(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】共有看板サービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20230118BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20230118BHJP
G09F 19/22 20060101ALI20230118BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230118BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G09F19/00 Z
G09F19/22 D
G09G5/00 510B
G09G5/00 510V
G09G5/00 550B
G09G5/00 555D
G09G5/00 550C
G09G5/36 520P
G09G5/36 520E
(21)【出願番号】P 2021576653
(86)(22)【出願日】2019-11-11
(86)【国際出願番号】 KR2019015282
(87)【国際公開番号】W WO2020262769
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2019-0075818
(32)【優先日】2019-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0106686
(32)【優先日】2019-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0140630
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521559197
【氏名又は名称】パンライン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PANLINE CO., LTD
【住所又は居所原語表記】5th floor R521, 10, Seongnam-daero 926beon-gil, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13506, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ヨ、スグン
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ジョンチャン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、グァンス
(72)【発明者】
【氏名】ナム、ジョンフン
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-092164(JP,A)
【文献】特開2013-117603(JP,A)
【文献】特開2017-045021(JP,A)
【文献】特開2014-197420(JP,A)
【文献】特開2004-062330(JP,A)
【文献】特開2019-061363(JP,A)
【文献】特開2017-162374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G09F 19/00
G09F 19/22
G09G 5/00
G09G 5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の個別看板に対応できる所定の大きさを有する一つ以上の共有看板ユニット、
前記各共有看板ユニットを用い、ディスプレイするコンテンツを保存し、ディスプレイされるスケジュールに合わせて、前記コンテンツを前記共有看板ユニットに提供するコンテンツ制御用コンピューター、および
看板映像と広告映像および掲示板映像を含む前記コンテンツと前記ディスプレイされるスケジュールを保存、編集し、完成された前記コンテンツと前記ディスプレイされるスケジュールを前記コンテンツ制御用コンピューターに伝送する共有看板運営サーバーを含
み、
前記共有看板ユニットは、複数の店舗が店舗別の広告を表示できる複数の占有者基準セルを有しており、前記店舗別の広告と異なり、かつ前記複数の占有者基準セルの数と異なる数の複数のコンテンツを表示する場合、前記複数の占有者基準セルそれぞれに、一以上の前記コンテンツの一部の領域が表示され、前記複数の店舗に配分される広告収益は、前記一以上のコンテンツの全体面積に対する前記占有者基準セルに表示される前記一以上のコンテンツの面積の割合と前記一以上のコンテンツの広告露出単価とを乗算することにより算出される、
共有看板サービスシステム。
【請求項2】
前記共有看板サービスシステムの運営のために用いる各種のデータを管理するための運営DBをさらに含み、
前記データは、共有看板ユニットに対するデータ、建物データ、壁面データ、又は各階データの少なくともいずれかの前記共有看板ユニットの物理的な設置位置に関するデータと、
占有者基準セル(Sセル)データ、店舗主(賃借人)データ、建物主(賃貸人)データを含む看板空間提供者に対するデータ、広告コンテンツ基準セル(Cセル)データ、広告主データ、広告コンテンツデータ、広告主キャンペーンデータ、広告実施データ、広告口座データ、看板価格等級データを含む広告コンテンツに対するデータを含む、
請求項1に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項3】
前記共有看板ユニットを設置する空間を提供した各店舗別に設けた内部POSシステムと連携して、共有看板サービスの提供に必要な営業現況データを前記共有看板運営サーバーに伝送する店舗管理システムをさらに含み、
前記店舗管理システムと前記共有看板運営サーバーの間のデータ伝送は、ウェブアプリケーションサーバーを介して行い、共有看板サービス提供に必要な各店舗管理システムのデータが前記共有看板運営サーバーにより管理される、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項4】
前記コンテンツ制御用コンピューターは、共有看板ユニットを設置する空間を提供した各店舗別に設けられ、内部POSシステムと連携して、共有看板サービスの提供に必要な営業現況データと自体広告コンテンツデータを生成して管理し、前記共有看板運営サーバーに伝送し、
前記営業現況データと自ら製作した広告コンテンツデータは、前記コンテンツ制御用コンピューターから管理される、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項5】
前記共有看板ユニットは、多数の小型ディスプレイセルの複合体の形として、ディスプレイされるコンテンツが独自的にコントロールできるように構成され、前記
共有看板ユニットは店舗別の固有看板の領域として定義される固定式Sセルと、広告コンテンツが表示される領域として、各広告に応じてそれぞれ異なる大きさで定義されるダイナミックCセルで区別され、
Sセル別広告収益の配分は、Cセル広告が各Sセルに割り当てられた面積の比率で決められる、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項6】
前記共有看板ユニットに適用される共有看板IDの仕組みは、必須的に建物のIDa、建物外壁の各壁面IDb、建物の各階を区別するためのIDc、各共有看板ユニットに割り当てられるIDdとして構成され、共有看板ユニットが非連続的であるか、または、建物の横幅の全体の長さより共有看板ユニットの大きさが小さくて、共有看板ユニットが設置できない建物壁面の空間にも別途の未設置IDxが割り当てられ管理される、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項7】
前記共有看板ユニットは、時間帯によってデジタル看板モード、デジタル広告モードまたは、デジタル掲示板モードとして転換され、前記デジタル看板モードは、前記共有看板ユニットの設置できる空間を提供した各店舗の看板を表示するためのモードであり、前記デジタル広告モードは、前記各店舗の広告や他の店舗の看板または、広告を表示するためのモードであり、前記デジタル掲示板モードは、公共情報を表示するためのモードである、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項8】
前記共有看板ユニットは、横一体型として形成され、横の長さが建物の横幅に対応する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項9】
前記共有看板ユニットは、それぞれ異なる建物に複数設置され、相互連動して、広告または、公共情報を表示する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項10】
前記それぞれ異なる建物は、所定の道路区間に沿って配置されるか、または、所定の人口密集場所であるホットプレイスに配置された建物である、
