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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】軌道のレールを鋸断するバンドソー
(51)【国際特許分類】
   B23D 53/04 20060101AFI20230116BHJP
   B23D 53/12 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
B23D53/04
B23D53/12
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019518479
(86)(22)【出願日】2017-09-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 EP2017001108
(87)【国際公開番号】W WO2018065084
(87)【国際公開日】2018-04-12
【審査請求日】2020-07-03
(31)【優先権主張番号】202016006226.4
(32)【優先日】2016-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】507069564
【氏名又は名称】ローベル バーンバウマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBEL Bahnbaumaschinen GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 31, D-83395 Freilassing, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】オットー ヴィトルロイター
(72)【発明者】
【氏名】ファビアン エーアラー
【審査官】中川 康文
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第01946785(US,A)
【文献】特開平10-156625(JP,A)
【文献】特開平10-272601(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105798381(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0061730(US,A1)
【文献】特開昭61-136720(JP,A)
【文献】実開平05-037417(JP,U)
【文献】特表2013-513041(JP,A)
【文献】特開2015-086542(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0260458(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0056413(US,A1)
【文献】実開平07-017424(JP,U)
【文献】実開昭55-093424(JP,U)
【文献】欧州特許出願公開第0088483(EP,A2)
【文献】国際公開第95/16536(WO,A1)
【文献】特開平10-015729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23D 45/00-65/04
B27B 1/00-23/00
E01B 27/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道(24)のレール(18)を鋸断するバンドソー(1)であって、前記レール(18)上に締め付け固定可能な、送り装置(12)を有するバイス(9)上に取り付け可能であるバンドソー(1)において、
前記バンドソー(1)は、フレーム(2)を備え、該フレーム(2)内には、4つの帯鋸刃ローラ(15,16)が支持されており、該4つの帯鋸刃ローラ(15,16)に帯鋸刃(7)が張架されており、該帯鋸刃(7)は、前記フレーム(2)の空所(6)内においてガイド要素(17)によりソー平面(11)内へねじられており、
各帯鋸刃ローラ(15,16)は、前記帯鋸刃(7)を80°~100°の角度(α)で変向させており、前記帯鋸刃ローラ(15,16)の配置は、略長方形であり、
前記帯鋸刃(7)は、前記フレーム(2)の前記空所(6)内において、最高で25°の角度(β)だけねじられており、
前記ソー平面(11)から見て、2つの前側の帯鋸刃ローラ(15)は、それぞれ、前記フレーム(2)の前記空所(6)の左右に配置されており、2つの後側の帯鋸刃ローラ(16)は、それぞれ、前記空所(6)の左右に配置されており、
前記フレーム(2)の前記空所(6)は、前記ソー平面(11)寄りにある前側の領域において、前記ソー平面(11)から離れた後側の領域における幅よりも幅広であることを特徴とする、軌道(24)のレール(18)を鋸断するバンドソー(1)。
【請求項2】
