(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-11
(45)【発行日】2023-01-19
(54)【発明の名称】集計装置、端末、集計方法、送信方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20230112BHJP
【FI】
G06Q50/20
(21)【出願番号】P 2018069009
(22)【出願日】2018-03-30
【審査請求日】2021-03-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年10月25日 株式会社ベネッセコーポレーションが提供するソフトウェアに関する講習会にて、授業に関するアンケート及び授業中に使用されたアプリケーションの利用ログを、各生徒や教師が利用する端末から収集して表示する機能を備えたソフトウェアを公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】709006024
【氏名又は名称】株式会社ベネッセコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】笠間 祥子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆介
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-352620(JP,A)
【文献】特開平10-123923(JP,A)
【文献】特開2004-272692(JP,A)
【文献】特開平11-084998(JP,A)
【文献】特開2004-303090(JP,A)
【文献】特開平10-333538(JP,A)
【文献】米国特許第06024577(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校内における複数の生徒が使用する複数の生徒用端末の各々から、前記生徒用端末を利用する生徒が回答した授業に関する生徒向けアンケートの回答を収集すると共に、前記学校内における複数の教師が使用する複数の教師用端末の各々から、前記教師用端末を利用する教師が回答した前記教師が行った前記授業に関する教師向けアンケートの回答を収集する収集部と、
収集された前記生徒向けアンケートの回答を第1単位で集計すると共に、収集された前記教師向けアンケートの回答を第2単位で集計する集計部と、
前記第1単位で集計された前記生徒向けアンケートの回答及び前記第2単位で集計された前記教師向けアンケートの回答のうち少なくともいずれか一方を出力する出力部と、
を有し、
前記収集部は、前記複数の教師用端末の各々から、前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を収集すると共に、前記複数の生徒用端末の各々から、前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を収集し、
前記集計部は、収集された前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を指定された第3単位で集計すると共に、前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を指定された第3単位で集計し、
前記出力部は、前記第3単位で集計された前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況、及び、前記第3単位で集計された前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況のうち少なくともいずれか一方を出力する、
集計装置。
【請求項2】
前記第1単位は、生徒単位、クラス単位、学年単位、教科単位又は学校単位を含み、
前記第2単位は、教師単位又は学校単位を含む、
請求項1に記載の集計装置。
【請求項3】
前記第3単位は、教科単位又は学校単位を含む、
請求項1又は請求項2に記載の集計装置。
【請求項4】
前記生徒向けアンケートには、少なくとも生徒が受けた授業に関するアンケートが含まれる、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の集計装置。
【請求項5】
前記教師向けアンケートには、少なくとも教師が行った授業に関するアンケートと、該授業において使用した情報機器及び教育用ソフトウェアの使用状況に関するアンケートとが含まれる、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集計装置。
【請求項6】
前記生徒向けアンケートの生成又は前記教師向けアンケートの生成を受け付ける生成部と、
生成された前記生徒向けアンケートを前記複数の生徒用端末の各々に配信し、又は、生成された前記教師向けアンケートを前記複数の教師用端末の各々に配信する配信部と、を有する、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の集計装置。
【請求項7】
集計装置が行う集計方法であって、
