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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】電子ラベルホルダー
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20230118BHJP
【FI】
A47F5/00 E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020156132
(22)【出願日】2020-09-17
(65)【公開番号】P2021045548
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】10-2019-0115325
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520361597
【氏名又は名称】ライナス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】弁理士法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒョンハク
(72)【発明者】
【氏名】ド,ギテ
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヒョンフン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ミンジェ
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02166529(EP,A1)
【文献】登録実用新案第3124031(JP,U)
【文献】特開2012-011043(JP,A)
【文献】中国実用新案第206293128(CN,U)
【文献】国際公開第2017/141199(WO,A1)
【文献】実開平07-004909(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0062968(KR,A)
【文献】特開2000-152857(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1250264(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0112804(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
G09F 1/10-7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向に延びる長方形の板状構造を有するボディー;
前記ボディーの上端から前方に向かう方向に突き出る上端支持部、及び前記上端支持部から前記前方に向かう方向に延びて形成され、電子ラベル装置の第1の結合突起の曲率と対応する曲率を有し、前記電子ラベル装置の前記第1の結合突起の移動する経路をガイドする加圧部を含む第1の支持台;
前記ボディーの上端から前方に向かう方向に突き出て形成された第2の支持台;
前記ボディーの下端から前方に向かう方向に突き出て、曲線上の形状に形成された下端支持部、及び予め定めた角度で前記下端支持部と連結されて収容部を形成するガイド部を含む第3の支持台、とを含
前記加圧部と、予め定めた間隔を有するように前記第2の支持台とが配置されてクリップ部が形成され、
第1の結合突起は、前記電子ラベル装置の上部から後方へ突き出て、先端が上方へ前記曲率で湾曲して形成されたものであり、
前記第1の支持台、前記第2の支持台及び前記第3の支持台は、前記電子ラベル装置に向かって延び、前記電子ラベルホルダーを前記電子ラベル装置と結合するものである、
電子ラベルホルダー。
【請求項2】
前記電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記クリップ部は、前記電子ラベル装置の後方に形成される前記第1の結合突起を収容する、
請求項1に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項3】
前記第1の結合突起が前記クリップ部へ進入するか離脱するとき、前記第1の支持台が第1方向に移動し、前記第2の支持台が第2方向に移動しつつ、前記加圧部と前記第2の支持台との間の間隔が広くなる、
請求項2に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項4】
前記第1の結合突起は、前記加圧部の曲率と対応する曲率を有するように形成され、前記第1の結合突起が前記加圧部の曲面に沿って移動する、
請求項2に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項5】
前記電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記収容部は、前記電子ラベル装置の後方に形成される第2の結合突起を収容する、
請求項1に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項6】
前記第2の結合突起が前記収容部へ進入するか離脱するとき、前記第2の結合突起は、前記ガイド部の前記収容部の前記予め定めた角度で形成された傾斜面に沿って移動する、
請求項5に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項7】
前記第2の結合突起が前記収容部へ進入するか離脱するとき、前記第3の支持台が第2方向に移動しつつ、前記第2の結合突起が前記ガイド部に形成された傾斜面に沿って移動する、
請求項6に記載の電子ラベルホルダー。
【請求項8】
前記電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記ガイド部は、前記第2の結合突起が収容部を離脱することを抑制する、
請求項に記載の電子ラベルホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ラベルホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
大型マートのような売場では、販売中の複数の物品が物品陳列台に陳列される。このとき、物品陳列台には物品の名称、値段、流通期間などのような物品情報を記録したラベルを付され、顧客は、これによって物品情報を確認することができる。
【0003】
