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特許7210745ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置
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  • 特許-ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置 図1
  • 特許-ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置 図2a
  • 特許-ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置 図2b
  • 特許-ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-13
(45)【発行日】2023-01-23
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20230116BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230116BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20230116BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20230116BHJP
【FI】
G06F3/16 500
H04Q9/00 301E
G06F3/16 620
H04N21/442
H04N21/436
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021537016
(86)(22)【出願日】2019-09-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-23
(86)【国際出願番号】 KR2019011343
(87)【国際公開番号】W WO2020050596
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2018-0105317
(32)【優先日】2018-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】スクン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】サンミン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨンソク・コ
(72)【発明者】
【氏名】ヨンフン・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ソル
(72)【発明者】
【氏名】チュルヒ・ハム
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0180918(US,A1)
【文献】国際公開第2016/129216(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0015380(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0103229(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0110005(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0020265(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/16
H04Q 9/00
H04N 21/442
H04N 21/436
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置において、
ディスプレイと、
スピーカと、
無線通信を行う通信回路を含む通信部と、
1以上のインストラクションを保存するメモリと、
前記1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを遂行するプロセッサを少なくとも一つ含む制御部と、を含み、
前記通信部は、
前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態である間、外部機器から受信されるオーディオ伝送のための無線連結要請に基づき、
前記外部機器に、前記無線連結要請の受諾を知らせる応答を伝送し、前記制御部が無線連結を要求する状態にウェークアップされるように動作することを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
前記通信部は、
前記ディスプレイ装置と前記外部機器との無線連結を行っていた履歴が存在すれば、前記外部機器に、前記応答を伝送することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記通信部は、
前記無線連結要請の受信に基づき、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように動作し、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由を前記制御部に伝送することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記無線通信は、ブルートゥース通信であり、
前記無線連結要請は、ブルートゥース連結要請であることを特徴とする請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記外部機器とブルートゥース接続するための連結情報を獲得し、前記理由及び前記連結情報に基づき、前記外部機器とのブルートゥース連結を行うことを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記連結情報は、
前記外部機器のブルートゥースMACアドレスを含むことを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記通信部は、
前記ブルートゥース連結要請の受信に基づき、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように動作し、
前記制御部は、
前記バックグラウンドパワーオンの動作遂行に応答して、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由に基づき、サウンドミラーリングのためのブルートゥース連結を行うことを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記無線通信は、ブルートゥース通信であり、
前記無線連結要請は、ブルートゥース連結要請であり、
前記通信部は、ブルートゥース通信回路を含むブルートゥース通信部を含み、
前記ブルートゥース通信部は、
ブルートゥース信号を送受信し、前記ディスプレイ装置とブルートゥース連結されていたことがある機器に係わるブルートゥース連結情報である第1情報を保存するブルートゥースモジュールと、
前記ディスプレイ装置がパワーオンになっていることに基づいて動作し、前記第1情報を保存するブルートゥースプロセッサ、を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ブルートゥースモジュールは、
前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態である間、前記ブルートゥース連結要請の受信に応答し、前記外部機器のブルートゥース連結情報が、前記第1情報に対応することに基づき、前記応答が前記外部機器に伝送されるように制御することを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記ブルートゥースモジュールは、
前記外部機器のブルートゥース連結情報が、前記第1情報に対応することに基づき、前記制御部をウェークアップさせ、
前記制御部は、
前記ブルートゥースモジュールによってウェークアップされ、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように制御することを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記ブルートゥースモジュールは、
LPM(low power mode)モードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行し、
前記ブルートゥースプロセッサは、
HCI(host controller interface)モードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行することを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記ブルートゥースモジュールは、
前記第1情報が、前記外部機器のブルートゥース連結情報に対応することに基づき、前記制御部をウェークアップさせ、LPMモードで遂行されていた前記外部機器とのブルートゥース通信を連結解除し、
前記ブルートゥースプロセッサは、
HCIモードにおいて、前記外部機器とのブルートゥース通信を連結するための動作を遂行することを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記外部機器に、前記ブルートゥース通信が連結解除された後、再連結するための動作が遂行されることを知らせる情報を、前記外部機器に伝送することを特徴とする請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記ブルートゥースモジュールによってウェークアップされ、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように制御し、
前記外部機器とのブルートゥース連結を完了し、自動的にサウンドミラーリングサービスが実行されるように制御することを特徴とする請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
ディスプレイ、スピーカ、無線通信を行う通信回路を含む通信部、1以上のインストラクションを保存するメモリ、及び前記1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを遂行するプロセッサを少なくとも一つ含む制御部を含むディスプレイ装置を制御する方法において、
前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態である間、前記通信部において、外部機器からオーディオ伝送のための無線連結要請を受信する段階と、
前記無線連結要請に対応し、前記通信部が前記外部機器に、前記無線連結要請の受諾を知らせる応答を伝送する段階と、
前記無線連結要請に対応し、前記通信部が、前記制御部が無線連結を要求する状態にウェークアップされるように制御する段階と、を含むことを特徴とするディスプレイ装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置に係り、具体的には、無線連結を介して外部機器と通信を行うディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置に関し、ここで、該無線連結は、ブルートゥース(登録商標、以下同様)連結にもなる。
【0002】
具体的には、本発明は、無線連結を介して外部機器とサウンドミラーリングを行うことができるディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイル機器のような電子機器が広く利用されながら、複数個の電子機器が、無線通信ネットワークを介して互いに連結され、連結された複数個の電子機器が互いに連動されて利用される技術が開発されている。ここで、該複数個の電子機器は、ユーザが携帯可能な電子機器である携帯用機器、家電製品などを含むことになる。
【0004】
ここで、該無線通信ネットワークは、近距離内において無線通信を行うことができるブルートゥース通信規格による通信ネットワークにもなる。例えば、ブルートゥースネットワークを介してモバイル機器と連結される電子機器は、モバイル機器とデータを送受信することができる。ここで、該電子機器は、ディスプレイ装置にもなるのである。
【0005】
具体的には、該ディスプレイ装置は、外部機器であるモバイル機器と、ブルートゥースネットワークを介して連結され、ミラーリング(mirroring)技術を介するデータ送受信を行うことができる。ここで、該ミラーリングは、音響信号を共有するためのサウンドミラーリング(sound mirroring)、画面を共有するためのスクリーンミラーリング(screen mirroring)などを含んでもよい。
【0006】
該ディスプレイ装置は、ユーザの多様な欲求(例えば、特定サービスを提供されようとする欲求など)を反映させるように、多様な機能及び/またはサービスを提供することができる形態に開発されている。そのようなユーザの欲求のうち一つあり、いずれか1つの機器(例えば、ユーザのモバイル機器)と、ディスプレイ装置とのサウンドミラーリングを行わせようとする欲求が存在しうる。具体的には、ユーザは、ブルートゥーススピーカと、ブルートゥーススピーカに音源を提供するソース機器(例えば、モバイルフォン)とをブルートゥース連結し、該ブルートゥーススピーカを介し、ソース機器で再生される音源を聞くことを所望しもする。例えば、ユーザが、所定電子機器(例えば、モバイルフォン)よりさらに高い音響再生品質を有する機器であるディスプレイ装置を介し、サウンドミラーリングサービスを利用しようとする欲求を有することにもなる。
【0007】
そのような場合、前述のユーザの欲求に符合するように、さらに便利であって迅速にサウンドミラーリング動作を遂行することができるディスプレイ装置を開発して提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例示された実施形態は、無線ネットワーク(例:ブルートゥースネットワーク)を介して連結される外部機器と、サウンドミラーリングを行うことができるディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置の提供を目的とする。
【0009】
具体的には、例示された実施形態は、ディスプレイ装置がパワーオフ(power off)になった状態でも、ディスプレイ装置と外部機器との、オーディオ伝送のための無線連結を行わせる、ディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例示された実施形態によるディスプレイ装置は、ディスプレイと、スピーカと、無線通信を行う通信回路を含む通信部と、1以上のインストラクションを保存するメモリと、前記1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを遂行するプロセッサを少なくとも一つ含む制御部と、を含む。ここで、前記通信部は、前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態である間、外部機器から受信されるオーディオ伝送のための無線連結要請に基づき、前記外部機器に前記無線連結要請の受諾を知らせる応答を伝送し、前記制御部が無線連結が必要な状態にウェークアップされるように動作する。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、ディスプレイ装置がパワーオフ状態であるときにも、外部機器から受信される無線連結要請を無視せず、無線連結のための動作を遂行することができることになる。ここで、該無線通信は、ブルートゥース通信にもなり、無線連結要請は、ブルートゥース連結要請にもなる。