学校内における複数の生徒が使用する複数の生徒用端末の各々から、前記生徒用端末を利用する生徒が回答した授業に関する生徒向けアンケートの回答を収集すると共に、前記学校内における複数の教師が使用する複数の教師用端末の各々から、前記教師用端末を利用する教師が回答した前記教師が行った前記授業に関する教師向けアンケートの回答を収集するステップと、
収集された前記生徒向けアンケートの回答を第1単位で集計すると共に、収集された前記教師向けアンケートの回答を第2単位で集計するステップと、
前記第1単位で集計された前記生徒向けアンケートの回答及び前記第2単位で集計された前記教師向けアンケートの回答のうち少なくともいずれか一方を出力するステップと、
前記複数の教師用端末の各々から、前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を収集すると共に、前記複数の生徒用端末の各々から、前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を収集するステップと、
収集された前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を指定された第3単位で集計すると共に、前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を指定された第3単位で集計するステップと、
前記第3単位で集計された前記教師用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況、及び、前記第3単位で集計された前記生徒用端末にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況のうち少なくともいずれか一方を出力するステップと、
を有する集計方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集計装置、端末、集計方法、送信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、学校等の教育現場にはICT(Information and Communication Technology)の導入が進みつつあり、一定の効果を上げている。例えば特許文献1に記載されているように、学校において各生徒及び教師がタブレット端末等を利用して授業を行うことで、紙の教科書を用いた従来の授業よりも効率的に授業を進めることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現行の小学校及び中学校向けの学習指導要領では、各教科等の指導に当たっては、生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるように工夫することが指示されている。これにより、生徒は、学んだことを再確認したり、授業の到達度合いを振り返ることで達成感を得たり、到達できなかったところを克服しようと意識や意欲を高めたりすることができる。また、教師は、授業を振り返ることで反省点などを洗い出して次の指導に繋げることができる。
【0005】
生徒や先生に振り返りを促す活動としては、例えば、授業後に、生徒や先生に対して振り返り項目が記載されたアンケートを配布し、回答結果を集計することで振り返りを行うことが考えられる。しかしながら、実際の教育現場では、授業ごとに各生徒からアンケートを収集して集計しようとすると時間が掛り過ぎてしまい、教師の負担が増大してしまうという課題がある。
【0006】
そこで、本発明の所定の態様は、教育現場におけるアンケートの集計を効率的に行うことが可能な技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る集計装置は、学校内における複数の生徒が使用する複数の生徒用端末の各々から、生徒用端末を利用する生徒が回答した授業に関する生徒向けアンケートの回答を収集すると共に、学校内における複数の教師が使用する複数の教師用端末の各々から、教師用端末を利用する教師が回答した教師が行った授業に関する教師向けアンケートの回答を収集する収集部と、収集された生徒向けアンケートの回答を第1単位で集計すると共に、収集された教師向けアンケートの回答を第2単位で集計する集計部と、第1単位で集計された生徒向けアンケートの回答及び第2単位で集計された教師向けアンケートの回答のうち少なくともいずれか一方を出力する出力部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の所定の態様によれば、教育現場におけるアンケートの集計を効率的に行うことが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る集計システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】集計装置、生徒用端末、教師用端末及び管理用端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】集計装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図4】生徒向けアンケートの具体例を示す図である。
【
図5】教師向けアンケートの具体例を示す図である。
【
