(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-16
(45)【発行日】2023-01-24
(54)【発明の名称】平坦な接合面を有するLEDバックプレーンおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 33/62 20100101AFI20230117BHJP
G09F 9/33 20060101ALI20230117BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230117BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20230117BHJP
【FI】
H01L33/62
G09F9/33
G09F9/00 338
H01L21/60 311Q
(21)【出願番号】P 2020555026
(86)(22)【出願日】2019-04-03
(86)【国際出願番号】 US2019025622
(87)【国際公開番号】W WO2019199547
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2022-02-21
(32)【優先日】2018-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521535962
【氏名又は名称】ナノシス, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NANOSYS, INC.
【住所又は居所原語表記】233 S. Hillview Drive, Milpitas, CA 95035, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダネシュ, ファリバ
(72)【発明者】
【氏名】ガラガー, ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ポクリヤル, アヌシャ
(72)【発明者】
【氏名】ラウ, ツン
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/175051(WO,A1)
【文献】特表2018-508971(JP,A)
【文献】特表2018-508972(JP,A)
【文献】国際公開第2017/144650(WO,A1)
【文献】特表2017-521859(JP,A)
【文献】特開2014-016469(JP,A)
【文献】特表2012-506566(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0035924(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0294479(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0256522(US,A1)
【文献】LIU, Zhao Jun et al.,360 PPI Flip-Chip Mounted Active Matrix Addressable Light Emitting Diode on Silicon (LEDoS) Micro-Displays,Journal of Display Technology,Vol.9, No.8,2013年08月,p.678-682,DOI:10.1109/JDT.2013.2256107
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光デバイスアセンブリであって、
複数の金属相互接続構造を含む基板を含むバックプレーンと、
絶縁メサ構造を備え、前記基板よりも低い弾性率を有する複数の絶縁材料部であって、前記複数の絶縁材料部は、前記バックプレーンを覆うように位置し、前記複数の絶縁材料部の平坦な上面領域が同じ水平面内に位置するように、それぞれ前記平坦な上面領域を含む、前記複数の絶縁材料部と、
複数の金属プレートクラスタの2次元アレイであって、前記複数の金属プレートクラスタの各々は、複数の金属プレート
を含み、各金属プレートは、絶縁材料部の平坦な上面領域のそれぞれの上にある水平金属プレート部と、前記水平金属プレート部と前記複数の金属相互接続構造のそれぞれとの間に延在する接続金属部と、を含
む、前記複数の金属プレートクラスタの2次元アレイと、
複数の接合構造のそれぞれを通して前記バックプレーンに接合された複数の発光デバイスクラスタの2次元アレイであって、各発光デバイスクラスタは、
前記複数の金属プレートクラスタのそれぞれの
金属プレートクラスタの上にある複数の発光デバイスを含む、前記複数の発光デバイスクラスタの2次元アレイと、
を含むことを特徴とする発光デバイスアセンブリ。
【請求項2】
前記複数の発光デバイスの遠位面の上に位置する不規則な表面の高さの変動を有する複数の化合物半導体材料部をさらに含み、前記遠位面が前記バックプレーンとは反対を向く前記複数の発光デバイスの表面であることを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の接合構造が、前記複数の金属プレートクラスタの2次元アレイの上に位置する複数のバックプレーン側接合パッドの2次元アレイを含み、前記複数のバックプレーン側接合パッドの各々が、前記水平金属プレート部のそれぞれの上に位置することを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記複数の発光デバイスクラスタの2次元アレイ内の前記複数の発光デバイスの各々は、はんだ材料部を通して前記複数のバックプレーン側接合パッドのそれぞれに接合されたデバイス側接合パッドを含むことを特徴とする請求項3に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項5】
前記複数の金属相互接続構造は、前記複数の金属相互接続構造が存在しない複数のギャップ領域の矩形の2次元アレイを提供するように配され、
前記複数の絶縁材料部は、前記複数のギャップ領域の各々を覆うように位置し、
前記複数の金属プレートは、前記複数のギャップ領域のそれぞれの上にあることを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項6】
各発光デバイスクラスタが、直視型ディスプレイデバイスの画素を含むことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記複数の発光デバイスクラスタの2次元アレイが、前記複数の金属プレートクラスタの2次元アレイと同じ2次元周期性を有し、
前記接続金属部の各々は、前記複数の絶縁材料部のそれぞれのテーパー状の側壁または垂直な側壁、および、前記複数の金属相互接続構造のそれぞれの上面に接触することを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項8】
前記複数の絶縁材料部の前記絶縁メサ構造は、互いに直接接触せず、前記複数の金属プレートクラスタの2次元アレイと同じ2次元周期性を有する2次元アレイとして配されることを特徴とする請求項7に記載の発光デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記バックプレーンの前記基板は、第1弾性率を有する第1誘電体材料を含み、