前記帯鋸刃(7)は、最高で20°の角度(β)だけねじられていることを特徴とする、請求項1記載のバンドソー(1)。
【請求項3】
前記フレーム(2)の前記空所(6)は、前記後側の帯鋸刃ローラ(16)の回転軸線を通る平面(21)と交差することを特徴とする、請求項1または2記載のバンドソー(1)。
【請求項4】
前記後側の帯鋸刃ローラ(16)は、前記前側の帯鋸刃ローラ(15)よりも大きな外径を有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項5】
1つの後側の帯鋸刃ローラ(16)が、動力発生装置(3)により駆動されることを特徴とする、請求項からまでのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項6】
1つの後側の帯鋸刃ローラ(16)が、テンション装置(4)により移動可能に支持されていることを特徴とする、請求項からまでのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項7】
複数の前記ガイド要素(17)が、互いに位置を調節することができるように前記フレーム(2)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項8】
各ガイド要素(17)は、2つのガイドローラ(19)を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項9】
1つのガイド要素(17)の両前記ガイドローラ(19)は、互いに位置を調節することができるように配置されていることを特徴とする、請求項記載のバンドソー(1)。
【請求項10】
少なくとも1つのガイド要素(17)は、前記帯鋸刃(7)をガイドするスリットを有するガイドプレート(20)を有することを特徴とする、請求項1からまでのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項11】
前記フレームの前記空所(6)は、ヨーク(5)により架橋されており、前記ヨーク(5)は、前記バンドソー(1)を前記バイス(9)に取り付ける接続装置(8)を有することを特徴とする、請求項1から1までのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【請求項12】
前記フレーム(2)は、下面に取り外し可能なカバー(14)を有することを特徴とする、請求項1から1までのいずれか1項記載のバンドソー(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道のレールを鋸断するバンドソーであって、レール上に締め付け固定可能な、送り装置を有するバイス上に取り付け可能であるバンドソーに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のバンドソーは、例えば独国実用新案第29820411号明細書において公知である。この公知のバンドソーの場合、無端の帯鋸刃が、フレーム内で3つの帯鋸刃ローラに張架されている。これらの3つのローラは、三角形の形態で配置されている。レールを鋸断するには、まず、送り装置を有するバイスをレール上に締め付け固定する。
【0003】
その後、本来の鋸断工程を行う。このとき、バンドソーを傾斜姿勢で送り装置によって下方に動かす。レール高さ全体を完全に鋸断するには、バンドソーの強い傾きが必要であり、このことから、帯鋸刃の強い負荷が結果として生じてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の根底にある課題は、冒頭で挙げた形態のバンドソーのために従来技術に対する改良を提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明により、上記課題は、請求項1の特徴によって解決される。従属請求項は、本発明の有利な構成を提示する。
【0006】
本発明によれば、バンドソーは、フレームを備え、フレーム内には、4つの帯鋸刃ローラが支持されており、4つの帯鋸刃ローラに帯鋸刃が張架されており、帯鋸刃は、フレームの空所内においてガイド要素によりソー平面内へねじられている。4つの帯鋸刃ローラを配置したことで、帯鋸刃にかかる負荷が低く、このことから、より長い耐用時間が結果として得られる。一方では、曲げ負荷が最小化され、他方では、フレーム寸法に比して長い帯鋸刃上に摩耗が分散される。
【0007】
好適な一形態では、帯鋸刃は、フレームの空所内において、最高で25°の角度だけ、好ましくは20°だけねじられている。よじれが小さいことで、一方では、負荷が小さい。他方では、帯鋸刃をねじるために、帯鋸刃ローラとガイド要素との間の大きな間隔が不要であるため、フレームの小さな幅が実現可能である。
【0008】
さらに、各帯鋸刃ローラは、帯鋸刃を80°~100°の角度で変向させており、帯鋸刃ローラの配置が略長方形であると、有利である。このことから、帯鋸刃の負荷最小化と、バンドソーのコンパクトな構造形式とが結果として得られる。
【0009】
