(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-20
(45)【発行日】2023-01-30
(54)【発明の名称】ブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバ、方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20230123BHJP
G06Q 10/0833 20230101ALI20230123BHJP
G06Q 20/38 20120101ALI20230123BHJP
G06Q 20/06 20120101ALI20230123BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q10/08 306
G06Q20/38 310
G06Q20/06
(21)【出願番号】P 2022040266
(22)【出願日】2022-03-15
【審査請求日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072477
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072478
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072479
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521550770
【氏名又は名称】ライトブラザーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒ・ス・キム
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0107339(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-2234602(KR,B1)
【文献】特開2021-072116(JP,A)
【文献】国際公開第2020/184376(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバにおいて、所定の動作を実行するようにする命令語を格納する1つ以上のメモリ;及び
前記1つ以上のメモリと動作可能に接続され、前記命令語を実行するように設定された1つ以上のプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
前記移動機構を特定するトークンを保有している主体の第1端末または前記移動機構の取
引を代行する機関の第
3端末から前記移動機構に対する取
引のための情報開始要請を受信する動作;
前記情報開始要請に基づいて前記サービスを提供するプラットフォームに前記移動機構に関する情報を開始する動作;
前記移動機構を購入する主体の第
2端末から前記トークンに対応する価格の貨幣の転送情報を受信する動作;及び
前記転送情報の検証に基づいて前記トークンを前記第2端末が管理するノードに転送されるようにし、前記貨幣を前記第1端末が管理する口座に転送する動作を含
み、
前記情報開始要請は、
前記トークンを保持している主体が前記トークンの価格に加えて付加するマージン情報を含み、
前記情報を開始する動作は、
前記移動機構に対する前記マージン情報に対応するトークンを追加発行する動作を含む、
サービスサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記第1端末の主体が前記移動機構を製造したメーカーである場合、前記第1端末から前記移動機構を特定するトークン生成要請を受信する動作、及び
前記トークン生成要請に基づいて前記移動機構を特定するトークンを前記第1端末が管理するノードに発行する動作をさらに含み、
前記トークンは、
前記移動機構の保有者変更の場合にのみ他のブロックチェーンアカウントに移動可能にする規約のスマートコントラクトに基づいて発行される、
サービスサーバ。
【請求項3】
請求項1に記載のサービスサーバであって
、
前記プロセッサは、
前記トークンを保持している主体による前記情報開始要請に基づいてトークンを追加発行する規約の
第2スマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに生成する動作をさらに含む、
サービスサーバ。
【請求項4】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
所定のコントラクト口座に前記トークンに対応する価格の暗号通貨に対する転送が確認されると、前記トークンを前記暗号通貨を転送した主体のノードに移し、前記トークンの保有者の変更により前記移動機構の保有者の変更を記録する規約の
第3スマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作をさらに含み、
前記
第3スマートコントラクトは、
前記移動機構の保有者の変更の場合にのみ前記トークンの移動が可能にする規約のデジタル命令語を含む、
サービスサーバ。
【請求項5】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記トークンが生成されてから所定の期間が経過するにつれて、所定の数量のトークンを焼却する規約の
第4スマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生する動作をさらに実行し、
前記トークンは、
所定の時点で前記
第4スマートコントラクトが発動して(現在の年度-発売年度+1)*x(xはトークン発行時に記録された移動機構の情報に基づいて予め設定される定数)の割合に対する計算により、現在発行量のうち上記の割合だけ焼却されるように定められる、
サービスサーバ。
【請求項6】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記トークンが生成されてから所定の期間が経過するにつれて、所定の数量のトークンを焼却する規約の
