(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】蓄冷ユニット、熱交換器及び車両用空調装置
(51)【国際特許分類】
F28D 20/02 20060101AFI20230116BHJP
F25B 1/00 20060101ALI20230116BHJP
F25B 39/02 20060101ALI20230116BHJP
F28D 1/053 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
F28D20/02 Z
F25B1/00 321C
F25B39/02 C
F28D1/053 A
(21)【出願番号】P 2021512311
(86)(22)【出願日】2020-04-02
(86)【国際出願番号】 JP2020015233
(87)【国際公開番号】W WO2020204145
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-09-09
(31)【優先権主張番号】P 2019070457
(32)【優先日】2019-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】米田 伊佐美
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-171170(JP,A)
【文献】中国実用新案第201449096(CN,U)
【文献】特開2018-062298(JP,A)
【文献】特開2011-133182(JP,A)
【文献】特開2014-034037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 20/02
B60H 1/32
F25B 1/00
F25B 39/02
F28D 1/053
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端から他端にわたって中空状に形成され、内部に蓄冷材が収容される中空部を有する収容部と、
前記収容部の外周部に設けられ、一列又は複数列に配置された複数の金属製の板材と、
を備え、
前記板材の延設方向は、前記収容部の前記外周部の外周面に対して交差する方向であ
り、
前記板材は、端部が前記収容部の前記中空部に露出しており、前記収容部を貫通して前記収容部に設置されている蓄冷ユニット。
【請求項2】
前記収容部は、一方向に長い柱状であり、
前記中空部は、長手方向に沿って中空状に形成され、
前記板材は、前記収容部の長手方向に沿って一列又は複数列に配置される請求項1に記載の蓄冷ユニット。
【請求項3】
前記収容部は、ブロック状であり、
前記中空部は、略直方体形状の内部空間を有するように中空状に形成される請求項1に記載の蓄冷ユニット。
【請求項4】
前記収容部の内周部に設けられ、一端部が前記収容部の前記中空部側に位置し、他端部が前記収容部の内周部に接続された、金属製の第2板材を備える請求項1から
3のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項5】
前記収容部は金属製であり、前記板材と一体化されている請求項1から
4のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項6】
前記板材は、挿入される熱交換器のフィン部の表面形状に対応した形状を有する請求項1から
5のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項7】
前記板材は、先端が先細り形状を有している請求項1から
6のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項8】
前記板材は、前記板材の延設方向に対して交差する方向に突出した突出部を有する請求項1から
7のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項9】
前記収容部の外周部において、突出方向が、前記収容部の前記外周部の外周面に対して交差する方向となるように設けられ、前記板材よりも厚い板厚を有する支持部を更に備える請求項1から
8のいずれか1項に記載の蓄冷ユニット。
【請求項10】
請求項1から
9のいずれか1項に記載の蓄冷ユニットを備え、前記板材がフィン部に挿入されて固定されている熱交換器。
【請求項11】
請求項
10に記載の熱交換器を備える車両用空調装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄冷ユニット、熱交換器及び車両用空調装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両において、停車中にエンジンを一時的に停止するアイドリングストップ機能を備えるものがある。エンジンを駆動源とする圧縮機を用いた車両用空調装置は、エンジンの停止によって圧縮機の駆動も停止することから、エバポレータ(蒸発器)における冷媒と空気の熱交換能力が低下する。アイドリングストップによって、車両の運転が再開するまで、冷房能力が低減することにより、車内の快適性が損なわれる。
