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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-16
(45)【発行日】2023-01-24
(54)【発明の名称】架台及び補助架台
(51)【国際特許分類】
   F03D 13/10 20160101AFI20230117BHJP
   F03D 13/25 20160101ALI20230117BHJP
【FI】
F03D13/10
F03D13/25
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021093559
(22)【出願日】2021-06-03
(65)【公開番号】P2022185749
(43)【公開日】2022-12-15
【審査請求日】2021-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000204000
【氏名又は名称】太平電業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120237
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 良規
(72)【発明者】
【氏名】落合 孝之
(72)【発明者】
【氏名】竹田 裕治
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-315492(JP,A)
【文献】特許第6790217(JP,B1)
【文献】特開2001-039677(JP,A)
【文献】米国特許第4648518(US,A)
【文献】特開2012-082029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 23/24
F03D 1/00-80/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋上風車における縦長の風車構成部品の移動経路に沿って当該移動経路の片側に構築され、立ち姿勢の前記風車構成部品を支持する架台であって、
前記風車構成部品を支持しつつ前記移動経路に沿って移動可能な移動式支持装置を有し、
前記移動式支持装置は、
前記風車構成部品を支持する支持フレームと、
前記架台側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置されたガード部材に当接する第1当接部と、
前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置された掛止部材に前記架台側から引っ掛かる引掛部と、
前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記架台の前記掛止部材より下方に設置された受け部材に前記架台側とは反対側から当接して前記風車構成部品の転倒を防止する第2当接部と、
を備えることを特徴とする架台。
【請求項2】
洋上風車における縦長の風車構成部品の移動経路に沿って当該移動経路の片側に構築され、立ち姿勢の前記風車構成部品を支持する架台であって、
前記風車構成部品を支持しつつ前記移動経路に沿って移動可能な移動式支持装置を有し、
前記移動式支持装置は、
前記風車構成部品を支持する支持フレームと、
前記架台側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置されたガード部材に当接する第1当接部と、
前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置された掛止部材に前記架台側から引っ掛かる引掛部と、
前記移動式支持装置を前記移動経路に沿って搬送させる支持装置搬送装置と、
を備え、
前記支持装置搬送装置が、前記移動式支持装置の底面に脱着可能に取り付けられ、
前記引掛部は、前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記掛止部材に前記架台側であって上方側から引っ掛かることを特徴とする架台。
【請求項3】
請求項に記載の架台であって、
前記移動式支持装置は、
連結部材により上下に連結された上側の前記支持フレームと下側の前記支持フレームを有し、
前記第1当接部は、前記上側の支持フレームの延長線上に設けられていることを特徴とする架台。
【請求項4】
請求項に記載の架台であって、
前記移動式支持装置は、
連結部材により上下に連結された上側の前記支持フレームと下側の前記支持フレームを有し、
前記第1当接部は、前記上側の支持フレームの延長線上に設けられていることを特徴とする架台。
【請求項5】
請求項に記載の架台であって、
前記第2当接部は、前記下側の支持フレームに固設されていることを特徴とする架台。
【請求項6】
請求項又は5に記載の架台であって、
前記下側の支持フレームに接合された車輪が、前記受け部材上を走行することを特徴とする架台。
【請求項7】
請求項乃至6の何れか一項に記載の架台であって、
前記上側の支持フレームに接合された車輪が、前記掛止部材上を走行することを特徴とする架台。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の架台であって、
前記支持フレームは、前記風車構成部品を囲って支持し、前記移動経路の前記架台側とは反対側が開閉可能となっていることを特徴とする架台。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の架台であって、
前記移動式支持装置を前記架台に固定する固定手段を備えることを特徴とする架台。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の架台であって、
前記架台の下に免震手段を備えることを特徴とする架台。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れか一項に記載の架台であって、
前記風車構成部品を載せる台車と、
前記移動経路上に敷設され、前記台車が走行する第1レールと、
前記第1レール上を、前記台車を走行させて搬送する台車搬送装置と、
を備えることを特徴とする架台。
【請求項12】
請求項11に記載の架台であって、
前記移動経路に対して垂直方向に敷設され、前記台車が走行する第2レールを備え、
前記第1レールと前記第2レールが交わる箇所における前記第2レールの一部は脱着可能な脱着レール部材であり、
前記脱着レール部材は、前記台車が前記第1レール上を走行する場合に取り外され、前記台車が前記第2レール上を走行する場合に取り付けられることを特徴とする架台。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の架台に対向して前記移動経路を挟んで反対側に、前記移動経路に沿って構築される補助架台であって、
前記架台側から、前記移動経路に対して直角方向に移動してきた前記風車構成部品を支持する支持手段を備えることを特徴とする補助架台。
【請求項14】
請求項13に記載の補助架台であって、
前記架台における前記風車構成部品の移動経路の先端に対向する位置に構築されていないことを特徴とする補助架台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上風車のタワー等の風車構成部品の移動方法等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、洋上風力発電に使用される洋上風車は、洋上での組立作業を減らすため、可能な限り港で組み立ててから、運搬船で設置場所まで運ばれて設置される。特に、高さと重量のある風車のタワーを港で組み立てて保管することにより、洋上での作業を省略でき、設置コストを抑制することができる。
【0003】