【0011】
また、前記通信部は、前記ディスプレイ装置と前記外部機器との無線連結を行っていた履歴が存在すれば、前記外部機器に前記応答を伝送することができる。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、以前に存在していた履歴に基づいてブルートゥース連結を行う。それにより、該ディスプレイ装置は、以前にペアリングされていた外部機器と、迅速であって便利にブルートゥース連結を行うことができる。
【0012】
また、前記通信部は、前記ブルートゥース連結要請が受信されれば、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオン(background power on)になるように動作し、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由(reason)を前記制御部に伝送することができる。また、前記制御部は、前記外部機器とブルートゥース接続するための連結情報を獲得し、前記理由及び前記接続情報に基づき、前記外部機器とのブルートゥース連結を行うことができる。
【0013】
また、前記連結情報は、前記外部機器のブルートゥースMACアドレス(BT MAC address:Bluetooth medium access control address)を含んでもよい。
【0014】
また、前記通信部は、前記ブルートゥース連結要請が受信されれば、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように動作することができる。そして、前記制御部は、前記バックグラウンドパワーオンが遂行されれば、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由に基づき、サウンドミラーリング(sound mirroring)のためのブルートゥース連結を行うことができる。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、バックグラウンドパワーオンになった後、ブルートゥース連結を行うことにより、ブルートゥース連結以前までは、スクリーンオフ状態を維持することができる。それにより、ブルートゥース連結が完了し、サウンドミラーリングが開始される以前には、スクリーンオフ状態を維持することにより、画面ディスプレイのための電力消耗を最小化させることができる。
【0015】
また、前記通信部は、ブルートゥース通信部を含んでもよい。ここで、前記ブルートゥース通信部は、ブルートゥース信号を送受信し、前記ディスプレイ装置とブルートゥース連結されていたことがある機器に係わるブルートゥース連結情報である第1情報を保存するブルートゥースモジュールと、前記ディスプレイ装置がパワーオン(power on)になっているときに動作し、前記第1情報を保存するブルートゥースプロセッサを含んでもよい。
【0016】
また、前記ブルートゥースモジュールは、前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態であるとき、前記ブルートゥース連結要請が受信されれば、前記外部機器のブルートゥース連結情報が、前記第1情報に対応する場合、前記応答が前記外部機器に伝送されるように制御することができる。
【0017】
また、前記ブルートゥースモジュールは、前記外部機器のブルートゥース連結情報が、前記第1情報に対応する場合、前記制御部をウェークアップさせることができる。また、前記制御部は、前記ブルートゥースモジュールによってウェークアップされ、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように制御することができる。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、ブルートゥースモジュールが、以前に適法に(legally)ブルートゥース連結を完了していた外部機器を確認し、それにより、制御部をウェークアップさせることにより、LPM(low power mode)モードにおいても、外部機器から受信されるブルートゥース連結要請に対応する動作を遂行することができることになる。
【0018】
また、前記ブルートゥースモジュールは、LPMモードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行し、前記ブルートゥースプロセッサは、HCI(host controller interface)モードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行することができる。
【0019】
また、前記ブルートゥースモジュールは、前記第1情報が、前記外部機器のブルートゥース連結情報に対応すれば、前記制御部をウェークアップさせ、LPMモードで遂行されていた前記外部機器とのブルートゥース通信を連結解除(disconnect)することができる。また、前記ブルートゥースプロセッサは、HCIモードにおいて、前記外部機器とのブルートゥース通信を連結(connect)するための動作を遂行することができる。
【0020】
また、前記制御部は、前記外部機器に、前記ブルートゥース通信が連結解除された後、再連結(reconnect)するための動作が遂行されることを知らせる情報を伝送することができる。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、再連結動作が遂行されることを知らせる情報を外部機器に伝送する。それにより、該外部機器は、一時的にブルートゥース連結が切れるようになることをブルートゥース連結におけるエラー発生と認識しないのである。
【0021】
また、前記オーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請は、ブルートゥース通信を介するサウンドミラーリングに対する連結要請にもなる。
【0022】
また、前記制御部は、前記ブルートゥースモジュールによってウェークアップされ、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように制御し、前記外部機器とのブルートゥース連結を完了し、自動的にサウンドミラーリングサービスが実行されるように制御することができる。
【0023】
例示された実施形態において、前記オーディオ伝送は、サウンドミラーリングのためのオーディオ伝送であり、前記外部機器は、前記サウンドミラーリングのためのソース機器として動作し、前記ディスプレイ装置は、前記サウンドミラーリングのためのシンク機器として動作することができる。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、パワーオフ状態にあっても、外部機器から遂行されるブルートゥース連結要請に対応する動作を遂行し、続けてサウンドミラーリングを行うことができる。
【0024】
例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、ディスプレイ、スピーカ、無線通信を行う通信回路を含む通信部、1以上のインストラクションを保存するメモリ、及び前記1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを遂行するプロセッサを少なくとも一つ含む制御部を含むディスプレイ装置を制御する方法において、前記ディスプレイ装置がパワーオフ状態である間、前記通信部において、外部機器からオーディオ伝送のための無線連結要請を受信する段階と、前記無線連結要請に対応し、前記通信部が前記外部機器に、前記ブルートゥース連結要請の受諾を知らせる応答を伝送する段階と、前記無線連結要請に対応し、前記通信部が、前記制御部が無線連結が必要な状態にウェークアップされるように制御する段階と、を含む。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、ディスプレイ装置がパワーオフ状態であるときにも、外部機器から受信される無線連結要請を無視せず、無線連結のための動作を遂行することができる。具体的には、前記無線通信は、ブルートゥース通信にもなり、前記無線連結要請は、ブルートゥース連結要請にもなる。
【0025】
また、前記応答を伝送する段階は、前記ディスプレイ装置と前記外部機器とのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在すれば、前記通信部が前記外部機器に、前記応答を伝送する段階を含む。前述の実施形態によれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、以前に存在していた履歴に基づいて無線連結を行う。それにより、該ディスプレイ装置は、以前にペアリングされていた外部機器と、迅速であって便利に無線連結を行うことができる。
【0026】
また、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、前記無線連結要請が受信されれば、前記ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになる段階と、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由、及び前記外部機器と無線接続するための連結情報を獲得する段階と、前記理由及び前記接続情報に基づき、前記制御部において、前記外部機器との無線連結を行う段階と、をさらに含んでもよい。
【0027】
また、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、前記ディスプレイ装置の前記制御部において、前記外部機器との無線連結を完了する段階と、前記無線連結を介し、自動的にサウンドミラーリングサービスを行う段階と、をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0028】
例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置は、ディスプレイ装置を介し、サウンドミラーリングサービスを利用しようとするユーザの欲求を充足し、サウンドミラーリングサービスを利用するための操作便利性を増大させることができる。
【0029】
具体的には、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法、及びそれによるディスプレイ装置は、ディスプレイ装置がパワーオフ(power off)になった状態においても、ディスプレイ装置と外部機器との、オーディオ伝送のための無線連結を行うことができる。それにより、該ディスプレイ装置を介し、該ディスプレイ装置の状態と係わりなく、サウンドミラーリングサービスを利用しようとするユーザの欲求を迅速に充足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】ディスプレイ装置と外部機器とのサウンドミラーリングについて説明するための図面である。
図2A】サウンドミラーリングが行われるとき、ディスプレイ装置が出力する画面の例が図示される図面である。
図2B】サウンドミラーリングが行われるとき、ディスプレイ装置が出力する画面の例が図示される図面である。
図3】一般的なディスプレイ装置において、ディスプレイ装置がパワーオフになった状態において、サウンドミラーリング遂行のために必要な動作について説明するための一図面である。
図4】例示された実施形態によるディスプレイ装置を示すブロック図である。
図5】例示された実施形態によるディスプレイ装置において、ディスプレイ装置がパワーオフになった状態において、サウンドミラーリング遂行のために必要な動作について説明するための一図面である。
図6】例示された実施形態によるディスプレイ装置をさらに詳細に示すブロック図である。
図7】本開示の他の実施形態によるディスプレイ装置を示すブロック図である。
図8】例示された実施形態で遂行されるブルートゥース連結動作について説明するための図面である。
図9】ディスプレイ装置において、内部において生成されて伝送されるパルス信号を示す図面である。
図10】例示された実施形態で遂行されるブルートゥース連結動作についてさらに詳細に説明するための図面である。
図11】ディスプレイ装置と外部機器とのブルートゥース連結動作が遂行される間、外部機器に出力されうるユーザインターフェース画面を示す図面である。
図12】本開示の一実施形態によるディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。
図13】本開示の他の実施形態によるディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下においては、添付図面を参照し、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように、本発明の実施形態について詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。そして、図面において、本発明について明確に説明するために、説明と係わりのない部分は、省略し、明細書全体を通じ、類似した部分については、類似した図面符号を付した。
【0032】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとするとき、それは、「直接連結」されている場合だけではなく、その中間に他の素子を挟み、「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0033】
本明細書において、多様なところに出てくる「一部実施形態において」または「一実施形態において」というような語句は、必ずしもどちらも同一実施形態を示すものではない。
【0034】
一部実施形態は、機能的なブロック構成、及び多様な処理段階によっても示される。そのような機能ブロックの一部または全部は、特定機能を遂行する多様な個数のハードウェア構成及び/またはソフトウェア構成によっても具現される。例えば、本開示の機能ブロックは、1以上のプロセッサまたはマイクロプロセッサによって具現されるか、あるいは所定機能のための回路構成によっても具現される。また、例えば、本開示の機能ブロックは、多様なプログラミング言語またはスクリプティング言語によっても具現される。該機能ブロックは、1以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、本開示は、電子的な環境設定、信号処理、及び/またはデータ処理などのために、従来技術を採用することができる。モジュール及び構成のような用語は、汎用され、機械的であって物理的な構成として限定されるものではない。
【0035】
また、図面に図示された構成要素間の連結線または連結部材は、機能的な連結、及び/または物理的または回路的な連結を例示的に示したものに過ぎない。実際の装置においては、代替可能であったり、追加されたりする多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路的な連結により、構成要素間の連結が示されうる。
【0036】
また、「AとBとのうち少なくとも一つ」という記載は、「AまたはB」または「A及びB」を意味する。
【0037】
以下、添付図面を参照し、本開示について詳細に説明する。
【0038】
例示された実施形態によるディスプレイ装置は、所定コンテンツを視覚的に出力する全ての外部機器を含んでもよい。具体的には、例示された実施形態によるディスプレイ装置は、少なくとも1つのコンテンツを選択的にディスプレイすることができる全ての外部機器であり、TV(television)、デジタル放送用端末機、タブレットPC(personal computer)、モバイルフォン、コンピュータ、ノート型パソコンのように、多様な形態で存在しうる。また、該ディスプレイ装置は、固定型だけではなく、移動可能でもあったり、ユーザが携帯可能であったりする形態を有することができるのである。