物品の流通が早い売場では、陳列した物品たちが早い時間内に販売されるため、ラベルに表示した物品情報を度々変更しなければならない。よって、ラベルに表示された物品情報を容易に変更することができ、繰り返して使用可能な電子ラベル装置が売場でよく使用される。かかる電子ラベル装置を物品陳列台にある棚に取り付けるために電子ラベルホルダーが使用される。
【0004】
図1は、従来技術による電子ラベルホルダー、及びこれに結合する電子ラベル装置を示した側面図である。
【0005】
図2は、従来技術による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合する過程を示した側面図である。
【0006】
図3は、従来技術による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した側面図である。
【0007】
図1図3を参照すれば、従来技術による電子ラベルホルダー10は、ボディー11、第1の支持台12及び第2の支持台13を含む。また、従来技術による電子ラベル装置20は、本体21、第1の結合突起22及び第2の結合突起23を含む。
【0008】
電子ラベル装置20の本体21は、制御部及びディスプレイ部を含む。制御部は、使用者から通信などを通じて物品情報を入力されると、これをディスプレイ部が表示するように制御する。そして、ディスプレイ部は、制御部の命令に従って物品情報を表示する。
【0009】
電子ラベル装置20は、第1の結合突起22及び第2の結合突起23を介して電子ラベルホルダー10と結合する。電子ラベルホルダー10と電子ラベル装置20が結合するとき、電子ラベルホルダー10の第1の支持台12に電子ラベル装置20の第1の結合突起22が結合してから、電子ラベルホルダー10の第2の支持台13に電子ラベル装置20の第2の結合突起23が結合する。このとき、第1の支持台12及び第2の支持台13の端部分は、鉤状となっており、第1の結合突起22及び第2の結合突起23が分離されることを遮断する。
【0010】
しかしながら、かかる構造により、使用者が電子ラベルホルダー10から電子ラベル装置20を分離するために力を加えても、第1の支持台12及び第2の支持台13の鉤状を有する端部分に第1の結合突起22及び第2の結合突起23が引っ掛かり、電子ラベル装置20が電子ラベルホルダー10から容易に分離されない。よって、使用者が電子ラベルホルダー10から電子ラベル装置20を分離するためには、電子ラベル装置20を分離するために作られた特殊レバーを使って力を加えなければならなかった。すなわち、使用者が電子ラベルホルダー10から電子ラベル装置20を容易に分離することができない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、電子ラベル装置を安定して結合することのできる電子ラベルホルダーを提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、使用者が電子ラベル装置をさらに工具を用いることなく、容易に分離することのできる電子ラベルホルダーを提供することを目的とする。
【0013】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されないし、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解されるし、本発明の実施形態によってより明らかに理解される。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーは、横方向に延びる長方形の板状構造を有するボディー、前記ボディーの上端から前方に向かう方向に突き出る上端支持部、及び前記上端支持部から前記前方に向かう方向に延びて形成され、予め定めた曲率を有する加圧部を含む第1の支持台、前記ボディーの上端から前方に向かう方向に突き出て、前記加圧部と予め定めた間隔を有するように配置されてクリップ部を形成する第2の支持台、前記ボディーの下端から前方に向かう方向に突き出て、断面が曲線からなる下端支持部、及び予め定めた角度で前記下端支持部と連結されて収容部を形成するガイド部を含む第3の支持台、とを含んでいてもよい。
【0015】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記クリップ部は、前記電子ラベル装置の後方に形成される第1の結合突起を収容することができる。
【0016】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーの前記クリップ部へ第1の結合突起が進入するか離脱するとき、前記第1の支持台が第1方向に移動し、前記第2の支持台が第2方向に移動しつつ、前記加圧部と前記第2の支持台との間の間隔が広くなるようにすることができる。
【0017】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと結合する電子ラベル装置の第1の結合突起は、前記加圧部の曲率と対応する曲率を有するように形成され、前記第1の結合突起が前記加圧部の曲面に沿って移動することができる。
【0018】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記収容部は、前記電子ラベル装置の後方に形成される第2の結合突起を収容することができる。
【0019】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーの収容部へ前記第2の結合突起が進入するか離脱するとき、前記第2の結合突起は、前記ガイド部に前記予め定めた角度で形成された傾斜面に沿って移動することができる。
【0020】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーの収容部へ前記第2の結合突起が進入するか離脱するとき、前記第3の支持台が第2方向に移動しつつ、前記第2の結合突起が前記ガイド部に形成された傾斜面に沿って移動することができる。
【0021】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合すれば、前記ガイド部は、前記第2の結合突起が収容部を離脱することを遮断することができる。
【0022】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合するとき、前記電子ラベル装置が前記加圧部を中心に前記電子ラベルホルダーと近くなる方向に回転しつつ、前記クリップ部が前記電子ラベル装置の後方に形成される第1の結合突起を収容してから、前記収容部が前記電子ラベル装置の後方に形成される第2の結合突起を収容することができる。
