(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】粒子線計測装置及び中性子線照射装置
(51)【国際特許分類】
G01T 1/29 20060101AFI20230116BHJP
G21K 5/02 20060101ALI20230116BHJP
G21K 5/04 20060101ALI20230116BHJP
G21K 5/08 20060101ALI20230116BHJP
H05H 3/06 20060101ALI20230116BHJP
A61N 5/10 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
G01T1/29 A
G21K5/02 N
G01T1/29 B
G21K5/04 C
G21K5/08 C
H05H3/06
A61N5/10 H
A61N5/10 Q
(21)【出願番号】P 2020011613
(22)【出願日】2020-01-28
【審査請求日】2022-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】毎田 充宏
【審査官】右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-48490(JP,A)
【文献】特開2014-25908(JP,A)
【文献】特開2019-154989(JP,A)
【文献】特表2019-501737(JP,A)
【文献】実開平7-38988(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01T 1/29
G21K 5/02
G21K 5/04
G21K 5/08
H05H 3/06
A61N 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1粒子線を第1面に入射させ原子核反応させて反対側の第2面から第2粒子線を照射させるターゲットと、
前記第2面に沿って配置される複数の温度センサと、を備える粒子線計測装置。
【請求項2】
請求項1に記載の粒子線計測装置において、
前記温度センサの計測値に基づいて前記第2粒子線の第2線量値を導出する第2導出部を備える粒子線計測装置。
【請求項3】
請求項2に記載の粒子線計測装置において、
前記第2導出部は、複数の前記温度センサの計測値による前記第2面の二次元温度分布に基づいて前記第2線量値を導出する粒子線計測装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の粒子線計測装置において、
前記第2導出部は、前記ターゲットの冷却水の流路における入力部と出力部との差圧又は温度差にも基づいて前記第2線量値を導出する粒子線計測装置。
【請求項5】
請求項3に記載の粒子線計測装置において、
前記第2面の二次元温度分布に基づいて前記第1面の二次元温度分布を推定する推定部を備える粒子線計測装置。
【請求項6】
請求項5に記載の粒子線計測装置おいて、
推定された前記第1面の二次元温度分布に基づいて前記ターゲットに入射する前記第1粒子線の第1線量値を導出する第1導出部、を備える粒子線計測装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の粒子線計測装置と、
前記第1粒子線の軌道に形成される加速器と、
前記温度センサの計測値に基づいて前記加速器を制御する制御部と、を備え、
前記第1粒子線は荷電粒子線であり前記第2粒子線は中性子線である中性子線照射装置。
【請求項8】
少なくとも請求項2を引用する請求項7に記載の中性子線照射装置において、
前記第1粒子線の電流値を、前記ターゲットに入射する前記第1粒子線の第1線量値として測定する電流測定部と、
測定された前記第1線量値に基づいて前記第2線量値を補正する補正部と、を備える中性子線照射装置。
【請求項9】
請求項8に記載の中性子線照射装置において、
前記制御部は、前記第1線量値及び前記第2線量値の少なくとも一方に基づいて前記加速器を制御する中性子線照射装置。
【請求項10】
請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の中性子線照射装置において、
前記温度センサの計測値が閾値を超過した時点で、緊急停止のためのインターロックが発動される中性子線照射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、粒子線のビームプロファイルを計測する技術及び粒子線により中性子を発生させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
放射線治療の一つに中性子線を用いるホウ素中性子捕捉療法(BNCT;Boron Neutron Capture Therapy)がある。このBNCTは、癌腫瘍等と親和性を持つ薬剤が化学修飾されたホウ素を集積させた腫瘍に、中性子線を照射する治療法である。
【0003】
ホウ素の同位体のうち特にホウ素10は、10B(n,α)7Li反応の吸収断面積が大きい。腫瘍に集積したホウ素は、中性子線が照射されると、核反応してアルファ線を発生する。このアルファ線は、10ミクロン程度しか飛翔しないため、正常細胞を傷つけることなく腫瘍細胞のみを選択的に死滅させることができる。
