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特許7212963単位ブラケット,ブラケット及びそれを用いた母材及び壁体に貼り付けるブラケット施工方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-18
(45)【発行日】2023-01-26
(54)【発明の名称】単位ブラケット,ブラケット及びそれを用いた母材及び壁体に貼り付けるブラケット施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
E04F13/08 101U
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021116717
(22)【出願日】2021-07-14
(65)【公開番号】P2022099222
(43)【公開日】2022-07-04
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0180693
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518300582
【氏名又は名称】サムウォン アクト カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002398
【氏名又は名称】弁理士法人小倉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ,キョン ウク
(72)【発明者】
【氏名】イ,キョン ユル
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ホン ソク
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-032504(JP,A)
【文献】特開2007-132012(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0289864(US,A1)
【文献】実開昭62-175139(JP,U)
【文献】特開平05-346056(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1709229(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00-13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状の単位ブラケットにおいて,
前記単位ブラケットの四角形状の最外側面部には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起を構成し,
前記単位ブラケットの中央部にはメッシュ部の構成を設け,壁体又は母材に前記単位ブラケットを貼り付けるために,接着剤で貼り付けて垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成することを特徴とする単位ブラケット。
【請求項2】
前記単位ブラケットの前記四角形状の最外側面部には,隣接する二つの面に隣り合う単位ブラケットを上部から下部に結合するための結合突起部を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することを特徴とする請求項1記載の単位ブラケット。
【請求項3】
前記結合突起部は,中央部に結合突起凹部が構成され,前記結合突起部の外部面は半円形状の構成を有し,前記結合突起部と結合する前記隣接する単位ブラケットの結合溝部も,前記結合突起部を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように前記結合溝部を構成する外部壁面の一部を低めて凹部として該凹部が前記結合後の前記結合突起凹部に連通するよう構成することを特徴とする請求項2記載の単位ブラケット。
【請求項4】
コーナーメッシュ部を,前記単位ブラケットの四角のコーナー部に構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で前記単位ブラケットを貼り付ける際に接触面積を広めるように構成することを特徴とする請求項1記載の単位ブラケット。
【請求項5】
前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記壁体又は前記母材に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブとが離隔するように離隔距離を有するように構成し,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することを特徴とする,請求項1~3いずれか一項記載の単位ブラケット。
【請求項6】
四角形状の単位ブラケットの4個をセットブラケットに構成するにおいて,
前記単位ブラケットの四角形状の最外側面部には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起を構成し,
前記単位ブラケットごとに,中央部にはメッシュ部の構成を設け,壁体又は母材に前記セットブラケットを貼り付けるために,前記単位ブラケットごとに構成されている前記メッシュ部を接着剤で貼り付けても垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成することを特徴とするセットブラケット。
【請求項7】
前記4個の単位ブラケットにより四角形状に形成された前記セットブラケットの該四角形状の最外側面部には,隣接する二つの面に隣り合うセットブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することを特徴とする請求項6記載のセットブラケット。
【請求項8】