【0023】
また、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと前記電子ラベル装置が分離されるとき、前記電子ラベル装置が前記加圧部を中心に前記電子ラベルホルダーと遠くなる方向に回転しつつ、前記収容部が前記第2の結合突起を送り出してから、前記クリップ部が第1の結合突起を送り出すことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による電子ラベルホルダーを用いると、電子ラベル装置を安定して結合することができる。
【0025】
また、本発明による電子ラベルホルダーを用いると、電子ラベル装置をさらに工具を用いることなく、容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来技術による電子ラベルホルダー、及びこれに結合する電子ラベル装置を示した側面図。
図2】従来技術による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合する過程を示した側面図。
図3】従来技術による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した側面図。
図4】本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した斜視図。
図5】本発明の一実施形態による電子ラベルホルダー、及びこれに結合する電子ラベル装置を示した側面図。
図6】本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合又は分離される過程を示した側面図。
図7図6において、クリップ部へ第1の結合突起が進入するか、クリップ部から第1の結合突起が離脱する様子を拡大した図面。
図8図6において、収容部へ第2の結合突起が進入するか、収容部から第1の結合突起が離脱する様子を拡大した図面。
図9】本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した側面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
前述した目的、特徴及び長所は、添付の図面を参照して詳細に後述され、これによって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。本発明を説明するにおいて、本発明に係る公知の技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には詳細な説明を省略する。以下では、添付の図面を参照して、本発明による好ましい実施形態を詳説する。図面における同じ参照符号は、同一又は類似の構成要素を示すものに使われる。
【0028】
図4は、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した斜視図である。
【0029】
図5は、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダー、及びこれに結合する電子ラベル装置を示した側面図である。
【0030】
図4及び図5を参照すれば、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダー100と結合する電子ラベル装置200は、本体210、第1の結合突起220及び第2の結合突起230を含む。
【0031】
本体210は、制御部(未図示)及びディスプレイ部(未図示)を含む。制御部は、使用者から通信などを通じて物品情報を入力されると、これをディスプレイ部が表示するように制御する。そして、ディスプレイ部は、制御部の命令に従って物品情報を表示する。
【0032】
第1の結合突起220は、電子ラベル装置200の後方に形成される。このとき、第1の結合突起220は、本体210の上端から後方に向かう方向に突き出るように形成される。そして、第1の結合突起220は、後述する電子ラベルホルダー100の加圧部122の曲率と対応する曲率を有するように形成される。
【0033】
第2の結合突起230は、電子ラベル装置200の後方に形成される。このとき、第2の結合突起230は、本体210の後方から下端に向かう方向に突き出るように形成される。そして、第2の結合突起230は、曲線状の断面を有するように形成される。
【0034】
電子ラベル装置200は、図5に表示した矢印方向に移動して、電子ラベルホルダー100に結合されうる。
【0035】
本発明の一実施形態による電子ラベルホルダー100は、ボディー110、第1の支持台120、第2の支持台130及び第3の支持台140を含む。
【0036】
ボディー110は、横方向に延びる長方形の板状構造を有している。電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合したとき、ボディー110の前面は、電子ラベル装置200の本体と接触することができる。
【0037】
ボディー110の後面は、物品陳列台の前面に一部が接触されうる。ボディー110の後面には両面接着剤、磁石などが付き、これを介して電子ラベルホルダー100が物品陳列台に固定されうる。また、ボディー110の後面には、ネジなどが結合し、これを介して電子ラベルホルダー100が物品陳列台に固定されうる。
【0038】
第1の支持台120は、上端支持部121及び加圧部122を含む。このとき、第1の支持台120は、弾性のある素材で形成される。よって、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第1の支持台120は、第1方向(a)に移動することができる。そして、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が分離されると、第1の支持台120は、元の位置に戻ることができる。これにより、使用者は、少ない力を加えることで、電子ラベル装置200と電子ラベルホルダー100を結合することができる。
【0039】
上端支持部121は、ボディー110の上端から前方に向かう方向に突き出る。上端支持部121は、横方向に延びる板状構造を有し得る。
【0040】
