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特許7213615医療情報管理システム及び医療情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-19
(45)【発行日】2023-01-27
(54)【発明の名称】医療情報管理システム及び医療情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20230120BHJP
【FI】
G16H10/00
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2017245788
(22)【出願日】2017-12-22
(65)【公開番号】P2019113982
(43)【公開日】2019-07-11
【審査請求日】2020-11-06
(73)【特許権者】
【識別番号】518134231
【氏名又は名称】株式会社NOBORI
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(72)【発明者】
【氏名】藤原 浩太
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-167190(JP,A)
【文献】特開2017-068479(JP,A)
【文献】特表2015-515041(JP,A)
【文献】特開2016-148999(JP,A)
【文献】特開2014-209287(JP,A)
【文献】特開2015-041158(JP,A)
【文献】特開2015-222478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医療機関の外部に配設され、各医療機関の内部で生成された医療情報を蓄積及び管理するセンターサーバと、各医療機関の内部にそれぞれ配設され、前記センターサーバに接続される複数のローカルサーバとを備えた医療情報管理システムであって、
各ローカルサーバは、
前記センターサーバに蓄積された自ローカルサーバの医療情報を配信する連携先となる他の医療機関毎に、該他の医療機関において同一患者に関する医療情報の統合参照に用いられ、かつ、該他の医療機関のローカルサーバに対して配信するデータ属性が特定された医療情報及びその配信方法を含む配信可能設定情報を設定し、該設定した配信可能設定情報を前記センターサーバに登録要求する登録要求部を備え、
前記センターサーバは、
前記登録要求された前記配信可能設定情報を登録する設定登録部と、
登録された前記配信可能設定情報に基づいて前記自ローカルサーバの医療情報を前記他のローカルサーバに配信する配信処理制御部と
を備えた
ことを特徴とする医療情報管理システム。
【請求項2】
各ローカルサーバは、前記センターサーバから配信された医療情報を一時記憶する一時記憶部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療情報管理システム。
【請求項3】
前記自ローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに手動配信要求する手動配信要求を前記センターサーバに対して行う手動配信要求部を備え、
前記センターサーバは、手動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報管理システム。
【請求項4】
前記他のローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信して取り込む手動取込要求を前記センターサーバに対して行う手動取込要求部を備え、
前記センターサーバは、手動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報管理システム。
【請求項5】
前記自ローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信元内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信する自動配信要求を前記センターサーバに対して行う自動配信要求部を備え、
前記センターサーバは、自動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報管理システム。
【請求項6】
前記センターサーバは、医療情報のインデックス情報のみを自動配信することを特徴とする請求項5に記載の医療情報管理システム。
【請求項7】
前記他のローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信先内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信して取り込むための自動取込要求を前記センターサーバに対して行う自動取込要求部を備え、
前記センターサーバは、自動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報管理システム。
【請求項8】
前記所定イベントには、診療又は検査の受付、診療又は検査の予約、検査の実施、医療画像生成、診断レポート作成、検診レポート作成、医療情報参照のうちの1以上の組み合わせが含まれることを特徴とする請求項5~7のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項9】
前記他のローカルサーバは、前記所定イベントが発生した場合、該所定イベントの対象患者の医療情報であって、該他のローカルサーバ内に取り込まれていない未取込医療情報がある場合、前記未取込医療情報を通知する処理を行う通知処理部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の医療情報管理システム。
【請求項10】
前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報をデータ属性毎に選択設定することができることを特徴とする請求項1~9のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項11】
前記データ属性は、データ種及び診療科であり、前記データ種は、画像データ種毎及びレポートデータ種毎にそれぞれ選択設定できることを特徴とする請求項10に記載の医療情報管理システム。
【請求項12】
前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報を本体情報とインデックス情報とに分けて選択設定できることを特徴とする請求項1~11のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項13】
前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報の対象診療科の種別ごとに選択設定できることを特徴とする請求項1~12のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項14】
前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、現時点から過去に遡った保存期間内の医療情報又は現時点から過去に遡った医療情報生成の回数分の医療情報を配信可能として設定できることを特徴とする請求項1~13のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項15】