図6】クラス情報及び生徒情報の具体例を示す図である。
【
図7】アンケート回答情報の具体例を示す図である。
【
図9】生徒用端末及び教師用端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図10】エビデンスツールの画面遷移例(その1)を示す図である。
【
図11】エビデンスツールの画面遷移例(その2)を示す図である。
【
図12】生徒向けアンケートの集計結果を表示する画面の一例を示す図である。
【
図13】教育用ソフトウェア及び情報機器の利用状況を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る集計システムの構成の一例を示す図である。集計システムは、集計装置10と、生徒用端末20と、教師用端末30と、管理用端末40とを含む。集計装置10と、生徒用端末20と、教師用端末30と、管理用端末40とは、無線又は有線の通信ネットワークNを介して相互に通信することができる。
図1には、生徒用端末20と教師用端末30とが1つずつ図示されているが、集計システムには、生徒用端末20と教師用端末30とがそれぞれ複数存在していてもよい。集計システムは、学校の授業において、授業の開始時又は終了時に生徒及び教師に対してアンケートを提示し、回答結果を収集して所定の単位で集計して出力する。また、集計システムは、生徒用端末20及び教師用端末30にインストールされた1以上のソフトウェア(以下、「教育用ソフトウェア」と呼ぶ。)の授業中における使用状況を所定の単位で集計して出力する。当該1以上の教育用ソフトウェアには、生徒の学習効果を高めるための様々なソフトウェアが含まれる。
【0012】
本実施形態では、生徒に対して提示されるアンケートを、生徒向けアンケートと呼ぶ。また、教師に対して提示されるアンケートを、教師向けアンケートと呼ぶ。
【0013】
集計装置10は、生徒用端末20及び教師用端末30から収集した生徒向けアンケートの回答結果、教師向けアンケートの回答結果及び1以上の教育用ソフトウェアの使用状況を所定の単位(クラス単位、学年単位、学校単位等)で集計し、集計結果を管理用端末40の画面に出力する装置である。所定の単位は、アンケートの回答結果を参照する教師等が任意に指定することが可能である。
【0014】
また、集計装置10は、生徒用端末20及び教師用端末30に表示させるアンケートを作成し、作成したアンケートを生徒用端末20及び教師用端末30に配布する機能を備えている。なお、アンケートを作成する機能は必須ではなく、予めプリセットされたアンケートを生徒用端末20及び教師用端末30に配布することとしてもよい。集計装置10は、1又は複数のサーバ、仮想サーバ又はクラウドサーバ等の情報処理装置により構成されていてもよい。
【0015】
生徒用端末20は、各生徒が授業中に使用する端末である。生徒用端末20には、授業中に使用される教育用ソフトウェアが1つ以上インストールされている。また、生徒用端末20には、アンケートの表示、回答の入力、及び、授業中に使用された(起動された)各教育用ソフトウェアを自動的に記録する機能を備える専用のソフトウェア(以下、「エビデンスツール」と呼ぶ。)がインストールされている。生徒は、授業の開始時に当該エビデンスツールを起動し、授業が終了すると当該エビデンスツールを終了させる。
【0016】
教師用端末30は、教師が使用する端末である。教師用端末30にも、生徒用端末20と同様、授業中に使用される教育用ソフトウェアが1つ以上インストールされている。また、教師用端末30にもエビデンスツールがインストールされている。教師は、授業の開始時に当該エビデンスツールを起動し、授業が終了すると当該エビデンスツールを終了させる。
【0017】
本実施形態では、生徒用端末20及び教師用端末30はタブレット端末であることを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、生徒用端末20及び教師用端末30は、スマートフォン又はノート型パソコンなど、集計装置10と通信可能な端末であり、任意の場所に移動可能(持ち運び可能な)端末であればどのような端末であってもよい。
【0018】
管理用端末40は、集計装置10に関する各種の設定、アンケートの作成及びアンケート集計結果の参照等に用いられる端末である。管理用端末40は、例えば、パーソナルコンピュータであることを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、管理用端末40は、タブレット端末やスマートフォンなど、集計装置10と通信可能な端末であればどのような端末であってもよい。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、集計装置10、生徒用端末20、教師用端末30及び管理用端末40のハードウェア構成の一例を示す図である。集計装置10、生徒用端末20及び教師用端末30は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ(画面)及び/又はスピーカ等である。
【0020】
<機能ブロック構成>
(集計装置)