前記結合突起部は,中央部に結合突起凹部が構成され,前記結合突起部の外部面は半円形状の構成を有し,前記結合突起部と結合する前記隣り合うセットブラケットの結合溝部も,前記結合突起部を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように前記結合溝部を構成する外部壁面の一部を低めて凹部として該凹部が前記結合後の前記結合突起凹部に連通するよう構成することを特徴とする請求項7記載のセットブラケット。
【請求項9】
前記単位ブラケットの前記四角形状の最外側面部には,隣接する二つの面に隣り合うセットブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することを特徴とする請求項6記載のセットブラケット。
【請求項10】
コーナーメッシュ部を,前記単位ブラケットの四角のコーナー部に構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で前記セットブラケットを貼り付ける際に接触面積を広めるように構成することを特徴とする請求項6記載のセットブラケット。
【請求項11】
前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記セットブラケットを前記壁体又は前記母材に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブとが離隔するように離隔距離を有するように構成し,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することを特徴とする請求項6記載のセットブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,ブラケットを壁体に施工する方法及びブラケットに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景となる技術は,下記のとおりである。
【0003】
背景技術は,出願人が登録した発明であって,韓国登録特許公報第10-2074769号(2020.02.07)として登録となっている。
【0004】
背景となる技術は,図10に示すように,単位ブラケットをボルトで締結するものである。
【0005】
壁体取付け部のボルト溝(14-1,14-2,14-3,14-4)を有する単位内装材取付け構造物(10)において,金属内装材を取り付けるために,前記単位内装材取付け構造物(10)の最外部に締結突起(11)を構成する。
【0006】
前記内装材取付け構造物を複数個,相互連結するために,前記締結突起(11)と隣接して構成した連結部溝(13)を有する。
【0007】
前記内装材取付け構造物(10)は,前記連結部溝(13)の左右に前記締結突起(11)を構成する。
【0008】
ここで,前記連結部溝(13)を強固に構成するために,前記連結部溝の背面部(13-2)にリブ形態で相互に連結されるように構成する。
【0009】
前記連結部溝(13)を介して連結機構(30)が連結される際に,左右に締結する隣接する内装材取付け構造物を締結するのに一定の力を要するが,リブ(15-1,15-2,15-3,15-4)を構成してプラスチック射出物である内装材取付け構造物を強固に保持する役割を果たす。
【0010】
しかし,ボルトで壁体及び母材に取り付けるには,多くの時間と精密な作業が必要となり,熟練工が作業する必要があるという困難があった。
【0011】
前記問題点を解決するために,本発明は,正確かつ迅速に母材又は壁体に単位ブラケットを貼り付けることに重点を置いて発明したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】韓国登録特許公報第10-1733212号(2017.05.08)
【文献】韓国登録特許公報第10-1947754号(2019.02.13)
【文献】韓国登録特許公報第10-2152880号(2020.09.07)
【文献】韓国登録特許公報第10-2103540号(2020.04.23)
【文献】韓国登録特許公報第10-2074769号(2020.02.07)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
第一に解決しようとする課題は,施工の容易性及びブラケットの母材取付け位置の正確性を期することができ,熟練工でなくとも迅速かつ正確に作業を行うことができる課題を解決するものである。
【0014】
第二に解決しようとする課題は,作業の迅速性により施工費を顕著に減らすという課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記の課題を解決するために,本発明は,下記の構成を有する。
【0016】
四角形状の単位ブラケットにおいて,
前記単位ブラケットの四面の外部面には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起を構成し,
前記単位ブラケットの中央部にはメッシュ部の構成を設け,壁体又は母材に前記単位ブラケットを貼り付けるために,接着剤で貼り付けても垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成する単位ブラケットに関するものである。
【0017】
ここで,前記単位ブラケットの四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合う他の単位ブラケットを上部から下部に結合するための結合突起部を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することが好ましい。
【0018】
ここで,前記結合突起部は,中央部に結合突起凹部が構成され,前記結合突起部の外部面は半円形状の構成を有し,前記結合突起部と結合する隣接する単位ブラケットの結合溝部も,前記結合突起部を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように結合溝を構成することが好ましい。