前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報の配信方法は、医療情報のデータ種単位又は患者単位で指定する設定が可能であることを特徴とする請求項1~14のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項16】
前記配信可能設定情報は、前記他のローカルサーバからの自動取込要求を常に許可する設定が可能であり、
前記自ローカルサーバは、前記配信可能設定情報に、前記他のローカルサーバからの自動取込要求を常に許可する設定を行った場合、前記他のローカルサーバからの自動取込要求の設定内容を設定画面上に表示する
ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一つに記載の医療情報管理システム。
【請求項17】
複数の医療機関の外部に配設され、各医療機関の内部で生成された医療情報を蓄積及び管理するセンターサーバと、各医療機関の内部にそれぞれ配設され、前記センターサーバに接続される複数のローカルサーバとを備えた医療情報管理システムにおける医療情報管理方法であって、
各ローカルサーバは、前記センターサーバに蓄積された自ローカルサーバの医療情報を配信する連携先となる他の医療機関毎に、該他の医療機関において同一患者に関する医療情報の統合参照に用いられ、かつ、該他の医療機関のローカルサーバに対して配信するデータ属性が特定された医療情報及びその配信方法を含む配信可能設定情報を設定し、該設定した配信可能設定情報を前記センターサーバに登録要求し、
前記センターサーバは、前記登録要求された前記配信可能設定情報を登録し、登録された前記配信可能設定情報に基づいて前記自ローカルサーバの医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする医療情報管理方法。
【請求項18】
各ローカルサーバは、前記センターサーバから配信された医療情報を一時記憶する
ことを特徴とする請求項17に記載の医療情報管理方法。
【請求項19】
前記自ローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信する手動配信要求を前記センターサーバに対して行い、
前記センターサーバは、手動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の医療情報管理方法。
【請求項20】
前記他のローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信して取り込む手動取込要求を前記センターサーバに対して行い、
前記センターサーバは、手動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の医療情報管理方法。
【請求項21】
前記自ローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信元内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信する自動配信要求を前記センターサーバに対して行い、
前記センターサーバは、自動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の医療情報管理方法。
【請求項22】
前記他のローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信先内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信して取り込むための自動取込要求を前記センターサーバに対して行い、
前記センターサーバは、自動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信する
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の医療情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関が他の医療機関の医療情報を迅速に参照することができる医療情報管理システム及び医療情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療機関では電子カルテシステム等が普及しつつあり、該医療機関で生成された医療情報は医療機関内で電子データとして蓄積されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、サービス提供機関サーバと複数の医療機関等に設置された患者情報提供端末とを相互に接続し、このサービス提供機関サーバ上に、患者ID、患者プロフィール、保険機関コード、医療従業者ID、患者情報提供端末IPアドレスを記憶する。そして、サービス提供機関サーバが、医療情報提示端末から患者ID/患者プロフィールを受信したならば、医療機関が保有する患者の電子カルテを検索して、医療情報提示端末に表示するシステムが開示されている。この従来技術によれば、巨大なデータサーバを導入する必要がなくなり、各医療機関のセキュリティを維持しつつ現在使用している患者情報提供端末を利用することができる。
【0004】
このような複数の医療機関の相互間の医療情報連携は、医療機関の機能分化や地域におけるチーム医療の促進にとって重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-097817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、記憶媒体に記憶された他の医療機関の医療情報をオフラインで自医療機関内の電子カルテシステム等に取り込むときに、電子カルテシステム内の保存形式等が異なる場合には、医療情報の取り込み操作に多大な人的労力を要する。特に、近年の医療情報にはデータ量が大きな画像情報が含まれるため、医療情報を取り込むための時間もかかる。同様に、オンラインで他の医療機関の医療情報を自医療機関内の電子カルテシステム等に取り込む場合も、医療情報を取り込み操作に多大な労力と時間を要する。
【0007】
したがって、ある医療機関が、他の医療機関に保存された医療情報を取り込む場合に、医療情報の取り込みに時間を要することから、他の医療機関の医療情報を迅速に統合して参照することができず、医療診断効率が低下するとともに、適正な医療診断を阻害するという問題があった。特に、患者の医療情報が複数の他の医療機関に保存されている場合には、さらに医療情報の取り込みに多大な労力と時間を要する結果となる。
【0008】
ここで、特許文献1では、医療機関が保有する患者の電子カルテを検索して、医療情報提示端末に表示する医療情報を提示するよう構成しているが、この医療情報提示端末は、他の医療機関に保存された医療情報を自医療機関内に取り込むのではなく、ネットワークを介して他の医療機関の電子カルテシステムに接続して提示しているに過ぎない。したがって、近年の医療情報のデータ量が大きいことを考慮すると、複数の医師が他の医療機関の医療情報を同時に参照する場合に、VPN(Virtual Private Network)などのネットワーク回線の限られた帯域が占有され、医療情報の提示に時間がかかり、医療情報のスムーズな参照を行うことができないという問題が生ずる。