フレームの空所の好適な一構成は、空所が、ソー平面寄りにある前側の領域において、ソー平面から離れた後側の領域における幅よりも幅広である場合に提供される。このことは、フレームの高い安定性を生じる。同時に、レール高さの全体が、完全に切断可能なままである。それというのも、空所の前側の領域は、鋸断したいレール底部よりも幅広であるからである。空所の後側の領域のみ、より細くなっているが、それでもなお、鋸断したいレール頭部よりは幅広である。
【0010】
有利には、ソー平面から見て、2つの前側の帯鋸刃ローラは、それぞれ、フレームの空所の左右に配置されており、2つの後側の帯鋸刃ローラは、それぞれ、空所の左右に配置されている。これにより、バンドソーの特にコンパクトな構造形式が提供される。
【0011】
その際、フレームの空所は、後側の帯鋸刃ローラの回転軸線を通る平面と交差していると、好適である。つまり、空所は、ソー平面から見て特に深く、その結果、大きなレール高さを有するレールを完全に切断することができる。
【0012】
加えて、バンドソーの構造形式にとっては、後側の帯鋸刃ローラが、前側の帯鋸刃ローラより大きな外径を有していると、好適である。前側の帯鋸刃ローラのより小さな寸法は、ガイド要素に対する間隔が十分であるとき、バンドソーの極めてスリムな構造形式を実現する。スペースが狭い状況でも、こうして他のレールまたは軌道装置との衝突が回避される。
【0013】
その際、1つの後側の帯鋸刃ローラが、動力発生装置により駆動されると、有利である。後側の帯鋸刃ローラのより大きな外径により、帯鋸刃ローラと帯鋸刃との間には、帯鋸刃のスリップを回避する十分な摩擦が生じる。加えて、後側の帯鋸刃ローラの領域には、動力発生装置を配置する十分なスペースがある。
【0014】
有意義には、帯鋸刃を緊張させるべく、1つの後側の帯鋸刃ローラが、テンション装置により移動可能に支持されてもいる。その際、帯鋸刃を駆動および緊張させるために、同じ帯鋸刃ローラを使用する可能性が得られ、有意義には、動力発生装置と、場合によっては変速機構とを有する駆動ユニット全体が移動可能に配置されている。
【0015】
本発明の一発展形では、複数のガイド要素が、互いに位置を調節することができるようにフレームに取り付けられている。これにより、利用可能な帯鋸刃区間の長さは、レール幅に合わせて調整される。細いレールの場合、それぞれのガイド要素と、続く帯鋸刃ローラとの間の間隔を大きくとることができ、これにより、帯鋸刃のねじれによる負荷を最小化することができる。
【0016】
有利には、各ガイド要素は、帯鋸刃を低摩擦にガイドする2つのガイドローラを有している。その際、帯鋸刃を除去したり、あるいは装着したりするのを容易にすべく、1つのガイド要素の両ガイドローラが、互いに位置を調節することができるように配置されていると、好適である。
【0017】
さらに、少なくとも1つのガイド要素が、帯鋸刃をガイドするスリットを有するガイドプレートを有していると、有利である。ガイドプレートは、特に硬質の金属から製造されており、ガイド要素の摩耗を最小化する。
【0018】
バンドソーの安定性にとっては、フレームの空所が、ヨークにより架橋されており、ヨークが、バンドソーをバイスに取り付ける接続装置を有していると、好適である。ヨークは、フレームの剛性を強め、これにより、高い切断品質を保証する。
【0019】
運転の安全性を向上させるとともに、フレーム剛性をさらに改良すべく、フレームが、下面に取り外し可能なカバーを有していると、有意義である。
【0020】
本発明について、以下に例示的に添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】バンドソーの概略斜視図である。
図2】カバーなしのバンドソーを下方から見た概略図である。
図3】バイス上にある鋸断工程前のバンドソーの概略図である。
図4】バイス上にある鋸断工程後のバンドソーの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1には、バンドソー1を斜め上方から示してある。フレーム2の可視の上面には、動力発生装置3と、テンション装置4と、フレーム2の空所6に架橋されるヨーク5とが配置されている。空所6内には、帯鋸刃7の、鋸断に利用可能な区間aが延びている。
【0023】
ヨーク5は、接続装置8を有し、接続装置8によりバンドソー1は、バイス9に取り付け可能である。本例では、接続装置8は接続プレート10を有しており、接続プレート10は、ソー平面11に対して平行に方向付けられており、下側の縁部に、下方に開いた2つの長穴を有している。これにより、接続プレート10は、バイス9の送り装置12の突出するピンに掛着可能である。これにより、バイス9に対して1つのインタフェースのみが生じ、このことからシステム全体の高い剛性が得られる。
【0024】
バンドソー1を持ち上げたり調整したりするために、フレーム2には、管枠13が配置されている。同時に、管枠13は、工事現場または荷台上でバンドソー1を損傷から保護する保護装置として用いられる。別の保全要素を、フレーム2の下面に取着されるカバー14が形成している。カバー14を保守目的で取り外すことができるように、解除可能な取り付け手段が設けられている。
