(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-17
(45)【発行日】2023-01-25
(54)【発明の名称】発光ダイオード構造
(51)【国際特許分類】
H01L 33/38 20100101AFI20230118BHJP
H01L 33/42 20100101ALI20230118BHJP
【FI】
H01L33/38
H01L33/42
(21)【出願番号】P 2021205921
(22)【出願日】2021-12-20
【審査請求日】2021-12-20
(31)【優先権主張番号】202110177331.2
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】310014779
【氏名又は名称】隆達電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】簡振宇
(72)【発明者】
【氏名】ウー ホウジュン
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンイ
【審査官】高椋 健司
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-260316(JP,A)
【文献】特開2010-040761(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0273187(US,A1)
【文献】特開2018-014346(JP,A)
【文献】特開2013-042107(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0144980(US,A1)
【文献】特開2018-032798(JP,A)
【文献】特開2020-188258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
H01S 5/00- 5/50
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1のくぼみ領域を有し、且つ前記第1のくぼみ領域の各々の中にバンプがある金属反射層と、
前記金属反射層の前記複数の第1のくぼみ領域及び前記バンプ上にコンフォーマルに形成される第1の透明導電層と、
前記第1の透明導電層上に形成され且つ複数の第2のくぼみ領域を有し、前記第2のくぼみ領域の各々の中に、前記第1の透明導電層の前記バンプと位置合わせされる領域を露出させるためのビアがある誘電体層と、
それぞれ前記複数の第2のくぼみ領域内に位置し、且つ前記ビアを介して前記第1の透明導電層に接続される複数の第2の透明導電層と、
順に前記誘電体層と前記複数の第2の透明導電層上に形成される第1の半導体層、アクティブ層及び第2の半導体層と、
を備える発光ダイオード構造。
【請求項2】
前記複数の第2の透明導電層は、前記第1の透明導電層よりも大きな粒子サイズを有する請求項1に記載の発光ダイオード構造。
【請求項3】
前記複数の第2の透明導電層の総面積は、前記第1の透明導電層の面積の三分の一よりも小さい請求項1~2の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項4】
前記第2のくぼみ領域は、前記第1のくぼみ領域よりも小さい請求項1~3の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項5】
前記第2の透明導電層の各々は、前記第1のくぼみ領域よりも小さい請求項1~4の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項6】
前記ビアのサイズは、前記第2の透明導電層の各々の面積よりも小さい又はそれに等しい請求項1~5の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項7】
前記複数の第2の透明導電層の粒子サイズは、前記第1の透明導電層の粒子サイズの2~5倍である請求項1~6の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項8】
複数の第1のくぼみ領域を有する金属反射層と、
前記金属反射層の前記複数の第1のくぼみ領域上にコンフォーマルに形成される第1の透明導電層と、
前記第1の透明導電層上に形成され且つ前記第1の透明導電層を露出させるための複数のビアを有する誘電体層と、
前記誘電体層上に形成され、且つ前記複数のビアを介して前記第1の透明導電層に接続される複数の第2の透明導電層と、
順に前記誘電体層と前記複数の第2の透明導電層上に形成される第1の半導体層、アクティブ層及び第2の半導体層と、
を備え、
前記第2の透明導電層の各々は、前記第1の透明導電層と接続される部分が前記第1のくぼみ領域の各々の中でT字形断面を構成する発光ダイオード構造。
【請求項9】
前記複数の第2の透明導電層は、前記第1の透明導電層よりも大きな粒子サイズを有する請求項8に記載の発光ダイオード構造。
【請求項10】
前記複数の第2の透明導電層の総面積は、前記第1の透明導電層の面積の三分の一よりも小さい請求項8~9の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項11】
前記第1のくぼみ領域の各々の中に、対応する前記ビアと位置合わせされるバンプがある請求項8~10の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【請求項12】
