(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-10
(45)【発行日】2023-01-18
(54)【発明の名称】モジュール化された眼鏡システム、装置、および方法
(51)【国際特許分類】
H04R 1/00 20060101AFI20230111BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20230111BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20230111BHJP
H04R 1/06 20060101ALI20230111BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
H04R1/00 318Z
H04R1/02 103Z
H04R3/00 310
H04R1/06 310
H04M1/02 C
(21)【出願番号】P 2021533354
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 IB2019001447
(87)【国際公開番号】W WO2020121065
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-08-10
(73)【特許権者】
【識別番号】521253871
【氏名又は名称】ソロズ・テクノロジー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ビリャルパンド エルネスト カルロス マルティネス
(72)【発明者】
【氏名】チュン ワイクェン
(72)【発明者】
【氏名】ロー クォクワー
(72)【発明者】
【氏名】ソー チューミン
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-513275(JP,A)
【文献】特表2015-522841(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0272304(US,A1)
【文献】特表2009-527134(JP,A)
【文献】特開2013-114124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/00-31/00
G02C 1/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼鏡デバイスで使用するための再構成可能なコンポーネントであって、
シャーシーと、第一テンプル
と、を含み、
前記第一テンプルは、眼鏡デバイスとともに使用するように構成され、前記第一テンプルは、
第一係合部と、
第一テンプル挿入モジュールと、
第一蝶番コネクタと、をさらに含み、
前記第一テンプルは、前記第一蝶番コネクタを介して前記シャーシーに回転可能に連結され、前記第一蝶番コネクタは、前記シャーシーと機械的に連動し、電気ピン導体と電力またはデータ接続を可能にし、
前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記第一蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、
前記第一テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記第一蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、システムがユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了し、
前記第一テンプル挿入モジュールは、着脱可能に前記第一係合部と連結され、前記第一テンプル挿入モジュールは、
ユーザー・デバイスと無線で通信するように構成される第一無線通信システムと、
前記第一無線通信システムからの入力を受信し、出力を生成するように構成されるプロセッサと、
前記出力を受信するように構成される第一スピーカーと、をさらに含み、動作において、ユーザーが前記眼鏡デバイスを着用している場合、前記ユーザーは、前記第一無線通信システムがオン状態にある時、前記第一スピーカーからのオーディオ・ブロードキャストを聞くことができる、ことを特徴とする再構成可能なコンポーネント。
【請求項2】
前記第一テンプル挿入モジュールはまた、第一センサーを含むことを特徴とする請求項1に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項3】
前記第一センサーは、マイク
であり、
前記第一スピーカーは、プロジェクション・スピーカーであることを特徴とする請求項2に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項4】
前記第一テンプル挿入モジュールは、
第一電気経路と、
第一センサーと、をさらに含み、前記第一電気経路は、前記第一センサーを前記第一テンプル挿入モジュールに電気的に連結することを特徴とする請求項1に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項5】
ディスプレイをさらに含み、前記ディスプレイは、前記第一テンプル挿入モジュールからの第二入力を受信するように構成され、前記第二入力は、画像情報を前記ユーザーの目の瞳孔に直接に投影するために使用されることを特徴とする請求項4に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項6】
前記ディスプレイは、ヘッド・アップ・ディスプレイであることを特徴とする請求項5に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項7】
前記第一センサーは、生体認証センサー、生体力学的センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、およびグローバル・ポジション・システム(GPS)受信機から成るグループから選択され、
前記出力は、前記ユーザー・デバイスからのコンテンツのストリームを含むことを特徴とする請求項4に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項8】
前記コンテンツのストリームは、オーディオ・ストリームであることを特徴とする請求項7に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項9】
前記第一テンプル挿入モジュールは、
第一ストレージ・デバイスをさらに含み、前記出力は、前記第一ストレージ・デバイスに記憶されているコンテンツのストリームを含むことを特徴とする請求項4に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項10】
前記眼鏡デバイスとともに使用するように構成される第二テンプルをさらに含み、前記第二テンプルは、
第二係合部と、
第二蝶番コネクタと、
着脱可能に前記第二係合部と連結される第二テンプル挿入モジュールと、をさらに含み、
前記第二テンプルは、前記第二蝶番コネクタを介して前記シャーシーに回転可能に連結され、
前記第二テンプル挿入モジュールは、
前記第一無線通信システムと通信するように構成される第二無線通信システムと、
第二スピーカーと、をさらに含み、前記第一スピーカーは、前記第二無線通信システムの出力を受信するように構成され、動作において、前記ユーザーが前記眼鏡デバイスを着用している場合、前記ユーザーは、前記第二無線通信システムがオン状態にある時、前記第二スピーカーからのオーディオ・ブロードキャストを聞くことができることを特徴とする請求項4に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項11】
前記第一無線通信システムは、無線で前記第二無線通信システムと通信し、
前記第一無線通信システムは、第一ネットワーク・プロトコルを利用して、前記ユーザー・デバイスと無線で通信し、第二ネットワーク・プロトコルを利用して、前記第二無線通信システムと無線で通信し、
前記第一無線通信システムと前記第二無線通信システムとの間には有線接続がないことを特徴とする請求項10に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項12】
電気経路をさらに含み、前記電気経路は、前記第一テンプル挿入モジュールと、前記第二テンプル挿入モジュールとの間の電気接続を提供
し、
または、前記第一蝶番コネクタ及び前記第二蝶番コネクタは、安定的な無中断電力および/またはデータ転送を提供する柔軟な回路と有線マイクロ・コネクタをさらに提供することを特徴とする請求項10に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項13】
前記シャーシーは第一端部と第二端部とを有し、前記第一端部は前記第一テンプルに連結され、前記第二端部は前記第二テンプルに連結され、前記電気経路は前記シャーシーのシース内に含まれることを特徴とする請求項12に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項14】
眉バーをさらに含み、前記眉バーは腔を含み、前記眉バーは前記シャーシーに連結されることができ、前記電気経路は前記腔に含まれ
、前記眉バーから出る配線は、第一テンプルのシースおよび第二テンプルのシースに隠され、シースの腔を介して前記第一テンプルおよび前記第二テンプルに入り、前記第一蝶番コネクタは、前記眉バーを介して前記第二テンプルに電力およびデータを転送できるようにし、
または、前記眉バーには、完全に埋め込まれるフレキシブル・エレクトロニクスがキャストされ、統合される接触点は、前記第一蝶番コネクタおよび前記第二蝶番コネクタの近くで前記眉バーから引き出され、前記統合される接触点が前記第一テンプルおよび前記第二テンプルの統合される接触点に接触される場合、データまたは電力の伝送が許可され、
または、前記眉バーは、前記ユーザーが前記眉バーの瞳孔開口部を介してマイクロ・ディスプレイを見るように、固定フランジにより瞳孔モジュールを隠す、ことを特徴とする請求項1
3に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項15】
第二センサーをさらに含み、前記第二センサーは、前記第一テンプル挿入モジュールと前記第二テンプル挿入モジュールとのうちの少なくとも一つと無線で通信するように構成されることを特徴とする請求項10に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項16】
前記第一係合部および前記第一テンプル挿入モジュールは、磁気表面を利用し、磁力により前記第一テンプル挿入モジュールを固定し、前記第一テンプル挿入モジュールにある複数の電気接点は、前記第一テンプル内の対応する電気接点と嵌合し、前記第一テンプル内の一つまたは複数の電気経路への電気接続を提供し、
前記第二係合部および前記第二テンプル挿入モジュールは、磁気表面を利用し、磁力により前記第二テンプル挿入モジュールを固定し、前記第二テンプル挿入モジュールにある複数の電気接点は、前記第二テンプル内の対応する電気接点と嵌合し、前記第二テンプル内の一つまたは複数の電気経路への電気接続を提供する、ことを特徴とする請求項1
0に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項17】
眼鏡デバイスを介してユーザーにデータを提供する方法であって、
データを受信するステップを含み、前記受信は第一テンプル挿入モジュールにおいて行われ、前記
第一テンプル挿入モジュールは前記眼鏡デバイスのテンプル内に含まれ、
前記テンプルは、蝶番コネクタを介して前記眼鏡デバイスのシャーシーに回転可能に連結され、前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、前記テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、システムが前記ユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了し、
オーディオ信号を生成するステップを
さらに含み、前記オーディオ信号は前記
第一テンプル挿入モジュールにより生成されてスピーカーを介してユーザーに前記データを伝達し、前記スピーカーは前記
第一テンプル挿入モジュールの一部である、ことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記生成は、ユーザー・デバイスから受信されるデータを利用することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記データは、オーディオ・データのストリームであり、または、前記データは、第二センサーにおいて生成されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第二センサーは、生体認証センサー、生体力学的センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、およびグローバル・ポジション・システム(GPS)受信機から成るグループから選択され、
前記生体認証センサーまたは前記生体力学的センサーは、前記ユーザーに関するパラメータを測り、
前記車両は、スクーター、自転車、自動車、ボート、ヨット、船舶、飛行機、軍用車両、およびウイング・スーツから成るグループから選択されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
眼鏡デバイスで使用するためのデータ処理システムであって、
データ処理システムを含み、前記データ処理システムはユーザーにブロードキャストするための信号を処理するように構成され、前記データ処理システムは