一方で、タワーと、タワーの組み立てや保管に使用される架台やクレーン(起重機)はサイズが大きく重量もあるため、これらを用いたタワーの組み立てや保管は強固な地盤の上で行うことが求められる。
【0004】
しかしながら、港は、埋立地などに建設されていることが多く、地盤が弱い、地耐力が低いといった問題がある。そのため、タワーの組み立てに使用するクレーンであれば、地盤改良工事が必要となり、また、タワーの組み立てや保管に使用する架台であれば強固な基礎を築く必要がある。
【0005】
そうした中、特許文献1には、強固な基礎を築かなくとも港でタワーの組み立てや保管を可能とするジャッキ付き架台等が開示されている。このジャッキ付き架台は、特許文献1の図6等に示すように、陸側から海側に向かって荷受けエリア、組立エリア及び保管エリアの3つのエリアが設けられており、荷受けエリアに搬入されたタワー部材を組立エリアで組み立てて保管エリアに保管する。また、ジャッキ付き架台は、特許文献1の図7等に示すように、タワーをタワーの移動経路に対して両側から挟むように構築されており、タワー(タワー部材)を立ち姿勢のまま、特許文献1の図8等に示すガイドスライダー等により支持しながら、荷受けエリア、組立エリア及び保管エリアの順にスライド移動させる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第6790217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図1(A)、(B)に示すように、特許文献1のジャッキ付き架台500は、タワーTの移動経路Mに沿ってタワーTの両側から挟むように構築されていることから、ジャッキ付き架台500の設置スペースを広くとる必要があり、そうしたスペースの確保が困難な狭い港ではより狭いスペースに設置可能な架台等が求められている。
【0008】
本発明は、こうした事情を鑑み、狭いスペースに設置でき、タワー等の縦長の風車構成部品を立ち姿勢のまま移動させることができる架台等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
【0010】
請求項1記載の発明は、洋上風車における縦長の風車構成部品の移動経路に沿って当該移動経路の片側に構築され、立ち姿勢の前記風車構成部品を支持する架台であって、前記風車構成部品を支持しつつ前記移動経路に沿って移動可能な移動式支持装置を有し、前記移動式支持装置は、前記風車構成部品を支持する支持フレームと、前記架台側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置されたガード部材に当接する第1当接部と、前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置された掛止部材に前記架台側から引っ掛かる引掛部と、前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記架台の前記掛止部材より下方に設置された受け部材に前記架台側とは反対側から当接して前記風車構成部品の転倒を防止する第2当接部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、洋上風車における縦長の風車構成部品の移動経路に沿って当該移動経路の片側に構築され、立ち姿勢の前記風車構成部品を支持する架台であって、前記風車構成部品を支持しつつ前記移動経路に沿って移動可能な移動式支持装置を有し、前記移動式支持装置は、前記風車構成部品を支持する支持フレームと、前記架台側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置されたガード部材に当接する第1当接部と、前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記移動経路に沿って前記架台に設置された掛止部材に前記架台側から引っ掛かる引掛部と、前記移動式支持装置を前記移動経路に沿って搬送させる支持装置搬送装置と、を備え、前記支持装置搬送装置が、前記移動式支持装置の底面に脱着可能に取り付けられ、前記引掛部は、前記架台側とは反対側に前記風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、前記掛止部材に前記架台側であって上方側から引っ掛かることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の架台であって、前記移動式支持装置は、連結部材により上下に連結された上側の前記支持フレームと下側の前記支持フレームを有し、前記第1当接部は、前記上側の支持フレームの延長線上に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項に記載の架台であって、前記移動式支持装置は、連結部材により上下に連結された上側の前記支持フレームと下側の前記支持フレームを有し、前記第1当接部は、前記上側の支持フレームの延長線上に設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項に記載の架台であって、前記第2当接部は、前記下側の支持フレームに固設されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項又は5に記載の架台であって、前記下側の支持フレームに接合された車輪が、前記受け部材上を走行することを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項乃至6の何れか一項に記載の架台であって、前記上側の支持フレームに接合された車輪が、前記掛止部材上を走行することを特徴とする。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の架台であって、前記支持フレームは、前記風車構成部品を囲って支持し、前記移動経路の前記架台側とは反対側が開閉可能となっていることを特徴とする。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の架台であって、前記移動式支持装置を前記架台に固定する固定手段を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の架台であって、前記架台の下に免震手段を備えることを特徴とする。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10の何れか一項に記載の架台であって、前記風車構成部品を載せる台車と、前記移動経路上に敷設され、前記台車が走行する第1レールと、前記第1レール上を、前記台車を走行させて搬送する台車搬送装置と、備えることを特徴とする。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の架台であって、前記移動経路に対して垂直方向に敷設され、前記台車が走行する第2レールを備え、前記第1レールと前記第2レールが交わる箇所における前記第2レールの一部は脱着可能な脱着レール部材であり、前記脱着レール部材は、前記台車が前記第1レール上を走行する場合に取り外され、前記台車が前記第2レール上を走行する場合に取り付けられることを特徴とする。