図3は、集計装置10の機能ブロック構成の一例を示す図である。集計装置10は、アンケート生成部101と、アンケート配信部102と、収集部103と、受付部104と、集計部105と、出力部106と、記憶部107とを含む。これらの機能部は、集計装置10のCPU11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0021】
記憶部107は、アンケート情報107aと、クラス情報107bと、生徒情報107cと、アンケート回答情報107dと、ログ情報107eとを記憶する。アンケート情報107aには、生徒用端末20に配布する生徒向けアンケートと、教師用端末30に配布する教師向けアンケートとが格納される。クラス情報107bには、学校に存在する各クラス(1年1組、3年2組など)に関する情報が格納される。生徒情報107cには、各クラスに在籍する生徒に関する情報が格納される。アンケート回答情報107dには、生徒向けアンケートの回答結果と教師向けアンケートの回答結果とが格納される。ログ情報107eには、生徒用端末20及び教師用端末30から収集した、教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を示すログデータが格納される。
【0022】
アンケート生成部101は、アンケートの生成を行うための画面を管理用端末40に表示させることで、生徒向けアンケートと教師向けアンケートの生成を受け付ける。また、アンケート生成部101は、生成されたアンケートをアンケート情報107aに格納する。
【0023】
アンケート配信部102は、生成された生徒向けアンケート及び生成された教師向けアンケートを、それぞれ、各生徒用端末20及び各教師用端末30に配信する。
【0024】
収集部103は、学校内における複数の生徒が使用する複数の生徒用端末20の各々から、生徒が回答した生徒向けアンケートの回答を収集し、収集した生徒向けアンケートの回答をアンケート回答情報107dに格納する。また、収集部103は、学校内における複数の教師が使用する複数の教師用端末30の各々から、教師が回答した教師向けアンケートの回答を収集し、収集した教師向けアンケートの回答をアンケート回答情報107dに格納する。
【0025】
また、収集部103は、複数の生徒用端末20の各々から、教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を示すログデータを収集し、収集したログデータをログ情報107eに格納する。また、収集部103は、複数の教師用端末30の各々から、教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を示すログデータを収集し、収集したログデータをログ情報107eに格納する。
【0026】
受付部104は、生徒向けアンケート又は教師向けアンケートの集計結果を表示する際の集計単位の指定を、管理用端末40から受け付ける。
【0027】
集計部105は、収集された生徒向けアンケートの回答を、受付部104で指定された集計単位(第1単位)で集計する。また、集計部105は、収集された教師向けアンケートの回答を、受付部104で指定された集計単位(第2単位)で集計する。また、集計部105は、収集部103で収集された、各生徒用端末20における1以上の教育用ソフトウェアの利用状況を、指定された集計単位(第3単位)で集計する。また、集計部105は、収集部103で収集された、各教師用端末30における1以上の教育用ソフトウェアの利用状況を、指定された集計単位(第3単位)で集計する。
【0028】
なお、収集された生徒向けアンケートの回答を集計する集計単位(第1単位)は、
生徒単位、クラス単位、学年単位、教科単位又は学校単位であってもよい。また、収集された教師向けアンケートの回答を集計する集計単位(第2単位)は、教師単位又は学校単位であってもよい。また、1以上の教育用ソフトウェアの利用状況を集計する集計単位(第3単位)は、教科単位又は学校単位であってもよい。
【0029】
出力部106は、所定の集計単位(第1単位)で集計された生徒向けアンケートの回答及び所定の集計単位(第2単位)で集計された教師向けアンケートの回答のうち少なくともいずれか一方を、管理用端末40の画面に出力する。また、出力部106は、所定の集計単位(第3単位)で集計された、各生徒用端末20における1以上の教育用ソフトウェアの利用状況と、各教師用端末30における1以上の教育用ソフトウェアの利用状況とを、管理用端末40の画面に出力する。
【0030】
図4に、生徒向けアンケートの具体例を示す。生徒向けアンケートには、生徒が受けた授業に関するアンケートが含まれる。
図4(a)は、小学5年生から中学3年生に向けたアンケートの具体例を示しており、
図4(b)は、小学1年生から小学2年生に向けたアンケートの具体例を示している。「アンケート名」は、アンケートを生成した教師等が名づけたアンケート名である。「タイミング」は、生徒向けアンケートを生徒用端末20の画面に表示するタイミングを示しており、ここでは授業開始前又は授業終了後のいずれか一方が指定されるが、これに限られない。「学年」は、生徒向けアンケートを表示する対象である学年を示す。「教科」は、生徒向けアンケートを表示する対象である教科を示す。「設問」は、質問と回答の選択肢を示す。
【0031】