第一テンプル挿入モジュール内に含まれ、前記第一テンプル挿入モジュールは着脱可能に前記眼鏡デバイス
のテンプルに連結され、
前記テンプルは、蝶番コネクタを介して前記眼鏡デバイスのシャーシーに回転可能に連結され、前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、前記テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、前記データ処理システムが前記ユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了し、
実行可能なコンピュータ・プログラム命令を含むコンピュータ可読媒体を
さらに含み、前記コンピュータ・プログラム命令が前記データ処理システムにより実行されると、前記データ処理システムに、
データを受信するステップと、
オーディオ信号を生成するステップと、を含むプロセスを実行させ、前記オーディオ信号は前記第一テンプル挿入モジュールにより生成されて第一スピーカーを介してユーザーに前記データを伝達し、前記第一スピーカーは前記第一テンプル挿入モジュールの一部であることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項22】
前記データは、センサーにおいて生成され、無線で前記
第一テンプル挿入モジュールに送信されることを特徴とする請求項21に記載のデータ処理システム。
【請求項23】
前記データの無線伝送に利用される無線プロトコルは、近距離無線通信規格、ブルートゥース(登録商標)規格、ワイファイ規格、およびセルラー通信規格から成るグループから選択されることを特徴とする請求項22に記載のデータ処理システム。
【請求項24】
第二テンプル挿入モジュールをさらに含み、前記第二テンプル挿入モジュールは着脱可能に前記眼鏡デバイスに連結され、前記処理は、
第一テンプル挿入モジュールと第二テンプル挿入モジュールとの間の無線通信を提供するステップをさらに含み、前記生成は第二スピーカーを介して前記ユーザーに前記データを伝達し、前記第二スピーカーは前記第二テンプル挿入モジュールの一部であることを特徴とする請求項21に記載のデータ処理システム。
【請求項25】
前記第一テンプル挿入モジュールと前記第二テンプル挿入モジュールとの間の無線通信に利用される無線プロトコルは、ブルートゥース(登録商標)およびワイファイから成るグループから選択され、
データのソースはユーザー・デバイスであり、前記ユーザー・デバイスからの前記データの無線送信に利用される無線プロトコルは、ブルートゥース(登録商標)およびワイファイから成るグループから選択され、
前記第一テンプル挿入モジュールと前記第二テンプル挿入モジュールとのうちの少なくとも一つには、携帯電話通話用の無線送受信機が配置されることを特徴とする請求項24に記載のデータ処理システム。
【請求項26】
前記無線送受信機に利用されるプロトコルは、3G、4G、4GLTE、LTE、および5Gから成るグループから選択されることを特徴とする請求項25に記載のデータ処理システム。
【請求項27】
また、音声インターフェースを含み、前記データ処理システムは、前記音声インターフェースを利用して、ユーザーのオーディオ命令から派生した命令およびコントロールを提供することを特徴とする請求項21に記載のデータ処理システム。
【請求項28】
眼鏡デバイスで使用するための再構成可能なコンポーネントであって、
第一テンプル挿入モジュールを含み、前記第一テンプル挿入モジュールは第一テンプルの第一係合部と着脱可能に連結し、
前記第一テンプルは
、前記眼鏡デバイスとともに使用するように構成され、
第一蝶番コネクタを介して前記眼鏡デバイスのシャーシーに回転可能に連結され、前記第一蝶番コネクタは、前記シャーシーと機械的に連動し、電気ピン導体と電力またはデータ接続を可能にし、
前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記第一蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、
前記第一テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記第一蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、システムがユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了し、
前記第一テンプル挿入モジュールは、
外部デバイスと無線で通信するように構成される第一無線通信システムと、
前記第一無線通信システムからの入力を受信し、出力を生成するように構成されるプロセッサと、
前記出力を受信するように構成される第一スピーカーと、をさらに含み、動作において、ユーザーが前記第一テンプルおよび前記第一テンプル挿入モジュールを含む前記眼鏡デバイスを着用している場合、前記ユーザーは、前記第一テンプル挿入モジュールがオン状態にある時、前記第一スピーカーからのオーディオ・ブロードキャストを聞くことができることを特徴とする再構成可能なコンポーネント。
【請求項29】
前記第一テンプル挿入モジュールには、携帯電話通話用の無線送受信機が配置されることを特徴とする請求項2
8に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項30】
データは、外部センサーにおいて生成され、無線で前記第一テンプル挿入モジュールに送信されることを特徴とする請求項28に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項31】
前記データの無線伝送に利用される無線プロトコルは、近距離無線通信規格、ブルートゥース(登録商標)規格、ワイファイ規格、およびセルラー通信規格から成るグループから選択され、
前記入力は、ユーザー・デバイスからの無線データのソースであり、前記ユーザー・デバイスからの無線データの伝送に利用される無線プロトコルは、ブルートゥース(登録商標)およびワイファイから成るグループから選択されることを特徴とする請求項
30に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項32】
第一レンズと、第二レンズと、
第二テンプルと、をさらに含み、前記シャーシーは、前記ユーザーにサングラスを提供するために、前記第一テンプルおよび
前記第二テンプルと結合されることを特徴とする請求項28に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項33】
ディスプレイをさらに含み、前記ディスプレイは、前記第一テンプル挿入モジュールからの入力を受信するように構成され、前記入力は画像情報を前記ユーザーの目の瞳孔に直接に投影するために使用されることを特徴とする請求項28に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項34】
前記ディスプレイは、ヘッド・アップ・ディスプレイであることを特徴とする請求項33に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項35】
第一センサーをさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項36】
前記第一センサーは、生体認証センサー、生体力学的センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、およびグローバル・ポジション・システム(GPS)受信機から成るグループから選択されることを特徴とする請求項35に記載の再構成可能なコンポーネント。
【請求項37】
眼鏡デバイスで使用するための後ろ首モジュール・アセンブリであって、
電子ポッドを含み、前記電子ポッドは電子ユニットを有し、前記電子ユニットはまた、
無線通信システムと、
プロセッサと、
左スマート・コードと右スマート・コードと、
左スピーカーを含む左テンプル・インターロックと、
右スピーカーを含む右テンプル・インターロックと、を含み、前記左スマート・コードは前記電子ポッドと前記左テンプル・インターロックとの間の電気的および機械的な連結を提供し、前記右スマート・コードは前記電子ポッドと前記右テンプル・インターロックとの間の電気的および機械的な連結を提供し、動作において、前記眼鏡デバイスの左テンプルが前記左テンプル・インターロックと連結され、且つ前記眼鏡デバイスの右テンプルが前記右テンプル・インターロックと連結される時、前記無線通信システムは、ユーザーが前記右スピーカーおよび前記左スピーカーからのオーディオ信号を聞けるように、データを受信
し、前記プロセッサに入力信号を提供し、前記プロセッサは前記右スピーカーおよび前記左スピーカーに出力を提供
し、
前記左テンプルおよび前記右テンプルは、蝶番コネクタを介して前記眼鏡デバイスのシャーシーに回転可能に連結され、前記蝶番コネクタは、前記シャーシーと機械的に連動し、電気ピン導体と電力またはデータ接続を可能にし、
前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、
前記左テンプルまたは前記右テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、前記電子ユニットがユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了する、ことを特徴とする後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項38】
前記電子ユニットは、前記電子ポッドから取り外し可能に連結可能であることを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項39】
前記右テンプル・インターロックは、右連結デバイスにより前記眼鏡デバイスの右テンプルに連結
し、
または、前記左テンプル・インターロックは、磁気連結により、前記左テンプルと着脱可能に連結され、前記磁気連結は、前記左テンプル・インターロックと前記左テンプルとに設けられている複数の電気接点の位置の近くまたは前記位置に提供され、
または、前記左テンプル・インターロックまたは右テンプル・インターロックは、コンプライアント材料の第一側と、コンプライアント材料の第二側と、前記第一側と前記第二側との間にあるスロットと、を有し、前記第一側と、前記第二側と、前記スロットとの形状は、前記左テンプルまたは前記右テンプルを挿入できるU字型を形成し、前記コンプライアント材料の弾性は、テンプル・インターロックとテンプルとの間に着脱可能な連結を提供する、ことを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項40】
前記右連結デバイスは、エラストマーの穴、弾性クリップ、取り外し可能なプレート、および磁石から成るグループから選択されることを特徴とする請求項39に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項41】
前記左テンプル・インターロックおよび前記右テンプル・インターロックは、音響キャビティと、音響ポートと、をさらに含み、
前記右テンプル・インターロック
は、第一右センサーを
さらに含み、前記第一右センサーは、前記右スマート・コードにより前記電子ユニットに電気的に連結されることを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項42】
前記第一右センサーは、生体認証センサー、生体力学的センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、およびグローバル・ポジション・システム(GPS)受信機から成るグループから選択されることを特徴とする請求項41に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項43】
前記右テンプル・インターロックはテンプル挿入モジュールであり、前記右テンプル・インターロックは、
電気コネクタをさらに含み、前記電気コネクタは、前記テンプル挿入モジュールとの電気接続を提供することを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項44】
前記電気コネクタは、複数のピン、複数のスロット、および複数のパッドから成るグループから選択され、
または、前記電気コネクタは磁気があることを特徴とする請求項4
3に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項45】
前記電子ユニットは、第一ネットワーク・プロトコルを利用して、ユーザー・デバイスと無線で通信し、第二ネットワーク・プロトコルを利用して、前記左テンプル・インターロックおよび前記右テンプル・インターロックと無線で通信し、
前記無線通信システムは、近距離無線通信規格を利用して外部センサーと通信するように構成され、
前記無線通信システムは、ブルートゥース(登録商標)およびワイファイから成るグループから選択される規格を利用してユーザー・デバイスと通信するように構成され、
前記電子ポッドには、携帯電話通話用の無線送受信機が配置されることを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項46】
無線送受信機に利用されるプロトコルは、3G、4G、4GLTE、LTEおよび5Gから成るグループから選択されることを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項47】
ユーザー・インターフェースをさらに含み、前記ユーザー・インターフェースは、ユーザーが電力、音量、通話パラメータ、およびシステム状態から成るグループから選択されたパラメータを調整できるように構成され、
