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<図1>
  • 特許-展開構造物 図1
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  • 特許-展開構造物 図20
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】展開構造物
(51)【国際特許分類】
   F16S 1/06 20060101AFI20230118BHJP
   F16S 1/12 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
F16S1/06
F16S1/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021550832
(86)(22)【出願日】2019-10-02
(86)【国際出願番号】 JP2019038868
(87)【国際公開番号】W WO2021064885
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】519305524
【氏名又は名称】株式会社OUTSENSE
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】十亀 昭人
(72)【発明者】
【氏名】石松 慎太郎
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4780344(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0073945(US,A1)
【文献】米国特許第5538452(US,A)
【文献】実開昭57-146554(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第103469893(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103089063(CN,A)
【文献】米国特許第4323244(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16S 1/06
F16S 1/12
E04B 1/343
E04B 1/344
A63F 9/08
A47B 83/02
A47C 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状の第1辺同士が隣接して設けられた一対の第1部材と、
前記一対の第1部材を互いの前記第1辺に沿って折り曲げ自在に接続する第1折曲部と、
直線状の第2辺同士が隣接して設けられた一対の第2部材と、
前記一対の第2部材を互いの前記第2辺に沿って折り曲げ自在に接続する第2折曲部と、
前記一対の第1部材のうちの第1一方部材と前記一対の第2部材のうちの第2一方部材とを回転自在に接続する第1回転部と、
前記一対の第1部材のうちの第1他方部材と前記一対の第2部材のうちの第2他方部材とを回転自在に接続する第2回転部と、を備え、
前記一対の第1部材それぞれが前記第1辺と交差する第1交差辺を有し、前記一対の第2部材それぞれが前記第2辺と交差する第2交差辺を有し、前記第1一方部材の前記第1交差辺と前記第2一方部材の前記第2交差辺が対向し、当該第1交差辺及び当該第2交差辺の双方に直交する第1回転軸を有して前記第1回転部が構成され、前記第1他方部材の前記第1交差辺と前記第2他方部材の前記第2交差辺が対向し、当該第1交差辺及び当該第2交差辺の双方に直交する第2回転軸を有して前記第2回転部が構成され、
前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材を所定方向から見た際に、前記一対の第1部材が谷折りとなるときに前記一対の第2部材が山折りとなるように折れ曲がりつつ前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材がそれぞれ回動するとともに、前記第1回転軸回りに前記第1一方部材と前記第2一方部材が相対回転し、前記第2回転軸回りに前記第1他方部材と前記第2他方部材が相対回転することで、第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されている
ことを特徴とする展開構造物。
【請求項2】
前記一対の第1部材において、前記第1辺と前記第1交差辺とは第1角部で交差するとともに、前記第1一方部材及び前記第1他方部材それぞれの前記第1角部が同一角度の鈍角とされ、
前記一対の第2部材において、前記第2辺と前記第2交差辺とは第2角部で交差するとともに、前記第2一方部材及び前記第2他方部材それぞれの前記第2角部が同一角度の鋭角とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の展開構造物。
【請求項3】
前記第1形態と前記第2形態との間において、前記一対の第1部材同士の前記第1折曲部による回動角度及び前記一対の第2部材同士の前記第2折曲部による回動角度がそれぞれ略180°に設定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の展開構造物。
【請求項4】
前記第1回転軸及び前記第2回転軸は、前記第1折曲部及び前記第2折曲部を含む平面に対する平面視において前記第1折曲部及び前記第2折曲部の端部同士を結ぶ直線の垂直二等分線上であり、かつ、前記平面に対して面対称となる位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の展開構造物。
【請求項5】
前記一対の第1部材は、それぞれ同一の厚さ寸法を有した立体物であり、前記一対の第2部材は、それぞれ同一の厚さを有した立体物であり、
前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材を所定方向から見た際に、前記第1折曲部は、前記一対の第1部材の表面側に設けられ、前記第2折曲部は、前記一対の第2部材の裏面側に設けられている
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の展開構造物。
【請求項6】
前記一対の第1部材を複数備え、
複数のうち一の前記一対の第1部材における前記第1一方部材と、当該第1一方部材に隣り合う他の前記一対の第1部材における前記第1他方部材とは、前記第1辺と略平行な第1他辺同士が隣接して設けられ、互いの前記第1他辺に沿って折り曲げ自在な第1他辺折曲部で接続され、前記第1折曲部が谷折りとなるときに前記第1他辺折曲部が山折りとなるように構成されている
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の展開構造物。
【請求項7】
前記一対の第2部材を複数備え、
複数のうち一の前記一対の第2部材における前記第2一方部材と、当該第2一方部材に隣り合う他の前記一対の第2部材における前記第2他方部材とは、前記第2辺と略平行な第2他辺同士が隣接して設けられ、互いの前記第2他辺に沿って折り曲げ自在な第2他辺折曲部で接続され、前記第2折曲部が山折りとなるときに前記第2他辺折曲部が谷折りとなるように構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の展開構造物。
