(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】電気掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20230113BHJP
A47L 9/24 20060101ALI20230113BHJP
A47L 5/00 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
A47L9/00 Z
A47L9/24 Z
A47L5/00
(21)【出願番号】P 2018236656
(22)【出願日】2018-12-18
【審査請求日】2021-10-22
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】福本 明広
(72)【発明者】
【氏名】鹿野 裕隆
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-180569(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01674009(EP,A2)
【文献】特開2012-070973(JP,A)
【文献】特開2010-104390(JP,A)
【文献】特開2013-202327(JP,A)
【文献】特開2011-050593(JP,A)
【文献】特開2013-162883(JP,A)
【文献】特開平06-105775(JP,A)
【文献】特公平05-056887(JP,B2)
【文献】米国特許第05515573(US,A)
【文献】米国特許第04823430(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/00- 9/32
A47L 5/00- 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵タンクと、複数の車輪と前記集塵タンクを載置するための載置部を有するベース本体と、を有し、
前記ベース本体に、ホース又は延長管を取り付けるための吸気口保持部を設け
、
前記吸気口保持部は、前記ベース本体の前方側に配置されると共に、前記ホース又は延長管を装着するための吸気口部を有し、前記吸気口部はベース本体の前方に向けて開口しており、
前記集塵タンクには、集塵タンク内部に塵埃を取り込むための取込開口が形成されており、前記吸気口部は前記吸気口保持部の裏面側まで開口しており、前記集塵タンクを前記ベース本体に装着した状態では、前記吸気口部と前記取込開口が連通し、
前記ベース本体の後方には、前記集塵タンクを前記ベース本体から外す際に使用するペダルを設け、
前記ベース本体に前記集塵タンクを装着した状態で、前記ペダルの上方に把手部が来るように前記集塵タンク上方の後ろ側に把手部を設けた、電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用される電気掃除機に係り、特に電動送風機と集塵部を上下配置にし、電動送風機を内蔵した本体ユニットと集塵タンクとが着脱可能な電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の電気掃除機として、例えば特許文献1に記載の電気掃除機がある。
【0003】
この電気掃除機は、走行用車輪を搭載した車輪ベースに集塵タンクをねじで係止した構造であり、更に、車輪ベース前方に把手を設け、使用者がこの把手を持ち集塵タンクと車輪ベースを傾斜させることにより、集塵タンク内のゴミを捨てることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記特許文献1に記載された従来の電気掃除機では、集塵タンクにホースが接続される構成であるため、使用者が集塵タンク内のゴミを捨てる際には、ホースが邪魔となる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気掃除機は、集塵タンクと、複数の車輪と集塵タンクを載置するための載置部を有するベース本体と、を有し、ベース本体に、ホース又は延長管を取り付けるための吸気口保持部を設け、吸気口保持部は、ベース本体の前方側に配置されると共に、ホース又は延長管を装着するための吸気口部を有し、吸気口部はベース本体の前方に向けて開口しており、集塵タンクには、集塵タンク内部に塵埃を取り込むための取込開口が形成されており、吸気口部は吸気口保持部の裏面側まで開口しており、集塵タンクをベース本体に装着した状態では、吸気口部と取込開口が連通し、ベース本体の後方には、集塵タンクをベース本体から外す際に使用するペダルを設け、ベース本体に集塵タンクを装着した状態で、ペダルの上方に把手部が来るように集塵タンク上方の後ろ側に把手部を設けた。
