(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
(51)【国際特許分類】
E01C 5/22 20060101AFI20230118BHJP
E01C 1/00 20060101ALI20230118BHJP
E01C 5/14 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
E01C5/22
E01C1/00 Z
E01C5/14
(21)【出願番号】P 2022130356
(22)【出願日】2022-08-18
【審査請求日】2022-08-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502145830
【氏名又は名称】美藤 雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤町子
(72)【発明者】
【氏名】北村知世
(72)【発明者】
【氏名】横畑直世
【審査官】宇都宮 啓明
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-050405(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第112012066(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0037579(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0060955(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0051459(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 5/22
E01C 1/00
E01C 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の両側面に溝又は蟻溝を設けた複数の垂木状の
長尺な角材を間隔を開けて並置して、複数の連結板で固定して成る舗装基盤、該舗装基盤を地均しした舗装下地の上に敷き並べて、前記舗装基盤に設けた
角材の間隔からなる開口部から
コンクリート、バサモルタル又はアスファルトの舗装材を充填して凝固することで、前記舗装材と前記垂木状の角材が一体となり強固な舗装となることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
【請求項2】
請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の
長尺な角材が太陽光の熱と前記舗装材の熱を吸収することで地球温暖化が防止できることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
【請求項3】
請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の
長尺な角材が舗装の補強材となることを特徴とする請求項1又は2に記載の木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材を活用して温暖化を防止する木材を用いた地球温暖化防止の舗装に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の舗装には、アスファルト舗装・コンクリート舗装・レンガ張り舗装・タイル張り舗装・石張り舗装など多種多様な素材で造られている。
【0003】
一般道路や高速道路はアスファルト舗装が一般的で、歩道はレンガやタイルで舗装されているのが現状である。
【0004】
しかしながら、従来のアスファルト舗装・コンクリート舗装・レンガ張り舗装・タイル張り舗装・石張り舗装などの舗装は地球温暖化を促進する課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【0006】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
在来の舗装には次の課題があった。
・太陽光熱を蓄えて地球温暖化を促進する課題。
・夏は太陽光熱を増幅して暑くなる課題。
・冬は冷気を増幅して寒くなる課題。
※特にレンガ張り舗装やタイル張り舗装はコストが掛かる課題もある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みて、地球環境に最も優しい脱炭素社会に適合する木材を用いた地球温暖化防止の舗装を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、長手方向の両側面に溝又は蟻溝を設けた複数の垂木状の長尺な角材を間隔を開けて並置して、複数の連結板で固定して成る舗装基盤、該舗装基盤を地均しした舗装下地の上に敷き並べて、前記舗装基盤に設けた角材の間隔からなる開口部からコンクリート、バサモルタル又はアスファルトの舗装材を充填して凝固することで、前記舗装材と前記垂木状の角材が一体となり強固な舗装となることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装(請求項1)を提供する。
【0010】
請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の長尺な角材が太陽光の熱と前記舗装材の熱を吸収することで地球温暖化が防止できることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装(請求項2)を提供する。
【0011】
請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の長尺な角材が舗装の補強材となることを特徴とする請求項1又は2に記載の木材を用いた地球温暖化防止の舗装(請求項3)を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)舗装基盤を構成する木材が太陽光熱を吸収することで舗装面温度が下がる効果。
ロ)舗装基盤を構成する木材が冷気を吸収することで舗装面温度が上がる効果。
ハ)舗装基盤を構成する木材が太陽光熱を吸収することで地球温暖化防止効果。
二)舗装基盤を構成する木材が太陽光熱を吸収する脱炭素社会に貢献できる効果。
【0013】
以上で説明したように、請求項1に係る発明によれば、長手方向の両側面に溝又は蟻溝を設けた複数の垂木状の長尺な角材を間隔を開けて並置して、複数の連結板で固定して成る舗装基盤、該舗装基盤を地均しした舗装下地の上に敷き並べて、前記舗装基盤に設けた角材の間隔からなる開口部からコンクリート、バサモルタル又はアスファルトの舗装材を充填して凝固することで、前記舗装材と前記垂木状の角材が一体となり強固な舗装となること前記特筆の効果が得られる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の長尺な角材が太陽光の熱と前記舗装材の熱を吸収することで、前記特筆の効果が得られる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、請求項1記載の舗装基盤を構成する垂木状の長尺な角材が舗装の補強材となることで、前記特筆の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態は添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
【0018】
本発明の実施形態を図面で詳細説明すれば、
図1は、両側面に溝1又は蟻溝2を設けた複数の垂木状の角材3を間隔を開けて並置して、複数の連結板4で固定して成る舗装基盤A、該舗装基盤Aを地均しした舗装下地Bの上に敷き並べて、前記舗装基盤Aに設けた開口部5から舗装材6を充填して凝固することで、前記舗装材6と前記垂木状の角材3が一体となり強固な舗装Cとなることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装の本発明に係る舗装基盤の平面図である。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
以上、図面について説明したが、地球温暖化に伴う異常気象・気温の上昇・森林火災・豪雨災害等々を鑑みて、本発明の木材を用いた地球温暖化防止の舗装を提供するものである。
【実施例1】
【0023】
両側面に凹溝1又は蟻溝2を設けた複数の垂木状の角材3(40mm×55mm)を60mmの間隔を開けて並置して、複数の連結板4(12mm×60mm)で固定して成る舗装基盤A、該舗装基盤Aを地均しした舗装下地Bの上に敷き並べて、前記舗装基盤Aに設けた60mm巾の開口部5から舗装材6を充填して凝固することで、前記舗装材6と前記垂木状の角材3が一体となり強固な舗装Cとなることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
(注記1) 舗装材はコンクリート・バサモルタル・アスファルトを使用する。
(注記2) 車道等の場合は垂木状の角材の寸法を変えることで対応する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
地球温暖化に伴う気温上昇や異常気象など脱炭素社会の実現は急務である。本発明の木材を用いた地球温暖化防止の舗装を、全国に普及させることで脱炭素社会の実現に多大に貢献ができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【符号の説明】
【0026】
1. 溝
2. 蟻溝
3. 垂木状の角材
4. 連結板
5. 開口部
6. 舗装材
A、舗装基盤
B、舗装下地
C、舗装
【要約】
【課題】本発明は、迅速且つ容易に造れて工事費も安価に造れる、木材を用いた地球温暖化防止の舗装を提供する。
【解決手段】
長手方向の両側面に溝1又は蟻溝2を設けた複数の垂木状の
長尺な角材3を間隔を開けて並置して、複数の連結板4で固定して成る舗装基盤A、該舗装基盤Aを地均しした舗装下地の上に敷き並べて、前記舗装基盤Aに設けた
角材3の間隔からなる開口部から
コンクリート、バサモルタル又はアスファルトの舗装材6を充填して凝固することで、前記舗装材6と前記垂木状の角材3が一体となり強固な舗装となることを特徴とする木材を用いた地球温暖化防止の舗装。
【選択図】
図1