(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-18
(45)【発行日】2023-01-26
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、選択受付方法及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0834 20230101AFI20230119BHJP
【FI】
G06Q10/08 308
(21)【出願番号】P 2018223334
(22)【出願日】2018-11-29
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】新井 康平
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-122978(JP,A)
【文献】特開2004-013212(JP,A)
【文献】松山 茂,大人のためのiPad講座 初版 ,第1版,日本,株式会社マイナビ出版 滝口 直樹,2018年06月14日,第99頁
【文献】リンクアップ linkup,今すぐ使えるかんたん ヤフオク! とことん稼ぐ 攻略ガイドブック 初版 Yafuoku!,第1版,日本,株式会社技術評論社 片岡 巌,2018年11月09日,第70-71頁
【文献】リンクアップ,今すぐ使えるかんたん ヤフオク! 攻略スタートブック 初版 ,第1版,日本,株式会社技術評論社 片岡 巌,2014年12月25日,第58-65頁
【文献】小林 啓倫,今月の注目10サイト,日経デジタルマーケティング 第46号 NIKKEI Digital Marketing,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2011年07月25日,第18頁
【文献】野村 幸子 SACHIKO NOMURA,スマホで稼げる メルカリ LINE MALL 副業入門 初版 ,第1版,日本,株式会社ソーテック社 柳澤 淳一,2016年02月10日,第109-117頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影部を備えた情報処理装置を、
前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズを測定機能により測定する測定部、
少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションが記憶されている記憶部、
前記測定部による測定結果に基づき、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを前記記憶部から読み出し、配送オプションの選択肢として一つ以上表示する選択肢表示部、
ユーザから前記配送オプションの選択肢の選択を受け付ける選択受付部、
として機能させ
、
前記選択肢表示部は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定部による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを選択肢として一つ以上表示する画面に遷移すること
を特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記記憶部は、少なくとも配送可能な梱包材のサイズ及び付加されるサービスの組み合わせが異なる配送オプションが記憶されていること
を特徴とする請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記選択受付部は、前記商品の売買を仲介する仲介装置に、前記商品を出品する処理を行う前に、前記配送オプションの選択肢の選択を前記商品を出品する出品者から受け付けること
を特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項4】
前記選択受付部は、前記仲介装置に出品された前記商品が購入者に購入された後、前記配送オプションの選択肢の選択を前記商品を出品した出品者から受け付けること
を特徴とする請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記商品が購入者に購入された場合、出品者に前記商品の発送を依頼する画面の表示を行う発送依頼部、
として前記情報処理装置を更に機能させ、
前記発送依頼部は、前記配送オプションの選択肢の選択を受け付けてない前記商品が購入者に購入された場合、前記測定部、前記選択肢表示部及び前記選択受付部による一連の処理の開始指示を前記画面から受け付けること
を特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載のプログラム。
【請求項6】
前記選択肢表示部は、前記配送オプションの選択肢を一つ以上表示する画面から前記梱包材の購入手続きに進む指示を受け付けること
を特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載のプログラム。
【請求項7】
前記撮影部により撮影された画像データに重畳させて前記商品を囲う最小の立方体を重畳表示させる拡張現実部、
として前記情報処理装置を更に機能させること
を特徴とする請求項1乃至6何れか一項記載のプログラム。
【請求項8】
撮影部を備えた情報処理装置を、
前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品のサイズを測定機能により測定する測定部、
前記測定部による測定結果に基づき、前記商品を梱包可能なサイズの梱包材の購入方法の選択肢を一つ以上表示する選択肢表示部、
ユーザから前記梱包材の購入方法の選択を受け付ける選択受付部、
として機能させ
、
前記選択肢表示部は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定部による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能なサイズの梱包材の購入方法を選択肢として一つ以上表示する画面に遷移すること
を特徴とするプログラム。
【請求項9】
撮影部を備えた情報処理装置であって、
前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズを測定機能により測定する測定部と、
少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションが記憶されている記憶部と、
前記測定部による測定結果に基づき、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを前記記憶部から読み出し、配送オプションの選択肢として一つ以上表示する選択肢表示部と、
ユーザから前記配送オプションの選択肢の選択を受け付ける選択受付部と、
を有
し、