前記複数の絶縁材料部は、前記バックプレーンの前記基板の上に位置し、前記第1弾性率の80%未満の第2弾性率を有する第2誘電体材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の発光デバイスアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、すべての目的のためにその全体が参照によって本明細書に組み込まれる2018年4月10日に出願された米国非仮出願第15/949,514号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本発明の実施形態は、一般に、半導体発光デバイスを製造する方法に関し、具体的には、バックプレーンと、平坦な接合面を使用してそれに接合された発光デバイスと、を含む発光デバイスを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、発光デバイスなどの発光デバイスは、例えば、ラップトップまたはLEDテレビの液晶ディスプレイなどの電子ディスプレイに使用される。発光デバイスは、発光ダイオード(LED)および光を放射するように構成される各種の他のタイプの電子デバイスを含む。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様によれば、金属相互接続構造を含む基板を含むバックプレーンと、前記基板よりも低い弾性率を有し、前記バックプレーンを覆うように位置する絶縁材料部であって、前記絶縁材料部は、前記絶縁材料部の平坦な上面領域が同じ水平面内に位置するように、それぞれ前記平坦な上面領域を含む、前記絶縁材料部と、金属プレートクラスタの2次元アレイであって、前記金属プレートクラスタの各々は、複数の金属プレートを含み、各金属プレートは、絶縁材料部の平坦な上面領域のそれぞれの上にある水平金属プレート部と、前記水平金属プレート部と前記金属相互接続構造のそれぞれとの間に延在する接続金属部と、を含む、前記金属プレートクラスタの2次元アレイと、それぞれの接合構造を通して前記バックプレーンに接合された発光デバイスクラスタの2次元アレイであって、各発光デバイスクラスタは、金属プレートクラスタのそれぞれの上にある複数の発光デバイスを含む、前記発光デバイスクラスタの2次元アレイと、を含む発光デバイスアレイが提供される。
【0005】
本開示の別の態様によれば、金属相互接続構造を含む基板を含むバックプレーンを提供することと、前記バックプレーンを覆うように、それぞれ平坦な上面領域を含む絶縁材料部を形成することであって、前記絶縁材料部の前記平坦な上面領域が、同じ水平面内である、ことと、前記絶縁材料部を覆うように、金属プレートクラスタの2次元アレイを形成することであって、前記金属プレートクラスタの各々は、複数の金属プレートを含み、各金属プレートは、絶縁材料部の平坦な上面領域のそれぞれの上にある水平金属プレート部と、前記水平金属プレート部と金属相互接続構造のそれぞれとの間に延在する接続金属部と、を含む、ことと、発光デバイスクラスタの2次元アレイを、それぞれの接合構造を通して前記バックプレーンに接合することであって、各発光デバイスクラスタが、金属プレートクラスタのそれぞれの上にある複数の発光デバイスを含む、ことと、を含む発光デバイスアセンブリを形成する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態による発光デバイスのダイを含む基板を概略的に示す。
【0007】
【
図2E】
図2A~2Eは、
図1に示される例示的な転送パターンによる発光デバイスの転送のための概略シーケンスである。
【0008】
【
図3A】
図3Aは、本開示の実施形態によるバックプレーンを含む発光デバイスを形成するための例示的な構造の
図3Bの面A-A’に沿った垂直断面図である。
【0009】
【0010】
【
図4】
図4は、本開示の実施形態によるバックプレーンを覆う連続絶縁材料層を形成した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0011】
【
図5A】
図5Aは、本開示の第1および第2の実施形態による、連続絶縁材料層をパターニングすることによって絶縁材料部を形成した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0012】
【
図5B】
図5Bは、本開示の第1の実施形態による
図5Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0013】
【
図5C】
図5Cは、本開示の第2の実施形態による
図5Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0014】
【
図6A】
図6Aは、本開示の第1および第2の実施形態による、金属プレートクラスタの2次元アレイを形成した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0015】
【
図6B】
図6Bは、本開示の第1の実施形態による
図6Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0016】
【
図6C】
図6Cは、本開示の第2の実施形態による
図6Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0017】
【
図7A】
図7Aは、本開示の第1および第2の実施形態による、バックプレーン側接合パッドの2次元アレイを形成した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0018】
【
図7B】
図7Bは、本開示の第1の実施形態による
図7Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0019】
【
図7C】
図7Cは、本開示の第2の実施形態による
図7Aの例示的な構造の上からの視界である。
【0020】
【
図8】
図8は、本開示の第1および第2の実施形態による、バックプレーン側接合パッドの2次元アレイの上に、バックプレーン側はんだ材料部を形成した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0021】
【
図9】
図9は、本開示の第1および第2の実施形態による、第1発光デバイスがバックプレーンと対向するように、バックプレーンを覆うように第1ソース基板を配した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0022】
【
図10】
図10は、本開示の第1および第2の実施形態による、レーザ照射リフロープロセスを使用して、第1発光デバイスのサブセットをバックプレーンに選択的に接合した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0023】
【
図11】
図11は、本開示の第1および第2の実施形態による、選択的レーザアブレーションプロセスを使用して、第1ソース基板から第1発光デバイスのサブセットを選択的に解離した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0024】
【
図12】
図12は、本開示の第1および第2の実施形態による、バックプレーンおよび第1発光デバイスのサブセットのアセンブリ
を第1ソース基板および残る第1発光デバイスのアセンブリ
から分離した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0025】
【
図13】
図13は、本開示の第1および第2の実施形態による、第2発光デバイスがバックプレーンと対向するように、バックプレーンを覆うように第2ソース基板を配した後の例示的な構造の垂直断面図である。
【0026】
【
図14A】
図14Aは、本開示の第1および第2の実施形態による、第1発光デバイス、第2発光デバイスおよび第3発光デバイスのセットを各金属プレートクラスタへ転送した例示的な構造の垂直断面図である。
【0027】
【0028】