【0022】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の架台に対向して前記移動経路を挟んで反対側に、前記移動経路に沿って構築される補助架台であって、前記架台側から、前記移動経路に対して直角方向に移動してきた前記風車構成部品を支持する支持手段を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の補助架台であって、前記架台における前記風車構成部品の移動経路の先端に対向する位置に構築されていないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、架台が有する、立ち姿勢の風車構成部品を支持しつつ移動可能な移動式支持装置は、架台側に風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、第1当接部が移動経路に沿って架台に設置されたガード部材に当接して風車構成部品の転倒を防ぎ、一方、架台側とは反対側に風車構成部品が転倒する力が働いた場合に、引掛部が移動経路に沿って架台に設置された掛止部材に架台側から引っ掛って風車構成部品の転倒を防ぐ。よって、移動式支持装置が立ち姿勢の風車構成部品を移動経路の片側から支持しつつ移動させることができるため、架台を風車構成部品の移動経路の片側に構築することができ、移動経路の両側に架台を構築する場合よりも狭いスペースに設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】(A)は従来のジャッキ付き架台の一例を示す図であり、(B)は同平面図である。
図2】タワー110の一例を示す側面図である。
図3】台座10の一例を示す平面図である。
図4】ジャッキ付き架台30の一例を示す背面図である。
図5】ジャッキ付き架台30の一例を示す平面図である。
図6】支持サポート50の一例を示す平面図である。
図7】支持サポート50の一例を示す背面図である。
図8】支持サポート50の一例を示す側面図である。
図9】固定フック63の使用例を示す平面図である。
図10】(A)は固定フック63(ロック解除時)の平面図であり、(B)は固定フック63(ロック時)の平面図であり、(C)は固定フック63の使用時(ロック時)の平面図であり、(D)は固定フック63の使用時(ロック時)の背面図であり、(E)は固定フック63の使用時(ロック時)の側面図である。
図11】(A)はジャッキ64が支持サポート50を持ち上げる直前の様子を示す図であり、(B)はジャッキ64が支持サポート50を持ち上げている様子を示す図である。
図12】架台本体30A及び補助架台210を示す背面図である。
図13】架台本体30A及び補助架台210を示す平面図である。
図14】タワー110を前後方向に移動させている様子を示す平面図である。
図15】タワー110を左右方向に移動させている様子を示す平面図である。
図16】タワー110を左右方向に移動させている様子を示す背面図である。
図17】(A)はレールの一例を示す平面図であり、(B)はレールの一例を示す背面図である。
図18】(A)は台車20の一例を示す平面図であり、(B)は第4前後部材73の側面図であり、(C)は第4左右部材77の背面図であり、(D)は第3左右部材のD-D矢視図である。
図19】(A)は台車20(前後方向移動時)の一例を示す平面図であり、(B)は台車20(左右方向移動時)の一例を示す平面図である。
図20】(A)は台車搬送装置80の一例を示す側面図であり、(B)は台車20及び台車搬送装置80の一例を示す平面図であり、(C)は台車搬送装置80のC-C矢視図であり、(D)は台車搬送装置80のD-D矢視図であり、(E)は台車搬送装置80の一例を示す側面図である。
図21】(A)は台車搬送装置80が台車20を前後方向に搬送する様子を示す図であり、(B)は台車搬送装置80が台車20を左右方向に搬送する様子を示す図である。
図22】(A)は搬送枠87の一例を示す平面図であり、(B)は接続部材90を示す背面図であり、(C)は接続部材90を示す側面図であり、(D)は接続部材90を示す平面図である。
図23】(A)は台座10、SUS板94及びマット93の側面図であり、(B)は同部分拡大図である。
図24】(A)はトランジションピース300の平面図であり、(B)はトランジションピース300の背面図であり、(C)はトランジションピース300の側面図である。
図25】トランジションピース用架台320が配置された港の平面図である。
図26】(A)、(B)、(C)はトランジションピース用架台320の側面図である。
図27】(A)、(B)、(C)はトランジションピース用架台320の背面図である。
図28】トランジションピース用架台320の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】
[1.第1実施形態]
第1実施形態では、洋上風車のタワー110の組立・移動・保管を行うためのジャッキ付き架台30について説明する。洋上風車100は、図2に示すタワー110と、ナセル(図示しない)と、ブレード(図示しない)と、を含む。なお、タワー110は、例えば100m前後の高い塔状の構造物となる。
【0030】
タワー110は、高さ方向に分割された4つのタワー部材111A、111B、111C、111Dにより構成される(以下、4つのタワー部材を総称してタワー部材111という場合がある)。なお、タワー部材111Aが最上段のタワー部材であり、タワー部材111Bが上から2段目のタワー部材であり、タワー部材111Cが上から3段目のタワー部材であり、タワー部材111Dが上から4段目(最下段)のタワー部材である。
【0031】
ナセルは、軸受けや発電装置等を格納する。発電装置は、ブレードの回転数を引き上げる増速機や、発電機(誘導発電機、同期発電機等)や、洋上風車100の運転状況等を監視する監視装置を含む。ナセルは、最上段のタワー部材111Aの上部に取り付けられる。また、ナセルには、複数のブレードが取り付けられる。
【0032】
次に、図3を用いて台座10について説明する。台座10は、港に後述するジャッキ付き架台やタワー110、クローラクレーン等の重量物を乗せる台座として機能する。台座10は、鋼製であり、地盤上に設置されて、ジャッキ付き架台やクローラクレーンからの荷重を広く地面に分散する。また、台座10は、平面視格子形状であり、格子の各隙間11には、エアバックジャッキ(図示しない)が設置されており、隙間11の内部全面を均一に荷重分散することができる。また、エアバックジャッキには、エアの圧力を監視する監視モニター(図示しない)と、エアの圧力を制御する制御装置(図示しない)とが接続されており(これらは一体の装置であってもよい)、仮に地盤が沈下してエアの圧力が低下した場合には、エアの圧力を高めることのより、台座10の沈下を抑制することができる。なお、隙間11には、砂やコンクリートを流し込むことで面圧を稼ぐこととしてもよい。また、エアバックジャッキを設置する隙間11と砂やコンクリートを流し込む隙間11とが均等に分散するようにそれぞれを配置することとしてもよい。
【0033】
次に、図4図8を用いて、タワー110の組立・移動・保管に用いられるジャッキ付き架台30について説明する。
【0034】
ジャッキ付き架台30は、台座10を基礎として例えば鋼鉄製のマットを挟んで台座10上に構築される。つまり、ジャッキ付き架台30の基礎は、直接地盤に設けられない。ジャッキ付き架台30は、ストランドによりタワー部材111及びタワー110を持ち上げるジャッキ33と、タワー部材111及びタワー110を移動させる台車20と、タワー110の腹部を支持することにより横振れや転倒を防止する支持サポート50と、を有する。
【0035】
図5に示すように、ジャッキ付き架台30は、架台本体30Aと、ジャッキアップ架台30Bとを含んで構成される。架台本体30Aは、洋上風車100のタワー110の移動経路(陸側から海側への直線経路)Mに沿って移動経路Mの片側(図4では左側、図5では右側)に構築され、タワー110を立ち姿勢のまま移動させて保管する。ジャッキアップ架台30Bは、架台本体30Aにおける最も陸側の部分(スパン)と対向する位置に構築される。ジャッキアップ架台30Bと、架台本体30Aにおける最も陸側の部分(スパン)のそれぞれの上部梁上にはタワー部材111の組み立てに用いるジャッキ33が2台ずつ設けられている。なお、図5において4台のジャッキ33により囲まれたエリアを組立エリア201といい、それより下の部分を保管エリア202という。また、本実施形態では、組立エリア201の架台の高さは13段(図12を参照)、保管エリア202の架台の高さは10段(図4等を参照)となっており、一部の図面では組立エリア201の架台の図示を省略している。
【0036】
