支持面11の側縁部に取り付けられる。
【0051】
収容壁21は、導入要素38の近傍で棒材Bを正しい方向に向ける(head up)のに適している。
収容壁21は、棒材Bの正確な位置決めおよび位置合わせを可能にし、棒材Bの端部、例えば棒材Bの先端に当接して位置決めされる。
【0052】
発明の一態様によれば、除去ユニット19は、支持面11と交差する第1の方向D1と、送り方向Aと平行な第2の方向D2とにおいて、選択的に移動可能な少なくとも1つの第1のグリッパ27を含み、第1の方向D1において、棒材Bを支持面11から持ち上げて送り方向Aに位置合わせし、第2の方向D2において棒材Bを導入要素38の中に導入する。
【0053】
本発明の一実施形態によれば、除去ユニット19は、第1のグリッパ27に接続され、かつ、少なくとも第1のグリッパ27を第1の方向D1に移動させるように構成された第1のアクチュエータ29を備える。
【0054】
可能な解決策によれば、除去ユニット19は、長手方向Lと平行に配置されたガイド22上に設置され、第1のアクチュエータ29によって選択的に移動可能である。
本発明の別の実施形態によれば、除去ユニット19は、第1のグリッパ27に隣接し、第1のグリッパ27によって取り除かれた棒材Bを直線にして整列させるように構成された第2のグリッパ30を備える。
【0055】
可能な解決策によれば、除去ユニット19は、少なくとも第1のグリッパ27を第2の方向D2において2方向式に並進させるように構成された少なくとも1つの第2のアクチュエータ23を備える。
【0056】
本発明の一実施形態によれば、除去ユニット19は、
図3および
図6を参照して、ガイド22に沿って設置され、第2のアクチュエータ23は、除去ユニット19を第2の方向D2に移動させることを可能にする。第2のアクチュエータ23は、シリンダ24と、シリンダ24の内部で移動可能であり、除去ユニット19の本体26に接続可能なステム25と、を備えることができる。
【0057】
第1のグリッパ27は、例えば、少なくとも1つの棒材B’を取り除くのに適した1対のジョー28を備えている(
図7参照)。
また、第2のグリッパ30は、本装置の機能の説明によりよく理解されるように、少なくとも1つの棒材、例えば棒材B’を固定(clamp)する、位置合わせする、または直線にするのに適したジョー31を備えている。
【0058】
また、第2のグリッパ30には、ジョー31の開閉を規制するアクチュエータ32が設けられていてもよい。
第1のグリッパ27と第2のグリッパ30との間には、当接要素55が、後述のように、除去ユニット19の第1のグリッパ27によって取り除かれた棒材Bを第2のグリッパ30の近傍に位置決めするために、配置されている。
【0059】
除去ユニット19の下流かつ引込ユニット46の上流において、供給ユニット33が設置されており、供給ユニット33は、支持面11から、例えば、下流に位置し、送り方向Aに整列された作業ユニット35に向かって、単一の棒材、例えば、棒材B’を移動させるのに適している。
【0060】
本発明の可能な解決手段によれば、本装置は、供給ユニット33と引込ユニット46との間に配置され、かつ、導入要素38に整列し、送り方向Aに一致する通路チャネル34を備えている。
【0061】
供給ユニット33は、少なくとも1対の対向ローラ、この場合は、2組の対向ローラ36、36’を備えており、その間を棒材B’が摺動する。ローラ36またはローラ36’のうちの少なくとも1つは、送り方向への棒材B’の供給を規定するようにモータ駆動される。ローラ36およびローラ36’は、その間に通路間隙を画定し、通路間隙は、送り方向Aと実質的に整列して配置され、通路間隙を棒材が使用中に通過する。
【0062】
供給ユニット33はまた、2組のローラ36およびローラ36’の間の往復距離を変化させて、これらのローラが棒材に及ぼすことができる圧力を変化させるのに適したアクチュエータ37を備えている。例えば、1組の第1のローラ36が固定され、1組の第1のローラ36に近接して、またはそれから離れるように、1組の第2のローラ36’がアクチュエー37に関連付けられることも考えられる。
【0063】
導入要素38は、曲げ加工ユニット35の送り方向Aに位置合わせされ、したがって、例えば棒材B’などの、取り除かれた少なくとも1つの棒材を送り方向Aに自動的に位置合わせするのに適している。導入要素38は、ローラ36およびローラ36’の上流に配置され、ローラ36およびローラ36’によって画定される通路間隙内へ棒材B’をガイドし導入するように構成されている。
【0064】
本発明の可能な解決策によれば、少なくとも1つの当接要素20によって画定される当接面は、導入要素38を止める。このようにして、移動デバイス13によって移動される棒材Bは、少なくとも1つの当接要素20に当接して位置決めされ、すでに除去および続く導入要素38への挿入に適した位置にある。