【発明を実施するための形態】
【0029】
上述したように、本開示は、同一平面上の接合面を使用してバックプレーンとそれに接合された発光デバイスとを含む発光デバイスを製造する方法、および、それによって形成された発光デバイスに関し、その種々の態様が以下に記載される。図面全体を通して、同等の要素は同じ参照番号によって示される。図面は、縮尺通りに描かれない。要素の重複がないことが明確に記載されているか、そうでないことが明示的に示されていない限り、要素の単一のインスタンスが書かれていても、要素の複数のインスタンスが複製されてもよい。例えば”第1”、”第2”、および”第3”などの序数は、単に同様の要素を識別するために用いられ、本開示の明細書および特許請求の範囲にわたって異なる序数が用いられてもよい。
【0030】
本明細書で用いられる場合、"発光デバイス"は、光を放射するように構成された任意のデバイスを指し、発光ダイオード(LED)、例えば、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)などのレーザ、および、適切な電気的バイアスの印可によって光を放射するように構成された任意の他のエレクトロニックデバイスを含むが、これに限られることはない。発光デバイスは、p側のコンタクトとn側のコンタクトとが構造の反対側に位置する縦型構造(例えば、縦型LED)であってもよいし、また、p側のコンタクトとn側のコンタクトとが構造の同じ側に位置する横型構造であってもよい。本明細書で用いられる場合、"発光デバイスアセンブリ"は、少なくとも1つの発光デバイスが、少なくとも1つの発光デバイスの安定した機械的支持を提供するように構成される基板、マトリックス、または、任意の他の構造を含みうる搬送構造に対して構造的に固定されるアセンブリを指す。
【0031】
本開示において、成長基板からターゲット基板へのデバイスのアレイ(例えば、発光デバイスのアレイまたはセンサデバイスのアレイなど)を転送するための方法が提供される。ターゲット基板は、任意の構成が所望される複数のタイプのデバイスの形成される任意の基板でありうる。例示的な一例において、ターゲット基板は、発光デバイスを駆動するための、例えば、能動または受動マトリックスバックプレーン基板などのバックプレーン基板でありうる。本明細書で用いられる場合、”バックプレーン”または”バックプレーン基板”は、複数のデバイスをその上に貼るように構成された任意の基板を指す。1つの実施形態において、バックプレーン基板上の隣接する発光デバイスの中心と中心との距離は、成長基板上の隣接する発光デバイスの中心と中心との距離の整数倍でありうる。発光デバイスは、1つは青色光を放射するように構成され、1つは緑色光を放射するように構成された、例えば、2つの発光デバイスのグループなど、複数の発光デバイスを含んでいてもよい。発光デバイスは、1つは青色光を放射するように構成され、1つは緑色光を放射するように構成され、1つは赤色光を放射するように構成された3つの発光デバイスのグループを含んでいてもよい。本明細書で用いられる場合、”隣接する発光デバイス”は、少なくとも他の発光デバイスよりも近接して位置する複数の2つ以上の発光デバイスを指す。本開示の方法は、成長基板上の発光デバイスアレイからバックプレーン基板へ発光デバイスの一部分の選択的な転送を提供しうる。
【0032】
同じタイプのデバイスが、初期成長基板のそれぞれの上に製造されうる。本明細書で用いられる場合、”初期成長基板”は、その上またはその中にデバイスを形成するように処理される基板を指す。デバイスは、発光デバイス、および/または、センサデバイス(例えば、光検出器)、および/または、任意の他のエレクトロニックデバイスを含みうる。発光デバイスは、任意のタイプの発光デバイス、すなわち、縦型発光ダイオード、横型発光ダイオード、または、それらの任意の組み合わせでありうる。同じタイプのデバイスが、各初期成長基板の上に形成されうり、タイプは、ある初期成長基板と別とで異なる。デバイスは、初期成長基板のそれぞれの上にアレイとして形成されうる。
【0033】
バックプレーンに組み込むための初期成長基板の上に製造されるような発光デバイスの高いパーセンテージの利用は、直視型発光デバイスアセンブリを経済的に製造するための必須の構成要素である。一般に、発光デバイスアセンブリは、矩形の表示エリアを提供するが、初期成長基板は、典型的には円形のデバイスエリアを有する。初期成長基板の矩形の領域からバックプレーンへの発光デバイスの転送の後に、円形の基板は、デバイスが転送されていない未利用の領域を有しうる。本開示の方法は、初期成長基板の矩形の中心領域の相補物を利用するための方法、または、デバイスが転送基板に転送される場合には、転送基板の矩形の中心領域の相補物を利用するための方法を提供する。
【0034】
開示の方法は、以下の方法の1つ以上を使用する。いくつかの実施形態において、ダイ(すなわち、発光デバイスのインスタンス)は、一時的な支持システムに転送されうり、1つずつバックプレーンの上に配置される。いくつかの実施形態において、欠陥マップが、一時的な修復テンプレート基板に供給されうり、並行してバックプレーンに取り付けられうる。いくつかの実施形態において、ローカルエリア置換またはパターニングされた画素転送が使用されうる。
【0035】
図1を参照すると、発光デバイス10のダイを含む基板が示されている。基板は、外縁にデバイスが形成されていないエッジ除外領域300を含んでいてもよい。基板は、第1アレイ構成で配された同じタイプ(本明細書において第1タイプと呼ぶ)の発光デバイスを含みうる。第1タイプの発光デバイスは、例えば、同じピーク波長で光を放射する発光デバイスであってもよい同じデバイスの複数のインスタンスである。例えば、第1タイプの発光デバイスは、赤色発光デバイス、緑色発光デバイス、または、青色発光デバイスであってもよい。
【0036】
第1アレイ構成は、それぞれ第1方向(すなわち、第1アレイ構成の第1方向)に沿った第1方向ピッチPx1を有し、それぞれ第2方向(すなわち、第1アレイ構成の第2方向)に沿った第2方向ピッチPy1を有する。本明細書で用いられる場合、アレイ構成の第1方向および第2方向は、それに沿ってアレイ構成のユニットセルが繰り返される2つの方向を指す。矩形のアレイ構成において、第1方向と第2方向とは互いに垂直であってもよく、x方向およびy方向と呼ばれる。
【0037】
基板の上の発光デバイス10は、第2アレイ構成の接合サイト有する複数のバックプレーンに転送されうる。所定の転送パターンおよび所定の転送シーケンスが、発光デバイス10の転送のために使用されうる。追加の基板から提供される異なるタイプの発光デバイスが、機能的な直視型発光デバイスアセンブリを提供するために、基板からの発光デバイス10と共に使用されうる。
【0038】
図2A~2Eを参照すると、3つの異なるタイプのデバイス(10B、10G、10R)(例えば、それぞれ、青色、緑色および赤色発光LED)を4つのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)に転送するための例示的な転送パターンおよび例示的な転送シーケンスが示されている。3つの異なるタイプのデバイス(10B、10G、10R)は、3つの転送基板、または、3つのソース基板、または、それらの組み合わせを含みうる3つの成長基板(B、G、R)の上に提供されうる。第1発光デバイス10Bは、第1ソース基板Bの上に提供されうり、第2発光デバイス10Gは、第2ソース基板Gの上に提供されうり、第3発光デバイス10Rは、第3ソース基板Rの上に提供されうる。
【0039】
転送シーケンスの各ステップにおけるソース基板(B、G、R)およびバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)の上の種々のデバイス(10B、10G、10R)の有無の変化が、
