(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】透明表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20230111BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230111BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20230111BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20230111BHJP
H10K 50/00 20230101ALI20230111BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/00 346A
G09F9/00 346D
G09F9/30 310
G09F9/30 365
H01L27/32
H05B33/12 B
H05B33/14 A
(21)【出願番号】P 2021198974
(22)【出願日】2021-12-08
【審査請求日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0181748
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】高 兌 熙
(72)【発明者】
【氏名】朴 宣 ▲ヨン▼
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-040876(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0163770(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0208017(US,A1)
【文献】特開2017-120408(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0115430(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0068148(KR,A)
【文献】特開平09-325361(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1368
G09F9/00-9/46
H01L27/32
51/50
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ画素が配置された表示領域、前記表示領域の一方に配置された第1非表示領域および前記表示領域の
前記一方に垂直である他方に配置された第2非表示領域が具備された基板と、
前記基板上で前記第1非表示領域に具備され、第1方向に平行に延長された複数の電源ショートバーと、
前記基板上で前記表示領域に具備され、第2方向に延長され、前記複数の電源ショートバーに連結した複数の電源ラインと、
前記複数の電源ライン間に具備された第1透過領域と、
前記複数の電源ショートバー間に具備され、前記第1透過領域と同形状を有する第2透過領域とを含み、
前記複数の電源ショートバーが、少なくとも一端で連結した透明表示装置。
【請求項2】
前記複数の電源ショートバーそれぞれが、一端が第2方向に延長された1つの第1電源連結電極と連結し、他端が第2方向に延長された他の1つの第1電源連結電極と連結した、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項3】
前記表示領域が、前記複数のサブ画素が具備された第1非透過領域および前記第1非透過領域の間に具備された前記第1透過領域を含み、
前記第1非表示領域は、前記複数の電源ショートバーが具備された第2非透過領域および前記第2非透過領域の間に具備された前記第2透過領域を含み、
前記第2非透過領域において前記複数の電源ショートバーを連結する複数の第2電源連結電極を含む、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項4】
前記複数の第2電源連結電極それぞれが、複数の連結ラインを含む、請求項3に記載の透明表示装置。
【請求項5】
前記第2非透過領域が、前記第1非透過領域と前記第1方向の幅が等しい、請求項3に記載の透明表示装置。
【請求項6】
前記第2非透過領域が、前記第1非透過領域と前記第2方向の幅が等しい、請求項3に記載の透明表示装置。
【請求項7】
単位面積内に具備された前記第1透過領域の面積および前記単位面積内に具備された前記第2透過領域の面積が、同一である、請求項3に記載の透明表示装置。
【請求項8】
前記第2非透過領域において、前記複数の電源ショートバー上に具備されたカラーフィルタを含む、請求項3に記載の透明表示装置。
【請求項9】
前記複数のサブ画素それぞれが、第1電極と、有機発光層と第2電極とを含み、
前記電源ラインは、前記第1電極に第1電源を供給する画素電源ラインまたは前記第2電極に第2電源を供給する共通電源ラインである、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項10】
前記第2非表示領域に具備されたスキャン駆動部を含み、
前記第2非表示領域が、前記スキャン駆動部を具備した第3非透過領域と前記第3非透過領域の間に具備された第3透過領域とを含み、
前記第3透過領域は、前記第1透過領域と同一の形状を有する、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項11】
前記第2非表示領域に具備されたスキャン駆動部と、
前記第1非表示領域および前記第2非表示領域において、前記基板の端に沿って配置されたグラウンドラインと、
前記グラウンドラインと前記スキャン駆動部の間、および前記グラウンドラインと前記電源ショートバーの間に具備された複数のダミーパターンとをさらに含み、
前記第2非表示領域が、前記複数のダミーパターンが具備された第4非透過領域および前記第4非透過領域の間に具備された第4透過領域を含み、
前記第4透過領域は、前記第1透過領域と同一の形状を有する、請求項1に記載の透明表示装置。
【請求項12】
前記複数のダミーパターンが、前記グラウンドラインと同じ層に同じ物質からなる、請求項11に記載の透明表示装置。
【請求項13】
前記複数のダミーパターンが、前記スキャン駆動部および前記グラウンドラインと離隔して配置される、請求項11に記載の透明表示装置。
【請求項14】
前記複数のダミーパターンが、前記電源ショートバーと離隔して配置される、請求項11に記載の透明表示装置。
【請求項15】
複数のサブ画素が配置された表示領域、前記表示領域の一方に配置された第1非表示領域および前記表示領域の
前記一方に垂直である他方に配置された第2非表示領域を具備した基板と、
前記基板上で、前記第1非表示領域に具備され、第1方向に平行に延長され、相互に離隔して配置された複数の画素電源ショートバーと、
前記複数の画素電源ショートバーそれぞれの先端を連結する第1画素電源連結電極と、
前記基板上で、前記第1非表示領域に具備され、前記第1方向に平行に延長され、相互に離隔して配置された複数の共通電源ショートバーと、
前記複数の共通電源ショートバーそれぞれの先端を連結する第1共通電源連結電極とを含む、透明表示装置。
【請求項16】
前記基板上で、前記表示領域に具備され、第2方向に延長され、前記複数の画素電源ショートバーに連結した複数の画素電源ラインと、
前記基板上で、前記表示領域に具備され、前記第2方向に延長され、前記複数の共通電源ショートバーに連結した複数の共通電源ラインとを含む、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項17】
前記表示領域が、前記複数のサブ画素が具備された第1非透過領域および前記第1非透過領域の間に具備された第1透過領域を含み、
前記第1非表示領域は、前記複数の画素電源ショートバー、前記第1画素電源連結電極、前記複数の共通電源ショートバーおよび前記第1共通電源連結電極を具備した第2非透過領域および前記第2非透過領域の間に具備された第2透過領域を含み、
前記第2透過領域は、前記第1透過領域と第2方向の幅が同一な、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項18】
前記第2透過領域が、前記第1透過領域と同一の光透過率を有する、請求項17に記載の透明表示装置。
【請求項19】
前記第2透過領域が、前記第1透過領域と同一の形状を有する、請求項17に記載の透明表示装置。
【請求項20】
前記第2非表示領域に具備されたスキャン駆動部を含み、
前記第2非表示領域が、前記スキャン駆動部を具備した第3非透過領域および前記第3非透過領域の間に具備された第3透過領域を含み、
前記第3透過領域は、前記第1透過領域と同一の光透過率を有する、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項21】
前記第2非表示領域に具備されたスキャン駆動部と、
前記第1非表示領域および前記第2非表示領域において、前記基板の端に沿って配置されたグラウンドラインと、
前記グラウンドラインと前記スキャン駆動部の間および前記グラウンドラインと前記画素電源ショートバー、前記共通電源ショートバーを含む電源ショートバーの間に具備された複数のダミーパターンとをさらに含み、
前記第2非表示領域が、前記複数のダミーパターンが具備された第4非透過領域および前記第4非透過領域の間に具備された第4透過領域を含み、
前記第4透過領域は、前記第1透過領域と同一の形状を有する、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項22】
前記の複数のダミーパターンが、金属物質からなる、請求項21に記載の透明表示装置。
【請求項23】
前記複数のダミーパターンが、前記スキャン駆動部、前記グラウンドライン、前記複数の画素電源ショートバーおよび前記複数の共通電源ショートバーに離隔して配置される、請求項21に記載の透明表示装置。
【請求項24】
前記複数の画素電源ショートバーが、第1金属層および前記第1金属層上に具備された第2金属層からなる、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項25】
前記画素電源ショートバーの第2金属層が、前記画素電源ショートバーの第1金属層と少なくとも一部が重畳し、第1コンタクトホールを介して前記画素電源ショートバーの第1金属層に連結する、請求項24に記載の透明表示装置。
【請求項26】
前記複数の画素電源ショートバーのうち、前記表示領域に最も隣接する画素電源ショートバーの第1金属層で第2方向に延長され、前記表示領域に具備された複数のサブ画素に第1電源を供給する複数の画素電源ラインを含む、請求項24に記載の透明表示装置。
【請求項27】
前記複数の共通電源ショートバーが、第1金属層および前記第1金属層上に具備された第2金属層からなる、請求項15に記載の透明表示装置。
【請求項28】
前記共通電源ショートバーの第2金属層が、前記共通電源ショートバーの第1金属層と少なくとも一部が重畳し、第2コンタクトホールを介して前記共通電源ショートバーの第1金属層に連結する、請求項27に記載の透明表示装置。
【請求項29】
前記複数の共通電源ショートバーのうち、前記表示領域に最も隣接する共通電源ショートバーの第1金属層で第2方向に延長され、前記表示領域に具備された複数のサブ画素に第2電源を供給する複数の共通電源ラインを含む、請求項27に記載の透明表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、透明表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するための表示装置への要求が様々な形で増加している。これにより、最近では液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP、Plasma Display Panel)、量子ドット発光表示装置(QLED:Quantum dot Light Emitting Display)、有機発光表示装置(OLED、Organic Light Emitting Display)のような多様の表示装置が活用されている。
【0003】
一方、最近では、使用者が表示装置を透過して反対側に位置する事物、または画像を見ることができる透明な表示装置の研究が活発に進められている。
【0004】
透明表示装置は、画像が表示される表示領域と非表示領域を含み、表示領域は、外部光を透過させることができる透過領域と非透過領域を含むことができる。透明表示装置は、透過領域を通じて表示領域で高い光透過率を有し得る。
【0005】
一方、非表示領域には、複数の信号ラインまたは連結電極が配置され得る。透明表示装置は、非表示領域に配置された複数の信号ラインまたは連結電極の抵抗を減少させるために、複数の信号ラインまたは連結電極を抵抗の低い金属物質で形成することができる。このような場合、抵抗の低い金属物質は一般的に不透明なので、透明表示装置は非表示領域での透過度が低くなる問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、非表示領域における透過度を向上させるとともに、電源ラインの抵抗を減少できる透明表示装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
また、本発明は、非表示領域の認知性を最小化できる透明表示装置の提供を技術的課題とする。
【0009】
