(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/186 20200101AFI20230113BHJP
G06F 40/18 20200101ALI20230113BHJP
【FI】
G06F40/186
G06F40/18
(21)【出願番号】P 2021077712
(22)【出願日】2021-04-30
【審査請求日】2021-04-30
(31)【優先権主張番号】10-2020-0110440
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512096861
【氏名又は名称】株式会社 ビーアイマトリックス
【氏名又は名称原語表記】BI MATRIX CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】New building 17F.,433,Seolleung-ro,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ペ ヨン グン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ジン ス
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨン ギュン
(72)【発明者】
【氏名】チョ ジョン ス
(72)【発明者】
【氏名】チェ ハン ナ
(72)【発明者】
【氏名】アン ス ジュン
【審査官】木村 大吾
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-504213(JP,A)
【文献】特開2019-125346(JP,A)
【文献】特開2011-227631(JP,A)
【文献】特開2010-266968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作成者端末にインストールされる変換拡張モジュール及びサーバにより行われる、テンプレートに基づくエクセル(登録商標)文書のオンライン作業システムにおいて、
エクセル文書のそれぞれのワークシートのデータ表示構造を抽出し、テンプレート情報を生成して、テンプレートファイルで保存するテンプレート生成部と、
データセットを取り込む情報及びデータセットをワークシートにバインディングする情報を抽出して生成するデータセット情報抽出部と、
テンプレートファイルを解釈してグリッドを生成するテンプレート解析部と、
データセット情報を用いて、データベースからデータを取り込んでデータセットを生成するデータセット生成部と、
データセットをグリッド領域に反映させるデータセットバインダーと、
スクリプトによってウェブ上のグリッドを操作するスクリプト制御部と、
ウェブ上においてグリッドを表示するグリッドビューア部と、を含
み、
前記テンプレート生成部は、テンプレート情報を、階層的構造を有するスクリプトデータ形式で構成するが、ワークシート上におけるオブジェクトを階層構造で分解し、それぞれの階層の要素、及び該当要素の属性値で構成し、
前記テンプレート生成部は、オブジェクトがテーブルである場合、テーブルのヘッダー構造及びテーブルのレコード構造をテンプレート情報として保存するが、テーブルのレコード構造は、テーブルの1番目の行の書式及び数式を含む属性情報を保存することを特徴とするテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項2】
前記テンプレート生成部は、エクセル文書のそれぞれのワークシートを、ビュー領域、データ領域、パラメーター領域に区分し、それぞれの領域のテンプレート情報を抽出するが、前記ビュー領域は、ウェブ上において画面で表示されるワークシートを示し、前記パラメーター領域は、データベースを参照するためのクエリ文(SQL)のパラメーター値を管理するワークシートを示し、前記データ領域は、前記ビュー領域及び前記パラメーター領域のワークシートを除いた残りのワークシートを示すことを特徴とする請求項1に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項3】
前記テンプレート生成部は、オブジェクトがテーブルであり、該当テーブルの行が交差行であれば、該当テーブルの1番目の行及び2番目の行の書式を全て保存することを特徴とする請求項
1に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項4】
前記データセット情報は、データベースに連結するためのDB連結情報、データベースにおいて実行すべきクエリ文情報、クエリされた結果を出力すべき位置アドレスを示す出力位置情報で構成することを特徴とする請求項1に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項5】
前記テンプレート解析部は、テンプレート情報のオブジェクトがテーブルである場合、テーブルのヘッダー及び1番目のデータ行をグリッドに生成するが、1番目のデータ行には、書式及び数式のみを生成し、
前記データセットバインダーは、該当グリッドの形態がテーブルである場合、該当グリッドにおいてデータセットのレコード数だけの行を動的に生成するが、テンプレートにバインディングの位置を識別してから、レコード数だけの行を動的に生成することを特徴とする請求項1に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項6】
