(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】パネル部材、フード、フード付き作業台
(51)【国際特許分類】
B01L 1/00 20060101AFI20230116BHJP
F16B 12/02 20060101ALI20230116BHJP
E04B 2/72 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
B01L1/00 A
F16B12/02 E
E04B2/72 H
(21)【出願番号】P 2018054422
(22)【出願日】2018-03-22
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】吉田 龍介
(72)【発明者】
【氏名】巴 大輔
【審査官】塩谷 領大
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-138106(JP,A)
【文献】特開平09-013553(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0075757(US,A1)
【文献】特開2007-014830(JP,A)
【文献】特開2008-119116(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01L 1/00-99/00
A47B 1/00-41/06
A47B 96/04
E04B 2/72- 2/82
F16B 12/00-12/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付面との間に、前記取付面に平行な方向のうちパネル厚さ方向の第一側に開口する空間を画成する横材を備えるパネル体と、
前記空間に配置され、前記パネル体を前記取付面に締結固定される固定部材と、
前記パネル厚さ方向における第一側から前記パネル体に着脱可能に設けられ、前記空間を閉塞するカバー部材と、を備えるパネル部材。
【請求項2】
前記カバー部材は、前記固定部材を前記第一側から覆う請求項1に記載のパネル部材。
【請求項3】
前記パネル体に対する前記カバー部材の前記パネル厚さ方向での位置を位置決めする位置決め部材をさらに備え
、
前記位置決め部材は、前記固定部材と一体に設けられている請求項2に記載のパネル部材。
【請求項4】
作業台の天板上に設置されるフードであって、
下方に開口したフード本体を備え、
前記フード本体の少なくとも一部に、請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載のパネル部材を備えるフード。
【請求項5】
請求項
4に記載のフードを備えるフード付き作業台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル部材、フード、フード付き作業台に関する。
【背景技術】
【0002】
実験、研究等の作業を行う際に、周囲の環境や作業者にとって有害であったり不快感を与えられたりするガスや臭いが発生する場合がある。このような場合、例えば特許文献1,2等に示されるようなドラフトチャンバーやヒュームフード、卓上フード(以下、これらをフードと称する)が用いられている。フードは、作業を行う作業台上に設置され、フードの内側に形成される作業空間内の雰囲気を吸引することで、ガスや臭いがフードの周囲に漏出するのを抑える。
【0003】
上記のようなフードの前面、後面、側面、上面の各面は、ガラス等からなるパネルと、パネルの外周部を支持するフレームと、を備えている。このようなフードを天板の作業面上に設置するには、フレームの下端部を、天板の作業面に取付金具等を用いて固定するのが一般的である。取付金具としては、天板の作業面に沿う第一面と、第一面に直交して上方に向かって延び、フレームに沿う第二面とを有した、L字状のものが多用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第3553355号公報
【文献】特許第6037785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、L字状の取付金具を用いた場合、取付金具の第一面が、フードの各面のフレームの下端部から、フード内の作業空間側に突出することとなる。すると、作業空間に突出した取付金具によって、フードの美観が損なわれる。また、作業空間に突出した取付金具により、天板の作業面上で利用できる有効エリアが狭まったり、作業面上で用いる物品や作業者の手が取付金具に引っ掛かったりする等して、作業性が損なわれる場合もある。
【0006】
本発明は、美観が損なわれるのを抑えるとともに、作業空間内における作業性が損なわれるのを抑えることができるパネル部材、フード、フード付き作業台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るパネル部材は、取付面との間に、前記取付面に平行な方向のうちパネル厚さ方向の第一側に開口する空間を画成する横材を備えるパネル体と、前記空間に配置され、前記パネル体を前記取付面に締結固定される固定部材と、前記パネル厚さ方向における第一側から前記パネル体に着脱可能に設けられ、前記空間を閉塞するカバー部材と、を備える。
