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特許7212019半均一なパイロット間隔および直交カバーコードに基づく共通基準信号の設計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-16
(45)【発行日】2023-01-24
(54)【発明の名称】半均一なパイロット間隔および直交カバーコードに基づく共通基準信号の設計
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20230117BHJP
   H04J 13/18 20110101ALI20230117BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04J13/18
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020170390
(22)【出願日】2020-10-08
(62)【分割の表示】P 2017531665の分割
【原出願日】2015-12-07
(65)【公開番号】P2021013182
(43)【公開日】2021-02-04
【審査請求日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】62/094,721
(32)【優先日】2014-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/866,748
(32)【優先日】2015-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・ビナミラ・ソリアガ
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナ・キラン・ムッカヴィリ
(72)【発明者】
【氏名】ティンファン・ジ
(72)【発明者】
【氏名】フイリン・シュウ
(72)【発明者】
【氏名】ナガ・ブーシャン
(72)【発明者】
【氏名】ラグラマン・クリシュナムーティ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・プイ・ロク・アン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・エドワード・スミー
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/200279(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0165128(US,A1)
【文献】ETRI,Common reference signal structure for 8 transmit antennas[online],3GPP TSG-RAN WG1#55 R1-084145,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_55/Docs/R1-084145.zip>,2008年11月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04J 13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法であって、
ワイヤレス通信デバイスにより、複数のパイロットシンボルの時間領域パラメータに関する構成を受信するステップと、
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記構成に従って、第1のリソース要素において第1のパイロットシンボル、および前記第1のリソース要素の後の第2のリソース要素において第2のパイロットシンボルを受信するステップであって、前記第2のパイロットシンボルが、前記第1のパイロットシンボルから離れて位置し、前記第1のパイロットシンボルに対して第1の時間間隔を有し、前記第1および第2のパイロットシンボルがパイロットシンボルの第1のペアを備える、ステップと、
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記構成に従って、前記第2のリソース要素の後の第3のリソース要素において第3のパイロットシンボルを受信するステップであって、前記第3のパイロットシンボルが前記第2のパイロットシンボルに対して第2の時間間隔を有し、前記第2の時間間隔が前記第1の時間間隔より大きい、ステップと、
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記第1のパイロットシンボル、前記第2のパイロットシンボル、および前記第3のパイロットシンボルに基づいて周波数トラッキングを実行するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記第3のリソース要素の後の第4のリソース要素において第4のパイロットシンボルを受信するステップであって、前記第4のパイロットシンボルが前記第3のパイロットシンボルに対して第3の時間間隔を有する、ステップをさらに備え、
前記第3の時間間隔が前記第1の時間間隔に等しく、前記第3および第4のパイロットシンボルがパイロットシンボルの前記第1のペアの後にパイロットシンボルの第2のペアを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記実行するステップが、
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記第3のパイロットシンボルと前記第2のパイロットシンボルの間の前記第2の時間間隔に基づいて周波数誤差の細かい分解能の推定値を決定するステップをさらに備え、
前記周波数トラッキングを実行することが前記細かい分解能の推定値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記第2のパイロットシンボルと前記第1のパイロットシンボルの間の前記第1の時間間隔に基づいて前記細かい分解能の推定値を逆エイリアス化するステップをさらに備え、
前記周波数トラッキングを実行することが前記逆エイリアス化された細かい分解能の推定値に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1および第2のパイロットシンボルが第1のカバーコードを用いて拡散され、前記第3のパイロットシンボルが前記第1のカバーコードに時間および周波数領域内で直交する第2のカバーコードを用いて拡散される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス通信デバイスにより、時間領域内でパイロットシンボルの前記第1のペアおよび前記第3のパイロットシンボルを逆拡散して、前記時間領域内のパイロット観測値と前記周波数領域内の稠密なパイロット拡散とを復元するステップと、
前記ワイヤレス通信デバイスにより、前記時間領域内の前記パイロット観測値と前記周波数領域内の前記稠密なパイロット拡散とに基づいて時間周波数領域の結合チャネル推定値を決定するステップと、
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ワイヤレス通信デバイスにより、周波数誤差の推定値の細かい分解能の確度を改善するために、第2の間隔の変更を要求するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ワイヤレス通信デバイスであって、
複数のパイロットシンボルの時間領域パラメータに関する構成を受信し、
前記構成に従って、第1のリソース要素において第1のパイロットシンボル、および前記第1のリソース要素の後の第2のリソース要素において第2のパイロットシンボルを受信するように構成されたトランシーバであって、前記第2のパイロットシンボルが、前記第1のパイロットシンボルから離れて位置し、前記第1のパイロットシンボルに対して第1の時間間隔を有し、前記第1および第2のパイロットシンボルがパイロットシンボルの第1のペアを備え、
前記トランシーバが、前記構成に従って、前記第2のリソース要素の後の第3のリソース要素において第3のパイロットシンボルを受信するようにさらに構成され、前記第3のパイロットシンボルが前記第2のパイロットシンボルに対して第2の時間間隔を有し、前記第2の時間間隔が前記第1の時間間隔より大きい、トランシーバと、
前記第1のパイロットシンボル、前記第2のパイロットシンボル、および前記第3のパイロットシンボルに基づいて周波数トラッキングを実行するように構成されたプロセッサと、
を備えるワイヤレス通信デバイス。
【請求項9】
前記トランシーバが、前記第3のリソース要素の後の第4のリソース要素において第4のパイロットシンボルを受信するようにさらに構成され、前記第4のパイロットシンボルが前記第3のパイロットシンボルに対して第3の時間間隔を有し、
前記第3の時間間隔が前記第1の時間間隔に等しく、前記第3および第4のパイロットシンボルがパイロットシンボルの前記第1のペアの後にパイロットシンボルの第2のペアを備える、請求項8に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項10】
前記プロセッサが、前記実行することの部分として、
前記第3のパイロットシンボルと前記第2のパイロットシンボルの間の前記第2の時間間隔に基づいて周波数誤差の細かい分解能の推定値を決定するようにさらに構成され、
前記周波数トラッキングを実行することが前記細かい分解能の推定値に基づく、請求項8に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項11】
前記プロセッサが、前記第2のパイロットシンボルと前記第1のパイロットシンボルの間の前記第1の時間間隔に基づいて前記細かい分解能の推定値を逆エイリアス化するようにさらに構成され、
前記周波数トラッキングを実行することが前記逆エイリアス化された細かい分解能の推定値に基づく、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項12】
前記第1および第2のパイロットシンボルが第1のカバーコードを用いて拡散され、前記第3のパイロットシンボルが前記第1のカバーコードに時間および周波数領域内で直交する第2のカバーコードを用いて拡散される、請求項8に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項13】
前記プロセッサが、時間領域内でパイロットシンボルの前記第1のペアおよび前記第3のパイロットシンボルを逆拡散して、前記時間領域内のパイロット観測値と周波数領域内の稠密なパイロット拡散とを復元し、
前記時間領域内の前記パイロット観測値と前記周波数領域内の前記稠密なパイロット拡散とに基づいて時間周波数領域の結合チャネル推定値を決定するようにさらに構成された、請求項12に記載のワイヤレス通信デバイス。
【請求項14】
前記プロセッサが、周波数誤差の推定値の細かい分解能の確度を改善するために、第2の間隔の変更を要求するようにさらに構成された、請求項8に記載のワイヤレス通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年12月19日に出願され、「Common Reference Signal Design Based on Semi-Uniform Pilot Spacing and Orthogonal Cover Code」と題する米国仮特許出願第62/094,721号の利益を主張する、2015年9月25に出願された米国非仮特許出願第14/866,748号の利益を主張する。
【0002】
本出願は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、チャネル推定および他の目的のために十分な密度を依然として維持しながらパイロット信号のオーバーヘッドを低減するための半均一なパイロット間隔および直交拡散に関する。
【背景技術】
【0003】
パイロットなどの基準信号は、チャネル推定だけでなくタイミングおよび周波数のオフセット取得も含む、様々な機能を用いて受信側エンティティを支援するために、送信されるデータストリームに挿入される場合がある。基準信号は、通常、既知の方式で送信される、送信側エンティティと受信側エンティティの両方に知られている1つまたは複数の変調シンボルを含む。基準信号はシステム内のオーバーヘッドを表すので、基準信号(たとえば、パイロット)を送信するために使用されるシステムリソース量を最小化することが望ましい。
【0004】
従来のシステムは、様々な固定構造を有する様々なタイプの基準信号を利用して、適応型マルチアンテナ動作に十分な測定値および推定値を提供する。たとえば、共通基準信号は、チャネル推定を容易にするために、ネットワーク内のすべてではないとしても多くの送信機によって使用される。共通基準信号は、ほとんどのチャネル状態下でほとんどの受信側エンティティのために十分な数および分散のパイロットシンボルを実現する固定パイロット構造を利用することができる。しかしながら、この手法は、すべての受信側エンティティに対する共通のオーバーヘッドをもたらす。共通のオーバーヘッドは、(たとえば、大規模な多入力多出力(MIMO)において)多数の送信ポートまで拡大することが困難になり、また、部分的に負荷状態または無負荷状態のセル内でパイロット汚染を引き起こす可能性がある稠密なパイロット構造をもたらす。
【0005】
別のタイプの既知の基準信号は、共通基準信号に使用されるパイロット構造よりも著しくまばらな固定パイロット構造を利用するチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)である。CSI-RSは、所与のセルにおいて特定のユーザ機器(UE)に割り当てられた周波数以外の周波数内のチャネル品質を推定するのに有用である。CSI-RSがもたらすオーバーヘッドは小さいが、時間領域内の間隔は、周波数トラッキングループを訓練するには大きすぎる可能性がある。CSI-RSは、長い遅延拡散チャネルの下でエイリアス化されたチャネルエネルギーレスポンスをもたらす場合もある。したがって、より多くの情報を提供してチャネル状態を推定する基準信号の間隔および構造を実現する技法が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための方法は、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサにより、第1のパイロットシーケンスに第1のカバーコードを適用して、第1の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第1のセットを生成し、第2のパイロットシーケンスに第2のカバーコードを適用して、第2の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第2のセットを生成することであって、第1のカバーコードおよび第2のカバーコードが時間領域および周波数領域において互いに直交する、生成することと、第1の数のリソース要素を使用して第1の共通基準信号を第1の送信ポートに引き渡すことと、第2の数のリソース要素を使用して第2の共通基準信号を第2の送信ポートに引き渡すことと、第1の送信ポートから第1の共通基準信号を送信することと、第2の送信ポートから第2の共通基準信号を送信することとを含む。
【0007】