【発明の効果】
【0007】
本発明の電気掃除機によると、ベース本体に形成された吸気口保持部にホース又は延長管を取り付けることが可能であるため、使用者がベース本体から集塵タンクを外して集塵タンク内の塵埃を捨てる際にホースが邪魔になることがなく、容易に塵埃を捨てることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。
【
図5】集塵タンクがベース本体に係止された状態での部分断面図。
【
図6】集塵タンクがベース本体に係止された状態での部分断面図。
【
図7】集塵タンクをベース本体から取り外した状態での上面図。
【
図8】集塵タンクをベース本体から取り外した状態での部分断面図。
【
図10】実施の形態2における電気掃除機の斜視図。
【
図11】実施の形態2における電気掃除機の斜視図。
【
図12】実施の形態2における電気掃除機の分解斜視図。
【
図13】実施の形態2における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。
【
図14】実施の形態2における電気掃除機の正面図。
【
図15】実施の形態2における電気掃除機の部分断面図。
【
図16】変形例における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。
【
図17】変形例における電気掃除機の集塵タンクをベース本体から取り外した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
【0010】
第1の実施態様は、集塵タンクと、複数の車輪と前記集塵タンクを載置するための載置部を有するベース本体と、を有し、前記ベース本体に、ホース又は延長管を取り付けるための吸気口保持部を設けた、電気掃除機である。
【0011】
第2の実施態様は、前記吸気口保持部は、前記ベース本体の前方側に配置されると共に、前記ホース又は延長管を装着するための吸気口部を有し、前記吸気口部はベース本体の前方に向けて開口している、電気掃除機である。
【0012】
第3の実施態様は、前記吸気口保持部は、前記ベース本体と一体的に形成されている、電気掃除機である。
【0013】
第4の実施態様は、前記集塵タンクには、集塵タンク内部に塵埃を取り込むための取込開口が形成されており、前記吸気口部は前記吸気口保持部の裏面側まで開口しており、前記集塵タンクを前記ベース本体に装着した状態では、前記吸気口部と前記取込開口が連通する、電気掃除機である。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の斜視図である。
【0015】
図1の電気掃除機において、集塵タンク1は、前方にホース(図示せず)の端部が接続される吸気口部2を備え、集塵タンク1の左右側面には蓋部3を固定するためのクランプ4を備えている。
【0016】
蓋部3は、電動送風機(図示せず)を内蔵し上面にハンドル5を有する。使用者はこのハンドル5を持つことにより、電気掃除機或いは集塵タンク1のみを移動させることが可能である。
【0017】
集塵タンク1は、ベース本体6上に着脱可能に配置され、ベース本体6は複数の走行用車輪7を有する。走行用車輪7は、ベース本体6前方側に配置された車輪よりもベース本体6の後方側に配置された車輪の方が、車輪の直径が大きくなっている。
【0018】
ベース本体6の後方にはペダル8が配置され、使用者がペダル8を踏むことにより、ベース本体6と集塵タンク1との係止が解除され、ベース本体6から集塵タンク1が外れる。
【0019】
ベース本体6の前方側は、延長管やノズル等を挿入するためのノズル挿入部9を有している。
【0020】
使用者が電気掃除機を収納する際には、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態で収納することにより、延長管やノズル等を紛失することを回避できるだけでなく、電気掃除機本体と付属部品等をまとめて収納することができる。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の分解斜視図である。
【0022】
図2に示すように、蓋部3は、集塵タンク1内に臨む吸込開口10を有し、内部に電動送風機(図示せず)を内蔵し、集塵タンク1内の空気を吸込開口10から吸い込む。
【0023】