また、本発明は、非表示領域に配置された複数の信号ラインまたは連結電極との間に静電気が発生することを防止する透明表示装置の提供を技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例に係る透明表示装置は、複数のサブ画素が配置された表示領域、表示領域の一側に配置された第1非表示領域および表示領域の他側に配置された第2非表示領域が具備された基板と、基板上で第1非表示領域に具備され、第1方向に平行に延長された複数の電源ショートバーと、基板上で表示領域に具備され、第2方向に延長され複数の電源ショートバーに連結した複数の電源ライン、複数の電源ラインの間に具備された第1透過領域、および複数の電源ショートバーとの間に具備され、第1透過領域と同じ形状を有する第2透過領域とを含む。複数のショートバーは、少なくとも一端で互いに連結する。
【0011】
本発明の他の実施例に係る透明表示装置は、複数のサブ画素が配置された表示領域、表示領域の一側に配置された第1非表示領域および前記表示領域の他側に配置された第2非表示領域を具備した基板、基板上で第1非表示領域に具備され、第1方向に平行に延長され互いに離隔して配置された複数の画素電源ショートバー、複数の画素電源ショートバーそれぞれの先端を連結する第1画素電源連結電極、基板上で第1非表示領域に具備され、第1方向に平行に延長され互いに離隔して配置された複数の共通電源ショートバー、および複数の共通電源ショートバーそれぞれの先端を連結する第1共通電源連結電極を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、非表示領域に画素電源ショートバーおよび共通電源ショートバーそれぞれを複数個具備し、複数の画素電源ショートバーの間および複数の共通電源ショートバーの間に透過領域を具備することができる。本発明は、非表示領域に透過領域を具備することにより、非表示領域における透過率を向上させることができる。
【0013】
また、本発明は、非表示領域に具備された透過領域と表示領域に具備された透過領域が同一の形状を有するようにすることで、非表示領域においても表示領域と類似した透過率を具現することができる。
【0014】
また、本発明は、複数の画素電源ショートバーの先端を連結することにより、電流が画素電源ショートバーの先端に集まることを防止し、これにより、画素電源ショートバーと隣接するように配置された信号ラインまたは電極パターンの間に静電気が発生することを防止できる。
【0015】
また、本発明は、複数の共通電源ショートバーの先端を連結することにより、電流が共通電源ショートバーの先端に集まることを防止し、これにより、共通電源ショートバーと隣接するように配置された信号ラインまたは電極パターンの間に静電気が発生することを防止できる。
【0016】
また、本発明は、ゲート駆動部とグラウンドラインの間、画素電源ショートバーとグラウンドラインの間、および共通電源ショートバーとグラウンドラインの間に複数のダミーパターンを具備することで、静電気の発生を防止することができる。
【0017】
また、本発明は、非表示領域にカラーフィルタを具備し、表示領域に具備されたカラーフィルタと同じ形状にパターン形成することで、非表示領域における透過率と表示領域における透過率との間の差を最小化できる。これにより、本発明は、非表示領域の認知性を最小化させることができる。
【0018】
本発明において得られる効果は、以上に述べた効果に限定されるものではなく、言及していないまた他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野において、通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施例に係る表示装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る透明表示パネルを概略的に示す平面図である。
【
図4】複数の信号ラインと複数の駆動トランジスタが配置された一実施例を示す図である。
【
図8】
図7のII-II’の一例を示す断面図である。
【
図9】
図7のIII-III’の一例を示す断面図である。
【
図13】表示領域、第1非表示領域および第2非表示領域にカラーフィルタが具備された例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細には後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0021】
本明細書の実施例を説明するために図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0022】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0023】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0024】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0026】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを意味することができる。
【0027】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施することも可能であり、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0028】
以下では、本発明に係る透明表示装置の好ましい例を、添付した図を参照して詳細には説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。また、本発明を説明するにおいて、関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明は省略することができる。
【0029】
以下、添付した図を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細には説明することにする。
【0030】
図1は、本発明の一実施例に係る表示装置を示す斜視図である。
【0031】
以下で、X軸はゲートラインと平行な方向を示し、Y軸はデータラインと平行な方向を示し、Z軸は透明表示装置100の高さ方向を示す。
【0032】
本発明の一実施例に係る透明表示装置100は、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display)で具現された例を中心に説明したが、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置(PDP:Plasma display Panel)、量子ドット発光表示装置(QLED:Quantum dot Light Emitting display)または電気泳動表示装置(Electrophoresis display)でも具現され得る。
【0033】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る透明表示装置100は、透明表示パネル110、ソースドライブ集積回路(integrated circuit、以下「IC」という)210、軟性フィルム220、回路基板230、およびタイミング制御部240を含む。
【0034】
透明表示パネル110は、互いに向かい合う第1基板111と第2基板112を含む。第2基板112は、封止基板であり得る。第1基板111は、プラスチックフィルム(plastic film)、ガラス基板(glass substrate)、または半導体工程を用いて形成されたシリコンウエハ基板であり得る。第2基板112は、プラスチックフィルム、ガラス基板、または封止フィルムであり得る。このような第1基板111と第2基板112は、透明な材料からなり得る。
【0035】
スキャン駆動部は、透明表示パネル110の表示領域の一側または両側の外側の非表示領域に、GIP(gate driver in panel)方式で形成され得る。または、スキャン駆動部は、駆動チップで製作して軟性フィルムに実装し、TAB(tape automated bonding)方式で透明表示パネル110の表示領域の一側または両側の外側の非表示領域に付着することもできる。
【0036】
ソースドライブIC210が、駆動チップで製作される場合、COF(chip on film)またはCOP(chip on panel)方式で軟性フィルム220に実装され得る。
【0037】
透明表示パネル110の非表示領域には、電源パッド、データパッドのようなパッドが形成され得る。軟性フィルム220には、パッドとソースドライブIC210を連結する配線、パッドと回路基板230の配線を連結する配線が形成され得る。軟性フィルム220は、異方性導電フィルム(antisotropic conducting film)を用いて、パッド上に付着され、これにより、パッドと軟性フィルム220の配線が連結され得る。
【0038】
図2は、本発明の一実施例に係る透明表示パネルを概略的に示す平面図であり、
図3は、
図2のA領域を拡大した拡大図である。
図4は、複数の信号ラインと複数の駆動トランジスタが配置された一実施例を示す図であり、
図5は、
図4のI-I’の一例を示す断面図である。
【0039】
図2~
図5を参照すると、第1基板111は、画素(P)が形成され、画像を表示する表示領域(DA)と、画像を表示しない非表示領域(NDA)に区分され得る。
【0040】
非表示領域(NDA)には、複数のパッド(PAD)が配置されたパッド領域(PA)と少なくとも1つのスキャン駆動部205を含むことができる。
【0041】
スキャン駆動部205は、スキャンライン(SCANL1、SCANL2)に接続してスキャン信号を供給する。このようなスキャン駆動部205は、ゲートドライブインパネル(GATE driver in panel、GIP)方式で、表示領域(DA)の一側または両側に配置され得る。一例として、
図2に示したようにスキャン駆動部205は、表示領域(DA)の両側に配置され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。スキャン駆動部205は、表示領域(DA)の一側にのみ配置することもできる。
【0042】
表示領域(DA)は、
図3に示したように第1透過領域(TA1)と第1非透過領域(NTA1)を含む。第1透過領域(TA1)は、外部から入射する光の大部分を通過させる領域で、第1非透過領域(NTA1)は、外部から入射する光の大部分を透過させない領域である。一例として、第1透過領域(TA1)は、光透過率がα%、例えば、90%より大きい領域であり、第1非透過領域(NTA1)は、光透過率がβ%、例えば、50%より小さい領域であり得る。ここで、αはβより大きい値である。透明表示パネル110は、第1透過領域(TA1)によって、透明表示パネル110の背面に位置する事物または背景を見ることができる。
【0043】
第1非透過領域(NTA1)には、複数の画素(P)および複数の画素(P)それぞれに信号を供給するための複数の第1信号ライン(SL1)および複数の第2信号ライン(SL2)が具備され得る。
【0044】
複数の第1信号ライン(SL1)は、第1方向(X軸方向)に延長され得る。複数の第1信号ライン(SL1)それぞれは、少なくとも1つのスキャンライン(SCANL1、SCANL2)を含むことができる。
【0045】
以下では、第1信号ライン(SL1)が複数のラインを含む場合、1つの第1信号ライン(SL1)は、複数のラインからなる信号ライングループを意味することができる。例えば、第1信号ライン(SL1)が、2つのスキャンラインを含む場合、1つの第1信号ライン(SL1)は、2つのスキャンラインからなる信号ライングループを意味することができる。
【0046】
複数の第2信号ライン(SL2)は、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。複数の第2信号ライン(SL2)は、複数の第1信号ライン(SL1)と交差し得る。複数の第2信号ライン(SL2)それぞれは、画素電源ライン(VDDL)および共通電源ライン(VSSL)を含むことができる。一実施例において、複数の第2信号ライン(SL2)それぞれは、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)、および第2データライン(DL2)をさらに含むことができる。
【0047】
以下では、第2信号ライン(SL2)が複数のラインを含む場合、1つの第2信号ライン(SL2)は、複数のラインからなる信号ライングループを意味することができる。例えば、第2信号ライン(SL2)が2つのデータライン、画素電源ライン、共通電源ラインおよびリファレンスラインを含む場合、1つの第2信号ライン(SL2)は、2つのデータライン、画素電源ライン、共通電源ラインおよびリファレンスラインからなる信号ライングループを意味することができる。
【0048】
隣接する第1信号ライン(SL1)の間には、第1透過領域(TA1)が配置され得る。また、隣接する第2信号ライン(SL2)の間には、第1透過領域(TA1)が配置され得る。すなわち、第1透過領域(TA1)は、2つの第1信号ライン(SL1)および2つの第2信号ライン(SL2)によって囲まれ得る。
【0049】
画素(P)は、第1信号ライン(SL1)および第2信号ライン(SL2)の少なくとも1つと重畳するように具備され、所定の光を放出して画像を表示する。発光領域(EA)は、画素(P)で光を発光する領域に該当し得る。
【0050】
画素(P)のそれぞれは、第1サブ画素(P1)、第2サブ画素(P2)、第3サブ画素(P3)および第4サブ画素(P4)の中の少なくとも1つを含むことができる。第1サブ画素(P1)は、緑色光を放出する第1発光領域(EA1)を含み、第2サブ画素(P2)は、赤色光を放出する第2発光領域(EA2)を含み、第3サブ画素(P3)は、青色光を放出する第3発光領域(EA3)を含み、第4サブ画素(P4)は、白色光を放出する第4発光領域(EA4)を含むように具備され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。画素(P)それぞれは、赤色、緑色、青色および白色以外の色の光で発光するサブ画素を含むこともできる。また、それぞれのサブ画素(P1、P2、P3、P4)の配列順序を、様々に変更できる。