【0004】
BNCTにおいては、ホウ素の集積する腫瘍に、中性子を集中的に照射する必要がある。さらに、体表面からある程度深い位置にある腫瘍に照射する場合があり、正常細胞に対する影響を抑制する必要がある。このために、1×109n/cm2/sec以上の中性子束を持ち0.5eV~10keVの間にエネルギー最頻値を持つ熱外中性子であることが、仕様として求められる。
【0005】
このような仕様の熱外中性子を発生させる線源として原子炉や加速器が知られている。ここで原子炉は、煩雑な取扱いや規制法の制約が多いという理由で、医療装置の中性子線源としての適正さを欠くと判断される。現在、開発がすすめられているBNCT用途の中性子線源は、陽子線(荷電粒子線)を加速する加速器と、この荷電粒子線の照射で核反応し熱外中性子を発生させるターゲットと、を構成に持つ。
【0006】
この荷電粒子線のエネルギーは、ターゲット周辺機器の放射化抑制と熱外中性子の効率生成との両立の観点から、8MeV程度に設定されている。また、ターゲットの材質としては、リチウムやベリリウム等があるが、高融点で運転の安定性が望めるベリリウムが採用されている。
【0007】
ところで、高エネルギーの放射線を発生するシステムでは、放射線の照射線量あるいは施設区域内の放射線量の管理が要請される。上述した加速器を線源とする中性子線照射装置においては、ターゲットに照射する荷電粒子線の照射線量に基づいて、発生する中性子の照射線量を管理する技術が公知である。このように放射線発生システムでは、放射線の照射線量の積算値が管理され、これに基づいた照射制御が行われている。
【0008】
一方において、高エネルギーの荷電粒子線のビームプロファイルを計測する方法として、ワイヤーモニタリング手法が、従来から用いられてきた。また荷電粒子線の進行方向と直交するように配置した遮蔽膜の表面温度を赤外線カメラで計測し、荷電粒子線のビームプロファイルを計測する技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特許第5410608号公報
【文献】特許第6438646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したワイヤーモニタリング手法では、荷電粒子線の電流密度が高くなった箇所のワイヤーが焼き切れてしまい、ビームプロファイルを正確に計測できない課題があった。また上述した赤外線カメラで表面温度を計測する方法も、ターゲットから発生する放射線による放射化の影響が避けられない課題があった。このため中性子線照射装置では、ターゲットに照射される荷電粒子線のビームプロファイルの連続的な計測が不能となり、局所加熱によりターゲット損傷に至る懸念があった。さらにこのビームプロファイルに基づく照射線量あるいは施設区域内の放射線量の管理が不正確になる課題があった。
【0011】
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、ターゲットに入射させる粒子線のビームプロファイルを正確にかつ連続的に計測することが可能となる粒子線計測装置及び中性子線照射装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施形態に係る粒子線計測装置において、第1粒子線を第1面に入射させ原子核反応させて反対側の第2面から第2粒子線を照射させるターゲットと、前記第2面に沿って配置される複数の温度センサと、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態により、ターゲットに入射させる粒子線のビームプロファイルを正確にかつ連続的に計測することが可能となる粒子線計測装置及び中性子線照射装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る粒子線計測装置の断面図。
【
図2】粒子線計測装置を構成するターゲットの第2面側を示す平面図。
【
図3】(A)ターゲットの中心線を含む断面における温度分布を示す図、(B)第1粒子線の入射軸に沿ったターゲットの温度勾配を示す図。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る中性子線照射装置の概要図。
【
図5】中性子線照射装置に付属する治療室の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る粒子線計測装置10の断面図である。このように粒子線計測装置10は、第1粒子線21を第1面11に入射させ原子核反応28させて反対側の第2面12から第2粒子線22を照射させるターゲット15と、この第2面12に沿って配置される複数の温度センサ16と、を備えている。
【0016】