【0003】
そこで、下記の特許文献1に示すように、複数の熱交換管を備えるとともに、隣り合う熱交換管同士の間に形成された間隙において、フィン又は潜熱蓄熱材が配置された熱交換器が用いられている。圧縮機が停止した際には、潜熱蓄熱材に蓄えられた冷熱が熱交換管に伝えられ、潜熱蓄熱材が配置された間隙の両隣の間隙を流れる空気に放冷される。その他、特許文献2及び3にも同様の構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6214242号公報
【文献】特許第5408017号公報
【文献】特許第5903233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、蓄冷材(蓄熱材)が収容された蓄冷材容器は、特許文献1から3で示されている構成のように、プレート状に形成され、隣り合う熱交換管の間に挟み込まれている。このような熱交換器は、熱交換管、フィン及び蓄冷材容器が交互に積層して配置され、互いに密着した状態で、例えば、ろう付けによって固定されている。
【0006】
ところで、市販されている車両は、すべてがアイドリングストップ機能を有するものではないため、蓄冷材容器を備える熱交換器だけでなく、蓄冷材を備えない熱交換器も製造される。しかし、従来の蓄冷材容器を備える熱交換器は、上述したとおり、熱交換管、フィン及び蓄冷材容器が一体型のものであり、蓄冷材を備えない熱交換器とは別の製造工程で製造を行う必要がある。また、蓄冷材容器に対してメンテナンスが必要になった場合、蓄冷材容器のみを取り外すことができないため、熱交換器すべてをメンテナンスしなければならない。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、蓄冷材を収容する部材を熱交換器の熱交換部に対して迅速かつ容易に着脱することが可能な蓄冷ユニット、熱交換器及び車両用空調装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の蓄冷ユニット、熱交換器及び車両用空調装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本開示に係る蓄冷ユニットは、一端から他端にわたって中空状に形成され、内部に蓄冷材が収容される中空部を有する収容部と、前記収容部の外周部に設けられ、一列又は複数列に配置された複数の金属製の板材とを備え、前記板材の延設方向は、前記収容部の前記外周部の外周面に対して交差する方向である。
【0009】
この構成によれば、収容部と、収容部の外周部に設けられた複数の金属製の板材を備え、収容部は、中空部の内部に蓄冷材が収容されており、複数の板材は、一列又は複数列に配置されている。板材側の方が低温になると、金属製の板材を介して収容部に冷熱が伝達されて、中空部の内部に収容された蓄冷材に冷熱が蓄えられる。また、板材側の方が高温になると、蓄熱材に蓄えられた冷熱が、板材を介して外部に伝達される。
【0010】
板材は、板材の延設方向が収容部の外周部の外周面に対して交差する方向となるように収容部の外部に設置されていることから、板材を熱交換器のフィン部に挿入することによって、収容部が熱交換器の表面に沿って設置される。また、中空部が一端から他端にわたって中空状に形成されていることから、比較的小さい容量の空間が複数形成されている場合と異なり、蓄冷材の熱容量を増加させることができ、また、中空部の形成が容易である。
【0011】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記収容部は、一方向に長い柱状であり、前記中空部は、長手方向に沿って中空状に形成され、前記板材は、前記収容部の長手方向に沿って一列又は複数列に配置されてもよい。
【0012】
この構成によれば、一方向に長い柱状の収容部において、中空部が、一端から他端にわたって、長手方向に沿って中空状に形成される。
【0013】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記収容部は、ブロック状であり、前記中空部は、略直方体形状の内部空間を有するように中空状に形成されてもよい。
【0014】
この構成によれば、ブロック状の収容部において、中核部が、一端から他端にわたって、略直方体形状の内部空間を有するように中空状に形成される。
【0015】
上記開示の参考態様に係る蓄冷ユニットにおいて、前記板材は、端部が前記収容部の外周部に接続されてもよい。
【0016】
この構成によれば、板材の端部が収容部の外周部に接続されて、板材が収容部の外周部に設けられている。
【0017】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記板材は、端部が前記収容部の前記中空部に露出しており、前記収容部を貫通して前記収容部に設置されている。
