(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】使い捨ておむつ
(51)【国際特許分類】
A61F 13/56 20060101AFI20230116BHJP
A61F 13/15 20060101ALI20230116BHJP
A61F 13/514 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
A61F13/56 210
A61F13/15 355A
A61F13/514 321
(21)【出願番号】P 2019105374
(22)【出願日】2019-06-05
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000110044
【氏名又は名称】株式会社リブドゥコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002837
【氏名又は名称】弁理士法人アスフィ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中岡 健次
(72)【発明者】
【氏名】高橋 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】池内 昌俊
【審査官】原田 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-263010(JP,A)
【文献】特開平08-283685(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/56
A61F 13/514
A61F 13/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向と幅方向を有し、おむつ本体の幅方向の両側に止着テープが取り付けられた使い捨ておむつであって、
前記おむつ本体は、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収体とを有し、前記トップシートの幅方向の両側に、前記トップシートよりも幅方向の外方に延在するサイドシートが接合され、
前記バックシートは、幅方向の両側部とこれらの間の中央部を有し、前記両側部の肌面側に、蛍光剤を含有し紫外線吸収剤を含有しない第1接着部が設けられ、前記中央部の肌面側に、紫外線吸収剤を含有する第2接着部が設けられ、
前記第1接着部は長手方向に延在して設けられ、前記バックシートの両側部が前記サイドシートに前記第1接着部で接合されているとともに、前記止着テープが前記バックシートの両側部に前記第1接着部で固定されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記吸収体は、前記中央部と重なり、前記両側部と重ならずに設けられている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記おむつ本体は幅方向の両側に切欠き部を有し、前記切欠き部によって前記両側部が長手方向に分断されている請求項1または2に記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記バックシートは、不織布層と、前記不織布層の肌面側に積層されたフィルム層とを有し、前記フィルム層が前記不織布層よりも幅狭に形成され、
前記中央部は前記不織布層と前記フィルム層を有し、前記両側部は前記不織布層を有し前記フィルム層を有しない請求項1~3のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記第1接着部は、長手方向に延在し、幅方向に並んで複数設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項6】
前記第1接着部は、前記第2接着部よりも高密度に設けられている請求項1~5のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
【請求項7】
前記止着テープの肌面側に、紫外線吸収剤を含有する第3接着部が設けられ、
前記止着テープは、前記サイドシートに、前記第3接着部で固定されている請求項1~6のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープタイプの使い捨ておむつに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、止着テープを備えた使い捨ておむつが広く知られている。例えば、特許文献1にはそのような使い捨ておむつが開示されており、止着テープのテープ基材がバックシートに長手方向に沿って略筋状に設けられた接着剤塗布部によって固定された使い捨ておむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された使い捨ておむつは、一または複数の接着剤吐出口を備えた塗工機を用いて、長手方向に沿って接着剤をバックシートに塗布することにより形成することができ、そこに止着テープを載せることにより、止着テープをバックシートに固定することができる。