図2A~2Eに示される。
図2Aは、デバイス(10B、10G、10R)の何れの転送の前の構成に対応し、
図2Bは、転送ステップ1~3を行った後の構成に対応し、
図2Cは、ステップ4~6を行った後の構成に対応し、
図2Dは、ステップ7~9を行った後の構成に対応し、
図2Eは、ステップ10~12を行った後の構成に対応する。
図2Bに示されるステップ1~3は、ステップ1~3が互いに独立しているため、任意の順序でシャッフルされてもよく、
図2Cに示されるステップ4~6は、ステップ4~6が互いに独立しているため、任意の順序でシャッフルされてもよく、
図2Dに示されるステップ7~9は、ステップ7~9が互いに独立しているため、任意の順序でシャッフルされてもよく、
図2Eに示されるステップ10~12は、ステップ10~12が互いに独立しているため、任意の順序でシャッフルされてもよいことに注意すべきである。
【0040】
例示的な転送パターンおよび例示的な転送シーケンスは、3つのソース基板(B、G、R)および4つのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)が使用される場合について示されているが、本開示の方法は、mが1よりも大きい整数であり、nが1よりも大きい整数であり、nがm以上であるm個の転送アセンブリおよびn個のバックプレーンが使用される任意の場合に適用されうる。n個のバックプレーンは、m個の転送アセンブリからのデバイスと接合し、n個の一体化された発光デバイスアセンブリを形成する。1つの実施形態において、nはmと同じであってもよく、または、mよりも大きくてもよい。
【0041】
複数の転送アセンブリ、例えば、m個の転送アセンブリが提供される。m個の転送アセンブリの各々は、ソース基板(B、G、R)のそれぞれと、それぞれ同じ2次元周期性を有する2次元アレイ内のデバイス(10B、10G、10R)のそれぞれと、を含む。本明細書で用いられる場合、複数の構造に対する同じ2次元周期性は、複数の構造の各々がそれぞれ単位構造を有し、それぞれの単位構造のインスタンスが周期性の2つの独立した方向(例えば、第1周期性方向および第2周期性方向)に沿って繰り返される構成を指し、単位構造は、すべての複数の構造について、同じ第1ピッチでそれぞれ第1周期性方向に沿って繰り返され、同じ第2ピッチでそれぞれ第2周期性方向に沿って繰り返され、第1周期性方向と第2周期性方向との間の角度は、すべての複数の構造に対して同じである。n個のバックプレーンの各々は、m個のタイプのデバイスを実装するように構成された、単位導電性接合構造パターンのそれぞれの周期的な繰り返しを有する。
【0042】
m個のタイプのデバイスの各々は、m個の転送アセンブリ間のそれぞれの転送アセンブリ内のデバイスのうちの1つでありうる。n個のバックプレーンの各々内の2つの独立した方向に沿った各単位導電性接合構造パターンのピッチは、m個の転送アセンブリの各々内のデバイスの2次元周期性のそれぞれのピッチの倍数でありうる。例示的な例において、デバイス(10B、10G、10R)の各々は、それぞれの転送アセンブリ内で、第1方向に沿った第1周期性aと、第2方向(第1方向に対して垂直であってもよい)に沿った第2周期性bと、を有し、周期的でありうる。バックプレーンの各々内の単位導電性接合パッドパターンは、第1方向に沿った第1周期性2a(aの整数倍である)を有し、第2方向(第1の方向に垂直であってもよい)に沿った第2周期性2b(bの整数倍である)を有しうる。
【0043】
転送アセンブリのそれぞれの上の既存のデバイスの、それぞれのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)に以前に接合されていた何れかのデバイス(10B、10R、10S)との衝突を妨げる位置に、移送アセンブリのそれぞれをバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)のそれぞれの上に配することによって、m個の転送アセンブリの各々からのデバイス(10B、10G、10R)のサブセットは、n個のバックプレーンのうちのそれぞれのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)に順次転送されうる。
【0044】
1つの実施形態において、それぞれ第1方向に沿って第2の第1方向ピッチPx2の第1長さを有する第1の一対の辺と、それぞれ第2方向に沿って第2の第2方向ピッチPy2の第2長さを有する第2の一対の辺と、を有する矩形によって、発光デバイスアセンブリの第2アレイ構成の単位セルU1が画定されうる。1つの実施形態において、単位セルU1は、第1タイプの発光デバイス10R(赤色発光デバイスであってもよい)、第2タイプの発光デバイス10G(緑色発光デバイスであってもよい)、第3タイプの発光デバイス10B(青色発光デバイスであってもよい)、および、修復発光デバイスのそれぞれを収容するように構成されたそれぞれの空サイト10Eを含みうる。
【0045】
画素の第1、第2および第3タイプの発光デバイス(10R、10G、10B)の各々が機能する場合、そのような画素は機能的な画素であり、画素への何らかの修復発光デバイスの取り付けは必要ない。画素の第1、第2および第3タイプの発光デバイス(10R、10G、10B)の何れかが欠陥、すなわち機能しない場合、そのような画素は欠陥、すなわち機能しない画素であり、画素への修復発光デバイスの取り付けが必要である。この場合、このような欠陥画素の空サイト10Eは、修復発光デバイスを取り付けるために使用される。欠陥画素の各空サイト10Eは、修復発光デバイスを取り付ける必要がある修復サイトである。
【0046】
一般に、発光デバイスアセンブリは、第2アレイ構成の接合サイトに、バックプレーン及び第1タイプの発光デバイスのインスタンスを含む。ベースピッチ領域100を含む基板からの発光デバイスを使用して、および/または、追加の基板からの発光デバイスを使用して形成されうる、任意の所与の発光デバイスアセンブリについて、修復サイトは特定されうる。1つの実施形態において、1つのタイプの発光デバイス、例えば第1タイプの発光デバイスの機能に基づいて、修復サイトの第1セットは画定されうる。修復サイトの第1セットの各々は、修復発光デバイスのそれぞれを収容するように構成された空サイト10Eでありうる。修復サイトの第1セットの各々は、第1タイプの発光デバイスの欠陥インスタンスを含む画素内に位置しうる。
【0047】
図3Aおよび3Bを参照すると、上述した4つのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)の何れかとして使用されうるバックプレーン40が提供される。バックプレーン40は、基板42の上、および/または、基板42内に埋め込まれた金属相互接続構造(46、44、425)を含む基板42を含む。基板42は、光学的に透明または不透明でありうる。本明細書で用いられる場合、”光学的に透明”な要素、または、”透明”な要素は、可視スペクトル範囲、すなわち、400nmから800nmまでの波長範囲の90%を超える光のうち、少なくとも50%を透過する要素を指す。基板42が光学的に透明であれば、レーザリフロープロセスが用いられる場合、接合プロセスにおいて、はんだ材料のリフローを誘起するためにその後に使用される任意のレーザビームの波長において、50%を超える光を透過しうる。
【0048】