【0018】
この構成によれば、板材の端部が収容部の中空部に露出し、板材が収容部を貫通する構成で収容部に設置されている。
【0019】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記収容部の内周部に設けられ、一端部が前記収容部の前記中空部側に位置し、他端部が前記収容部の内周部に接続された、複数の金属製の第2板材を備えてもよい。
【0020】
この構成によれば、収容部の内周部に設けられた金属製の第2板材を備え、第2板材は、一端部が収容部の中空部側に位置し、他端部が収容部の内周部に接続されている。
【0021】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記収容部は金属製であり、前記板材と一体化されてもよい。
【0022】
この構成によれば、収容部と板材はいずれも金属製であり、収容部と板材は一体化されている。
【0023】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記板材は、挿入される熱交換器のフィン部の表面形状に対応した形状を有してもよい。
【0024】
この構成によれば、板材は、挿入される熱交換器のフィン部の表面形状に対応した形状を有していることから、板材が熱交換器のフィン部に挿入されたとき、板材とフィン部の接触面積が広くなる。これにより、蓄冷ユニットが摩擦によって熱交換器から外れにくくなり、また、熱交換器との間で伝熱される熱量が増加する。
【0025】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記板材は、先端が先細り形状を有してもよい。
【0026】
この構成によれば、板材の先端が先細り形状を有していることから、熱交換器のフィン部に挿入されやすい。
【0027】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記板材は、前記板材の延設方向に対して交差する方向に突出した突出部を有してもよい。
【0028】
この構成によれば、板材において、板材の延設方向に対して交差する方向に突出した突出部が設けられていることから、板材が熱交換器のフィン部に挿入されたとき、蓄冷ユニットが熱交換器から外れにくい。
【0029】
上記開示に係る蓄冷ユニットにおいて、前記収容部の外周部において、突出方向が、前記収容部の前記外周部の外周面に対して交差する方向となるように設けられ、前記板材よりも厚い板厚を有する支持部を更に備えてもよい。
【0030】
この構成によれば、収容部の外周部に設けられた支持部を備え、支持部の突出方向は、収容部の外周部の外周面に対して交差する方向となるように設けられている。また、支持部は、板材よりも厚い板厚を有する。支持部が熱交換器のフィン部に挿入されることによって、熱交換器に設置された蓄冷ユニットが外れにくくなる。
【0031】
本開示に係る熱交換器は、上記の蓄冷ユニットを備え、前記板材がフィン部に挿入されて固定されている。
【0032】
この構成によれば、板材が熱交換器のフィン部に挿入され固定されることによって、収容部が熱交換器の表面に沿って設置される。熱交換器及び板材側の方が低温になると、金属製の板材を介して収容部に冷熱が伝達されて、中空部の内部に収容された蓄冷材に冷熱が蓄えられる。また、熱交換器及び板材側の方が高温になると、蓄熱材に蓄えられた冷熱は、板材を介して熱交換器に伝達される。
【0033】
本開示に係る車両用空調装置は、上記の熱交換器を備える。
【発明の効果】
【0034】
本開示によれば、蓄冷材を収容する部材を熱交換器の熱交換部に対して迅速かつ容易に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本開示の第1実施形態に係る熱交換器を示す斜視図である。
【
図2】本開示の第1実施形態に係る熱交換器を示す分解斜視図である。
【
図3】本開示の第1実施形態に係る熱交換器を示す正面図である。
【
図4】本開示の第1実施形態に係る熱交換器を示す部分拡大正面図である。
【
図5】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットを示す斜視図である。
【
図6】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットを示す側面図である。
【
図7】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットを示す背面図である。
【
図8】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第1実施例を示す横断面図である。
【
図9】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第2実施例を示す横断面図である。