加圧部122は、上端支持部121の末端から前方に向かう方向に延びて形成される。このとき、加圧部122は、予め定めた曲率を有する曲面状からなる。このように、加圧部122が曲面状を有し、第1の結合突起220が加圧部122の曲率と対応する曲率を有することにより、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、加圧部122は、電子ラベル装置200の第1の結合突起220が移動する経路をガイドする。
【0041】
また、加圧部122は、下方に膨らんで突出した曲面状を有し得る。このように、加圧部122は、下方に膨らんで突出した曲面状を有することにより、加圧部122は、下方に膨らんで突出した曲面状を介して第1の結合突起220に圧力を加える。これにより、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200は、安定して結合する。
【0042】
第2の支持台130は、ボディーの上端から前方に向かう方向に突き出る。第2の支持台130は、横方向に延びる平面状を有し得る。このとき、第2の支持台130がボディーから突き出た長さは、第1の支持台120の加圧部122の末端がボディー110から離隔した距離と同様であるか、少しだけ相違するように設定されうる。これは、第2の支持台130の長さが第1の支持台120の加圧部122の末端がボディー110から離隔した距離に比べて、長過ぎるか短いと、電子ラベル装置200が電子ラベルホルダー100と安定して結合することができないからである。
【0043】
第2の支持台130は、弾性のある素材で形成される。よって、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第2の支持台130は、第2方向(b)に移動することができる。そして、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が分離されると、第2の支持台130は、元の位置に戻ることができる。これにより、使用者は、少ない力を加えることで、電子ラベル装置200と電子ラベルホルダー100を結合することができる。
【0044】
電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第2の支持台130は、加圧部122と共に電子ラベル装置200の第1の結合突起220が移動する経路をガイドする。
【0045】
第2の支持台130は、加圧部122と共に予め定めた間隔を有するように配置されて、クリップ部131を形成する。
【0046】
クリップ部131は、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第1の結合突起220を収容する。このとき、クリップ部131の上下間隔は、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が分離された状態であるときは、予め定めた間隔を有する。しかし、クリップ部131の上下間隔は、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第1の支持台120と第2の支持台130が弾性によって移動しながら変わるようになる。これにより、使用者は、少ない力を加えることで、電子ラベル装置200と電子ラベルホルダー100を結合することができる。
【0047】
第3の支持台140は、下端支持部141及びガイド部142を含む。第3の支持台140は、弾性のある素材で形成される。よって、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第3の支持台140は、第2方向(b)に移動することができる。そして、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が分離されると、第3の支持台140は、元の位置に戻ることができる。これにより、使用者は、少ない力を加えることで、電子ラベル装置200と電子ラベルホルダー100を結合することができる。
【0048】
下端支持部141は、ボディーの下端から前方に向かう方向に突き出る。そして、下端支持部141は、断面が曲線からなる。このとき、下端支持部141は、下方に膨らんで突出した曲面状を有し得る。
【0049】
ガイド部142は、下端支持部141と予め定めた角度で連結される。ガイド部142は、下端支持部141と予め定めた角度で連結されて傾斜面を形成する。ガイド部142は、横方向に延びて角の丸い板状構造を有し得る。
【0050】
ガイド部142は、下端支持部141と共に収容部143を形成する。収容部143は、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、第2の結合突起230を収容する。このとき、ガイド部142は、収容部143に収容された第2の結合突起230が収容部143から離脱することを遮断する。
【0051】
しかし、第3の支持台140は、弾性を有しているため、使用者は、少ない力を加えることで、第3の支持台140を第2方向(b)に移動させることができる。第3の支持台140が第2方向(b)に移動すれば、ガイド部142は、それ以上、第2の結合突起230が収容部143から離脱することを遮断することができなくなる。これにより、使用者は、さらに工具を用いることなく、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200を容易に分離させることができる。
【0052】
図6は、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合又は分離される過程を示した側面図である。
【0053】
図6を参照すれば、電子ラベル装置200の第1の結合突起220が電子ラベルホルダー100のクリップ部131へ進入し、電子ラベル装置200の第2の結合突起230が電子ラベルホルダー100の収容部143へ進入しつつ、電子ラベル装置200が電子ラベルホルダー100に結合される。
【0054】
そして、電子ラベル装置200の第2の結合突起230が電子ラベルホルダー100の収容部143から離脱し、電子ラベル装置200の第1の結合突起220が電子ラベルホルダー100のクリップ部131から離脱しつつ、電子ラベル装置200が電子ラベルホルダー100から分離される。
【0055】
電子ラベル装置200の第1の結合突起220が電子ラベルホルダー100のクリップ部131へ進入する過程、及びクリップ部131から離脱する過程は、図7により詳しく示されている。
【0056】
図7は、図6において、クリップ部へ第1の結合突起が進入するか、クリップ部から第1の結合突起が離脱する様子を拡大した図面である。
【0057】