1つの実施形態において、基板42は、第1弾性率、すなわち、第1ヤング率を有する第1誘電体材料を含みうる。1つの実施形態において、基板42は、当技術分野で知られているようなプリント回路基板(PCB)を提供するために使用されうる何れの誘電体材料を含みうる。1つの実施形態において、金属相互接続構造(46、44、425)は、金属相互接続構造(46、44、425)が存在しないギャップ領域GRを提供するように、基板42の上、および/または、基板42内にレイアウトされうる。1つの実施形態において、ギャップ領域GRは、周期的な2次元アレイとして配されうる。第1水平方向hd1に沿ったギャップ領域GPのピッチは、上述の発光デバイス10の第1方向のピッチPx1の整数M倍でありうり、第2水平方向hd2に沿ったギャップ領域GRのピッチは、上述の発光デバイス10の第2方向のピッチPy1の整数M倍でありうる。
【0049】
金属相互接続構造(46、44、425)は、その後にバックプレーン40の前側に取り付けられる発光デバイスに導電性パスを提供するように配される。例示的な例において、金属相互接続構造(46、44、425)は、バックプレーン40の前側に物理的に露出した表面を有する導電性ビア構造46のアレイを含みうる。さらに、金属相互接続構造(46、44、425)は、導電性ビア構造46のそれぞれと、追加の金属ビア構造、追加の金属ライン構造、および/または、導電性トレースを含み得る追加の金属相互接続構造425と、の間の横方向の電気的な接続を提供するために水平方向に延在する金属ライン44と、を含みうる。1つの実施形態において、例えば、導電性ビア構造46など金属相互接続構造(46、44、425)の物理的に露出した構成要素は、ギャップ領域GRの2次元アレイと同じ2次元の周期性を有する2次元周期アレイとして配されうる。
【0050】
バックプレーン40は、意図的に形成された局所的なディンプルおよび/または突起によって、および/または、基板42の例えば、反り、曲げおよび/またはアーチ状などのような意図的でない歪みによって引き起こされうる非平坦な上面を有しうる。そのような非平坦な上面は、導電性ビア構造46の物理的に露出した表面を異なるレベルに位置させる、および/または、傾斜した上面を有する原因となる。導電性ビア構造46の垂直にオフセットした表面、および/または、傾斜した物理的に露出した表面の上に発光素子を接合することは、接合の品質の劣化をもたらしうり、電気的な開口および/または他の構造的な欠陥を誘起しうる。本開示の実施形態によれば、発光デバイスを接合する前に、同じ2次元の実質的に水平面内に位置する水平な接合面を提供するために、バックプレーン40を覆う追加の構造が形成される。本明細書で用いられる場合、”2次元”面は、ユークリッド平面を指し、リーマン(曲がった)面を排除する。
【0051】
図4を参照すると、第2弾性率を有する第2誘電体材料が、連続絶縁材料層48Lとして、バックプレーン40を覆うように形成される。連続絶縁材料層48Lは、基板42の上に堆積されうる。第2誘電体材料は、光学的に透明または不透明な材料でありうり、第1弾性率よりも小さい弾性率を有しうる。後続の接合プロセスの間、接合パッドに高い弾性のレベルを提供するために、例えば、第2弾性率は、第1弾性率の80%未満でありうり、第1弾性率の1%~60%の範囲であってもよい。例えば、第2絶縁材料層48Lは、例えば、SU-8ネガ型フォトレジスト材料などのエポキシ系ポリマー、シリコーン系ポリマー材料、ベンゾシクロブテン系(BCB)ポリマー、または、他の有機ポリマー材料を含みうる、および/または、から本質的に構成されうる。1つの実施形態において、バックプレーン40の非平坦な上面の全体を覆うように延在する平坦な上面を提供するために、第2絶縁材料層48Lは、塗布および硬化しうる自己平坦化ポリマー材料を含みうる。連続絶縁材料層48Lの厚さは、より小さなおよびより大きな厚さもまた使用されうるが、200nmから20ミクロンまでの範囲でありうる。
【0052】
図5A~5Cを参照すると、連続絶縁材料層48Lは、それを通る少なくとも1つの開口を形成するためにパターニングされうる。
図5Aは、第1の実施形態および第2の実施形態において同じ垂直断面図であり、
図5Bは、第1の実施形態における上からの視界であり、
図5Cは、第2の実施形態における上からの視界である。例えば、フォトレジスト層(不図示)が、連続絶縁材料層48Lを覆うように塗布されうり、その中に少なくとも1つの開口を形成するためにリソグラフィでパターニングされうる。開口のパターンは、ギャップ領域GRの各エリアがパターニングされたフォトレジスト層によって完全に覆われるように選択される。パターニングされたフォトレジスト層によって覆われていない連続絶縁材料層48Lの部分を除去するために、エッチングプロセスが行われうる。エッチングプロセスは、等方性エッチングプロセス(例えば、ウエットエッチングプロセスなど)であってもよいし、異方性エッチングプロセス(例えば、反応性イオンエッチングプロセスなど)であってもよい。バックプレーン40の基板42の上に位置する絶縁材料部48を提供するために、連続絶縁材料層48Lは、エッチングプロセスによってパターニングされる。各絶縁材料部48は、ギャップ領域GRのそれぞれの上にあり、ギャップ領域GRのそれぞれの横方向を取り囲む周辺エリアを覆うように、さらに横方向に延在してもよい。フォトレジスト層は、その後、例えば、アッシングによって除去されうる。
【0053】
図5Aおよび5Bに示される第1の実施形態において、フォトレジスト層を通る少なくとも1つの開口、その結果として、連続絶縁材料層48Lを通り形成された少なくとも1つの開口49は、第1水平方向hd1に沿って横方向に延在するライントレンチの第1セットと、第2水平方向hd2に沿って横方向に延在するライントレンチの第2セットと、を含んでいてもよい。第2水平方向hd2は、第1水平方向hd1に対して垂直でありうり、ライントレンチの第1セットおよびライントレンチの第2セットのエリアは、ギャップ領域GRの何れのエリアを含まないように選択されうる。この場合、絶縁材料部48は、絶縁材料部48のすべての水平な上面が同じ水平面内にあるように、それぞれ水平上面を有する絶縁メサ構造の2次元アレイとして形成されてもよい。下にある金属相互接続構造(46、44、425)の上面は、絶縁材料部48の隣接する対の間で物理的に露出しうる。絶縁材料部48は、互いに直接接触せず、ギャップ領域GRの2次元アレイと同じ2次元周期性を有する絶縁メサ構造の2次元アレイとして配される。絶縁材料部48は、テーパー状の側壁、または、垂直な側壁を有していてもよい。
【0054】
図5Aおよび5Cに示される第2の実施形態において、フォトレジスト層を通る少なくとも1つの開口、その結果として、連続絶縁材料層48Lを通り形成される少なくとも1つの開口49は、導電性ビア構造46のそれぞれの上にある開口49のそれぞれを含んでいてもよい。各導電性ビア構造46の上面の中央部は、連続絶縁材料層48Lを通して各個別の開口部の下部に物理的に露出しうる。この場合、絶縁材料部48は、ギャップ領域GRの上にある連続絶縁材料層48Lの一部として形成されていてもよい。換言すると、ギャップ領域GRのエリアは、連続絶縁材料層48L内の他の絶縁材料部48と連続しうる絶縁材料部48のエリアを画定しうる。絶縁材料部48の平坦な水平面領域は、同じ水平面内にある。下にある金属相互接続構造(46、44、425)の上面は、絶縁材料部48の隣接する対の間で物理的に露出しうる。連続絶縁材料層48Lの各開口は、テーパー状の側壁、または、垂直な側壁を有していてもよい。
【0055】
図6A~6Cを参照すると、金属プレートクラスタの2次元アレイが、絶縁材料部48の2次元アレイを覆うように形成されうる。1つの実施形態において、絶縁材料部48を覆うように、かつ、例えば、導電性ビア構造46の物理的に露出した上面など、開口49に物理的に露出した金属相互接続構造(46、44、425)の上面の上に、連続金属層が堆積されうる。連続金属層は、その後に金属プレートクラスタの2次元アレイを形成するようにパターニングされうる。代わりに、パターニングされたフォトレジスト層を形成し、非コンフォーマルな堆積プロセス(例えば、物理蒸着堆積または真空蒸着など)を使用して金属層を堆積し、パターニングされたフォトレジスト層をリフトオフすることによって、金属プレートクラスタの2次元アレイが形成されうる。