【0051】
以下では、説明の利便性のため、第1サブ画素(P1)が緑色光を放出する緑色サブ画素であり、第2サブ画素(P2)が赤色光を放出する赤色サブ画素であって、第3サブ画素(P3)が青色光を放出する青色サブ画素であって、第4サブ画素(P4)が白色光を放出する白色サブ画素であるものとして説明する。
【0052】
第1サブ画素(P1)および第2サブ画素(P2)は、第2信号ライン(SL2)に重畳するように具備され、第2信号ライン(SL2)に沿って交互に配置され得る。
【0053】
第3サブ画素(P3)および第4サブ画素(P4)は、第1信号ライン(SL1)に重畳するように具備され、第1信号ライン(SL1)に沿って交互に配置され得る。
【0054】
第1信号ライン(SL1)および第2信号ライン(SL2)が交差する領域には、
図3に示したように第3サブ画素(P3)および第4サブ画素(P4)が具備されるが、必ずしもこれに限定されない。
【0055】
他の実施例において、第1信号ライン(SL1)および第2信号ライン(SL2)が交差する領域には、第1サブ画素(P1)および第2サブ画素(P2)が具備され得る。このような場合、第3サブ画素(P3)および第4サブ画素(P4)は、第1信号ライン(SL1)および第2信号ライン(SL2)が交差する領域において、第1サブ画素(P1)および第2サブ画素(P2)を間に置いて互いに離隔して配置され得る。
【0056】
第1サブ画素(P1)、第2サブ画素(P2)、第3サブ画素(P3)および第4サブ画素(P4)のそれぞれには、キャパシタ、薄膜トランジスタなどを含む回路素子および発光素子が具備され得る。薄膜トランジスタは、スイッチングトランジスタ、センシングトランジスタおよび駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)を含むことができる。
【0057】
スイッチングトランジスタは、スキャンライン(SCANL1、SCANL2)に供給されるスキャン信号によってスイッチングされ、データライン(DL1、DL2)から供給されるデータ電圧を駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)に供給する役割をする。
【0058】
センシングトランジスタは、画質低下の原因となる駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)のしきい値電圧の偏差をセンシングする役割をする。
【0059】
駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)は、スイッチング薄膜トランジスタから供給されるデータ電圧によってスイッチングされ、画素電源ライン(VDDL)から供給される電源からデータ電流を生成し、サブ画素の第1電極120に供給する役割をする。駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)は、アクティブ層(ACT)、ゲート電極(GE)、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)を含む。
【0060】
キャパシタは、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)に供給されるデータ電圧を1フレームの間維持させる役割をする。キャパシタは、第1キャパシタ電極と第2キャパシタ電極を含むことができる。
【0061】
詳細には、第1基板111上には、アクティブ層(ACT)が具備され得る。アクティブ層(ACT)は、シリコン系半導体物質または酸化物系半導体物質で形成され得る。
【0062】
アクティブ層(ACT)と第1基板111の間には、
図5に示したようにアクティブ層(ACT)に入射する外部光を遮断するための遮光層(LS)が具備され得る。遮光層(LS)は、伝導性を有する物質から成り得、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)の中のいずれか1つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層からなり得る。このような場合、遮光層(LS)とアクティブ層(ACT)の間には、バッファ膜(BF)が具備され得る。
【0063】
アクティブ層(ACT)上には、ゲート絶縁膜(GI)が具備され得る。ゲート絶縁膜(GI)は、無機膜、例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはこれらの多重膜で形成され得る。
【0064】
ゲート絶縁膜(GI)上には、ゲート電極(GE)が具備され得る。ゲート電極(GE)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)の中のいずれか1つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成され得る。
【0065】
ゲート電極(GE)上には、層間絶縁膜(ILD)が具備され得る。層間絶縁膜(ILD)は、無機膜、例えば、シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、またはこれらの多重膜で形成され得る。
【0066】
層間絶縁膜(ILD)上には、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)が具備され得る。ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)は、ゲート絶縁膜(GI)と層間絶縁膜(ILD)を貫通するコンタクトホールを介して、アクティブ層(ACT)に接続し得る。
【0067】
ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)および銅(Cu)の中のいずれか1つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成され得る。
【0068】
ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)上には、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)を保護するためのパッシベーション膜(PAS)が具備され得る。パッシベーション膜(PAS)上には、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)による段差を平坦にするための平坦化膜(PLN)が具備され得る。平坦化膜(PLN)は、アクリル樹脂(acrylresin)、エポキシ樹脂(epoxyresin)、フェノール樹脂(phenolicresin)、ポリアミド樹脂(polyamidresin)、ポリアミド樹脂(polyimidresin)などの有機膜で形成され得る。
【0069】
平坦化膜(PLN)上には、第1電極120、発光層130、第2電極140からなる発光素子とバンク125が具備され得る。
【0070】
第1電極120は、平坦化膜(PLN)上に具備され、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)と連結し得る。詳細には、第1電極120は、平坦化膜(PLN)を貫通するコンタクトホールを介して、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)のソース電極(SE)またはドレイン電極(DE)連結し得る。これにより、第1電極120は、駆動トランジスタ(TR1、TR2、TR3、TR4)と電気的に連結し得る。
【0071】
このような第1電極120は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)別に具備され得る。第1サブ画素(P1)に1つの第1電極120が形成され、第2サブ画素(P2)に他の1つの第1電極120が形成され、第3サブ画素(P3)にまた他の1つの第1電極120が形成され、第4サブ画素(P4)にまた他の1つの第1電極120が形成され得る。そして、第1電極120は、第1透過領域(TA1)には具備されない。
【0072】
このような第1電極120は、アルミニウムとチタンの積層構造(Ti/Al/Ti)、アルミニウムとITOの積層構造(ITO/Al/ITO)、Ag合金およびAg合金とITOの積層構造(ITO/Ag合金/ITO)、MoTi合金、およびMoTi合金とITOの積層構造(ITO/MoTi合金/ITO)のような反射率の高い金属物質で形成され得る。Ag合金は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、および銅(Cu)などの合金であり得る。MoTi合金は、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)の合金であり得る。第1電極120は、アノード電極であり得る。
【0073】
バンク125は、平坦化膜(PLN)上に具備され得る。またバンク125は、第1電極120の間に具備され得る。そして、バンク125は、第1電極120それぞれの端部を覆って、第1電極120それぞれの一部が露出するように形成され得る。これにより、バンク125は、第1電極120それぞれの先端に電流が集中して発光効率が低下する問題が発生することを防止できる。
【0074】
バンク125は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)各々の発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)を定義することができる。サブ画素(P1、P2、P3、P4)それぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、第1電極120、発光層130、および第2電極140が順に積層され、第1電極120からの正孔と第2電極140からの電子が発光層130で互いに結合して発光する領域を示す。この場合、バンク125が形成された領域は、光を発光しないので非発光領域となり、バンク125が形成されずに第1電極120が露出した領域が、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)となり得る。
【0075】
バンク125は、アクリル樹脂(acrylresin)、エポキシ樹脂(epoxyresin)、フェノール樹脂(phenolicresin)、ポリアミド樹脂(polyamidresin)、ポリアミド樹脂(polyimidresin)などの有機膜で形成され得る。
【0076】
有機発光層130は、第1電極120上に具備され得る。有機発光層130は、正孔輸送層(holetransporting layer)、発光層(lightemitting layer)、および電子輸送層(electron transporting layer)を含むことができる。この場合、第1電極120と第2電極140に電圧が印加されると、正孔と電子がそれぞれ正孔輸送層と電子輸送層を介して発光層に移動するようになり、発光層で結合して発光することになる。
【0077】
一実施例において、有機発光層130は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)に共通に形成される共通層であり得る。ここで、発光層は、白色光を放出する白色発光層であり得る。
【0078】
他の実施例において、有機発光層130は、発光層がサブ画素(P1、P2、P3、P4)別に形成され得る。一例として、第1サブ画素(P1)には緑色光を放出する緑色発光層が形成され、第2サブ画素(P2)には赤色光を放出する赤色発光層が形成され、第3サブ画素(P3)には青色光を放出する青色発光層が形成され、第4サブ画素(P4)には白色光を放出する白色発光層が形成され得る。このような場合、有機発光層130の発光層は、第1透過領域(TA1)に形成されない。
【0079】
第2電極140は、有機発光層130およびバンク125上に具備され得る。第2電極140は、発光領域(EA)を含む第1非透過領域(NTA1)だけでなく、第1透過領域(TA1)にも具備され得るが、必ずしもこれに限定されない。第2電極140は、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)を含む第1非透過領域(NTA1)のみに具備され、透過率向上のために第1透過領域(TA1)に具備されないこともあり得る。
【0080】
このような第2電極140は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)に共通に形成され、同一の電圧を印加する共通層であり得る。第2電極140は、光を透過させることのできる伝導性物質からなり得る。一例として、第2電極140は、低抵抗金属物質、例えば、銀(Ag)、またはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)の合金により形成され得る。第2電極140は、カソード電極であり得る。
【0081】
発光素子の上には、封止膜150が具備され得る。封止膜150は、第2電極140上で、第2電極140を覆うように形成され得る。封止膜150は、有機発光層130と第2電極140に酸素または水分が浸透するのを防止する役割をする。このために、封止膜150は、少なくとも1つの無機膜と少なくとも一の有機膜とを含むことができる。
【0082】
一方、
図5に示していないが、第2電極140と封止膜150の間に、キャッピング層(Capping Layer)が追加で形成され得る。
【0083】
封止膜150上には、カラーフィルタ(CF)が具備され得る。カラーフィルタ(CF)は、第1基板111と向かい合う第2基板112の一面上に具備され得る。このような場合、封止膜150が具備された第1基板111とカラーフィルタ(CF)が具備された第2基板112は、別途の接着層160によって合着され得る。ここで、接着層160は、透明な接着レジン層(optically clear resin layer, OCR)または透明な接着レジンフィルム(optically clear adhesive film、OCA)であり得る。