金属製の集塵タンク1は、蓋部3内の電動送風機側に塵埃が侵入するのを阻止するためのフィルター11を備えている。
【0024】
図3は、集塵タンク1をベース本体6から取り外した時の状態を示す斜視図である。
【0025】
図3に示すようにベース本体6は、集塵タンク1を載置するための載置穴12を有しており、この載置穴12に集塵タンク1が着脱可能に載置される。
【0026】
ベース本体6の載置穴12が形成された部分の下方側は、載置穴12の中央に向かって突となっており、集塵タンク1を載置穴12に載置した際に、この突部分が集塵タンク1を支えるようになっている。
【0027】
また、この載置穴12には、載置穴12に集塵タンク1を載置した状態で、ベース本体6の内、集塵タンク1の側面下方と対向するベース本体6部分には複数の穴部13が設けられている。この穴部13から係止部材14が突出又は引っ込むようになっている。
【0028】
穴部13は、ベース本体6の後方側に2つ設けられ、前方側に2つ設けられている。
【0029】
集塵タンク1の下方底面近傍は、外方に向けて突となったアンダーカット形状となっている。係止部材14は、このアンダーカット形状の部分の直上で集塵タンク1に係止するようになっている。
【0030】
載置穴12では、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが連結軸15cで連結されており、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fで連結されている。尚、これら第1の連結部材15aと第2の連結部材15bと連結軸15c、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eと連結軸15fを単に連結部と称する。
【0031】
第1の連結部材15aと第2の連結部材15bは、連結軸15cを軸として上下に移動可能であり、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eは、連結軸15fを軸として上下に移動可能である。第1の連結部材15aと第3の連結部材15dはペダル8と接続或いは一体形成されている。
【0032】
使用者が、ペダル8を踏むことにより、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが、連結軸15cを軸として上に上がると共に、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fを軸として上に上がる。また、同時に穴部13の奥に係止部材14が引っ込む。このため、係止部材14と集塵タンク1の係止が解除されるとともに、集塵タンク1が上方に持ち上がる。
【0033】
図4は、ベース本体6を裏面側から見た斜視図である。
【0034】
第1の連結部材15aはベース本体6の後方側にある一方の軸16aでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。ペダル8が使用者により踏まれると、第1の連結部材15aはこの軸16aを軸にして上方に上がる。一方、第3の連結部材15dもベース本体6の後方側にある片方の軸16aでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。ペダル8が使用者により踏まれると、第3の連結部材15dはこの軸16aを軸にして上方に上がる。
【0035】
また、ベース本体6の前方側で、第2の連結部材15bは、ベース本体6の前方側にある一方の軸16bでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。一方、ベース本体6の前方側で、第4の連結部材15eは、ベース本体6の前方側にある片方の軸16bでベース本体6に対して回転可能に軸支されている。
【0036】
図5は、集塵タンク1がベース本体6に係止されたときのペダル8側の部分断面図である。
図6は、集塵タンク1がベース本体6に係止されたときのベース本体6前方側の部分断面図である。
【0037】
ペダル8と係止部材14と第1の連結部材15a及び第2の連結部材15bは一体的に形成されている。尚、一体的ではなくてこれらの部品が連結された構造としても良い。
【0038】
図5、
図6に示すように、使用者がペダル8を踏んでいない状態では、穴部13から係止部材14が突出して、係止部材14が集塵タンク1に係止している。
【0039】
図7はベース本体6の平面図であり、
