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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】基板搬送のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20230113BHJP
   B25J 9/10 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B25J9/10 A
【請求項の数】 34
(21)【出願番号】P 2019542592
(86)(22)【出願日】2018-02-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-27
(86)【国際出願番号】 US2018017272
(87)【国際公開番号】W WO2018148317
(87)【国際公開日】2018-08-16
【審査請求日】2021-01-26
(31)【優先権主張番号】62/455,874
(32)【優先日】2017-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/889,811
(32)【優先日】2018-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505047094
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クルフィシェフ、アレキサンダー
(72)【発明者】
【氏名】シャーロック、レイ エフ
(72)【発明者】
【氏名】ハリセイ、ジョセフ
【審査官】中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-122618(JP,A)
【文献】特開2008-028134(JP,A)
【文献】国際公開第2009/066573(WO,A1)
【文献】特開2013-157562(JP,A)
【文献】特表2016-532299(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0206782(US,A1)
【文献】国際公開第2015/109189(WO,A1)
【文献】特表2014-527134(JP,A)
【文献】特開2008-135630(JP,A)
【文献】特開平06-086514(JP,A)
【文献】特開2004-071925(JP,A)
【文献】特表2014-527314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B25J 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバであって、前記基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および前記直線状に延びる側部に略直交する、六面体の少なくとも1つの端壁を有し、前記少なくとも1つの端壁は、端部基板搬送開口部を有し、前記直線状に延びる側部のうちの少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部の各開口部は、前記基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバと、
前記直線状に延びる側部の少なくとも1つに沿って直線状に配列され、対応する側部基板搬送開口部を介して前記基板搬送チャンバとそれぞれ連通する複数の処理モジュールと、
基板搬送アームであって、前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの枢軸が前記基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、前記基板搬送チャンバ内に枢着され、前記基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、少なくとも1つの基板保持部を備えるエンドエフェクタであり、前記エンドエフェクタが、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、前記少なくとも1つの基板保持部により保持される前記基板を、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部を通して、前記基板搬送チャンバの内外に搬送するために、関節運動させられる、基板搬送アームと
を備える基板処理装置であって、
前記六面体は、2:1より大きい、3:1、および3:1よりも大きいのうちの1つの高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、前記幅は、前記基板搬送アームが完全に収縮した構成での前記基板搬送アームの最小振り回し直径に対してコンパクトであり、
前記基板搬送アームは、前記直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバの2:1より大きい、3:1、および3:1より大きい高アスペクト比の配列のすべてに対して前記基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む、
基板処理装置。
【請求項2】
前記基板搬送アームのフットプリントは、前記基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記端壁は、共通レベル上で互いに近位に隣接して設置され、前記端壁に共通して面している、2つの横並びロードロックまたは他の処理モジュールを並んで受け入れるように寸法決めされる、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項4】
SCARAアームは、3自由度および長さの異なるリンクを有し、前記枢軸は、前記SCARAアームの肩部関節を画定する、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記処理モジュールの直線状アレイは、略共通のレベルで、前記少なくとも1つの直線状に延びる側部に沿って分配される少なくとも6つの処理モジュールの基板保持ステーションを提供し、前記基板保持ステーションのそれぞれは、前記基板搬送アームの共通エンドエフェクタを用いて、対応する側部搬送開口部を通してアクセスされる、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記端部基板搬送開口部を介して前記基板搬送チャンバと連通する少なくとも1つのロードロックまたは他の処理モジュールをさらに備える、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記基板搬送チャンバの前記少なくとも1つの直線状に延びる側部の反対の、前記直線状に延びる側部の他方は、少なくとも1つの他方側部基板搬送開口部を有し、前記基板搬送アームは、前記エンドエフェクタが、前記基板搬送チャンバの前記端壁、直線状に延びる側部および直線状に延びる反対側部にそれぞれ配置される前記端部基板搬送開口部、前記側部基板搬送開口部および他方側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、前記少なくとも1つの基板保持部により保持される前記基板を、前記端部基板搬送開口部、前記側部基板搬送開口部および他方側部基板搬送開口部を通して、前記基板搬送チャンバの内外に搬送するように構成される、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記基板搬送チャンバの前記直線状に延びる反対側部は、前記反対側部に沿って直線状に配列される、前記他方側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を有し、前記エンドエフェクタは、前記他方側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である、請求項7記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記基板搬送チャンバに接続され、駆動スピンドルを有する駆動部をさらに備え、前記駆動スピンドルは、前記基板搬送アームに動作可能に連結され、少なくとも2自由度を画定する共軸駆動シャフトを備え、前記基板搬送アームの関節運動をもたらし、前記駆動スピンドルは、その回転軸が前記枢軸と略一致するように配置される、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記エンドエフェクタの前記少なくとも1つの基板保持部は、2つ以上の基板保持部を備え、前記2つ以上の基板保持部は、前記エンドエフェクタ上に配置され、前記エンドエフェクタが、共通エンドエフェクタの運動により、前記直線状に配列される側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を通して、前記2つ以上の基板保持部を略同時に伸長または収縮するように配置される、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記エンドエフェクタは、第1エンドエフェクタであり、前記基板搬送アームは、前記第1エンドエフェクタと共に前記基板搬送アームの共通フォアアームリンクに従属する第2エンドエフェクタを有し、それによって、前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタは、共通回転軸の周りを前記共通フォアアームリンクに対して枢動し、前記第2エンドエフェクタは、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1エンドエフェクタおよび前記第2エンドエフェクタは、前記基板搬送アームに、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である高速交換エンドエフェクタを提供する、請求項11記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記直線状に延びる側部は、選択的に可変の長さを有し、前記基板搬送チャンバの前記側部は、異なる長さの間で選択可能であり、前記基板搬送チャンバの選択的に可変の構成を画定する、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記基板搬送チャンバの前記選択的に可変の構成は、前記側部長さ対幅のアスペクト比が高アスペクト比から1単位アスペクト比まで変化する構成の間で選択可能であり、前記基板搬送アームは、前記基板搬送チャンバの各選択可能の構成に共通である、請求項13記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、前記基板搬送アームは、バラスト重量部材を有し、前記バラスト重量部材は、前記枢軸から前記基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように前記基板搬送アーム上に配置され、前記枢軸上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランス、および前記基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づき画定される構成および重量を備える、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記バラスト重量部材は、前記枢軸に対して固定の場所で、前記基板搬送アームのフレームに固定して取り付けられる、請求項15記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記バラスト重量部材は、フレーム上で、前記枢軸へと向かって、および前記枢軸から離れて異なる場所に配置されるように、前記基板搬送アームの前記フレームに移動可能に取り付けられる、請求項15記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記バラスト重量部材は、前記基板搬送アームの伸長および収縮を補足して、前記基板搬送アームのフレームに対し、前記枢軸から離れて、および前記枢軸へと向かって移動するように、前記フレームに移動可能に取り付けられる、請求項15記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記バラスト重量部材は、前記基板搬送アームに動作可能に連結され、前記基板搬送アームの関節運動をもたらす駆動部の少なくとも1つの駆動軸により、前記基板搬送アームのフレームに対して移動させられる、請求項18記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つの駆動軸は、前記少なくとも1つの駆動軸が、前記バラスト重量部材の運動ならびに前記基板搬送アームの伸長および収縮のための共通駆動軸であるように、前記枢軸から離れる、および前記枢軸へと向かう前記バラスト重量部材の移動をもたらし、前記基板搬送アームの伸長および収縮をもたらす、請求項19記載の基板処理装置。
【請求項21】
前記バラスト重量部材は、複数の異なる交換可能バラスト重量部分から選択可能なバラスト重量部分を有し、選択は、前記基板搬送チャンバの前記アスペクト比に依存する、請求項17記載の基板処理装置。
【請求項22】
前記基板搬送アームは、バラスト重量部材を有し、前記バラスト重量部材は、前記枢軸から前記基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように前記基板搬送アーム上に配置され、前記駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える、請求項9記載の基板処理装置。
【請求項23】
前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、前記バラスト重量部材の構成および重量は、前記基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づきさらに画定される、請求項22記載の基板処理装置。
【請求項24】
前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項25】
前記基板搬送アームは、3自由度搬送アームである、請求項1記載の基板処理装置。
【請求項26】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバであって、前記基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および端部基板搬送開口部を有する、前記六面体の少なくとも1つの端壁を有し、前記六面体の直線状に延びる側部の少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部の各開口部は、前記基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバと、
前記基板搬送チャンバに接続され、駆動スピンドルを有する駆動部であって、前記駆動スピンドルは、少なくとも2自由度を画定し、共通軸の周りを回転する共軸駆動シャフトを備える、駆動部と、
基板搬送アームであって、前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの枢軸が前記駆動スピンドルの前記共通軸と略一致して前記基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、前記基板搬送チャンバ内に枢着され、前記基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、基板保持部を備えるエンドエフェクタであり、前記基板搬送アームは、前記基板保持部上の前記基板を、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部を通して、前記基板搬送チャンバの内外に搬送するために、前記基板搬送アームが、前記共軸駆動シャフトによりもたらされる少なくとも2自由度で関節運動させられるように、前記駆動スピンドルに動作可能に連結される、基板搬送アームと
を備える基板搬送装置であって、
前記基板搬送アームは、バラスト重量部材を有し、前記バラスト重量部材は、前記駆動スピンドルの共通軸から前記基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように前記基板搬送アーム上に配置され、前記駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える、
