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7209928メッセージ作成システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】メッセージ作成システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20230116BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230116BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230116BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04L67/02
G06Q30/02 446
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022004570
(22)【出願日】2022-01-14
【審査請求日】2022-05-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 本件出願人は、令和3年04月01日から株式会社ピーアイエックスのホームページhttps://www.pemotion.jpにて、NEWS「新着情報」の見出しの下に「2021.04.01フルパーソナライズSMSの機能を誰でも活用可能にしたSMSクラウドサービス/なないろSMSサービス販売開始」の発表を行っている。そしてその発表欄に表示されている「詳細を見る」のボタンをクリックすることにより、「https://www.pemotion.jp/assets/img/pdf/web_nanairo.pdf」に遷移できるようにリンクさせている。 このリンク先のウェブページには、「P業界特化SMSクラウドサービスなないろSMSのご提案」のタイトルを付け、本件特許出願にかかる発明技術を使って行える機能の概要が開示されている。(ただし詳細なシステム内容は開示していない。)また、出願人の株式会社ピーアイエックスへのコンタクト方法についても説明されている。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522487228
【氏名又は名称】龍至 岳夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167715
【弁理士】
【氏名又は名称】古岩 信嗣
(72)【発明者】
【氏名】龍至 岳夫
【審査官】馬場 慎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-252093(JP,A)
【文献】特開2020-021195(JP,A)
【文献】特開2015-046084(JP,A)
【文献】特開2019-219846(JP,A)
【文献】特開2009-188966(JP,A)
【文献】特開2016-192220(JP,A)
【文献】特開2013-088877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
11/00-11/10
H04L51/00-51/58
67/00-67/75
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される登録会員毎の電話番号を受け付ける電話番号受付部と、
入力されるSMSメッセージモデルを受け付けるSMSメッセージモデル受付部と、
入力されるランディングページモデルを受け付けるランディングページ受付部と、
前記電話番号受付部が受け付けた複数の電話番号それぞれに対して所定のURL演算式に当てはめて前記複数の電話番号それぞれにユニークなURLを生成するURL生成部と、
前記SMSメッセージモデル受付部の受け付けた前記SMSメッセージモデルに対して、前記URL生成部が生成したユニークなURLを追加して個別のSMSメッセージテキストを作成する個別SMSメッセージテキスト作成部と、
前記作成された個別のSMSメッセージテキストに当該SMSメッセージテキストの作成に用いた前記電話番号を宛先として紐付けして個別URL付きSMSメッセージを完成させるSMSメッセージ完成処理部と、
前記完成された個別URL付きSMSメッセージをSMS配信サーバーにアップロードするSMSメッセージアップロード処理部と、
前記ランディングページモデル受付部の受け付けたランディングページモデルに対して、前記電話番号それぞれと共に登録されている複数種の属性それぞれに対して用意されている文字データと画像データの一方または両方のランディングページ用コンテンツをはめ込んで当該電話番号それぞれに対応しかつ前記登録会員の登録情報毎に対応した内容の個別ランディングページを完成させる個別ランディングページ作成部と、
前記URL生成部が生成した前記ユニークなURLを個別ランディングページ用URLとし、前記個別ランディングページと個別ランディングページ用URLとをリンクさせてウェブサーバーに登録する個別ランディングページ登録部と、
前記ユニークなURLを指定したダウンロード要求に対して、前記指定されたURLにリンクしている前記個別ランディングページを前記個別ランディングページ登録部から読み出してダウンロード要求元にダウンロードする個別ランディングページ出力部とを備え、
前記登録会員の登録情報毎に内容を変更し、それらを複数組み合わせた内容の前記個別ランディングページ及び前記個別ランディングページ用URLを生成し、前記個別のSMSメッセージに前記個別ランディングページ用URLのテキストを書き込み表示できるようにし、
登録会員が自身の端末の画面に表示されているSMSメッセージテキストの中の前記個別ランディングページ用URLをクリックすることで前記登録会員固有の前記個別ランディングページにアクセス可能にしたことを特徴とするメッセージ作成システム。
【請求項2】
入力される登録会員毎の電話番号を受け付ける電話番号受付ステップと、
入力されるSMSメッセージモデルを受け付けるSMSメッセージモデル受付ステップと、