前記データセットバインダーは、該当グリッドの形態がテーブルであり、テーブルのフィールドの形式が数式である場合、該当数式を解釈して、それぞれのレコードの該当フィールドに対応する数式を算出し、算出された数式を該当フィールドに挿入し、数式を行の生成とともに自動生成するが、数式において、エクセル(Excel)の絶対アドレス及び相対アドレスを解釈して、生成される行のアドレスに基づき、自動増加または減少して生成し、絶対アドレスであれば、変わらずに固定されたセルのアドレスを表示し、相対アドレスであれば、基準セルの位置及び該当セルの位置の相対位置によりアドレス値を変えて表示することを特徴とする請求項
5に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【請求項7】
前記テンプレート生成部及び前記データセット情報抽出部は、前記変換拡張モジュールが有する機能的な構成要素であり、前記テンプレート解析部、前記データセット生成部、前記データセットバインダー、前記スクリプト制御部、及び前記グリッドビューア部は、前記サーバが有する機能的な構成要素であることを特徴とする請求項1に記載のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末で作成されたエクセル(登録商標)文書から必須情報を抽出して、テンプレートファイルを生成し、データセット及びテンプレートファイルまたはエクセル文書をサーバに送信し、サーバにおいて、テンプレートファイル及びデータセットを用いて、ウェブ上でエクセル文書を復元して表示する、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、サラリーマンの業務時間のうち、文書作成にかかる時間が全体業務に占める割合が高い。このような文書作成にかかる時間及び労力による費用の節減は、企業の生産性の側面では、必須に要求される部分である。このため、業務を統合的に管理して自動化するシステムが導入されている。
【0003】
一例として、ウェブ環境においてデータベースに問い合わせを実行して分析するレポーティング技術が提示されている[特許文献1]。この先行技術によれば、開発者がデータベースサーバのデータを用いて、ウィジウィグ(WYSIWYG)方式及びドラッグアンドドロップ(Drag&Drop)方式により報告書を設計し、ウェブサーバは、設計された報告書を登録され、報告書の設定内容に応じて、データベースサーバから必要なデータを取り込んで報告書を生成し、ユーザは、ウェブブラウザ上において報告書を要請して閲覧する。
【0004】
また、ウェブサービスを用いて、数か所に分散されたデータにアクセスし、統合して、報告書をリアルタイムに出力する技術も提示されている[特許文献2]。また、管理者が、データベースから受信したテーブル情報を、ウェブ上において選択して、マッピングテーブルを生成し、それを用いて、多様な様式のレポートを生成し、それをウェブ上において選択して確認する技術も提示されている[特許文献3]。
【0005】
また、ウェブ上において、エクセル形態でレポートを作成する技術も提示されている[特許文献4]。この先行技術は、エクセル形態のグリッドをウェブ上において直接作成しなければならず、ウェブ上におけるグリッド作業のインターフェースを、エクセルのインターフェースと同様に提供している。
【0006】
しかしながら、ユーザは、自分のコンピュータ端末にインストールされて用いる(オフライン上の)エクセルアプリケーションのインターフェースにさらに慣れている。すなわち、オンライン上のインターフェースが、オフライン上のエクセルプログラムのインターフェースと同じではない。
【0007】
したがって、ユーザが商用エクセルのようなオフライン上のアプリケーションでレポートを作成し、それを、オンライン上に登録して、他のユーザが閲覧するように提供する技術が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国登録特許第10-0497811号公報
【文献】韓国登録特許第10-0697155号公報
【文献】韓国公開特許第10-2013-0126012号公報
【文献】韓国登録特許第10-1951719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するためのものであって、ユーザ端末で作成されたエクセル文書から必須情報を抽出して、テンプレートファイルを生成し、データセット及びテンプレートファイルまたはエクセル文書をサーバに送信し、サーバにおいて、テンプレートファイル及びデータセットを用いて、ウェブ上でエクセル文書を復元して表示する、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、作成者端末にインストールされる変換拡張モジュール及びサーバにより行われる、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムに関し、エクセル文書のそれぞれのワークシートのデータ表示構造を抽出し、テンプレート情報を生成して、テンプレートファイルで保存するテンプレート生成部と、データセットを取り込む情報及びデータセットをワークシートにバインディングする情報を抽出して