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特許7209280情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 5/50 20060101AFI20230113BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
G06T5/50
H04N1/387 110
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018216689
(22)【出願日】2018-11-19
(65)【公開番号】P2020086660
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-10-07
(73)【特許権者】
【識別番号】514174925
【氏名又は名称】ワム・システム・デザイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】上野 潔
【審査官】山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-055954(JP,A)
【文献】特開2015-165400(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0192921(US,A1)
【文献】特開2015-210651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 5/50
H04N 1/387
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記2以上の撮影画像に含まれるコードからコード識別子を読み出し、複数の撮影画像に含まれる、同じコード識別子で識別されるコードの位置が合成画像において同じ位置になるように、当該2以上の撮影画像を合成した合成画像を取得する画像合成部と、
前記画像合成部によって取得された合成画像を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記画像合成部は、前記2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じになるように、少なくとも一部の撮影画像を拡大または縮小して合成する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
検索対象のコードの識別子であるコード識別子を受け付けるコード識別子受付部をさらに備え、
前記出力部は、前記コード識別子受付部によって受け付けられたコード識別子によって識別されるコードの位置が視覚的に示される合成画像を出力する、請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コードは、商品に関する情報である商品情報と対応付けられており、
前記商品情報を受け付ける商品情報受付部と、
前記商品情報受付部によって受け付けられた商品情報に対応するコード識別子を取得するコード識別子取得部と、をさらに備え、
前記コード識別子受付部は、前記コード識別子取得部によって取得されたコード識別子を受け付ける、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記撮影画像は、商品の載置された棚の画像であり、
前記商品または棚に前記コードが表示されている、請求項1から請求項4のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
撮影画像取得部と、画像合成部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記撮影画像取得部が、複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
前記画像合成部が、前記2以上の撮影画像に含まれるコードからコード識別子を読み出し、複数の撮影画像に含まれる、同じコード識別子で識別されるコードの位置が合成画像において同じ位置になるように、当該2以上の撮影画像を合成した合成画像を取得する画像合成ステップと、
前記出力部が、前記画像合成ステップにおいて取得された合成画像を出力する出力ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得部、
前記2以上の撮影画像に含まれるコードからコード識別子を読み出し、複数の撮影画像に含まれる、同じコード識別子で識別されるコードの位置が合成画像において同じ位置になるように、当該2以上の撮影画像を合成した合成画像を取得する画像合成部、
前記画像合成部によって取得された合成画像を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードに関する2以上の撮影画像を合成した合成画像を取得して出力する情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)や、バーコード、カラーコードなどの各種のコードが知られている。カラーコードとしては、例えば、カメレオンコード(登録商標)や、他のカラーコード(例えば、特許文献1参照)などが知られている。
【0003】