【0039】
そして、例示された実施形態において、該ディスプレイ装置は、外部機器と、無線ネットワークを介してデータを送受信することができ、外部機器が伝送するオーディオ信号を受信し、受信されたオーディオ信号を出力することができる。また、例示された実施形態において、該ディスプレイ装置と該外部機器とを連結する無線ネットワークは、ブルートゥース(Bluetooth)通信規格によるブルートゥースネットワーク(Bluetooth network)にもなる。
【0040】
図1は、ディスプレイ装置と外部機器とのサウンドミラーリング(sound mirroring)について説明するための図面である。
【0041】
図1を参照すれば、ディスプレイ装置100は、外部機器150と、ブルートゥースネットワーク130を介しても連結され、連結されたブルートゥースネットワーク130を介し、所定データを送受信することができる。以下においては、便宜上、「ブルートゥースネットワークを介する通信連結」を「ブルートゥース連結」と称する。
【0042】
図1においては、外部機器150がモバイルフォンである場合を例として挙げて図示した。
【0043】
図1を参照すれば、ディスプレイ装置100は、外部機器150と、無線ネットワークを介して相互連動され、ミラーリングサービス(mirroring service)を提供することができる。ここで、ミラーリングは、複数の電子機器において、一端において再生中であるデータを、他の一端に伝送させ、シンク機器(sink device)において、伝送されたデータが再生されるようにする技術を意味し、該ミラーリングサービスは、そのようなミラーリング技術によって提供されるサービスを意味しうる。
【0044】
ここで、データを提供する機器をソース機器(source device)またはマスター機器(master device)とも称し、データを提供される機器をシンク機器またはクライアント機器とも称する。以下においては、データを提供する機器をソース機器と称し、データを提供される機器をシンク機器と称する。
【0045】
例えば、ディスプレイ装置100は、外部機器150と、無線ネットワークを介して相互連動され、音響信号を伝送して出力するサウンドミラーリングサービスを提供することができる。
【0046】
該ミラーリングサービスを提供するために、データを提供する機器であるソース機器は、データを提供される機器であるシンク機器に所定データを伝送する。そのようなデータ伝送を介し、サウンドミラーリングサービスは、無線ネットワークに連結された多数個の電子機器間において、同一音源を共有して再生する。
【0047】
図1を参照すれば、外部機器150は、サウンドミラーリングサービスを提供するためのプロセッサ、プログラムまたはアプリケーションを介して音源を再生し、再生される音源に対応するオーディオデータを、ブルートゥースネットワーク130を介してディスプレイ装置100で伝送することができる。その場合、外部機器150は、音源の再生メニュー160を含むユーザインターフェース画面(UI(user interface) screen)151を出力することができる。また、ディスプレイ装置100は、外部機器150でミラーリングされる音源の再生に対応するUI(user interface)画面110を出力することができる。
【0048】
そのような場合、ディスプレイ装置100は、外部機器150と連結されるブルートゥーススピーカ(BT speaker)として動作することができる。図1においては、外部機器150が、ユーザのモバイルフォンまたはスマートフォンである場合を例として挙げて図示している。
【0049】
例えば、サウンドミラーリングサービスは、電子機器間のブルートゥース通信標準に含まれるブルートゥースA2DP(advanced audio distribution profile)により、電子機器を検索して連結して遂行されうる。
【0050】
例示された実施形態において、ディスプレイ装置100は、シンク機器及びソース機器のうち少なくとも一つとして動作することができる。例えば、例示された実施形態において、ディスプレイ装置100は、シンク機器として動作するシンクモード(sink mode)、及びソース機器として動作するソースモード(source mode)をいずれも支援することができる。例えば、ディスプレイ装置100が外部のスピーカ(図示せず)と連結される場合、ディスプレイ装置100は、A2DPソースモードで動作する。他の例として、ディスプレイ装置100が、例えば、モバイルフォン150と連結される場合、ディスプレイ装置100は、A2DPシンクモードで動作する。例えば、例示された実施形態において、ディスプレイ装置100は、A2DPシンクモード及びA2DPソースモードのうちいずれか一つで動作することができ、連結される外部機器の種類により、適するモードで動作することができる。
【0051】
例えば、外部機器150であるモバイルフォンは、ブルートゥースA2DPにより、ディスプレイ装置100を検索して連結され、ディスプレイ装置100をブルートゥーススピーカのように利用することができる。その場合、ディスプレイ装置100は、A2DPシンクとして動作し、外部機器150は、A2DPソースとして動作することになる。
【0052】
以下においては、例示された実施形態によるディスプレイ装置が、オーディオデータを受信するシンク機器として動作し、外部機器150がデータを送信するソース機器として動作する場合を例として挙げ、説明する。
【0053】
図2A及び図2Bは、サウンドミラーリングが行われるとき、ディスプレイ装置が出力する画面の例が図示される。
【0054】
サウンドミラーリングが行われる間、ディスプレイ装置100は、ミラーリングされる音源の再生に対応するUI画面を出力することができる。
【0055】
図2Aを参照すれば、ミラーリングされる音源の再生を示すメニュー220が画面210全体にディスプレイされもする。例えば、ミラーリングされる音源の再生を示すUI画面自体が背景画面にも形成される。
【0056】
図2Bを参照すれば、ミラーリングされる音源の再生を示すメニュー260は、画面250の上端一部領域にもディスプレイされる。例えば、ミラーリングされる音源の再生を示すUI画面260が、全体画面250の一部領域に配置されるミニプレイヤUI(mini player user interface)としても形成される。
【0057】
前述のように、サウンドミラーリングが行われる間、ディスプレイ装置100は、外部機器150から受信される音源再生に対応するUI画面を、ディスプレイを介して出力することができる。
【0058】
図3は、一般的なディスプレイ装置において、ディスプレイ装置がパワーオフ(power off)になった状態において、サウンドミラーリング遂行のために必要な動作について説明するための一図面である。一般的なディスプレイ装置として、TV(television)を例として挙げることができる。従って、図3においては、ディスプレイ装置がTVである場合を例として挙げて図示した。そして、ディスプレイ装置300と、ブルートゥースのような無線ネットワークを介して連結可能な外部機器として、モバイルフォン350を例として挙げて図示した。
【0059】
モバイルフォン350からTV 300に、ブルートゥース連結を介し、サウンドミラーリングサービスを利用してするとき、従来のTV 300がオンになっている場合にのみ、モバイルフォン350とのブルートゥース連結が可能である。例えば、TV 300がパワーオフになっている場合には、モバイルフォンを操作し、TV 300と、ブルートゥース連結動作を遂行することができなくなる。TV 300がパワーオフ状態にある場合、TV 300は、いかなる画面も出力しない「スクリーンオフ(screen off)」状態になる。例えば、TV 300がパワーオフ状態にあれば、ディスプレイ画面は、ブラック画面(black screen)にもなる。
【0060】
従来のTV 300は、パワーオフ状態にあれば、外部機器であるモバイルフォン350から、オーディオ伝送(例えば、サウンドミラーリング)のためのブルートゥース連結を要請するブルートゥース信号を受信しても、それを反映させ、いかなる動作も遂行することができなかった。例えば、TV 300がパワーオフ状態にあれば、モバイルフォンからTV 300に、ブルートゥース連結を要請しても、それによるブルートゥース連結のための動作が進められなかった。
【0061】
図3を参照すれば、ユーザが、従来のパワーオフ状態にあるTV 300を利用し、サウンドミラーリングサービスを利用しようとする場合、ユーザは、まず、TV 300がパワーオン(power on)になるように、TV 300を操作しなければならない。例えば、ユーザは、リモートコントロール装置(remote controller)320を利用し、TV 300をパワーオンにした後、モバイルフォン350を介し、パワーオン状態にあるTV 300と、ブルートゥース連結を行わなければならない。
【0062】
例えば、TV 300がパワーオンになれば、TV 300は、ディスプレイ上に、所定画面330を出力する「スクリーンオン(screen on)」状態になる。従って、ユーザは、TV 300がパワーオンになった後、モバイルフォン350を介し、ブルートゥース連結を進めることができる。例えば、ユーザは、モバイルフォン350のブルートゥース連結機能を利用し、ブルートゥース連結可能な機器としてTV 300を選択し、選択されたTV 300とモバイルフォン350とのブルートゥース連結が進められるようにする。
【0063】
続けて、TV 300とモバイルフォン350とのブルートゥース連結が完了すれば、モバイルフォン350の制御により、TV 300とモバイルフォン350とのサウンドミラーリングサービスが実行されうる。例えば、モバイルフォン350をソース機器に、TV 300をシンク機器にし、サウンドミラーリングサービスが実行されうる。
【0064】
それにより、TV 300は、サウンドミラーリングに対応するメニュー画面371を含む画面370をディスプレイすることができる。画面370は、図2Bに図示された画面250とも対応する。
【0065】
図3を参照して説明したように、TV 300がパワーオフされた状態においては、モバイルフォン350とTV 300とのブルートゥース連結を即座に進めることができなかった。従って、モバイルフォン350のユーザが、TV 300を介し、サウンドミラーリングサービスを利用しようとするとき、ユーザは、TV 300をまずパワーオンにするために、追加すべき操作をしなければならない不都合があった。また、ユーザは、TV 300がパワーオンになり、スクリーンオン状態になるまで待ってこそ、サウンドミラーリングサービスを実行させることができた。
【0066】
例示された実施形態は、ユーザがサウンドミラーリングサービス利用にあたり、前述の不都合を克服し、さらに迅速であって便利にサウンドミラーリングのためのブルートゥース連結が行われるようにすることにより、ユーザの満足度をさらに高めさせるディスプレイ装置及びその制御方法を開示する。
【0067】
以下においては、図4ないし図13を参照し、例示された実施形態によるディスプレイ装置及びその制御方法について詳細に説明することにする。
【0068】
図4は、例示された実施形態によるディスプレイ装置を示すブロック図である。
【0069】
ディスプレイ装置400は、コンテンツ、広告及び案内情報、またはUI画面などをユーザに視覚的に出力するための装置であり、TV、デジタル放送用端末機のように多様な形態で存在しうる。また、ディスプレイ装置400は、冷蔵庫のような外部機器に含まれる形態(例えば、冷蔵庫の前面に挿入されるディスプレイなど)としても存在しうる。また、ディスプレイ装置400は、固定型または移動型として、所定空間にも配置される。
【0070】
例示された実施形態において、ディスプレイ装置400は、無線通信ネットワーク401を介し、隣接して位置する少なくとも1つの外部機器450と所定データを送受信するか、隣接して位置する少なくとも1つの外部機器とペアリング(pairing)されるか、隣接して位置する少なくとも1つの外部機器を遠隔制御するか、あるいは隣接して位置する少なくとも1つの外部機器から遠隔制御されうる。
【0071】
ディスプレイ装置400と、無線通信ネットワーク401を介して連結可能な外部機器450は、ウェアラブルデバイス、スマートフォン、タブレットPC、PC、PDA(personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、メディアプレイヤ、マイクロサーバ、GPS(global positioning system)装置、電子書籍端末機、デジタル放送用端末機、ナビゲーション、キオスク、MP3プレイヤ、デジタルカメラ及び自動車の電子制御装置、中央情報ディスプレイ(CID:central information display)のようなモバイルコンピュータ装置または非モバイルコンピュータ装置でもあるが、それらに制限されるものではない。例えば、例示された実施形態による電子機器は、ユーザが携帯可能な全種の電子機器にもなり、ユーザが携帯可能ではない電子機器にもなる。
【0072】
例示された実施形態において、ディスプレイ装置400は、外部機器450と、無線ネットワーク(例えば、ブルートゥースネットワーク)を介する無線連結(例えば、ブルートゥース連結)を行い、無線連結(例えば、ブルートゥース連結)された外部機器450からサウンドミラーリングのためのオーディオデータを伝送されうる。
【0073】
以下で説明される図面においては、例示された実施形態によるディスプレイ装置400がTVである場合を例として挙げて説明して図示されている。そして、外部機器450は、サウンドミラーリングサービスを行うことができるスマートフォンである場合を例として挙げて説明することにする。
【0074】
図4を参照すれば、外部機器450は、通信部460、制御部470及びメモリ480を含んでもよい。
【0075】
通信部460(例えば、通信回路を含む通信部)は、制御部470の制御により、外部機器450とデータ送受信を行うことができる。通信部460は、多様な通信回路を含み、無線通信標準によって形成される無線ネットワークを介し、外部機器450と無線通信を行うことができる。例えば、通信部460は、ブルートゥース通信を行うことができる。通信部460は、後述されるディスプレイ装置400の通信部410に対応しうるので、詳細な説明は、省略する。
【0076】
制御部470は、1以上のインストラクションを遂行するプロセッサ(図示せず)を少なくとも一つ含み、外部機器450の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部470は、多様なプロセッシング回路(processing circuitry)及び/または制御回路(controlling circuitry)を含み、外部機器450をソース機器にしてサウンドミラーリングサービスが実行されるように、外部機器450の動作を制御することができる。例えば、制御部470は、通信部460を介し、ディスプレイ装置400にオーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請が伝送されるように制御することができる。制御部470は、後述されるディスプレイ装置400の制御部420に対応しうるので、詳細な説明は、省略する。
【0077】
メモリ480は、1以上のインストラクションを保存することができる。メモリ480に保存される1以上のインストラクションは、制御部470に含まれるプロセッサ(図示せず)を介しても実行される。メモリ480は、後述されるディスプレイ装置400のメモリ430に対応しうるので、詳細な説明は、省略する。また、メモリ480は、サウンドミラーリングされるオーディオデータを保存してもいる。
【0078】
