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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-18
(45)【発行日】2023-01-26
(54)【発明の名称】冷凍施設
(51)【国際特許分類】
   F25D 13/00 20060101AFI20230119BHJP
   F25D 23/06 20060101ALI20230119BHJP
【FI】
F25D13/00 A
F25D23/06 303Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018241494
(22)【出願日】2018-12-25
(65)【公開番号】P2020101350
(43)【公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】本間 瑞基
(72)【発明者】
【氏名】工藤 隆一
(72)【発明者】
【氏名】下町 浩二
(72)【発明者】
【氏名】中垣 康平
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-069098(JP,A)
【文献】特開2013-130032(JP,A)
【文献】特開平09-049681(JP,A)
【文献】特開平09-132944(JP,A)
【文献】実開平06-028534(JP,U)
【文献】特開昭57-139266(JP,A)
【文献】特開2001-021197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 11/00-16/00
F25D 23/02-23/08
E04B 1/62-1/99
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍庫を内蔵する冷凍施設であって、
前記冷凍施設は、壁と、天井と、土間スラブの上にある床と、周囲が断熱材で被覆されている前記冷凍庫と、を有し、
前記冷凍庫の天端面と前記天井の間に天井空間が形成され、
前記冷凍庫の側面と前記壁の間に壁空間が形成され、
前記床の内部には床下空間が形成され、
前記天井空間と前記壁空間と前記床下空間は連通して流体の流通路を形成しており、
前記流通路に流体を流通させる排気ファンもしくは給気ファンを有し、
前記床は、積層した複数の断熱材層と押さえコンクリート層とにより形成され、該複数の断熱材層の間に前記床下空間が形成されていることを特徴とする、冷凍施設。
【請求項2】
冷凍庫を内蔵する冷凍施設であって、
前記冷凍施設は、壁と、天井と、土間スラブの上にある床と、周囲が断熱材で被覆されている冷凍庫と、を有し、
前記冷凍庫の天端面と前記天井の間に天井空間が形成され、
前記冷凍庫の側面と前記壁の間に壁空間が形成され、
前記床の内部には床下空間が形成され、
前記天井空間と前記壁空間と前記床下空間は連通して流体の流通路を形成しており、
前記流通路の途中に除湿器と循環ファンが設置され、
前記床は、積層した複数の断熱材層と押さえコンクリート層とにより形成され、該複数の断熱材層の間に前記床下空間が形成されていることを特徴とする、冷凍施設。
【請求項3】
前記冷凍施設は制御装置を有し、前記流通路の複数箇所にはそれぞれセンサが設置され、該センサによる計測データが該制御装置に送信されるようになっており、
前記天井空間の温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも低い場合において、前記制御装置により前記給気ファンもしくは前記排気ファンを運転制御することを特徴とする、請求項1に記載の冷凍施設。
【請求項4】
前記冷凍施設は制御装置を有し、前記流通路の複数箇所にはそれぞれセンサが設置され、該センサによる計測データが該制御装置に送信されるようになっており、
前記天井空間の温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも低い場合において、前記制御装置により前記循環ファンを運転制御し、
前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の相対湿度が所定の相対湿度閾値よりも高い場合において、前記制御装置により前記除湿器を運転制御することを特徴とする、請求項2に記載の冷凍施設。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍施設に関する。
【背景技術】
【0002】
食品工場をはじめとする冷凍施設においては、大規模な冷凍庫が建物内に装備されており、庫内の温度がマイナスであることから、この冷熱が建物下方の地盤へ伝熱されることに起因して凍上が発生する恐れがある。凍上のメカニズムは以下の通りである。まず、冷凍庫からの伝熱によって地盤凍結線が発生し、アイスレンズの発生と地中の水分移動が生じる。ここで、アイスレンズとは、地中水分の凍結過程において、水分が凍結面付近に集まり、レンズ状の氷晶が形成される現象のことである。その後、アイスレンズが増長し、地盤の隆起に至る。このように、地中水分の凍結と体積膨張によって地盤が隆起することにより、施設が傾斜する等の被害が生じ得る。
