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特許7210733フォントレンダリング方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】フォントレンダリング方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 13/80 20110101AFI20230116BHJP
   G06F 40/109 20200101ALI20230116BHJP
【FI】
G06T13/80 B
G06F40/109
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021529688
(86)(22)【出願日】2018-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2018121554
(87)【国際公開番号】W WO2020103245
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2021-05-25
(31)【優先権主張番号】201811405468.3
(32)【優先日】2018-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521225111
【氏名又は名称】北京方正手▲跡▼数字技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING FOUNDER HANDWRITING DIGITAL TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 9, Shangdi Fifth Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 征二
(74)【代理人】
【識別番号】100222106
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 秀紀
(72)【発明者】
【氏名】蒋建斌
(72)【発明者】
【氏名】宛慧▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】董光▲燦▼
(72)【発明者】
【氏名】▲干▼洋
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2008/015825(WO,A1)
【文献】特開2008-250342(JP,A)
【文献】島田 雅史 他,漢字データベースの構築とその利用,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.103 No.368,日本,社団法人電子情報通信学会,2003年10月10日,第103巻 第368号,pp. 53-58
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 13/80
G06F 40/109
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォントレンダリング方法であって、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取るステップと、
前記フォントファイルを解析し、前記キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップと、
前記文字字形情報と前記テンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップと、
前記動画ユニットをレンダリングするステップと、を含み、
前記動画ユニットをレンダリングするステップは、具体的に、
グラフィックスプロセッサ(GPU、Graphics Processing Unit)を介して前記動画ユニットのフレームデータごとに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するステップを含み、前記フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含み、
前記色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とするフォントレンダリング方法。
【請求項2】
前記文字字形情報と前記テンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップの前に、
前記文字字形情報及び/又は前記テンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するステップをさらに含み、
前記補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載のフォントレンダリング方法。
【請求項3】
前記文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含み、
前記テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含み、
前記キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、前記キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフォントレンダリング方法。
【請求項4】
前記フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフォントレンダリング方法。
【請求項5】
フォントレンダリング装置であって、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取ること、前記フォントファイルを解析し、前記キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得すること、前記文字字形情報と前記テンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成すること、前記動画ユニットをレンダリングすることを行うために、前記コンピュータプログラムを実行するためのプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、具体的に、
