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特許7209307管理サーバ、クライアントシステム、及び電子機器利用サービス提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】管理サーバ、クライアントシステム、及び電子機器利用サービス提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230113BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021084426
(22)【出願日】2021-05-19
(65)【公開番号】P2022177974
(43)【公開日】2022-12-02
【審査請求日】2022-11-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.令和2年5月21日~、株式会社信州開発研究所(長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4355番地1)が、自社の運営する施設のi8GOLF&FITNESS(長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4355番地1)にて、本願発明を利用したゴルフシステムの稼働を開始した。 2.令和3年3月12~14日、株式会社信州開発研究所(長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4355番地1)から本願発明を利用するゴルフシステムの普及活動の依頼を受けた株式会社hacomono(東京都豊島区南池袋2丁目35-4ユニティ池袋5F)が、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)で開催の「第55回ジャパンゴルフフェア2021」にて、本願発明を利用するゴルフシステムに関するパンフレットを配布した。 3.令和3年4月1日~、株式会社信州開発研究所(長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4355番地1)から本願発明を利用するゴルフシステムの普及活動の依頼を受けた株式会社ディオントーキョー(東京都新宿区高田馬場3-12-2-B1F)が、営業先にて、本願発明を利用するゴルフシステムに関するパンフレットを配布した。 4.令和3年4月1日~、株式会社信州開発研究所(長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4355番地1)から本願発明を利用するゴルフシステムの普及活動の依頼を受けた株式会社ディオントーキョー(東京都新宿区高田馬場3-12-2-B1F)が自社ホームページ『https://www.theonjapan.jp/contents/information.html#C6』にて、本願発明を利用したゴルフシステムについての動画を公開し、技術説明を行った。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】721002325
【氏名又は名称】株式会社信州開発研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(72)【発明者】
【氏名】伊沢 透
(72)【発明者】
【氏名】林 知成
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-123255(JP,A)
【文献】特開2018-063579(JP,A)
【文献】特表2017-517823(JP,A)
【文献】特開2015-092324(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器を有し、顧客端末を保有する顧客に対して当該電子機器の利用サービスを提供可能なクライアントシステム、及び通信網を介し当該顧客端末に対して当該電子機器を利用するための電子チケットを発券可能な予約サーバに当該通信網を介して接続可能な管理サーバであって、
前記予約サーバから発券された前記電子チケットの読取情報を前記クライアントシステムから取得する手段と、
前記読取情報が所定の要件を満たした場合に、前記クライアントシステムに対し前記電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令する手段と、を備え
前記電子機器の稼働プログラムの自動起動を指令する手段は、前記読取情報に応じて、複数種類のサービスプログラムを有する電子機器の当該複数種類のサービスプログラムのうちの一つを前記稼働プログラムとして選択する、ことを特徴とする管理サーバ。
【請求項2】
前記読取情報を前記予約サーバに問い合わせる手段をさらに備え、
前記予約サーバから前記読取情報が予約内容と相違なしの結果を得た場合に前記所定の要件を満たしたと判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記予約サーバから前記読取情報が予約内容と相違ありの結果を得た場合に、
前記予約サーバから不備理由情報を取得する手段と、
前記顧客に対して前記不備理由情報に応じた不備理由を含む案内情報を提示するよう前記クライアントシステムに指令する手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記電子機器としてのゴルフシミュレータの利用サービスを提供可能なクライアントシステムに接続する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の管理サーバ。
【請求項5】
電子チケット読取部及び複数種類のサービスプログラムが組み込まれた電子機器を有するとともに、通信網を介して管理サーバと接続可能で、予約して発券された電子チケットを保有する顧客に対して当該電子機器の利用サービスを提供可能なクライアントシステムであって、
前記電子チケット読取部で前記電子チケットを読み取り、読取情報として前記管理サーバに前記通信網を介して自動送信する手段と、
前記管理サーバにおいて前記読取情報が前記予約した内容と相違ないと判断された場合に、当該管理サーバから前記通信網を介して当該管理サーバが当該読取情報に応じて前記複数種類のサービスプログラムの中から選択した前記電子機器の稼働プログラムの自動起動指令を受信する手段と、
前記稼働プログラムの自動起動指令に従って、前記電子機器の稼働プログラムを自動起動する手段と、
前記管理サーバにおいて前記読取情報が前記予約した内容と相違ないと判断された場合に、前記管理サーバから前記通信網を介して前記電子機器の稼働プログラムの自動停止指令を受信する手段と、
前記稼働プログラムの自動停止指令に従って、前記電子機器の稼働プログラムを自動停止する手段と、を備えることを特徴とするクライアントシステム。
【請求項6】
前記管理サーバにおいて前記読取情報が前記予約した内容と相違ありと判断された場合に、前記管理サーバから前記通信網を介して不備理由を含む案内情報を受信する手段と、
前記顧客に対して前記案内情報を提示する手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のクライアントシステム。
【請求項7】
前記電子機器がゴルフシミュレータであることを特徴とする請求項5又は6に記載のクライアントシステム。
【請求項8】
顧客端末、予約サーバ、管理サーバ、及び複数種類のサービスプログラムが組み込まれた電子機器を有するクライアントシステムが通信網を介し電気的に接続された通信ネットワークを用いて、当該予約サーバが当該顧客端末に発券した電子チケットを用いた顧客に対し当該電子機器の利用サービスを提供する方法であって、
前記管理サーバにおいて前記予約サーバから発券された前記電子チケットの読取情報を前記クライアントシステムから取得するステップと、