前記ユーザー・インターフェースは、ボタン、ノブ、静電容量式タッチ・コントロール、データ・ディスプレイ、および音声インターフェースから成るグループから選択されるコントロールを利用することを特徴とする請求項46に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項48】
長さ調整スライダをさらに含み、前記長さ調整スライダは、前記左スマート・コードおよび前記右スマート・コードとスライディング係合するように構成され、ユーザーにより操作可能であり、前記長さ調整スライダは、スライド状態と静止状態との二つの状態があり、前記長さ調整スライダは、前記静止状態で前記左スマート・コードおよび前記右スマート・コードに対してスライドしないことを特徴とする請求項37に記載の後ろ首モジュール・アセンブリ。
【請求項49】
眼鏡デバイスで使用するための後ろ首モジュール・アセンブリからユーザーにデータを提供する方法であって、
データを受信するステップと、オーディオ信号を生成するステップと、を含み、前記受信は、前記後ろ首モジュールの電子ポッド内に含まれている電子ユニットで行われ、
前記オーディオ信号は、前記電子ユニットにより生成され、左プロジェクション・スピーカーと右プロジェクション・スピーカーとのうちの少なくとも一つを介して前記ユーザーに前記データを伝達し、前記左プロジェクション・スピーカーは左テンプル・インターロックの一部であり、前記右プロジェクション・スピーカーは右テンプル・インターロックの一部であり、左スマート・コードは前記左テンプル・インターロックを前記電子ポッドに連結し、右スマート・コードは前記右テンプル・インターロックを前記電子ポッドに連結
し、
前記左テンプル・インターロックは、前記眼鏡デバイスの左テンプルと連結され、前記右テンプル・インターロックは、前記眼鏡デバイスの右テンプルと連結され、
前記左テンプルおよび前記右テンプルは、蝶番コネクタを介して前記眼鏡デバイスのシャーシーに回転可能に連結され、前記蝶番コネクタは、前記シャーシーと機械的に連動し、電気ピン導体と電力またはデータ接続を可能にし、
前記眼鏡デバイスは着用時の開いた方向に置かれる場合、前記蝶番コネクタは、前記眼鏡デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにし、
前記左テンプルまたは前記右テンプルは内側に折りたたまれている場合、前記蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信される信号と併せて、前記電子ユニットがユーザーと前記眼鏡デバイスとの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了する、ことを特徴とする方法。
【請求項50】
前記受信は、前記左テンプル・インターロック、前記左スマート・コード、前記右テンプル・インターロック、前記右スマート・コード、および前記電子ポッドのうちの少なくとも一つにあるセンサーからのデータを含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項51】
ユーザー・インターフェースからデータを受信するステップをさらに含み、前記ユーザー・インターフェースは前記電子ポッドの一部であることを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記受信は、外部センサーからのデータ、またはブルートゥース(登録商標)およびワイファイから成るグループから選択される規格を利用するユーザー・デバイスからのデータ、または無線送受信機によって携帯電話通話に取得されるデータ、または右テンプル挿入モジュールと右テンプル挿入モジュールとのうちの少なくとも一つからのデータを含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記外部センサーは、生体認証センサー、生体力学的センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、およびグローバル・ポジション・システム(GPS)受信機から成るグループから選択され、
無線送受信機に利用されるプロトコルは、3G、4G、4GLTE、LTEおよび5Gから成るグループから選択されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
ユーザー・インターフェースからのコントロール入力を受信するステップをさらに含み、前記コントロール入力は前記電子ユニットを制御することを特徴とする請求項49に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2018年12月12日に出願された同時係属中の米国仮特許出願番号62/778,709号、発明の名称「モバイルオーディオビジュアル拡張および支援現実のための交換可能なフレームと埋め込み型エレクトロニクスを備えるテンプルとを備えるモジュール化された眼鏡システム」からの優先権を主張する。米国仮特許出願番号62/778,709、発明の名称「モバイルオーディオビジュアル拡張および支援現実のための交換可能なフレームと埋め込み型エレクトロニクスを備えるテンプルとを備えるモジュール化された眼鏡システム」は、全て参照により本明細書中に組み入れられる。本出願は、2019年7月13日に出願された同時係属中の米国仮特許出願番号62/873,889号、発明の名称「ウェアラブル・デバイス装置、システム、および方法」からの優先権を主張する。米国仮特許出願番号62/873,889号、発明の名称「ウェアラブルデバイス装置、システム、および方法」は、全て参照により本明細書中に組み入れられる。
【0002】
本発明は、一般に、眼鏡デバイスに関し、より具体的には、モジュール化された眼鏡デバイスを介してユーザに情報を提供するための装置、方法、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現代の生活のペースが速い。人はしばしば時間の制約下に置かれ、彼または彼女の手が占有され、その人が情報を入手し難い状況に置かれる。これは問題を引き起こす可能性がある。現在入手可能な眼鏡は、高価であり、例えば、度付き読書眼鏡や度付きサングラスなどの度付き眼鏡は、さまざまなユーザーのニーズに合わせて簡単に再構成することができない。これは問題を引き起こす可能性がある。パーソナル化音声送信は、多くの場合に、イヤフォンまたはイヤホンと呼ばれる閉塞性インイヤ式デバイスを使用して行われる。このようなデバイスは、外耳道を塞ぎ、ユーザーが遠距離場の音声を聞くことを妨げる可能性がある。これは問題を引き起こす可能性がある。したがって、技術的解決策を必要とする問題が存在する。これらの技術的解決策は、技術的効果を生み出すための技術的手段を使用する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明の実施形態を説明するために使用される以下の説明および添付の図面を参照することにより、本発明は最もよく理解され得る。本発明は、実施形態において例として例示され、以下のような添付の図面に限定されない。添付の図面において、同じ参照符号は、同様の要素を示す。
【0005】
【
図1】本発明の実施形態に係る、モジュール化再構成可能な眼鏡システムを示す。
【
図2】本発明の実施形態に係る、眼鏡デバイスで使用するための再構成可能なコンポーネントを示す。
【
図3】本発明の実施形態に係る、眼鏡デバイスで使用するための複数の再構成可能なコンポーネントを示す。
【
図4】本発明の実施形態に係る、別のモジュール化再構成可能な眼鏡システムを示す。
【
図5】本発明の実施形態に係る、
図4からのモジュール化再構成可能な眼鏡システムの斜視図および上面図を示す。
【
図6A】本発明の実施形態に係る、モジュール化された眼鏡デバイスで使用するためのシステム構築を示す。
【
図6B】本発明の実施形態に係る、
図6Aのモジュール化された眼鏡デバイスで使用するためのシステム構築に対応する無線ネットワークを示す。
【
図7】本発明の実施形態に係る、
図4のモジュール化された眼鏡デバイスで使用するための別のシステム構築を示す。
【
図8】本発明の実施形態に係る、テンプル挿入モジュールのブロック図を示す。
【
図9】本発明の実施形態に係る、後ろ首モジュール・アセンブリを装着したモジュール化された眼鏡デバイスを示す。
【
図10】本発明の実施形態に係る、ウェアラブル・デバイスを配置する後ろ首モジュール・アセンブリの斜視図を示す。
【
図11】本発明の実施形態に係る、テンプル・インターロックをテンプルに連結することを示す。
【
図12】本発明の実施形態に係る、後ろ首モジュール・アセンブリをテンプルに含まれるエレクトロニクスに連結するを示す。
【
図13】本発明の実施形態に係る、後ろ首モジュール・アセンブリをテンプル・エレクトロニクスと組み合わせるの概略図を示す。
【
図14】本発明の実施形態に係る、後ろ首モジュール・アセンブリのユーザー・インターフェイスを示す。
【
図15】本発明の実施形態に係る、後ろ首電子ユニットのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の実施形態の以下の詳細な説明において、添付の図面が参照され、これらの添付の図面において、同様の参照は同様の要素を示し、本発明を実施することができる特定の実施形態は、例として示されている。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に説明されている。他の例において、この説明の理解を曖昧にしないために、周知の回路、構造、および技術は詳細には示されていない。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によりのみ限定される。
【0007】
一つまたは複数の実施形態において、ユーザに眼鏡システムのモジュール化を提供する方法、装置、およびシステムが説明されている。以下の実施形態の説明に記載されているように、エレクトロニクスの様々な組み合わせおよび構成が、眼鏡デバイスに組み込むために教示されている。一部のエレクトロニクスの構成は、眼鏡デバイスに取り外し可能に連結することができる。いくつかの実施形態において、エレクトロニクスの構成が眼鏡デバイスに組み込まれている。さらに他の実施形態において、後ろ首モジュール・アセンブリは、眼鏡デバイスと取り外し可能に連結することができる。様々な実施形態において、モジュール化された再構成可能な眼鏡デバイスは、眼鏡デバイスを通じてユーザーに情報を提供する。実施形態の説明で使用されるように、情報は、音楽の形式でのストリーミング・オーディオを含み、情報は、例えば、これに限定するものではないが、心拍数、呼吸数、姿勢、歩数、ケーデンスなどのユーザーの生物学のパラメータ(例えば、生理学のバイオメトリックス、バイオメカニクスなど)をも含み、情報は、例えば、これに限定するものではないが、ユーザが使用している車両に関する情報などのユーザに興味がある情報も含み、当該車両に関する情報は、例えば、自転車の毎分回転数(RPM)、RPM、油圧、冷却水温、風速、水深、対気速度などのエンジン・パラメータがある。様々な実施形態において、例えばユーザーが聞くオーディオ・ブロードキャスト、およびユーザーが眼鏡デバイスで見るディスプレイへのビデオ・ブロードキャストまたはユーザーの目の瞳孔に投影されるイメージにより、情報をユーザーに提示する。したがって、本明細書において教示される実施形態の範囲内で、情報は、広範な意味が与えられるべきである。
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る、モジュール化再構成可能な眼鏡システムを示す。
図1を参照すると、モジュール化された眼鏡デバイスが斜視図の100で示されている。モジュール化された眼鏡デバイス100はフレーム・シャーシ102を有する。様々な実施形態において、フレーム・シャーシ102は、レンズ120およびレンズ122を保持するフレーム・リム部分を提供するように眼科的に構成される。レンズ120および122は、眼鏡デバイスが提供する機能のいずれかを提供することができ、例えば、これに限定するものではないが、安全ガラス・レンズ、処方レンズ、サングラス・レンズ、溶接ガラスレンズなどがある。眼鏡デバイスはまた、示された二重レンズの代わりに単レンズを含むこともできる。いくつかの実施形態において、ノーズ・パッドが提供され、それにより、使用者の鼻との接触領域にクッションが提供される。いくつかの実施形態において、ノーズ・パッドは、シリコン・ゴムなどの柔軟な材料で作られる。
【0009】
テンプル104(左テンプル)およびテンプル114(右テンプル)は、フレーム・シャーシ102に連結されている。テンプル104および114は、図に示すように蝶番によりフレーム・シャーシ102に柔軟に連結され、またはテンプル104および114は、フレーム・シャーシ102に対して配向固定されるように提供されることができる。
【0010】
様々な実施形態において、一つまたは複数のテンプル(104および114)およびシャーシ・フレーム102には、以下に説明するようにエレクトロニクスが装着されることができる。100の図において、左テンプル挿入モジュール(temple insert module;TIM)106には、左テンプル104が配置され、右テンプル挿入モジュール(TIM)116には、右テンプル114が配置される。テンプル挿入モジュール(TIMs)については、以下の図と併せて詳しく説明する。
【0011】
続けて
図1を参照すると、モジュール化された眼鏡デバイスが、斜視図において130で示されている。フレーム・シャーシ132は、フレーム・リムによりレンズ140およびレンズ142を取り囲んで、レンズ140およびレンズ142をそこに固定するように眼科的に構成される。眉バー146が、組み立てファスナ、接着剤などを介して、様々な方法でフレーム・シャーシ132に固定される。テンプル144は、左シャーシ・コネクタ150と回転可能に連結できる左テンプル・コネクタ152を含む。左シャーシ・コネクタ150は左テンプル・コネクタ152とともに、シャーシ132と左テンプル144との間に回転可能な機械的および電気的な接続を形成して、フレーム・シャーシ132を左テンプル144に接続するための一つまたは複数の電気経路を提供する。同様に、右テンプル134は、右蝶番アセンブリ148を介してフレーム・シャーシ132に回転可能に連結することができる。