また、本発明の一態様に係るパネル部材において、前記カバー部材は、前記固定部材を前記第一側から覆っていてもよい。
【0008】
本態様によれば、空間内に固定部材を配置することで、パネル部材の第一側に固定部材が突出するのを抑えることができる。これにより、パネル部材の美観が損なわれるのを抑えることができる。また、取付面上での有効エリアが狭まったり、取付面上で用いる物品や作業者の手が固定部材に引っ掛かったりする等して、作業性が損なわれるのを抑えることができる。
また、カバー部材によって固定部材を第一側から覆うことができるので、固定部材が空間外に露呈するのを抑えることができる。
【0010】
本発明の一態様に係るパネル部材において、前記パネル体に対する前記カバー部材の前記パネル厚さ方向での位置を位置決めする位置決め部材をさらに備えてもよい。
この構成によれば、パネル厚さ方向において、カバー部材を容易かつ確実に位置決めすることができる。
【0011】
本発明の一態様に係るパネル部材において、前記位置決め部材は、前記固定部材と一体に設けられていてもよい。
この構成によれば、パネル部材を構成する部品点数を抑えることができる。
【0012】
本発明の一態様に係るパネル部材において、前記固定部材は、前記取付面に締結固定される第一固定部と、前記パネル体の側方に設けられて前記取付面の法線方向に延びる縦材に固定される第二固定部と、を一体に備えてもよい。
この構成によれば、パネル部材が固定部材を介して縦材に支持されるので、パネル部材を取付面に安定して固定できる。
【0013】
本発明の一態様に係るパネル部材において、前記横材は、前記取付面の法線方向で前記取付面に対向配置された対向部と、前記対向部から前記取付面に向けて延在して、前記空間を前記パネル厚さ方向の第二側から閉塞する閉塞部と、を一体で備えてもよい。
この構成によれば、パネル部材の第二側に、固定部材や着脱可能なカバー部材が露呈することがなく、美観を向上させることができる。
【0014】
本発明の一態様に係るパネル部材において、前記固定部材は、前記取付面に締結固定される第三固定部と、前記閉塞部に固定される第四固定部と、を一体に備えてもよい。
この構成によれば、取付面とパネル体の閉塞部とを、固定部材を介して強固に固定することができる。
【0015】
本発明の一態様に係るフードは、作業台の天板上に設置されるフードであって、下方に開口したフード本体を備え、前記フード本体の少なくとも一部に、上記態様のパネル部材を備える。
この構成によれば、美観及び作業性に優れたフードを提供できる。
【0016】
本発明の一態様に係るフード付き作業台は、上記態様に係るフードを備える。
この構成によれば、美観及び作業性に優れたフード付き作業台を提供できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様によれば、美観が損なわれるのを抑えるとともに、取付面上での作業性が損なわれるのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態に係るフード付き作業台の全体構成を示す斜視図である。
【
図2】上記フード付き作業台を
図1とは異なる角度から見た斜視図である。
【
図4】側部パネルの天板の作業面に対する固定構造を示す斜視図である。
【
図5】カバー部材を取り外した状態における側部パネルの天板の作業面に対する固定構造を示す斜視図である。
【
図7】空間をカバー部材で閉塞した状態を示す側壁部の部分斜視図である。
【
図8】側部パネルの天板の作業面に対する固定構造の変形例を示す斜視図である。
【
図9】側部パネルの天板の作業面に対する固定構造の他の変形例を示す斜視図である。
【
図10】側部パネルの天板の作業面に対する固定構造の他の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明によるパネル部材、フード、フード付き作業台を実施するための形態を説明する。しかし、本発明は本実施形態のみに限定されるものではない。
【0020】
[フード付き作業台]
図1は、本実施形態に係るフード付き作業台1の全体構成を示す斜視図である。
図2は、上記フード付き作業台を
図1とは異なる角度から見た斜視図である。
図1、
図2に示すように、フード付き作業台1は、天板12を有した作業台本体10と、作業台本体10の天板12に設けられたフード20と、を備えている。このようなフード付き作業台1は、例えば、実験、研究を行う施設の室内等に設置され、フード20の内側に形成される作業空間S1内の気体がフード20から室内に漏出するのを抑える。
【0021】
<作業台本体>
作業台本体10は、床面上に設置される下部構造部11と、下部構造部11上に設けられる天板12と、を備えている。天板12は、その上面に、水平面内に位置する作業面(取付面)12tを有する。
【0022】
<フード>
フード20は、下方に向けて開口する箱型に形成されている。フード20は、天板12上に組み付られることで、天板12の作業面12tとともに、略直方体状の作業空間S1を画成する。
【0023】
フード20は、水平方向の一方の側に開口する開口部21A、および水平方向において開口部21Aとは反対側に開口する開口部21Bを有する。