図8は集塵タンク1をベース本体6に載置した状態における側面図である。但し、ベース本体6の部分のみ部分断面図となっている。
【0040】
本実施の形態では、係止部材14の端面を内方、かつ下方に向けて傾斜させた斜面14aを設けているので、塵埃を廃棄後、集塵タンク1をベース本体6に向けて押さえつけると、集塵タンク1の下端で係止部材14の斜面14aが押さえられて係止部材14が引っ込むため、使用者は容易に集塵タンク1をベース本体6に装着できることができる。
【0041】
或いは、使用者がペダル8を踏むことにより、係止部材14を穴部13の奥に引っ込ませ、この状態で集塵タンク1を載置穴12に載置し、続いて使用者がペダル8から足を離すと、係止部材14が集塵タンク1の下方底面近傍部分のアンダーカット部分近傍に係止する。
【0042】
次に、第1の実施形態の電気掃除機の使用例を以下に説明する。
【0043】
使用者が、
図1に示す集塵タンク1のクランプ4を外し、蓋部3上部に設けられたハンドル5を握り、蓋部3を集塵タンク1から取り外す。その後、
図2に示すフィルター11を集塵タンク1から取り外すと、
図2に示すように、集塵タンク1内の塵埃が排出できる状態となる。
【0044】
使用者は、集塵タンク1を塵埃廃棄場所へ移動する際、
図8に示すように、ペダル8を踏むことにより係止部材14が穴部13の奥に引っ込み、集塵タンク1と係止部材14との係止が解除されると共に連結軸15c(と連結軸15f)が集塵タンク1を上方に持ち上げるため、使用者は集塵タンク1を取り外せる状態となる。使用者は、集塵タンク1をベース本体6から取り外し、塵埃廃棄場所へ移動させることができる。使用者は、集塵タンク1を塵埃廃棄場所へ移動させた後に、
図9に示すように集塵タンク1を横に向けて、集塵タンク1内のゴミを捨てることができる。
【0045】
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
図10は実施の形態2の電気掃除機の斜視図である。
図10に示す電気掃除機は、ベース本体6の前方に、吸気口部17を有する吸気口保持部18を有し、後方に、後方の走行用車輪7の高さと略同じ高さ或いは、後方の走行用車輪7の高さよりも高さが高いベース後部19を有している。
【0046】
図10に示すように、吸気口保持部18の上方に吸気口部17が配されているが、吸気口部17は、吸気口保持部18の略中央の高さ或いは下方の高さ位置に配置しても良い。
【0047】
電気掃除機のベース本体6には大型の集塵タンク1を載置する必要があるため、集塵タンク1の転倒がなく安全にベース本体6が走行するためには、ベース本体6の重量バランスを十分考慮して設計する必要がある。
【0048】
このため、実施の形態2では、ベース本体6の前方に吸気口保持部18を設けると共に、ベース本体6の後方に走行用車輪7の高さと略同じ或いは高い高さを有するベース後部19を設けることにより、ベース本体6の重量バランスをとっている。このような構造であるために、ベース本体6が安定して走行することができる。
【0049】
また、
図10に示すようにベース本体6の前方側には、延長管やノズル等を挿入するためのノズル挿入部9を有している。
【0050】
使用者が電気掃除機を収納する際には、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態で収納することにより、延長管やノズル等を紛失することを回避できるだけでなく、電気掃除機本体と付属部品等をまとめて収納することができる。更に、延長管やノズル等をノズル挿入部9に挿入した状態ではその重み分、ベース本体6の前方が重くなり、このことが先ほど述べたようなベース本体6の重量バランスを保つことに寄与することになる。
【0051】
図10に示すように、ベース本体6の側面はベース後部19から前方側に向けて滑らかな曲線となっており、載置穴12の開口部分の形状も同じように滑らかな曲線となっている。このような形状は、電気掃除機の美的外観の向上に寄与している。
【0052】
図11は、
図10に示す電気掃除機の斜め後方から見た斜視図である。
【0053】
図11において、ベース本体6の後方には溝部20が形成されており、この溝部20の下方にはペダル8が配されている。
【0054】
この溝部20が形成されていることにより、ベース後部19の左右両側が前後方向の厚さがあり、ベース後部19の中央側が前後方向の厚さが薄い形状となっている。このため、使用者がペダル8を踏んだ際にベース本体6の後方中央部分に力が加わっても、ベース後部19の左右両側の重量があるため、ベース本体6の前方が浮き上がることをできるだけ回避することができる。