前記管理サーバが前記読取情報と前記電子チケットを発券する際の予約の内容とに相違があるかないかを前記予約サーバに問い合わせるステップと、
前記管理サーバが前記予約サーバから相違がないとの連絡を受けた場合に、前記クライアントシステムに対し前記電子チケットの内容に応じて前記複数種類のサービスプログラムの中から選択した前記電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令するステップと、を含むことを特徴とする電子機器利用サービス提供方法。
【請求項9】
前記管理サーバが前記予約サーバから不備理由情報と共に前記相違があるとの連絡を受けた場合に、前記クライアントシステムに対し、当該不備理由情報に応じて不備理由を含む案内情報を前記顧客に提示するよう指令するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の電子機器利用サービス提供方法。
【請求項10】
前記電子機器の利用サービスとしてゴルフシミュレータの利用サービスを提供することを特徴とする請求項9に記載の電子機器利用サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバ、クライアントシステム、及び電子機器利用サービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、顧客に対しサービスを提供する施設・店舗において、ネットワーク回線を介して顧客からの予約の受付・管理を行う予約サーバが利用されている。顧客からの予約の受付・管理を行うために、自己で構築した予約サーバを利用する施設・店舗もあるが、外部予約管理会社等において予約の受付・管理機能に特化して運用される予約サーバを利用する施設・店舗も増えている(予約サーバとして例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の予約サーバ(予約管理サーバ)は、占有物の占有時間帯に係る占有時間情報を記憶する記憶部と、指定された予約対象の占有物の予約候補時間帯に係る情報を含む利用予約情報を占有時間情報と照会する照会部と、指定された占有物の予約候補時間帯と、占有物に係る占有時間帯の分布とに基づいて、利用予約情報に対する調整情報を生成する調整部と、調整情報に基づいて応答結果を出力する出力部とを備えている。サービスを提供する施設・店舗においては、このようなネットワークを介した予約サーバを利用することで、顧客からの予約の受付・管理を無人で行うことが可能となる。これまでは、このような予約サーバは、例えば、貸会議室やホテルといった施設(占有物)予約の受付・管理、エステや美容といった施術サービス利用予約の受付・管理といった用途に用いられてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-026525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これまで予約サーバを利用して顧客を受け入れている施設・店舗においては、サービス提供の際の予約確認をスタッフが行っており、予約受付からサービス提供完了までを全て無人で提供するという観点を有していなかった。これは、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗においても同様である。このため、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗を運営する際にスタッフ確保の問題や人件費の割合が大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような問題に鑑み、顧客に対して電子機器を利用してもらうサービスを提供する施設・店舗を運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みを構築することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の管理サーバは、電子機器を有し、顧客端末を保有する顧客に対して電子機器の利用サービスを提供可能なクライアントシステム、及び通信網を介し顧客端末に対して電子機器を利用するための電子チケットを発券可能な予約サーバに通信網を介して接続可能な管理サーバであって、予約サーバから発券された電子チケットの読取情報をクライアントシステムから取得する手段と、読取情報が所定の要件を満たした場合に、クライアントシステムに対し電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令する手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の管理サーバは、電子機器を有し、顧客端末を保有する顧客に対して電子機器の利用サービスを提供可能なクライアントシステム、及び通信網を介し顧客端末に対して電子機器を利用するための電子チケットを発券可能な予約サーバに通信網を介して接続可能である。つまり、本発明の課題とする仕組みの構築は、少なくとも、本発明の管理サーバ、クライアントシステム、及び予約サーバによって構成される。
【0009】
また、本発明の管理サーバは、予約サーバから発券された電子チケットの読取情報をクライアントシステムから取得する手段を備える。また、本発明の管理サーバは、読取情報が所定の要件を満たした場合に、クライアントシステムに対し電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令する手段を備える。すなわち、本発明の管理サーバは、無人で発券された電子チケットをクライアントシステムにて無人で読み取らせることが可能に構成されている。そのうえで、本発明の管理サーバは、電子チケットの読取情報にしたがって、クライアントシステムにおける電子機器を無人で起動し、無人で停止させることが可能に構成されている。
【0010】
これにより、本発明の管理サーバによれば、クライアントシステムに対しサービス提供の際の予約確認や電子機器の起動・停止をスタッフによらず無人で行うように制御することができる。
【0011】
その結果、本発明の管理サーバは、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗を運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みに利用可能な管理サーバとなる。
【0012】
[2]本発明の管理サーバにおいては、読取情報を予約サーバに問い合わせる手段をさらに備え、予約サーバから読取情報が予約内容と相違なしの結果を得た場合に所定の要件を満たしたと判断することが好ましい。
【0013】
このように構成すれば、無人の施設・店舗であっても顧客に対し、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供できるような管理が可能となる。
【0014】
[3]本発明の管理サーバにおいては、予約サーバから読取情報が予約内容と相違ありの結果を得た場合に、予約サーバから不備理由情報を取得する手段と、顧客に対して不備理由情報に応じた不備理由を含む案内情報を提示するようクライアントシステムに指令する手段とをさらに備えることが好ましい。
【0015】
このように構成すれば、無人の施設・店舗であっても、顧客に対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供するための管理が可能となる。
【0016】
[4]本発明の管理サーバにおいては、ゴルフシミュレータの利用サービスを提供可能なクライアントシステムに接続するよう構成してもよい。
【0017】
特にゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗については、本発明における管理サーバが管理する対象として適している。
【0018】