請求項9に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項11】
前記デジタル広告モード、または、前記デジタル掲示板モードの実行中でも前記共有看板ユニットを設置する空間を提供した各店舗別の小型看板が前記共有看板ユニットの各店舗領域の一定の部分に表示される、
請求項7に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項12】
前記各店舗別の小型看板は、ウィジェットの形で前記コンテンツに取り入れられる、
請求項11に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項13】
一つ以上の店舗と関連して運営される提携データシステムが、別途のモバイルウェブおよび前記共有看板運営サーバーと連動し、前記広告コンテンツが前記共有看板ユニット上に表示され、前記店舗の商品または、サービス提供の状況が前記共有看板ユニットに表示され、前記モバイルウェブを介した前記商品または、サービスの購入または、予約業務を誘導する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項14】
一つ以上の店舗に関連して運営される提携データシステムが別途の店舗内のディスプレイおよび前記共有看板運営サーバーと連動し、前記店舗内のディスプレイに表示されるコンテンツがリアルタイムで前記共有看板ユニット上に表示される、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項15】
前記共有看板ユニットの所定の領域にQRコードが表示され、表示されたQRコードの撮影により、当該QRコードを撮影したユーザー端末が前記モバイルウェブに接続可能である、
請求項13に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項16】
前記モバイルウェブからユーザーに前記共有看板ユニットに表示される特定のコンテンツの部分に対する情報入力を要請し、前記ユーザーが使用するユーザー端末のマルチメディア関連機能を用いた前記情報入力に前記モバイルウェブが応答するインタラクティブな広告を実行する、
請求項13に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項17】
前記共有看板ユニットの少なくとも一部に一つ以上のカメラが設置され、前記カメラが通行人の映像を撮影し、前記共有看板ユニットは、撮影された映像を用いて、所定のマルチメディアコンテンツを生成する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項18】
前記共有看板ユニットの少なくとも一部に設置された一つ以上のカメラと前記共有看板運営サーバーと連動する別途のモバイルウェブを用いて行われるインタラクティブな広告の実行により広告視聴率を測定する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項19】
前記共有看板ユニットは、前記デジタル掲示板モードにおいて、文化コンテンツを表示する、
請求項7に記載の共有看板サービスシステム。
【請求項20】
前記共有看板ユニットの輝度は、予め設定した値に応じて調節されるか、または、リアルタイムで感知した周辺の照度に応じて変動する、
請求項2に記載の共有看板サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共有看板サービスシステムに関する。より詳細には、本発明はネットワークで繋げられ、ディスプレイ領域の分割が可能な共有看板構造及びそれに伴う広告収益配分方式を特定し、看板モードと広告モードを区別して、共有看板を用いた第3者配信を支援し、公共データなど、外部システムと連結してデジタル掲示板の形で、共有看板を活用できる共有看板サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
共有経済社会の到来に伴い、共有自動車、共有ハウス、共有オフィスなど、様々な共有経済モデルが登場したが、看板を共有するモデルは、いまだに登場していない。
【0003】
看板は、各店舗のビジネス主体を知らせる商号表示としての機能を主に果たす点において、商品やサービスに関する情報を消費者に伝える広告の機能を主に果たすデジタル広告掲示板とは区別される。看板は、主に賃借人にあたる店舗主がその設置および管理費用を負担し、占有および所有権を有する代わりに、広告効果以外の金銭的収益を発生させない半面、電光掲示板広告、ビルボード広告、エレベーター広告などに用いられるデジタル広告掲示板は、デジタル広告媒体の運営会社が設置及び管理費用を負担し、占有および所有権を有する代わりに、第3者のための広告を掲載して、その広告収益を建物の所有者に分配する点において差が生じる。
【0004】
看板と広告掲示板は、所定の面積空間を活用し、情報を伝えるという点においては共通であるが、法的および慣習的に使用主体と掲示する内容などをはっきりと区別して使われてきたため、看板を相互共有することは、物理的に実現できない難しい問題であり、情緒的にも簡単に受け止め難い点があった。
【0005】
中小企業として代表される商人・職人と自営業者などの各店舗主は主に店舗の上段に看板を配置しているが、商号やブランド名を単純に露出する水準に留まり、より具体的には、自分の商品やサービスを広告するためには立看板、プラカードなど別途の広告媒体を活用するしかなく、店舗上段の看板空間を非効率的に利用する結果をもたらした。
【0006】
また、店舗ごとに看板を構成して運営するのが普遍的なことであるため、統一性を保つことが難しく、建物の美観が乱れる場合が多く、環境公害としても認識され、賃貸契約の中断、終了などにより店舗主が変更される場合、該当看板を再び制作および設置するなど看板交代費用が過大に発生し、廃看板のよる資源浪費および環境問題にまで深刻な状況を及ぼす。
【0007】
そのため、看板や広告掲示板をデジタル化して重複投資を防ぐための代案が提示されたが、その内の一つである大韓民国特許第10-2015-0031506号においては、看板や広告掲示板をデジタル化して、遠隔サーバーにネットワークで繋げ、コンピューター、タブレットPCなど、ユーザー端末から入力された広告内容をデジタル広告掲示板にディスプレイする構成を開示しているが、看板と広告掲示板の法的、慣習的、相違点を全く認めていないため、単純にユーザー端末のコンテンツを遠隔ディスプレイ機器を用いて表示する技術に留まるだけで、看板としての機能と広告掲示板としての機能を効果的に分離して、相互補う方式で活用する方案を提示できなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、各店舗主により主に店舗商号表示の目的で個別に設置し、独立的に管理されている伝統的な壁面の看板をICT技術と融合してネットワークに繋がったデジタル共有看板として蘇らせ、商標の表示以外に当店の広告、第3者配信、公共情報コンテンツなどを表示して多目的に活用することができ、ディスプレイコンテンツの変更だけで看板交代の手続きを済ませることができて、看板交代の費用が節減され、環境問題の発生も防ぐことができる共有看板サービスを提供することに関する。
【0009】
また、本発明は、地域別のホットプレイスに共有看板を設置し、看板以外の広告媒体、デジタル掲示板などの多目的の用途で活用することによって、既存の看板空間を経済的な付加価値を有する収益空間として転換し、新たなデジタル屋外広告の媒体として共有看板領域の新たな市場を創出する一方、商人・職人および自営業者に最適化された広告手段としての共有看板サービスを提供することに関する。
【0010】
また、本発明は、一つの店舗にて時間別または、期間別に異なる種類の営業を行う場合、それに合わせて看板または、広告コンテンツを別々に表示できる共有看板サービスを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的達成のための本発明の共有看板サービスシステムは、多数の個別看板に対応する所定の大きさを有する一つ以上の共有看板ユニット、
前記共有看板ユニットとしてディスプレイするコンテンツを保存し、ディスプレイされるスケジュールに合わせて前記コンテンツを前記共有看板ユニットとして提供するコンテンツ制御用コンピューター、および
看板映像と広告映像および掲示板映像を含む前記コンテンツと前記ディスプレイされるスケジュールを保存、編集して完成した前記コンテンツと前記ディスプレイされるスケジュールを前記コンテンツ制御用のコンピューターに伝送する共有看板運営サーバーを含む。
【0012】
また、前記共有看板サービスシステムの運営のため用いられる各種のデータを管理するため、運営DBをさらに含み、前記データは共有看板ユニットに対するデータ以外にも建物データ、壁面データ、各階データなど共有看板の物理的な設置位置に関するデータと、占有者の基準セル(Sセル)、データ、店舗主(借主)データ、建物主(貸主)データを含む看板空間提供者に対するデータ、広告コンテンツ基準セル(Cセル)データ、広告主データ、広告コンテンツデータ、広告主キャンペーンデータ、広告実行データ、広告口座データ、看板価格等級データを含む広告コンテンツに対するデータを含む。
