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特許7209849点滴用ボトルと共に使用するための液体移送装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-12
(45)【発行日】2023-01-20
(54)【発明の名称】点滴用ボトルと共に使用するための液体移送装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/14 20060101AFI20230113BHJP
   A61J 1/20 20060101ALI20230113BHJP
   A61M 5/162 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
A61M5/14 500
A61J1/20 314C
A61M5/162 500N
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021541704
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 IL2020050020
(87)【国際公開番号】W WO2020148748
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-09-15
(31)【優先権主張番号】62/794,019
(32)【優先日】2019-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521316936
【氏名又は名称】ウェスト・ファーマ・サービシーズ・アイエル・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ニヴ・ベン・シャロム
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3205560(JP,U)
【文献】特表2013-520272(JP,A)
【文献】国際公開第2017/203512(WO,A1)
【文献】米国特許第06146362(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/14
A61J 1/20
A61M 5/162
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に対する注入液体の点滴投与のために、点滴用ボトル、添加剤移送装置、及び、点滴スパイクを有する点滴セットとともに使用するための液体移送装置であって、
前記点滴用ボトルは、ネックに向けて先細りしている閉鎖端部を有し、注入液体を含有する点滴用ボトル容器と、前記ネックに装着されたクラウンと、前記点滴用ボトルを封止するためのストッパーと、を含み、
前記添加剤移送装置は、雄型コネクタを有し、
前記液体移送装置は、長手方向の液体移送装置中心線を画定し、
前記液体移送装置は、
a)水平面である上面と、前記クラウンの下部フランジよりも下部に、伸縮自在にスナップフィットされた下向きに垂れ下がっているアダプタスカートと、前記クラウンに装着される際に、前記点滴用ボトルと流体連通するために前記ストッパーに穴を開けるように構成された先端部を有するカニューレを有し、前記カニューレは、前記先端部のみが前記点滴用ボトル内に露出されるような長さを有しており、
前記カニューレに対して反対向きに方向付けられた直立ニップルを有し、
前記直立ニップルは、前記カニューレのカニューレルーメンと流体連通している第1ニップル部分ルーメンを有する第1ニップル部分を画定し、
前記直立ニップルは、前記カニューレルーメンと流体連通している第2ニップル部分ルーメンを有する第2ニップル部分を有する、バイアルアダプタと、
b)前記第1ニップル部分から延在している点滴ポートであって、前記点滴セットの前記点滴スパイクによって穴開け可能な材料を備えるシール薄膜を含む点滴ポートと、
c)前記第2ニップル部分から延在している針なし自己シールポートであって、前記添加剤移送装置の前記雄型コネクタと連結するように構成される針なし自己シールポートと、
を備える、液体移送装置。
【請求項2】
前記カニューレは、ベントルーメンをさらに備え、
前記バイアルアダプタの前記上面は、前記ベントルーメンと流体連通している少なくとも1つの通気孔を備える、請求項1に記載の液体移送装置。
【請求項3】
前記点滴用ボトルの前記ネックの周りの外周カラーは、前記クラウンが前記点滴用ボトルの前記ストッパーに装着された際に、前記点滴用ボトルの前記クラウンのための停止部としての機能を果たす、請求項1に記載の液体移送装置。
【請求項4】
請求項1に記載の液体移送装置であって、添加剤移送装置は、シリンジ又は別のバイアルアダプタを含む
液体移送装置。
【請求項5】
請求項1に記載の液体移送装置であって、前記点滴用ボトルの前記クラウンの前記下部フランジは、開いた前記点滴用ボトルの前記ネックの径よりも大きな径を有する
液体移送装置。
【請求項6】