前記選択肢表示部は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定部による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを選択肢として一つ以上表示する画面に遷移すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
撮影部を備えた情報処理装置が、
前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズを測定機能により測定する処理と、
前記測定の結果に基づき、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを、少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションが記憶されている記憶部から読み出し、配送オプションの選択肢として一つ以上表示する処理と、
ユーザから前記配送オプションの選択肢の選択を受け付ける処理と、
を実行
し、
前記表示する処理は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定する処理による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを選択肢として一つ以上表示する画面に遷移すること
を特徴とする選択受付方法。
【請求項11】
撮影部を備えたクライアント装置と、商品の売買を仲介するサーバ装置と、を有する情報処理システムであって、
前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズを測定機能により測定する測定部と、
少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションが記憶されている記憶部と、
前記測定部による測定結果に基づき、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを前記記憶部から読み出し、配送オプションの選択肢として一つ以上表示する選択肢表示部と、
ユーザから前記配送オプションの選択肢の選択を受け付ける選択受付部と、
を有
し、
前記選択肢表示部は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定部による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを選択肢として一つ以上表示する画面に遷移すること
を特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置、選択受付方法及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワークを介して行われる電子商取引の一つとしてネットワークオークションが知られており、オークションサイトの利用手続を経たユーザが自身の端末装置からオークションサイトにアクセスしてオークションに商品を出品することが可能になっている。出品者は、オークションに商品を出品する際に、出品に関する種々の設定項目に設定すべき出品条件等を入力する必要があった。
【0003】
なお、設定項目としては、例えば、出品期間、開始価格、決済方法、配送方法、商品説明、商品画像、オプション設定(エスクロー/保証サービスなど)等が挙げられる。上記設定項目に設定すべき事項を入力する作業は出品者にとって煩雑である場合があることが知られていた(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では設定項目に含まれる配送方法を入力する際、商品を梱包できるサイズの梱包材(段ボール箱など)の選択や、その商品の配送方法の選択が、出品者に面倒と思われる可能性があり、出品者が商品の出品を取りやめてしまう場合があるという問題があった。
【0006】
そこで、一側面では、少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションの選択を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの案では、撮影部を備えた情報処理装置を、前記撮影部により撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズを測定機能により測定する測定部、少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションが記憶されている記憶部、前記測定部による測定結果に基づき、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを前記記憶部から読み出し、配送オプションの選択肢として一つ以上表示する選択肢表示部、ユーザから前記配送オプションの選択肢の選択を受け付ける選択受付部、として機能させ、前記選択肢表示部は、ユーザから受け付けた指示に従い、前記測定部による測定結果の画面から、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材又は測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを選択肢として一つ以上表示する画面に遷移することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
一側面によれば、少なくとも配送可能な梱包材のサイズを含む配送オプションの選択を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバのハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る端末のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るサーバ、及び端末の機能ブロック図である。
【
図5】実施形態に係るユーザDBの一例について示す図である。
【
図6】実施形態に係る商品DBの一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る配送DBの一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】
図8のステップS1の出品操作において「配送の方法」を選択する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図9のステップS103の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11A】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(1/4)である。
【