生成するデータセット情報抽出部と、テンプレートファイルを解釈してグリッドを生成するテンプレート解析部と、データセット情報を用いて、データベースからデータを取り込んでデータセットを生成するデータセット生成部と、データセットをグリッド領域に反映させるデータセットバインダーと、スクリプトによってウェブ上のグリッドを操作するスクリプト制御部と、ウェブ上においてグリッドを表示するグリッドビューア部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、ウェブ上のグリッドを一般ファイルで生成する出力ファイル生成部をさらに含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート生成部及び前記データセット情報抽出部は、前記変換拡張モジュールが有する機能的な構成要素であり、前記テンプレート解析部、データセット生成部、データセットバインダー、スクリプト制御部、グリッドビューア部は、前記サーバが有する機能的な構成要素であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート生成部は、エクセル文書のそれぞれのワークシートを、ビュー領域、データ領域、パラメーター領域に区分し、それぞれの領域のテンプレート情報を抽出するが、前記ビュー領域は、ウェブ上において画面で表示されるワークシートを示し、前記パラメーター領域は、データベースを参照するためのクエリ文(SQL)のパラメーター値を管理するワークシートを示し、前記データ領域は、ビュー領域及びパラメーター領域のワークシートを除いた残りのワークシートを示すことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート生成部は、テンプレート情報を、階層的構造を有するスクリプトデータ形式で構成するが、ワークシート上におけるオブジェクトを階層構造で分解し、それぞれの階層の要素、及び該当要素の属性値で構成することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート生成部は、オブジェクトがテーブルである場合、テーブルのヘッダー構造及びテーブルのレコード構造をテンプレート情報として保存するが、テーブルのレコード構造は、テーブルの1番目の行の書式及び数式を含む属性情報を保存することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート生成部は、オブジェクトがテーブルであり、該当テーブルの行が交差行であれば、該当テーブルの1番目の行及び2番目の行の書式を全て保存することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記データセット情報は、データベースに連結するためのDB連結情報、データベースにおいて実行すべきクエリ文情報、クエリされた結果を出力すべき位置アドレスを示す出力位置情報で構成することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記テンプレート解析部は、テンプレート情報のオブジェクトがテーブルである場合、テーブルのヘッダー及び1番目のデータ行をグリッドに生成するが、1番目のデータ行には、書式及び数式のみを生成し、前記データセットバインダーは、該当グリッドの形態がテーブルである場合、該当グリッドにおいてデータセットのレコード数だけの行を動的に生成するが、テンプレートにバインディングの位置を識別してから、レコード数だけの行を動的に生成することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、テンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムにおいて、前記システムは、前記データセットバインダーは、該当グリッドの形態がテーブルであり、テーブルのフィールドの形式が数式である場合、該当数式を解釈して、それぞれのレコードの該当フィールドに対応する数式を算出し、算出された数式を該当フィールドに挿入し、数式を行の生成とともに自動生成するが、数式において、エクセル(Excel)の絶対アドレス及び相対アドレスを解釈して、生成される行のアドレスに基づき、自動増加または減少して生成し、絶対アドレスであれば、変わらずに固定されたセルのアドレスを表示し、相対アドレスであれば、基準セルの位置及び該当セルの位置の相対位置によりアドレス値を変えて表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
以上、本発明に係るテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムによれば、エクセル文書において必須情報を備えたテンプレートファイルを生成して、これをデータセットとともにサーバに登録することにより、エクセル文書で作成したファイルをオンライン上の報告書として活用することができるという効果が得られる。
【0021】
また、本発明に係るテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムによれば、エクセル文書から必須情報及びデータセットのみをサーバに登録して文書を再現することにより、エクセルファイルを軽量化し、速いローディング速度を支援することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明を実施するための全体システムを示す構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムの構成を示すブロック図である。