組立エリア201では、最上段のタワー部材111Aの下に、上から2段目以降のタワー部材111B、111C、111Dを順次継ぎ足してタワー110を組み立てる。
【0037】
組立エリア201で組み立てられたタワー110は、支持サポート50に支持されつつ、台車20に載せられて、移動経路Mを移動する。そして、組立エリア201から先の架台本体30Aの先端部までの保管エリア202に組み立てられたタワー110が保管される。保管エリア202からタワー110が搬出される際には、架台本体30Aの先端部側から順に搬出される。図5の例では、保管エリア202に6本のタワー110を保管できるようになっているが、架台本体30Aが設置される環境に応じて保管可能なタワー110の本数を増減させることができる。
【0038】
このように、ジャッキ付き架台30では組立エリア201及び保管エリア202が、陸側から海側に向かって順に配置されており、保管エリア202が海側に配置されているため保管エリア202から海上の船等にタワー110を積載する際の作業効率が高い。
【0039】
なお、保管エリアに保管される各タワー110は、転倒を防ぐための支持サポート50により支持されている。
【0040】
次に、図6図8を用いて、支持サポート50について説明する。図7に示すように、支持サポート50は、上フレーム51と下フレーム52を有し、互いに連結部材59により上下に連結されている。図6に示すように、上フレーム51は、平面視コ字形状をしており、第1フレーム部材51A、第2フレーム部材51B及び第3フレーム部材51Cにより構成され、架台本体30Aの反対側が開放されている。
【0041】
第1フレーム部材51Aと第2フレーム部材51Bには固定式支持部材54Aが架設され、同様に、第2フレーム部材51Bと第3フレーム部材51Cには固定式支持部材54Bが架設されている。固定式支持部材54A及び固定式支持部材54Bは上フレーム51を補強するとともに、タワー110の腹部(重心又はその近傍)の側面に当接してタワー110を支持する。
【0042】
また、第1フレーム部材51Aの上面には、可動式支持部材55Aとアーム56Aが設けられている。可動式支持部材55Aの一端は、第1フレーム部材51Aの中央部近傍に回動可能に固定されており、可動式支持部材55Aの他端がタワー110の腹部の側面に当接してタワー110を支持するようになっている。アーム56Aの一端は、第1フレーム部材51Aの端部に回動可能に固定されており、アーム56Aの他端は、可動式支持部材55Aの他端に回動可能に固定されている。同様に、第3フレーム部材51Cの上部には、可動式支持部材55Bとアーム56Bが設けられている。これにより、可動式支持部材55A、55Bは平面視コ字形状の上フレーム51の開放部を開閉するようになっている(可動式支持部材55A、55Bが開いた状態は図15を参照)。なお、可動式支持部材55A、55Bは、平面視コ字形状の開放部を閉じた状態で、タワー110の腹部(重心又はその近傍)の側面に当接して固定されることにより、タワー110を支持する。可動式支持部材55A、55Bの固定には、例えば、ボルト・ナットによる固定、ピンによる固定を採用することができる。
【0043】
なお、上フレーム51と同様に下フレーム52にも固定式支持部材54A、54B、可動式支持部材55A、55B及びアーム56A、56Bを設けてタワー110を支持することとしてもよい。また、図7図8等ではこれらの部材の図示を省略している。
【0044】
図7に示すように、架台本体30Aの複数の支柱31にはそれぞれ複数の上側走行レール支持部34と、複数の下側走行レール支持部36が設けられており、それぞれの上に上側走行レール35と、下側走行レール37が設置されている。上側走行レール35や下側走行レール37にはH鋼を用いることができる。
【0045】
第2フレーム部材51Bの底面にはチルタンク60が固設されている。また、支持サポート50を移動させる際に第2フレーム部材52Bの底面には、駆動装置本体61(図8参照)が接合(ピン接合等)される。駆動装置本体61の底面にはチルタンク41が固設されており、駆動装置本体61の前後にはジャッキ40が固設されている。
【0046】
そして、ジャッキ40が架台本体30Aに移動方向(前後方向)に沿って設置されたワイヤー62を牽引することにより、チルタンク60が上側走行レール35上を走行するとともに、チルタンク41が下側走行レール37上を走行する。これにより、支持サポート50を移動経路Mに沿って移動させることができる。なお、支持サポート50は、駆動装置本体61との接合を解除することにより架台本体30Aから自由になるため、チルタンク60が上側走行レール35から外れる程度に上方に持ち上げることで、架台本体30Aから容易に取り外すことができる。
【0047】
図1で示したように、従来のジャッキ付き架台500は、タワーTを移動経路Mの左右両側に構築されているため、左右方向へタワーTが転倒する力が働いた場合であっても容易に支持することができたが、図3等に示したように第1実施形態の架台本体30Aはタワー110の移動経路Mの片側に構築されているため、左右方向にタワーTが転倒する力が働いた場合に充分に支持可能な構造とする必要がある。そこで、以下では、タワー110の左右方向への転倒を防止する仕組みについて説明する。
【0048】
まず、図7を用いて、タワー110(の頭側)が架台本体30A側(図7において左側)に転倒する力が働いた場合におけるタワー110を支持する仕組みについて説明する。
【0049】
上フレーム51における第1フレーム部材51A及び第3フレーム部材51Cの架台本体30A側の延長上にはそれぞれ摺接部53が設けられている(図6参照)。一方、架台本体30Aには、摺接部53に対応する高さであって、タワー110の移動方向に沿って2本の水平レール38が設置されている。摺接部53と水平レール38は摺接しており、タワー110が架台本体30A側に転倒する力が働いた場合に、摺接部53が水平レール38に当接して転倒を防ぐ。なお、水平レール38にはH鋼を用いることができる。また、第1実施形態では、摺接部53が水平レール38に摺接することとしたが、両者を離して、タワー110が架台本体30A側に転倒する力が働いた場合に摺接部53が当接することとしてもよい(この場合、摺接部53は水平表面に摺接しないので当接部となる)。
【0050】
次に、タワー110(の頭側)が架台本体30Aの反対側(図7において右側)に転倒する力が働いた場合におけるタワー110を支持する仕組みについて説明する。
【0051】
摺接部53の底面であって、上側走行レール35の架台本体30A側に相当する位置には、上側ブラケット57が設けられている。一方、第3フレーム部材52Cの底面には下側ブラケット58が設けられている。下側ブラケット58と下側走行レール支持部36の間には隙間Cが空くようそれぞれ設計される。そして、タワー110が架台本体30Aの反対側に転倒する力が働いた場合に、上側ブラケット57が架台本体30A側であって上方側から上側走行レール35に引っ掛かり、また、上側走行レール35より下方に設置された下側走行レール支持部36に下側ブラケット58が架台本体30Aの反対側から当接する。これにより、タワー110が架台本体30Aの反対側に転倒する力が働いた場合であってもタワーの転倒を防ぐ。
【0052】
ところで、図9に示すように、支持サポート50は移動しない場合(停止している場合)に、支柱31に取り付けられた固定フック63により両方の摺接部53が固定されることにより、架台本体30Aに固定される。
【0053】
図10(A)、(B)に示すように、固定フック63は、取付部63A、第1フック部63B、第2フック部63C及びピン63Pを含む。取付部63Aは、支柱31に取り付けられる開口部と、ピン63Pにより第1フック部63B及び第2フック部63Cを接合するためのピン孔を有している。図10(D)、(E)に示すように、第1フック部63B及び第2フック部63Cは上下二枚構造をしており、取付部63Aに対してピン63Pにより回動可能に取り付けられるが、摺接部53を固定する場合には回動しないようにロックされる構造となっている。なお、図10(A)が摺接部53の固定を解除している状態を示す図であり、図10(B)-図10(E)が摺接部53を固定している状態を示す図である。