【0056】
連続金属層の各パターニングされた部分は、金属プレート34を構成する。金属プレート34のクラスタは、ギャップ領域GRのそれぞれの上にある各絶縁材料部48の上にある。同じ絶縁材料部48の上にある連続金属層のパターニングされた部分の各セットは、金属プレートクラスタを構成する。金属プレートクラスタの2次元アレイは、はんだ材料をリフローする後続の接合プロセスの間のダメージを抑制するために、比較的、高い融点を有するバリア金属材料であってもよい第1金属材料を含む。例えば、第1金属材料は、タングステン、チタン、タンタル、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化チタン、アルミニウム、白金、スズ、銅、それらの合金、または、それらの組み合わせ(例えば、スタックなど)を含みうる、または、から本質的に構成されうる。1つの例において、第1金属材料は、チタン層とアルミニウム層とのスタックを含みうる、または、から本質的に構成されうる。別の例において、第1金属材料は、チタン層、白金層およびスズ層のスタックを含みうる、または、から本質的に構成されうる。各金属プレート34の厚さは、熱質量(後続の接合プロセスの間に効果が低下しうる)を過度に増加させることなく、十分に低い電気抵抗を提供するように選択されうる。例えば、各金属プレート34の厚さは、より小さなおよびより大きな厚さもまた使用されうるが、300nmから12ミクロンまでの範囲でありうる。
【0057】
一般に、金属プレートクラスタの2次元アレイは、同じ2次元周期性を有する絶縁材料部48の2次元アレイを覆うように形成される。金属プレートクラスタの各々は、複数の金属プレート34を含む。各金属プレート34は、絶縁材料部48の平坦な上面領域のそれぞれの上にある水平金属プレート部34Hと、水平金属プレート部34Hと金属相互接続構造(46、44、425)のそれぞれとの間に延在する接続金属部34Cと、を含む。接続金属部34Cの各々は、絶縁材料部48のそれぞれのテーパー状の側壁または垂直な側壁、および、例えば、導電性ビア構造46の上面など、金属相互接続構造(46、44、425)の上面のそれぞれの上に、直接形成されうる。
【0058】
図6Aおよび6Bに示される第1構成において、絶縁材料部48は、互いに直接接触せず、金属プレートクラスタの2次元アレイと同じ2次元周期性を有する絶縁メサ構造の2次元アレイとして配される。
図6Aおよび6Cに示される第2構成において、各接続金属部34Cは、それぞれの開口49を通り、その上にある絶縁材料部48の2次元アレイを含む連続絶縁材料層を通り延在し、ギャップ領域GRの2次元アレイと同じ2次元周期性を有する。
【0059】
図7A~7Cを参照すると、少なくとも1つの第2金属材料の堆積およびパターニングによって、バックプレーン側接合パッド36の2次元アレイが形成されうる。1つの実施形態において、第2材料層が連続金属材料層として堆積されうり、フォトレジスト層が連続金属材料層を覆うように塗布およびパターニングされうる。第1金属材料に対して選択的に第2金属材料を除去するためのエッチングプロセスが行われうることによって、連続金属材料層をバックプレーン側接合パッド36の2次元アレイにパターニングする。代わりに、パターニングされたフォトレジスト層が、マスク層として使用されうり、第2金属材料が、金属プレート34の物理的に露出した表面の上およびパターニングされたフォトレジスト層を覆うように異方的に堆積されうる。パターンニングされたフォトレジスト層およびその上の第2金属材料層の一部を除去するために、リフトオフプロセスが使用されうる。第2金属材料の残る部分は、バックプレーン側接合パッド36の2次元アレイを構成する。バックプレーン側接合パッド36の2次元アレイは、金属プレートクラスタの2次元アレイの上に形成される。第2金属材料は、第1金属材料と同じであってもよいし、また、異なっていてもよい。第2金属材料は、タングステン、チタン、タンタル、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化チタン、アルミニウム、白金、スズ、銅、それらの合金、または、それらの組み合わせ(例えば、スタックなど)を含みうる、または、から本質的に構成されうる。1つの例において、第2金属材料は、チタン層とアルミニウム層とのスタックを含みうる、または、から本質的に構成されうる。別の例において、第2金属材料は、チタン層、白金層およびスズ層のスタックを含みうる、または、から本質的に構成されうる。各バックプレーン側接合パッド36の厚さは、熱質量(後続の接合プロセスの間に効果が低下しうる)を過度に増加させることなく、十分に低い電気抵抗を提供するように選択されうる。例えば、各バックプレーン側接合パッド36の厚さは、より小さなおよびより大きな厚さもまた使用されうるが、300nmから12ミクロンまでの範囲でありうる。第2金属材料が第1金属材料と異なる場合、バックプレーン側接合パッド36の第2金属材料は、第1金属材料よりも高い熱伝導率を有しうり、第1金属材料よりも低い融点を有しうる。
【0060】
1つの実施形態において、バックプレーン側接合パッド36の各々は、水平金属プレート部34Hのそれぞれの上に形成されうる。M×N個のバックプレーン側接合パッド36のセットが、それぞれの絶縁材料部48を覆うM×N個の矩形の周期アレイとして形成されうる。1つの実施形態において、第1水平方向hd1に沿った金属プレートクラスタの2次元アレイのピッチは、第1方向ピッチPx1のM倍でありうり、第2水平方向hd2に沿った金属プレートクラスタの2次元アレイのピッチは、第2方向ピッチPy1のN倍でありうる。この場合、バックプレーン側接合パッド36のセット全体は、第1水平方向hd1に沿って第1方向ピッチPx1の周期性を有し、かつ、第2水平方向hd2に沿って第2方向ピッチPy1の周期性を有する2次元周期アレイとして形成されうる。
【0061】
図8を参照すると、任意のバックプレーン側はんだ材料部38が、バックプレーン側接合パッド36の2次元アレイの上に形成されうる。任意のバックプレーン側はんだ材料部38は、スズ、および、任意で銅、銀、および/または、はんだ材料の共晶点を低下させる他の添加金属を含みうる。代わりに、バックプレーン側接合パッド36が、はんだ材料で形成されてもよく、バックプレーン側はんだ材料部38が、省略されてもよい。
【0062】
図9を参照すると、発光デバイス10Bのダイを備える第1ソース基板8Aが提供される。第1ソース基板8Aは、例えば、サファイアなど光学的に透明な材料を含む。アンドープIII-V族化合物材料層、nドープIII-V族化合物材料層、多重量子井戸層、pドープ化合物半導体層および透明導電層を含む層スタックが、第1発光デバイス10Bを製造する間に、第1ソース基板8Aの上に順次、形成されうる。
【0063】
誘電体材料(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなど)を含む絶縁材料部16が、各第1発光デバイス10Bの横の広がりの輪郭を描くように形成されうる。層スタックをアンドープIII-V族化合物材料層11と第1発光デバイス10Bとのスタックに分割するために、ダイシングチャネル19が、層スタックを通り形成されうる。各第1発光デバイス10は、nドープIII-V族化合物材料層12、例えば、多重量子井戸13などのアクティブ領域、pドープIII-V族化合物半導体層14および透明導電層15の垂直スタックを含みうる。非限定的な例示的な例において、各アンドープIII-V族化合物材料層11は、アンドープ窒化ガリウムを含みうり、各nドープIII-V族化合物材料層12は、nドープ窒化ガリウムまたは窒化インジウムガリウムを含みうり、各多重量子井戸13は、窒化ガリウム層と窒化インジウムガリウム層との周期的な繰り返しを含みうり、各pドープIII-V族化合物半導体層14は、pドープ窒化ガリウムまたは窒化アルミニウムガリウムを含みうり、および/または、各透明導電層15は、例えば、酸化インジウムスズなどの透明導電性酸化物を含みうる。層12は、バルク層または複数のナノワイヤでありうる。アクティブ領域13および層15は、平坦な層またはナノワイヤシェルでありうる。第1発光デバイス10Bは、第1ピーク波長(例えば、青色波長範囲)で光を放射する。