【0012】
いくつかの実施形態において、モジュール化された眼鏡デバイスは、明瞭化のために図示されていない一つまたは複数の電気接点を有する電気/機械コネクタを介して、各テンプルを蝶番から取り外すことができるように構成されることに留意されたい。それらの電気的接点は、例えば、ピン、ポイント、パッド、スロット、接触デバイスなどを使用して作成されることができる。例えば、154で示された線は、右テンプル・コネクタと右テンプル134との接合の境界を定めている。同様に、156で示された線は、左テンプル・コネクタ152と左テンプル144との接合の境界を定めている。
【0013】
134、144などの各テンプルとフレーム・シャーシ132との間に電気的/機械的コネクタを設けることにより、テンプルは眼鏡デバイスと交換することができる。その機能により、ユーザーはあるテンプルを別のテンプルと交換することができる。本明細書に記載される異なる機能を提供するために、異なるテンプルは、異なるエレクトロニクスを有するように構成されることができる。いずれのテンプルも、さまざまなエレクトロニクス構成に対応するように構成されることができる。例えば、一つまたは複数の実施形態において、右交換可能なテンプルは、電子パッケージを収容し、当該電子パッケージは、生体センサー、生体力学センサー、車両センサー、環境センサー、温度センサー、音響センサー、運動センサー、光センサー、タッチ・センサー、近接センサー、速度センサー、加速度センサー、回転センサー、磁場センサー、グローバル・ポジション・システム(GPS)レシーバー、ケーブル、マイク、マイクロ・スピーカー、電源(バッテリー)、カメラ、マイクロ・ディスプレイ、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)モジュール、多軸慣性測定ユニット、無線通信システムうちの一つまたは複数を含むことができる。TIMには、上記の電子パッケージとセンサーを含めることもできることに留意されたい。様々な実施形態において、一つまたは複数の無線通信システムが提供され、当該システムは、例えば13.56MHzの産業科学医療(ISM)周波数を使用する近距離無線通信(NFC)、適応型ネットワーク・トポロジ(ANT)ANT+無線規格、ブルートゥース(登録商標)規格、ブルートゥース低エネルギー規格(BLE)を使用する無線通信、Wi-Fi規格を使用する無線通信、および3G、4G、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、5Gなどの規格または他の無線規格などの携帯電話規格を使用する無線通信を利用する。いくつかの実施形態において、エレクトロニクスからの電気経路は、シースの腔を介してテンプルから出て、テンプル・シースに進み、眉バー・シースの腔へと続く。右交換可能なテンプルは、眉バー146およびシャーシ・フレーム132に固定する蝶番コネクタ148を含む。
【0014】
一つまたは複数の実施形態において、右交換可能なテンプルは、蝶番コネクタを介してフレーム・シャーシの前部に取り付けられ、蝶番コネクタは、モジュール化眉バーを介して左交換可能なテンプルに電力およびデータを転送できるようにする。蝶番コネクタは、フレーム・シャーシと機械的に連動し、電気ピン導体と電力/データ接続を可能にする。一つまたは複数の実施形態において、着用時の開いた方向に置かれる場合、蝶番コネクタは、デバイスの開いた状態を感知し、電力またはデータを転送できるようにする。閉じた位置(テンプルが内側に折りたたまれている)にある場合、蝶番コネクタは、一つまたは複数の近接センサーおよび運動センサーから受信した信号と併せて、システムがユーザーとデバイスの相互作用状態を感知できるようにし、電力またはデータ転送を終了する。その機能は、折りたたまれて収納されたときの電力消費を削減し、ユーザーがデバイスを頭に着用する時に自動的に電源を入れることができる。蝶番コネクタからの切り替え可能なデータまたは電力転送に加えて、蝶番コネクタは、安定的な無中断電力および/またはデータ転送を提供する柔軟な回路と有線マイクロ・コネクタを提供することができる。
【0015】
いくつかの実施形態において、眉バー146のボリューム内で電気経路を配線することが便利である。いくつかの実施形態において、眉バー146は、その長さに沿ってチャネルを提供するように構成され、そのチャネルの中に電気経路が配線される。したがって、眉バー146は、その長さに沿って一つまたは複数のシース、チャネルなどを提供し、その中に電気経路およびセンサーを収容することができる。例として、電気経路は、これに限定するものではないが、ワイヤー、プリント回路基板、フレキシブル・プリント回路基板などである。様々な実施形態において、一つまたは複数のセンサーをブロウバー146に取り付けて、フレーム・シャーシ132用の電気サブアセンブリを作成することが有利である。いくつかの実施形態において、フレーム・シャーシ132からの追加の電気経路は、眉バー146に含まれる電気経路と結合される。いくつかの実施形態において、フレキシブル電子回路が、眉バーの下側上面に接着され、左右のシースの腔を介して眉バーから出る。別の方法として、または組み合わせて、完全に埋め込まれたフレキシブル・エレクトロニクスを眉バーにキャストし、統合された接触点が各蝶番の近くで眉バーから出ることができる。眉バーの両側にあるこれらの統合された接点が左右のテンプルの統合された接点に接触される場合、データまたは電力の伝送が許可される。エレクトロニクスとの接続を容易にすることに加えて、眉バーは、固定フランジによりオプションの瞳孔モジュールを隠すことができ、ユーザーが眉バーの瞳孔開口部を介してマイクロ・ディスプレイを見ることを許可する。
【0016】
同様に、左テンプルは、左交換可能なテンプルとして、左蝶番コネクタにより眼鏡の前フレームに接続されるように構成される。様々な実施形態において、左交換可能なテンプルは、右交換可能なテンプルと同じ電子構成/機能を含むことができ、または交換可能なテンプルは、異なる電子構成および異なる機能を含むことができる。
【0017】
続けて
図1を参照すると、左テンプル164および右テンプル174は、160で示されるように構成される。テンプル164および174のそれぞれは、眼鏡システムのユーザに情報および機能を提供するように構成されるエレクトロニクスを含む。160で示されるように、左テンプル164はテンプル・ドア(図示せず)を有し、186で示される電子パッケージを露出させるために、テンプル・ドアが取り除かれた。テンプル・ドアは、エレクトロニクスを環境暴露および危険から守る。テンプル・ドアは、所定の用途に適する機械的な留め具によりテンプル・アセンブリに固定される。いくつかの実施形態において、テンプル・ドアは、国際保護マーキングIEC規格60529からのIPコードを介して水の侵入に関する定格を提供する。電源(バッテリー)は184で示され、オーディオ・スピーカーおよびポートは182で示される。オーディオ・スピーカーおよびポート182は、通常に、テンプルの後端に位置し、いくつかの実施形態において、ユーザーの耳に音を個人的に向ける統合された指向性プロジェクション・スピーカーである。プロジェクション・ステレオ・スピーカーは、例えば、これに限定するものではないが、音声プロンプト、ストリーミング音楽、スマート・オーディオ・アシスタンス、データなどのさまざまなオーディオ信号をユーザーに伝えることができる。プロジェクション・スピーカーのデザインは、ユーザーの耳を塞がないことに留意されたい。したがって、ユーザーは遠距離場音声を聞くことができ、当該遠距離場音声はユーザーの耳を塞ぐ現在入手可能なイヤホン式ヘッドフォンのように劣化することがない。
【0018】
右テンプル174にも、電子パッケージ(図には示されていない)が設けられている。電子パッケージが、右テンプル174内に含まれる。右テンプルには、オーディオ・スピーカー・ポート184を備えるオーディオ・スピーカーが備えられ、そのオーディオ・スピーカーは、統合された指向性プロジェクション・スピーカーであることができる。一つまたは複数の実施形態において、右テンプル174は、マイクロ・ディスプレイ・アセンブリ192を含む外部アセンブリ190を収容するように構成される。同様に、左テンプルは、外部アセンブリ190およびマイクロ・ディスプレイ・アセンブリ192ためのように構成されることができる。
【0019】
様々な実施形態において、マイクロ・ディスプレイ・アセンブリ、例えば192は、
光学システムを形成する光学素子、エレクトロニクス、およびマイクロ・ディスプレイを収容するヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)Pupil(登録商標)光学モジュールである。当該瞳孔機構はまた、ハウジングから電子接点経路に入れるケーブル、フレキシブル回路基板、またはワイヤを収容することができる。一つまたは複数の実施形態において、それらの電気経路は、左テンプル174の側面に接続され、そうすると、ユーザーはシースルー・ヘッド・アップ・ディスプレイ外部アクセサリを有し、モバイル現実体験の視覚的要素が強化され得る。
【0020】
一つまたは複数の実施形態において、ブロウバーから出る配線は、テンプルの左右のシースに隠され、シースの腔を介して左右のテンプルに入り、それにより環境の危険から配線を守る。接触点経路の近くの領域は、ヘッド・アップ・マイクロ・ディスプレイ・モジュールの瞳孔間距離をカスタマイズするための運動機構を収容することができる。
【0021】
様々な実施形態において、102または132(
図1)または下図内の任意の類似の構成などの前フレーム部分、および104、114、134、144、164、174(
図1)または下図内の任意の類似の構成などの右と左のテンプル部分は、一組の交換可能な前フレーム部分とテンプル部分の一部であり、それぞれが同じまたは異なるデバイス、アクセサリ、性能および/または機能の組み合わせを有する。電子基板、マイク、スピーカー、バッテリー、カメラ、ヘッド・アップ・ディスプレイ・モジュール、無線Wi-Fiラジオ、GPSチップ・セット、LTEセルラー・ラジオ、多軸慣性測定ユニット、運動センサー、タッチ・センサー、ライトおよび近接センサーなどのうちの少なくとも一つが、必要な組み合わせに含まれることができる。ユーザーがセルラー・サービス、スマート・フォン、スマート・ウォッチ、スマート・ブレスレット、モバイル・コンピューター、およびセンサー周辺機器に無線で接続することのうちの少なくとも一つを実行できるようにするエレクトロニクスをさらに含むことができる。エレクトロニクスは、モジュール化ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)を介してシースルーの拡張現実画像を表示したり、ステレオ・オーディオ・コンテンツを提供したり、一つまたは複数の統合されたプロジェクション・マイクロ・スピーカーを介して音楽を含む音声およびオーディオ通知を提供したりする機能をさらに含むことができる。前フレーム電気接点デバイスおよびテンプル電気接点デバイスは、それぞれの蝶番コネクタ内またはその近くにある電気的接触点を含むことができる。当該接触点は、接触点が電気的閉位置にある時のテンプル部分と前フレーム部分との間の電力、電気信号、およびデータのうちの少なくとも一つを電気的に伝達するために、互いに取り外し可能な電気接触する。いくつかの実施形態において、一緒に組み立てられると、前フレーム蝶番コネクタ、前フレーム電気接点デバイス、テンプル蝶番コネクタ、およびテンプル電気接点デバイスは、電気機械蝶番、蝶番コネクタ、アセンブリまたはデバイスを形成することができる。いくつかの実施形態において、テンプル部分を格納位置に折り畳むことにより、接点を切断してシステムの電力をオフにすることができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、前フレーム・エレクトロニクスとテンプル・エレクトロニクスとのうちの少なくとも一つは、バッテリー、カメラ、ヘッド・アップ・ディスプレイ・モジュール、コントローラー、デジタル・ストレージ・エレクトロニクス、CPU、プロジェクション・マイクロ・スピーカー、マイク、無線Wi-Fiラジオ、GPSチップ・セット、LTEセルラー・ラジオ、多軸慣性測定システムもしくはユニット、並びに、感覚、運動、接触、光、近接、温度および圧力センサーなどのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0023】
いくつかの実施形態において、少なくとも一つのテンプルは、選択されたテンプル・エレクトロニクスを搭載するテンプル・モジュール・インサート(TIM)を含むことができる。他の実施形態において、首スマート・コードは、後ろ首電子モジュールに電気的に接続される。首スマート・コードには、後ろ首電子モジュールを眼鏡デバイスの左右のテンプルと機械的または電気的に相互接続するための左右のコネクタまたはコネクタ端部を有する。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係る眼鏡デバイスで使用するための再構成可能なコンポーネントを示す。
図2の200を参照すると、テンプル202には、係合部204が設けられている。この実施形態の説明において、210で示されて「TIM」と呼ばれるテンプル挿入モジュールは、テンプル202の係合部204と着脱可能に連結できるように構成される。TIM210は、矢印212aおよび212bにより示されるように、テンプル202に取り付けられる。様々な実施形態において、係合部204は、例えば、これに限定するものではないが、圧入、クリップ、機械的なインターロック、フックとループ、磁気面、テンプルへの外部クランプ、フランジおよびテンプルへの機械的な連結などの機械的な接続により達成される。さらに他の実施形態において、係合部204およびTIM210は磁気表面を利用して、磁力によりTIM210を固定する。204で示される係合部の形状、および本明細書に示される図の他の場所で示される係合部の形状は、単に例示のために与えられ、本発明の実施形態を制限するものではない。200で示される図において、TIM210はテンプル202と機械的に接続するだけであり、TIM210とテンプル202との間には電気的接続が提供されていない。