以下の説明において、開口部21Aが開口する方向を「前方」、開口部21Bが開口する方向を「後方」とし、開口部21Aと開口部21Bとを結ぶ方向を「前後方向」、水平面内において前後方向に直交する方向を「左右方向(パネル厚さ方向)」、前後方向および左右方向に直交する方向を「上下方向(法線方向)」と称することとする。図中において、矢印UPは上方を示し、矢印FRは前方を示し、矢印LHは左方を示している。
【0024】
フード20は、前方に位置し、開口部21Aを有する前壁部22と、後方に位置し、開口部21Bを有する後壁部23と、前壁部22および後壁部23に対し、左右方向両側に設けられた側壁部24と、上壁部25と、を備えている。
【0025】
前壁部22は、天板12の前端部12fに配置され、作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。前壁部22は、一対の支柱(縦材)31と、一対の支柱31の間に設けられた固定壁32および昇降扉33と、を備える。
【0026】
支柱31は、天板12の左右方向両側に設けられ、作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。
【0027】
固定壁32は、前壁部22の上半部に設けられている。固定壁32は、上下に間隔をあけて設けられ、それぞれ左右方向に延びて両端部が一対の支柱31に接続された上下の枠材32aと、上下の枠材32aの間に組み込まれたパネル32cと、を備えている。パネル32cは、金属、ガラス(例えば強化ガラス)、合成樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂)等から形成されている。パネル32cは、光透過性を有する材料から形成してもよい。
【0028】
昇降扉33は、一対の支柱31に設けられたガイド部31gに沿って、上下方向に昇降可能に設けられている。フード20では、昇降扉33を上方にスライドさせることで、昇降扉33の下端と天板12の作業面12tとの間に開口部21Aが形成される。昇降扉33は、上下の桟材33a,33bと、上下の桟材33a,33bの間に設けられたパネル33cと、を備えている。パネル33cは、光透過性を有したガラス(例えば、強化ガラス)、合成樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂)等から形成されている。
【0029】
後壁部23は、天板12の後端部に配置され、作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。これにより、後壁部23は、前壁部22に対し、前後方向に間隔をあけて対向配置されている。本実施形態において、後壁部23は、前壁部22と同様の構成を有している。すなわち、後壁部23は、一対の支柱31と、一対の支柱31の間に設けられた固定壁32および昇降扉33と、を備えている。後壁部23では、昇降扉33が上方にスライドすることで、昇降扉33の下端と天板12の作業面12tとの間に開口部21Bが形成される。
なお、後壁部23は、昇降扉33(開口部21B)を有さない構成としてもよい。
【0030】
側壁部24は、前壁部22の支柱31と、後壁部23の支柱31との間に設けられている。側壁部24は、天板12における左右両側の側端部12sに配置され、作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。
【0031】
図3は、側部パネル42の構成を示す斜視展開図である。
図1から
図3に示すように、側壁部24は、前後方向の中間部に配置された中間柱(縦材)41と、中間柱41の前後にそれぞれ設けられた側部パネル(パネル部材)42と、を備えている。
中間柱41は、天板12の作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。
【0032】
側部パネル42は、天板12の左右方向両側の側端部12sにそれぞれ配置されている。側部パネル42は、支柱31および中間柱41間を架け渡し、支柱31および中間柱41間を左右方向に仕切っている。側部パネル42の上部(後述する上部フレーム46)は、支柱31および中間柱41に連結されている。各側部パネル42は、パネル体42Pと、パネル体42Pを作業面12tに固定する固定部材60と、を備えている。パネル体42Pは、その外周部に設けられた矩形のフレーム43と、フレーム43の内側に設けられたパネル材44と、を備えている。
【0033】
図3に示すように、フレーム43は、上部フレーム46と、下部フレーム(横材)47と、一対の側部フレーム48と、を備えている。
【0034】
一対の側部フレーム48は、それぞれ、天板12の作業面12tから上方に向かって延びるよう立設されている。側部フレーム48は、支柱31または中間柱41に沿って設けられている。
【0035】
上部フレーム46は、側部パネル42の上端部に沿って、前後方向に延びている。上部フレーム46は、一対の側部フレーム48の上端部間に設けられている。
【0036】