例えば、コードが商品に貼着されている場合には、そのコードの貼着されている商品を撮影することによって、商品の情報を取得することができる。また、その撮影画像において、商品に応じたコードを検索することによって、所望の商品がどこにあるのかを容易に特定することもできるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-110528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、1枚の撮影画像に多くのコードを含めることができないこともある。例えば、コードの貼着された商品が倉庫の保管棚に載置されており、保管棚の前の通路が広くない場合には、カメラの画角を広くしたとしても、保管棚で保管されている商品の一部のコードしか撮影できないような状況もあり得る。そのように、1枚の撮影画像に検索対象のすべてのコードを含めることができない場合であっても、コードの検索等の処理を効率よく行うことができるようにしたい、という要望があった。
【0006】
本発明は、上記事情に応じてなされたものであり、1枚の撮影画像に検索対象のすべてのコードを含めることができない場合であっても、コードの検索等の処理を効率よく行うことを支援できる装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得部と、2以上の撮影画像を、撮影画像に含まれるコードを基準として合成した合成画像を取得する画像合成部と、画像合成部によって取得された合成画像を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、コードを含む2以上の撮影画像を適切に合成することができ、例えば、合成後の合成画像を用いることによって、効率のよいコードの検索を実現することができる。また、撮影対象が、倉庫の棚などのように、単調な形状の繰り返しである場合には、被写体の形状のみを基準として正確な合成を行うことが困難であることもあり得るが、コードを用いることによって、そのような撮影画像についても、精度の高い合成を実現することができるようになる。
【0008】
また、本発明による情報処理装置では、画像合成部は、2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じになるように、少なくとも一部の撮影画像を拡大または縮小して合成してもよい。
このような構成により、撮影画像のより適切な合成を実現することができる。
【0009】
また、本発明による情報処理装置では、検索対象のコードの識別子であるコード識別子を受け付けるコード識別子受付部をさらに備え、出力部は、コード識別子受付部によって受け付けられたコード識別子によって識別されるコードの位置が視覚的に示される合成画像を出力してもよい。
このような構成により、コード識別子に対応するコードの合成画像における位置を容易に特定することができる。
【0010】
また、本発明による情報処理装置では、コードは、商品に関する情報である商品情報と対応付けられており、商品情報を受け付ける商品情報受付部と、商品情報受付部によって受け付けられた商品情報に対応するコード識別子を取得するコード識別子取得部と、をさらに備え、コード識別子受付部は、コード識別子取得部によって取得されたコード識別子を受け付けてもよい。
このような構成により、商品情報に対応するコードの合成画像における位置を容易に特定することができる。そのため、例えば、倉庫から商品をピックアップするような場合に、そのピックアップ対象の商品の位置を容易に知ることができるようになる。
【0011】
また、本発明による情報処理装置では、撮影画像は、商品の載置された棚の画像であり、商品または棚にコードが表示されていてもよい。
このような構成により、例えば、合成画像を、ピックアップ対象の商品の位置を確認するために用いることができる。
【0012】
また、本発明による情報処理方法は、撮影画像取得部と、画像合成部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、撮影画像取得部が、複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、画像合成部が、2以上の撮影画像を、撮影画像に含まれるコードを基準として合成した合成画像を取得する画像合成ステップと、出力部が、画像合成ステップにおいて取得された合成画像を出力する出力ステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明による情報処理装置等によれば、複数のコードを含む2以上の撮影画像を適切に合成することができる。そのため、例えば、合成後の合成画像を用いることによって、効率のよいコードの検索を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図
図2】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
図3】同実施の形態における撮影画像の一例を示す図
図4】同実施の形態における撮影画像の一例を示す図
図5】同実施の形態における撮影画像の一例を示す図
図6】同実施の形態における合成画像の一例を示す図
図7】同実施の形態における商品情報とコード識別子との対応の一例を示す図
図8A】同実施の形態における検索対象のコードの位置を示す合成画像の一例を示す図
図8B】同実施の形態における検索対象のコードの位置を示す合成画像の一例を示す図
図9】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による情報処理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態による情報処理装置は、2以上の撮影画像を、コードを目印にして合成した合成画像を取得して出力するものである。