外部機器450の制御部470は、サウンドミラーリングサービスが実行されるように制御することができる。制御部470の制御により、サウンドミラーリングサービスが開始されれば、ブルートゥース連結可能な機器を検索し、検索された機器のうちいずれか一つがシンク機器としても選択される。そして、制御部470は、選択されたシンク機器にブルートゥース連結要請が送信されるように制御することができる。ここで、サウンドミラーリングサービスのために選択されたシンク機器は、以下で説明されるディスプレイ装置400にもなる。
【0079】
図4を参照すれば、例示された実施形態によるディスプレイ装置400は、通信部410、制御部420、メモリ430、ディスプレイ440及びスピーカ445を含む。
【0080】
通信部410(例えば、通信回路を含む通信部)は、制御部420の制御により、外部機器450とデータ送受信を行うことができる。例えば、通信部410は、無線通信標準によって形成される無線ネットワークを介し、外部機器450と無線通信を行うことができる。
【0081】
例示された実施形態において、通信部410は、ブルートゥース通信を行うことができる。例えば、通信部410は、外部機器450と、ブルートゥースネットワーク401を介してブルートゥース通信標準に合わせて生成されるブルートゥース信号を送受信することができる。例えば、通信部410は、ブルートゥース通信標準に含まれるブルートゥースA2DPにより、外部機器450とオーディオ信号を送受信するブルートゥース通信部(図示せず)610(図6)を含んでもよい。
【0082】
制御部420は、1以上のインストラクションを遂行するプロセッサ(図示せず)を少なくとも一つ含む。ここで、少なくとも1つのプロセッサそれぞれは、メモリ430に保存された1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを実行させることにより、所定動作を行うことができる。
【0083】
また、少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)それぞれは、制御部420の内部に保存された1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを実行させることにより、所定動作を行うこともできる。
【0084】
また、制御部420に含まれる少なくとも1つのプロセッサが、ディスプレイ装置400で遂行される動作を制御することができ、所定動作が遂行されるように、ディスプレイ装置400内に含まれる他の構成を制御することができる。従って、制御部420が、所定動作が遂行されるように制御する場合を例として挙げて説明するとしても、制御部420に含まれる少なくとも1つのプロセッサが所定動作が遂行されるように制御することができるということは、自明であろう。
【0085】
また、制御部420は、内部メモリ(図示せず)、及び保存された少なくとも1つのプログラムを実行する少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)を含んでもよい。例えば、制御部420の内部メモリ(図示せず)は、1以上のインストラクションを保存することができる。そして、制御部420に含まれる少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)は、制御部420の内部メモリ(図示せず)に保存された1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを実行し、所定動作を行うことができる。
【0086】
例えば、制御部420は、ディスプレイ装置400の外部から入力される信号またはデータを保存するか、あるいはディスプレイ装置400で遂行される多様な作業に対応する保存領域で使用されるRAM(random access memory)(図示せず)、ディスプレイ装置400の制御のための制御プログラム、及び/または複数個のインストラクションが保存されたROM(read only memory)(図示せず)、並びに少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)を含んでもよい。該プロセッサ(図示せず)は、ビデオに対応するグラフィック処理のためのグラフィックプロセッサ(graphic processing unit)(図示せず)を含んでもよい。該プロセッサ(図示せず)は、コア(図示せず)とGPU(graphics processing unit)(図示せず)とを統合させたSoC(system on chip)としても具現される。該プロセッサ(図示せず)は、シングルコア、デュアルコア、トリプルコア、クアッドコア、及びその倍数のコアを含んでもよい。
【0087】
以下においては、説明の便宜上、制御部420が所定動作を遂行または制御するにおいて、制御部420のプロセッサ(図示せず)がメモリ430に保存された少なくとも1つのインストラクションを実行し、所定動作を遂行する場合を例に挙げて説明することにする。
【0088】
メモリ430は、1以上のインストラクションを保存することができる。メモリ430に保存される1以上のインストラクションは、制御部420に含まれるプロセッサ(図示せず)を介して実行される。
【0089】
メモリ(240)は、フラッシュメモリタイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリ(例えば、SDメモリまたはXDメモリなど)、RAM、SRAM(static random access memory)、ROM、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)、PROM(programmable read only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含んでもよい。
【0090】
ディスプレイ440は、ビデオデータをユーザが視覚的に認識することができるように、内部に含まれるディスプレイパネルを介し、ビデオデータに対応するイメージを出力することができる。
【0091】
スピーカ445は、オーディオ信号をユーザが聴覚的に認識することができるように出力することができる。例示された実施形態において、ディスプレイ装置400と外部機器450とのサウンドミラーリングサービスが実行されるとき、スピーカ445は、制御部420の制御により、サウンドミラーリングされた音源をユーザが聴覚的に認識することができるように出力することができるのである。
【0092】
例示された実施形態において、通信部410は、ディスプレイ装置400がパワーオフ状態である間、外部機器450から受信されるオーディオ伝送のための無線連結要請(例えば、ブルートゥース連結要請)に基づき、外部機器450に、無線連結要請(例えば、ブルートゥース連結要請)の受諾を知らせる応答を伝送し、制御部420がブルートゥース連結が必要な状態にウェークアップされるように動作する。以下においては、無線通信がブルートゥース通信であり、無線連結要請がブルートゥース連結要請である場合を例に挙げて説明することにする。
【0093】
また、例示された実施形態において、ディスプレイ装置400の動作モードは、大きく見て、パワーオンになった状態に対応する正常モード(normal mode)、及びパワーオフ状態に対応するスリープモード(sleep mode)にも区分される。
【0094】
該正常モードは、ディスプレイ装置400の通信部410、及び通信部410以外の少なくとも1つの構成に電源が供給される動作状態を意味する。従って、該正常モードにおいては、ディスプレイ装置400が所定映像をディスプレイすることができる。また、該正常モードは、スクリーンオフになり、ディスプレイ440の画面は、ブラック画面の状態であるか、あるいは制御部420に電源が供給され、制御部420が所定動作を制御及び/または遂行することができる状態であるバックグラウンドパワーオン(background power on)になっている状態を含んでもよい。例えば、該バックグラウンドパワーオン状態においては、ディスプレイ440は、スクリーンオフになっているが、制御部420は、起動(booting)されている状態であるので、所定動作を遂行することができる。
【0095】
例えば、該バックグラウンドパワーオンは、ディスプレイ装置400の画面は、オフになっている状態において、ディスプレイ装置400が起動される状態を意味しうる。従って、該バックグラウンドパワーオンは、バックグラウンドブート(background boot)(803)とも称される。ディスプレイ装置400が、ディスプレイ440を介し、意味ある画面を出力しない段階であるか、あるいは制御部420が所定動作、例えば、ブルートゥース連結動作などを遂行するために起動がなされねばならない状態であるとき、ディスプレイ装置400は、バックグラウンドパワーオンを行うことができる。
【0096】
該スリープモードは、ディスプレイ装置400の電源が節約されるモードであり、通信部410にだけ電源が供給され、外部機器(例えば、モバイルフォン(図示せず)またはリモートコントロール装置(図示せず)など)から、制御信号または所定データを送受信することができる動作状態を意味する。該スリープモードにおいては、通信部410以外の構成には、電源供給が遮断される。該スリープモードは、待機モード(standby mode)、節電モードまたはLPM(low power mode)モードを含んでもよい。
【0097】
また、「ウェークアップ」は、スリープモードにあるディスプレイ装置400が正常モードに進み入るために活性化される動作を意味しうる。ディスプレイ装置400がスリープモードにある場合、制御部420への電源供給が遮断され、制御部420は、動作しておらず、通信部410だけに電源が供給され、通信部410だけ動作可能な状態にある。その場合、通信部410は、スキャン信号または受信されるブルートゥース信号、及び/またはリモートコントロール信号などにより、制御部420をウェークアップさせるための信号を生成し、制御部420に伝達することができる。
【0098】
例示された実施形態において、ディスプレイ装置400がパワーオンになっている間には、通信部410が受信されたブルートゥース信号に対応する制御信号を制御部420で伝達することになる。
【0099】
また、ディスプレイ装置400がパワーオンまたはバックグラウンドパワーオンになっているときの動作モードをHCI(host controller interface)モードと称することができる。
【0100】
そして、ディスプレイ装置400がパワーオフになっているとき、通信部410がブルートゥース信号を受信しても、それに対応する制御信号は、即座に制御部420に伝達されず、制御部420がウェークアップされた後には、受信されたブルートゥース信号に対応する制御信号が制御部420に伝達されうる。そのように、ディスプレイ装置400がパワーオフになっているときの動作モードをLPMモードと称することができる。
【0101】
図5は、例示された実施形態によるディスプレイ装置400において、該ディスプレイ装置がパワーオフになった状態において、サウンドミラーリングサービスの実行のために必要な動作について説明するための一図面である。図5において、図4と同一構成は、同一図面記号を利用して図示した。
【0102】
例示された実施形態において、通信部410は、ディスプレイ装置400がパワーオフ状態であるとき、外部機器450から、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請が受信されれば、それを無視する処理を行わない。例えば、通信部410は、受信されたブルートゥース連結要請に対応し、外部機器450に、連結要請の受諾を知らせる応答を伝送することができる。そして、通信部410は、制御部420がウェークアップされ、ブルートゥース連結を後続して行うようにする信号(例えば、図9で図示するパルス信号)を生成し、制御部420で伝送することができる。それにより、制御部420は、通信部410から伝送された信号に応答してウェークアップされ、ブルートゥース連結のための動作を行うことになる。
【0103】
それにより、例示された実施形態は、ディスプレイ装置がパワーオフ状態であるとしても、外部機器450のオーディオ伝送によるブルートゥース連結要請に応答し、ブルートゥース連結動作を遂行し、後続されるオーディオ伝送のための動作(例えば、サウンドミラーリング動作)を遂行することができる。
【0104】
図5を参照すれば、ディスプレイ装置400がパワーオフになった状態であるとき、ディスプレイ装置400の画面は、ブラック画面501になる。このとき、外部機器450であるモバイルフォンにおいて、サウンドミラーリングサービスを提供するアプリケーションまたはプログラムを介し、ディスプレイ装置400に接続し、ブルートゥース連結を行おうとする試みを行うことができる。それにより、ディスプレイ装置400の通信部410は、外部機器450から伝送されるブルートゥース連結要請を受信し、それに対応し、制御部420がブルートゥース連結が必要な状態にウェークアップされるように動作する。
【0105】
図5を参照すれば、制御部420は、通信部410の動作に対応してウェークアップされ、ブルートゥース連結のための後続動作を遂行することができる。例えば、制御部420がウェークアップされることにより、ディスプレイ装置400がパワーオン状態にもなる。そして、制御部420は、ブルートゥース連結を行い、サウンドミラーリングが行われるように、ディスプレイ装置400を制御することができる。それにより、ディスプレイ装置400は、サウンドミラーリングに対応するメニュー画面571を含む画面570をディスプレイすることができる。
【0106】
前述のように、例示された実施形態によるディスプレイ装置400がパワーオフ状態にあるとしても、ユーザは、外部機器450を操作し、直接ディスプレイ装置400を介するサウンドミラーリングサービスを実行させることができる。従って、図3で説明されたさらなる操作及び遅延時間を省略または短縮させることができ、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
【0107】
図6は、例示された実施形態によるディスプレイ装置600をさらに詳細に示すブロック図である。図6において、図4と同一構成は、同一図面記号を利用して図示した。また、図6に図示されたディスプレイ装置600は、図4に図示されたディスプレイ装置400に対応するので、図6に図示されたディスプレイ装置600についての説明におき、図1ないし図5と重複する説明は、省略する。
【0108】
図6を参照すれば、通信部410は、ブルートゥース通信を行うブルートゥース通信部610を含む。また、通信部410は、無線LANモジュール630及び内部メモリ620のうち少なくとも一つをさらに含んでもよい。ブルートゥース通信部610の具体的な構成は、以下において図8を参照し、詳細に説明することにする。
【0109】
無線LANモジュール630は、ブルートゥース以外の無線通信ネットワークを介して無線信号を送受信することができる。具体的には、通信部410は、無線信号の送受信を行うために、近距離通信モジュール(図示せず)、移動通信モジュール(図示せず)、放送受信モジュール(図示せず)のような少なくとも1つの無線通信モジュールを含んでもよい。
【0110】
少なくとも1つの通信モジュールは、WLAN(wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(wireless broadband)、Wimax(world interoperability for microwave access)、CDMA(code division multiple access)、WCDMA(登録商標)(wideband code division multiple access)のような無線通信規格による無線通信ネットワークを介し、データ送受信を行うことができる通信モジュールを意味する。また、少なくとも1つの通信モジュールは、ディスプレイ装置600を遠隔から制御するためのリモートコントロール装置302(図3図6に図示せず)から制御信号を受信することができる。