[5]本発明の管理サーバにおいては、電子機器の稼働プログラムの自動起動を指令する手段は、読取情報に応じて、複数種類のサービスプログラムを有する電子機器の複数種類のサービスプログラムのうちの一つを稼働プログラムとして選択するよう構成してもよい。
【0019】
このように構成すれば、無人の施設・店舗であっても、複数回利用する顧客でも飽きにくく、また、さまざまな顧客の嗜好に合わせやすいサービスを提供できるような管理が可能となる。
【0020】
[6]本発明のクライアントシステムは、電子チケット読取部及び電子機器を有するとともに、通信網を介して管理サーバと接続可能で、予約して発券された電子チケットを保有する顧客に対して電子機器の利用サービスを提供可能なクライアントシステムであって、電子チケット読取部で電子チケットを読み取り、読取情報として管理サーバに通信網を介して自動送信する手段と、管理サーバにおいて読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバから通信網を介して電子機器の稼働プログラムの自動起動指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動起動指令に従って、電子機器の稼働プログラムを自動起動する手段と、管理サーバにおいて読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバから通信網を介して電子機器の稼働プログラムの自動停止指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動停止指令に従って、電子機器の稼働プログラムを自動停止する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明のクライアントシステムは、電子チケット読取部で電子チケットを読み取り、読取情報として管理サーバに通信網を介して自動送信する手段を備える。このため、本発明のクライアントシステムにおいては、電子チケットの読み取りから読取情報を確認するための処理を無人で行うことができる。
【0022】
また、本発明のクライアントシステムは、管理サーバにおいて読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバから通信網を介して電子機器の稼働プログラムの自動起動指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動起動指令に従って、電子機器の稼働プログラムを自動起動する手段を備える。このため、本発明のクライアントシステムにおいては、電子チケットに応じ、すなわち予約内容に応じ、顧客が利用するために電子機器を無人で起動することができる。
【0023】
また、本発明のクライアントシステムは、管理サーバにおいて読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバから通信網を介して電子機器の稼働プログラムの自動停止指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動停止指令に従って、電子機器の稼働プログラムを自動停止する手段を備える。このため、本発明のクライアントシステムにおいては、電子チケットに応じ、すなわち予約内容に応じ、顧客に利用を停止させるために電子機器を無人で停止することができる。
【0024】
これにより、本発明のクライアントシステムによれば、電子機器の利用サービスを行う施設・店舗に来訪した顧客に対し、無人で予約確認し、その確認結果に応じて無人で電子機器を起動及び停止させることができる。
【0025】
その結果、本発明のクライアントシステムは、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗を運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みに利用可能なクライアントシステムとなる。
【0026】
[7]本発明のクライアントシステムにおいては、管理サーバにおいて読取情報が予約した内容と相違ありと判断された場合に、管理サーバから通信網を介して不備理由を含む案内情報を受信する手段と、顧客に対して案内情報を提示する手段と、をさらに備えることが好ましい。
【0027】
このように構成することで、無人の施設・店舗であっても顧客に対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供することが可能となる。
【0028】
[8]本発明のクライアントシステムにおいては、電子機器がゴルフシミュレータであり、稼働プログラムとして複数種類のサービスプログラムを有し、自動起動する手段は、自動起動指令に従って、複数種類のサービスプログラムのうちの一つを自動起動するよう構成してもよい。
【0029】
特にゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗については、本発明におけるクライアントシステムを用いた無人の施設・店舗として適している。そして、このように構成することで、無人の施設・店舗であっても、複数回利用する顧客でも飽きにくく、また、さまざまな顧客の嗜好に合わせやすいサービスを提供できる。
【0030】
[9]本発明の電子機器利用サービス提供方法は、顧客端末、予約サーバ、管理サーバ、及び電子機器を有するクライアントシステムが通信網を介し電気的に接続された環境下において、予約サーバが顧客端末に発券した電子チケットを用いた顧客に対し電子機器の利用サービスを提供する方法であって、管理サーバにおいて予約サーバから発券された電子チケットの読取情報をクライアントシステムから取得するステップと、管理サーバが読取情報と電子チケットを発券する際の予約の内容とに相違があるかないかを予約サーバに問い合わせるステップと、管理サーバが予約サーバから相違がないとの連絡を受けた場合に、クライアントシステムに対し電子チケットの内容に応じて電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令するステップと、を含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の電子機器利用サービス提供方法は、管理サーバにおいて予約サーバから発券された電子チケットの読取情報をクライアントシステムから取得するステップと、管理サーバが読取情報と電子チケットを発券する際の予約の内容とに相違がないかを予約サーバに問い合わせるステップを含む。すなわち、本発明の電子機器利用サービス提供方法では、クライアントシステムにおける電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗において顧客が提示した電子チケットの確認をスタッフではなく管理サーバが行うことになる。
【0032】
また、本発明の電子機器利用サービス提供方法は、管理サーバが予約サーバから相違がないとの連絡を受けた場合に、クライアントシステムに対し電子チケットの内容に応じて電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令するステップを含む。すなわち、本発明の電子機器利用サービス提供方法では、クライアントシステムにおける電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗において、電子チケットの内容に応じた電子機器の稼働制御をスタッフではなく管理サーバが行うことになる。
【0033】
これにより、本発明の電子機器利用サービス提供方法によれば、クライアントシステムにおける電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗において、無人で予約確認し、その確認結果に応じて無人で電子機器を起動及び停止させることができる。
【0034】