本開示のさらなる態様では、ワイヤレス通信デバイスは、第1のパイロットシーケンスに第1のカバーコードを適用して、第1の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第1のセットを生成し、第2のパイロットシーケンスに第2のカバーコードを適用して、第2の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第2のセットを生成することであって、第1のカバーコードおよび第2のカバーコードが時間領域および周波数領域において互いに直交する、生成することと、送信用に第1の数のリソース要素を使用して第1の共通基準信号を引き渡すことと、送信用に第2の数のリソース要素を使用して第2の共通基準信号を引き渡すこととを行うように構成されたプロセッサと、第1の送信ポートおよび第2の送信ポートを備えるトランシーバとを含み、第1の送信ポートは第1の共通基準信号を送信するように構成され、第2の送信ポートは第2の共通基準信号を送信するように構成される。
【0008】
本開示のさらなる態様では、プログラムコードを記録したコンピュータ可読媒体は、第1のパイロットシーケンスに第1のカバーコードを適用して、第1の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第1のセットを生成し、第2のパイロットシーケンスに第2のカバーコードを適用して、第2の共通基準信号を備えるパイロットシンボルの第2のセットを生成することであって、第1のカバーコードおよび第2のカバーコードが時間領域および周波数領域において互いに直交する、生成することをワイヤレス通信デバイスに行わせるためのコードと、第1の数のリソース要素を使用して第1の共通基準信号を第1の送信ポートに引き渡すことをワイヤレス通信デバイスに行わせるためのコードと、第2の数のリソース要素を使用して第2の共通基準信号を第2の送信ポートに引き渡すことをワイヤレス通信デバイスに行わせるためのコードと、第1の送信ポートから第1の共通基準信号を送信することをワイヤレス通信デバイスに行わせるためのコードと、第2の送信ポートから第2の共通基準信号を送信することをワイヤレス通信デバイスに行わせるためのコードとを備えるプログラムコードを含む。
【0009】
本開示のさらなる態様では、ワイヤレス通信のための方法は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、第1の数のリソース要素を使用し、第1のカバーコードを用いて拡散されたパイロットシンボルの第1のセットを受信することと、ワイヤレス通信デバイスにおいて、第2の数のリソース要素を使用し、第2のカバーコードを用いて拡散されたパイロットシンボルの第2のセットを受信することであって、第1のカバーコードおよび第2のカバーコードが時間領域および周波数領域において互いに直交し、パイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットが共通基準信号を備える、受信することと、周波数領域内でパイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークを示す図である。
図2】本開示の様々な態様による、例示的な送信機システムを示すブロック図である。
図3A】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいて複数の送信ポートを使用する共通基準信号の多重化設計のためのダウンリンクフレーム構造を示す図である。
図3B】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいて複数の送信ポートを使用する共通基準信号の多重化設計のためのダウンリンクフレーム構造を示す図である。
図4】本開示の様々な態様による、複数の送信ポートを使用して多重化された共通基準信号をサポートするための、基地局とUEとの間のいくつかのシグナリング態様を示すプロトコル図である。
図5A】本開示の様々な態様による、複数の送信ポートを使用して共通基準信号を生成し多重化するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図5B】本開示の様々な態様による、複数の受信機ポートにおいて受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図6】本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内の共通基準信号用のダウンリンクフレーム構造を示す図である。
図7A】本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内で共通基準信号を生成し送信するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図7B】本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内で受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図8】本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列内の共通基準信号の間隔を示す図である。
図9A】本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列内で共通基準信号を生成し送信するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図9B】本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列内で受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法を示すフローチャートである。
図10】本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列と半均一な時間領域配列の両方の中の共通基準信号の間隔を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載される概念が実践され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念を完全に理解する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細なしにこれらの概念が実践され得ることは当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0012】
本明細書に記載される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、および他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用される場合がある。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を包含する。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMAなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)」という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書に記載される技法は、上述されたワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに、次世代(たとえば、第5世代(5G))ネットワークなどの他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に使用される場合がある。
【0013】
本開示の実施形態は、時間領域および周波数領域において直交するパイロットシンボルなどの共通基準信号を提供して、広帯域アプリケーションにおける既存の共通基準信号とチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の機能を交換することにより、パイロットオーバーヘッドを低減するシステムおよび技法を紹介する。周波数領域と時間領域の両方における半均一なパイロット間隔のためのシステムおよび技法も紹介される。
【0014】
一実施形態では、パイロットシーケンスは、時間領域および周波数領域において直交するカバーコードを用いてコード化され、第1/第2の送信ポートにおける送信用の時間領域と周波数領域の両方における複数のパイロットシンボルを含むパイロットシンボルの第1のセットと、送信用の時間領域と周波数領域の両方において同様に多次元であるパイロットシンボルの第2のセットとをもたらす。受信側エンティティは、時間領域および周波数領域のうちの1つまたは両方においてパイロットシンボルのセットを逆拡散して、一方の領域または他方においてのみ逆拡散され得る既存のパイロット構造で利用可能なプルインレンジより大きいプルインレンジを有する、より良い周波数領域および時間領域の推定値を取得する。時間領域および周波数領域において直交する共通基準信号を用いて、受信側エンティティは、チャネル状態を推定し調整を行って通信を改善する際に有用な、より良いチャネル推定値、周波数トラッキング、時間トラッキング、ドップラー推定値、および他の測定値のための、増大された分解能で両方の領域内のパイロットシンボルを逆拡散することができる。
【0015】
別の実施形態では、パイロットシンボルのセットは送信用に時間的に離間され、その結果、パイロットシンボルの第1のペアは、第1の相対的に小さい時間間隔だけ離間される。パイロットシンボルの第2のペアは、パイロットシンボルの第1のペアから第2の相対的に大きい時間間隔だけ離間される。受信側において、パイロットシンボルの第1のペアは、周波数誤差の粗い推定値を生成するために使用することができ、第1のペアと第2のペアとの間の相対的に大きい時間間隔は、周波数誤差の細かい分解能の推定値を生成するために使用することができる。粗い推定値は、たとえば、細かい分解能の推定値を逆エイリアス化する(de-alias)ことにより、細かい分解能の推定値をさらに精緻化する。パイロットシンボルのセットは、同様または代替的に、周波数内で離間される場合があり、その結果、たとえば、周囲の周波数ならびに選択された周波数帯域内の周波数帯域幅全体にわたってパイロットシンボルのまばらなセットによって包囲され、かつそれと重複する選択された周波数帯域内にパイロットシンボルの稠密なセットが存在する。稠密なセットはチャネル推定値用の長い時間領域ウィンドウを提供するが、まばらなセットは、稠密なセットがより良い分解能のために逆エイリアス化することができる、広帯域幅にわたってチャネル推定値を取り込むために広帯域のチャネル推定値を提供する。
【0016】
図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110を含む場合がある。基地局110は、たとえば、LTEコンテキストでは発展型ノードB(eノードB)を含む場合がある。基地局は、トランシーバ基地局またはアクセスポイントと呼ばれる場合もある。
【0017】
基地局110は、図示されたようにユーザ機器(UE)120と通信する。UE120は、アップリンクおよびダウンリンクを介して基地局110と通信することができる。ダウンリンク(または順方向リンク)は、基地局110からUE120への通信リンクを指す。アップリンク(または逆方向リンク)は、UE120から基地局110への通信リンクを指す。
【0018】
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散される場合があり、各UE120は固定またはモバイルであり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニットなどと呼ばれる場合もある。UE120は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、ワイヤレスモデム、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータなどであり得る。ワイヤレス通信ネットワーク100は、本開示の様々な態様が適用されるネットワークの一例である。
【0019】
本開示の実施形態は、任意のタイプの変調方式を対象としているが、直交周波数分割多重化(OFDM)が代表的な変調として使用される。OFDMは、全システム帯域幅を複数(K個)の直交周波数サブバンドに効果的に区分化するマルチキャリア変調技法である。これらのサブバンドは、トーン、サブキャリア、ビン、および周波数チャネルと呼ばれる場合もある。OFDMの場合、各サブバンドが、データで変調され得るそれぞれのサブキャリアに関連付けられる。各OFDMシンボル期間内に、最大K個の変調シンボルがK個のサブバンド上で送られる場合がある。
【0020】
パイロットシンボルは、送信機と受信機の両方に知られているシンボルであり、サブバンド内で送信される場合がある。K個のサブバンドを有するOFDMシンボルの場合、任意の数および構成のサブバンドがパイロットシンボルに使用される場合がある。たとえば、サブバンドの半分がパイロットシンボルに使用される場合があり、残りのサブバンドがデータシンボルもしくは制御シンボルを送信することなどの他の目的に使用される場合があり、または残りのサブバンドがまったく使用されない場合がある。本明細書で使用されるパイロットシンボルは、当業者によって認識されるように1つのタイプの基準信号を指す。説明を簡単にするために、本明細書では、例示的な基準信号として、互換的に「パイロット」および「パイロットシンボル」に対して参照が行われる。例示的なパイロット構造は、パイロット密度とパイロット配置の組合せ(たとえば、単位時間当たりまたは単位周波数当たりのパイロットシンボルの数)を含む。
【0021】
本明細書に記載されるパイロット送信およびシグナリングの技法は、単入力単出力(SISO)システム、単入力多出力(SIMO)システム、多入力単出力(MISO)システム、および多入力多出力(MIMO)システムに使用される場合がある。これらの技法は、OFDMベースのシステムに、および他のマルチキャリア通信システムに使用される場合がある。これらの技法は、様々なOFDMサブバンド構造とともに使用される場合もある。
【0022】
図2は、本開示のいくつかの態様による、MIMOシステム200内の例示的な送信機システム210(たとえば、基地局110)および受信機システム250(たとえば、UE120)を示すブロック図である。送信機システム210において、いくつかのデータストリーム用のトラフィックデータが、データソース212から送信(TX)データプロセッサ214に供給される。
【0023】
ダウンリンク送信では、たとえば、各データストリームがそれぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームごとに、そのデータストリーム用に選択された特定のコード化方式に基づいてトラフィックデータをフォーマット化し、コード化し、インターリーブして、コード化データを供給する。
【0024】
データストリームごとのコード化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化される場合がある。パイロットデータ、たとえばパイロットシーケンスは、通常、既知の方式で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答または他のチャネルパラメータを推定するために受信機システムにおいて使用される場合がある。パイロットデータは、パイロットシンボルにフォーマット化される場合がある。OFDMシンボル内のパイロットシンボルの数およびパイロットシンボルの配置は、プロセッサ230によって実施される命令によって決定される場合がある。
【0025】
次いで、データストリームごとの多重化パイロットおよびコード化データは、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを供給する。データストリームごとのデータレート、コード化、および変調は、プロセッサ230によって実施される命令によって決定される場合がある。各フレーム内のパイロットシンボルの数およびパイロットシンボルの配置も、プロセッサ230によって実施される命令によって決定される場合がある。