このように使い捨ておむつが製造される場合、接着剤をバックシートの適切な位置に塗布すること、また止着テープを接着剤が塗布された箇所に適切に配置することが、製造上の一つの重要なポイントとなる。しかし、接着剤は通常透明であり、目視で接着剤の塗布箇所を確認したり、接着剤が塗布された箇所と止着テープの位置関係を確認することは難しい。特に使い捨ておむつの製造ラインでは、製造過程の使い捨ておむつが高速で搬送されているため、画像解析技術を用いたとしても、それらを確認することは難しい。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、止着テープを備えた使い捨ておむつであって、製造の際に、止着テープを固定するための接着剤が所望の箇所に塗布されたか判別することができるとともに、当該接着剤が塗布された箇所と止着テープの位置関係を容易に判別することができる使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決することができた本発明の使い捨ておむつとは、長手方向と幅方向を有し、おむつ本体の幅方向の両側に止着テープが取り付けられた使い捨ておむつであって;おむつ本体は、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収体とを有し、トップシートの幅方向の両側に、トップシートよりも幅方向の外方に延在するサイドシートが接合され;バックシートは、幅方向の両側部とこれらの間の中央部を有し、両側部の肌面側に、蛍光剤を含有し紫外線吸収剤を含有しない第1接着部が設けられ、中央部の肌面側に、紫外線吸収剤を含有する第2接着部が設けられ;第1接着部は長手方向に延在して設けられ、バックシートの両側部がサイドシートに第1接着部で接合されているとともに、止着テープがバックシートの両側部に第1接着部で固定されているところに特徴を有する。
【0007】
本発明の使い捨ておむつは、バックシートの幅方向の両側部に形成される第1接着部が蛍光剤を含有し紫外線吸収剤を含有しないことにより、紫外線照射により蛍光発光するものとなる。一方、バックシートの幅方向の中央部に形成される第2接着部は、紫外線吸収剤を含有することにより、紫外線を照射しても紫外線吸収剤によって紫外線のエネルギーが吸収され、蛍光発光しないか、蛍光発光するとしても第1接着部よりも弱く発光するものとなる。そのため、使い捨ておむつの製造の際に紫外線を照射すると、第1接着部が強く蛍光発光し、第1接着部の形成箇所や止着テープの設置位置を容易に判別することができる。そのため、使い捨ておむつの生産効率を高めることができる。
【0008】
吸収体は、中央部と重なり、両側部と重ならずに設けられていることが好ましい。このように吸収体が設けられれば、使い捨ておむつの製造の際、紫外線を照射することにより、吸収体が第1接着部と重ならないように配置されているか検知することができる。これにより、吸収体がバックシート上の適切な位置に配置されたか、容易に判別することができる。
【0009】
おむつ本体は幅方向の両側に切欠き部を有し、切欠き部によって両側部が長手方向に分断されていてもよい。このように形成されたおむつ本体は、長方形に形成されたおむつ本体の前駆体に接着剤を塗布して第1接着部を形成した後、おむつ本体の前駆体の幅方向の両側に切欠き部を形成することにより、製造することができる。この際、切欠き部を形成する箇所に接着剤を塗布しないようにすることで、第1接着部を形成するための接着剤使用量を低減することができる。第1接着部は、蛍光剤を含有し紫外線吸収剤を含有しないため、紫外線を照射することで、第1接着部を形成する接着剤を切欠き部が形成される以外の箇所に適切に塗布されたか確認することができる。
【0010】
バックシートは、不織布層と、不織布層の肌面側に積層されたフィルム層とを有し、フィルム層が不織布層よりも幅狭に形成され、中央部は不織布層とフィルム層を有し、両側部は不織布層を有しフィルム層を有しないことが好ましい。このようにバックシートを構成することにより、止着テープをバックシートに対してより強固に固定することができる。またバックシートは、フィルム層の非肌面側に不織布層が積層されて構成されるため、バックシートの非肌面側の手触りが良好になるとともに、フィルム層によって、バックシートの防漏性能を高めることもできる。
【0011】
第1接着部は、長手方向に延在し、幅方向に並んで複数設けられていることが好ましい。このように第1接着部が設けられることにより、止着テープを幅方向に強く引っ張っても、止着テープとバックシートとの接着が一度に外れにくくなり、止着テープのおむつ本体への接合が維持されやすくなる。また、第1接着部が幅方向に間欠的に設けられることにより、止着テープが接着された部分でおむつ本体の柔軟性が確保され、おむつの取り扱い性や着用感が向上する。
【0012】