【
図3a】本発明の一実施形態に係るピボットテーブルのテンプレート情報を示す例示図であって、ピボットテーブルを示す例示図である。
【
図3b】本発明の一実施形態に係るピボットテーブルのテンプレート情報を示す例示図であって、テンプレート情報を示す例示図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る数式自動演算を示す例示図である。
【
図5a】本発明の一実施形態に係る予約語を用いた調整機能を示す例示図である。
【
図5b】本発明の一実施形態に係る予約語を用いた調整機能を示す例示図である。
【
図5c】本発明の一実施形態に係る予約語を用いた調整機能を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施のための具体的な内容について説明する。
【0024】
また、本発明を説明するにあたって、同一の部分に対しては、同一の符号を付け、その繰り返し説明を省略する。
【0025】
まず、
図1を参照して、本発明を実施するための全体システムの構成について説明する。
【0026】
図1に示すように、本発明を実施するための全体システムは、作成者端末11にインストールされるエクセルアプリケーション20及び変換拡張モジュール60と、ユーザ端末12と、ウェブ上においてエクセル形態の報告書を提供するグリッドサーバ30と、データを保存するDBサーバ40と、で構成される。作成者端末11、ユーザ端末12、及びグリッドサーバ30は、インターネット等のネットワーク80を介してデータ通信を行う。
【0027】
まず、作成者端末11は、パソコン(PC)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ファブレット、PDA(Portable Digital Assistant)、スマートフォン等のコンピュータ機能を有するコンピュータ端末である。作成者端末11は、通信機能を備え、ネットワーク80を介してグリッドサーバ30とデータを送受信することができる。
【0028】
また、作成者端末11は、エクセルアプリケーション20及び変換拡張モジュール60等のアプリケーションがインストールされて実行されてもよい。
【0029】
次に、ユーザ端末12は、ユーザが用いる端末であって、パソコン(PC)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ファブレット、PDA、スマートフォン等のコンピュータ機能を有するコンピュータ端末である。ユーザ端末12は、通信機能を備え、ネットワーク80を介してグリッドサーバ30とデータを送受信することができる。また、ユーザ端末12は、ウェブブラウザ、エクセルアプリケーション、ワードプロセッサ等のアプリケーションがインストールされて実行されてもよい。
【0030】
ユーザ端末12は、グリッドサーバ30に接続して、エクセル形態の報告書を閲覧することができる。特に、ウェブブラウザは、HTML5以上のプロトコルを支援する。
【0031】
また、ユーザ端末12は、文書編集または文書閲覧機能のアプリケーション(エクセル、ワードプロセッサ等)を用いて、エクセル報告書ファイルをダウンロードし、このファイルを閲覧または編集することができる。一例として、通常の商用化されたエクセルアプリケーションがインストールされてもよい。また、ワードプロセッサは、アレアハングル文書やワード文書を編集または閲覧するアプリケーションである。その他、グリッド形態の文書を表示可能なアプリケーションも適用されてもよい。
【0032】
次に、エクセルアプリケーション20は、エクセル(マイクロソフト社のスプレッドシートソフトウェアの商標である。)機能を行うアプリケーションであって、作成者端末11にインストールされて駆動されるプログラムシステムである。
【0033】
エクセルアプリケーション20は、通常のスプレッドシート機能を提供し、特に、ウィジウィグ(WYSIWYG)方式またはドラッグアンドドロップ(Drag&Drop)方式のインターフェースを提供する。すなわち、エクセルアプリケーション20は、画面上にエクセルシートを表示し、エクセルシート上において、通常のスプレッドシート作業を行うことができる機能を提供する。
【0034】
特に、エクセルアプリケーション20は、エクセルシート上にデータをロード(load)し、エクセルシートのそれぞれのセルにデータを付与する。また、それぞれのセルのデータに対する演算等の作業を行うことができるコマンドを提供する。
【0035】
一方、エクセルアプリケーション20は、エクセルシート(またはワークシート)上において作成されたものを、アクセル文書で生成する。アクセル文書は、多数のワークシートで構成され、それぞれのワークシートは、シート上において作成されたオブジェクト、フォーマット、データ等で構成される。
【0036】
好ましくは、エクセルアプリケーション20は、マイクロソフト社で製作したスプレッドシートアプリケーションであって、エクセルという商標を有する。
【0037】