【0019】
ここで,前記メッシュ部は,前記単位ブラケットの四角のコーナー部にも追加で構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0020】
ここで,前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケットを前記壁体又は前記母材に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブとが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0021】
第二の実施例は,下記のとおりである。
【0022】
四角形状の単位ブラケットの4個を一単位として構成したセットブラケットにおいて,
前記ブラケットの四面の外部面には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起を構成し,
前記単位ブラケットごとに,中央部にはメッシュ部の構成を設け,壁体又は母材に前記単位ブラケットの前記メッシュ部を接着剤で貼り付けても垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成するブラケットに関するものである。
【0023】
ここで,前記ブラケットの四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合うブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することが好ましい。
【0024】
ここで,前記結合突起部は,中央部に結合突起凹部が構成され,前記結合突起部の外部面は半円形状の構成を有し,前記結合突起部と結合する隣接する単位ブラケットの結合溝部も,前記結合突起部を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように前記結合溝構成する外部壁面の一部を低めて凹部として該凹部が前記結合後の前記結合突起凹部に連通するよう構成することが好ましい。
【0025】
ここで,前記ブラケットの四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合う他のブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部を構成して隣接する他の二つの面には,結合溝部を構成することが好ましい。
【0026】
ここで,前記メッシュ部は,前記ブラケットの四角のコーナー部にも追加で構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0027】
ここで,前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記ブラケットを前記壁体又は前記母材に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブとが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0028】
第三の実施例は,下記のとおりである。
【0029】
ブラケットを貼り付ける母材を準備する母材準備ステップを有する。
【0030】
母材に単位ブラケットを複数個整列して配置するブラケット配置ステップ;
前記ブラケット配置ステップの後に,前記単位ブラケットに構成したメッシュ部に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップ;
前記接着剤塗布ステップの後に,接着剤が硬化した後,前記単位ブラケットが複数個配置された母材貼付けブラケットを完成する母材貼付けブラケット完成ステップを有する。
【0031】
前記母材貼付けブラケット完成ステップの後に,施工する壁体に前記母材貼付けブラケットを貼り付ける母材貼付けブラケット施工方法を有する。
【0032】
ここで,前記メッシュ部は,前記単位ブラケットの中央部に構成し,前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0033】
ここで,前記メッシュ部は,前記単位ブラケットの四角のコーナー部に追加的に構成し,前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0034】
ここで,前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケットを前記母材に接着する時に,前記母材と前記リブとが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記母材に貼り付けられ,前記母材と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0035】
ここで,前記単位ブラケットの4個を一単位とするセットブラケットに構成することが好ましい。
【0036】
第四の実施例は,下記のとおりである。
【0037】
ブラケットを貼り付ける壁体を準備する壁体準備ステップを有する。
【0038】
壁体に単位ブラケットを複数個整列して配置するブラケット配置ステップ;
前記ブラケット配置ステップの後に,前記単位ブラケットに構成したメッシュ部に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップ;
前記接着剤塗布ステップの後に,前記接着剤が硬化した後,前記ブラケットが前記壁体に配置された壁体貼付けブラケット完成ステップを有する壁体貼付けブラケット施工方法を有する。
【0039】
ここで,前記メッシュ部は,前記単位ブラケットの中央部に構成し,前記壁体に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0040】
ここで,前記メッシュ部は,前記単位ブラケットの中央部及び四角のコーナー部に構成し,前記壁体に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0041】
