(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-11
(45)【発行日】2023-01-19
(54)【発明の名称】調節可能ベンチ
(51)【国際特許分類】
A47C 11/00 20060101AFI20230112BHJP
【FI】
A47C11/00
(21)【出願番号】P 2020530714
(86)(22)【出願日】2018-08-17
(86)【国際出願番号】 CA2018051004
(87)【国際公開番号】W WO2019033222
(87)【国際公開日】2019-02-21
【審査請求日】2021-07-01
(32)【優先日】2017-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520055722
【氏名又は名称】オムベース ベンチャーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】レーア、アラン ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ペドスカルニー、リサ アン
(72)【発明者】
【氏名】ドラモンド、クレイグ マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ベンツ、ハーバート ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】ポンド、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】フォスター、マイケル ロバート
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0353892(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0056708(US,A1)
【文献】国際公開第2016/084110(WO,A1)
【文献】特開2011-031018(JP,A)
【文献】特開2002-238699(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0192028(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 3/00-16/04
A63B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
全般的にくさび形状でありかつ先端を有する座部と、
前記座部から伸張するスカートであって、前エプロン部、後エプロン部、および横エプロン部を含み、前記横エプロン部はそれぞれ、前記後エプロン部から前記前エプロン部へ下方に傾斜する対応する上端を有する、スカートと、
前記スカートに結合される複数の高さ調節可能な脚組立体と、を備える調節可能ベンチであって、
前記座部は、前記ベンチに、平坦な上面をもたらすために前記スカートの前記後エプロン部に沿って伸張する前記座部の前記先端で前記スカートとはめ合わせられ
るか、または、傾斜した上面をもたらすために前記スカートの前記前エプロン部に沿って伸張する前記座部の前記先端で前記スカートとはめ合わせら
れる
ことを特徴とする調節可能ベンチ。
【請求項2】
前記ベンチの前記脚組立体は、摺動可能にまたは伸縮自在に高さ調節可能である
請求項1に記載のベンチ。
【請求項3】
前記ベンチの前記脚組立体は前記スカートに枢動可能に結合される
請求項1に記載のベンチ。
【請求項4】
前記脚組立体の移動を制限するために前記ベンチの前記脚組立体に留められるストラップをさらに含む
請求項1に記載のベンチ。
【請求項5】
前記座部は、収納室への出し入れを可能にするために前記スカートから取り外し可能である
請求項1に記載のベンチ。
【請求項6】
前記座部は、前記スカートから取り外され、かつ膝立ち補助として使用可能である
請求項1に記載のベンチ。
【請求項7】
前記座部は、収納室への出し入れを可能にするために前記スカートから取り外し可能である
請求項1に記載のベンチ。
【請求項8】
前記座部は、前記スカートから取り外され、かつ膝立ち補助として使用可能である
請求項1に記載のベンチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調節可能ベンチに関し、とりわけ、ベンチに、平坦な上面または傾斜した上面のどちらかをもたらすために選択的にスカートとはめ合わせてよい座部を有する調節可能ベンチに関する。
【背景技術】
【0002】