図5に、教師向けアンケートの具体例を示す。教師向けアンケートには、教師が行った授業に関するアンケートと、授業において使用した情報機器(例えば電子黒板、プロジェクタ等)及び教育用ソフトウェアの使用状況に関するアンケートとが含まれる。
図5(a)は、授業に関するアンケートの具体例を示しており、
図5(b)は、授業において使用した各種の情報機器及び教育用ソフトウェアの利用状況に関するアンケートの具体例を示している。「カテゴリ」は、教師向けアンケートが、授業に関するアンケートなのか、又は、情報機器及び教育用ソフトウェアの使用状況に関するアンケートなのかを示す。「タイミング」、「学年」、「教科」、「設問」は、
図4の生徒向けアンケートと同一であるため説明は省略する。
【0032】
図6(a)は、クラス情報107bの具体例を示す図である。「学年」には、学年を特定する情報が格納される。「クラス」には、クラスを特定する情報が格納される。
図6(b)は、生徒情報の具体例を示す図である。「学年」及び「クラス」は
図6(a)と同一であるため説明は省略する。「生徒」には、氏名や出席番号など生徒を特定可能な情報が格納される。
【0033】
図7(a)は、アンケート回答情報107dに格納される生徒向けアンケートの回答の具体例を示す図である。「日付」には、生徒が生徒向けアンケートに回答した日付が格納される。「学年」及び「クラス」には、それぞれ、生徒向けアンケートに回答した生徒の学年及び所属するクラスが格納される。「時限」には、生徒が生徒向けアンケートに回答した際の授業の時限(1時間目、2時間目等)が格納される。「教科」には、生徒が生徒向けアンケートに回答した際の教科が格納される。「生徒」には、生徒向けアンケートに回答した生徒を特定可能な情報が格納される。「設問1」~「設問4」には、それぞれ、生徒が各設問について回答した回答結果が格納される。
【0034】
アンケート回答情報107dは、生徒向けアンケートごとに記憶部107に格納される。例えば、生徒向けアンケートとして、
図4(a)に示す生徒向けアンケートと
図4(b)に示す生徒向けアンケートの両方が存在する場合、
図4(a)に示す生徒向けアンケートに対応するアンケート回答情報107dと、
図4(b)に示す生徒向けアンケートに対応するアンケート回答情報107dとが記憶部107に格納される。
【0035】
図7(b)は、教師向けアンケートのうち授業に関するアンケートの回答が格納されるアンケート回答情報107dの具体例を示す図である。「日付」には、教師が教師向けアンケートに回答した日付が格納される。「学年」、「クラス」、「時限」及び「教科」には、教師向けアンケートの回答対象である(つまり教師が授業を行った)学年、時限及び教科が格納される。「教師」には、教師向けアンケートに回答した教師の氏名や教師のIDなど教師を特定可能な情報が格納される。「設問1」~「設問5」には、それぞれ、教師が各設問について回答した回答結果が格納される。なお、
図7(b)の「設問1」~「設問5」は、それぞれ、
図4(b)の「設問1」~「設問5」に対応している。
【0036】
図7(c)は、教師向けアンケートのうち情報機器及びソフトウェアの利用状況に関するアンケートの回答が格納されるアンケート回答情報107dの具体例を示す図である。「日付」、「学年」、「クラス」、「時限」、「教科」及び「教師」は、
図7(b)と同一であるため説明は省略する。「情報機器名又は教育用ソフトウェア名」には、教師が授業中に使用した情報機器の名称又は教育用ソフトウェアの名称が格納される。「設問1」には、教師が設問について回答した回答結果が格納される。
図7(c)の「設問1」は、
図4(c)の「設問1」に対応している。なお、
図4(c)に示す教師向けアンケートは、情報機器の利用情報に関するアンケートと、教育用ソフトウェアの利用情報に関するアンケートとに分かれていてもよい。
図7(c)は、同一の授業において、使用した情報機器に対する設問1への回答と、教育用ソフトウェアAに対する設問1への回答とが別々に記録された場合の例を示している。
【0037】
図8(a)は、生徒用端末20から収集されたログデータを格納したログ情報の具体例を示している。「日付」、「学年」、「クラス」、「時限」、「教科」及び「生徒」は、
図7(a)と同一であるため説明は省略する。「使用ソフトウェア」には、生徒用端末20で授業中に使用された教育用ソフトウェアのソフトウェア名が格納される。
【0038】
図8(b)は、教師用端末30から収集されたログデータを格納したログ情報の具体例を示している。「日付」、「学年」、「クラス」、「時限」、「教科」及び「教師」は、
図7(b)と同一であるため説明は省略する。「使用ソフトウェア」には、教師用端末30で授業中に使用された教育用ソフトウェアのソフトウェア名が格納される。
【0039】
(生徒用端末/教師用端末)
図9は、生徒用端末20及び教師用端末30の機能ブロック構成の一例を示す図である。生徒用端末20及び教師用端末30は、いずれも同一の機能ブロック構成を有する。生徒用端末20及び教師用端末30は、アンケートDL(Download)部201と、表示部202と、回答入力部203と、ログ記録部204と、回答送信部205と、記憶部206とを有する。これらの機能部は、生徒用端末20又は教師用端末30のCPU11が、記憶装置12に記憶されたプログラム(本実施形態における“エビデンスツール”に該当)を実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0040】