第1接着部は、第2接着部よりも高密度に設けられていることが好ましい。これにより、止着テープがおむつ本体から剥離しにくくなるとともに、バックシートの柔軟性を高めることができる。
【0013】
止着テープの肌面側には紫外線吸収剤を含有する第3接着部が設けられ、止着テープは、サイドシートに、第3接着部で固定されていることが好ましい。これにより、止着テープをおむつ本体により強固に接合することができる。この際、第3接着部は紫外線吸収剤を含有していれば、紫外線照射によって、第1接着部の形成箇所や止着テープの設置位置を容易に判別することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の使い捨ておむつは、製造の際に紫外線を照射すると、バックシートの幅方向の両側部に形成された第1接着部が強く蛍光発光するため、第1接着部の形成箇所や止着テープの設置位置を容易に判別することができる。そのため、第1接着部が適切に形成され、また止着テープがバックシート上に適切に配置されたか容易に判別することができ、使い捨ておむつの生産効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の使い捨ておむつの一例を表し、使い捨ておむつをトップシート側から見た平面図を表す。
【
図2】
図1に示した使い捨ておむつのII-II断面図を表す。
【
図3】
図1に示した使い捨ておむつのIII-III断面図を表す。
【
図4】
図1に示した使い捨ておむつの製造例を表し、第1接着部と第2接着部が形成されたバックシート上へ止着テープを配置した状態を表す。
【
図5】本発明の使い捨ておむつの他の一例を表し、使い捨ておむつをトップシート側から見た平面図を表す。
【
図6】
図5に示した使い捨ておむつのVI-VI断面図を表す。
【
図7】
図5に示した使い捨ておむつのVII-VII断面図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の使い捨ておむつについて、図面を参照して説明する。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1~
図4には、本発明の使い捨ておむつの一例を示した。
図1は使い捨ておむつをトップシート側から見た平面図を表し、
図2は
図1に示した使い捨ておむつのII-II断面図を表し、
図3は
図1に示した使い捨ておむつのIII-III断面図を表し、
図4は
図1に示した使い捨ておむつの製造例を表し、接着剤が塗布されたバックシート上へ止着テープを配置した状態を表す。本願の図では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。なお
図1では、図面の上側がおむつの前側に相当し、図面の下側がおむつの後側に相当する。
【0017】
使い捨ておむつ1(1A)は、おむつ本体2と、おむつ本体2の幅方向xの両側に取り付けられた止着テープ21とを有する。おむつ本体2は、前側部と後側部とこれらの間に位置する股部とを有し、止着テープ21がおむつ本体2の後側部の両側に取り付けられている。使い捨ておむつ1は、着用の際、前側部を着用者の腹部に、股部を着用者の股間部に、後側部を着用者の背部に当て、止着テープ21をおむつ本体2の前側部に止着することで、パンツ形状に形成して使用する。
【0018】
使い捨ておむつ1は、長手方向yと幅方向xを有する。長手方向yとは、使い捨ておむつを着用した際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。幅方向xとは、使い捨ておむつと同一面上にあり長手方向yと直交する方向を意味し、使い捨ておむつを着用した際の着用者の左右方向に相当する。また本発明において、使い捨ておむつの肌面側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、使い捨ておむつの非肌面側とは、使い捨ておむつを着用した際の着用者とは反対に向く側を意味する。
【0019】
おむつ本体2は、トップシート3と、バックシート4と、これらの間に配された吸収体7とを有する。トップシート3は、使い捨ておむつを着用した際に着用者側に位置するシートである。バックシート4は、使い捨ておむつを着用した際に着用者とは反対側、すなわち非肌面側に位置するシートである。着用者から排泄された尿等は、トップシート3を透過して吸収体7に収容される。バックシート3は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。おむつ本体2の形状は適宜決定すればよく、例えば、略長方形、略砂時計形、略羽子板形等が挙げられる。
【0020】
トップシート3は液透過性であることが好ましく、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等から構成することができる。また、トップシート3として、織布、編布、有孔樹脂フィルム等を用いてもよい。
【0021】