図11B】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(2/4)である。
【
図11C】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(3/4)である。
【
図11D】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(4/4)である。
【
図12】
図8のステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13A】売買処理における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(1/2)である。
【
図13B】売買処理における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(2/2)である。
【
図14】
図9のステップS103の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15A】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(1/3)である。
【
図15B】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(2/3)である。
【
図15C】出品操作における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図(3/3)である。
【
図16】売買処理における出品者の端末の画面遷移の一例を示す図である。
【
図17A】梱包材を販売するストア機能の画面遷移の一例を示す図(1/3)である。
【
図17B】梱包材を販売するストア機能の画面遷移の一例を示す図(2/3)である。
【
図17C】梱包材を販売するストア機能の画面遷移の一例を示す図(3/3)である。
【
図18】実施形態に係るストアDBの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1において、情報処理システム1は、サーバ10、端末20A、端末20B、端末20C、端末20D(以下で、区別する必要がない場合は、単に「端末20」と称する)を有する。なお、端末20の数は
図1の例に限定されない。
【0012】
サーバ10と端末20は、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、及び携帯電話網等の通信回線Nによって通信できるように接続される。
【0013】
サーバ10は、例えば、サーバ用コンピュータ、PC(Personal Computer)等の情報処理装置である。サーバ10は、複数の端末20のユーザ間での商品の売買を仲介する。
【0014】
端末20は、例えば、撮影装置が内蔵された又は外付けされているスマートフォン、タブレット端末、PC等の情報処理装置である。端末20は、例えば、サーバ10からダウンロードしたアプリケーションを用いて、サーバ10を用いた商品の売買を行う。または、端末20は、例えば、予め端末20にインストールされているWebブラウザ等のプログラムを用いて、サーバ10を用いた商品の売買を行うようにしてもよい。また、端末20は、ユーザの操作等に応答して、サーバ10との通信を行い、サーバ10から受信した情報に基づいて表示画面のデータを生成し、生成した表示画面を端末20の画面に表示させる。
【0015】
<ハードウェア構成>
図2は実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成例を示す図である。
図2のサーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、インタフェース装置105、表示装置106、及び入力装置107等を有する。
【0016】
サーバ10での処理を実現する情報処理プログラムは、記録媒体101によって提供される。情報処理プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、情報処理プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。
【0017】
但し、情報処理プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークNを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされた情報処理プログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0018】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってサーバ10に係る機能を実現する。インタフェース装置105は、ネットワークNに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0019】
また、表示装置106はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置107はキーボード及びマウス等、またはタッチパネル及びボタン等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0020】
なお、記録媒体101の一例としては、CD-ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0021】
図3は、実施形態に係る端末20のハードウェア構成例を示す図である。
図3の端末20は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置200、補助記憶装置202、メモリ装置203、CPU204、インタフェース装置205、表示装置206、入力装置207及び撮影装置208等を有する。
【0022】
端末20での処理を実現する情報処理プログラムは、ネットワークNを介して他のコンピュータよりダウンロードしてインストールされる。補助記憶装置202はインストールされた情報処理プログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。但し、情報処理プログラムのインストールは必ずしもダウンロードにより行う必要はなく、情報処理プログラムを記録した記録媒体201からドライブ装置200を介して補助記憶装置202にインストールするようにしてもよい。
【0023】
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。CPU204は、メモリ装置203に格納されたプログラムに従って端末20に係る機能を実現する。インタフェース装置205は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置206はプログラムによるGUI等を表示する。入力装置207はキーボード及びマウス等、またはタッチパネル及びボタン等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。撮影装置208は端末20に内蔵されていても外付けであってもよく、撮影機能を提供する。