アンケートDL部201は、集計装置10から生徒向けアンケート又は教師用端末30をダウンロードし、ダウンロードした生徒向けアンケート又は教師用端末30を、アンケート情報206aとして記憶部206に格納する。
【0041】
表示部202は、エビデンスツールが備える各種画面をディスプレイ等に表示する。また、表示部202は、授業が開始される前、又は授業が終了した後に、ダウンロードした生徒向けアンケート又は教師向けアンケートを表示する。より具体的には、表示部202は、授業が開始される前であると判定し、かつ、開始予定の授業を特定する情報(例えば時限及び教科)の入力が行われた場合に、「タイミング」に授業開始前が設定されている生徒向けアンケート又は教師向けアンケートを表示するようにしてもよい。また、表示部202は、授業の終了が指示された場合に、「タイミング」に授業終了後が設定されている生徒向けアンケート又は教師向けアンケートを表示するようにしてもよい。
【0042】
回答入力部203は、表示部202に表示された生徒向けアンケート又は教師向けアンケートへの回答の入力を受け付ける。
【0043】
ログ記録部204は、生徒用端末20又は教師用端末30にインストールされた1以上の教育用ソフトウェアのうち、授業中に使用された(起動された)教育用ソフトウェアの名称やID等をログデータとして記録する。
【0044】
回答送信部205は、回答入力部203に入力された生徒向けアンケートの回答又は教師向けアンケートの回答を集計装置10に送信する。また、回答送信部205は、ログ記録部204により記録された、1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を示すログデータを集計装置10に送信する。回答送信部205は、授業が終了した後であると判定し、かつ、画面にて所定の操作(シャットダウン、ログアウト、再起動又は画面遷移を促す操作等)が行われた場合に、生徒向けアンケートの回答又は教師向けアンケートの回答とログデータとを集計装置10に送信するようにしてもよい。
【0045】
<動作の具体例>
続いて、生徒用端末20、教師用端末30及び管理用端末40に表示される画面の具体例を示しながら、集計装置10、生徒用端末20及び教師用端末30が行う具体的な動作について説明する。
【0046】
(アンケート回答の収集及びログデータの収集)
図10は、エビデンスツールの画面遷移例(その1)を示す図である。授業開始前に、生徒が生徒用端末20を操作してエビデンスツールを起動すると、
図10(a)に示す利用者選択画面301が表示される。同様に、授業開始前に、教師が教師用端末30を操作してエビデンスツールを起動した場合も、
図10(a)に示す利用者選択画面301が表示される。利用者選択画面301では、生徒は「子ども」を選択し、教師は「せんせい」を選択することになる。なお、エビデンスツール(表示部202、ログ記録部204及び回答送信部205)は、エビデンスツールが起動された時点から授業が開始されたと判定するまでの間、授業は開始されていない(授業が開始される前である)と判定(認識)する。
【0047】
生徒が「子ども」を選択すると、
図10(b)に示す、学年選択画面302に遷移する。生徒が学年を選択すると、
図10(c)に示すクラス選択画面303に遷移する。生徒がクラスを選択すると、
図10(d)に示す、出席番号入力画面304に遷移する。生徒が出席番号を入力すると、
図10(e)に示す、時限と教科を選択する画面305に遷移する。生徒が時限と教科を選択すると、
図10(f)に示すアンケート回答画面306が表示される。なお、
図10(f)に示すアンケート回答画面306は、生徒用端末20にダウンロードされた生徒向けアンケートの「タイミング」に授業開始前が設定されている場合に表示される。回答入力部203は、アンケート回答画面306に入力された回答を記録しておく。
【0048】
教師が、利用者選択画面301において「せんせい」を選択した場合も、
図10(b)、
図10(c)、
図10(d)、
図10(e)及び
図10(f)に示す各画面が表示される。ただし、
図10(d)に示す出席番号入力画面304については、出席番号の入力ではなく、教師のIDなどを入力する画面が表示される。また、
図10(f)に示すアンケート回答画面306も、生徒向けアンケートと同様、教師用端末30にダウンロードされた教師向けアンケートの「タイミング」に授業開始前が設定されている場合に表示される。
【0049】
図11は、エビデンスツールの画面遷移例(その2)を示す図である。
図11(a)は、授業で使用する教育用ソフトウェアを選択する選択画面401である。授業開始前に回答すべき生徒向けアンケート又は教師向けアンケートが存在しない場合、
図10(e)に示す画面305の次に選択画面401が表示される。授業開始前に回答すべき生徒向けアンケート又は教師向けアンケートが存在する場合、
図10(f)に示すアンケート回答画面306の次に選択画面401が表示される。
【0050】
続いて、エビデンスツール(表示部202、ログ記録部204及び回答送信部205)は、