請求項1に記載の液体移送装置であって、前記カニューレルーメンの長さは、前記点滴用ボトルの前記ストッパーの高さよりも長くなっている
液体移送装置。
【請求項7】
請求項1に記載の液体移送装置、点滴用ボトル、及び、添加剤移送装置を使用する、患者に対する注入液体の点滴投与のために薬剤を調製する方法であって、
前記添加剤移送装置の前記雄型コネクタを前記液体移送装置の前記針なし自己シールポートに連結するステップと、
前記液体移送装置の前記バイアルアダプタの前記アダプタスカートを前記点滴用ボトルの前記クラウンの前記下部フランジよりも下部に伸縮自在にスナップフィットするステップであって、前記液体移送装置の前記カニューレにより前記点滴用ボトルの前記ストッパーに穴を開けるステップと、
前記添加剤移送装置内に含有された添加剤を前記注入液体と混合するステップと、
前記点滴セットの前記点滴スパイクによって前記液体移送装置の前記シール薄膜に穴を開けるステップと、
を備える、方法。
【請求項8】
前記添加剤移送装置の前記雄型コネクタは、雄型ルアーロックコネクタである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記添加剤移送装置は、液状薬剤を含有するシリンジを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記添加剤移送装置は、液状薬剤及び固体状薬剤のうち少なくとも1つを含有するバイアルと、前記雄型コネクタを有する別のバイアルアダプタと、を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記液体移送装置の前記カニューレは、ベントルーメンをさらに備え、
前記バイアルアダプタの前記上面は、前記ベントルーメンと流体連通している少なくとも1つの通気孔を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記点滴用ボトルの前記ネックの周りの外周カラーは、前記クラウンが前記点滴用ボトルの前記ストッパーに装着された際に、前記点滴用ボトルの前記クラウンのための停止部としての機能を果たす、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記点滴用ボトルが反転された場合に液体のデッドスペースを最小化させるステップを更に含む
請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記カニューレルーメンの長さは、前記点滴用ボトルの前記ストッパーの高さよりも長くなっている
請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記点滴用ボトルの前記クラウンの前記下部フランジは、前記点滴用ボトルの前記ネックの径よりも大きな径を有する
請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連発明の相互残照]
本願は、2019年1月18日に出願された米国仮出願第62/794,019号の利益および優先権を主張するものであり、その内容は参照によりその全体が組み込まれる。
【0002】
本発明は、点滴用ボトルと共に使用するための液体移送装置に関する。
【背景技術】
【0003】
患者に投与するべき注入液体を含有する従来の注入液体容器は、点滴用バッグ又は点滴用ボトルの形態をとっていた。いくつかの点滴用ボトルは、折り畳み可能な(collapsible)プラスチック材料から形成されており、それによって、患者にその内容物を投与する際に点滴用バッグと同様に折り畳める。他の点滴用ボトルは、折り畳み不可能な材料、例えば、硬質プラスチック、ガラス等から形成されており、それによって、患者にその内容物を投与する際に折り畳めない。注入液体容器は、薬用注入液体内容物(medicated infusion liquid contents)を形成するために注入液体内容物に液状薬(liquid drug)を加えるための針を有するシリンジ、及び、薬用注入液体内容物を患者に注入するための点滴スパイクを含む点滴セットと共に使用されることを意図している。
【0004】
点滴用ボトルと共に使用するための液体移送装置が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、薬用注入液体内容物を患者に注入するために点滴用ボトルと共に使用するための液体移送装置に向けられている。液体移送装置は、点滴用ボトルに装着する伸縮自在のスナップフィットのためのバイアルアダプタと、点滴セットの点滴スパイクを封止して受け入れるための最初はシールされた点滴ポートと、液状薬を点滴用ボトルの注入液体内容物に加えるための雄型コネクタを有する針なし移送装置と共に使用するための、雌型コネクタを有する拭き取り可能な針なし自己シールポートと、を含む。バイアルアダプタは、点滴用ボトルに装着する伸縮自在のスナップフィットの際に、点滴用ボトルストッパーに穴を開けるための穿刺カニューレ(puncturing cannula)を含む。拭き取り可能な針なし自己シールポートは、薬用注入液体内容物を形成するために、点滴用ボトルの注入液体内容物に添加剤を加えるのに便利である。