【0054】
ジャッキ40、チルタンク60及び駆動装置本体61を備える駆動装置95は、支持サポート50と切り離すことができる。このとき、図11(A)、(B)に示すように、支持サポート50の荷重をジャッキ64で受けて僅かに支持サポート50を持ち上げ、駆動装置95と第2フレーム部材52Bとの接合を解除した上で駆動装置95を移動させることで両者を切り離す。このように、支持サポート50と駆動装置95を切り離し可能とすることで、一の駆動装置95を複数の支持サポート50に使い回すことができる。例えば、一の支持サポート50を所定の位置まで移動させたら、駆動装置95だけを切り離して他の支持サポート50の場所に移動して接合して、別の支持サポート50を移動させる。なお、駆動装置95と切り離された支持サポート50は、固定フック63を用いて架台本体30Aに固定しておくこととする。
【0055】
また、図7を用いて上述したように、上側ブラケット57は、上側走行レール35に架台本体30A側であって上方側から引っ掛かるようになっている。そして、支持サポート50を上方から押さえ付ける部材は配置しないか、簡単に取り外すことのできる軽微な部材だけとする。そして、駆動装置本体61を支持サポート50の底面から切り離すことにより、架台本体30Aに繋ぎ止めるものがなくなりフリーとなるため、支持サポート50は上方に持ち上げるだけで、容易に架台本体30Aから取り外すことができる。
【0056】
[2.第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。第1実施形態のジャッキ付き架台30では、架台本体30Aがタワー110の移動経路Mの片側に構築されたが、第2実施形態のジャッキ付き架台30は、架台本体30Aに加えて、図12図13に示すように、移動経路Mに沿って、架台本体30Aとは反対側に構築される補助架台210を含む。補助架台210は、架台本体30A側から、移動経路Mに対して直角方向に移動してきたタワー110を支持する支持部材211を備え、タワー110の保管場所、又は、検査待ちのための一時退避場所としての役割を果たす。
【0057】
図13に示すように、架台本体30Aでは組立エリア201で1本のタワー110を組み立て、保管エリア202に6本のタワー110を保管できる。これに加えて、補助架台210は、架台本体30Aの保管エリア202に保管されているタワー110に対向する位置にタワー110を保管できるようになっている。但し、補助架台210は、タワー110の移動経路Mの先端に対向する位置(図13のタワー110Aに対向する位置)に相当する部分(スパン)が構築されていない。すなわち、図13のタワー110Aの左側に補助架台210が構築されていないことにより、タワー110Aを架台本体30Aから搬出する際に、矢印Aに示すように、一旦、補助架台210側に出してから海側に搬出することができる。
【0058】
ところで、例えば、組立エリア201で組み立てられたタワー110は所定の検査に合格した上で出荷される。このとき、検査で不合格になると再検査で合格するまでタワー110を移動させることができなくなり、タワー110の組み立て作業が滞ってしまう。
【0059】
そこで、例えば、組立エリア201にあるタワー110が検査で不合格になった場合、図14に示すようにまずタワー110を保管エリア202に移動させ、次いで、図15図16に示すように補助架台210に待避することにより、不合格になったタワー110が後続のタワー110の移動経路Mを妨げ、タワー110の組み立て作業が停滞することを防ぐことができる。なお、図16では、下フレーム52及び連結部材59等の部材を省略している。
【0060】
図15図16に示すように、タワー110を補助架台210に待避する場合、通常時の移動方向より90度右方向(待避時の移動方向)にタワー110を移動させることとなる。そこで、第2実施形態では、タワー110を載せた台車20と、搬送枠87とを同時に補助架台210のある方向に移動させることで安全にタワー110を待避させる。搬送枠87は、タワー110を補助架台210に移動させる際に、支持サポート50の代わりにタワー110を支持する。
【0061】
次に、図17(A)、(B)に示すように、台車20が通常時の移動方向(前後方向という)と待避時の移動方向(左右方向という)に移動できるように、台車20用のレール65-68が敷設される。台車20は前後方向に移動する場合に第1前後レール65及び第2前後レール66の上を移動する。一方、台車20は左右方向に移動する場合に第1左右レール67及び第2左右レール68の上を移動する。取り外しレール69は、通常時は取り外されており、待避時に台車20が左右方向に移動する場合にのみ取り付けられるレール片であり、待避時にはタワー110を載せた台車20が第1左右レール67及び第2左右レール68及び取り外しレール69の上を移動する。なお、取り外しレール69の代わりに台車搬送ベース81上を移動することも可能である。
【0062】
第1前後レール65、第2前後レール66、第1左右レール67及び第2左右レール68はそれぞれH鋼である第1レール部材65A、66A、67A、68Aと、第2レール部材65B、66B、67B、68Bから構成されている。
【0063】
なお、第1実施形態では、台車20が走行するレールについて説明を省略したが、第1前後レール65及び第2前後レール66のみを敷設して、その上を、台車20を走行させることができる。
【0064】
図18に示すように、台車20は、例えば井桁状に組んだ複数のH鋼により形成される(図18(A)参照)。第1前後部材70、第2前後部材71、第3前後部材72及び第4前後部材73の底面には複数のチルタンク78が取り付けられており、それぞれ、第1レール部材65A、第2レール部材65B、第1レール部材66A、第2レール部材66Bの上を走行するようになっている。また、第1左右部材74、第2左右部材75、第3左右部材76及び第4左右部材77の底面にも複数のチルタンク78が取り付けられており、それぞれ、第1レール部材67A、第2レール部材67B、第1レール部材68A、第2レール部材68Bの上を走行するようになっている。
【0065】
図18(A)では、説明の都合上、チルタンク78を部材の上面に車輪の向きを示す矢印とともに表記しているが、チルタンク78は部材の底面に取り付けられている。そして、第1前後部材70、第2前後部材71、第3前後部材72及び第4前後部材73の底面に取り付けられるチルタンク78は車輪が前後方向を向いて取り付けられており、一方、第1左右部材74、第2左右部材75、第3左右部材76及び第4左右部材77の底面に取り付けられるチルタンク78は車輪が左右方向を向いて取り付けられている。
【0066】
図18(A)、(C)、(D)において斜線で示した脱着部材79は、台車20を左右方向に移動させる場合に第2左右部材75及び第3左右部材76の延長線上に取り付けられ、台車20を前後方向に移動させる場合に取り外され、別途保管される。脱着部材79は、第2左右部材75及び第3左右部材76に取り付けられた際に左右方向に車輪が向くようにチルタンク78が取り付けられている。
【0067】
なお、図19に示すように、脱着部材79を、第2前後部材71及び第3前後部材72の延長線上と、第2左右部材75及び第3左右部材76の延長線上の双方に脱着できるようにしておき、台車20を前後方向に移動させる場合には、第2前後部材71及び第3前後部材72の延長線上に取り付け、台車20を左右方向に移動させる場合には、第2左右部材75及び第3左右部材76の延長線上に取り付けることとしてもよい。
【0068】