【0024】
なお、記録媒体201の一例としては、CD-ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置202の一例としては、HDD又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体201及び補助記憶装置202のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する。
【0025】
<機能構成>
次に、
図4の実施形態に係るサーバ10、及び端末20の機能構成について説明する。
図4は、実施形態に係るサーバ10、及び端末20の機能ブロック図である。
【0026】
≪サーバ10の機能構成≫
サーバ10は、記憶部11を有する。記憶部11は、例えば、補助記憶装置102等を用いて実現される。
図4の記憶部11は、ユーザDB(データベース)111、商品DB112、配送DB113及びストアDB114等を記憶する。
【0027】
図5は、実施形態に係るユーザDB111の一例について示す図である。
図5の例では、ユーザDB111には、ユーザIDに対応付けて、パスワード、名前、Eメール、電話番号、ユーザの画像、自己紹介文、アカウント作成日時、及びアカウント状態等が記憶されている。
【0028】
ユーザIDは、ユーザの識別情報である。パスワードは、ユーザIDに係るユーザがサーバ10により提供される取引サービスにログインするためのパスワードである。名前、Eメール、電話番号、ユーザの画像、及び自己紹介文は、それぞれ、ユーザIDに係るユーザの、名前、Eメール、電話番号、ユーザの画像、自己紹介文である。アカウント作成日時は、ユーザIDに係るユーザのアカウントが作成された日時である。アカウント状態は、ユーザIDに係るユーザのアカウントの状態であり、例えば、「継続」、及び「退会」等がある。「継続」は、アカウントが利用可能な状態である。「退会」は、例えば、ユーザまたはサーバ10を運営する事業者(管理者)により、アカウントが利用不可とされている状態である。
【0029】
ユーザDB111に記憶されている情報は、例えば、端末20のユーザがサーバ10でアカウントを作成する際に、端末20のユーザにより入力され、端末20からサーバ10に送信されるようにしてもよい。
【0030】
図6は、実施形態に係る商品DB112の一例を示す図である。
図6の例では、商品DB112には、商品IDに対応付けて、出品者のユーザID、購入者のユーザID、取引状態、商品名、価格(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、商品のブランド名、商品の色、サイズ、配送オプション、支払い情報、出品日時、及び更新日時等が記憶されている。商品IDは、ユーザから出品された商品の識別情報である。
【0031】
取引状態は、商品IDに係る商品の取引に関する状態であり、例えば、「出品中」、「取引中」、「取引完了」、「出品停止」、「購入者によるキャンセル」、「運営者によるキャンセル」等を含んでもよい。「出品中」は、任意のユーザが商品IDに係る商品の購入が可能な状態である。「取引中」は、購入者により購入操作がされてから、出品者により発送された商品が購入者に届き、購入者により受け取り完了の操作がされるまでの状態である。「取引完了」は、購入者により受け取り完了の操作がされた後の状態である。「出品停止」は、出品者が出品を取りやめた状態である。「購入者によるキャンセル」は、購入者が購入をキャンセルした状態である。「運営者によるキャンセル」はサーバ10の管理者により、違法な出品等に対する購入者による購入がキャンセルされた状態である。
【0032】
商品名、価格(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、商品のブランド名、商品の色及び商品のサイズは、それぞれ、商品IDに係る商品の、名称、価格、商品説明、商品の画像、カテゴリー、商品のブランド名、商品の色及び商品のサイズである。配送オプションは出品者が購入者に商品を配送する為に選択する配送の方法である。出品者は配送DB113に記憶されている複数の配送オプションから、商品の配送に利用する配送オプションを選択できる。
なお、配送オプションとは、少なくとも配送可能なサイズや重さ(商品を梱包済みの梱包材のサイズや重さ)と、付加可能な匿名配送や配送保証等のオプションサービス(付加されるサービスの一例)と、の組み合わせが異なる配送の方法である。配送オプションは、配送業者が提供する配送サービスの種類(配送タイプ)と、その配送サービスの種類で配送可能なサイズや重さと、付加可能な匿名配送や配送保証等のオプションサービスと、の組み合わせが異なる配送の方法であってもよい。例えば、配送サービスの種類、配送可能なサイズや重さが同一であっても付加されているオプションサービスが異なれば、異なる配送の方法となる。
支払い情報は、商品の運賃を出品者が支払う「元払い」又は購入者が支払う「着払い」が記憶されている。出品日時は、商品IDに係る商品が出品された日時である。更新日時は、商品DB112に記録されている商品IDに係る商品の各種情報が更新された日時である。
【0033】
図7は、実施形態に係る配送DB113の一例を示す図である。
図7の例では、配送DB113には、配送オプション名と対応付けて、配送タイプ、価格、画像データ、幅、高さ幅、奥行き幅、3辺の合計のmax、重さのmax、推奨梱包材、匿名配送情報、配送保証情報、集荷情報、配送受付場所、受取可能場所、その他の情報等が記憶されている。
【0034】
配送DB113には、出品者が選択可能な配送オプション(配送の方法)の情報が記憶されている。配送オプション名は、出品者が商品の配送に利用できる配送の方法の識別情報である。配送タイプは配送業者が提供する配送サービスの種類を表している。価格は配送料金を表している。画像データは出品者に配送の方法を選択させる場合に、その配送の方法をイメージさせるような画像データを画面に表示させるための画像ファイルが設定されている。
【0035】
幅、高さ幅及び奥行き幅は、その配送の方法で配送可能な最大サイズが、幅、高さ幅及び奥行き幅のそれぞれの最大値が固定で表される場合に値が記憶される。また、幅、高さ幅及び奥行き幅は、その配送の方法で配送可能な最大サイズが、3辺の合計の最大値で表される場合に値が省略される。3辺の合計のmaxは、その配送の方法で配送可能な最大サイズが、3辺の合計の最大値で表される場合に値が記憶される。
図7の「配送方法A 60サイズ」は、配送可能な最大サイズが、幅、高さ幅及び奥行き幅のそれぞれの最大値が固定で表された例である。また、