【0016】
図1は、本実施の形態による情報処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理装置1は、撮影画像取得部11と、画像合成部12と、商品情報受付部13と、記憶部14と、コード識別子取得部15と、コード識別子受付部16と、出力部17とを備える。情報処理装置1は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンやタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等などの携帯可能な情報処理端末であってもよく、撮影画像等に関して処理を行う専用の装置であってもよく、サーバ等であってもよい。
【0017】
撮影画像取得部11は、2以上の撮影画像を取得する。撮影画像は、通常、静止画であるが、動画像に含まれるフレームが撮影画像であると考えてもよい。各撮影画像は、複数のコードを含む画像である。コードを含む撮影画像は、コードを撮影した撮影画像のことである。撮影画像に含まれるのは、厳密にいえば、コードの画像であるが、本実施の形態では、そのコードの画像もコードと呼ぶことにする。コードは、例えば、カメレオンコード(登録商標)や特許文献1のコードなどのカラーコードであってもよく、QRコード(登録商標)であってもよく、バーコードであってもよく、その他のコードであってもよい。本実施の形態では、コードがカメレオンコードである場合について主に説明する。なお、後述するように、撮影画像に含まれるコードから、そのコードに対応する情報を読み取るため、撮影画像は、撮影対象のコードを読み取ることができる解像度であることが好適である。
【0018】
撮影画像は、特に限定されるものではないが、例えば、商品の載置された棚の撮影画像であってもよい。そして、商品または棚にコードが表示されていてもよい。商品や棚にコードが表示されているとは、例えば、商品や棚にコードが貼着されていることあってもよく、コードが印刷されていることであってもよい。商品にコードが表示されているとは、例えば、商品そのものにコードが表示されていることであってもよく、または、商品の包装(例えば、段ボール箱やビニル袋等)にコードが表示されていることであってもよい。商品が載置された棚は、例えば、商品を保管する倉庫における保管棚であってもよく、商品の配送時や、到着時などに一時的に商品の載置される棚であってもよく、その他の棚であってもよい。また、撮影画像は、例えば、地面や床に積み上げられている商品の撮影画像であってもよい。その場合には、商品にコードが表示されていてもよい。
【0019】
撮影画像に含まれるコードは、商品に関する情報である商品情報と対応付けられていてもよい。商品情報は、例えば、商品の識別子を含んでいてもよく、商品の属性(例えば、商品の色やサイズ、種類、メーカ、商品の配送先等)を含んでいてもよく、商品に関するその他の情報を含んでいてもよい。コードが商品情報に対応付けられている場合には、例えば、商品情報によって示される商品に、その商品情報に対応付けられているコードが表示されてもよい。本実施の形態では、商品情報が商品の識別子である場合について主に説明する。また、商品情報とコードとを対応付ける情報については後述する。
【0020】
撮影画像取得部11は、例えば、カメラ等の光学機器によって撮影画像を取得してもよく、カメラ等の光学機器によって取得された撮影画像を受け付けてもよい。撮影画像取得部11が、撮影画像を受け付ける場合に、その受け付けは、通信回線を介して送信された撮影画像の受信であってもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)からの撮影画像の読み出しであってもよい。撮影画像取得部11は、取得した2以上の撮影画像を図示しない記録媒体に蓄積してもよい。
【0021】
画像合成部12は、2以上の撮影画像を、それらの撮影画像に含まれるコードを基準として合成した合成画像を取得する。コードを基準として合成するとは、あるコードが複数の撮影画像に含まれている場合に、そのコードの位置が合成画像において同じになるように、複数の撮影画像を合成することである。第1の撮影画像に含まれるコードと、第2の撮影画像に含まれるコードとが同じであるかどうかは、そのコードによって示される情報が同じかどうかによって判断することができる。したがって、撮影画像に含まれる被写体の形状のみを用いて複数の撮影画像を合成する場合と比較して、より精度の高い画像合成が可能になる。特に、倉庫の棚などのように、被写体が単調な形状の繰り返しである場合には、被写体の形状のみを用いて複数の撮影画像の合成を行うと、誤った合成を行う可能性があり得るが、コードを基準として複数の撮影画像の合成を行うことによって、そのような誤った合成を回避することができ、被写体に対応した正確な合成画像を取得することができるようになる。画像合成部12は、取得した合成画像を図示しない記録媒体に蓄積してもよい。
【0022】