また、第1実施形態では、台車20の構造について詳しい説明を省略したが、例えば、図18に示した、脱着部材79を除いた台車20を用いることとしてもよい。但し、第1左右部材74、第2左右部材75、第3左右部材76及び第4左右部材77の底面に取り付けられる、左右方向を向いたチルタンク78は取り外すこととする。
【0069】
次に、図20を用いて、台車20を搬送する台車搬送装置80について説明する。台車搬送装置80は、台車搬送ベース81、ジャッキ82及びチルタンク83を含んで構成されている。台車搬送ベース81は接合具(例えば、ボルト・ナット、ピン等)によって台車20の第1左右部材74、第2左右部材75、第3左右部材76及び第4左右部材77と接合される。
【0070】
台車搬送装置80は、第1前後レール65の第1レール部材65Aと第2レール部材65Bの間、及び、第2前後レール66の第1レール部材66Aと第2レール部材66Bの間に架設された各ワイヤー85に対して1台ずつ設置されており、台車搬送ベース81の前後にそれぞれ取り付けられたジャッキ82がワイヤー85を牽引することにより、前後方向に台車搬送装置80を移動させる。
【0071】
チルタンク83は、台車搬送ベース81の側面及び底面に取り付けられている。図20(C)に示すように、台車搬送ベース81の側面に取り付けられたチルタンク83は、第1レール部材65A、第2レール部材65B、第1レール部材66A及び第2レール部材66Bに車輪が当接する位置に取り付けられる。また、台車搬送ベース81の底面に取り付けられたチルタンク83は、第1前後レール65の第1レール部材65Aと第2レール部材65Bの間の下方、及び、第2前後レール66の第1レール部材66Aと第2レール部材66Bの間の下方に敷設されたレール86上を車輪が走行するようになっている。
【0072】
台車搬送ベース81と台車20が接合された状態において、ジャッキ82がワイヤー85を牽引することにより、台車搬送装置80は台車20を前後方向に搬送する。このとき、台車搬送ベース81の側面に取り付けられたチルタンク83が第1レール部材65A、第2レール部材65B、第1レール部材66A及び第2レール部材66Bに当接しているため、台車20を左右にぶれることなく安定して前後方向に搬送させることができる。
【0073】
なお、ここでは、台車20を前後方向に搬送させる場合について説明したが、台車20を左右方向に搬送させる場合についても同様に、左右方向に架設したワイヤー85と台車搬送装置80を用いて搬送させることができる。
【0074】
また、第1実施形態では、台車搬送装置80について説明を省略したが、台車搬送装置80を用いて台車20を前後方向に移動させることとしてもよい。
【0075】
図21(A)に示すように、台車搬送装置80が台車20と接合され、台車20を前後方向に搬送させることによりタワー110を前後方向(紙面の奥方向と手前方向)に移動させることができる。また、図21(B)に示すように、タワー110を左右方向に移動させる場合には、取り外しレール69を取り付け、脱着部材79を台車20に取り付けた上で左右方向に搬送させる台車搬送装置80を用いて台車20を搬送する。
【0076】
次に、図22を用いて、タワー110を左右方向に移動させる際にタワー110の腹部を支持する搬送枠87について説明する。搬送枠87は、枠体本体88と、タワー110の腹部の周囲に当接して支持する当接環89と、接続部材90を備える。搬送枠87は、左右に2分割する構造となっており、架台本体30A側と補助架台210側のそれぞれからタワー110を挟むように当接させ、接続部材90のピン孔90Aに接続ピンを挿入することにより一体化する。そして、接続部材90にジャッキ92(図16参照)のアンカーを接続し、ジャッキ92によりワイヤー91を牽引することによりタワー110を左右方向に移動させる。架台本体30A側から補助架台210側にタワー110を移動させたら、補助架台210側のジャッキ92で展張することによりタワー110を補助架台210に固定する。搬送枠87は、当接環89でタワー110を支持した状態で、タワー110とともに移動、停止することでタワー110の転倒を防止する。
【0077】
次に、図23を用いて、ジャッキ付き架台30(架台本体30A、ジャッキアップ架台30B)及び補助架台210の免震方法について説明する。図23に示すように、台座10と、ジャッキ付き架台30及び補助架台210の下に敷かれるマット93の間に、上面に潤滑剤を上面に塗布したSUS(Steel Use Stainless)板94を挟みこむ。これにより、地震等の揺れが生じた場合に、マット93の底面とSUS板94の上面が滑り、台座10の揺れよりも、マット93の揺れを小さくすることができる。
【0078】
なお、ここで説明した免震方法は第1実施形態についても採用することができる。
【0079】
次に、洋上風車100のタワーの組立・移動・保管・搬出の流れについて説明する。
【0080】
まず、タワー110を組み立てるためにタワー部材111を組立エリア201に搬入する。例えば、台座10上に配置されたクローラクレーン(図示しない)により、輸送車(図示しない)により輸送されてきたタワー部材111を組立エリア201に配置された台車20に載せる。台車20は、台車搬送装置80により搬送されて、組立エリア201で組み立てられたタワー110を保管エリア202に移動させる。台車20の上面の4辺にはフランジが形成されており、移動の際、タワー110が転倒しにくいようになっている。
【0081】
組立エリア201では、複数のタワー部材111を組み立てる。具体的には、最上段のタワー部材111Aの下に、上から2段目以降のタワー部材111を順次継ぎ足してタワー部材111の組み立てを行う。タワー110を組み立てる工程として、タワー部材111を下から継ぎ足す際に、それまでに組み立てられた組み立て済みタワー部材111を持ち上げる持ち上げ工程と、持ち上げ工程で持ち上げられた組み立て済みタワー部材111の下に、継ぎ足すタワー部材111を配置する配置工程と、配置工程で配置されたタワー部材111に、持ち上げ工程で持ち上げられた組み立て済みタワー部材111を載置する載置工程と、配置工程で配置されたタワー部材111と、載置工程で載置された組み立て済みタワー部材111を接合(例えばフランジ接合)する接合工程と、がある。そして、持ち上げ工程、配置工程、載置工程、接合工程を繰り返すことにより、タワー部材111を組み立てる。
【0082】
なお、持ち上げ工程は、組立エリア201にあるタワー部材111又は組み立て済みタワー部材111を持ち上げる工程である。最上段のタワー部材111Aが組立エリア201に移動された場合には、ジャッキ33によりタワー部材111Aを持ち上げる。このとき、持ち上げたタワー部材111Aの最下端の下に、次に搬入されるタワー部材111Bが立ち姿勢で配置できる高さまで持ち上げる。一方、上から2段目以降のタワー部材111が搬入された場合には、それまでに組み立てられた組み立て済みタワー部材111をジャッキ33で持ち上げて、次のタワー部材111が組立エリア201に配置されるのを待機する。なお、持ち上げ工程にて、タワー部材111又は組み立て済みタワー部材111は、持ち上げられている際に支持サポート50により支持されており、横振れや転倒が発生しないようになっている。
【0083】
組立エリア201にてタワー110の組み立てが完了すると組立エリア201から、保管エリア202にタワー110を支持サポート50で支持しつつ台車20に載せて移動させる。具体的には、台車20及び支持サポート50が同期して移動することにより、台車20上のタワー110を組立エリア201から保管エリア202に安定して移動させる。
【0084】
保管エリア202から、SEP船等の運搬船にタワー110を積み込む際には、支持サポート50の可動式支持部材55A、55Bを開き、支持サポート50から搬出する。
【0085】
