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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-19
(45)【発行日】2023-01-27
(54)【発明の名称】マッサージ装置のスプロケット伝達機構
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20230120BHJP
   A61H 15/00 20060101ALI20230120BHJP
【FI】
A61H7/00 323K
A61H7/00 323L
A61H15/00 350C
A61H15/00 360
A61H15/00 370G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019087428
(22)【出願日】2019-05-07
(65)【公開番号】P2020036872
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-03-22
(31)【優先権主張番号】107131395
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】512275684
【氏名又は名称】巫東和
(73)【特許権者】
【識別番号】518034241
【氏名又は名称】艾力斯特健康科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】巫東和
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-080135(JP,U)
【文献】実開昭56-101332(JP,U)
【文献】実開平03-046322(JP,U)
【文献】実開昭56-125226(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単軸又は2軸のモーターにより駆動軸を駆動させ、駆動軸の駆動回転動力を同期で出力させる駆動ボックスと、
前記駆動軸の末端を枢着させて定位させ、且つ上下両端には開口部が設けられる左右1対の中空変位ユニットと、
椅子またはベッドの内部の上下両端に固定され、左右に各々設置される1対のチェーンと、
を備え、
前記モーターが単軸である場合、前記駆動軸には、変位ユニット内の枢着位置の内側に、つの駆動スプロケットが設けられ、前記つの駆動スプロケットの両側には、従動スプロケットが枢設され、前1つの駆動スプロケット及び2つの従動スプロケットが連続的に前記チェーンと歯合され、曲がりくねり可能なチェーンが変位ユニットの内側にそれぞれ進入し、曲がりくねりながら前記1つの駆動スプロケット及び2つの従動スプロケットを通過し、
前記モーターが2軸である場合、前記駆動軸には、各変位ユニット内の枢着位置の内側に、2つの駆動スプロケットが設けられ、前記2つの駆動スプロケットの間には、1つの従動スプロケットが枢設され、前記2つの駆動スプロケット及び1つの従動スプロケットが連続的に前記チェーンと歯合され、曲がりくねり可能なチェーンが変位ユニットの内側にそれぞれ進入し、曲がりくねりながら前記2つの駆動スプロケット及び1つの従動スプロケットを通過し、
前記駆動軸が正方向または反対方向に駆動回転することにより、駆動スプロケット及び従動スプロケットのチェーン上での歯合位置が転換され、変位ユニットが移動可能となり、
前記駆動軸に設けたマッサージユニットが前記駆動スプロケットの駆動回転動力を受けて移動することを特徴とするマッサージ装置のスプロケット伝達機構。
【請求項2】
前記従動スプロケットには各変位ユニットに枢設された従動軸が設けられ、該従動軸にもマッサージユニットが設けれらていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置のスプロケット伝達機構。
【請求項3】
前記各変位ユニット内に、固定軸を枢設させる2つの位置限定ギアをさらに備え
前記モーターが単軸である場合、前記位置限定ギアは、前記2つの従動スプロケットに対して上下方向外側に位置し、
前記モーターが2軸である場合、前記位置限定ギアは、前記2つの駆動スプロケットに対して上下方向外側に位置し、
前記位置限定ギアのギア面の後側はチェーンの前側に歯合するように当接し
チェーンの経路及び張力が安定する条件下でチェーンと位置限定ギア、駆動スプロケット及び従動スプロケットとが連続的に歯合することを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置のスプロケット伝達機構。
【請求項4】
椅子またはベッドの中段の湾曲部位には2つの前記チェーンの中段前方に位置される位置限定ストッパーが更に横設され、
前記2つのチェーンの中段が前記位置限定ストッパーにより湾曲されて制限され、その下方に、湾曲の度合いに合わせて、前記変位ユニットを前記位置限定ストッパーに当接させ通過させることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載のマッサージ装置のスプロケット伝達機構。
【請求項5】