バックシート4は液不透過性であることが好ましく、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、樹脂フィルム等から構成することができる。バックシート4としては、不織布とフィルムとの積層体を用いてもよい。
【0022】
吸収体7は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収体7としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは当該成形体を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等の被覆シートで覆ったものを用いることができる。吸収性材料としては、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
【0023】
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収体は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
【0024】
吸収体7の形状(平面形状)は特に限定されない。吸収体7(あるいは吸収体7を構成する成形体)の形状は適宜決定すればよく、例えば、略長方形、略砂時計形、略羽子板形等が挙げられる。なお、吸収体7が着用者の大腿部に挟まれて幅方向に圧迫されても歪みにくくする点から、吸収体7を構成する成形体は略砂時計形に形成されていることが好ましい。
【0025】
おむつ本体2には、トップシート3の幅方向xの両側に、トップシート3よりも幅方向xの外方に延在するサイドシート8が接合していることが好ましい。サイドシート8は液不透過性であることが好ましく、バックシート4に使用可能なシート材料から構成することができる。
【0026】
サイドシート8は、トップシート3の幅方向xの両側に、立ち上がりフラップ9を形成することが好ましい。この場合、サイドシート8には、トップシート3との接合部34よりも幅方向xの内方部分に長手方向yに延びる起立用弾性部材10が設けられることが好ましく、起立用弾性部材10の収縮力によってサイドシート8の内方端が立ち上げられて、立ち上がりフラップ9を形成することができる。立ち上がりフラップ9を設けることにより、尿等の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップ9は長手方向yの端部の内面がトップシート3上に接合されてもよく、これにより、おむつを着用の際に立ち上がりフラップ9が着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。
【0027】
上記説明した各シートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。各シートの目付(単位面積あたりの質量)は、10g/m2以上が好ましく、12g/m2以上がより好ましく、また40g/m2以下が好ましく、30g/m2以下がより好ましい。
【0028】
止着テープ21は、テープ基材22と、テープ基材22に設けられた留め具23とから構成されている。止着テープ21は、テープ基材22の一方側に形成され、留め具23が設けられたつまみ部24と、テープ基材22の他方側に形成され、おむつ本体2に固定される固定部25とを有する(
図3を参照)。止着テープ21には、つまみ部24におけるテープ基材22の一方の面に留め具23が設けられる。
【0029】
固定部25はおむつ本体2に取り付けられる部分であり、固定部25は接着剤によりおむつ本体2に固定される。止着テープ21は、バックシート4とサイドシート8の間に挟まれて設けられ、バックシート4とサイドシート8の間に挟まれた部分を固定部25と称する。また、それより幅方向xの外方部分をつまみ部24と称する。
【0030】
テープ基材22は、不織布、織布、編布、樹脂フィルム、あるいはこれらの積層体等から構成することができる。なお、テープ基材22とバックシート4等との接着性を高める点から、テープ基材22は、織布、編布、または不織布から構成されることが好ましく、不織布から構成されることがより好ましい。
【0031】
テープ基材22を不織布から構成する場合、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることができるが、テープ基材22としては、スパンボンド不織布またはSMS不織布を用いることが好ましく、スパンボンド不織布を用いることがより好ましい。このような不織布を用いれば、テープ基材22の強度を高めやすくなる。また、テープ基材22に用いられる不織布は、エンボス加工されていることが好ましく、これによりテープ基材22に剛性が付与され、止着テープ21の取り扱い性が向上する。
【0032】
テープ基材22の目付は、50g/m2以上が好ましく、55g/m2以上がより好ましく、また100g/m2以下が好ましく、85g/m2以下がより好ましい。テープ基材22の目付が50g/m2以上であれば、テープ基材22が十分な強度を有するようになる。テープ基材22の目付が100g/m2以下であれば、テープ基材22が厚くなりすぎず、止着テープ21の取り扱い性が向上する。
