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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】濾過器
(51)【国際特許分類】
   A01K 63/04 20060101AFI20230118BHJP
【FI】
A01K63/04 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021117801
(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公開番号】P2022093247
(43)【公開日】2022-06-23
【審査請求日】2021-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0173434
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521266192
【氏名又は名称】クア コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】QUA KOREA Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】301-2, Chungbuk National University Global Tech Venture Center, 1251, Garosu-ro, Heungdeok-gu, Cheongju-si, Chungcheongbuk-do 28420 Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パク チョルヒ
(72)【発明者】
【氏名】キム スキョン
【審査官】川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-107714(JP,A)
【文献】実開昭49-074047(JP,U)
【文献】特開2001-269081(JP,A)
【文献】実開昭49-114575(JP,U)
【文献】実開昭50-042573(JP,U)
【文献】登録実用新案第3041103(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2004/0060853(US,A1)
【文献】中国実用新案第207016585(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 61/00-61/65
A01K 61/80-63/10
B01D 23/00-35/04
B01D 35/08-37/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に濾過材が充填される上部胴体と、
前記上部胴体の下側に配置され、上部及び下部が開放された下部胴体と、
前記下部胴体の内部に配置され、前記下部胴体の内部にスラッジ及び流体が流入するようにし、前記スラッジが前記下部胴体の内部から離脱することを防止する離脱防止部と、を含み、
前記離脱防止部は、
前記下部胴体の内部に固定され、中心部に貫通孔が形成された支持板と、
前記支持板の上部に連結され、前記貫通孔に連通する下部孔が形成され、一側に少なくとも一つの連結孔が形成される中心管と、
前記中心管の内部において移動され、前記下部孔を選択的に開閉して、前記流体の逆流を防止する逆流防止ボールと、
前記上部胴体と下部胴体との間に配置され、前記上部胴体の内部と前記下部胴体の内部を連通させる連結体と、
前記連結体の内部に形成され、前記下部胴体の内部に流入するスラッジが前記上部胴体に流入することを防止する流入防止部と、を含む濾過器。
【請求項2】
前記下部胴体の下部を閉鎖し、放射状に少なくとも一つの流入孔が形成された下部カバーと、
前記下部カバーに連結され、少なくとも一つの開閉孔が放射状に形成され、前記流入孔を選択的に開閉する開閉板と、を含む請求項1に記載の濾過器。
【請求項3】
前記上部胴体の上部に一端部が連結され、前記下部胴体、前記離脱防止部、及び前記上部胴体を通過した流体が出水される出水管を含む請求項1に記載の濾過器。
【請求項4】
前記上部胴体の上部には、前記流体に空気を供給する空気供給部が連結される請求項1に記載の濾過器。
【請求項5】
前記開閉板の下部に連結され、前記開閉孔の下部を閉鎖して、前記開閉孔の下部から砂が流入することを防止する支え部を含む請求項に記載の濾過器。
【請求項6】
前記上部胴体と出水管との間に配置され、前記上部胴体と出水管を連結させ、前記出水管の高さを調節する高さ調節管を含む請求項1に記載の濾過器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濾過器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、水槽の水を濾過するために水槽の内部において用いられる濾過器は、水槽の壁面に付着して用いられる側面濾過器及びスポンジ濾過器があり、水槽の底部において用いられる底面濾過器がある。
【0003】