その結果、本発明の電子機器利用サービス提供方法は、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗を運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みの電子機器利用サービス提供方法となる。
【0035】
[10]本発明の電子機器利用サービス提供方法においては、管理サーバが予約サーバから不備理由情報と共に相違があるとの連絡を受けた場合に、クライアントシステムに対し、不備理由情報に応じて不備理由を含む案内情報を顧客に提示するよう指令するステップをさらに含むことが好ましい。
【0036】
このような方法にすることで、無人の施設・店舗であっても顧客に対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供しやすくなる。
【0037】
[11]本発明の電子機器利用サービス提供方法においては、電子機器の利用サービスとしてゴルフシミュレータの利用サービスを提供することであってもよい。
【0038】
特にゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗については、本発明における電子機器利用サービス提供方法を用いた無人の施設・店舗として適している。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、顧客に対して電子機器の利用サービスを提供する施設・店舗を運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】実施形態に係る電子機器利用サービスシステムの全体構成を示す。
図2】実施形態に係る顧客端末に発券された電子チケットの一例を示す。
図3】実施形態に係るクライアントシステムの表示部の遷移の一例を示す。
図4】実施形態に係るネットワーク全体の処理フローを示す。
図5】実施形態に係るサービス提供の際の処理フローを示す。
図6】実施形態に係る電子機器のメニュー画面の一例を示す。
図7】その他の実施形態に係る店舗におけるクライアントシステムの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である管理サーバ1及びクライアントシステム2を含んだ電子機器利用サービスシステムを説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるわけではない。
【0042】
本発明に係る電子機器利用サービス提供方法を用いた電子機器利用サービスシステムは、所定の施設・店舗(以下、単に「店舗」と示す。)において、店舗に配置された電子機器をその店舗を訪れた顧客に利用してもらうサービスを提供するためのシステムである。さらに詳しくは、このシステムは、顧客に前もって利用予約による電子チケットを取得してもらい、その電子チケットの読み取り内容に従って電子機器を利用してもらうことで、電子機器利用サービスを予約からサービス提供完了まで無人で提供できるよう構築されたシステムである。以下、本発明に係る電子機器利用サービス提供方法を用いた電子機器利用サービスシステムについて、一例として無人でもサービス提供可能なゴルフシミュレータ利用サービスを挙げて説明する。
【0043】
<電子機器利用サービスに関する構成>
実施形態における電子機器利用サービスを構築するネットワークシステムの構成について、図1~3を参照して説明する。図1は、実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示す。図2は、実施形態に係る顧客端末に発券された電子チケットの一例を示す。図3は、実施形態に係るクライアントシステムの表示部の遷移の一例を示す。
【0044】
実施形態に係る電子機器利用サービスにおけるネットワークシステムは、図1に示すように、管理サーバ1、顧客Cが訪問して電子機器26を利用可能な店舗Sに配置されたクライアントシステム2、予約サーバ3が通信網NW(インターネット回線で接続された通信網の他、社内ネットワーク通信網等も相当するが、以下、実施形態に合わせ「インターネット回線NW」と記載する。)を介して互いに接続可能に構築されている。また、電子機器利用サービスを受けようとする顧客Cが所有する顧客端末4は、インターネット回線NWを介して少なくとも予約サーバ3と接続可能となっており、予約サーバ3から発券される電子チケットTを受領可能である。管理サーバ1は、少なくともクライアントシステム2及び予約サーバ3と電子データのやり取りを行うことができる。また、顧客Cは、顧客端末4を用いて、少なくとも予約サーバ3と電子データのやり取りを行うことができる。
【0045】
各部の構成を説明する前に図2を参照して、予約サーバ3から顧客端末4に発券される電子チケットTについて説明する。電子チケットTは、予約サーバ3において店舗Sに配置されている電子機器26の利用予約が確定すると、予約サーバ3から電子データとして顧客端末4に送信される。送信された電子チケットTは、顧客端末4で開くと、例えば図2に示すように、予約内容が記載されている部分41と予約内容についてQRコード(登録商標)やバーコード等のように電子リーダで読み取り可能な状態で電子コード化された部分42とが表示画面に表示されるものである。以下、図1を参照して、各部の構成の説明に戻る。
【0046】
管理サーバ1は、電子計算処理を行う処理部11、プログラムやデータを格納する記憶部12、外部データ入出力インターフェイスである入出力部13等を有するコンピュータシステムである。管理サーバ1は、その他キーボードやマウスといった入力装置(不図示)を有している。処理部11は、いわゆるCPUであり、記憶部12に格納されたプログラム等に従い、データの処理や各部の制御を行う。記憶部12は、いわゆるメモリ、ストレージであり、クライアントシステム2のコントロールプログラムの格納や各種データ記憶等を行う。入出力部13は、インターネット回線NWに接続され、外部からのデータ受信や外部へのデータ送信のためのインターフェイスである。管理サーバ1は、クライアントシステム2及び予約サーバ3に通信網NWを介して接続され、クライアントシステム2と予約サーバ3との間に入って、電子機器利用サービス全体をコントロールする機能を有する。
【0047】
また、管理サーバ1には、後述の「電子機器利用サービス提供方法及びその際の処理内容」にて説明するような処理が行えるよう、いくつかの自動処理手段がプログラミングされている。管理サーバ1は、処理手段として予約サーバ3から発券された電子チケットTの読取情報をクライアントシステム2から取得する手段と、その読取情報が所定の要件を満たした場合に、クライアントシステム2に対し電子機器26の稼働プログラムの自動起動を指令する手段とを備えている。また、管理サーバ1は、処理手段として読取情報を予約サーバ3に問い合わせる手段をさらに備えており、予約サーバ3から読取情報が予約内容と相違なしの結果を得た場合に読取情報が所定の要件を満たしたと判断する。また、管理サーバ1は、処理手段として予約サーバ3から読取情報が予約内容と相違ありの結果を得た場合に、予約サーバ3から不備理由情報を取得する手段と、顧客Cに対して不備理由情報に応じた不備理由を含む案内情報を提示するようクライアントシステム2に指令する手段とをさらに備えている。なお、電子機器26の稼働プログラムの自動起動を指令する手段は、読取情報に応じて、複数種類のサービスプログラムを有する電子機器26の複数種類のサービスプログラムのうちの一つを稼働プログラムとして選択するよう構成されている。
【0048】