ここで,前記メッシュ部のリブを構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケットを前記壁体に接着する時に,前記壁体と前記リブとが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体に貼り付けられ,前記壁体と前記メッシュ部とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0042】
ここで,前記単位ブラケットの4個をセットブラケットとして構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0043】
第一の効果は,施工の容易性及びブラケットの母材取付け位置の正確性を期することができ,熟練工でなくとも上手かつ正確に作業を行うことができるという効果があるものである。
【0044】
第二の効果は,作業の迅速性により施工費を顕著に減らすことができるという効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1a】本発明の単位ブラケットを示す図である。
図1b図1aのc-c線を中心とした断面図である。
図2a】単位ブラケットの中央部であるメッシュ部を示す図である。
図2b図2aの裏面部を示す図である。
図3a】単位ブラケットのコーナー部のメッシュ部を示す図である。
図3b図3aの裏面部を示す図である。
図4a】本発明の単位ブラケットの4個をセットブラケットに構成した図である。
図4b図4aのブラケットを母材に載せて接着剤をメッシュ部に注入する状態を示す図である。
図4c図4aの母材及びブラケットを接着剤で貼り付けた状態を示す図である。
図5a】結合突起部と結合突起凹部を示す図である。
図5b】凹部と結合溝部を示す図である。
図5c図5aと図5bを結合した状態を示す図である。
図5d図5cの離隔した状態を示す図である。
図6a】母材にブラケットを接着する方法を示すフローチャートである。
図6b】壁体にブラケットを接着する方法を示すフローチャートである。
図7a】垂直引張試験を行う状態を示す図である。
図7b】水平引張試験を示す図である。
図8】ブラケットの上部に取付けられる内装材を示す図である。
図9a】リブの離隔距離のない状態で,母材とブラケットとの間の接着剤の接着面を示す図である。
図9b】リブの距離のない状態で,母材とブラケットとの間の接着剤の接着面を示す図である。
図10】背景となる技術を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
これまでブラケットを用いたパネル設置工事では,ブラケットを壁体又は母材に施工するのに過多な施工費がかかり,施工の容易性及び施工費を節減する切実な必要があった。
【0047】
本発明は,このようなニーズにより,ブラケットを壁体又は母材に取り付ける施工費及び施工の容易性を同時に解決したものである。
【0048】
用語を定義すると,
水平引張テストは,母材に単位ブラケットが取付けられた状態で,取付けられた母材の方向と水平に引っ張る試験を意味する。
【0049】
垂直引張テストは,母材に単位ブラケットが取付けられた状態で,取付けられた母材の方向と垂直に引っ張る試験を意味する。
【0050】
本発明は,ブラケットの構造を改善して取付け方式を改善したものである。
【0051】
本発明で,接着剤にはエポキシを使用し,母材には軽量ボードを使用した。
【0052】
軽量ボードは,平坦度に優れ,購入が容易であり,最安値のボードに該当するものである。
【0053】
CRC(Cellulose Fiber Reinforced Cement)ボードは,以下,軽量ボードと呼称する。
【0054】
石膏ボードは,不燃,平坦度,価格の面で優れた機能を有しているが,ボルトを締結する場合に所望の垂直及び水平引張力が基準に未達であったので,接着剤を使用する場合,軽量ボードに類似する垂直及び水平引張力を備えているものである。
【0055】
基準サンプルは,軽量ボードに,単位ブラケットの中央に構成した中心点にボルトを締結したときを基準として,垂直及び水平引張力の基準とした。
【0056】
前記基準サンプルと単位ブラケットを接着剤で軽量ボードに貼り付けて垂直及び水平引張力試験を行い比較した。
【0057】
本発明は,単位ブラケットの中央に構成した中心点にボルトを締結する際の垂直及び水平引張力と,単位ブラケットの中央に構成した中心点に接着剤を使用した際の垂直及び水平引張力を比較した。
【0058】
比較の結果,ボルトを締結する代わりに接着剤を使用しても,ボルト締結の基準となる垂直及び水平引張力を有するように,単位ブラケットの中心点をメッシュ形態とした単位ブラケットの構成を発明したものである。
【0059】
より強い強度が求められる場合に備えて,ボルトを締結することができるように構成し,かつ,メッシュ形態とした。
【0060】
単位ブラケットの接着力テストのために,引張試験機を介して水平及び垂直方向の引張試験を行った。
【0061】
試験機は,下記のような構成を有する。
【0062】
引張試験機は,最大値20kgfとした。
【0063】
引張方法では,ボードに単位ブラケットを接着した後に,母材を水平及び垂直方向に引っ張る。
【0064】
水平引張強度は,図7bに示すように,メッシュ形状の単位ブラケットの上部にパネルを挿入し,パネルを引っ張ることにした。
【0065】
試験方法
1.水平方向接着力試験(引張試験機:最大値20kgf)
2.垂直方向接着力試験を行い固定力を測定する。
3.データの分析
基準となる金属パネルの着脱強度は,約3kgf
基準となるブラケット接着強度(母材にボルトを挿入した場合)は,4.5~12kgfであり,
まず,ブラケットを母材又は壁体の正確な位置に置き,その後に,ボンド結合剤を使用する。正確な位置に置いて作業をすることによって,ボルトで単位ブラケットを固定して作業するより作業性が遥かに良好である。