次に、変換拡張モジュール60は、コンピュータ端末10にインストールされるプログラムシステムであって、エクセルシート上におけるオブジェクトのイベント動作を作成する機能を提供する。
【0038】
特に、変換拡張モジュール60は、エクセルアプリケーション20にプラグインタイプで付加して実行されるプログラムシステムである。すなわち、変換拡張モジュール60は、エクセルアプリケーション20の少なくとも一つのメニューコマンド(以下、変換作業コマンド)で登録され、エクセルアプリケーション20において該当コマンドが呼び出されれば実行される。一例として、エクセルシート上において変換作業コマンドが選択されると、変換拡張モジュール60が動作される。また他の例として、選択されたコントロールオブジェクトのイベント動作により、変換拡張モジュール60が動作されてもよい。
【0039】
また、変換拡張モジュール60は、エクセル文書から、それぞれのワークシートのデータ表示構造を抽出してテンプレートファイルで生成する機能、及びデータセットを生成する機能を提供する。
【0040】
すなわち、変換拡張モジュール60は、エクセル文書において、それぞれのワークシート上に表示されたデータセットに対して、ビュー領域(V)、データ領域(D)、パラメーター領域(P)の情報を抽出する。
【0041】
また、変換拡張モジュール60は、SQL(またはクエリ文)の実行結果のデータセットをワークシート上の特定領域(またはデータ領域)に表示することができる。このとき、変換拡張モジュール60は、SQL(またはクエリ文)を用いてDBサーバ40のデータベースまたはデータテーブルを閲覧し、SQL(またはクエリ文)によるデータセットを取り込み、取り込んだデータセットをワークシート上のデータ領域に表示する。
【0042】
一方、変換拡張モジュール60は、生成されたテンプレートファイル及びデータセット情報をグリッドサーバ30に送信する。このとき、エクセルファイルも一緒に送信することができる。
【0043】
次に、グリッドサーバ30は、ネットワーク80に連結された通常のサーバであって、テンプレートファイル及びデータセット情報を用いて、エクセル文書を復元し、復元されたエクセル文書をウェブ上に表示する。
【0044】
すなわち、グリッドサーバ30は、作成者端末11または変換拡張モジュール60からエクセル文書のテンプレートファイル、データセット情報等を受信し、一つの報告書として保存する。
【0045】
テンプレートファイルは、エクセル文書のそれぞれのワークシートのビュー領域、データ領域、パラメーター領域の情報で構成される。また、データセット情報は、SQL等のクエリ文及び接続すべきデータベース情報で構成される。
【0046】
また、グリッドサーバ30は、ユーザ端末12の要請により、報告書をエクセル文書の形態で復元し、ウェブ上において表示して提供する。
【0047】
すなわち、グリッドサーバ30は、該当報告書のテンプレートファイル及びデータセット情報を取り込み、テンプレートファイルを参照して、エクセル文書のそれぞれのワークシートのグリッドをウェブ上に表示し、該当グリッド内において、それぞれのセルにデータを入れて表示するが、データセット情報から該当データを取り込む。
【0048】
また、グリッドサーバ30は、ウェブ上のグリッド上においてデータ領域の数式(formula)フォーマットに対して、データ領域のそれぞれのレコードの数式を動的に生成して、該当数式領域に入れる。
【0049】
一方、グリッドサーバ30は、ネットワーク80を介して作成者端末11及びユーザ端末12と連結されて通信する。エクセルアプリケーション20または変換拡張モジュール60は、作成者端末11の通信機能を用いて、グリッドサーバ30に連結する。
【0050】
次に、
図2を参照して、本発明のテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システムについて説明する。
【0051】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るテンプレートに基づくエクセル文書のオンライン作業システム30は、テンプレートファイルを生成するテンプレート生成部61、データセット情報を抽出するデータセット情報抽出部62、テンプレートファイルを解釈するテンプレート解析部31、データセットを取り込むデータセット生成部32、データセットをグリッド領域に反映させるデータセットバインダー33、スクリプトによりウェブ上のグリッドを操作するスクリプト制御部34、及びウェブ上においてグリッドを表示するグリッドビューア部36で構成される。また、ウェブ上のグリッドを一般ファイルで生成する出力ファイル生成部35をさらに含んで構成されてもよい。また、必要なデータを保存する保存部38をさらに含んで構成されてもよい。
【0052】
ここで、テンプレート生成部61及びデータセット情報抽出部62は、作成者端末10にインストールされて実行される変換拡張モジュール60が有する機能的な構成要素である。また、テンプレート解析部31、データセット生成部32、データセットバインダー33、スクリプト制御部34、出力ファイル生成部35、及びグリッドビューア部36は共に、グリッドサーバ30で具現される機能的要素である。
【0053】
まず、テンプレート生成部61は、エクセル文書からそれぞれのワークシートのデータ表示構造を抽出してテンプレートファイルで生成する。
【0054】