このような添加は、バイアルを有するバイアルアダプタ又はシリンジを経由して行うことができる。また、シリンジは、残りの薬用注入液体内容物を注入する前に、患者に対する投与のための1つまたは複数の薬用注入液体容量を吸引するために採用することができる。折り畳み不可能な点滴用ボトルとの使用を意図する場合、液体移送装置は、その薬用注入液体内容物の注入中に通気するためのベント配置構成を含む。ベント配置構成は、別個のベントポートとして実施されてもよく、又はベント付きバイアルアダプタとしてバイアルアダプタと一体化していてもよい。ベント配置構成を有する液体移送装置は、折り畳み可能な点滴用ボトルと一緒に使用することもでき、その場合、折り畳み可能な点滴用ボトルは折り畳まれない。
【0006】
それ故に、本発明の一の態様によれば、患者に対する注入液体の点滴投与のための点滴用ボトル、添加剤移送装置、及び、点滴スパイクを有する点滴セットとともに使用するための液体移送装置が提供される。前記点滴用ボトルは、注入液体を含有する閉鎖端部の点滴用ボトル容器であって、開いた点滴用ボトルネックに向けて先細りしている、閉鎖端部の点滴用ボトル容器と、前記点滴用ボトルネックに装着された点滴用ボトルクラウンと、前記点滴用ボトルを封止するための点滴用ボトルストッパーと、を含む。前記添加剤移送装置は、雄型コネクタを有する。前記液体移送装置は、長手方向の液体移送装置中心線を有し、前記液体移送装置は、a)横方向のバイアルアダプタ上面と、前記点滴用ボトルクラウンに伸縮自在に装着されるように構成された下向きに垂れ下がっているバイアルアダプタスカートとを有するバイアルアダプタであって、前記バイアルアダプタは、前記点滴用ボトルクラウンに装着される際に、前記点滴用ボトル容器と流体連通するために前記点滴用ボトルストッパーに穴を開けるように構成されたカニューレを有し、前記横方向のバイアルアダプタ上面は、前記カニューレに対して反対向きに方向付けられた直立ニップルを有し、前記直立ニップルは、前記カニューレのルーメンと流体連通している第1ニップル部分ルーメンを有する第1ニップル部分を有し、前記直立ニップルは、前記カニューレの前記ルーメンと流体連通している第2ニップル部分ルーメンを有する第2ニップル部分を有する、バイアルアダプタと、b)前記第1ニップル部分から延在している点滴ポートであって、前記点滴セットの前記点滴スパイクによって穴開け可能な材料を備えるシール薄膜を含む点滴ポートと、c)前記第2ニップル部分から延在している針なし自己シールポートであって、前記添加剤移送装置の前記雄型コネクタと連結するように構成される針なし自己シールポートと、を備える。
【0007】
本発明の他の態様によれば、液体移送装置、点滴用ボトル、添加剤移送装置、及び、点滴スパイクを有する点滴セットを使用する、患者に対する注入液体の点滴投与のための薬剤を調製する方法が提供される。前述したように、前記点滴用ボトルは、注入液体を含有する閉鎖端部の点滴用ボトル容器であって、開いた点滴用ボトルネックに向けて先細りしている、閉鎖端部の点滴用ボトル容器と、前記点滴用ボトルネックに装着された点滴用ボトルクラウンと、前記点滴用ボトルを封止するための点滴用ボトルストッパーとを含み、前記添加剤移送装置は、雄型コネクタを有する。前記方法は、前記添加剤移送装置の前記雄型コネクタを前記液体移送装置の自己シールポートに連結するステップと、前記液体移送装置のバイアルアダプタを前記点滴用ボトルの前記クラウンに伸縮自在に装着するステップであって、前記液体移送装置のカニューレにより前記点滴用ボトルストッパーに穴を開けるステップと、前記添加剤移送装置内に含有された添加剤を前記注入液体と混合するステップと、前記点滴セットの前記点滴スパイクによって液体移送装置のシール薄膜に穴を開けるステップと、を備える。
【0008】
本発明のこれら態様及び他の態様は、以下の説明を考慮して明らかになるであろう。
【0009】
本発明の実施形態に関する以下の説明は、添付の図面と併せて読んだ場合により良く理解されるであろう。これらの図面は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。これらの図は、限定されない例示として、本発明の概念に合致する1つまたは複数の実施形態を描いている。これらの図面において、同様の参照符号は、同一または類似の要素を指し示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】折り畳み可能な点滴用ボトル、本発明の第1実施形態による液体移送装置、予め充填された針なしシリンジ、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットを含む投与セットを示す。
図1B】折り畳み可能な点滴用ボトル、本発明の第1実施形態による液体移送装置、予め充填された針なしシリンジ、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットを含む投与セットを示す。
