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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-19
(45)【発行日】2023-01-27
(54)【発明の名称】ハンドオーバー方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/18 20090101AFI20230120BHJP
   H04W 92/12 20090101ALI20230120BHJP
【FI】
H04W36/18
H04W92/12
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020572727
(86)(22)【出願日】2019-04-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2019084147
(87)【国際公開番号】W WO2020001148
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-12-25
(31)【優先権主張番号】201810672666.X
(32)【優先日】2018-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲愛▼娟
(72)【発明者】
【氏名】周 叶
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 大▲鈞▼
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/114284(WO,A1)
【文献】CATT,Discussion on further enhancement for disaggregated gNB scenario[online],3GPP TSG RAN #80,3GPP,2018年06月14日,RP-180921,検索日[2022.02.04],Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_80/Docs/RP-180921.zip>
【文献】Samsung, KT,Mobility procedures with high layer split[online],3GPP TSG RAN WG3 #98,3GPP,2017年12月01日,R3-174611,検索日[2022.02.04],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_98/Docs/R3-174611.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セントラルノードユーザプレーンCU-UPが、セントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲット分散ノードDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示する保持指示情報と、を含む通知を受信するステップと、
前記CU-UPが、前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するステップと、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップと
を含み、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、
前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信するステップと、
前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップと、
を含むことを特徴とするハンドオーバー方法。
【請求項2】
前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、具体的に、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、
前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示し、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
セントラルノードユーザプレーンCU-UPがセントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲット分散ノードDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示する保持指示情報と、を含む通知を受信する受信手段と、
前記CU-UPが前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替える切替手段と、
前記CU-UPが前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続する保持手段と、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する特定手段と、
を備え、
前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信し、
前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する
ように構成されることを特徴とするハンドオーバー装置。
【請求項5】
前記特定手段は、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する
ように構成されることを特徴とする請求項に記載のハンドオーバー装置。
【請求項6】
前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、
前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示し、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のハンドオーバー装置。
【請求項7】
コンピュータに請求項1~3のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令が記憶されていることを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年6月26日に中国専利局へ提出された、出願番号が201810672666.X、出願の名称が「ハンドオーバー方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容を全て引用により本願に組み込む。
【0002】
本願は、通信技術分野に関し、特にハンドオーバー方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューションLTE(Long Term Evolution)システムにおいて、無線アクセスネットワークが複数の基地局で構成され、基地局とコアネットワークとの間がS1インタフェースにより接続され、基地局間がX2インタフェースにより接続される。5Gシステムにおいて、1つのセントラルノード(central unit,CU)を導入して制御及びスケジューリングを集約して行い、しかも、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)の機能及びレイヤ2又は/及びレイヤ1の一部の機能をセントラルノードCUに配置し、基地局の他の機能を分散ノード(distribute unit,DU)に配置する。これに基づき、基地局とコアネットワークとの間のインタフェース(NG)がCUで中止になり、基地局間のインタフェース(Xn)もCUで中止になる。また、5Gシステムにおいて、より優れる管理及び通信性能を実現するように、制御プレーン(Control Plane,CP)/ユーザプレーン(User Plane,UP)の分離がさらに導入され、即ち、CUについてさらにセントラルノード制御プレーンCU-CP及びセントラルノードユーザプレーンCU-UPに分離する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例は、基地局内においてCU-CPとCU-UPとが分離されている場面で、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減してユーザエクスペリエンスを向上させるためのハンドオーバー方法及び装置を提供する。
【0005】
本願の実施例は、セントラルノード制御プレーンCU-CP及びセントラルノードユーザプレーンCU-UPを有するセントラルノードCUと分散ノードDUとが分離されているアクセスネットワーク装置に適用されるハンドオーバー方法を提供し、前記方法は、
前記CU-CPが、ユーザ機器に対してターゲットDUを特定するステップと、