下部フレーム47は、前後方向に延在して、一対の側部フレーム48の下端部同士を架け渡している。下部フレーム47は、例えば下方に開口するJ字状をなしている。具体的に、下部フレーム47は、作業面12tに上下方向で対向配置された対向部47aと、側部パネル42の一面42i側(第一側)において対向部47aから下方に延びる垂下片47bと、側部パネル42の他面42o側において対向部47aから下方に延びる閉塞部47cと、を有している。
【0037】
対向部47aは、作業面12tから所定寸法上方に配置され、前後方向に沿って作業面12tと平行に延在している。
垂下片47bは、閉塞部47cに対して上下方向の長さが短くなっている。
閉塞部47cは、作業面12tに上方から近接または当接する位置まで延在している。
【0038】
パネル材44は、金属、ガラス(例えば、強化ガラス)、合成樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂)等から形成されている。パネル材44は、光透過性を有する材料から形成してもよい。
【0039】
図2に示すように、上壁部25は、前後方向の両側に設けられた梁材51と、前後の梁材51の中間部に設けられた中間梁52と、上部パネル53と、排出口54と、を備えている。
【0040】
各梁材51は、左右方向に沿って延び、その両端部が、前壁部22および後壁部23の左右方向両側に位置する一対の支柱31の上端部に連結されている。中間梁52は、前後の梁材51に対し、前後方向の中間部に配置されている。本実施形態において、中間梁52は、前後方向に間隔をあけて2本設けられている。各中間梁52は、左右方向に沿って延び、その両端部が、側壁部24の上部フレーム46に連結されている。
【0041】
上部パネル53は、前後方向で互いに隣り合う梁材51と中間梁52との間、および前後方向で互いに隣り合う中間梁52同士の間に、それぞれ設けられている。上部パネル53は、金属、ガラス(例えば、強化ガラス)、合成樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂)等から形成されている。上部パネル53は、光透過性を有する材料から形成してもよい。
【0042】
排出口54は、上壁部25の前後方向の中間部に位置する上部パネル53に設けられている。排出口54は、上壁部25を上下方向に貫通し、フード20内の作業空間S1とフード20外とを連通している。この排出口54には、筒状の排気ダクト(図示無し)が接続される。排気ダクトは、排出ファン(図示無し)に接続され、作業空間S1内から吸い出した気体を外部に排出する。
【0043】
このようなフード付き作業台1は、天板12の作業面12t上で各種の実験や研究等のための作業を行う際に、排気ファン(図示無し)を作動させる。すると、排出口54を通して作業空間S1内の気体が吸い出され、作業空間S1内の圧力が、フード付き作業台1が設置された室内の空間S2の雰囲気の圧力よりも低くなる。このように、作業空間S1内を負圧とすることで、作業空間S1内の気体が、室内の空間S2に漏出するのを抑える。
なお、作業空間S1の内部に作業者がアクセスする場合には、前壁部22や後壁部23の昇降扉33を上昇させて開口部21Aや21Bを開く。このとき、不図示の制御装置によって、昇降扉33の昇降動作や作業空間S1内の圧力を検出し、排気ファン(図示無し)による気体の吸引量の調整を行い、作業空間S1内の圧力を適切に制御する。
【0044】
[側部パネル42の固定構造]
次に、上記側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造について説明する。
図4は、側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造を示す分解斜視図である。
図5は、カバー部材70を取り外した状態における側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造を示す斜視図である。
図4、
図5に示すように、上述した下部フレーム47は、作業面12t、中間柱41および支柱31とともに、側部パネル42の一面42i側に開口する空間50Sを形成する。すなわち、空間50Sは、下部フレーム47の対向部47aにより上方が閉塞され、閉塞部47cにより側部パネル42の他面42o側が閉塞され、作業面12tにより下方が閉塞され、支柱31により前方が閉塞され、中間柱41により後方が閉塞されている。これにより、側部パネル42は、空間50Sが開口する一面42i側がフード本体20Aの内部側に臨むよう設けられている。
【0045】
上述した固定部材60は、空間50S内に配置されている。固定部材60は、空間50S内で、前後方向両側の支柱31または中間柱41に沿う位置にそれぞれ配置されている。
【0046】
図6は、
図5の拡大図である。
図6に示すように、各固定部材60は、ベース板部(第一固定部)62と、連結板部(第二固定部)63と、位置決め部材67と、を一体に備える。
【0047】
ベース板部62は、作業面12tに沿って延びる平面視矩形の板状で、ボルト挿通孔62hが形成されている。ベース板部62は、各ボルト挿通孔62hに挿通させたボルト65によって、作業面12tに固定される。
【0048】
連結板部63は、ベース板部62の一辺から上方に延びる板状で、ボルト挿通孔63h(