【0065】
本発明の他の実施形態によれば、導入要素38は、支持面11に位置する面に対して平行かつ離間した平面、例えば上方に配置される。
このようにして、除去ユニット19は、導入要素38の中へ棒材Bを、実質的に簡単な棒材Bの垂直移動とその後の送り方向Aへの移動によって挿入することができる。
【0066】
導入要素38はパイプ56の形態であってもよく、例えば、円形の断面を有し、好適な延長部を有していてもよい。
さらに、導入要素38は、パイプ56の上流で、棒材Bの挿入を容易にするために、例えば、切頭円錐形状のリードイン部分57を備えることができる。
【0067】
したがって、導入要素38は、曲げ加工ユニット35の送り方向Aの方向に位置合わせされ、この送り方向に沿って、通路チャネル34も位置合わせされる。
通路チャネル34は、棒材Bの入口領域39を備える。少なくとも1つの第1の位置検出器40は、入口領域39、例えばレーザデバイス、エンコーダなどに対応して配置される。第1の位置検出器40の機能は、棒材Bの通過、したがって棒材Bの先端および降誕の通過を検出することである。
【0068】
図示された解決策では、曲げ加工装置10はまた、供給ユニット33と引込ユニット46との間に配置され、導入要素38から引込ユニット46への棒材Bの引き込みを容易にするように構成された引張ユニット41を備える。
【0069】
可能な解決策によれば、引張ユニット41は、例えば、少なくとも第1のローラ42および少なくとも第2のローラ43を備えており、それらの間で棒材Bが摺動することができる。第1のローラ42および第2のローラ43のうちの少なくとも一方は、棒材Bを引っ張るためにモータ駆動されることができる。
【0070】
引張ユニット41は、一変形実施形態において、第1のローラの列(sequence)および第2のローラの列を備えることができ、その間で棒材Bが摺動する。
引張ユニット41は、通路チャネル34の下流に位置決めすることができる。
【0071】
2つのローラ42、43の間の距離は、例えば、アクチュエータ44によって、例えばローラ43のような2つのローラのうちの少なくとも1つと関連付けることができる他の移動手段によって、変化させることができる。
【0072】
他の実施形態によれば、図示されていないが、引張ユニット41は、異なる構造を有していてもよい。しかし、引張ユニット10は、棒の制御された供給を決定するように意図されている。
【0073】
曲げ加工装置10はまた、少なくとも第2の位置検出器45、例えばレーザデバイス、エンコーダなどを含むことができる。第2の位置検出器45の機能は、棒材Bの通過、したがってその先端および後端の通過を検出することである。
【0074】
図示の実施形態では、第2の位置検出器45は、引込ユニット46のすぐ上流、すなわち、この場合、引張ユニット41の下流に位置決めされる。
第2の位置検出器45は、通路チャネル34のすぐ下流に配置されてもよい。
【0075】
第1の位置検出器40と第2の位置検出器45との間の距離は、棒材Bの曲げ加工工程を最適化することを可能にし、廃棄物を最小限に減少させる。
引込ユニット46は、供給ユニット33の下流に配置され、次の曲げ加工ユニット35または一般的な作業ユニットに向かう棒材Bの送り方向Aを定めるのに適している。
【0076】
引込ユニット46は、例えば、少なくとも1対の引込ローラ47を含み、少なくとも1対の引込ローラのうちの少なくとも1つは、曲げ加工ユニット35に向かう送り方向Aにおける棒材Bの移動を可能にするのに適している。
【0077】
棒材Bの曲げ加工の間、引込ユニット46の引込ローラ47は、モータの制御により、棒材Bを送り方向Aの位置にしっかり保持する。
切削装置48は、引込ユニット46の下流に配置され、例えば、2つの位置検出器40、45からのデータに基づいて、正確な長さの棒材Bを切断するのに適した剪断器などである。
【0078】
位置検出器40、45によって、切断装置48によって切断される棒材Bの長さを正確に設定することができ、所望の長さの、例えばスターラップなどの所望の曲げ部品を得ることができる。
【0079】
曲げ加工ユニット35は、対応するアクチュエータ50によって送り方向Aに直交する方向に並進させることができる支持台49を備える。
曲げ加工ユニット35は、支持ディスク51を備え、その上に固定コントラストピン52が配置されている。曲げピン53は、固定されたコントラストピン52の周りを、例えば、方向Rに回転することができる。
【0080】