前記CU-CPが、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を前記CU-UPに送信するステップと、を含む。
【0006】
この方法により、CU-CPからCU-UPに送信する通知中に、チャンネル切替指示情報を持つだけではなく、保持指示情報をさらに持つこととなり、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後に、ユーザ機器がターゲットDUから送信した下りデータを受信可能にする。保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、これにより、ユーザ機器がターゲットDUと接続していない場合でも下りデータを受信することができ、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0007】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報、を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合に、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0008】
これにより、保持指示情報の内容を設置する際に、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報のみに限られず、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因情報であってもよく、これにより、CU-UPはソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができ、保持指示情報設置の柔軟性を増加することができる。
【0009】
第2の態様において、本願の実施例は、
セントラルノードユーザプレーンCU-UPが、セントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替える前記CU-UPによう指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を受信するステップと、
前記CU-UPが、前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するステップと、
を含むハンドオーバー方法をさらに提供する。
【0010】
この方法により、CU-CPからCU-UPに送信する通知中に、チャンネル切替指示情報を持つだけではなく、保持指示情報をさらに含むこととなり、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、これにより、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後に、ユーザ機器がターゲットDUから送信した下りデータを受信可能にする。保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、これにより、ユーザ機器がターゲットDUと接続していない場合でも下りデータを受信することができ、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0011】
任意選択として、前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップをさらに含む。
【0012】
これにより、CU-UPがいつターゲットDUに下りデータを送信するかを特定することができる。
【0013】
任意選択として、前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、具体的に、
前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信するステップと、
前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップと、を含む。
【0014】
CU-UPが前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができる場合、ソースDUは、引き続いてユーザプレーンにおいて対応する無線リンクの品質情報を持つ検出情報をCU-UPに送信するので、CU-UPが、相応する無線リンクの品質状況を知ることが可能となり、無線リンクの品質が所定条件を満足する場合、CU-UPが、引き続きのソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルにより下りデータを送信することにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減することができる。
【0015】
任意選択として、前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、具体的に、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップを含む。
【0016】
ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後、ターゲットDUは、接続成功メッセージをCU-UPに送信するので、CU-UPが、該接続成功メッセージを受信した場合、ソース下りチャンネルによるデータ送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルにより下りデータを送信することにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減することができる。
【0017】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0018】
第3の態様において、本願の実施例はハンドオーバー装置をさらに提供し、セントラルノードCUと分散ノードDUとが分離されているアクセスネットワーク装置において、前記CUがセントラルノード制御プレーンCU-CPとセントラルノードユーザプレーンCU-UPとを備え、前記ハンドオーバー装置は、例えばCU-CPであり、前記ハンドオーバー装置は、
前記CU-CPがユーザ機器に対してターゲットDUを特定するための特定手段と、
前記CU-CPが、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知をCU-UPに送信するための送信手段と、
を備える。
【0019】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0020】
第4の態様において、本願の実施例は、
セントラルノードユーザプレーンCU-UPがセントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を受信するための受信手段と、
前記CU-UPが前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるための切替手段と、
前記CU-UPが前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するための保持手段と、
を備えるハンドオーバー装置、例えば、CU-UPをさらに提供する。
【0021】
任意選択として、前記CU-UPが前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するための特定手段をさらに含む。
【0022】
任意選択として、前記特定手段は、具体的に、
前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信し、前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップに用いられる。
【0023】
任意選択として、前記特定手段は、具体的に、
前記CU-UPが前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップに用いられる。
【0024】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0025】
第5の態様において、本願の実施例は、
プログラム命令を記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶されているプログラム命令を呼び出し、得られたプログラムに従って、
ユーザ機器に対してターゲットDUを特定するステップ、および
前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知をCU-UPに送信するステップ、
を実行するプロセッサと、
を備える通信装置、例えばCU-CPをさらに提供する。
【0026】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0027】
第6の態様において、本願の実施例は、
プログラム命令を記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶されているプログラム命令を呼び出し、得られたプログラムに従って、
セントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるよう前記CU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を受信するステップ、および
前記通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、前記ユーザ機器のソース下りチャンネルを前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、前記通知における保持指示情報に基づき、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するステップ、
を実行するためのプロセッサと、
を備える通信装置、例えばCU-UPをさらに提供する。
【0028】
任意選択として、前記プロセッサは、さらに、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップに用いられる。
【0029】
任意選択として、前記プロセッサは、具体的に、
前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信し、前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップに用いられる。
【0030】
任意選択として、前記プロセッサは、具体的に、
前記CU-UPが、前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップに用いられる。
【0031】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、前記指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0032】
第7の態様において、本願の実施例は、コンピュータに上記いずれか1種の方法を実行させるためのコンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0033】
本願は、下記の有益な効果を有する。
【0034】
本願の実施例はハンドオーバー方法及び装置を提供し、該方法により、CU-CPからCU-UPに送信する通知中にチャンネル切替指示情報を持つだけではなく、保持指示情報をさらに含むこととなり、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、これにより、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後、ユーザ機器はターゲットDUから送信した下りデータを受信可能にし、保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、ユーザ機器がターゲットDUと接続していない場合でも下りデータを受信することができ、これにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1はCU/DU分離の場面での構造概略図である。
図2図2はCU-CP/CU-UP分離の場面での構造概略図である。
図3図3は本願の実施例が提供するハンドオーバー方法のフローチャートである。
図4図4は本願の実施例が提供するもう1つのハンドオーバー方法のフローチャートである。
図5図5は実施例1のインタラクティブフローチャートである。
図6図6は実施例2のインタラクティブフローチャートである。
図7図7は本願の実施例が提供するハンドオーバー装置の構造概略図である。
図8図8は本願の実施例が提供するハンドオーバー装置の構造概略図である。
図9図9は本願の実施例が提供するハンドオーバー装置の構造概略図である。
図10図10は本願の実施例が提供するハンドオーバー装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照しながら、本願の実施例が提供するハンドオーバー方法及び装置の具体的な実施形態を詳しく説明する。なお、説明した実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせずに得たその他の実施例が全て本願の保護範囲にある。
【0037】
まず、本願における一部の用語を、当業者が理解しやすいように解釈、説明する。
【0038】
1.アクセスネットワーク装置においてCU/DU分離のアーキテクチャ。
【0039】
CUは、セントラルノード(Central Unit)であり、セントラルユニットとも称され、DUは分散ノード(Distribute Unit)であり、分散ユニットとも称される。CU/DUの分離方式は、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)がCU中に配置され、無線リンク制御(Radio Link Control,RLC)、メディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)、物理レイヤ、及び無線周波(Radio Frequency,RF)がDU中に配置される。
【0040】
図1に示すように、制御プレーンシグナリングについて、CUでは、RRCメッセージを、PDCPレイヤを経て対応するPDCPデータストリームとなるようにマッピングし、その後、該PDCPデータストリームをコンテナ(Container)の形でCU/DUのインタフェースAP(Application Protocol,アプリケーションプロトコル)メッセージに含ませ、さらに制御プレーンにより伝送する。DUは該データストリームを受信した後に、それを相応するレイヤ2エンティティ上に配信し、引き続いて該データストリームを処理してRFによりユーザ機器(User Equipment,UE)に送信する。制御プレーンは、ストリームコントロールトランスミッションプロトコル(Stream Control Transmission Protocol,SCTP)プロトコルスタックを用いたので、データ伝送の信頼性が保証される。
【0041】
ユーザプレーンデータについて、CUとDUとの間にデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer,DRB)ごとに1つの専用のユーザプレーンチャンネル(Tunnel)が構築され、CUは、DRBに対応するデータをPDCPで処理した後、相応するチャンネルによりDUに伝送する。ここで、異なるDUが異なるチャンネルに対応し、かつ、1つのDUが1つのチャンネルに対応する。
【0042】
2.CUにおいてCU-CP/CU-UP分離のアーキテクチャ。
【0043】
CU-CPにおけるCPは制御プレーン(Control Plane)であり、制御レイヤとも称され、CU-UPにおけるUPがユーザプレーン(User Plane)であり、ユーザレイヤとも称される。
【0044】
図2に示すように、1つの基地局内に、1つのCU-CP、複数のCU-UP及び複数のDUを含んでもよく、ここで、1つのCU-CPがF1制御インタフェースF1-CによりDUに接続され、1つのCU-UPがF1ユーザインタフェースF1-UによりDUに接続され、1つのCU-UPがインタフェースE1によりCU-CPに接続され、1つのDUが1つのCU-CPにしか接続できず、1つのCU-UPが1つのCU-CPにしか接続できず、1つのDUが1つのCU-CP制御下での複数のCU-UPに接続することができ、1つのCU-UPが1つのCU-CP制御における複数のDUに接続することができる。
【0045】
出願人は、研究したところ、CU/DU分離及びCU-CP/CU-UP分離の場面で、UEが1つの基地局下でのDU1からDU2にハンドオーバーされると、相応するCU-UPがCU-CPの命令に基づいて下りチャンネルをハンドオーバーすることとなり、このようにして、UEがDU2にアクセスする過程において、DU1からUEに送信する下りデータがなく、一方、DU2はまだUEとの接続が成功していないのでデータの送受信もできず、長時間のデータ送信中断を引き起こし、最後にユーザエクスペリエンスが影響されることを見出した。
【0046】
これに基づき、本願の実施例は、CU-CP/CU-UP分離の場面で、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させるためのハンドオーバー方法及び装置を提供する。
【0047】
以下、図面を参照しながら本願の具体的な実施形態を説明する。
【0048】
具体的に、本願の実施例は、アクセスネットワーク装置を提供し、該装置はCU-CPとCU-UPとを含んでもよい。
【0049】
CU-CPは、ユーザ機器に対してターゲットDUを特定し、その後、CU-UPに通知を送信するためである。
【0050】
CU-UPは、CU-CPから送信した通知を受信し、その後、通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、通知における保持指示情報に基づき、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するためである。