基板搬送装置。
【請求項27】
側部基板搬送開口部の直線状アレイのうちの、前記少なくとも1つの端壁の反対の、六面体状の基板搬送チャンバの他方の端部の近位に配置される側部基板搬送開口部は、反対の端部の近位の前記側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸が、前記少なくとも1つの端壁の前記端部基板搬送開口部を通る基板保持部の他の運動軸に略直交するように方向付けられる、請求項26記載の基板搬送装置。
【請求項28】
前記基板搬送アームは、前記エンドエフェクタが、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、前記基板保持部上の前記基板を、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部を通して、前記基板搬送チャンバの内外に搬送するために関節運動させられる、請求項27記載の基板搬送装置。
【請求項29】
前記側部基板搬送開口部のそれぞれは、各側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸を有し、側部基板搬送開口部の直線状アレイの前記基板保持部の運動軸のそれぞれは、各基板搬送開口部をそれぞれ通り互いに対し略平行に延びる、請求項28記載の基板搬送装置。
【請求項30】
前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、前記六面体は、2:1より大きい、3:1、および3:1よりも大きいのうちの1つの高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、前記幅は、前記基板搬送アームが完全に収縮した構成での前記基板搬送アームの最小振り回し直径に対してコンパクトである、請求項26記載の基板搬送装置。
【請求項31】
前記六面体の少なくとも1つの端壁は、前記六面体の直線状に延びる側部に略直交する、請求項30記載の基板搬送装置。
【請求項32】
前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む、請求項26記載の基板搬送装置。
【請求項33】
前記共軸駆動シャフトは、前記基板搬送アームに3自由度を提供する、請求項26記載の基板搬送装置。
【請求項34】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバを設けることであって、前記基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および前記直線状に延びる側部に略直交する、前記六面体の少なくとも1つの端壁を有し、前記少なくとも1つの端壁は、端部基板搬送開口部を有し、前記直線状に延びる側部のうちの少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部の各開口部は、前記基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバを設けることと、
前記直線状に延びる側部の少なくとも1つに沿って直線状に配列され、対応する側部基板搬送開口部を介して前記基板搬送チャンバとそれぞれ連通する複数の処理モジュールを設けることと、
基板搬送アームを設けることであって、前記基板搬送アームは、前記基板搬送アームの枢軸が前記基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、前記基板搬送チャンバ内に枢着され、前記基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、少なくとも1つの基板保持部を備えるエンドエフェクタである、基板搬送アームを設けることと、
前記エンドエフェクタが、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、前記少なくとも1つの基板保持部により保持される前記基板を、前記端部基板搬送開口部および前記側部基板搬送開口部を通して、前記基板搬送チャンバの内外に搬送するために、前記基板搬送アームを関節運動させることと
を含む方法であって、
前記六面体は、2:1より大きい、3:1、および3:1よりも大きいのうちの1つの高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、前記幅は、前記基板搬送アームが完全に収縮した構成での前記基板搬送アームの最小振り回し直径に対してコンパクトであり、
前記基板搬送アームは、前記直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバの2:1より大きい、3:1、および3:1より大きい高アスペクト比の配列のすべてに対して前記基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2017年2月7日に出願された米国仮特許出願第62/455,874号の優先権および利益を主張する通常出願であって、その開示内容の全ては、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本例示的実施形態は、概して、ロボットシステムに、より詳細には、ロボット搬送装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
スループットは、半導体製造設備(FABと呼称される)の効率を判定する一尺度である。FABのスループットの向上が常に求められ、歓迎される。FAB効率を測るもう1つの尺度は、FAB構成の柔軟性(ならびに処理ツールおよびその内部の装置の構成の柔軟性)である。
【0004】
FABスループットの主要な要因は、基板が搭載、処理および処理後に取り出しされる処理ツールのスループット、および処理モジュールがいかに効率的に所与のFAB空間に適合するかである(すなわちいくつの処理ツールが所与のFAB空間内に適合するか、そしてスループットに最適の構成を有するかである)。他方では、さらに小型の搬送チャンバが望まれることで、処理ツールにてプロセスレシピをもたらすための処理時間が長くなり、それに応じて、400mmおよび450mmのように、基板の寸法が増大し、そして場合によっては、スケーリングファクタの適用により、スループットに対する処理時間の増加の影響を緩和しようとして、基板がさらに大きくなる。増大し続ける基板の寸法による基板処理の効果は、たとえば、処理ツール構成要素がより大きくなること、および処理時間がより長くなることである。たとえば、より大きな基板を処理するためには、より長い到達範囲を有する搬送装置が必要とされる。より大きい基板を処理するためには、より大きいフットプリントを有する、より大きい処理チャンバ、搬送チャンバおよびロードロックも必要とされる。より大きな処理ツール構成要素を備える従来の処理ツール100の一例が図1に示され、処理ツール100は、搬送チャンバ114、搬送チャンバ114内に配置される基板搬送アーム150、搬送チャンバ114に連結されるロードロック110、112、および搬送チャンバ114に連結される処理モジュール120、122、124、126、128、130を含む。ここでは、3つの処理モジュールが、搬送チャンバの側部のそれぞれに連結され、基板搬送アーム150は、アッパーアームリンク152、フォアアームリンク154およびエンドエフェクタ156、158を含む。図1は、別のエンドエフェクタ158を加えた、3リンク構成を有する(リンクの1つはエンドエフェクタ156である)従来の搬送アーム150を備える従来の搬送チャンバ114を示し、この従来のアプローチの限界を図示している。たとえば、図1に示す従来の構成は、長さと幅の比率(またはアスペクト比)において、図1Aに示す、処理モジュール性能および処理時間を補償するための効率においてわずかに上昇している、従来の六角形平面形状の処理ツール100’の構成に実質的に類似である。
【発明の概要】
【0005】
処理モジュールおよびロードロックのサイズの増大により、たとえば、基板ごとの処理時間が増加する。1つまたは複数の処理モジュール/ロードロックにおいて、基板ごとの処理時間のこの増加により、基板のプロセスレシピのその後の処理を実行するために処理ツール内で利用可能である他の処理モジュールのアイドル時間がより長くなる可能性があり、処理ツールのスループットに悪影響を容易にもたらす可能性がある。そのような悪影響は、処理モジュール(上記のような従来の搬送チャンバでは利用不可である)の数を増加させ、そして処理ツールの所与の搭載/取り出し動作における任意の所与の時点の処理ツール内の基板の数を増加させることによって、自然と改善され得る。したがって、最小化されたフットプリントおよび大量の処理モジュール(または高密度比の処理モジュール対処理ツールフットプリント)ならびに対応する構成要素の構成を備えながらも、処理ツール内の所望の基板場所における基板の位置決め特性が改善された処理ツールが望まれる。
【0006】
開示される実施形態の前述の態様および他の特徴を、添付の図面に関連して、以下の記載において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】先行技術の基板処理ツールの概略図である。
図1A】異なる構成を有する先行技術の基板処理ツールの概略図である。
図2A】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの概略図である。
図2B】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2C】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2D】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2E】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2F】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2G】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2H】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図2I】開示する実施形態の態様による、図2Aの基板処理ツールの一部の概略図である。
図3A図2A~2Eの基板処理ツールの搬送装置の駆動部の概略図である。
図3B図2A~2Eの基板処理ツールの搬送装置の駆動部の概略図である。
図3C図2A~2Eの基板処理ツールの搬送装置の駆動部の概略図である。
図3D図2A~2Eの基板処理ツールの搬送装置の駆動部の概略図である。
図4】開示する実施形態の態様による、図2A~2Eの基板処理ツールの基板搬送装置の一部の概略図である。
図5】開示する実施形態の態様による、図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図6】開示する実施形態の態様による、図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図7】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図8】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図9A】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図9B】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図10】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図11】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図12】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図12A】開示する実施形態の態様による、異なる基板処理ツール構成で配置される図2A~2Eの基板処理ツールの概略図である。
図13A】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図13B】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図13C】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図13D】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図14A】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図14B】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図14C】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図15A】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図15B】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図15C】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図16A】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図16B】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図16C】開示する実施形態の態様による基板処理ツールの動作の概略図である。
図17】開示する実施形態の態様による例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図2A~2Eを参照すると、開示する実施形態の態様は、線形処理ツール構成を有し、基板処理ツールのスループットの向上および効率の向上のために調節可能である基板処理ツール200を提供し、基板処理ツール200は、上記のもののような従来の基板処理ツールと比較して、所与の空間(基板処理ツール200の幅W1など)に対し、処理モジュール密度がより高い。本明細書において説明する開示する実施形態の態様は、搬送チャンバ210に連結される処理モジュールPMの数が、搬送チャンバ210の幅Wを増大させることなく、単純に搬送チャンバの長さLを増大させることによって、搬送チャンバ210のモジュール性によりもたらされ得るような、モジュール式の基板処理ツール200を提供する。さらに、本明細書において説明するモジュール式搬送チャンバ210は、長さ対幅のアスペクト比が約1:1、または2:1より小さい六角形平面/八面体搬送チャンバを有する従来の処理ツールと実質的に同種である、処理ツールの一端部にツインロードロック構成を有する、図1に図示する従来の基板処理ツール100のような、従来の基板処理ツールの既存の空間(幅など)内に収容され得る。
【0009】
一態様では、基板処理ツール200は、フロントエンド201、バックエンド202、および本明細書において説明する方法で基板処理ツール200の動作を制御するための任意の適切な制御装置299を含む。一態様では、制御装置299は、たとえば、クラスタ型アーキテクチャ制御などの任意の適切な制御アーキテクチャの一部であってもよい。制御システムは、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2011年3月8日に発行された、「Scalable Motion Control System」と題される米国特許第7,904,182号明細書に記載されるものなどの、主制御装置(一態様では制御装置110であってもよい)、クラスタ制御装置、および自律型遠隔制御装置を有する閉ループ制御装置であってもよい。他の態様では、任意の適切な制御装置および/または制御システムが利用されてもよい。
【0010】