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題点(課題)を解決するためになされたものであって、医療機関が他の医療機関の医療情報を迅速に参照することができる医療情報管理システム及び医療情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明は、複数の医療機関の外部に配設され、各医療機関の内部で生成された医療情報を蓄積及び管理するセンターサーバと、各医療機関の内部にそれぞれ配設され、前記センターサーバに接続される複数のローカルサーバとを備えた医療情報管理システムであって、各ローカルサーバは、前記センターサーバに蓄積された自ローカルサーバの医療情報を配信する連携先となる他の医療機関毎に、該他の医療機関において同一患者に関する医療情報の統合参照に用いられ、かつ、該他の医療機関のローカルサーバに対して配信するデータ属性が特定された医療情報及びその配信方法を含む配信可能設定情報を設定し、該設定した配信可能設定情報を前記センターサーバに登録要求する登録要求部を備え、前記センターサーバは、前記登録要求された前記配信可能設定情報を登録する設定登録部と、登録された前記配信可能設定情報に基づいて前記自ローカルサーバの医療情報を前記他のローカルサーバに配信する配信処理制御部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記の発明において、各ローカルサーバは、前記センターサーバから配信された医療情報を一時記憶する一時記憶部を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記の発明において、前記自ローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに手動配信要求する手動配信要求を前記センターサーバに対して行う手動配信要求部を備え、前記センターサーバは、手動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記他のローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信して取り込む手動取込要求を前記センターサーバに対して行う手動取込要求部を備え、前記センターサーバは、手動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報には、前記自ローカルサーバの医療情報を前記他のローカルサーバに配信可能な医療情報及び配信方法が設定され、前記自ローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信元内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信する自動配信要求を行う自動配信要求部を備え、前記センターサーバは、自動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記の発明において、前記センターサーバは、医療情報のインデックス情報のみを自動配信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上記の発明において、前記他のローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信先内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信して取り込むための自動取込要求を前記センターサーバに対して行う自動取込要求部を備え、前記センターサーバは、自動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、上記の発明において、前記所定イベントには、診療又は検査の受付、診療又は検査の予約、検査の実施、医療画像生成、診断レポート作成、検診レポート作成、医療情報参照のうちの1以上の組み合わせが含まれることを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、上記の発明において、前記他のローカルサーバは、前記所定イベントが発生した場合、該所定イベントの対象患者の医療情報であって、該他のローカルサーバ内に取り込まれていない未取込医療情報がある場合、前記未取込医療情報を通知する処理を行う通知処理部を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報をデータ属性毎に選択設定することができることを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、上記の発明において、前記データ属性は、データ種及び診療科であり、前記データ種は、画像データ種毎及びレポートデータ種毎にそれぞれ選択設定できることを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報を本体情報とインデックス情報とに分けて選択設定できることを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、医療情報の対象診療科の種別ごとに選択設定できることを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報は、現時点から過去に遡った保存期間内の医療情報又は現時点から過去に遡った医療情報生成の回数分の医療情報を配信可能として設定できることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報の配信方法は、医療情報のデータ種単位又は患者単位で指定する設定が可能であることを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、上記の発明において、前記配信可能設定情報は、前記他のローカルサーバからの自動取込要求を常に許可する設定が可能であり、前記自ローカルサーバは、前記配信可能設定情報に、前記他のローカルサーバからの自動取込要求を常に許可する設定を行った場合、前記他のローカルサーバからの自動取込要求の設定内容を設定画面上に表示することを特徴とする。
【0027】
また、本発明は、複数の医療機関の外部に配設され、各医療機関の内部で生成された医療情報を蓄積及び管理するセンターサーバと、各医療機関の内部にそれぞれ配設され、前記センターサーバに接続される複数のローカルサーバとを備えた医療情報管理システムにおける医療情報管理方法であって、各ローカルサーバは、前記センターサーバに蓄積された自ローカルサーバの医療情報を配信する連携先となる他の医療機関毎に、該他の医療機関において同一患者に関する医療情報の統合参照に用いられ、かつ、該他の医療機関のローカルサーバに対して配信するデータ属性が特定された医療情報及びその配信方法を含む配信可能設定情報を設定し、該設定した配信可能設定情報を前記センターサーバに登録要求し、前記センターサーバは、前記登録要求された前記配信可能設定情報を登録し、登録された前記配信可能設定情報に基づいて前記自ローカルサーバの医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0029】
また、本発明は、上記の発明において、各ローカルサーバは、前記センターサーバから配信された医療情報を一時記憶することを特徴とする。
【0030】
また、本発明は、上記の発明において、前記自ローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信する手動配信要求を前記センターサーバに対して行い、前記センターサーバは、手動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0031】