【0026】
プロセッサ230は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを使用して実装される場合がある。プロセッサ230は、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装される場合もある。
【0027】
送信機システム210は、メモリ232をさらに含む。メモリ232は、情報および/または命令を記憶することが可能な任意の電子構成要素であり得る。たとえば、メモリ232は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、RAM内のフラッシュメモリデバイス、光記憶媒体、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、レジスタ、またはそれらの組合せを含む場合がある。一実施形態では、メモリ232は非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0028】
プロセッサ230によって実行可能な命令またはコードは、メモリ232に記憶される場合がある。「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈されるべきである。たとえば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指す場合がある。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメント、または多くのコンピュータ可読ステートメントを含む場合がある。
【0029】
次いで、すべてのデータストリーム用の変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ220に供給され、TX MIMOプロセッサ220は、(たとえば、OFDM用の)変調シンボルをさらに処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ220は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a~222tに供給する。いくつかの実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのシンボル、およびそこからシンボルが送信されているアンテナにビームフォーミング重みを適用する。送信機システム210は、ただ1つのアンテナを有するか、または複数のアンテナを有する実施形態を含む。
【0030】
各送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信し処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給し、アナログ信号をさらに調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介する送信に適した変調信号を供給する。次いで、送信機222a~222tからのNT個の変調信号は、それぞれ、NT個のアンテナ224a~224tから送信される。本明細書に記載される技法は、ただ1つの送信アンテナを有するシステムにも当てはまる。1つのアンテナを使用する送信は、複数アンテナのシナリオよりも単純である。たとえば、単一アンテナのシナリオでは、TX MIMOプロセッサ220が不要である場合がある。
【0031】
受信機システム250において、送信された変調信号は、NR個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a~254rに供給される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、およびダウンコンバート)し、調整信号をデジタル化してサンプルを供給し、さらにサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給する。本明細書に記載される技法は、ただ1つのアンテナ252を有する受信機システム250の実施形態にも当てはまる。
【0032】
次いで、RXデータプロセッサ260は、受信機254a~254rからNR個の受信シンボルストリームを受け取り、特定の受信機処理技法に基づいて処理して、NR個の検出シンボルストリームを供給する。次いで、RXデータプロセッサ260は、必要に応じて各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリーム用のトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214によって実施される処理と相補関係にあり得る。
【0033】
RXデータプロセッサ260によって供給される情報は、プロセッサ270がチャネル状態情報(CSI)および他の情報などのレポートを作成して、TXデータプロセッサ238に供給することを可能にする。プロセッサ270は、CSIおよび/またはパイロット要求を備える逆方向リンクメッセージを編成して、送信機システムに送信する。
【0034】
プロセッサ270は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを使用して実装される場合がある。プロセッサ270は、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装される場合もある。
【0035】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備える場合がある。逆方向リンクメッセージは、TXデータプロセッサ238によって処理され、TX MIMOプロセッサ280によって変調され、送信機254a~254rによって調整され、送信機システム210に返信され得る。図示されたように、TXデータプロセッサ238は、データソース236からいくつかのデータストリーム用のトラフィックデータを受け取る場合もある。
【0036】
送信機システム210において、受信機システム250からの変調信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータプロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。
【0037】
図3A図3Bは、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、図1に示されたワイヤレス通信ネットワーク)内で複数の送信ポートを使用するパイロット信号の多重化設計用のダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンク用の送信タイムラインは、送信時間間隔(TTI)の単位に区分化される場合がある(図3Aまたは図3Bには示されていない)。TTIは、上位ネットワークレイヤから無線リンクレイヤに渡されるデータブロックのサイズに関係する場合がある。いくつかの実施形態では、OFDMシンボルなどのシンボルの持続時間が固定され、各TTIの間に所定の数のシンボル期間が存在する。たとえば、各TTIは、例として、8個、10個、または12個のシンボル期間などの任意の数のシンボル期間であり得る。一例では、各TTIは、8個のOFDMシンボル期間を含む場合があり、シンボル期間はトラッキングの目的でインデックスが割り当てられる。TTIの間の送信は、フレーム、サブフレーム、またはデータブロックと呼ばれる場合がある。OFDMシンボル期間は、例示的な時間スロットである。
【0038】
各OFDMシンボル期間内で、いくつかのリソース要素が利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間内の1つのサブキャリアをカバーすることができ、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用される場合がある。
【0039】
図3A図3Bの各々に示されたように、説明のための例としてOFDMシンボル当たり12個のリソース要素が存在する。リソース要素は、図示されたようにインデックス0~11が割り当てられる。パイロットシンボルは、指定されたリソース要素内で送信され、下記でより詳細に記載されるように、図3Aおよび図3Bでは、「+」または「-」のいずれかとして表記されている。残りのリソース要素は、データシンボルまたは制御シンボルなどの他のタイプのシンボルに利用可能であるか、または単に使用されないか、もしくはミュートされる。認識されるように、TTI内に他のシンボル期間が存在し、それらは、説明を容易にするために図3A図3Bには示されていない。
【0040】
図3A図3Bのパイロット構造は、少なくとも2つのアンテナポートから送信される信号フォーマットを表す。たとえば、MIMOシステムでは、図示されたフレーム構造は、2つのポート、ポート306およびポート312から送信される。複数のアンテナの中からの各アンテナは、同じまたは異なるパイロット構造を送信する場合がある。一実施形態では、図示されたパイロット構造は、受信アンテナによって受信され、受信側エンティティにおける複数のアンテナからの信号の総和であるコンポジット信号(たとえば、共通基準信号)の一部であり得る。
【0041】
図3Aは、例示的な実施形態による、2つの送信ポート306および312のためのパイロット構造を示す。認識されるように、本開示の実施形態により、さらなる送信ポートからより多くのパイロット構造が送信される場合がある。簡単にするために、以下の説明は、例として2つの送信ポートに焦点を当てる。図3Aの実施形態によれば、(それぞれ、ポート306および312の各々について2つの列として示されているように)所与のTTIにおいてOFDMシンボル期間0および1の中でパイロットシンボルが送信される。期間0および1の中で、パイロットシンボルは、リソース要素0、2、4、6、8、および10において送信される。認識されるように、代替として、図示されたリソース要素よりも多いかまたは少ないリソース要素が使用されるか、または利用可能であり得る。さらに、パイロットシンボルは、各TTIの様々な期間の中で、たとえば、いくつかの例を挙げると、各TTIの開始または終了において送信される場合がある。パイロットシンボルは、物理チャネルの可干渉性復調のために、ほんのいくつかの例を挙げると、チャネル推定、周波数トラッキング、および時間トラッキングに使用される場合がある。
【0042】
最初に図3Aのポート306に焦点を当てると、たとえば、図2に関して上記で説明されたTXデータプロセッサ214に、第1のパイロットシーケンス302が供給される場合がある。第1のパイロットシーケンス302は、直交カバーコード304と乗算することによって多重化される。直交カバーコード304は、たとえば、ウォルシュアダマールカバーコードであり得る。与えられた例では、直交カバーコード304は、2x2行列内の[1 -1 -1 1]として図3Aに示された、長さ4のコードワード(たとえば、4x4ウォルシュ行列の行から取られたコード)である。当業者によって認識されるように、他の長さも可能であるはずである。図3Aの例では、直交カバーコード304は、時間領域および周波数領域において多次元性を実現するために適用される。たとえば、2x2行列の最上行に示された最初の2つの値、ここでは1および-1が、第1のサブキャリア0用の2つのシンボル期間の上に適用される。2x2行列の最下行に示された最後の2つの値、ここでは-1および1が、同じ2つのシンボル期間内の第2のサブキャリア2の上に適用される。
【0043】
図3Aに示されたように、第1のパイロットシーケンス302とともに直交カバーコード304を使用すると、ポート306用の列に示されたパイロットシンボル構造がもたらされる。例としてグループ314を見ると、リソース要素0の期間0内のパイロットシンボルは、正の値(たとえば、+1)を有するが、リソース要素0の期間1内のパイロットシンボルは、負の値(たとえば、-1)を有する。さらなる例として、リソース要素2の期間0内のパイロットシンボルは、負の値(たとえば、-1)を有するが、リソース要素2の期間1内のパイロットシンボルは、正の値(たとえば、+1)を有する。これは、上記で説明されたように、特定の直交カバーコード304の結果である。次いで、図3Aにおいてわかるように、さらなるサブキャリアにわたって、第1のポート306用の他のグループ内で、このパターンが繰り返される。拡散後、拡散シーケンスが送信用に第1のポート306に供給される。
【0044】
第2のパイロットシーケンス308も、たとえば、TXデータプロセッサ214に供給される。図3Aの実施形態では、パイロットシーケンス302および308は同じではなく、たとえば、パイロットシーケンス302および308は互いに異なる。第2のパイロットシーケンス308は、直交カバーコード310と乗算することによって多重化される。直交カバーコード310も、ウォルシュアダマールカバーコードであり得る。図示されたように、直交カバーコード310は、2x2行列内に示されたシーケンス[1 1 1 1]を有する。認識されるように、直交カバーコード310は、直交カバーコード304に直交する。コードは、たとえば、行が相互に直交するウォルシュ行列の様々な行から取られる場合がある。図3Aの例では、直交カバーコード310も、時間領域および周波数領域において多次元性を実現するために適用される。たとえば、2x2行列の最上行に示された最初の2つの値、ここでは1および1が、第1のサブキャリア0用の2つのシンボル期間の上に適用される。2x2行列の最下行に示された最後の2つの値、ここでは1および1が、同じ2つのシンボル期間内の第2のサブキャリア2の上に適用される。いくつかの実施形態では、第1のポート306および第2のポート312におけるシンボル期間は同じである。
【0045】
図3Aに示されたように、第2のパイロットシーケンス308とともに直交カバーコード310を使用すると、第2のポート312用の列に示されたパイロットシンボル構造がもたらされる。例としてグループ316を見ると、リソース要素0および2の期間0および1の中のパイロットシンボルは、各々、正の値(たとえば、+1)を有する。グループ318に目を向けると、リソース要素4および6の期間0および1の中のパイロットシンボルは、各々、負の値(たとえば、-1)を有する。グループ316および318の各々に同じ直交カバーコード310が適用されるので、グループ318内のパイロットシンボルについての値は、第2のパイロットシーケンス308が2つのグループ316と318との間で変化することを示す。たとえば、図3Aでは、第1のパイロットシーケンス302が一連の1の値(たとえば、[1 1 1 1 … n])を含むことができることがわかる。対照的に、第2のパイロットシーケンス308は、1と-1の両方の値(たとえば、[1 1 1 1 -1 -1 -1 -1 … n])を含むことができる。図3Aにおいてわかるように、さらなるサブキャリアにわたって、第2のポート312用の他のグループ内で、第2のパイロットシーケンス308のこのパターンを繰り返すことができる。直交カバーコード310による拡散後、送信用に第2のポート312に拡散シーケンスを供給することができる。
【0046】