一態様では、フロントエンド201は、イクイップメントフロントエンドモジュール(EFEM)290、ロードポート292A~292C、および1つまたは複数のロードロックLL1、LL2を含む大気フロントエンドであってもよい。一態様では、イクイップメントフロントエンドモジュール290は、1つまたは複数のロードポート292A~292Cが連結される搬送チャンバ291を含む。ロードポート292A~292Bは、基板カセット/キャリヤCを保持するように構成され、基板カセット/キャリヤC内では、基板Sが、ロードポート292A~292Bを通過して、基板処理ツール200へ搭載され、そして基板処理ツール200から取り出されるために、保持される。1つまたは複数のロードロックLL1、LL2は、基板Sを搬送チャンバ291とバックエンド202との間で移送するために、搬送チャンバ291に連結される。
【0011】
バックエンド202は、真空バックエンドであってもよい。なお、本明細書において用いられる真空という用語は、基板が処理される、10-5Torr以下のような高真空を意味してもよい。一態様では、バックエンド202は、直線状に延びる側部210S1、210S2と、側部210S1、210D2の間に延在する端壁210E1、210E2とを有する直線状に延びる略六面体状の搬送チャンバ210を含む。一態様では、六面体状の搬送チャンバ210が、高アスペクト比の、側部の長さL対幅Wのアスペクト比を有し、搬送チャンバ210内に配置される基板搬送アーム250のフットプリント(footprint)FP(たとえば基板搬送アームが完全に収縮された構成における基板搬送アームの最小振り回し直径)に対して幅Wがコンパクトであるように、側部210S1、210S2は長さLを有し、端壁210E1、210E2は幅Wを有する。幅Wは、本明細書において説明するような基板搬送アーム250の動作を可能にするために、側壁210S1、210S2とフットプリントFPとの間に必要最小限の間隙のみが提供されるという点で、搬送アーム250のフットプリントFPに対してコンパクトである。一態様では、搬送チャンバ210のアスペクト比は、2:1よりも大きく、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲(maximum reach)に対してコンパクトであり、他の態様では、アスペクト比は、約3:1であり、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである。
【0012】
一態様では、側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6の直線状アレイのうちの、六面体状の基板搬送チャンバ210の少なくとも1つの端壁210E1、210E2の反対の他方の端壁210E1、210E2の近位に配置される側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6は、反対の端壁210E1、210E2の近位の側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通る基板保持部の対応する運動軸270A1X~270A6X、270B1X~270B6X(図6参照)が、少なくとも1つの端壁250E1、250E2の端部基板搬送開口部260A、260Bを通る基板保持部の他の運動軸260AX、260BXに略直交するように方向付けられる。たとえば、六面体状の搬送チャンバ210の少なくとも1つの端壁210E1、210E2は、直線状に延びる側部210S1、210S2に略直交する。少なくとも1つの端壁210E1、210E2は、少なくとも1つの端部基板搬送開口部260A、260Bを有する。直線状に延びる側部210S1、210S2の少なくとも1つは、側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6の直線状アレイを有する。一態様では、基板搬送チャンバ210の少なくとも1つの直線状に延びる側部210S1、210S2の反対の、直線状に延びる側部210S1、210S2の他方は、少なくとも1つの他方側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を有し、基板搬送アーム250は、基板搬送アーム250、250A1、250A2のエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の少なくとも1つの基板保持部250EHにより保持される基板Sを、端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部、および他方側部基板搬送開口部260A、260B、270A1~270A6、270B1~270B6を通して、基板搬送チャンバ内外へ搬送するように構成され、それによって、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2が、基板搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2ならびに直線状に延びる側部210S1、210S2および直線状に延びる反対の側部210S1、210S2にそれぞれ配置される端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部および他方基板搬送開口部260A、260B、270A1~270A6、270B1~270B6のそれぞれに共通となる。一態様では、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6の各開口部は、そこを通って、基板Sを搬送チャンバ210の内外へ移送するように配置される。一態様では、各側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通る基板保持部の対応する運動軸270A1X~270A6X、270B1X~270B6Xは、基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6のそれぞれを通過して互いに対し略平行に延びる。一態様では、基板搬送チャンバ210は、開口部260A、260B、270A1~270A6、270B1~270B6の少なくとも1つに隣接するバッファステーションBSを含み、バッファステーションBS上で、基板が、基板搬送チャンバ210内で搬送中にバッファリングされる。
【0013】
一態様では、少なくとも1つの端壁210E1、210E2は、共通のレベルまた平面(たとえば、例示目的のため、端部開口部のみを図示している図2Fに示す基板搬送平面TP1)上で互いに近位に隣接して設置され、それぞれの端壁210E1、210E2に共通して面している2つの横並びロードロックLL1、LL2または他の処理モジュールPM(たとえば図7、9A、9Bおよび11参照)を並んで受け入れるように寸法決めされる。図中では、基板搬送チャンバ210は、1つまたは複数の端壁210E1、210E2上に2つの端部開口部260A、260Bを有して図示されているが、他の態様では、1つのロードロックまたは処理モジュールのみがそれぞれの端壁210E、210E2に連結されるように、1つの端部開口部のみが、端壁210E1、210E2の1つまたは複数に設けられてもよいことが理解されるべきである。同様に、側部210S1、210S2は、共通のレベルまた平面(たとえば基板搬送平面TP1)上で互いに近位に隣接して設置され、それぞれの側部210S1、210S2に共通して面している横並び処理モジュールPMまたはロードロックLL1、LL2を並んで受け入れるように構成される。他の態様では、ロードロックLL1、LL2および/または処理モジュールPMは、処理モジュールPMまたはロードロックLL1、LL2を搬送チャンバ210に接続するために、開口部260A、260B、260A’、260B’、270A、270B(例示目的のみのため、端部開口部のみを図示する図2E参照)の(任意の適切なサイズの)任意の適切なグリッドを形成するように、それぞれの端壁210E1、210E2または側部210S1、210S2上で、別々のレベルまたは平面(たとえば基板搬送平面TP1、TP2)上に積み重ねられてもよい。一態様では、処理モジュールPMは、タンデム処理モジュールTPM(たとえば共通ハウジング内にあり、基板搬送チャンバの2つの横並び開口部に連結される2つの基板保持ステーションPMH1、PMH2)であり、一方では、他の態様では、処理モジュールは、単一の処理モジュールSPM(ハウジング内にあり、基板搬送チャンバの単一の開口部に連結されるたとえば1つの基板保持ステーションPMH、図2A参照)、または共通基板搬送チャンバ210のそれぞれの開口部に連結される、単一処理モジュールとタンデム処理モジュールとの組み合わせ(図2A参照)であってもよい。
【0014】
一態様では、基板処理ツール200は、直線状に延びる側部210S1、210S2の少なくとも1つに沿って直線状に配列され、対応する側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を介して搬送チャンバ210とそれぞれ連通する複数の処理モジュールPMを含む。一態様では、処理モジュールPMの直線状アレイが、略共通のレベルで少なくとも1つの直線状に延びる側部210S1、210S2に沿って分配される少なくとも6つの処理モジュールの基板保持ステーションPMH、PMH1、PMH2を提供し、基板保持ステーションのそれぞれは、基板搬送アーム250、250A、250Bの共通エンドエフェクタ250E、250E1、250E2を用いて、対応する側部搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通してアクセスされる。基板搬送チャンバ210の各側部210S1、210S1上には、(図2Aの単一の処理モジュールSPMを例外として)3つの処理モジュールPMが概して図示されているが、各側部210S1、210S2上には、任意の適切な数の基板保持ステーションを各側部210S1、210S2に提供する3つよりも多い処理モジュールPM、または3つよりも少ない処理モジュールPMが存在してもよい。一態様では、側部開口部270A1~270A6、270B1~270B6および処理モジュールPMは、図2Eに関して本明細書において説明するもの、および端壁210E1、210E2の開口部260A、260B、206A’、260B’に実質的に類似の方法で、開口部および処理モジュールからなるグリッドを形成するために、別々のレベル上に配置されてもよい(搬送装置245は、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2を別のレベルTP1、TP2へと上下させるためのZ軸駆動部を含む)。一態様では、処理モジュールPMは、様々な、成膜、エッチング、または他の種類の処理を通じて、基板上に電気回路または他の望ましい構造体を形成するために、基板に対して動作してもよい。典型的な処理は、限定されないが、プラズマエッチングまたは他のエッチング処理、化学蒸着(CVD)、プラズマ蒸着(PVD)、イオン注入などの注入、測定、急速熱処理(RTP)、乾燥細片原子層成膜(ALD)、酸化/拡散、窒化物の形成、真空リソグラフィ、エピタキシ(EPI)、ワイヤボンダ、および蒸発のような、真空を使用する薄膜処理、または他の真空圧を使用する薄膜処理を含む。
【0015】
図2A、2Bおよび2Cを参照すると、既に説明したように、基板処理ツール200は、モジュール式の構成を有する。一態様では、フロントエンド201は、搬送チャンバ291、ロードポート292A~292CおよびロードロックLL1、LL2を有する任意の適切なフロントエンドが、基板搬送チャンバ210の1つまたは複数の端壁210E1、210E2上の端部開口部260A、260Bを通して基板搬送チャンバ210に連結され得るように、基板処理ツール200の1つのモジュール(たとえばフロントエンドモジュール200M1)であってもよい。一態様では、搬送チャンバ210は、基板処理ツールの別のモジュールを形成し、搬送チャンバ210は、共通またはコアモジュール200M2、および1つまたは複数のチャンバ端部またはインサートモジュール200M3、200M4、200M5、200M6、200M7、200M8を含む。一態様では、コアモジュール200M2は、フレーム200F2を含み、少なくとも1つの基板搬送装置245は、任意の適切な方法でフレーム200F1に取り付けられる。インサートモジュール200M3、200M4、200M5、200M6、200M7、200M8のそれぞれは、また、コアモジュール200M2のフレーム200F2に結合されると基板搬送チャンバ210のフレーム200Fを形成する、それぞれのフレーム200F3、200F4、200F5、200F6、200F7、200F8を含む。
【0016】
一態様では、インサートモジュール200M3、200M4、200M5、200M6、200M7、200M8のそれぞれは、異なる構成を有し、それによって、それらが、基板搬送チャンバ210に、選択的に可変の長さLを有する、直線状に延びる側部210S1、210S2を提供するために、コアモジュール200M2への接続のために選択可能であり、基板搬送チャンバの側部210S1、210S2は、異なる長さから選択可能であり、基板搬送チャンバの選択的に可変の構成を画定する。たとえば、インサートモジュール200M3は、側部210M3S1、210M3S2を含み、各側部210M3S1、210M3S2は、長さL1を有し、たとえば、側部開口部270A1~270A6、270B1~270B6のうちの2つ(概して、図2Dにおいて、開口部270Aおよび270Bと呼称される)を含むが、インサートモジュール200M3の端壁210M3E1には、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2が通過する開口部が1つもない。インサートモジュール200M5は、インサートモジュール200M3に実質的に類似であるが、インサートモジュール200M5の端壁210M5Eは、開口部260A、260Bを含む。同様に、インサートモジュール200M6は、側部210M6S1、210M6S2を含み、各側部210M6S1、210M6S2は、長さL2を有し、たとえば、側部開口部270A、270Bの1つを含むが、インサートモジュール200M6の端壁210M6E1には、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2が通過する開口部が1つもない。インサートモジュール200M4は、インサートモジュール200M6に実質的に類似であるが、インサートモジュール200M4の端壁210M4Eは、開口部260A、260Bを含む。インサートモジュール200M8は、側部210M8S1、210M8S2を含み、各側部210M8S1、210M8S2は、長さL3を有し、側部開口部を1つも含まないが、インサートモジュール200M8の端壁210M8E1には、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2が通過する開口部が1つもない。インサートモジュール200M7は、インサートモジュール200M8に実質的に類似であるが、インサートモジュール200M7の端壁210M7Eは、開口部260A、260Bを含む。インサートモジュール200M3、200M4、200M5、200M6、200M7、200M8は、インターフェースBLT上のボルトなど、任意の適切な方法でコアモジュール200M2に連結され、任意の適切なシール200SLが、インサートモジュール200M3、200M4、200M5、200M6、200M7、200M8のそれぞれと、コアモジュール200M2のそれぞれの端部200M2E1、200M2E2との間に設けられる。
【0017】
この態様では、インサートモジュール200M3、200M5の長さL1は、インサートモジュール200M4、200M6の長さL2よりも大きく、インサートモジュール200M4、200M6の長さL2は、インサートモジュール200M7、200M8の長さL3よりも大きい。さらに、一方では、インサートモジュールは、端部開口部260A、260Bを有して、または無しで、側部開口部を有さない、各側部に1つの側部開口部270A、270Bを有する、および各側部に2つの側部開口部270A、270Bを有するものとして示されているが、他の態様では、インサートモジュールは、任意の適切な数の側部開口部270A、270Bを有してもよく、基板搬送チャンバ210に、基板搬送チャンバ210の1つまたは複数の端部210E1、210E2上に配置される任意の適切な数の端部開口部260A、260Bおよび任意の適切な数の側部開口部270A、270Bならびに可変の長さを提供するために任意の適切な長さを有してもよい。たとえば、図7、8、9A、9B、10、11および12を参照すると、基板搬送チャンバ210は、選択的に可変の構成を有して示されており、構成は、側部の長さL対幅W(図2A参照)のアスペクト比が高アスペクト比(3:1またはそれ以上など)から1単位(unity)(たとえば1:1)アスペクト比まで可変である構成から選択可能であり、基板搬送アーム250は、基板搬送チャンバ210の各選択可能な構成に共通である。