クライアントシステム2は、顧客端末4を保有する顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供可能なシステムである。クライアントシステム2は、電子計算処理を行う処理部21、プログラムやデータを格納する記憶部22、外部データ入出力インターフェイスである入出力部23等を有するコンピュータシステムである。クライアントシステム2は、その他キーボードやマウスといった入力装置(不図示)を有している。処理部21、記憶部22、及び入出力部23は、管理サーバ1の処理部11、記憶部12、及び入出力部13と基本機能が同様であるため、説明を省略する。また、クライアントシステム2は、電子チケットTの読み取り機能を有する読取部24(電子チケット読取部24)、案内等を表示して顧客Cとのインターフェイス機能を有する表示部25、及び顧客Cが利用サービスを求める対象である電子機器26をさらに有している。本実施形態における電子機器利用サービスを提供する店舗Sにおいては、それぞれが処理部21、記憶部22、通信部23、読取部24、表示部25、及び、電子機器26を有するクライアントシステムがクライアントシステム2A、クライアントシステム2B‥と複数設置された構成になっている。
【0049】
読取部24は、後述の予約サーバ3から顧客端末4に発券された電子チケットTの内容を読み取る読取器であり、一例としてQRコード(登録商標)読取器である。読取部24は、電子チケットTを読み取った内容を読取情報として電子データ処理し、読取情報の記憶部22への保存や通信部23を介して管理サーバ1への送信に利用できるようになっている。
【0050】
表示部25は、モニタ表示器、プロジェクタ表示器といった表示器であり、顧客Cへの案内表示を行う。また、表示部25にタッチパネル式のモニタ表示器を採用し、顧客Cからサービス選択を受け付けられるよう構成してもよい。
【0051】
電子機器26は、一例として、THEON社製「OK ON GOLF」といったゴルフシミュレータである。電子機器26は、シミュレーション表示画面とシミュレーション画面に向かって実際にゴルフボールを打てる打席を有し、顧客Cがシミュレーション表示画面を見ながらその画面に向かってゴルフボールを打つことにより、ゴルフプレーを疑似体験できるような機器である。電子機器26は、稼働プログラムとして「ドライビングレンジモード」や「ストロークモード」といった複数種類のサービスプログラムを有している。
【0052】
クライアントシステム2には、後述の「電子機器利用サービス提供方法及びその際の処理内容」にて説明するような処理が行えるよう、いくつかの自動処理手段がプログラミングされている。クライアントシステム2は、処理手段として読取部24で電子チケットTを読み取り、読取情報として管理サーバ1にインターネット回線NWを介して自動送信する手段を備えている。また、クライアントシステム2は、処理手段として管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバ1からインターネット回線NWを介して電子機器26の稼働プログラムの自動起動指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動起動指令に従って、電子機器26の稼働プログラムを自動起動する手段とを備えている。また、クライアントシステム2は、処理手段として管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバ1から通信網を介して電子機器の稼働プログラムの自動停止指令を受信する手段と、稼働プログラムの自動停止指令に従って、電子機器の稼働プログラムを自動停止する手段とを備えている。また、クライアントシステム2は、処理手段として管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ありと判断された場合に、管理サーバ1からインターネット回線NWを介して不備理由を含む案内情報を受信する手段と、顧客Cに対して案内情報を提示する手段とをさらに備えている。なお、クライアントシステム2における自動起動する手段は、自動起動指令に従って、複数種類のサービスプログラムのうちの一つを自動起動するよう構成されている。
【0053】
前述のように電子機器26はシミュレーション表示画面を有しているが、このように表示画面を有する電子機器26においては、表示部と電子機器の表示画面とを兼用してもよい。実施形態のクライアントシステム2においては、電子機器26の表示画面が表示部25の表示画面を兼用している。クライアントシステム2においては、電子機器26の表示画面は、図3に示すように、顧客受付を行い、表示部25を兼ねる受付画面261、サービス選択肢を表示するメニュー画面262、及びサービス提供時のプレー画面263が切り替え表示されるよう構成されている。より詳しくは、クライアントシステム2においては、顧客Cが店舗Sを訪れた際には、電子機器26の表示画面には受付画面261が表示されている。そして、顧客Cの受付が完了すると、電子機器26の表示画面は、複数のサービスコンテンツ(サービスプログラム)の中からサービスを受けようとするコンテンツを選択するためのメニュー画面262に切り替わる。例えば、メニュー画面262においては、ドライビングレンジモードを選択可能なドライビングレンジモード選択ボタン262a、及びストロークモードを選択可能なストロークモード選択ボタン262b等が表示される。そして、顧客Cがメニュー画面262の状態から特定のサービスコンテンツを選択すると、電子機器26の表示画面は、選択されたサービスコンテンツに対応するプレー画面263に切り替わる。
【0054】
予約サーバ3は、クライアントシステム2における電子機器26の稼働状況や空状況等を管理し、顧客Cに対し電子機器26の空時間を提示し、顧客Cの予約要望に応じて電子機器26の占有時間を確保する。予約サーバ3は、インターネット回線NWを介し顧客端末4に対して電子機器26を利用するための電子チケットTを発券可能である。予約サーバ3は、電子チケットTに電子機器26を利用するための情報について、QRコード(登録商標)やバーコード等の電子リーダで読み取り可能な表示をして発券する。予約サーバ3は、一例として、株式会社hacomonoが運営するオンラインサーバである顧客管理・予約・決済システム「hocomono(登録商標)」である。予約サーバ3は、クライアントシステム2による電子機器等を利用したいと考える顧客Cに対し、必要に応じて店舗の入会、予約、決済、発券、等をオンラインで提供することができる。また、予約サーバ3は、管理サーバ1といったクライアントシステム2の運営主体に対し、必要に応じて顧客管理、予約管理、及び、予約内容の照会対応といった、顧客Cに関する管理機能を有する。なお、予約サーバ3内における具体的構成及び予約サーバ3内における顧客管理及び予約管理の具体的処理内容については、既知であるか本発明の特長部分ではないため、詳細な説明を省略する。
【0055】
顧客端末4は、パーソナルコンピュータ、タブレット機器、スマートフォンといった表示画面を備える電子機器である。顧客Cは、インターネット回線NWに接続した顧客端末4を用いて、少なくとも予約サーバ3にアクセスできる。顧客Cは、顧客端末4を用いて予約サーバ3が提供するいわゆる予約WEBサイト画面を操作して電子機器利用サービス店舗Sにおける電子機器26の利用予約を行うことが可能である。また、顧客Cは、予約サーバ3から顧客端末4の表示画面に表示可能な電子チケットTを顧客端末4で受領することが可能である。
【0056】
なお、インターネット回線NWを介しての電子データの基本的な送受信技術やWEBサイトを利用したサービス提供の仕方等については既知であるか本発明の特長部分ではないため、詳細な説明を省略する。
【0057】
<電子機器利用サービス提供方法及びその際の処理内容>
続いて実施形態の電子機器利用サービス提供方法及びその際の処理内容について、図4~6を参照して説明する。図4は、実施形態に係るネットワーク全体の処理フローを示す。図5は、実施形態に係るサービス提供の際の処理フローを示す。図6は、実施形態に係る電子機器のメニュー画面の一例を示す。
【0058】