【請求項8】
前記一対の第1部材と反対側にて前記一対の第2部材に隣接して一対の第3部材が設けられ、
前記一対の第3部材は、直線状の第3辺同士が隣接して設けられ、前記第3辺に沿って折り曲げ自在な第3折曲部で接続されるとともに、前記第2一方部材と前記一対の第3部材のうちの第3一方部材とが第3回転部で回転自在に接続され、前記第2他方部材と前記一対の第3部材のうちの第3他方部材とが第4回転部で回転自在に接続されている
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の展開構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展開構造物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、展開構造物として、ヒンジ等の折曲部によって回動自在に連結された複数の部材を備え、これら複数の部材が回動することで折畳状態から展開状態へと変形可能な構造物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の展開構造物は、矩形状の主部材と、三角形状の折返辺と、を有し、これらの主部材及び折返片が折曲部を介して連結されている。また、特許文献1の図32図37に示されるように、主部材及び折返片が厚みを有している場合には、主部材の端部に厚みの薄い段差部が設けられ、この段差部に折返片が重なることで折畳状態が構成されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第4780344号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の展開構造物では、主部材は、厚みの大きい中央部と、厚みの小さい段差部と、を有して形成されることから、主部材の形状が複雑になり、製造に要する手間とコストが増加するとともに、展開状態において外観に凹凸ができてしまい意匠性が劣るという問題がある。さらに、強度や剛性を確保する必要性から段差部を所定の厚みに形成すると、中央部は段差部の倍以上の厚みとなることから、主部材全体としての使用材料や重量の増加を招いてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる展開構造物を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するためになされた本発明の態様である展開構造物は、直線状の第1辺同士が隣接して設けられた一対の第1部材と、前記一対の第1部材を互いの前記第1辺に沿って折り曲げ自在に接続する第1折曲部と、直線状の第2辺同士が隣接して設けられた一対の第2部材と、前記一対の第2部材を互いの前記第2辺に沿って折り曲げ自在に接続する第2折曲部と、前記一対の第1部材のうちの第1一方部材と前記一対の第2部材のうちの第2一方部材とを回転自在に接続する第1回転部と、前記一対の第1部材のうちの第1他方部材と前記一対の第2部材のうちの第2他方部材とを回転自在に接続する第2回転部と、を備え、前記一対の第1部材それぞれが前記第1辺と交差する第1交差辺を有し、前記一対の第2部材それぞれが前記第2辺と交差する第2交差辺を有し、前記第1一方部材の前記第1交差辺と前記第2一方部材の前記第2交差辺が対向し、当該第1交差辺及び当該第2交差辺の双方に直交する第1回転軸を有して前記第1回転部が構成され、前記第1他方部材の前記第1交差辺と前記第2他方部材の前記第2交差辺が対向し、当該第1交差辺及び当該第2交差辺の双方に直交する第2回転軸を有して前記第2回転部が構成され、前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材を所定方向から見た際に、前記一対の第1部材が谷折りとなるときに前記一対の第2部材が山折りとなるように折れ曲がりつつ前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材がそれぞれ回動するとともに、前記第1回転軸回りに前記第1一方部材と前記第2一方部材が相対回転し、前記第2回転軸回りに前記第1他方部材と前記第2他方部材が相対回転することで、第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の展開構造物によれば、第1折曲部での第1部材の接続、第2折曲部での第2部材の接続、第1回転部での第1一方部材と第2一方部材の接続、及び第2回転部での第1他方部材と第2他方部材の接続により、第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されている。即ち、所定方向から見た際に第1折曲部が谷折りとなるときに第2折曲部が山折りとなるように第1部材及び第2部材が回動するとともに、第1一方部材と第2一方部材とが相対回転して第1他方部材と第2他方部材とが相対回転することで、第1部材や第2部材に切欠き状の段差部を設けなくても各部材が連動しながら変形することができる。このように、第1及び第2折曲部と第1及び第2回転部とを備えて展開構造物が構成されることで、第1部材や第2部材の形状を簡素化して製造の手間やコストを抑制することができるとともに、凹凸がない良好な外観を構成することができる。また、第1部材や第2部材として強度や剛性を確保するうえで必要とされる以上に厚みを大きくしなくてもよいので、使用材料を削減して軽量化を図ることができる。以上に説明したように、本発明の展開構造物によれば、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0008】
この際、前記一対の第1部材において、前記第1辺と前記第1交差辺とは第1角部で交差するとともに、前記第1一方部材及び前記第1他方部材それぞれの前記第1角部が同一角度の鈍角とされ、前記一対の第2部材において、前記第2辺と前記第2交差辺とは第2角部で交差するとともに、前記第2一方部材及び前記第2他方部材それぞれの前記第2角部が同一角度の鋭角とされていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、一対の第1部材の各第1角部が同一角度の鈍角とされ、一対の第2部材の各第2角部が同一角度の鋭角とされていることで、第1形態と第2形態との間の変形状態において、各部材にねじれ等の不要な応力が作用することなく、円滑に変形させることができる。また、第1角部及び第2角部の角度を適宜に設定することにより、第1形態と第2形態との間の変形状態を任意に設計することができ、様々な形態の展開構造物に応用することが可能となる。
【0010】
また、前記第1形態と前記第2形態との間において、前記一対の第1部材同士の前記第1折曲部による回動角度及び前記一対の第2部材同士の前記第2折曲部による回動角度がそれぞれ略180°に設定されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、第1形態と第2形態との間において、第1部材同士及び第2部材同士がそれぞれ略180°回動することで、展開構造物の形態を大きく変化させることができる。
【0012】