【
図10】本開示の第1実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第3実施例を示す横断面図である。
【
図11】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットを示す側面図である。
【
図12】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットを示す背面図である。
【
図13】
図11のXIII-XIII線で切断した断面図である。
【
図15】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第1変形例を示す側面図である。
【
図16】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第1変形例を示す背面図である。
【
図17】
図15のXVII-XVII線で切断した断面図である。
【
図18】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの第2変形例を示す断面図である。
【
図19】本開示の第2実施形態に係る熱交換器の蓄冷ユニットの板材の先端部を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、本開示の第1実施形態に係る熱交換器1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る熱交換器1は、例えば、車両用空調装置のエバポレータ(蒸発器)に用いられる。熱交換器1は、複数本の扁平熱交換管4内を流通する冷媒と、扁平熱交換管4の外側を流通する空気とが熱交換することによって、冷媒の蒸発潜熱を利用して、熱交換器1を通過する空気を冷却する。すなわち、熱交換器1は、蒸発器として機能する。
【0037】
熱交換器1は、
図1~
図4に示すように、ヘッダタンク2,3と、扁平熱交換管4と、伝熱フィン(フィン部)5と、蓄冷ユニット10などを備える。ヘッダタンク2,3、扁平熱交換管4及び伝熱フィン5は、金属製であり、例えばアルミニウム合金製である。
【0038】
蓄冷ユニット10を備える熱交換器1は、蓄冷性能を有し、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載された車両用空調装置における蒸発器として適用される。車両用空調装置の圧縮機が停止した際には、蓄冷ユニット10の蓄冷材に蓄えられた冷熱が扁平熱交換管4及び伝熱フィン5に伝えられ、蓄冷ユニット10が配置された間隙の両隣の間隙を流れる空気に冷熱が放出される。
【0039】
蓄冷ユニット10が設置されず、ヘッダタンク2,3と、扁平熱交換管4と、伝熱フィン5を備える熱交換器は、蓄冷性能を有さないが、車両用空調装置における蒸発器として適用可能である。
【0040】
ヘッダタンク2,3は、上下で一対となるように所定間隔で平行に配設される。ヘッダタンク2は、一端側(上方)に設置され、冷媒出口ヘッダ6を介して冷媒出口配管(図示せず。)が接続される。ヘッダタンク3は、他端側(下方)に設置され、冷媒入口ヘッダ8を介して冷媒入口配管(図示せず。)が接続される。
【0041】
ヘッダタンク2,3には、扁平熱交換管4を挿入し接続するための複数の挿入孔(図示せず。)が形成されている。複数の挿入孔は、例えば、ヘッダタンク2,3の長手方向に対して平行に2列に形成される。扁平熱交換管4は、挿入孔に挿入され、例えばろう付けによってヘッダタンク2,3に対して固定される。これにより、扁平熱交換管4は、ヘッダタンク2,3の長手方向に対して平行に2列に配列される。
【0042】
複数本の扁平熱交換管4は、一対のヘッダタンク2,3間において互いに離隔して平行に配設される。扁平熱交換管4は、一方向に長い部材であり、内部において、長さ方向に沿って形成された冷媒流路が複数設けられている。複数の冷媒流路は互いに平行であり、隣り合う二つの冷媒流路の間には、板状のフィンが設けられる。
【0043】
扁平熱交換管4は、一端部が上方のヘッダタンク2に挿入され接続され、他端部が下方のヘッダタンク3に挿入され接続されている。ヘッダタンク2,3と扁平熱交換管4は、両者の内部において冷媒が流通するように接続されている。
【0044】
伝熱フィン5は、縦断面が波形形状を有し、隣り合う2本の扁平熱交換管4間に配設される。伝熱フィン5は、薄板が波形形状(コルゲート状)に成形されたものである。扁平熱交換管4は、一方向に長い部材であり、長手方向に対して垂直方向に空気が流通可能である。伝熱フィン5は、扁平熱交換管4の扁平面に対して波形の頂部がろう付けされて、扁平熱交換管4と一体化されている。
【0045】
伝熱フィン5の薄板によって形成される一つの隙間は、
図3及び
図4に示すように、伝熱フィン5の長手方向に比べて幅方向の方が長い横長形状である。伝熱フィン5において、横長形状に形成された一つの隙間が、伝熱フィン5の長手方向に沿って複数配列される。