また、本発明は、上記の発明において、前記他のローカルサーバは、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの指定した患者又は指定したデータの医療情報を前記他のローカルサーバに配信して取り込む手動取込要求を前記センターサーバに対して行い、前記センターサーバは、手動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0032】
また、本発明は、上記の発明において、前記自ローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信元内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信する自動配信要求を前記センターサーバに対して行い、前記センターサーバは、自動配信要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【0033】
また、本発明は、上記の発明において、前記他のローカルサーバは、所定イベントが発生した場合に、前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報のうちの配信先内所定イベントに関連した医療情報を前記他のローカルサーバに自動配信して取り込むための自動取込要求を前記センターサーバに対して行い、前記センターサーバは、自動取込要求された前記自ローカルサーバの配信可能な医療情報を前記他のローカルサーバに配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、医療機関が他の医療機関の医療情報を迅速に参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1は、本実施例に係る医療情報管理システムの概要を説明するための説明図である。
図2図2は、図1に示したセンターサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図3図3は、図1に示したローカルサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図4図4は、センターサーバの配信処理制御部による配信処理制御処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、ローカルサーバに表示された配信可能設定情報の設定画面全体の一例を示す図である。
図6図6は、配信可能設定情報の設定画面内における自動配信画面の一例を示す図である。
図7図7は、ローカルサーバに表示されたデータ指定の手動配信要求画面の一例を示す図である。
図8図8は、ローカルサーバに表示された患者指定の手動配信要求画面の一例を示す図である。
図9図9は、ローカルサーバに表示された患者指定の手動取込要求画面の一例を示す図である。
図10図10は、ローカルサーバに表示された患者指定による手動取込要求一覧画面の一例を示す図である。
図11図11は、ローカルサーバの通知処理部による通知処理の一例を示す図である。
図12図12は、患者の他施設公開同意画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る医療情報管理システムの好適な実施例を詳細に説明する。以下に示す実施例では、複数の医療機関内の各ローカルサーバが、各医療機関で生成された医療情報をクラウド上のセンターサーバに送信し、センターサーバが医療情報の蓄積及び管理を行うシステムを医療情報管理システムの一例として説明する。
【実施例
【0037】
<医療情報管理システムの概要>
まず、本実施例に係る医療情報管理システムの概要について説明する。図1は、本実施例に係る医療情報管理システムの概要を説明するための説明図である。
【0038】
図1に示すように、この医療情報管理システムは、クラウド2上のセンターサーバ1と、医療機関A,B内にそれぞれローカルサーバ3a,3bとを有し、ローカルサーバ3a,3bは、それぞれセンターサーバ1に接続される。なお、医療機関A,B及びローカルサーバ3a,3bは、それぞれ複数の医療機関及び複数のローカルサーバの一例である。また、「医療機関」は、例えば病院、診療所、検診センター、救急医療センター等である。
【0039】
医療機関A,B内には、それぞれモダリティ4a,4b、画像サーバ5a,5b、レポートサーバ6a,6b及び端末装置7a,7bを有する。画像サーバ5a,5bは、それぞれモダリティ4a,4bが生成した画像データを一時保持する。レポートサーバ6a,6bは、それぞれ画像サーバ5a,5bに一時保存された画像データを参照して診断した結果である診断レポートを一時保持する。端末装置7a,7bは、それぞれ医師等が診断レポートを作成する場合、ローカルサーバ3a,3bを介してセンターサーバ1から参照すべき画像データを取得して、ローカルサーバ3a,3bに一時保存された画像データを参照する。
【0040】
各ローカルサーバ3a,3bは、それぞれの医療機関A,B内で生成した画像データ及び診断レポートをそれぞれ医療情報DA,DBとしてセンターサーバ1にアップロードしてセンターサーバ1内の医療情報Dとして蓄積する(ステップS1)。なお、「医療情報」には、画像データ、診断レポート以外に、動画データ(循環器動画、術中動画等)、波形データ(心電図、脳波等)、投薬情報などの患者に対する医療関連の各種情報を含む。
【0041】
また、各ローカルサーバ3a,3bは、それぞれ蓄積された医療情報DA,DBのうち、他の医療機関B,Aに対して配信可能な医療情報を設定する配信可能設定情報DSA,DSBの登録要求をセンターサーバ1に対して行い、センターサーバ1は、配信可能設定情報DS内に各配信可能設定情報DSA,DSBを登録する(ステップS2)。配信可能設定情報DSAには、医療機関Aが蓄積する医療情報DAのうち、他の医療機関Bに配信可能な医療情報及び配信方法が設定され、配信可能設定情報DSBには、医療機関Bが蓄積する医療情報DBのうち、他の医療機関Aに配信可能な医療情報及び配信方法が設定される。配信可能設定情報DSは、自身の医療機関が蓄積する医療情報を他の医療機関に配信可能な医療情報の設定を規定するものであり、自身の医療機関と1以上の他の医療機関との間でそれぞれ個別に設定されるものである。配信可能設定情報DSは、自身の医療機関が蓄積する医療情報を、他の医療機関に向けて配信可能な医療情報を設定する一方向的な取り決めでもある。なお、複数の医療機関がグループ化され各医療機関がグループ内の他の医療機関に対して同一の配信処理を行う連携がなされている場合、グループ化された各医療機関に対する配信可能設定情報DSは、同一であるので1つの配信可能設定情報として記憶してもよい。
【0042】
センターサーバ1は、ローカルサーバ3aから医療機関Bの医療情報DBに対する手動取込要求又は自動取込要求があった場合、医療機関Bに対して設定された配信可能設定情報DSBの設定内容に基づいて、配信可能な医療情報DBを、他の医療機関A内のローカルサーバ3aに配信する制御を行う(ステップS3A)。この場合、センターサーバ1は、手動取込要求又は自動取込要求があった場合、ローカルサーバ3b側の配信許可を得ることを条件として医療情報DBを配信するようにしてもよい。
【0043】
また、センターサーバ1は、ローカルサーバ3bから自身の医療機関Bの医療情報DBに対する手動配信要求又は自動配信要求があった場合、医療機関Bに対して設定された配信可能設定情報DSBの設定内容に基づいて、配信可能な医療情報DBを、他の医療機関A内のローカルサーバ3aに配信する制御を行う(ステップS3B)。