図1C】折り畳み可能な点滴用ボトル、本発明の第1実施形態による液体移送装置、予め充填された針なしシリンジ、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットを含む投与セットを示す。
図1D】折り畳み可能な点滴用ボトル、本発明の第1実施形態による液体移送装置、予め充填された針なしシリンジ、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットを含む投与セットを示す。
図1E】折り畳み可能な点滴用ボトル、本発明の第1実施形態による液体移送装置、予め充填された針なしシリンジ、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットを含む投与セットを示す。
図2】長手方向中心線に沿った、図1の点滴用ボトルの上部の断面側面図である。
図3図1の液体移送装置の正面立体図である。
図4図3における線4-4に沿った、液体移送装置の長手方向断面側面図である。
図5A】閉じた状態における液体移送装置の自己シール式アクセスバルブの断面側面図であって、図4において切断された状態における予め充填された針なしシリンジの先端部の断面側面図である。
図5B】開いた状態における液体移送装置の自己シール式アクセスバルブの断面側面図であって、図4において接続された状態における予め充填された針なしシリンジの先端部の断面側面図である。
図6】閉じた状態における液体移送装置の自己シール式アクセスバルブの平面図である。
図7】薬用注入液体を形成するようにバイアルから添加剤を点滴用ボトルに加えるために液体移送装置に接続された、折り畳み可能な点滴用ボトルの一部、雄型バイアルアダプタ、及び、バイアルを示す正面立体図である。
図8】薬用注入液体を患者に投与するために液体移送装置に接続された、折り畳み可能な点滴用ボトルの一部、雄型バイアルアダプタ、バイアル、及び点滴セットの点滴スパイクを示す正面立体図である。
図9】本発明の第2実施形態によるベント付きバイアルアダプタと有する液体移送装置の上面立体図である。
図10】線10-10に沿った、図9の液体移送装置の長手方向断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明では、便宜上、特定の用語が使用されているが、これは限定的なものではない。「下側」、「底」、「上側」および「上」という言葉は、参照される図面における方向を指定する。「内側に」、「外側に」、「上向きに」および「下向きに」という言葉はそれぞれ、本開示に従って、液体移送装置及び/又は点滴用ボトル、並びにその指定された部品の幾何学的中心に向かう方向及びそこから離れる方向を指す。本明細書において特に定めない限り、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「1つの(the)」という用語は、1つの構成要素に限定されるものではないが、その代わりに「少なくとも1つ」を意味するものとして読まれるべきである。これらの用語は、上述の言葉、その派生語、および同様の意味を持つ言葉を含む。
【0012】
また、本発明の構成要素の寸法又は特性に言及する場合に本明細書で使用される「約」、「およそ」、「一般的に」、「実質的に」等の用語は、記載された寸法又は特性が厳密な境界またはパラメータではなく、機能的に類似しているそこからのマイナーなバリエーションを排除しないことを示していることを理解すべきである。最低でも、数値パラメータを含むそのような参照は、技術分野で受け入れられている数学的および産業上の原則(例えば、丸め、測定誤差又は他の系統的な誤差、製造公差など)を用いて、最下位桁を変化させないようなバリエーションを含む。
【0013】
同様の数字が全体的に同様の要素を示している図面を詳細に参照すると、図1A図1Eは、点滴用ボトル20、針なしシリンジ42又はバイアルアダプタ43などの添加剤移送装置、点滴セット95、及び本発明の第1実施形態による液体移送装置100を含む様々な構成要素を示す。
【0014】
図1A及び図2は、長手方向の点滴用ボトル中心線21を有する点滴用ボトル20を示す。この点滴用ボトル20は、直径D1を有する、狭く開いた点滴用ボトルネック24へ先細になっている点滴用ボトルショルダ23を有する上端部22と、ネック24の周りの外周カラー25と、を含む。点滴用ボトル20は、点滴用ボトルネック24に装着された点滴用ボトルクラウン26を含む。点滴用ボトルクラウン26は、点滴用ボトル20を封止するための点滴用ボトルストッパー28を収容するための点滴用ボトルストッパーハウジング27を含む。点滴用ボトルストッパーハウジング27は、点滴用ボトル20によって含有された注入液体31へのアクセスを可能にするために点滴用ボトルストッパー28の上面29を露出させるための穴を含んでもよい。代替的には、ストッパーハウジング27は、クラウン26の上部の壊れやすい部分に取り付けられたプルタブなどの取り外し可能な部分を含んでもよく、この取り外し可能な部分は、点滴用ボトルストッパー28の上面29を露出させるために取り除かれる場合がある。点滴用ボトルクラウン26は、点滴用ボトルショルダ―23から空間を開けて配置された最下円形フランジ32であって、直径D2を有する最下円形フランジ32を含む。直径D2は直径D1より小さくなる(D2>D1)。点滴用ボトル20のネック24の周りにおける外周カラー25は、クラウン26がストッパー28に装着された場合に、クラウン26の停止部としての機能を果たすことができる。点滴用ボトル20は、例えば、薬用注入液体を提供するように添加剤移送装置からの薬剤の注入を容易にするために、点滴用バッグと同様の方法で折り畳めるように構成された折り畳み可能なプラスチック材料から製造される。本発明の様々な実施形態による投与セットに含まれた点滴用ボトル20は、様々な容積及びクラウンの直径を含むように構成されてもよい。好ましい実施形態においいて、点滴用ボトルクラウンは、約20mm又は約32mmの直径を有してもよい。