【0046】
扁平熱交換管4と伝熱フィン5が交互に配置され一体化されることによって、熱交換器1の熱交換部7が構成される。熱交換部7の幅方向両端には、エンドプレート9が伝熱フィン5の外側に配設される。エンドプレート9は、一端側(上方)と他端側(下方)がヘッダタンク2,3にろう付けによって接続され、ヘッダタンク2,3間に配置されている。
【0047】
熱交換器1において、冷媒は、冷媒入口配管から冷媒入口ヘッダ8を経てヘッダタンク3に流入し、その後、扁平熱交換管4内を流通する。扁平熱交換管4内を流通するとき、冷媒は、伝熱フィン5を通過する空気と熱交換して蒸発しガス化される。ガス化した冷媒は、ヘッダタンク2から冷媒出口ヘッダ6を経て冷媒出口配管より流出される。
【0048】
なお、ヘッダタンク2,3内に適宜仕切板を設けて、複数に分けられたブロック空間を形成することによって、冷媒は、ブロック空間ごとに熱交換器1内部を流通する。
【0049】
次に、本実施形態に係る蓄冷ユニット10について説明する。
蓄冷ユニット10は、
図5~
図10に示すように、収容部11と、複数の板材12と、支持部13などを有する。蓄冷ユニット10は、熱交換部7の伝熱フィン5に対して着脱可能である。
【0050】
板材12が伝熱フィン5に挿入され固定されることによって、収容部11が熱交換器1の熱交換部7の表面に沿って設置される。熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材12側の方が、収容部11よりも低温になると、板材12を介して収容部11に冷熱が伝達されて、中空部14の内部に充填された蓄冷材に冷熱が蓄えられる。また、熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材12側の方が、収容部11よりも高温になると、蓄熱材に蓄えられた冷熱は、板材12を介して熱交換器1の熱交換部7に伝達される。
【0051】
一つの熱交換器1において必要とされる蓄冷材の熱容量を考慮して、複数本の蓄冷ユニット10が熱交換部7に設置される。
図1~
図4では、4本の蓄冷ユニット10が設置されている例を示している。複数本の蓄冷ユニット10は、熱交換部7の幅方向にわたって互いに離隔して設置される。板材12が伝熱フィン5に挿入され固定されると、収容部11が伝熱フィン5における空気流路を塞ぐ。そのため、複数本の蓄冷ユニット10は、流通する空気量を考慮して設置本数や設置間隔が設定されることが望ましい。
【0052】
収容部11は、例えば合成樹脂製又は金属製(例えばアルミニウム合金製)であり、一方向に長い柱状形状を有する。収容部11には、
図5に示すように、一端から他端にわたって長手方向に沿って中空状に形成された中空部14が形成される。中空部14の内部には、蓄冷材が収容可能であり、蓄冷材が充填される。中空部14は密閉された空間であり、蓄冷材は、中空部14に封入されている。蓄冷材は、例えばパラフィンを主成分とする材料である。蓄冷材は、外部から加熱されると外部から熱を吸収して比較的高温の熱を蓄え、反対に、外部から冷却されると外部へ熱を放出して比較的低温の熱を蓄える。
【0053】
また、中空部14が、一端から他端にわたって長手方向に沿って一方向に長い中空状に形成されていることから、比較的小さい容量の空間が複数形成されて長手方向に沿って配置されている場合と異なり、蓄冷材の熱容量を増加させることができ、また、中空部14の形成が容易である。
【0054】
蓄冷ユニット10の収容部11の幅は、
図3に示すように、隣り合う2本の扁平熱交換管4の間隔の幅とほぼ同一長さか、それよりもわずかに長い長さである。これにより、熱交換部7の伝熱フィン5を通過する空気流れを妨げる面積を極力減らしつつ、収容部11と扁平熱交換管4との間の熱伝達を効率良く行うことができる。
【0055】
複数の板材12は、例えば金属製(例えばアルミニウム合金製)であり、収容部11の外周部に設けられ、収容部11の長手方向に沿って一列に配置されている。
【0056】
板材12は、基部12aから先端部12bにわたる延設方向が、収容部11の長手方向の軸に対して、かつ、収容部11の外周部の外周面に対して交差する方向(例えば垂直方向)である。また、板材12の幅は、1本の伝熱フィン5の幅、すなわち、隣り合う2本の扁平熱交換管4の間隔の幅よりも短い。板材12の幅方向は、収容部11の長手方向に対して垂直方向であり、伝熱フィン5の薄板によって形成される横長形状の隙間に対応している。これにより、板材12が伝熱フィン5に対して挿入可能となる。
【0057】
板材12の板厚は、伝熱フィン5の長手方向に沿って隣り合う薄板によって形成される隙間よりも小さい。これにより、板材12を板面方向に沿って伝熱フィン5に挿入可能である。板材12が伝熱フィン5に挿入されることによって、収容部11が熱交換器1の熱交換部7の表面に沿って設置される。
【0058】