【0003】
この凍上を防止する対策として、凍上防止管を設置する、所謂通気管工法と、地下ピットを造成して施設の直下から凍上対象の地盤そのものを排除する、所謂二重床工法を挙げることができる。
【0004】
通気管工法では、冷凍庫の床下の地盤に対して外気を導入するためのパイプを埋設することになるが、このパイプの埋設に際して地盤を掘削する施工が行われる。この地盤の掘削は、施設直下の地盤そのものを排除する二重床工法においても同様である。この地盤掘削には、地盤の掘削費用と残土処理費用の課題が存在し、冷凍施設の規模が大きくなるに従いこの課題は顕著になる。通気管工法においては、塩ビパイプの材料費がさらに嵩み、二重床工法では、床下空間形成に際して基礎梁架構を施工し、床にはコンクリートを受けるためのデッキを要することから、これらの施工費や材料費がさらに嵩む。また、地盤の掘削を要することから、冷凍施設の建設工期が長期化する恐れもある。通気管工法に関してさらに言及すると、外気をパイプ内に導入することにより、夏季にはパイプ内に結露水が付着し得ることから、パイプは勾配を設けて施工し、外部への排水を可能にするのが一般的であるが、冷凍施設の規模が大きく、パイプが長い場合には、この排水に要する勾配の確保が困難な事態も生じ得る。また、パイプは外気に開放される必要があるが、冷凍庫が施設の中央に配設されている場合、施工に際して凍上対策が不要な室も施工されてしまい、不要な施工費が生じ得るといった課題もある。
【0005】
ここで、穴明き管による床下送風配管を床下砕石層内に配設し、この送風配管に、冷凍室外機の排熱による温風と、外気を取り入れて建物の外壁及び屋根と冷凍庫等の壁との間の空間に流した空気とを、切り替え可能に送り込む床下凍上防止方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-069098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の床下凍上防止方法は、土間コンクリートの下方に床下砕石層を設け、この床下砕石層に床下送風配管を埋設することから、上記する通気管工法に該当し、通気管工法が抱える上記様々な課題を内包する技術となる。
【0008】
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、建設に際して地盤の掘削を不要としながら、凍上を防止することのできる冷凍施設を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明による冷凍施設の一態様は、
冷凍庫を内蔵する冷凍施設であって、
前記冷凍施設は、壁と、天井と、土間スラブの上にある床と、周囲が断熱材で被覆されている前記冷凍庫と、を有し、
前記冷凍庫の天端面と前記天井の間に天井空間が形成され、
前記冷凍庫の側面と前記壁の間に壁空間が形成され、
前記床の内部には床下空間が形成され、
前記天井空間と前記壁空間と前記床下空間は連通して流体の流通路を形成しており、
前記流通路に流体を流通させる排気ファンもしくは給気ファンを有することを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、土間スラブ(土間コンクリートスラブ)の上にある床の内部に空気等の流体を流通させることにより、地盤の掘削を不要としながら、冷凍庫が載置される床及びその下の地盤を効果的に加温でき、冷凍庫から地盤への冷熱の伝熱を解消することにより、凍上を防止することができる。天井空間と壁空間と床下空間が連通することにより形成される流通路に流体を流通させるファンとしては、排気ファンもしくは給気ファンのいずれか一方が適用される。
【0011】
排気ファンを適用する場合は、日射受熱によって高温になり易い天井空間に存在する空気を積極的に床下空間に送ることができ、少ない風量でも土間スラブの上にある床と床下の地盤を効果的に加温することができる。従って、例えば高規格な排気ファンの適用は必ずしも必要ない。尚、排気に起因して冷凍施設内が負圧にならないように、冷凍施設のいずれかの箇所には外気が入り込むことのできる流入開口が設けられる。
【0012】
一方、給気ファンを適用する場合は、この給気ファンによって外気を積極的に導入することになるが、冷凍庫からの冷熱よりも高温の外気により、土間スラブの上にある床と床下の地盤を効果的に加温することができる。尚、給気に起因して冷凍施設内の圧力が上昇しないように、冷凍施設のいずれかの箇所には外気を排気することのできる排気開口が設けられる。尚、本態様において、流通路の途中位置に除湿器が設置されてもよい。
【0013】