次いで、第1のポート306および第2のポート312から、複数のアンテナによって拡散シーケンスが送信される。一実施形態では、各ポートにおける同じかまたは異なるかのどちらかのスクランブリングコードを使用して、拡散シーケンスが送信前に周波数領域内でさらにスクランブルされる。わかるように、ポート306および312の各々は、同じリソース要素(たとえば、0および2など)の同じ期間(たとえば、0および1)の中でそれらそれぞれのパイロットシンボルを送信し、したがって、ポート306において生成されたパイロットシンボルおよびポート312において生成されたパイロットシンボルの組合せからなる、多重化されたコンポジットパイロットシンボルペアをもたらす場合がある。第1のポート306および第2のポート312において多重化された上記のパターンは、共通基準信号に使用される。それは時間領域と周波数領域の両方において2つのリソース要素を利用するので、本開示の実施形態は、共通基準信号とCSI-RSの両方のための代替の基準信号を提供する。この点について、2つの送信ポートにおけるシンボルが互いに重複しないように、従来の共通RSは周波数分割多重化(FDM)されるが、CSI-RSは、時間領域にわたって拡散され、周波数領域にわたって拡散されない。
【0047】
対照的に、ポート306および312から送信された信号は、時間領域と周波数領域の両方において互いに直交し、その結果、データは、時間領域と周波数領域の両方において復元される場合がある。本開示の実施形態では、したがって、パイロットオーバーヘッドが低減される場合がある。ポート306および312から送信された信号は、データ復調以外の目的に使用される場合がある。これは、復調基準信号(DMRS)などのデータ復調に使用される基準信号とは対照的である。DMRSは、実際のデータとともに送られなければならず、個々のユーザに固有の基準信号である。言い換えれば、DMRSは、UEが送るべきデータを有するときのみ存在し、そうでない場合、DMRSは(アップリンクまたはダウンリンクにおいて)送られず、したがって、(存在しないので)時間補正もしくは周波数補正に、または接続セットアップ中などに使用することができない。対照的に、本開示の実施形態に従って修正された共通基準信号は、データも存在するか否か(たとえば、UEがアイドルか接続されているか)にかかわらず送信されるので、(接続状態にかかわらず)すべてのUEに対する周波数トラッキング補正と時間トラッキング補正の両方に使用される場合がある。ポート306および312から送信された共通基準信号は、代わりに、ほんのいくつかの例を挙げると、チャネル状態フィードバック、トラッキングループ、および制御チャネル復調に使用される場合がある。これらの目的は、高い信号対雑音比で非常に高いデータスループットをサポートする必要がない。たとえば、本開示の実施形態におけるSNRシーリングは、10dBよりも大きくなるように設定される場合がある。
【0048】
受信側では、UE250などの受信側エンティティは、RCVR254aおよび254bなどの対応する受信機において、コンポジット信号の2つの拡散シーケンスを受信する。RCVR254は、それらそれぞれの受信信号を調整し、調整信号をデジタル化し、受信シンボルストリームを生成する。図2のRXデータプロセッサ260などのプロセッサは、受信機からシンボルストリームを受け取り、検出シンボルストリームを逆拡散し、かつ/または受信シンボルストリームに対して1つもしくは複数のチャネル推定方式を実施する。本開示の実施形態では、周波数領域と時間領域の両方において(互いに直交する)複数のシンボルを供給することにより、受信シンボルストリームは、時間領域および周波数領域のうちの1つもしくは両方において逆拡散されるか、または時間と周波数の両方にわたって一緒にチャネル推定を実施する場合がある。
【0049】
時間領域内の逆拡散は、従来ただ1つの領域内で拡散された基準信号から可能であるはずのものと比べてチャネル推定ウィンドウを2倍にし、ならびに時間トラッキングループ用のプルインレンジを増大させる。したがって、プロセッサが時間領域内で受信シンボルストリームを逆拡散する場合、1つのパイロット観測値(たとえば、1つのパイロットシンボル)は時間領域内で復元されるが、従来発生するはずのパイロットよりも稠密なパイロットが周波数領域内で復元される。この稠密なパイロットおよび増大したウィンドウにより、たとえば、長いチャネル遅延拡散を推定する際に使用される、より良い推定が周波数領域内のチャネルからなされる場合がある。
【0050】
周波数領域内の逆拡散は、たとえば、18kHzを超える周波数トラッキングループ用の広いプルインレンジをサポートする。プロセッサが周波数領域内で受信シンボルストリームを逆拡散する場合、時間領域内の2つのパイロット観測値(たとえば、2つのパイロットシンボル)は復元されるが、まばらな(たとえば、上述された時間領域内の逆拡散によって復元されたパイロットよりもまばらな)パイロットが周波数領域内で復元される。2つのパイロット観測値を用いて、周波数トラッキングが実施される場合がある。一実施形態では、プロセッサは、時間領域と周波数領域の両方において受信シンボルストリームを逆拡散することができる。認識されるように、受信シンボルストリームは、代替として2つの領域のうちのただ1つにおいて逆拡散される場合があるか、またはチャネル推定値は、2次元直交カバーコード化パイロットから一緒に導出される場合がある。
【0051】
図3Bは、代替の例示的な実施形態による、2つの送信ポート306および312ためのパイロット構造を示す。説明を簡単にするために、図3Aに関して上記で説明された態様とは異なる態様に焦点を当てる。図3Bでは、ポート306および312の各々における最終の送信用に、(図3Aの異なるパイロットシーケンス302、308の代わりに)同じパイロットシーケンス320が供給される。パイロットシーケンス320は、図3Aに関して上記で説明されたように直交カバーコード304と乗算することによって多重化され、ポート306用の列に示されたパイロットシンボル構造をもたらす。
【0052】
パイロットシーケンス320のコピーも、図3Aに関して上記で説明されたように直交カバーコード310と乗算することによって多重化され、ポート312用の列に示されたパイロットシンボル構造をもたらす。わかるように、直交カバーコード310は[1 1 1 1]なので、各ポートに同じパイロットシーケンス320が供給され、得られたパイロットシンボルは最初のパイロットシーケンス320と同じ値を有する。例としてグループ316を見ると、リソース要素0および2の期間0および1の中のパイロットシンボルは、各々、正の値(たとえば、+1)を有する。グループ318に目を向けると、リソース要素4および6の期間0および1の中のパイロットシンボルも、各々、正の値を有する。パイロットシーケンス320が一連の1の値(たとえば、[1 1 1 1 … n])を含むことができることがわかる。図3Bにおいてわかるように、さらなるサブキャリアにわたって、第2のポート312用の他のグループ内で、このパターンを繰り返すことができる。
【0053】
次いで、第1のポート306および第2のポート312から拡散シーケンスが送信される。一実施形態では、第1のポート306における拡散シーケンスは、送信前に周波数領域内でさらにスクランブルされるが、第2のポート312における拡散シーケンスはスクランブルされない。このシナリオでは、第1のポート306における拡散シーケンスの逆高速フーリエ変換(IFFT)は、第1のポート306用のチャネルインパルス応答の長さの半分の時間領域シフトに対応する。代替の実施形態では、1つのポートについてのチャネルインパルス応答を推定するときに、第2のポート312における拡散シーケンスにランダムスクランブリングシーケンスが適用された場合、他のポートからのチャネルはノイズフロアになる可能性がある。
【0054】
図3Bの実施形態は、比較的低いチャネル遅延拡散が存在する状況に適している場合がある。そのような状況では、第2のポート312から送信された受信シンボルストリームは、チャネル推定中に処理され対処される場合がある、第1のポート306からの受信シンボルストリームに対するエイリアス化信号として見える場合がある。
【0055】
図3Aの実施形態は、チャネル遅延拡散が低くないときに適している場合がある。いずれかのポートの送信は、他のポートから送信された信号に対する干渉として見える場合があり、その干渉は、当業者によって認識されるように、雑音を除去するために適切に処理される場合がある。図3Aの実施形態または図3Bの実施形態のいずれかを使用する判断は、たとえば、ネットワークの展開時にあらかじめ決定されるか、または、たとえば、受信側エンティティの選好(たとえば、UEの選好もしくは要求)に基づいて動的に決定される場合がある。
【0056】
上記の説明は、説明を簡単にするために2つの送信ポートに焦点を当てた。認識されるように、MIMOシステムでは、3つ以上の送信ポート/アンテナが存在する可能性がある。一実施形態では、他のポート/アンテナのペアにおいて同じパターンが再生される場合がある。代替として、ペアの中で、ならびに第1の2つのポートに対して直交性を維持する異なるカバーコードを使用して、他のポート/アンテナのペアにおいて異なるパターンが生成される場合がある。
【0057】
図4は、本開示の様々な態様による、直交カバーコードおよび複数の送信ポートを使用して多重化された共通基準信号をサポートするための、基地局110などの送信側エンティティとUE120などの受信側エンティティとの間のいくつかのシグナリング態様を示すプロトコル図である。
【0058】
アクション402において、基地局110における2つの送信ポートの各々向けのパイロットシーケンスに別々のカバーコードが適用される。これらのカバーコードは、さらなる処理を用いて、時間領域と周波数領域の両方において互いに直交する、ポートごとのパイロットシンボルをもたらす。たとえば、各パイロットシーケンスに(たとえば、ウォルシュ行列の異なる行から)別々のウォルシュコードが適用されて、サブバンド当たり時間領域内の2つのシンボル、およびグループ当たり2つのサブバンドをもたらす。パイロットシーケンスは、それぞれ、図3Aおよび図3Bについて上記で説明されたように、ポートごとに異なるか、または同じ場合がある。
【0059】
アクション404において、パイロットシンボルは、たとえば、コンポジットパイロットシンボルペアをもたらす同じリソース要素を使用して、上記の図3Aおよび図3Bのポート306および312などの基地局110の両方の送信ポートから送信される。
【0060】
アクション406において、UE120は、対応する受信機を用いてコンポジットパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを受信し、時間領域および/または周波数領域において受信パイロットシンボルを逆拡散する。基地局は、各送信ポートから時間領域と周波数領域の両方において複数のパイロットシンボルを送信したので、これが可能である。時間領域内の逆拡散は、そうでなければ(たとえば、長いチャネル遅延拡散を推定するために)利用可能であるはずの拡散よりも稠密な周波数領域内のパイロットシンボルの拡散をもたらし、周波数領域内の逆拡散は、時間領域内で復元される複数のパイロットシンボルをもたらす。
【0061】
アクション408において、UE120は、逆拡散の結果として、チャネル推定、周波数トラッキング、および/または時間トラッキングを実施する。たとえば、UE120は、受信パイロットシンボルが時間にわたって逆拡散されると、チャネル推定および/または時間トラッキングループを実施する。UE120は、受信パイロットシンボルが周波数にわたって逆拡散されると、広いプルインレンジを用いて周波数トラッキングループを更新する。一実施形態では、UE120は、時間と周波数の両方にわたって逆拡散して、より大きい時間および周波数のプルインレンジ、ならびに時間領域または周波数領域におけるより稠密なパイロット構造を利用する(それぞれ、周波数および時間にわたって逆拡散する)。
【0062】
アクション410において、UE120は基地局110に応答する。たとえば、UE120は、ほんのいくつかの例を挙げると、チャネル推定、時間トラッキング、および/または周波数トラッキングから導出された情報に応答して1つまたは複数のパラメータを修正し、基地局110に応答する際に修正されたパラメータを使用することができる。さらに、UE120は、基地局110に返す応答の一部として使用されるチャネルの品質についての情報を含む場合がある。
【0063】
基地局110は、ドップラー拡散、チャネル遅延拡散、干渉測定値、および/または信号対雑音干渉比などの、使用されるチャネルの特性を測定することもできる。たとえば、基地局110は、アップリンク測定値を使用して、パイロットシンボル編成に使用されるパイロットシーケンスを含むダウンリンクデータ構造を変更することができる。
【0064】
図5Aは、本開示の様々な態様による、複数の送信ポートを使用して共通基準信号を生成し多重化するための例示的な方法500を示すフローチャートである。方法500は、1つまたは複数のUE120と通信している基地局110の中に実装される場合がある。方法500は、上記の図2の送信機システム210の中に実装される場合がある。方法500を実装するように送信機システム210内のプロセッサ230および/またはTXデータプロセッサ214によって実行可能な命令またはコードは、メモリ232に記憶される場合がある。
【0065】
ステップ502において、プロセッサは、2つの送信ポート向けのパイロットシーケンスを受け取る。たとえば、TXデータプロセッサ214は、データソース212から、または他の何らかのソースからパイロットシーケンスを受け取ることができる。一実施形態では、プロセッサは、2つの別々のパイロットシーケンス、送信ポートごとに1つを受け取る。代替の実施形態では、プロセッサは、異なる送信ポートのための異なるカバーコードと多重化される同じパイロットシーケンスを受け取る。
【0066】
ステップ504において、プロセッサは、第1のパイロットシーケンスに第1のカバーコードを適用する。第1のパイロットシーケンスに第1のカバーコードを適用することの結果として、第1の送信ポート向けに複数のパイロットシンボルが生成され、たとえば、TTI内の2つの異なるサブバンドの両方において2つの異なるシンボル期間内に2つのパイロットシンボルが生成される。
【0067】
ステップ506において、プロセッサは、第2のパイロットシーケンスに第2のカバーコードを適用する。第1のカバーコードおよび第2のカバーコードは、時間領域と周波数領域の両方において互いに直交する。第2のパイロットシーケンスに第2のカバーコードを適用することの結果として、第2の送信ポート向けに複数のパイロットシンボルが生成され、たとえば、TTI内の2つの異なるサブバンドの両方において2つの異なるシンボル期間内に2つのパイロットシンボルが生成される。
【0068】
ステップ508において、プロセッサは、それらそれぞれの送信ポート、たとえば送信機222aおよび222bにパイロットシンボルを供給し、パイロットシンボルはそれらそれぞれの送信アンテナを介してデータストリームとして送信される。それぞれの送信ポートにおけるパイロットシンボルが同じタイムスロット内の同じリソース要素を使用して送信される場合があるので、それらはオーバージエアで送信中にコンポジットパイロットシンボルペアを構成することができる。
【0069】
図5Bは、本開示の様々な態様による、複数の受信機ポートにおいて受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法520を示すフローチャートである。方法520は、基地局110と通信しているUE120の中に実装される場合がある。方法520は、上記の図2の受信機システム250の中に実装される場合がある。方法520を実装するように受信機システム250内のプロセッサ270および/またはRXデータプロセッサ260によって実行可能な命令またはコードは、メモリ272に記憶される場合がある。
【0070】
ステップ522において、受信機は、受信機254aおよび254bなどの2つの受信機において、基地局110における2つの送信ポートから送信されたパイロット信号を受信する。受信機254aおよび254bは、それらそれぞれの受信信号を調整し、調整信号をデジタル化し、受信シンボルストリームを生成することができる。