画像合成部12は、2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じになるように、少なくとも一部の撮影画像を拡大または縮小して合成してもよい。撮影画像の拡大または縮小は、撮影画像のサイズ(画素数)の変更であってもよい。2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じになるようにするため、画像合成部12は、例えば、次のように、少なくとも1個の撮影画像の撮影画像を拡大または縮小して合成してもよい。画像合成部12は、第1の撮影画像に含まれるあるコードの位置と、第2の撮影画像に含まれる同じコードの位置とを用いて、第1及び第2の撮影画像に関する少なくとも1つの対応点を特定することができる。そして、画像合成部12は、その対応点の周囲の形状(例えば、輪郭抽出によって抽出された輪郭や、画像セグメンテーションによって抽出されたセグメント等)の大きさが同じになるように、少なくとも一方の画像を拡大または縮小してもよい。また、第1の撮影画像に含まれる複数のコードが、第2の撮影画像にも含まれている場合には、画像合成部12は、その複数のコード間の距離が等しくなるように、少なくとも一方の画像を拡大または縮小してもよい。また、商品等に表示されているコードの実サイズが同じである場合には、画像合成部12は、複数の撮影画像に含まれるコードの大きさが同じになるように、少なくとも1個の撮影画像を拡大または縮小してもよい。合成画像に含まれるコードを読み取ることができるようにする観点からは、画素数を減少させる縮小よりは、画素数を増やす拡大を行う方が好適であるため、画像合成部12は、2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じになるように、少なくとも一部の撮影画像を拡大して合成してもよい。また、2以上の撮影画像に含まれる被写体の大きさが同じである場合には、合成時に撮影画像の拡大や縮小を行わなくてもよい。また、撮影画像に含まれる商品の輪郭や棚の輪郭などが矩形であるとの前提がある場合には、画像合成部12は、それらの輪郭が矩形となるように台形補正(台形歪みの補正)を行ってから合成してもよい。また、画像合成部12は、複数の撮影画像の露出や色調等をあわせてから合成してもよい。
【0023】
商品情報受付部13は、商品情報を受け付ける。この商品情報は、コード検索のために用いられる商品情報である。例えば、商品情報が商品識別子である場合には、合成画像において位置を知りたい商品を識別する商品識別子である商品情報が入力され、商品情報受付部13によって受け付けられることになる。また、例えば、商品情報が商品の属性を示す情報であり、合成画像において、赤色のMサイズのTシャツの位置を知りたい場合には、「赤色」「Mサイズ」「Tシャツ」を示す商品情報が入力され、商品情報受付部13によって受け付けられることになる。商品情報受付部13は、受け付けた商品情報を図示しない記録媒体に蓄積してもよい。
【0024】
商品情報受付部13は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、磁気ディスクや半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、商品情報受付部13は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、商品情報受付部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0025】
記憶部14では、商品情報と、コード識別子とを対応付ける情報が記憶される。コード識別子は、コードを識別する識別子である。コード識別子は、例えば、コードによって示される情報(コードを読み取ることによって得られる情報)であってもよい。上記のように、商品情報とコードとが対応付けられている場合には、結果として、商品情報とコード識別子とも対応付けられていることになる。したがって、その商品情報とコード識別子との対応関係を示す情報が記憶部14で記憶されていてもよい。
【0026】
記憶部14に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部14で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部14で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部14で記憶されるようになってもよい。記憶部14での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、または、長期的な記憶でもよい。記憶部14は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
【0027】
ここで、「商品情報と、コード識別子とを対応付ける」とは、商品情報からコード識別子を取得できればよいという意味である。したがって、記憶部14で記憶されている情報は、商品情報とコード識別子とを組として含む情報を有してもよく、商品情報とコード識別子とをリンク付ける情報であってもよい。
【0028】
コード識別子取得部15は、商品情報受付部13によって受け付けられた商品情報に対応するコード識別子を取得する。その取得の際に、コード識別子取得部15は、記憶部14で記憶されている情報を用いて取得してもよい。具体的には、コード識別子取得部15は、商品情報受付部13によって受け付けられた商品情報を検索キーとして記憶部14で記憶されている商品情報を検索し、その商品情報に対応付けられているコード識別子を取得してもよい。コード識別子取得部15は、その取得したコード識別子を、コード識別子受付部16に渡す。
【0029】
コード識別子受付部16は、検索対象のコードの識別子であるコード識別子を受け付ける。本実施の形態では、コード識別子受付部16が、コード識別子をコード識別子取得部15から受け取る場合、すなわち、コード識別子取得部15によって取得されたコード識別子を受け付ける場合について主に説明するが、そうでなくてもよい。コード識別子受付部16、受け付けたコード識別子を図示しない記録媒体に蓄積してもよい。