また、本発明による冷凍施設の他の態様は、
冷凍庫を内蔵する冷凍施設であって、
前記冷凍施設は、壁と、天井と、土間スラブの上にある床と、周囲が断熱材で被覆されている冷凍庫と、を有し、
前記冷凍庫の天端面と前記天井の間に天井空間が形成され、
前記冷凍庫の側面と前記壁の間に壁空間が形成され、
前記床の内部には床下空間が形成され、
前記天井空間と前記壁空間と前記床下空間は連通して流体の流通路を形成しており、
前記流通路の途中に除湿器と循環ファンが設置されていることを特徴とする。
【0014】
本態様によれば、循環ファンによって施設内の空気等の流体を流通路に循環させることにより、例えば、日射受熱によって高温になり易い天井空間に存在する空気を床下空間に送ることができ、少ない風量でも土間スラブの上にある床を効果的に加温することができる。さらに、流通路の途中に配設されている除湿器を必要に応じて作動させることにより、床下空間や天井空間等における結露の発生を抑制することができる。特に、床下空間は地盤に近接していることから流通路の他の部位に比べて結露が生じ易いことから、床下空間の結露を抑制できれば、自ずと天井空間を含む流通路の他の部位における結露も抑制することが可能になる。
【0015】
また、本発明による冷凍施設の他の態様において、前記冷凍施設は制御装置を有し、前記流通路の複数箇所にはそれぞれセンサが設置され、該センサによる計測データが該制御装置に送信されるようになっており、
前記天井空間の温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも低い場合において、前記制御装置により前記給気ファンもしくは前記排気ファンを運転制御することを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、排気ファンもしくは給気ファンを有する形態の冷凍施設において、センサから送信される計測データを用いて、目的に応じた制御装置による制御により、床及びその下の地盤の加温による凍上防止や、床下空間の結露防止を図ることができる。ここで、「センサ」には温度計や露点計が含まれ、例えば、流通路を構成する天井空間に温度計や露点計が設置され、同様に流通路を構成する床下空間に温度計が設置され、それぞれのセンサによる計測データが制御装置に送信されるようになっている。また、制御装置は、冷凍施設内もしくは冷凍施設外に設置されているマイクロコンピュータ(マイコン)により構成される。
【0017】
また、本発明による冷凍施設の他の態様において、前記冷凍施設は制御装置を有し、前記流通路の複数箇所にはそれぞれセンサが設置され、該センサによる計測データが該制御装置に送信されるようになっており、
前記天井空間の温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも低い場合において、前記制御装置により前記循環ファンを運転制御し、
前記天井空間の露点温度が前記床下空間の温度よりも高い場合、もしくは、前記天井空間の相対湿度が所定の相対湿度閾値よりも高い場合において、前記制御装置により前記除湿器を運転制御することを特徴とする。
【0018】
本態様によれば、除湿器と循環ファンを有する形態の冷凍施設において、センサから送信される計測データを用いて、目的に応じた制御装置による制御により、床及びその下の地盤の加温による凍上防止や、床下空間や天井空間の結露防止を図ることができる。ここで、「センサ」には温度計や露点計、湿度計が含まれ、例えば、流通路を構成する天井空間に温度計や露点計、湿度計が設置され、同様に流通路を構成する床下空間に温度計が設置され、それぞれのセンサによる計測データが制御装置に送信されるようになっている。
【0019】
また、本発明による冷凍施設の他の態様において、前記床は、積層した複数の断熱材層と押さえコンクリート層とにより形成され、該複数の断熱材層の間に前記床下空間が形成されていることを特徴とする。
【0020】
本態様によれば、土間コンクリートスラブの上にある、積層した複数の断熱材層と押さえコンクリート層とによって床が形成されていることにより、いずれかの断熱材層に対して床下空間用の開口を設けておくことで床下空間を容易に形成することができる。冷凍庫は一般に、例えば断熱材フォームにてその周囲が包囲されており、冷凍庫の下面には、積層した複数の断熱材フォームからなる断熱材層が載置されている。
【発明の効果】
【0021】
以上の説明から理解できるように、本発明の冷凍施設によれば、建設に際して地盤の掘削を不要としながら、凍上を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1の実施形態に係る冷凍施設の一例を示す縦断面図である。
図2図1のII-II矢視図であって、床の縦断面図である。