グラフィックスプロセッサ(GPU、Graphics Processing Unit)を介して前記動画ユニットのフレームデータごとに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するために、前記コンピュータプログラムを実行するためのものであり、そのうち、前記フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含み、
前記色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とするフォントレンダリング装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、さらに、
前記文字字形情報と前記テンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップの前に、前記文字字形情報及び/又は前記テンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するために、前記コンピュータプログラムを実行するためのものであり、前記補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項に記載のフォントレンダリング装置。
【請求項7】
前記文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含み、
前記テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、文字のサイズ情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含み、
前記キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、前記キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のフォントレンダリング装置。
【請求項8】
前記フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のフォントレンダリング装置。
【請求項9】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
請求項~請求項のいずれか1項に記載のフォントレンダリング装置を含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字処理技術分野に関し、具体的に、フォントレンダリング方法、フォントレンダリング装置、及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的な文字組版の方式は、左から右へ、上から下へ、行間、列間固定のモードであり、創造性が足りず、ページ効果が単調すぎて、絵文字表示フォントは固定語のみにでき、事前作成する必要があり、ユーザ入力に応じてその効果を即時に呈することができないとともに、絵文字をコピーするときに漢字を抽出することができない。また、市場にある描画方式はいずれも、上層またはCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)を通じた描画方式であり、計算量が多いため、パフォーマンスの低い端末機器での使用には適用されず、効果も格好良く表示されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術又は関連技術に存在する技術的問題のうちの1つを少なくとも解決することを旨としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、1つの態様では、本発明は、フォントレンダリング方法を提案している。
【0005】
他の態様では、本発明は、フォントレンダリング装置を提案している。
【0006】
別の態様では、本発明は、コンピュータ可読記憶媒体を提案している。
【0007】
これを鑑みて、本発明は、フォントレンダリング方法を提案し、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取るステップと、フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップと、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップと、動画ユニットをレンダリングするステップと、を含む。
【0008】
本発明のフォントレンダリング方法にしたがって、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、例えば、クライアントからユーザによって入力されたキャラクタ列を受信し、ダイナミックhappy-box(注:人のハイテンションを表現する極めて派手に飾ったフォント)TTF(TrueTypeFont)フォントベースファイルなどのフォントファイルを読み取り、該フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得し、文字字形情報とテンプレート情報とを融合させ、動画ユニットを生成し、そのうち動画の頻度が固定なフレーム間隔または不規則なフレーム間隔であってもよく、次に、動画ユニットをレンダリングし、レンダリングした後に出力して効果を呈する。本発明のフォントレンダリング方法により、異なるフォント効果や、異なる行と列に応じた、対応するテンプレート効果のカスタマイズ、異なるサイズを持つ文字の混じ並べ、文字位置のカスタマイズ、文字の色と特殊効果とのカスタマイズが可能となり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、これによってセマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字の視覚的インパクトを高め、言語の焦点を強調し、言葉の境地を具現化し、かつユーザ入力に基づいてスタイルが異なる任意の個性的な効果を即時に呈することができるようになり、情報インタラクションのときのユーザの個性的なニーズを最大限に満たす。
【0009】
上記技術的解決手段において、好ましくは、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップの前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するステップをさらに含み、補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0010】