【0018】
図7にみられるように、基板搬送チャンバ210は、コアモジュール200M2と、コアモジュール200M2の各端部200M2E1、200M2E2に連結される2つのインサートモジュール200M5とを含む。この態様では、インサートモジュール200M5は、基板搬送チャンバ210の各端壁210E1、210E2上に端部開口部260A、260Bを提供しながらも、基板搬送チャンバ210に、3:1の長さL対幅Wのアスペクト比を提供するために選択される。図8に示される基板搬送チャンバ210の構成は、また、基板搬送チャンバ210が3:1の長さL対幅Wのアスペクト比を有するように選択されるインサートモジュール200M5、200M6を含むが、この態様では、搬送チャンバの1つの端壁210E1のみが、端部開口部260A、260Bを含み、一方で、端壁210E2は、1つも開口部を含まない。この態様では、インサートモジュール200M5は、コアモジュール200M2の第1端部200M2E1に連結され、インサートモジュール200M6は、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結される。
【0019】
図9Aおよび図9Bにみられるように、基板搬送チャンバ210は、コアモジュール200M2と、基板搬送チャンバ210に2:1の長さL対幅Wのアスペクト比を提供するように選択される2つのインサートモジュール200M4とを含む。ここでは、基板搬送チャンバ210の各端壁210E1、210E2にて、基板搬送チャンバ210に端部開口部260A、260Bを提供しながらも、2:1のアスペクト比を提供するために、インサートモジュール200M4の一方は、コアモジュールの第1端部200M2E1に連結され、一方で、インサートモジュール200M4の他方は、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結される。図面には示されないが、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結されるインサートモジュール200M4は、端部開口部260A、260Bが、図8で図示するものに実質的に類似の方法で基板搬送チャンバ210の端壁210E1にてのみ提供されるように、インサートモジュール200M6と取り換えられてもよい。
【0020】
図10に示される基板搬送チャンバ210の構成は、また、基板搬送チャンバ210が2:1の長さL対幅Wのアスペクト比を有するように選択されるインサートモジュール200M3、200M7を含むが、この態様では、搬送チャンバの1つの端壁210E2のみが、端部開口部260A、260Bを含み、端壁210E2は、1つの開口部も含まない。この態様では、インサートモジュール200M3は、コアモジュール200M2およびインサートモジュール200M3が、基板搬送チャンバ210の各側壁210S1、210S2に、4つの側部開口部270A、270Bを提供するように、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結される。インサートモジュール200M7は、フロントエンドモジュール200M1のロードロックLL1、LL2が、基板搬送チャンバ210に連結され得るように、コアモジュール200M2の第1端部200M2E1に連結され、インサートモジュール200M7のみが、端部開口部260A、260Bを含む。図面には示されないが、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結されるインサートモジュール200M6は、端部開口部260A、260Bが、図7、9Aおよび9Bに図示するものに実質的に類似の方法で、基板搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2の両方にて提供されるように、インサートモジュール200M5と取り換えられてもよい。
【0021】
図11に示される基板搬送チャンバ210の構成は、基板搬送チャンバ210が、1:1の長さL対幅Wのアスペクト比(たとえば1単位アスペクト比)を有するように選択される2つのインサートモジュール200M7を含む。この態様では、搬送チャンバの両方の端壁210E1、210E2は、端部開口部260A、260Bを含む。この態様では、コアモジュール200M2のみが、基板搬送チャンバ210の各側壁210S1、210S2に、2つの側部開口部270A、270Bを提供するように、インサートモジュール200M7のうちの1つは、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結され、一方で、インサートモジュール200M7の他方は、コアモジュール200M2の第1端部200M2E1に連結される。この態様のインサートモジュール200M7は、フロントエンドモジュール200M1のロードロックLL1、LL2が、基板搬送チャンバ210に連結され得るように、および処理モジュールPMが、基板搬送チャンバ210の第2端部210E2に連結され得るように、コアモジュール200M2に連結され、インサートモジュール200M7のみが、端部開口部260A、260Bを含む。一態様では、図12に図示するように、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2に連結されるインサートモジュール200M7は、基板搬送チャンバが、基板搬送チャンバ210の端壁210E1上にのみ端部開口部260A、260Bを提供しながらも、1:1の長さL対幅Wのアスペクト比を維持するように、側部開口部または端部開口部を1つも提供することなく、コアモジュール200M2の第2端部200M2E2のキャップとして機能するインサートモジュール200M8と取り換えられてもよい。一態様では、図12Aに図示するように、インサートモジュール200M7は、コアモジュール200M2の端部200M2E1、200M2E2に連結されてもよく、処理モジュールPMは、側部210S1、210S2および/または基板搬送チャンバ210の第2端部210E2のうちの1つまたは複数に位置付けられてもよい(1つまたは複数のロードロックは、基板搬送チャンバ210の第1端部210E1に連結される)。基板搬送チャンバ210の例示的構成が、図7、8、9A、9B、10、11および12に示されているが、任意の数のコアモジュール200M2と任意の数のインサートモジュール200Mとが、基板搬送チャンバ210に、任意の適切な数の側部開口部270A、270Bおよび端部開口部260A、260Bを有する、任意の適切な長さL対幅Wのアスペクト比を提供するために、任意の適切な方法で組み合わされてもよいことが理解されるべきである。
【0022】
図2Aおよび2Eを再度参照すると、一態様では、少なくとも1つの基板搬送装置245は、少なくとも部分的に搬送チャンバ210内に配置される。一態様では、基板搬送装置245のそれぞれは、基板搬送アーム250の枢軸(たとえば肩軸)SXが、基板搬送チャンバ210の長さLまたは幅Wを横切らないように、搬送チャンバ210に対し固定して取り付けられるように、搬送チャンバ210内に枢着される基板搬送アーム250を含む。一態様では、枢軸SXの固定取付けは、搬送アーム250のリニアトランスレータへの取り付けと比較して、搬送チャンバ210内における粒子の発生を最小限にし、枢動関節SXの位置をもたらす摺動特性を分離する任意の密閉インターフェースを制限または排除するという点で、有利である。さらに、(搬送アームが取り付けられる)枢動軸リンクを有して構成される従来の関節式アームと対照的に、本明細書において説明する関節式の搬送アーム250は、一方の端壁210E1(たとえばそこに接続されるロードロックLL1、LL2)と、他方の端壁210E1(たとえばそこに接続されるロードロックまたは処理モジュール)と、その間に(従来のアームに見られるような)垂下効果を解決する高アスペクト比の搬送チャンバ210の側部210S1、210S2に沿って配置される処理モジュールPMとの間における移送を可能にするために、コンパクトなフットプリントに対して、長い到達範囲(reach)を提供し、基板搬送アーム250に、以下において説明するような、対応する長い到達範囲のための、実質的に制限の無いアーム可動性を提供し、長い到達範囲における(側部開口部270A1、270A6、270B1、270B6および端部開口部260A、260Bなどにおける)高精度の基板位置決めのための枢動軸剛性を提供する。
【0023】
一態様では、基板搬送アーム250は、3リンク-3関節SCARA(水平多関節ロボットアーム)構成を有する。たとえば、基板搬送アーム250は、第1アームリンクまたはアッパーアーム250UA、第2アームリンクまたはフォアアーム250FA、および少なくとも第3アームリンクまたは少なくとも1つのエンドエフェクタ250E、250E1、250E2を含み、各エンドエフェクタ250E、250E1、250E2は、少なくとも1つの基板保持部250EHを含む(その運動制御が、基板搬送アーム250の動作範囲に亘る基板保持部250EHの完全な搬送運動および位置決めをもたらす)。一態様では、図2Aを参照すると、基板搬送アーム250は、単一の基板保持部250EHを有する単一のエンドエフェクタ250Eを含む。一態様では、図5を参照すると、基板搬送アーム250Aは、2つ以上の基板保持部250EHを有する単一のエンドエフェクタ250E1を含む。図5に示されるこの態様では、エンドエフェクタ250E1には、2つの基板保持部250EHが設けられるが、他の態様では、横並び配置で配置される基板Sが、略同時に横並び基板保持ステーションPMH1、PMH2から取得および設置されるように、任意の適切な数の基板保持部が設けられてもよい。たとえば、エンドエフェクタ250E1の基板保持部250EHは、エンドエフェクタ250E1が、共通エンドエフェクタの運動により、2つ以上の基板保持部250EHを略同時に、直線状に配置される側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6(または、端壁210E1、210E2の1つまたは複数の上の、直線状に配置される開口部260A、260B)のうちの2つ以上を通して、伸長または収縮するように配置される。一態様では、基板搬送アーム250Bは、エンドエフェクタ250E、250E2などの、2つ以上のエンドエフェクタを含み、エンドエフェクタ250E、250E2は、エンドエフェクタ250E、250E2が、フォアアーム250FAに対し、共通回転軸(たとえば手首軸WX)の周りで枢動するように、基板搬送アーム250Bの共通フォアアームリンク250FAに従属し、両方のエンドエフェクタ250E、250E2は、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A2、270B1~270B2のそれぞれに共通である。基板搬送アーム250Bが、2つ以上のエンドエフェクタ250E、250E2を含む場合、エンドエフェクタ250E、250E2は、基板搬送アーム250Bに、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A2、270B1~270B2のそれぞれに共通である高速交換エンドエフェクタを提供する。一態様では、各エンドエフェクタ250E、250E2は、駆動部300A、300B、300C、300Dのそれぞれの自由度により、独立して回転駆動されるが、他の態様では、エンドエフェクタ250E、250E2は、エンドエフェクタ250E、250E2の1つが、任意の適切なリバース変速機により駆動されるような、2016年7月26日発行の米国特許第9,401,294号明細書(その開示内容の全ては参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものに実質的に類似の方法で、駆動部300A、300B、300C、300Dの共通の自由度により差動的に駆動されてもよい。
【0024】
図4を参照すると、一態様では、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2、ならびにアッパーアーム250UAおよびフォアアーム250FAのそれぞれは、任意の適切な変速機を用いる、任意の適切な駆動部300A、300B、300C、300D(以下、例として図4に駆動部300Aを図示している)により駆動されてもよい。たとえば、一態様では、基板搬送アーム250、250A、250Bは、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年5月14日公開の米国特許出願公開第2015/0128749号明細書、1997年11月4日発行の米国特許第5,682,795号明細書、1998年7月14日発行の米国特許第5,778,730号明細書、1998年8月18日発行の米国特許第5,794,487号明細書、1999年6月1日発行の米国特許第5,908,281号明細書、および2002年8月6日発行の米国特許第6,428,266号明細書に記載されるものに実質的に類似のスプリットバンド変速機を含む。たとえば、フォアアーム250FAのための駆動変速機400を参照すると((1つまたは複数の)エンドエフェクタのための駆動変速機は、実質的に類似であることを理解するべきである)、肩部プーリ410は、駆動部300Aの駆動シャフトの1つが、肩部プーリ410の回転を駆動するように、肩軸SXを中心に駆動部300Aに取り付けられてもよい。肘部プーリ411は、肘部プーリ411が、フォアアーム250FAと共に、肘軸EXの周りで一体となって回転するように、肘軸EXにて回転可能に取り付けられる。任意の適切な高さを有する駆動バンド400A、400Bは、基板搬送アーム250の動作中、少なくとも基板搬送アーム250の関節EX、WXに剛性を提供するためにバンド400A、400Bの両方が緊張状態にあるように、反対方向にプーリ410、411の周りを部分的に包囲する。
【0025】
図2Aおよび2Eを再度参照すると、一態様では、アッパーアーム250UAは、関節SX中心から関節EX中心までの第1長さAL1を有し、フォアアーム250FAは、関節EX中心から関節WX中心までの第2長さAL2を有し、およびエンドエフェクタ250Eは、関節WX中心から基板保持部250EHの基板保持参照基準DDまでの第3長さAL3を有する。一態様では、第1長さAL1、第2長さAL2および第3長さAL3のうちの1つまたは複数は、第1長さAL1、第2長さAL2および第3長さAL3のうちの他の1つまたは複数とは異なる(すなわち、搬送アーム250は、長さの異なるアームリンクを有する)。一態様では、長さAL2は、長さAL1およびAL3よりも長くてもよい。
【0026】
アッパーアーム250UAの第1端部250UAE1は、基板搬送アーム250に少なくとも2自由度を提供するために、たとえば、本明細書において説明する駆動部300A、300B、300C、300D(図3A~3D参照)などの任意の適切な駆動部に、枢動関節SXにて回転可能に連結される。図3A、3B、3Cおよび3Dにみられるように、駆動部300A、300B、300C、300Dの各駆動シャフト380S、380AS、380BS、388(駆動シャフトが集まって駆動スピンドルを形成する)は、そこに接続される、基板搬送アーム250、250A、250Bの肩軸SXと同軸である。一態様では、基板搬送アーム250は、3自由度を含むが、他の態様では、基板搬送アームは、4以上の自由度を有する。フォアアーム250FAの第1端部は、枢動関節(たとえば肘部関節)EXにて、アッパーアーム250UAの第2端部250UAE2に回転可能に連結される。少なくとも1つのエンドエフェクタ250Eの第1端部は、枢動関節(たとえば手首部関節)WXにて、フォアアーム250FAの第2端部に回転可能に連結され、エンドエフェクタ250Eの第2端部は、基板Sを保持するための基板保持部250Eを含む。ここでは、基板搬送アーム250は、エンドエフェクタ250Eが、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6のそれぞれに共通であるように、少なくとも1つの基板保持部250EHにより保持される基板Sを端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通して搬送チャンバ210の内外へ搬送するために関節運動させられる。
【0027】