【0025】
図2には、バンドソー1を下方から示してあり、接続プレート10を含む前面は、右方を向いている。帯鋸刃7は、2つの前側の帯鋸刃ローラ15と、2つの後側の帯鋸刃ローラ16とに張架されている。各帯鋸刃ローラ15,16は、帯鋸刃7を略90°の角度αで変向させており、その結果、帯鋸刃ローラ15,16は、概ね長方形に配置されている。
【0026】
前側の帯鋸刃ローラ15間には、帯鋸刃7の、鋸断に利用可能な区間aが存在している。この区間aにおいて帯鋸刃7は、2つのガイド要素17によってソー平面11内へねじられている。それぞれの前側の帯鋸刃ローラ15と、続くガイド要素17との間の十分な間隔bは、よじれ時の帯鋸刃7の負荷を軽減する。
【0027】
ガイド要素17は、互いに移動可能にフレーム2に取り付けられており、その結果、細いレール18を鋸断する際には、よじれに利用可能な間隔bを拡大させることができる。各ガイド要素17は、偏心体に支持された2つのガイドローラ19を有している。偏心体の回動によってガイドローラ19の位置を互いに調節可能である。少なくとも1つのガイド要素17は、加えて、スリットを有するガイドプレート20を有しており、スリット内で帯鋸刃7はさらにガイドされている。
【0028】
空所6は、ソー平面11寄りの前側の領域において、両後側の帯鋸刃ローラ16間の後側の領域における幅よりも幅広に形成されている。これにより、後側の帯鋸刃ローラ16を、前側の帯鋸刃ローラ15よりも大きな直径を有するように形成することができる。これは、帯鋸刃7と、駆動される後側の帯鋸刃ローラ16との間の摩擦を高めるとともに、帯鋸刃7の曲げ負荷を減少させる。
【0029】
有利には、フレーム2の空所6は、後側の帯鋸刃ローラ16の回転軸線を通る平面21と交差するまで後方に延ばされている。これにより、フレーム2の限られた深さで、バンドソー1の小さな傾き、ひいては帯鋸刃7の小さなねじれを実現可能である。
【0030】
加えて、帯鋸刃ローラ15,16の配置と、前側の帯鋸刃ローラ15のより小さな直径とが、フレーム2の限られた幅を実現する。これにより、バンドソー1は、スペースが狭い状況でも使用可能なままである。このことは、特に複数のレール18が互いに直接的近傍に延びているポイントまたはクロッシングの領域での鋸断の際に有意義である。同じことは、付加的な電流レールにもいえる。
【0031】
帯鋸刃7を緊張させるべく、後側の帯鋸刃ローラ16は、移動可能な軸受22に支持されている。具体的には、テンション装置4は、軸受22の、フレーム2内に取り付けられたガイドと、調節装置としてのねじ山付きスピンドルとを有している。双方向矢印によって略示したテンション方向は、フレーム2の対角方向で延びており、大きな調節距離を可能にする。ねじ山付きスピンドルを回転させる操作要素は、取り外し可能に構成されていてもよい。これにより、コンパクトな構造形式が保証される。
【0032】
図3および4は、バイス9上に組み付けられて使用中のバンドソー1を示している。両図において、バンドソー1とバイス9のベース23とは、断面図で示してある。バイス9は、ベース23でもって軌道24の鋸断したいレール18を把持している。ベース23は、締め付けねじによってレールウェブに締め付け固定されている。送り装置12のキャリッジ26の位置は、ハンドホイール25によって鉛直方向で調節可能である。
【0033】
バンドソー1は、接続プレート10によりキャリッジ26に取り付けられている。その際、バンドソー1は、鋸断時にレール18との衝突を回避すべく、角度βだけ傾けられている。帯鋸刃7の利用可能な区間aは、この角度βだけ、ソー平面11内へねじられる。例えば20°という小さな角度βは、4つの帯鋸刃ローラ15,16と、フレーム2の深い空所6とにより実現される。
【0034】
帯鋸刃7が動いているとき、バンドソー1は、送り装置12によって好適な送り速度で下方に動かされる。長い帯鋸刃7と、4つの帯鋸刃ローラ15,16の結果としての小さな曲げ負荷とが、高い周回速度を許容する。このことは、他方、高い送り速度、ひいては短い切断時間を実現する。
【0035】
図4には、完全に切断されたレール18と、終端位置にあるバンドソー1とを示してある。フレーム2の空所6と、ヨーク5の十分な高さとに基づいて、バンドソー1とレール18との間に衝突は起こらない。
【0036】
帯鋸刃7の交換は、簡単に実施可能である。交換のためには、カバー14を取り外し、テンション装置4によって帯鋸刃7を弛緩させることだけが必要である。場合によってはガイドローラ19も開放することができる。帯鋸刃7の曲げ応力が小さいことで、負傷の危険はない。
【0037】
本発明は、少なくとも4つの帯鋸刃ローラ15,16を備える別の構成にも関する。例えば1つの固有のテンションローラが設けられていてもよく、その結果、帯鋸刃7は、この第5のローラによって残余の4つの帯鋸刃ローラ15,16に張架される。
図1
図2
図3
図4