該技術的解決手段において、文字字形情報とテンプレート情報とに対してデータの融合をさせる前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行したことによって、フォントのモーション効果がより流暢で滑らかであるようにさせ、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローなどの字形とテンプレートとに対する変換を実現させ、これによってフォントの多様性、個性化、格好良さを確保し、視覚的効果を向上する。
【0011】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、動画ユニットをレンダリングするステップは、具体的に、GPUを介して動画ユニットのフレームごとのデータに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するステップを含み、そのうち、フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0012】
該技術的解決手段において、本発明は、OpenGL(Open Graphics Library、開放式グラフィックスライブラリ)技術に基づき、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッサ)を用いて動画ユニットをレンダリングし、OpenGLが様々なプラットフォーム間で移植できる、ハードウェアに依存しないソフトウェアインタフェースであるため、システムレベルのアクセスでもアプリケーションレベルのアクセスでも、互換性が高いである。具体的に、動画ユニットをフレームごとのデータ形式でGPUまで送信してフレームレイヤーレンダリングをすると同時に、色の塗りつぶしを実行し、レンダリング完成後に、GPUからフレームレイヤーデータを抽出し、メモリにフレームビットマップデータを形成し、フレームビットマップデータを外部アプリケーションに出力して効果を呈する。フレームレイヤーレンダリングのプロセスは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むが、それらに限定されない。本発明は、OpenGL技術に基づき、GPUを利用してフォントレンダリングと動画レンダリングとを実行し、レンダリングの速度を向上し、システムリソースの消費を節約し、システムの流暢さを確保し、ユーザには流暢な使用感が覚えたと同時に、パフォーマンスの低い端末に適され、かつより多様化された、格好良いダイナミックhappy-box効果を取得でき、フォント効果に対するユーザの個性的なニーズを満たし、また、コンピュータ機器のフォントインストールインタフェースを介してフォントファイルをインストールすることもでき、ユーザの使用感をさらに向上させる。
【0013】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0014】
該技術的解決手段において、文字字形情報は、単独な文字全体ベースのマップ、または文字全体ベースのマップと1つまたは複数のパーツベースのマップ、アウトラインベースのマップとの組み合わせによって構成される。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちの1つまたは複数を含むが、それらに限定されない。キャラクタ列は、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせであってもよい。本発明のフォントレンダリング方法により、字形組版方式は、伝統的な文字組版方式を突破し、異なるサイズを持つ文字の混じ並べができるようになり、セマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字位置のカスタマイズができるようになり、文字の視覚的インパクトを高めて、文字の色や特殊効果に対する任意の定義ができるようになり、言語の焦点を強調することができ、デザイン感があり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、言葉の境地を具現化する。
【0015】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0016】
該技術的解決手段において、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル以外に、テンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルの1つまたは複数の組み合わせをさらに含み、これによりフォントの多様性、個性化、格好良さをこれで確保することができ、個性的な文字や絵文字に対するユーザの使用感を向上する。
【0017】
本発明はさらに、フォントレンダリング装置を提案し、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取ること、フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得すること、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成すること、及び動画ユニットをレンダリングすることを行うように、コンピュータプログラムを実行するためのプロセッサと、を含む。
【0018】
本発明のフォントレンダリング装置により、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、例えば、クライアントからユーザによって入力されたキャラクタ列を受信し、ダイナミックhappy-boxTTF(TrueTypeFont)フォントベースファイルなどのフォントファイルを読み取り、該フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得し、文字字形情報とテンプレート情報とを融合させ、動画ユニットを生成し、そのうち動画の頻度が固定なフレーム間隔または不規則なフレーム間隔であってもよく、次に、動画ユニットをレンダリングし、レンダリングした後に出力して効果を呈する。本発明のフォントレンダリング装置により、異なるフォント効果や、異なる行と列に応じた、対応するテンプレート効果のカスタマイズ、異なるサイズを持つ文字の混じ並べ、文字位置のカスタマイズ、文字の色と特殊効果とのカスタマイズが可能となり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、これによってセマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字の視覚的インパクトを高め、言語の焦点を強調し、言葉の境地を具現化し、かつユーザ入力に基づいてスタイルが異なる任意の個性的な効果を即時に呈することができるようになり、情報インタラクションときのユーザの個性的なニーズを最大限に満たす。