【0013】
また、前記共有看板ユニットは、共有看板を設置する空間を提供した各店舗別に設け、内部POSシステムと連携して共有看板サービス提供に必要な営業現況データを前記共有看板運営サーバーに伝送する店舗管理システムをさらに含み、前記店舗管理システムと前記共有看板運営サーバーとの間のデータの伝送は、ウェブアプリケーションサーバーを介して行い、共有看板サービス提供に必要な各店舗管理システムのデータが前記運営サーバーによって管理される。
【0014】
それとは異なり、前記コンテンツ制御用コンピューターは、共有看板ユニットを設置する空間を提供した各店舗別に設け、内部POSシステムと連携して共有看板サービス提供に必要な営業現況データと当店広告コンテンツデータを生成し、管理して、前記運営サーバーに伝送する。また、前記営業現況データと当店広告コンテンツデータは前記コンテンツ制御用コンピューターにて管理できる。
【0015】
一方、前記共有看板ユニットは、多数の小型ディスプレイセルの複合体として、ディスプレイされるコンテンツが独自に制御されるように構成し、前記セルは、店舗別固有の看板領域として定義される固定式Sセルと広告コンテンツが表示される領域として、各広告に応じて異なる大きさで定義されるダイナミックCセルとして区別され、Sセル別広告収益配分はCセル広告が各Sセルに割り当てられた面積の比率で決められる。
【0016】
尚、前記共有看板ユニットに適用される共有看板ID体系は、必須の条件として、建物別IDa、建物外壁の各壁面IDb、建物各階を区別するためのIDc、各共有看板ユニットに割り当てられるIDdとして構成され、共有看板ユニットが非連続的であるか、または、建物の横幅全体より共有看板ユニットの大きさが小さくて、共有看板ユニットが設置されていない建物の壁面空間にも別途の未設置IDxが割り当てられ管理される。
【0017】
また、前記共有看板ユニットは、時間帯によってデジタル看板モード、デジタル広告モード、または、デジタル掲示板モードに転換され、前記デジタル看板モードは、前記共有ユニットを設置する空間を提供した各店舗の看板を表示するためのモードであり、前記デジタル広告モードは前記各店舗の広告や他の店舗の看板または、広告を表示するためのモードであり、前記デジタル掲示板モードは、公共情報を表示するためのモードである。
【0018】
また、前記共有看板ユニットは、横一体型で形成され、横の長さが建物の横幅に対応するのが特徴である。
【0019】
また、前記共有看板ユニットは、他の建物に複数設置され、相互に連動して広告または、公共情報を表示できる。特に、前記異なる他の建物は所定の道路区間に沿って配置されるか、または、所定の人口密集場所であるホットプレイスに配置された建物である。
【0020】
一方、前記デジタル広告モードまたは、前記デジタル掲示板モードの実行中にも前記共有看板ユニットを設置する空間を提供した各店舗別小型看板が前記共有看板ユニットの各店舗領域の範囲内でコンテンツ上に表示できる。その際、前記各店舗別の小型看板はウィジェットの形で前記コンテンツに取り入れることができる。
【0021】
尚、一つ以上の店舗に関連して運営される提携データシステムが別途のモバイルウェブおよび前記運営サーバーと連動し、前記モバイルウェブの広告が前記共有看板ユニット上に表示され、前記店舗の商品または、サービス提供の状況が前記共有看板ユニットに表示され、前記店舗の商品または、サービス提供状況が前記共有看板ユニットに表示され、前記モバイルウェブによる前記商品または、サービスの購入または、予約業務を誘導できる。
【0022】
また、一つ以上の店舗に関連して運営される提携データシステムが別途の店舗内のディスプレイおよび前記運営サーバーと連動し、前記店舗内ディスプレイに表示されるコンテンツがリアルタイムで前記共有看板ユニット上に表示することができる。
【0023】
また、前記共有看板の所定領域にQRコード(登録商標)が表示され、表示されたQRコードの撮影により前記モバイルウェブに接続可能であり、前記モバイルウェブからユーザーに、前記共有看板に表示される特定のコンテンツの部分に対する情報入力を要請し、ユーザー端末のマルチメディア関連機能を用いた前記情報入力に前記モバイルウェブが応答するインタラクティブな広告が実現できる。
【0024】
尚、前記共有看板ユニットの少なくとも一部に一つ以上のカメラが設置されていて、通行人の映像を撮影し、撮影された映像を用いて所定のマルチメディアコンテンツを生成することができ、前記共有看板ユニットの少なくとも一部に設置された一つ以上のカメラと前記運営サーバーと連動する別途のモバイルウェブを用いて行われる、インタラクティブな広告を実現し、それにより広告の視聴率を計ることができる。
【0025】
また、前記デジタル掲示板モードにおいて、文化コンテンツを表示する公益機能を行うことができ、前記共有看板ユニットの輝度は、予め設定した値に応じて調節するか、または、リアルタイムで感知した周囲の照度によって変動可能である。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る共有看板サービスは、各店舗主によって主に店舗の商号表示の目的で個別に設置し、独立的に管理されている伝統的な壁面看板をICT技術と融合してネットワークに繋がったデジタル共有看板として蘇らせ、商号表示以外に当店の広告はもちろん、第3者配信、公共情報コンテンツを表示して、多目的に活用することができ、ディスプレイコンテンツの変更だけで、看板取り換えの手続きを済ませることができ、看板取り換え費用の節約にもつながり、環境問題の発生を事前に予防することができる。
【0027】
また、最近話題になるシェアキッチン店舗のように、一つの店舗で時間帯別、或いは期間別に異なる種類の営業を行う場合、それに合わせて看板または、広告コンテンツを変えて表示できる。
【0028】
尚、地域別のホットプレイスに共有看板を設置し、看板以外に広告媒体、デジタル掲示板などの多目的の用途として活用することによって、既存の看板空間を経済的な付加価値を有する収益空間として蘇らせ、新たなデジタル屋外広告媒体として、共有看板領域の新たな市場を創出する一方、商人・職人および自営業者に最適化した広告の手段を提供する。
【0029】
特に、共有看板の場合、商店密集地域、ホットプレイスなどにより適合したモデルであるため、広告効果が高い。また、広告費の全部を支給して利用する既存の新聞、放送などの広告媒体に比べて看板を相互に共有し、収益を分配する方式を用いて低価で、より高い広告効果を得られる特徴がある。
【0030】
一方、建物主の立場からは、既存の看板空間を共有看板サービス供給者に貸して、収益の空間として活用することができ、入店の難しい店舗の看板空間も賃貸による収益源として活用することができる。また、店舗主の入店の際も看板政策に対する負担を解消して、建物の美観および残存価値が上昇し、空き店舗の賃貸広告など当店の広告を共有看板にて効果的に行うことができる。また、共有看板業者からの広告収益分配を受け、付加収益を創出することができる長点がある。
【0031】
店舗主の立場やフランチャイズ加盟店の本社の立場からは、既存店舗の看板空間を隣接した店舗主と共有して収益の空間として活用することができ、入店の際にも看板を別途で施工する必要がないため、経済的な効果もあるし、イベント、割引、メニューなどで看板の内容を必要に応じて変更してマーケティングに活用することができる。また、当店の看板以外の周辺の多数の看板を同時に選択するか、または、ホットプレイスに当店の広告を掲載して広告効果を高めることができ、O2Oウェブのようなモバイルウェブ内の広告または、店舗内の室内広告と共有看板の広告を連動してマーケティングを効果的に行うことができる。また、共有看板業者からの広告収益配分による付加収益を創出することができる利点がある。
【0032】
一方、看板、広告などの認定・許可を担当する地方自治団体や中央政府の立場からも既存の看板に比べて外観上の美観がはるかに向上された共有看板を誘導して、都市美観を改善し、公益広告を住民たちに効果的に伝えることができ、地域の商人・職人、自営業者などの共有看板設置を支援することによって、地域経済を活性化させる効果も得られる。
【0033】
また、共有看板設備を供給する共有看板製造者の場合には、単純に共有看板設備を共有看板サービス供給者に納品する方式以外にも、共有看板サービスの供給者とレンタル、リースなどの方式で協業して、共有看板サービスに伴う収益を共有する新たなビジネスモデルを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明に係る共有看板サービスの概念図である。
【0035】
【
図2】本発明に係る共有看板の看板モードの例示図である。
【0036】
【
図3】本発明に係る共有看板の広告モードの例示図である。