図1に示すようにベリリウムBeで形成される第1面11に、8MeVのエネルギーを持つ陽子線(第1粒子線21)を入射させると、原子核反応28により中性子線が第2粒子線22として照射される。この原子核反応28に伴い発生する熱は、ターゲット15に設けられた流路26を流れる冷却材25により、系外に排出される。そしてターゲット15の両端に位置する流路26の入力部26a及び出力部26bには、それぞれ一対の温度計36(36a,36b)、流量計37(37a,37b)及び圧力計38(38a,38b)が配置されている。
【0017】
また原子核反応28に付随して発生する水素は、蓄積して空隙を形成するブリスタリング現象を発生させ、ターゲット15を損傷させる懸念がある。そこで、水素の吸蔵性に優れるパラジウムPd板を、Be板の反対面に隣接配置させる。そして、このBe板の反対面には熱伝導性に優れる銅Cuブロックが隣接配置され、冷却材25の流路26がCuブロックに設けられている。そして、Cuブロックの反対面には、ターゲット15の第2面12が形成されている。
【0018】
ここで、上記Pd板をBe板の反対面に隣接配置させる旨説明したが、高温等方性加圧接合(HIP:Hot Isostatic Pressing)法または銀ろうづけ等によって一体に形成しても良いのは勿論である。また、水素吸蔵材としてパラジウムPd板を使用したが、バナジウムV板またはタンタルTa板を使用しても良く、場合によってはパラジウムPd板を削除してBe板にCuブロックを隣接配置させる場合もある。
【0019】
図2は、ターゲット15の第2面12の側を示す平面図である。それぞれの温度センサ16からは、第2面12の接触箇所における計測値16aが出力される。このように複数の接触式の温度センサ16が面状に配置されることで、第2面12の温度並びに二次元温度分布を知ることができる。なお、実施形態においては面状に配置した例で説明したが二次元状に適宜(例えば十字状、分散状等)配置し、その温度特性によって温度分布を推定してもよい。
【0020】
図3(A)はターゲット15の中心線を含む断面における温度分布を示す図である。このように、第1粒子線21の入射位置から熱は、同心状に拡散しながら伝導していく。この発熱量は、原子核反応28による第2粒子線22の発生量に比例する。このため、第2面12の温度及び二次元温度分布を知ることにより、第2粒子線22の線量及び線量密度分布を知ることができる。
【0021】
図3(B)は第1粒子線21の入射軸に沿ったターゲット15の温度勾配を示す図である。このように原子核反応28で第1面11が大きく発熱しても、進行方向に沿って減衰しさらに冷却材の流路26で系外に排熱されるため、第2面12は一般的な温度センサ16の仕様に収まる温度範囲に保たれる。
【0022】
図1に戻って説明を続ける。粒子線計測装置10の信号処理部47は、温度センサ16から計測値16aを受信する受信部45と、この計測値16aに基づいて第2粒子線22の第2線量値42aを導出する第2導出部42と、を備えている。そして、信号処理部47から出力された第2線量値42aは、表示部48に表示されるか、もしくは後述する中性子線照射装置30やその他制御装置におけるフィードバック信号として使用される。
【0023】
第2導出部42では、温度センサ16の計測値16aと第2粒子線22の第2線量値42aとの相関関係が、予め求められ登録されている。より具体的には、第2面12の二次元温度分布のデータと第2粒子線22の線量密度分布との相関関係が、実験的又は解析的に求められている。そして、受信部45から送信された温度センサ16の計測値16aに基づいて、対応する第2粒子線22の第2線量値42aが導出されるようになっている。
【0024】
なお温度センサ16の計測値16aと第2粒子線22の第2線量値42aとの関係は、流路26を流れる冷却材25の冷却性能の影響を受ける。このため第2導出部42は、流路26上に設けられた温度計36、流量計37及び圧力計38のうち少なくとも一つの計測値も入力し、計測値16aと第2線量値42aとを関係付ける条件とする場合もある。つまり第2導出部42は、温度センサ16の計測値16aに加えて、冷却水25の流路26における入力部26aと出力部26bとの差圧ΔP又は温度差ΔTにも基づいて第2線量値42aを導出してもよい。
【0025】
さらに信号処理部47は、第2面12の二次元温度分布に基づいて第1面11の二次元温度分布を推定する推定部46と、推定された第1面11の二次元温度分布に基づいてターゲット15に入射する第1粒子線の第1線量値41aを導出する第1導出部41と、を備えている。そして、信号処理部47から出力された第1線量値41aは、表示部48に表示されるか、もしくは後述する中性子線照射装置30やその他制御装置におけるフィードバック信号として使用される。
【0026】
推定部46では、第2面12に配置された温度センサ16の計測値16aと第1面11の温度との相関関係が、予め求められ登録されている。より具体的には、第2面12の二次元温度分布のデータと第1面11の二次元温度分布との相関関係が、予め実験的又は解析的に求められ登録されている。そして、受信部45から送信された計測値16aに基づいて、対応する第1面11の温度が推定されるようになっている。
【0027】