実施形態の電子機器利用サービスは、電子機器26を有するクライアントシステム2、顧客端末4、予約サーバ3、及び、管理サーバ1がインターネット回線NWを介し電気的に接続された環境下において、予約サーバ3が顧客端末4に発券した電子チケットTを用いた顧客Cに対し、電子機器26としてのゴルフシミュレータの利用を提供するサービスである。本実施形態の電子機器利用サービスは、大きく分けて、顧客Cが予約して電子チケットTを取得する予約段階ST1と、顧客Cがクライアントシステム2を有する店舗を訪れて電子機器26を実際に利用するサービス提供段階ST2とにより提供される。各段階において、予約段階ST1では、予約可能か判断するための空状況確認ステップST1Aと、正式に予約する予約依頼ステップST1Bとが行われる。また、サービス提供段階ST2では、電子チケットTの内容を読み取るチケット読取ステップST2Aと、予約内容を照会する予約照会ステップST2Bと、予約内容が適切なら予約内容に従ってサービスを提供するサービス提供ステップST2C又は予約内容が不適切ならその旨を案内する不備案内ステップST2Dとが行われる。
【0059】
空状況確認ステップST1Aにおいては、顧客Cは、予約サーバ3の予約WEBサイトにアクセスし、顧客端末4を用いて所望の電子機器利用サービスを利用するにあたっての、予約情報を依頼する。次に、これを受けた予約サーバ3は、顧客Cが所望する店舗Sの電子機器26の空状況等を照会し、空状況、利用料等を空予約情報として顧客端末4画面に提示する。
【0060】
予約依頼ステップST1Bにおいては、空予約情報を確認した顧客Cは、その条件で電子機器利用サービスを利用しようとする場合、予約サーバ3に対して利用時間枠を指定した予約依頼(一例として、予約サーバ3の予約WEBサイトからの予約依頼)を行う。次に、これを受けた予約サーバ3は、再度空状況を確認し空いている場合には、所定の電子機器26におけるその利用時間枠を顧客Cのために予約確保する。次に予約サーバ3は、予約内容についてQRコード(登録商標)やバーコード等のように電子リーダで読み取り可能な状態で電子コード化された部分42を含む電子チケットT(図2参照)を顧客端末4に発券する。なお、顧客Cは、電子チケットTの発券に際して、電子機器利用サービスの利用料の決済処理も行う。決済処理方法については、クレジットカード決済、銀行引き落とし、コンビニエンスストアでの支払い等さまざまな方法が採用されており、予約サーバ3の予約WEBサイト等にて処理される。
【0061】
チケット読取ステップST2Aにおいては、まず、電子機器利用サービスを提供する店舗Sを訪れた顧客Cは、保有する顧客端末4の表示画面に予約サーバ3から発券された電子チケットTを表示させる。次に、顧客Cは、顧客端末4に表示させた電子チケットTをクライアントシステム2の読取部24にかざす。そうすると、クライアントシステム2は、読取部24で電子チケットTを読み取り、読取情報としてインターネット回線NWを介して管理サーバ1に自動送信する。
【0062】
予約照会ステップST2Bにおいては、まず、管理サーバ1は、クライアントシステム2から自動送信された電子チケットTの読取情報を取得する。次に、管理サーバ1は、読取情報を予約サーバ3に送信し、読取情報の確認を行う。換言すると、管理サーバ1は、読取情報と電子チケットTを発券する際の予約の内容とに相違があるかないか等を予約サーバ3に問い合わせる。この問い合わせを受信した予約サーバ3は、読取情報が予約内容と相違ないか、これからサービスを提供してもよい予約内容と合致するか、といったことを確認し、問題がなければその旨及び必要に応じて予約時間、予約内容(提供可能なサービスプログラム等)を管理サーバ1に送信する。また、予約サーバ3は、読取情報が予約内容と相違ありといった問題がある場合には、その旨及び不備理由情報を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1が予約サーバ3から問題がない旨を受信した場合にはサービス提供ステップST2Cに進み、問題がある旨を受信した場合には不備案内ステップST2Dに進む。
【0063】
サービス提供ステップST2Cにおいては、図5に示すように、起動指令ST21、メニュー画面表示ST22、コンテンツ提供ST23、予約時間終了管理ST24、停止指令ST25、及び、サービスプログラム停止ST26といったステップを経て、顧客Cに対して電子機器26の利用サービスが行われる。サービス提供ステップST2Cにおいては、顧客Cがクライアントシステム2を設置している店舗Sを訪問し、電子機器26の利用サービスを受けることになる。なお、顧客Cが店舗Sを訪問した際、顧客Cが利用しようとしている電子機器26の初期画面は、受付画面261となっている。
【0064】
起動指令ST21では、管理サーバ1は、クライアントシステム2に対し、インターネット回線NWを介して電子機器26の稼働プログラムの自動起動指令を送信する。ここで、管理サーバ1は、クライアントシステム2に対し、電子チケットT(予約内容情報)の内容に応じて稼働プログラムを起動するよう指令する。
【0065】
メニュー画面表示ST22では、自動起動指令を受信したクライアントシステム2は、表示部25又は電子機器26の表示画面を受付画面261からメニュー画面262に切り替え、顧客Cからメニュー選択されるのを待つ。提供されるサービス内容が複数種類ある場合には、クライアントシステム2は、管理サーバ1からの自動起動指令に従って、複数種類のサービスプログラムのうちの一つを自動起動する。例えば、電子機器26のゴルフシミュレータの場合には、顧客Cに対してドライビングレンジモードやストロークモードといった複数のコンテンツを提供可能であるが、予約内容が全てのコンテンツを利用可能なコースが選択されている場合には、図6(a)に示すように、ドライビングレンジモード選択ボタン262aもストロークモード選択ボタン262bも選択可でメニュー画面262を表示する。一方で、予約内容がストロークモードのコンテンツを利用不可なコースが選択されている場合には、図6(b)に示すように、ドライビングレンジモード選択ボタン262aについては選択可だが、ストロークモード選択ボタン262bについては選択不可でメニュー画面262を表示する。
【0066】
コンテンツ提供ST23では、メニュー画面表示ST22において顧客Cがメニュー選択したコンテンツに従って、コンテンツプログラムを起動し、電子機器26の表示画面をプレー画面263に切り替える。顧客Cは、起動したコンテンツプログラムに従って、ゴルフシミュレータを体験することが可能となる。
【0067】
予約時間終了管理ST24では、管理サーバ1は、電子チケットT(予約内容情報)の予約時間終了を管理する。管理サーバ1が予約時間終了したと判断すると、停止指令ST25に進む。
【0068】
停止指令ST25では、管理サーバ1は、クライアントシステム2に対し、インターネット回線NWを介して電子機器26の稼働プログラムの自動停止指令を送信する。
【0069】
サービスプログラム停止ST26では、自動停止指令を受信したクライアントシステム2は、表示部25又は電子機器26の表示画面をプレー画面263から受付画面261に切り替える。これにより、顧客Cは、これ以上起動ゴルフシミュレータを体験することができなくなる。これにより、電子機器26は、表示画面が初期画面に戻り、次の顧客を受け付ける状態になる。
【0070】
不備案内ステップST2Dにおいては、管理サーバ1は、予約サーバ3から不備理由情報と共に相違があるとの連絡を受けて、クライアントシステム2に対し、不備理由情報に応じて不備理由を含む案内情報を顧客に提示するよう指令する。この指令を受けたクライアントシステム2は、顧客Cに対し電子機器の利用サービスを提供できない旨、その理由、及び場合によってはその対処方法について、表示部25を介して提示する
【0071】
<実施形態における作用・効果>
管理サーバ1は、電子機器26を有し、顧客端末4を保有する顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供可能なクライアントシステム2、及びインターネット回線NWを介し顧客端末4に対して電子機器26を利用するための電子チケットTを発券可能な予約サーバ3にインターネット回線NWを介して接続可能である。つまり、課題とする予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みの構築は、少なくとも、管理サーバ1、クライアントシステム2、及び予約サーバ3によって構成されている。