【0066】
もちろん,ブラケットにボンド結合剤を貼り付けて壁体に貼り付けることも構わない。接着剤は流動性があり,正確な位置への微細な調整がいくらでも可能だからである。
【0067】
接着作業を行うので,非熟練者でも正確に母材又は壁体に作業を行うことができる。
【0068】
ボルトで作業を行う場合,ボルトを母材又は壁体に挿入する場合に,傾斜度によって正確なブラケットの位置が移動される可能性を排除することができる。
【0069】
母材又は壁体にブラケットを接着する接着力が問題となるが,メッシュ形態のリブが底に完全に当たるのではなく,少し離間しているように構成する場合,ブラケットに構成したメッシュと,メッシュの下部にある母材又は壁体と接着剤が一つになって接着力を極大化するものである。
軽量(CRC)ボード+単位ブラケット+ボルト締結の強度:約800kgf*mm
軽量(CRC)ボード+単位ブラケット(中央メッシュ形状)+接着剤の強度:約869kgf*mm
単位ブラケット破壊強度:約1174kgf*mm
【0070】
パネル着脱強度以上の固定力を有する固定方式は,単位ブラケットの中央部のホールの一つにボルトを締結することと,対比される接着剤も単位ブラケットの中央部のメッシュ形態部分の一か所のみに接着剤を貼り付けたことである。
【0071】
この中で,中央メッシュ形状の1ポイントを固定した方式が,軽量ボード+ボルト締結よりもさらに大きい固定力を有しているので,既存のCRCボード+ボルト締結を代替するのに十分である。
【0072】
したがって,軽量ボード+中央メッシュ形状1ポイント接着方法に改善する場合に軽量ボードの優れた平坦度及び施工の容易性が改善されるため,施工費を大きく節減することに役立つ。
【0073】
前記課題を解決するために,下記のような構成を有する。
【0074】
四角形状の単位ブラケット(100)において,前記単位ブラケット(100)の四面の外部面には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起(110)を構成する。
【0075】
前記単位ブラケット(100)ごとに,中央部にはメッシュ部(140)の構成を設け,壁体又は母材に前記単位ブラケットの前記メッシュ部を接着剤で貼り付けても垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成するブラケット(100)に関するものである。
【0076】
単位ブラケット(100)の中央部に母材と共にボルトを結合したものよりも,実験の結果,強度がむしろより大きいものであった。
【0077】
前記単位ブラケット(100)の四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合う他の単位ブラケット(200,300,400)を上部から下部に結合するための結合突起部(125)を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部(122)を構成して複数のブラケットに作業を行うものである。
【0078】
単位ブラケット(100)の半円形の結合突起部(125)及び半円形の凹部から構成される隣接する単位ブラケット(200,300,400)の結合溝部(122)は,上部から下部にまるでレゴを積むように挿入し,左右上下に引っ張る力が生じても結合する部位の突起部と凹部が破損されない限り,隣接する単位ブラケットとの結合は解除されないものである。
【0079】
つまり,前記結合突起部(125)の間に,それぞれ結合突起凹部(170,270)が構成される。
【0080】
中間部を空間部として構成することは,電線やオーディオ線をブラケットの内部に配置するためである。前記結合突起部(125)の外部面は,半円形状の構成を有し,前記結合突起部(125)と結合する隣接する単位ブラケット(100)の結合溝部(122)も,前記結合突起部(125)を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように結合溝部(122)を構成することが好ましい。
【0081】
ここで,メッシュ部(130)は,前記単位ブラケット(100)の四角のコーナー部にも追加で構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0082】
仮に,壁体にブラケットを取付け,上部にパネルを取り付ける場合,別途に飾り棚を取り付ける場合には,四角のコーナー部にも追加でメッシュ部を構成し,この部分にも接着剤で貼り付けることが好ましい。
【0083】
ここで,前記メッシュ部(130,140)のリブ(135,136,141,142,143,145,146,147)を構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケット(100)を前記壁体又は前記母材(500)に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブ(135,136,141,142,143,145,146,147)とが離間(d)するように構成し,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と,前記メッシュ部(130,140)とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0084】
第二の実施例は,下記のとおりである。
【0085】
四角形状の単位ブラケット(100)の4個を一単位として構成したセットブラケット(100,200,300,400)を構成する。本発明では,プラスチックで構成し,射出時に4個の単位ブラケットを一つに構成するセットブラケット(100,200,300,400)で構成するものである。
【0086】
前記ブラケットの四面の外部面には,金属又はプラスチックパネルを挿入するための係止突起(110)を構成する。金属又はプラスチックパネルは,四面を直角に折り曲げ,前記係止突起(110)に該当する部分にホールを構成して締まり嵌めして挿入されるようにするものである。