また、前記第1回転軸及び前記第2回転軸は、前記第1折曲部及び前記第2折曲部を含む平面に対する平面視において前記第1折曲部及び前記第2折曲部の端部同士を結ぶ直線の垂直二等分線上であり、かつ、前記平面に対して面対称となる位置に設けられていることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、第1及び第2回転軸が第1及び第2折曲部を含む平面に対する平面視において第1及び第2折曲部の端部同士を結ぶ直線の垂直二等分線上かつ上記平面に対して面対称となる位置に設けられていることで、第1及び第2折曲部による第1及び第2部材の回動と、第1及び第2回転軸による第1及び第2部材の回転と、を円滑に連動させることができる。
【0014】
また、前記一対の第1部材は、それぞれ同一の厚さ寸法を有した立体物であり、前記一対の第2部材は、それぞれ同一の厚さを有した立体物であり、前記一対の第1部材及び前記一対の第2部材を所定方向から見た際に、前記第1折曲部は、前記一対の第1部材の表面側に設けられ、前記第2折曲部は、前記一対の第2部材の裏面側に設けられていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、第1及び第2部材がそれぞれ同一の厚さ寸法を有した立体物であり、第1折曲部と第2折曲部とが互いに表裏反対側に設けられていることで、第1及び第2折曲部それぞれが谷折り及び山折りとなりつつ第1及び第2部材が回動する際の動作を円滑にすることができる。
【0016】
また、前記一対の第1部材を複数備え、複数のうち一の前記一対の第1部材における前記第1一方部材と、当該第1一方部材に隣り合う他の前記一対の第1部材における前記第1他方部材とは、前記第1辺と略平行な第1他辺同士が隣接して設けられ、互いの前記第1他辺に沿って折り曲げ自在な第1他辺折曲部で接続され、前記第1折曲部が谷折りとなるときに前記第1他辺折曲部が山折りとなるように構成されていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、一対の第1部材が複数隣り合って設けられ、隣り合う第1部材の第1他辺同士が第1他辺折曲部で接続され、第1折曲部が谷折りとなるときに第1他辺折曲部が山折りとなるように回動することで、第1辺と直交する方向への展開構造物の大型化を図ることができる。
【0018】
また、前記一対の第2部材を複数備え、複数のうち一の前記一対の第2部材における前記第2一方部材と、当該第2一方部材に隣り合う他の前記一対の第2部材における前記第2他方部材とは、前記第2辺と略平行な第2他辺同士が隣接して設けられ、互いの前記第2他辺に沿って折り曲げ自在な第2他辺折曲部で接続され、前記第2折曲部が山折りとなるときに前記第2他辺折曲部が谷折りとなるように構成されていることが好ましい。
【0019】
この構成によれば、一対の第2部材が複数隣り合って設けられ、隣り合う第2部材の第2他辺同士が第2他辺折曲部で接続され、第2折曲部が山折りとなるときに第2他辺折曲部が谷折りとなるように回動することで、第2辺と直交する方向への展開構造物の大型化を図ることができる。
【0020】
また、前記一対の第1部材と反対側にて前記一対の第2部材に隣接して一対の第3部材が設けられ、前記一対の第3部材は、直線状の第3辺同士が隣接して設けられ、前記第3辺に沿って折り曲げ自在な第3折曲部で接続されるとともに、前記第2一方部材と前記一対の第3部材のうちの第3一方部材とが第3回転部で回転自在に接続され、前記第2他方部材と前記一対の第3部材のうちの第3他方部材とが第4回転部で回転自在に接続されていることが好ましい。
【0021】
この構成によれば、一対の第3部材が互いの第3辺に沿った第3折曲部で接続され、第2一方部材と第3一方部材とが第3回転部で接続され、第2他方部材と第3他方部材とが第4回転部で接続されていることで、第1、第2、及び第3部材が互いに連動しつつ回動かつ回転して第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されている。従って、第1、第2、及び第3辺に沿った方向への展開構造物の大型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明の展開構造物によれば、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施形態における展開構造物の第1形態としての折畳状態を示す斜視図である。
図2図1に示す展開構造物が折畳状態から若干展開された状態を示す斜視図である。
図3図1に示す展開構造物が図2に示されている状態から更に展開された状態を示す斜視図である。
図4図1に示す展開構造物が最後まで展開されて変形した第2形態としての展開状態を示す斜視図である。
図5】第2実施形態における展開構造物の第1形態としての折畳状態を示す斜視図である。
図6図5に示す展開構造物が折畳状態から若干展開された状態を示す斜視図である。
図7図5に示す展開構造物が図6に示されている状態から更に展開された状態を示す斜視図である。
図8図5に示す展開構造物が最後まで展開されて変形した第2形態としての展開状態を示す斜視図である。
図9】第3実施形態における展開構造物の第1形態を示す斜視図である。
図10図9に示す展開構造物における各部材が第1形態から若干回動かつ回転された状態を示す斜視図である。
図11図9に示す展開構造物における各部材が図10に示されている状態から更に回動かつ回転された状態を示す斜視図である。
図12図9に示す展開構造物における各部材が最後まで回動かつ回転されて変形した第2形態を示す斜視図である。
図13】第4実施形態における展開構造物の第1形態を示す斜視図である。
図14図13に示す展開構造物における各部材が第1形態から若干回動かつ回転された状態を示す斜視図である。
図15図13に示す展開構造物における各部材が図14に示されている状態から更に回動かつ回転された状態を示す斜視図である。
図16図13に示す展開構造物における各部材が最後まで回動かつ回転されて変形した第2形態を示す斜視図である。
図17】第5実施形態における展開構造物の第1形態を示す斜視図である。
図18図17に示す展開構造物における各部材が第1形態から若干回動かつ回転された状態を示す斜視図である。
図19図17に示す展開構造物における各部材が最後まで回動かつ回転されて変形した第2形態を示す斜視図である。
図20】第6実施形態における展開構造物の第1形態から第2形態までの変形過程を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態における本発明の展開構造物を、図1図4に基づいて説明する。第1実施形態における展開構造物1は、長方形板状に折り畳まれた第1形態としての折畳状態(図1)と、L字形に屈曲した形状まで展開された第2形態としての展開状態(図4)と、の間で変形可能に構成された構造物である。展開構造物1は、一対の第1部材11と、第1折曲部12と、一対の第2部材13と、第2折曲部14と、第1回転部15と、第2回転部16と、を備えている。
【0025】
一対の第1部材11及び一対の第2部材13のそれぞれは同一形状の長方形板であり、各々短辺に沿った一端面113a,113b,133a,133bが表裏面に対して45°に傾斜した斜面となっている。
【0026】