【0044】
同様にして、センターサーバ1は、ローカルサーバ3bから医療機関Aの医療情報DAに対する手動取込要求又は自動取込要求があった場合、あるいはローカルサーバ3aから自身の医療機関Aの医療情報DAに対する手動配信要求又は自動配信要求があった場合、医療機関Aに対して設定された配信可能設定情報DSAの設定内容に基づいて、配信可能な医療情報DAを、他の医療機関B内のローカルサーバ3bに配信する制御を行う。
【0045】
手動配信要求又は手動取込要求は、医師等が必要に応じ、端末装置7a,7b等から医師等が手動操作によって所望の医療情報を他の医療機関への配信を要求するものである。また、自動配信要求又は自動取込要求は、配信元の医療機関が設定した配信可能設定情報DSに基づいて、所定イベントが発生したタイミングで、自動的に医療情報を他の医療機関への配信を要求するものである。自動配信要求又は自動取込要求における所定イベントは、例えば、診療又は検査の受付、診療又は検査の予約、医療画像生成、診断レポート作成、検診レポート作成、医療情報参照等である。
【0046】
配信可能設定情報DSに設定される配信可能な医療情報は、データ属性毎に選択設定することができる。データ属性は、例えばデータ種及び診療科である。データ種は、例えば画像データ種毎及びレポートデータ種毎にそれぞれ選択設定できる。
【0047】
また、配信可能設定情報DSに設定される配信可能な医療情報は、本体情報とインデックス情報とに分けて選択設定できる。特に、自動配信要求又は自動取込要求によって医療情報を配信する場合、画像データ等の本体情報はデータ容量が大きいため、事前に第1段階としてインデックス情報のみを配信することが好ましい。配信先では、インデックス情報を参照した後に、所望の医療情報の本体情報を取り込むことができる。このため、配信先のリソース環境の増大を抑制することができる。
【0048】
さらに、配信可能設定情報DSに設定される配信可能な医療情報は、医療情報の対象診療科の種別ごとに選択設定できる。これにより、例えば不可視化が設定される婦人科や精神科を配信対象から除外することができる。
【0049】
また、配信可能設定情報DSに設定される配信可能な医療情報は、現時点から過去に遡った保存期間内の医療情報又は現時点から過去に遡った医療情報生成の回数分の医療情報を配信可能として設定できる医療情報の保存期間に対応して設定できる。例えば、現時点からの保存期間が1年以内の医療情報のみを配信対象として設定することができる。また、例えば、現時点から過去3回分の医療情報のみを配信対象として設定することができる。
【0050】
さらに、配信可能設定情報に設定される配信可能な医療情報の配信方法は、医療情報のデータ種単位又は患者単位で指定する設定が可能である。
【0051】
なお、各医療機関で生成した同一患者の患者識別情報が異なる場合、センターサーバ1は各患者識別情報を関連付ける紐付け処理を行う。センターサーバ1は、紐付け処理された紐付け情報を用いて医療情報の配信を行う。
【0052】
また、配信先のローカルサーバは、所定イベントが発生した場合、所定イベントの対象患者の医療情報であって、配信先のローカルサーバ内に取り込まれていない未取込医療情報がある場合、未取込医療情報が存在することを通知する処理を行うようにしてもよい。特に、配信先のローカルサーバが配置される医療機関で受診した患者の医療情報が、配信元のローカルサーバが配置される医療機関の医療情報としてセンターサーバ1に蓄積されている場合、医師等は、この通知によって、同一患者の医療情報が他の医療機関の医療情報として蓄積されていることを迅速に知ることができ、この他の医療機関の医療情報を取り込んで同一患者の医療情報を統合して参照することができる。
【0053】
これにより、他の医療機関の医療情報を迅速に統合して参照することができ、医療診断効率の向上と適正な医療診断とを行うことができる。
【0054】
<センターサーバの構成>
次に、図1に示したセンターサーバ1の構成について説明する。図2は、図1に示したセンターサーバ1の構成を示す機能ブロック図である。センターサーバ1は、入力部11、表示部12、通信部13、データベース部14及び制御部15を有する。
【0055】
入力部11は、キーボード又はマウス等の入力デバイスであり、表示部12は、液晶パネル等の表示デバイスであり、通信部13は、各ローカルサーバ3a,3bに接続するための通信インタフェース部である。
【0056】
データベース部14は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、医療機関Aの医療情報DA及び医療機関Bの医療情報DBを含む医療情報D、及び医療機関Aの配信可能設定情報DSA及び医療機関Bの配信可能設定情報DSBを含む配信可能設定情報DSを記憶する。
【0057】
制御部15は、センターサーバ1の全体を制御する制御部であり、要求受付部21、情報処理制御部22、設定登録部23、配信処理制御部24及び紐付け処理部25を有する。制御部15は、これらの機能部に対応するプログラムを不揮発性メモリや磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
【0058】
要求受付部21は、入力部11あるいは通信部13を介して入力された情報を受け付ける。情報処理制御部22は、要求受付部21を介した要求に対応する医療情報Dの蓄積、閲覧、複写、移動、削除、さらに特定情報の削除、特定情報の切り出しなどの情報処理を行う。
【0059】
設定登録部23は、各ローカルサーバ3a,3bから登録要求された各配信可能設定情報DSA,DSBを配信可能設定情報DS内に各ローカルサーバ3a,3b毎に登録する処理を行う。設定登録部23は、登録後に新たな配信可能設定情報DSA,DSBの登録要求があった場合、上書き登録を行って更新する。
【0060】
配信処理制御部24は、ローカルサーバ3bからの手動配信要求又は自動配信要求があった場合、及びローカルサーバ3aからの手動取込要求又は自動取込要求があった場合、登録された配信可能設定情報DSBに基づいて、配信可能な医療情報DBをローカルサーバ3aに配信する。また、配信処理制御部24は、ローカルサーバ3aからの手動配信要求又は自動配信要求があった場合、及びローカルサーバ3bからの手動取込要求又は自動取込要求があった場合、登録された配信可能設定情報DSAに基づいて、配信可能な医療情報DAをローカルサーバ3bに配信する。
【0061】
紐付け処理部25は、各ローカルサーバ3a,3bで生成した同一患者の患者識別情報が異なる場合、各患者識別情報を関連付ける紐付け処理を行う。配信処理制御部24は、紐付け処理部25によって紐付け処理された紐付け情報を用いて患者識別を行い、医療情報DA,DBの配信を制御する。
【0062】
<ローカルサーバの構成>
次に、図1に示したローカルサーバ3a,3bの構成について説明する。なお、ローカルサーバ3a,3bは同一の構成であり、ローカルサーバ3aを一例としてローカルサーバ3a,3bの構成について説明する。図3は、図1に示したローカルサーバ3aの構成を示す機能ブロック図である。ローカルサーバ3aは、入力部31、表示部32、通信部33、記憶部34、一時記憶部35及び制御部36を有する。
【0063】
入力部31は、キーボード又はマウス等の入力デバイスであり、表示部32は、液晶パネル等の表示デバイスであり、通信部33は、クラウド2内のセンターサーバ1に接続するための通信インタフェース部である。
【0064】