図7の「配送方法B 60サイズ」は、その配送の方法で配送可能な最大サイズが、3辺の合計の最大値で表された例である。重さのmaxは、その配送の方法で配送可能な最大の重さが記憶される。
【0036】
推奨梱包材は、その配送の方法で配送可能な最大サイズを満たす梱包材の少なくとも一つを推奨梱包材として表している。推奨梱包材に替えて、又は、推奨梱包材と共に、必須梱包材があってもよい。必須梱包材は、その配送の方法での配送に必須な梱包材を必須梱包材として表している。匿名配送情報は、出品者及び購入者が互いに自分の名前や住所を教えなくても商品の配送が可能な匿名配送を利用できるか否かを表している。配送保証情報は、その配送の方法に配送保証が付加されているか否かを表している。集荷情報は、その配送の方法で集荷を利用できるか否かを表している。配送受付場所は、その配送の方法で配送受付が可能な場所を表している。受取可能場所は、その配送の方法で受け取りが可能な場所を表している。その他の情報は上記した以外の情報を表すための項目である。
【0037】
ストアDB114には出品者が後述のストア機能で購入可能な梱包材の情報が記憶されている。梱包材は商品を配送する際に商品が破損等しないようにするために用いる資材の総称であって、段ボール箱、紙袋、ビニール袋などの包材等である。なお、ストアDB114の詳細は後述する。
【0038】
図4に戻り、サーバ10は、仲介部12、販売部13、表示制御部14、及び送信部15を有する。これらサーバ10の各部は、サーバ10にインストールされた1以上のプログラムが、サーバ10のCPU104に実行させる処理により実現される。
【0039】
仲介部12は、一のユーザ(出品者)により出品された商品の売買を仲介する処理を行う。より具体的には、仲介部12は、例えば、出品者の端末20から、商品を出品する要求を受信すると、他の端末20のユーザが当該商品を購入できるようにする。販売部13は、ユーザに梱包材を販売する為の各種処理を行う。例えば、販売部13は出品者の商品を梱包可能なサイズの梱包材を選択し、そのサイズの梱包材を出品者に販売すると共に、そのサイズの梱包材を利用可能な配送の方法を出品者に提案できる。
【0040】
表示制御部14は、仲介部12、及び販売部13の指示に従い、端末20の画面に表示させる情報を送信部15に送信させることにより、端末20で表示される表示画面を制御する。
【0041】
送信部15は、例えば、端末20のユーザのユーザIDと端末20の通信アドレスとを対応付けて管理し、表示制御部14の指示に従い、端末20に表示させる情報等を端末20に送信する。また、送信部15は記憶部11の配送DB113及びストアDB114の情報を端末20に送信する。
【0042】
≪端末20の機能構成≫
端末20は、受付部21、制御部22、送信部23、及びAR測定部24を有する。これら各部は、端末20にインストールされた1以上のプログラムが、端末20のCPU204に実行させる処理により実現される。
【0043】
受付部21は、例えば、入力装置207のボタン等に対する各種操作を端末20の出品者から受け付ける。制御部22は、例えば、受付部21により受け付けられた操作に応じて各種処理を行う。例えば、制御部22は情報を取得する要求を送信部23からサーバ10に送信する。また、制御部22は、例えば、サーバ10から受信した情報に基づいて画像データを生成し、生成した画像データを端末20に表示させる。
【0044】
送信部23は、例えば、制御部22からの指示に従い、各種の情報をサーバ10に送信する。また、送信部23は、例えば、制御部22からの指示に従い、各種の情報をサーバ10から受信する。AR測定部24はAR(拡張現実)を利用した測定機能(以下、AR測定機能と呼ぶ)により、撮影装置208で撮影された画像データに被写体として含まれる商品又は梱包材のサイズ(大きさ)を測定する。AR測定機能は、例えば、スマートフォン等のOSが提供する公知のライブラリを利用することで実現できる。
【0045】
このように、出品者は端末20のAR測定機能を利用することで商品や梱包材のサイズを容易に測定できる。端末20は、測定されたサイズの商品、又は、商品を梱包した梱包材を配送可能な少なくとも1つの配送オプションの選択肢を出品者に提案できる。
【0046】
<処理>
次に、情報処理システム1の処理について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS1において、端末20Aの受付部21は、出品操作をユーザA(出品者)から受け付ける。続いて、端末20Aの送信部23は、出品要求をサーバ10に送信する(ステップS2)。
【0047】
続いて、サーバ10の仲介部12は、出品された商品を商品DB112で管理する(ステップS3)。ここで、サーバ10の仲介部12は、受信した出品要求に含まれる情報に基づいて、出品された商品の情報を商品DB112に記録する。続いて、端末20Bの受付部21は、商品一覧の表示操作をユーザBから受け付ける(ステップS4)。
【0048】
続いて、端末20Bの送信部23は、商品一覧の取得要求をサーバ10に送信する(ステップS5)。続いて、サーバ10の仲介部12は、ユーザBが購入可能な商品を商品DB112から抽出する(ステップS6)。ここで、サーバ10の仲介部12は、例えば、商品DB112に記憶されている商品のうち、「出品中」等である商品を抽出してもよい。続いて、サーバ10の送信部15は、抽出した商品の一覧の情報を端末20Bに送信する(ステップS7)。
【0049】
続いて、端末20Bの制御部22は、サーバ10から受信した情報に基づいて、商品一覧を画面に表示させる(ステップS8)。続いて、端末20Bの受付部21は、一の商品の選択操作をユーザBから受け付ける(ステップS9)。ここで、端末20Bの受付部21は、例えば、商品一覧の表示画面において、一の商品が表示された領域を押下(タッチ)する等の操作を受け付ける。
【0050】
続いて、端末20Bの送信部23は、ユーザBに選択された商品の情報の取得要求をサーバ10に送信する(ステップS10)。続いて、サーバ10の仲介部12は、ユーザBに選択された商品の情報を商品DB112から抽出する(ステップS11)。続いて、サーバ10の送信部15は、ユーザBに選択された商品の情報を端末20Bに送信する(ステップS12)。
【0051】
続いて、端末20Bの制御部22は、サーバ10から受信した情報に基づいて、当該商品の情報を画面に表示させる(ステップS13)。続いて、端末20Bの受付部21は、商品の購入操作をユーザBから受け付ける(ステップS14)。続いて、端末20Bの送信部23は、購入要求をサーバ10に送信する(ステップS15)。
【0052】
続いて、サーバ10の仲介部12は、受信した購入要求に基づいて、商品を売買するための処理を実行する(ステップS16)。ここで、サーバ10の仲介部12は、例えば、商品DB112において、この商品の取引状態を「出品中」から「取引中」に変更する。その後、例えば、エスクローのサービスを利用する場合、サーバ10の仲介部12はオンラインでの決済等によりユーザBから代金を預かり、ユーザBに当該商品が配送されたことの通知を端末20Bから受信すると、当該代金をユーザAの口座等に出金する。