図3】制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】制御装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】制御装置による、第1の実施形態に係る冷凍施設の制御方法の一例を示すフローチャートである。
図6】制御装置による、第1の実施形態に係る冷凍施設の制御方法の他の例を示すフローチャートである。
図7】第2の実施形態に係る冷凍施設の一例を示す縦断面図である。
図8】制御装置による、第2の実施形態に係る冷凍施設の制御方法の一例を示すフローチャートである。
図9】制御装置による、第2の実施形態に係る冷凍施設の制御方法の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、各実施形態に係る冷凍施設の一例とそれらの制御方法について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
【0024】
[第1の実施形態に係る冷凍施設]
はじめに、図1乃至図4を参照して、第1の実施形態に係る冷凍施設について説明する。ここで、図1は、第1の実施形態に係る冷凍施設の一例を示す縦断面図であり、図2は、図1のII-II矢視図であって、床の縦断面図である。また、図3は、制御装置のハードウェア構成の一例を示す図であり、図4は、制御装置の機能構成の一例を示す図である。
【0025】
図1に示すように、冷凍施設100は、床5と、壁6と、天井7とを有する平屋の建物10と、建物10の内部において床5に載置されている冷凍庫40とを有する。地盤Gの上には土間コンクリートスラブ1があり、土間コンクリートスラブ1の上に床5が載置されている。
【0026】
床5は、複数の断熱材フォーム2A,2B,2Cが積層してなる断熱材層2と、断熱材層2を上方から押さえ込む押さえコンクリート層4とを有する。ここで、断熱材フォーム2A,2B,2Cは、発泡ポリスチレン、発泡スチレン、ポリスチレン、スチレン等のフォーム材により形成される。
【0027】
天井7は、鋼板やステンレス、ガリバリウム鋼板、これらの板材に合成樹脂塗装やメッキが施された波板や折板等からなる金属屋根により形成される。一方、壁6は、金属製の外装材及び内装材が溝形鋼等の形鋼材による下地材により接合された構造を呈しており、鉄筋コンクリート製の布基礎9の上に立設されている。
【0028】
冷凍庫40は周囲を断熱材フォーム16(断熱材の一例)にて包囲されており、断熱材フォーム16の下端が断熱材層2に当接されることにより、冷凍庫40の周囲は完全に断熱材により包囲される。尚、断熱材フォーム16も断熱材層2と同様の素材にて形成されてよい。
【0029】
冷凍庫40の天端面と天井7の間には天井空間11が形成され、冷凍庫40の側面と壁6の間には壁空間12が形成され、床5の内部には床下空間3が形成されている。そして、天井空間11と壁空間12と床下空間3は連通し、空気等の流体が流通する流通路15を形成している。
【0030】
図2に詳細に示すように、複数の断熱材フォーム2A,2B,2Cが積層してなる断熱材層2において、例えば最下層の断熱材フォーム2Cには複数の開口3が開設されており、この開口3が床下空間を形成する。また、図1に示すように、土間コンクリートスラブ1の端部には排水パイプ3aが埋設されており、排水パイプ3aは床下空間3に連通している。流通路15において仮に結露が生じた際には、この排水パイプ3aを介して地盤Gに排水できるようになっている。このように、冷凍施設100は、空気が流通する床下空間3が土間コンクリートスラブ1の上に形成されており、従来の通気管工法のように、地盤を掘削して通気用のパイプを配設するといった施工を不要としている。
【0031】
図示例において、左側の壁6の上方には、外気が入り込む流入開口6aが開設されている。一方、右側の壁6の下方には、排気ファン20が取り付けられている。ここで、排気ファン20としては、プロペラファンやシロッコファン、ターボファン、斜流ファン、ラインフローファンなど、多様な形態のファンが適用できる。
【0032】
また、図示例において、右側の壁6と天井7の取り合い部には、マイクロコンピュータ(マイコン)により構成される制御装置30が格納されている。尚、制御装置30は建物10のいずれの場所に載置されてもよいし、建物10の外部にある別の建屋等に設置されてもよい。
【0033】
流通路15を構成する天井空間11には、天井空間センサ50(センサの一例)に含まれる、温度計51と露点計52が設置されている。また、流通路15を構成する床下空間3には、床下空間センサ55(センサの一例)に含まれる、温度計56が設置されている。そして、それぞれのセンサ50,55による計測データは制御装置30に送信されるようになっている。
【0034】
排気ファン20は駆動モータ(図示せず)を有し、商用交流電源(図示せず)に配線接続されている。また、この配線には運転/停止スイッチ(図示せず)が介在しており、制御装置30から送信される運転制御信号や運転停止制御信号を受け、運転/停止スイッチがON(運転)側もしくはOFF(運転停止)側に操作されるようになっている。尚、駆動モータと制御装置30とは、無線もしくは配線接続により、信号の送受信が行われる。