このうち、水槽の底部において用いられる底面濾過器から入った流体は、内部の濾過材を通過して、空気や水中モーターにより、出水口から水槽の内部に戻る。
【0004】
このような従来の濾過器は、水槽から取り外すとき、濾過器の内部で捕集されたスラッジが水槽の内部に離脱して、水槽内部のスラッジを処理する際に問題点があった。
【0005】
また、従来の濾過器は、出水口の出口側でのみ油膜が分解されて、水面に生じる油膜の除去が円滑に行われず、出水口の後方側に油膜滞り区間が形成され、出水口内において渦流が発生して、流体の噴出が容易に行われないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した背景技術に鑑み導き出されたものであって、本発明の一実施形態は、濾過器を水槽から取り外すとき、濾過器の内部で捕集されたスラッジが水槽側に離脱することを防止することができる濾過器を提供しようとする。
【0007】
また、本発明の一実施形態は、出水口の後方側に油膜滞り区間が生成することを防止することができ、油膜の除去が円滑に行われる濾過器を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、本発明の一実施形態による濾過器は、内部に濾過材が充填される上部胴体と、前記上部胴体の下側に配置され、上部及び下部が開放された下部胴体と、前記下部胴体の内部に配置され、前記下部胴体の内部にスラッジ及び流体が流入するようにし、前記スラッジが前記下部胴体の内部から離脱することを防止する離脱防止部と、を含み、前記離脱防止部は、前記下部胴体の内部に固定され、中心部に貫通孔が形成された支持板と、前記支持板の上部に連結され、前記貫通孔に連通する下部孔が形成され、一側に少なくとも一つの連結孔が形成される中心管と、前記中心管の内部において移動され、前記下部孔を選択的に開閉して、前記流体の逆流を防止する逆流防止ボールと、を含んでもよい。
【0009】
また、前記上部胴体と下部胴体との間に配置され、前記上部胴体の内部と前記下部胴体の内部を連通させる連結体と、前記連結体の内部に形成され、前記下部胴体の内部に流入するスラッジが前記上部胴体に流入することを防止する流入防止部と、を含んでもよい。
【0010】
また、前記下部胴体の下部を閉鎖し、放射状に少なくとも一つの流入孔が形成された下部カバーと、前記下部カバーに連結され、少なくとも一つの開閉孔が放射状に形成され、前記流入孔を選択的に開閉する開閉板と、を含んでもよい。
【0011】
また、前記上部胴体の上部に一端部が連結され、前記下部胴体、前記離脱防止部、及び前記上部胴体を通過した流体が出水される出水管を含んでもよい。
【0012】
また、前記上部胴体の上部には、前記流体に空気を供給する空気供給部が連結されてもよい。
【0013】
また、前記開閉板の下部に連結され、前記開閉孔の下部を閉鎖して、前記開閉孔の下部から砂が流入することを防止する支え部を含んでもよい。
【0014】
また、前記上部胴体と出水管との間に配置され、前記上部胴体と出水管を連結させ、前記出水管の高さを調節する高さ調節管を含んでもよい。
【0015】
前記のような目的を達成するために、本発明の他の実施形態による濾過器は、内部に濾過材が充填される上部胴体と、前記上部胴体の下側に配置され、上部及び下部が開放された下部胴体と、前記上部胴体の上部に一端部が連結され、前記下部胴体及び前記上部胴体を通過した流体が出水される出水管と、を含み、前記出水管は、内部において渦流が発生することを防止するように、一側に流体流入口が形成されてもよい。
【0016】
また、前記出水管は、他端部に夜光キャップが連結されるか、夜光材質で形成されてもよい。
【0017】
前記のような目的を達成するために、本発明のまた他の実施形態による濾過器は、内部に濾過材が充填される上部胴体と、前記上部胴体の下側に配置され、上部及び下部が開放された下部胴体と、前記上部胴体の上部に一端部が連結され、前記下部胴体及び前記上部胴体を通過した流体が出水される出水管と、を含み、前記出水管は、前記上部胴体の上部に連結され、曲がった管状に設けられる水底管と、前記水底管の上部の両側部にそれぞれ上方に突出して連結され、前記水底管の出口の後方側の流体が前記水底管の出口側に流れるように、前記水底管との流入空間を形成する水上翼と、を含んでもよい。
【0018】
また、前記出水管は、前記水上翼の上端部に両端部がそれぞれ連結され、上方に膨らんだ弧状に形成され、前記水上翼を連結させる水上キャップを含んでもよい。
【0019】
また、前記水上キャップの前方部は、内部に気泡が付着することが防止されるように、前方側に傾いた形状に形成されてもよい。
【0020】
また、前記水底管の上端部は、前記水底管の入口から流入して前記出口に排出される流体と、前記流入空間から前記水底管の出口側に流れる流体との間に段差を形成させてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一実施形態による濾過器は、水槽から取り外すとき、離脱防止部によって、濾過器の内部に捕集されたスラッジが水槽側に離脱することを防止することができるという効果がある。
【0022】