【0015】
前述したように、添加剤移送装置は、例えばシリンジ又はバイアルアダプタの形態で設けられてもよい。図1Cを参照して、本発明の一の実施形態において、添加剤移送装置は、注入のための薬剤又は他の材料を含有し、且つ雄型ルアーロックコネクタ41として構成された先端部を有する針なしシリンジの形態で設けられてもよいが、本開示がそのように限定されない。本発明の代替的な実施形態において、添加剤移送装置は、バイアル44に伸縮自在のスナップフィット式で装着するために、図1Dに図示されるようなバイアルアダプタ43の形態又は同様の形態を取ってもよい。バイアル44は、バイアルストッパー47のよって封止されたバイアルボトル46を含む。バイアル44はバイアル内容物48を含有しており、このバイアル内容物48は、例えば、投与前に再構成を必要とする高濃度の薬液添加剤の形態又は凍結乾燥粉末薬剤の形態であってもよい。シリンジ42は、同様の内容物を含んでいてもよい。本発明の実施形態を使用する1つの方法によれば、バイアル内容物48は、以下でより詳細に説明するように、患者に投与するための薬用注入液体内容物を形成するために注入液体と混合するための点滴用ボトル20内に導入されてもよい。
【0016】
次いで図1Eを参照して、本発明の様々な実施形態は、点滴セット95を含んでもよい。点滴セット95は、液滴室97aの第1端部から延在している点滴スパイク96を備えてもよい。液滴室97aの反対側の端部は、チューブ97bの長さを介してローラークランプ97cの第1端部に接続されてもよい。コネクタ97dは、ローラークランプ97cの第2の反対側の端部に取り付けられてもよい。コネクタ97dは、例えば、雄型ルアーコネクタの形態で設けられてもよい。点滴セットの点滴スパイクは、様々な直径で設けられてもよい。好ましくは、点滴スパイクは、約6mmの直径を有する。同様に、チューブ97bは様々な直径及び長さで設けられてもよい。チューブの長さは好ましくは、患者が不快になることを避けるために、十分な弛みと共に、液体移送装置の端部と薬用注入液体を受け取る患者との間で延在するのに十分長くなっている。好ましい実施形態において、チューブは約2mmから約5mmの直径を有してもよく、より好ましくは約4.1mmの直径と約0.5mmから約1.5mmの長さとを有する。
【0017】
図3および図4では、本発明の第1実施形態による液体移送装置100が図示されている。液体移送装置100は、長手方向の液体移送装置中心線101を有し、その第1端部に点滴ポート116、その反対側の第2端部にバイアルアダプタ102、およびコネクタ本体から角度付きで分岐した拭き取り可能な針なし自己シールポート119、すなわちコネクタ本体から分岐した拭き取り可能な針なし自己シールポート119を規定する三叉型コネクタ本体として提供されてもよい。好ましい実施形態では、拭き取り可能な針なし自己シールポート119と点滴ポート116との間の角度は、鋭角である。
【0018】
液体移送装置100のバイアルアダプタ102は、先に述べたバイアルアダプタ43と同様であり、適切な高分子材料又はプラスチック材料、例えばポリカーボネート等から構成されてもよい。一の構成では、バイアルアダプタ102は、コネクタ本体が一体構造であるように、コネクタ本体の第2端部において一体的に形成されていてもよいし、そうでなければ、例えば、三叉型コネクタ本体の第2端部に恒久的に固定され、且つシールされてもよい。本明細書及び特許請求の範囲を通じて本明細書で使用される「永久的に固定されている」とは、装置又はその一部に損傷を与えることなく、切断可能又は取り外し可能ではないことを意味する。非限定的な一例として、バイアルアダプタ102は、三叉型コネクタ本体の第2端部に超音波溶接されてもよい。
【0019】