前記モーターが単軸であり、
前記駆動軸にサブギアが設けられ、
前記従動スプロケットには各変位ユニットに枢設された従動軸が設けられ、
前記従動軸に2つの伝達サブギアが設けられ、
前記サブギアと前記伝達サブギアの間に伝達ギアが設けられ、前記サブギアが前記伝達ギアを介して前記伝達サブギアに歯合され、
前記駆動軸の駆動回転動力が、前記サブギア、伝達ギア、及び伝達サブギアを介して、従動軸に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置のスプロケット伝達機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターにより駆動されるマッサージ設備関連分野に関し、更に詳しくは、主に、ベッドまたは椅子の内側に装設される2つのチェーンが駆動装置に内設される駆動スプロケット及び従動スプロケットに連続的に歯合され、駆動装置上で移動するマッサージユニットがチェーンの長さ範囲内で上下に往復移動する自走型マッサージ駆動に関する。
【背景技術】
【0002】
モーター駆動による各種のマッサージ設備は、人間の代わりに連続的に安定してマッサージを行う効果を有し、様々な場所で採用されている保健器具である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の各種マッサージ装置は、マッサージユニットによる押圧、揉む、回転等のマッサージ作用に違いがあるほか、主に前記マッサージ装置が使用者の背中に接触しながら移動するように制御される。固定型のレールまたはベルトを採用したものが最も普及しているが、各種マッサージユニットがレールまたは循環ベルトに沿って循環するように上下に往復運動を行う。
【0004】
上述のレール型構造には、折り曲げたり、調整できないという欠点が存在し、人体に密着するように角度を調整できず、適用範囲が狭く、実用性が低かった。また、循環ベルト型構造は、ベルトにより移動しながら伝動することが可能であり、人体に密着するように折り曲げて角度を調整できるが、ベルトは2つのスプロケットで挟む必要があり、間隔なく咬合されるため、ベルトを挟持させ、マッサージユニットを移動させつつ回転するように駆動させることができる。これにより、ベルトの表面が磨損し、耐用性が低下するほか、主にマッサージユニットがベルトを挟む組み合わせが制限され、様々なマッサージユニットに広く適用させて取り付けることができず、マッサージ効果も制限されるという明らかな欠点が存在した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、スプロケット及びチェーンを駆動構造の主体とし、チェーン及び片側のスプロケットを歯合させて直接伝動させることで咬合間隔の制限を排除し、各種マッサージユニットへの適用装設を達成させる。各スプロケットの定位が便利になり、且つ正確にマッサージユニットを移動させて回転マッサージを行えるようにする。
【0006】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、マッサージ装置のスプロケット伝達機構を提供することを主目的とする。2軸モーターにより前後の各駆動軸を駆動させ、両側の駆動回転動力を同期で出力させる駆動ボックスと、駆動軸の末端を枢着させて定位させる変位ユニット椅子またはベッドの内側の上下両端に固定される左右の各チェーンと、を備える。前記各チェーンは駆動軸と共に変位ユニット内に枢設される駆動スプロケット、及び中段に枢設させる従動スプロケットに歯合される。2つの前記チェーンが変位ユニットの内側にそれぞれ進入し、連続的に曲がりくねりながら通過することにより駆動スプロケット及び従動スプロケットによる同期での回転配置を形成させる。これにより、駆動軸が駆動回転することによりスプロケットがチェーン上で歯合する位置が転換され、変位ユニットが移動する。駆動軸または従動軸の軸段上に覆設されるマッサージユニットが使用者との接触部位を自走移動させ、回転マッサージを同期で操作する。構造が強化されたスプロケット及びチェーンは規格化され、正確に歯合して伝動する効果を有し、自走型マッサージ機構の耐用性を向上させ、故障率を低下させるという極めて優れた実用性を達成させる。
【0007】
また、本発明の他の目的は、マッサージ装置のスプロケット伝達機構を提供する。ベッドまたは椅子の内側の上下両端に固定される2つの前記チェーンは、各段に短いプレートが連結枢着されることで形成される可撓性を有する。前記チェーンはベッドまたは椅子に合わせて曲がりくねり、変位ユニットを歯合連結させて伝達を達成させる。これにより、より幅広いマッサージ装置に適用可能となる。
【0008】
本発明のさらなる他の目的は、マッサージ装置のスプロケット伝達機構を提供する。駆動ボックスの両側の上段、中段、及び下段に設置される駆動軸または従動軸に対応するように、各軸段上に各種の或いは異なる規格のマッサージユニットが配置され、マッサージ機能部材の多様な変化を達成させて高い実用性を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係るスプロケット伝達機構を説明する外観斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るスプロケット伝達機構を説明する斜視概略図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るスプロケット伝達機構の作用の概略図である。