本発明の一実施形態による濾過器は、出水管の入口側においてだけではなく、流体流入口側または水底管の上端部においても油膜が分解され、水面に生じる油膜を円滑に除去することができるという効果がある。また、流体流入口または流入空間によって、水槽で発生する油膜滞り区間を減少させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態による濾過器を示す断面図である。
図2】本発明の一実施形態による濾過器の下部を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態による濾過器の離脱防止部を示す図である。
図4】本発明の一実施形態による濾過器の離脱防止部によって下部胴体の内部にスラッジが貯蔵される過程を示す図である。
図5】本発明の一実施形態による濾過器の下部カバーを示す図である。
図6】本発明の一実施形態による濾過器の開閉板を示す図である。
図7】本発明の一実施形態による開閉板及び下部カバーを示す図である。
図8】本発明の一実施形態による濾過器の支え部を示す図である。
図9】本発明の一実施形態による濾過器の出水管を示す図である。
図10】本発明の一実施形態による濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
図11】本発明の他の実施形態による濾過器の出水管を示す図である。
図12】本発明の他の実施形態による濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
図13】本発明の他の実施形態による濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
図14】本発明のまた他の実施形態による濾過器の出水管を示す図である。
図15】本発明のまた他の実施形態による濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
図16】本発明のまた他の実施形態による濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
図17】従来の濾過器の出水管によって形成される流体の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参考して、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳述する。本発明は、様々な異なる形態で実現されてもよく、ここで説明する実施形態に限定されない。図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分を省略し、明細書の全体を通じて、同一または類似の構成要素については、同一の参照符号をつけた。
【0025】
本明細書で、「含む」または「有する」などの用語は、明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の異なる特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除するものではないと理解されなければならない。
【0026】
図1を参考すると、本発明の一実施形態による濾過器10は、水槽Fの底部に設置されてもよい。このとき、流体Wは、開閉板Gの開閉孔Ghに流入して、下部カバー500、離脱防止部400、下部胴体200、連結体300、上部胴体100、及び出水管800を経て、水槽Fに循環されてもよい。
【0027】
本発明の一実施形態による濾過器10は、上部胴体100、下部胴体200、連結体300、離脱防止部400、下部カバー500、開閉板G、及び出水管800を含んでもよい。
【0028】
上部胴体100は、円筒状に設けられてもよく、内部に濾過材が充填されてもよい。また、上部胴体100の上部には、流体Wに空気を供給する空気供給部AGが連結されてもよい。
【0029】
下部胴体200は、円筒状に設けられ、上部及び下部が開放されてもよい。また、下部胴体200は、上部に連結される連結体300を介して上部胴体100と連結されてもよい。また、下部胴体200は、下部から内部に流体W及びスラッジSが流入してもよい。
【0030】
連結体300は、上部胴体100と下部胴体200との間に配置され、上部胴体100の内部と下部胴体200の内部を連通させてもよい。また、連結体300は、内部の流入防止部310から下部胴体200の内部に流入するスラッジSが、上部胴体100に流入することを防止することができる。ここで、流入防止部310は、スポンジまたは多孔性フィルタ等で設けられてもよい。
【0031】
図2乃至図3を参考すると、離脱防止部400は、下部胴体200の内部に配置され、下部胴体200の内部にスラッジS及び流体Wが流入されるようにする。また、離脱防止部400は、下部胴体200の内部に流入したスラッジSが、下部胴体200の外部に離脱することを防止することができる。
【0032】
このとき、離脱防止部400は、支持板410、中心管420、及び逆流防止ボールBを含んでもよい。支持板410は、下部胴体200の内部に固定され、中心部に貫通孔410hが形成されてもよい。
【0033】