次いで、棒材Bは、曲げピン53と固定されたコントラストピン52との間において、曲げピン53の回転と支持台49の移動との適切な組み合わせにより、一方向または他の方向に、送り方向Aの方向に対して実質的に直交する方向に挿入される。棒材Bから曲げ製品、例えば、スターラップなどの正方形、長方形または他の形状を有する製品を得ることができる。
【0081】
説明され図示された様々な操作ユニットは、制御ユニット54によって制御および管理されることができ、制御ユニット30は、その機能を調整し、その機能を自動化することができる。
【0082】
上述のように、棒材Bは、束Fにまとめられ、支持面11上に送り出され、例えば、
図2または
図4に示すように、分散させて個別化される。
移動デバイス13は、棒材Bを適切に分散させ、それらを除去ユニット19の方へ移動させる。
【0083】
除去ユニット19の第1のグリッパ27は、対応するジョー28が棒材B’を取り除くように下降させられる(
図4参照)。
この時点で、第1のグリッパ27は、棒材B’を持ち上げるように上昇させられ、棒材B’は通常、長手方向Lに対して一定の傾きを有する(
図5参照)。
【0084】
棒材B’はまた、第2のグリッパ30のジョー31に対応させられて、ジョー31は、駆動されると、棒材B’を直線にし、実質的に送り方向Aに向かって棒材B’が持ち上げられ、
図6に示すように、送り方向Aに適切に整列される。
【0085】
第2のグリッパ30に対応する棒材B’の正確な位置決めは、当接要素55によって行われる。
導入要素38は、送り方向Aに位置決めされ、その結果、棒材B’は、曲げ加工ユニット35によって必要とされる正確な方向に自動的に位置合わせされる。
【0086】
図6を再び参照して、棒材B’の先端は、導入要素38の近傍に、特にそのリードイン部分57(設けられている場合)の近傍に配置されている。
図7は、棒材B’が導入要素38のパイプ56とどのように位置合わせされるかを示す。
【0087】
さらに、
図7は、当接要素20が、導入要素38、特にそのパイプ56と、すでに位置合わせされた当接要素20と接触して位置付けられた少なくとも最後の棒材Bを維持することを示す。
【0088】
導入要素38を棒材B’が通過し、次いで棒材B’を続くの供給ユニット33内に位置決めするために、第2のアクチュエータ23を駆動して、ガイド22に沿った並進方向L1に除去ユニット19を並進移動させる。ここで、
図6および
図8を比較する。
【0089】
並進方向L1は、好ましくは送り方向Aと平行である。
ここで、棒材B’の少なくとも一部は、供給ユニット33から取り除かれ、例えば、通路チャネル34を介して、送り方向Aへの移動を継続する。
【0090】
ここから、棒材B’は、引張ユニット41に、次いで引込ユニット46に取り込まれ、そこから、曲げ加工ユニット35に送られ、これにより、前述のように曲げ加工工程を、すなわち、支持台49およびコントラストピン52と協働する湾曲ピン53の制御および結合された駆動によって進めることが可能である。
【0091】
有利には、この工程全体を通して、支持面11上で散在された棒材Bの束から取り除かれた棒材B’は、除去ユニット19によって持ち上げられた後、曲げ加工ユニット35の適切な送り方向Aと位置合わせされた位置に自動的に配置される。
【0092】
したがって、曲げ加工装置10は、特定の棒材Bを支持面11から自動的に取り除くことができ、それを曲げ加工ユニット35の送り方向Aに整列させ、したがって正確な大きさの曲げ製品を精確かつ効果的な方法で得ることができる。
【0093】
特定の棒材Bの曲げ加工が終了すると、除去ユニット19は、後続の棒材を自動的に取り除き、その棒材を正確かつ自動的に、送り方向Aに沿って曲げ加工ユニットに送ることができる。
【0094】
したがって、本曲げ加工装置10は、例えば、
図2に示す支持面11上の棒材Bを考慮して、棒材Bを支持面11から完全に取り除くまで、すなわち支持面11が完全に空になるまで、自動的に、実質的に操作者の手動による介入なく、連続してまた自動的に、各棒材を取り除いて、整列させて、曲げ加工ユニットに送ることができる。
【0095】
本発明の分野および範囲から逸脱することなく、本明細書の上述のような棒材を曲げ加工するための装置および方法に対して、部品の修正および/または追加を行うことができることは明らかである。
【0096】
本発明についていくつかの具体例を参照して説明したが、当業者であれば、特許請求の範囲に記載の特徴を有し、したがって、それによって定義される保護の分野の全てに入る、棒材を曲げ加工するための装置および方法の多くの他の等価な形態を確実に達成できることも明らかである。
【0097】
以下の特許請求の範囲において、括弧内の参照符号の唯一の目的は、解釈を容易にすることであり、それらは、特定の請求項において特許請求される保護の分野に関する限定的な要因と見なされるべきではない。