【0051】
任意選択として、本願の実施例において、CU-CPからCU-UPへ送信する通知は、ベアラ修正(Bearer modification procedure)メッセージの形で送信することができ、かつ、CU-CPからCU-UPへ送信する通知中に、チャンネル切替指示情報と保持指示情報とを含んでもよく、ここで、チャンネル切替指示情報は、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示するためであり、保持指示情報は、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。CU-CPから送信する通知により、CU-UPが該通知に基づき、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替えることができ、同時に、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、これにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0052】
なお、実際のDUハンドオーバー過程において、次のようなことが存在する可能性がある。CU-CPからCU-UPへ通知を送信する過程において、ソース下りチャンネルの無線リンク品質(RADIO link quality)はまだデータ伝送の要求を満足できるが、時間が経過するにつれて、CU-UPが通知を受信した後に通知における保持指示情報に従って相応する操作を実行しようとする時に、ソース下りチャンネルの無線リンク品質も同様にデータ伝送の要求を満足できれば、この場合、CU-UPはソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができ、これにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減することができる。もしCU-UPが通知を受信した後に通知における保持指示情報に従って相応する操作を実行しようとする時に、ソース下りチャンネルの無線リンク品質がデータ伝送の要求を満足できない場合、CU-UPはソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できなくなる。
【0053】
従って、CU-UPが通知を受信した後に、通知における保持指示情報に従い、CU-UPが、ソース下りチャンネルへの下りデータの送信を継続することができるが、具体的に送信成功か否かは、ソース下りチャンネルの無線リンク品質にも関連する。
【0054】
任意選択として、本願の実施例において、CU-CPからCU-UPへ送信する通知中に含まれる保持指示情報は、具体的に、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報であってもよく、前記指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持してソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。
【0055】
つまり、CU-CPは、2つの方式により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示することができる。第1の方式において、CU-CPは、CU-UPが実行すべき操作を間接な方式で報知することができ、例えば保持指示情報においてユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーであることをCU-UPに報知し、このようにして、CU-UPが、原因を明らかにした上でソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができる。第2の方式において、CU-CPは、保持指示情報においてCU-UPが実行すべき動作を直接に明示することができ、これにより、CU-UPは保持指示情報を受信した後、ソース下りチャンネルを一時保持してソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続する操作を直接に実行することができ、処理速度を加速することができる。
【0056】
任意選択として、本願の実施例において、ユーザ機器がターゲットDUとの接続を完了した後、この時、CU-UPが、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる下りデータの送信を開始する必要があり、これによりユーザ機器の通信を正常に保証する。ここで、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間をどのように特定するか、非常に重要となっている。
【0057】
具体的に、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する際に、下記2つの実現方式を採用することができる。
【0058】
第1の実現方式において、ソースDUに対応する無線リンクの品質情報に基づき、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する。
【0059】
ここで、ユーザプレーンデータについて、CU-UPがCU-CPから送信した通知を受信した後、依然としてソース下りチャンネルにより下りデータを送信する場合、ソースDUは、引き続いてユーザプレーンにおいて対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージをCU-UPに送信し、かつ、ソースDUとソース下りチャンネルとが互いに対応している。
【0060】
CU-UPは、ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、もし該所定条件はソースDUに対応する無線リンクの品質が閾値未満であるとすれば、つまり、CU-UPはソース下りチャンネルの無線リンクの品質が非常に悪く、データ送信を継続できないことを発見した場合、CU-UPはターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始することができると特定し、同時に、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止する。
【0061】
もちろん、本願の実施例の上記内容に言及される所定条件は、ソースDUに対応する無線リンクの品質が閾値未満であることに限られず、その他の条件であってもよく、ここでは限定しない。
【0062】
第2の実現方式において、ターゲットDUが提供する、ユーザ機器との接続成功メッセージに基づき、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する。
【0063】
ここで、ユーザプレーンデータについて、CU-UPがCU-CPから送信した通知を受信した後、依然としてソース下りチャンネルにより下りデータを送信する場合、ソースDUは、引き続いてユーザプレーンにおいて対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージをCU-UPに送信し、かつ、ソースDUとソース下りチャンネルとが互いに対応している。
【0064】
しかし、この実現方式において、ソース下りチャンネルの無線リンクの品質に基づいてターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するのではないので、CU-UPはソースDUがユーザプレーンにおいて送信した検出情報を受信しても、該検出情報に応えない。
【0065】
また、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した場合、ターゲットDUは、接続成功メッセージをCU-UPに送信し、CU-UPに、自体とユーザ機器との接続が既に完成し、データ伝送ができることを通知する。従って、この時、CU-UPは、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始するとともに、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止することができる。
【0066】
具体的に実施する際に、ユーザ機器のためのターゲットDUの特定を可能にするために、本願の実施例において、CU-CPがユーザ機器に対してターゲットDUを特定する際に、下記の過程を採用することができる。
【0067】
ステップ1:ユーザ機器はハンドオーバー要求メッセージをCU-CPに送信する。
【0068】
ここで、該ハンドオーバー要求メッセージ中にソースDUの関連情報、例えばソースDUの識別子、ソースDUに対応する下りチャンネル番号等を持ち、かつ、該ハンドオーバー要求メッセージ中に周辺セルの無線リンクの品質情報をさらに持ち、つまり、ユーザ機器は、CU-CPがターゲットDUを容易に特定するように、周辺セルの無線リンク品質を測定し、その後、測定結果をまとめた後にCU-CPに送信する。
【0069】