入力されるランディングページモデルを受け付けるランディングページ受付ステップと、
前記電話番号受付ステップにて受け付けた複数の電話番号それぞれに対して所定のURL演算式に当てはめて前記複数の電話番号それぞれにユニークなURLを生成するURL生成ステップと、
前記SMSメッセージモデル受付ステップにて受け付けた前記SMSメッセージモデルに対して、前記URL生成ステップにて生成したユニークなURLを追加して個別のSMSメッセージテキストを作成する個別SMSメッセージテキスト作成ステップと、
前記作成された個別のSMSメッセージテキストに当該SMSメッセージテキストの作成に用いた前記電話番号を宛先として紐付けして個別URL付きSMSメッセージを完成させるSMSメッセージ完成処理ステップと、
前記完成された個別URL付きSMSメッセージをSMS配信サーバーにアップロードするSMSメッセージアップロード処理ステップと、
前記ランディングページモデル受付ステップにて受け付けたランディングページモデルに対して、前記電話番号それぞれと共に登録されている複数種の属性それぞれに対して用意されている文字データと画像データの一方または両方のランディングページ用コンテンツをはめ込んで当該電話番号それぞれに対応しかつ前記登録会員の登録情報毎に対応した内容の個別ランディングページを完成させる個別ランディングページ作成ステップと、
前記URL生成ステップにて生成した前記ユニークなURLを個別ランディングページ用URLとし、前記個別ランディングページと個別ランディングページ用URLとをリンクさせてウェブサーバーに登録する個別ランディングページ登録ステップと、
前記ユニークなURLを指定したダウンロード要求に対して、前記指定されたURLにリンクしている前記個別ランディングページを前記ウェブサーバーから読み出してダウンロード要求元にダウンロードする個別ランディングページ出力ステップを備え、
前記登録会員の登録情報毎に内容を変更し、それらを複数組み合わせた内容の前記個別ランディングページ及び前記個別ランディングページ用URLを生成し、前記個別のSMSメッセージに前記個別ランディングページ用URLのテキストを書き込み表示できるようにし、
登録会員が自身の端末の画面に表示されているSMSメッセージテキストの中の前記個別ランディングページ用URLをクリックすることで前記登録会員固有の前記個別ランディングページにアクセス可能にしたことを特徴とするメッセージ作成方法。
【請求項3】
コンピュータにインストールしてメッセージ作成処理を実行させるメッセージ作成プログラムであって、
入力される登録会員毎の電話番号を受け付ける電話番号受付ステップと、
入力されるSMSメッセージモデルを受け付けるSMSメッセージモデル受付ステップと、
入力されるランディングページモデルを受け付けるランディングページ受付ステップと、
前記電話番号受付ステップにて受け付けた複数の電話番号それぞれに対して所定のURL演算式に当てはめて前記複数の電話番号それぞれにユニークなURLを生成するURL生成ステップと、
前記SMSメッセージモデル受付ステップにて受け付けた前記SMSメッセージモデルに対して、前記URL生成ステップにて生成したユニークなURLを追加して個別のSMSメッセージテキストを作成する個別SMSメッセージテキスト作成ステップと、
前記作成された個別のSMSメッセージテキストに当該SMSメッセージテキストの作成に用いた前記電話番号を宛先として紐付けして個別URL付きSMSメッセージを完成させるSMSメッセージ完成処理ステップと、
前記完成された個別URL付きSMSメッセージをSMS配信サーバーにアップロードするSMSメッセージアップロード処理ステップと、
前記ランディングページモデル受付ステップにて受け付けたランディングページモデルに対して、前記電話番号それぞれと共に登録されている複数種の属性それぞれに対して用意されている文字データと画像データの一方または両方のランディングページ用コンテンツをはめ込んで当該電話番号それぞれに対応しかつ前記登録会員の登録情報毎に対応した内容の個別ランディングページを完成させる個別ランディングページ作成ステップと、
前記URL生成ステップにて生成した前記ユニークなURLを個別ランディングページ用URLとし、前記個別ランディングページと個別ランディングページ用URLとをリンクさせてウェブサーバーに登録する個別ランディングページ登録ステップと、
前記ユニークなURLを指定したダウンロード要求に対して、前記指定されたURLにリンクしている前記個別ランディングページを前記ウェブサーバーから読み出してダウンロード要求元にダウンロードする個別ランディングページ出力ステップを備え、
前記登録会員の登録情報毎に内容を変更し、それらを複数組み合わせた内容の前記個別ランディングページ及び前記個別ランディングページ用URLを生成し、前記個別のSMSメッセージに前記個別ランディングページ用URLのテキストを書き込み表示できるようにし、
登録会員が自身の端末の画面に表示されているSMSメッセージテキストの中の前記個別ランディングページ用URLをクリックすることで前記登録会員固有の前記個別ランディングページにアクセス可能にしたことを特徴とするメッセージ作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個々人に個別の内容のSMSメッセージ、URL、ランディングページを作成するメッセージ作成システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、インターネットの進歩によりスマートフォンやタブレットのような携帯端末、ノートブック型パソコン、デスクトップ型パソコンをインターネット回線に接続して電子メッセージを自由に送受信できるようになっている。そして一般的にSMS(ショートメッセージサービス)では、文字中心の告知や広告メッセージを登録している会員等に一斉配信して店や商品を広く宣伝するメッセージ配信サービスが広く利用されている。
【0003】