【0064】
デバイス側接合パッド17が、各第1発光デバイス10Bの上に形成されうる。各デバイス側接合パッド17は、例えば、Ni、Au、および/または、Cuなどの接合パッド材料を含みうる。任意で、デバイス側はんだ材料部18が、各デバイス側接合パッド17の上に形成されうる。デバイス側はんだ材料部18は、スズ、および、任意で銅、銀、および/または、はんだ材料の共晶点を低下させる他の添加金属を含みうる。デバイス側はんだ材料部18は、例えば、鉛フリーはんだ材料を含みうる。
【0065】
第1ソース基板8Aは、第1はんだ材料部(18、38)を通して第1発光デバイス10Bのデバイス側接合パッド17がバックプレーン側接合パッド36に対向するように、その間に第1はんだ材料部(18、38)を備えバックプレーン40を覆うように配されうる。ソース側はんだ材料部18とデバイス側はんだ材料部38とのペアが直接接触するように、または、リフロー時にそれらの間の融合を誘起するために十分に近接して配置されるように、第1ソース基板8Aと第1発光デバイス10Bとは位置合わせされうる。
【0066】
図10を参照すると、発光デバイス10Bのサブセットが、バックプレーン40に選択的に接合される。任意の適切な選択的接合プロセスが、使用されてもよい。例えば、選択的レーザ接合または熱(例えば、ファーネス)接合プロセスが、はんだ材料部(18、38)をリフローするために使用されてもよい。
【0067】
例えば、
図10に示される1つの実施形態のように、接合プロセスは、レーザ照射リフロープロセスを使用するレーザ接合を含む。加熱レーザは、第1発光デバイス10Bの選択されたサブセットをバックプレーン40に接合するために使用されうる。第1発光デバイス10Bの選択されたサブセットに対する選択のパターンは、例えば、
図2Bに示されるパターンでありうる。具体的には、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)に第1レーザビーム(77Aまたは77B)を照射し、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)をリフローさせることによって、第1発光デバイス10Bの選択されたサブセットのバックプレーン40への接合が、行われる。
【0068】
1つの実施形態において、第1レーザビーム77Aが、第1基板8Aを通過し、第1発光デバイス10Bの選択されたサブセットを通り、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)に至り、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)をリフローさせうる。
【0069】
別の実施形態において、バックプレーン基板42が光学的に透明な場合、第1レーザビーム77Bが、バックプレーンを通過し、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)を加熱しうる。照射された金属プレート34、照射されたバックプレーン側接合パッド36、および、照射されたはんだ材料部(18、38)以外の、金属相互接続構造(46、44、425)の副次的な加熱を避けるために、加熱レーザの第1レーザビーム77Bは、基板42のギャップ領域GRを通過しうる。1つの実施形態において、加熱レーザは、赤外波長を使用してもよい。例えば、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)を加熱する間、バックプレーン40の加熱を避けるために、加熱レーザは、例えば、1から2ミクロンなどの0.4ミクロンから20ミクロンまでの範囲の波長を有する可視または赤外レーザでありうる。別の実施形態において、両方のレーザビーム(77A、77B)が、少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)を同時にまたは順次に照射するために使用されうる。
【0070】
別の代わりの実施形態において、レーザプロセスではなく熱(例えば、ファーネス)接合プロセスが、はんだ材料部(18、38)をリフローするために使用されてもよい。この実施形態において、はんだ材料部18は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,893,041 B2号に記載されているように、異なる組成および異なる融点を有する。熱接合プロセスにおいて、最も低い融点のはんだ材料部(18、38)は、それらのそれぞれの融点よりも高い温度で、しかし他のはんだ材料部のそれぞれの融点よりも低い接合されない温度で、最初にリフローされ、接合される。続いて、次に融点が低いはんだ材料部(18、38)は、それらのそれぞれの融点よりも高い温度で、しかし残りのより高い融点のはんだ材料部のそれぞれの融点よりも低い接合されない温度で、2番目にリフローされ、接合される。このプロセスは、はんだ材料部のすべての対を順次接合するために必要な回数だけ繰り返される。
【0071】
加熱されリフローされた少なくとも1つのはんだ材料部(18、38)は、凝固し、バックプレーン側接合パッド36、金属プレート34およびデバイス側接合パッド17を通し、バックプレーン40と第1発光デバイス10Bのそれぞれとの間の接合を提供する接合はんだ材料部58になる。第1はんだ材料部(18、38)のサブセットの選択的なリフローによって、第1発光デバイス10Bのすべてではないが、サブセットが、バックプレーン40に接合されうる。
【0072】
図11を参照すると、バックプレーン40に接合された第1発光デバイス10Bのサブセットは、選択的なレーザアブレーションプロセスを使用して、第1ソース基板8Aから選択的に分離されうる。第1ソース基板8Aを通して、接合された第1発光デバイス10Bに接触する各III-V族化合物材料層11上に第2レーザビーム87を照射することによって、各接合された発光デバイス10が、第1ソース基板8Aから分離されうる。1つの実施形態において、第1ソース基板8Aは、サファイアを含み、各III-V族化合物材料層11は、化合物半導体材料(例えば、アンドープIII-V族化合物半導体材料など)を含む。この場合、第2レーザビーム87は、接合された第1発光デバイス10Bに接触する各III-V族化合物材料層11をアブレートする。第2レーザビーム87を提供するために使用されるレーザ(本明細書において"アブレーションレーザ"と呼ばれる)の波長は、加熱レーザの波長とは異なりうる(例えば、より短い)。アブレーションレーザの波長は、例えば、0.25から0.5ミクロンなどの、例えば、0.1ミクロンと0.75ミクロンとの間でありうる。1つの実施形態において、アブレーションレーザの波長は、紫外範囲内、すなわち、10nmから400nmまでの範囲内でありうる。それぞれリフローされ、再凝固したはんだ材料部
58を通しバックプレーン40に接合された各第1発光デバイス10Bは、第1ソース基板8Aとバックプレーン40に接合された各第1発光デバイス10Bとの間に位置する化合物半導体材料(すなわち、III-V族化合物材料層11の材料)のレーザアブレーションを使用して解離されうる。
【0073】