一対の第1部材11は、直線状の第1辺111a,111b同士が隣接して設けられている。第1折曲部12は、接着テープのような薄くて剛性の低い柔軟な部材から構成され、一対の第1部材11を互いの第1辺111a,111bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在に接続している。尚、第1折曲部12としては、本実施形態では接着テープを一例に挙げて説明しているが、これに限ったものではなく、折り曲げ自在な構成を有するものであればよい。例えば、接着テープに代えて蝶番のように折り曲げ自在な金具などから構成されていてもよい。
【0027】
また、一対の第2部材13は、直線状の第2辺131a,131b同士が隣接して設けられている。第2折曲部14も、第1折曲部12と同様に接着テープのような薄くて剛性の低い柔軟な部材から構成され、一対の第2部材13を互いの第2辺131a,131b沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在に接続している。また、この第2折曲部14も、接着テープに限ったものではなく、例えば、接着テープに代えて蝶番のように折り曲げ自在な金具などから構成されていてもよい。
【0028】
また、本実施形態では、図1に示されている折畳状態と図4に示されている展開状態との間では、一対の第1部材11同士の第1折曲部12による回動角度及び一対の第2部材13同士の第2折曲部14による回動角度がそれぞれ略180°に設定されている。
【0029】
更に、一対の第1部材11は、それぞれ同一の厚さ寸法を有した立体物としての長方形板であり、一対の第2部材13も、それぞれ同一の厚さを有した立体物としての長方形板である。そして、一対の第1部材11及び一対の第2部材13を所定方向(例えば、図4の展開状態に対する所定方向V11)から見た際に、第1折曲部12は、一対の第1部材11の表面側に設けられ、第2折曲部14は、一対の第2部材13の裏面側に設けられている。
【0030】
第1回転部15は、一対の第1部材11のうちの第1一方部材11aと一対の第2部材13のうちの第2一方部材13aとを回転自在に接続する丸棒状の部材であって、一端側が第1一方部材11aに挿入されて他端側が第2一方部材13aに挿入されている。また、第2回転部16は、一対の第1部材11のうちの第1他方部材11bと一対の第2部材13のうちの第2他方部材13bとを回転自在に接続する丸棒状の部材であって、一端側が第1他方部材11bに挿入されて他端側が第2他方部材13bに挿入されている。
【0031】
また、一対の第1部材11それぞれが第1辺111a,111bと交差する第1交差辺112a,112bを有し、一対の第2部材13それぞれが第2辺131a,131bと交差する第2交差辺132a,132bを有している。第1一方部材11aの第1交差辺112aと第2一方部材13aの第2交差辺132aが対向し、これらの第1交差辺112a及び第2交差辺132aの双方に直交する第1回転軸151を有して第1回転部15が構成されている。また、第1他方部材11bの第1交差辺112bと第2他方部材13bの第2交差辺132bが対向し、これらの第1交差辺112b及び第2交差辺132bの双方に直交する第2回転軸161を有して第2回転部16が構成されている。これらの第1回転軸151及び第2回転軸161は、第1折曲部12及び第2折曲部14を含む平面P11に対する平面視において第1折曲部12及び第2折曲部14の端部121,141同士を結ぶ直線の垂直二等分線上に位置している。また、第1回転軸151及び第2回転軸161は、上記の平面P11に対して面対称となる位置に設けられている。
【0032】
本実施形態では、一対の第1部材11の第1一方部材11aと一対の第2部材13の第2一方部材13aは、互いの一端面113a,133a同士が接するように配置されている。また、第1他方部材11bと第2他方部材13bは、互いの一端面113b,133b同士が接するように配置されている。第1回転部15は、第1及び第2一方部材11a,13aの一端面113a,133aの略中央と第1回転軸151が直交するように設けられている。そして、これら2つの一端面113a,133aが互いに摺擦しながら第1及び第2一方部材11a,13aが相対回転するように設けられている。
【0033】
同様に、一対の第1部材11の第1他方部材11bと一対の第2部材13の第2他方部材13bは、互いの一端面113b,133b同士が接するように配置されている。また、第1他方部材11bと第2他方部材13bは、互いの一端面113b,133b同士が接するように配置されている。第2回転部16は、第1及び第2他方部材11b,13bの一端面113b,133bの略中央と第2回転軸161が直交するように設けられている。そして、これら2つの一端面113b,133bが互いに摺擦しながら第1及び第2他方部材11b,13bが相対回転するように設けられている。
【0034】
また、一対の第1部材11及び一対の第2部材13を所定方向V11から見た際に、一対の第1部材11が谷折りとなるときに一対の第2部材13が山折りとなるように折れ曲がりつつ一対の第1部材11及び一対の第2部材13が回動する。そして、第1回転軸151回りに第1一方部材11aと第2一方部材13aが相対回転し、第2回転軸161回りに第1他方部材11bと第2他方部材13bが相対回転することで、第1形態たる折畳状態と第2形態たる展開状態との間を変形可能に構成されている。
【0035】
本実施形態では、図1に示されている折畳状態では、第1一方部材11a及び第2一方部材13a、第1他方部材11b及び第2他方部材13b、それぞれの組が一枚板をなす。これとともに、第1一方部材11a及び第1他方部材11bが互いの一端面113a,113b同士が直交するように重ね合わされる。また、第2一方部材13a及び第2他方部材13bも互いの一端面133a,133b同士が直交するように重ね合わされる。他方、図4に示されている展開状態では、第1一方部材11a及び第2一方部材13a、第1他方部材11b及び第2他方部材13b、それぞれの組がL字形をなす。これとともに、第1一方部材11a及び第1他方部材11bが一枚板をなすように180°に開かれ、第2一方部材13a及び第2他方部材13bが一枚板をなすように180°に開かれた状態となっている。
【0036】
例えば、図1に示されている折畳状態から図4に示されている展開状態へと変形する際には、第1一方部材11a及び第1他方部材11bが矢印D11方向に回動して開かれ、第2一方部材13a及び第2他方部材13bが矢印D12方向に回動して開かれる。また、このときには、第1一方部材11aが第1回転軸151回りに第2一方部材13aから見て矢印D13方向に回転し、第2一方部材13aが第1回転軸151回りに第1一方部材11aから見て逆向きの矢印D14方向に回転することで相対回転が行われる。同様に、第1他方部材11bが第2回転軸161回りに第2他方部材13bから見て矢印D15方向に回転して第2他方部材13bが第2回転軸161回りに第1他方部材11bから見て逆向きの矢印D16方向に回転することで相対回転が行われる。他方で、これらとは逆向きの回動及び相対回転が行われることで、図4に示されている展開状態から図4に示されている折畳状態への変形がなされることとなる。
【0037】