図3A、3B、3C、3Dを参照すると、一態様では、搬送装置245は、少なくとも1つの駆動部300A、300B、300C、300D、および少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bを有する少なくとも1つの搬送アーム部を含む。少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bは、本明細書において説明するように、駆動シャフトの回転が、少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bの移動をもたらすように、任意の適切な接続部CNXにて任意の適切な方法で、駆動部300A~300Dの駆動シャフトに連結されてもよい。一態様では、少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bは、駆動部との接続部CNXにて交換されるように、複数の別個の交換可能搬送アーム250、250A、250Bと交換可能であってもよく、交換可能搬送アーム250、250A、250Bのそれぞれは、異なる垂下特性を有し、およびそれに関連付けられ、関連の搬送アーム250、250A、250Bのアーム垂下距離を記述する、対応する垂下距離レジスタを有し、それによって、駆動部は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる「Method and Apparatus for Substrate Transport Apparatus Position Compensation」と題される、2017年1月26日出願の米国仮特許出願第62/450,818号明細書に記載されるものに実質的に類似の方法で、Z方向の補償アーム運動を用いて垂下を補償してもよい。
【0028】
少なくとも1つの駆動部300A、300B、300C、300Dは、コアモジュール200M2のフレーム200F2など、処理装置200の任意の適切なフレームに取り付けられる。一態様では、少なくとも1つの駆動部300A、300B、300Cは、Z軸駆動部370および回転駆動部382のうちの1つまたは複数を収容するフレーム300Fを含む共通の駆動部を含んでもよい。フレーム300Fの内部300FIは、以下において説明するように任意の適切な方法で密閉されてもよい。一態様では、Z軸駆動部370は、少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250BをZ軸に沿って移動させるように構成される任意の適切な駆動部であってもよい。一態様では、Z軸駆動部は、スクリュー型駆動装置であってもよいが、他の態様では、駆動装置は、リニアアクチュエータ、ピエゾモータなど任意の適切なリニア駆動装置であってもよい。回転駆動部382は、たとえばハーモニック駆動部のような、任意の適切な駆動部として構成されてもよい。たとえば、回転駆動部382は、駆動部382が、3つの同軸配置されるハーモニック駆動モータ380、380A、380Bを含んでいる図3Aに見られるもののような、任意の適切な数の、同軸配置されるハーモニック駆動モータ380を含んでもよい。他の態様では、駆動部382の駆動装置は、横並びで位置してもよい、および/または共軸配置であってもよい。一態様では、回転駆動部382は、たとえば、共軸駆動システムにおいて任意の適切な数の駆動シャフト380S、380AS、380BSに対応する、任意の適切な数のハーモニック駆動モータ380、380A、380Bを含んでもよい。ハーモニック駆動モータ380は、磁性流体シール376、377の構成部品が、搬送装置245の望ましい回転Tおよび伸長R移動の間、十分な安定性および間隔で、中心に配置され、少なくとも部分的にハーモニック駆動モータ380により支持されるように、高容量出力軸受けを有してもよい。なお、磁性流体シール376、377は、以下において説明するように略同心の同軸シールを形成する複数の部分を含んでもよい。この例では、回転駆動部382は、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,845,250号明細書、米国特許第5,899,658号明細書、米国特許第5,813,823号明細書、および米国特許第5,720,590号明細書に記載されるものに実質的に類似であってもよい、1つまたは複数の駆動モータ380を収容するハウジング381を含む。磁性流体シール376、377は、駆動シャフト組立体の中の各駆動シャフト380S、380AS、380BSを密閉するような耐性を有し得る。一態様では、磁性流体シールは、設けられなくてもよい。たとえば、駆動部382は、搬送アームが動作する環境から実質的に密閉されるステータを有する駆動装置を含んでもよく、一方で、ロータおよび駆動シャフトは、アームが動作する環境を共有する。磁性流体シールを有しておらず、開示される実施形態の態様に利用されてもよい駆動部の適切な例には、以下において説明するような密閉キャン配置(sealed can arrangement)を有し得るBrooks Automation,Inc.製のMagnaTran(登録商標)7およびMagnaTran(登録商標)8ロボット駆動部が含まれる。なお、(1つまたは複数の)駆動シャフト380S、380AS、380BSは、また、たとえば、その開示内容の全てが、参照により本明細書に組み込まれる、2016年7月7日に出願され、2016年11月10日に米国特許第2016/0325440号明細書として公開された米国特許出願第15/110,130号明細書に記載されるもののような別の駆動部、任意の適切な位置エンコーダ、制御装置、および/または駆動部300A、300B、300Cに取り付けられる少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bへの接続のために駆動部組立体を、ワイヤまたは他の任意の適切なアイテムが通過することを可能にするために、中空構造(たとえば、駆動シャフトの中心に沿って長手方向に延びる孔を有する)を有してもよい。理解できるように、駆動部300A、300B、300Cの駆動モータのそれぞれは、各搬送アーム250、250A、250Bのエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の位置を判定するために、それぞれのモータの位置を検出するように構成される任意の適切なエンコーダを含んでもよい。
【0029】
一態様では、ハウジング381は、キャリッジに取り付けられてもよく、キャリッジは、Z軸駆動部370が、キャリッジ(およびその上に位置するハウジング381)をZ軸に沿って移動させるように、Z軸駆動部370に連結される。理解できるように、少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bが動作する制御雰囲気を、(気圧ATM環境内で動作してもよい)駆動装置300A、300B、300Cの内部から密閉するために、磁性流体シール376、377のうちの1つまたは複数、およびベローシールを含んでもよい。ベローシールは、フレーム300Fの内部300FIが、少なくとも1つの搬送アーム250、250A、250Bが動作する制御雰囲気から隔離されるように、キャリッジに連結される端部、およびフレーム300FIの任意の適切な部分に連結される他端部を有してもよい。
【0030】
他の態様では、Brooks Automation,Inc.製のMagnaTran(登録商標)7およびMagnaTran(登録商標)8ロボット駆動部など、搬送アームが磁性流体シールなしで動作する雰囲気から密閉されるステータを有する駆動装置が、キャリッジ上に提供されてもよい。たとえば、図3B、3Cおよび3Dも参照すると、回転駆動部382は、モータのステータが、ロボットアームが動作する環境から密閉されるように構成され、一方で、モータのロータは、ロボットアームが動作する環境を共有するように構成される。
【0031】
図3Bは、第1駆動モータ380’および第2駆動モータ380A’を有する共軸駆動部を図示する。第1駆動モータ380’は、ステータ380S’およびロータ380R’を有し、ロータ380R’は、駆動シャフト380Sに連結される。キャンシール380CSは、ステータ380S’をロボットアームが動作する環境から密閉するように、ステータ380S’とロータ380R’との間に位置決めされ、任意の適切な方法でハウジング381に接続されてもよい。同様に、モータ380A’は、ステータ380AS’およびロータ380AR’を含み、ロータ380AR’は、駆動シャフト380ASに連結される。キャンシール380ACSは、ステータ380AS’とロータ380AR’との間に配置されてもよい。キャンシール380ACSは、ロボットアームが動作する環境からステータ380AS’を密閉するように、任意の適切な方法でハウジング381に接続されてもよい。理解できるように、駆動シャフト(および(1つまたは複数の)駆動シャフトが動作させる(1つまたは複数の)アーム)の位置を判定するために、任意の適切なエンコーダ/センサ268A、268Bが設けられてもよい。
【0032】
図3Cを参照すると、3軸回転駆動部382が図示される。3軸回転駆動部は、図3Bに関して上で説明した同軸駆動部に実質的に類似であってもよいが、この態様では、駆動シャフト380A、380AS、380BSのそれぞれに連結されるロータ380R’、380AR’、380BR’をそれぞれ有する3つのモータ380’、380A’、380B’が存在する。各モータは、また、それぞれのキャンシール380SC、380ACS、380BCSにより、(1つまたは複数の)ロボットアームが動作する雰囲気から密閉される、それぞれのステータ380S’、380AS’、380BS’を含む。理解できるように、図3Cに関して上で説明したように、駆動シャフト(および(1つまたは複数の)駆動シャフトが動作させる(1つまたは複数の)アーム)の位置を判定するために、任意の適切なエンコーダ/センサが設けられてもよい。図3Dも参照すると、既に説明した3軸回転駆動部に実質的に類似の多軸回転駆動部382を有する駆動装置300Dは、4つの駆動シャフト380S、380AS、380BS、388および4つのそれぞれのモータ380’、380A’、380B’、388Mを有して示され、モータ388Mは、上記のものに実質的に類似のステータ388S、ロータ388Rおよびキャンシール388CSを含む。一態様では、各エンドエフェクタは、(1つまたは複数の)他のエンドエフェクタに対し独立して回転可能である高速交換エンドエフェクタが提供される場合などに、基板搬送アーム250Bなどの基板搬送アームに、4自由度(Z軸駆動装置を含まない)の駆動装置300Dが提供されてもよい。一態様では、既に説明したような、差動的に連結される高速交換エンドエフェクタが設けられる場合などに、基板搬送アーム250Bなどの基板搬送アームに、3自由度(Z軸駆動装置を含まない)の駆動装置300Cが設けられてもよい。理解できるように、一態様では、図3B、3Cおよび3Dに図示されるモータの駆動シャフトは、ワイヤフィードスルーを可能にしなくてもよく、一方で、他の態様では、ワイヤが、たとえば、図3B、3Cおよび3Dに図示されるモータの中空の駆動シャフトを通過されてもよいように、任意の適切なシールが設けられてもよい。
【0033】
一態様では、図2A、2Gおよび2Hを参照すると、(たとえば、上記の、垂下レジスタによりもたらされる補償Z運動に加えて、または代わりに)アーム垂下を補償するために、および/または基板搬送アーム250の重量による、少なくとも1つの駆動部300A、300B、300C、300Dに作用する曲げモーメントを緩和するために、アッパーアーム250UAの第1端部250UAE1は、バランスバラスト重量部材247(図示目的のため、図中では典型的な構成で概略的に示す)を含み、バランスバラスト重量部材は、枢軸SXから、基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延び、枢軸SX上(たとえば駆動スピンドル上)の基板搬送アーム垂下モーメントのバランス、および/または基板搬送アーム250のコンパクトなフットプリントFP内における適合性(fit)に基づき画定される構成および重量を備える。一態様では、バラスト重量部材247は、図2Gに図示するように、枢軸SXに対し固定の場所で、基板搬送アーム250のフレーム(アッパーアーム250UAのフレーム250UAFなど)に固定して取り付けられるが、他の態様では、バラスト重量部材247は、フレーム上で、(たとえば、アッパーアーム250UAの長手方向軸LAXに沿った方向296で)枢軸SXへと向かって、および枢軸SXから離れて異なる場所に配置されるように、基板搬送アーム250のフレーム(アッパーアーム250UAフレーム250UAFなど)に、移動可能に取り付けられる。他の態様では、バラスト重量部材247は、搬送アームリンク250UA、250FA、250E、250E1、250E2から独立してなど、基板搬送装置245の任意の適切な部分に取り付けられてもよい。たとえば、バラスト重量部材247は、任意の適切な方法で、たとえば、バラスト重量部材247を駆動シャフトのうちの任意の1つまたは複数に取り付けることによって、またはバラスト重量部材247を、たとえば、図2Iに図示するように、駆動部の駆動シャフト380S、380AS、380BS、388のうちの1つに取り付けられる枢動シャフト247PAに取り付けることによって、駆動部300A、300B、300C、300Dのフレームまたはハウジングに固定してまたは移動可能に取り付けられてもよい。この例では、枢動シャフト247PAは、アッパーアーム250UAと共通して、しかしアッパーアーム250UAから独立して、駆動シャフト280Sに取り付けられて示されるが、上記のように、枢動シャフト247PAは、駆動部300A、300B、300C、300Dの駆動シャフト380S、380AS、380BS、388のいずれか1つに取り付けられてもよい。
【0034】
一態様では、バラスト重量部材247は、基板搬送アーム250の伸長および収縮を補足して、フレーム(アッパーアーム250UAのフレーム250UAFなど)に対して、方向296で枢軸SXへと向かって、および枢軸SXから離れて移動するアクティブウェイトである。たとえば、基板搬送アーム250が伸長すると、バラスト重量部材247は、方向296で肩軸SXから離れるように移動し、基板搬送アーム250が収縮すると、バラスト重量部材247は、方向296で肩軸SXへと向かって移動する。一態様では、バラスト重量部材247は、任意の適切な方法で、基板搬送アーム250に動作可能に連結され、基板搬送アーム250の関節運動をもたらす、駆動部300A、300B、300C、300Dの少なくとも1つの駆動軸によって、基板搬送アームフレーム(アッパーアーム250UAのフレーム250UAFなど)に対して移動させられる。たとえば、バラスト重量部材247は、アッパーアーム250UA内(または枢動シャフト247PA内)にて、任意の適切な方法で(バンドおよびプーリ駆動装置または他の任意の適切な駆動変速機などにより)駆動部300A、300B、300C、300Dにより作動させられる、任意の適切なスライド247SL上に取り付けられてもよい。一態様では、駆動部300A、300B、300C、300Dの少なくとも1つの駆動軸は、少なくとも1つの駆動軸が、バラスト重量部材246の運動ならびに基板搬送アーム250の伸長および収縮のための共通駆動軸であるように、方向296における、枢軸から離れる、および枢軸へと向かうバラスト重量部材247の移動をもたらし、基板搬送アーム250の伸長および収縮をもたらす。たとえば、図3A~3Dも参照すると、外側駆動シャフト380Sは、アッパーアーム250UAを肩軸SXの周りで回転させるために、アッパーアーム250UAに連結されてもよい。中央駆動シャフト380ASは、肘軸EXの周りでフォアアーム250FAを回転させるために、(本明細書において説明するバンドおよびプーリ配置などにより)フォアアーム250FAに連結されてもよい。(1つまたは複数の)内側駆動シャフト380BS、388は、(1つまたは複数の)エンドエフェクタ250E、250E1、250E2を手首軸WXの周りで回転させるために、(本明細書において説明するバンドおよびプーリ配置などにより)(1つまたは複数の)エンドエフェクタ250E、250E1、250E2に連結されてもよい。中央駆動シャフト380ASは、また、肩軸SXに対し、肘部プーリ411の反対で、アッパーアーム250UA上に配置される、肩部プーリ410および別のプーリ412を含むバンドおよびプーリ配置など、任意の適切な方法で、バラスト重量部材246に連結されてもよい。バンド400A’、400B’は、プーリ410、412を接続してもよく、バラスト重量部材246は、任意の適切な直線状スライド247SLに沿って方向296に移動するように、任意の適切な方法でバンド400A’、400B’の1つに連結されてもよい。理解できるように、プーリ410とプーリ411とのプーリサイズ比率は、バラスト重量部材246の移動がアーム伸長/収縮に対して較正されるように、プーリ410とプーリ412とのプーリサイズ比率と異なってもよい(たとえば肩部プーリ410は、バンド400A、400Bが連結される第1の直径およびバンド400A’、400B’が連結される第2の直径を含んでもよく、第1および第2の直径は、プーリ411、412のそれぞれに対応する)。他の態様では、バラスト重量部材246は、バラスト重量部材246が方向296に移動するように、任意の適切な方法で、アッパーアーム250UA、フォアアーム250FAおよびエンドエフェクタ250E、250E1、250E2のいずれか1つと共通の、駆動部300A、300B、300C、300Dの任意の適切な駆動シャフト380S、380AS、380BS、388に連結されてもよい。