Shankの名における、2017年7月30日付で公開された特許文献1には、独自に可撓性のある支柱を作り出す層および障壁から成る、中密度で高品質の独立気泡フォーム材および接着剤で構成されるヨガ快適系ウェッジが開示されている。この構成によって、ユーザは、ある特定の姿勢、ストレッチ、運動、または治療対象位置を達成するまたは維持することが可能になる一方、触知できる快適さを改善しかつ動きの範囲を補助する可撓性ウェッジの形での三角形状のヨガ、フィットネス、または治療用装置が形成される。ヨガ快適系ウェッジは、従来のタイプのヨガ、瞑想、フィットネス、または治療装置に対して利点を有する。ヨガ系ウェッジによって、特有の物理的限界を有するユーザは、通常は可能ではない所望の姿勢または運動を快適に修正しかつ維持することができるのと同時に、上級ユーザにとって、高度な技術を要する動作の練習がより快適かつ容易になる。2つのヨガ快適系ウェッジは、多機能性および応用性を高めるような、快適なブロックまたは快適な支持物を形成するように隣接している同様の平面を合わせて設置できる。さまざまなヨガ快適系ウェッジはまた、さらなる使用方法を提供するために積み重ねまたは配置可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2009/0192028号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
座部、座部から伸張するスカート、およびスカートに結合される複数の高さ調節可能な脚組立体を備える調節可能ベンチが提供される。座部は、ベンチに、平坦な上面または傾斜した上面のどちらかをもたらすために選択的にスカートとはめ合わせられるように成形される。ベンチの脚組立体は、摺動可能にまたは伸縮自在に調節可能であってよい。ベンチの脚組立体は、スカートに枢動可能に結合されてよい。脚組立体の移動を制限するためにベンチの脚組立体に留められるストラップがあってよい。スカートは、前エプロン部、後エプロン部、および横エプロン部を含んでよい。横エプロン部はそれぞれ、後エプロン部から前エプロン部へ下方に傾斜する対応する上端を有することができる。座部は全般的にくさび形状でありかつ先端を有することができる。座部は、スカートの後エプロン部に沿って伸張する座部の先端でスカートとはめ合わせられてよい、または座部は、スカートの前エプロン部に沿って伸張する座部の先端でスカートとはめ合わせられてよい。座部は、収納室への出し入れを可能にするためにスカートから取り外し可能である。座部はスカートとはめ合わせ可能である。
【0005】
本発明は、添付の図面を参照して、単なる例示として与えられるこの実施形態の以下の説明からより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】展開形態の調節可能ベンチの上部斜視図である。
【
図3】第1の中間形態の調節可能ベンチの上部斜視図である。
【
図4】第1の中間形態の調節可能ベンチの正面図である。
【
図5】第2の中間形態の調節可能ベンチの上部斜視図である。
【
図6】第2の中間形態の調節可能ベンチの正面図である。
【
図7A】第2の中間形態の調節可能ベンチの底部斜視図である。
【
図7B】第2の中間形態の調節可能ベンチの底部分解斜視図である。
【
図8】平坦な上面の座部を示す折り畳み形態における調節可能ベンチの上部斜視図である。
【
図9】平坦な上面を有する座部を示す折り畳み形態における調節可能ベンチの側面図である。
【
図10】座部が取り外されている状態を示す、折り畳み形態における調節可能ベンチのさらに別の上部斜視図である。
【
図11】傾斜した上面を有する座部を示す折り畳み形態における調節可能ベンチのさらに別の上部斜視図である。
【
図12】傾斜した上面を有する座部を示す折り畳み形態における調節可能ベンチの別の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面を参照するが、最初に
図1および
図2を参照すると、この例では、調節可能な瞑想ベンチとして、または任意の他の適した目的で用いられてよい折り畳み可能または調節可能ベンチ10が示されている。
図1および