前記第1のくぼみ領域の各々の中に、前記T字形断面に接続されるバンプがある請求項8~11の何れか1項に記載の発光ダイオード構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード構造に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(light emitting diode;LED)は、半導体材料で製造される発光素子であり、電気エネルギーを光に変換することができ、小型、高エネルギー変換効率、長寿命、省電力などのメリットがあるので、さまざまな電子機器の光源に広く使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
金属反射層を有する発光ダイオードは、構造的要因のために、より良い光取出し効率を達成できないことがよくある。これに鑑みて、サプライヤーは、金属反射層の光反射効率を向上するためのさまざまなソリューションを必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、従来技術の課題を解決するために、革新的なダイオードパッケージ構造及びその製造方法を提案する。
【0005】
本発明のいくつかの実施例において、発光ダイオード構造は、複数の第1のくぼみ領域を有し、且つ第1のくぼみ領域の各々の中にバンプがある金属反射層と、金属反射層の前記複数の第1のくぼみ領域及びバンプ上にコンフォーマルに形成される第1の透明導電層と、第1の透明導電層上に形成され且つ複数の第2のくぼみ領域を有し、第2のくぼみ領域の各々の中に、第1の透明導電層のバンプと位置合わせされる領域を露出させるためのビアがある誘電体層と、それぞれ前記複数の第2のくぼみ領域内に位置し、且つビアを介して第1の透明導電層に接続される複数の第2の透明導電層と、順に誘電体層と前記複数の第2の透明導電層上に形成される第1の半導体層、アクティブ層及び第2の半導体層と、を備える。
【0006】
本発明のいくつかの実施例において、前記複数の第2の透明導電層は、前記第1の透明導電層よりも大きな粒子サイズを有する。
【0007】
本発明のいくつかの実施例において、前記複数の第2の透明導電層の総面積は、前記第1の透明導電層の面積の三分の一よりも小さい。
【0008】
本発明のいくつかの実施例において、第2のくぼみ領域は、第1のくぼみ領域よりも小さい。
【0009】
本発明のいくつかの実施例において、第2の透明導電層の各々は、第1のくぼみ領域よりも小さい。
【0010】
本発明のいくつかの実施例において、ビアのサイズは、第2の透明導電層の各々の面積よりも小さい又はそれに等しい。
【0011】
本発明のいくつかの実施例において、前記複数の第2の透明導電層の粒子サイズは、前記第1の透明導電層の粒子サイズの2~5倍である。
【0012】
本発明のいくつかの実施例において、発光ダイオード構造は、複数の第1のくぼみ領域を有する金属反射層と、金属反射層の前記複数の第1のくぼみ領域上にコンフォーマルに形成される第1の透明導電層と、第1の透明導電層上に形成され且つ第1の透明導電層を露出させるための複数のビアを有する誘電体層と、誘電体層上に形成され、且つビアを介して第1の透明導電層に接続される複数の第2の透明導電層と、順に誘電体層と複数の第2の透明導電層上に形成される第1の半導体層、アクティブ層及び第2の半導体層と、を備え、第2の透明導電層の各々は、第1の透明導電層と接続される部分が第1のくぼみ領域の各々の中でT字形断面を構成する。
【0013】
本発明のいくつかの実施例において、前記複数の第2の透明導電層は、前記第1の透明導電層よりも大きな粒子サイズを有する。
【0014】
本発明のいくつかの実施例において、前記複数の第2の透明導電層の総面積は、前記第1の透明導電層の面積の三分の一よりも小さい。
【0015】
本発明のいくつかの実施例において、第1のくぼみ領域の各々の中に、対応するビアと位置合わせされるバンプがある。
【0016】
本発明のいくつかの実施例において、第1のくぼみ領域の各々の中に、T字形断面に接続されるバンプがある。
【0017】
まとめると、本発明の発光ダイオード構造は、比較的粗い透明導電層の面積を縮小させて、そのオーミック接触機能を実行可能にし、同時に比較的厚い誘電体層を被覆して粗面を減少させる。表面が比較的滑らかなその他の透明導電層は、誘電体層を被覆し、且つ誘電体層におけるビアを介して比較的粗い透明導電層に接続されて、後で形成される金属反射層に比較的大きい平坦領域を持たせて、これにより光反射効率を増加させて光取り出し効率を向上させる。
【0018】
以下の実施形態で上記の説明について詳しく説明し、本発明の技術的方案に対してさらなる説明を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
下記の添付図面の説明は、本発明の上記及び他の目的、特徴、メリットと実施例をよりわかりやすくするためのものである。
【
図1】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造を示す断面図である。
【