蓄冷ユニット10が熱交換部7に設置されたとき、収容部11は、熱交換部7の表面と接触し、板材12は、伝熱フィン5と接触するように配置されることが望ましい。これより、収容部11と熱交換部7との間で効率良く熱伝達が行われる。
【0059】
板材12の横断面形状(正面視形状)は、
図7に示すように、板材12が挿入される伝熱フィン5に形成された隙間の内表面形状、すなわち、薄板の波形形状(
図3及び
図4参照)に対応した形状を有してもよい。例えば、板材12は、幅方向一端部における形状において湾曲部分を有する。
【0060】
これにより、板材12が伝熱フィン5に挿入されたとき、板材12の横断面形状(正面視形状)が単に長方形状であると比べて、曲面状を有する湾曲部分において、伝熱フィン5と板材12の接触面積を増加させることができる。その結果、蓄冷ユニット10が摩擦によって伝熱フィン5から外れにくくなり、また、蓄冷ユニット10の板材12と伝熱フィン5との間で伝熱される熱量が増加する。
【0061】
図8に示すように、板材12の表面には、突出部15が形成されてもよい。突出部15は、板材12の先端部12bにおいて、板材12の延設方向に対して交差する方向に突出している。板材12が伝熱フィン5に挿入されたとき、突出部15は、収容部11とは反対側の面において外部に位置する。
【0062】
蓄冷ユニット10が伝熱フィン5に取り付けられたとき、すなわち、板材12が伝熱フィン5に挿入されたとき、突出部15が伝熱フィン5の表面に引っ掛かるため、蓄冷ユニット10が伝熱フィン5から外れにくい。
【0063】
支持部13は、板材12と同一の面において、収容部11の外周部に設けられる。支持部13は、支持部13の突出方向が収容部11の長手方向の軸に対して、かつ、収容部11の外周部の外周面に対して交差する方向となるように収容部11の外部に設置されている。支持部13は、板材12よりも厚い板厚を有する。
図5などに示す例では、支持部13は、蓄冷ユニット10の長さ方向の中間部において1か所のみ設置される。
【0064】
蓄冷ユニット10が伝熱フィン5に取り付けられたとき、すなわち、板材12と同様に支持部13が伝熱フィン5に挿入される。支持部13は、板材12よりも厚い板厚を有し、板材12よりも伝熱フィン5によって強く挟み込まれるため、支持部13がない場合に比べて、伝熱フィン5に設置された蓄冷ユニット10が外れにくい。
【0065】
なお、支持部13の表面は、平滑でもよいし、
図5及び
図6に示すように、凹凸形状を有してもよい。凹凸形状を有する場合、摩擦力が増加し、蓄冷ユニット10は、伝熱フィン5から外れにくくなる。
【0066】
次に、収容部11と板材12の接続構造について説明する。
例えば、板材12は、
図8に示すように、板材12の端部が収容部11の外周部に接続されることによって、板材12が収容部11の外周部に設けられている。また、板材12は、
図9に示すように、端部が収容部11の中空部14に露出しており、収容部11を貫通して収容部11に設置されることによって、板材12が収容部11の外周部に設けられている。
図8及び
図9に示す板材12の端部は、例えば接着剤によって収容部11の外周部又は内部に接続される。または、板材12の端部は、インサート成形によって収容部11の外周部又は内部に接続される。
【0067】
なお、板材12は、1枚ずつ収容部11に対して設置されてもよいし、複数枚の板材12が基部12a側で金属製の長尺状の基材(図示せず。)を介して連結されて一体化されたものが、収容部11に対して設置されてもよい。
【0068】
さらに、蓄冷ユニット10は、
図10に示すように、収容部11と板材12はいずれも金属製であり、収容部11と板材12は一体化されていてもよい。これにより、材質の異なるもの接合する工程が不要になる。収容部11が金属製である場合、中空部14は、切削加工によって形成される。
【0069】
以上、本実施形態によれば、蓄冷ユニット10が伝熱フィン5に設置されていることにより、熱交換器1は、蓄冷性能を有する。蓄冷性能を有する熱交換器1は、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載された車両用空調装置における蒸発器として適用され得る。
【0070】
車両のアイドリングストップによって、車両用空調装置の圧縮機が停止した際には、蓄冷材に蓄えられた冷熱が扁平熱交換管4に伝えられ、蓄冷ユニット10が配置された間隙(伝熱フィン5)の両隣の間隙(伝熱フィン5)を流れる空気に冷熱が放出される。したがって、アイドリングストップによって、車両の運転が再開するまで、冷房能力が低減することがなく、車内の快適性が損なわれにくくなる。
【0071】
車両用空調装置の圧縮機が駆動している冷房運転時、熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材12側の方が、収容部11よりも低温になると、板材12を介して収容部11に冷熱が伝達されて、中空部14の内部に充填された蓄冷材に冷熱が蓄えられる。また、車両用空調装置の圧縮機の駆動が停止したアイドリングストップ時、熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材12側の方が、収容部11よりも高温になると、蓄熱材に蓄えられた冷熱は、板材12を介して熱交換器1の熱交換部7に伝達される。