図2は、展開形態のベンチ10を示す。ベンチ10は一般的に、この例では、スカート14とはめ合わせる軟質エラストマーインサートと共に硬質ポリマーで形成される座部12を備える。スカート14は座部12から下方に伸張する。スカート14は、前エプロン部16と、後エプロン部18と、それぞれが、前エプロン部16と後エプロン部18との間で伸張する横エプロン部20および22とを有する。ベンチ10はまた、それぞれがスカート14に枢動可能に結合される、高さ調節可能な脚組立体24および26を有する。脚組立体24および26はそれぞれ、対応する上部28および30と対応する下部32および34とを含む。脚組立体24および26のそれぞれの上部28および30は、脚組立体24および26のそれぞれの下部32および34の対応する溝36および38によって受けられる。これによって、脚組立体24および26の上部28および30、ならびに脚組立体24および26の下部32および34は互いに対して摺動可能にできる。脚組立体24および26はまたそれぞれ、対応する最下部40および42を備える。最下部40および42はこの例では実質的に円筒状である。最下部40および42の周りに調節可能ストラップ44が留められている。調節可能ストラップ44を使用して、脚組立体24および26の移動を制限してよく、調節可能ストラップ44はヨガストラップとして用いられてよい。
【0008】
ベンチ10の脚組立体24および26は、
図1および
図2において展開され、この例では、ベンチ10は、展開形態において9インチの高さH
1を有する。展開形態におけるベンチ10を留める移動止めがある。調節可能ストラップ44を使用して、展開形態における脚組立体24および26の移動を制限することもできる。
図3および
図4は第1の中間形態におけるベンチ10を示す。ベンチ10の脚組立体24および26の下部32および34は、
図3および
図4では格納され、この例では、ベンチ10は第1の中間形態において7インチの高さH
2を有する。ベンチ10の脚組立体24および26は、脚組立体の上部28および30ならびに脚組立体の下部32および34を互いに対して摺動可能にすることができる解除ボタンによって、展開形態と第1の中間形態との間で伸張および格納される。第1の中間形態におけるベンチ10を留める移動止めがある。調節可能ストラップ44を使用して、脚組立体24および26の移動を制限することもできる。調節可能ストラップ44を使用して、第1の中間形態における脚組立体24および26の移動を制限することもできる。
【0009】
ベンチ10の脚組立体24および26は、
図5および
図6においてスカートに向かって第2の中間形態へと外方に枢動し、この例では、ベンチ10は、第2の中間形態において5インチの高さH
3を有する。ベンチ10の脚組立体24および26はそれぞれ、
図7Aに示される、対応するピボットピン46aおよび46bに装着され、脚組立体24および26を、第1の中間形態と第2の中間形態との間で枢動可能にする。第2の中間形態においてベンチ10を留める移動止め、例えば、
図7Bに示される移動止め48a、48b、48c、および48dがある。調節可能ストラップ44を使用して、第2の中間形態において脚組立体24および26の移動を制限することもできる。
【0010】
ベンチの脚組立体24および26は、
図8および
図9においてスカートに向かって折り畳み形態へとさらに外方に枢動し、この例では、ベンチ10は、折り畳み形態において3インチの高さH
4を有する。
図7Aに示されるピボットピン46aおよび46bによって、脚組立体24および26は第2の中間形態と折り畳み形態との間で枢動可能になる。第2の中間形態においてベンチ10を留める移動止め、例えば、
図7Bに示される移動止め48a、48b、48c、および48dがある。
【0011】
図10は、スカート14の横エプロン部20および22がそれぞれ、後エプロン部18から前エプロン部16へと下方に傾斜する対応する上端50および52を有することを示している。座部12は、ベンチ10のスカート14とはめ合わせられる傾斜底部54を有する。座部12は全般的にくさび形状であり、先端56を有する。
図8および
図9は、座部12がベンチ10のスカート14とはめ合わせられており、座部12の先端56がスカート14の後エプロン部18に沿って伸張していることで、ベンチ10が実質的に平坦な上面を有することを示す。座部12は、
図10に示されるような収納室58への出し入れを可能にするためにスカート14から取り外し可能である。座部12は、取り外された後膝立ち補助として使用されてよい。座部12の向きは逆にしてもよい。
図11および
図12は、座部12がベンチ10のスカート14とはめ合わせられ、座部12の先端56がスカート14の前エプロン部16に沿って伸張することで、ベンチ10は、この例では、7度の傾斜を有する傾斜上面を有する。座部12はそれに応じて、ベンチに、平坦な上面または傾斜した上面のどちらかをもたらすために選択的にスカート14とはめ合わせるように成形される。ロゴ60はまた、広告の目的で、ベンチ10の座部12または他の部分にエンボス加工または印刷されてよい。
【0012】
上記で提供される詳細の多くが単なる例によるものであり、以下の特許請求の範囲を参照して判断される本発明の範囲を限定することは意図されていない。