【0072】
また、管理サーバ1は、予約サーバ3から発券された電子チケットTの読取情報をクライアントシステム2から取得する手段を備えている。また、管理サーバ1は、読取情報が所定の要件を満たした場合に、クライアントシステム2に対し電子機器26の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令する手段を備えている。すなわち、管理サーバ1は、無人で発券された電子チケットTをクライアントシステム2にて無人で読み取らせることが可能に構成されている。そのうえで、管理サーバ1は、電子チケットTの読取情報にしたがって、クライアントシステム2における電子機器26を無人で起動し、無人で停止させることが可能に構成されている。
【0073】
これにより、管理サーバ1によれば、クライアントシステム2に対しサービス提供の際の予約確認や電子機器26の起動・停止をスタッフによらず無人で行うように制御することができる。
【0074】
その結果、管理サーバ1は、顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sを運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みに利用可能な管理サーバとなっている。
【0075】
また、管理サーバ1においては、読取情報を予約サーバ3に問い合わせる手段をさらに備え、予約サーバ3から読取情報が予約内容と相違なしの結果を得た場合に所定の要件を満たしたと判断する。このため、無人の施設・店舗Sであっても顧客Cに対し、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供できるような管理が可能となっている。
【0076】
また、管理サーバ1においては、予約サーバ3から読取情報が予約内容と相違ありの結果を得た場合に、予約サーバ3から不備理由情報を取得する手段と、顧客Cに対して不備理由情報に応じた不備理由を含む案内情報を提示するようクライアントシステムに指令する手段とをさらに備えている。このため、無人の施設・店舗Sであっても、顧客Cに対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供するための管理が可能となっている。
【0077】
また、管理サーバ1においては、ゴルフシミュレータの利用サービスを提供可能なクライアントシステム2に接続するよう構成されている。このようなゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗Sについては、管理サーバ1が管理する対象として適している。
【0078】
また、管理サーバ1においては、電子機器26の稼働プログラムの自動起動を指令する手段は、読取情報に応じて、複数種類のサービスプログラムを有する電子機器の複数種類のサービスプログラムのうちの一つを稼働プログラムとして選択するよう構成されている。このため、無人の施設・店舗であっても、複数回利用する顧客Cでも飽きにくく、また、さまざまな顧客Cの嗜好に合わせやすいサービスを提供できるような管理が可能となっている。
【0079】
クライアントシステム2は、電子チケットTの読取部24及び電子機器26を有するとともに、インターネット回線NWを介して管理サーバ1と接続可能である。また、クライアントシステム2は、予約して発券された電子チケットTを保有する顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供可能なクライアントシステムである。その上で、クライアントシステム2は、電子チケットTの読取部24で電子チケットTを読み取り、読取情報として管理サーバ1にインターネット回線NWを介して自動送信する手段を備えている。このため、クライアントシステム2においては、電子チケットTの読み取りから読取情報を確認するための処理を無人で行うことができる。
【0080】
また、クライアントシステム2は、管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバ1からインターネット回線NWを介して電子機器26の稼働プログラムの自動起動指令を受信する手段を備えている。また、クライアントシステム2は、稼働プログラムの自動起動指令に従って、電子機器26の稼働プログラムを自動起動する手段を備えている。このため、クライアントシステム2においては、電子チケットTに応じ、すなわち予約内容に応じ、顧客Cが利用するために電子機器26を無人で起動することができる。
【0081】
また、クライアントシステム2は、管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ないと判断された場合に、管理サーバ1からインターネット回線Wを介して電子機器26の稼働プログラムの自動停止指令を受信する手段を備えている。また、クライアントシステム2は、稼働プログラムの自動停止指令に従って、電子機器26の稼働プログラムを自動停止する手段を備えている。このため、クライアントシステム2においては、電子チケットTに応じ、すなわち予約内容に応じ、顧客Cに利用を停止させるために電子機器26を無人で停止することができる。
【0082】
クライアントシステム2によれば、電子機器26の利用サービスを行う施設・店舗Sに来訪した顧客Cに対し、無人で予約確認し、その確認結果に応じて無人で電子機器26を起動及び停止させることができる。
【0083】
その結果、クライアントシステム2は、顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sを運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みに利用可能なクライアントシステムになっている。
【0084】
クライアントシステム2においては、管理サーバ1において読取情報が予約した内容と相違ありと判断された場合に、管理サーバ1からインターネット回線NWを介して不備理由を含む案内情報を受信する手段と、顧客Cに対して案内情報を提示する手段と、をさらに備えている。このため、無人の施設・店舗Sであっても顧客Cに対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供することが可能となっている。
【0085】
クライアントシステム2においては、電子機器26がゴルフシミュレータであり、稼働プログラムとして複数種類のサービスプログラムを有している。クライアントシステム2においては、自動起動する手段が自動起動指令に従って、複数種類のサービスプログラムのうちの一つを自動起動するよう構成されている。このように、特にゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗Sについては、クライアントシステム2を用いた無人の施設・店舗として適している。そして、クライアントシステム2においては、このように構成されていることでで、無人の施設・店舗Sであっても、複数回利用する顧客Cでも飽きにくく、また、さまざまな顧客Cの嗜好に合わせやすいサービスを提供できる。
【0086】
実施形態の電子機器利用サービス提供方法は、顧客端末4、予約サーバ3、管理サーバ1、及び電子機器26を有するクライアントシステム2がインターネット回線NWを介し電気的に接続された環境下において、予約サーバ3が顧客端末4に発券した電子チケットTを用いた顧客Cに対し電子機器26の利用サービスを提供する方法である。その上で、この電子機器利用サービス提供方法は、管理サーバ1において予約サーバ3から発券された電子チケットTの読取情報をクライアントシステム2から取得するチケット読取ステップST2Aと、管理サーバ1が読取情報と電子チケットを発券する際の予約の内容とに相違があるかないかを予約サーバ3に問い合わせる予約照会ステップST2Bを含んでいる。すなわち、この電子機器利用サービス提供方法では、クライアントシステム2における電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sにおいて顧客Cが提示した電子チケットTの確認をスタッフではなく管理サーバ1が行うことになる。