【0087】
単位ブラケットごとに,中央部にはメッシュ部(140)の構成を設け,壁体又は母材に前記ブラケットを貼り付けるために,接着剤で貼り付けても垂直引張強度及び水平引張強度を所望の力で接着することができるように構成するブラケットに関するものである。
【0088】
ここで,前記ブラケット(100,200,300,400)の四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合う他のブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部(125)を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部(122)を構成することが好ましい。
【0089】
単位ブラケット(100)の半円形の結合突起部(125)及び半円形の凹部から構成される隣接する単位ブラケット(200,300,400)の結合溝部(122)は,上部から下部にまるでレゴを積むように挿入し,左右上下に引っ張る力が生じても結合が解除されないものである。
【0090】
つまり,前記結合突起部(125)は,中央部に結合突起凹部(170,270)が構成され,前記結合突起部(125)の外部面は,半円形状の構成を有し,前記結合突起部(125)と結合する隣接する単位ブラケット(100)の結合溝部(122)も,前記結合突起部(125)を結合するために半円形状に構成し,電線類が通るように結合溝部(122)を構成して電線類及びオーディオ線がブラケットの内部に移動しており,壁体から線を隠すものとなり,壁体には如何なる電線も突出しないため,美観のために好ましい構成である。
【0091】
また,前記ブラケットの四面の外部面には,隣接する二つの面に隣り合う他のブラケットを上部から下部に結合するために結合突起部(125)を構成し,隣接する他の二つの面には,結合溝部(122)を構成することが好ましい。
【0092】
ここで,前記メッシュ部(130,140)は,前記ブラケットの四角のコーナー部にも追加で構成し,前記壁体又は前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが好ましい。
【0093】
また,前記メッシュ部(140)のリブ(135,136,141,142,143,145,146,147)を構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記ブラケットを前記壁体又は前記母材に接着する時に,前記壁体又は前記母材と前記リブ(135,136,141,142,143,145,146,147)とが離隔するように中央部に構成したメッシュ部のリブが,下部から離隔距離(d1)を有するようにリブを構成する。四角のコーナー部にもメッシュ部のリブは離隔距離(d2)を有するように構成する。
【0094】
離隔隙間に該当する離隔距離(d1,d2)は,2~5mmであることが最も好ましい。
【0095】
接着剤注入施工時に,接着剤の粘度と接着剤注入圧力による離隔距離が制限されるからである。
【0096】
このように構成すると,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体又は前記母材に貼り付けられ,前記壁体又は前記母材と前記メッシュ部(140)とが一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0097】
d1の離隔距離は,d2の離隔距離よりも大きいことが好ましい。
【0098】
d1,d2の離隔距離は,2~4mmに構成することが好ましい。
【0099】
接着剤注入施工時に,接着剤の粘度と接着剤注入圧力による離隔隙間が制限される。
【0100】
離隔段差を2~4mmの範囲に設定することによって,適正な接着剤の粘度範囲内で母材とリブの下部との間の接着力を確保することが可能である。
【0101】
接着剤は,エポキシだけでなく商業的に販売する他の接着剤も可能である。
【0102】
図9aは,離隔隙間に該当する離隔距離(d1)を0にする場合のブラケットを母材に接着する場合に,ブラケット接着貼付け面積に比べて,図9bの離隔距離(d1)を有する場合,40%以上有効接触面積が増加して貼付け力が非常に優れたものになることを確認することができる。
【0103】
接着剤で母材及びブラケットを接着するためにリブを構成する場合に,実験実施例では,接着剤で貼り付ける空間部に約40%程度リブの面積が必要となる。
【0104】
したがって,リブを母材と密接接触しないように,約2mm程度の間隔を隔てると,貼付け面積が40%程度増加して貼付け力が増加するものであることが分かる。
【0105】
これによる実施例では,図9aでは,接着剤と母材との貼付け面積が491.222mm2(接着剤の粘度とブラケットの強度を念頭に置いた基準となるリブの面積を除いた面積である。)であるのに対し,
図9bでは,接着剤と母材との貼付け面積が692.365mm2図9aと同じものであり,リブの間隔を母材から離間するようにブラケットのリブを構成したもので,接着剤が母材に接着される空間のすべての面積である。)であるもので,40%以上の貼付け面積が増えて接着力がより大きくなるものであることが分かる。
【0106】
石膏ボードとブラケットとの接着力テストで記述された中央メッシュ(リブ)接着固定力(869kgf*mm)が,CRCボードにねじ締結方式の固定力(800kgf*mm)を超えるので,固定方式を代替することが可能である。
【0107】
CRCボードは,石膏ボードの脆弱点を改善したねじ(ビス)締結専用であり,石膏ボードに比べて2~3倍の高価なものである。
【0108】
しかし,石膏ボードは,ねじ締結による取付強度が基準値よりも少ないため,ねじ締結では,これまで本発明のブラケット母材には使用できないものであった。
【0109】