【0019】
上記技術的解決手段において、好ましくは、プロセッサはさらに、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップの前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するために、コンピュータプログラムを実行するためのものである。補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0020】
該技術的解決手段において、文字字形情報とテンプレート情報とに対してデータの融合をさせる前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行したことによって、フォントのモーション効果がより流暢で滑らかであるようにさせ、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローなどの字形とテンプレートとに対する変換を実現させ、これによってフォントの多様性、個性化、格好良さを確保し、視覚的効果を向上する。
【0021】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、プロセッサは、具体的に、GPUを介して動画ユニットのフレームごとのデータに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するために、コンピュータプログラムを実行するためのものである。そのうち、フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0022】
該技術的解決手段において、本発明は、OpenGL(Open Graphics Library、開放式グラフィックスライブラリ)技術に基づき、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッサ)を用いて動画ユニットをレンダリングし、OpenGLが様々なプラットフォーム間で移植できる、ハードウェアに依存しないソフトウェアインタフェースであるため、システムレベルのアクセスでもアプリケーションレベルのアクセスでも、互換性が高いである。具体的に、動画ユニットをフレームごとのデータ形式でGPUまで送信してフレームレイヤーレンダリングをすると同時に、色の塗りつぶしを実行し、レンダリング完成後に、GPUからフレームレイヤーデータを抽出し、メモリにフレームビットマップデータを形成し、フレームビットマップデータを外部アプリケーションに出力して効果を呈する。フレームレイヤーレンダリングのプロセスは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むが、それらに限定されない。本発明は、OpenGL技術に基づき、GPUを利用してフォントレンダリングと動画レンダリングとを実行し、レンダリングの速度を向上し、システムリソースの消費を節約し、システムの流暢さを確保し、ユーザには流暢な使用感が覚えたと同時に、パフォーマンスの低い端末に適用され、かつより多様化された、格好良いダイナミックhappy-box効果を取得でき、フォント効果に対するユーザの個性的なニーズを満たし、また、コンピュータ機器のフォントインストールインタフェースを介してフォントファイルをインストールしてもよく、ユーザの使用感をさらに向上させる。
【0023】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0024】
該技術的解決手段において、文字字形情報は、単独な文字全体ベースのマップ、または文字全体ベースのマップと1つまたは複数のパーツベースのマップ、アウトラインベースのマップとの組み合わせによって構成される。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちの1つまたは複数を含むが、それらに限定されない。キャラクタ列は、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせであってもよい。本発明のフォントレンダリング方法により、字形組版方式は、伝統的な文字組版方式を突破し、異なるサイズを持つ文字の混じ並べができるようになり、セマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字位置のカスタマイズができるようになり、文字の視覚的インパクトを高め、文字の色や特殊効果に対する任意の定義ができるようになり、言語の焦点を強調することができ、デザイン感があり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、言葉の境地を具現化する。
【0025】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0026】
該技術的解決手段において、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル以外に、テンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルの1つ又は複数の組み合わせをさらに含み、フォントの多様性、個性化、格好良さをこれで確保することができ、個性的な文字や絵文字に対するユーザの使用感を向上する。
【0027】
上記いずれか1つの技術的解決手段において、好ましくは、レンダリングされたフォント効果をコピーする命令を受信するとき、前記レンダリングされたフォント効果を前記キャラクタ列に復元して貼り付ける。
【0028】
該技術的解決手段において、ユーザはすでに呈したフォント効果をコピーし、コピーした後にこの前に入力された文字に復元することができる。それから自分のニーズに応じて再編集するか、またはメモ帳に貼り付けるなどをし、文字をさらに処理することができる。
【0029】
本発明はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提案し、上記技術的解決手段におけるいずれか1項のようなフォントレンダリング装置を含む。