記憶部34は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、医療情報DA、配信可能設定情報DSAを記憶する。医療情報DAは、センターサーバ1にアップロードする医療情報である。配信可能設定情報DSAは、センターサーバ1にアップロードして登録する配信可能設定情報である。
【0065】
一時記憶部35は、不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、センターサーバ1から配信される医療情報Dを一時記憶する。一時記憶部35は、画像サーバ5aから入力される画像データやレポートサーバ6aから入力さえる診断レポートなどの医療情報Dのアップロード時にも一時記憶する。
【0066】
制御部36は、ローカルサーバ3aの全体を制御する制御部であり、要求受付部41、情報処理制御部42、登録要求部43、手動配信要求部44、手動取込要求部45、自動配信要求部46、自動取込要求部47、配信許可部48及び通知処理部49を有する。制御部36は、これらの機能部に対応するプログラムを不揮発性メモリや磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
【0067】
要求受付部41は、入力部31あるいは通信部33を介して入力された情報を受け付ける。情報処理制御部42は、センターサーバ1に対して医療情報Dの蓄積、閲覧、複写、移動、削除などの処理要求制御を行う。
【0068】
登録要求部43は、センターサーバ1に対して、配信可能設定情報DSAの登録要求を行う。
【0069】
手動配信要求部44は、センターサーバ1に蓄積されている自医療機関Aの医療情報DAのうち、配信可能設定情報DSAで設定されている医療情報を手動で指定し、他の医療機関内の他のローカルサーバ、例えば医療機関B内のローカルサーバ3bに対して配信するよう、センターサーバ1に対して要求する。
【0070】
手動取込要求部45は、センターサーバ1に蓄積されている他の医療機関、例えば医療機関B内の医療情報DBのうち、配信可能設定情報DSAで設定されている医療情報を手動で指定し、ローカルサーバ3aに対して配信するよう、センターサーバ1に対して要求する。
【0071】
自動配信要求部46は、医療機関A内で所定イベントが発生した場合、センターサーバ1に蓄積されている自医療機関Aの医療情報DAのうち、配信可能設定情報DSAで設定されている医療情報を自動で選定し、他の医療機関内の他のローカルサーバ、例えば医療機関B内のローカルサーバ3bに対して配信するよう、センターサーバ1に対して要求する。
【0072】
自動取込要求部47は、医療機関A内で所定イベントが発生した場合、センターサーバ1に蓄積されている他の医療機関、例えば医療機関B内の医療情報DBのうち、配信可能設定情報DSAで設定されている医療情報を自動で選定し、ローカルサーバ3aに対して配信するよう、センターサーバ1に対して要求する。
【0073】
配信許可部48は、他の医療機関のローカルサーバ、例えば医療機関Bのローカルサーバ3bから手動配信要求又は手動取込要求があった場合、要求元の他の医療機関、例えば医療機関Bのローカルサーバ3bへの医療情報DAの配信許可、配信不許可をセンターサーバ1に返信する。
【0074】
通知処理部49は、医療機関Aが配信先の医療機関となり、医療機関A内に所定イベントが発生した場合、該所定イベントの対象患者の医療情報であって、ローカルサーバ3a内に取り込まれていない未取込医療情報がある場合、この未取込医療情報があることを表示部32あるいは端末装置7aに通知して出力させる処理を行う。
【0075】
<センターサーバの配信処理制御部による配信処理制御処理>
次に、センターサーバ1の配信処理制御部24による配信処理制御処理手順について説明する。図4は、センターサーバ1の配信処理制御部24による配信処理制御処理手順を示すフローチャートである。なお、各ローカルサーバ3a,3bから登録要求された配信可能設定情報DSは、予め登録されていることを前提とする。
【0076】
図4に示すように、まず、配信処理制御部24は、手動配信要求があったか否かを判定する(ステップS101)。手動配信要求があった場合(ステップS101;Yes)、要求元のローカルサーバの配信可能設定情報に対応した医療情報を、要求先のローカルサーバに配信する処理を行い(ステップS102)、本処理を終了する。
【0077】
手動配信要求がない場合(ステップS101;No)、さらに配信処理制御部24は、自動配信要求があったか否かを判定する(ステップS103)。自動配信要求があった場合(ステップS103;Yes)、要求元のローカルサーバの配信可能設定情報に対応した医療情報を、要求先のローカルサーバに配信する処理を行い(ステップS102)、本処理を終了する。
【0078】
自動配信要求がない場合(ステップS103;No)、さらに配信処理制御部24は、手動取込要求があったか否かを判定する(ステップS104)。手動取込要求があった場合(ステップS104;Yes)、要求先のローカルサーバが配信を許可したか否かを判定する(ステップS105)。要求先のローカルサーバが配信を許可した場合(ステップS105;Yes)、要求先のローカルサーバの配信可能設定情報に対応した医療情報を、要求元のローカルサーバに配信する処理を行い(ステップS106)、本処理を終了する。要求先のローカルサーバが配信を許可しない場合(ステップS105;No)、そのまま本処理を終了する。
【0079】
手動取込要求がない場合(ステップS104;No)、さらに配信処理制御部24は、自動取込要求があったか否かを判定する(ステップS107)。自動取込要求があった場合(ステップS107;Yes)、要求先のローカルサーバが配信を許可したか否かを判定する(ステップS105)。要求先のローカルサーバが配信を許可した場合(ステップS105;Yes)、要求先のローカルサーバの配信可能設定情報に対応した医療情報を、要求元のローカルサーバに配信する処理を行い(ステップS106)、本処理を終了する。要求先のローカルサーバが配信を許可しない場合(ステップS105;No)、そのまま本処理を終了する。一方、自動取込要求がない場合(ステップS107;No)、そのまま本処理を終了する。なお、上述した処理は、定期的に繰り返し行う。
【0080】
<配信可能設定情報の設定画面の一例>
次に、配信可能設定情報の設定画面の一例について説明する。図5は、ローカルサーバ3bに表示された配信可能設定情報の設定画面全体の一例を示す図である。図6は、配信可能設定情報の設定画面内における自動配信画面の一例を示す図である。配信可能設定情報の設定画面は、ローカルサーバ3bの表示部32に表示される画面であり、配信可能設定情報の設定画面への入力は、入力部31を介して行われる。なお、配信可能設定情報の設定画面を端末装置7bに表示し、端末装置7b側で配信可能設定情報を設定してもよい。
【0081】
図5に示すように、配信可能設定情報の設定画面には、連携先設定画面領域E1と、手動配信設定画面領域E2と、自動配信設定画面領域E3とを有する。また、配信可能設定情報の設定画面には、配信先の医療機関を追加する連携先追加ボタンB1、設定内容を削除する削除ボタンB2、設定内容を登録する登録ボタンB3と、設定画面を閉じる閉ボタンB4とを有する。
【0082】
連携先設定画面領域E1には、配信先の医療機関を設定する。配信先は複数の医療機関を設定することができる。図5では、医療機関Aが選択されている。したがって、図5に示した配信可能設定情報の設定画面では、医療機関Bの医療情報を医療機関Aに配信する設定が行われる。なお、配信先の医療機関は、連携先追加ボタンB1を押下し、その後表示された医療機関を選択して連携先に追加することができる。