SMSでは企業等から登録している会員に送信する場合は有料での配信となるため、Eメール等と比較するとSMSメッセージの開封率は高くなっている。しかし、携帯キャリア毎に、送信可能な文字数(最低料金にて)の制限があり、多くの情報を送ることが難しいという問題点があった。
【0004】
このような課題に鑑みてSMSを利用して効果的な宣伝広告が行えるようにする技術として次のような先行技術が知られている。例えば、特許第5108069号公報(特許文献1)では、携帯電話利用者の属性に応じて、異なる内容の広告を提供するURLに誘導するSMSメッセージを配信する技術が開示されている。
【0005】
また特許第5886776号公報(特許文献2)には、送信相手のモバイル機器の固有のパラメータ、性能に応じて対応可能な内容の広告のフォーマットに直して送信する技術が開示されている。
【0006】
また特許第6040296号公報(特許文献3)には、仮想電話番号を用いてキャリアごとのプロトコルの違いを調停し、確実にメッセージが届くようにする技術が開示されている。
【0007】
また特許第6474182号公報には、グループ分けされたユーザー端末それぞれにグループ特定のSMSメッセージを送信し、各端末からの返信メッセージをグループに属する顧客に伝達する技術が開示されている。
【0008】
さらに特許第6945909号公報(特許文献4)には、AI技術を利用し、受信する携帯電話の性能に応じて、配信するSMSメッセージの内容、タイミング等を可変調整して配信するメッセージ伝達シナリオを生成する技術が開示されている。
【0009】
またさらにインターネットウェブ上のURL、https://p-pop.com/news/276/には、「業界初!SMS定額配信サービス「リピート!」リリースしました。※2020年当社調べ(アミューズメント業界において初)|株式会社P-POP(ピーポップ)」と題するSMS配信技術が公開されている。
【0010】
しかしながら、これらのいずれの公知の技術についても、登録されている携帯電話番号と個々人の属性、例えば、年齢、性別、来店の頻度、嗜好といった来店時に取得した情報とを組み合わせてデータベースに登録し、SMSを利用して各人個別の内容のメッセージを作成して送信し、個別のURLのランディングページを開かせて効果的な情報告知、広告宣伝を行う技術を開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特許第5108069号公報
【文献】特許第5886776号公報
【文献】特許第6040296号公報
【文献】特許第6945909号公報
【非特許文献】
【0012】
【文献】https://p-pop.com/news/276/のウェブページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、携帯キャリア毎の文字数制限に起因する配信料金の問題と個人毎に異なる属性に対して、最適な内容のメッセージを配信し、さらに個人毎にそのSMSメッセージを開封、確認したかどうかの確認が取れるように、登録携帯電話番号と個々人の属性、例えば、年齢、性別、来店の頻度、嗜好といった来店時に取得した情報とを組み合わせて会員データベースに登録し、SMSを利用して各人個別の内容のSMSメッセージを作成して各人に配信し、また個別のメッセージURLとそれにリンクする個別のランディングページを作成してインターネット上にアップロードし、個別のメッセージURLにアクセスする各人に当該個別のメッセージURLにリンクする個別のランディングページを通じて効果的な広告宣伝、情報告知を行うメッセージ作成システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、登録会員の電話番号と、少なくとも氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報の中の1つ若しくは複数の情報とを含む会員情報を登録している会員データベースより抽出された会員データと、個別のランディングページ用URLの作成のために指定した種々の条件(氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報等に対し、固定(共通)もしくは可変(個別)及びテキストもしくは画像の組み合わせによる4パターンでの適合表示を行う)に対し、各登録会員の状況に合わせ、それぞれの空欄にテキストもしくは画像を埋め込んだ個別ランディングページを作成する個別ランディングページ作成部と、前記電話番号を送信先とし、少なくとも前記ランディングページ用URLの文字列を含む個別SMSメッセージを作成するSMSメッセージ作成部と、前記SMSメッセージ作成部の作成した前記個別SMSメッセージとその配信スケジュール情報とをSMS配信サーバーにアップロードするアップロード部とを備えたメッセージ作成システム、及び当該システムが行うメッセージ作成方法、当該システムが実行するメッセージ作成プログラムを特徴とする。
【0015】
上記発明では、前記オリジナルのランディングページ(独自のホームページ)およびURLは個人に対し、個別に1つだけ生成されており、そこに会員がアクセスすることにより、アクセスした日時及び回数が分かるものとすることができる。
【0016】
また上記発明では、前記会員データベースで管理されている、様々な管理項目に対し、共通または個別にテキストまたは画像(イラスト等)を登録する機能により、最適なメッセージ、画像等を提示できるものとすることができる。
【0017】
また上記発明では、テキスト及び画像は広告、メッセージ、告知等、企業が会員に対して伝達する全ての要素が含まれるものとすることができる。
【0018】