以上説明したように、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30A(「架台」の一例)は、洋上風車のタワー110(「風車構成部品」の一例)の移動経路Mに沿って移動経路Mの片側に構築され、立ち姿勢のタワー110を支持する架台であって、タワー110を支持しつつ移動経路Mに沿って移動可能な支持サポート50(「移動式支持装置」の一例)を有し、支持サポート50は、タワー110を支持する上フレーム51(「支持フレーム」の一例)と、架台本体30A側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、移動経路Mに沿って架台本体30Aに設置された水平レール38(「ガード部材」の一例)に当接する摺接部53(「第1当接部」の一例)と、架台本体30A側とは反対側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、移動経路Mに沿って架台本体30Aに設置された上側走行レール35(「掛止部材」の一例)に架台本体30A側から引っ掛かる上側ブラケット57(「引掛部」の一例)と、を備える。
【0086】
したがって、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30Aによれば、架台本体30Aが有する、立ち姿勢のタワー110を支持しつつ移動可能な支持サポート50は、架台本体30A側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、摺接部53が移動経路Mに沿って架台本体30Aに設置された水平レール38に当接してタワー110の転倒を防ぎ、一方、架台本体30A側とは反対側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、上側ブラケット57が移動経路Mに沿って架台本体30Aに設置された上側走行レール35に架台本体30A側から引っ掛ってタワー110の転倒を防ぐ。よって、支持サポート50が立ち姿勢のタワー110を移動経路Mの片側から支持しつつ移動させることができるため、架台本体30Aをタワー110の移動経路Mの片側に構築することができ、移動経路Mの両側に架台を構築する場合よりも狭いスペースに設置できる。
【0087】
また、第1実施形態及び第2実施形態の支持サポート50の下フレーム52は、架台本体30A側とは反対側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、架台本体30Aの上側走行レール35より下方に設置された下側走行レール支持部36(「受け部材」の一例)に架台本体30A側とは反対側から当接してタワー110の転倒を防止する下側ブラケット58(「第2当接部」の一例)を備える。これにより、架台本体30A側とは反対側にタワー110が転倒する力が働いた場合であっても下側走行レール支持部36でその力を受けてタワーの転倒を防ぐことができる。
【0088】
さらに、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30Aは、支持サポート50を移動経路Mに沿って搬送させる駆動装置95(「支持装置搬送装置」の一例)を備え、駆動装置95は、支持サポート50の底面に脱着可能に取り付けられ、上側ブラケット57は、架台本体30A側とは反対側にタワー110が転倒する力が働いた場合に、上側走行レール35に架台本体30A側であって上方側から引っ掛かるようになっている。よって、駆動装置95を支持サポート50の底面から取り外した上で、上方に持ち上げるだけで、容易に支持サポート50を取り外すことができる。
【0089】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の支持サポート50は、連結部材59により上下に連結された上フレーム51(「上側の支持フレーム」の一例)と下フレーム52(「下側の支持フレーム」の一例)を有し、摺接部53は、上フレーム51の延長線上に設けられている。これにより、上フレーム51に掛かる架台本体30A側への力を、摺接部53を介して水平レール38で受けることができる。
【0090】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の支持サポート50の下側ブラケット58は、下フレーム52に固設されている。これにより、下フレーム52に掛かる架台本体30A側への力を、下側ブラケット58を介して下側走行レール支持部36で受けることができる。
【0091】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の上フレーム51に接合されたチルタンク60の車輪が、上側走行レール35上を走行する。これにより、チルタンク60が走行する部材と、上側ブラケット57が架台本体30A側から引っ掛かる部材を兼用することができる。
【0092】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の下フレーム52に接合されたチルタンク41の車輪が、下側走行レール支持部36上を走行する。これにより、チルタンク41が走行する部材と、下側ブラケット58が架台本体30Aの反対側から当接する部材を兼用することができる。
【0093】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の上フレーム51は、タワー110を囲って支持し、可動式支持部材55A、55Bが可動することにより、移動経路Mの架台本体30A側とは反対側が開閉可能となっている。これにより、支持サポート50からタワー110を架台本体30A側とは反対側がら容易に搬出することができる。また、支持サポート50を架台本体30Aから取り外す際にタワー110の上まで支持サポート50を持ち上げる必要がない。
【0094】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30Aは、支持サポート50を架台本体30Aに固定する固定フック63を備える。これにより、タワー110及び支持サポート50を移動させる必要がない場合(例えば保管する場合)に、支持サポート50を架台本体30Aに固定することができ、タワー110を安定して支持することができる。
【0095】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30A、ジャッキアップ架台30B及び補助架台210は、その下に、マット93及びマット93の直ぐ下に上面に潤滑剤を上面に塗布したSUS(Steel Use Stainless)板94(「免震手段」の一例)を備える。これにより、地震等の揺れが生じた場合に、マット93の底面とSUS板94の上面が滑り、マット93の揺れを小さくすることができ、延いてはタワー110の転倒リスクを低減する。
【0096】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30Aは、タワー110を載せる台車20と、移動経路M上に敷設され、台車20が走行する第1前後レール65及び第2前後レール66(「第1レール」の一例)と、第1前後レール65及び第2前後レール66上を、台車20を走行させて搬送する台車搬送装置80と、を備える。これにより、タワー110を台車20に載せて移動経路M上を移動させることができる。
【0097】
さらにまた、第2実施形態の架台本体30Aは、移動経路Mに対して垂直方向に敷設され、台車20が走行する第1左右レール67及び第2左右レール68(「第2レール」の一例)を備え、第1前後レール65及び第2前後レール66と、第1左右レール67及び第2左右レール68が交わる箇所における第1左右レール67及び第2左右レール68の一部が脱着可能な取り外しレール69(「脱着レール部材」の一例)であり、取り外しレール69は、台車20が第1前後レール65及び第2前後レール66上を走行する場合に取り外され、台車20が第1左右レール67及び第2左右レール68上を走行する場合に取り付けられる。これにより、移動経路Mの方向及びその方向に対して垂直方向に台車20を移動させることができる。
【0098】