【0084】
カラーフィルタ(CF)は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)別にパターン形成され得る。詳細には、カラーフィルタ(CF)は、第1カラーフィルタ、第2カラーフィルタおよび第3カラーフィルタを含むことができる。第1カラーフィルタは、第1サブ画素(P1)の発光領域(EA1)に対応するように配置され、緑色光を透過させる緑色カラーフィルタであり得る。第2カラーフィルタは、第2サブ画素(P2)の発光領域(EA2)に対応するように配置され、赤色光を透過させる赤色カラーフィルタであり得る。第3カラーフィルタは、第3サブ画素(P3)の発光領域(EA3)に対応するように配置され、青色光を透過させる青色カラーフィルタであり得る。カラーフィルタ(CF)は、白色サブ画素の第4サブ画素(P4)の発光領域(EA4)に対応するように配置される第4カラーフィルタをさらに含むこともできる。このような場合、第4カラーフィルタは、白色光を透過させる透明な有機物質からなり得る。
【0085】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、偏光板を使用せず、第2基板112にカラーフィルタ(CF)を形成することを特徴とする。透明表示パネル110に偏光板を付着すると、偏光板により透明表示パネル110の透過率が減少するようになる。一方、透明表示パネル110に偏光板を付着しなければ、外部から入射した光が電極に反射する問題が発生する。
【0086】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、偏光板を付着しないことにより透過率が減少することを防止できる。また、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、第2基板112にカラーフィルタ(CF)を形成することにより、外部から入射した光の一部をカラーフィルタ(CF)が吸収し、電極に反射することを防止できる。すなわち、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、透過率を減少させずに外光反射率を減らすことができる。
【0087】
一方、カラーフィルタ(CF)の間およびカラーフィルタ(CF)と第1透過領域(TA1)の間には、ブラックマトリックス(BM)が具備され得る。ブラックマトリックス(BM)は、サブ画素(P1、P2、P3、P4)間に具備され、隣接するサブ画素(P1、P2、P3、P4)間に混色が発生することを防止できる。
【0088】
このようなブラックマトリックス(BM)は、光を吸収する物質、例えば、可視光線波長帯の光を全て吸収するブラック染料(blackdye)を含むことができる。
【0089】
以下では、
図4~
図5を参照し、第1信号ライン(SL1)、第2信号ライン(SL2)および駆動トランジスタ(TR)が配置された一実施例について、詳細に説明することにする。
【0090】
前述したように、表示領域(DA)は、第1透過領域(TA1)と第1非透過領域(NTA1)を含む。第1非透過領域(NTA1)は、隣接する透過領域(TA)間で第1方向(X軸方向)に延長されるか、または隣接する透過領域(TA)間で第2方向(Y軸方向)に延長され得る。
【0091】
第1非透過領域(NTA1)には、第2信号ライン(SL2)および第2信号ライン(SL2)と重畳するように配置されたサブ画素数(P1、P2)それぞれの駆動トランジスタ(TR1、TR2)が配置され得る。一例として、第1および第2サブ画素(P1、P2)は、第2信号ライン(SL2)と重畳するように具備され、第2信号ライン(SL2)に沿って交互に配置され得る。第1非透過領域(NTA1)には、第2信号ライン(SL2)、第1サブ画素(P1)の第1駆動トランジスタ(TR1)および第2サブ画素(P2)の第2駆動トランジスタ(TR2)が配置され得る。
【0092】
第2信号ライン(SL2)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。第2信号ライン(SL2)は、複数の信号ラインを含むことができ、一例として、電源ラインを含むことができる。電源ラインは、第1電源ラインおよび第2電源ラインを含むことができる。
【0093】
第1電源ラインは、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。一実施例において、第1電源ラインは、サブ画素(P1、P2、P3、P4)それぞれの第1電極120に第1電源を供給する画素電源ライン(VDDL)であり得る。
【0094】
第2電源ラインは、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第1電源ラインと平行に第2方向(Y軸方向)に延長され得る。一実施例において、第2電源ラインは、サブ画素(P1、P2、P3、P4)それぞれの第2電極140に、第2電源を供給する共通電源ライン(VSSL)であり得る。
【0095】
一例として、第2信号ライン(SL2)は、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)および第2データライン(DL2)をさらに含むことができる。
【0096】
詳細には、リファレンスライン(REFL)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。リファレンスライン(REFL)は、表示領域(DA)に具備されたサブ画素(P1、P2、P3、P4)それぞれの駆動トランジスタ(TR)に、基準電圧(または初期化電圧、センシング電圧)を供給することができる。
【0097】
第1データライン(DL1)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、リファレンスライン(REFL)の第1側に配置され、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。第1データライン(DL1)は、表示領域(DA)に具備されたサブ画素(P1、P2、P3、P4)のうちの少なくとも一部に、データ電圧を供給することができる。
【0098】
一例として、第1データライン(DL1)は、リファレンスライン(REFL)の第1側に配置された第2サブ画素(P2)の第2駆動トランジスタ(TR2)および第3サブ画素(P3)の第3駆動トランジスタ(TR3)に、第1データ電圧を供給することができる。
【0099】
第2データライン(DL2)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、リファレンスライン(REFL)の第2側に配置され、第2方向(Y軸方向)に延長され得る。ここで、リファレンスライン(REFL)の第2側は、第1側と向き合う側であり得る。例えば、第1側がリファレンスライン(REFL)の左側であれば、第2側は、リファレンスライン(REFL)の右側であり得る。第2データライン(DL2)は、表示領域(DA)に具備されたサブ画素(P1、P2、P3、P4)のうち、第1データライン(DL2)と連結したサブ画素を除いた残りに、データ電圧を供給することができる。
【0100】
一例として、第2データライン(DL2)は、リファレンスライン(REFL)の第2側に配置された第1サブ画素(P1)の第1駆動トランジスタ(TR1)および第4サブ画素(P4)の第4駆動トランジスタ(TR4)に、第2データ電圧を供給することができる。
【0101】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)が第1および第2データライン(DL1、DL2)に隣接して配置されなくても良い。リファレンスライン(REFL)は、一定の電圧が印加されるのに対し、データライン(DL1、DL2)には、データ電圧がパルス形態で印加され得る。リファレンスライン(REFL)が、データライン(DL1、DL2)に隣接するように配置されると、データライン(DL1、DL2)に電圧変動が発生する際、リファレンスライン(REFL)およびデータライン(DL1、DL2)の間で、カップリング(capacitive coupling)によるクロストーク(crosstalk)現象が発生し得る。このような場合、リファレンスライン(REFL)の電圧が変動し得、さらにはサブ画素(P1、P2、P3、P4)の輝度が変更され得る。これにより、暗線または輝線が発生し得る。
【0102】
透明表示パネル110は、光透過率を確保するために広い面積の第1透過領域(TA1)が具備され、相対的に狭い面積の第1非透過領域(NTA1)が具備され得る。複数の信号ラインは、透過性を有しないので、第1非透過領域(NTA1)に配置され得る。ここで、透明表示パネル110は、一般表示パネルと比べて狭い面積の第1非透過領域(NTA1)に複数の信号ラインが配置されるので、信号ライン間の離隔距離が狭くならざるを得ない。このような理由で、透明表示パネル110では、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)間の寄生容量が増加し、カップリングによるクロストーク現象がより深刻に発生し得る。
【0103】
本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、限られた空間でリファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)間の寄生容量を最小化するために、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)を隣接するように配置できない。
【0104】
詳細には、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)と第1データライン(DL1)の間に、画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)が配置され、リファレンスライン(REFL)と第1データライン(DL1)は隣接して配置できない。また、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)と第2データライン(DL2)の間に、画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)が配置され、リファレンスライン(REFL)と第2データライン(DL2)は隣接して配置できない。画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)は、パルス形態ではなく一定の電源電圧が印加されるので、リファレンスライン(REFL)に及ぶ影響を非常に少なくすることができる。
【0105】
すなわち、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)の間に、異なる信号ラインを配置することで、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)間の離隔距離を増加させることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)の間で寄生容量を減らすことができる。
【0106】
一方、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)およびデータライン(DL1、DL2)が、互いに異なる層に具備され得る。詳細には、リファレンスライン(REFL)は、第1層に具備され、データライン(DL1、DL2)は、第1層と異なる第2層に具備され得る。
【0107】
一実施例において、リファレンスライン(REFL)は、駆動トランジスタ(TR)を成す構成の中の1つと同一の層に具備され得る。詳細には、リファレンスライン(REFL)は、駆動トランジスタ(TR)のアクティブ層(ACT)、ゲート電極(GE)、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)のいずれか1つと同じ層に具備され得る。例えば、リファレンスライン(REFL)は、
図5に示したようにゲート電極(GE)と同一の層に具備され得る。
【0108】
一実施例において、データライン(DL1、DL2)は、駆動トランジスタ(TR)および基板111の間に具備され得る。一例として,データライン(DL1、DL2)は、
図5に示したように遮光層(LS)と同一の層に具備され得る。
【0109】
本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)およびデータライン(DL1、DL2)を互いに異なる層に具備することで、限られた空間でリファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)間の離隔距離を極大化させることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、リファレンスライン(REFL)とデータライン(DL1、DL2)の間で寄生容量を最小化させられる。
【0110】
一方、第1駆動トランジスタ(TR1)および第2駆動トランジスタ(TR2)は、一直線上に配置されず、ジグザグ形態に配置され得る。詳細には、第1駆動トランジスタ(TR1)は、
図4に示したように、第1非透過領域(NTA1)で、第2方向(Y軸方向)と平行な第1中心線の一側に配置され、第2駆動トランジスタ(TR2)は、第1中心線の右側に配置され得る。
【0111】
すなわち、第1駆動トランジスタ(TR1)は、リファレンスライン(REFL)の第2側に配置され、第2データライン(DL2)および第1透過領域(TA1)の間に具備され得る。第2駆動トランジスタ(TR2)は、リファレンスライン(REFL)の第1側に配置され、第1データライン(DL1)および第1透過領域(TA1)の間に具備され得る。