図2】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図3】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図4】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図5】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図6】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図7】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図8】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【
図9】本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の記述をより詳細化し充実させるためには、添付図面及び以下に述べられる多様の実施例を参考することができ、図面における同じ番号は、同じ又は類似の素子を示す。一方、周知の素子とステップは、実施例に言及されなく、本発明に不必要な制限を与えないようにする。
【0021】
実施形態と特許請求の範囲において、「電気的接続」に関する説明は、ある素子が他の素子を介して間接的に別の素子に電気的結合されるか、又はある素子が他の素子を介せずに別の素子に直接電気的結合されることを総括して指してもよい。
【0022】
実施形態と特許請求の範囲において、本文で冠詞について特に限定しない限り、「一つ」と「前記」は、単一又は複数のものを指してよい。
【0023】
本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造を示す断面図である
図1を参照されたい。発光ダイオード構造100は、基板102、金属反射層106、透明導電層108、誘電体層110、透明導電層112、半導体層114、アクティブ層116及び半導体層118を備える。本発明のいくつかの実施例において、金属反射層106の材質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)、金(Au)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、マグネシウム(Mg)、パラジウム(Pd)又はそれらの組み合わせを含んでよいが、これに限定されない。本発明のいくつかの実施例において、金属反射層106は、複数のくぼみ領域106aを有し、且つくぼみ領域106aの各々の中にバンプ106bがある。本発明のいくつかの実施例において、透明導電層108は、金属反射層106の前記複数のくぼみ領域106a及びバンプ106bにコンフォーマルに形成される。透明導電層108の材質は、透明導電酸化物(TCO)又は薄い層金属を含んでよく、例として、透明導電酸化物は、酸化インジウム(In
2O
3)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ(SnO
2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化アルミニウム亜鉛(AZO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)含んでよいが、これに限定されない。薄い層金属は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、ルテニウム(Ru)、スズ(Sn)、金(Au)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、マグネシウム(Mg)、パラジウム(Pd)又はそれらの組み合わせを含んでよいが、これに限定されない。
【0024】
本発明のいくつかの実施例において、誘電体層110は、透明導電層108に形成され且つ複数のくぼみ領域110aを有し、くぼみ領域110aの各々に、透明導電層108のバンプ106bと位置合わせされる隆起領域108aを露出させるためのビア110bがある。本発明のいくつかの実施例において、複数の透明導電層112は、それぞれ前記複数のくぼみ領域110a内に位置し、且つビア110bを介して透明導電層108の隆起領域108aに接続される。
【0025】
本発明のいくつかの実施例において、半導体層114、アクティブ層116及び半導体層118は、順に誘電体層110と前記複数の透明導電層112上に形成される。アクティブ層116の励起されて発した光は、一部が直接半導体層118の上表面を介して出力され、他部が金属反射層106の反射を介して、更に半導体層118の上表面を介して出力される。
【0026】
本発明のいくつかの実施例において、透明導電層108は、小さな粒子サイズを有するので、表面が滑らかであり、透明導電層108と接触する金属反射層106も滑らかな表面を形成して、アクティブ層116からの光を反射することにより、発光ダイオード構造の光取出し効率をよりよくする。
【0027】
本発明のいくつかの実施例において、透明導電層112は、大きな粒子サイズを有し、半導体層114とのオーミック接触層(ohmic contact layer)とされる。したがって、透明導電層112は、透明導電層108よりも大きな粒子サイズを有する。
【0028】
本発明のいくつかの実施例において、複数の透明導電層112の総面積は、透明導電層108の面積の三分の一よりも小さいため、大きな粒子サイズを有する透明導電層112による出光への影響を低下させるが、これに限定されない。
【0029】