【0035】
制御装置30により排気ファン20が運転制御されると、流入開口6aを介して外気が流通路15にX1方向に取り込まれ、流通路15を構成する壁空間12を介し、床下空間3を介して排気ファン20側へX2方向に空気(流体の一例)が流れる。この空気の流れにより、日射受熱によって相対的に高温になっている天井空間11に存在する空気が壁空間12側にX3方向に引き寄せられ、壁空間12を介して床下空間3に導入される。床下空間3に流れ込んだ空気は、ダクト18を介し、排気ファン20を介して外部へX4方向に排気される。このように温かい空気が床下空間3を流れることにより、床5が加温され、床5の下方の地盤Gも加温されることにより、冷凍庫40から地盤Gへの冷熱の伝熱が抑制され、地盤Gの凍上が抑制もしくは抑止される。
【0036】
マイクロコンピュータ(マイコン)により構成される制御装置30は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)73、NVRAM(Non-Volatile RAM)74、HDD(Hard Disc Drive)75、及びI/Oポート76等を有する。そして、各部は、情報伝達可能にバス77により接続されている。
【0037】
ROM73には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記憶されている。RAM72は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域として用いられる。CPU71は、RAM72にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD75には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記憶される。さらに、HDD75には、計測データに基づく一連のプロセスシーケンス(各種の冷凍施設の制御方法)等が記憶されている。NVRAM74には、各種の設定情報等が記憶される。I/Oポート76は、操作パネル58、天井空間センサ50(センサの一例であり、温度計51、露点計52、湿度計53を含む)、床下空間センサ55(センサの一例であり、温度計56を含む)等に有線もしくは無線にて接続され、各種のデータや信号の入出力を制御する。尚、湿度計53は、図7に示す第2の実施形態に係る冷凍施設100Aにおいて適用される。
【0038】
CPU71は、制御装置30の中枢を構成し、ROM73等に記憶された制御プログラムを実行する。また、CPU71は、操作パネル58からの指示信号に基づき、HDD75内に格納されているプロセスシーケンスに沿って排気ファン20(及び、図7に示す冷凍施設100Aの有する循環ファン20A)や、図7に示す冷凍施設100Aの有する除湿器60の運転動作と運転停止動作を制御する。すなわち、CPU71は、天井空間センサ50と床下空間センサ55から送信された計測データに基づき、プロセスシーケンスに沿って各種の判定制御を実行し、ファン20(20A)や除湿器60の運転制御と運転停止制御を実行する。
【0039】
尚、制御装置30が適用するプログラムは、例えば、ハードディスクやコンパクトディスク、光磁気ディスク等に記憶されてもよい。また、プロセスシーケンス等は、CD-ROM、DVD、メモリカード等の可搬性のコンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体に収容された状態で制御装置30にセットされ、読み出される形態であってもよい。制御装置30はその他、コマンドの入力操作等を行うキーボードやマウス等の入力装置、ファン20(20A)や除湿器60の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等の表示装置、及びプリンタ等の出力装置といったユーザーインターフェイスを有していてもよい。
【0040】
また、図4に示すように、制御装置30は、演算部31、制御指令部32、及びデータ格納部33を有する。
【0041】
データ格納部33は、天井空間センサ50と床下空間センサ55から随時送信される温度や露点、湿度に関する計測データを都度格納する。また、データ格納部33は、天井空間等における相対湿度の閾値等に関する入力データを格納する。
【0042】
演算部31は、データ格納部33にて格納されている天井空間センサ50と床下空間センサ55による計測データを読み出し、一連のプロセスシーケンスに沿って各種の判定制御を行う。この各種の判定制御に関しては、以下で詳説する。
【0043】