【0037】
【
図4】本発明に係る共有看板のデジタル掲示板モードの例示図である。
【0038】
【
図5】本発明に係る共有看板サービスにおいて、表示されるコンテンツの種類に応じて共有看板の運営モードが転換される概念を表した概念図である。
【0039】
【
図6】本発明に係る共有看板の例示的な構成として、横一体型のユニットと横・縦複合一体型のユニットを表した図面である。
【0040】
【
図7】本発明に係る共有看板サービスシステムのネットワーク構成図である。
【0041】
【
図8】本発明に係る共有看板運営DBの例示的な構成図である。
【0042】
【
図9】本発明に係る複数の建物配置型の共有看板の例示図である。
【0043】
【
図10】本発明に係るホットプレイス型の共有看板の例示図である。
【0044】
【
図11】本発明の一実施形態に係る特定の道路空間、特定の道路側に設置された共有看板を共有する概念を表した概念図である。
【0045】
【
図12】本発明の一実施形態に係る特定地域に位置する共通の属性を有する複数の建物に設置した共有看板を共有する概念を表した概念図である。
【0046】
【
図13】本発明の一実施形態に係る特定都市や地域別に共有看板を同時に用い、広告およびマーケティングを行う構成を例示的に表して例示図である。
【0047】
【
図14】本発明に係る共有看板のモード転換の例示図である。
【0048】
【
図15】本発明に係る共有看板が設置される建物の各区域を表した図面である。
【0049】
【
図16】本発明に係る共有看板サービスに適用可能な共有看板ID体系の説明図である。
【0050】
【
図21】本発明に係る共有看板のデジタル広告モードサービスの様々な例を表した例示図である。
【0051】
【
図22】本発明に係る共有看板のデジタル掲示板サービスの例示図である。
【0052】
【
図23】本発明に係る共有看板のインドア・アウトドア連携広告の例示図である。
【0053】
【
図24】本発明に係る共有看板のO2O広告の例示図である。
【0054】
【
図25】本発明に係る共有看板のインタラクティブな広告の例示図である。
【0055】
【
図26】本発明に係る共有看板の文化コンテンツ広告の例示図である。
【0056】
【
図27】本発明の一実施形態に係る顧客の視認性を高めるため、共有看板の輝度を自動でコントロールする例示的な構成を表した例示図である。
【0057】
【
図28】本発明に係る共有看板のサービスシステムに用いられる共有看板ユニットの構成図である。
【0058】
【
図29】本発明に係る共有看板ユニットの固定式SセルとダイナミックCセルの概念図である。
【0059】
【
図30】本発明に係る固定式ストアセルとダイナミックコンテントセルによる収益配分の例示図である。
【0060】
【
図32】本発明に係る共有看板サービスシステムのコンテンツ制御用コンピューター、店舗管理システムおよび運営サーバーを繋げる、異なる実施例を図示している。
【発明を実施するための形態】
【0061】
本明細書に開示されている本発明の概念に係る実施形態に対して、特定の構造的または、機能的な説明は、ただ本発明の概念に従う実施形態を説明するための目的として例示されてものとして、本発明の概念に係る実施形態は、様々な形で実現することができ、本明細書において説明された実施例に限定されない。
【0062】
本発明の概念に係る実施形態は、様々な変更を加えることができ、様々な形を有することができるため、実施形態を図面に例示し、本明細書において詳細に説明しようと思う。しかし、これは、本発明の概念に係る実施形態を特定した開示の形に対して限定することではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれる全ての変更、均等物、又は代替物を含む。
【0063】
以下では、添付された図面を参考に、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0064】
【0065】
【0066】
共有看板サービスの供給者(20)は、共有看板サービスを提供する地域と建物を誘致し、設備投資によって共有看板を設置し、管理運営するシステムを構築して共有看板サービスを提供する。
【0067】
共有看板サービスが提供される地域と建物の商人・職人、自営業者などの入店主または、店舗主は、看板空間の提供者(10)であり、共有看板設置空間を賃貸または、所有した主である。彼らは共有看板を設置する空間を共有看板サービス供給者(20)に提供する代わりに、別途の投資費用なしで共有看板設備を確保できる。新築建物の場合、建物主や建築主が看板空間提供者(10)になれるし、共有看板が設置された状態の建物を分割して個別の店舗を賃貸するなどの方法を用いて、入店主や店舗主に貸すことができる。また、建物主や建築主は、既存の建物に共有看板を設置する場合にもそれを認めるか、同義する権利を有する。
【0068】
共有看板サービスの利用者(30)は、該当する地域の商人・職人、自営業者として、看板空間提供者(10)と同一人である。それ以外に、外部広告をする場合には、第3者である広告主、事業者などがサービス利用者(30)に含まれることができ、公益広告や掲示板の機能を行う場合には、関連する公共機関などがサービス利用者(30)に含まれる。
【0069】
サービス利用者(30)が他人の看板に広告を掲載しようとする第3者である場合、所定の広告代を支払い、それによってサービス供給者(20)に広告収益が発生する。サービス供給者(20)は、この広告収益を用いて、設備投資費用を回収する一方、看板空間を提供した代価として、広告収益の一部を看板空間提供者(10)に配分して支給する。
【0070】
【0071】
図2は、本発明に係る共有看板の看板モードの例示図である。
【0072】
本発明に係る共有看板は、共有看板サービスを供給するサービス供給者(20)によって提供される一体型の看板である。共有看板の縦の長さは、看板が主に設置される建物の外壁の各階の空間に対応し、横の長さは建物全体の横幅に対応するように構成され、建物外壁の各階の空間全体を看板または、広告掲示板として活用できるように制作する。
【0073】
共有看板が看板モードとして用いられる場合には、店舗別に割り当てられた看板の空間だけの面積を活用して通常の看板イメージと同じ映像を提供して既存の看板と同様の役割を果たす。一定の時間の間、同一の看板映像を掲載する場合には、共有看板のLED画素の保護のため、一定の時間の間、映像の提供を中断するか、または、コンテンツ、色彩などが異なる同一店舗の看板に変更できる。しかし、共有看板に時間的に異なる映像が提供される場合は、このような措置なしで連続的に用いることができる。
【0074】
図2の共有看板では、各店舗の看板空間の大きさが同一に図示されたが、店舗ごとに賃借の面積が異なるため、看板の掲示に占有する看板空間の大きさが異なる場合がある。よって、本発明に係る共有看板において、各店舗に固定的に割り当てられる看板空間区域であるSセル(S-Cell,Store Cell)の大きさもそれに対応するように提供される。
【0075】
【0076】
図3は、本発明の係る共有看板の広告モードの例示図である。
【0077】
共有看板が広告モードとして用いられる場合には、店舗別に割り当てられた空間を無視して、広告面積に応じて動的に空間を割り当て、広告掲示板としての機能を存分に行う。本明細書では、個別店舗主の立場から、当店の看板を除いた他のコンテンツつまり、当店の広告映像、他の店舗や第3者の看板や広告コンテンツを掲載する場合を全て広告モードと称するが、それとは異なり、掲載されるコンテンツの種類に応じて、看板と広告を区別して、それぞれの看板モードと広告モードとして適用することも可能である。
【0078】
広告モードの使用の際は、時間別、区間別に異なる広告を掲示することができ、それにより、共有看板において、それぞれの広告に所定の時間の間、動的に割り当てられる区域であるCセル(C-Cell,Content Cell)の大きさは、それぞれの広告が占める面積に応じて、随時に変わる。
【0079】
図3に図示のように、第3者である広告主の広告を一体型のディスプレイパネルである共有看板全体を用いて掲示する際、本発明の共有看板の一体型の構成の特徴が極大化し、広告効果もまた倍になる。しかし、それとは異なり、共有看板の区間別にそれぞれ異なる広告が多数掲示されることもあり、それについては後述する。
【0080】
【0081】
図4は、本発明に係る共有看板のデジタル掲示板モードの例示図である。
【0082】
共有看板が掲示板モードとして用いられる場合には、共有看板の空間を活用して選挙情報、生活情報、ニュースのような公共情報を提供できる。デジタル掲示板モードは、各種の生活情報、災難情報などを含む各種の公共情報を提供する地方自治団体、該当する関係機関などを含む公共情報提供の主体が共有看板を用いる作動モードである。
【0083】
ここで、看板モード、広告モード、デジタル掲示板モードに区別して説明したが、実際には、共有看板の区間別に看板の機能、広告の機能、デジタル掲示板の機能が同時に行われることも可能であり、階別に看板の機能、広告の機能、デジタル掲示板の機能を変えながら行うなど、様々な変化が可能である。