【0025】
いくつかの実施形態において、TIM210には、マイクロ・プロジェクション・スピーカーとすることができるスピーカーおよびスピーカー・ポート214が設けられている。スピーカーは、オーディオ・ブロードキャストを通じてユーザーに情報を提供する。ここで提供されるスピーカーは、ユーザーの耳の外部にあるスピーカーであるため、挿入されるイヤホンのようにユーザーの耳に挿入されることがないことに留意されたい。TIM210には、プロセッサ、メモリ、電力、およびTIM210が一つまたは複数のデバイス220と無線通信222できるようにする一つまたは複数の無線通信プロトコルを含む電子パッケージが配置されている。デバイス220は、例えば、これに限定するものではないが、生体センサーまたは車両センサー、ローカル・ユーザー・デバイス、無線ルーターなどのネットワーク・ノード、リモート・ネットワーク、またはネットワークを介してアクセスされる携帯電話などのリモート・ユーザー・デバイスなどの外部センサーであり得る。さまざまなセンサー、ネットワーク、およびリモート・デバイスについて、以下の図と併せて詳しく説明する。
【0026】
図2の200のアーキテクチャに従って、いくつかの実施形態において、第二テンプルおよび第二TIMが提供される。そのようなシステムにおける二つのTIMsは、必要に応じてデバイス220間およびそれらの間の無線通信に参加して、あるレベルの設計機能をユーザに提供することができる。例えば、一実施形態において、左TIMは、第一ネットワーク・プロトコルを利用してリモートデバイス220と通信するのに十分な無線ネットワーク機能を含む。さらに、左TIMおよび右TIMは、第二ネットワーク・プロトコルを利用して通信することをサポートする無線ネットワーク機能を有する。電力を節約するために、第一ネットワーク・プロトコルは、第二ネットワーク・プロトコルよりも広い範囲を有する。なぜなら、左TIMとリモート・デバイスとの間の距離は、左TIMと右TIMとの間の分離距離(名目上、ユーザーの頭の幅)よりも大きい。左TIMと右TIMとの間に有線接続がないため、200で示されているアーキテクチャは、真の無線と呼ばれる。一つまたは複数の実施形態において、オーディオ・ストリームは、第一無線ネットワークを利用して、ユーザ・デバイスから第一TIMに提供される。次に、オーディオ・ストリームを眼鏡デバイスの左および右のプロジェクション・スピーカーのそれぞれに提供するために、第二無線ネットワークを利用して、第二無線オーディオ・ストリームが一方のTIMから他方のTIMに提供される。
【0027】
本明細書の図と併せて説明されるように、200で説明されるテンプルおよびTIMsは、眼鏡デバイス用の再構成可能なコンポーネントを提供する。テンプル202の前端206は、上述の眼鏡デバイスのフレーム・シャーシと係合する。テンプルとフレームとの間には、コネクタを有し、または、コネクタを有さない。したがって、眼鏡の所与の設計に応じて、テンプル202は、フレーム・シャーシに対して固定された位置を得ることができ、またはテンプルは、フレーム・シャーシに回転可能に連結されることができる。
【0028】
図2の250を参照すると、テンプル252には、係合部254が設けられている。260で示すテンプル挿入モジュールTIMは、テンプル252の係合部254と着脱可能に連結できるように構成される。TIM260は、矢印262aおよび262bにより示されるように、テンプル252に取り付けられる。様々な実施形態において、係合部204は、電気的な接続と機械的な接続の組み合わせにより達成される。機械的な接続は、210/204と併せて説明されているように、例えば、これに限定するものではないが、圧入、クリップ、機械的なインターロック、フックとループなどであり得る。さらに他の実施形態において、係合部254およびTIM260は磁気表面を利用し、磁力によりTIM260を固定する。いくつかの電気接点280は、例示のために提供されており、それにより限定を意味するものではない。電気接点280は、テンプル252内の対応する電気接点と嵌合して、テンプル252内の一つまたは複数の電気経路(図示せず)への電気接続を提供する。テンプル252内の電気経路は、TIM260と一つまたは複数のディスプレイに提供される信号のソースを表すこともできるセンサー272および274との間の電気的な接続を容易にする。センサー272および274は、眼鏡デバイスで構成される電子パッケージと組み合わせて使用するためのマイクロホンなどの音響センサーまたは本明細書に記載されているセンサーのいずれかであり得る。一つまたは複数の実施形態において、272および274のうちの一つまたは複数は、HUDなどのディスプレイに信号を提供する。
【0029】
いくつかの実施形態において、TIM260には、マイクロ・プロジェクション・スピーカーとすることができるスピーカーおよびスピーカー・ポート264が設けられている。スピーカーは、オープンイヤー・オーディオ・ブロードキャストを通じてユーザーに情報を提供する。
【0030】
図2の250のアーキテクチャに従って、いくつかの実施形態において、以下の
図3に示すような第二テンプルおよび第二TIMが提供される。そのようなシステムにおける二つのTIMsは、必要に応じてデバイス220間およびそれらの間の無線通信に参加して、あるレベルの設計機能をユーザに提供する。本明細書の図と併せて説明されるように、250で説明されるテンプルおよびTIMsは、眼鏡デバイス用の再構成可能なコンポーネントを提供する。例えば、テンプル252の前端256は、上述の眼鏡デバイスのフレーム・シャーシと係合する。テンプルとフレームとの間には、コネクタを有し、または、コネクタを有さない。したがって、眼鏡の所与の設計に応じて、テンプル252は、フレーム・シャーシに対して固定された位置を得ることができ、またはテンプルは、フレーム・シャーシに回転可能に連結されることができる。
【0031】
図3は、本発明の実施形態に係る眼鏡デバイスで使用するための複数の再構成可能なコンポーネントを300で示す。
図3の300を参照すると、
図2の左再構成可能なコンポーネント250が、眼鏡デバイス用の付随する右再構成可能なコンポーネントとともに示されている。右テンプル352は、
図3には示されていない係合部を有し、当該係合部は、左テンプル252の係合部254と同様のものである。360で示すテンプル挿入モジュールTIMは、テンプル352の係合部と着脱可能に連結できるように構成される。TIM360は、矢印362aおよび362bにより示されるように、テンプル352と連結する。様々な実施形態において、テンプル352の係合部は、電気的な接続と機械的な接続の組み合わせにより達成される。機械的な接続は、上記の210/204と併せて提供されているように、例えば、これに限定するものではないが、圧入、クリップ、機械的なインターロック、フックとループなどであり得る。さらに他の実施形態において、テンプル352の係合部およびTIM360は、磁気表面を利用し、磁力によりTIM360を固定する。いくつかの電気接点380は、例示のために提供されており、それにより限定を意味するものではない。電気接点380は、テンプル352内の対応する電気接点と嵌合して、テンプル352内の一つまたは複数の電気経路(図示せず)への電気接続を提供する。テンプル352内の電気経路は、TIM360と一つまたは複数のセンサー372および374との間の電気的な接続を容易にする。センサー372および374は、眼鏡デバイスで構成されている電子パッケージと組み合わせて使用するためのマイクロホンなどの音響センサーまたは本明細書に記載されているセンサーのいずれかであり得る。様々な実施形態において、TIM360には、プロセッサ、メモリ、電力、および一つまたは複数の無線通信システムを含む電子パッケージが配置されている。当該無線通信システムは、TIM360が222での無線伝送により示されるように一つまたは複数のデバイスと無線で通信することを可能にするプロトコルを使用する。さらに、TIM360およびTIM260は、382での無線送信により示されるようにTIMs間の無線通信を可能にする無線通信機能を有するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、TIM360には、マイクロ・プロジェクション・スピーカーとすることができるスピーカーおよび364で示されるスピーカー・ポートが設けられている。当該スピーカーは、オーディオ・ブロードキャストを通じてユーザーに情報を提供する。
【0032】
図3のビュー390を参照すると、TIM260およびTIM360のそれぞれについて電気接続の概略図が示されている。TIM260は、電気経路394によりセンサー272に電気的に連結されている。同様に、TIM260は、電気経路392によりセンサー274に電気的に連結されている。TIM260とそれぞれのセンサーとの間の接続が、左テンプルの電気回路
図384を構成する。左テンプルの電気回路
図384は、図よりも複雑であっても、複雑でなくてもよいことに留意されたい。したがって、左テンプルの電気回路図は、単に説明のために提供されており、それにより限定を意味するものではない。
【0033】
同様に、TIM360は、電気経路398によりセンサー372に電気的に連結されている。TIM260は、電気経路396によりセンサー374に電気的に連結されている。TIM360とそれぞれのセンサーとの間の接続が、右テンプルの電気回路
図386を構成する。右テンプルの電気回路
図386は、図よりも複雑であっても、複雑でなくてもよいことに留意されたい。したがって、右テンプルの電気回路図は、単に説明のために提供されており、それにより限定を意味するものではない。
【0034】
そのようなシステムにおける二つのTIMsは、必要に応じてデバイス220間およびそれらの間の無線通信に参加して、あるレベルの設計機能をユーザに提供する。例えば、一つの実施形態において、左TIMは、第一ネットワーク・プロトコルを利用してリモートデバイス220と通信するのに十分な無線ネットワーク機能を含む。さらに、左TIMおよび右TIMは、382に示す無線通信をサポートする無線ネットワーク機能を有する。無線通信382は、222で使用されるものとは異なる第二ネットワーク・プロトコルにより、実行されることができる。電力を節約するために、第一ネットワーク・プロトコル(222)は、第二ネットワーク・プロトコル(382)よりも広い範囲を有する。なぜなら、左TIM260とリモート・デバイス220との間の距離は、左TIM260と右TIM360との間の分離距離よりも大きい。後者は名目上ユーザーの頭の幅であり、前者は携帯電話のセルラー・タワーまでの距離と同じになる可能性がある。
【0035】
図4は、本発明の実施形態に係る、別のモジュール化再構成可能な眼鏡システムを示す。
図4を参照すると、センサー、電源コンポーネント、および計算ユニットのうちの一つまたは複数は、眼鏡デバイスの全体に分布され、402などのフレーム・シャーシの全体に分布されることを含む。フレーム・シャーシ402は、フレーム・リムでレンズ440を取り囲み、それによりレンズ440をそこに固定するように眼科的に構成される。左テンプル404は右テンプル414とは、フレーム・シャーシ402に連結されて眼鏡デバイスを形成する。左レンズ404は、408で示されている係合部を有するように構成される。左テンプル挿入モジュール(TIM)406は、上記のように係合部408と係合するように構成され、それにより、TIM406とテンプル404との間の機械的および電気的な接続の両方を提供する。同様に、右テンプル426は、右テンプル414の係合部と係合しているように示されている。TIM406は、410で示されるオーディオ・スピーカーおよびオーディオ・ポートを含み、TIM426は、430で示されるオーディオ・スピーカーおよびオーディオ・ポートを含む。様々な実施形態において、オーディオ・スピーカー410および430は、プロジェクション・スピーカーである。眼鏡デバイスは、いくつかのセンサーまたはディスプレイ、電気経路に統合される左テンプル404からフレーム・シャーシ402を通って右テンプル414まで延びる462、464、466、468、および470を含む。様々な実施形態において、
図4に示されるものよりも多くのセンサーまたはより少ないセンサーがあり得る。
図4に示されるセンサーおよびセンサーの位置は、単に例示として提供され、本発明の実施形態を制限するものではない。前の図と併せて上で説明したように、テンプル挿入モジュール406および/または426のうちの少なくとも一つは、デバイス220に無線接続222を提供するために、一式の必要なエレクトロニクスを備えている。
【0036】
眼鏡デバイス400において、電気経路概略図の高レベル図が480で示されている。480を参照すると、左TIM406および右TIM426は、電気経路要素482、484、486、488、490、および492により、センサー462、464、466、468、および470と電気的に連結されている。484などの電気経路要素は、センサー464を電気的に接続する。480に示されているコンポーネントは一緒に、眼鏡デバイス用のモジュール化された再構成可能なコンポーネントのセットを提供する。一つまたは複数の実施形態において、一つまたは複数の音響センサは、フレーム・シャーシ402、左テンプル404、および右テンプル414のうちの少なくとも一つに位置する。したがって、音響センサーは、眼鏡デバイスのテンプル(左または右)またはフレーム・シャーシのどこにでも位置することができる。