制御指令部32は、演算部31による判定内容に基づき、ファン20(20A)や除湿器60に対して運転制御指令信号もしくは運転停止制御指令信号を送信する。上記するように、これらの指令信号は有線もしくは無線にて運転/停止スイッチに送信され、運転/停止スイッチがON(運転)側もしくはOFF(運転停止)側に操作されることにより、ファン20(20A)と除湿器60の一方の運転動作もしくは双方の同時運転動作や運転停止動作が実行される。
【0044】
尚、図示する冷凍施設100は、壁6に流入開口6aを設け、排気ファン20にて流通路15に外気を取り込みつつ天井空間11にある温かい空気を床下空間3に導く形態であるが、それ以外の形態であってもよい。例えば、流入開口6aの位置に給気ファン(図示せず)を設けて外気を積極的に流通路15に導入し、排気ファン20の位置に排気開口を設けておき、導入された外気を排気開口を介して排気する形態であってもよい。この形態の冷凍施設においても、導入された外気が流通路15を流れることに伴い、天井空間11にある温かい空気を床下空間3に導入することが可能となり、床5が加温され、床5の下方の地盤Gも加温されることにより、冷凍庫40から地盤Gへの冷熱の伝熱が抑制され、地盤Gの凍上が抑制もしくは抑止される。
【0045】
<制御方法の一例>
次に、図5及び図6を参照して、冷凍施設100の制御方法の一例について説明する。ここで、図5及び図6は、制御装置30による冷凍施設100の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【0046】
図5に示す冷凍施設100の制御方法は、凍上防止を目的とし、床5とその下方にある地盤Gを加温する制御方法である。
【0047】
まず、演算部31において、天井空間11の温度と床下空間3の温度の高低の判定制御を実行する(ステップS1)。天井空間11の温度が床下空間3の温度よりも高いと判定された場合は、天井空間11の空気を床下空間3に供給することにより床5とその下方の地盤Gを加温できることから、制御指令部32より排気ファン20に運転制御指令信号を送信し、排気ファン運転制御を実行する(ステップS2)。既述するように、排気ファン20が運転制御されると、流入開口6aを介して外気が流通路15に取り込まれ、床下空間3を介して排気ファン20側へ流れ、この外気の流れに伴い、日射受熱によって相対的に高温になっている天井空間11に存在する空気が床下空間3に導入される。この温かい空気が床下空間3に導入されることにより、床5とその下方の地盤Gが加温されることになる。
【0048】
一方、天井空間11の温度が床下空間3の温度よりも低いと判定された場合は、天井空間11の空気を床下空間3に供給しても床5とその下方の地盤Gを加温できないことから、制御指令部32より排気ファン20に運転停止制御指令信号を送信し、排気ファン運転停止制御を実行する(ステップS3)。尚、この運転停止制御は、それまで排気ファン20が運転している場合は運転を停止することであり、それまで排気ファン20が運転していない場合はその状態を維持することである。
【0049】
次に、図6に示す冷凍施設100の制御方法は、床下空間3の結露防止を目的とした制御方法である。
【0050】
まず、演算部31において、天井空間11の露点温度と床下空間3の温度の高低の判定制御を実行する(ステップS4)。天井空間11の露点温度が床下空間3の温度よりも低いと判定された場合は、天井空間11にある空気を床下空間3に送り込むことにより、床下空間3の結露が防止できることから、制御指令部32より排気ファン20に運転制御指令信号を送信し、排気ファン運転制御を実行する(ステップS2)。一方、天井空間11の露点温度が床下空間3の温度よりも高いと判定された場合は、天井空間11にある空気を床下空間3に送り込んでも床下空間3の結露防止に寄与できないことから、制御指令部32より排気ファン20に運転停止制御指令信号を送信し、排気ファン運転停止制御を実行する(ステップS3)。
【0051】
このように、制御装置30による冷凍施設100の制御方法によれば、床5の下方の地盤Gの凍上防止と床下空間3の結露防止といったそれぞれの目的に応じて、好適な排気ファン20の運転制御が実行できる。
【0052】
ここで、2種の具体的な実施例について説明する。第1実施例は、夏季の快晴日の日中を模擬し、第2実施例は、夏季の夜間を模擬する。
【0053】
第1実施例において、外気の条件は、温度が30℃で相対湿度は55%である。天井空間11の条件は、温度が40℃で相対湿度が30%、露点温度が19℃である。また、土間コンクリートスラブ1の表面の温度は20℃である。
【0054】
第1実施例においては、図5及び図6に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止と床下空間3の結露防止の双方を図ることができる。
【0055】
一方、第2実施例において、外気の条件は、温度が25℃で相対湿度は70%である。天井空間11の条件は、温度が40℃で相対湿度が70%、露点温度が19℃である。また、土間コンクリートスラブ1の表面の温度は20℃である。