また本発明は、入力される登録会員毎の電話番号を受け付ける電話番号受付部と、入力されるSMSメッセージモデルを受け付けるSMSメッセージモデル受付部と、入力されるランディングページモデルを受け付けるランディングページ受付部と、前記電話番号受付部が受け付けた複数の電話番号それぞれに対して所定のURL演算式に当てはめて前記複数の電話番号それぞれにユニークなURLを生成するURL生成部と、前記SMSメッセージモデル受付部の受け付けた前記SMSメッセージモデルに対して、前記URL生成部が生成したユニークなURLを追加して個別のSMSメッセージテキストを作成する個別SMSメッセージテキスト作成部と、前記作成された個別のSMSメッセージテキストに当該SMSメッセージテキストの作成に用いた前記電話番号を宛先として紐付けして個別URL付きSMSメッセージを完成させるSMSメッセージ完成処理部と、前記完成された個別URL付きSMSメッセージをSMS配信サーバーにアップロードするSMSメッセージアップロード処理部と、前記ランディングページモデル受付部の受け付けたランディングページモデルに対して、前記電話番号それぞれと共に登録されている複数種の属性それぞれに対して用意されている文字データと画像データの一方または両方のランディングページ用コンテンツをはめ込んで当該電話番号それぞれに対応しかつ前記登録会員の登録情報毎に対応した内容の個別ランディングページを完成させる個別ランディングページ作成部と、前記URL生成部が生成した前記ユニークなURLを個別ランディングページ用URLとし、前記個別ランディングページと個別ランディングページ用URLとをリンクさせてウェブサーバーに登録する個別ランディングページ登録部と、前記ユニークなURLを指定したダウンロード要求に対して、前記指定されたURLにリンクしている前記個別ランディングページを前記個別ランディングページ登録部から読み出してダウンロード要求元にダウンロードする個別ランディングページ出力部とを備え、前記登録会員の登録情報毎に内容を変更し、それらを複数組み合わせた内容の前記個別ランディングページ及び前記個別ランディングページ用URLを生成し、前記個別のSMSメッセージに前記個別ランディングページ用URLのテキストを書き込み表示できるようにし、登録会員が自身の端末の画面に表示されているSMSメッセージテキストの中の前記個別ランディングページ用URLをクリックすることで前記登録会員固有の前記個別ランディングページにアクセス可能にしたメッセージ作成システム、及び当該システムが行うメッセージ作成方法、当該システムが実行するメッセージ作成プログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明のメッセージ作成システム、方法及びプログラムによれば、登録携帯電話番号と個々人の属性、例えば、年齢、性別、来店の頻度、嗜好といった来店時に取得した情報とを組み合わせてデータベースに登録し、個別の内容のランディングページを作成すると共にそれぞれにリンクする個別のランディングページ用URLを作成し、各人の電話番号を宛先とする個別のSMSメッセージに当該個別のランディングページ用URLを含ませたものを作成し、各人個別の電話番号宛てに当該個別のSMSメッセージを配信することで、SMSメッセージに含ませた個別のランディングページ用URLを利用して会員各人に個別の内容のランディングページを見せることができ、広告宣伝、情報告知を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施の形態のメッセージ作成システムのブロック図。
図2】上記実施の形態のメッセージ作成システムの機能構成の説明図。
図3】上記実施の形態で使用する登録会員のデータリストの説明図。
図4】上記実施の形態のメッセージ作成システムにおけるレコメンドメッセージ作成システムの機能構成を示すブロック図。
図5】上記実施の形態により作成される個別SMSメッセージ、個別URLの作成手順を示すフローチャート。
図6】上記実施の形態により個別SMSメッセージを受信した携帯端末の説明図。
図7】上記実施の形態により個別SMSメッセージを受信した携帯端末による個別ランディングページへの展開例を示す説明図(レコメンドメッセージ)。
図8】上記実施の形態により配信され、該当する携帯端末で受信された個別URL用ランディングページの説明図。
図9】上記実施の形態で個別SMSメッセージの説明図。
図10】上記実施の形態により作成される個別SMSメッセージの作成・配信手順を示すフローチャート。
図11】上記実施の形態のメッセージ作成システムにおけるレコメンドメッセージ作成システムの処理動作を示すフローチャート。
図12】上記実施の形態により作成される個別URLの作成手順を示すフローチャート。
図13】上記実施の形態により配信された個別SMSメッセージを該当する携帯端末で受信し、そこから個別URL用ランディングページに展開するまでの処理手順を示すフローチャート。
図14】上記実施の形態のシステムによる作業フローの説明図。
図15】上記実施の形態で使用する登録会員の共通登録項目のデータリストの説明図。
図16】上記実施の形態で使用する自動車販売店の登録会員の追加登録項目のデータリストの説明図。
図17】上記実施の形態で使用するボディエステサロンの登録会員の追加登録項目のデータリストの説明図。
図18】上記実施の形態で使用するフェイシャルエステサロンの登録会員の追加登録項目のデータリストの説明図。
図19】上記実施の形態で使用するパチンコ店の登録会員の追加登録項目のデータリストの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1には本発明の1つの実施の形態のメッセージ作成システムのハードウェア構成を示し、図2には機能構成を示している。実施の形態のメッセージ作成システムは、店側会員データ管理システム10、作業端末12、発注管理システム20、レコメンドメッセージ作成システム30、SMS配信サーバー40から構成されている。各システム間は必要に応じ、また設置場所の環境に応じて有線、無線のローカルネットネットワークLAN13及びインターネット回線NW1で接続されている。また各システム内に独立したコンピュータを図示しているが、これらのコンピュータはそれぞれ独立していなくても、1台のコンピュータに複数のアプリケーションソフトウェアをインストールして他システムの機能も実行できるようにしてもよい。ここでは説明の便宜上、システムごとにコンピュータを設置している。
【0024】