【0087】
また、実施形態の電子機器利用サービス提供方法は、管理サーバ1が予約サーバ3から相違がないとの連絡を受けた場合に、クライアントシステム2に対し電子チケットの内容に応じて電子機器の稼働プログラムの自動起動及び自動停止を指令するステップ(ST22,ST24)を含んでいる。すなわち、この電子機器利用サービス提供方法では、クライアントシステム2における電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sにおいて、電子チケットTの内容に応じた電子機器26の稼働制御をスタッフではなく管理サーバ1が行うことになる。
【0088】
これにより、実施形態の電子機器利用サービス提供方法によれば、クライアントシステム2における電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sにおいて、無人で予約確認し、その確認結果に応じて無人で電子機器26を起動及び停止させることができる。
【0089】
その結果、実施形態の電子機器利用サービス提供方法は、顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sを運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みの電子機器利用サービス提供方法となっている。
【0090】
実施形態の電子機器利用サービス提供方法においては、管理サーバ1が予約サーバ3から不備理由情報と共に相違があるとの連絡を受けた場合に、クライアントシステム2に対し、不備理由情報に応じて不備理由を含む案内情報を顧客に提示するよう指令する不備案内ステップST2Dをさらに含んでいる。このため、この電子機器利用サービス提供方法によれば、無人の施設・店舗Sであっても顧客Cに対し、不備があった場合の対処ができ、予約管理された内容に対して適切に応じたサービスを提供可能となっている。
【0091】
実施形態の電子機器利用サービス提供方法においては、電子機器26の利用サービスとしてゴルフシミュレータの利用サービスを提供している。特にゴルフシミュレータの利用を目的とする施設・店舗Sについては、実施形態の電子機器利用サービス提供方法を用いた無人の施設・店舗Sとして適している。
【0092】
実施形態によれば、顧客Cに対して電子機器26の利用サービスを提供する施設・店舗Sを運営するにあたって、予約受付からサービス提供完了まで全てを無人で提供できるような仕組みを構築することが可能となる。
【0093】
<その他の形態>
以上、本発明を上記の実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
【0094】
(1)上記実施形態において記載した構成要素の数、画面構成内容、データ管理内容等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
【0095】
(2)上記した実施形態において、電子機器利用サービスがゴルフシミュレータの利用サービスであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。サービス提供店舗において、電子チケットに応じてサービスの提供/停止を外部からコントロールするものであればよく、例えば、電子チケットに応じて、ボウリング装置、カラオケ装置、洗車機といった電子機器の利用サービスであってもよい。
【0096】
(3)上記した実施形態において、電子機器利用サービスを提供する店舗Sにおいては、それぞれが処理部21、記憶部22、通信部23、読取部24、表示部25、及び、電子機器26を有するクライアントシステムが複数設置された構成になっているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電子機器利用サービスを提供する店舗Sにおいてクライアントシステムを次のように構成してもよい。
【0097】
図7は、その他の実施形態に係る店舗におけるクライアントシステムの構成を示す。図7に示すその他の実施形態のクライアントシステム102は、基本的には図1に示す実施形態のクライアントシステム2と同様の構成を有するが、処理部21等で制御する電子機器の数がクライアントシステム2の場合と異なる。すなわち、図7に示すように、クライアントシステム2が各電子機器26に対してそれぞれ1組の処理部21、記憶部22、及び通信部23、読取部24、表示部25で制御、電子チケットTの読み取り、顧客Cへの案内をしていたのに対し、クライアントシステム102では、複数の電子機器126(電子機器A126A,電子機器B126B‥)を1組の処理部21、記憶部22、及び通信部23、読取部24、表示部25で制御、電子チケットTの読み取り、顧客Cへの案内をしている。このようにすれば、処理部21等による処理負荷が増えてしまうが、構成数を減らしてより低コストのクライアントシステムが構築される。
【0098】
(4)上記した実施形態において、電子機器26の空状況の管理については、予約サーバ3が行っているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、電子機器の管理を管理サーバが行っていてもよい。この場合、予約サーバが顧客Cに対して電子チケットTを発券する際には、予約サーバが管理サーバに空状況を問い合わせ、管理サーバから予約確保をした旨を受信した予約サーバが電子チケットTを発行するよう構成することも一例である。
【0099】
(5)上記した実施形態において、クライアントシステム2における電子機器の利用サービスを自動停止させる際に、自動停止させる直前に管理サーバ1から停止指令(ST25)が出るものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、管理サーバからクライアントシステムに起動指令を行うと同時にタイマー作動の停止指令(所定の時間経過後にメニュー画面を受付画面に切り替える指令命令等)を行ってもよい。
【0100】
(6)上記した実施形態において、管理サーバ1と予約サーバ3とが全く別のサーバであるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、管理サーバ1と予約サーバ3との機能をまとめた一つのサーバとして構成してもよい。ただ、本実施形態のように、管理サーバ1、クライアントシステム2、予約サーバ3をはっきりと分けることについては、それぞれの運営主体を分離させることで、それぞれの機能を提供する場において、より高度な管理を行えるようになったり、よりサービス価格を抑えることができたり、より初期投資を減らせることで参入しやすくなったりできる場合が多く、電子機器の利用サービス全体としての運用の観点からメリットが出る可能性が高い。
【符号の説明】
【0101】
1‥管理サーバ、2,2A,2B,102‥クライアントシステム、3‥予約サーバ、4‥顧客端末、11,21‥処理部、12,22‥記憶部、13,23‥通信部、24‥読取部、25‥表示部、26,126,126A,126B‥電子機器、C‥顧客、S‥店舗、ST1‥予約段階、ST1A‥空状況確認ステップ、ST1B‥予約依頼ステップ、ST2‥サービス提供段階、ST2A‥チケット読取ステップ、ST2B‥予約照会ステップ、ST2C‥サービス提供ステップ、ST2D‥不備案内ステップ、ST21‥起動指令、ST25‥停止命令、T‥電子チケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7