【0083】
手動配信設定画面領域E2は、手動配信に関する設定を行う。すなわち、医療機関Bによる医療機関Aへの手動配信と、医療機関Aの手動取得要求による医療機関Aへの手動配信とについて設定される。手動配信設定画面領域E2では、データ属性による配信許可設定が行われる。データ属性は、データ種と診療科とが設定される。データ種は、画像データとレポートデータとに分けて設定される。
【0084】
図5では、画像データについては全て配信を許可する設定がなされ、レポートデータについては、指定した種類のみの配信が許可され、CT(Computed Tomography)、PET(Positron Emission Tomography)、内視鏡のデータの配信が許可され、超音波、歯、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、一般撮影、マンモグラフィー(mammography)のデータの配信は許可されていない。また、図5では、診療科は、指定した種類のみが許可され、内科、外科、皮膚科、歯科、脳外科、内視鏡のみの配信が許可され、婦人科、精神科については許可されていない。
【0085】
また、手動配信設定画面領域E2では、医療情報の配信方法が設定される。配信方法は、医療機関Bによる医療機関Aへの手動配信と、医療機関Aの手動取得要求による医療機関Aへの手動配信と分けて設定される。図5では、医療機関Bによる医療機関Aへの手動配信について、医療機関Bのユーザ(医者等)が医療情報を指定しての配信と、医療機関Bのユーザ(医者等)が患者を指定して配信とが、ともに選択されている。また、医療機関Aの手動取得要求による医療機関Aへの手動配信では、医療機関Aによる手動取得要求を医療機関Bのユーザが許可した場合に配信する設定がなされている。この場合、手動取得要求内の患者と同一患者の医療情報がある場合に医療機関Aに通知する設定も選択されている。
【0086】
自動配信設定画面領域E3は、自動配信に関する設定を行う。この自動配信に関する設定には、医療機関Bによる医療機関Aへの自動配信と、医療機関Bによる医療機関Aへの自動配信要求と、医療機関Aからの自動取込要求による自動配信とがある。
【0087】
医療機関Bによる医療機関Aへの自動配信は、医療機関Bに所定イベントが発生した場合に、医療機関B側からセンターサーバに自動配信要求を行って医療機関Bから医療機関Aに自動配信する場合である。図6では、自動配信タイミング、すなわち所定イベントを選択する設定が行われている。すなわち、医療機関Bでの医療情報の発生時は所定イベントとして設定せず、医療機関Bに患者が来院した時または来院の予約時を所定イベントとして設定している。そして、図6では、設定した所定イベント発生時に、インデックス情報は全て自動配信するように設定されている。また、図6では、所定イベント発生時における本体情報配信の設定が行われ、データ種がCT、MRI、マンモグラフィ、超音波の本体情報配信が選択されている。この場合、CTは、過去3回分、MRIは過去1年分、マンモグラフィは過去3回分、超音波は過去1年分の本体情報が配信されるように設定されている。すなわち、配信が選択される本体情報は、現時点から過去に遡った保存期間内の医療情報と、現時点から過去に遡った医療情報生成の回数分の医療情報とを設定することができる。
【0088】
医療機関Bによる医療機関Aへの自動取込要求では、医療機関Aに対する医療情報の自動取込要求の内容を設定している。すなわち、医療機関Bで設定された所定イベントが発生した場合、このタイミングで患者の医療情報のインデックス情報の配信を、医療機関Aに対して自動取込要求を行うようにしている。図6では、自動取込要求に関し、医療機関Bでの医療情報の発生時を所定イベントとして設定せず、医療機関Bに患者が来院した時または来院の予約時を所定イベントとして設定している。ただし、この自動取込要求の配信内容は、他の医療機関Aが設定する配信可能設定情報DSAの設定内容により、医療機関B側は、要求するのみである。また、本体情報配信は、医療機関Bによる医療機関Aへの自動配信と同様に設定できるが、これもあくまで要求に過ぎない。
【0089】
医療機関Aからの自動取込要求による自動配信に関する設定は、図6では、医療機関Aからの自動取込要求による配信を許可している。すなわち、医療機関A側が設定した自動取込要求をすべて自動で許可するようにしている。なお、図6では、この自動取込要求の設定内容を取得して領域E3aに表示するようにしている。なお、自動取込要求に対する許可内容を詳細に設定できるようにしてもよい。医療機関Bの医療情報の配信設定は、医療機関B側で決定することが基本である。
【0090】
このようにして設定した医療機関Bから医療機関Aへの配信可能設定情報を登録要求する場合、登録ボタンB3を押下することによって実行される。この配信可能設定情報を削除する場合には、削除ボタンB2を押下することによって、削除要求がセンターサーバ1に送信され、センターサーバ1に登録されていた配信可能設定情報が削除される。また、この配信可能設定情報の設定画面を閉じる場合には、閉ボタンB4を押下する。
【0091】
<データ指定の手動配信要求画面の一例>
次に、データ指定の手動配信要求画面の一例について説明する。図7は、ローカルサーバ3bに表示されたデータ指定の手動配信要求画面の一例を示す図である。このデータ指定の手動配信要求画面は、手動配信要求部44が表示部32に表示するものである。図7に示すように、データ指定の手動配信要求画面では、医療機関B内の医療情報のうちの所望の医療情報をデータ指定することによって、指定された医療情報を他の医療機関に配信することができる。図7では、チェックされた1つの画像データと1つのレポートデータとが、それぞれ医療機関Aに配信するデータとして指定されている。
【0092】
なお、図7では、配信期限も設定可能になっており、配信期限を過ぎた場合、データ指定された医療情報の配信を行うことができない。データ指定された医療情報の手動配信要求は画面上の配信ボタンを押下することによってセンターサーバ1に送信される。
【0093】
<患者指定の手動配信要求画面の一例>
次に、患者指定の手動配信要求画面の一例について説明する。図8は、ローカルサーバ3bに表示された患者指定の手動配信要求画面の一例を示す図である。この患者指定の手動配信要求画面は、手動配信要求部44が表示部32に表示するものである。図8に示すように、患者指定の手動配信要求画面では、医療機関B内の医療情報のうちの所望の医療情報を患者指定することによって、指定された患者の医療情報を他の医療機関に配信することができる。図8では、患者識別情報、患者氏名、患者の生年月日、配信先が指定されている。また、配信期限が設定されている。さらに、図8では、コメント記載欄がある。患者指定された医療情報の手動配信要求は、画面上の配信ボタンを押下することによってセンターサーバ1に送信される。画面上の取消ボタンを押下すると、指定した画面上の情報は入力待ちのデフォルト状態に復帰する。
【0094】
<患者指定の手動取込要求画面の一例>