【0112】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1駆動トランジスタ(TR1)および第2駆動トランジスタ(TR2)を、ジグザグ形態に配置することを特徴とする。
【0113】
例えば、第1駆動トランジスタ(TR1)および第2駆動トランジスタ(TR2)が、リファレンスライン(REFL)の第1側で一直線上に配置されると仮定する。
【0114】
第1駆動トランジスタ(TR1)は、第1データライン(DL1)に接続し、第2駆動トランジスタ(TR2)は、第2データライン(DL2)に接続し得る。ここで、第2駆動トランジスタ(TR2)と第2データライン(DL2)を連結する連結ラインは、第1データライン(DL1)、画素電源ライン(VDDL)、リファレンスライン(REFL)および共通電源ライン(VSSL)を横断しなければならない。これにより、第2駆動トランジスタ(TR2)と第2データライン(DL2)を連結する連結ラインは、長さが長くなり、抵抗によってデータ電圧に損失が発生し得る。
【0115】
また、第1駆動トランジスタ(TR1)と第1データライン(DL1)を連結する連結ラインと第2駆動トランジスタ(TR2)と第2データライン(DL2)を連結する連結ラインは、長さが互いに異なるため、データ電圧に偏差が発生し得る。
【0116】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1駆動トランジスタ(TR1)と第2データライン(DL2)を連結する連結ラインと第2駆動トランジスタ(TR2)と第1データライン(DL1)を連結する連結ラインが、同一または類似の長さを有するように、第1駆動トランジスタ(TR1)および第2駆動トランジスタ(TR2)をジグザグ形態で配置することができる。
【0117】
これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1駆動トランジスタ(TR1)および第2駆動トランジスタ(TR2)それぞれに印加される信号電圧に偏差が発生することを防止できる。
【0118】
また、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第2および第1データライン(DL2、DL1)と第1および第2駆動トランジスタ(TR1、TR2)を連結する連結ラインの長さを最小化させることができる。本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、データ電圧のような信号電圧に損失が発生することを防止できる。
【0119】
また、第1非透過領域(NTA1)には、第1信号ライン(SL1)および第1信号ライン(SL1)と重畳するように配置されたサブ画素(P3、P4)それぞれの駆動トランジスタ(TR3、TR4)が配置され得る。一例として、第3および第4サブ画素(P3、P4)は、第1信号ライン(SL1)と重畳するように具備され、第1信号ライン(SL1)に沿って交互に配置され得る。第1非透過領域(NTA1)には、第1信号ライン(SL1)、第3サブ画素(P3)の第3駆動トランジスタ(TR3)および第4サブ画素(P4)の第4駆動トランジスタ(TR4)が配置され得る。
【0120】
第1信号ライン(SL1)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第1方向(X軸方向)に延長され得る。第1信号ライン(SL1)は、複数の信号ラインを含むことができ、一例として、少なくとも1つのスキャンライン(SCANL1、SCANL2)を含むことができる。
【0121】
以下では、第1非透過領域(NTA1)に2つのスキャンライン(SCANL1、SCANL2)が具備されことを説明しているが、必ずしもこれに限定されるわけではない。第1非透過領域(NTA1)には、1つのスキャンラインだけを具備することもできる。
【0122】
詳細には、第1スキャンライン(SCANL1)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第1方向(X軸方向)に延長され得る。第1スキャンライン(SCANL1)は、表示領域(DA)に具備されたサブ画素(P1、P2、P3、P4)のうちの少なくとも一部にスキャン信号を供給することができる。
【0123】
一例として、第1スキャンライン(SCANL1)は、第1サブ画素(P1)の第1駆動トランジスタ(TR1)および第3サブ画素(P3)の第3駆動トランジスタ(TR3)に、第1スキャン信号を供給することができる。
【0124】
第2スキャンライン(SCANL2)は、第1非透過領域(NTA1)に具備され、第1方向(X軸方向)に延長され得る。第2スキャンライン(SCANL2)は、表示領域(DA)に具備されたサブ画素(P1、P2、P3、P4)のうちの第1スキャンライン(SCANL1)と連結したサブ画素を除いた残りに、スキャン信号を供給することができる。
【0125】
一例として、第2スキャンライン(SCANL2)は、第2サブ画素(P2)の第2駆動トランジスタ(TR2)および第4サブ画素(P4)の第4駆動トランジスタ(TR4)に、第2スキャン信号を供給することができる。
【0126】
第1および第2スキャンライン(SCANL1、SCNAL2)は、第2信号ライン(SL2)と異なる層に形成され得る。詳細には、第1および第2スキャンライン(SCANL1、SCNAL2)は、第1データライン(DL1)、リファレンスライン(REFL)および第2データライン(DL2)と異なる層に形成され得る。
【0127】
一実施例において、第1および第2スキャンライン(SCANL1、SCNAL2)は、駆動トランジスタ(TR)を成す構成の中の1つと同一の層に具備され得る。詳細には、第1および第2スキャンライン(SCANL1、SCNAL2)は、駆動トランジスタ(TR)のアクティブ層(ACT)、ゲート電極(GE)、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)のいずれか1つと同一の層に具備され得る。一例として、第1および第2スキャンライン(SCANL1、SCNAL2)は、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)と同一の層に具備され得る。
【0128】
再び
図2を参照すると、非表示領域(NDA)は、パッド(PAD)が配置されたパッド領域(PA)および少なくとも1つのスキャン駆動部205が具備され得る。
【0129】
詳細には、非表示領域(NDA)は、表示領域(DA)の一側に配置された第1非表示領域(NDA1)、表示領域(DA)の一側と垂直な他側に配置された第2非表示領域(NDA2)、表示領域(DA)を間に置いて第1非表示領域(NDA1)と平行に配置された第3非表示領域(NDA3)、および表示領域(DA)を間に置いて第2非表示領域(NDA2)と平行に配置された第4非表示領域(NDA4)を含むことができる。ここで、パッド(PAD)は、第3非表示領域(NDA3)に配置され得る。
【0130】
第1非表示領域(NDA1)には、表示領域(DA)に具備された複数の画素電源ライン(VDDL)と連結した画素電源ショートバー(shorting bar)(VDD)、および表示領域(DA)に具備された複数の共通電源ライン(VSSL)と連結した共通電源ショートバー(VSS)が具備され得る。
【0131】
第2非表示領域(NDA2)および第4非表示領域(NDA4)の中のいずれか1つには、スキャン駆動部205が具備され得る。スキャン駆動部205は、スキャンラインに接続してスキャン信号を供給する。このようなスキャン駆動部205は、ゲートドライブインパネル(gatedriver in panel、GIP)方式で、表示領域(DA)の一側または両側に配置され得る。一例として、
図2に示したようにスキャン駆動部205は、第2非表示領域(NDA3)に形成され、他の1つのスキャン駆動部205は、第4非表示領域(NDA4)に形成され得るが、必ずしもこれに限定されるわけではない。スキャン駆動部205は、第2非表示領域(NDA2)および第4非表示領域(NDA4)の中のいずれかに1つのみに形成することもできる。
【0132】
一方、第1非表示領域(NDA1)、第2非表示領域(NDA2)、および第4非表示領域(NDA4)には、グラウンドライン(GND)が具備され得る。グラウンドライン(GND)は、基板111の少なくとも一側の端に具備され得る。一例として、グラウンドライン(GND)は、基板111の複数の側のうち、パッド領域(PA)が配置された側を除いた側の端に沿って具備され得る。
【0133】
以下では、非表示領域(NDA)に具備された画素電源ショートバー(VDD)、共通電源ショートバー(VSS)、スキャン駆動部205およびグラウンドライン(GND)について、より詳細に説明することにする。
【0134】
図6は、
図2のB領域を拡大した拡大図である。
図7は、
図6のC領域を示す図であり、
図8は、
図7のII-II’の一例を示す断面図で、
図9は、
図7のIII-III’の一例を示す断面図である。
図10は、
図6のD領域を示す図で、
図11は、
図6のE領域を示す図で、
図12は、
図6のF領域を示す図であり、
図13は、表示領域、第1非表示領域および第2非表示領域にカラーフィルタが具備された例を示す図である。
【0135】
表示領域(DA)は、
図3で説明したように第1非透過領域(NTA1)および第1非透過領域(NTA1)の間に具備された第1透過領域(TA1)を含むことができる。第1透過領域(TA1)は、外部から入射する光の大部分を通過させる領域であり、第1非透過領域(NTA1)は、外部から入射する光の大部分を透過させない領域である。
【0136】
第1非透過領域(NTA1)には、画素電源ライン(VDDL)、共通電源ライン(VSSL)、リファレンスライン、データライン、スキャンライン(SCANL1、SCANL2)、およびサブ画素(P1、P2、P3、P4)が具備され得る。
【0137】
スキャンライン(SCANL1、SCANL2)は、第1方向(X軸方向)に延長され得、表示領域(DA)で画素電源ライン(VDDL)、共通電源ライン(VSSL)、リファレンスライン、データラインと交差し得る。
【0138】
画素電源ライン(VDDL)、共通電源ライン(VSSL)、リファレンスライン、データラインは、表示領域(DA)で第2方向(Y軸方向)に延長され得る。
【0139】
第1非表示領域(NDA1)は、第2非透過領域(NTA2)および第2非透過領域(NTA2)の間に具備された第2透過領域(TA2)を含むことができる。第2透過領域(TA2)は、第1透過領域(TA1)のように外部から入射する光をほぼそのまま通過させる領域であり、第2非透過領域(NTA2)は、第1非透過領域(NTA1)のように外部から入射する光の大部分を透過させない領域である。
【0140】
第2非透過領域(NTA2)には、画素電源ショートバー(VDD)、共通電源ショートバー(VSS)、画素電源ライン(VDDL)および共通電源ライン(VSSL)が具備され得る。
【0141】
画素電源ショートバー(VDD)は、第2非透過領域(NTA2)で第1方向(X軸方向)に延長され得る。ここで、第2非透過領域(NTA2)に具備された画素電源ショートバー(VDD)は、複数個であり得る。画素電源ショートバー(VDD)は、
図6に示したように、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)、すなわち、2つを含むことができるが、必ずしもこれに限定されない。画素電源ショートバー(VDD)は、3個以上でもあり得る。
【0142】
このように画素電源ショートバー(VDD)が複数個ある場合、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれは、第1方向(X軸方向)に平行に延長され、互いに離隔配置され得る。そして、第2非透過領域(NTA2)には、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)を連結する第1画素電源連結電極(VDC1)および第2画素電源連結電極(VDC2)を含むことができる。
【0143】
第1画素電源連結電極(VDDC1)は、
図10に示したように第2方向に延長され、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)の少なくとも一端を連結することができる。一例として、1つの第1画素電源連結電極(VDDC1)は、第1画素電源ショートバー(VDD1)の一端と第2画素電源ショートバー(VDD2)の一端を連結することができる。他の1つの第1画素電源連結電極(VDDC1)は、第1画素電源ショートバー(VDD1)の他端と、第2画素電源ショートバー(VDD2)の他端を連結することができる。
【0144】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の画素電源ショートバー(VDD1、VDD2)の先端を連結させることを特徴とする。電極パターンは、先端に電流が集まる現象が発生し得る。このような電極パターンは、先端が突出して互いに隣接して配置されると、電流が集まる現象により先端と先端の間で静電気が発生し得る。本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の画素電源ショートバー(VDD1、VDD2)の先端を、第1画素電源連結電極(VDC1)を介して連結させることにより、複数の画素電源ショートバー(VDD1、VDD2)それぞれの先端に電流が集まらないようにすることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の画素電源ショートバー(VDD1、VDD2)が隣接するように配置された異なる電極または信号ラインとの間に静電気が発生することを防止できる。
【0145】