【0084】
【0085】
図5は、本発明に係る共有看板サービスにおいて表示されるコンテンツの種類に応じて、共有看板の運営モードが転換される概念を表した図面である。
【0086】
共有看板は、基本的に(デジタル)看板モード、(デジタル)広告モード、デジタル掲示板モードに変えながら作動することができる。即ち、平常時には、共有看板が個別店舗の看板としての機能を果たすデジタル看板モードとして作動し、スケジューリング情報に従い、第3者配信主などの広告を露出するデジタル広告モードとして作動するか、または、公共情報提供の主体が提供する各種の公共情報を露出するデジタル掲示板モードとして作動できるように操作できる。
【0087】
デジタル看板モードは、店舗主、商人・職人、自営業者などを含む店舗主が共有看板を自分の商号、商標を表示するためのデジタル看板として用いる作動モードとして、この作動モードでは、該当する店舗主の商号、営業時間、定休日、連絡先などを含むコンテンツが商号、商標などと共に共有看板の所定領域に表示できる。
【0088】
デジタル広告モードとデジタル掲示板モードの場合にも、基本的に広告コンテンツや公共情報コンテンツが表示される外、該当する広告掲示板が位置した店舗の商号、商標など看板関連情報が前記広告コンテンツと共に表示することができる。通常の電光板のような専用広告掲示板とは異なり、本発明の共有看板は基本的の各店舗の看板を一体型として統合して運営する概念であるため、どのようなモードにおいても、共有看板の一部の領域に該当する広告掲示板の位置した店舗の看板関連情報を表示することが可能であるように運営するのが望ましい。
【0089】
【0090】
図6は、本発明に係る共有看板の例示的な構成として、横一体型ユニットと横・縦複合一体型ユニットを表した図面である。
【0091】
図6に例示した横一体型ユニットと横・縦複合一体型ユニットは、一つの例示として、本発明に適用可能な共有看板の外形はこれに限定されない。また、共有看板は、特定建物の一つ以上の壁面全体を覆うように形成されるか、または、一つ以上の壁面に特定の形を有するように構成できる。
【0092】
【0093】
図7は、本発明に係る共有看板サービスシステムのネットワーク構成図である。
【0094】
共有看板サービスシステムは、多数の個別看板に対応する所定の大きさを有する共有看板ユニット(100)(注:説明目的上、一つの共有看板ユニットのみ図示する)、共有看板ユニット(100)が設置された建物別または、階別に提供され、共有看板ユニット(100)でディスプレイするコンテンツを保存し、ディスプレイされるスケジュールに合わせてコンテンツを共有看板ユニット(100)に共有するコンテンツ制御用コンピューター(200)、看板映像、広告映像、その他の掲示板映像など、コンテンツとディスプレイされるスケジュールを保存および編集して完成したコンテンツとディスプレイされるスケジュールをコンテンツ制御用コンピューター(200)に供給する共有看板運営サーバー(400)を含んで構成される。
【0095】
コンテンツ制御用コンピューター(200)と共有看板ユニット(100)の間には、コンテンツ制御用コンピューター(200)からの指示に従い、共有看板ユニット(100)のディスプレイを所定の物理的な空間別にコントロールするための複数のディスプレイコントローラー(250)が介され、共有看板ユニット(100)および・または、ディスプレイコントローラー(250)には、コンテンツ制御用のコンピューター(200)との有線・または、無線通信を支援するためのネットワーキング機能が設けられる。
【0096】
運営サーバー(400)で用いられるコンテンツとディスプレイされるスケジュール、共有看板ID、セル構造などのデータを保存するためのデータベース(450)が運営サーバー(400)に提供される。運営サーバー(400)は、また、政府、自治体、役所などで提供するオープン公共データシステム(500)と連携して気象情報、環境情報、交通情報、災難情報、CCTV映像情報など、各種の公共情報の伝達を受け、共有看板ユニット(100)に提供できる。
【0097】
コンテンツ制御用コンピューター(200)は、各店舗の店舗管理システム(300)と連携して店舗別に空席の数情報、ウェイティング人数の情報、イベント情報、キャンペーン情報、営業時間の情報、店舗内のCCTV映像情報など、多様な情報を確保し、それを加工して共有看板ユニット(100)により、ディスプレイできる。このような情報の加工過程は、コンテンツ制御用コンピューター(200)から直接実現することも出来るが、店舗管理システム(300)から確保した情報がコンテンツ制御用コンピューター(200)を介して、運営サーバー(400)に送られ、映像情報として加工され、加工した映像情報および関連スケジュールがコンテンツ制御用コンピューター(200)に再び送られることもある。
【0098】
店舗管理システム(300)は、店舗内のPOSシステムと連携するか、または、それを含む形で実現できる。さらに、店舗管理システム(300)により入力される看板運営情報、広告コンテンツ情報を運営サーバー(400)に登録するための情報入力ウェブアプリケーションサーバー(WAS)が追加で提供できる。店舗管理システム(300)の具体的な構成に対しては別途の図面を用いて後述する。
【0099】
店舗がフランチャイズ店舗の場合には、各店舗管理システム(300)に連携した本社の提携データシステム(600)と本発明の運営サーバー(400)が連動することができ、その場合は、店舗別イベント情報、キャンペーン情報などが運営サーバー(400)に提供され、映像情報加工に活用できる。また、店舗別の空席情報、ウェイティング人数情報など、多様な情報がコンテンツ制御用コンピューター(200)の代わりに、提携データシステム(600)を介して、運営サーバー(400)に伝達できる。
【0100】
共有看板運営サーバー(400)は、共有看板運営サービスシステムを統合管理し、そのためのアカウント管理、看板管理、情報管理、コンテンツ管理、統計管理、精算管理などの機能を有する。それ以外にも、オープン公共データシステム(500)からデータを持ち出すため、公共API連動モジュールとウェブクローラなどを設けた情報データ生成システムがオープン公共データシステム(500)と運営サーバー(400)の間に追加されることがある。また、情報データ生成システムのデータを周期的にチェックして、データの整合性を維持し、データのエラーを報告し、修正できるように、データの整合性の検証システムが情報データ生成システムに設けられる。
【0101】
それ以外にも、広告会社のシステムと連動して、共有看板に表示する広告コンテンツと広告主および広告スケジュールを運営サーバー(400)に登録する広告コンテンツ運営システム、運営サーバー(400)からスケジューリングされた広告コンテンツ、公共情報のソースとスケジュールをコンテンツ制御用のコンピューター(200)にダウンロードするのに用いられるコンテンツダウンロード用ウェブアプリケーションサーバー、広告ソースである映像とイメージなどのマルチメディアコンテンツを保存する広告コンテンツ保存空間などが追加で設けられる。
【0102】
また、共有看板サービスのシステムの状態、コンテンツの表示状態の情報などを運営サーバー(400)に含み、別途の報告システムに伝送する報告システム用ウェブアプリケーションサーバー(WAS)とコンテンツ運営結果を分析して報告統計を生成し、共有看板システムのエラーなどを前記報告システムに伝送するログ分析システムなどが追加で設けられる。
【0103】
【0104】
図8は、本発明に係る共有看板運営DBの例示的な構成図である。
【0105】
共有看板サービスシステムの運営のために用いられる各種のデータが運営DBにより管理されるが、このようなデータは、例えば、共有看板ユニットに対するデータ以外にも建物データ、壁面データ、各階データなど、共有看板の物理的な設置位置に関するデータと占有者基準セル(Sセル)データ、店舗主(賃借人)データ、建物主(賃貸人)データ、看板空間提供者に対するデータ、広告コンテンツ基準セル(Cセル)データ、広告主データ、広告コンテンツデータ、広告主キャンペーンデータ、広告実行データ、広告口座データ、看板価格等級データなどの広告コンテンツに対するデータなどが含まれる。
【0106】
建物データと壁面データおよび各階データは、共有看板が設置される建物と壁面および各階に対する具体的な位置、大きさなどの情報を含むものとして、全て個別IDによって区別されるため、それについては後述する。
【0107】
共有看板ユニットデータは、看板の高さと幅などの大きさの情報以外にも通信方式、稼働の可否、稼働時間、設置業者の情報、ディスプレイコントローラー情報などを含み、共有看板Sセルデータは、個別店舗に割り当てられた物理的なセル単位情報を含み、共有看板Cセルデータは、看板または、広告コンテンツのコンテンツセル単位情報を含む。Sセルデータには、SセルIDと所属ユニットのID以外に、該当するSセルの高さと幅、解像度、始点、終点などの情報が含まれ、CセルのデータにはSセルに対応する情報以外に、Cセル露出価格(つまり、広告単価)、広告単価算定のための等級、コンテンツ掲載日時と開始および終了時間などの情報が追加で提供される。