【0053】
上記の情報処理システム1の処理において、出品者であるユーザAはステップS1の出品操作又はステップS16の売買処理において商品を購入者であるユーザBに配送するための「配送の方法」を選択する。以下では、ステップS1の出品操作において「配送の方法」を選択する場合と、ステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合と、を分けて説明する。
【0054】
《ステップS1の出品操作において「配送の方法」を選択する場合》
図9は
図8のステップS1の出品操作において「配送の方法」を選択する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
図10は
図9のステップS103の処理の一例を示すフローチャートである。
図11A~
図11Dは出品操作における出品者の端末20の画面遷移の一例を示す図である。
【0055】
出品者であるユーザAの端末20Aの制御部22は、例えば、
図11Aの表示画面1000を表示させる。表示画面1000は、商品のカテゴリーや商品の状態などの商品の詳細の情報の他、配送料の負担や配送の方法などの配送についての情報の入力をユーザAから受け付けることができる。
【0056】
図9のステップS100において端末20Aの受付部21は表示画面1000から商品のカテゴリーや商品の状態などの商品の詳細の情報の入力を受け付ける。端末20Aの制御部22は表示画面1000の「配送の方法」の入力をユーザAから選択されたか判定する(ステップS101)。
【0057】
ユーザAから表示画面1000の「配送の方法」の入力をユーザAから選択されると、制御部22は
図11Aの表示画面1010に遷移する。表示画面1010はユーザAが選択可能な「配送の方法」の選択の仕方の一例として「リストから配送方法を選ぶ」「ARで商品を測る」及び「ARで自宅の箱を測る」を表示している。ユーザAは表示画面1010から一つの「配送の方法」の選択の仕方を指定する(
図9のステップS102)。ここでは「配送の方法」の選択の仕方として「ARで商品を測る」がユーザAにより指定されてものとする。
【0058】
端末20Aの制御部22は
図10に示すようなAR測定機能を利用した配送方法選択処理を行う(
図9のステップS103)。
図9のステップS103のAR測定機能を利用した配送方法選択処理は端末20Aの撮影装置208で撮影された画像データに被写体として含まれる商品のサイズをAR測定機能により測定し、その測定結果に基づき、そのサイズの商品を梱包した梱包材を配送可能な配送オプションの選択肢を表示して、その選択肢から一つをユーザAに選択させるものである。
図9のステップS100~S103の処理は、商品の情報の入力が終了するまで繰り返される(
図9のステップS104)。
【0059】
図9のステップS103のAR測定機能を利用した配送方法選択処理では、端末20AのAR測定部24は撮影装置208により撮影された画像データを、例えば、
図11Aの表示画面1020のように表示する。表示画面1020には被写体として商品1022が写っている例である。
【0060】
AR測定部24は表示画面1020に被写体として写っている商品1022の特徴点をAR上で検出する(
図10のステップS111)。次に、AR測定部24は検出した特徴点の分布に基づいて、特徴点を包含する(商品1022を囲う)最小の直方体の3辺の長さを導き出す(
図10のステップS112)。
図11Aの表示画面1020から遷移する
図11Bの表示画面1030は検出された特徴点と、商品1022を囲う最小の直方体(ガイド)とが表示された例である。
図11Bの表示画面1030においてユーザは直方体(ガイド)のサイズを手で調整できる。
【0061】
また、ユーザAは表示画面1030に表示された「配送オプションを見る」ボタン1034を押下することで、例えば、商品1022を囲う最小の直方体の3辺の長さを元に梱包材で梱包した商品1022を配送可能な配送オプションの候補(選択肢)を端末20Aに表示させることができる。制御部22は、例えば、商品1022を囲う最小の直方体の3辺の長さを元に、梱包材で梱包した商品1022を配送可能な配送オプションの候補を見つけ、例えば、表示画面1040a又は1040bを表示装置206に表示する(
図10のステップS113)。
【0062】
表示画面1040a及び1040bは、梱包材で梱包した商品1022を配送可能な2つの配送オプションの候補が表示された例である。表示画面1040a及び1040bは、例えば、左右へのスワイプ操作により、表示画面1040aから表示画面1040bへ遷移し、又は、表示画面1040bから表示画面1040aへ遷移する。制御部22はユーザAからの例えば、長押し操作により表示画面1040a及び1040bの詳細を表示画面1050a及び1050bのように表示する(
図10のステップS114~S115)。また、制御部22はユーザAからの例えば、タップ操作により表示画面1050a又は1050bから表示画面1040a又は1040bに戻る。ユーザAは表示画面1050a及び1050bで配送オプションの詳細を確認した上で、配送オプションの候補から商品1022の配送に利用する配送オプションを決定できる。
【0063】
また、表示画面1040a及び1040bは、その配送方法で利用する梱包材などの資材を取り寄せる(購入する)手続きに進む「取り寄せる」ボタン1042a及び1042bが表示されている。制御部22はユーザAからの「取り寄せる」ボタン1042a及び1042bの選択(タップ)操作により、梱包材購入画面(例えば後述する
図17Bの表示画面2030a)に遷移し、ユーザAから梱包材の購入を受け付けてもよい(
図10のステップS116~S118)。
【0064】
さらに、表示画面1040a及び1040bは、その配送オプションをユーザAが選択する決定ボタン1044a及び1044bが表示されている。制御部22はユーザAからの決定ボタン1044a及び1044bの選択(タップ)操作により、配送オプションの候補から1つの配送オプションを選択できる(
図10のステップS119)。
【0065】
表示画面1040a及び1040bに表示された配送オプションの候補から1つの配送オプションが選択されると、制御部22は表示画面1060に遷移し、選択した配送オプションを表示する。また、制御部22は「配送の方法」が選択済みの表示画面1000aを表示させる。
【0066】
このように、ステップS1の出品操作において出品者が「配送の方法」を選択する場合は購入者が「配送の方法」も考慮した上で商品1022を購入するか否かを判断できる。また、出品者は端末20Aの撮影装置208で商品1022を撮影すれば、その商品1022を配送可能な配送オプションの選択肢が提示されるため、その商品1022の配送の方法の選択が容易となる。したがって、本実施形態によれば出品数の増加が期待できる。