ステップ2:CU-CPはハンドオーバー請求に基づき、条件を満たすターゲットセルを選択し、ユーザコンテキスト作成要求(UE context setup要求)を候補DUに送信する。
【0070】
ここで、条件を満たすターゲットセルとは、ターゲットセルの無線リンクの品質が良く、優れた品質のサービスを提供することができると理解されてもよい。かつ、1つの基地局中に複数のセルを含み、1つのセルが1つのDUに対応するので、ターゲットセルを選択した後、ターゲットセルに対応するDUを選択することができ、ここで、ターゲットセルに対応するDUを候補DUと称する。
【0071】
ステップ3:候補DUは、UEコンテキスト作成要求に基づき、ユーザ機器に対してリソースを提供できると特定した場合、フィードバックメッセージをCU-CPに送信する。
【0072】
ここで、候補DUがユーザ機器に対してリソース及びサービスを提供できなくなった場合、候補DUがターゲットDUではないことを示すので、CU-CPは候補DUを改めて特定し、即ち、引き続いてステップ2を繰り返す必要があり、もし候補DUがユーザ機器に対してリソース及びサービスを提供できる場合、候補DUがターゲットDUであると特定することができる。
【0073】
かつ、候補DUがユーザ機器に対してリソースを提供できるか否かを特定する方式は、ユーザ機器のコンテキストを作成することであってもよく、作成成功であれば、ユーザ機器に対してリソースを提供できることを示す。
【0074】
ステップ4:CU-CPはフィードバックメッセージを受信した後、該候補DUをターゲットDUであると特定する。
【0075】
具体的に実施する際に、本願の実施例において、CU-UPは通知におけるチャンネル切替指示情報に基づいてユーザ機器の下りチャンネルを切り替え、かつ通知における保持指示情報に基づいてソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができると特定した後、ユーザ機器とターゲットDUとの接続過程を行う必要があり、具体的に下記の過程を採用することができる。
【0076】
ステップ1:CU-CPはユーザコンテキスト修正要求(UE context modification request)メッセージをソースDUに送信する。
【0077】
ここで、UEコンテキスト修正要求メッセージ中に無線リソース制御コンテナ(RRC container)を持っている。
【0078】
ステップ2:ソースDUは、無線リソース制御再設定(RRC reconfiguration)メッセージをユーザ機器に送信する。
【0079】
ステップ3:ユーザ機器は、ターゲットDUへ、ランダムアクセス手順を開始する。
【0080】
ここで、ランダムアクセスチャンネル(Radom Access Channel,RACH)によりランダムアクセスを完成することができる。
【0081】
ステップ4:ユーザ機器がアクセス手順を完成し、無線リソース制御再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージをターゲットDUに送信し、ターゲットDUとの接続を完成する。
【0082】
なお、本願の実施例において、CU-UPが通知におけるチャンネル切替指示情報に基づいてユーザ機器の下りチャンネルを切り替え、かつ通知における保持指示情報に基づいてソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができると特定した後に、ユーザ機器とターゲットDUとの接続過程は、具体的に従来技術における接続過程を参照することができ、ここでは詳述しない。
【0083】
同一構想に基づき、本願の実施例は、CU-CP側に適用されるハンドオーバー方法を提供し、図3に示すように、該ハンドオーバー方法は下記のステップを含んでもよい。
【0084】
S301:セントラルノード制御プレーンCU-CPは、ユーザ機器に対してターゲットDUを特定する。
【0085】
ここで、CU-CPはユーザ機器に対してターゲットDUを特定する際に、ユーザ機器からCU-CPに提供した、周辺セルの無線リンクの品質についての測定結果に基づいて特定することができ、具体的には上記の内容を参照することができ、ここでは詳述しない。
【0086】
S302:セントラルノード制御プレーンCU-CPは、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようセントラルノードユーザプレーンCU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようセントラルノードユーザプレーンCU-UPに指示するため保持指示情報と、を含む通知をセントラルノードユーザプレーンCU-UPに送信する。
【0087】
また、ユーザ機器とターゲットDUとの接続過程について、具体的に上記の内容を参照することができ、ここでは詳述しない。
【0088】
該方法により、CU-CPからCU-UPへ送信する通知中に、チャンネル切替指示情報を持つだけではなく、保持指示情報をさらに含み、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、これにより、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後、ユーザ機器はターゲットDUから送信する下りデータを受信することができる。保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、ユーザ機器は、ターゲットDUと接続されていない場合でも、下りデータを受信可能となり、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0089】
任意選択として、保持指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含んでもよく、前記指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持してソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためであり、前記原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。
【0090】
これにより、保持指示情報の内容を設置する際に、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報に限られず、ユーザ機器の下りチャンネルをハンドオーバーする原因情報であってもよく、これにより、CU-UPはソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続することができ、保持指示情報設置の柔軟性を増加することができる。
【0091】
同一構想に基づき、本願の実施例は、CU-UP側に適用されるハンドオーバー方法を提供し、図4に示すように、該ハンドオーバー方法は下記のステップを含んでもよい。
【0092】
S401:セントラルノードユーザプレーンCU-UPは、セントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した通知を受信する。
【0093】
ここで、通知は、チャンネル切替指示情報と保持指示情報とを含んでもよく、チャンネル切替指示情報は、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示するためであり、保持指示情報は、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。
【0094】
S402:セントラルノードユーザプレーンCU-UPは、通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、通知における保持指示情報に基づき、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続する。
【0095】
該方法により、CU-CPからCU-UPへ送信する通知中に、チャンネル切替指示情報を持つだけではなく、さらに保持指示情報を含み、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、これにより、ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後、ユーザ機器は、ターゲットDUから送信した下りデータを受信可能となり、保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示し、ユーザ機器は、ターゲットDUと接続されていない場合でも、下りデータを受信可能となり、これにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0096】
任意選択として、本願の実施例における上記ステップS402の後に、さらに下記のステップを含んでもよい。
【0097】
CU-UPが、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する。
【0098】
これにより、CU-UPがいつターゲットDUへ下りデータを送信するかを特定することができる。
【0099】