【0111】
また、通信部410は、有線通信モジュール(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0112】
通信部410は、内部にメモリを含んでもよい。通信部410に含まれるメモリを「内部メモリ620」として図示した。内部メモリ620は、通信部410が送受信するデータを保存することができる。また、内部メモリ620は、ディスプレイ装置400がパワーオフ状態にあるとき、通信部410において遂行する動作を制御または管理するための少なくとも1つのインストラクション、少なくとも1つのプログラム、及び/または少なくとも1つのアプリケーションなどを保存することができる。
【0113】
また、ディスプレイ装置600は、図4に図示されたディスプレイ装置400に比べ、UI 447をさらに含んでもよい。
【0114】
UI 447は、ディスプレイ装置600を制御するためのユーザ入力を受信することができる。UI 447は、ユーザのタッチを感知するタッチパネル、ユーザのプッシュ操作を受信するボタン、ユーザの回転操作を受信するホイール、キーボード、及びドームスイッチなどを含むユーザ入力デバイスを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。
【0115】
また、UI 447は、音声認識のための音声認識装置(図示せず)を含んでもよい。例えば、該音声認識装置は、マイクにもなり、音声認識装置は、ユーザの音声命令または音声要請を受信することができる。それにより、制御部420は、音声命令または音声要請に対応する動作が遂行されるように制御することができる。
【0116】
また、UI 447は、モーション感知センサ(図示せず)を含んでもよい。例えば、該モーション感知センサ(図示せず)は、ディスプレイ装置400の動きを感知し、感知された動きをユーザ入力に受信することができる。また、前述の音声認識装置(図示せず)及びモーション感知センサ(図示せず)は、UI 447内に含まれる形態ではなく、UI 447とは独立したモジュールとして、ディスプレイ装置400内に含まれてもよいのである。
【0117】
例示された実施形態において、ディスプレイ装置600がサウンドミラーリングを行うとき、ディスプレイ440は、サウンドミラーリングに対応するUIを出力することができる。例えば、ディスプレイ装置600は、図2A及び図2Bに図示されたUI画面を出力することができる。
【0118】
また、UI 447は、サウンドミラーリングの動作制御のためのユーザ入力を受信することができる。例えば、ディスプレイ装置600がサウンドミラーリングサービスを始めた後、ユーザがサウンドミラーリングサービスの出力音量を低減させようとする場合などにおき、ユーザの制御要請を受信することができる。それにより、制御部420は、UI 447において受信された制御要請に対応する動作を遂行することができるでしょう。
【0119】
図7は、本開示の他の実施形態によるディスプレイ装置700を示すブロック図である。
【0120】
本開示の他の実施形態によるディスプレイ装置700は、図1ないし図6を参照して説明された例示された実施形態によるディスプレイ装置100,300,400または600に対応しうる。それにより、ディスプレイ装置700についての説明におき、図1ないし図6と重複する説明は、省略する。具体的には、ディスプレイ装置700は、外部機器とブルートゥース通信を行うことができるディスプレイ装置にもなる。
【0121】
図7を参照すれば、ディスプレイ装置700は、ビデオ処理部710(例えば、ビデオ処理回路を含む)、ディスプレイ部715、オーディオ処理部720(例えば、オーディオ処理回路を含む)、オーディオ出力部725(例えば、オーディオ出力回路を含む)、電源部730、チューナ部740、通信部750(例えば、通信回路を含む)、感知部760、入出力部770(例えば、入出力回路を含む)、制御部780(例えば、処理/制御回路を含む)、メモリ790を含む。
【0122】
ここで、制御部780は、図4及び図5に図示された制御部420に対応しうる。ディスプレイ装置700の通信部750、ブルートゥース通信部752、無線LAN 751、ディスプレイ部715、オーディオ出力部725及びメモリ790は、それぞれ図4及び/または図5に図示された通信部410、ブルートゥース通信部610、無線LANモジュール630、ディスプレイ440、スピーカ445及びメモリ430に対応しうる。従って、図7に図示されたディスプレイ装置700についての説明におき、例示された実施形態によるディスプレイ装置400または600の説明と重複する説明は、省略する。
【0123】
ビデオ処理部710は、ビデオ処理回路を含んでもよく、ディスプレイ装置700が受信したビデオデータに対する処理を行う。ビデオ処理部710においては、ビデオデータに対するデコーディング、スケーリング、ノイズフィルタリング、フレームレート変換、解像度変換のような多様なイメージ処理を行うことができる。
【0124】
制御部780は、多様な処理/制御回路を含んでもよく、ビデオ処理部710で処理されたビデオデータに係わる記録要請を受信し、ビデオデータを暗号化し、制御部780またはメモリ790に含まれるメモリ装置(図示せず)、例えば、RAM(図示せず)に記録されるように制御することができるのである。
【0125】
ディスプレイ部715は、制御部780の制御により、チューナ部740を介して受信された放送信号に含まれたビデオを画面に表示する。また、ディスプレイ部715は、通信部750または入出力部770を介して入力されるコンテンツ(例えば、動画)を表示することができる。
【0126】
また、ディスプレイ部715は、制御部780の制御により、メモリ790に保存された映像を出力することができる。また、ディスプレイ部715は、音声認識に対応する音声認識タスクを遂行するための音声UI(例えば、音声命令語ガイドを含む)、またはモーション認識に対応するモーション認識タスクを遂行するためのモーションUI(例えば、モーション認識のためのユーザモーションガイドを含む)を表示することができる。
【0127】
オーディオ処理部720は、オーディオデータに対する処理を行う。オーディオ処理部720においては、オーディオデータに対するデコーディングや増幅(amplification)、ノイズフィルタリングのような多様な処理が行われうる。一方、オーディオ処理部720は、複数のコンテンツに対応するオーディオを処理するために、複数のオーディオ処理モジュールを具備することができる。
【0128】
オーディオ出力部725は、制御部780の制御により、チューナ部740を介して受信された放送信号に含まれたオーディオを出力する。オーディオ出力部725は、通信部750または入出力部770を介して入力されるオーディオ(例えば、音声、サウンド)を出力することができる。また、オーディオ出力部725は、制御部780の制御により、メモリ790に保存されたオーディオを出力することができる。オーディオ出力部725は、スピーカ726、ヘッドホン出力端子727またはS/PDIF(Sony/Philips digital interface)出力端子728のうち少なくとも一つを含んでもよい。オーディオ出力部725は、スピーカ726、ヘッドホン出力端子727及びS/PDIF出力端子728の組み合わせを含んでもよい。
【0129】
例示された実施形態において、スピーカ726は、音波信号を出力することができる。具体的には、スピーカ726は、超音波信号を出力することができるのである。
【0130】
電源部730は、制御部780の制御により、ディスプレイ装置700内部の構成要素(ビデオ処理部710ないしメモリ790)に、外部の電源ソースから入力される電源を供給する。また、電源部730は、制御部780の制御により、ディスプレイ装置700内部に位置する1または2以上のバッテリ(図示せず)から出力される電源を内部の構成要素(ビデオ処理部710ないしメモリ790)に供給することができる。
【0131】
チューナ部740は、有線または無線で受信される放送信号を、増幅、混合(mixing)、共振(resonance)などを介し、多くの電波成分のうち、ディスプレイ装置700で受信しようとするチャネルの周波数のみをチューニングして選択することができる。該放送信号は、オーディオ、ビデオ及び付加情報(例えば、EPG(electronic program guide))を含む。
【0132】
チューナ部740は、ユーザ入力(例えば、外部の制御装置(図示せず)、例えば、遠隔制御器から受信される制御信号、例えば、チャネル番号入力、チャネルのアップダウン入力、及びEPG画面におけるチャネル入力)により、チャネル番号(例えば、ケーブル放送506番)に対応する周波数帯域で放送信号を受信することができる。
【0133】
チューナ部740は、地上波放送、ケーブル放送、衛星放送、インターネット放送のような多様なソースから放送信号を受信することができる。チューナ部740は、アナログ放送またはデジタル放送のようなソースから、放送信号を受信することもできる。チューナ部740を介して受信された放送信号は、デコーディング(例えば、オーディオデコーディング、ビデオデコーディングまたは付加情報デコーディング)され、オーディオ、ビデオ及び/または付加情報に分離される。分離されたオーディオ、ビデオ及び/または付加情報は、制御部780の制御により、メモリ790にも保存される。
【0134】
ディスプレイ装置700のチューナ部740は、一つでもあり複数でもある。一実施形態により、チューナ部740が複数個によってなる場合、ディスプレイ部715に提供されるマルチウィンドウ画面をなす複数個のウィンドウに、複数個の放送信号を出力することができるのである。
【0135】
チューナ部740は、ディスプレイ装置700と一体型(all-in-one)にも具現されるか、あるいはディスプレイ装置700と電気的に連結されるチューナ部を有する別個の装置(例えば、セットトップボックス(set-top box)(図示せず)、入出力部770に連結されるチューナ部(図示せず))にも具現される。
【0136】
通信部750は、多様な通信回路を含む多様なモジュールを含んでもよく、制御部780の制御により、ディスプレイ装置700を外部機器(例えば、オーディオ装置など)と連結させることができる。制御部780は、通信部750を介して連結された外部機器に/からコンテンツを送信/受信したり、外部機器からアプリケーションをダウンロードしたり、ウェブブラウジングしたりすることができる。具体的には、通信部750は、ネットワークに接続し、外部機器(図示せず)からコンテンツを受信することができる。
【0137】
前述のように、通信部750は、近距離通信モジュール(図示せず)、有線通信モジュール(図示せず)及び移動通信モジュール(図示せず)のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0138】
図7においては、通信部750が、無線LAN 751、ブルートゥース通信部752及び有線イーサネット(Ethernet)753のうちいずれか一つを含む場合を例として挙げて図示した。
【0139】
また、通信部750は、無線LAN 751、ブルートゥース通信部752、及び有線イーサネット753のうちいずれか1以上を含むモジュール組み合わせを含んでもよい。また、通信部750は、制御部780の制御により、制御装置(図示せず)の制御信号を受信することができる。該制御信号は、ブルートゥースタイプ、RF(radio frequency)信号タイプまたはWi-Fiタイプによっても具現される。
【0140】
通信部750は、ブルートゥース以外の他の近距離通信(例えば、NFC(near field communication)モジュール(図示せず)、別途のBLE(Bluetooth low energy)モジュール(図示せず))をさらに含んでもよい。
【0141】
感知部760は、ユーザの音声、ユーザの映像、またはユーザのインタラクションを感知する。
【0142】
マイク761は、ユーザの発話(utterance)された音声を受信する。マイク761は、受信された音声を電気信号に変換し、制御部780に出力することができる。該ユーザ音声は、例えば、ディスプレイ装置700のメニューまたは機能に対応する音声を含んでもよい。例えば、マイク761の認識範囲は、マイク761からユーザ位置まで4m以内が勧奨され、マイク761の認識範囲は、ユーザ音声の大きさと、周辺環境(例えば、スピーカ音、周辺騒音)とに対応しても異なる。
【0143】
マイク761は、ディスプレイ装置700とは、一体型または分離型にも具現される。分離されたマイク761は、通信部750または入出力部770を介し、ディスプレイ装置700と電気的に連結されうる。
【0144】
ディスプレイ装置700の性能及び構造により、マイク761が除外されうるということは、当該技術分野で当業者に容易に理解されるであろう。
【0145】
カメラ部762は、カメラ認識範囲において、ジェスチャを含むユーザのモーションに対応する映像(例えば、連続されるフレーム)を受信する。例えば、カメラ部762の認識範囲は、カメラ部762からユーザまで0.1~5m以内距離にもなる。ユーザモーションは、例えば、ユーザの顔、表情、手、拳、指のようなユーザの身体一部分、またはユーザ一部分のモーションなどを含んでもよい。カメラ部762は、制御部780の制御により、受信された映像を電気信号に変換し、制御部780に出力することができる。
【0146】
制御部780は、受信されたモーションの認識結果を利用し、ディスプレイ装置700に表示されるメニューを選択したり、モーション認識結果に対応する制御を行ったりすることができる。例えば、チャネル調整、ボリューム調整、指示子移動を含んでもよい。
【0147】
カメラ部762は、レンズ(図示せず)及びイメージセンサ(図示せず)によっても構成される。カメラ部762は、複数のレンズと、イメージプロセッサとを利用し、光学ズーム(optical zoom)またはデジタルズーム(digital zoom)を支援することができる。カメラ部762の認識範囲は、カメラの角度、及び周辺環境条件によって多様に設定されうる。カメラ部762が複数個のカメラによって構成される場合、複数のカメラを利用し、三次元静止イメージまたは三次元モーションイメージを受信することができる。
【0148】
カメラ部762は、ディスプレイ装置700とは、一体型または分離型にも具現される。分離されたカメラ部762を含む別途の装置(図示せず)は、通信部750または入出力部770を介し、ディスプレイ装置700と電気的に連結されうる。
【0149】
ディスプレイ装置700の性能及び構造により、カメラ部762が除外されうるということは、当該技術分野で当業者に容易に理解されるであろう。
【0150】
光受信部763は、外部の制御装置(図示せず)から受信される光信号(制御信号を含む)を、ディスプレイ部715のベゼル光窓(図示せず)などを介して受信する。光受信部763は、制御装置(図示せず)から、ユーザ入力(例えば、タッチ、押し、タッチジェスチャ、音声またはモーション)に対応する光信号を受信することができる。受信された光信号から、制御部780の制御により、制御信号が抽出されうる。
【0151】
例えば、光受信部763は、制御装置780のポインティング位置に対応する信号を受信し、それを制御部780で伝送することができる。例えば、ディスプレイ部715を介し、ユーザからデータまたは命令を入力されるためのUI画面が出力され、制御装置780を介し、ユーザがデータまたは命令をディスプレイ装置700に入力する場合、光受信部763は、ユーザが制御装置780に設けられたタッチパッド(図示せず)に指を接触させた状態で、制御装置780を動かせば、制御装置780の動きに対応する信号を受信し、それを制御部780で伝送することができる。また、光受信部763は、制御装置780に設けられた特定ボタンが押されたことを示す信号を受信し、それを制御部780で伝送することができる。例えば、光受信部763は、ユーザが、制御装置780に、ボタン式で設けられたタッチパッド(図示せず)を指で押せば、そのようなボタン式タッチパッド(図示せず)が押されたという信号を受信し、それを制御部780で伝送することができる。例えば、ボタン式タッチパッド(図示せず)が押されたという信号は、アイテム中の一つを選択するための信号として利用されうる。