【0067】
《ステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合》
図12は
図8のステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合の処理の一例を示すフローチャートである。
図13A~
図13Bは売買処理における出品者の端末20の画面遷移の一例を示す図である。なお、
図13A~
図13Bは
図11A~
図11Dと同一の表示画面について同一符号を付し、簡略化して表している。
【0068】
出品者であるユーザAの端末20Aの制御部22は、例えば、
図8のステップS16の売買処理において、
図13Aの表示画面1100を表示させる(
図12のステップS200)。表示画面1100は出品した商品1022が購入者によって購入された後の画面例である。
【0069】
図12のステップS201において端末20Aの受付部21は、ユーザAから表示画面1100の「取引画面へ」ボタン1102の押下を受け付けたか判定する。
図13Aの取引画面1110は商品1022の発送をユーザAに指示すると共に、ユーザAから商品1022の発送完了を「商品の発送をしたので、発送通知をする」ボタン1112の押下により受け付ける画面である。ユーザAから表示画面1100の「取引画面へ」ボタン1102の押下を受け付けると、制御部22は、ユーザAが「配送の方法」を選択済みか判定する(
図12のステップS202)。
【0070】
ユーザAが「配送の方法」を選択済みでなければ、制御部22はユーザAから「配送の方法」の選択の仕方の指定を受け付け可能な取引画面1110を表示する。取引画面1110はユーザAが選択可能な「配送の方法」の選択の仕方の一例として「ARで自宅の箱を測る」及び「ARで商品を測る」を表示している。ユーザAは取引画面1110から一つの「配送の方法」の選択の仕方を指定する(
図12のステップS203)。
図13A及び
図13BはユーザAが「配送の方法」の選択の仕方として「ARで商品を測る」を指定した例である。端末20Aの制御部22は
図10のAR測定機能を利用した配送方法選択処理を行う(
図12のステップS204)。
【0071】
ユーザAは表示画面1030に表示された「配送オプションを見る」ボタン1034を押下することで、例えば、商品1022を囲う最小の直方体の3辺の長さを元に梱包材で梱包した商品1022を配送可能な配送オプションの候補(選択肢)を端末20Aに表示させることができる。制御部22は、例えば、商品1022を囲う最小の直方体の3辺の長さを元に、梱包材で梱包した商品1022を配送可能な配送オプションの候補を見つけ、例えば、表示画面1120aを表示装置206に表示する。また、制御部22はユーザAの左右へのスワイプ操作により、表示画面1120aから表示画面1120bへ遷移し、又は、表示画面1120bから表示画面1120aへ遷移する。
【0072】
なお、表示画面1120a又は1120bには、売上、配送料及び手数料から算出された利益が記載されている。このように、表示画面1120a又は1120bでは売上が確定しているため、配送オプションの候補ごとに利益が表示される。表示画面1120a又は1120bの他の構成は
図11Bの表示画面1040a及び
図11Cの表示画面1040bと同一であるため、説明を省略する。
【0073】
表示画面1120a及び1120bに表示された配送オプションの候補から1つの配送オプションが選択されると、制御部22は表示画面1130に遷移し、選択した配送オプションを表示する。その後、ユーザAは商品1022の発送後に
図13Aの取引画面1110の発送通知ボタン1112を押下することで発送通知を行う(
図12のステップS205)。
【0074】
このように、ステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合は出品者によるステップS1の出品操作を簡略化できる。また、出品者は商品1022の売買による利益を確認しながら「配送の方法」を選択できる。したがって、本実施形態によれば出品数の増加が期待できる。
【0075】
《自宅の梱包材を利用した「配送の方法」を選択する場合》
図11Aの表示画面1010から「配送の方法」の選択の仕方としてユーザAが「ARで自宅の箱を測る」を指定した場合は、例えば、
図14に示すようなAR測定機能を利用した配送方法選択処理を行う。
図14は
図9のステップS103の処理の一例を示すフローチャートである。
図15A~
図15Cは出品操作における出品者の端末20の画面遷移の一例を示す図である。
【0076】
図14のAR測定機能を利用した配送方法選択処理は端末20Aの撮影装置208で撮影された画像データに被写体として含まれる梱包材(自宅の箱)のサイズをAR測定機能により測定し、その測定結果に基づき、そのサイズの梱包材を配送可能な配送オプションの選択肢を表示して、その選択肢から一つをユーザAに選択させるものである。
【0077】
図14のAR測定機能を利用した配送方法選択処理では、端末20AのAR測定部24が撮影装置208により撮影された画像データを、例えば、
図15Aの表示画面1200のように表示する。表示画面1200は被写体として梱包材1202が写っている例である。
【0078】
AR測定部24は表示画面1200に被写体として写っている梱包材1202の平面と矩形をAR上で検出する(
図14のステップS301)。AR測定部24は表示画面1210及び1220のように梱包材1202の2面を検出し、梱包材1202の3辺の長さを計算する(
図14のステップS302)。
図15Aの表示画面1210は検出された面(1面目)と、その面の2辺の長さとが表示された例である。
図15Bの表示画面1220は検出された面(2面目)と、その面の2辺の長さとが表示された例である。
【0079】
制御部22は梱包材1202の3辺の長さを元に梱包材1202を配送可能な配送オプションの候補を見つけ、例えば、表示画面1230a又は1230bを表示装置206に表示する(
図14のステップS303)。表示画面1230a及び1230bは、梱包材1202で配送可能な2つの配送オプションの候補が表示された例である。表示画面1230a及び1230bは、例えば、左右へのスワイプ操作により、表示画面1230aから表示画面1230bへ遷移し、又は、表示画面1230bから表示画面1230aへ遷移する。
制御部22はユーザAからの例えば、長押し操作により表示画面1230a及び1230bの詳細を表示画面1240a及び1240bのように表示する(
図14のステップS304~S305)。また、制御部22はユーザAからの例えば、タップ操作により表示画面1240a又は1240bから表示画面1230a又は1230bに戻る。ユーザAは表示画面1240a及び1240bで配送オプションの詳細を確認した上で、配送オプションの候補から商品1022の配送に利用する配送オプションを決定できる。