以上に説明した第1実施形態の展開構造物1によれば、第1折曲部12での接続、第2折曲部14での接続、第1回転部15での接続、及び第2回転部16での接続により、第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されている。即ち、第1折曲部12が谷折りとなるときに第2折曲部14が山折りとなるように第1部材11及び第2部材13が回動する。これとともに、第1一方部材11aと第2一方部材13aとが相対回転して第1他方部材11bと第2他方部材13bとが相対回転する。これにより、第1部材11や第2部材13に切欠き状の段差部を設けなくても各部材が連動しながら変形することができる。このように、第1及び第2折曲部12,14と第1及び第2回転部15,16とを備えて展開構造物1が構成されることで、第1部材11や第2部材13の形状を簡素化して製造の手間やコストを抑制することができ、凹凸がない良好な外観を構成することができる。また、第1部材11や第2部材13として強度や剛性を確保するうえで必要とされる以上に厚みを大きくしなくてもよいので、使用材料を削減して軽量化を図ることができる。以上に説明したように、本実施形態の展開構造物1によれば、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、第1形態と第2形態との間において、第1部材11同士及び第2部材13同士がそれぞれ略180°回動することで、展開構造物1の形態を大きく変化させることができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、第1及び第2回転軸151,161が、第1及び第2折曲部12,14を含む平面P11に対する平面視において第1及び第2折曲部12,14の端部121,141同士を結ぶ直線の垂直二等分線上に設けられている。更に、第1及び第2回転軸151,161は、上記平面P11に対して面対称となる位置に設けられている。これにより、第1及び第2折曲部12,14による第1及び第2部材11,13の回動と、第1及び第2回転軸151,161による第1及び第2部材11,13の回転と、を円滑に連動させることができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、第1及び第2部材11,13がそれぞれ同一の厚さ寸法を有した立体物であり、第1折曲部12と第2折曲部14とが互いに表裏反対側に設けられている。これにより、第1及び第2折曲部12,14それぞれが谷折り及び山折りとなりつつ第1及び第2部材11,13が回動する際の動作を円滑にすることができる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図5図8に基づいて説明する。
【0042】
この第2実施形態における展開構造物2は、L字形板が重ね合わされた形状に折り畳まれた第1形態としての折畳状態(図5)と、一枚の長方形板状まで展開された第2形態としての展開状態(図8)と、の間で変形可能に構成された構造物である。展開構造物2は、一対の第1部材21と、第1折曲部22と、一対の第2部材23と、第2折曲部24と、第1回転部25と、第2回転部26と、を備えている。
【0043】
本実施形態の展開構造物2も、基本的な構造は、図1図4に示す第1実施形態の展開構造物1と同じで、一対の第1部材21及び一対の第2部材23が、それぞれ第1実施形態と同等な第1折曲部22及び第2折曲部24によって回動自在に接続されている。また、一対の第1部材21における第1一方部材21aと一対の第2部材23における第2一方部材23aとが第1実施形態と同等な第1回転部25によって回転自在に接続されている。そして、一対の第1部材21における第1他方部材21bと一対の第2部材23における第2他方部材23bとが第1実施形態と同等な第2回転部26によって回転自在に接続されている。
【0044】
ただし、本実施形態では、第1部材21及び第2部材23の形状が第1実施形態と異なっており、その結果、折畳状態及び展開状態も第1実施形態とは異なったものとなっている。
【0045】
本実施形態における第1部材21及び第2部材23は、図5に示すように、1枚の長方形板の略中央を長手方向に対して45°で横切る切断線に沿って2つの台形板に分割したときの一方及び他方の台形板となっている。
【0046】
このような一対の第1部材21それぞれにおいて、第1辺211a,211bと第1交差辺212a,212bとは第1角部214a,214bで交差する。そして、第1一方部材21a及び第1他方部材21bそれぞれの第1角部214a,214bが同一角度の鈍角θ21とされている。また、一対の第2部材23それぞれでは、第2辺231a,231bと第2交差辺232a,232bとは第2角部234a,234bで交差する。そして、第2一方部材23a及び第2他方部材23bそれぞれの第2角部234a,234bが同一角度の鋭角θ23とされている。
【0047】
本実施形態でも、一対の第1部材21及び一対の第2部材23を所定方向V21から見た際に、一対の第1部材21が谷折りとなるときに一対の第2部材23が山折りとなるように折れ曲がりつつ一対の第1部材21及び一対の第2部材23が回動する。そして、第1回転部25の第1回転軸251回りに第1一方部材21aと第2一方部材23aが相対回転し、第2回転部26の第2回転軸261回りに第1他方部材21bと第2他方部材23bが相対回転する。各部材のこのような動きにより、第1形態たる折畳状態と第2形態たる展開状態との間を変形可能に構成されている。
【0048】
本実施形態では、図5に示されている折畳状態では、第1一方部材21a及び第2一方部材23a、第1他方部材21b及び第2他方部材23b、それぞれの組がL字形板をなす。これとともに、第1一方部材21a及び第1他方部材21bが重ね合わされ、第2一方部材23a及び第2他方部材23bが重ね合わされるように配置されている。他方、図8に示されている展開状態では、第1一方部材21a及び第1他方部材21bが一枚板をなすように180°に開かれ、第2一方部材23a及び第2他方部材23bが一枚板をなすように180°に開かれる。これにより、第1一方部材21a、第2一方部材23a、第1他方部材21b、及び第2他方部材23bの組が全体で長方形の一枚板をなした状態となっている。
【0049】
例えば、図5に示されている折畳状態から図8に示されている展開状態へと変形する際には、第1一方部材21a及び第1他方部材21bが矢印D21方向に回動して開かれ、第2一方部材23a及び第2他方部材23bが矢印D22方向に回動して開かれる。また、このときには、第1一方部材21aが第1回転軸251回りに第2一方部材23aから見て矢印D23方向に回転し、第2一方部材23aが第1回転軸251回りに第1一方部材21aから見て逆向きの矢印D24方向に回転することで相対回転が行われる。同様に、第1他方部材21bが第2回転軸261回りに第2他方部材23bから見て矢印D25方向に回転して第2他方部材23bが第2回転軸261回りに第1他方部材21bから見て逆向きの矢印D26方向に回転することで相対回転が行われる。他方で、これらとは逆向きの回動及び相対回転が行われることで、図8に示されている展開状態から図5に示されている折畳状態への変形がなされることとなる。
【0050】