【0030】
本発明のコンピュータ可読記憶媒体により、上記技術的解決手段におけるいずれか1項のようなフォントレンダリング装置が含まれるため、該フォントレンダリング装置のすべての有益な効果を有し、繰り返して説明しない。
【0031】
本発明の付加態様と利点は、以下、説明の部分で明らかになるか、又は本発明の実践によってわかる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の上記及び/又は付加の態様と利点は、以下の図面に合わせて実施例を説明することによって明らかになり、理解しやすくようになる。そのうち、
図1】本発明の1つの実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートを示している。
図2】本発明の他の実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートを示している。
図3】本発明の別の実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートを示している。
図4】本発明の一実施例によるフォントレンダリング装置の概略ブロック図を示している。
図5】本発明の一具体的な実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートを示している。
図6】本発明の一具体的な実施例によるデータ融合の概略図を示している。
図7】本発明の一具体的な実施例によるGPUレンダリングのフローチャートを示している。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の上記目的、特徴及び利点をよりよく理解するために、以下、図面と具体的な実施例に合わせながら、本発明についてさらに詳細に説明する。説明する必要があるのは、本願の実施例及び実施例の特徴は、競合なしに、相互組み合わられることができる。
【0034】
以下の説明では、本発明を完全に理解するために、様々な具体的な詳細が記述されているが、本発明はまた、ここで説明した方式と異なるその他の方式を用いて実施されてもよいため、本発明の保護範囲は、以下に開示する具体的な実施例によって制限されない。
【0035】
図1に示すように、本発明の1つの実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートである。そのうち、該フォントレンダリング方法は、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取るステップ102と、
フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップ104と、
文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップ106と、
動画ユニットをレンダリングするステップ108と、を含む。
【0036】
本発明の実施例に係るフォントレンダリング方法は、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、例えば、クライアントからユーザによって入力されたキャラクタ列を受信し、ダイナミックhappy-boxTTF(TrueTypeFont)フォントベースファイルなどのフォントファイルを読み取り、該フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得し、文字字形情報とテンプレート情報とを融合させ、動画ユニットを生成し、そのうち動画の頻度が固定なフレーム間隔または不規則なフレーム間隔であってもよく、次に、動画ユニットをレンダリングし、レンダリングした後に出力して効果を呈する。本発明のフォントレンダリング方法により、異なるフォント効果や、異なる行と列に応じた、対応するテンプレート効果のカスタマイズ、異なるサイズを持つ文字の混じ並べ、文字位置のカスタマイズ、文字の色と特殊効果とのカスタマイズが可能となり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、これによってセマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字の視覚的インパクトを高め、言語の焦点を強調し、言葉の境地を具現化し、かつユーザ入力に基づいてスタイルが異なる任意の個性的な効果を即時に呈することができるようになり、情報インタラクションときのユーザの個性的なニーズを最大限に満たす。
【0037】
図2に示すように、本発明の他の実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートである。そのうち、該フォントレンダリング方法は、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取るステップ202と、
フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップ204と、
文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するステップ206であって、補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むステップ206と、
文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップ208と、
動画ユニットをレンダリングするステップ210と、を含む。
【0038】
該実施例において、文字字形情報とテンプレート情報とに対してデータの融合をさせる前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行することによって、フォントのモーション効果がより流暢で滑らかであるようにさせ、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローなどの字形とテンプレートとに対する変換を実現させ、これによってフォントの多様性、個性化、格好良さを確保し、視覚的効果を向上する。
【0039】
図3に示すように、本発明の別の実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートである。そのうち、該フォントレンダリング方法は、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取るステップ302と、
フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップ304と、
文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するステップ306であって、補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むステップ306と、
文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップ308と、
GPUを介して動画ユニットのフレームごとのデータに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するステップ310であって、フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含み、色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むステップ310と、を含む。
【0040】
該実施例において、本発明は、OpenGL(Open Graphics Library、開放式グラフィックスライブラリ)技術に基づき、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッサ)を用いて動画ユニットをレンダリングし、OpenGLが様々なプラットフォーム間で移植できる、ハードウェアに依存しないソフトウェアインタフェースであるため、システムレベルのアクセスでもアプリケーションレベルのアクセスでも、互換性が高いである。具体的に、動画ユニットをフレームごとのデータ形式でGPUまで送信してフレームレイヤーレンダリングをすると同時に、色の塗りつぶしを実行し、レンダリング完成後に、GPUからフレームレイヤーデータを抽出し、メモリにフレームビットマップデータを形成し、フレームビットマップデータを外部アプリケーションに出力して効果を呈する。フレームレイヤーレンダリングのプロセスは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含み、色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むが、それらに限定されない。本発明は、OpenGL技術に基づき、GPUを利用してフォントレンダリングと動画レンダリングとを実行し、レンダリングの速度を向上し、システムリソースの消費を節約し、システムの流暢さを確保し、ユーザには流暢な使用感が覚えたと同時に、パフォーマンスの低い端末に適用され、かつより多様化された、格好良いダイナミックhappy-box効果を取得でき、フォント効果に対するユーザの個性的なニーズを満たし、また、コンピュータ機器のフォントインストールインタフェースを介してフォントファイルをインストールしてもよく、ユーザの使用感をさらに向上させる。
【0041】
上記いずれか1つの実施例において、好ましくは、文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0042】
該実施例において、文字字形情報は、単独な文字全体ベースのマップ、または文字全体ベースのマップと1つまたは複数のパーツベースのマップ、アウトラインベースのマップとの組み合わせによって構成される。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちの1つまたは複数を含むが、それらに限定されない。キャラクタ列は、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせであってもよい。本発明のフォントレンダリング方法により、字形組版方式は、伝統的な文字組版方式を突破し、異なるサイズを持つ文字の混じ並べができるようになり、セマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字位置のカスタマイズができるようになり、文字の視覚的インパクトを高め、文字の色や特殊効果に対する任意の定義ができるようになり、言語の焦点を強調することができ、デザイン感があり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、言葉の境地を具現化する。
【0043】
上記いずれか1つの実施例において、好ましくは、前記フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0044】
該実施例において、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル以外に、テンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルの1つまたは複数の組み合わせをさらに含み、フォントの多様性、個性化、格好良さをこれで確保することができ、個性的な文字や絵文字に対するユーザの使用感を向上する。
【0045】
上記いずれか1つの実施例において、好ましくは、レンダリングされたフォント効果をコピーする命令を受信するとき、前記レンダリングされたフォント効果を前記キャラクタ列に復元して貼り付ける。
【0046】
該実施例において、ユーザはすでに呈したフォント効果をコピーし、コピーした後にこの前に入力された文字に復元することができる。それから自分のニーズに応じて再編集するか、またはメモ帳に貼り付けるなどをし、文字をさらに処理することができる。
【0047】
図4に示すように、本発明の一実施例によるフォントレンダリング装置の概略ブロック図である。そのうち、該フォントレンダリング装置400は、
コンピュータプログラムを記憶するためのメモリ402と、
レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、フォントファイルを読み取ること、フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得すること、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成すること、及び動画ユニットをレンダリングすることを行うために、コンピュータプログラムを実行するためのプロセッサ404と、を含む。
【0048】