一方、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第2非透過領域(NTA2)で第2方向(Y軸方向)に延長され、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)を連結することができる。第2画素電源連結電極(VDDC2)は、2つの第1画素電源連結電極(VDC1)の間に配置され得る。詳細には、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの一端を連結する1つの第1画素電源連結電極(VDDC1)、および第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの他端を連結する他の1つの第1画素電源連結電極(VDDC1)間に複数個が配置され得る。
【0146】
このような第2画素電源連結電極(VDDC2)は、1つのラインからなり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。第2画素電源連結電極(VDDC2)は、互いに離隔した複数のラインからなっても良い。
【0147】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第2非透過領域(NTA2)で第2方向に具備された第2画素電源連結電極(VDDC2)を複数のラインで具備することにより、複数の信号ラインが具備された第1非透過領域(NTA1)と類似した構造を有するようにすることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、表示領域(DA)と第1非透過領域(NTA1)の間の差異を最小化させることができる。
【0148】
一方、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)の間には、第2透過領域(TA2)が具備され得る。
【0149】
第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)の間に具備された第2透過領域(TA2)は、表示領域(DA)に具備された第1透過領域(TA1)と実質的に同一の形状または同一の光透過率を有することができる。ここで、実質的に同一の形状は、平面上で現れる形状の性質が同一であることを意味する。大きさまたは比率は、同じであることも異なることもある。
【0150】
一例として、表示領域(DA)に具備された第1透過領域(TA1)は、矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸かったりするが、必ずしもこれに限定されるわけではない。このような場合、第2透過領域(TA2)もまた、矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸くかったりし得る。
【0151】
一方、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)が具備された第2非透過領域(NTA2)は、第1方向と垂直な第2方向の幅(W2)が、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)と実質的に同一であり得る。
【0152】
第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれは、第2非透過領域(NTA2)内で第1方向に配置され得る。これにより、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれは、
図7に示したように第2非透過領域(NTA2)の第2方向の幅(W2)と同一の幅(W3)を有するか、または第2非透過領域(NTA2)の第2方向の幅(W2)より狭い幅(W3)を有することができる。
【0153】
結果的に、第1非表示領域(NDA1)に配置された複数の画素電源ショートバー(VDD)は、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)と同一の幅(W3)を有するか、第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)より狭い幅(W3)を有することができる。
【0154】
一方、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第1画素電源ショートバー(VDD1)と第2画素電源ショートバー(VDD2)の間で、第2方向に延長され得る。第2画素電源連結電極(VDDC2)が具備された第2非透過領域(NTA2)は、第1方向の幅(W5)が表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第1方向の幅(W4)と実質同一であり得る。
【0155】
第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第2非透過領域(NTA2)内で第2方向に配置され得る。これにより、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W5)と同一の幅(W6)を有するか、または第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W5)よりも狭い幅(W6)を有することができる。
【0156】
第2画素電源連結電極(VDDC2)は、1つのラインで具備され得るが、必ずしもこれに限定されない。第2画素電源連結電極(VDDC2)は、
図7に示したように複数のラインで具備することもできる。また、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第2非透過領域(NTA2)内で共通電源ライン(VSSL)と平行に配置することもできる。このような場合、第2画素電源連結電極(VDDC2)は、第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W5)より狭い幅(W6)を有することができる。
【0157】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)に具備された複数の画素電源ショートバー(VDD)が、広い幅を有しない。本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、画素電源ショートバー(VDD)の幅(W3)を、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の幅(W1)と同一または狭く形成することにより、第1非表示領域(NDA1)内で第2透過領域(TA2)を広く確保することができる。
【0158】
一方、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、画素電源ショートバー(VDD)を複数個で形成することにより、画素電源ショートバー(VDD)の総面積を増加させることができる。
【0159】
さらに、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、画素電源ショートバー(VDD)の総面積をより増加させるために、画素電源ショートバー(VDD)を複数の金属層に形成することができる。
【0160】
詳細には、画素電源ショートバー(VDD)は、複数の金属層からなり得る。一例として、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれは、
図8に示したように、第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)および第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)上に具備された第2金属層(VDD1-2、VDD2)を含むことができる。第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)は、少なくとも一部で第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)と重畳し、第1コンタクトホール(CH1)を介して互いに接続し得る。
【0161】
ここで、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)は、表示領域(DA)から延長された画素電源ライン(VDL)と同一の層に具備され得る。一例として、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)は、遮光層(LS)と同一の層に具備され得る。第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)は、遮光層(LS)と同時に同一の物質で具備され得る。
【0162】
第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)は、抵抗が低く、不透明な金属物質からなり得る。一例として、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)は、表示領域(DA)に具備された駆動トランジスタ(T)のソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)と同一の層に具備され得る。第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)は、駆動トランジスタ(T)のソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)と同時に同一の物質で具備され得る。このような場合、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)は、層間絶縁膜(ILD)、ゲート絶縁膜(GI)およびバッファ層(BF)を貫通する複数の第1コンタクトホール(CH1)を介して、第1金属層(VDD1-1、VDD2)に接続し得る。
【0163】
本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)に具備される複数の画素電源ショートバー(VDD1、VDD2)それぞれを二重層で具備することにより、画素電源ショートバー(VDD)の総面積を増加させることができる。これにより、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、画素電源ショートバー(VDD)の幅(W3)を狭く形成するにもかかわらず、画素電源ショートバー(VDD)の抵抗が増加することを防止できる。
【0164】
また、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)を、複数の第1コンタクトホール(CH1)を介して、第1画素電源ショートバー(VDD1)および第2画素電源ショートバー(VDD2)それぞれの第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)に接続させることで、第1金属層(VDD1-1、VDD2-1)と第2金属層(VDD1-2、VDD2-2)が、安定的に接続し得るようにする。
【0165】
共通電源ショートバー(VSS)は、第2非透過領域(NTA2)で第1方向(X軸方向)に延長し得る。ここで、第2非透過領域(NTA2)に具備された共通電源ショートバー(VSS)は、複数個であり得る。共通電源ショートバー(VSS)は、
図6に示したように、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)、すなわち、3つを含むことができるが、必ずしもこれに限定されるわけではない。共通電源ショートバー(VSS)は、2つまたは4つ以上でもあり得る。
【0166】
このように共通電源ショートバー(VSS)が複数個の場合、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれは、第1方向(X軸方向)に平行に延長され、互いに離隔して配置され得る。そして、第2非透過領域(NTA2)には、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)を連結する第1共通電源連結電極(VSSC1)および第2共通電源連結電極(VSSC2)を含むことができる。
【0167】
第1共通電源連結電極(VSSC1)は、
図10に示したように第2方向に延長され、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)の少なくとも一端を連結することができる。一例として、1つの第1共通電源連結電極(VSSC1)は、第1共通電源ショートバー(VSS1)の一端、第2共通電源ショートバー(VSS2)の一端および第3共通電源ショートバー(VSS3)の一端を連結することができる。他の1つの第1共通電源連結電極(VSSC1)は、第1共通電源ショートバー(VSS1)の他端、第2共通電源ショートバー(VSS2)の他端および第3共通電源ショートバー(VSS3)の他端を連結することができる。
【0168】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の共通電源ショートバー(VSS1、VSS2、VSS3)の先端を連結させることを特徴とする。電極パターンは、先端に電流が集まる現象が発生し得る。このような電極パターンは、先端が突出して互いに隣接して配置されると、電流が集まる現象により先端と先端の間で静電気が発生し得る。本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の共通電源ショートバー(VSS1、VSS2、VSS3)の先端を、第1共通電源連結電極(VSSC1)を介して連結させることにより、複数の共通電源ショートバー(VSS1、VSS2、VSS3)それぞれの先端に電流が集まらないようにすることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の共通電源ショートバー(VSS1、VSS2、VSS3)等が隣接するように配置された他の電極または信号ライン間に静電気が発生することを防止できる。