【0037】
図5は、本発明の実施形態に係る
図4のモジュール化された眼鏡システムの斜視図および上面図を全体的に500で示す。
図5を参照すると、モジュール化された眼鏡デバイスは、斜視図において130で示されている。モジュール化されたノーズ・パッド504は、506で示されるように、モジュール化された眼鏡デバイス502と着脱可能に連結することができる。ノーズ・パッドのモジュール化により、ユーザーはノーズ・パッドを交換して眼鏡とユーザーの鼻および顔の構造との間のフィット感を向上させることができる。眼鏡デバイスのノーズ・パッドをモジュール化することにより、より快適な装着感を実現できる。さらに、ノーズ・パッドには、生体センサーなどの他のセンサーを設けることができる。
【0038】
図6Aは、本発明の実施形態に係る、モジュール化された眼鏡デバイスで使用するためのシステム構築を全体的に600で示す。
図6Aを参照すると、様々な実施形態において、モジュール化された再構成可能な眼鏡デバイスには、複数の無線通信システムを含むことができる。様々な実施形態において、眼鏡デバイス602は、604で示されるような高レベルのブロック図アーキテクチャを有する。様々な実施形態において、眼鏡デバイス602は、無線センサー640およびモバイル・デバイス670と通信するように構成される。無線センサー640は、単一のセンサーまたは複数のセンサーを含むことができる。無線センサー640は、限定することなく、本明細書にリストされた任意の一つまたは複数のセンサーを含むことができる。例えば、無線センサー640は、ユーザーと共に使用するために構成された生体測定センサーまたは生体力学的センサー、または車両または建物と共に使用されるように構成されたセンサーであることができる。生体認証センサーのいくつかの例は、これに限定するものではないが、心拍数モニター、発汗センサー、温度センサーなどがある。車両センサーのいくつかの例は、これに限定するものではないが、速度センサー、加速度センサー、全地球測位システム信号、車両エンジン・パラメータ、風速インジケータなどがある。建物と共に使用されるセンサーのいくつかの例は、これに限定するものではないが、サーモスタットからの温度読み取り、水圧値などがある。車両のいくつかの非限定的な例は、これに限定するものではないが、スクーター、自転車、自動車、ボート、ヨット、船舶、飛行機、軍用車両、ウィング スーツなどがある。いくつかの実施形態において、データは、640または616で特殊な用途のネットワークから受信される。例示のために示される特殊な用途のネットワークは、ヨット(パワーまたはセイル)などの船舶用に設計される米国海洋電子機器協会(NMEA)のNMEA2000ネットワークがある。NMEA2000は、当技術分野で「NMEA2k」または「N2K」とも呼ばれ、国際電気標準会議(IEC)61162-1として標準化されている。NMEA200は、船舶、ボート、ヨットなどの海洋センサーおよびディスプレイ・ユニットを接続するために使用されるプラグ・アンド・プレー通信規格である。モバイル・デバイス670は、限定することなく、本明細書にリストされた任意の一つまたは複数のモバイル・デバイスであり得る。例えば、モバイル・デバイスは、携帯電話、時計、リスト・バンド、ブレスレット、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、車載コンピュータなどとすることができる。
【0039】
眼鏡デバイス602は、604で示されるような高レベルのアーキテクチャを有し、スピーカ606、中央処理装置608、電源610、音響センサ608、記憶装置614、および無線通信システム616を含む。無線通信システム616は、以下の一つまたは複数の無線通信システムを含むことができる。例えば、近距離通信システム618、ブルートゥース通信プロトコルを利用する無線通信システム620、624でのWi-Fi通信プロトコルを利用する無線通信システム、携帯電話通信プロトコル622などである。LTEにより622で指定された無線通信プロトコルは、無線デバイスの例としてのみ与えられており、本発明の実施形態を制限するものではない。当業者は、一つまたは複数のアンテナが無線通信システムブロック616に含まれるが、明確にするために示されていないことを認識できる。
【0040】
無線センサー640は、642で示されるような高レベルのアーキテクチャを有し、一つまたは複数のセンサー644および無線通信システム646を含む。無線通信システム646は、近距離通信システム、BLE、ANT+、または同種のものなどの低データ・レート通信システムであり得る。または、無線通信システム646は、センサー644に必要なより高いデータ・レートのシステムとして提供されることができる。
【0041】
モバイル・デバイス670は、672で示されるような高レベルのアーキテクチャを有し、中央処理装置674、電源676、ストレージ678、およびブロック680に示される一つまたは複数の無線通信システムを含む。モバイル・デバイス670は、オプションとして、クラウド689で示されるようなリモート・ネットワークに到達するように構成されることができる。無線通信ブロック680は、以下の一つまたは複数の無線通信システムを含むことができる。例えば、近距離通信システム682、ブルートゥース通信プロトコルを利用する無線通信システム684、686でのWi-Fi通信プロトコルを利用する無線通信システム、688での携帯電話通信プロトコルなどである。LTEにより688で指定された無線通信プロトコルは、モバイル・デバイスの通信システムの例としてのみ与えられており、本発明の実施形態を制限するものではない。当業者は、一つまたは複数のアンテナが無線通信システムブロック642に含まれるが、明確にするために示されていないことを認識できる。
【0042】
いくつかの実施形態において、無線センサー・システム642および眼鏡デバイス602は、モバイル・デバイス670およびモバイルデ・バイス・ユーザー・インターフェースのユーザーにより最初に構成される。経路652aおよび652bにより示されるように、動作において、眼鏡デバイス602は、650で示されるように、近距離無線通信システム618などの適切な無線通信システムからデータを無線で受信する。無線センサー・システム642から取得した無線データは、654で示されるような別の無線通信システムによりユーザー・デバイス670/672に送信することができる。654で示される無線通信は、例えば、620/684でのブルートゥース・プロトコル、624/686でのWi-Fiプロトコル、または622/688で示される携帯電話通信プロトコルを使用して、より高いデータ・レート・チャネルで達成されることができる。様々な実施形態において、眼鏡デバイス602から転送されたデータは、ユーザ・デバイス670に保存および分析され、様々なアプリケーション・プログラムを有することができる。
【0043】
図6Bは、本発明の実施形態に係る、
図6Aのモジュール化された眼鏡システムのシステム・アーキテクチャに対応する無線ネットワークを全体的に690で示す。
図6Bを参照すると、無線通信ブロック616は、図に示すように複数のデバイスに接続することができる。例えば、一つまたは複数の無線センサー640は、618で示されるような低データ・レートの近距離通信ネットワークを利用して無線通信ブロック616に接続することができる。一つまたは複数のユーザー・デバイス670は、620で示されるようなブルートゥース通信プロトコルを使用して無線通信ブロックと無線で通信することができる。624で示されるように、692で示されるWi-Fiノードなどの一つまたは複数の無線ノードは、無線通信ブロック616と無線で通信することができる。一つまたは複数のリモート・ネットワーク694は、622で示されるようなセルラー通信プロトコルを使用して、無線通信ブロック616と無線で通信することができる。したがって、再構成可能な眼鏡デバイスは、690で示される一つまたは複数の無線通信システムを含むことができる。例えば、一つのTIMモジュールを別のTIMモジュールに交換することにより、さまざまな無線通信ために眼鏡デバイスが再構成されることができる。または、一つまたは複数のテンプルを上記のフレーム・シャーシと交換することができ、それにより眼鏡デバイスにカスタマイズされた機能を提供する。
【0044】
図7は、本発明の実施形態に係る、
図4のモジュール化された眼鏡デバイスで使用するための別のシステム構築を全体的に700で示す。
図7を参照すると、眼鏡デバイス602の無線通信ブロック616は、仲介者として機能するユーザ装置を必要とせずに、携帯電話ネットワークを介して直接にセルラー通信することができるように構成される。例えば、700において、眼鏡デバイス602は、無線通信システム622により、携帯電話であり得るリモート・デバイス702と通信するように構成され、それにより、クラウド704で示される外部ネットワークを介してリモート・デバイス702と直接に接続する。この通信回線をサポートするための仲介ユーザーのモバイル・デバイスは必要ない。眼鏡デバイスのそのような構成により、眼鏡デバイスのユーザーは、音声インターフェース、ボタンなどの一つまたは複数の触覚インターフェースなどのインターフェースの助けを借りて、眼鏡デバイスから電話をかけることができる。音声インターフェイスは、ユーザーの音声信号を、デバイスが通話のための無線ネットワークの操作を容易にするために使用するコマンドに変換することにより、通話のコマンドと制御を提供する。このようなコマンドの例は、これに限定するものではないが、電話をかける人の選択、電話をかけること、音量を上げること、音量を下げること、通話を終了することなどがある。
【0045】
図8は、本発明の実施形態に係るテンプル挿入モジュール(TIM)のブロック図を全体的に800で示す。
図8を参照すると、この実施形態の説明で使用されるように、TIMは、コンピュータなどのデバイスに基づくことができ、本発明の実施形態は、そのデバイスに使用され得る。ブロック図は、高レベルの概念的な表現であり、さまざまな方法でさまざまなアーキテクチャにより実装されることができる。バス・システム802は、中央処理装置(CPU)804(または本明細書ではプロセッサと呼ばれる)、読み取り専用メモリ(ROM)806、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)808、ストレージ810、オーディオ822、ユーザー・インターフェース824、および通信830を相互接続する。RAM808は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)または他の形態のメモリを表すこともできる。様々な実施形態において、ユーザ・インターフェース824は、音声インターフェース、タッチ・インターフェース、物理ボタン、またはそれらの組み合わせであり得る。メモリ(図示せず)はCPUブロック804に含まれることができることが理解される。バス・システム802は、例えば、システム・バス、周辺機器相互接続(PCI)、アドバンスト・グラフィックポート(AGP)、小型コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)、米国電気電子技術者協会(IEEE)規格番号994(FireWire)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、汎用非同期送受信回路(UART)、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)、インター集積回路(I2C)などの一つまたは複数のバスであってもよい。CPU804は、単一、複数、または分散コンピューティング・リソースであってもよい。ストレージ810は、フラッシュ・メモリ等であってもよい。TIMの実際の実装に応じて、TIMには、ブロック図中のコンポーネントの一部、全部、またはそれ以上、または再配置が含まれる場合があることに留意されたい。したがって、
図8のシステムには多くのバリエーションが可能である。
【0046】
一つまたは複数のワイヤレスネットワーク832との接続は、通信(COMM)830を介して取得され、それにより、TIM800は、ローカル・センサー、ローカル・デバイス、およびリモート・ネットワーク上のリモート・デバイスと無線で通信することができる。いくつかの実施形態において、832/830は、リモート音声をテキストに変換するシステムへのアクセスを提供し、そのシステムは、例えばクラウド・ベースの遠隔地にあり得る。832および830は、さまざまな実装において、無線通信システムを柔軟に表し、さまざまな形式のテレメトリー、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(GPRS)、イーサネット(登録商標)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、インターネット接続、Wi-Fi、WiMAX(登録商標)、ZigBee(登録商標)、赤外線、ブルートゥース、近距離通信、3G、4G、LTE、5Gなどの携帯電話通信システム、およびそれらの組み合わせを表すことができる。様々な実施形態において、オプションとして、タッチ・インターフェースが824で提供される。一つまたは複数のセンサーからの信号は、829および828を介してシステムに入力される。826で、全地球測位システム(GPS)情報が、受信され、システムに入力される。オーディオは、本明細書に記載されているプロジェクション・スピーカーまたはプロジェクション・マイクロ・スピーカーなどのスピーカーを表すことができる。
【0047】