【0030】
コード識別子受付部16がコード識別子取得部15によって取得されたコード識別子を受け付けるのではない場合には、コード識別子受付部16は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力されたコード識別子を受け付けてもよく、有線または無線の通信回線を介して送信されたコード識別子を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、磁気ディスクや半導体メモリなど)から読み出されたコード識別子を受け付けてもよい。なお、コード識別子受付部16は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、コード識別子受付部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0031】
出力部17は、画像合成部12によって取得された合成画像を出力する。その合成画像の出力において、出力部17は、コード識別子受付部16によって受け付けられたコード識別子によって識別されるコードの位置が視覚的に示される合成画像を出力してもよい。すなわち、合成画像において、コード識別子受付部16によって受け付けられたコード識別子によって識別されるコードの位置を特定することができるように、合成画像が出力されてもよい。合成画像において、コードの位置は、例えば、所定の図形を用いて示されてもよく、そのコードの合成画像における表示属性を変更することによって示されてもよく、その他の方法によって示されてもよい。所定の図形は、例えば、図8Aで示されるように、楕円形状の図形であってもよく、図8Bで示されるように、矢印形状の図形であってもよい。表示属性の変更は、例えば、表示色の変更であってもよく、点滅表示であってもよく、その他の表示属性の変更であってもよい。例えば、合成画像において、コード識別子受付部16によって受け付けられたコード識別子によって識別されるコードだけが、点滅表示されてもよく、本来のコードとは異なる色(例えば、赤色など)で表示されてもよい。
【0032】
出力部17は、例えば、合成画像に含まれる各コードについて、合成画像におけるコードの位置と、そのコードのコード識別子とを対応付ける情報をあらかじめ取得しておき、コード識別子受付部16によってコード識別子が受け付けられた場合に、そのコード識別子に対応する合成画像における位置を取得し、その位置を視覚的に示す合成画像を出力してもよい。
【0033】
ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部17によって、合成画像が送信されたり、蓄積されたりする場合であっても、最終的には、合成画像は視覚的に出力されることが好適である。合成画像が視覚的に認識されるようにするためである。また、出力部17は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0034】
次に、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)撮影画像取得部11は、2以上の撮影画像を取得したかどうか判断する。そして、2以上の撮影画像を取得した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、2以上の撮影画像を受け付けるまでステップS101の処理を繰り返す。
【0035】
(ステップS102)画像合成部12は、ステップS101で受け付けられた2以上の撮影画像を、各撮影画像に含まれるコードを基準として合成した合成画像を取得する。
【0036】
(ステップS103)商品情報受付部13は、商品情報を受け付けたかどうか判断する。そして、商品情報を受け付けた場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、商品情報を受け付けるまでステップS103の処理を繰り返す。
【0037】
(ステップS104)コード識別子取得部15は、ステップS103で受け付けられた商品情報に対応するコード識別子を、記憶部14で記憶されている情報を用いて取得する。
【0038】
(ステップS105)コード識別子受付部16は、ステップS104で取得されたコード識別子を、コード識別子取得部15から受け付ける。
【0039】
(ステップS106)出力部17は、ステップS105で受け付けられたコード識別子によって識別されるコードの位置が視覚的に示される合成画像を出力する。そして、ステップS103に戻る。
【0040】
なお、図2のフローチャートにおいて、新たな2以上の撮影画像の合成を行う場合には、その旨の入力に応じて、ステップS101に戻るようにしてもよい。また、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0041】
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。まず、ユーザが、商品が保管されている倉庫において、デジタルカメラを用いて図3図5でそれぞれ示される撮影画像M1~M3を撮影し、その撮影画像M1~M3を、情報処理装置1に入力したとする。すると、それらの撮影画像M1~M3は、撮影画像取得部11によって受け付けられ、画像合成部12に渡される(ステップS101)。なお、撮影画像M1~M3において、棚21に、商品22が載置されており、各商品22に、黒色の矩形図形で示されるカラーコードが貼着されている。また、図3図5において、一部の商品についてのみ符号「22」を記載しているが、カラーコードの貼着対象はそれぞれ商品22である。