本発明の実施例のフォントレンダリング装置400は、レンダリングする必要があるキャラクタ列を受信し、例えば、クライアントからユーザによって入力されたキャラクタ列を受信し、ダイナミックhappy-boxTTF(TrueTypeFont)フォントベースファイルなどのフォントファイルを読み取り、該フォントファイルを解析し、キャラクタ列に対応する文字字形情報とテンプレート情報とを取得し、文字字形情報とテンプレート情報とを融合させ、動画ユニットを生成し、そのうち動画の頻度が固定なフレーム間隔または不規則なフレーム間隔であってもよく、次に、動画ユニットをレンダリングし、レンダリングした後に出力して効果を呈する。本発明のフォントレンダリング装置400により、異なるフォント効果や、異なる行と列に応じた、対応するテンプレート効果のカスタマイズ、異なるサイズを持つ文字の混じ並べ、文字位置のカスタマイズ、文字の色と特殊効果とのカスタマイズが可能となり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、これによってセマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字の視覚的インパクトを高め、言語の焦点を強調し、言葉の境地を具現化し、かつユーザ入力に基づいてスタイルが異なる任意の個性的な効果を即時に呈することができるようになり、情報インタラクションときのユーザの個性的なニーズを最大限に満たす。
【0049】
上記実施例において、好ましくは、プロセッサ404は、さらに、文字字形情報とテンプレート情報とに基づいて動画ユニットを生成するステップの前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行するために、コンピュータプログラムを実行するためのものである。補間演算は、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0050】
該実施例において、文字字形情報とテンプレート情報とに対してデータの融合をさせる前に、文字字形情報及び/又はテンプレート情報のそれぞれのモーション属性に対して補間演算を実行することによって、フォントのモーション効果がより流暢で滑らかであるようにさせ、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローなどの字形とテンプレートとに対する変換を実現させ、これによってフォントの多様性、個性化、格好良さを確保し、視覚的効果を向上する。
【0051】
上記いずれか1つの実施例において、好ましくは、プロセッサ404は、具体的に、GPUを介して動画ユニットのフレームごとのデータに対してフレームレイヤーレンダリングをし、色の塗りつぶしを実行するために、コンピュータプログラムを実行するためのものである。フレームレイヤーレンダリングは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地、動画のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0052】
該実施例において、本発明は、OpenGL(Open Graphics Library、開放式グラフィックスライブラリ)技術に基づき、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッサ)を用いて動画ユニットをレンダリングし、OpenGLが様々なプラットフォーム間で移植できる、ハードウェアに依存しないソフトウェアインタフェースであるため、システムレベルのアクセスでもアプリケーションレベルのアクセスでも、互換性が高いである。具体的に、動画ユニットをフレームごとのデータ形式でGPUまで送信してフレームレイヤーレンダリングをすると同時に、色の塗りつぶしを実行し、レンダリング完成後に、GPUからフレームレイヤーデータを抽出し、メモリにフレームビットマップデータを形成し、フレームビットマップデータを外部アプリケーションに出力して効果を呈する。フレームレイヤーレンダリングのプロセスは、背景効果の描画、単一文字画像効果の描画、画像全体効果の描画、フォント効果の描画、前景効果の描画を含む。色の塗りつぶしの方式は、グラデーション、テクスチャ、無地のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含むが、それらに限定されない。本発明は、OpenGL技術に基づき、GPUを利用してフォントレンダリングと動画レンダリングとを実行し、レンダリングの速度を向上し、システムリソースの消費を節約し、システムの流暢さを確保し、ユーザには流暢な使用感が覚えたと同時に、パフォーマンスの低い端末に適用され、かつより多様化された、格好良いダイナミックhappy-box効果を取得でき、フォント効果に対するユーザの個性的なニーズを満たし、また、コンピュータ機器のフォントインストールインタフェースを介してフォントファイルをインストールしてもよく、ユーザの使用感をさらに向上させる。
【0053】
本発明の一実施例において、好ましくは、文字字形情報は、文字全体ベースのマップ、パーツベースのマップ、アウトラインベースのマップのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。キャラクタ列は少なくとも1つのキャラクタによって構成され、キャラクタは、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0054】
該実施例において、文字字形情報は、単独な文字全体ベースのマップ、または文字全体ベースのマップと1つまたは複数のパーツベースのマップ、アウトラインベースのマップとの組み合わせによって構成される。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチや回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちの1つまたは複数を含むが、それらに限定されない。キャラクタ列は、中国語キャラクタ、アラビア語キャラクタ、英語キャラクタのうちのいずれか1項又はその組み合わせであってもよい。本発明のフォントレンダリング方法により、字形組版方式は、伝統的な文字組版方式を突破し、異なるサイズを持つ文字の混じ並べができるようになり、セマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字位置のカスタマイズができるようになり、文字の視覚的インパクトを高め、文字の色や特殊効果に対する任意の定義ができるようになり、言語の焦点を強調することができ、デザイン感があり、シナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、言葉の境地を具現化する。