任意選択として、本願の実施例において、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、具体的に下記のステップを含んでもよい。
【0100】
CU-UPは、ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信する。
【0101】
CU-UPは、ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、CU-UPは、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0102】
上記ステップS402の後に、ソースDUは引き続いてユーザプレーンにおいて対応する無線リンクの品質情報を持つ検出情報をCU-UPに送信するので、CU-UPはソース下りチャンネルの無線リンクの品質状况を知ることができ、無線リンクの品質が所定条件を満足する場合、CU-UPはソース下りチャンネルにより引き続きの下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルにより下りデータを送信することができ、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減することができる。
【0103】
具体的に、本願の実施例において、所定条件は、ソースDUに対応する無線リンクの品質が閾値未満であると設置することができるが、これに限られず、かつ、該閾値は、各種の使用場面への要求を満足するように、実際の状況に応じて設定することができる。
【0104】
任意選択として、本願の実施例において、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するステップは、具体的に下記のステップを含んでもよい。
【0105】
CU-UPはターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、CU-UPはソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0106】
ユーザ機器とターゲットDUとの接続が成功した後、ターゲットDUは、接続成功メッセージをCU-UPに送信することができるので、CU-UPは、該接続成功メッセージを受信した場合、ソース下りチャンネルによるデータ送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルにより下りデータを送信することができ、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減することができる。
【0107】
以下、具体的な実施例を合わせて、本願の実施例が提供する上記ハンドオーバー方法を説明する。
【0108】
実施例1
【0109】
図5に示すインタラクティブフローチャートを合わせて、ソースDUに対応する無線リンクの品質情報に基づいてCU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する例を挙げて説明する。
【0110】
S501:UEが周辺セルの無線リンク品質(RADIO link quality)の測定結果をCU-CPに提供する。
【0111】
S502:CU-CPが測定結果に基づいて適切なターゲットDUを選択し、かつターゲットDUがUEコンテキスト作成(UE context setup)要求を送信し、ターゲットDUにUEのコンテキストを作成させる。
【0112】
S503:CU-CPが、CU-UPにベアラ修正処理(bearer modification procedure)メッセージを送信する。
【0113】
S504:CU-UPが、UEの下りチャンネルを更新し、同時に、引き続いてソースDUに下りデータを送信することができる。
【0114】
S505:ソースDUが、無線リンク品質メッセージをCU-UPに送信する。
【0115】
S506:CU-CPが、RRCコンテナ(RRC container)を持つUEコンテキスト修正要求メッセージをソースDUに送信する。
【0116】
S507:ソースDUが、RRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージをUEに送信する。
【0117】
S508:UEが、ターゲットDUへランダムアクセス手順を開始する。
【0118】
S509:UEが、アクセス手順を完成し、RRC再設定完了(RRC reconfiguration complete)メッセージをターゲットDUに送信する。
【0119】
S510:ソースDUに対応する無線リンク品質が悪い場合、CU-CPは、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0120】
実施例2
【0121】
図6に示すインタラクティブフローチャートを合わせて、ターゲットDUが提供した、ユーザ機器との接続成功メッセージに基づき、CU-UPがターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する例を挙げて説明する。
【0122】
S601:UEが周辺セルの無線リンク品質(RADIO link quality)の測定結果をCU-CPに提供する。
【0123】
S602:CU-CPが測定結果に基づいて適切なターゲットDUを選択し、かつ、ターゲットDUがUEコンテキスト作成要求を送信し、ターゲットDUにUEのコンテキストを作成させる。
【0124】
S603:CU-CPがベアラ修正処理メッセージをCU-UPに送信する。
【0125】
S604:CU-UPがUEの下りチャンネルを更新し、同時に、引き続いてソースDUに下りデータを送信することができる。
【0126】
S605:ソースDUが無線リンク品質メッセージをCU-UPに送信する。
【0127】
S606:CU-CPが、RRCコンテナを持つUEコンテキスト修正要求メッセージをソースDUに送信する。
【0128】
S607:ソースDUがRRC再設定メッセージをUEに送信する。
【0129】
S608:UEが、ターゲットDUへランダムアクセス手順を開始する。
【0130】
S609:ターゲットDUは、UEとの接続が成功と特定した後、接続成功メッセージをCU-UPに送信する。
【0131】
S610:CU-CPが、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0132】
S611:UEがRRC再設定完了メッセージをターゲットDUに送信する。
【0133】
同一構想に基づき、本願の実施例は、ハンドオーバー装置、例えばCU-CPをさらに提供し、図7に示すように、ハンドオーバー装置は、
セントラルノード制御プレーンCU-CPがユーザ機器に対してターゲット分散ノードDUを特定するための特定手段701と、
CU-CPが、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知をセントラルノードユーザプレーンCU-UPに送信するための送信手段702と、
を備えてもよい。
【0134】
任意選択として、本願の実施例において、保持指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、該指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持してソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためであり、該原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。
【0135】
同一構想に基づき、本願の実施例は、通信装置、例えばCU-CPをさらに提供し、図8に示すように、
プログラム命令を記憶するためのメモリ801と、
メモリに記憶されているプログラム命令を呼び出し、得られたプログラムに従って、
ユーザ機器に対してターゲットDUを特定するステップと、
ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知をCU-UPに送信するステップと、
を実行するためのプロセッサ802と、を備える。
【0136】
任意選択として、本願の実施例において、保持指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、該指示情報は、ソース下りチャンネルを一時保持してソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためであり、該原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するためである。
【0137】
任意選択として、本願の実施例において、ハンドオーバー装置は、ネットワークインタフェース803をさらに含んでもよく、該ネットワークインタフェース803は、プロセッサ802の制御におけるデータ送受信に適用可能である。
【0138】