店側会員データ管理システム10は、種々の企業や店舗に設置され、顧客情報を管理する。ノートパソコンのような作業操作端末12は店側会員データ管理システム10とLAN13にて接続されている。作業端末12は店側会員データ管理システム10、発注管理システム20とLAN13あるいはインターネットNW1を通じて接続されていて、会員データ管理システム10のデータベース11に登録されている図3に示すような会員データ25を種々の条件にて適合表示し、複数の適合表示された会員ごとに個別のランディングページモデルを作成し、また個別のSMSメッセージモデルを作成する。そして作成した個別のランディングページモデル、個別のSMSメッセージモデルは、会員各々の電話番号と対応させたデータにして、発注管理システム20のデータベース21にいったん登録する。
【0025】
店側会員データ管理システム10に登録されるSMSのアプローチ用の個人特定情報には、図3に示す会員データ25のように電話番号、氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報等が含まれる。尚、データの種類はこれらに限定されることはなく、システムの必要に応じて増減できる。
【0026】
作業端末12では、店側会員データ管理システム10に登録されている会員データ25のデータを任意の条件にて抽出できる。
【0027】
発注管理システム20に保持されている、個々人へのパーソナライズされた情報を提供するウェブページ、つまり個別ランディングページを作成するために必要な画像、文章、イラスト等の部品データを保持している。また登録会員ごとの一意のURL、つまり個別ランディングページ用URLを知らせる内容の個別SMSメッセージを作成するためのモデルデータも保持している。
【0028】
また作業端末12では、この発注管理システム20と連携し、店側会員データ管理システム10の会員データ25から検索抽出した個々人に対して、複数の適合表示を行ったランディングページモデルを作成し、個々人の電話番号と紐付けしてデータベース21に保存する。これには、テキストデータ、宣伝広告用のカラー画像データ、イラストデータを含む。また送信先の電話番号も含む。
【0029】
図4にレコメンドメッセージ作成システム30の機能ブロック図を示している。レコメンドメッセージ作成システム30は、受注管理システム20からアップロードされてくる、
・抽出した会員それぞれの会員情報、
・配信スキーム、
・ランディングページモデル、
・SMSメッセージモデル
を受け入れる会員データ受入れ部301を備えている。
【0030】
また、レコメンドメッセージ作成システム30は、会員データ受入れ部301の受け入れた会員データそれぞれの中に含まれる電話番号を用いて会員個別のランディングページ用URLを演算する個別URL演算部302-1を備えている。また会員データ受入れ部301の受け入れたランディングページモデル、SMSメッセージモデルのデータ、個別URL演算部302-1の算出した個別URLデータを用いて個別ランディングページを完成させる個別ランディングページ作成部302-2、作成した個別ランディングページと個別URLとをリンクさせるランディングページ・URLリンキング部302-3を備えている。これらはまとめてURL作成処理部302とする。
【0031】
またレコメンドメッセージ作成システム30は、SMSメッセージモデルに対して個別URL文字列を埋め込んで個別SMSメッセージを完成させる個別SMSメッセージ作成部305を備えている。
【0032】
レコメンドメッセージ作成システム30はさらに、会員データ受入れ部301で受け入れた会員の電話番号ごとのSMS配信スキームデータに基づき電話番号ごとの個別SMSメッセージを作成する配信スケジュール作成部306、個別SMSメッセージ作成部305の作成した個別SMSメッセージと配信スケジュール作成部306の作成した配信スケジュールとを結びつける個別SMSメッセージ・配信スケジュール結合部307、作成した個別SMSメッセージと配信スケジュールをSMS配信サーバー40にアップロードするアップロード処理部308を備えている。さらにレコメンドメッセージ作成システム30は、データ保存部309を備えている。このデータ保存部309は、受注管理システム20からアップロードされてくる諸データ、本システム30において演算処理にて生成される諸データ、SMS配信サーバー40にアップロードすべき諸データをそれぞれの種類に応じて一時的に、あるいは永続的に保存するデータ記憶手段である。
【0033】
尚、以上のシステム構成において、各システムにおけるデータはデータベース(DB)11,21,31に保存するが、これらのデータベースはコンピュータに直接的に接続されている大容量記憶装置であってもよいし、インターネット上で提供されるクラウドコンピュータのデータベースを利用するものであってもよい。
【0034】
次に、本実施の形態のメッセージ作成システムの動作について説明する。この動作説明は、実施の形態のシステムに組み込まれているメッセージ作成プログラムの処理手順、またコンピュータにて実施されるメッセージ作成方法の説明でもある。
【0035】
店側会員データ管理システム10では、図5に示すように、利用客に個人情報を専用の用紙に記載してもらい、又はオンラインで個人情報を入力してもらい、会員登録する。会員には会員カードを発行して来店の際に使用してもらう。会員の来店時には、このカードを利用することで来店日時等の利用履歴を自動的に蓄積していく。また新規来店客には会員登録を勧め、図3に示す会員データ25のような個人特定情報を収集する(ステップST1)。
【0036】
店側では、広告宣伝、情報告知の必要な時期に、作業用端末12を用いて、これらの収集、蓄積した会員データ25から選定条件を設定して検索をかけ、送信対象者を選定する。そして選定した送信対象者を発注管理システム20にアップロードする。また作業用端末12では、発注管理システム20と通信し、会員個別のレコメンドメッセージモデルを作成し、またランディングページ用メッセージモデルを作成してデータベース21に保存する。これらのレコメンドメッセージモデル、ランディングページモデルには、画像やイラスト素材も含まれる。