すなわち、テンプレート生成部61は、エクセルファイル内において重要な情報のみを抽出して、別途の様式に変換し、これをファイルで保存する。このとき、変換された様式のファイルがテンプレートファイルである。テンプレートファイルは、サーバからエクセルに直接アクセスして読み取る速度よりも速い(向上した性能を有する)。
【0055】
テンプレートファイルは、ワークシートの名前に基づき、ビュー領域(V1)、データ領域(D1)、パラメーター領域(P1)に区分し、それぞれの領域において必要な必須情報のみを抽出して構成される。
【0056】
このとき、ビュー領域(V1)及びパラメーター領域(P1)は、それぞれ一つのワークシートに該当され、それぞれの領域には、該当ワークシートから重要な要素(オブジェクト)及び該当要素の属性を抽出し、抽出された情報がテンプレートデータ(またはテンプレート情報)としてテンプレートファイルに保存される。
【0057】
好ましくは、ビュー領域(V1)及びパラメーター領域(P1)の該当ワークシートは、ワークシートの名前で識別される。すなわち、予め決まった名称を定めておき、該当名称の名前を有するワークシートをビュー領域またはパラメーター領域のワークシートと判断する。一例として、ビュー領域は「V1」の名前を、パラメーター領域は「P1」の名前を使う。
【0058】
ビュー領域は、ウェブ上において画面で表示すべきワークシートを示す。ビュー領域のワークシートがない場合、動作しなくする。
【0059】
また、パラメーター領域は、データベースを参照するためのクエリ文(SQL)のパラメーター値を管理するワークシートを示す。該当パラメーターは、エクセルのネーム(Name)オブジェクトで管理され、該当ネーム(Name)の値は、ユーザが、ウェブ画面において入力した値で代替される。すなわち、パラメーターは、ネームオブジェクトで管理され、該当ネームオブジェクトの実際値は、ウェブ上において該当セル(対応するセル)の値で代替される。
【0060】
エクセルのネーム(Name)は、エクセルにおいて、セルアドレスに対して固有の名前を定め、該当名前を使うことができる。また、該当名前は、該当セル(名前に対応するセルまたはセルアドレス)に対応され、該当名前は、最終的にセル値で代替されて計算される。例えば、セルA1に「ソウル市鍾路区恵化洞90番地」という値を有し、B1セルにおいて「=住所」という数式を使うことができる。このとき、数式において「住所」は名前であり、該当名前は、該当セル(対応するセル)の値(「ソウル市鍾路区恵化洞90番地」)で代替される。したがって、セルB1には、最終的に(「ソウル市鍾路区恵化洞90番地」)の値で計算される。
【0061】
また、データ領域は、ビュー領域及びパラメーター領域のワークシートを除いた全てのシートを意味する。上述した例において、「V1」の名前及び「P1」の名前を有するワークシートを除いた残りのワークシートをデータ領域のワークシートと認識する。データ領域は、データベースに問い合わせを実行したデータを管理する領域である。
【0062】
一方、それぞれのワークシートから重要な情報のみを抽出し、テンプレート情報で形成してテンプレートファイルに保存する。好ましくは、テンプレート情報は、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の標準スクリプトデータ形式で保存する。
【0063】
図3a及び
図3bは、ピボットテーブルに対するテンプレートを例示した図である。すなわち、
図3aは、ピボットテーブルを例示し、
図3bは、
図3aのピボットテーブルのテンプレート情報を例示している。特に、テンプレート情報は、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式で保存される。すなわち、ピボットテーブルを階層構造で分解して、それぞれの階層の要素と、該当要素の属性値とで構成される。
【0064】
すなわち、ピボットテーブルの場合、それぞれのテーブルの構造、及びテーブルまたはそれぞれのセルの属性(書式、数式等)をテンプレート情報で保存する。また、テンプレート情報は、JSON等の階層構造を有する形式で作成される。
【0065】
また、オブジェクトがテーブルである場合、テーブルのヘッダー構造及びテーブルのレコード構造をテンプレート情報として保存する。このとき、好ましくは、テーブルのレコード構造は、テーブルの1番目の行(または2番目の行)の書式及び数式等の属性情報を保存する。レコードの書式が交差行である場合、連続した二つの行の書式を全て保存する。
【0066】
次に、データセット情報抽出部62は、SQL等のクエリ文によりデータセットを取り込み、該当データセットをバインディングさせる情報(またはデータセット情報)を抽出して生成する。
【0067】
データセット情報は、データベースに連結するためのDB連結情報、データベースにおいて実行すべきクエリ文(SQL等)情報、クエリされた結果を出力すべき位置アドレスを示す出力位置情報で構成される。
【0068】
DB連結情報は、システム内のデータベース連結情報を管理し、該当情報にアクセスすることができるキー値等を含む。該当キーを用いて内部的にデータベース連結情報を抽出する。
【0069】
クエリ文情報は、データベースにおいて実行すべきSQL構文、及びユーザ入力条件を処理するためのバインディング構文を含む。すなわち、バインディング構文は、ユーザが入力した条件をクエリ文に反映し、入力条件が反映されたクエリ文を生成するための情報である。一例として、「select*from table where code=:VS_CODE」等と正義される。