【0033】
留め具23としては、面ファスナーや粘着テープを用いることができる。面ファスナーとしては、フック・ループ・ファスナーのフック部材やループ部材を用いることができる。留め具23として面ファスナーのフック部材を用いる場合は、おむつ本体2の前側部の非肌面側に面ファスナーのループ部材を止着対応部11として設けたり、あるいは、おむつ本体2の前側部の非肌面側をループ部材として機能する材料(例えば、不織布、織布、編布等)で構成してもよい。留め具23として粘着テープを用いる場合は、止着対応部11として、おむつ本体2の前側部の非肌面側に樹脂フィルムを設けたり、おむつ本体2の前側部の非肌面側を樹脂フィルムで構成すればよい。
【0034】
止着テープ21は、バックシート4の両側部4Sに接着剤により固定される。具体的には、
図3および
図4に示すように、バックシート4は、幅方向xの両側部4Sとこれらの間の中央部4Cを有し、両側部4Sの肌面側に第1接着部31が設けられ、止着テープ21がバックシート4の両側部4Sに第1接着部31で固定される。第1接着部31は長手方向yに延在して設けられ、第1接着部31で止着テープ21がバックシート4の両側部4Sで固定されているとともに、バックシート4の両側部4Sがサイドシート8に接合されている。すなわち、第1接着部31の一部はバックシート4の両側部4Sと止着テープ21とを接合し、他部はバックシート4の両側部4Sとサイドシート8とを接合している。
【0035】
バックシート4の中央部4Cの肌面側には第2接着部32が設けられ、第2接着部32はバックシート4の中央部4Cと吸収体7とを接合する。第2接着部32は、バックシート4の中央部4Cとトップシート3および/またはサイドシート8とを接合するものであってもよい。なお、止着テープ21は、第2接着部32でバックシート4には固定されない。
【0036】
バックシート4の両側部4Sと中央部4Cとは、長手方向yに延びる境界線によって区分される。両側部4Sと中央部4Cとの境界線はおむつ本体2の長手方向yの全体にわたって延びていてもよく、おむつ本体2の長手方向yの一部のみに延びるように形成されていてもよい。後者の場合、バックシート4の両側部4Sはおむつ本体2の長手方向yの一部のみに設けられることとなる。図面に示した使い捨ておむつでは、おむつ本体2が略砂時計形に形成され、バックシート4の両側部4Sがおむつ本体2の長手方向yの一部のみに形成されている。
【0037】
上記のように使い捨ておむつ1が形成される場合、第1接着部31は、一または複数の接着剤吐出口を備えた塗工機を用いて、長手方向yに沿って接着剤をバックシート4に塗布することにより形成することができ、そこに止着テープ21(具体的には止着テープ21の固定部25)を載せることにより、止着テープ21をバックシート4の両側部4Sに第1接着部31で固定することができる。また、さらにその上にサイドシート8(具体的にはトップシート3の両側に接合したサイドシート8)を載せることにより、第1接着部31でバックシート4の両側部4Sをサイドシート8に接合することができる。接着剤の塗布は、接着剤の塗工機を固定して、バックシート4を長手方向yに搬送しながら行ってもよい。また、バックシート4の連続体やサイドシート8の連続体を長手方向yに搬送しながら、使い捨ておむつ1を製造してもよい。このように使い捨ておむつ1が製造される場合、第1接着部31をバックシート4の両側部4Sに対応する位置に適切に形成すること、また止着テープ21を第1接着部31が形成された位置に適切に配置することが、製造上の一つの重要なポイントとなる。しかし、接着剤は通常透明であり、目視で第1接着部31の形成箇所を確認したり、第1接着部31と止着テープ21の位置関係を確認することは難しい。特に使い捨ておむつの製造ラインでは、製造過程の使い捨ておむつが高速で搬送されているため、画像解析技術を用いたとしても、それらを確認することは極めて困難となる。
【0038】
そこで本発明では、第1接着部31を形成する接着剤として、蛍光剤を含有し、紫外線吸収剤を含有しない接着剤を使用し、第2接着部32を形成する接着剤として、紫外線吸収剤を含有する接着剤を使用している。これにより、第1接着部31は、蛍光剤を含有し、紫外線吸収剤を含有せず、第2接着部32は、紫外線吸収剤を含有するものとなる。第1接着部31は蛍光剤を含有し、紫外線吸収剤を含有しないことにより、紫外線照射により蛍光発光し、容易に目視判別できるものとなる。一方、第2接着部32は、紫外線吸収剤を含有することにより、紫外線を照射しても紫外線吸収剤によって紫外線のエネルギーが吸収され、たとえ第2接着部32に蛍光剤が含まれていても、蛍光発光しないか、蛍光発光するとしても第1接着部31よりも弱く発光するものとなり、紫外線照射によって目視することが困難なものとなる。このように第1接着部31と第2接着部32を形成することにより、紫外線(例えば、ブラックライト)を照射すると、第1接着部31が強く蛍光発光し、第1接着部31の形成箇所や止着テープ21の設置位置を容易に判別することができる。止着テープ21の設置位置は、長手方向yに延びる第1接着部31の非発光部分を検知することにより、その設置位置の適否、例えば長手方向yに適切な位置に設置されているかを判別することができる。