【0071】
ステップ524において、プロセッサは、時間領域内で受信シンボルストリームを逆拡散する。時間領域内の逆拡散は、周波数領域内の分解能を増大させながら時間領域内の1つの観測値をもたらし、たとえば、通常復元されるはずよりも稠密なパイロットシンボルの集合をもたらし、従来可能であったよりも大きいチャネル推定ウィンドウおよびプルインレンジをもたらす。
【0072】
ステップ526において、プロセッサは、周波数領域内で受信シンボルストリームを逆拡散する。周波数領域内の逆拡散は、周波数領域内のパイロットシンボルのまばらな集合をもたらしながら、従来可能であったよりも広い周波数のプルインレンジを有する時間領域内の少なくとも2つの観測値をもたらす。2つの別々のステップにおいて記載されたが、時間領域および周波数領域における逆拡散の動作は、十分な処理能力/可用性がある場合、(いずれかの順序で)連続的に、または同時に実施される場合があることを認識されたい。さらに、プロセッサは、時間領域および周波数領域のうちのただ1つにおいて逆拡散する場合がある。すなわち、場合によっては、ステップ524および526のうちのただ1つが実施される。
【0073】
ステップ528において、周波数領域にわたる逆拡散から時間領域および周波数領域において復元された観測値は、時間トラッキングループおよび/またはチャネル推定に適用される。
【0074】
ステップ530において、時間領域にわたる逆拡散から時間領域および周波数領域において復元された観測値は、チャネル内にもたらされた可能性がある任意の周波数誤差に対処するために、周波数トラッキングループに適用される。ステップ528および530は2つの別々のステップとして記載されたが、異なるループおよび推定が任意の順序で、ならびに同時に行われる場合があることを認識されたい。
【0075】
周波数領域および時間領域において分解能を増大させることに加えて、チャネル推定および他の機能を支援する十分な密度を依然として維持しながら、共通基準信号およびCSI基準信号などの様々な基準信号に関連するオーバーヘッドを低減する機会が残っている。これは、本開示の実施形態に従って、時間領域および/または周波数領域においてパイロットシンボルを一意に離間させることによって達成される場合がある。
【0076】
図6は、本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内の共通基準信号用のダウンリンクフレーム構造600を示す。ダウンリンクフレーム構造600は、粗い周波数誤差の決定に使用される小さいシンボル距離と、細かい周波数誤差の決定に使用される大きいシンボル距離とを含む。ダウンリンクフレーム構造600は、たとえば、パイロット信号が受信され、調整され、復号された後の、受信機システム250の視点からのビューである。
【0077】
粗い周波数分解能602を構成するパイロットシンボルの第1のセットが復元される。図示されたように、パイロットシンボルはサブキャリア0上の第1の2つのシンボル期間内で復元される。サブキャリア2、4、6、8、および10上の同じ2つのシンボル期間内でも、さらなるパイロットシンボルが復元される。認識されるように、パイロットシンボルは、より多いかまたはより少ないサブキャリア内でも復元される場合がある。図6のダウンリンクフレーム構造600内のブランクのままのリソース要素空間は、データシンボルおよび/または様々な制御シンボルで満たされる場合がある。図示されたように、ダウンリンクフレーム構造600内のパイロットシンボルペアは、送信側エンティティのアンテナポート、たとえば、図3A/図3Bのポート306もしくはポート312のうちの任意の1つから送信されたシンボルペアを表す場合があるか、または、同じリソース要素および時間において複数のアンテナポートから送信され、したがって、コンポジットパイロットシンボルペアを構成する要素内で直交性を実現するコンポジットシンボルペア(たとえば、各送信ポートからの構成成分のパイロットシンボルペア)を表す場合がある。
【0078】
これは、第1のTTIの中で行われる。認識されるように、パイロットシンボルは、第1の2つのシンボル期間とは異なるシンボル期間内で送信および受信される場合がある。さらに、隣接するシンボル期間として描写されているが、粗い分解能602内のシンボルペアは、代替として、同じTTI内にありながら離れた所与の数のシンボル期間に位置している場合がある。粗い分解能602内のシンボルペア間のより小さい距離は、チャネル内でもたらされる周波数誤差の広範囲の推定を実現する。それは、より大きいプルインレンジを提供して、周波数誤差の粗い推定値を供給する。粗い分解能602内のシンボルペアは、ほんのいくつかの例を挙げると、15μsと75μsとの間、または25μsと30μsとの間などの100μsよりも小さい範囲内で離間される場合がある。一実施形態では、粗い分解能602内のシンボルペアは、上記で説明された実施形態に従って、基地局110などの送信側エンティティにおいて、直交カバーコードによって(たとえば、第1のカバーコードに直交するカバーコードを使用して別の送信ポートにおいて別のシンボルペアと同じ時間に)拡散される。
【0079】
第2のTTIの中で、(時間領域内で、サブキャリアにわたって複数のパイロットシンボルを有する)パイロットシンボルの第2のセットが復元される。パイロットシンボルの第1のセットとパイロットシンボルの第2のセットとの間の時間距離は、細かい分解能604を構成する。細かい分解能604は、チャネル内にもたらされた周波数誤差の量に関する高レベルの確度を実現する。細かい分解能604内のシンボルペアは、ほんのいくつかの例を挙げると、400μsまたは500μs当たりなどの、200μsよりも大きい範囲内で離間される場合がある。チャネル内の周波数誤差は、時間がたつとチャネル変動になる。したがって、パイロットシンボルセット間の時間距離が増大するにつれて、それはより長い時間期間にわたってチャネルがどのように変化するかを観測する機会を与え、周波数誤差のより正確な推定値をもたらす。
【0080】
チャネル内の周波数誤差がπを超えるポイントまで増大した場合、正確な誤差推定値をもたらすように対処されるべきエイリアス化が行われる。周波数誤差の粗い分解能602の広範囲の推定値は、細かい分解能604を逆エイリアス化するために使用することができる。逆エイリアス化の後、周波数トラッキングループにおいて周波数推定値を使用することができる。
【0081】
ダウンリンクフレーム構造600は、図6に示されたように、細かい分解能606(たとえば、パイロットシンボルの第2のセットとパイロットシンボルの第3のセットとの間の時間間隔)を構成する第3のTTI内のパイロットシンボルの第3のセットを用いて(2つの送信ポートの各々におけるシンボルペアを用いて)、このパターンを継続する。代替の実施形態では、細かい分解能604の代わりに細かい分解能606を逆エイリアス化するために粗い分解能602が使用される場合がある(すなわち、パイロットシンボルの第1のセット602が細かい分解能推定値の一部として使用されず、むしろ粗い分解能推定値にのみ使用されるはずである)。
【0082】
一実施形態では、パイロットシンボルのセットの周期性は展開時に設定される。代替として、パイロットシンボルのセットの周期性は、たとえば、1つまたは複数の受信側エンティティからの指示または要求に応答して、動作中に動的に調整される場合がある。たとえば、1つまたは複数の受信側エンティティは、細かい分解能の確度を改善するために、セットがすぐ近くにあるか、または遠く離れているかのいずれかを要求する場合がある。
【0083】
図7Aは、本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内で共通基準信号を生成し送信するための例示的な方法を示すフローチャートである。方法700は、1つまたは複数のUE120と通信している基地局110の中に実装される場合がある。方法700は、上記の図2の送信機システム210の中に実装される場合がある。方法700を実装するように送信機システム210内のプロセッサ230および/またはTXデータプロセッサ214によって実行可能な命令またはコードは、メモリ232に記憶される場合がある。
【0084】
ステップ702において、(たとえば、1つまたは複数の物理的な送信機に関連付けられた)送信ポートは、1つまたは複数の受信側エンティティへの送信用のパイロットシンボルのセットを受け取る。たとえば、送信機222は、時間領域内のパイロットシンボルのペア(たとえば、隣接するシンボル期間内のパイロットシンボル)などのパイロットシンボルのセットを受け取り、実施形態では、図6に示されたように、複数のサブキャリアにわたって周波数領域内で拡散する。一実施形態では、送信ポートはMIMOシステムの一部であり、送信ポートは、本開示の実施形態に従ってパイロットシンボルが直交カバーコードによって拡散された後にパイロットシンボルを受け取るように、少なくとも2つの送信機を構成する。複数の送信ポートは、たとえば、コンポジットパイロットシンボルペアをもたらすために同じリソース要素を使用して同時に、送信用のパイロットシンボルのセットを受け取ることができる。
【0085】
ステップ704において、送信ポートは、シンボル期間の間に第1の時間間隔が存在するようにパイロットシンボルのセットを送信することを、1つまたは複数の送信機に行わせる。一実施形態では、パイロットシンボルのセットは隣接するシンボル期間内に位置するが、他の実施形態では、パイロットシンボルを離間させる1つまたは複数のシンボル期間が存在する。複数の送信機向けのパイロットシンボルの異なるようにコード化されたセットが存在する実施形態では、複数の送信機は、1つまたは複数の受信側エンティティにある対応する受信機に、パイロットシンボルのそれらそれぞれのセットを送信する。
【0086】
ステップ706において、送信ポートは、1つまたは複数の受信側エンティティへの送信用のパイロットシンボルの第2のセットを受け取る。この第2のセットは、構成において、第1のセットと同様または同一であるか、異なる時間間隔にある場合がある。複数の送信ポートは、たとえば、再びコンポジットパイロットシンボルペアをもたらすために同じリソース要素を使用して同時に、送信用のパイロットシンボルのそれぞれの第2のセットを再び受け取ることができる。
【0087】
ステップ708において、送信ポートは、1つまたは複数の受信側エンティティにパイロットシンボルの第2のセットを送信することを、1つまたは複数の送信機に行わせる。パイロットシンボルの第2のセットは、パイロットシンボルの第1のセットの送信から第2の時間間隔が経過した後に送信される。第2の時間間隔は、パイロットシンボルの第1のセット内のパイロットシンボル間の第1の時間間隔よりも大きい。一実施形態では、送信機がさらなる遅延なしに送信を進めることができるように、送信ポートは、第2の時間間隔が経過した後にパイロットシンボルの第2のセットを受け取る。代替の実施形態では、送信ポートは、第2の時間間隔が経過する前にパイロットシンボルの第2のセットを受け取る。次いで、送信機は、第2の時間間隔が経過するまで送信を遅延させる。
【0088】
図7Bは、本開示の様々な態様による、半均一な時間領域配列内で受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法720を示すフローチャートである。方法720は、基地局110と通信しているUE120の中に実装される場合がある。方法720は、上記の図2の受信機システム250の中に実装される場合がある。方法720を実装するように受信機システム250内のプロセッサ270および/またはRXデータプロセッサ260によって実行可能な命令またはコードは、メモリ272に記憶される場合がある。
【0089】
ステップ722において、受信機は、送信側エンティティからパイロットシンボルの第1のセットを受信する。受信機は、上記の図2の場合のような受信機254であり得る。パイロットシンボルの第1のセットは、時間領域内のパイロットシンボルのペア(たとえば、隣接するシンボル期間内のパイロットシンボル)であり、実施形態では、図6に示されたように、複数のサブキャリアにわたって周波数領域内で拡散する場合がある。パイロットシンボルのペアは、第1の時間間隔によって時間領域内で拡散され、第1の時間間隔は、パイロットシンボルが隣接するシンボル期間内に配置されるときに非常に小さく、またはそれらの間に1つもしくは複数の介在するシンボル期間が存在するときに小さい場合がある。この第1の時間間隔は、上記の図6の粗い分解能602などの粗い分解能を提供するものとして記載される場合がある。一実施形態では、受信機はMIMOシステムの一部であり、受信機は、本開示の実施形態に従ってパイロットシンボルが直交カバーコードによって拡散され、送信された後にパイロットシンボルを受信するために、少なくとも2つの受信機を構成する。そのような実施形態では、受信機は、図3A図3B図4図5A、および図5Bに関して上記で説明された(たとえば、時間領域および/または周波数領域における逆拡散などの)ように、受信シンボルを処理して、時間領域と周波数領域の両方において情報を復元することができる。
【0090】
ステップ724において、受信機は、送信側エンティティからパイロットシンボルの第2のセットを受信する。パイロットシンボルの第2のセットは、パイロットシンボルの第1のセットの受信から第2の時間間隔が経過した後に受信される。第2の時間間隔は、図6の細かい分解能604などの細かい分解能を提供するものとして記載される場合があり、第1の時間間隔よりも大きい。パイロットシンボルの第2のセットは、パイロットシンボルの第1のセットが受信されたTTIの後のTTIの間に受信される場合がある。パイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットが受信されるTTIは、時間的に互いに隣接するか、または1つもしくは複数の介在するTTIによって時間的に分離されている場合がある。
【0091】
ステップ726において、図2のプロセッサ270および/またはRXデータプロセッサ260などの受信側エンティティのプロセッサは、パイロットシンボルの第1のセットと第2のセットとの間の第2の時間間隔に基づいて、チャネルからの周波数誤差の細かい分解能の推定値を決定する。
【0092】
ステップ728において、プロセッサは、パイロットシンボルの第1のセットのシンボル期間内のパイロットシンボル間の第1の時間間隔に基づいて、チャネルからの周波数誤差の粗い分解能の推定値を決定する。この粗い分解能の推定値は、周波数誤差の細かい分解能の推定値を逆エイリアス化するために使用される場合がある。代替の実施形態では、粗い分解能は、広い範囲内の周波数誤差推定値を設定するように最初に決定される場合があり、次いで、細かい分解能の推定値は、粗い分解の推定値によって設定されたフレームワーク内で決定される場合がある。逆エイリアス化された周波数誤差推定値を用いて、受信側エンティティは、周波数トラッキングループを更新すること、およびそのループからの結果に応答して調整を行うことに進むことができる。
【0093】
図8は、本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列800内の共通基準信号の間隔を示す。半均一な周波数領域配列800は、選択された周波数帯域、たとえば中央帯域内のパイロットシンボルの稠密なセットと、選択された周波数帯域を包囲する帯域幅内を含み、選択された周波数帯域内のパイロットシンボルの稠密なセットと重複する周波数帯域幅全体にわたるパイロットシンボルのまばらなセットとを含む。選択された周波数帯域内のパイロットシンボルの稠密なセットは、長い遅延チャネル拡散をより良く推定するために観測値のより良い時間帯域分解能を実現する。パイロットシンボルのまばらなセットは、稠密なセットがより良い分解能のために逆エイリアス化することができるチャネル推定値を広い帯域幅にわたって取り込むことができる、著しく広い帯域のチャネル推定値を可能にする。これらの推定値は、いくつかの例を挙げると、チャネルエネルギー応答推定値および時間トラッキングループに有用である。