図7を参照すれば、第1の結合突起220は、加圧部122及び第2の支持台130によってガイドされる経路に沿ってクリップ部131へ進入するか、クリップ部131から離脱する。
【0058】
第1の結合突起220がクリップ部131へ進入するとき、第1の支持台120は、弾性によって第1方向(a)に移動する。また、第2の支持台130は、弾性によって第2方向(b)に移動する。このように、第1の支持台120と第2の支持台130が移動しつつ、加圧部122と第2の支持台130との間の間隔が広くなる。これにより、第1の結合突起220は、クリップ部131へ容易に進入することができる。
【0059】
そして、第1の結合突起220は、加圧部122の曲率と対応する曲率を有するように形成されるため、第1の結合突起220は、加圧部122の曲面に沿って移動しながらクリップ部131へ進入する。
【0060】
逆に、第1の結合突起220がクリップ部131から離脱するとき、第1の支持台120は、弾性によって第1方向(a)に移動する。また、第2の支持台130は、弾性によって第2方向(b)に移動する。このように、第1の支持台120と第2の支持台130が移動しつつ、加圧部122と第2の支持台130との間の間隔が広くなる。これにより、第1の結合突起220は、クリップ部131から容易に離脱することができる。
【0061】
そして、第1の結合突起220は、加圧部122の曲率と対応する曲率を有するように形成されるため、第1の結合突起220は、加圧部122の曲面に沿って移動しながらクリップ部131から離脱する。
【0062】
さらに図6に戻ってきて、電子ラベル装置200の第2の結合突起230が電子ラベルホルダー100の収容部143へ進入する過程、及び収容部143から離脱する過程は、図8により詳しく示されている。
【0063】
図8は、図6において、収容部へ第2の結合突起が進入するか、収容部から第1の結合突起が離脱する様子を拡大した図面である。
【0064】
第2の結合突起230が収容部143へ進入するとき、第3の支持台140は、弾性によって第2方向(b)に移動する。これによって、第2の結合突起230は、ガイド部142に形成された傾斜面に沿って収容部143へ進入する。このように、第3の支持台140が第2方向(b)に移動しつつ、第2の結合突起230は、収容部143へ容易に進入することができる。
【0065】
逆に、第2の結合突起230が収容部143から離脱するとき、第3の支持台140は、弾性によって第2方向(b)に移動する。これによって、第2の結合突起230は、ガイド部142に形成された傾斜面に沿って収容部143から離脱する。このように、第3の支持台140が第2方向(b)に移動しつつ、第2の結合突起230は、収容部143から容易に離脱することができる。
【0066】
また、図6に戻ってきて、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合するとき、電子ラベル装置200は、電子ラベルホルダー100と近くなる方向に回転しつつ、電子ラベルホルダー100に結合する。このとき、電子ラベル装置200は、回転しつつ、第1の結合突起220が先にクリップ部131に収容される。それから、第2の結合突起230が収容部143に収容される。
【0067】
逆に、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が分離されるとき、電子ラベル装置200は、電子ラベルホルダー100と遠くなる方向に回転しつつ、電子ラベルホルダー100と分離される。このとき、電子ラベル装置200は、回転しつつ、第2の結合突起230が先に収容部143から送り出される。それから、第1の結合突起220がクリップ部131から送り出される。
【0068】
かかる過程を通じて、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合又は分離されるため、使用者は、さらに工具を用いることなく、電子ラベルホルダー100から電子ラベル装置200を容易に分離することができる。
【0069】
図9は、本発明の一実施形態による電子ラベルホルダーと電子ラベル装置が結合した様子を示した側面図である。
【0070】
図9を参照すれば、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合した状態で、電子ラベル装置200の第1の結合突起220は、加圧部122と第2の支持台130によって形成されたクリップ部131に収容されたことが分かる。このとき、加圧部122は、下方に膨らんで突出した曲面状を介して第1の結合突起220に圧力を加える。これにより、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200は、安定して結合する。
【0071】
また、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200が結合した状態で、電子ラベル装置200の第2の結合突起230は、収容部143に収容されたことが分かる。ガイド部142は、収容部143に収容された第2の結合突起230が収容部143から離脱することを遮断する。しかし、第3の支持台140は、弾性を有しているため、使用者は、少ない力を加えることで、第3の支持台140を第2方向(b)に移動させると、ガイド部142は、それ以上、第2の結合突起230が収容部143から離脱することを遮断することができなくなる。これによって、使用者は、さらに工具を用いることなく、電子ラベルホルダー100と電子ラベル装置200を容易に分離させることができる。
【0072】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本明細書に開示した実施形態と図面によって本発明が限定されるものではないし、本発明の技術思想の範囲内で通常の技術者によって様々な変形がなされることは自明である。さらに、本発明の実施形態を説明しながら、本発明の構成による作用効果を明示的に記載して説明しなかったとしても、該構成によって予測可能な効果も認められるべきである。
【符号の説明】
【0073】
100 電子ラベルホルダー
110 ボディー
120 第1の支持台
121 上端支持部
122 加圧部
130 第2の支持台
131 クリップ部
140 第3の支持台
141 下端支持部
142 ガイド部
200 電子ラベル装置
210 本体
220 第1の結合突起
230 第2の結合突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9