【0039】
第1接着部31は、長手方向yに延在し、幅方向xに並んで複数設けられることが好ましい。具体的には、バックシート4の幅方向xの一方側と他方側のそれぞれの側部4Sにおいて、第1接着部31がこのように設けられることが好ましい。つまり、第1接着部31は、長手方向yに延びるストライプ状に設けられることが好ましい。このように第1接着部31が設けられることにより、止着テープ21を幅方向xに強く引っ張っても、止着テープ21とバックシート4との接着が一度に外れにくくなり、止着テープ21の固定部25のおむつ本体2への接合が維持されやすくなる。また、第1接着部31が幅方向xに間欠的に設けられることにより、止着テープ21が接着された部分でおむつ本体2の柔軟性が確保され、使い捨ておむつ1の取り扱い性や着用感が向上する。
【0040】
おむつ本体2は幅方向xの両側に切欠き部14を有し、切欠き部14によってバックシート4の両側部4Sが長手方向yに分断されていてもよい。この場合、第1接着部31が切欠き部14によって長手方向yに分断されることとなる。切欠き部14はおむつ本体2の股部に形成され、おむつを着用の際、着用者の脚周りに位置する。このように形成されたおむつ本体2は、長方形に形成されたおむつ本体2の前駆体に接着剤を塗布して第1接着部31を形成した後、おむつ本体2の前駆体の幅方向xの両側に切欠き部14を形成することにより、製造することができる。この際、切欠き部14を形成する箇所に接着剤を塗布しないようにする、すなわち接着剤を長手方向yに断続的に塗布することで、第1接着部31を形成するための接着剤使用量を低減することができる。第1接着部31は、上記に説明したように、蛍光剤を含有し紫外線吸収剤を含有しないため、紫外線を照射することで、第1接着部31を形成する接着剤を切欠き部14が形成される以外の箇所に適切に塗布されたか確認することができる。
【0041】
吸収体7は、バックシート4の中央部4Cと重なり、バックシート4の両側部4Sと重ならずに設けられていることが好ましい。このように吸収体7が設けられれば、使い捨ておむつ1の製造の際、紫外線を照射することにより、吸収体7が第1接着部31と重ならないように配置されているか検知することができる。これにより、吸収体7がバックシート4上の適切な位置に配置されたか、容易に判別することができる。
【0042】
第2接着部32は、長手方向yに延在し、幅方向xに並んで複数設けられることが好ましい。すなわち、第2接着部32は、長手方向yに延びるストライプ状に設けられることが好ましい。第2接着部32が幅方向xに間欠的に設けられることにより、バックシート4全体の柔軟性を高めて、使い捨ておむつ1の取り扱い性や着用感を向上させることができる。第2接着部32は、好ましくは、バックシート4の長手方向yの全体にわたって設けられる。
【0043】
第1接着部31と第2接着部32の各幅は特に限定されないが、接着強度と柔軟性のバランスを考慮すれば、例えば0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましく、また10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。また、隣接する接着部間の離間距離は、例えば1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、また25mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましく、15mm以下がさらに好ましい。
【0044】
第1接着部31は、第2接着部32よりも高密度に設けられることが好ましい。第1接着部31は、止着テープ21が幅方向xに引っ張られることにより比較的大きな力がかかるが、第1接着部31が第2接着部32よりも高密度に設けられることにより、止着テープ21がおむつ本体2から剥離しにくくなる。一方、第2接着部32は第1接着部31よりも低密度に設けられているため、バックシート4の柔軟性を高めることができる。また、第2接着部32は紫外線吸収剤を含有しているため、接着力の経時劣化(特に光劣化)が抑制され、第1接着部31よりも低密度で設けられていても接着力が長期にわたり維持されやすくなる。
【0045】
第1接着部31の密度は、バックシート4の一方側または他方側の側部4Sに設けられた第1接着部31が形成された領域を、バックシート4の存在範囲内で当該領域の外縁の長さが最小となるように囲み、当該領域の面積に占める第1接着部31の面積の割合を意味する。第2接着部32の密度は、バックシート4の中央部4Cに設けられた第2接着部32が形成された領域を、バックシート4の存在範囲内で当該領域の外縁の長さが最小となるように囲み、当該領域の面積に占める第2接着部32の面積の割合を意味する。第1接着部31と第2接着部32が、長手方向yに延在し、幅方向xに並んで複数設けられる場合は、バックシート4の一方側または他方側の側部4Sまたは中央部4Cにおいて、各接着部の幅と、隣接する接着部の離間距離を計測することによって、第1接着部31と第2接着部32の設置密度を比較することもできる。