図10(e)に示す画面305又は
図10(f)に示すアンケート回答画面306から
図11(a)の選択画面401に遷移した際に、授業が開始された(つまり授業中である)と判定する。
【0051】
選択画面401において、授業で使用する教育用ソフトウェアが選択されると、エビデンスツールは、選択された教育用ソフトウェアを起動する。このとき、ログ記録部204は、起動された教育用ソフトウェアを、授業中に使用された教育用ソフトウェアとして記録しておく。すなわち、ログ記録部204は、授業が開始されたと判定した後に起動された教育用ソフトウェアを、授業中に使用された教育用ソフトウェアとして記録しておく。
【0052】
エビデンスツール(表示部202)は、生徒向けアンケート又は教師向けアンケートの「タイミング」に授業終了後が設定されている場合、選択画面401の右上に表示されている「じゅぎょうをおわる」ボタン401aが押下されると、授業が終了したと判定し、
図11(b)に示すアンケート回答画面402を表示する。回答入力部203は、アンケート回答画面402に入力された回答を記録しておく。アンケート回答画面402にて生徒向けアンケート又は教師向けアンケートへの回答が入力されると、
図11(c)に示す終了画面403に遷移する。
【0053】
一方、エビデンスツール(表示部202)は、生徒向けアンケート又は教師向けアンケートの「タイミング」に授業終了後が設定されていない場合、選択画面401の右上に表示されている「じゅぎょうをおわる」ボタン401aが押下されると、授業が終了したと判定し、
図11(c)に示す終了画面403を表示する。
【0054】
終了画面403にて、生徒又は教師が「シャットダウン」、「ログアウト」、「さいきどう」又は「がめんをとじる」を選択すると、
図11(d)に示す画面404が表示される。このとき、回答送信部205は、生徒向けアンケート又は教師向けアンケートの回答と、1以上の教育用ソフトウェアの授業中における使用状況を示すログデータとを集計装置10に送信(アップロード)する。
【0055】
(集計結果の表示)
図12は、生徒向けアンケートの集計結果を表示する画面の一例を示す図である。アンケート集計結果を表示する画面501は、管理用端末40に表示される画面であり、教師等が、管理用端末40が備えるWebブラウザを用いて集計装置10にアクセスすることで、当該Webブラウザ上に当該画面501が表示される。
【0056】
図12に示す画面501は、生徒向けアンケートの回答をクラス単位で集計して表示する画面であり、表示するクラスを指定するクラス選択エリア502と、表示対象の生徒向けアンケートを選択するアンケート選択エリア503と、集計結果を表示する集計結果表示エリア504とを含む。集計装置10の集計部105は、アンケート選択エリア503で選択された生徒向けアンケートの回答が格納されたアンケート回答情報107dにアクセスし、アンケート回答情報107dに格納されている生徒向けアンケートをクラス単位で集計する。また、出力部106は、集計された生徒向けアンケートの集計結果のうち、クラス選択エリア502で選択されたクラスの集計結果を、集計結果表示エリア504に表示する。
【0057】
なお、本実施形態では、生徒向けアンケートの集計単位は、生徒単位であってもよい。この場合、クラス選択エリア502に代えて、表示する生徒を指定する生徒選択エリアを設けることで実現可能である。
【0058】
また、本実施形態では、生徒向けアンケートの集計単位は、学年単位であってもよい。この場合、クラス選択エリア502に代えて、表示する学年を指定する学年選択エリアを設けることで実現可能である。例えば、
図4(a)に示す生徒向けアンケートは、小5、小6、中1、中2及び中3を対象とするアンケートである。集計部105は、当該生徒向けアンケートのアンケート回答情報107dにアクセスし、各設問について、小5である全生徒の回答結果、小6である全生徒の回答結果、中1である全生徒の回答結果、中2である全生徒の回答結果及び中3である全生徒の回答結果をそれぞれ集計する。
【0059】
また、本実施形態では、生徒向けアンケートの集計単位は、学校単位であってもよい。学校単位で集計結果を表示する場合、クラス選択エリア502は省略される。
【0060】
管理用端末40の出力部106は、管理用端末40に、集計単位を選択させる画面を表示するようにしてもよい。出力部106は、当該画面でクラス単位が選択された場合に、
図12に示す画面501を管理用端末40に表示させるようにしてもよい。
【0061】
教師向けアンケートの集計結果についても、
図12と同様の画面で表示することができる。本実施形態において、教師向けアンケートの集計単位は、教師単位であってもよい。この場合、集計部105は、教師向けアンケートが格納されたアンケート回答情報107dにアクセスし、各設問について、教師ごとに回答結果を集計する。例えば、
図5(a)に示す教師向けアンケートについて、国語を担当する教師Aが、中1の1組、中1の2組、中2の1組及び中2の2組で授業を行った後にアンケートに回答していたと仮定する。この場合、集計部105は、各設問について、中1の1組で授業した後の回答結果、中1の2組で授業した後の回答結果、中2の1組で授業した後の回答結果、及び中2の2組で授業した後の回答結果を設問ごとに全て合算することで集計する。