【0094】
図8では、一緒に両側で稠密なパイロット帯域802を包囲し、ならびに稠密なパイロット帯域802内のパイロットシンボルの稠密なセット(図示せず)と重複するまばらなパイロット帯域804およびまばらなパイロット帯域806とともに、選択された周波数帯域を占有する稠密なパイロット帯域802が示されている。一実施形態では、稠密なパイロット帯域802内のパイロットシンボルは、おおよそ20MHz以下の帯域全体の中で1~2サブキャリアごとに離れて離間される場合がある。これは一例にすぎず、本開示の範囲から逸脱することなく、他の稠密な間隔および帯域サイズも可能であることを認識されたい。稠密なパイロット帯域802は、時間トラッキングループ用の周波数領域内のプルインレンジを改善し、ならびにチャネル推定ウィンドウサイズを改善(拡張)する。これは、稠密なパイロット帯域802が、改善されたプルインレンジおよび拡張されたチャネル推定ウィンドウを実現する広いまたは粗い時間領域ウィンドウを提供するからである。稠密なパイロット帯域802内のこの稠密な間隔を用いて、チャネル推定ウィンドウは、たとえば、12.5μsから25μs以上までのどこにでも拡張される場合がある。
【0095】
一実施形態では、まばらなパイロット帯域804および806の中のパイロットシンボルは、2つのまばらな帯域内の合計おおよそ250パイロットシンボルを用いて、5~15サブキャリアごとに離れて離間される場合がある。これらは例示的な値にすぎず、本開示の範囲から逸脱することなく認識されるように、まばらな帯域内の他の間隔が可能である。パイロットシンボルのまばらなセットが稠密なパイロット帯域802内の稠密なセットと重複する場合、一実施形態では、まばらなセットに対応して配置され、稠密なセットに隣接する別々のパイロットシンボルが存在する場合がある。代替の実施形態では、稠密なセット内のパイロットシンボルのうちの選択されたパイロットシンボルは、まばらなセット内のパイロットシンボルとして働くこともできる。たとえば、まばらなパイロット帯域804および806の中にあり、稠密なパイロット帯域802内の稠密なセットと重複するパイロットシンボルのまばらなセットは、稠密なパイロット帯域802からの推定値によって逆エイリアス化された時間領域内のより正確な広帯域チャネル推定値を提供するために使用される場合がある。送信側エンティティは、稠密なパイロット帯域802のサブキャリアを変更して、周波数選択型チャネル内の強固なパフォーマンスを実現することができ、そのため、その確度は時間とともに改善される場合がある。
【0096】
改善されたプルインレンジ、チャネル推定ウィンドウ、および時間トラッキングループ更新を提供することに加えて、まばらなパイロット帯域804/806の中にあり、稠密なパイロット帯域802内の稠密なセットと重複するパイロットシンボルのまばらなセットは、UE120が位置するセルが無負荷状態であるときなどに、UE120内の自動利得制御のための1つまたは複数の電力基準信号(電力ビーコン)としてさらに使用される場合がある。
【0097】
図9Aは、本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列内で共通基準信号を生成し送信するための例示的な方法900を示すフローチャートである。方法900は、1つまたは複数のUE120と通信している基地局110の中に実装される場合がある。方法900は、上記の図2の送信機システム210の中に実装される場合がある。方法900を実装するように送信機システム210内のプロセッサ230および/またはTXデータプロセッサ214によって実行可能な命令またはコードは、メモリ232に記憶される場合がある。
【0098】
ステップ902において、プロセッサは、選択された周波数帯域内の稠密な編成内で、前の図に示された様々なサブキャリアリソース要素の中などの周波数領域内にパイロットシンボルの第1のセットを配置する。周波数帯域は、展開時に選択されている場合があるか、あるいは、基地局110における判断に基づいて、または1つもしくは複数のUE120からの要求に従って、動作中に動的に選択される場合がある。
【0099】
ステップ904において、プロセッサは、稠密な編成内、ならびに選択された周波数帯域内のパイロットシンボルの第1のセットを有する選択された周波数帯域を包囲するリソース要素内のまばらなパイロット編成内にパイロットシンボルの第2のセットを配置する。結果として、パイロットシンボルの第2のセットは、選択された周波数帯域の領域内でパイロットシンボルの第1のセットと重複する。
【0100】
ステップ906において、送信ポートは、プロセッサからパイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットを受け取り、合成されたセットを1つまたは複数のUE120に送信する。
【0101】
説明は次に、本開示の様々な態様による、半均一な周波数領域配列内で受信された共通基準信号を利用するための例示的な方法920のフローチャートを示す図9Bを参照する。方法920は、基地局110と通信しているUE120の中に実装される場合がある。方法920は、上記の図2の受信機システム250の中に実装される場合がある。方法920を実装するように受信機システム250内のプロセッサ270および/またはRXデータプロセッサ260によって実行可能な命令またはコードは、メモリ272に記憶される場合がある。
【0102】
ステップ922において、UE120の受信機は、基地局110から送信されたパイロットシンボルの合成セットを受信する。パイロットシンボルの合成セットは、選択された周波数領域内でパイロットシンボルのまばらなセットによって包囲されるか、またはそれらと重複する、選択された周波数帯域内のパイロットシンボルの稠密なセットを含む。
【0103】
ステップ924において、UE120のプロセッサは、パイロットシンボルの稠密なセットが改善されたプルインレンジおよび拡張されたチャネル推定ウィンドウを実現するので、パイロットシンボルの稠密なセットに基づいて、広いかまたは粗い時間領域のウィンドウチャネル推定値を計算する。
【0104】
ステップ926において、プロセッサは、パイロットシンボルの稠密なセットを包囲する(かつ選択された周波数帯域内で重複する)パイロットシンボルのまばらなセットを使用して、広帯域チャネル状態情報の推定値を計算する。
【0105】
ステップ928において、プロセッサは、パイロットシンボルの稠密なセットに基づく粗い予測値に基づくパイロットシンボルのまばらなセットに基づいて、広帯域CSI推定値を逆エイリアス化する。一実施形態では、粗い予測値は、広い範囲内の時間領域チャネル推定値を設定するために最初に計算され、次いで、パイロットシンボルのまばらなセットに基づく広帯域CSI推定値が、粗い推定値によって設定されたフレームワーク内で決定される場合がある。広いプルインレンジから逆エイリアス化された推定値を用いて、受信側エンティティは、時間トラッキングループを更新すること、ならびにCSI推定値を利用することに進むことができる。
【0106】
上記の様々な図(たとえば、図6図7A図7B図8、および図9A図9B)に関して半均一な時間領域および周波数領域の配列が説明されたが、時間領域および周波数領域の配列は、パイロットシンボルのセットが単一のシステムにおいて両方の利益を利用するために両方を表現することができるように、合成される場合がある。時間領域および周波数領域の間隔の合成が図10に反映されている。
【0107】
図10は、図に標示されたように、周波数領域と時間領域の両方の軸に沿った半均一な間隔を示す。時間領域軸に沿って隣接するシンボル期間内の図10に示されたパイロットシンボル1002および1004は、残りのパイロットシンボルが図10にどのように描写されるかの例示である。わかるように、時間軸に沿って、パイロットシンボルは、周波数軸に沿った任意の所与のサブキャリアに沿ってペアで生じる。図示されたように、パイロットシンボル1002および1004は、パイロットシンボルペアを構成する場合がある。一実施形態では、それは、単一のアンテナポートから送信されるパイロットシンボルペアであり得るが、別の実施形態では、それは、オーバージエア(たとえば、上記の実施形態において説明されたように、コード領域内の直交カバーコードによって直交化された、同じリソース要素および時間にそれぞれのパイロットシンボルペアを送信する複数の送信ポート)で見られるようなコンポジットパイロットシンボルペアであり得る。
【0108】
図10は、例示的な粗い分解能602および細かい分解能604を有する半均一な時間領域配列を示す。隣接するシンボル期間内にあるように示されているが、パイロットシンボルペアは、代替として、それらの間に1つまたは複数の介在するシンボル期間を有する場合がある。標示されていないが、図10の他のパイロットシンボルが時間的に粗い分解能間隔と細かい分解能間隔の同じ組合せを含むことを認識されたい。
【0109】
図10は、プロットの中央に帯域内の稠密なパイロット帯域802、ならびに、(周波数領域の選択された帯域内のパイロットシンボルの稠密なセットと重複するパイロットシンボルのまばらなセットを有する)稠密なパイロット帯域802を包囲するまばらなパイロット帯域804および806を有する半均一な周波数領域配列も示す。図10は説明を容易にするためのものにすぎず、より多いかまたはより少ないパイロットシンブルが、図10に描写されたもの以外の周波数領域および時間領域のいずれかまたは両方に沿って含まれる場合があることを認識されたい。
【0110】
様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して、情報および信号が表される場合がある。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表される場合がある。
【0111】
本明細書の開示に関して記載された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装される場合もある。
【0112】
本明細書に記載された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装される場合がある。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信される場合がある。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上述された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらの任意の組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装することができる。機能を実装する特徴は、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含め、様々な場所に物理的に位置する場合もある。また、特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストが、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。
【0113】
本開示の実施形態は、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサにより、第1のパイロットシーケンスを処理して第1のパイロットシンボルペアを生成し、第2のパイロットシーケンスを処理して第2のパイロットシンボルペアを生成することと、送信機により、時間領域内の互いから第1の時間間隔以内に第1のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを送信することと、送信機により、第1のパイロットシンボルペアから第2の時間間隔以内に第2のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを送信することとを備える、ワイヤレス通信のための方法を含み、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも大きい。
【0114】
方法は、第1の送信時間間隔の間に第1のパイロットシンボルペアを送信することと、第2の送信時間間隔の間に第2のパイロットシンボルペアを送信することとをさらに含み、第2の送信時間間隔は第1の送信時間間隔の後に続く。方法は、送信することが第1のパイロットシンボルペアの第1のパイロットシンボルに隣接する時間スロット内の第1のパイロットシンボルペアの第2のパイロットシンボルを引き渡すことをさらに備えることをさらに含む。方法は、送信することが第1の送信時間間隔から介在する送信時間間隔の後に第2のパイロットシンボルペアを送信することをさらに備えることをさらに含む。方法は、送信機が第1の送信ポート備えることをさらに含み、方法は、プロセッサにより、第3のパイロットシーケンスを処理して第2の送信ポートにおける送信用の第3のパイロットシンボルペアを生成し、第4のパイロットシーケンスを処理して第2の送信ポートにおける送信用の第4のパイロットシンボルペアを生成することと、第2の送信ポートにより、第1の送信ポートからの第1のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第3のパイロットシンボルペアを送信することと、第2の送信ポートにより、第1の送信ポートからの第2のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第4のパイロットシンボルペアを送信することとをさらに備え、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、第1の共通基準信号を備え、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第2の共通基準信号を備える。方法は、第1のパイロットシンボルが周波数領域内で周波数サブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、方法は、互いからの第1の周波数間隔を有し、周波数領域内の選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを配置することと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを配置することとをさらに備え、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。方法は、第1の時間間隔が100マイクロ秒以下の間隔を備え、第2の時間間隔が200マイクロ秒以上の間隔を備えることをさらに含む。
【0115】
本開示の実施形態は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、互いから第1の時間間隔以内に第1のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを受信することと、第1のパイロットシンボルペアから第2の時間間隔以内に第2のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを受信することであって、第2の時間間隔が第1の時間間隔よりも大きい、受信することと、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサにより、第1の時間間隔および第2の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいてパイロットシンボルペアを伝達したチャネルの周波数誤差を計算することとを備える、ワイヤレス通信のための方法をさらに含む。