【0035】
図2Gを参照すると、バラスト重量部材247は、複数の異なる交換可能バラスト重量部分247A、247B、247Cから選択可能であるバラスト重量部分247A、247B、247Cを有する。一態様では、交換可能バラスト重量部分247A、247B、247Cの選択は、基板搬送チャンバ210の長さL対幅Wのアスペクト比に依存する。他の態様では、交換可能バラスト重量部分247A、247B、247Cの選択は、また、基板搬送アーム250に含まれるエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の種類(たとえばエンドエフェクタ250E、250E2などの単一の基板保持部エンドエフェクタ、またはエンドエフェクタ250E1などの横並び基板保持部エンドエフェクタ)または数にも依存してもよい。例として、(たとえば、図2Aに図示する)6つの側部開口部を有して構成される搬送チャンバ210のために選択されるバラスト重量部分247A、247B、247Cは、(たとえば、図9Aに図示する)4つの側部開口部を有して構成される搬送チャンバ210のために選択されるバラスト重量部分247A、247B、247Cよりも重くてもよい。同様に、(たとえば、図9Aに図示する)4つの側部開口部を有して構成される搬送チャンバ210のために選択されるバラスト重量部分247A、247B、247Cは、(たとえば、図11に図示する)2つの側部開口部を有して構成される搬送チャンバ210のために選択されるバラスト重量部分247A、247B、247Cよりも重くてもよい。一態様では、基板搬送チャンバ210が1:1の長さL対幅Wのアスペクト比を有する場合、バラストは設けられなくてもよい(たとえば、バラスト重量部分は、基板搬送アーム250に、任意のカウンタウェイトを実質的に追加しない)。理解できるように、バラスト重量部分247A、247B、247Cは、たとえば、基板搬送アーム250に含まれる(1つまたは複数の)エンドエフェクタおよび/または基板搬送チャンバ210のアスペクト比に依存して、必要に応じて、基板搬送アーム250に追加されるか、または基板搬送アーム250から取り外されてもよい。
【0036】
図2A、2G、2Hおよび13A~17を参照して、基板処理ツール200の例示的動作を説明する。一態様では、基板搬送チャンバ210が設けられ(図17、ブロック1700)、複数の処理モジュールPMは、既に説明したように、基板搬送チャンバの側部210S1、210S2の少なくとも1つに沿って直線状に配列される(図17、ブロック1710)。一態様では、処理モジュールPMおよび/またはロードロックLL1、LL2は、また、基板搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2上に配列される。一態様では、駆動部300A、300B、300C、300Dが設けられて、基板搬送チャンバ210に接続され(図17、ブロック1705)、駆動部は、少なくとも2自由度を含み、駆動部300A、300B、300C、300Dの各駆動シャフト380S、380AS、380BS、388は、駆動部300A、300B、300C、300Dの他の駆動シャフト380S、380AS、380BS、388とともに、共通軸(肩軸SXなど)の周りを回転する。一態様では、基板搬送アーム250が設けられ(図17、ブロック1720)、基板搬送アーム250は、搬送アームの枢軸(たとえば肩軸SX)が、既に説明したように基板搬送チャンバ210に対して固定して取り付けられるように、基板搬送チャンバ210内に枢着される。上で説明したように、一態様では、搬送アーム250の肩軸SXは、駆動部300A、300B、300C、300Dの駆動シャフト380S、380AS、380BS、388との共通軸である。
【0037】
一態様では、基板搬送アーム250は、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2が、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6のそれぞれに共通であるように、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の少なくとも1つの基板保持部250EHにより保持される基板を、端部基板搬送開口部260A、260Bおよび側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通して基板搬送チャンバ210内外に搬送するために、関節運動させられる(図17、ブロック1730)。一態様では、バラスト重量部材247がアクティブである場合、アームの関節運動は、基板搬送アーム250の伸長に応じてバラスト重量部材247を方向296に移動させることを含む。
【0038】
一態様では、既に説明したように、側部基板搬送開口部270A1~270A6、270B1~270B6を通る基板保持部の運動軸270A1X~270A6X、270B1X~270B6Xは、少なくとも1つの端壁250E1、250E2の端部基板搬送開口部260A、260Bを通る基板保持部の別の運動軸260AX、260BXに略直交する。上記のように、270A1X、270A6X、270B1X、270B6Xなど、いくつかの運動軸は、基板搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2に隣接する。駆動部300A、300B、300C、300Dによる基板搬送アーム250の関節運動は、基板搬送アーム250に、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2を、運動軸260AX、260BXと運動軸270A1X、270A6X、270B1X、270B6Xとによって画定される略直交の角部の周りで回転させるための可動性が提供されるような関節運動である。
【0039】
図13A、13Bを参照すると、基板搬送アーム250が、端部開口部260A、260Bのそれぞれの中から収縮される、および中へと伸長される際のエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の例示的な可動性が図示される。ここでは、搬送アーム250の収縮構成において、基板搬送チャンバ210に対し固定され、肩軸SXと同軸に配置される搬送アームを駆動する駆動シャフトを有する肩軸SXにより、エンドエフェクタに、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、基板搬送アーム250の手首軸WXに対する回転の動作範囲1300が提供される(図13B参照)。エンドエフェクタ250Eが端部開口部260Bを通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図13C参照)。同様に、エンドエフェクタ250Eが端部開口部260Aを通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図13D参照)。理解できるように、図1に示す従来の処理ツール100などの、従来の直線状に延びる基板搬送チャンバを備える従来の基板処理システムと対照的に、アーム運動の到達範囲および位置全体に亘る基板搬送アーム250の完全な動作範囲は、高速交換のためのエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の独立的な関節運動を含め、スプリットバンド変速機400を用いて制限なくもたらされ、長いアームリンクを用いることは、バンド変速機を用いたエンドエフェクタの可動性の低下を引き起こし、搬送チャンバ114の各側部に4つ以上の処理モジュール(各処理モジュールは単一の基板保持ステーションを有する)を収容するために、搬送チャンバ114の長さが増加されると、追加のアームリンクが、基板搬送アーム150に追加され、追加のリンクは、基板搬送アームの重量を増加させることにより、基板搬送アーム駆動システムに作用するモーメントを増加させる。基板搬送アーム150の重量の増加、およびアームリンクを連結する関節間のミスアライメントは共に、基板搬送アーム150の基板設置および/または取り出し精度の低下につながる可能性のある基板搬送アーム150の垂下または弛みの増加に寄与する。端部開口部260A、260Bは、基板搬送チャンバ210の端壁210E1上に図示されるが、(たとえば、図7にあるような)端壁210E2上の端部開口部260A、260B内へのエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の伸長は、実質的に類似であることが理解されるべきである。
【0040】
図14A~14Cを参照すると、基板搬送アーム250が、コアモジュール200M2の側部開口部270A3、270A4、270B3、270B4(または、たとえば、図11および12にあるような1単位アスペクト比の搬送チャンバ210の端部開口部260A、260B)のそれぞれの中へ伸長される際のエンドエフェクタ250E、250E1、250E2の例示的な可動性が図示される。ここでは、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270B3または270B4を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図14B参照)。同様に、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270A3、270A4を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図14C参照)。図14Bおよび14Cには、側部開口部270A3、270B3が示されているが、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の側部開口部270A4、270B4内への伸長は、実質的に類似であることが理解されるべきである。
【0041】
図15A~15Cを参照すると、基板搬送アーム250が、側部開口部270A2、270A5、270B2、270B5(または、たとえば、図9Aおよび9Bにあるような、2:1の長さL対幅Wのアスペクト比を有する搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2に隣接する側部開口部270A2、270A5、270B2、270B5)のそれぞれの中へと伸長する際の、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の例示的な可動性が図示される。ここでは、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270B2を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図15B参照)。同様に、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270A2を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図15C参照)。図15Bおよび15Cには、側部開口部270A2、270B2が示されているが、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の、側部開口部270A5、270B5内への伸長は、実質的に類似であることが理解されるべきである。
【0042】
図16A~16Cを参照すると、基板搬送アーム250が、3:1の長さL対幅Wのアスペクト比を有する搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2に隣接する側部開口部270A1、270A6、270B1、270B6のそれぞれの中へと伸長する際の、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の例示的な可動性が図示される。ここでは、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270B1を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図16B参照)。同様に、エンドエフェクタ250Eが側部開口部270A1を通して延びるように基板搬送アーム250が伸長されるとき、エンドエフェクタ250E(およびエンドエフェクタ250E2)は、270°よりも大きいが、360°よりも小さい、手首軸WXに対する回転の動作範囲1300を維持する(図16C参照)。図16Bおよび16Cには、側部開口部270A1、270B1が示されているが、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の、側部開口部270A6、270B6内への伸長は、実質的に類似であることが理解されるべきである。
【0043】
エンドエフェクタ350E、350E2のうちの1つまたは複数を含む基板搬送アーム250を用いて図13A~16Cを説明したが、エンドエフェクタ250E2の複数の基板保持部250EHの動作範囲1300は、上記のものに実質的に類似であることが理解されるべきである。また、理解できるように、開示する実施形態の態様は、搬送アーム250に、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の動作範囲1300を含む実質的に制限の無い可動性を提供し、実質的に制限の無い可動性は、運動軸が基板搬送チャンバ210の端壁210E1、210E2に隣接するかどうかにかかわらず、基板搬送アームに、略直交する運動軸270AX1~270AX6、270BX1~270BX6と260AX、260BXとによって画定される略直交の角部付近に到達する能力を与える。一態様では、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の動作範囲1300は、基板搬送チャンバ210に対し静止または固定である肩軸SXを用いて、肩軸SXと同軸である駆動部300A、300B、300C、300Dの駆動スピンドルを用いて、および/または、基板搬送アーム250リンク(たとえばフォアアーム250FAおよびエンドエフェクタ250E、250E1、250E2)の回転を駆動する駆動バンド変速機400(図4)を用いて、提供され、駆動バンド変速機は、プーリが回転する方向にかかわらず、プーリ410、411の両側に張力を付与する(たとえば、これは、基板搬送アーム250の剛性を高める)。一態様では、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2の動作範囲1300は、エンドエフェクタ250E、250E1、250E2を(それぞれの運動軸270AX1~270AX6、270BX1~270BX6、260AX、260BXなどに沿った)所定の向きで維持しながら基板搬送アーム250の伸長をもたらすために、アッパーアーム250UAおよびフォアアーム250FAの駆動軸(たとえば駆動シャフト280A、280AS)の回転を補償するためにエンドエフェクタ250E、250E1、250E2を回転させた後に、(端壁210E1、210E2に隣接する、または端壁210E1、210E2の間の任意の場所などで)それぞれの運動軸270AX1~270AX6、270BX1~270BX6、260AX、260BXに沿って、開口部270A1~270A6、270B1~270B6、260A、260Bを通してエンドエフェクタ250E、250E1、250E2を伸長させるための動作範囲を越えたものであってもよい。