第4スマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作をさらに実行し、
前記
第4スマートコントラクトは、
前記所定の期間が経過するにつれて指数関数、対数関数、またはn次関数的に減少する形で前記トークンを焼却する規約のデジタル命令語を含む、
サービスサーバ。
【請求項7】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記情報開始要請は、
前記移動機構の取引を代行する機関から前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を含み、
前記情報を開始する動作は、
前記移動機構に対する前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作を含み、
前記プロセッサは、
前記移動機構の取引を代行する機関の情報開始要請によって前記貨幣に対する転送が発生した場合、前記貨幣の一部を前記第
3端末が管理する口座に転送する動作をさらに含む、
サービスサーバ。
【請求項8】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記情報開始要請は、
前記移動機構の取引を代行する機関から前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を含み、
前記情報を開始する動作は、
前記移動機構に対する前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作を含み、
前記プロセッサは、
前記移動機構の取引を代行する機関の情報開始要請により前記貨幣に対する転送が発生した場合、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第
3端末が管理する
第3ノードに転送する動作を、さらに含む、
サービスサーバ。
【請求項9】
請求項1に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記第
3端末から前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を受信する動作;
前記移動機構に対する検査情報に基づいて前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作;及び
前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第3端末が管理するノードに転送する動作をさらに含む、
サービスサーバ。
【請求項10】
請求項
1に記載のサービスサーバであって、
前記情報開始要請は、
前記移動機構の取引を代行する機関が前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を含み、
前記情報を開始する動作は、
前記移動機構に対する前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作を含む、
サービスサーバ。
【請求項11】
請求項9に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記移動機構に対して検査するべき所定の項目に対するスコアに基づいて、前記移動機構に対してマッピングされたトークンを追加発行したり焼却する規約の
第5スマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作を含む、
サービスサーバ。
【請求項12】
請求項9に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記トークンを保持している主体の第1端末から前記移動機構の使用情報を受信する動作;
前記移動機構の使用情報に基づいて、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第1端末が管理するノードに転送する動作;及び、
所定のコントラクト口座に前記使用情報を含むトランザクション情報が受信されると、前記使用情報に基づいて算出された報償を判別して、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第1端末が管理するノードに転送する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作をさらに含む、
サービスサーバ。
【請求項13】
請求項9に記載のサービスサーバであって、
前記プロセッサは、
前記トークンを保持している主体の第1端末から前記移動機構の紛失情報または廃棄情報を受信する動作;
前記移動機構の紛失情報または廃棄情報に基づいて前記トークンをフリーズしたり、前記トークンを焼却する動作;
前記移動機構の特定の情報に基づく照会事実が感知された場合、前記照会事実を前記第1端末に通知する動作;
前記第1端末から前記トークンの回復要請を受信した場合、前記トークンのフリーズを撤回する動作;及び、
前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を、前記移動機構を特定する情報に基づく照会を行った主体が管理するノードに転送する動作をさらに含む、
サービスサーバ。
【請求項14】
ブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバが実行するサービス方法において、
前記移動機構を特定するトークンを保有している主体の第1端末または前記移動機構の取引を代行する機関の第3端末から前記移動機構に対する取引のための情報開始要請を受信するステップ;
前記情報開始要請に基づいて前記サービスを提供するプラットフォームに前記移動機構に関する情報を開始するステップ;
前記移動機構を購入する主体の第2端末から前記トークンに対応する価格の貨幣の転送情報を受信するステップ;及び
前記転送情報の検証に基づいて前記トークンを前記第2端末が管理するノードに転送されるようにし、前記貨幣を前記第1端末が管理する口座に転送するステップを含み、
前記情報開始要請は、
前記トークンを保持している主体が前記トークンの価格に加えて付加するマージン情報を含み、