【0055】
尚、本実施例では、溝部20の下方にペダル8が位置する構成としているが、ペダル8が溝部20の上下方向に移動する構成としても良い。例えば、使用者がペダル8を踏んでいない状態では、スプリング等の弾性部材によりペダル8が溝部20上方に位置し、使用者がペダル8を踏むと、弾性部材の力に抗してペダル8が溝部20下方に移動する構成としても良い。
【0056】
【0057】
図12に示すように、蓋部3は、集塵タンク1内に臨む吸込開口10を有し、内部に電動送風機(図示せず)を内蔵し、集塵タンク1内の空気を吸込開口10から吸い込む。
【0058】
金属製の集塵タンク1は、蓋部3内の電動送風機側に塵埃が侵入するのを阻止するためのフィルター11を備えている。
【0059】
図13は、集塵タンク1をベース本体6から取り外した時の状態を示す斜視図である。
【0060】
図13に示すようにベース本体6は、集塵タンク1を載置するための載置穴12を有しており、この載置穴12に集塵タンク1が着脱可能に載置される。集塵タンク1をベース本体6に着脱するための構造は、実施の形態1の構成と同一であるため、説明を省略する。
【0061】
【0062】
図15は、
図14に示す電気掃除機の吸気口保持部18近傍の断面図である。
【0063】
図15に示すように、吸気口保持部18にはパッキン21が設けられており、このパッキンを介して、吸気口保持部18と集塵タンク1の吸気口部2とが接続される。
【0064】
このように、第2の実施例装置では、吸気口保持部18がベース本体6側に形成されているため、使用者は、ホース等をベース本体側に形成された吸気口保持部18の吸気口部17に接続した状態で、集塵タンク1をベース本体6から外すことができる。
【0065】
このため、ホースを集塵タンク1に接続する構成に比べて、集塵タンク1内の塵埃を捨てる際にホースが邪魔になることがなく、使用し易い電気掃除機を提供することができる。
【0066】
(変形例)
本実施例装置の電気掃除機の変形例について説明する。
【0067】
図16は、本実施形態の電気掃除機の変形例である。例えば、集塵タンク1の上方前後側に使用者が持つための把手部22を設けても良い。この把手部22は、例えば集塵タンク1の左右側に設けても良く、集塵タンク1の縦方向における中央部分又は下方部分に設けても良い。
【0068】
図17は、本実施形態の電気掃除機の変形例である。例えば、集塵タンク1の上方開口部分に、略半円状の把手部22を設けても良い。
【0069】
本実施例では、第1の連結部材15aと第2の連結部材15bが連結軸15cで連結されており、第3の連結部材15dと第4の連結部材15eが連結軸15fで連結されているが、集塵タンク1を上方に持ち上げる機構はこのような連結機構ではなく他の構成とすることも考えられる。
【0070】
例えば、軸支された断面が略L字状の部材が上下に移動する構成にし、この部材が集塵タンク1を持ち上げるような構造としても良い。
【0071】
本実施例装置では、吸気口部17が吸気口保持部18に固定されている構造であるが、吸気口部17が上下方向に移動できる構造としても良い。このような構造とすることにより、大きさ(より詳細には高さ)の異なる集塵タンク1をベース本体6に載置することが可能となる。
【0072】
本実施例装置では、ペダル8をベース本体6の後方側に設けたが、ベース本体6の前方側に設けた構造としても良い。
【0073】
本実施例装置では、集塵タンク1の側面に吸気口部17を設けたが、この吸気口部17が上下方向に移動する構造としても良い。
【0074】
本実施例装置では、集塵タンク1の底面が塞がった構造となっているが、集塵タンク1の底面が開閉可能とする構造としても良い。
【0075】
後輪の走行用車輪7の軸の位置を、ペダル8よりも後方に配置する構造としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上のように、本発明に係る電気掃除機は特に家庭、業務用等の電気掃除機等に広く適用できる。
【符号の説明】
【0077】
1 集塵タンク
2 吸気口部
3 蓋部
4 クランプ
5 ハンドル
6 ベース本体
7 走行用車輪
8 ペダル
9 ノズル挿入部
10 吸込開口
11 フィルター
12 載置穴
13 穴部
14 係止部材
14a 斜面
15a 第1の連結部材
15b 第2の連結部材
15c 連結軸
15d 第3の連結部材
15e 第4の連結部材
15f 連結軸
16 軸
17 吸気口部
18 吸気口保持部
19 ベース後部
20 溝部
21 パッキン
22 把手部