【0072】
本実施形態に係る蓄冷ユニット10は、伝熱フィン5に対して着脱可能な構成を有している。そのため、製造工程に関して、蓄冷ユニット10を備えない熱交換器と、蓄冷ユニット10を備える熱交換器1は、蓄冷ユニット10を取り付ける前までの工程が共通である。
【0073】
蓄冷ユニット10を備えない熱交換器を製造する工程と比べて、蓄冷ユニット10を備える熱交換器1を製造するために追加する必要がある工程は、熱交換器1の熱交換部7における伝熱フィン5に対して、蓄冷ユニット10の板材12を挿入する工程である。したがって、熱交換管、フィン及び蓄冷材容器が一体型の従来の熱交換器を製造する場合と異なり、蓄冷材を備える熱交換器のためだけの一連の製造ラインが不要になる。
【0074】
また、熱交換管、フィン及び蓄冷材容器が一体型の熱交換器と異なり、熱交換器1において蓄冷ユニット10に対してメンテナンスが必要になった場合、蓄冷ユニット10のみを取り外すことができる。そのため、熱交換器1すべてをメンテナンスする必要がなく、蓄冷ユニット10を取り外すだけでメンテナンスが可能になり、メンテナンスにかかる手間や時間を低減できる。
【0075】
さらに、本実施形態では、一つの熱交換器1において必要とされる蓄冷材の熱容量を考慮して、複数本の蓄冷ユニット10を熱交換部7に設置できる。蓄冷ユニット10は、伝熱フィン5に対して着脱可能であるため、必要に応じて設置本数や設置間隔を調整することによって、熱交換器1をアイドリングストップ時の冷却能力に適切な構成とすることができる。
【0076】
次に、
図11~
図19を参照して、本開示の第2実施形態に係る蓄冷ユニット20について説明する。なお、本実施形態に係る蓄冷ユニット20が設置される熱交換器1の構成は、上述した第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0077】
第1実施形態において、蓄冷ユニット10の収容部11は、一方向に長い形状を有する場合について説明したが、本開示はこの例に限定されない。例えば、第2実施形態に係る蓄冷ユニット20の収容部21のように、ブロック状であってもよい。蓄冷ユニット20がブロック状の収容部21を有することで、一方向に長い形状を有する場合に比べて、蓄冷ユニット20全体の剛性が向上する。その結果、蓄冷ユニット20の製造時又は成形時において、部品が変形したり損傷したりするリスクを低減できる。
【0078】
蓄冷ユニット20は、
図11~
図14に示すように、収容部21と、複数の板材22などを有する。蓄冷ユニット20は、熱交換部7の伝熱フィン5に対して着脱可能である。
【0079】
板材22が伝熱フィン5に挿入され固定されることによって、収容部21が熱交換器1の熱交換部7の表面に沿って設置される。熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材22側の方が、収容部21よりも低温になると、板材22を介して収容部21に冷熱が伝達されて、中空部24の内部に充填された蓄冷材に冷熱が蓄えられる。また、熱交換部7の扁平熱交換管4及び板材22側の方が、収容部21よりも高温になると、蓄熱材に蓄えられた冷熱は、板材22を介して熱交換器1の熱交換部7に伝達される。
【0080】
一つの熱交換器1において必要とされる蓄冷材の熱容量を考慮して、複数個の蓄冷ユニット20が熱交換部7に設置される。複数個の蓄冷ユニット20は、熱交換部7の高さ方向及び幅方向にわたって、互いに離隔して設置される。蓄冷ユニット20は、例えば格子状、又は、千鳥状に設置される。板材22が伝熱フィン5に挿入され固定されると、収容部21が伝熱フィン5における空気流路を塞ぐ。そのため、複数個の蓄冷ユニット20は、流通する空気量を考慮して設置個数や設置間隔が設定されることが望ましい。
【0081】
収容部21は、例えば合成樹脂製又は金属製(例えばアルミニウム合金製)であり、ブロック状を有する。収容部21には、
図13及び
図14に示すように、一端から他端にわたって略直方体形状の内部空間を有するように中空状に形成された中空部24が形成される。中空部24の内部には、蓄冷材が収容可能であり、蓄冷材が充填される。中空部24は密閉された空間であり、蓄冷材は、中空部24に封入されている。蓄冷ユニット20の収容部21の幅は、隣り合う2本の扁平熱交換管4の間隔の幅とほぼ同一長さか、それよりもわずかに長い長さである。
【0082】
複数の板材22は、例えば金属製(例えばアルミニウム合金製)であり、収容部21の外周部に設けられ、収容部21の外周部に複数列に配置されている。
【0083】