様々な実施形態において、ハードウェア構成に応じて、異なる無線プロトコルがネットワークで使用され、それにより、上記の図で説明されるシステムを提供する。無線信号伝送に使用される技術の非限定的な一実施形態は、IEEE802.15.1規格として一般的に知られているブルートゥース無線技術規格である。他の実施形態において、IEEE802.11規格を使用するWi-Fiとして知られる無線信号送信プロトコルが使用される。他の実施形態において、IEEE802.15.4規格に基づくZigBee通信プロトコルが使用される。これらの例は、単に説明のためのものであり、異なる実施形態を限定するものではない。伝送制御プロトコル(TCP)およびインターネット・プロトコル(IP)も、さまざまな実施形態で使用される。実施形態は、本明細書に記載されているデータ通信プロトコルに限定されず、本明細書に具体的に記載されていない他のデータ通信プロトコルと共に容易に使用される。
【0048】
様々な実施形態において、システムのコンポーネントおよび前図で説明されるシステム(例えばテンプル挿入モジュール(TIM))は、集積回路デバイスに実装され、集積回路デバイスは、集積回路を含む集積回路パッケージを含むことができる。いくつかの実施形態において、システムのコンポーネントおよびシステムは、単一の集積回路ダイに実装される。他の実施形態において、システムのコンポーネントおよびシステムは、集積回路デバイスの複数の集積回路ダイに実装され、その集積回路デバイスは、集積回路を含むマルチチップ・パッケージを含むことができる。
【0049】
図9は、本発明の実施形態に係る、後ろ首モジュール・アセンブリを装着するモジュール化される眼鏡デバイスを示す。
図9を参照すると、900で、後ろ首モジュール・アセンブリは、受動的な眼鏡のセットに装着される。受動的な眼鏡は、眼鏡にエレクトロニクスが配置されていないことを表す。または、眼鏡は、本明細書に記載されるように一つまたは複数のテンプルまたはテンプル挿入モジュール(TIM)にパッケージ化されたエレクトロニクスで構成されるアクティブまたはパワード眼鏡であり得る。眼鏡は、レンズ906を含むフレーム・シャーシ902を有する。左テンプル904および右テンプル914は、フレーム・シャーシ902に連結されている。後ろ首モジュール・アセンブリは、後ろ首電子ポッド(ePOD)924、左テンプル・インターロック920、右テンプル・インターロック922、左スマート・コード926、および右スマート・コード928を含む。左スマート・コード926は、ePOD924を左テンプル・インターロック920に電気的および機械的に連結し、右スマート・コードは、ePOD924を右テンプル・インターロック922に電気的および機械的に連結する。
【0050】
左テンプル・インターロック920は、音響キャビティ、オーディオ・スピーカー、および音響ポートを含む。左オーディオ・スピーカーの音響ポートは、930で示されている。左スマート・コード926は、導電体を含み、その導電体は、左テンプル・インターロック920内に含まれるオーディオ・スピーカーにオーディオ信号を提供する。一つまたは複数の実施形態において、左テンプル・インターロックに含まれるオーディオ・スピーカーは、マイクロ・プロジェクション・スピーカーである。同様に、右オーディオ・スピーカーの音響ポートは、932で示されている。右スマート・コード928は、導電体を含み、その導電体は、右テンプル・インターロック922内に含まれるオーディオ・スピーカーにオーディオ信号を提供する。一つまたは複数の実施形態において、右テンプル・インターロックに含まれるオーディオ・スピーカーは、マイクロ・プロジェクション・スピーカーである。
【0051】
様々な実施形態において、ePOD924は電子ユニットを含む。電子ユニットには、ここに記載されているテンプル挿入モジュール(TIM)用の電子コンポーネントおよび機能が含まれている。言い換えれば、電子ユニットは、後ろ首モジュール・アセンブリで使用するための機械的および電気的にパッケージ化されたTIMである。
【0052】
さまざまな電子構成および機能を備える電子ユニットは、さまざまなTIMsを眼鏡デバイスのテンプルに交換により出入りさせる方法と同様の方法で、交換によりePODに出入りすることができる。
【0053】
950で、右スマート・コードおよび左スマート・コードを短くしたり長くしたりするために、長さ調整が提供される。後ろ首電子ポッド(ePOD)954には、ePOD954の同じ端部から出る左スマート・コード956および右スマート・コード958が配置される。スマート・コード956および958のそのような構成により、スライダー960は、ePODから遠ざかるか、またはePODに向かって移動することができる。スライダー960をePOD954から遠ざけると、スマート・コード965/958の利用可能な自由長さが短くなる。スライダー960をePOD954に向かって移動すると、スマート・コード956/958の利用可能な自由長さが増加される。
【0054】
一つまたは複数の実施形態において、動作において、「オン」状態にある場合、オーディオ・データは、ePOD924の電子ユニットにストリーミングされて左右のスピーカーに向けられ、それにより、後ろ首モジュール・アセンブリがアイウェアデバイスに取り付けられてユーザーが眼鏡デバイスを装着する時に、オーディオ・データをユーザーにブロードキャストする。
【0055】
図10は、斜視図において、本発明の実施形態に係るウエアラブル・デバイスを配置する後ろ首モジュール・アセンブリを全体的に1000で示す。
図10を参照すると、ePOD924上に第一センサー1050が示されている。右テンプル・インターロック922に組み込まれた第二センサー1052が示されている。左テンプル・インターロック920に組み込まれた第三センサー1054が示されている。センサ1050、1052、および1054は、本明細書で前述したTIMまたはテンプルに組み込まれたエレクトロニクスに直接に使用される任意のセンサであり得る。
【0056】
図10に示す実施形態において、920および922などの各テンプル・インターロックモ・ジュールは、貫通穴を含み、眼鏡のテンプルが当該貫通穴に挿入される。本実施形態にいおて、テンプル・インターロックモ・ジュール920および922は、テンプルを挿入するのに十分な伸びを可能にするエラストマーまたはゴムなどの柔軟な材料から作られる。例えば、左テンプル・インターロック920は、貫通穴1040を含み、左テンプル904が貫通穴1040に挿入される。右テンプル・インターロック922は、貫通穴1042を含み、右テンプル914が貫通穴1042に挿入される。各テンプル・インターロック920および922は、各スピーカー・ポート930および932がユーザーの耳の前および近くに位置するように、互換性のある眼鏡に配置される。互換性のある眼鏡は、テンプル・インターロックに提供されるメカニカル・アタッチメントと互換性がある眼鏡である。
【0057】
図11は、本発明の実施形態に係るテンプル・インターロックをテンプルに連結することを全体的に1100及び1150で示す。
図11を参照すると、磁気テンプル・インターロックが1100で示されている。当該磁気テンプル・インターロックは、眼鏡デバイスのテンプル1102上の磁気領域1108を含む。テンプル・インターロック1104は、対応する磁気領域1106を有する。動作において、磁気領域1106と1108を一つにまとめて、磁気領域1106および1108が互いに引き付けられ、それにより、テンプル・インターロック1104とテンプル1102との間にクランプ力を提供する。スピーカーを含む音響キャビティのポートは、1110で示されている。
【0058】
他のクランプの方法が1150で示されている。テンプル・インターロック1152は、コンプライアント材料の第一側1156aと第二側1156bとの間にあるスロット1158を含む。1158、1156a、および1156bの形状は、眼鏡デバイスのテンプルを挿入できるU字型を形成する。材料1152の弾性は、(図示せず)眼鏡のテンプル・インターロック1152とテンプルとの間に着脱可能な連結を提供する。スピーカを収容する音響キャビティの音響ポートは、1154で示されている。
【0059】
図12は、本発明の実施形態に係る後ろ首モジュールをテンプル内に含まれるエレクトロニクスに連結することを全体的に1200で示す。
図12を参照すると、後ろ首モジュール・アセンブリは、テンプルに含まれるエレクトロニクスに連結されている。後ろ首モジュール・アセンブリの一部は、後ろ首電子ポッド(ePOD)1220、左スマート・コード1222、および左テンプル・インターロック1210を有するように示されている。前述のように、テンプルに含まれるエレクトロニクスはいずれも、テンプル挿入モジュール(TIM)を使用せずにテンプル内に直接に含まれることができる。または、テンプルに含まれるエレクトロニクスは、オプションとして1204で示されるように、TIMの一部とするエレクトロニクスであり得る。いずれの状況でも、テンプル1202には、1206で示されるいくつかの電気接点が設けられている。左テンプル・インターロック1210には、対応する数の電気接点1208が設けられている。1210と1202との間の接続を着脱可能に連結可能にするために、テンプル1202と左テンプル・インターロック1210との間に機械的なインターロックが提供される。一つまたは複数の実施形態において、磁気連結が、1206/1208の位置の近くまたはその位置に提供されて、そこに着脱可能な連結を提供する。
【0060】
図13は、本発明の実施形態に係る後ろ首モジュール・アセンブリをテンプル・エレクトロニクスと組み合わせるための概略図を全体的に1300で示す。
図13を参照すると、眼鏡デバイスの輪郭は、1302で示されている。眼鏡デバイス1302の左テンプル、右テンプル、およびフレーム・シャーシには、エレクトロニクスおよびまたは電子経路を含む。輪郭1302は、フレーム・シャーシ、左テンプル、および右テンプルを含む。図に示すシステムにおいて、電子回路経路1308は、眼鏡デバイス1302の左テンプルと右テンプルとの間に延在する。
【0061】
眼鏡デバイスは、左テンプルに位置する左テンプル挿入モジュール(TIM)1304と、右テンプルに位置する右TIM1306とを含む。電子ユニット(ePOD)を備える後ろ首モジュール・アセンブリは、1310で示されている。左スマート・コード1312は、ePOD1310と左TIM1304との間に電気経路を提供する。右スマート・コード1314は、ePOD1310と右TIM1306との間に電気経路を提供する。様々な実施形態において、左TIM1304および右TIM1306の両方には、1316で示されるように、左TIM1304と右TIM1306との間の無線通信を可能にする一つまたは複数の無線通信ネットワーク・システムが配置される。リモートデバイス1320は、前図と併せて説明されるように、1つまたは複数の無線センサーまたは無線ユーザー・デバイスを表す。無線通信1322は、リモートデバイス1320と、左TIM1304、右TIM1306およびePOD1310のうちの少なくとも一つとの間で達成される。上記のTIMに関するすべての電子システム機能の説明は、ePOD1310などのePODに適用できる。
【0062】
いくつかの実施形態において、例えば電気経路1308が1300で示される電気回路図から削除された場合に、左テンプルは右テンプルに電気的に接続されていない。
【0063】
図14は、本発明の実施形態に係る後ろ首モジュール・アセンブリのユーザー・インターフェイスを全体的に1400で示す。
図14を参照すると、首の後ろの電子ポッド(ePOD)は、1402で示されている。ePOD1402は、ディスプレイ・インターフェイス1404を備える。異なる実施形態において、ディスプレイ・インターフェース1404は、様々な方法により実装されることができる。いくつかの実施形態において、ユーザー・インターフェースは触覚表面ボタンである。いくつかの実施形態において、ユーザ・インターフェースは、一つまたは複数のコントロールをユーザに提示する静電容量式タッチ・スクリーンなどのタッチ・スクリーンにより実装されるいくつかの実施形態において、ユーザー・インターフェースは、情報をユーザーに伝達する。さらに他の実施形態において、ユーザー・インターフェースは、ePOD1402を着用しているユーザーの背後からユーザー・インターフェース1404を見る人に情報を伝達する。そのような情報の例は、これに限定するものではないが、1406で示される絵文字、気分ステータス、アイコンなどである。
【0064】
図15は、本発明の実施形態に係る後ろ首電子ユニットのブロック図を全体的に1500で示す。
図15を参照すると、本実施形態の説明で使用されるように、後ろ首電子ユニットは、本発明の実施形態に使用され得るコンピュータなどのデバイスに基づくことができる。ブロック図は、高レベルの概念的な表現であり、さまざまな方法でさまざまなアーキテクチャにより実装されることができる。バス・システム1502は、中央処理装置(CPU)1504(または本明細書ではプロセッサと呼ばれる)、読み取り専用メモリ(ROM)1506、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1508、ストレージ1510、オーディオ1522、ユーザー・インターフェース1524、および通信1530を相互接続する。RAM808は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)または他の形態のメモリを表すこともできる。様々な実施形態において、ユーザ・インターフェース1524は、音声インターフェース、タッチ・インターフェース、物理ボタン、またはそれらの組み合わせであり得る。メモリ(図示せず)はCPUブロック1504に含まれることができることが理解される。バス・システム1502は、例えば、システム・バス、周辺機器相互接続(PCI)、アドバンスト・グラフィックポート(AGP)、小型コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)、米国電気電子技術者協会(IEEE)規格番号994(FireWire)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、汎用非同期送受信回路(UART)、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)、インター集積回路(I2C)などのうちの一つまたは複数のバスであってもよい。CPU1504は、単一、複数、または分散コンピューティング・リソースであってもよい。ストレージ1510は、フラッシュ・メモリ等であってもよい。TIMの実際の実装に応じて、TIMには、ブロック図中のコンポーネントの一部、全部、またはそれ以上、または再配置が含まれる場合があることに留意されたい。したがって、