【0169】
一方、第2共通電源連結電極(VSSC2)は、第2非透過領域(NTA2)で第2方向(Y軸方向)に延長され、第1共通電源ショートバー(VSS1)と第2共通電源ショートバー(VSS2)を連結するか、または第2共通電源ショートバー(VSS2)と第3共通電源ショートバー(VSS3)を連結することができる。第2共通電源連結電極(VSSC2)は、2つの第1共通電源連結電極(VSSC1)の間に配置され得る。詳細には、第2共通電源連結電極(VSSC2)は、第1共通電源ショートバー(VSS1)の一端、第2共通電源ショートバー(VSS2)の一端および第3共通電源ショートバー(VSS3)の一端を連結する1つの第1共通電源連結電極(VSSC1)、および第1共通電源ショートバー(VSS1)の他端、第2共通電源ショートバー(VSS2)の他端および第3共通電源ショートバー(VSS3)の他端を連結する他の1つの第1共通電源連結電極(VSSC1)の間に複数個配置され得る。
【0170】
このような第2共通電源連結電極(VSSC2)は、1つのラインからなり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。第2共通電源連結電極(VSSC2)は、互いに離隔した複数のラインからなることもできる。
【0171】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第2非透過領域(NTA2)で第2方向に具備された第2共通電源連結電極(VSSC2)を複数のラインで具備することで、複数の信号ラインが具備された第1非透過領域(NTA1)と類似した構造を有することができるようにできる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、表示領域(DA)と第1非表示領域(NTA1)の間の差異を最小化させることができる。
【0172】
一方、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)の間には、第2透過領域(TA2)が具備され得る。
【0173】
第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)の間に具備された第2透過領域(TA2)は、表示領域(DA)に具備された第1透過領域(TA1)と実質的に同一の形状を有することができる。ここで、実質的に同一の形状は、平面上で現れる形状の性質が同一であることを意味する。大きさまたは比率は、同じであることも異なることもあり得る。
【0174】
一例として、表示領域(DA)に具備された第1透過領域(TA1)は、矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸かったりするが、必ずしもこれに限定されるわけではない。このような場合、第2透過領域(TA2)も矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸かったりし得る。
【0175】
一方、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)が具備された第2非透過領域(NTA2)は、第1方向と垂直な第2方向の幅(W7)が、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)と実質的に同じであり得る。
【0176】
第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれは、第2非透過領域(NTA2)内で第1方向に配置され得る。これにより、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれは、
図7に示したように第2非透過領域(NTA2)の第2方向の幅(W7)と同一の幅(W8)を有するか、または第2非透過領域(NTA2)の第2方向の幅(W7)より狭い幅(W8)を有することができる。
【0177】
結果的に、第1非表示領域(NDA1)に配置された複数の共通電源ショートバー(VSS)は、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)と同一の幅(W8)を有するか、第1非透過領域(NTA1)の第2方向の幅(W1)よりも狭い幅(W8)を有し得る。
【0178】
一方、第2共通電源連結電極(VSSC2)は、第1共通電源ショートバー(VSS1)と第2共通電源ショートバー(VSS2)の間または第2共通電源ショートバー(VSS2)と第3共通電源ショートバー(VSS3)の間で、第2方向に延長され得る。第2共通電源連結電極(VSSC2)が具備された第2非透過領域(NTA2)は、第1方向の幅(W9)が、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の第1方向の幅(W4)と実質的に同一であり得る。
【0179】
第2共通電源連結電極(VSSC2)は、第2非透過領域(NTA2)内で第2方向に配置され得る。これにより、第2共通電源連結電極(ASSC2)は、第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W9)と同一の幅(W10)を有するか、第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W9)より狭い幅(W10)を有することができる。
【0180】
第2共通電源連結電極(VSSC2)は、1つのラインで具備され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。第2共通電源連結電極(VSSC2)は、
図7に示したように複数のラインで具備することもできる。このような場合、第2共通電源連結電極(ASSC2)は、第2非透過領域(NTA2)の第1方向の幅(W9)より狭い幅(W10)を有することができる。
【0181】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)に具備された複数の共通電源ショートバー(VSS)が、広い幅を有しない。本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、共通電源ショートバー(VSS)の幅(W8)を、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)の幅(W1)と同一または狭く形成することで、第1非表示領域(NDA1)内で第2透過領域(TA2)を広く確保することができる。
【0182】
一方、本発明の実施例に係る透明表示パネル110は、共通電源ショートバー(VSS)を複数個で形成することで、共通電源ショートバー(VSS)の総面積を増加させることができる。
【0183】
さらに、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、共通電源ショートバー(VSS)の総面積をさらに増加させるため、共通電源ショートバー(VSS)を複数の金属層に形成することができる。
【0184】
詳細には、共通電源ショートバー(VSS)は、複数の金属層からなり得る。一例として、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれは、
図9に示したように第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)および第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)上に具備された第2金属層(VSS1-2、VSS2)を含むことができる。第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)は、少なくとも一部で第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)と重畳し、第2コンタクトホール(CH2)を介して互いに接続し得る。
【0185】
ここで、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)は、表示領域(DA)から延長された共通電源ライン(VSSL)と同一の層に具備され得る。一例として、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)は、遮光層(LS)と同一の層に具備され得る。第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)は、遮光層(LS)と同時に同一の物質で具備され得る。
【0186】
第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)は、抵抗が低く不透明な金属物質からなり得る。一例として、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)は、表示領域(DA)に具備された駆動トランジスタ(T)のソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)と同じ層に具備され得る。第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)は、駆動トランジスタ(T)のソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)と同時に同じ物質で具備され得る。このような場合、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)は、層間絶縁膜(ILD)、ゲート絶縁膜(GI)およびバッファ層(BF)を貫通する複数の第2コンタクトホール(CH2)を介して、第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)に接続し得る。
【0187】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)に具備される複数の共通電源ショートバー(VSS1、VSS2、VSS3)それぞれを、二重層で具備することで、共通電源ショートバー(VSS)の総面積を増加させることができる。これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、共通電源ショートバー(VSS)の幅(W7)を狭く形成するにもかかわらず、共通電源ショートバー(VSS)の抵抗が増加することを防止できる。
【0188】
また、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)を複数の第2コンタクトホール(CH2)を介して、第1共通電源ショートバー(VSS1)、第2共通電源ショートバー(VSS2)および第3共通電源ショートバー(VSS3)それぞれの第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)に接続させることで、第1金属層(VSS1-1、VSS2-1)と第2金属層(VSS1-2、VSS2-2)が安定的に接続し得るようにする。
【0189】
一方、第1非表示領域(NDA1)は、第2非透過領域(NTA2)の少なくとも一部に複数のダミーパターン(DP)が具備され得る。ここで、複数のダミーパターン(DP)は、他の構成と電気的に連結しないフローティングパターンであり得る。詳細には、複数のダミーパターン(DP)は、表示領域(DA)と画素電源ショートバー(VDD)の間に具備された複数の第1ダミーパターン(DP1)および画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショートバー(VSS)の間に具備された複数の第2ダミーパターン(DP2)を含むことができる。
【0190】
表示領域(DA)と画素電源ショートバー(VDD)との間には、画素電源ライン(VDDL)および共通電源ライン(VSSL)の他に、他の電極や信号ラインを具備しなくても良い。このような場合、表示領域(DA)と画素電源ショートバー(VDD)の間に配置された第2非透過領域(NTA2)は、第1非透過領域(NTA1)または画素電源ショートバー(VDD)および共通電源ショートバー(VSS)を具備した第2非透過領域(NTA2)と比較して、光透過率が大きく高いことがあり得る。これにより、表示領域(DA)と画素電源ショートバー(VDD)の間の領域が、他の領域との光透過率または視感(視覚)の違いで認知され得る。
【0191】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、表示領域(DA)と画素電源ショートバー(VDD)の間に具備された第2非透過領域(NTA2)で、画素電源ライン(VDDL)および共通電源ライン(VSSL)を除く領域に、複数の第1ダミーパターン(DP1)を配置することができる。
【0192】
複数の第1ダミーパターン(DP1)は、伝導性物質で形成され得る。一実施例において、複数の第1ダミーパターン(DP1)は、遮光層(LS)、ゲート電極(GE)、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)のいずれか1つと同一の層に同一の物質からなり得る。もし、複数の第1ダミーパターン(DP1)が、画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)と同一の層に配置される場合、複数の第1ダミーパターン(DP1)は、画素電源ライン(VDDL)または共通電源ライン(VSSL)と離隔して配置され得る。
【0193】