【0037】
例示すれば、店側では、作業用端末12を用いて発注の条件設定を行う。
例1:男性ならAの画像、女性ならBの画像、その他ならCの画像。
例2:40歳以上+来店ポイント数10以下ならAの文章、40歳以上+来店ポイント数11以上ならDの画像、40歳未満+来店ポイント数10以下ならBの文章、40歳未満+来店ポイント数11以上ならEの画像。
【0038】
次に、送りたい会員の会員データをアップする。例示すれば、全会員データ1,000名に対し、300名をアップするとの条件を設定する。こうしてアップされた会員データを受注管理システム20にアップロードする(ステップST1,ST3)。
【0039】
発注管理システム20側では、次のように処理する。
【0040】
例1の処理:アップされた宛名の内、男性が200、女性が90、不明が10だったら、Aの画像:200、Bの画像:90、Cの画像:10と設定する。
【0041】
例2の処理:アップされた宛名の内、例1同様の処理を行った結果が、Aの文章が100、Dの画像が110、Bの文章が30、Eの画像が60と設定する。
【0042】
こうして、アップされた会員データに対し、設定した条件に合うテキストや画像を決定する(ステップST5,ST7)。
【0043】
発注管理システム20では個別のランディングページモデルを作成し、個別のランディングページモデルと店側会員データ管理システム10からアップロードされてきた配信先の電話番号データとをリンクさせ、レコメンドメッセージ作成システム30にアップロードし、個別のURLの作成、個別のSMSメッセージの作成を指示する(ステップST9)。
【0044】
レコメンドメッセージ作成システム30では、発注管理システム20からアップロードされてくる個別会員用のSMSメッセージモデル34に対して、当該会員用の一意のランディングページ用URL341bを算出し、個別ランディングページ用URLを埋め込む空欄34bにそのランディングページ用URL341bを埋め込み、図6図7に示すような個別SMSメッセージ341を作成し、送信対象の電話番号とリンクさせる。またレコメンドメッセージ作成システム30では、レコメンドメッセージ送信対象会員のデータとレコメンドメッセージの内容がアップロードされると、図7に示すような画像データA,B,C,…、文章データA,B,C,…を含むレコメンドメッセージの内容に応じたランディングページ351を生成する。つまり、アップロードされてきたランディングページモデル35の該当する空欄35a,35b,35c,…に会員名351a、全会員用に一意に用意されている案内文351b、画像データA,B,C,…、文章データA,B,C,…の宣伝広告コンテンツ351c、クレジット351d等を埋め込み、図7の右側部分や図8に示すような個別のランディングページ351を作成する。作成した個別のランディングページ351には上記の算出されたランディングページ用URL341bをリンクさせ、データベース31に保存する(ステップST11)。
【0045】
また各人用に作成されたランディングページ351にリンクさせる個別URL341bについては、個別SMSメッセージモデル34のURL文字入力欄34bに埋め込むことにより、図6又は図7の左側の部分のような個別SMSメッセージ341を完成させ、これをSMS配信サーバー40によって会員ごとにインターネットNW1を通じて配信する(ステップST13)。
【0046】
この後、会員ごとの携帯端末62からその個別のURL341bを指定し、個別メッセージ用のランディングページ351へのアクセス要求があれば、インターネットNW1を通じてデータベース31にアクセスし、指定されたURLのランディングページ351を要求元の携帯端末62にアクセスし、図8に示すように要求元の会員の携帯端末62に個別のランディングページ351を表示させ、アクセス履歴も取得する。このアクセス履歴はレコメンドメッセージ作成システム30にダウンロードされてデータベース31に保存される。このアクセス履歴データは顧客管理、メッセージ配信の有効性チェック等に利用できる。
【0047】
図9には個別SMSメッセージモデル34を例示し、また図10には個別ウェブページ用のランディングページモデル35を例示している。図9に示す個別SMSメッセージモデル34は、文字メッセージが主体であり、受信人である会員名を埋め込む空欄34a、個別ランディングページ用URLを埋め込む空欄34bなどを指定することができる。他方、各ランディングページ作成用としては、例えば図10に示すような商圏内の利用者を優待する文章もしくは画像を指定し、しばらく利用していない会員に対する文章や画像を任意で指定することができる。こうして個別のランディングページモデル35が作成される。発注管理システム20は、作成された送信対象会員ごとのSMSメッセージモデル34、ランディングページモデル35をレコメンドメッセージ作成システム30にアップロードする。
【0048】
レコメンドメッセージ作成システム30にて実行する個別SMSメッセージ341、個別ランディングページ用URL341b、ランディングページ351の作成処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。レコメンドメッセージ作成システム30は、受注管理システム20からアップロードされてくる、
・選出した会員それぞれの会員情報、
・配信スキーム、
・ランディングページモデル、
・SMSメッセージモデル
を受け入れる(ステップST101)。受け入れた会員データそれぞれの中に含まれる電話番号を用いて会員個別のランディングページ用URLを演算する(ステップST103)。また受け入れたランディングページモデル、SMSメッセージモデルのデータ、算出した個別URLデータを用いて個別SMSメッセージを完成させ、また個別ランディングページを完成される(ステップST105,ST107)。続いて、作成した個別ランディングページと個別URLとをリンクさせる(ステップST109)。また受け入れた配信スキームに基づき、当該電話番号にいつ配信するかの配信スケジュールを作成し、また個別SMSメッセージと配信スケジュールとを結びつける(ステップST111,ST113)。こうして完成させた個別SMSメッセージ、個別ランディングページ、個別SMSメッセージの配信スケジュールをデータベース31に保存する(ステップST115)。