以上に説明した第2実施形態の展開構造物2によっても、上述した第1実施形態と基本構造が同じであることから、第1実施形態と同様に、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、一対の第1部材21の各第1角部214a,214bが同一角度の鈍角θ21とされ、一対の第2部材23の各第2角部234a,234bが同一角度の鋭角θ23とされている。これにより、第1形態と第2形態との間の変形状態において、各部材にねじれ等の不要な応力が作用することなく、円滑に変形させることができる。また、第1角部214a,214b及び第2角部234a,234bの角度を適宜に設定することにより、第1形態と第2形態との間の変形状態を任意に設計することができる。図5図8に示す例では、鈍角θ21が135°で鋭角θ23が45°とされていることから、図5に示す折畳状態で90°に屈曲したL字形となっている。これに限らず、例えば鈍角θ21を150°で鋭角θ23を30°とすることにより、折畳状態における平面視形状を60°で屈曲した屈曲形状とすること等が可能となる。このような角度設定により、様々な形態の展開構造物に応用することが可能となる。
【0052】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図9図12に基づいて説明する。
【0053】
この第3実施形態における展開構造物3は、一枚板状の第1形態(図9)と、L字形の屈曲形状となった第2形態(図12)と、の間で変形可能に構成された構造物である。展開構造物3は、一対の第1部材31及び一対の第2部材33それぞれが複数(本実施形態では2つ)ずつ設けられている。
【0054】
各一対の第1部材31は各第1折曲部32によって第1辺311a,311bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在に接続されている。また、各一対の第2部材33は各第2折曲部34によって第2辺331a,331bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在に接続されている。尚、煩雑さを避けるため図示が省略されているが、各一対の第1部材31の第1一方部材31aは第1実施形態と同等な不図示の第1回転部によって各一対の第2部材33の第2一方部材33aと回転自在に接続されている。また、各一対の第1部材31の第1他方部材31bも第1実施形態と同等な不図示の第2回転部によって各一対の第2部材33の第2他方部材33bと回転自在に接続されている。
【0055】
ここで、本実施形態では、まず、第1部材31及び第2部材33の形状が第1実施形態と異なっている。即ち、第1部材31及び第2部材33は、図9に示すように、1本の矩形棒の略中央を長手方向に対して45°で横切る切断線に沿って2本の矩形ブロックに分割したときの一方及び他方のブロックとなっている。
【0056】
また、2つのうち一の一対の第1部材31における第1一方部材31aと、隣に位置する他の一対の第1部材31における第1他方部材31bとは、第1辺311a,311bと断面対角方向に略平行な第1他辺314a,314b同士が隣接して設けられている。そして、互いの第1他辺314a,314bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在な第1他辺折曲部35で接続され、第1折曲部32が谷折りとなるときに第1他辺折曲部35が山折りとなって全体としてつづら折りとなるように構成されている。
【0057】
更に、2つのうち一の一対の第2部材33における第2一方部材33aと、隣に位置する他の一対の第2部材33における第2他方部材33bとは、第2辺331a,331bと断面対角方向に略平行な第2他辺334a,334b同士が隣接して設けられている。そして、互いの第2他辺334a,334bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在な第2他辺折曲部36で接続され、第2折曲部34が山折りとなるときに第2他辺折曲部36が谷折りとなって全体としてつづら折りとなるように構成されている。
【0058】
尚、本実施形態でも、第1折曲部32及び第2折曲部34として接着テープが採用され、同様に、第1他辺折曲部35及び第2他辺折曲部36としても接着テープが採用される。しかしながら、これらの折曲部は、いずれもこれに限ったものではなく、折り曲げ自在な構成を有するものであればよい。例えば、接着テープに代えて蝶番のように折り曲げ自在な金具などから構成されていてもよい。
【0059】
図9に示されている第1形態から図12に示されている第2形態へと変形する際には、各一対の第1部材31において第1一方部材31a及び第1他方部材31bが第1折曲部32で矢印D31方向に回動する。また、各一対の第2部材33において第2一方部材33a及び第2他方部材33bが第2折曲部34で矢印D32方向に回動する。更に、一の一対の第1部材31における第1一方部材31a及び隣の一対の第1部材31における第1他方部材31bが第1他辺折曲部35で矢印D33方向に回動する。また、一の一対の第2部材33における第2一方部材33a及び隣の一対の第2部材33における第2他方部材33bが第2他辺折曲部36で矢印D34方向に回動する。
【0060】
また、このときには、第1一方部材31aが第2一方部材33aから見て矢印D35方向に回転し、第2一方部材33aが第1一方部材31aから見て逆向きの矢印D36方向に回転することで相対回転が行われる。同様に、第1他方部材31bが第2他方部材33bから見て矢印D37方向に回転して第2他方部材33bが第1他方部材31bから見て逆向きの矢印D38方向に回転することで相対回転が行われる。
【0061】
そして、以上に説明した動きとは逆向きの回動及び相対回転が行われることで、図12に示されている第2形態から図9に示されている第1形態への変形がなされることとなる。
【0062】
以上に説明した第3実施形態の展開構造物3によっても、上述した第1実施形態と基本構造が同じであることから、第1実施形態と同様に、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、一対の第1部材31が複数(一例として2つ)隣り合って設けられ、隣り合う第1部材31の第1他辺314a,314b同士が第1他辺折曲部35で接続されている。そして、第1折曲部32が谷折りとなるときに第1他辺折曲部35が山折りとなるように回動する。このような構成により、第1辺311a,311bと直交する方向への展開構造物3の大型化を図ることができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、一対の第2部材33が複数(一例として2つ)隣り合って設けられ、隣り合う第2部材33の第2他辺334a,334b同士が第2他辺折曲部36で接続されている。そして、第2折曲部34が山折りとなるときに第2他辺折曲部36が谷折りとなるように回動する。このような構成により、第2辺331a,331bと直交する方向への展開構造物3の大型化を図ることができる。
【0065】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図13図16に基づいて説明する。
【0066】