【0046】
図3に示すように、止着テープ21の肌面側には第3接着部33が設けられ、止着テープ21は、サイドシート8に、第3接着部33で固定されていることが好ましい。これにより、止着テープ21をおむつ本体2により強固に接合することができる。
【0047】
第3接着部33は、紫外線吸収剤を含有する接着剤から形成されることが好ましい。第3接着部33が紫外線吸収剤を含有していれば、使い捨ておむつ1の製造の際、紫外線を照射することにより、第1接着部31と第3接着部33との判別をすることができる。すなわち、第3接着部33が形成されていても、紫外線照射によって、第1接着部31の形成箇所や止着テープ21の設置位置を容易に判別することができる。
【0048】
第3接着部33は、長手方向yに延在し、幅方向xに並んで複数設けられることが好ましい。このように第3接着部33を設けることにより、止着テープ21の固定部25とおむつ本体2との接着強度を高めつつ、止着テープ21が接着された部分でおむつ本体2の柔軟性を確保することができる。この場合、第3接着部33の各幅は、接着強度と柔軟性のバランスを考慮すれば、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、また10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。また、隣接する接着部間の離間距離は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、また20mm以下が好ましく、15mm以下がより好ましく、12mm以下がさらに好ましい。
【0049】
第3接着部33は、第2接着部32よりも高密度に設けられることが好ましい。これにより、止着テープ21がおむつ本体2から脱離しにくくなる。第3接着部33の密度は、バックシート4の一方側または他方側に設けられた第3接着部33が形成された領域を、止着テープ21の存在範囲内で当該領域の外縁の長さが最小となるように囲み、当該領域の面積に占める第3接着部33の面積の割合を意味する。
【0050】
第1接着部31(あるいは第3接着部33)を第2接着部32よりも高密度に設けるためには、各第1接着部31の幅(あるいは各第3接着部33の幅)を各第2接着部32の幅よりも広く形成したり、隣接する第1接着部31の離間距離(あるいは隣接する第3接着部33の離間距離)が隣接する第2接着部32の離間距離よりも狭くなるように形成すればよい。
【0051】
各第1接着部31の幅は、各第2接着部32の幅と同じかそれより広く形成されていることが好ましい。このように各第1接着部31が形成されていれば、各第1接着部31の接着強度が高まり、止着テープ21の固定部25がおむつ本体2に強固に接着されるようになる。同様の理由から、各第3接着部33の幅は、各第2接着部32の幅と同じかそれより広く形成されていることが好ましい。
【0052】
第1~第3接着部を形成する接着剤の種類は特に限定されないが、ホットメルト接着剤を用いることが製造上簡便である。接着剤は、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム系、ポリイソプレン等のゴム系接着剤や;スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS)等のスチレン系エラストマーをベースポリマーとして含むことが好ましい。また、ベースポリマーとして、エチレン・酢酸ビニルコポリマー(EVA);ポリエステル;アクリル系エラストマー;ポリオレフィン系エラストマー等を用いてもよい。
【0053】
接着剤には、粘着付与剤、可塑剤、ワックス、安定剤等が含まれていてもよい。粘着付与剤としては従来公知のものを使用することができ、例えば、ジシクロペンタジエン樹脂、C5系またはC9系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、ロジン樹脂、テルペン樹脂等を使用することができる。第1~第3接着部は、例えば、ベースポリマーを20%~40%、粘着付与剤を40%~60%、可塑剤を10%~30%の割合(質量基準)で含有することが好ましい。
【0054】
第1接着部31は、上記に説明したように、蛍光剤を含有する。蛍光剤は、紫外線(特にブラックライト)の照射により蛍光発光するものであれば特に限定されない。蛍光剤は、ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤、ワックス、安定剤とは別に第1接着部31に含まれていてもよく、ベースポリマー、粘着付与剤、可塑剤、ワックスまたは安定剤が蛍光剤として機能するものであってもよい。例えば、粘着付与剤のうち、C9系炭化水素樹脂、ロジン樹脂、またはテルペン樹脂が蛍光剤を兼ねるものであってもよい。