【0049】
レコメンドメッセージ作成システム30が受注管理システム20から受け入れた全ての電話番号の会員データについてステップST103~ST115の処理を完了させる(ステップST117)。そして全てのデータについて処理が完了すれば、作成した個別SMSメッセージ群と各個別SMSメッセージごとの配信スケジュールをSMS配信サーバー40にアップロードする(ステップS119)。
【0050】
ここで、各人固有のURL341bを作成する処理手順を図12のフローチャートを用いて説明する。発注管理システム20からアップロードされてくる配信対象者ごとの電話番号を受信する(ステップST121)。そして各人の電話番号を用いて各人固有の一意のURL341bを作成する。一意のURL341bは、固定部分と8桁の一意のキーから構成される。URL341bにおける固定部分https://www.p-sms.com/rm/と8桁のキーを連結し、最終的に、https://www.p-sms.com/rm/********の形式とする(ステップST123~ST131)。
【0051】
8桁のキー部分の生成方法は次の通りである(ステップST123)。
1.phpのuniqid関数を使用して、一意のIDを取得する。
uniqid関数は、マイクロ秒単位の現在時刻に基づいた一意なIDを取得する。
2.上記1.で取得したIDを使い、phpのmd5関数でmd5ハッシュ値を計算する。
phpのmd5関数は、32文字の16進数からなるハッシュ値を返す。
3.上の2.で得られたハッシュ値を、phpのbase_convert関数で36を基数とした文字列に変換する。36を基数とするので、16進の数値が0~9およびa~zで表わされる文字列に変換されることになる。
4.上の3.で得られた文字列の先頭から8文字を切り出し、URL用の文字列とする。
【0052】
こうして算出したURLの文字列について、データベース31を検索する(ステップST125)。同じ文字列が既に登録されている場合は、ステップST123における1.の演算に戻り文字列を再生成し、同様の演算処理を繰り返す(ステップST127,ST129)。
【0053】
データベース31に登録されていない文字列が得られたなら、ここで得られた文字列を当該個人の一意のURL用の文字列として採用し、データベース31に各人別に登録する(ステップST131,ST133)。
【0054】
図13のフローチャートに示すように、SMS配信サーバー40では、アップロードされてきたスケジュールに則ってパーソナライズされた多数のSMSメッセージを配信し、それぞれのメッセージが該当する電話番号の携帯端末に配信する(ステップST31)。
【0055】
配信された個別SMSメッセージ341がいわゆるガラケー61、あるいはスマートフォン62で受信され、図1図2図6に示すようにそれらの画面に表示される。こうして表示された後に、会員各自が個別のURLのウェブページを閲覧することになる。以下では、「山田さん」がSMSメッセージ341の着信をスマートフォン62にて受信した場合の流れを説明する。
【0056】
山田さんはSMSメッセージ341の着信に気づいて自分のスマートフォン62にてSMSメッセージを開く(ステップST33)。山田さんが図7に示すようなSMSメッセージ341を開き、そこに表示されている自分固有のランディングページ用URL341bにタッチすると、インターネットNW1を通じてウェブサーバー上で当該URLbとハイパーリンクされているランディングページへアクセスし、図7の右側に示すようなパーソナルURLのランディングページ351をスマートフォン62に表示させる(ステップST35,ST37)。山田さんはこのウェブページの広告、告知情報を見れば、自分個人宛の宣伝と認識し、「では店に行こう」と、いわゆる宣伝に誘導されることになる。
【0057】
以上の実施の形態のシステムによる作業フローの全体を図14に示す。店側作業では、ランディングページ及びSMS本文の作成(伝えたい内容の指示)及び配信日時の指定する(ステップST41)。そして店側会員データ管理システム10よりダウンロードした送信対象電話番号リスト(会員データリスト25)をアップロードする(ステップST43)。
【0058】
システム側作業では、作成した内容と送信対象電話番号リストをもとにパーソナライズする(ステップST45)。そして送信対象電話番号と、電話番号ごとの送信内容(文字や画像)データをレコメンドメッセージ作成システム30に転送する(ステップST47)。
【0059】
そして上述したように、レコメンドメッセージ作成システム30ではパーソナライズされたランディングページ351を作成し、個別ランディング用URL341bを生成し、パーソナライズされたSMS本文に個別ランディング用URL341bを追加して個別のSMSメッセージ341を作成する。そしてランディングページ351はデータベース31に保存し、作成した個別SMSメッセージ341と配信スケジュールはSMS配信サーバー40にアップロードする。SMS配信サーバー40では、レコメンドメッセージ作成システム30からアップロードされてくる電話番号ごとに個別SMSメッセージをそれぞれの電話番号に指定されたスケジュールに基づいて配信することになる。
【0060】
以上のように、実施の形態のメッセージ作成システム、プログラム及び方法によれば、多数の会員に対して個々の登録情報に基づいて個別のURLを作成し、個人個人に適応した内容のレコメンドメッセージ、ウェブページを提供することができるので、ウェブページ提供サイトの店の情報、サービスをよく認識してもらうことができ、親近感を持たせることができて来店意欲をいっそう高めることができ、売り上げ向上にいっそう寄与できる。
【0061】