次に、患者指定の手動取込要求画面の一例について説明する。図9は、ローカルサーバ3aに表示された患者指定の手動取込要求画面の一例を示す図である。この患者指定の手動取込要求画面は、手動取込要求部45が表示部32に表示するものである。図9に示すように、患者指定の手動取込要求画面では、所望の患者を指定して患者の医療情報を医療機関B側から取り込む設定を行う。図9の患者指定の手動取込要求画面では、手動取込要求を行うログインユーザとして医療機関Aと氏名とが自動設定される。また、図9では、指定する患者の患者識別情報として、患者の氏名、生年月日、性別が設定される。さらに、図9では、コメント記載欄があり、例えば「胃がんの疑いがあります。患者データの木配信をお願いします。」とするコメントが記入されている。患者指定された医療情報の手動取込要求は、画面上の「データ取込を要求する」と記載された取込ボタンを押下することによってセンターサーバ1に送信される。画面上の「データ取込を要求しない」と記載された取消ボタンを押下すると、指定した画面上の情報は入力待ちのデフォルト状態に復帰する。
【0095】
<患者指定による手動取込要求一覧画面の一例>
次に、患者指定による手動取込要求一覧画面の一例について説明する。図10は、ローカルサーバ3bに表示された患者指定による手動取込要求一覧画面の一例を示す図である。この患者指定による手動取込要求一覧画面は、他の医療機関側の手動取込要求部45によって要求された手動取込要求を表示部32に一覧表示するものであり、配信許可部48が表示処理する一例である。図10に示すように、患者指定による手動取込要求一覧画面では、他の医療機関である要求元、要求者、要求日、コメントが一覧表示される。この一覧表示には、図9に示した患者指定の手動取込要求画面で設定して要求した内容も表示されている。配信を許可する場合、一覧表示された手動取込要求の中から配信許可すべき要求を選択し、「データ配信許可」と記載された許可ボタンを押下することによって配信が許可される。また、配信を許可しない場合、一覧表示された手動取込要求の中から配信許可しない要求を選択し、「データ配信不許可」と記載された不許可ボタンを押下することによって配信が許可されず、その旨が要求元に返信され、一覧表示から消去される。
【0096】
<通知処理部による通知処理の一例>
次に、通知処理部49による通知処理の一例について説明する。図11は、ローカルサーバ3aの通知処理部49による通知処理の一例を示す図である。図11では、医師が画像データを参照して診断しているが、この診断は所定イベントに対応する。このため、通知処理部49は、センターサーバ1に、この画像データの患者の医療情報が他の医療機関の医療情報にも蓄積されているか否かを検索させ、ローカルサーバ3aに取り込まれていない未取込医療情報がある場合、参照している画像データの画面上に、未取込医療情報がある旨を通知する。通知は、未取込医療情報がある旨を示すアイコンであり、医師がこのアイコンを押下すると、図9に示した患者指定による手動取込要求画面が表示されるとともに、未取込医療情報が蓄積されている他の医療機関も表示される。患者指定による手動取込要求画面には、参照している画像データの患者を指定しているため、取込ボタンを押下することによって、未取込医療情報を取り込むことができる。これにより、医師は、未取込医療情報を統合して参照し、迅速に適正な医療診断を行うことができる。
【0097】
なお、センターサーバに蓄積される医療情報は、秘密分散及び位置分散を含めた分散処理を行って保存するようにしてもよい。
【0098】
また、連携する医療機関では、例えば、患者が医療機関Aで画像データを発生しセンターサーバ1に蓄積し、その後、患者が医療機関Bで診断を受けるときに、医療機関Bは、医療機関A側で蓄積した画像データを取り込むことができる。その後、医療機関Bで生成した診断レポートは、医療機関Bの医療情報としてセンターサーバ1に蓄積される。その後、さらに患者が医療機関Aで診断を受けるときに、医療機関Aは、医療機関Bで生成した診断レポートを取り込むことができる。
【0099】
本実施例では、各ローカルサーバが、センターサーバに蓄積された自ローカルサーバの医療情報に対する他のローカルサーバへの配信可能設定情報を各他のローカルサーバ毎に設定し、該設定した配信可能設定情報をセンターサーバに登録要求し、センターサーバが、登録要求された配信可能設定情報を登録し、登録された配信可能設定情報に基づいて自ローカルサーバの医療情報を他のローカルサーバに配信するようにしているので、必要な他の医療機関の医療情報を統合して迅速に参照することができる。この結果、医療診断効率が向上するとともに適正な医療診断を行うことができる。
【0100】
また、本実施例では、センターサーバに各ローカルサーバが参照する医療情報を蓄積し、管理し、ローカルサーバは必要な医療情報があるときに他の医療機関の医療情報を含めてローカルサーバ側に取り込み、一時記憶するようにしているので、ローカルサーバ側のストレージ機能を小さくでき、ローカルサーバ側の構成を簡易なものとすることができる。
【0101】
さらに、本実施例では、他の医療機関に配信可能な医療情報は、配信元の医療機関側から配信先の医療機関側への配信という方向性を持たせて設定しているので、各医療機関の相互間で配信可能な医療情報の配信関係を単純化することができ、配信可能設定情報の設定処理及び管理が容易になる。
【0102】
ところで、上記一連の説明では、他施設への情報公開に関する患者の同意に関する説明を省略したが、かかる患者の公開同意に関する情報(以下、「他施設公開同意情報」と言う)を公開元施設の情報としてクラウド2上で管理し、配信時又は取込時の条件として患者の他施設公開同意情報を利用することもできる。例えば、図12に示す患者の他施設公開同意画面において、B施設の患者である「中田次郎」が、A施設及びD施設への公開に同意したならば、「B施設の患者である中田次郎のデータをA施設、D施設に公開することに同意する」旨の他施設公開同意情報をクラウド2上で管理する。
【0103】
ここで、かかる他施設公開同意情報は、医療スタッフが患者から同意書を受け取って原本管理するとともに、代行入力することになる。図12の例では、患者である「中田次郎」に代わって、B施設の施設スタッフである「山本一夫」が代行入力する状況を示している。このようにした理由は、全ての患者がメールの受信環境を有するわけでは無いからである。ただし、他施設に患者情報を公開されようとしたタイミングで、患者に対して公開同意の要求メール(図12に示す患者の他施設公開同意画面へのリンク情報を含む)を送信し、患者が要求メール上のリンクから他施設公開同意画面へアクセスして承諾するよう構成することもできる。
【0104】
なお、上記の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明に係る医療情報管理システム及び医療情報管理方法は、医療機関が生成した医療情報を外部サーバに蓄積して管理する場合であって、各医療機関が必要な他の医療機関の医療情報を迅速に参照する場合に有用である。
【符号の説明】
【0106】
1 センターサーバ
2 クラウド
3a,3b ローカルサーバ
4a,4b モダリティ
5a,5b 画像サーバ
6a,6b レポートサーバ
7a,7b 端末装置
11,31 入力部
12,32 表示部
13,33 通信部
14 データベース部
15,36 制御部
21,41 要求受付部
22,42 情報処理制御部
23 設定登録部
24 配信処理制御部
25 紐付け処理部
35 一時記憶部
43 登録要求部
44 手動配信要求部
45 手動取込要求部
46 自動配信要求部
47 自動取込要求部
48 配信許可部
49 通知処理部
A,B 医療機関
B1 連携先追加ボタン
B2 削除ボタン
B3 登録ボタン
B4 閉ボタン
D,DA,DB 医療情報
DS,DSA,DSB 配信可能設定情報
E1 連携先設定画面領域
E2 手動配信設定画面領域
E3 自動配信設定画面領域
E3a 領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12