【0055】
第2接着部32と第3接着部33は、紫外線吸収剤を含有する。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、トリアゾール系化合物(例えば、ベンゾトリアゾール系化合物)、トリアジン系化合物、サリチル酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物等が挙げられ、これらの種類は特に限定されない。第2接着部32と第3接着部33の紫外線吸収剤の含有量は、例えば0.05%~1.0%の範囲で適宜調整すればよい。
【0056】
図5~
図7には、本発明の使い捨ておむつの他の一例を示した。
図5は使い捨ておむつをトップシート側から見た平面図を表し、
図6は
図5に示した使い捨ておむつのVI-VI断面図を表し、
図7は
図5に示した使い捨ておむつのVII-VII断面図を表す。なお下記において、上記の説明と重複する部分の説明は省略する。
【0057】
図5~
図7に示した使い捨ておむつ1(1B)は、バックシート4がフィルム層5と不織布層6とから構成されている。具体的には、バックシート4は、不織布層6と、不織布層6の肌面側に積層されたフィルム層5とを有し、フィルム層5が不織布層6よりも幅狭に形成されている。この場合、不織布層6とフィルム層5との積層部分を中央部4Cとし、不織布層6を有しフィルム層5を有しない部分を両側部4Sとすることができる。フィルム層5は不織布層6と接着剤等により接合され、フィルム層5と不織布層6とが一体化されている。このようにバックシート4が構成される場合、第1接着部31は不織布層6に形成され、第2接着部32はフィルム層5に形成され、止着テープ21は、不織布層6に第1接着部31で接合されることとなる。
【0058】
上記のようにバックシート4を構成することにより、止着テープ21をバックシート4に対してより強固に固定することができる。具体的には、バックシート4に対して止着テープ21の固定部25を接着する際、フィルム層5よりも不織布層6の方が接着剤による接着性を高めることができるため、止着テープ21をバックシート4に対してより強固に固定することができる。またバックシート4は、フィルム層5の非肌面側に不織布層6が積層されて構成されるため、バックシート4の非肌面側の手触りが良好になるとともに、フィルム層5によって、バックシート4の防漏性能を高めることもできる。
【0059】
止着テープ21の固定部25はバックシート4のフィルム層5とは重ならないように設けられることが好ましい。なお、バックシート4の防漏性能を高める点から、フィルム層5は、テープ基材22の固定部25よりも幅方向xの内方の範囲内でできるだけ広く設けられることが好ましく、例えば、バックシート4のフィルム層5の幅方向xの外方縁は、止着テープ21の固定部25の幅方向xの内方縁から、幅方向xの内方に50mm以内にあることが好ましく、40mm以内がより好ましく、30mm以内がさらに好ましい。
【0060】
おむつ本体2には、幅方向xの両側にそれぞれ、長手方向yに延びる脚周り弾性部材12が設けられることが好ましい。脚周り弾性部材12を設けることにより、着用者の脚周りにギャザーを形成して脚周りのフィット性を高めたり、横漏れを防止することができる。
【0061】
おむつ本体2には、長手方向yの端部に、幅方向xに延びるウェスト用弾性部材13を設けてもよい。ウェスト用弾性部材13の収縮力により、着用者の胴周りに沿ってギャザーが形成され、背中側や腹部側からの尿等の排泄物の漏れが防止される。
【0062】
各弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常の使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度40~1,240dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1~5.0倍に伸張して配設し、固定する。接着剤としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。なお、前記倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。
【0063】
脚周り弾性部材12とウェスト用弾性部材13は、バックシート4の肌面側に設けられることが好ましい。
図6に示すようにバックシート4がフィルム層5と不織布層6とを有する場合は、脚周り弾性部材12をフィルム層5と不織布層6の間に設けてもよく、ウェスト用弾性部材13もフィルム層5と不織布層6の間に設けてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1:使い捨ておむつ
2:おむつ本体
3:トップシート
4:バックシート、4S:(両)側部、4C:中央部
5:フィルム層
6:不織布層
7:吸収体
8:サイドシート
21:止着テープ
25:固定部
31:第1接着部
32:第2接着部
33:第3接着部