バイアルアダプタ102は、長手方向中心線101に対して横方向にあるバイアルアダプタ上部103と、バイアルアダプタ上部103から下向きに垂れ下がっているバイアルアダプタスカート104とを含む。バイアルアダプタスカート104は、剛性があり弾力性のある材料で作られてもよく、且つ使用中にバイアルアダプタスカート104のたわみを容易にするように長手方向に延在している複数のスリットを含んでもよい。バイアルアダプタスカート104の深さは、好ましくは、バイアルアダプタスカート104が点滴用ボトル20のクラウン26の上に伸縮自在にスナップフィットすることができるように構成される。バイアルアダプタ102は、横方向のバイアルアダプタ上部103の下面から離れて延びる穿刺カニューレ106をさらに含む。穿刺カニューレ106は、好ましくは、液体移送装置100の長手方向中心線101に沿って延びており、バイアルアダプタ102を点滴用ボトルクラウン26に伸縮自在にスナップフィット式で装着する際に、点滴用ボトルストッパー28に穴を開けるための先端部を有する。バイアルアダプタスカート104は、添加剤移送装置のバイアルアダプタ43と同様に、剛性があり弾力性のある材料で作られていてもよく、長手方向に延在している複数のスリットを有するとともに、点滴用ボトルクラウン26のフランジ32の下にスナップフィットするための少なくとも2つの内向きの突出部107を有している。穿刺カニューレ106は、好ましくは液体移送装置100の長手方向中心線101に沿って延びる、少なくとも1つの内部ルーメン108を含む。穿刺カニューレ106の先端部におけるベントは、内部ルーメン108の開放端を提供する。
【0020】
バイアルアダプタ102の穿刺カニューレ106は、好ましくは、点滴用ボトル20のストッパー28の高さより長くなっている。より好ましくは、穿刺カニューレ106は、ストッパー28の高さに略類似の長さを有しており、それによって、穿刺カニューレ106がストッパー28内に挿入された場合に、穿刺カニューレ106の先端部のみが露出される。それによって、点滴用ボトル20の液体内容物のための流体出口を提供し、点滴用ボトル20が反転された場合に液体のデッドスペースを最小化させる。穿刺カニューレ106はまた、様々な直径で提供されてもよい。好ましい実施形態において、穿刺カニューレ106は、約3mmの外径を有する。穿刺カニューレ106の先端部における直径及び形状は、穴を開け、且つ穿刺カニューレ106を点滴用ボトルストッパー28内に挿入するとともに、点滴用ボトル20が反転された場合に、穿刺カニューレ106の周りでストッパー28を通じた漏れが発生するかもしれない点滴用ボトルストッパー28の引き裂きの可能性を減少させるのに必要な最小限の力を要求するように選択されてもよい。
【0021】
バイアルアダプタ102は、穿刺カニューレ106に対してバイアルアダプタ102の上部103の反対側から延びるY字型ニップル109をさらに備えていてもよい。Y字型ニップル109は、液体移送装置100の三叉型本体を形成し、長手方向の液体移送装置中心線101と共通の方向の第1ニップル部分111と、第1ニップル部分111に対して傾斜された第2ニップル部分112であって、その第2ニップル部分112から拭き取り可能な針なし自己シールポート119が延びる、第2ニップル部分112と、を含む。第1ニップル部分111は、第1ニップル部分ルーメン113を含み、第2ニップル部分112は、第2ニップル部分ルーメン114を含む。両方のニップル部分ルーメン113及び114は、穿刺カニューレルーメン108と連続的な流れ連通状態である。
【0022】
液体移送装置100の点滴ポート116は、Y字型ニップル109の第1ニップル部分111と一体的に形成されているか、またはY字型ニップル109の第1ニップル部分111内に恒久的に固定されていてもよく、好ましくは長手方向中心線101に沿って延在する内部ルーメン117と、ツイストオフポート部(twist off port section)110とを含む。ツイストオフポート部110は、2つの対向するタブ120a、120bを有する取り外し可能な部分と、同じく2つの対向するタブ120c、120dを有する固定部分とを含んでもよい。これらのタブは、底部における固定部分に対する上部における取り外し可能な部分のねじりを容易にする。上部の取り外しは、シール薄膜118を露出させるであろう。シール薄膜118の周りにおける外周領域は、ツイストオフポート部110における上部の取り外し可能部分の取り外しを容易にするために、任意選択的に壊れやすくなってもよく、又は引き裂かれてもよい。それ故に、ツイストオフポート部110の取り外し可能な部分は、シール薄膜118を超える流れ連通につながることなく取り外されてもよい。シール薄膜118を超える流れ連通、すなわち、シール薄膜118を超えて内部ルーメン117と流れ連通は、(以下でさらに詳細に説明するように)シール薄膜118に穴を開ける場合にのみ達成される。ツイストオフポート部110は、好ましくは、使用まで点滴ポート116、特にシール薄膜118を無菌状態に保つ。点滴ポート116は、適切な可撓性プラスチック材料、例えば、PVCなどから構成されてもよく、これらの材料は、液体移送装置100と点滴セット95との間の流体接続を提供するために、シール薄膜118を通じて点滴セットの点滴スパイク96の挿入を可能にするであろう。
【0023】
