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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-18
(45)【発行日】2023-01-26
(54)【発明の名称】点灯装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 15/01 20060101AFI20230119BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230119BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230119BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230119BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20230119BHJP
【FI】
F21V15/01 380
F21S2/00 230
F21V23/00 120
F21V15/01 100
F21Y115:10
F21Y103:10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020003355
(22)【出願日】2020-01-14
(65)【公開番号】P2021111541
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2022-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 諒
(72)【発明者】
【氏名】小野 隆
(72)【発明者】
【氏名】浅野 健乃介
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-007176(JP,A)
【文献】特開2018-055769(JP,A)
【文献】特開2010-282778(JP,A)
【文献】特開2006-179307(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0089557(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 15/01
F21S 2/00
F21V 23/00
F21Y 115/10
F21Y 103/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、上ケースと、下ケースと、その間に収容可能な電源基板と、前記上ケースと前記下ケースの間で、前記電源基板の周囲に設けられる絶縁板と、を有し、
前記絶縁板は、前側面覆い部と、後側面覆い部と、下覆い部と、上覆い部と、前記前側面覆い部から左右方向に延長した左覆い部及び右覆い部と、を有し、
前記左覆い部及び前記右覆い部は、折り曲げることで、前記上ケースと前記電源基板との間の侵入抑制部となることを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
前記下ケースには、前記絶縁板の端部を屈曲させるための切り起こし形状を有し、
前記下ケースの切り起こしにより、前記絶縁板の端部は屈曲し、前記下ケースと前記電源基板との間の侵入抑制部となることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点灯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の点灯装置のように、虫の侵入を抑制するために、害虫防除部材などの部品を用いたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-7176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成では、部品追加により、コストの増加や組立作業性の悪化の要因となる恐れがある。
【0005】
本発明では、前述の課題を解決し、部品点数を低減しつつ虫等の侵入を防ぐことが可能な点灯装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上ケースと、下ケースと、その間に収容可能な電源基板と、前記上ケースと前記下ケースの間で、前記電源基板の周囲に設けられる絶縁板と、を有し、前記絶縁板は、前側面覆い部と、後側面覆い部と、下覆い部と、上覆い部と、前記前側面覆い部から左右方向に延長した左覆い部及び右覆い部と、を有し、前記左覆い部及び前記右覆い部は、虫の侵入抑制用の延長部であり、折り曲げることで、前記上ケースと前記電源基板との間の侵入抑制部とし、前記下ケースの切り起こし形状により、前記絶縁板の端部を屈曲させ、前記下ケースと前記電源基板との間の侵入抑制部とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、部品を追加することなく、虫等の侵入を防ぐことが可能な点灯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るLED照明装置を示す図であり、LED照明装置を斜め下方向から見たときの状態を示す斜視図。
図2】本発明の実施形態に係るLED照明装置を示す図であり、LED照明装置を斜め下方向から見たときの状態を示す分解斜視図。
図3】本発明の実施形態に係る点灯装置の斜視図。
図4】本発明の実施形態に係る点灯装置の分解斜視図。