【0152】
入出力部770は、多様な入力/出力回路を含んでもよく、制御部780の制御により、ディスプレイ装置700の外部から、ビデオ(例えば、動画など)、オーディオ(例えば、音声、音楽など)及び付加情報(例えば、EPGなど)などを受信する。入出力部770は、HDMI(登録商標)ポート(high-definition multimedia interface port)771、コンポーネントジャック(component jack)772、PCポート(PC port)773及びUSBポート(USB port)774のうち一つを含んでもよい。入出力部770は、HDMI(登録商標)ポート771、コンポーネントジャック772、PCポート773及びUSBポート774の組み合わせを含んでもよい。
【0153】
入出力部770の構成及び動作は、本発明の実施形態によって多様にも具現されるということは、当該技術分野の当業者に容易に理解されるであろう。
【0154】
制御部780は、ディスプレイ装置700の全般的な動作、及びディスプレイ装置700の内部構成要素間の信号フローを制御し、データを処理する機能を遂行する。制御部780は、ユーザの入力があったり、既設定の保存された条件を満足したりする場合、制御部780は、メモリ790に保存されたOS(operation system)及び多様なアプリケーションを実行することができる。
【0155】
制御部780は、ディスプレイ装置700の外部から入力される信号またはデータを保存する、あるいはディスプレイ装置700で遂行される多様な作業に対応する保存領域で使用されるRAM(図示せず)、ディスプレイ装置700の制御のための制御プログラムが保存されたROM(図示せず)、及びプロセッサ(図示せず)を含んでもよい。
【0156】
該プロセッサ(図示せず)は、ビデオに対応するグラフィック処理のためのグラフィックプロセッサ(図示せず)を含んでもよい。該プロセッサ(図示せず)は、コア(図示せず)とGPU(図示せず)とを統合させたSoCとしても具現される。該プロセッサ(図示せず)は、シングルコア、デュアルコア、トリプルコア、クアッドコア、及びその倍数のコアを含んでもよい。
【0157】
また、該プロセッサ(図示せず)は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、該プロセッサ(図示せず)は、メインプロセッサ(図示せず)、及びスリープモードで動作するサブプロセッサ(図示せず)によっても具現される。
【0158】
該グラフィック処理部(図示せず)は、演算部(図示せず)及びレンダリング部(図示せず)を利用し、アイコン、イメージ、テキストのような多様な客体を含む画面を生成する。該演算部は、感知部760を介して感知されたユーザインタラクションを利用し、画面のレイアウトによって各客体が表示される座標値、形態、大きさ、カラーのような属性値を演算する。該レンダリング部は、演算部で演算された属性値に基づき、客体を含む多様なレイアウトの画面を生成する。該レンダリング部で生成された画面は、ディスプレイ部715のディスプレイ領域内に表示される。
【0159】
以下においては、図8ないし図11を参照し、本開示の一実施形態、または他の実施形態において遂行されるディスプレイ装置100,400,600または700のブルートゥース連結動作、及び後続するサウンドミラーリング動作について詳細に説明する。
【0160】
図8は、例示された実施形態で遂行されるブルートゥース連結動作について説明するための図面である。図8において、図4または図6と同一の構成は、同一図面記号を利用して図示されている。
【0161】
図8を参照すれば、外部機器450は、ディスプレイ装置600以外の電子装置であり、ディスプレイ装置600とブルートゥース通信を行い、オーディオ信号を送受信することができるモバイルフォン451、メディアプレイヤ452などにもなる。図8においては、外部機器450がモバイルフォン451である場合を例として挙げて図示して説明する。そして、ディスプレイ装置600とモバイルフォン451との通信検索、通信連結及びオーディオ伝送は、ブルートゥース通信標準に含まれるブルートゥースA2DPによって行われる場合を例として挙げて説明する。そして、説明の便宜上、以下においては、「ブルートゥースA2DP」を「A2DP」と表記することにする。
【0162】
また、図8においては、前述の通信部410がブルートゥース通信部610と対応する場合を例として挙げて図示して説明することにする。ブルートゥース通信部610は、ブルートゥース通信規格に合わせ、ブルートゥース信号を生成して送受信することができる。
【0163】
図8を参照すれば、ブルートゥース通信部610は、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613を含んでもよい。
【0164】
ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース信号を送受信する。具体的には、ブルートゥースモジュール611は、ディスプレイ装置600がパワーオフ状態に進み入った後にも、電源を供給され、ブルートゥース信号をスキャンまたは受信することができる。そして、ブルートゥースモジュール611は、ディスプレイ装置600とブルートゥース連結を行っていた履歴がある外部機器に係わるブルートゥース連結情報である第1情報を保存することができる。具体的には、ブルートゥースモジュール611は、ディスプレイ装置600と、サウンドミラーリングを行っていた履歴がある外部機器に係わるブルートゥース連結情報(第1情報)を保存することができる。
【0165】
ブルートゥースプロセッサ613は、ディスプレイ装置がパワーオンになっているときに動作し、ディスプレイ装置600と、ブルートゥース連結を行っていた履歴がある外部機器に係わるブルートゥース連結情報(前述の「第1情報」)を保存することができる。具体的には、ブルートゥースプロセッサ613は、ディスプレイ装置600と、オーディオ伝送(例えば、サウンドミラーリング)のためのブルートゥース連結を行っていた履歴がある外部機器に係わるブルートゥース連結情報(前述の「第1情報」)を保存することができる。
【0166】
ここで、「ディスプレイ装置600と、外部機器との(オーディオ伝送のための)ブルートゥース連結を行っていた履歴」とは、現在時点を基準に、以前のいずれか少なくとも1つの時点において、ディスプレイ装置600と外部機器450との間に、ブルートゥース連結を完了していたことがあるか否かということに係わる情報を示す。ここで、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結のための適法な(legal)認証手続きが行われ、適法に(legally)ブルートゥース連結が完了した場合がある場合、ディスプレイ装置600と外部機器450との間に、ブルートゥース連結を完了した履歴があると判断することができる。
【0167】
また、例示された実施形態において、該履歴は、ディスプレイ装置600と外部機器450との間にブルートゥース連結を適法に完了していたことを意味する。従って、該履歴は、不適切な方式(ハッキングなど)によってブルートゥース連結を完了していた履歴は、含まれないと言うことができるのである。また、該履歴は、ディスプレイ装置600とユーザとによって相互連動されていた履歴を意味するものであり、特定データ伝送のためのブルートゥース連結に係わる履歴に限定されるものではない。
【0168】
ただし、ユーザまたはディスプレイ装置600の別途設定により、前述の履歴を、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結履歴に制限することはできるのである。または、ディスプレイ装置600のデフォルト設定により、前述の履歴を、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結履歴に制限することもできるのである。
【0169】
そして、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結が適法に完了すれば、ディスプレイ装置600の制御部420は、ブルートゥース連結が完了していた外部機器に係わる情報である連結情報である第1情報が、ブルートゥース通信部610に保存されるように制御することができる。ここで、該連結情報は、ブルートゥースネットワークを介し、適法に認証されて連結された外部機器を識別することができる情報を含む。例えば、該連結情報は、外部機器のブルートゥースMACアドレス(BT MAC address:Bluetooth medium access control address)を含んでもよい。該ブルートゥースMACアドレス以外にも、ブルートゥースネットワークを介し、適法にディスプレイ装置600に連結される外部機器を識別することができる情報であるならば、該連結情報である第1情報に含まれうるのである。
【0170】
具体的には、制御部420は、適法に完了していたブルートゥース連結が解除されるとき、対応する連結情報が、ブルートゥース通信部610に保存されるように制御することができる。
【0171】
具体的には、制御部420は、適法に完了していたブルートゥース連結に対応する連結情報が、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613のそれぞれに保存されるように制御することができる。また、前述の第1情報は、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結が完了されて連結解除(disconnect)されるたびに更新されて保存されうる。また、該第1情報は、現在時点以前の所定期間の間、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結が完了されて連結解除されていたときに保存されうる。例えば、制御部420は、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結情報は、所定期間(例えば、1ヵ月、3ヵ月または6ヵ月など)が過ぎれば、自動的に、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613それぞれから削除されるように制御することができるのである。
【0172】
または、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613それぞれにおける内部データ保存空間が満杯になれば、制御部420は、最も以前に保存されていた連結情報が削除されるように、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613を制御することができるのである。
【0173】
図8を参照すれば、モバイルフォン451は、ディスプレイ装置600へのオーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請(A2DP connection request)801を伝送することができる。
【0174】
ブルートゥース通信部610は、モバイルフォン451から、ブルートゥース連結要請(A2DP connection request)801を受信すれば、ディスプレイ装置600と、外部機器であるモバイルフォン451との無線連結(具体的には、ブルートゥース連結)を行っていた履歴が存在するか否かということを判断することができる。具体的には、ブルートゥース通信部610は、オーディオ伝送のための無線連結(具体的には、ブルートゥース連結)を行っていた履歴が存在するか否かということを判断することができる。さらに詳細に、ブルートゥース通信部610は、サウンドミラーリングのための無線連結(具体的には、ブルートゥース連結)を行っていた履歴が存在するか否かということを判断することができる。
【0175】
例示された実施形態による通信部410、具体的には、ブルートゥース通信部610が、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在するか否かということにより、前述の応答を伝送する場合を例として挙げて説明する。
【0176】
そして、ブルートゥース通信部610は、ディスプレイ装置600と、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在すれば、外部機器であるモバイルフォン451に、ブルートゥース連結要請の受諾を知らせる応答を伝送することができる。
【0177】
具体的には、前述の履歴が存在するか否かということは、ブルートゥース通信部610に保存された履歴情報に基づいて判断することができる。ここで、該履歴情報は、前述の連結情報にもなる。
【0178】
例えば、現在時点以前、モバイルフォン451が、ディスプレイ装置600に適法にブルートゥース連結されていたことがある場合、ブルートゥース通信部610は、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613それぞれに、モバイルフォン451に対応する連結情報を保存する。ディスプレイ装置600がパワーオフ状態にある現在時点において、ブルートゥース通信部610、具体的には、ブルートゥースモジュール611において、ブルートゥース連結要請801が受信されれば、ブルートゥースモジュール611は、自主的に保存している履歴情報に、モバイルフォン451に対応する連結情報が存在するか否かということを判断することができる。具体的には、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801を伝送したモバイルフォン451の連結情報(例えば、ブルートゥースMACアドレス)と同一情報が、内部に保存されているか否かということを判断し、同一情報が存在すれば、モバイルフォン451に、ブルートゥース連結要請の受諾を知らせる応答を伝送することができる。
【0179】
現在時点において、ディスプレイ装置600は、パワーオフ状態であり、ディスプレイ440の画面は、スクリーンオフ画面830状態にあるとする。ディスプレイ装置600がパワーオフ状態で受信されるブルートゥース連結要請801に基づき、ブルートゥース通信部610は、ディスプレイ装置が、バックグラウンドパワーオンになるように動作することができる。そして、ブルートゥース通信部610は、前記バックグラウンドパワーオンに対応する理由(reason)を、制御部に伝送することができる。ここで、ディスプレイ装置600が、バックグラウンドパワーオンになるようにするために、ブルートゥースモジュール611は、制御部420をウェークアップさせるための制御信号を制御部420で伝送することができる。
【0180】
具体的には、ブルートゥース通信部610、具体的には、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に対応し、前述のディスプレイ装置600と、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在するか否かということを判断する。そして、前記判断結果により、ディスプレイ装置600がバックグラウンドパワーオンになるように動作することができる。具体的には、ブルートゥース通信部610は、ブルートゥース連結要請801に対応し、モバイルフォン451に対応する連結情報が内部に保存されているか否かということを判断する。
【0181】