一方、画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショートバー(VSS)の間には、共通電源ライン(VSSL)の他に、他の電極や信号ラインが具備されなくても良い。このような場合、画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショートバー(VSS)の間に配置された第2非透過領域(NTA2)は、第1非透過領域(NTA1)または画素電源ショートバー(VDD)および共通電源ショートバー(VSS)を具備した第2非透過領域(NTA2)と比較して、光透過率が大きく高いことがあり得る。これにより、画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショートバー(VSS)の間の領域が、他の領域との光透過率または視感の違いで認知され得る。
【0194】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、画素電源ショートバー(VDD)と共通電源ショートバー(VSS)の間に具備された第2非透過領域(NTA2)において、共通電源ライン(VSSL)を除く領域に、複数の第2ダミーパターン(DP2)を配置することができる。
【0195】
複数の第2ダミーパターン(DP2)は、伝導性物質で形成され得る。一実施例において、複数の第2ダミーパターン(DP2)は、遮光層(LS)、ゲート電極(GE)、ソース電極(SE)およびドレイン電極(DE)の中のいずれか1つと同一の層に同一の物質からなり得る。もし、複数の第2ダミーパターン(DP2)が、共通電源ライン(VSSL)と同一の層に配置される場合、複数の第2ダミーパターン(DP2)は、共通電源ライン(VSSL)と離隔して配置され得る。
【0196】
さらに
図6を参照すると、第2非表示領域(NDA2)は、第3非透過領域(NTA3)、第3透過領域(TA3)、第4非透過領域(NTA4)および第4透過領域(TA4)を含むことができる。第3透過領域(TA3)および第4透過領域(TA4)は、第1透過領域(TA1)のように外部から入射する光をほぼそのまま通過させる領域であり、第3非透過領域(NTA3)および第4非透過領域(NTA4)は、第1非透過領域(NTA1)のように外部から入射する光の大部分を透過させない領域である。
図6を参照すると、第3透過領域(TA3)は、第3非透過領域(NTA3)の間に位置し、第4透過領域(TA4)は、第4非透過領域(NTA4)の間に位置することができる。第3透過領域(TA3)および第4透過領域(TA4)が、第3非透過領域(NTA3)および第4非透過領域(NTA4)それぞれに挟まれた形状を有するため、第3非透過領域(NTA3)および第4非透過領域(NTA4)それぞれは、連続的な領域であり得る。第3透過領域(TA3)は、第3非透過領域(NTA3)のセグメントの間に位置し、第4透過領域(TA4)は、第4非透過領域(NTA4)のセグメントの間に位置することができる。第3非透過領域(NTA3)は、第3透過領域(TA3)を囲むことができ、第4非透過領域(NTA4)は、第4透過領域(TA4)を囲むことができる。
図6に詳細に示していないが、第3非透過領域(NTA3)は、多数の第3透過領域(TA3)と接することができ、第4非透過領域(NTA3)は、多数の第4透過領域(TA4)と接することができる。
【0197】
第2非表示領域(NDA2)に具備された第3透過領域(TA3)および第4透過領域(TA4)それぞれは、表示領域(DA)に具備された第1透過領域(TA1)と実質的に同一の形状または同一の光透過率を有することができる。ここで、実質的に同一の形状は、平面上で現れる形状の性質が同一であることを意味する。大きさまたは比率は、同じであっても異なっていても良い。
【0198】
一例として、表示領域(DA)に具備される第1透過領域(TA1)は、矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸かったりするが、必ずしもこれに限定されるわけではない。このような場合、第3透過領域(TA3)および第4透過領域(TA4)も、矩形形状を有することができ、角が尖ったり丸かったりし得る。
【0199】
そして、第2非表示領域(NDA2)に具備された第3非透過領域(NTA3)および第4非透過領域(NTA4)それぞれは、表示領域(DA)に具備された第1非透過領域(NTA1)と第2方向の幅(W1)または第1方向の幅(W4)と実質的に同一であり得る。
【0200】
第3非透過領域(NTA3)には、表示領域(DA)に具備されたスキャンライン(SCANL1、SCANL2)と連結し、スキャン信号を供給するゲート駆動部が具備され得る。ゲート駆動部は、複数の回路部および複数の信号ラインを含むことができる。ここで、複数の信号ラインは、第1方向(X軸方向)に延長された複数の第1ライン(L1)および第2方向(Y軸方向)に延長された複数の第2ライン(L2)を含むことができる。
【0201】
ゲート駆動部の複数の信号ラインの中で少なくとも1つが、先端がグラウンドライン(GND)に向かって突出し得る。そして、表示領域(DA)の第1透過領域(TA1)と同一の形状を有する透過領域を形成するため、グラウンドライン(GND)は、分岐してゲート駆動部に向かって突出し得る。このような場合、ゲート駆動部の信号ラインの先端とグラウンドライン(GND)から分岐した電極パターンの先端が、互いに隣接して配置され得る。ゲート駆動部の信号ラインの先端とグラウンドライン(GND)の先端の間では、電流が集まる現象によって静電気が発生し得、これによって焼損(burnt)現象が発生し得る。
【0202】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、
図11および
図12に示したようにゲート駆動部とグラウンドライン(GND)の間に複数の第3ダミーパターン(DP3)を具備することにより、ゲート駆動部とグラウンドライン(GND)の間の離隔距離を増加させることができる。
【0203】
より詳細には、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、グラウンドライン(GND)を1つのライン形態で形成し、ゲート駆動部の複数の信号ライン(L1、L2)とグラウンドライン(GND)の間に、複数の第3ダミーパターン(DP3)を具備することができる。ここで、複数の第3ダミーパターン(DP3)は、第4非透過領域(NTA4)に具備され得、他の構成と電気的に連結しないフローティングパターンであり得る。第3ダミーパターン(DP3)は、グラウンドライン(GND)と実質的に同じ物質からなり得、グラウンドライン(GND)と同じ層に位置することができる。一実施例において、第3ダミーパターン(DP3)およびグラウンドライン(GND)は、導電性物質であるか、またはこれを含むことができる。例えば、第3ダミーパターン(DP3)およびグラウンドライン(GND)は、金属物質であり得る。
【0204】
これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、ゲート駆動部とグラウンドライン(GND)の間に静電気が発生することを防止できる。
【0205】
また、複数の第3ダミーパターン(DP3)は、画素電源ショートバー(VDD)とグラウンドライン(GND)の間、および共通電源ショートバー(VSS)とグラウンドライン(GND)の間にも具備され得る。詳細には、複数の第3ダミーパターン(DP3)は、
図6および
図10に示したように、第1画素電源連結電極(VDDC1)とグラウンドライン(GND)の間、および第1共通電源連結電極(VSSC1)とグラウンドライン(GND)の間に具備され得る。
【0206】
本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の第3ダミーパターン(DP3)により、第1画素電源連結電極(VDDC1)とグラウンドライン(GND)の間の離隔距離を増加させ、これにより、第1画素電源連結電極(VDDC1)とグラウンドライン(GND)の間に静電気が発生することを防止できる。
【0207】
また、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、複数の第3ダミーパターン(DP3)により、第1共通電源連結電極(VSSC1)とグラウンドライン(GND)の間の離隔距離を増加させ、これにより、第1共通電源連結電極(VSSC1)とグラウンドライン(GND)の間に静電気が発生することを防止できる。
【0208】
一方、
図6~
図12では、第1非表示領域(NDA1)および第2非表示領域(NDA2)についてのみ説明している。しかし、第3非表示領域(NDA3)もまた、第2非表示領域(NDA2)と実質的に同一の構造を有することができ、このような場合、第2非表示領域(NDA2)に関する説明と同一なので、これについての詳細な説明は省略することにする。
【0209】
本発明の一実施例による透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)、第2非表示領域(NDA2)および表示領域(DA)それぞれの透過度を類似に有することができる。このため、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、単位面積内に具備された第2透過領域(TA2)の面積、単位面積内に具備された第3透過領域(TA3)の面積および単位面積内に具備された第4透過領域(TA4)の面積のうち、少なくとも1つを単位面積内に具備された第1透過領域(TA1)の面積と同一に設計することができる。ここで、「単位面積内に具備された透過領域の面積」は、全面積の単位面積あたりの透過面積を示すことができる。例えば、表示領域(DA)で第1非透過領域(NTA1)は、表示領域(DA)の第1領域を占め、第1透過領域(TA1)は、表示領域(DA)の第2領域を占めることができる。表示領域(DA)の単位面積(例:10cm2)は、第1非透過領域(NTA1)が占める第1領域の単位領域(例:2cm2)および第1透過領域(TA1)が占める第2領域の単位領域(例:8cm2)を含むことができる。このように、「単位面積内に具備された第1透過領域(TA1)の面積」は、第1領域自体の単位領域(例:8cm2)を表すこともでき、単位面積に対する第1領域の割合(例:8cm2/10cm2または80%)を表すこともできる。単位面積当たりの透過領域(TA1、TA2、TA3、TA4)の面積は、均一な透過率を有するために、実質的に同一であることが有利であり得る。透明表示パネル110の電源が切れた状態で、表示領域(DA)の透過率と非表示領域(NDA1~NDA4)の透過率が異なると、透明表示パネル110を通じて事物や背景を見ることが一定でないことがあり得る。例えば、表示領域(DA)と接する非表示領域(NDA1~NDA4)の透過率が、表示領域(DA)より著しく低ければ、透明表示パネル110を通じて見える事物や背景の上に暗い枠やフレームが見えることがあり得る。
【0210】
これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)および第2非表示領域(NDA2)でも、表示領域(DA)に類似な透過度を具現することができる。
【0211】
さらに、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)に具備された第2非透過領域(NTA2)、第2非透過領域(NDA2)に具備された第3非透過領域(NTA3)、第4非透過領域(NTA4)にも、カラーフィルタ(CF1、CF2、CF3、CF4)を具備することができる。
【0212】
より詳細には、第1非表示領域(NDA1)に具備された第2非透過領域(NTA2)、第2非表示領域(NDA2)に具備された第3非透過領域(NTA3)および第4非透過領域(NTA4)には、カラーフィルタ(CF1、CF2、CF3、CF4)およびカラーフィルタ(CF1、CF3、CF4)の間に形成されたブラックマトリクス(未図示)が、具備され得る。ここで、カラーフィルタ(CF1、CF2、CF3、CF4)は、
図13に示したように表示領域(DA)に具備されたカラーフィルタ(CF1、CF2、CF3、CF4)と同じ形状で、第1非表示領域(NDA1)および第2非表示領域(NDA2)に、パターンが形成され得る。
【0213】
そして、第1非表示領域(NDA1)に具備された第2透過領域(TA2)、第2非表示領域(NDA2)に具備された第3透過領域(TA3)および第4透過領域(NTA4)には、透過率を高めるために、
図13に示したようにカラーフィルタ(CF1、CF2、CF3、CF4)およびブラックマトリックス(未図示)が具備され得るが、具備されなくても良い。
【0214】
これにより、本発明の一実施例に係る透明表示パネル110は、第1非表示領域(NDA1)および第2非表示領域(NDA2)での透過度と、表示領域(DA)での透過度の差を最小化させることができる。
【0215】
以上、添付した図を参照し、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるわけではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で様々な変形実施することができる。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で記述した実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解されなければならない。本発明の保護範囲は、請求範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0216】
100:透明表示装置
110:透明表示パネル
111:第1基板
112:第2基板
120:第1電極
125:バンク
130:有機発光層
140:第2電極
150:封止膜
160:接着層
170:カラーフィルタ層
205:スキャン駆動部
VDDL:画素電源ライン
VSSL:共通電源ライン
DL1、DL2:データライン
REFL:リファレンスライン
SCANL1、SCANL2:スキャンライン
GND:グラウンドライン
VDD:画素電源ショートバー
VSS:共通電源ショートバー