板材22は、基部22aから先端部22bにわたる延設方向が、収容部21の外周部の外周面に対して交差する方向(例えば垂直方向)である。また、幅方向に配置された複数の板材22の幅方向一側から他側までの長さは、1本の伝熱フィン5の幅、すなわち、隣り合う2本の扁平熱交換管4の間隔の幅よりも短く、かつ、伝熱フィン5の薄板によって形成される横長形状の隙間に対応している。これにより、板材22が伝熱フィン5に対して挿入可能となる。
【0084】
板材22の板厚は、伝熱フィン5の長手方向に沿って隣り合う薄板によって形成される隙間よりも小さい。これにより、板材22を板面方向に沿って伝熱フィン5に挿入可能である。板材22が伝熱フィン5に挿入されることによって、収容部21が熱交換器1の熱交換部7の表面に沿って設置される。
【0085】
幅方向に複数の板材22が配置されることによって、1枚の板材が配置される場合に比べて、伝熱フィン5に対する伝熱性能を向上させることができる。なお、第1実施形態では、幅方向に1枚の板材12が配置される場合について説明したが、第1実施形態のように一方向に長い蓄冷ユニットの場合においても、第2実施形態と同様に、板材が複数列に配置されてもよい。
図12では、板材22が、幅方向に4枚、幅方向に直交する方向に4枚配置される例を示している。
図16では、板材22が、幅方向に3枚、幅方向に直交する方向に5枚配置される例を示している。
図15~
図17は、本実施形態に係る蓄冷ユニット20の変形例である。
【0086】
蓄冷ユニット20が熱交換部7に設置されたとき、収容部21は、熱交換部7の表面と接触し、板材22は、伝熱フィン5と接触するように配置されることが望ましい。これより、収容部21と熱交換部7との間で効率良く熱伝達が行われる。板材22は、
図19に示すように、先端部22bが先細り形状を有してもよい。これにより、板材22が、伝熱フィン5に挿入されやすい。なお、第1実施形態の板材12においても、同様に、先端部12bが先細り形状を有してもよい。
【0087】
板材22の横断面形状(正面視形状)は、第1実施形態の
図7で示したように、板材22が挿入される伝熱フィン5に形成された隙間の内表面形状、すなわち、薄板の波形形状(
図3及び
図4参照)に対応した形状を有してもよい。例えば、板材22は、幅方向一端部における形状において湾曲部分を有する。これにより、板材22が伝熱フィン5に挿入されたとき、板材22の横断面形状(正面視形状)が単に長方形状であると比べて、曲面状を有する湾曲部分において、伝熱フィン5と板材12の接触面積を増加させることができる。
【0088】
図13及び
図14に示すように、板材22とは別に、1枚又は複数枚の板材26が、収容部21の内周部に設けられてもよい。板材26は、第2板材の一例である。板材26は、一端部が収容部21の中空部24側に位置し、他端部が収容部21の内周部に接続される。なお、第1実施形態の収容部11においても、板材12とは別の板材が収容部11の内周部に設けられてもよい。
【0089】
板材22は、1枚ずつ収容部21に対して設置されてもよいし、複数枚の板材22が基部22a側で金属製の長尺状の基材(図示せず。)を介して連結されて一体化されたものが、収容部21に対して設置されてもよい。
【0090】
さらに、蓄冷ユニット20は、
図18に示すように、収容部21と板材22はいずれも金属製であり、収容部21と板材22は一体化されていてもよい。
【0091】
以上、本実施形態によれば、蓄冷ユニット20が伝熱フィン5に設置されていることにより、熱交換器1は、蓄冷性能を有する。蓄冷性能を有する熱交換器1は、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載された車両用空調装置における蒸発器として適用され得る。
【0092】
本実施形態に係る蓄冷ユニット20は、伝熱フィン5に対して着脱可能な構成を有している。そのため、製造工程に関して、蓄冷ユニット20を備えない熱交換器と、蓄冷ユニット20を備える熱交換器1は、蓄冷ユニット20を取り付ける前までの工程が共通である。
【0093】
また、熱交換管、フィン及び蓄冷材容器が一体型の熱交換器と異なり、熱交換器1において蓄冷ユニット20に対してメンテナンスが必要になった場合、蓄冷ユニット20のみを取り外すことができる。
【0094】
さらに、本実施形態においても、一つの熱交換器1において必要とされる蓄冷材の熱容量を考慮して、複数本の蓄冷ユニット20を熱交換部7に設置できる。蓄冷ユニット20は、伝熱フィン5に対して着脱可能であるため、必要に応じて設置本数や設置間隔を調整することによって、熱交換器1をアイドリングストップ時の冷却能力に適切な構成とすることができる。
【符号の説明】
【0095】
1 :熱交換器
2,3 :ヘッダタンク
4 :扁平熱交換管
5 :伝熱フィン(フィン部)
6 :冷媒出口ヘッダ
8 :冷媒入口ヘッダ
9 :エンドプレート
10,20 :蓄冷ユニット
11,21 :収容部
12,22 :板材
13 :支持部
14,24 :中空部
15 :突出部
26 :板材(第2板材)