図5A図5B、及び図6に最もよく示されている、第2ニップル部分112内に装着される通常閉鎖された(NC)拭き取り可能な針なし自己シールポート119は、三叉型コネクタ本体の第3の端部に取り外し可能に取り付けられてもよく、又は、永久的に固定されてもよい。拭き取り可能な針なし自己シールポート119は、雄型コネクタ(例えば、シリンジ42の雄型ルアーロックコネクタ40又はバイアルアダプタ43の雄型ルアーロックコネクタ41)を受け入れる、好ましくは、雄型コネクタを螺着する(threadingly receiving)ための自己シールアクセスバルブ122が装着された一端を有する内部ルーメン121を備えてもよい。アクセスバルブ122は、好ましくは、アバットメント部分124の外周面に対応するねじ山123を含む。自己シールポート119の内部ルーメン121及びアクセスバルブ部分122内に挿入されたものは、圧縮可能なプラグである。このプラグは、好ましくは、シリコーンなどのエラストマー材料から作られており、入口部分表面129を有する主部分128と、スカート状の構成を有するリム部分126であって、入口部分表面129に対して主部分128の反対側の端部から延在しているリム部分126とを含む。プラグのリム部分126は、好ましくは、アクセスバルブ122の内側表面上の外周の段差又はリッジとして構成されている停止部(stop)127に対して着座される。入口部分表面129は、入口部分表面129の直径の少なくとも一部に沿って形成されたスリット131を含む。アクセスバルブ部分122内における圧縮可能なプラグは、緩和状態における長さL1を有し、入口部分表面129がアバットメント部分124の先端面と同一平面になるように寸法設定されており、これにより、入口部分表面129を滅菌目的で容易に拭き取ることができる(図5A参照)。シリンジ42の雄型ルアーロックコネクタ40のような雄型コネクタは、アバットメント部分124の対応するねじ山123にねじ込まれ、前進することができる。その前進中に、雄型ルアーロックコネクタ41は、プラグを、L1よりも小さい圧縮された長さL2に圧縮する。プラグの圧縮により、スリット131が拡張されて、シリンジ42と内部ルーメン121との間の流体連通が可能になる(図5B参照)。
【0024】
本発明の別の実施形態による代替の液体移送装置140が、図9及び図10に提供されている。液体移送装置140の第2実施形態の特徴の多くは、先に説明した液体移送装置100と同様であり、したがって、同様の部品には同様の番号が付けられている。液体移送装置140は、点滴用ボトルからの注入液体内容物の投与時に折り畳むことができない剛性材料、例えば、剛性プラスチック、ガラス等から作られた点滴用ボトルと共に使用されることを意図している。従って、液体移送装置140は、バイアルアダプタ142が、その薬用注入液体内容物の注入中に点滴用ボトルを通気することができるバイアルアダプタ142を含むことを除いて、バイアルアダプタ102と同様のバイアルアダプタ142を含む。ベント付きバイアルアダプタ142は、液体移送装置140の長手方向中心線101に対して横方向にあるバイアルアダプタ上部143を含む。バイアルアダプタスカート144は、バイアルアダプタ上部143から下向きに垂れ下がっている。バイアルアダプタ上部143は、同じく長手方向中心線101に対して横方向にある平面において延びる内部チャンバを構成しており、エアフィルタ146は、バイアルアダプタ上部143の内部チャンバ内に配置されている。ベント付きバイアルアダプタ142はデュアルルーメンの穿刺カニューレ147をさらに備えており、デュアルルーメンの穿刺カニューレ147は、エアフィルタ146を含む内部チャンバに流体接続された穿刺カニューレベントルーメン148と、液体移送装置140のニップル部分ルーメン113及び114と流体連通している穿刺カニューレ液体ルーメン145とを有する。バイアルアダプタ上部143の上面には、ベントルーメン148とエアフィルタ146を含むチャンバとの間で外部雰囲気と流体連通を可能にする、少なくとも1つの通気孔、好ましくは複数の通気孔149が設けられている。
【0025】
ベント付きバイアルアダプタ142は、液体移送装置140が点滴用ボトルに取り付けられ、且つ点滴用ボトルが反転された場合に、液体移送装置140を通じて点滴用ボトルの液体内容物を排出することを容易にする。例えば、デュアルルーメンカニューレ147がクラウン内のストッパーに穴を開けるように、ベント付きバイアルアダプタ142を点滴用ボトルのクラウンに伸縮自在に装着した後、点滴用ボトルを反転させると、外部環境からの空気は、通気孔149内に引き込まれ、ベントルーメン148を通じて点滴用ボトル内に引き込まれることができると同時に、液体内容物は、液体ルーメン145を通って点滴用ボトルから第1ニップル部分ルーメン113及び/又は第2ニップル部分ルーメン114内に排出されることができる。
【0026】
次に図7及び図8を参照すると、本発明の別の実施形態による薬用注入液体を形成するために、液体移送装置を介して点滴用ボトルの注入液体内容物に添加剤を加える方法が提供される。例えば、本発明の実施形態による1つの方法の第1ステップでは、内部ルーメンを有するカニューレを有するバイアルアダプタ43は、カニューレがバイアル44のストッパー47を貫通し、且つバイアルアダプタ43とバイアル44とがスナップフィットを形成するように、再構成を必要とする高濃度の薬液又は固形薬剤を含有するバイアル44に伸縮自在に装着されてもよい。その後、バイアルアダプタ43は、液体移送装置100の拭き取り可能な針なし自己シールポート119に接続されてもよい。別の実施形態では、液体の内容物又は固体の内容物を含有するシリンジ42の先端部は、拭き取り可能な針なし自己シールポート119に接続されてもよい。