ここで、図8において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ802で代表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ801で代表されるメモリの各種の回路によりリンクされてなる。バスアーキテクチャは、さらに、例えば周辺装置、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような各種の他の回路をリンクすることができ、これらはいずれも本分野に周知されているので、本明細書ではその説明を省略する。バスインタフェースはインタフェースを提供する。ネットワークインタフェース803は複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体において各種の他の装置と通信するための手段を提供する。異なるユーザ機器に対して、ユーザインタフェースは、さらに必要な装置を外部接続、内部接続することができるインタフェースであってもよく、接続する装置は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、操縦レバー等を含むが、これらに限られない。
【0139】
プロセッサ802は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ801は、プロセッサ802が操作を実行するときに使用するデータを記憶することができる。
【0140】
本願の実施例におけるプロセッサ802は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)又はプログラム可能論理回路(Complex Programmable Logic Device,CPLD)であってもよい。
【0141】
同一構想に基づき、本願の実施例は、ハンドオーバー装置、例えばCU-UPをさらに提供し、図9に示すように、ハンドオーバー装置は、
セントラルノードユーザプレーンCU-UPがセントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を受信するための受信手段901と、
CU-UPが通知におけるチャンネル切替指示情報に基づいてユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるための切替手段902と、
CU-UPが通知における保持指示情報に基づいてソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するための保持手段903と、
を備えてもよい。
【0142】
任意選択として、本願の実施例において、図9に示すように、さらに、
CU-UPが、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定するための特定手段904を備えてもよい。
【0143】
任意選択として、本願の実施例において、特定手段904は、具体的に、CU-UPがソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信するためであり、CU-UPが、ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、CU-UPがソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0144】
任意選択として、本願の実施例において、特定手段904は、具体的に、CU-UPがターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、CU-UPがソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、ターゲットDUに対応する下りチャンネルによりターゲットDUへの下りデータの送信を開始するためである。
【0145】
同一構想に基づき、本願の実施例は、通信装置をさらに提供し、図10に示すように、
プログラム命令を記憶するためのメモリ1001と、
メモリに記憶されているプログラム命令を呼び出し、得られたプログラムに従って、
セントラルノード制御プレーンCU-CPから送信した、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようセントラルノードユーザプレーンCU-UPに指示するためのチャンネル切替指示情報と、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するようCU-UPに指示するための保持指示情報と、を含む通知を受信するステップと、
通知におけるチャンネル切替指示情報に基づき、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替え、通知における保持指示情報に基づき、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するステップと、
を実行するためのプロセッサ1002と、を備えてもよい。
【0146】
任意選択として、前記プロセッサは、さらに下記のステップを実行する。
【0147】
前記CU-UPが前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する時間を特定する。
【0148】
任意選択として、前記プロセッサは、具体的に、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルに対応するソースDUから送信した、対応する無線リンクの品質情報を持つ検出メッセージを受信するステップを実行し、前記CU-UPが、前記ソースDUに対応する無線リンクの品質が所定条件を満足すると特定した場合、前記CU-UPが、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始する。
【0149】
任意選択として、前記プロセッサは、具体的に、前記CU-UPが前記ターゲットDUから送信した接続成功メッセージを受信した場合、前記CU-UPが前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を停止し、前記ターゲットDUに対応する下りチャンネルによる、前記ターゲットDUへの下りデータの送信を開始するステップを実行する。
【0150】
任意選択として、前記保持指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持する指示情報、あるいは、前記ユーザ機器の下りチャンネルを切り替える原因がセルハンドオーバーである原因情報を含み、指示情報は、前記ソース下りチャンネルを一時保持して前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためであり、原因情報は、セルハンドオーバーに起因して下りチャンネル切替が行われた場合、前記ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続するよう前記CU-UPに指示するためである。
【0151】
任意選択として、本願の実施例において、ハンドオーバー装置は、ネットワークインタフェース1003をさらに備えてもよく、該ネットワークインタフェース1003は、プロセッサ1002の制御におけるデータ送受信に用いることができる。
【0152】
ここで、図10において、バスアーキテクチャは任意数の相互接続するバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1002で代表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ1001で代表されるメモリの各種の回路がリンクされてなる。バスアーキテクチャは、さらに、例えば周辺装置、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような各種の他の回路をリンクすることができ、これらはいずれも本分野に周知されているので、本明細書では詳述しない。バスインタフェースはインタフェースを提供する。ネットワークインタフェース1003は複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体において各種の他の装置と通信するための手段を提供する。異なるユーザ機器に対して、ユーザインタフェースは、さらに、必要な装置を外部接続、内部接続するインタフェースであってもよく、接続する装置は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、操縦レバー等を含むが、これらに限られない。
【0153】
プロセッサ1002は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ1001は、プロセッサ1002が操作を実行する時に使用するデータを記憶することができる。
【0154】
本願の実施例におけるプロセッサ1002は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)又はプログラム可能な複合論理デバイス(Complex Programmable Logic Device,CPLD)であってもよい。
【0155】