【0108】
特に、Cセルデータには、広告モードの適用の際にも該当する店舗の小型看板機能を実行したり、営業時間、ウェイティング人数などの営業情報を提供したり、公共情報を提供するための空間(
図5の各看板下段の区別空間参考)に対する情報が追加で含まれることができ、区別空間に適用される情報をウィジェットの形で提供する場合、該当するウィジェットの表示領域と高さ、幅などの情報が含まれる。
【0109】
残りの各データの具体的な種類については、
図8の記載事項を参考に理解することができるため、それについての詳細な説明は省略する。
【0110】
【0111】
以下では、本発明に係る共有看板サービスシステムの様々なモードにより、提供可能な様々な看板または、広告の形を何種類に分けて説明しようと思う。
【0112】
先ず、‘看板型’の場合は、各店舗の固有商号や商標を表示し、可能な限り、決められたフォーマットに合わせて統一性を保つように、各商号や商標を並べる場合である。
【0113】
次に、‘一般型’の場合は、一つの広告だけを共有看板ユニット全体に適用し、単一広告主の単一または、複数のコンテンツを広告する場合として、同一商号や商標の反復表示または、一定の領域別にそれぞれ異なる映像を同時に表示する方式である。
【0114】
次に、‘ローカル型’の場合は、地域商人・職人や自営業者など中小企業の広告主のための広告として、数人の広告主が共有看板領域を分けて各自の広告映像、または、商号や商標を表示する場合である。
【0115】
それ以外に‘公益型’の場合は、地方自治団体、中央政府や公共機関が提供する公益広告やその他の公共情報を共有看板の少なくとも一部に提供することで、
【0116】
‘文化型’の場合は、各種の音楽、動画、美術作品などの文化コンテンツを共有看板の少なくとも一部、望ましくは共有看板全体にわたり提供することである。
【0117】
どのような形の場合でも、看板または、広告関連規定を守るための目的や看板空間の提供者との協議を終え、第3者配信を掲載する間にも共有看板領域の一部に常に看板空間提供者の自分の店舗の商号や商標を表示し、看板機能を維持するようにできることは既に説明済みである。
【0118】
【0119】
これから、本発明に係る共有看板をより効果的に活用する様々な運営方式を説明する。
【0120】
先ず、
図9は、本発明に係る複数の建物配置型の共有看板の例示図である。
【0121】
図9は、複数の建物に設けられた共有看板ユニットを連動させ、空間表示機能を拡張した場合として、空間的に隣接した複数の建物の外壁に設置された共有看板のディスプレイ作動を連携させ、複数の建物の共有看板によって、一つの大型広告コンテンツを表示できるし、それによって広告を見る顧客の没入度を大きく高めることができる。
【0122】
【0123】
効果的に、本発明に係る共有看板を活用する他の例として、
図10に図示したホットプレイス型共有看板を例に挙げることができる。
図9では、建物連携広告の形を空間的にさらに拡張した例が
図10に図示したホットプレイス共有看板である。地域別に流動人口の多いホットプレイスに、共有看板を設置して運営する場合として、大路側の建物、向かい合う道路の両側の建物、十字路の向かい合う建物を一つに連携して、相互連動するダイナミックな広告コンテンツを表示するか、または、超大型広告コンテンツを表示する場合、広告効果が拡大し、没入度も高まる。例えば、互いに向かい合う2つまたは、4つの建物の共有看板ユニットを連携して、相互連動する内容のダイナミックな広告コンテンツを表示すると、共有看板ユニットの適切な空間の配置により、広告効果と没入度を遙かに高めることができる。そのような横型看板連動にふさわしい広告としては、例えば、競馬、自動車のレーシング、スポーツなどのようにエキサイトな広告コンテンツがふさわしい。
【0124】
【0125】
図11は、本発明の一実施形態に係る特定の道路区間または、特定の道路側に設置された共有看板を共有する概念を表した図面である。
【0126】
従来、大路側の大型建物に個別に設置されたLED電光板の形の広告掲示板によって大型画面広告を見ることができたが、
図12の実施例とは差がある。
図12の実施例の場合、大型画面広告のため別途の大型LED電光板を設置するのではなく、看板機能を実行するため設置した複数の共有看板ユニットをシステム的に連携して広告表示に必要な共有看板ユニットだけを駆動することによって、数百または、数千メーターに渡る大型電光板のような広告効果を得られることができるため、費用の節減にもつながりながら、広告効果は極大化できるためである。
【0127】
【0128】
図12は、特定の地域に位置する共通の属性の有する複数の建物に設置された共有看板を共有する概念を表した図面である。
【0129】
特定の地域において、所定の共通属性を有する複数の建物、例えば、特定のフランチャイズカフェが入った建物、特定のスーパーマーケットが入った建物などに共有看板が設置された場合、それぞれ異なる複数の建物に配置された共有看板により同一または、連携された広告を表示することができる。
【0130】
【0131】
図13は、本発明の一実施形態に係る特定の都市や地域別に複数の共有看板を同時に用いて、広告およびマーケティングを行う構成を例示的に表した図面である。
【0132】
図13の実施例は、
図12の実施例をより拡張した概念として、全国に散在する政府、地方自治団体の多数の建物に設置された共有看板に同時間帯に同一の公益広告を表示する場合のように、所定の共通属性を有する建物に設置された共有看板を連動して、より効果的に広告または、キャンペーンを行うことができることを表している。このような実施例は、対国民キャンペーン、各種の選挙運動などの場合に効果的に活用できる。
【0133】
【0134】
図14は、本発明に係る共有看板のモード転換の例示図である。
【0135】
本発明に係る共有看板が既存の大型電光板とは異なる運営の特徴は、店舗別営業時間の差を活用してモードを転換する点において明確にその差が表れる。
【0136】
本発明に係る共有看板は、基本的な看板の機能を十分に果たすと共に、看板の機能が不要な場合や必要性の低い時間帯に有休資源を活用する側面から該当する看板を他の店舗の看板として貸すアイディアから着目したものである。相互に有休看板を貸すことで、相互に看板を共有しようとするアイディアである。
【0137】
図14において、店舗Aの営業時間が9時から22時までだとすれば、該当営業時間の間には共有看板の領域の内、店舗Aが占有するSセルの空間は店舗Aの看板映像を表示するが、営業時間が終了した22時から翌日3時までは該当する時間の間、営業する店舗Bの看板映像を表示することができる。同じく、18時から翌日3時まで営業する店舗Bの場合、営業時間外である9時から16時の間には該当する時間の間、店舗Aの看板映像を店舗Bが占有するSセルの空間に表示することができ、二つの店舗が全て営業を終えた4時から9時までの時間帯には二つの店舗のSセルを第3者のための広告表示の目的で活用できる。
【0138】
このような方式は、曜日別に定休日の異なる二つの店舗の間でも同じく適用できる。例えば、店舗Aの定休日である月曜日には該当するSセルの空間の共有看板を店舗Bが共有できるようにし、店舗Bの定休日である毎週の土日には、該当するSセルの空間の共有看板を店舗Aが共有するようにできる。
【0139】
あるSセルの空間が該当する店舗の看板を表示することに用いられると、そのSセルは、看板モードとして作動すると定義し、他の店舗の看板や広告などの当店看板を除いたコンテンツを表示するのに用いられるそのSセルは、広告モードとして作動すると定義する。このような定義によると、本発明の看板共有の概念は、共有看板の所定の空間が、看板モードとして作動しない間、それを他人の看板または、自分或いは、他人の広告のための広告モードとして転換できると言える。即ち、共有看板が広告モードとして転換される間、隣接する店舗主または、第3者配信主との看板共有が行われることと言える。
【0140】
【0141】
図15は、本発明に係る共有看板が設置される建物の各区域を表した図面である。
【0142】
本発明に係る共有看板は、建物の特定の階の外壁に設置するか、または、特定の外壁の区域にのみ設置するか、または、特定の外壁全体にかけて設置することもできる。共有看板が透明な電光板として構成される場合には、ガラスの外壁にも設置可能である。
【0143】
共有看板の設置位置別に、各共有看板を識別することが可能であり、そのため各建物と壁面、各階および共有看板に識別子としてIDを与えて管理することが効率的である。
【0144】
【0145】
図16は、本発明に係る共有看板サービスに適用可能な共有看板IDの体系を説明した説明図である。
【0146】