【0056】
第2実施例においても、図5及び図6に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止と床下空間3の結露防止の双方を図ることができる。
【0057】
[第2の実施形態に係る冷凍施設]
次に、図7を参照して、第2の実施形態に係る冷凍施設について説明する。ここで、図7は、第2の実施形態に係る冷凍施設の一例を示す縦断面図である。
【0058】
図7に示すように、冷凍施設100Aは、冷凍施設100のように外気導入と排気ファン20を廃し、流通路15を構成する天井空間11に循環ファン20Aと除湿器60を配設し、流通路15内において施設内の空気を循環させる形態である。
【0059】
流通路15を構成する天井空間11には、天井空間センサ50Aに含まれる、温度計51と露点計52、湿度計53が設置されている。また、流通路15を構成する床下空間3には、床下空間センサ55に含まれる、温度計56が設置されている。
【0060】
制御装置30により循環ファン20Aが運転制御されると、日射受熱によって相対的に高温になっている天井空間11に存在する空気が壁空間12側に押し出され、壁空間12を介して床下空間3に導入される。床下空間3に流れ込んだ空気は、循環ファン20Aに戻り、このようにして流通路15にある空気がX5方向に循環することにより、床5が加温され、床5の下方の地盤Gも加温される。床5とその下の地盤Gの加温により、冷凍庫40から地盤Gへの冷熱の伝熱が抑制され、地盤Gの凍上が抑制もしくは抑止される。ここで、循環ファン20Aから床下空間3に亘ってダクト(図示せず)が延設しており、循環ファン20Aにより押し出される空気が効率的に床下空間3に提供されるのが好ましい。また、図示例のように循環ファン20Aが天井空間11に配設される他にも、壁空間12に循環ファン20Aが配設される形態であってもよい。
【0061】
また、制御装置30により除湿器60が運転制御されることにより、天井空間11の相対湿度が所定の閾値以下とされることで天井空間の結露を防止できる。また、床下空間3の温度を天井空間11の露点温度以下に制御することにより、床下空間3の結露防止も図ることができる。
【0062】
<制御方法の一例>
次に、図8及び図9を参照して、冷凍施設100Aの制御方法の一例について説明する。ここで、図8及び図9は、制御装置30による冷凍施設100Aの制御方法の一例を示すフローチャートである。尚、冷凍施設100Aにおいても、冷凍施設100の有する排気ファン20の運転制御方法と同様の方法により、循環ファン20Aの運転制御が実行される。すなわち、凍上防止を目的とし、床5とその下方にある地盤Gを加温する制御方法である図5に示す冷凍施設100の制御方法、及び、床下空間3の結露防止を目的とした図6に示す冷凍施設100の制御方法が、冷凍施設100Aにおいても同様に適用される。
【0063】
図8図9に示す制御方法は、冷凍施設100Aの有する除湿器60の制御方法である。図8は、床下空間3の結露防止を目的とした除湿器60の制御方法である。
【0064】
まず、演算部31において、天井空間11の露点温度と床下空間3の温度の高低の判定制御を実行する(ステップS5)。天井空間11の露点温度が床下空間3の温度よりも高いと判定された場合は、除湿器60を運転制御することにより、床下空間3の結露が防止できることから、制御指令部32より除湿器60に運転制御指令信号を送信し、除湿器運転制御を実行する(ステップS6)。一方、天井空間11の露点温度が床下空間3の温度よりも低いと判定された場合は、除湿器60を運転制御しても床下空間3の結露防止に寄与できないことから、制御指令部32より除湿器60に運転停止制御指令信号を送信し、除湿器運転停止制御を実行する(ステップS7)。このように、除湿器60の不要な運転を抑制することにより、電力コストの削減を図ることができる。
【0065】
次に、図9は、天井空間の結露防止を目的とした除湿器60の制御方法である。この制御に際し、図4に示すデータ格納部33には、天井空間11の相対湿度閾値(例えば、相対湿度80%等)が格納されている。
【0066】
演算部31において、天井空間11の相対湿度と天井空間11の相対湿度閾値の高低の判定制御を実行する(ステップS8)天井空間11の相対湿度が相対湿度閾値よりも高いと判定された場合は、除湿器60を運転制御することにより、天井空間11の結露が防止できることから、制御指令部32より除湿器60に運転制御指令信号を送信し、除湿器運転制御を実行する(ステップS6)。一方、天井空間11の相対湿度が相対湿度閾値よりも低いと判定された場合は、除湿器60を運転制御しても天井空間11の結露防止に寄与できないことから、制御指令部32より除湿器60に運転停止制御指令信号を送信し、除湿器運転停止制御を実行する(ステップS7)。
【0067】