【0027】
その後のステップにおいて、液体移送装置100のバイアルアダプタ102は、バイアルアダプタ102とクラウン26との間にスナップフィットを形成するように点滴用ボトルクラウン26に伸縮自在に装着される。また、バイアルアダプタ102の伸縮自在の装着はまた、バイアル44と点滴用ボトル20との間の流れ連通のために、カニューレ106が点滴用ボトルストッパー28に穴を開けさせる。バイアル44が液体移送装置100に取り付けられた場合に、ユーザは、液体31を点滴用ボトル20からバイアル44内に放出するために点滴用ボトルを折り畳むことによって、バイアル44内の内容物を点滴用ボトル20内の内容物と混合させることができる、又は組み合わせることができる。混合はまた、添加剤移送装置の内容物が重力の力の下で点滴用ボトル20内に排出するように、添加剤移送装置を任意選択的に配置することによって促進されてもよい。バイアル44が凍結乾燥粉末薬剤などの再構成を必要とする固体を含有する場合に、薬剤は同様の方法で再構成され、その後、前述のように任意に反転されて、バイアル44の再構成された内容物を点滴用ボトル20に排出することができる。シリンジ42が液体移送装置100に取り付けられている場合、シリンジ42のプランジャーを押し下げることにより、シリンジ42の内容物が排出されて点滴用ボトル20内における液体31に放出されることができるので、点滴用ボトル20の折り畳みは必要ではない。
【0028】
添加剤を添加剤移送装置から点滴用ボトル20に加えた後、添加剤移送装置は、自己シールポート119を再封止するために任意選択的に切り離されてもよい。代替的には、シリンジは、自己シールポート119に取り付けられてもよく、且つ患者への注入のために点滴用ボトル20から1つまたは複数の薬用注入液体内容物の投与量を吸引するように使用されてもよい。
【0029】
最後に、注入液体を含有する点滴用ボトル20及び点滴用ボトルに取り付けられた液体移送装置100は、図8に示されているように反転され、ツイストオフポート部110の取り外し可能な部分は、シール薄膜」118を露出するために取り外され、点滴セット95の点滴スパイク96がシール薄膜内に封止的に挿入される。点滴用ボトル20の注入液体内容物31はその結果、当業者がよく理解する方法で、点滴セット95を介して患者に投与する準備が整う。
【0030】
当業者は、その広範な独創的な概念を逸脱することなく、上述の実施形態に変更を加えることができることを理解するであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神および範囲内の変更をカバーすることが意図されていることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0031】
20 点滴用ボトル
21 点滴用ボトル中心線
22 上端部
23 点滴用ボトルショルダ
24 点滴用ボトルネック
25 外周カラー
26 点滴用ボトルクラウン、クラウン
27 点滴用ボトルストッパーハウジング、ストッパーハウジング
28 点滴用ボトルストッパー、ストッパー
29 上面
31 液体、注入液体内容物、注入液体
32 最下円形フランジ
32 フランジ
40 雄型ルアーロックコネクタ
41 雄型ルアーロックコネクタ
42 シリンジ
43 バイアルアダプタ
44 バイアル
46 バイアルボトル
47 バイアルストッパー、ストッパー
48 バイアル内容物
95 点滴セット
96 点滴スパイク
97 液滴室
97 ローラークランプ
97 チューブ
97 コネクタ
100 液体移送装置
101長手方向中心線、液体移送装置中心線
102 バイアルアダプタ
103 バイアルアダプタ上部
104 バイアルアダプタスカート
106 穿刺カニューレ、カニューレ
107 突出部
108 穿刺カニューレルーメン
108 内部ルーメン
109 Y字型ニップル
110 ツイストオフポート部
111 第1ニップル部分
112 第2ニップル部分
113 第1ニップル部分ルーメン
114 第2ニップル部分ルーメン
116 点滴ポート
117 内部ルーメン
118 シール薄膜
119 自己シールポート
120 タブ
121 内部ルーメン
122 自己シールアクセスバルブ、アクセスバルブ部分、アクセスバルブ
123 ねじ山
124 アバットメント部分
126 リム部分
127 停止部
128 主部分
129 入口部分表面
131 スリット
140 液体移送装置
142 バイアルアダプタ
143 バイアルアダプタ上部
144 バイアルアダプタスカート
145 穿刺カニューレ液体ルーメン、液体ルーメン
146 エアフィルタ
147 穿刺カニューレ、デュアルルーメンカニューレ
148 穿刺カニューレベントルーメン、ベントルーメン
149 通気孔
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10