つまり,石膏ボードは,接着剤専用であり,消防法に合致する,単価の競争力に優れたものであるが,素材の高硬度脆性により,ねじ(ビス)の締結には不適切なものであった。
【0110】
MDFボードは,接着剤貼付及びねじ(ビス)の締結に非常に効率的なものであり,強度の面では問題がないが,含有された有毒接着剤の揮発及び火災時の可燃性問題により消防法上使用し難い面がある。
【0111】
CRCボードにブラケットをねじ締結することによる強度と,石膏ボードにブラケットをエポキシ接着剤で接着する場合の貼付け硬度を検討すると,下記のとおりである。
【0112】
水平取付け力は,壁体と水平な状態で引っ張る時に耐える力を意味するものであり,
第一では,ブラケットの中央部にのみねじ又はエポキシで母材と結合する場合に関するものである。
【0113】
ブラケットの中央部及び四角のコーナー部分までねじ又はエポキシで接着することは,特別な場合でなければ,締結又は接着しないため,実施例では,まず,ブラケットの中央部にのみねじ締結及びエポキシで結合する場合について実験した具体的実施例を説明する。
【0114】
特別な接着力が必要な場合には,ブラケットの四角のコーナー部のすべてにエポキシ及びねじの取付けを同時に行なうなど,二重に構成することもできる。
【0115】
ブラケットの中央部にのみねじを取り付ける場合のブラケットが母材のCRCボードに接着される場合に,水平取付け力は8.32kfであるのに対し,
石膏ボードにブラケットをエポキシで中央部にのみ接着する場合に,ブラケットの接着力は21.74kfであり,母材のCRCボードにブラケットをねじで接着する場合の取付け力よりも,石膏ボードにブラケットをエポキシで接着する接着力がはるかに優れた特性を示している。
【0116】
MDFにブラケットをエポキシで中央部にのみ接着する場合に,ブラケットの接着力は25.91kfであり,母材のCRCボードにブラケットを接着する場合の貼付け力8.32kfよりも,MDFにブラケットをエポキシで接着する接着力がはるかに優れた特性を示している。
【0117】
第二では,ブラケットの中央部及びブラケットの4個のコーナーにもねじを取り付ける場合のブラケットが,母材のCRCボードに接着される場合に,水平取付け力は26.24kfであるのに対し,
石膏ボードにブラケットの中央部及びブラケットの4個のコーナーにもエポキシで接着する場合に,ブラケットの接着力は24.03kfであり,母材のCRCボードにブラケットを接着する場合の貼付け力と石膏ボードにブラケットをエポキシで接着する接着力とが類似するものであることが分かる。
【0118】
このような貼付け力は,基準値に十分合致するものである。
【0119】
MDFにブラケットの中央部及びブラケットの4個のコーナーにもエポキシで接着する場合に,ブラケットの接着力は25.24kfであり,母材のCRCボードにブラケットを接着する場合の貼付け力は26.24kfであり,MDFにブラケットをエポキシで接着する接着力と類似する特性を示している。
【0120】
次に,垂直貼付け力について検討すると,下記のとおりである。
【0121】
垂直貼付け力は,壁体と垂直な状態で,引っ張る時に耐える力を意味する。
【0122】
第一では,基準となるCRCの母材にブラケットの中央部のみを締結した場合の実施例を実験した結果である。
【0123】
CRCの母材にブラケットの中央部位をねじで締結する場合の垂直貼付け力は2.92kfに該当する。
【0124】
これに対し,石膏ボードにブラケットの中央部位をエポキシで接着する場合の接着力は3.99kfであり,石膏ボードにブラケットをエポキシで貼り付ける貼付け力が30%程度より優れていることが分かる。
【0125】
また,MDFの母材にブラケットの中央部位をエポキシで接着する場合の接着力は3.56kfであり,やはりCRCの母材の垂直貼付け力2.92kfよりも貼付け力が20%程度より優れていることが分かる。
【0126】
第二では,CRCの母材にブラケットの中央部及びコーナー部の4か所を同時に締結する場合の垂直貼付け力を実験した結果である。
【0127】
CRCの母材にブラケットの中央部位及びコーナー部の4か所をねじで締結する場合の垂直貼付け力は6.16kfに該当する。
【0128】
これに対し,石膏ボードにブラケットの中央部位及びコーナー部の4か所をエポキシで接着する場合の接着力は8.59kfであり,石膏ボードにブラケットをエポキシで貼り付ける貼付け力が40%程度優れていることが分かる。
【0129】
また,MDFの母材にブラケットの中央部位及びコーナー部の4か所をエポキシで接着する場合の接着力は14.95kfであり,やはりCRCの母材の垂直貼付け力6.16kfよりも貼付け力が140%より優れていることが分かる。
【0130】
第三の実施例は,下記のとおりである。
【0131】
母材を準備する母材準備ステップ(S100)を有する。
【0132】
次に,母材に単位ブラケット(100)を複数個整列して配置するブラケット配置ステップ(S200)を有する。
【0133】
前記ブラケット配置ステップ(S200)の後に,前記単位ブラケット(100)に構成したメッシュ部(140)に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップ(S300)を有する。このとき,専門家でなくとも正確な配置が可能であり,作業が非常に迅速かつ容易である。
【0134】
前記接着剤塗布ステップ(S300)の後に,接着剤が硬化した後,前記単位ブラケット(100)が複数個配置された母材貼付けブラケットを完成する母材貼付けブラケット完成ステップ(S400)を有する。
【0135】
前記母材貼付けブラケット完成ステップ(S400)の後に,施工する壁体に前記母材貼付けブラケットを貼り付ける壁体貼付けステップ(S500) を有する母材貼付けブラケット施工方法を有する。
【0136】
ここで,前記メッシュ部(140)は,前記単位ブラケット(100)の中央部に構成し,前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成する。