中心管420は、支持板410の上部に固定され、上側に行くほど直径が大きくなるようにテーパリングされた形状に形成されてもよい。また、中心管420は、下端に貫通孔410hと連通する下部孔420aが形成され、上部側面部に少なくとも一つの連結孔420hが形成されてもよい。また、中心管420は、上部が閉鎖されるように形成されてもよい。また、中心管420の側部には、下側方向に突出形成され、支持板410に固定されて、中心管420の遊動を防止する固定台421が設けられてもよい。
【0034】
逆流防止ボールBは、中心管420の内部において移動可能に位置されてもよい。このとき、逆流防止ボールBは、中心管420の内部において移動されることにより、下部孔420aを選択的に開閉して、流体Wの逆流を防止することができる。
【0035】
図4を参考すると、離脱防止部400の下側から、流体WとスラッジSが、貫通孔410h、下部孔420a、及び連結孔420hを経て、下部胴体200の内部に流入する場合、逆流防止ボールBは、中心管420の内部において上部側に移動され、下部孔420aを開放する。
【0036】
また、使用者が、水槽Fから濾過器10を取り外す場合、逆流防止ボールBは、中心管420の内部において下部側に移動され、下部孔420aを閉鎖して、下部胴体200の内部のスラッジS及び流体Wが、下部孔420aから水槽Fの内部に離脱することを防止することができる。
【0037】
下部カバー500は、下部胴体200の下部に結合され、下部胴体200を取り囲んで形成されてもよい。このとき、下部カバー500は、少なくとも一つの流入孔500hが放射状に形成されてもよい。
【0038】
開閉板Gは、下部カバー500に連結されてもよい。また、開閉板Gは、少なくとも一つの開閉孔Ghが放射状に形成され、流入孔500hを開閉することができる。
【0039】
図7を参考すると、開閉板Gは、下部カバー500の流入孔500hのサイズを調節して、下部胴体200に流入する流体Wの流量を調節することができる。また、開閉板Gは、下部カバー500の流入孔500hのサイズを調節することにより、稚魚または小さな魚が下部胴体200の内部に流入することを防止することができる。
【0040】
出水管800は、上部胴体100の上部に一端部が連結されてもよい。また、出水管800から、開閉孔Gh、流入孔500h、離脱防止部400、下部胴体200、連結体300、及び上部胴体100を通過した流体Wが、水槽Fに出水される。また、出水管800は、曲がった管状に設けられ、内部に渦流が発生することを防止することができる。
【0041】
出水管800は、一端部に形成された入口800aと他端部に形成された出口800bのなす角度が互いに80度乃至120度となるように形成されてもよい。このとき、出水管800は、一端部に形成された入口800aと他端部に形成された出口800bのなす角度が互いに垂直となるように形成されてもよい。また、出水管800は、夜光材質で設けられ、視認性を向上させることができる。
【0042】
図9乃至図16を参考すると、出水管800は、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態で実施されてもよい。
【0043】
図9及び図10を参考すると、第1実施形態による出水管800は、側部に流体流入口800hが形成され、入口800a及び流体流入口800hから流体Wが流入して、流体Wの噴出が行われやすくなる。また、出水管800の上端部800cは、出水管800の入口800aから流入する流体Wが、水槽Fに充填された流体Wの上側に噴き出されることを防止することができる。
【0044】
言い換えれば、出口管800の入口800aから流入する流体Wは、移動方向が上側方向であるので、上側方向に噴き出されなければならないが、流体Wは、上端部800cにぶつかって、上側方向に噴き出されない。
【0045】
図1及び図10を参考すると、出水管800は、流体流入口800hが水槽Fに充填された流体Wの表面に位置されるように配置され、流体流入口800hから流体Wが流入されてもよい。
【0046】
これにより、本発明の一実施形態による濾過器10は、出水管800の出口800b側である第2地点P2だけでなく、流体流入口800h側である第1地点P1でも、流体Wが移動されるようにして、油膜を分解させることができる。これにより、本発明の一実施形態による濾過器10は、流体流入口800hによって、水槽Fで発生する油膜滞り区間JMを減少させることができる。
【0047】
また、出水管800の他端部には、夜光キャップ810が連結されてもよい。言い換えれば、出水管800の出口側に夜光キャップ810が連結され、視認性を向上させることができる。
【0048】
図11乃至図13を参考すると、第2実施形態による出水管800’は、水底管810’及び水上キャップ820’を含んでもよい。水底管810’は、曲がった管状に設けられてもよい。
【0049】
水上キャップ820’は、水底管810’の上部の両側部に連結されてもよい。水上キャップ820’は、水底管810’に連結され、水底管810’の出口800’aの後方に流体入口820’aが形成されてもよい。
【0050】