また、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に対応し、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在するか否かということを判断することもできるのである。そして、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在するか否かということにより、ディスプレイ装置600がバックグラウンドパワーオンになるように動作することができる。
【0182】
具体的には、モバイルフォン451に対応する連結情報が保存されていれば、ブルートゥースモジュール611は、ディスプレイ装置がバックグラウンドパワーオンになるように、制御部420をウェークアップさせるための制御信号を制御部420で伝送することができる。制御部420は、ウェークアップされた後、ディスプレイ装置600をバックグラウンドパワーオン(または、バックグラウンドブート803)になるように、ディスプレイ装置400を制御することができる。バックグラウンドパワーオンになれば、ディスプレイ440は、スクリーンオフ画面840にも維持される。
【0183】
制御部420をウェークアップさせるための制御信号は、パルス(pulse)信号802としても形成される。該パルス信号は、以下において、図9を参照して説明する。
【0184】
図9は、ディスプレイ装置において、内部において生成されて伝送されるパルス信号を示す図面である。
【0185】
図9を参照すれば、ブルートゥースモジュール611が生成して制御部420で伝送するパルス信号802は、ライジングエッジ(rising edge)またはフォーリングエッジ(falling edge)のうち少なくとも1つの個数により、情報内容が異なるようにも形成される。例えば、ブルートゥースモジュール611が生成して伝送するパルス信号802は、パワーオフ状態のディスプレイ装置が、パワーオン状態に遷移されるように、制御部420をウェークアップさせるための信号である。パルス信号802のフォーリングエッジの個数により、制御部420をウェークアップさせる理由またはブート理由(boot reason)が異なりうる。本願において、制御部420がウェークアップされれば、ディスプレイ装置600がパワーオン状態のために起動が進められることになるので、制御部420をウェークアップさせる理由は、ブート理由と同一でもある。
【0186】
例えば、パルス信号802の最初フォーリングエッジ901は、リモートコントロール装置(図示せず)の電源ボタンに対応するブート理由911に対応し、パルス信号802の2番目フォーリングエッジ902は、ディスプレイ装置600の電源ボタンに対応するブート理由912に対応することができ、パルス信号802の3番目フォーリングエッジ903は、チャネルアップ要請またはチャネルダウン要請によるブート理由913に対応しうる。続けて、パルス信号802の6番目フォーリングエッジ906は、外部機器から、ブルートゥース通信連結を要請することによるブート理由916に対応しうる。類似して、4番目フォーリング904エッジ及び5番目フォーリングエッジ905は、それぞれブート理由914及びブート理由915に対応しうる。
【0187】
例えば、1つのフォーリングエッジのみを含むパルス信号802は、ディスプレイ装置600を遠隔で制御するためのリモートコントロール装置(図示せず)の電源ボタンが入力されて起動が必要であるという意味を有することができる。他の例として、6個のフォーリングエッジを含むパルス信号802は、外部機器から、ブルートゥース通信連結要請が受信され、外部機器とブルートゥース通信連結を行うために起動が必要であるという意味を有することができる。
【0188】
図8を参照すれば、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に対応するパルス信号、例えば、ライジングエッジを6個含むパルス信号802を制御部420に伝送し、伝送されたパルス信号に基づき、制御部420がウェークアップされもする。
【0189】
制御部420がウェークアップされる以前には、ディスプレイ装置600は、LPMモードにあり、制御部420がウェークアップされれば、ディスプレイ装置600は、HCIモードにもなる。該HCIモードに遷移されることにより、ブルートゥースプロセッサ613に電源が供給され、ブルートゥースプロセッサ613は、動作を始めることになる。
【0190】
そして、ブルートゥース通信部610は、バックグラウンドパワーオンに対応する理由(具体的には、前述の「ブート理由」)を制御部420で伝送することができる。それにより、制御部420は、前述の理由に基づき、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結のための連結情報を獲得し、モバイルフォン451とのブルートゥース連結を行うことができる。
【0191】
具体的には、ブルートゥースプロセッサ613は、パワーオン理由(power_on_reason)804をブルートゥースモジュール611にクエリし、ブルートゥースモジュール611は、前記クエリに応答し、ブート理由(boot reason)805をブルートゥースプロセッサ613で伝送することができる。ここで、ブルートゥースプロセッサ613は、制作者特定コマンド(VSC:vendor specific command)を利用し、パワーオン理由804をブルートゥースモジュール611にクエリすることができる。
【0192】
また、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801を送信する外部機器、具体的には、モバイルフォン451のブルートゥース連結のための情報、例えば、モバイルフォン451のブルートゥースアドレス(BT Addr:Bluetooth address)806)及び/またはブルートゥースMACアドレス(BT MAC address)などを伝送することができる。ここで、ブート理由805とブルートゥース連結要請801とを送信するモバイルフォン451のブルートゥース連結のための情報(例えば、ブルートゥースアドレス806)は、ブルートゥース連結要請801が受信されるとき、同時にまたは後続し、ブルートゥースモジュール611に受信されうる。
【0193】
そして、ブルートゥースプロセッサ613は、獲得されたブート理由805を制御部420に伝達することができる。制御部420は、伝達されたバックグラウンドパワーオン理由、具体的には、ブート理由805に基づき、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結を行うことができる。具体的には、ブート理由805は、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結のために起動が必要であるという理由を含むので、制御部420は、獲得されたブート理由805に基づき、ブルートゥース連結のための動作を遂行することになる。例えば、制御部420は、獲得されたブート理由805に基づき、ブルートゥースモジュール611を介し、モバイルフォン451に接続し、モバイルフォン451とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結を完了する。現在時点以前、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結のための適法な認証手続きが遂行され、適法にブルートゥース連結が完了した場合が存在するので、制御部420は、ブルートゥース連結のための認証手続きを省略することができる。例えば、制御部420は、モバイルフォン451に対するブルートゥース認証なしに、即座にブルートゥース連結を完了することができる。
【0194】
ここで、前述のブルートゥース連結は、オーディオ伝送、例えば、サウンドミラーリングのためのものであるので、制御部420は、自動的にサウンドミラーリングを行わせることができる。それにより、ディスプレイ装置600のディスプレイ440は、サウンドミラーリングに対応するメニュー画面を含むスクリーンオン画面850を出力することができる。
【0195】
また、ブルートゥース連結を行っていた履歴を、ディスプレイ装置600と適法に無線連結が完了してペアリングされていた履歴に拡張することができる。例えば、例示された実施形態によるディスプレイ装置600は、外部機器とのオーディオ伝送のための無線連結によるペアリング、例えば、Wi-Fi連結によるペアリングを行っていた履歴が存在すれば、ディスプレイ装置600のブルートゥースモジュール611は、外部機器に、ブルートゥース連結要請801の受諾を知らせる応答を伝送し、制御部420がブルートゥース連結が必要な状態にウェークアップされるように動作することができるのである。
【0196】
前述のように、例示された実施形態において、ディスプレイ装置600がパワーオフ状態であるとしても、ブルートゥース通信部610は、モバイルフォン451から、ブルートゥース連結要請(A2DP connection request)を受信すれば、それを無視処理せず、ブルートゥース連結のための動作を遂行することになる。従って、ユーザは、ディスプレイ装置600がパワーオフ状態にあるとしても、モバイルフォン451を利用し、ディスプレイ装置600を介するサウンドミラーリングサービスを、迅速であって便利に利用することができることになる。
【0197】
図10は、例示された実施形態で遂行されるブルートゥース連結動作についてさらに詳細に説明するための図面である。図10に図示された構成において、図9と同一構成は、同一図面記号を利用して図示した。
【0198】
具体的には、図10においては、例示された実施形態によるディスプレイ装置600は、外部機器450とブルートゥースネットワークを介し、オーディオ伝送のための通信を行うことができる。ここで、外部機器450は、前述のモバイルフォン451を含んでもよい。
【0199】
図10で言及される現在時点は、図9におけるところと同一に、ブルートゥース連結要請801が受信される時点に対応しうる。
【0200】
図10を参照すれば、現在時点以前、外部機器450とディスプレイ装置600は、適法なブルートゥース連結が遂行される(S1001)。例えば、現在時点以前、外部機器450とディスプレイ装置600は、適法にペアリングされていて、ブルートゥース連結が連結解除された(S1002)履歴がある。
【0201】
ディスプレイ装置600は、S1001におけるブルートゥース連結に対応する履歴情報が、ブルートゥースモジュール611及びブルートゥースプロセッサ613それぞれに保存されるように制御することができる(S1003)。
【0202】
後続時点において、ディスプレイ装置600は、パワーオフ状態に進み入ることができる(S1004)。ディスプレイ装置600がパワーオフ状態に進み入る以前、ディスプレイ装置600は、パワーオンになっている状態であるので、HCIモード1021で動作することができる。
【0203】
現在時点において、ディスプレイ装置600、具体的には、ブルートゥースモジュール611が、外部機器450からブルートゥース連結要請801を受信することができる(S1005)。
【0204】
ディスプレイ装置600、具体的には、ブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に応答すべきか否かということに係わるフィルタリング動作(具体的には、図8で説明されたディスプレイ装置600と、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在するか否かということを判断する動作)を遂行することができる(S1006)。
【0205】
そして、ブルートゥースモジュール611は、S1006動作の遂行結果により、モバイルフォン451に、ブルートゥース連結要請801の受諾を知らせる応答を伝送することができる。そして、ブルートゥースモジュール611は、S1006動作の遂行結果により、制御部420をウェークアップさせる(S1007)。S1007動作は、図8で説明されたウェークアップ動作である「制御部420をウェークアップさせるためのパルス信号802を制御部420に伝送し、それにより、制御部420がウェークアップされる動作」に対応するので、詳細説明は、省略する。
【0206】
続けて、ディスプレイ装置600、具体的には、制御部420は、S1011ブロックに図示された動作が遂行されるように制御することができる。
【0207】
具体的には、ディスプレイ装置600、具体的には、制御部420は、バックグラウンドパワーオン(または、バックグラウンドブート)を遂行する(S1010)。S1010におけるバックグラウンドパワーオンは、図8で詳細に説明されたバックグラウンドブート803動作に対応するので、詳細説明は、省略する。
【0208】
また、ディスプレイ装置600は、バックグラウンドパワーオン動作を遂行すると共に、図示されたS1008動作及びS1009動作を遂行することができる。
【0209】
例示された実施形態において、ブルートゥースモジュール611は、LPMモードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行することができる。そして、ブルートゥースプロセッサ613は、HCIモードにおいて、ブルートゥース連結と係わる動作を遂行することができる。
【0210】
具体的には、ブルートゥースモジュール611は、制御部をウェークアップさせ、外部機器450とのブルートゥース通信を連結解除する(S1008)。そして、ブルートゥースプロセッサ613は、外部機器450とのブルートゥース通信を連結(connect)するための動作を遂行することができる。ここで、S1008動作及びS1009動作は、制御部420の制御によっても行われる。
【0211】
具体的には、ディスプレイ装置600の動作モードがLPMモード1022からHCIモード1023に変更される場合、変更される時点を基準に、以前時点におけるブルートゥース通信またはブルートゥース連結は、維持されえない。従って、ディスプレイ装置600がLPMモード1022であるとき、ブルートゥースモジュール611が行っていたブルートゥース通信またはブルートゥース連結のための動作は終了することになる。例えば、ブルートゥースモジュール611を介する通信連結は、終了される。
【0212】
そして、ディスプレイ装置600がHCIモード1023に変更されることにより、ブルートゥースプロセッサ613を介するブルートゥース通信またはブルートゥース連結のための動作が開始される。
【0213】
また、制御部420は、前述の連結解除動作(S1008)及び再連結動作(S1009)が遂行されることを知らせる情報を外部機器450で伝送することができる(図示せず)。
【0214】
具体的には、ディスプレイ装置600の制御部420は、外部機器450に、前記ブルートゥース通信が連結解除された(S1008)後、再連結(reconnect)する(S1010)ための動作が遂行されることを知らせる情報を伝送することができる。
【0215】
続けて、ディスプレイ装置600の制御部420は、パワーオン理由805と、外部機器450とのブルートゥース連結のための接続情報(「外部機器のアドレス」)806を獲得することができる(S1012)。S1012動作は、図8で説明されたブート理由805及び接続情報806の獲得動作に対応するので、詳細説明は、省略する。
【0216】
それにより、制御部420が、外部機器450とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結を遂行して完了することができる(S1013)。
【0217】
続けて、ディスプレイ装置600は、ブルートゥース連結を介するサウンドミラーリングを行うことができる(S1014)。
【0218】