【0137】
基準となる単位ブラケットには,中央部のボルトホール(139,149)にボルトを挿入する強度より,単位ブラケットの中央部にボルトホールを挿入せずに中央部のメッシュ部を接着剤で貼り付ける方がより強度が大きいことは前述したとおりである。
【0138】
ここで,コーナーメッシュ部(130)は,前記単位ブラケット(100)の四角のコーナー部に追加的に構成し,前記母材に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成することが可能である。
【0139】
別途のボルトホールも構成し,さらに大きい力が求められるとき,選択的にボルトホールにボルトを挿入することもできる。
【0140】
ここで,前記メッシュ部(130,140)のリブ(135,136,141,142,143,145,146,147)を構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケット(100)を前記母材に接着する時に,前記母材と前記リブ(135,136,141,142,143,145,146,147)とが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記母材に貼り付けられ,前記母材と前記メッシュ部(130,140)とが一体となって貼付け力を強化するように構成する。
【0141】
前記単位ブラケット(100)の4個を一単位としてブラケットを構成し,作業速度をより速くするものであり,4個を一単位のブラケットにプラスチック射出をする構成が好ましい。
【0142】
第四の実施例は,下記のとおりである。
【0143】
壁体を平らに準備する壁体準備ステップ(S600)を有する。
【0144】
壁体に単位ブラケット(100)を複数個整列して配置するブラケット配置ステップ(S700)を有する。
【0145】
次に,前記ブラケット配置ステップ(S700)の後に,前記単位ブラケット(100)に構成したメッシュ部(130,140)に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップ(S800)を有する。
【0146】
前記接着剤塗布ステップ(S800)の後に,前記接着剤が硬化した後,前記ブラケットが前記壁体に配置された壁体貼付けブラケット完成ステップ(S900)を有する壁体貼付けブラケット施工方法を有する。
【0147】
ここで,前記メッシュ部(140)は,前記単位ブラケット(100)の中央部に構成し,前記壁体に接着剤で貼り付ける際に接着力を極大化するように構成する。
【0148】
前記メッシュ部(130,140)は,前記単位ブラケット(100)の中央部と四角のコーナー部に構成し,前記壁体に接着剤で貼り付ける際に接着力をより大きくすることができる。
【0149】
また,前記メッシュ部(130,140)のリブ(135,136,141,142,143,145,146,147)を構成している部分にも十分接着剤が挿入されるように,前記単位ブラケット(100)を前記壁体に接着する時に,前記壁体と前記リブ(135,136,141,142,143,145,146,147)とが離隔するように構成して,前記リブの下部面にも接着剤が挿入されて前記壁体に貼り付けられ,前記壁体と前記メッシュ部(130,140)が一体となって貼付け力を強化するように構成することが好ましい。
【0150】
前記単位ブラケット(100)の4個を一単位として構成したセットブラケットに構成すると,作業を非常に迅速にすることができる。
【0151】
前記係止突起(110)に締結する前記金属パネルの係止突起孔(610,620,640,650)を有する。連結部孔(630)を結合突起部(125)と結合するものである。つまり,連結部孔(630)は,結合突起部(125)にパネルである金属内装材(600)が係止されないように空間部を構成したものである。
【0152】
前記係止突起孔(610,620,640,650)は,前記連結部孔(630)の左右に二つずつの構成とすることが好ましい。
【0153】
本明細書及び請求の範囲に使用された用語や単語は,通常的又は辞典的意味で限定して解釈されてはならず,発明者は,発明を最も最善の方法で説明するために,用語の概念を適切に定義することができるという原則に立脚して,本発明の技術的思想に合致する意味と概念で解釈されるべきである。
【0154】
したがって,本明細書に記載された実施例と図面に示す構成は,本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず,本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので,本出願時点において,これらに置き換えられる様々な均等物と変形例があり得ることを理解されるべきである。
【符号の説明】
【0155】
d1,d2:離隔距離
100:単位ブラケット
110:係止突起
122:結合溝部
125:結合突起部
130:コーナーメッシュ部
132,136:一部環状メッシュ部
135:直線メッシュ部
139,149:ボルトホール
140:メッシュ部
144:中央メッシュ部胴体
144a:内部メッシュ部胴体
144b:外部メッシュ部胴体
142,146:環状メッシュ部
141,143,145,147:直線メッシュ部
150:コーナー胴体
160,260:凹部
170,270:結合突起凹部
200:第2の単位ブラケット
300:第3の単位ブラケット
400:第4の単位ブラケット
500:母材又は壁体
600:金属内装材
610,620,640,650:係止突起孔
630:連結部孔



図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図5c
図5d
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
図9a
図9b
図10