本発明のいくつかの実施例において、くぼみ領域110aの面積は、くぼみ領域106aの面積よりも小さいが、これに限定されない。本発明のいくつかの実施例において、透明導電層112の面積の各々は、対応するくぼみ領域106aの面積よりも小さいが、これに限定されない。
【0030】
本発明のいくつかの実施例において、ビア110bのサイズは、透明導電層112の面積の各々よりも小さい又はそれに等しい。本発明のいくつかの実施例において、前記複数の透明導電層112の粒子サイズは、透明導電層108の粒子サイズの2~5倍であるが、これに限定されない。
【0031】
本発明のいくつかの実施例において、透明導電層112と透明導電層108が接続される部分の各々は、金属反射層106のくぼみ領域106aの各々の中でT字形断面を構成する。本発明のいくつかの実施例において、くぼみ領域106a内のバンプ106bは、上記のT字形断面に接続する。
【0032】
本発明のいくつかの実施例による発光ダイオード構造の製造方法を示す断面図である
図2~
図9を参照されたい。
図2において、ネイティブ基板122には、順に半導体層118、アクティブ層116及び半導体層114が形成される。本発明のいくつかの実施例において、半導体層118は、N型半導体層であってよく、アクティブ層116は、多重量子井戸(Multiple-Quantum Well;MQW)であってよく、半導体層114は、P型半導体層であってよい。
【0033】
図3において、半導体層114の表面には、透明導電膜が形成され、この透明導電膜が、半導体層114とのオーミック接触層とされる複数の透明導電層112にパターン化される。本発明のいくつかの実施例において、透明導電層112の形状(平面視の形状)の各々は、円形又は任意の多角形であってよい。本発明のいくつかの実施例において、透明導電層112の厚さは少なくとも30オングストローム(Angstrom)以上であるが、これに限定されない。透明導電層112は、粒子サイズが大きく、表面粗さが大きいという特性を有し、半導体層114とのオーミック接触層とされる。
【0034】
図4において、誘電体層110は、半導体層114と複数の透明導電層112上にコンフォーマルに形成(comformally formed)され、これにより、透明導電層112を収容する複数のくぼみ領域110aが形成され、くぼみ領域110aの各々の中にビア110bが形成される。本発明のいくつかの実施例において、誘電体層110の厚さは、少なくとも400オングストローム(Angstrom)以上であるが、これに限定されない。厚い誘電体層110により透明導電層112の表面粗さが大きいという特性は誘電体層110に現れない。
【0035】
図5において、透明導電層108は、誘電体層110の表面にコンフォーマルに形成(comformally formed)されて、隆起領域108aを形成し、且つ隆起領域108aがビア110bを介して透明導電層112に接続される。本発明のいくつかの実施例において、透明導電層108の厚さは、少なくとも50オングストローム(Angstrom)以上であるが、これに限定されない。
【0036】
図6において、透明導電層108の表面に金属反射層106が形成されるので、金属反射層106の複数のくぼみ領域106aとバンプ106bが形成され、バンプ106bがくぼみ領域106aの各々の中に位置する。透明導電層108の粒子サイズが小さく且つ表面が滑らかであるので(透明導電層112と比べて)、それと接触する金属反射層106は光線を反射するための平らで滑らかな表面を有する。
【0037】
図7において、導電接合層104により金属基板102を接合する。
【0038】
図8において、
図7で完成した構造を上下に反転し、ネイティブ基板122を取り除く。
【0039】
図9において、半導体層118の上に複数の金属電極層(120a、120b、120c)が形成され、金属基板102の下に裏面金属層102aが形成される。
【0040】
図1を参照されたく、最後、光取出し効率を向上させるように、半導体層118の表面に粗面118aを形成することにより、発光ダイオード構造100を完成する。
【0041】
本発明の発光ダイオード構造は、比較的粗い透明導電層の面積を縮小させて、透明導電層に対してそのオーミック接触機能を実行可能にし、同時に比較的厚い誘電体層を被覆して粗さを減少させる。表面が比較的滑らかなその他の透明導電層は、誘電体層を被覆し、且つ誘電体層におけるビアを介して比較的粗い透明導電層に接続されて、後で形成される金属反射層に比較的大きい平坦領域を持たせて、これにより光反射効率を増加させて光取り出し効率を向上させる。
【0042】
本発明の実施形態を前述の通りに開示したが、これは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、下記特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0043】
下記符号の説明は、本発明の前記または他の目的、特徴、メリット、実施例をより分かりやすくするためのものである。
100:発光ダイオード構造
102:基板(金属基板)
102a:裏面金属層
104:導電接合層
106:金属反射層
106a:くぼみ領域
106b:バンプ
108:透明導電層
108a:隆起領域
110:誘電体層
110a:くぼみ領域
110b:ビア
112:透明導電層
114:半導体層
116:アクティブ層
118:半導体層
118a:粗面
120a:金属電極層
120b:金属電極層
120c:金属電極層
122:ネイティブ基板