【0070】
また、出力位置情報は、クエリを実行した結果を出力すべき位置に対するアドレス値を含む。一例として、「D1$A1」で表示され、これは、D1ワークシートのA1セルから出力するという意味である。
【0071】
次に、テンプレート解析部31は、テンプレートファイルを解釈してグリッドを生成する。
【0072】
上述したように、テンプレートファイルは、JSON等の標準スクリプトデータ形式で作成されたので、該当スクリプトデータ形式のパーザを用いて解釈する。すなわち、ピボットテーブルオブジェクトの場合、該当オブジェクトのJSONデータを解釈してピボットテーブルを復元し、一般のテーブルオブジェクトの場合、該当オブジェクトのJSONデータを解釈してテーブルの先頭行(ヘッダー)及びデータ(レコード)の1番目の行を復元する。好ましくは、ここで、グリッドは、メモリー上に積載されるデータであってもよい。
【0073】
特に、サーバにおいて、ユーザの要請があった場合、リアルタイムで解釈する。一方、テンプレートファイルは、エクセルファイルよりも軽量化されており、速い速度でロードすることができる。
【0074】
次に、データセット生成部32は、データベースからデータを取り込んでデータセットを生成する。
【0075】
好ましくは、データセット生成部32は、データベースの最新の問い合わせ結果をリアルタイムで反映する。すなわち、データセットは、最終出力の前に、リアルタイムでデータベースに問い合わせが実行された結果を反映する。
【0076】
データセット生成部32は、テンプレートファイルのデータセット情報を参照して、DB連結情報でデータベースに接続し、クエリ文の情報でクエリ文を生成して要請する。すなわち、DB連結情報のキー値等で認証され、データベースにアクセスする。また、バインディング構文を用いて、ユーザの入力条件を反映してクエリ文を生成する。
【0077】
好ましくは、データセット生成部32は、データベース(DB)に問い合わせを実行したデータからの結果セットをメモリーに積載する。また、ユーザが、該当データセットを操作することができる関数(API等)を提供する。
【0078】
特に、好ましくは、データセットは、フィルター機能を含み、ユーザの入力条件によるデータの問い合わせを実行する。フィルター機能は、メモリー上に存在するクエリの結果セットに対して、データ操作のためのAPIで、メモリー上においてデータに対する操作を支援する。したがって、データベースに対して、再クエリを実行せず、フィルタリングをすることができる。
【0079】
次に、データセットバインダー33は、データセットをグリッドのデータ領域に反映して挿入する。
【0080】
特に、データセット及び該当グリッドの形態がテーブルである場合、該当グリッドにおいて、データセットのレコード数だけの行を動的に生成する。テンプレートにバインディングの位置を識別してから、レコード数だけの行を動的に生成する。
【0081】
すなわち、テンプレートファイルにおいて、データセットのフォーマットがテーブル形態である場合、それぞれのテーブルのフィールドに対する情報のみをもって、実際テーブルのデータ値を全て保有しない。好ましくは、テーブルのヘッダー(データセットのヘッダー)及び1つまたは2つのデータ(レコード)のみを保有する。このとき、テンプレートには、データの1番目の行(または1番目のレコード)が表示されるが、実際のデータ値は、表示されず、数式や書式等に対する情報のみを有している。
【0082】
したがって、テンプレート解析部31により、該当テーブルは、グリッド上において、それぞれのフィールドのヘッダーのみが表示され、実際データまたはレコードは表示されない。データセットバインダー33は、該当グリッドにおいて、該当テーブルのレコードをデータセットのレコード数だけ生成する。
【0083】
また、データセットバインダー33は、テーブルのフィールドの形式(フォーマット)が数式である場合、該当数式を解釈し、それぞれのレコードの該当フィールドに対応する数式を算出し、算出された数式を該当フィールドに挿入する。
【0084】
すなわち、データセットバインダー33は、レコードの増加による数式を自動で生成する。
【0085】
図4に示すように、テンプレートにおいてバインディングの位置を識別してから、レコード数だけの行を動的に生成し、このとき、ヘッダー及びデータ領域を判断して、データ領域に数式が存在する場合、数式は、行の生成と一緒に自動生成する。
【0086】
数式は、エクセル(Excel)の絶対アドレス及び相対アドレスを解釈して生成される行のアドレスに基づき、自動増減して生成する。絶対アドレスは、変わらずに固定されたセルのアドレスを示す。相対アドレスは、基準セルの位置と該当セルの位置の相対位置によってアドレス値が変動する。
【0087】
また、
図4のように、データセットバインダー33は、交差行及びスタイル(書式)を支援する。すなわち、交差行の書式が異なる場合を支援する。
【0088】
すなわち、テンプレートにおいてバインディングの位置を識別してから、データ領域のスタイル(書式)を新たに生成する行に反映する。データ領域の行のサイズが2つである場合、交差行のスタイル(書式)を支援して、交互にスタイル(書式)を反映することができる。