【0044】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板処理装置は、
【0045】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバであって、基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および直線状に延びる側部に略直交する、六面体の少なくとも1つの端壁を有し、少なくとも1つの端壁は、端部基板搬送開口部を有し、直線状に延びる側部のうちの少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部の各開口部は、基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバと、
【0046】
直線状に延びる側部の少なくとも1つに沿って直線状に配列され、対応する側部基板搬送開口部を介して基板搬送チャンバとそれぞれ連通する複数の処理モジュールと、
【0047】
基板搬送アームであって、基板搬送アームは、基板搬送アームの枢軸が基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、基板搬送チャンバ内に枢着され、基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、少なくとも1つの基板保持部を備えるエンドエフェクタであり、エンドエフェクタが、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、少なくとも1つの基板保持部により保持される基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために、関節運動させられる、基板搬送アームと
を備え、
【0048】
六面体は、高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、幅は、基板搬送アームのフットプリントに対してコンパクトである。
【0049】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、アスペクト比は、2:1よりも大きく、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである。
【0050】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、アスペクト比は、約3:1であり、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである。
【0051】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、端壁は、共通レベル上で互いに近位に隣接して設置され、端壁に共通して面している、2つの横並びロードロックまたは他の処理モジュールを並んで受け入れるように寸法決めされる。
【0052】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、SCARAアームは、3自由度および長さの異なるリンクを有し、枢軸は、SCARAアームの肩部関節を画定する。
【0053】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、処理モジュールの直線状アレイは、略共通のレベルで、少なくとも1つの直線状に延びる側部に沿って分配される少なくとも6つの処理モジュールの基板保持ステーションを提供し、基板保持ステーションのそれぞれは、基板搬送アームの共通エンドエフェクタを用いて、対応する側部搬送開口部を通してアクセスされる。
【0054】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、端部基板搬送開口部を介して基板搬送チャンバと連通する少なくとも1つのロードロックまたは他の処理モジュールをさらに備える。
【0055】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの少なくとも1つの直線状に延びる側部の反対の、直線状に延びる側部の他方は、少なくとも1つの他方側部基板搬送開口部を有し、基板搬送アームは、エンドエフェクタが、基板搬送チャンバの端壁、直線状に延びる側部および直線状に延びる反対側部にそれぞれ配置される端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部および他方基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、少なくとも1つの基板保持部により保持される基板を、端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部および他方側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するように構成される。
【0056】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの直線状に延びる反対側部は、反対側部に沿って直線状に配列される、他方側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を有し、エンドエフェクタは、他方側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である。
【0057】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバに接続され、駆動スピンドルを有する駆動部をさらに備え、駆動スピンドルは、基板搬送アームに動作可能に連結され、少なくとも2自由度を画定する共軸駆動シャフトを備え、基板搬送アームの関節運動をもたらし、駆動スピンドルは、その回転軸が枢軸と略一致するように配置される。
【0058】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、バランスバラスト重量部材を有し、バランスバラスト重量部材は、枢軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える。
【0059】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、バラスト重量部材の構成および重量は、基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づきさらに画定される。
【0060】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタの少なくとも1つの基板保持部は、2つ以上の基板保持部を備え、2つ以上の基板保持部は、エンドエフェクタ上に配置され、エンドエフェクタが、共通エンドエフェクタの運動により、直線状に配列される側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を通して、2つ以上の基板保持部を略同時に伸長または収縮するように配置される。
【0061】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、第1エンドエフェクタであり、基板搬送アームは、第1エンドエフェクタと共に基板搬送アームの共通フォアアームリンクに従属する第2エンドエフェクタを有し、それによって、第1エンドエフェクタおよび第2エンドエフェクタは、共通回転軸の周りをフォアアームに対し枢動し、第2エンドエフェクタは、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である。
【0062】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1エンドエフェクタおよび第2エンドエフェクタは、基板搬送アームに、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である高速交換エンドエフェクタを提供する。
【0063】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、直線状に延びる側部は、選択的に可変の長さを有し、基板搬送チャンバの側部は、異なる長さの間で選択可能であり、基板搬送チャンバの選択的に可変の構成を画定する。
【0064】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの選択的に可変の構成は、側部長さ対幅のアスペクト比が高アスペクト比から1単位アスペクト比まで変化する構成の間で選択可能であり、基板搬送アームは、基板搬送チャンバの各選択可能の構成に共通である。
【0065】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、基板搬送アームは、バランスバラスト重量部材を有し、バランスバラスト重量部材は、枢軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、枢軸上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランス、および基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づき画定される構成および重量を備える。
【0066】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、枢軸に対して固定の場所で、基板搬送アームのフレームに固定して取り付けられる。
【0067】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、フレーム上で、枢軸へと向かって、および枢軸から離れて異なる場所に配置されるように、基板搬送アームのフレームに移動可能に取り付けられる。
【0068】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、基板搬送アームの伸長および収縮を補足して、フレームに対し、枢軸から離れて、および枢軸へと向かって移動するように、基板搬送アームのフレームに移動可能に取り付けられる。
【0069】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、基板搬送アームに動作可能に連結され、基板搬送アームの関節運動をもたらす駆動部の少なくとも1つの駆動軸により、基板搬送アームのフレームに対して移動させられる。
【0070】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの駆動軸は、少なくとも1つの駆動軸が、バラスト重量部材の運動ならびに基板搬送アームの伸長および収縮のための共通駆動軸であるように、枢軸から離れる、および枢軸へと向かうバラスト重量部材の移動をもたらし、基板搬送アームの伸長および収縮をもたらす。
【0071】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、複数の異なる交換可能バラスト重量部分から選択可能なバラスト重量部分を有し、選択は、基板搬送チャンバのアスペクト比に依存する。
【0072】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む。
【0073】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、3自由度搬送アームである。
【0074】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送装置は、
【0075】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバであって、基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および端部基板搬送開口部を有する、六面体の少なくとも1つの端壁を有し、六面体の直線状に延びる側部の少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部の各開口部は、基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバと、
【0076】
前記基板搬送チャンバに接続され、駆動スピンドルを有する駆動部であって、駆動スピンドルは、少なくとも2自由度を画定し、共通軸の周りを回転する共軸駆動シャフトを備える、駆動部と、
【0077】
基板搬送アームであって、基板搬送アームは、基板搬送アームの枢軸が駆動スピンドルの共通軸と略一致して基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、基板搬送チャンバ内に枢着され、基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、基板保持部を備えるエンドエフェクタであり、基板搬送アームは、基板保持部上の基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために、基板搬送アームが、共軸駆動シャフトによりもたらされる少なくとも2自由度で関節運動させられるように、駆動スピンドルに動作可能に連結される、基板搬送アームと
を備え、
【0078】
基板搬送アームは、バランスバラスト重量部材を有し、バランスバラスト重量部材は、駆動スピンドルの共通軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える。
【0079】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、側部基板搬送開口部の直線状アレイのうちの、少なくとも1つの端壁の反対の、六面体状の基板搬送チャンバの他方の端部の近位に配置される側部基板搬送開口部は、反対の端部の近位の側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸が、少なくとも1つの端壁の端部基板搬送開口部を通る基板保持部の他の運動軸に略直交するように方向付けられる。
【0080】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、エンドエフェクタが、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、基板保持部上の基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために関節運動させられる。
【0081】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、側部基板搬送開口部のそれぞれは、各側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸を有し、側部基板搬送開口部の直線状アレイの基板保持部の運動軸のそれぞれは、各基板搬送開口部をそれぞれ通り互いに対し略平行に延びる。
【0082】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、六面体は、高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、幅は、基板搬送アームのフットプリントに対してコンパクトである。
【0083】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、六面体の少なくとも1つの端壁は、六面体の直線状に延びる側部に略直交する。
【0084】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの関節運動をもたらすスプリットバンド変速機システムを含む。
【0085】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、共軸駆動シャフトは、基板搬送アームに3自由度を提供する。
【0086】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、
【0087】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバを設けることであって、基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および直線状に延びる側部に略直交する、六面体の少なくとも1つの端壁を有し、少なくとも1つの端壁は、端部基板搬送開口部を有し、直線状に延びる側部のうちの少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部の各開口部は、基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバを設けることと、