図5参照)が複数形成されている。連結板部63は、支柱31または中間柱41に沿うよう配置される。連結板部63は、各ボルト挿通孔63h(
図5参照)に挿通させたボルト66によって、支柱31または中間柱41に固定される。これにより、支柱31および中間柱41の下端部は、それぞれ、固定部材60によって作業面12tに締結固定されている。
【0049】
このようにして支柱31または中間柱41に固定された連結板部63上には、下部フレーム47(対向部47a)が載置される。この場合、下部フレーム47は、連結板部63を、垂下片47bと閉塞部47cとの間に左右方向で挟み込むことで、左右方向への移動が拘束されている。下部フレーム47の両端部には、側部フレーム48の下端部が、下方から上方に向かって延びるボルト(図示無し)によって締結固定されている。
【0050】
位置決め部材67は、連結板部63において側部パネル42の一面42i側の端部63iから、前後方向に沿って空間50Sの中間部側に突出して形成されている。このようにして、位置決め部材67は、固定部材60と一体に設けられている。この位置決め部材67は、後述するカバー部材70における左右方向の外側(側部パネル42の一面42i側から他面42o側に向かう方向)への移動を規制する。なお、位置決め部材67は、固定部材60は別体で設けられていてもよい。
【0051】
図5に示すように、側部パネル42には、空間50S内に、ボルト受け材69が設けられている。ボルト受け材69は、閉塞部47cに固定されたベース部69aと、ベース部69aから側部パネル42の一面42i側に延出する延出部69bと、を備えている。ベース部60aには、後述するボルト71が締結される雌ネジ孔(図示無し)が形成されている。延出部69bは、二本一対で、その先端部に、カバー部材70が突き当たる受け面69cが一体に形成されている。
【0052】
図7は、空間50Sをカバー部材70で閉塞した状態を示す側壁部24の部分斜視図である。
図4、
図7に示すように、側部パネル42は、空間50Sを閉塞するカバー部材70をさらに備える。カバー部材70は、板状に形成されている。カバー部材70は、側部パネル42の一面42i側から空間50Sを閉塞する。カバー部材70は、ボルト挿通孔70hを複数有している。また、カバー部材70の上辺には、空間50S側に突出し、下部フレーム47の下面に沿う突出片72が形成されている。
カバー部材70は、固定部材60の位置決め部材67およびボルト受け材69の受け面69cに突き当てた状態で、各ボルト挿通孔70hにボルト71を挿通させ、ボルト受け材69に形成された雌ネジ孔(図示無し)に締結することで、空間50Sを閉塞する。さらに、カバー部材70の突出片72は、下部フレーム47の下面に沿い、図示しないボルト等で下部フレーム47に固定される。
【0053】
本実施形態では、側部パネル42が、作業面12tとの間に空間50Sを画成する下部フレーム47を有するパネル体42Pと、空間50Sに配置され、パネル体42Pを作業面12tに固定する固定部材60と、を備える構成とした。
このような構成によれば、空間50S内に固定部材60を配置することで、側部パネル42の一面42i側から固定部材60が突出するのを抑えることができる。これにより、側部パネル42の美観が損なわれるのを抑えることができる。また、天板12の作業面12t上で利用できる有効エリアが狭まったり、作業面12t上で用いる物品や作業者の手が固定部材60に引っ掛かったりする等して、作業性が損なわれるのを抑えることができる。
【0054】
本実施形態では、側部パネル42の一面42i側からパネル体42Pに着脱可能に設けられ、空間50Sを閉塞するカバー部材70をさらに備える構成とした。
このような構成によれば、カバー部材70によって固定部材60を覆うことができるので、固定部材60が空間50S外に露呈するのを抑えることができる。
【0055】
本実施形態では、パネル体42Pに対するカバー部材70の左右方向の位置を位置決めする位置決め部材67をさらに備える構成とした。
このような構成によれば、左右方向において、カバー部材70を容易かつ確実に位置決めすることができる。
【0056】
本実施形態では、位置決め部材67は、固定部材60と一体に設けられている構成とした。
このような構成によれば、側部パネル42を構成する部品点数を抑えることができる。
【0057】
本実施形態では、固定部材60は、作業面12tに固定されるベース板部62と、側部パネル42の側方に設けられる支柱31または中間柱41に固定される連結板部63と、を一体に有する構成とした。
このような構成によれば、側部パネル42が固定部材60を介して支柱31または中間柱41に支持されるので、側部パネル42を作業面12tに安定して固定できる。
【0058】
本実施形態では、下部フレーム47が、対向部47aと、閉塞部47cと、を一体で有している構成とした。
このような構成によれば、側部パネル42の他面42o側に、固定部材60や着脱可能なカバー部材70が露呈することがなく、美観を向上させることができる。
【0059】
本実施形態のフード20は、フード本体20Aの一部に上述した側部パネル42を備えているため、美観及び作業性に優れたフード20を提供できる。