この第4実施形態における展開構造物4は、帯板の一端側がL字形に屈曲した第1形態(図13)と、他端側がL字形に屈曲した第2形態(図16)と、の間で変形可能に構成された構造物である。この展開構造物4では、一対の第1部材41と反対側にて一対の第2部材43に隣接して一対の第3部材45が設けられている。
【0067】
まず、一対の第1部材41は第1折曲部42によって第1辺411a,411bに沿って折り曲げ自在に接続され、一対の第2部材43は第2折曲部44によって第2辺431a,431bに沿って折り曲げ自在に接続されている。そして、一対の第3部材45は、直線状の第3辺451a,451b同士が隣接して設けられ、第3辺451a,451bに沿って、長手方向の略全長に亘って折り曲げ自在な第3折曲部46で接続されている。
【0068】
尚、本実施形態でも、第1折曲部42及び第2折曲部44として接着テープが採用され、同様に、第3折曲部46としても接着テープが採用される。しかしながら、これらの折曲部は、いずれもこれに限ったものではなく、折り曲げ自在な構成を有するものであればよい。例えば、接着テープに代えて蝶番のように折り曲げ自在な金具などから構成されていてもよい。
【0069】
また、一対の第1部材41における第1一方部材41aは第1実施形態と同等な第1回転部471によって一対の第2部材43における第2一方部材43aと第1回転軸471a回りに回転自在に接続されている。また、一対の第1部材41における第1他方部材41bも第1実施形態と同等な第2回転部472によって一対の第2部材43における第2他方部材43bと第2回転軸472a回りに回転自在に接続されている。
【0070】
本実施形態では、更に、一対の第2部材43のうちの第2一方部材43aと一対の第3部材45のうちの第3一方部材45aとが第3回転部473で第3回転軸473a回りに回転自在に接続されている。また、第2他方部材43bと一対の第3部材45のうちの第3他方部材45bとが第4回転部474で第4回転軸474a回りに回転自在に接続されている。これらの第3回転部473及び第4回転部474も、第1回転部471及び第2回転部472と同様に第1実施形態における回転部と同等なものとなっている。
【0071】
図13に示されている第1形態から図16に示されている第2形態へと変形する際には、一対の第1部材41において第1一方部材41a及び第1他方部材41bが第1折曲部42で矢印D41方向に回動する。また、一対の第2部材43において第2一方部材43a及び第2他方部材43bが第2折曲部44で矢印D42方向に回動する。更に、一対の第3部材45において第3一方部材45a及び第3他方部材45bが第3折曲部46で矢印D43方向に回動する。
【0072】
また、このときには、第1一方部材41aが第2一方部材43aから見て第1回転軸471a回りに矢印D441方向へと回転する。また、第2一方部材43aが第1一方部材41aから見て第1回転軸471a回りに逆向きの矢印D442方向に回転する。これらの回転により、第1一方部材41aと第2一方部材43aとの相対回転が行われる。同様に、第1他方部材41bが第2他方部材43bから見て第2回転軸472a回りに矢印D443方向に回転して第2他方部材43bが第1他方部材41bから見て第2回転軸472a回りに逆向きの矢印D444方向に回転することで相対回転が行われる。
【0073】
更に、第2一方部材43aが第3一方部材45aから見て第3回転軸473a回りに矢印D445方向に回転し、第3一方部材45aが第2一方部材43aから見て第3回転軸473a回りに逆向きの矢印D446方向に回転することで相対回転が行われる。また、第2他方部材43bが第3他方部材45bから見て第4回転軸474a回りに矢印D447方向に回転し、第3他方部材45bが第2他方部材43bから見て第4回転軸474a回りに逆向きの矢印D448方向に回転することで相対回転が行われる。
【0074】
そして、以上に説明した動きとは逆向きの回動及び相対回転が行われることで、図16に示されている第2形態から図13に示されている第1形態への変形がなされることとなる。
【0075】
以上に説明した第4実施形態の展開構造物4によっても、上述した第1実施形態と基本構造が同じであることから、第1実施形態と同様に、部材形状が簡単になり外観が良好にできるとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、一対の第3部材45が互いの第3辺451a,451bに沿った第3折曲部46で接続されている。また、第2一方部材43aと第3一方部材45aとが第3回転部473で接続され、第2他方部材43bと第3他方部材45bとが第4回転部474で接続されている。これにより、第1、第2、及び第3部材41,43,45が互いに連動しつつ回動かつ回転して第1形態と第2形態との間を変形可能に構成されている。従って、第1辺411a,411b、第2辺431a,431b、及び第3辺451a,451bに沿った方向への展開構造物4の大型化を図ることができる。
【0077】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について図17図19に基づいて説明する。
【0078】
この第5実施形態における展開構造物5は、着座シート形に屈曲した第1形態(図17)と、リクライニングシート形に屈曲した第2形態(図19)と、の間で変形可能に構成された構造物である。この展開構造物5は、図9図12に示す第3実施形態の展開構造物3と図13図16に示す第4実施形態の展開構造物4とを、それぞれ部材数を増やしつつ組み合わせてシート形状を構築したものである。
【0079】
本実施形態の展開構造物5は、各々不図示の折曲部で接続された一対の第1部材51、一対の第2部材52、一対の第3部材53、一対の第4部材54、一対の第5部材55、一対の第6部材56、及び一対の第7部材57、を備えている。これらの部材は、長手方向に第1実施形態と同等な不図示の回転部で接続されている。更に、各一対の部材が、複数、幅方向に横並びの状態で不図示の折曲部により接続されている。また、各部材における長手方向の端部面の傾斜角が適宜に設定されてシート形状をなすように設計されている。
【0080】
この展開構造物5において、各対の部材を回動させつつ長手方向に隣接する他の対の部材との間で相対回転させることで、図17に示す着座シート形の第1形態から、図9に示すリクライニングシート形の第2形態へと変形する。また、これとは逆向きの回動及び相対回転によりリクライニングシート形の第2形態から着座シート形の第1形態へと変形することとなる。
【0081】
以上に説明した第5実施形態の展開構造物4によっても、部材数は多いものの、上述した第1実施形態と基本構造が同じであることから、第1実施形態と同様に、部材形状が簡単になり外観が良好にできる。これとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0082】
そして、本実施形態のように、部材数を増やすとともに、長手方向の端部面の傾斜角度等といった部材形状を適宜に設定することで、変形可能なシート形というように実用に即した有意の展開構造物を構築することができる。
【0083】
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について図20に基づいて説明する。
【0084】