図15のシステムには多くのバリエーションが可能である。
【0065】
一つまたは複数の無線ネットワーク1532との接続は、通信(COMM)1530を介して取得され、それにより、TIM1500は、ローカル・センサー、ローカル・デバイス、およびリモート・ネットワーク上のリモート・デバイスと無線で通信することができる。いくつかの実施形態において、1532/1530は、リモート音声をテキストに変換するシステムへのアクセスを提供し、そのシステムは、例えばクラウド・ベースの遠隔地にあり得る。1532および1530は、さまざまな実装において、無線通信システムを柔軟に表し、さまざまな形式のテレメトリー、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(GPRS)、イーサネット、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、インターネット接続、Wi-Fi、WiMAX、ZigBee、赤外線、ブルートゥース、近距離通信、3G、4G、LTE、5Gなどの携帯電話通信システム、およびそれらの組み合わせを表すことができる。様々な実施形態において、オプションとして、タッチ・インターフェースが1524で提供される。オプションのディスプレイが1520で提供される。一つまたは複数のセンサーからの信号は、1529および1528を介してシステムに入力される。1526で、全地球測位システム(GPS)情報は、受信され、システムに入力される。オーディオは、本明細書に記載されているプロジェクション・スピーカーまたはプロジェクション・マイクロ・スピーカーなどのスピーカーを表すことができる。
【0066】
様々な実施形態において、ハードウェア構成に応じて、異なる無線プロトコルがネットワークで使用され、それにより、上記の図で説明されるシステムを提供する。無線信号伝送に使用される技術の非限定的な一実施形態は、IEEE802.15.1規格として一般的に知られているブルートゥース無線技術規格である。他の実施形態において、IEEE802.11規格を使用するWi-Fiとして知られる無線信号送信プロトコルが使用される。他の実施形態において、IEEE802.15.4規格に基づくZigBee通信プロトコルが使用される。これらの例は、単に説明のためのものであり、異なる実施形態を限定するものではない。伝送制御プロトコル(TCP)およびインターネット・プロトコル(IP)も、さまざまな実施形態で使用される。実施形態は、本明細書に記載されるデータ通信プロトコルに限定されず、本明細書に具体的に記載されていない他のデータ通信プロトコルと共に容易に使用される。
【0067】
様々な実施形態において、システムのコンポーネントおよび前図で説明されるシステム(例えば後ろ首電子ユニット)は、集積回路デバイスに実装され、集積回路デバイスは、集積回路を含む集積回路パッケージを含むことができる。いくつかの実施形態において、システムのコンポーネントおよびシステムは、単一の集積回路ダイに実装される。他の実施形態において、システムのコンポーネントおよびシステムは、集積回路デバイスの複数の集積回路ダイに実装され、その集積回路デバイスは、集積回路を含むマルチチップ・パッケージを含むことができる。
【0068】
様々な実施形態において、本明細書で提供される実施形態の説明は、頭部装着型デバイス用の再構成可能なコンポーネントを提供する。頭部装着型デバイス用の再構成可能なコンポーネントは、これに限定するものではないが、取り外し可能なテンプル、取り外し可能なテンプル挿入モジュール(TIM)、後ろ首モジュール・アセンブリ、後ろ首モジュール・アセンブリ用の電子ポッドePOD、ePOD用の取り外し可能な電子ユニットを含む。
【0069】
異なる実施形態を議論し理解する目的で、技術およびアプローチを説明するために、当業者は様々な用語を使用することが理解されたい。さらに、説明する際、説明のために、多数の特定の詳細が示され、それにより、実施形態の完全な理解を提供する。しかし、当業者が、これらの特定の詳細がなくても実施形態を実施できることは明らかである。いくつかの実施形態において、あいまいにするのを避けるために、よく知られた構造およびデバイスを詳細ではなくブロック図の形で示している。それらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に説明されており、他の実施形態を利用して本発明の範囲を逸脱しない限り、論理的な、機械的な、電気的な、およびその他の変更を行うことができることが理解されたい。
【0070】
説明のいくつかの部分は、アルゴリズム、およびコンピュータ・メモリ内のデータ・ビットなどに対する運用の記号表現で提示され得る。それらのアルゴリズムの説明および表現は、データ処理技術の当業者が作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用する手段である。そこでのアルゴリズムは、一般的に、望ましい結果につながる行為のセルフコンシステントのシーケンスであると考えられている。それらの行為は、物理量の物理的な操作を必要とする行為である。通常に、必ずしもそうではないが、それらの量は、保存、転送、結合、比較、その他の操作が可能な電気信号または磁気信号の形を取る。主に一般的な使用上の理由で、それらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ぶことは、いつも便利であることが証明された。
【0071】
しかし、それらおよび類似の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられており、それらの量に適用される便利なラベルにすぎないことに留意されたい。別途説明されない限り、議論から明らかなように、説明全体にわたって「処理」または「コンピューティング」または「計算」または「決定」または「表示」などの用語を使用する議論は、コンピュータ・システムまたは類似の電子コンピューティング・デバイスの動作およびプロセスを参照することができ、そのコンピュータ・システムまたは類似の電子コンピューティング・デバイスは、コンピュータ・システムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作して、コンピュータ・システムのメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報記憶装置、送信装置、または表示装置内の物理(電子)量として表される他のデータに変換する。
【0072】
そこでの動作を実行する装置は、本発明を実施することができる。この装置は、必要な目的のために特別に構築されてもよいし、またはコンピュータに記憶されているコンピュータ・プログラムにより選択的に作動または再構成された汎用コンピュータを含んでもよい。コンピュータ・プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。当該コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、これに限定するものではないが、フロッピー・ディスク(登録商標)、ハード・ディスク、光ディスク、コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROMs)、磁気ディスク、読み取り専用メモリー(ROMs)、ランダム・アクセス・メモリー(RAMs)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー(DRAM)、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリー(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリー(EEPROMs)、フラッシュ・メモリー、磁気または光学カード、RAIDなどを含む任意のタイプのディスク、またはコンピュータのローカルまたはコンピュータのリモートのいずれかで電子命令の格納に適用する任意のタイプのメディアである。
【0073】
本明細書に提示されるアルゴリズムおよび表示は、特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連するものではない。本明細書の教示に従って、様々な汎用システムは、プログラムと共に使用されることができ、または必要な方法を実行するためのより特殊な装置を構築することが便利であることが証明された。例えば、実施形態による方法はいずれも、汎用プロセッサをプログラミングすることにより得られるハード・ウェア回路、またはハード・ウェアおよびソフト・ウェアの任意の組み合わせにより、実装されることができる。当業者は、実施形態が、ハンドヘルド・デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な家庭用電化製品、デジタル信号処理(DSP)デバイス、セット・トップ・ボックス、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータなどの説明されたもの以外の他のコンピュータ・システム構成により実施できることをすぐに理解する。それらの実施形態は、分散コンピューティング環境で実施されることができ、その中のタスクが通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスにより実行される。
【0074】
本明細書の方法は、コンピュータ・ソフトウェアを使用して実装されることができる。認知された標準に準拠するプログラミング言語で書く場合に、さまざまなハードウェア・プラットフォームで実行したり、さまざまなオペレーティング・システムとインタフェースしたりするように、それらの方法を実装するように設計される命令シーケンスをコンパイルすることができる。さらに、実施形態は、特定のプログラミング言語を参照して説明されていない。本明細書に記載される実施形態の教示を実施するために、様々なプログラミング言語を使用することができることが理解されたい。さらに、当技術分野において、ある形式または他の形式(例えば、プログラム、手順、アプリケーション、ドライバーなど)のソフトウェアは、一般的に、あるアクションを実行すること、またはある結果を引き起こすことと言われる。そのような表現は、コンピュータがソフトウェアを実行することにより、コンピュータのプロセッサがアクションを実行したり、結果を生成したりすることについての単なる短い表現である。
【0075】
当業者は、さまざまな用語および技術を使用して、通信、プロトコル、アプリケーション、実装、メカニズムなどを説明することが理解されたい。そのような技術の一つは、アルゴリズムまたは数式により、技法の実装を説明することである。すなわち、技術は、例えば、コンピュータのコードを実行することとして実装され得るが、その技術の表現は、式、アルゴリズム、または数式として、より適切かつ簡潔に伝えられて伝達され得る。したがって、当業者は、A+B=Cを加算関数ブロックと表わすことのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおける実装が、二つの入力(AおよびB)を取り、総和出力(C)を生成することであることを認識できる。したがって、説明としての式、アルゴリズム、または数式の使用は、少なくともハードウェアおよび/またはソフトウェア(例えば、コンピュータ・システム、本発明の技術が当該コンピュータ・システムにおいて、実施形態として実施され得る)において、物理的な表現を有するものとして理解されるべきである。
【0076】
非一時的な機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)により読み取り可能な形式で情報(プログラム・コードなど)を記憶するための任意のメカニズムを含むことが理解される。例えば、コンピュータ可読媒体と同義で呼ばれる機械可読媒体は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュ・メモリ・デバイスを含み、伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介する電気的、光学的、音響的、または他の形態の情報伝達を除く。
【0077】
本説明で使用される「一実施形態」または「実施形態」または類似の語句は、説明されている特徴が本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。本説明における「一実施形態」への言及は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。しかし、それらの実施形態は相互に排他的ではない。また、「一実施形態」は、本発明の実施形態が単一であることを意味するものではない。例えば、「一実施形態」に記載されている特徴、構成、行為などは、他の実施形態にも含まれ得る。したがって、本発明は、本明細書に記載されている実施形態の様々な組み合わせおよび/または統合を含むことができる。
【0078】
本発明をいくつかの実施形態において説明してきたが、当業者は、本発明が説明した実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内で修正および変更して実施できることを理解できる。したがって、当該説明は、限定ではなく例示と見なされるべきである。