さらにまた、第2実施形態の補助架台210は、架台本体30Aに対向して移動経路Mを挟んで反対側に、移動経路Mに沿って構築され、架台本体30A側から、移動経路Mに対して直角方向に移動してきたタワー110を支持する支持部材211(「支持手段」の一例)を備える。これにより、移動経路M上のタワー110を補助架台210により一時保管することができる
【0099】
さらにまた、第2実施形態の補助架台210は、架台本体30Aにおけるタワー110の移動経路Mの先端に対向する位置に構築されていない。すなわち、図13におけるタワー110Aの対向する位置に補助架台210は構築されておらず1スパン分スペースが空いている。これにより、タワー110Aを搬出する際、補助架台210側に取り出してから搬出することができる。また、タワー110Aを搬出した後、台車20と支持サポート50を架台本体30Aから取り外して移動経路Mのスタート地点に運ぶ必要があるが、補助架台210の両端が1スパン分構築されずにスペースが空いていることにより、台車20と支持サポート50を架台本体30Aから取り出しやすい。すなわち、作業効率を向上させることができる。なお、図1に示した従来のジャッキ付き架台500であれば、本願の支持サポート50に対応するガイドスライダーを架台越しに取り外したり、台車を架台の中を通したりする必要があったため、作業効率が悪かった。第2実施形態の補助架台210はこうした問題を解決することができる。
【0100】
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態の架台本体30Aを用いたタワー110の移動方法は、支持サポート50によりタワー110を支持しつつ、タワー110を移動経路Mに沿って移動させる移動工程を含む。これにより、安全にタワー110を移動経路Mに沿って移動させることができる。
【0101】
[3.変形例]
タワー110が洋上に設置される場合、その設置位置には、海底に埋設されるモノパイルと、モノパイルの上に接続されるトランジションピース(「風車構成部品」の一例)が構築される。
【0102】
図24に示すように、トランジションピース300は、塔状部301と、フランジ302と、点検台303を有する。塔状部301は筒状をしており下面側から、モノパイルの上部が一部挿入されて固定されることで、トランジションピース300は洋上に固定される。塔状部301の上面にはフランジ302が形成されており、タワー110の下端部とフランジ接合される。また、フランジ302の一部が外側に突出することにより点検台303が形成されている。
【0103】
トランジションピース300は港からSEP船に積載され、設置位置まで搬送されるが、トランジションピース300を港に保管する場合にはタワー110と同様に立ち姿勢のまま保管する必要がある。そこで、架台本体30Aを、トランジションピース300のサイズに合わせて小型化したトランジションピース用架台を構築し、トランジションピース300の移動・保管に利用する。このとき、架台本体30Aとトランジションピース用架台の支柱及び梁などを共用の架台部品とすることにより、複数のトランジションピース用架台から架台本体30Aを構築したり、架台本体30Aを分割して複数のトランジションピース用架台を構築したりすることができる。
【0104】
例えば、図25に示すように、トランジションピース用架台320は、港に構築されてトランジションピース300を立ち姿勢のまま保管することができる。SEP船310のクレーン311により海側のトランジションピース300からSEP船310に順次積載されて洋上に搬送される。トランジションピース300が搬送されると、一基ずつトランジションピース300がトランジションピース用架台320により陸側から海側に移動され、SEP船310に積載されるまで保管される。
【0105】
図26図28に示すように、トランジションピース用架台320は、上述した架台本体30Aと同様の構成を有しており、架台本体30Aの小型版である。トランジションピース用架台320は、架台本体30Aに用いられる一部の支柱及び梁により構築することができ、一の架台本体30Aから複数のトランジションピース用架台320を構築することができる。すなわち、架台本体30Aとトランジションピース用架台320で支柱及び梁等を共用とすることができる。なお、トランジションピース300のサイズによってはタワー110用の支持サポート50や台車20も共用とすることができる。サイズが異なる場合にはトランジションピース300の支持サポート50や台車20を用意することとする。
【0106】
図26図27に示すように、トランジションピース用架台320の支柱及び梁の数は、適宜変更することができる。よって、一台の架台本体30Aに必要な支柱及び梁の数に合わせて、トランジションピース用架台320の形状を適宜変更することで、支柱及び梁を過剰に余らせることなく相互に、分解/組立をすることできる。
【0107】
なお、洋上風車の施工に際し、架台本体30Aを用いてタワー110の組立や保管をする工程と、トランジションピース300の組立や保管をする工程は時期的に重なることが無いため、共用部品を利用して架台本体30A及びトランジションピース用架台320を構築することができる。
【0108】
トランジションピース用架台320によれば、トランジションピース300を台車20と支持サポート50により安定して移動させたり、支持サポート50を用いて安定して保管したりすることができる。
【符号の説明】
【0109】
10 台座
11 隙間
20 台車
30 ジャッキ付き架台
30A 架台本体
30B ジャッキアップ架台
31 支柱
32 梁
33 ジャッキ
34 上側走行レール支持部
35 上側走行レール
36 下側走行レール支持部
37 下側走行レール
38 水平レール
39 梁
40 ジャッキ
41 チルタンク
50 支持サポート
51 上フレーム
51A 第1フレーム部材
51B 第2フレーム部材
51C 第3フレーム部材
52 下フレーム
52A 第1フレーム部材
52B 第2フレーム部材
52C 第3フレーム部材
53 摺接部
54A、54B 固定式支持部材
55A、55B 可動式支持部材
56A、56B アーム
57 上側ブラケット
58 下側ブラケット
59 連結部材
60 チルタンク
61 駆動装置本体
62 ワイヤー
63 固定フック
63A 取付部
63B 第1フック部
63C 第2フック部
63P ピン
64 ジャッキ
65 第1前後レール
65A 第1レール部材
65B 第2レール部材
66 第2前後レール
66A 第1レール部材
66B 第2レール部材
67 第1左右レール
67A 第1レール部材
67B 第2レール部材
68 第2左右レール
68A 第1レール部材
68B 第2レール部材
69 取り外しレール
70 第1前後部材
71 第2前後部材
72 第3前後部材
73 第4前後部材
74 第1左右部材
75 第2左右部材
76 第3左右部材
77 第4左右部材
78 チルタンク
79 脱着部材
80 台車搬送装置
81 台車搬送ベース
82 ジャッキ
83 チルタンク
84 接合具
85 ワイヤー
86 レール
87 搬送枠
88 枠体本体
89 当接環
90 接続部材
90A ピン孔
91 ワイヤー
92 ジャッキ
93 マット
94 SUS板
95 駆動装置
100 洋上風車
110 タワー
111 タワー部材
120 ナセル
130 ブレード
201 組立エリア
202 保管エリア
210 補助架台
211 支持部材
300 トランジションピース
301 塔状部
302 フランジ
303 点検台
310 SEP船
311 クレーン
320 トランジションピース架台
500 ジャッキ付き架台
A 矢印
C 隙間
M 移動経路
T タワー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
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図28