また、水上キャップ820’は、流体入口820’に流入した流体Wが水底管の出口800’a側に流れるように、水底管810’と一緒に流入空間800’sを形成してもよい。
【0051】
一方、流体入口820’aから水槽Fの流体Wが流入して、水底管810’の出口800’a側に流れてもよい。ここで、流入空間800’sは、流体入口820’a側の空間よりも狭く形成されるので、流入空間800’sから流れる流体Wは、流体入口820’aから流れる流体Wよりも流速が速いことがある。したがって、流入空間800’sから流れる流体Wにおいて、油膜WMがさらに円滑に除去され得る。
【0052】
また、水底管810’の上端部811’は、水底管810’の入口810’aから流入して出口800’aに排出される流体Wと、水上キャップ820’の流入空間800’sから水底管810’の出口800’a側に流れる流体Wとの間に段差を形成させることができる。
【0053】
図12を参考すると、第2実施形態による出水管800’は、水底管810’の出口800’a側である第2地点P2だけでなく、水底管810’の上端部811’側である第1地点P1においても油膜WMが分解され、水面に生じる油膜WMを円滑に除去することができる。また、本発明の一実施形態による濾過器10は、水上キャップ820’の流入空間800’sによって、水槽Fで発生する油膜滞り区間JMを減少させることができる。また、水上キャップ820’の前方部820’eは、内部に気泡が付着することが防止されるように、前方に傾いて形成されてもよい。
【0054】
図14乃至図16を参考すると、第3実施形態による出水管800”は、水底管810”及び水上翼820”を含んでもよい。水底管810”は、曲がった管状に設けられてもよい。
【0055】
水上翼820”は、水底管810”の上部の両側部にそれぞれ上方に突出して連結されてもよい。また、水上翼820”は、水底管の出口810”bの後方側の流体Wが、水底管の出口810”b側に流れるように、水底管810”と一緒に流入空間800”sを形成してもよい。
【0056】
付加的に、第3実施形態による出水管800”は、水上翼820”の上端部に両端部がそれぞれ連結され、上方に膨らんだ弧状に形成され、水上翼820”を連結させる水上キャップを含み、第2実施形態による出水管800’で実施されてもよい。
【0057】
また、流入空間800”sから流れる流体Wは、水底管810”から排出される流体Wよりも流速が速いことがある。したがって、流入空間800”sから流れる流体Wにおいて、油膜WMが円滑に除去されることができる。また、出水管800”が流体Wに浸った状態で配置される場合、出水管800”の後方及び側部において、流体Wが水底管810”の出口810”b側に流れる。
【0058】
また、水底管の上端部811”は、水底管810”の入口810”aから流入して出口810”bに排出される流体Wと、流入空間800”sから水底管810”の出口810”b側に流れる流体Wとの間に段差を形成させることができる。
【0059】
図15を参考すると、第3実施形態による出水管800は、水底管810”の出口810”b側である第2地点P2だけでなく、水底管810”の上端部811”側である第1地点P1においても油膜WMが分解され、水面に生じる油膜WMを円滑に除去することができる。また、本発明の一実施形態による濾過器10は、流入空間800”sによって、水槽Fで発生する油膜滞り区間JMを減少させることができる。
【0060】
図1を参考すると、本発明の一実施形態による濾過器10は、支え部600及び高さ調節管700を含んでもよい。
【0061】
また、開閉孔Ghは、開閉板Gの側部まで延長形成されてもよい。言い換えれば、開閉板Gの側部から開閉孔Ghに流体Wが流入されてもよい。
【0062】
支え部600は、開閉板Gの下部に連結され、開閉孔Ghの下部を閉鎖して、開閉孔Ghの下部から砂が流入することを防止することができる。これにより、流体Wは、開閉孔Ghの側部から流入孔500hに流入することができる。
【0063】
高さ調節管700は、上部胴体100と出水管800との間に配置され、上部胴体100と出水管800を連結させ、出水管800の高さを調節することができる。
【0064】
結果として、本発明の一実施形態による濾過器10は、水槽Fから取り外すとき、離脱防止部400によって、濾過器10の内部に捕集されたスラッジSが水槽F側に離脱することを防止することができる。
【0065】
本発明の一実施形態による濾過器10は、出水管800の入口側においてだけではなく、流体流入口800h側または水底管810’の上端部811’においても油膜が分解され、水面に生じる油膜を円滑に除去することができる。また、流体流入口800hまたは流入空間800’sによって、水槽Fで発生する油膜滞り区間JMを減少させることができる。
【0066】
以上のように、本発明について、好適な実施形態に基づき説明したが、本発明は、これに限定されず、下記の特許請求の範囲の概念及び範囲を逸脱しない限り、様々な修正及び変形が可能であることは、本発明が属する技術分野に携わる者であれば、容易に理解できるであろう。
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