【0080】
さらに、表示画面1230a及び1230bは、その配送オプションをユーザAが選択する決定ボタン1232a及び1232bが表示されている。制御部22はユーザAからの決定ボタン1232a及び1232bの選択(タップ)操作により、配送オプションの候補から1つの配送オプションを選択できる(
図14のステップS306)。
【0081】
表示画面1230a及び1230bに表示された配送オプションの候補から1つの配送オプションが選択されると、制御部22は表示画面1250に遷移し、選択した配送オプションを表示する。また、制御部22は「配送の方法」が選択済みの表示画面1000aを表示させる。
【0082】
このように、ステップS1の出品操作において「配送の方法」を選択する場合は購入者が「配送の方法」も考慮した上で商品1022を購入するか否かを判断できる。また、出品者は端末20Aの撮影装置208で梱包材1202を撮影すれば、その梱包材1202で配送可能な配送オプションの選択肢が提示されるため、その梱包材1202での配送オプションの選択が容易となる。したがって、本実施形態によれば出品数の増加が期待できる。
【0083】
図13Aの取引画面1110から「配送の方法」の選択の仕方としてユーザAが「ARで自宅の箱を測る」を指定した場合も
図14のAR測定機能を利用した配送方法選択処理を行う。
図16は売買処理における出品者の端末20の画面遷移の一例を示す図である。
図16はユーザAが「配送の方法」の選択の仕方として「ARで自宅の箱を測る」を指定した例である。端末20Aの制御部22は
図14のAR測定機能を利用した配送方法選択処理を行う(
図12のステップS204)。
【0084】
表示画面1230a及び表示画面1230bに表示された配送オプションの候補から1つの配送オプションが選択されると、制御部22は表示画面1300に遷移し、選択した配送オプションを表示する。その後、ユーザAは商品1022の発送後に
図13Aの取引画面1110の発送通知ボタン1112を押下することで発送通知を行う(
図12のステップS205)。
【0085】
このように、ステップS16の売買処理において「配送の方法」を選択する場合は出品者によるステップS1の出品操作を簡略化できる。また、出品者は商品1022の売買による利益を確認しながら「配送の方法」を選択できる。また、出品者は端末20Aの撮影装置208で梱包材1202を撮影すれば、その梱包材1202で配送可能な配送オプションの選択肢が提示されるため、その梱包材1202での配送オプションの選択が容易となる。したがって、本実施形態によれば出品数の増加が期待できる。
【0086】
<変形例1>
上述した例では「配送の方法」の選択にAR測定機能を利用していた。このようなAR測定機能は、例えば、梱包材を販売するストア機能においても利用できる。ストア機能はサーバ10の販売部13が行う処理により実現される。
図17A~
図17Cは梱包材を販売するストア機能の画面遷移の一例を示す図である。
図18は実施形態に係るストアDBの一例を示す図である。なお、ここではストア機能の例を説明するが例えば梱包材を販売する外部のウェブサイトであってもよい。
図18の例では、ストアDB114には、梱包材名と対応付けて、価格、画像データ、幅、高さ幅、奥行き幅、詳細等が記憶されている。ストアDB114にはストア機能でユーザに販売する梱包材の情報が記載されている。
図18のストアDB114に記憶されている情報を利用することで、
図17Aに示す表示画面2010のような梱包材一覧や
図17Bに示す表示画面2030aのような梱包材の詳細を表示できる。
【0087】
例えば、梱包材を購入したいユーザは梱包材を販売するストア機能にアクセスすることで、例えば、表示画面2000を端末20に表示させる。表示画面2000には「ARを使って商品の寸法を測る」機能を選択するボタン2002が含まれる。なお、表示画面2010は梱包材一覧からユーザが梱包材を選択する画面例である。
【0088】
「ARを使って商品の寸法を測る」機能を選択するボタン2002がユーザにより押下されると、端末20のAR測定部24は撮影装置208により撮影された画像データを、例えば、
図11Aの表示画面1020のように表示する。
【0089】
AR測定部24は表示画面1020に被写体として写っている商品1022の特徴点をAR上で検出する。次に、AR測定部24は検出した特徴点の分布に基づいて、特徴点を包含する(商品1022を囲う)最小の直方体の3辺の長さを導き出す。例えば、ストア機能は商品1022を囲う最小の直方体の3辺の長さを元に最適な梱包材候補を表示画面2020a及び2020bのように提示できる。また、ストア機能はユーザAの左右へのスワイプ操作により、表示画面2020aから表示画面2020bへ遷移し、又は、表示画面2020bから表示画面2020aへ遷移する。なお、最適な梱包材候補の選択には、
図7の配送DB113に含まれる「推奨梱包材」を利用してもよい。
表示画面2020bの「資材キット」は、表示画面2020aの梱包材候補を含んでいるため、最適な梱包材候補として表示されている。また、梱包材を販売するストア機能はユーザからの、例えば、長押し操作により表示画面2020a及び2020bの詳細を表示画面2030a及び2030bのように表示してもよい。また、ストア機能はユーザからのタップ操作により表示画面2030a及び2030bから表示画面2020a及び2020bに戻る。
また、表示画面2020a及び2020bには、梱包材候補から選択した梱包材を取り寄せる(購入する)手続きに進む「取り寄せる」ボタン2022a及び2022bが表示されている。ユーザAは「取り寄せる」ボタン2022a及び2022bの選択操作により、梱包材購入画面2040及び2050に遷移し、梱包材を購入できる。
【0090】
<変形例2>
サーバ10は、例えば、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより、情報処理システムとして実現されていてもよい。この場合、例えば、記憶部11は、クラウド上のサーバが有する構成としてもよい。
【0091】
サーバ10の各部の機能のうちの少なくとも一部を、専用のハードウェア回路(例えば、半導体集積回路等)で実現してもよい。例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の半導体集積回路を用いて実現してもよい。
【0092】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0093】
1 情報処理システム
10 サーバ
11 記憶部
12 仲介部
13 販売部
14 表示制御部
15 送信部
20 端末
21 受付部
22 制御部
23 送信部
24 AR測定部
111 ユーザDB
112 商品DB
113 配送DB
114 梱包材DB