【0089】
一方、データセットバインダー33は、テンプレートに存在しないワークシートでも、データセットの設定によりデータが実行され、バインディングされる時点に、新たなシートを自動で生成し、該当シートを基準として作成された数式を自動実行することができる。
【0090】
また、データセットバインダー33は、グリッド上において、エクセル(Excel)の数式を支援する。該当数式は、テンプレートに定義される。数式は、データバインディング規則により、新たに生成されてもよい。データバインディングは、データセットが表の形態で出力される場合、その位置の最後のアドレスに数式が存在すれば、該当数式を行別に自動で生成することを意味する。
【0091】
データセットバインダー33は、重複計算を防ぐために、数式は、最終出力前の1回のみ実行する。
【0092】
次に、スクリプト制御部34は、スクリプトにより、ウェブ上のグリッドを操作する機能を支援する。すなわち、サーバのウェブ上において、スクリプトにより、エクセルモデル及びデータ操作等の作業を支援する。これにより、細密な文書操作を可能にする。
【0093】
スクリプト制御部34は、グリッド上における操作作業を支援するスクリプトを備える。操作作業は、データの問い合わせ、データの入力/削除/修正、ファイルの入出力等で構成される。
【0094】
データの問い合わせは、データセットの問い合わせを実行する機能であって、データセット機能を代替する。データの入力/削除/修正作業により、必要に応じてデータベースに入力/削除/修正を可能にする。また、ファイルの入出力作業は、ファイルからデータを読み込んでエクセルに表現する機能が可能であり、これに対して、エクセルモデルのデータをファイルで出力する機能を有する。エクセルの制御作業は、セル制御、シート制御等のエクセルモデルに対する制御が可能である。
【0095】
次に、出力ファイル生成部35は、生成されたグリッドを一般ファイルで生成する。
【0096】
好ましくは、一般ファイルは、エクセル(xlsx)、ワード(docx)、アレアハングル(hml)、ウェブ文書(html)、グリッドビュー(igv)等の汎用または専用形式を有するファイル示す。
【0097】
特に、出力ファイル生成部35は、テンプレート情報の標準スクリプトデータ形式によるテーブル情報を解釈し(テンプレート解析部により実行される)、その結果によるテーブル構造により、それぞれのアプリケーションの形式に転換して出力する。すなわち、テンプレートファイルは、JSONフォーマット構造で保存され、JSONパーザを用いてメモリー上に復元され、復元されたデータは、出力様式による保存を支援する。ここで、グリッドのデータは、メモリー上におけるデータを意味する。
【0098】
エクセル(xlsx)の出力は、数式及び印刷オプションを含み、出力されたファイルをユーザが別途の加工することなく出力し、または数式を活用して追加の分析が可能である。
【0099】
グリッドビューファイルは、グリッドビューアで最終解析されるファイルである。
【0100】
次に、グリッドビューア部36は、ウェブ上においてグリッドを表示する。
【0101】
好ましくは、グリッドビューア部36は、グリッドを表示するビューアを備える。グリッドビューアは、ウェブ形式(HTML5.0以上)またはキャンバス(Canvas)によって、DOM(Document Object Model)に基づくコンポネントで構成される。したがって、遥かに速いレンダリング(Rendering)速度を支援する。
【0102】
また、グリッドビューア部36は、予約語によって、行/列のサイズ調整、列サイズ調整、コントロール位置及びサイズ統制、イメージ出力等の機能を提供する。
【0103】
図5a~
図5cは、予約語を用いて表示形態を制御する機能を例示している。
図5aは、予約語「_AUTO_SIZE_??」による特定の行/列のサイズ自動調整機能を示し、
図5bは、予約語の「_RESIZE_COLUMN_??」による列サイズ調整領域統制を示し、
図5cは、予約語「_CONTROL_??」によるコントロール位置及びサイズ統制を示す。
【0104】
以上、本発明者によりなされた発明を、上記した実施例により具体的に説明したが、本発明は、上記した実施例に限定されるのではなく、その要旨を離脱しない範囲内で様々な変更が可能であることはもちろんである。
【0105】
本発明は、以下に記載された政府支援課題の一環として行われたものである。
【0106】
課題固有番号:1415169055
(機関)詳細課題番号:20008651
省庁名:産業通商資源部
研究管理専門機関:韓国産業技術評価管理院
研究事業名:知識サービス産業核心技術開発-製造サービス融合
研究課題名:中小・中堅伝統製造企業用のドメイン知識DB基盤強化学習AI技術の最適意思決定及び分析道具応用サービスの開発
寄与率:100%
主管機関:(株)ビーアイマトリックス
研究期間:2020.05.01~2022.12.31
【符号の説明】
【0107】
11 作成者端末
12 ユーザ端末
20 エクセルアプリケーション
30 グリッドサーバ
31 テンプレート解析部
32 データセット生成部
33 データセットバインダー
34 スクリプト制御部
35 出力ファイル生成部
36 グリッドビューア部
38 保存部
60 変換拡張モジュール
61 テンプレート生成部
62 データセット情報抽出部
80 ネットワーク