図4】本発明の第1実施形態が調整可能折りたたみチェアに適用される使用説明図(一)である。
図5】本発明の第1実施形態が調整可能折りたたみチェアに適用される使用説明図(二)である。
図6】本発明の第1実施形態がベッドに適用される使用説明図である。
図7】本発明の第2実施形態がマッサージユニットに適用される斜視概略図である。
図8】本発明第2実施形態がマッサージユニットに適用される作用概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~8を参照しながら、本発明の実施形態のマッサージ装置のスプロケット伝達機構1について図面を用いて説明する。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の課題を解決するための技術的範囲に属する限り、種々の形態を採りうる。上下、左右、前後については、図1に記載した通りに定義される。
【0011】
本発明に係る第1実施形態のマッサージ装置のスプロケット伝達機構1は、図1図6に示す通り、主に、カバー30で覆設した2軸モーターにより椅子2(またはベッド)の上下方向に互いに平行に間隔をおいて配置される各駆動軸31を駆動させ、左右両側の各駆動軸31の駆動回転動力を同期させて出力させる駆動ボックス3と、駆動軸31の末端を枢着させて定位させ、且つ、カバー40を有し、カバー40の上下両端に開口部41が設けられて駆動ボックス3の左右にそれぞれ固定される一対の中空変位ユニット4と、椅子2(またはベッド)の左右に各々、駆動軸31の軸方向と直交する方向に設置される左右1対のチェーン5と、を備えている(図1図2及び図3参照)。以下、各要素を説明する。
【0012】
椅子2の外側には椅子カバー20が覆設され、使用者が機構及びマッサージユニットに直接触れなくなり、快適な触り心地となる。椅子カバーは既知の構造であり、伝動機構の説明を妨げないようにするため図示は省略する。
【0013】
駆動軸31の末端をカバー30に枢着させて定位させている。駆動ボックス3は駆動軸31が水平に貫通している。カバー30の長手方向と駆動軸31とは直交する。
【0014】
変位ユニット4のカバー40の内部において、2本の駆動軸31には、変位ユニット4内の枢着位置の内側に、それぞれ、2つの駆動スプロケットが固定されている。2つの駆動スプロケット311の中間領域には従動スプロケット32が伝導軸33に枢設される。曲がりくねり(蛇行)可能なチェーン5が、変位ユニット4の内側にそれぞれ進入し、図3に示す通り、曲がりくねりながら通過される。チェーン5と、駆動スプロケット311及び従動スプロケット32の連続的な歯合が形成される。チェーン5の歯合による同期での回転配置が構成される。
【0015】
図4及び図5に示される通り、駆動軸31が正方向または反対方向に駆動回転する。駆動スプロケット311及び従動スプロケット32のチェーン5上での歯合位置が転換され、変位ユニット4がチェーン5に対して移動可能となる。椅子2の内段範囲で駆動ボックス3の両側に覆設される駆動軸31の軸段にある。マッサージユニット3Aが駆動スプロケット311の能動的な駆動回転動力を受けて駆動される。マッサージユニット3Aが駆動しながら自走移動し、使用者と接触する部位に対して、回転マッサージの同期操作が行われる。
【0016】
従動スプロケット32と伝導軸33は変位ユニット4の内部に枢設される。変位ユニット4に伝動軸33が設けられることで、駆動スプロケット311及び従動スプロケット32が同期に回転連結される。2つの駆動軸31により駆動回転を行う能動型マッサージユニット3Aの中段に中段従動回転マッサージ装置(図示略)を設けることができる。図1及び図2に示される通り、駆動軸31及びその上のマッサージユニット3Aのシャフトの位置を明確に図示するため、従動回転マッサージ装置は省略して描かれている。
【0017】
図1図2に示す通り、チェーン5の上端部は、椅子2の上部に設けた固定具21に固定されている。図2に示す通り、チェーン5の下端部は、椅子2の下部に設けた固定具22に固定されている。
【0018】
マッサージ装置のスプロケット伝達機構1の作用効果について説明する。図1図2及び図3に示す通り、2つの駆動スプロケット311の上下方向側に位置される部位に各固定軸313を枢設させて枢動させるための位置限定ギア312が設けられる。位置限定ギア312のギア面の後側はチェーン5の前側に歯合するように構成される。駆動スプロケット311、従動スプロケット32が同じ面に整列されて配置される。位置限定ギア312は駆動スプロケット311および従動スプロケット32よりも前方領域に配置され、2つの駆動スプロケット311の上下の外側領域に配置される。チェーン5の経路及び張力が安定制御される条件下で、チェーン5と駆動スプロケット311及び従動スプロケット32とが連続的に歯合し、チェーン5の脱離防止効果を達成させる。チェーン5が駆動スプロケット311及び従動スプロケット32に更に密着する。正確な伝動及びチェーン5の脱離防止を達成させ、耐用性が更に高まる。