本発明に適用される共有看板IDの体系は、必須のものとして建物別IDa、建物外壁の各壁面IDb、建物の各階を区別するためのIDc、各共有看板ユニットに割り当てられるIDdとして構成され、それ以外の隣接した周辺の建物とその壁面のために別途の追加IDが割り当てられる。一方、共有看板ユニットが非連続的であるか、または、建物の横幅の大きさが全体より小さい場合にも、共有看板ユニットが設置されていない建物の壁面の空間に別途の未設置IDxを割り当て、管理することが望ましい。
【0147】
このようなIDを与える方式は、建物と壁面および看板の地理的な位置、又は、行政住所体系にふさわしく、共有看板にIDを提供して直観的な位置把握ができるようにし、各共有看板のIDとその他の運営DBデータ間のデータマッチングを容易にし、複雑な建物の位置と構造にも関わらず円滑に共有看板サービスが提供できるようにする。
【0148】
【0149】
以下では、本発明の共有看板をデジタル広告モードとして用いる具体的な例を
図17や
図21を参考に説明する。
図17や
図21に図示された場所は、左側から薬局、銀行、病院として構成された同一の店舗であると仮定する。
【0150】
図17を参考すると、営業が終わっていない中央の店舗の営業が終了した隣接の店舗の看板領域を広告掲示板として活用して、割引キャンペーンのようなイベントを広報する方式で広告モードが実行される。また、
図18を参考すると、右側の病院看板は、営業時間中に看板モードで作動していて、左側と中間の看板は営業時間外の他の店舗の広告を表示する広告モードとして作動している。
【0151】
このように本発明に係る共有看板は、表示されるコンテンツを時間帯別、季節別に変化をもたらせるように構成する。このような構成によると、一つの店舗を単一または、複数の主体が、朝、昼、夜、季節などに応じて、業種を変更し、変更された業種にふさわしい商号や広告を共有看板に表示することによって、店舗使用の効率性を極大化し、やがて、小資本の創業などを支援できる。一方、このような厨房を共有する同一店舗の時間的業種変更の際には、業種変更の事実をユーザーが簡単に認知できるように、業種が変更された店舗の提供するメニュー、シェアキッチンなどを撮影した動画情報などが追加で表示されるように共有看板のコンテンツを構成できる。
【0152】
【0153】
図19は、営業外の時間帯に該当する店舗の看板領域を広告モードとして活用し、該当する地域の他の店舗の看板やその他の広告コンテンツを表示する構成である。
図20は、各店舗の営業中のしばらくの間、看板領域を広告モードとして転換して、該当する地域の他の店舗の看板やその他の広告コンテンツを表示する構成である。各店舗の営業が終了した場合(
図19)には該当する看板の領域を広告モードと提供した各店舗の情報を表示しないが、各店舗が営業中の場合(
図20)には他の店舗の広告を流す間でも該当する看板領域を広告モードとして提供した各店舗の小型看板情報を下段にそれぞれ表示するなど、相違点もある。このような小型看板情報は、予め定めた規格で設定されたウィジェットで提供できるし、そのために必要な情報が運営サーバーに連動された運営DBに含まれるべきである。
【0154】
【0155】
図21は、特定の商圏内の割引キャンペーンの間、共有看板を用いて該当するイベントおよび参加する店舗に対する広告を流す構成である。共有看板広告を活用すると、建物の内部に店舗が位置して外壁に既存の看板を設置するのが難しい商人・職人や自営業者も、いくらでも自分の店舗が位置した建物の外壁に広告をすることができる機会を得られる点に注目したい。そのため、外部からは把握できない内部店舗の位置や動線を地図の形で共有看板およびそれと連携した共有看板ウェブ(注:共有看板の各種機能を支援するための専用ウェブ)を介して表示することによって、顧客の流入をはるかに高めることができる。
【0156】
【0157】
図22は、共有看板がデジタル掲示板モードとして用いられる例として、公共データなどと連携した各種の生活便宜情報を提供する構成である。単純に生活情報以外にも公益キャンペーン、迷子探し、リアルタイムニュースなどを表示する用途として使用可能であり、ドネーションキャンペーンを行う場合、リアルタイムドネーションのカウンティングなどに対する情報が表示されるように構成して、参加を積極的に勧めることも出来る。そのような場合にも、共有看板の下段には、看板領域をデジタル掲示板モードとして提供した各店舗主の小型看板情報が表示されるように構成できる。
【0158】
【0159】
図23は、本発明に係る共有看板のインドア・アウトドア連携広告の例示図である。
図23においては、3つの店舗の内、左側の店舗で看板モードと広告モード間の転換により、看板の代わりに当店の広告が表示される状況が図示されている。該当する店舗の内部に設置したディスプレイに表示される広告映像が外部の共有看板の区間にも同様に表示できるように、インドア広告とアウトドア広告が連携して作動する。ただし、そのためには、
図7で説明した通りに、各店舗管理システム(300)に繋がった本社の提携データシステム(600)と本発明の運営サーバー(400)が連動して運営され、各店舗のインドア広告コンテンツが提携データシステム(600)または、コンテンツ制御用のコンピューター(200)を介して運営サーバー(400)に提供し、アウトドアの広告コンテンツとして構成され、スケジューリングする必要がある。
【0160】
【0161】
図24は、本発明に係る共有看板のO2O(オンラインツーオフライン)広告の例示図である。
図24において、オンライン上のモバイルウェブに表示される広告が視聴者にオフライン媒体として見える共有看板の所定空間に同様に表示するか、または、モバイルウェブの広告と連携したコンテンツが共有看板の所定の区間に表示される例が図示されている。
【0162】
このような環境においては、モバイルウェブを用いた購入および予約などが可能になるようにでき、そのため該当する店舗のメニュー、価格表、ウェイティング人数、空席の数などの情報がモバイルウェブだけでなく、共有看板の該当する店舗の空間に表示されるようにできる。そのため、
図7の店舗管理システム(300)からメニュー、価格表、ウェイティング人数、空席の数などの情報を運営サーバー(400)に提供し、運営サーバー(400)に連結された提携データシステム(600)がモバイルウェブと連動してリアルタイムの注文、空席の予約などの業務を支援してくれる環境が供えられる。
【0163】
また、例えば、共有看板に該当する店舗を訪問した顧客のリアルタイムのレビューおよび評点などに対する情報が露出するように構成できる。商品やサービスに対する顧客のレビュー、評点などをアップロードできるモバイルウェブと提携データシステムおよび共有看板サービス運営サーバーを連動して、顧客により差別化したショッピング情報を提供し、顧客レビュー評価、レビュー写真コンテストなどのイベントを共有看板上で行うなど、様々なマーケティングを行うことができる。
【0164】
【0165】
図25は、本発明に係る共有看板のインタラクティブな広告の例示図である。
【0166】
図25においては、店舗運営状況に応じて、時間別割引キャンペーンのような特定の広告が共有看板の所定の空間に表示される例が図示されている。従来の看板以外の別途の掲示物、広告紙などにより行ったイベント案内を、共有看板を用いてより効果的に伝えることができ、看板に表示された広告コンテンツに含まれたQRコードにより、ユーザー端末のモバイルウェブに接続するか、または、ユーザー端末のモバイルウェブから要請したQRコードおよび/または、イメージを看板に表示された広告コンテンツから撮影して、モバイルウェブに伝送するなどのO2Oマーケティングを行うことができる。
【0167】
このように、IT技術を取り入れ簡単に広告に対する応答を得られ、広告に対する応答の推移に合わせて広告コンテンツのスケジュールを調整するなどの方式でインタラクティブな広告の提供が可能であり、モバイルウェブなどと連携して注文や予約を受けると、イベントに対する応答をリアルタイムで処理できるのはもちろん、イベントの効果も測定できる長所がある。
【0168】
図示していないが、共有看板の所定の領域に一つ以上のカメラを設置して、共有看板の看板映像や広告を視聴する潜在顧客の情報を得ることができ、共有看板のカメラにより撮影された通行人のアバタ、キャラクターなど所定のマルチメディアコンテンツを生成して、共有看板に露出させるなど、通行人とのインタラクティブな感性的コミュニケーションにより共有看板サービスに対する認知度を高めることができる。
【0169】
また、例えば、共有看板にリアルタイムで空席の情報を提供し、空席の料金割引などのようなリアルタイムでの共同購入を支援するコンテンツが表示できるようにし、予約のためのQRコードを表示して、潜在顧客がモバイルウェブを用いてこのQRコードを撮影して該当する商店のホームページに接続するように誘導するなどのイベントマーケティングを行うように構成することも可能である。
【0170】
一方、このような多様なインタラクティブなコミュニケーションによって獲得した潜在顧客の数、広告視聴時間、広告視聴率などの情報は広告コンテンツのスケジュールを調整するか、または、広告効果の測定、広告代の策定および広告代の配分などに活用できる。