【0042】
画像合成部12は、図3図5で示される撮影画像M1~M3を受け取ると、各撮影画像に含まれるカラーコードから情報を読み出す。その読み出した情報が、カラーコードのコード識別子であるとする。次に、画像合成部12は、複数の撮影画像において共通するコード識別子を特定する。この具体例では、撮影画像M1,M2については、カラーコードC1~C4のコード識別子が共通していたとする。また、撮影画像M2,M3については、カラーコードC5~C12が共通していたとする。すると、画像合成部12は、カラーコードC1~C4の各位置が同じとなるように撮影画像M1,M2を合成し、その合成後の画像に対して、カラーコードC5~C12の各位置が同じとなるように撮影画像M3をさらに合成することによって、図6で示されるように、撮影画像M1~M3を合成した合成画像M4を取得し、出力部17に渡す(ステップS102)。図6で示されるように、合成画像M4が取得される際に、撮影画像M1,M3は、少し拡大されて撮影画像M2と合成されることになる。なお、撮影画像M2を縮小して、撮影画像M1,M3と合成してもよい。また、出力部17は、合成画像M4を受け取ると、合成画像M4に含まれる各カラーコードのコード識別子と合成画像M4における位置とを対応付ける情報を取得し、図示しない記録媒体に蓄積する。
【0043】
その後、ユーザが、商品識別子「G1003」によって識別される商品の位置を知りたくなったとする。そして、その商品識別子「G1003」である商品情報を情報処理装置1に入力したとする。その商品情報「G1003」は、商品情報受付部13によって受け付けられ、コード識別子取得部15に渡される(ステップS103)。
【0044】
なお、この具体例では、記憶部14において、図7で示される、商品情報とコード識別子とを対応付ける情報が記憶されているとする。すると、コード識別子取得部15は、商品情報「G1003」を受け付けると、その商品情報を検索キーとして、図7で示される情報を検索し、ヒットした商品情報「G1003」に対応するコード識別子「000000234」を取得して、コード識別子受付部16に渡す(ステップS104)。
【0045】
コード識別子「000000234」を受け付けると、コード識別子受付部16は、その受け付けたコード識別子を出力部17に渡す(ステップS105)。コード識別子「000000234」を受け取ると、出力部17は、合成画像M4に含まれる各カラーコードのコード識別子と位置とを対応付ける情報において、そのコード識別子を検索し、ヒットしたコード識別子に対応する位置を取得する。そして、出力部17は、図8Aで示されるように、その位置を指示図形D1によって示す合成画像M4をディスプレイに表示する(ステップS106)。その結果、ユーザは、図8Aにおける指示図形D1によって、検索対象のカラーコードの位置を知ることができ、例えば、そのカラーコードの貼着された商品を容易にピックアップすることができるようになる。なお、図8Aでは、指示図形D1が楕円形状であり、その楕円形状の指示図形D1の内部に、検索対象のカラーコードが含まれる場合について示しているが、そうでなくてもよい。例えば、図8Bで示されるように、矢印形状の指示図形D2によって、検索対象のカラーコードの位置が視覚的に示されてもよい。
【0046】
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、コードを用いることによって複数の撮影画像を合成するため、コードを用いない場合と比較してより精度高く合成することができる。特に、倉庫の棚のように繰り返しの形状が存在する撮影画像を、形状のみを用いて合成する場合には、不正確な合成が行われる可能性があるが、コードを基準とすることによって、そのような不正確な合成を回避することができる。また、例えば、倉庫などの棚の前の通路が狭い場合などのように、棚の全体画像を撮影できない場合であっても、このような合成を行うことによって、棚全体の合成画像を取得することができるようになる。また、商品情報を受け付け、その商品情報に対応するコード識別子で識別されるコードの合成画像における位置を示す出力を行うことによって、商品情報に対応するコードの位置を容易に把握することができるようになる。その結果、例えば、倉庫においてピックアップする商品の位置などを容易に知ることができるようになる。また、例えば、書籍の背表紙にコードが表示されている場合には、書店の棚において、所望の書籍がどこにあるのかを容易に把握することができるようになる。
【0047】
なお、本実施の形態では、商品情報を受け付け、その受け付けた商品情報に対応するコード識別子を取得する場合について説明したが、そうでなくてもよい。情報処理装置1は、コード識別子を受け付け、そのコード識別子で識別されるコードの位置を示す合成画像を出力するものであってもよい。その場合には、情報処理装置1は、商品情報受付部13や記憶部14、コード識別子取得部15を備えていなくてもよい。その場合には、例えば、情報処理装置1以外の装置において、商品情報に対応するコード識別子が取得され、その取得されたコード識別子が、情報処理装置1に入力されてもよい。
【0048】
また、情報処理装置1が商品情報受付部13や記憶部14、コード識別子取得部15を備えている場合には、コード識別子受付部16は、出力部17がコード識別子を受け取るインターフェースであると考えてもよい。
【0049】