【0062】
また、教師向けアンケートの集計単位は、学校単位であってもよい。この場合、集計部105は、教師向けアンケートが格納されたアンケート回答情報107dにアクセスし、各設問について、全教師の回答結果を集計する。
【0063】
図13は、教育用ソフトウェア及び情報機器の利用状況を表示する画面の一例を示す図である。教育用ソフトウェア及び情報機器の利用状況を表示する画面601は、管理用端末40に表示される画面であり、教師等が、管理用端末40が備えるWebブラウザを用いて集計装置10にアクセスすることで、当該Webブラウザ上に当該画面601が表示される。
【0064】
図13に示す画面601は、教師の利用状況を表示するのか又は生徒の利用状況を表示するのかの選択を受け付ける選択ボタン602が含まれる。
図13の例は、選択ボタン602において「教師のICT利用状況」が選択された場合の表示例を示している。画面601は、アンケートを集計する期間を指定する期間指定エリア603と、授業で使用した情報機器の利用状況に関する教師向けアンケートの集計結果である、情報機器ごとの利用数を表示する表示エリア604と、利用目的の集計結果を表示する表示エリア605とを含む。また、画面601は、更に、授業で使用した教育用ソフトウェアの利用状況を示すログデータの集計結果である、教育用ソフトウェアの利用数を表示する表示エリア606と、授業で使用した教育用ソフトウェアの利用状況に関する教師向けアンケートの集計結果を表示する表示エリア607を含む。
【0065】
表示エリア604に表示する情報機器ごとの利用数は、例えば
図7(c)のアンケート回答情報のうち、「情報機器名又は教育用ソフトウェア名」カラムに格納されている情報機器名を情報機器ごとに集計することで算出可能である。表示エリア605に表示する集計結果は、例えば
図7(c)のアンケート回答情報のうち、「情報機器名又は教育用ソフトウェア名」カラムに情報機器名が格納されているレコードの設問1への回答結果を集計することで算出可能である。表示エリア606に表示する教育用ソフトウェアごとの利用数は、例えば
図8(b)に示すログ情報の「使用ソフトウェア」を集計することで算出可能である。表示エリア607に表示する集計結果は、例えば
図7(c)のアンケート回答情報のうち、「情報機器名又は教育用ソフトウェア名」カラムに教育用ソフトウェア名が格納されているレコードの設問1への回答結果を集計することで算出可能である。
【0066】
選択ボタン602において、「子どものICT利用状況」が選択された場合、表示エリア604、表示エリア605及び表示エリア607は省略されてもよい。この場合において、表示エリア606に表示する教育用ソフトウェアごとの利用数は、例えば
図8(a)に示すログ情報の「使用ソフトウェア」を集計することで算出可能である。
【0067】
<まとめ>
以上、本実施形態に係る集計システムについて説明した。本実施形態によれば、生徒用端末20及び教師用端末30は、生徒向けアンケート及び教師向けアンケートを表示し、生徒及び教師がこれらのアンケートに回答した回答結果を、集計装置10に自動的に送信するようにした。また、集計装置10は、収集した生徒向けアンケート及び教師向けアンケートの回答結果を、指定された単位で集計するようにした。これにより、教育現場におけるアンケートの集計を迅速かつ効率的に行うことが可能になる。また、様々な単位で集計されたアンケートの回答結果を管理用端末40に表示することができるため、教師等は、多様な視点で授業の振り返りを行うことが可能になる。
【0068】
また、本実施形態によれば、生徒用端末20及び教師用端末30は、授業中に使用された教育用ソフトウェアの使用状況を自動的に集計装置10に送信するようにした。また、教師向けアンケートには、授業において使用した情報機器及び教育用ソフトウェアの使用状況に関するアンケートを含めることができるようにした。教育現場に情報機器や教育用ソフトウェアを導入する場合、それなりの予算が必要になることから、導入効果を容易に検証可能にする仕組みが必要になる。本実施形態によれば、学校等に導入された教育用ソフトウェアや各種の情報機器(例えばプロジェクタ、電子黒板等)が学校の授業で実際に使用されているか否かを自動的に収集することができ、導入効果等を第三者への報告する必要がある場合等に、収集したデータを客観的なデータとして提供することが可能になる。
【0069】
なお、本実施形態において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【符号の説明】
【0070】
10…集計装置、11…CPU、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…生徒用端末、30…教師用端末、40…管理用端末、101…アンケート生成部、102…アンケート配信部、103…収集部、104…受付部、105…集計部、106…出力部、107…記憶部、107a…アンケート情報、107b…クラス情報、107c…生徒情報、107d…アンケート回答情報、107e…ログ情報、201…アンケートDL部、202…表示部、203…回答入力部、204…ログ記録部、205…回答送信部、206…記憶部、206a…アンケート情報