図5】絶縁板の延長部を折り曲げた状態における点灯装置の分解斜視図。
図6】上ケースを外した状態における点灯装置の斜視図。
図7】本発明の実施形態に係る絶縁板の斜視図。
図8】絶縁板の延長部を折り曲げた状態の斜視図。
図9】本発明の実施形態に係る下ケースの斜視図。
図10】点灯装置の左側面図であり、(a)は下ケースの絶縁板端部屈曲用切り起こしがない状態を示し、(b)は下ケースの絶縁板端部屈曲用切り起こしがある状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施形態に係るLED照明装置及び点灯装置について説明する。なお、本実施形態では、LED照明装置10の一例を示しており、平面視して長方形のものを例に挙げて説明するが、形状はこれに限定されず、例えば、円形、四角形、六角形、八角形等の多角形のものにも提供することもできる。また、本実施形態では、以下、主照明用光源としてLEDを用いたLED照明装置10として説明するが、主照明光源はLEDに限定されるものではない。
【0010】
図1図2に示すように、LED照明装置10は、建築物に照明装置10を固定するための照明器具本体20とLED光源30と、点灯装置40と、電源端子台50と、を有する。照明器具本体20にはLED光源30が着脱可能である。点灯装置40は、LED光源30を点灯させるためのものであり、LED光源30の天井面側に取り付けられている。点灯装置40に電力を供給するための電源線60があり、それを中継する複数の接続部がある電源端子台50は照明器具本体の床面側に取り付けられている。
【0011】
図3図6に点灯装置40の部品構成の一例を示す。図4に示すように点灯装置40は、上ケース41、電源基板42、絶縁板43、下ケース44を備えて構成されている。
【0012】
上ケース41は、箱形状の鋼板部品であり、両側面には内側方向に突出した複数の切り起こし411を有し、下ケース44と嵌合係止される。また、上ケース41の前側面412及び後側面413の長さは電源基板42に実装された電子部品421との絶縁距離を確保するために、両側面414の長さよりも短くなっている。
【0013】
電源基板42は、制御部を含む点灯回路を有し、基板には電子部品421及び端子台422等が実装されている。また、電源基板42は、絶縁板43を介して、下ケース44にねじで固定される。絶縁板43を介することで、電気絶縁性を維持した状態で配置される。また、電源基板42から電線(図示省略)を介してLED光源30と接続される。さらに、電源線60を介して電源端子台50と接続されることで電源供給される。
【0014】
図7図8は絶縁板43の詳細図を示しており、絶縁板43は、略コの字状の電気絶縁性を有する樹脂で形成され、下ケース44の上に配置される。また、絶縁板43は、前側面覆い部431と、後側面覆い部432と、下覆い部433と、上覆い部434と、前側面覆い部431から左右方向に延長した左覆い部435及び右覆い部436と、を有する。左覆い部435及び右覆い部436を後方向に折り曲げることで、上ケース41と電源基板42との間の虫の侵入抑制部となり、虫等の侵入を防ぐことができる。なお、折り曲げている部分については、折りやすいように罫線やミシン目を施しても良い。また、絶縁板43は、電源基板42を覆うように組まれ、電源基板42を絶縁する。さらに、電源基板42のねじ穴を避ける位置に角穴437を有しており、下ケース44のねじ穴用切り起こし部443で位置決めされる。
【0015】
なお、本実施例では、絶縁板は薄板のシートを想定しているが、成形品等を用いても良く、これに限定されない。
【0016】
図9に示すように、下ケース44は、略コの字状の鋼板部品であり、上ケース41の切り起こし411と嵌合係止するための角穴441を有する。また、電源基板42及び絶縁板43を下ケース44の下面から一定距離を保つための台座及び位置決めとしての機能を備えた切り起こし部442を有する。また、電源基板42を固定するためのねじ穴部443及び加締め部444を有し、ねじ締めによる固定に加え、加締め部444を内側へ加締めることで電源基板42及び絶縁板43を共に固定する。
【0017】
また、LED光源30にねじで固定するための丸穴(図示省略)を下面両端部付近に有する。さらに、下ケース44の下面両端部付近には、切り起こし445を有しており、図10に示すように、絶縁板43の下覆い部433の端部を屈曲させることで、電源基板42と下ケース44との間の虫の侵入抑制部となり、虫等の侵入を防ぐことができる。
【0018】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にもおよぶことは勿論である。
【0019】
例えば、実施例は絶縁板の前側面覆い部から左右方向に延長した延長部を有しているが、後側面覆い部から左右方向に延長した延長部を有しても良い。
【符号の説明】
【0020】
10 LED照明装置
20 照明器具本体
30 LED光源
40 点灯装置
41 上ケース
411 嵌合用切り起こし
412 上ケース前側面
413 上ケース後側面
414 上ケース側面
42 電源基板
421 電子部品
422 端子台
43 絶縁板
431 前側面覆い部
432 後側面覆い部
433 下覆い部
434 上覆い部
435 左覆い部
436 右覆い部
437 角穴
44 下ケース
441 嵌合用角穴
442 台座用切り起こし
443 ねじ穴
444 加締め部
445 絶縁板端部屈曲用切り起こし
50 電源端子台
60 電源線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10