また、本実施の形態では、検索対象のコードの位置が視覚的に示される合成画像が出力される場合について説明したが、そうでなくてもよい。コードの検索を行わない場合には、出力部17は、単に合成画像を出力するものであってもよい。その場合には、情報処理装置1は、商品情報受付部13や、記憶部14、コード識別子取得部15、コード識別子受付部16を備えていなくてもよい。その場合には、例えば、情報処理装置1以外の装置において、出力された合成画像を用いたコードの検索が行われてもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、コードが商品に対応付けられている場合について説明したが、コードは、物品に対応付けられていてもよい。物品は、例えば、商品であってもよく、商品以外の物品(例えば、図書館で管理されている書籍等)であってもよい。コードに対応している物品は、コードの表示されている物品であってもよい。その場合には、例えば、記憶部14において、コード識別子と、物品情報とが対応付けられていてもよい。また、情報処理装置1は、商品情報受付部13に代えて、物品情報を受け付ける物品情報受付部を備えていてもよい。物品情報は、商品が物品に代わった以外は、商品情報と同様であると考えてもよい。また、コード識別子取得部15は、物品情報に対応するコード識別子を取得してもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、合成画像がコードを検索するために用いられる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。例えば、合成画像に含まれるコードに対応する情報を出力するために用いられてもよい。より具体的には、合成画像に含まれるコードを指示する入力が受け付けられた場合に、その指示されたコードによって示される情報(コードを読み取ることによって得られる情報)が取得され、その取得に応じて、その指示されたコードのコード識別子が取得され、そのコード識別子に対応する情報が読み出されて出力されてもよい。コードによって示される情報がコード識別子である場合には、コード識別子を取得する処理は別途、行われなくてもよい。その処理は、例えば、情報処理装置1または他の装置で行われてもよい。また、コードを指示する入力は、例えば、マウス等の入力デバイスを用いた指示であってもよく、タッチパネル等におけるコードの位置のタップ等であってもよい。出力対象である、コード識別子に対応する情報は、例えば、コードに対応付けられている商品情報や、物品情報であってもよく、その他のコードに対応付けられている情報であってもよい。
【0052】
また、上記実施の形態において、情報処理装置1がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバである場合には、商品情報受付部13や出力部17等は、通信回線を介して情報を受け付けたり、情報を出力したりしてもよい。
【0053】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0054】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0055】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0057】
また、上記実施の形態において、情報処理装置1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0058】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、複数のコードを含む2以上の撮影画像を取得する撮影画像取得部、2以上の撮影画像を、撮影画像に含まれるコードを基準として合成した合成画像を取得する画像合成部、画像合成部によって取得された合成画像を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0059】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0060】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0061】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0062】
図9は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0063】
図9において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0064】
図10は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0065】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0066】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0067】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上より、本発明による情報処理装置等によれば、コードを含む合成画像を取得できるという効果が得られ、例えば、検索対象のコードの位置を合成画像において示す装置等として有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 情報処理装置
11 撮影画像取得部
12 画像合成部
13 商品情報受付部
14 記憶部
15 コード識別子取得部
16 コード識別子受付部
17 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10