【0060】
本実施形態では、フード20を構成する側部パネル42において、側部パネル42の他面42o側に、空間50Sの他面42o側を閉塞する閉塞部47cが設けられている構成とした。
このような構成によれば、フード本体20Aの外部側に臨む側に閉塞部47cが設けられることで、フード20の美観を向上させるとともに、フード本体20Aの作業空間S1に外部の雰囲気が侵入するのを抑えることができる。
【0061】
本実施形態のフード付き作業台1は、上述したフード20を備えているため、美観及び作業性に優れたフード付き作業台1を提供できる。
【0062】
なお、上述した実施形態では、パネル体42Pが固定部材60上に載置されることで、作業面12tと下部フレーム47との間に空間50Sを画成した上で、パネル体42Pが作業面12tに固定される構成について説明したが、この構成のみに限られない。パネル体42Pは、固定部材60に締結等されていてもよい。
上述した実施形態では、パネル体42Pが支柱31または中間柱41にも固定されている構成について説明したが、この構成のみに限られない。パネル体42Pは、少なくとも固定部材60を介して作業面12tに固定されていればよい。
【0063】
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、側部パネル42の左右方向両側に配置した固定部材60によって、一対の側部フレーム48の下端部を作業面12tに固定するようにしたが、これに限らない。
図8は、側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造の変形例を示す斜視図である。
例えば、
図8に示すような固定部材60Bを用いてもよい。この固定部材60Bは、作業面12tに固定されるベース板部(第三固定部)62Bと、閉塞部47cに固定される外面側連結板部(第四固定部)64と、を一体に有する。固定部材60Bは、ベース板部62Bに形成されたボルト挿通孔62gを通して作業面12tに締結されるボルト65Bと、外面側連結板部64に形成されたボルト挿通孔64hを通して閉塞部47cに締結されるボルト66Bと、によって固定されている。
また、カバー部材70は、固定部材60の位置決め部材67に形成した雌ネジ部67nに、ビス73によって締結固定するようにしてもよい。
【0064】
本実施形態では、固定部材60Bは、作業面12tに固定されるベース板部62Bと、閉塞部47cに固定される外面側連結板部64と、を一体に有する構成とした。
このような構成によれば、作業面12tと側部パネル42の閉塞部47cとを、固定部材60Bを介して固定し、側部パネル42を強固に設置することができる。
【0065】
図9は、側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造の他の変形例を示す斜視図である。
図9に示すように、固定部材60Bのベース板部62Bを作業面12tに締結させるボルト65Bは、下部フレーム47に形成した貫通孔47hに挿通させ、ベース板部62Bに形成されたボルト挿通孔62gを通して作業面12tに締結させるようにしてもよい。
【0066】
上述した実施形態では、固定部材60を、側部パネル42の側方に設けられた支柱31または中間柱41に固定するようにしたが、これに限らない。
図10は、側部パネル42の天板12の作業面12tに対する固定構造の他の変形例を示す斜視図である。
図10に示すように、側部パネル42の他面42o側に設けられた閉塞部47cの下端から一面42i側に延びて作業面12tに沿うベース板(固定部材)80を設け、このベース板80に形成されたボルト挿通孔80hを通し、ボルト65Cを作業面12tに締結するようにしてもよい。
【0067】
上述した実施形態では、本発明に係るパネル部材として、側壁部24の側部パネル42を例にして説明したが、この構成のみに限られない。例えば前壁部22や後壁部23、上壁部25にパネル部材を採用してもよい。
【0068】
上述した実施形態では、側部パネル42をフード付き作業台1(フード20)の一部に用いる構成について説明したが、この構成のみに限られない。本発明に係るパネル部材は、例えば執務空間を仕切る仕切部材(パーティション)や、デスク装置の脚や幕板等に採用してもよい。
【0069】
上述した実施形態では、天板12にフード20が設置された構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば床面にフード20が設置される構成であってもよい。
【0070】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 フード付き作業台
10 作業台本体
12 天板
12t 作業面(取付面)
20 フード
20A フード本体
31 支柱(縦材)
41 中間柱(縦材)
42 側部パネル(パネル部材)
42P パネル体
47 下部フレーム(横材)
47c 閉塞部
50S 空間
60 固定部材(固定部材)
60B 固定部材(固定部材)
62 ベース板部(第一固定部)
62B ベース板部(第三固定部)
63 連結板部(第二固定部)
64 外面側連結板部(第四固定部)
67 位置決め部材
70 カバー部材
80 ベース板(固定部材)