【0055】
本発明の一実施例において、前記フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、およびテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0056】
該実施例において、フォントファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル以外に、テンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルの1つまたは複数の組み合わせをさらに含み、フォントの多様性、個性化、格好良さをこれで確保することができ、個性的な文字や絵文字に対するユーザの使用感を向上させる。
【0057】
本発明の一実施例において、レンダリングされたフォント効果をコピーする命令を受信するとき、前記レンダリングされたフォント効果を前記キャラクタ列に復元して貼り付ける。
【0058】
該実施例において、ユーザはすでに呈したフォント効果をコピーし、コピーした後にこの前に入力された文字に復元することができる。それから自分のニーズに応じて再編集するか、またはメモ帳に貼り付けるなどをし、文字をさらに処理することができる。
【0059】
図5に示すように、本発明の一具体的な実施例によるフォントレンダリング方法のフローチャートである。そのうち、該フォントレンダリング方法は、
ダイナミックhappy-boxTTFフォントベースファイルを読み取るステップ502と、
ダイナミックhappy-boxTTFフォントベースファイルを解析し、文字字形情報とテンプレート情報とを取得するステップ504と、
テンプレート情報と文字字形情報とを融合させ、動画ユニットを形成するステップ506と、
動画ユニットをフレームごとのデータ形式でGPUまで送信してフレームレイヤーレンダリングをするステップ508と、
GPUからフレームレイヤーデータを抽出してメモリにフレームビットマップデータを形成するステップ510と、
フレームビットマップデータを外部アプリケーションに出力してダイナミックhappy-box効果を呈するステップ512と、を含む。
【0060】
本実施例において、動画ユニットは、文字字形情報とテンプレート情報とに対してデータの融合をさせることによって形成されたものであり、データ融合の概略図は、図6に示される。動画の頻度が固定なフレーム間隔または不規則なフレーム間隔であってもよい。
【0061】
ダイナミックhappy-boxTTFフォントベースファイルは、標準白黒文字TrueType形式のフォントファイル、及びテンプレート属性テーブル、字形組版情報テーブル、字形レンダリング情報テーブル、レンダリング情報メタデータテーブル、ピクチャー動画情報テーブル、シェーダー属性テーブル、ピクチャーテーブル、シェーダーソースコードテーブルなどの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0062】
文字字形情報は、単独な文字全体ベースのマップ、または文字全体ベースのマップと1つまたは複数のパーツベースのマップ、アウトラインベースのマップとの組み合わせである。テンプレート情報は、文字のダイナミック組版情報、文字のダイナミックストレッチ、回転情報、文字のダイナミックカラー情報、ペンダントのダイナミック属性情報、文字全体のダイナミックマスキング情報のうちのいずれか1項又はその組み合わせを含む。
【0063】
本発明の一具体的な実施例において、データの融合を実行する前に、モーション対象属性ごとに、スケーリング、回転、変位、色、透明度、ストローク、シャドウ、グローなどを含むが、それらに限定されない補間演算を実行する。
【0064】
本発明の一具体的な実施例において、ダイナミックhappy-box効果をコピーする命令を受信するとき、ダイナミックhappy-box効果をこの前に入力された文字に復元する。
【0065】
図7は、GPU動画ユニットのフレームごとのデータに対してフレームレイヤーレンダリングをするプロセスを示しており、具体的に、
データ処理の描画ステップ702と、
背景効果の描画ステップ704と、
フォント効果の描画ステップ706と、
単一文字画像の描画ステップ708と、
画像全体の描画ステップ710と、
前景効果の描画ステップ712と、を含む。
【0066】
本発明の実施例に係るフォントレンダリング方法は、左から右へ、上から下へ、行間、列間固定の組版モードを突破し、異なるサイズを持つ文字の混じ並べができるようになり、セマンティックのプライマリとセカンダリをより完全に表現し、文字位置のカスタマイズができるようになり、文字の視覚的インパクトを高め、文字の色や特殊効果に対する任意の定義ができるようになり、言語の焦点を強調し、デザイン感がありシナリオのマッチングや絵と文字の組み合わせによりいっそう適用され、言葉の境地を具現化すると同時に、ユーザ入力は効果が即時に呈され、ユーザは、自分が表現したい内容に応じて文字を任意的に入力することにより、文字の数に対応するテンプレートによって生成されたダイナミックhappy-box効果を得ることができる。ユーザは、すでに呈したダイナミックhappy-box効果をコピーし、貼り付けた後にこの前に入力された文字に復元し、それから自分のニーズに応じて再編集またはメモ帳に貼り付けるなどをし、文字をさらに処理することができる。また、OpenGL技術に基づいたGPUレンダリングは、レンダリングの速度を向上し、システムリソースの消費を節約し、システムの流暢さを確保し、ユーザには流暢な使用感が覚えたと同時に、パフォーマンスの低い端末に適用され、ユーザの使用感をさらに向上させる。
【0067】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、上記実施例のいずれか1項のようなフォントレンダリング装置を含む。
【0068】
本発明の実施例のコンピュータ可読記憶媒体は、上記実施例のいずれか1項のようなフォントレンダリング装置を含むため、該フォントレンダリング装置のすべての有益な効果を有し、繰り返して説明しない。
【0069】
以上説明したものは本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を制限するためのものではない。当業者によって、本発明は様々な変更や変化があってもよい。本発明の主旨や原則に含まれる任意の修正、等価置換、改善などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7