図12を参照すると、バックプレーン40のアセンブリと、それに接合されたすべての第1発光デバイス10Bのセットと、が、第1ソース基板8Aのアセンブリおよびバックプレーン40に接合されないすべての第1発光デバイス10Bのセットから分離されうる。III-V族化合物材料層11の残留部が、バックプレーンに取り付けられた第1発光デバイス10Bの遠位面に存在しうる。具体的には、不規則な表面の高さの変動を有する化合物半導体材料部11’が、第1発光デバイス10Bの遠位面の上に位置しうる。遠位面は、バックプレーン40とは反対を向く第1発光ダイオード10Bの表面である。
【0074】
図13を参照すると、
図2Cに示されるように、第2発光ダイオード10Gが転送されうる。第2発光ダイオード10Gをその上に備える第2ソース基板8Bが提供されうる。第2発光ダイオード10Gは、第1波長(例えば、青色の可視の範囲内)とは異なる第2ピーク波長(例えば、緑色の可視の範囲内)で光を放射する。第2ソース基板8Bは、第1ソース基板8Aと同じ構造および組成の特性を有しうる。第2発光デバイス10Gは、第1発光デバイス10Bと同様に、第1波長から第2波長にシフトするように材料の組成を変更して形成されうる。第2ソース基板8Bは、第2はんだ材料部(18、38)を通して第2発光デバイス10Gのデバイス側接合パッド17がバックプレーン側接合パッド36に対向するように、その間に第2はんだ材料部(38、18)を備えバックプレーン40を覆うように配されうる。第2はんだ材料部(18、38)のサブセットの選択的なリフローによって、第2発光デバイス10Gのすべてではないが、サブセットが、バックプレーン40に接合されうる。第2発光デバイス10Gの接合されたセットに対する選択のパターンは、
図2Cに示されるパターンでありうる。
図10のプロセスステップが、第2発光ダイオード10Gのサブセットをバックプレーン40に選択的に接合する接合プロセスに、必要な変更を加えて使用されうる。
【0075】
続いて、
図11のプロセスステップが、第2透明基板8Bからバックプレーン40に接合されたすべての第2発光デバイス10Gを分離するために、必要な変更を加えて行われうる。
【0076】
図14A~14Cを参照すると、複数のタイプの発光ダイオード(10B、10G、10R)を金属プレートクラスタの2次元アレイに接合するために、
図9~11のプロセスステップが、必要な変更を加えて繰り返し行われうる。例えば、赤色発光ダイオード10Rが、バックプレーン40に接合されうる。金属プレートクラスタに取り付けられた発光ダイオード(10B、10G、10R)の各セットは、直視型ディスプレイデバイスの画素を構成しうる発光デバイスクラスタ400を構成し、発光ダイオードの各々は、直視型ディスプレイデバイスのサブピクセルでありうる。画素400は、異なる強度を有する複数のピーク波長の光の組み合わせによって生成されうる任意の色を提供するように構成される。画素400は、任意の適切な形状および構成を有しうり、任意の適切な数の発光デバイス(すなわち、任意の適切な数のLED)(10B、10G、10R)を有しうる。例えば、各画素400は、2つの赤色発光LED10R、1つの青色発光LED10Bおよび1つの緑色発光LED10Gを含みうる。赤色発光LED10Rは、各画素400において、互いに隣接して、または、互いに斜めに位置しうる。したがって、発光デバイスクラスタ400の2次元アレイは、それぞれの接合構造(36、
58、17)を通してバックプレーン40に接合されうる。各発光デバイスクラスタ400は、金属プレートクラスタのそれぞれの上にある複数の発光デバイス(10B、10G、10R)を含む。
【0077】
すべての図を参照し、本開示の様々な実施形態によると、基板42およびその中に埋め込まれた金属相互接続構造(46、44、425)を含むバックプレーン40と、それぞれ平坦な上面領域を含み、バックプレーン40を覆うように位置する絶縁材料部48であって、絶縁材料部のすべての平坦な上面領域は、同じ水平面内にある絶縁材料部48と、金属プレートクラスタの2次元アレイであって、金属プレートクラスタの各々は、複数の金属プレート34を含み、各金属プレート34は、絶縁材料部48の平坦な上面領域のそれぞれの上にある水平金属プレート部34Hと、水平金属プレート部34Hと金属相互接続構造(46、44、425)のそれぞれとの間に延在する接続金属部と、を含む、金属プレートクラスタの2次元アレイと、それぞれの接合構造(36、58、17)を通してバックプレーン40に接合された発光デバイスクラスタの2次元アレイであって、各発光デバイスクラスタは、金属プレートクラスタのそれぞれの上にある複数の発光デバイス(10B、10G、10R)を含む、発光デバイスクラスタの2次元アレイと、を含む発光デバイスアセンブリが提供される。
【0078】
1つの実施形態において、不規則な表面の高さの変動を有し、発光デバイス(10B、10G、10R)の遠位面の上に位置する化合物半導体材料部11を含み、遠位面は、バックプレーン40とは反対を向く発光デバイスの表面である。1つの実施形態において、接合構造(36、58、17)は、金属プレートクラスタの2次元アレイの上に位置するバックプレーン側接合パッド36の2次元アレイを含み、バックプレーン側接合パッド36の各々は、水平金属プレート部34Hのそれぞれの上に位置する。1つの実施形態において、発光デバイスクラスタの2次元アレイ内の発光デバイス(10B、10G、10R)の各々は、はんだ材料部58を通してバックプレーン側接合パッド36のそれぞれに接合されたデバイス側接合パッド17を含む。
【0079】
1つの実施形態において、金属相互接続構造(46、44、425)は、金属相互接続構造(46、44、425)が存在しないギャップ領域GRの矩形の2次元アレイを提供するように配され、絶縁材料部48は、ギャップ領域GRの各々を覆うように位置し、複数の金属プレート34は、ギャップ領域GRのそれぞれの上にある。1つの実施形態において、発光デバイスクラスタの2次元アレイは、金属プレートクラスタの2次元アレイと同じ2次元周期性、すなわち、第1水平方向hd1に沿ってPx1の整数M倍の第1周期性、および、第2水平方向hd2に沿ってPy1の整数N倍の第2周期性を有し、ここで、Mは1よりも大きい整数であり、Nは1よりも大きい整数である。
【0080】
1つの実施形態において、接続金属部34Cの各々は、絶縁材料部48のそれぞれのテーパー状の側壁または垂直な側壁、および、金属相互接続構造(46、44、425)のそれぞれの上面に接触する。第1の実施形態において、絶縁材料部48は、互いに直接接触せず、金属プレートクラスタの2次元アレイと同じ2次元周期性を有する絶縁メサ構造の2次元アレイとして配される。第2の実施形態において、絶縁材料部48は、バックプレーン40の上面を覆う連続絶縁材料層48Lの一部であり、各接続金属部34Cは、それぞれの開口を通り、連続絶縁材料層48Lを通り延在する。
【0081】
本開示の実施形態は、以下の非限定的な利点を提供する。平坦な上面領域は、LEDをバックプレーンに接合するための同一平面上の表面を提供することによって、LEDの均一な接合を容易にする。絶縁材料部は、接合の間に、複数の発光デバイスの位置合わせ改善するために、柔軟(すなわち、バックプレーン基板よりも低い弾性率を有する)であってもよい。
【0082】
前述は、特定の好ましい実施形態を指すが、本発明は、それに限定されないことが理解されるであろう。当業者であれば、開示された実施形態に様々な変更を加えることができ、そのような変更は本発明の範囲内にあることが意図されている。特定の構造、および/または、構成を用いる実施形態が本開示に示されている場合、本発明は、そのような置換が明示的に禁止されていないか、または、当業者には不可能であることが知られていなければ、機能的に等価な他の適合する構造および/または構成で実施できることが理解される。