なお第2面12に設置された温度センサ16の計測値16aと第1面11の温度との関係は、流路26を流れる冷却材25の冷却性能の影響を受ける。このため推定部46は、流路26上に設けられた温度計36、流量計37及び圧力計38のうち少なくとも一つの計測値も入力し、計測値16aと第1線量値41aとを関係付ける条件とする場合もある。つまり推定部46は、温度センサ16の計測値16aに加えて、冷却水25の流路26における入力部26aと出力部26bとの差圧ΔP又は温度差ΔTにも基づいて第1面11の温度を推定してもよい。
【0028】
第1導出部41では、推定された第1面11の温度と推定される第1粒子線21の第1線量値41aとの相関関係が、予め求められ登録されている。より具体的には、推定される第1面11の二次元温度分布のデータと推定される第1粒子線21の線量密度分布との相関関係が、予め実験的又は解析的に求められ登録されている。そして、推定部46から送信された第1面11の温度に基づいて、対応する第1粒子線21の第1線量値41aが導出されるようになっている。
【0029】
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態に係る中性子線照射装置30の概要図である。中性子線照射装置30は、第1粒子線21は荷電粒子線であり第2粒子線22は中性子線であり、第1実施形態の粒子線計測装置10と、第1粒子線21の軌道54に形成される加速器50と、温度センサ16の計測値16aに基づいて加速器50を制御する制御部40と、を備えている。
【0030】
図5は中性子線照射装置30に付属する治療室49の縦断面図である。ホウ素中性子捕捉療法(BNCT;Boron Neutron Capture Therapy)は、中性子と核反応してアルファ線を発生するホウ素等を含む化合物を、患者27の腫瘍細胞に予めとりこませる。そして、中性子の治療ビーム(第2粒子線22)を患者27の患部に向けて照射し、核反応により発生したアルファ線により、ホウ素を多く取り込んだ腫瘍細胞のみが破壊される。このアルファ線は、10ミクロンしか飛ばないため、正常細胞を傷つけることなく腫瘍細胞のみを選択的に死滅させることができる。
【0031】
なお、第1粒子線21は、光子、電子、陽子、重イオン等の荷電粒子線であり、第2粒子線22は、中性子に限定されることはなく、これら荷電粒子線が入射してターゲット15から放出するものであれば該当する。なお拡散電磁石59は、加速器50で加速された荷電粒子ビームを拡散させ、第1粒子線21をターゲット15の入射面に電流密度が均一となるように照射させるものである。
【0032】
図4に戻って説明を続ける。加速器50は、イオン源51と、イオンの引出電極52と、高周波四重極線形加速器(RFQ)53と、ドリフトチューブ線形加速器(DTL)55と、ステアリング電磁石56と、偏向電磁石57と、電流測定部58と、拡散電磁石59と、から構成され、真空ダクト内の軌道54に沿って荷電粒子を加速して第1粒子線21として出力する。なお、上記の加速器50の構成は一例であって、中性子線照射装置30に適用される加速器50の構成に限定はされず、例えばDTL55を削除した小エネルギーの加速器で構成することも可能である。
【0033】
電流測定部58は、第1粒子線21の電流値58aを測定するものである。この測定された電流値58aは、ターゲット15に入射される第1線量値41bに相当する。そして、補正部35は、測定された第1線量値41bに基づいて第2線量値42aを補正する。
【0034】
制御部40は、加速器50の制御を、測定された第1線量値41b及び導出された第2線量値42aの少なくとも一方に基づいて行っている。また制御部40は、温度センサ16の計測値16aで、加速器50を直接制御することもできる。このように加速器50を制御することで、第1粒子線21の入射位置、入射口径、電流値及び電流密度分布等といったビームプロファイルを調節することができる。さらに制御部40には、温度センサ16の計測値16aが閾値を超過した時点で、加速器50を緊急停止して機器破損を防止するインターロック機構が設けられている。
【0035】
以上述べた少なくともひとつの実施形態の粒子線計測装置10によれば、ターゲット15に複数の温度センサ16を面状に配置することにより、ターゲット15に入射させる粒子線21のビームプロファイルを正確にかつ連続的に計測することが可能となる。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0037】
10…粒子線計測装置、11…第1面、12…第2面、15…ターゲット、16…温度センサ、16a…計測値、21…第1粒子線、22…第2粒子線、25…冷却水、26…流路、26a…入力部、26b…出力部、27…患者、28…原子核反応、30…中性子線照射装置、35…補正部、36…温度計、37…流量計、38…圧力計、40…制御部、41…第1導出部、41a…第1線量値(導出値)、41b…第1線量値(測定値)、42…第2導出部、42a…第2線量値、45…受信部、46…推定部、47…信号処理部、48…表示部、49…治療室、50…加速器、51…イオン源、52…引出電極、53…高周波四重極線形加速器(RFQ)、54…軌道、55…ドリフトチューブ線形加速器(DTL)、56…ステアリング電磁石、57…偏向電磁石、58…電流測定部、58a…電流値、59…拡散電磁石。