このように、制御装置30による冷凍施設100Aの制御方法によれば、床5の下方の地盤Gの凍上防止と床下空間3の結露防止、さらには天井空間11の結露防止といったそれぞれの目的に応じて、好適な循環ファン20Aと除湿器60の運転制御が実行できる。尚、複数の目的を同時に充足するべく、循環ファン20Aと除湿器60の同時運転制御が実行される場合もあり、いずれか一方の運転制御が実行され、他方の運転停止制御が実行される場合もある。
【0068】
ここで、冷凍施設100Aにおける4種の具体的な実施例について説明する。第1実施例と第2実施例は、既述する冷凍施設100の夏季の第1実施例及び第2実施例と同様の条件である。また、第3実施例は、夏季の曇天日の日中の一例を模擬し、第4実施例は、夏季の曇天日の日中の他の例を模擬する。尚、天井空間11の相対湿度閾値は80%としている。
【0069】
第1実施例においては、図5及び図6に示すフローチャートに基づき、循環ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止と床下空間3の結露防止の双方を図ることができる。
【0070】
一方、第1実施例においては、図8及び図9に示すフローチャートに基づいて循環器運転制御を実行しても、床下空間3及び天井空間11の結露防止に寄与できないことから、除湿器運転停止制御を実行する。
【0071】
第2実施例においては、図5及び図6に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止と床下空間3の結露防止の双方を図ることができる。
【0072】
一方、第2実施例においては、図8及び図9に示すフローチャートに基づいて循環器運転制御を実行することにより、床下空間3及び天井空間11の結露防止を図れることから、除湿器運転制御を実行する。
【0073】
第3実施例において、外気の条件は、温度が26℃で相対湿度は85%である。天井空間11の条件は、温度が27℃で相対湿度が81%、露点温度が23℃である。また、土間コンクリートスラブ1の表面の温度は20℃である。
【0074】
第3実施例においては、図5に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止を図ることができるが、図6に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行しても、床下空間3の結露防止を図れないことから、第3実施例では、例えば循環ファン20Aの運転停止制御を実行する。ここで、地盤Gの加温による凍上防止を図ることのみで十分であるとの判断に基づけば、循環ファン20Aの運転制御を実行してもよい。
【0075】
一方、第3実施例においては、図8及び図9に示すフローチャートに基づいて循環器運転制御を実行することにより、床下空間3及び天井空間11の結露防止を図れることから、除湿器運転制御を実行する。
【0076】
第4実施例において、外気の条件は、温度が25℃で相対湿度は70%である。天井空間11の条件は、温度が30℃で相対湿度が75%、露点温度が25℃である。また、土間コンクリートスラブ1の表面の温度は20℃である。
【0077】
第4実施例においては、図5に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行することにより、地盤Gの加温による凍上防止を図ることはできるが、図6に示すフローチャートに基づいて排気ファン運転制御を実行しても、床下空間3の結露防止を図れないことから、第4実施例では、例えば循環ファンの運転停止制御を実行する。ここで、第4実施例においても、地盤Gの加温による凍上防止を図ることのみで十分であるとの判断に基づけば、循環ファン20Aの運転制御を実行してもよい。
【0078】
一方、第4実施例においては、図8に示すフローチャートに基づいて循環器運転制御を実行することにより、床下空間3の結露防止を図ることはできるが、図9に示すフローチャートに基づいて循環器運転制御を実行しても天井空間11の結露防止に寄与できないことから、第4実施例では例えば除湿器の運転停止制御を実行する。
【0079】
上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0080】
1:土間コンクリートスラブ、2:断熱材層、2A,2B,2C:断熱材フォーム、3:床下空間(開口)、4:押さえコンクリート層、5:床、6:壁、6a:流入開口、7:天井、10:建物、11:天井空間、12:壁空間、15:流通路、16:断熱材フォーム(断熱材)、20:排気ファン(ファン)、20A:循環ファン(ファン)、30:制御装置、31:演算部、32:制御指令部、33:データ格納部、40:冷凍庫、50,50A:天井空間センサ(センサ)、51:温度計、52:露点計、53:湿度計、55:床下空間センサ(センサ)、56:温度計、60:除湿器、100,100A:冷凍施設、G:地盤
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9