【0116】
方法は、第1の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて計算された周波数誤差を逆エイリアス化することをさらに含む。方法は、第1の送信時間間隔の間に第1のパイロットシンボルペアを受信することと、第2の送信時間間隔の間に第2のパイロットシンボルペアを受信することとをさらに含み、第2の送信時間間隔は第1の送信時間間隔の後に続く。方法は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、第1のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第3のパイロットシンボルペアを受信し、第2のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第4のパイロットシンボルペアを受信することをさらに含み、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、第1の共通基準信号を備え、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、第2の共通基準信号を備える。方法は、周波数領域内で第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元することと、時間領域内の少なくとも2つのパイロット観測値を用いて周波数トラッキングループを更新することとをさらに含む。方法は、時間領域内で第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアを逆拡散して、時間領域内のパイロット観測値および周波数領域内の稠密なパイロット拡散を復元することと、周波数領域内で復元された稠密なパイロット拡散に基づいて(長い遅延拡散を有する)チャネル状態を推定することとをさらに含む。方法は、第1のパイロットシンボルが周波数領域内でサブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、第1のパイロットシンボルを受信することは、互いからの第1の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを受信することと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを受信することとをさらに備え、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。方法は、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第2のサブセットに基づいて広帯域チャネル推定値を計算することと、選択された周波数帯域内の第1の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第1のサブセットに基づいて中央帯域チャネル推定値を計算することと、(長い遅延拡散を推定するために)細かい周波数分解能を有する中央帯域チャネル推定値に基づいて広帯域チャネル推定値を逆エイリアス化することとをさらに含む。
【0117】
本開示の実施形態は、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサにより、パイロットシーケンスを処理して周波数領域内で周波数サブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを生成することと、ワイヤレス通信デバイスの送信機により、互いからの第1の周波数間隔を有し、周波数領域内の選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを送信し、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを送信することとを備える、ワイヤレス通信のための方法をさらに含み、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。
【0118】
方法は、第1の送信時間間隔の間に第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを送信することをさらに含む。方法は、第1の周波数間隔が選択された周波数帯域内の第1の複数のパイロットシンボルの中からのパイロットシンボル間の2つ以下のサブキャリアの間隔を備えることと、第2の周波数間隔が選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のパイロットシンボルの中からのパイロットシンボル間の8個以上のサブキャリアの間隔を備えることとをさらに含む。方法は、パイロットシーケンスが第1のパイロットシーケンスを備えることと、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることとをさらに含み、方法は、プロセッサにより、第2のパイロットシーケンスを処理して第2の複数のパイロットシンボルを生成することと、送信機により、互いから第1の時間間隔以内に第1の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを送信し、第1の複数のパイロットシンボルから第2の時間間隔以内に第2の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを送信することとをさらに備え、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも大きい。方法は、パイロットシーケンスが第1のパイロットシーケンスを備えることと、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることと、送信機が第1の送信ポートを備えることとをさらに含み、方法は、プロセッサにより、第2のパイロットシーケンスを処理して第2の送信ポートにおける送信用の第2の複数のパイロットシンボルを生成することと、第2の送信ポートにより、第1の送信ポートからの第1の複数のパイロットシンボルと同じ送信時間間隔で第2の複数のパイロットシンボルを送信することとをさらに備え、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、共通基準信号を備える。
【0119】
本開示の実施形態は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、周波数領域内で複数の様々なサブキャリアにわたって拡散された複数のパイロットシンボルを受信することであって、複数のパイロットシンボルが、互いからの第1の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第1のサブセットと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第2のサブセットとを備え、第2の周波数間隔が第1の周波数間隔よりも大きい、受信することと、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサにより、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第2のサブセットに基づいて広帯域チャネル推定値を計算することとを備える、ワイヤレス通信のための方法をさらに含む。
【0120】
方法は、選択された周波数帯域内の第1の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第1のサブセットに基づいて中央帯域チャネル推定値を計算することをさらに含む。方法は、中央帯域チャネル推定値に基づいて広帯域チャネル推定値を逆エイリアス化することをさらに含む。方法は、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、方法は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、互いから第1の時間間隔以内に第1の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを受信することと、ワイヤレス通信デバイスにおいて、第1の複数のパイロットシンボルから第2の時間間隔以内に第2の複数のパイロットシンボルを受信することであって、第2の時間間隔が第1の時間間隔よりも大きい、受信することと、プロセッサにより、第2の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて複数のパイロットシンボルを伝達したチャネルの周波数誤差を計算することと、第1の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて計算された周波数誤差を逆エイリアス化することとをさらに備える。方法は、ワイヤレス通信デバイスにおいて、第1の複数のパイロットシンボルと同じ送信時間間隔で第2の複数のパイロットシンボルを受信することをさらに含み、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、共通基準信号を備える。方法は、周波数領域内で第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元することと、時間領域内の少なくとも2つのパイロット観測値を用いて周波数トラッキングループを更新することとをさらに含む。方法は、時間領域内で第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを逆拡散して、時間領域内のパイロット観測値および周波数領域内の稠密なパイロット拡散を復元することと、周波数領域内で復元された稠密なパイロット拡散に基づいて長い遅延拡散を有するチャネル状態を推定することとをさらに含む。
【0121】
本開示の実施形態は、いくつかのリソース要素を使用し、第1のカバーコードを用いて拡散されたパイロットシンボルの第1のセットを受信することと、第2の数のリソース要素を使用し、第2のカバーコードを用いて拡散されたパイロットシンボルの第2のセットを受信することを行うように構成された少なくとも1つの受信機であって、第1のカバーコードおよび第2のカバーコードが時間領域および周波数領域において互いに直交し、パイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットが共通基準信号を備える、受信機と、周波数領域内でパイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元するように構成されたプロセッサとを備える、ワイヤレス通信デバイスをさらに含む。
【0122】
ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、時間領域内でパイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットを逆拡散して、時間領域内のパイロット観測値および周波数領域内の稠密なパイロット拡散を復元することと、周波数領域内で復元された稠密なパイロット拡散に基づいて長い遅延拡散を有するチャネル状態を推定することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、(周波数領域にわたって2つのパイロットポートを逆拡散することにより)時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を用いて周波数トラッキングループを更新するようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、パイロットシンボルの第1のセットが時間領域内で互いから第1の時間間隔以内に受信されたパイロットシンボルのペアを備えることをさらに含み、少なくとも1つの受信機は、時間領域内のパイロットシンボルの第1のセットおよび第2のセットの第2の時間間隔以内に、ワイヤレス通信デバイスにおいて、パイロットシンボルの第3のセットおよびパイロットシンボルの第4のセットを受信するようにさらに構成され、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも大きい。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、第2の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいてパイロットシンボルの第1のセットおよび第3のセット(ならびにパイロットシンボルの第2のセットおよび第4のセット)を伝達したチャネルの細かい分解能の周波数誤差を計算することと、第1の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて細かい分解能の周波数誤差を逆エイリアス化することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、いくつかのリソース要素が周波数領域内の様々なサブキャリアに配置されることをさらに含み、少なくとも1つの受信機は、互いからの第1の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて配置されたパイロットシンボルの第1のセットの第1のサブセットを受信することと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて配置されたパイロットシンボルの第1のセットの第2のサブセットを受信することとを行うようにさらに構成され、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。
【0123】
本開示の実施形態は、第1のパイロットシーケンスを処理して第1のパイロットシンボルペアを生成し、第2のパイロットシーケンスを処理して第2のパイロットシンボルペアを生成するように構成されたプロセッサと、時間領域内の互いから第1の時間間隔以内に第1のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを送信することと、第1のパイロットシンボルペアから第2の時間間隔以内に第2のパイロットシンボルペアを送信することとを行うように構成されたトランシーバとを備える、ワイヤレス通信デバイスをさらに含み、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも大きい。
【0124】