【0088】
直線状に延びる側部の少なくとも1つに沿って直線状に配列され、対応する側部基板搬送開口部を介して基板搬送チャンバとそれぞれ連通する複数の処理モジュールを設けることと、
【0089】
基板搬送アームを設けることであって、基板搬送アームは、搬送アームの枢軸が基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、基板搬送チャンバ内に枢着され、基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、少なくとも1つの基板保持部を備えるエンドエフェクタである、基板搬送アームを設けることと、
【0090】
エンドエフェクタが、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、少なくとも1つの基板保持部により保持される基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために、前記基板搬送アームを関節運動させることと
を含み、
【0091】
六面体は、高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、幅は、基板搬送アームのフットプリントに対してコンパクトである。
【0092】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、アスペクト比は、2:1よりも大きく、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである。
【0093】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、アスペクト比は、約3:1であり、基板搬送アームのフットプリントは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトである。
【0094】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、端壁は、共通レベル上で互いに近位に隣接して設置され、端壁に共通して面している、2つの横並びロードロックまたは他の処理モジュールを並んで受け入れるように寸法決めされる。
【0095】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、SCARAアームに、3自由度および長さの異なるリンクを提供することをさらに含み、枢軸は、SCARAアームの肩部関節を画定する。
【0096】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、処理モジュールの直線状アレイは、略共通のレベルで、少なくとも1つの直線状に延びる側部に沿って分配される少なくとも6つの処理モジュールの基板保持ステーションを提供し、方法は、基板保持ステーションのそれぞれに、基板搬送アームの共通エンドエフェクタを用いて、対応する側部搬送開口部を通してアクセスすることをさらに含む。
【0097】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つのロードロックまたは他の処理モジュールは、端部基板搬送開口部を介して、基板搬送チャンバと連通する。
【0098】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの少なくとも1つの直線状に延びる側部の反対の、直線状に延びる側部の他方は、少なくとも1つの他方側部基板搬送開口部を有し、方法は、エンドエフェクタが、基板搬送チャンバの端壁、直線状に延びる側部および直線状に延びる反対側部にそれぞれ配置される端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部および他方基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、基板搬送アームを用いて、少なくとも1つの基板保持部により保持される基板を、端部基板搬送開口部、側部基板搬送開口部および他方側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送することをさらに含む。
【0099】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの直線状に延びる反対側部は、反対側部に沿って直線状に配列される、他方側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を有し、エンドエフェクタは、他方側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である。
【0100】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、駆動部は、基板搬送チャンバに接続され、前記基板搬送アームに動作可能に連結されて少なくとも2自由度を画定する共軸駆動シャフトを備える駆動スピンドルを有し、方法は、駆動部を用いて基板搬送アームの関節運動をもたらすことをさらに含み、駆動スピンドルは、その回転軸が枢軸と略一致するように配置される。
【0101】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームに、バランスバラスト重量部材を設けることをさらに含み、バランスバラスト重量部材は、枢軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える。
【0102】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、バラスト重量部材の構成および重量は、基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づきさらに画定される。
【0103】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタの少なくとも1つの基板保持部は、エンドエフェクタ上に配置される2つ以上の基板保持部を備え、方法は、2つ以上の基板保持部が略同時に、共通エンドエフェクタの運動を用いて、直線状に配列される側部基板搬送開口部のうちの2つ以上を通して伸長または収縮されるように、エンドエフェクタを伸長または収縮させることをさらに含む。
【0104】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、第1エンドエフェクタであり、基板搬送アームは、第1エンドエフェクタと共に基板搬送アームの共通フォアアームリンクに従属する第2エンドエフェクタを有し、方法は、共通回転軸の周りでフォアアームに対して第1エンドエフェクタおよび第2エンドエフェクタを枢動させることをさらに含み、第2エンドエフェクタは、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である。
【0105】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、第1エンドエフェクタおよび第2エンドエフェクタは、基板搬送アームに、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通である高速交換エンドエフェクタを提供する。
【0106】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、直線状に延びる側部は、選択的に可変の長さを有し、方法は、基板搬送チャンバの選択的に可変の構成を画定するために、異なる長さを有する側部から基板搬送チャンバの側部を選択することをさらに含む。
【0107】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送チャンバの選択的に可変の構成は、側部長さ対幅のアスペクト比が高アスペクト比から1単位アスペクト比まで変化する構成の間で選択可能であり、基板搬送アームは、基板搬送チャンバの各選択可能の構成に共通である。
【0108】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、方法は、基板搬送アームに、バランスバラスト重量部材を設けることをさらに含み、バランスバラスト重量部材は、枢軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、枢軸上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランス、および基板搬送アームのコンパクトなフットプリント内における適合性に基づき画定される構成および重量を備える。
【0109】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、枢軸に対して固定の場所で、基板搬送アームのフレームに固定して取り付けられる。
【0110】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材が、フレーム上で、枢軸へと向かって、および枢軸から離れて異なる場所に配置されるように、バラスト重量部材を、基板搬送アームのフレームに対して移動させることをさらに含む。
【0111】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材が、基板搬送アームの伸長および収縮を補足して、フレームに対し、前記枢軸から離れて、および前記枢軸へと向かって移動するように、バラスト重量部材を、基板搬送アームのフレームに対して移動させることをさらに含む。
【0112】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、バラスト重量部材は、基板搬送アームに動作可能に連結され、基板搬送アームの関節運動をもたらす駆動部の少なくとも1つの駆動軸により、基板搬送アームフレームに対して移動させられる。
【0113】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、少なくとも1つの駆動軸は、少なくとも1つの駆動軸が、バラスト重量部材の運動ならびに基板搬送アームの伸長および収縮のための共通駆動軸であるように、枢軸から離れる、および枢軸へと向かうバラスト重量部材の移動をもたらし、基板搬送アームの伸長および収縮をもたらす。
【0114】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、複数の異なる交換可能バラスト重量部分からバラスト重量部材のバラスト重量部分を選択することをさらに含み、選択は、基板搬送チャンバのアスペクト比に依存する。
【0115】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームのスプリットバンド変速機システムを用いて基板搬送アームの関節運動をもたらすことをさらに含む。
【0116】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、3自由度搬送アームである。
【0117】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、方法は、
【0118】
直線状に延びる略六面体状の基板搬送チャンバを設けることであって、基板搬送チャンバは、六面体の直線状に延びる側部、および端部基板搬送開口部を有する、六面体の少なくとも1つの端壁を有し、六面体の直線状に延びる側部の少なくとも1つは、側部基板搬送開口部の直線状アレイを有し、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部の各開口部は、基板搬送チャンバの内外に基板を通過させて移送するために配置される、基板搬送チャンバを設けることと、
【0119】
基板搬送チャンバに接続され、駆動スピンドルを有する駆動部を設けることであって、駆動スピンドルは、少なくとも2自由度を画定し、共通軸の周りを回転する共軸駆動シャフトを備える、駆動部を設けることと、
【0120】
基板搬送アームを設けることであって、基板搬送アームは、基板搬送アームの枢軸が駆動スピンドルの共通軸と略一致して基板搬送チャンバに対して固定して取り付けられるように、基板搬送チャンバ内に枢着され、基板搬送アームは、3リンク-3関節SCARA構成を有し、そのうちの1つのリンクは、基板保持部を備えるエンドエフェクタである、基板搬送アームを設けることと、
【0121】
基板保持部上の基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために、駆動スピンドルの共軸駆動シャフトによりもたらされる少なくとも2自由度で、基板搬送アームを関節運動させることと
を含み、
【0122】
基板搬送アームは、バランスバラスト重量部材を有し、バランスバラスト重量部材は、駆動スピンドルの共通軸から基板搬送アームの伸長方向の略反対方向に延びるように基板搬送アーム上に配置され、駆動スピンドル上の基板搬送アーム垂下モーメントのバランスに基づき画定される構成および重量を備える。
【0123】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、側部基板搬送開口部の直線状アレイのうちの、少なくとも1つの端壁の反対の、六面体状の基板搬送チャンバの他方の端部の近位に配置される側部基板搬送開口部は、反対の端部の近位の側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸が、少なくとも1つの端壁の端部基板搬送開口部を通る基板保持部の他の運動軸に略直交するように方向付けられる。
【0124】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、エンドエフェクタが、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部のそれぞれに共通であるように、基板保持部上の基板を、端部基板搬送開口部および側部基板搬送開口部を通して、基板搬送チャンバの内外に搬送するために関節運動させられる。
【0125】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、側部基板搬送開口部のそれぞれは、各側部基板搬送開口部を通る基板保持部の対応する運動軸を有し、側部基板搬送開口部の直線状アレイの基板保持部の運動軸のそれぞれは、各基板搬送開口部をそれぞれ通り互いに対し略平行に延びる。
【0126】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、基板搬送アームの所定の最大到達範囲に対してコンパクトなフットプリントを有し、六面体は、高アスペクト比である側部長さ対幅のアスペクト比を有し、幅は、基板搬送アームのフットプリントに対してコンパクトである。
【0127】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、六面体の少なくとも1つの端壁は、六面体の直線状に延びる側部に略直交する。
【0128】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームのスプリットバンド変速機システムを用いて基板搬送アームの関節運動をもたらすことをさらに含む。
【0129】
開示する実施形態の1つまたは複数の態様によると、基板搬送アームは、3自由度搬送アームである。
【0130】
上記の記載は、開示される実施形態の態様の例示にすぎないことを理解されるべきである。当業者によって、様々な代替例および修正例が、開示される実施形態の態様から逸脱することなく案出され得る。したがって、開示された実施形態の態様は、添付の請求項の範囲に該当する、そのような代替例、修正例、および変形例のすべてを含むことを意図している。さらに、異なる特徴が、相互に異なる従属または独立請求項に詳述されるという一事実は、これらの特徴の組み合わせを有利に使用することが出来ないということを意味せず、そのような組み合わせは、本発明の態様の範囲内に留まる。
図1
図1A
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図12A
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17