この第6実施形態における展開構造物6は、図5図8に示す第2実施形態の展開構造物2に対する変形例となっている。この展開構造物6は、第2実施形態の展開構造物2と同様の基本構造を有しており、一対の第1部材61と、一対の第2部材63と、を備えている。一対の第1部材61は、第1折曲部62で折り曲げ自在に接続され、一対の第2部材63は、第2折曲部64で折り曲げ自在に接続されている。また、一対の第1部材61のうちの第1一方部材61aと一対の第2部材63のうちの第2一方部材63aとが第1実施形態と同等な第1回転部65で第1回転軸651回りに回転自在に接続されている。また、第1他方部材61bと第2他方部材63bも、第1実施形態と同等な第2回転部66で第2回転軸661回りに回転自在に接続されている。
【0085】
図20の最上段に示されている折畳状態から最下段の展開状態へと変形させる際には、第1一方部材61a及び第1他方部材61bが矢印D61方向に回動して開かれ、第2一方部材63a及び第2他方部材63bが矢印D62方向に回動して開かれる。また、このときには、第1一方部材61aが第1回転軸651回りに第2一方部材63aから見て矢印D63方向に回転し、第2一方部材63aが第1回転軸651回りに第1一方部材61aから見て逆向きの矢印D64方向に回転することで相対回転が行われる。同様に、第1他方部材61bが第2回転軸661回りに第2他方部材63bから見て矢印D65方向に回転して第2他方部材63bが第2回転軸661回りに第1他方部材61bから見て逆向きの矢印D66方向に回転することで相対回転が行われる。他方で、これらとは逆向きの回動及び相対回転が行われることで、展開状態から折畳状態への変形がなされることとなる。
【0086】
ここで、本実施形態では、第2実施形態とは異なり、一対の第1部材61をなす第1一方部材61aと第1他方部材61bとで幅寸法が異なっており、一対の第2部材63をなす第2一方部材63aと第2他方部材63bも幅寸法が異なっている。
【0087】
また、図20の最下段の展開状態で示すように、第1一方部材61a及び第2一方部材63a、第1他方部材61b及び第2他方部材63bは、それぞれ一枚の長方形板を斜めに横切る切断線で2つに分割したときの一方の部材及び他方の部材となっている。このとき、切断線の長手方向に対する傾斜角が、第2実施形態とは異なり45°ではなく任意の角度となっている。そのため、図20の最上段に示されている折畳状態は、90°で折れ曲がったL字形にはならず、任意の鈍角で折れ曲がったブーメラン形となっている。
【0088】
以上に説明した第6実施形態の展開構造物4によっても、第2実施形態、つまりは上述した第1実施形態と基本構造が同じであることから、第1実施形態と同様に、部材形状が簡単になり外観が良好にできる。これとともに、製造コストや使用材料、重量増加を抑制することができる。
【0089】
そして、本実施形態のように、適宜に部材形状を設定することで任意形状の展開構造物を構築してもよい。
【0090】
尚、以上に説明した実施形態は本発明の展開構造物の代表的な形態を示したに過ぎず、展開構造物は、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
【0091】
例えば、上述した第1~第6実施形態では、本発明にいう展開構造物の一例として、板状の部材を組み合わせて第1形態としての折畳状態と第2形態としての展開状態との間で変形可能な展開構造物1,2,6が例示されている。この他にも、矩形棒状の部材を組み合わせて種々の第1形態と第2形態との間で変形可能な展開構造物3,4,5が例示されている。しかしながら、本発明にいう展開構造物は、これらに限るものではなく、構成する各部材、第1形態、及び第2形態それぞれの具体的な形状や部材数等を問うものではなく、用途等に応じて適宜に設定し得るものである。
【0092】
また、上述した第1~第6実施形態では、本発明にいう第1折曲部の一例として、一対の第1部材11,・・・,61を長手方向の略全長に亘って接続した第1折曲部12,・・・,62が例示されている。また、本発明にいう第2折曲部の一例として、一対の第2部材13,・・・,63を長手方向の略全長に亘って接続した第2折曲部14,・・・,64が例示されている。また、第3実施形態では、本発明にいう第1他辺折曲部の一例として、隣接する第1部材31を長手方向の略全長に亘って接続した第1他辺折曲部35が例示され、隣接する第2部材33を長手方向の略全長に亘って接続した第2他辺折曲部36が例示されている。更に、第4実施形態では、本発明にいう第3折曲部の一例としても、一対の第3部材45を長手方向の略全長に亘って接続した第3折曲部46が例示されている。しかしながら、本発明にいう各折曲部は、上記形態に限るものではなく、折り曲げ自在に接続可能であれば、例えば部材を長手方向について部分的に一箇所あるいは断続的に複数箇所を接続するものであってもよく、その具体的な接続形態を問うものではない。
【0093】
また、上述した第1~第6実施形態では、本発明にいう第1回転部及び第2回転部の一例として、一端側が一方の部材に挿入されて他端側が他方の部材に挿入された丸棒状の第1回転部15,・・・,65及び第2回転部16,・・・,66が例示されている。また、第4実施形態では、本発明にいう第3回転部及び第4回転部の一例として、同様の構成を有する第3回転部473及び第4回転部474が例示されている。しかしながら、本発明にいう各回転部は、上記形態に限るものではなく、回転自在に接続可能であれば、例えば継手構造の部材等であってもよく、その具体的な接続形態を問うものではない。
【符号の説明】
【0094】
1,2,3,4,5,6 展開構造物
11,21,31,41,51,61 第1部材
11a,21a,31a,41a,61a 第1一方部材
11b,21b,31b,41b,61b 第1他方部材
12,22,32,42,62 第1折曲部
13,23,33,43,52,63 第2部材
13a,23a,33a,43a,63a 第2一方部材
13b,23b,33b,43b,63b 第2他方部材
14,24,34,44,64 第2折曲部
15,25,471,65 第1回転部
16,26,472,66 第2回転部
35 第1他辺折曲部
36 第2他辺折曲部
45,53 第3部材
45a 第3一方部材
45b 第3他方部材
46 第3折曲部
54 第4部材
55 第5部材
56 第6部材
57 第7部材
111a,111b,211a,211b,311a,311b,411a,411b 第1辺
112a,112b,212a,212b 第1交差辺
113a,113b,133a,133b 一端面
121,141 端部
131a,131b,231a,231b,331a,331b,431a,431b 第2辺
132a,132b,232a,232b 第2交差辺
151,251,471a,651 第1回転軸
161,261,472a,661 第2回転軸
214a,214b 第1角部
234a,234b 第2角部
314a,314b 第1他辺
334a,334b 第2他辺
451a,451b 第3辺
473 第3回転部
473a 第3回転軸
474 第4回転部
474a 第4回転軸
P11 平面
θ21 鈍角
θ23 鋭角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図19
図20