尚、宣伝広告、告知情報は例示であり、新規開店やリニューアルする店を紹介したり、キャンペーンや来店ポイント数を表示したりする等々により、山田さん個人用に用意されたウェブページであることをさらによく認識してもらうことで、親近感を持たせることができ、来店意欲をいっそう高めることができる。
【0062】
また、上記実施の形態では店側会員データ管理システム10の会員データリスト25には各会員の電話番号、氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報を例示したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。例えば、店側会員データシステム10には各会員の電話番号と、少なくとも氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報の中の1つ又は複数を含む会員情報を登録されているものとする。そして、送信対象の登録会員の氏名、性別、年齢、生年月日、郵便番号、住所、来店回数、来店履歴、来店ポイント数、接客担当、商品情報、アンケート情報の中の1つ又は複数の情報を活かし、ランディングページにて属性に応じた内容を指示することができ、電話番号を宛先とするレコメンドメッセージを作成し、配信するメッセージ作成システム、プログラム及び方法とすることができる。例えば、個別ランディングページ用URLのウェブページ内にて商圏範囲内をAの文章、商圏範囲外をBの文章として処理をしたり、何歳以上の方はAの画像、何歳以下の方はBの画像という年齢条件に対して処理をしたり、複数条件の組み合わせによる処理をすることができる。さらに個々の来店ポイント数について知らせる文章、「お客様の来店ポイント数は***です。」といった情報を含めておくこともでき、条件を基に処理をした内容にて会員の電話番号を宛先としてパーソナライズされたSMSメッセージを作成して配信することができる。
【0063】
さらに、図3に示した会員データ25については、本実施の形態のメッセージ作成システムを導入する店舗、企業の業種に応じて変化するものである。例示すれば、図15には、いずれの業種でも共通の登録項目を例示している。そして例えば、業種が自動車販売会社であれば図16に示すような項目を図15の共通の登録項目に追加することができる。業種がボディエステサロンであれば図15の共通の登録項目に加えて図17に示すような登録項目を追加することができる。さらに業種がフェイシャルエステサロンであれば図18に示すような登録項目を追加することができ、業種がパチンコ店であれば図19に示すような登録項目を追加することができる。
【0064】
またさらに、各人の電話番号を用いて各人固有の一意のURLを作成する演算処理方式についても、上記実施の形態のものは例示であり、これに限定されることはない。電話番号から一意のURLが生成できる演算処理方式であれば他のものを採用することもできる。
【0065】
以上のように本実施の形態のメッセージ作成システム、方法及びプログラムによれば、登録携帯電話番号と個々人の属性、例えば、年齢、性別、来店の頻度、嗜好といった来店時に取得した情報の1つもしくは複数とを組み合わせて、SMSメッセージ、個別のランディング用URLを利用して各人に個別の内容のメッセージやウェブページを作成し、該当電話番号に配信することによって効果的な広告宣伝、情報告知ができる。
【0066】
図16における「トヨタ」は第289068号などトヨタ自動車株式会社の登録商標である。図16における「日産」は第2043017号など日産自動車株式会社の登録商標である。図16における「クラウン」は第926786号などのトヨタ自動車株式会社の登録商標「CROWN」をカタカナ表記したものである。図16における「リーフ」は第5254396号など日産自動車株式会社の登録商標である。図19における「ジャグラー」は第4987492号など株式会社北電子の登録商標である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明のメッセージ作成システム、方法及びプログラムは、様々な業態やサービスの店舗企業に対してインターネットと携帯端末を利用して個別の内容の広告宣伝、情報告知を行い、効果的に再来店の誘客ができ、店舗及び企業の売り上げ増に貢献できる。
【符号の説明】
【0068】
10 店側会員データ管理システム
11 会員データベース
12 作業用端末
13 LAN
20 発注管理システム
21 データベース
25 会員データリスト
30 レコメンドメッセージ作成システム
31 データベース
301 会員データ受入れ部
302 個別URL作成処理部
302-1 個別URL演算部
302-2 個別ランディングページ作成部
302-3 ランディングページ・URLリンキング部
305 個別SMSメッセージ作成部
306 配信スケジュール作成部
307 個別SMSメッセージ・配信スケジュール結合部
308 アップロード処理部
309 データ保存部
341 個別SMSメッセージ
341b 個別ランディングページ用URL
351 個別ランディングページ
40 SMS配信サーバー
60 会員側携帯端末
61 ガラケー
62 スマートフォン
NW1 インターネット
【要約】
【課題】個別のランディングページ用URLを含む内容のSMSメッセージを作成して送信し、効果的な広告宣伝を行う。
【解決手段】本発明のメッセージ作成システム、方法及びプログラムでは、登録携帯電話番号と個々人の属性、例えば、年齢、性別、来店の頻度、嗜好といった来店時に取得した情報とを組み合わせてデータベースに登録し、個別の内容のランディングページを作成すると共にそれぞれにリンクする個別のランディングページ用URLを生成し、各人の電話番号を宛先とする個別のSMSメッセージに当該個別のランディングページ用URLを含ませたものを生成し、各人個別の電話番号宛てに当該個別のSMSメッセージを配信することで、SMSメッセージに含ませた個別のランディングページ用URLを利用して会員各人に個別の内容のランディングページを見せることで広告宣伝、情報告知を効果的に行う。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19