【0171】
【0172】
図26は、本発明に係る共有看板の文化コンテンツ広告の例示図である。本発明の共有看板が自然風景、芸術作品、創作作品などを表示する街文化コンテンツの提供手段としての公益的機能を実行できるよう構成した例である。文化コンテンツを表示ずる一種のデジタル掲示板の機能を実行する間でも、該当する共有看板空間を占有した店舗の小型看板コンテンツを共有看板の下段に表示することによって、看板共有に伴う代価を支払うと同時に、通行人が該当する店舗の看板を注目する機会を提供できる。
【0173】
【0174】
図27は、顧客の視認性を高めるため、共有看板の輝度を自動でコントロールする例示的な構成を表した図面である。日差しなどの外部の光が強い昼の時間帯には、共有看板のコンテンツが外部の光によってユーザー達によく認識されないため、輝度を高め、逆に、夜の時間帯には輝度をやや低くするように構成できる。そのための具体的な構成として、照度感知センサーを追加で設置し、共有看板隣接の照度を感知し、感知された照度に応じて、共有看板の輝度を調節するか、または、時間帯別の輝度値を予め設定し、その設定値に応じて共有看板の輝度を調節できる。
【0175】
【0176】
図28は、本発明に係る共有看板サービスシステムに用いられる共有看板ユニットの構成図である。
【0177】
共有看板ユニット(Unit)は、例えば、縦の高さは建物の層間の高さに対応するように1.5mで設定し、横の長さは、建物の横幅の大きさに対応できるように設定された一体型のLED電光板で構成される。大型LED電光板の形である共有看板ユニットは、多数の小型ディスプレイの複合体の形で構成され、個別的にはコントロール可能で、物理的に分割されたディスプレイ単位をセル(Cell)と称することにする。一つの建物には、階別及び全面、側面の壁面別に複数の共有看板ユニットが装置でき、その際、共有看板ユニットは、制御用コンピューターによってディスプレイされるコンテンツが独自的にコントロールされる単位を意味する。一つの共有看板ユニットには、区間別にディスプレイのコントロールのための一つ以上のディスプレイコントローラーが割り当てられるが、ディスプレイコントローラーは、ディスプレイを物理的にコントロールする機能に過ぎず、コンテンツのコントロールとは無関係である。
【0178】
【0179】
図29は、本発明に係る共有看板ユニットの固定式SセルとダイナミックCセルの概念図である。
【0180】
本発明において、一つ以上のセルの集合体として、所定の機能に従い区別される用語として、Sセル、Cセルがある。Sセルは、ストアセル(Store Cell)の略字として、店舗別の固有の看板を表示する領域のセルを意味する。即ち、店舗別に看板領域として確保した空間がその店舗のSセルの大きさとなる。各店舗は、Sセルの空間や領域を共有看板サービスのため提供するということになる。Cセルは、コンテンツセル(Content Cell)の略字として、広告コンテンツを表示する領域のセルを意味し、Cセルの大きさは、各広告の面積に応じて、動的に決められる。Cセルの大きさは、各店舗の提供空間や領域の大きさとは無関係であり、ただ、表示された広告または、掲示物コンテンツによってのみ、決められる。
【0181】
図29において、建物の一側面に4つの店舗が配置されると、それに対応する一つの共有看板ユニットに4つのSセルが配置される。Sセルは、店舗別の看板領域として、その大きさは、店舗の大きさに比例するのが通常であり、看板モードの作動の際、看板映像の表示の基準となる。
【0182】
一方、Cセルは、一つの共有看板ユニットに表示される広告の数に合わせて、一つ以上の個数の制限なしで割り当てられる。
図14には、それぞれ異なる面積の広告コンテンツを表示するため、異なる大きさで割り当てられたCセルが例示されている。
【0183】
【0184】
図30は、本発明の固定式ストアセルとダイナミックコンテンツセルに伴う収益配分の例示図である。
【0185】
例えば、一つの共有看板ユニットに4つのSセル(注:大きさはみな同一の場合もあれば、それぞれ異なる場合もある)が配置された状態で、3つの広告を表示する場合、Cセルは各広告面積に従い3つに設定される。その際、SセルaおよびSセルdのように、一つのSセルに一つの広告だけを割り当てる場合もあるが、Sセルb、cのように一つのSセルに複数の広告が割り当てられる場合もある。それによって、SセルaにはCセルaの一部のみ割り当てられ、Cセルaの残りの部分とCセルbの一部はSセルbに割り当てられる。同じく、Cセルbの残り部分とCセルcの一部は、Sセルcに割り当てられ、Cセルcの残り部分はSセルdに割り当てられる。
【0186】
【0187】
表1の記載のように、Sセル別広告収益配分は、Cセルの広告が各Sセルに割り当てられた面積の比率で決められる。例えば、Cセルaの広告露出単価が200万ウォンであると、Cセルaの50%が割り当てられたSセルaの収益の50%が割り当てられ、Cセルbの残りの50%が割り当てられたSセルbに収益の50%が割り当てられる。Cセルbの広告露出単価は、100であるため、Cセルbの70%が割り当てられたSセルbに収益の70%が割り当てられ、Cセルbの残りの30%が割り当てられたSセルcに収益の30%が割り当てられる。
【0188】
Sセルの占有者または、所有者として収益の配分権を有する商人・職人や自営業者などは、Sセルの区間内に設けられた全てのCセルに表示される広告に対する収益の配分を受け、それは、全体の広告の収益から共有看板サービスの提供者の投資費用、運営費用、所定の利益を引いた金額から定められる。
【0189】
広告の露出単価は、広告が掲載される共有看板ユニットの大きさ、Sセルの位置、広告の時間帯、イベントの可否、広告視聴率などにより影響を受けるため、同一面積のSセルであっても、広告収益配分の基準金額が相違になり、同一のSセルに対しても時間帯によって、広告収益の配分の基準金額が異なる場合がある。
【0190】
それにも、前記のような固定式SセルとダイナミックCセルを区別し、各Sセルの区間内に設けられる全てのCセルから時間帯別に可変して発生する広告収益を各広告の面積比率に従いSセルの収益配分権者に割り当てる方式は、Sセルの位置、広告時間帯、イベントの可否など、広告効率に影響を与える要因を自動で考慮してくれるため、技術的に自動化して収益配分を容易にできる利点がある。
【0191】
一方、広告主は、広告の面積に従い、Cセルの大きさだけを選び、共有広告契約を結び、該当する広告が掲載されるSセルの位置選定は、共有看板サービスの提供者に委任することができる。それとは異なり、広告主が自分の広告が掲載されるSセルの位置と個数および空間まで特定して共有広告の契約を結ぶことができる。このようなSセルの選択オプションは、該当する広告の広告費用の決定に反映される。
【0192】
一方、広告単価を採択のため、各共有看板ユニット別に、時間別、期間別の広告視聴率情報が集計され、運営サーバーからは、該当する情報を広告主の端末(未図示)に提供し、広告の掲載のためのオンライン競りを行うことができる。
【0193】
【0194】
図31と
図32は、本発明に係る共有看板サービスシステムのコンテンツ、制御用のコンピューター、店舗管理システムおよび運営サーバーをつなぐそれぞれ異なる実施例を図示している。
【0195】
図31の場合は、
図7に図示の様に、店舗のPOS(350)につながった店舗管理システム(300)が店舗別に配置され、建物別または、各階別に提供されるコンテンツ制御用コンピューター(200)に繋がり、店舗管理システム(300)と運営サーバー(400)の間のデータの伝送がコンテンツ制御用コンピューター(200)を介して行い、共有看板サービスの提供に必要な各店舗管理システム(300)のデータが全て遠隔地の運営サーバー(400)とデータバース(未図示)に管理され、保存される特徴がある。このような機能を実行するためのコンテンツ制御用コンピュータ(200)は、サーバー級のコンピューターであり、店舗管理システム(300)は、各店舗別に備えられた個人用PCであることが望ましい。
【0196】
それとは異なり、
図32の場合は、運営サーバー(400)との広告コンテンツ、広告スケジュールデータを伝送、管理するコンテンツ制御用コンピューター(200)と店舗管理システム(300)が各店舗に位置したコンテンツ制御PC(700)の内部に一体型で設けられる形である。各店舗のコンテンツ制御PC(700)から店舗管理業務と広告コンテンツ、スケジュールデータ伝送、管理業務を全部まとめて行うため、建物や階別に別途のコンテンツ制御用コンピューターやサーバーを置く必要がなく(もちろん、追加でコンテンツ制御用サーバーを建物や各階別に設置して統合管理することも可能である)、各店舗別に自ら製作した広告コンテンツを共有看板の自分の領域に直接再現することもでき、他人の広告表示のための共有看板サービスの提供者と協議した時間帯にのみ、共有看板を広告や掲示板モードとして転換することにより、共有看板をより独立的に利用できる特徴がある。