ワイヤレス通信デバイスは、トランシーバが、第1の送信時間間隔の間に第1のパイロットシンボルペアを送信することと、第2の送信時間間隔の間に第2のパイロットシンボルペアを送信することとを行うようにさらに構成されることをさらに含み、第2の送信時間間隔は第1の送信時間間隔の後に続く。ワイヤレス通信デバイスは、トランシーバが第1のパイロットシンボルペアの第1のパイロットシンボルに隣接する時間スロット内で、第1のパイロットシンボルペアの第2のパイロットシンボルを引き渡すようにさらに構成されることをさらに備える。ワイヤレス通信デバイスは、トランシーバが第1の送信ポートを備えることをさらに含み、プロセッサは、第3のパイロットシーケンスおよび第4のパイロットシーケンスを処理して第3のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアを生成するようにさらに構成され、トランシーバは、第1の送信ポートからの第1のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第3のパイロットシンボルペアを送信し、第2のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第4のパイロットシンボルペアを送信するように構成された第2の送信ポートをさらに備え、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペア、ならびに第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、それぞれ、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは第1の共通基準信号を備え、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは第2の共通基準信号を備える。ワイヤレス通信デバイスは、第1のパイロットシンボルが周波数領域内で周波数サブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、トランシーバは、互いからの第1の周波数間隔を有し、周波数領域内の選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを配置することと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを配置することとを行うようにさらに構成され、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。ワイヤレス通信デバイスは、第1の時間間隔が、たとえば100マイクロ秒以下の間隔を備え、第2の時間間隔が、たとえば200マイクロ秒以上の間隔を備えることをさらに含む。
【0125】
本開示の実施形態は、互いから第1の時間間隔以内に第1のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを受信することと、第1のパイロットシンボルペアから第2の時間間隔以内に第2のパイロットシンボルペアのパイロットシンボルを受信することであって、第2の時間間隔が第1の時間間隔よりも大きい、受信することとを行うように構成された少なくとも1つの受信機と、第1の時間間隔および第2の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいてパイロットシンボルペアを伝達したチャネルの周波数誤差を計算するように構成されたプロセッサとを備える、ワイヤレス通信デバイスをさらに含む。
【0126】
ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが第1の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて計算された周波数誤差を逆エイリアス化するようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、少なくとも1つの受信機が、第1の送信時間間隔の間に第1のパイロットシンボルペアを受信することと、第2の送信時間間隔の間に第2のパイロットシンボルペアを受信することとを行うようにさらに構成されることをさらに含み、第2の送信時間間隔は第1の送信時間間隔の後に続く。ワイヤレス通信デバイスは、少なくとも1つの受信機が、第1のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第3のパイロットシンボルペアを受信し、第2のパイロットシンボルペアと同じ送信時間間隔で第4のパイロットシンボルペアを受信するようにさらに構成されることをさらに含み、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアは、第1の共通基準信号を備え、第2のパイロットシンボルペアおよび第4のパイロットシンボルペアは、第2の共通基準信号を備える。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、周波数領域内で第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元することと、時間領域内の少なくとも2つのパイロット観測値を用いて周波数トラッキングループを更新することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、時間領域内で第1のパイロットシンボルペアおよび第3のパイロットシンボルペアを逆拡散して、時間領域内のパイロット観測値および周波数領域内の稠密なパイロット拡散を復元することと、周波数領域内で復元された稠密なパイロット拡散に基づいてチャネル状態を推定することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、第1のパイロットシンボルが周波数領域内でサブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、少なくとも1つの受信機は、互いからの第1の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを受信することと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを受信することとを行うようにさらに構成され、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第2のサブセットに基づいて広帯域チャネル推定値を計算することと、選択された周波数帯域内の第1の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第1のサブセットに基づいて中央帯域チャネル推定値を計算することと、中央帯域チャネル推定値に基づいて広帯域チャネル推定値を逆エイリアス化することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。
【0127】
本開示の実施形態は、パイロットシーケンスを処理して周波数領域内で周波数サブキャリアの範囲にわたって拡散された複数のパイロットシンボルを生成するように構成されたプロセッサと、互いからの第1の周波数間隔を有し、周波数領域内の選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第1のサブセットを送信し、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて複数のパイロットシンボルの第2のサブセットを送信するように構成されたトランシーバとを備える、ワイヤレス通信デバイスをさらに含み、第2の周波数間隔は第1の周波数間隔よりも大きい。
【0128】
ワイヤレス通信デバイスは、トランシーバが第1の送信時間間隔の間に第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを送信するようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、第1の周波数間隔が選択された周波数帯域内の第1の複数のパイロットシンボルの中からのパイロットシンボル間のたとえば2つ以下のサブキャリアの間隔を備えることと、第2の周波数間隔が選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のパイロットシンボルの中からのパイロットシンボル間のたとえば8個以上のサブキャリアの間隔を備えることとをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、パイロットシーケンスが第1のパイロットシーケンスを備えることと、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることとをさらに含み、プロセッサは、第2のパイロットシーケンスを処理して第2の複数のパイロットシンボルを生成するようにさらに構成され、送信機は、互いから第1の時間間隔以内に第1の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを送信し、第1の複数のパイロットシンボルから第2の時間間隔以内に第2の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを送信するようにさらに構成され、第2の時間間隔は第1の時間間隔よりも大きい。ワイヤレス通信デバイスは、パイロットシーケンスが第1のパイロットシーケンスを備えることと、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることとをさらに含み、トランシーバは第1の送信ポートおよび第2の送信ポートを備え、プロセッサは、第2のパイロットシーケンスを処理して第2の送信ポートにおける送信用の第2の複数のパイロットシンボルを生成するようにさらに構成され、第2の送信ポートは、第1の送信ポートからの第1の複数のパイロットシンボルと同じ送信時間間隔で第2の複数のパイロットシンボルを送信するように構成され、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、共通基準信号を備える。
【0129】
本開示の実施形態は、周波数領域内で複数の様々なサブキャリアにわたって拡散された複数のパイロットシンボルを受信するように構成された少なくとも1つの受信機であって、複数のパイロットシンボルが、互いからの第1の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域内に位置する第1の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第1のサブセットと、互いからの第2の周波数間隔を有し、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の複数のサブキャリアを用いて配置された複数のパイロットシンボルの第2のサブセットとを備え、第2の周波数間隔が第1の周波数間隔よりも大きい、受信機と、選択された周波数帯域を包囲および包含する第2の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第2のサブセットに基づいて広帯域チャネル推定値を計算するように構成されたプロセッサとを備える、ワイヤレス通信デバイスをさらに含む。
【0130】
ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、選択された周波数帯域内の第1の周波数間隔を有する複数のパイロットシンボルの第1のサブセットに基づいて中央帯域チャネル推定値を計算することと、中央帯域チャネル推定値に基づいて広帯域チャネル推定値を逆エイリアス化することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、複数のパイロットシンボルが第1の複数のパイロットシンボルを備えることをさらに含み、少なくとも1つの受信機は、互いから第1の時間間隔以内に第1の複数のパイロットシンボルのパイロットシンボルを受信することと、第1の複数のパイロットシンボルから第2の時間間隔以内に第2の複数のパイロットシンボルを受信することであって、第2の時間間隔が第1の時間間隔よりも大きい、受信することとを行うようにさらに構成され、プロセッサは、第2の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて複数のパイロットシンボルを伝達したチャネルの周波数誤差を計算することと、第1の時間間隔の間のチャネル変動の観測値に基づいて計算された周波数誤差を逆エイリアス化することとを行うようにさらに構成される。ワイヤレス通信デバイスは、受信機が第1の複数のパイロットシンボルと同じ送信時間間隔で第2の複数のパイロットシンボルを受信するようにさらに構成されることをさらに含み、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、時間領域および周波数領域において互いに直交するカバーコードを用いて拡散され、第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルは、共通基準信号を備える。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、周波数領域内で第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを逆拡散して、時間領域内で少なくとも2つのパイロット観測値を復元することと、時間領域内の少なくとも2つのパイロット観測値を用いて周波数トラッキングループを更新することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。ワイヤレス通信デバイスは、プロセッサが、時間領域内で第1の複数のパイロットシンボルおよび第2の複数のパイロットシンボルを逆拡散して、時間領域内のパイロット観測値および周波数領域内の稠密なパイロット拡散を復元することと、周波数領域内で復元された稠密なパイロット拡散に基づいてチャネル状態を推定することとを行うようにさらに構成されることをさらに含む。
【0131】
当業者が今では諒解するように、また当面の特定の用途に応じて、本開示の要旨および範囲から逸脱することなく、本開示のデバイスの材料、装置、構成、および使用方法において、かつそれらに対して、多くの修正、置換、および変形を行うことができる。このことに照らして、本明細書に図示および記載された特定の実施形態は、それらのいくつかの例によるものにすぎないため、本開示の範囲はそのような特定の実施形態の範囲に限定されるべきではなく、むしろ、下記に添付される特許請求の範囲およびそれらの機能的な均等物の範囲と完全に同じであるべきである。
【符号の説明】
【0132】
100 ワイヤレス通信ネットワーク
110 基地局
120 ユーザ機器(UE)
200 MIMOシステム
210 送信機システム
212 データソース
214 送信(TX)データプロセッサ
220 TX MIMOプロセッサ
222 送信機(TMTR)/受信機(RCVR)
222a 送信機(TMTR)/受信機(RCVR)
222b 送信機(TMTR)/受信機(RCVR)
222t 送信機(TMTR)/受信機(RCVR)
224 アンテナ
224a アンテナ
224t アンテナ
230 プロセッサ
232 メモリ
236 データソース
238 TXデータプロセッサ
240 復調器
242 RXデータプロセッサ
250 受信機システム
252 アンテナ
252a アンテナ
252r アンテナ
254 受信機(RCVR)/送信機(TMTR)
254a 受信機(RCVR)/送信機(TMTR)
254b 受信機(RCVR)/送信機(TMTR)
254r 受信機(RCVR)/送信機(TMTR)
260 RXデータプロセッサ
270 プロセッサ
272 メモリ
280 TX MIMOプロセッサ
302 第1のパイロットシーケンス
304 直交カバーコード
306 ポート
308 第2のパイロットシーケンス
310 直交カバーコード
312 ポート
314 グループ
316 グループ
318 グループ
320 パイロットシーケンス
402 アクション
404 アクション
406 アクション
408 アクション
410 アクション
500 方法
520 方法
600 ダウンリンクフレーム構造
602 粗い周波数分解能
604 細かい分解能
606 細かい分解能
700 方法
720 方法
800 半均一な周波数領域配列
802 稠密なパイロット帯域
804 まばらなパイロット帯域
806 まばらなパイロット帯域
900 方法
920 方法
1002 パイロットシンボル
1004 パイロットシンボル
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10