【0019】
図4図5図6に示される通り、駆動スプロケット311及び従動スプロケット32の伝達機構の作用により、チェーン5と正確に歯合して駆動回転動力を伝達させる。駆動ボックス3が駆動軸31を駆動させて、変位ユニット4を移動させ、マッサージユニット3Aを移動させる。湾曲度を調整可能な椅子R1(例えば、図2図4及び図5参照)またはベッドR2(図6参照)等のシートの内側で、チェーン5が直線または湾曲するように設置される。上下往復移動及び水平往復移動を行う自走型マッサージ効果を達成させる。マッサージ装置のスプロケット伝達機構1の移動範囲は、図4に示す上限位置から、図5に示す下限位置までである。駆動スプロケット311及び従動スプロケット32がチェーン5と正確に歯合することにより、機構の耐用性が顕著に向上し、マッサージ装置の故障率が下がる。
【0020】
図2図4及び図5に示される通り、本実施構造のマッサージユニット3Aの湾曲移動機能を構成する。椅子R1の中段の湾曲部位には、2つのチェーン5の中段前方に位置される位置限定ストッパーR11が更に横設される。2つのチェーン5の中段がストッパーR11により上方の移動を制限される。位置限定ストッパーR11の下面に沿うように、チェーン5の湾曲に合わせて、変位ユニット4が当接して通過する。図6では図示が略されているが、位置限定ストッパーR11は、ベッドR2の中段の湾曲部位にも横設することができる。
【0021】
本発明に係る第2実施形態のマッサージ装置のスプロケット伝達機構1は、共通する構成を備えるので、共通要素について説明は援用し、相違点を主に説明する。図7及び図8に示される通り、第2実施形態においては、駆動回転動力の形態の転換が相違する。駆動ボックス6が単軸モーターを備える。単一の駆動軸61を駆動させ、両側の駆動回転動力を同期で出力させる。駆動軸61に対して、上下の対応する従動軸62が組み合わせらる。従動軸62が変位ユニット4の内部にそれぞれ独立的に枢設される。駆動軸61及び従動軸62の両側端の位置にそれぞれ枢設されるスプロケット611、621により、曲がりくねり可能なチェーン5が変位ユニット4の内側にそれぞれ進入し、曲がりくねりながら変位ユニット4内を通過する。チェーン5と、スプロケット611、621が連続的に歯合され、チェーン5の歯合による回転配置を構成させる。
【0022】
図7図8に示す通り、スプロケット611、621は、それぞれ、側部で同軸に回転するサブギア611Aと伝達サブギア621Aを有する。サブギア611Aと、2つの伝達サブギア621Aの間には、固定軸63A図8では図示略)に枢設される伝達ギア63が配置され、歯合される。サブギア611Aと伝達サブギア621Aの間に伝達ギア63が設けられ、サブギア611Aが伝達ギア63を介して伝達サブギア621Aに歯合される。駆動軸61の駆動回転動力が、サブギア611A、伝達ギア63、伝達サブギア621Aを介して、従動軸62に伝達される。サブギア611A、伝達サブギア621A、伝達ギア63が同期で伝動することで、スプロケット611、621が共に能動的に駆動回転を行う駆動回転動力を有する。駆動軸61により駆動回転されるスプロケット611及びスプロケット621がチェーン5を移動する構造である。
【0023】
第2実施形態の作用効果を説明する。駆動軸61が回転すると、サブギア611Aとスプロケット611が同時に回転する。サブギア611Aに歯合する伝達ギア63が回転する。伝達ギア63に歯合する伝達サブギア621Aが回転する。伝達サブギア621Aと従動軸62に同軸に設けられるスプロケット621が回転する。チェーン5と、スプロケット611、621、位置限定ギア312が連続的に歯合され、チェーン5が曲がりくねりながら通過する。チェーン5の歯合による駆動軸61または従動軸62上にそれぞれ配置される各規格のマッサージユニット3Aの移動と駆動が可能となる。複数のマッサージローラーの異なる使用モードを達成できる。
【0024】
図7及び図8に示される通り、駆動軸61にあるマッサージユニットは、シャフトの位置を図示するために省略して描かれる。
【0025】
各図面に示される通り、マッサージユニット3Aには様々な形態が存在し、且つ、マッサージ装置に広く使用される既知の構造である。図中ではその形態、操作、作用を例示するのみで、当業者には様々な態様で実施が可能であるので、特に説明はしない。
【0026】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0027】
1 マッサージ装置のスプロケット伝達機構
2 椅子
3 駆動ボックス
31 駆動軸
311 駆動スプロケット
312 位置限定ギア
32 従動スプロケット
3A マッサージユニット
4 変位ユニット
41 開口部
5 チェーン
R1 椅子
R11 ストッパー
R2 ベッド
6 駆動ボックス
61 駆動軸
611 スプロケット
611A サブギア
62 従動軸
621 スプロケット
621A 伝達サブギア
63 伝達ギア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8