具体的には、ディスプレイ装置600がパワーオンになっている状態であるので、ディスプレイ装置600は、HCIモードで動作する。制御部420は、ブルートゥース連結のための接続情報806として、ブルートゥースMACアドレス(BT MAC address)を獲得することができる。制御部420の制御により、ブルートゥース通信部610は、ブルートゥースMACアドレス(BT MAC address)により、外部機器450に接続し、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結が完了することになる。ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結を「BT A2DP連結」と称することができる。それにより、ディスプレイ装置600のディスプレイは、スクリーンオン状態になり、所定画面を出力し、ディスプレイ装置600は、サウンドミラーリングサービスを始める。具体的には、ディスプレイ装置600の制御部420は、サウンドミラーリングに対応するメニュー画面1034を含む画面850がディスプレイされるように制御することができる。
【0219】
また、ディスプレイ装置600と外部機器450とのブルートゥース連結(BT A2DP連結)が完了すれば、自動的にサウンドミラーリングによる音源が再生されうるように、制御部420は、外部機器450に、AVRCP(audio/video remote control profile)による音楽再生コマンドを送信することができる。ここで、AVRCPは、ブルートゥースA2DPによって伝送されるオーディオ(音源)を遠隔から調節するために利用されるプロファイルであり、音源の自動再生、自動曲送り、ボリューム調節などの機能を遠隔から制御するために利用されるプロファイルである。
【0220】
外部機器450は、ディスプレイ装置600から送信された音源再生コメントに応答し、ディスプレイ装置600に、サウンドミラーリング対象になるオーディオデータを伝送することができる。それにより、ディスプレイ装置600は、音源を再生することができる。
【0221】
図11は、ディスプレイ装置と外部機器とのブルートゥース連結動作が遂行される間、外部機器に出力されうるUI画面を示す図面である。
【0222】
図4に図示された外部機器450は、図4に図示された構成以外に、ディスプレイ(図示せず)をさらに含んでもよい。外部機器450に含まれるディスプレイ(図示せず)は、例示された実施形態によるディスプレイ装置のディスプレイ440に対応するので、詳細説明は、省略する。
【0223】
外部機器450は、ディスプレイ装置600から外部機器450に、前記ブルートゥース通信が連結解除された(S1008)後、再連結する(S1010)ための動作が遂行されることを知らせる情報を伝送されうる。それにより、外部機器450は、伝送受けた情報に対応するUI画面を出力することができる。
【0224】
図11を参照すれば、経時的に、t1,t2,t3及びt4時点が連続するとき、t1,t2,t3及びt4時点それぞれにおいて外部機器450において出力されるUI画面1110、UI画面1120、UI画面1130及びUI画面1140が図示される。
【0225】
図11を参照すれば、外部機器450は、t1時点において、ディスプレイ装置600とのブルートゥース連結のためのUI画面1110を出力することができる。UI画面1110は、ブルートゥース連結のために選択されたディスプレイ装置を示すメニュー1112、及び連結状態を示すメニュー1113を含んでもよい。ユーザが、外部機器450とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結を進めるためにキー1111を操作し、ブルートゥース連結をオンにすれば、外部機器450は、ユーザ入力に対応し、ブルートゥース連結要請801をディスプレイ装置600で伝送することになる。
【0226】
ディスプレイ装置600とのブルートゥース連結のためのユーザ入力が受信された時点においては、外部機器450とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結が行われない。従って、外部機器450は、メニュー1113上に、ブルートゥース連結が行われていないことを示す情報である「連結されていない(not connected)」を出力することができる。
【0227】
続けて、t2時点は、外部機器450がディスプレイ装置600からブルートゥース連結要請801を受諾する応答を受信した時点に対応する。ブルートゥース連結要請801を受諾する応答を受信したので、外部機器450は、ディスプレイ装置600とのブルートゥース連結が行われると認識し、それにより、外部機器450は、メニュー1123上に、ブルートゥース連結が行われることを示す情報である「連結されている(connected)」を出力することができる。
【0228】
また、t3時点は、図8で説明されたS1011ブロック動作が遂行される時点に対応しうる。S1011ブロック動作を参照すれば、LPMにおけるブルートゥースモジュール611を介するブルートゥース連結は解除され(S1008)、HCIモードにおけるブルートゥース連結が進められる(S1009)。従って、一時的に、ブルートゥース連結の断絶が発生しうる。ディスプレイ装置600は、一時的に、ブルートゥース連結が断絶されることにより、外部機器450において、動作エラーと認識しないように、S1008動作及びS1009動作によるブルートゥース連結解除及び再連結を知らせる情報を伝送することができる。それにより、外部機器450は、S1008動作及びS1009動作によるブルートゥース連結解除及び再連結を知らせる情報をメニュー1133上に出力することができる。
【0229】
t4時点は、外部機器450とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結が完了された(S1013)時点に対応しうる。従って、外部機器450は、メニュー1143上に、ブルートゥース連結が完了したことを示す情報である「連結されている(connected)」を出力することができる。
【0230】
図12は、本開示の一実施形態によるディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。また、図12は、図1ないし図11を参照して説明された例示された実施形態によるディスプレイ装置で遂行される動作のフローを示す図面である。
【0231】
例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法1200は、図1ないし図11を参照して説明された例示された実施形態によるディスプレイ装置100,400,600または700を介しても遂行され、ディスプレイ装置100,400,600または700で遂行される動作は、ディスプレイ装置の制御方法1200に含まれる段階動作に対応しうる。従って、ディスプレイ装置の制御方法1200についての説明におき、図1ないし図11と重複する説明は、省略する。また、図12に図示された各段階の遂行主体として、図6及び図8に図示されたディスプレイ装置600を参照して説明することにする。
【0232】
ディスプレイ装置の制御方法1200は、ディスプレイ440、スピーカ445、ブルートゥース通信を行う通信部410、1以上のインストラクションを保存するメモリ430、及び前記1以上のインストラクションのうち少なくとも一つを遂行するプロセッサを少なくとも一つ含む制御部420を含むディスプレイ装置600を制御する方法である。
【0233】
図12を参照すれば、ディスプレイ装置の制御方法1200は、ディスプレイ装置600がパワーオフ状態であるとき、通信部410、具体的には、ブルートゥース通信部610において、外部機器450からオーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請801を受信する(S1210)。具体的には、モバイルフォン451は、ディスプレイ装置600に、オーディオ伝送のためのブルートゥース連結要請(A2DP connection request)801を伝送することができる。それにより、ディスプレイ装置600の通信部410は、ブルートゥース連結要請801を受信する。S1210段階の動作は、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611で遂行されうる。
【0234】
そして、ブルートゥース連結要請801に対応し、通信部410、具体的には、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611が外部機器450に、ブルートゥース連結要請801の受諾を知らせる応答を伝送する(S1220)。S1210段階の動作は、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611で遂行されうる。
【0235】
続けて、通信部410、具体的には、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に対応し、制御部420がブルートゥース連結が必要な状態にウェークアップされるように制御する(S1230)。S1210段階の動作は、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611で遂行されうる。
【0236】
図13は、本開示の他の実施形態によるディスプレイ装置の制御方法を示すフローチャートである。また、図13は、図1ないし図11を参照して説明された例示された実施形態によるディスプレイ装置で遂行される動作のフローを示す図面である。
【0237】
また、例示された実施形態によるディスプレイ装置の制御方法1300は、図1ないし図11を参照して説明された例示された実施形態によるディスプレイ装置100,400,600または700を介しても遂行され、ディスプレイ装置100,400,600または700で遂行される動作は、ディスプレイ装置の制御方法1300に含まれる段階動作に対応しうる。従って、ディスプレイ装置の制御方法1300についての説明におき、図1ないし図11と重複する説明は、省略する。また、図13に図示された各段階の遂行主体として、図6図8及び図10に図示されたディスプレイ装置600及びその詳細動作を参照して説明することにする。
【0238】
また、ディスプレイ装置の制御方法1300は、図12で説明されたディスプレイ装置の制御方法1200をさらに詳細化したものである。従って、図13のディスプレイ装置の制御方法1300におき、ディスプレイ装置の制御方法1200と同一の構成は、同一図面記号を利用して図示した。また、S1330段階の動作は、図12のS1230段階の動作に対応しうる。
【0239】
図13のS1220ブロックを参照すれば、ディスプレイ装置の制御方法1300は、ディスプレイ装置600と、外部機器であるモバイルフォン451とのブルートゥース連結を行っていた履歴が存在すれば(S1315)、モバイルフォン451に、ブルートゥース連結要請801の受諾を知らせる応答を伝送することができる(S1320)。
【0240】
続けて、通信部410、具体的には、ブルートゥース通信部610のブルートゥースモジュール611は、ブルートゥース連結要請801に対応し、制御部420がブルートゥース連結が必要な状態にウェークアップされるように制御する(S1330)。具体的には、ブルートゥースモジュール611は、制御部420をウェークアップさせる。それにより、ウェークアップされた制御部420は、バックグラウンドパワーオン(または、バックグラウンドブート)を遂行する。
【0241】
S1330段階において、ウェークアップ動作は、図10のS1007動作に対応し、バックグラウンドパワーオン動作は、図10のS1010動作に対応する。従って、S1330段階の動作に係わる詳細説明は、省略する。
【0242】
続けて、ディスプレイ装置600の制御部420は、パワーオン理由805と、外部機器450とのブルートゥース連結のための接続情報(「外部機器のアドレス」)806を獲得することができる(S1340)。S1340段階は、図10のS1012動作に対応するので、S1340段階の動作に係わる詳細説明は、省略する。
【0243】
そして、制御部420が、外部機器450とディスプレイ装置600とのブルートゥース連結を遂行して完了することができる(S1350)。S1350段階は、図10のS1013動作に対応するので、S1350段階の動作に係わる詳細説明は、省略する。
【0244】
続けて、ディスプレイ装置600は、ブルートゥース連結を介するサウンドミラーリングを行うことができる(S1360)。S1360段階は、図10のS1014動作に対応するので、S1360段階の動作に係わる詳細説明は、省略する。
【0245】
本開示の一実施形態、または他の実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、多様なコンピュータ手段を介しても遂行されるプログラム命令形態に具現され、コンピュータ読み取り可能な媒体にも記録される。また、例示された実施形態は、前述のディスプレイ装置のおすすめチャネルリスト提供方法を実行する命令語を含む1以上のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体でもっても形成される。
【0246】
前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを、単独または組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものでもある。該コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media);CD-ROM(compact disc read only memory)、DVD(digital versatile disc)のような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気・光媒体(magneto-optical media);及びROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。該プログラム命令の例には、コンパイラによって作われるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用し、コンピュータによって実行されうる高級言語コードを含む。
【0247】
また、前述の本開示の一実施形態、または他の実施形態によるディスプレイ装置の制御方法は、多重言語で構成された文章を獲得する動作と、多重言語翻訳モデルを利用し、前記多重言語で構成された文章に含まれる単語それぞれに対応するベクトル段を獲得し、前記獲得されたベクトル値を目標言語に対応するベクトル値に変換し、前記変換されたベクトル値に基づき、前記目標言語で構成された文章を獲得する動作と、を遂行させるプログラムが保存された記録媒体を含むコンピュータプログラム製品によっても具現される。
【0248】
以上において、本実施形態について詳細に説明されたが、本発明の権利範囲は、それらに限定されるものではなく、特許請求の範囲で定義されている本発明の基本概念を利用した当業者のさまざまな変形及び改良形態も、本発明の権利範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0249】
410 通信部
420 制御部
430 メモリ
440 ディスプレイ
445 スピーカ
460 通信部
470 制御部
480 メモリ
610 ブルートゥース通信部
620 内部メモリ
630 無線LANモジュール
710 ビデオ処理部
715 ディスプレイ部
720 オーディオ処理部
725 オーディオ出力部
726 スピーカ
727 ヘッドホン
730 電源部
740 チューナ部
750 通信部
751 無線LAN
752 ブルートゥース通信部
753 有線イーサネット
760 感知部
761 マイク
762 カメラ部
763 光受信部
770 入出力部
772 コンポーネント
780 制御部
790 メモリ
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13