なお、本願の実施例に言及される任意のメモリは、読み出し専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでもよく、メモリに記憶されているプログラム命令及びデータをプロセッサに提供する。本願の実施例において、メモリは、本願の実施例が提供するいずれかの方法のプログラムを記憶するためである。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラム命令を呼び出すことにより、プロセッサは、得られたプログラム命令に従って本願の実施例が提供するいずれかの方法を実行するためである。
【0156】
同一構想に基づき、本願の実施例は、コンピュータに上記のいずれかの方法を実行させるためのコンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
【0157】
コンピュータ読取可能な記憶媒体は、コンピュータアクセス可能な任意の使用可能な媒体又はデータ記憶装置であってもよく、磁気記憶装置(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光学記憶装置(例えば、光ディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク(BD)、ホログラフィックバーサタイルディスク(HVD)等)、及び半導体記憶装置(例えば、ROM、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、書き換え可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、不揮発性メモリ(NAND FLASH(登録商標))、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限られない。
【0158】
なお、本願の実施例に言及されているユーザ機器は、端末、移動局(Mobile Station,「MS」と略称)、携帯端末(Mobile Terminal)等と称されてもよく、任意選択として、該端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信する能力を備えてもよく、例えば、端末は、携帯電話(「セルラー」電話とも称する)、又は携帯性質を有するコンピュータ等であってもよく、例えば、端末は、ポータブル型、ポケット型、手持ち型、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよい。
【0159】
アクセスネットワーク装置は基地局(例えば、アクセスポイント)であってもよく、アクセスネットワークの中でエアインタフェースにおいて1つ又は複数のセクタによって無線端末と通信する装置を指す。基地局は、受信したエアフレームとインターネットプロトコルIPパケットとを互に切り替え、無線端末とアクセスネットワークの他の部分との間のルーターとすることができ、ここで、アクセスネットワークの他の部分は、インターネットプロトコル(IP)インターネットを含んでもよい。基地局は、エアインタフェースに対する属性管理を調整することができる。例えば、基地局は、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile communications,GSM)又は符号分割多元接続CDMAにおける基地局(BTS,Base Transceiver Station)であってもよいし、広帯域符号分割多元接続WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB)であってもよく、さらに、LTEにおけるエボリューション型基地局(NodeB又は基地局(eNB)又は基地局(e-NodeB,evolutional Node B))であってもよく、本願の実施例では限定しない。
【0160】
上記方法の処理プロセスは、ソフトウェアプログラムにより実現可能であり、該ソフトウェアプログラムが記憶媒体に記憶されてもよく、記憶されているソフトウェアプログラムが呼び出される場合、上記方法ステップが実行される。
【0161】
当業者であれば、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供可能であると理解され得るであろう。従って、本願は、完全なるハードウェア実施例、完全なるソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形式で採用することができる。しかも、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードが格納されているコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスクストレージ及び光ストレージ等を含むが、これらに限られない)の1つ又は複数において実施するコンピュータプログラム製品の形式で採用することができる。
【0162】
本願は、本願の実施例に係る方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図中の各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図中のフロー及び/又はクロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令により実現可能であると理解され得るであろう。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、特殊用途向けコンピュータ、組込みプロセッサ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して機械を形成することができ、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサが実行する命令により、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を作製することができる。
【0163】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方式で動作させるように導くコンピュータ読取可能なメモリに記憶されてもよく、これにより、コンピュータ読取可能なメモリに記憶されている命令に、命令装置を含む製品を作製させ、命令装置はフローチャートの1つのフロー又は複数の流程及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0164】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置に搭載されてもよく、これにより、コンピュータ又はその他のプログラム可能な装置において一連の操作ステップを実行してコンピュータによる処理を発生させ、コンピュータ又はその他のプログラム可能な装置において実行する命令は、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0165】
本願の好適な実施例を説明したが、当業者であれば、基本的な創造性概念を知った上で、これらの実施例に対して別の変更及び変形を行うことができる。従って、添付する請求項は、好適な実施例及び本願の範囲に入る全ての変更及び変形を含むものとして解釈されることを意図する。
【0166】
本願の実施例は、ハンドオーバー方法及び装置を提供し、この方法により、CU-CPからCU-UPへ送信する通知中に、チャンネル切替指示情報を持つだけではなく、保持指示情報をさらに含むこととなり、チャンネル切替指示情報により、ユーザ機器のソース下りチャンネルをターゲットDUに対応する下りチャンネルに切り替えるようCU-UPに指示することができ、ユーザ機器がターゲットDUとの接続が成功した後、ユーザ機器はターゲットDUから送信した下りデータを受信可能にする。保持指示情報により、ソース下りチャンネルによる下りデータの送信を継続できるようCU-UPに指示することができ、ユーザ機器がターゲットDUと接続していない場合でも、下りデータを受信可能となり、これにより、DUハンドオーバー過程におけるデータ伝送の中断時間を低減し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0167】
もちろん、当業者は、本願の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、本願に対して各種の変更及び変形を行うことができる。このようにして、本願のこれらの変更及び変形が本願請求項及びその同等技術範囲内に属していれば、本願はこれらの変更及び変更を含むことを意図する。
【符号の説明】
【0168】
701 特定手段
702 送信手段
801 メモリ
802 プロセッサ
803 ネットワークインタフェース
901 受信手段
902 切替手段
903 保持手段
904 特定手段
1001 メモリ
1002 プロセッサ
1003 ネットワークインタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10