前記情報を開始するステップは、
前記移動機構に対する前記マージン情報に対応するトークンを追加発行する動作を含む、
サービス方法。
【請求項15】
コンピュータ実行可能な命令語を格納している非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータ実行可能な命令語は、プロセッサの実行時に、ブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバが行うサービス方法をプロセッサに実行させ、
前記移動機構を特定するトークンを保有している主体の第1端末または前記移動機構の取引を代行する機関の第3端末から前記移動機構に対する取引のための情報開始要請を受信するステップ;
前記情報開始要請に基づいて前記サービスを提供するプラットフォームに前記移動機構に関する情報を開始するステップ;
前記移動機構を購入する主体の第2端末から前記トークンに対応する価格の貨幣の転送情報を受信するステップ;及び
前記転送情報の検証に基づいて前記トークンを前記第2端末が管理するノードに転送されるようにし、前記貨幣を前記第1端末が管理する口座に転送するステップを含み、
前記情報開始要請は、
前記トークンを保持している主体が前記トークンの価格に加えて付加するマージン情報を含み、
前記情報を開始するステップは、
前記移動機構に対する前記マージン情報に対応するトークンを追加発行する動作を含む、
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書の実施例は、ブロックチェーン技術を組み合わせて移動機構のライフサイクルにわたって発生するイベントを記録し、トラッキングするサービスを提供する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自転車や電動キックボードなどの移動機構を貸与するサービスを提供する共有プラットフォームが登場し、これらの移動機構を専用に取引するサービスを提供するプラットフォームが登場するにつれて、様々な移動機構の取引と利用が急増している。
【0003】
一方、自動車、モーターサイクル等の内燃装置を含む車両に対しては、国が指定した認証機関及び自動車管理法が存在するため、各車両に対して個別に所有者の変更、検査/修理内訳、税金納付内訳等が正式に記録されなければならない義務が存在し、そのような制度によって公式に記録された事項は信頼性が保証され得る。
【0004】
しかし、自転車や電動キックボードなどの一部の移動機構は、製造、流通、修理などに対する認証義務や所有者の記録に対する法的義務がなく、相対的に盗難が頻繁に行われ、移動機構の出所、修理、故障の有無についての内訳を正確にわかることが難しいという問題がある。
【0005】
それにもかかわらず、これらの移動機構は、内燃装置を含む車両に比べて相対的にサイズや重量が少なくて流通がやさしく取引が容易であるため、個々の取引から国境を越える輸出入までの流通が活発に行われている。
【0006】
したがって、個々の消費者を保護し、正しい流通生態系を作るためには、移動機構に関連する主体が自発的に移動機構に対する認証を行う方法を講じ、特定の国だけでなく、全世界的に認証、修理、取引について認定された情報が共有され得る技術に対する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国登録特許第10-2121475号公報:ブロックチェーン技術を利用した自転車共有システム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本文書の実施例は、上述の問題を解決するために、製造、流通、購入、販売、中古取引、修理、利用、紛失、廃棄など、移動機構のライフサイクル全般にわたって発生するイベントに関する記録が各移動機構ごとに独立して生成されることができ、また信頼できる記録行為が移動機構に関連する主体によって自発的に実行されることができる技術を提供しようとする。
【0009】
ただし、本発明が解決しようとする課題は以上で言及したところに限定されず、言及されてはいないが、以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得る目的を含むことができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施例によるブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバにおいて、所定の動作を実行するようにする命令語を格納する1つ以上のメモリ;及び前記1つ以上のメモリと動作可能に接続され、前記命令語を実行するように設定された1つ以上のプロセッサを含み、前記プロセッサは、移動機構を特定するトークンを保有している主体の第1端末または前記移動機構の取引、流通または修理を代行する機関の第2端末から前記移動機構に対する取引、流通または受理のための情報開始要請を受信する動作;前記情報開始要請に基づいて前記サービスを提供するプラットフォームに前記移動機構に関する情報を開始する動作;前記移動機構を購入する主体の第3端末から前記トークンに対応する価格の貨幣の転送情報を受信する動作;及び前記転送情報の検証に基づいて前記トークンを前記第3端末が管理するノードに転送されるようにし、前記貨幣を前記第1端末が管理する口座に転送する動作を含むことができる。
【0011】
また、前記プロセッサは、前記第1端末の主体が前記移動機構を製造したメーカーである場合、前記第1端末から前記移動機構を特定するトークン生成要請を受信する動作、及び前記トークン生成要請に基づいて前記移動機構を特定するトークンを前記第1端末が管理するノードに発行する動作をさらに含むことができる。
【0012】
また、前記トークンは、前記移動機構の保有者変更の場合にのみ他のブロックチェーンアカウントに移動可能にする規約のスマートコントラクトに基づいて発行され得る。
【0013】
また、前記情報開始要請は、前記トークンを保持している主体が前記トークンの価格に加えて付加するマージン情報を含み、前記情報を開始する動作は、前記移動機構に対する前記マージン情報に対応するトークンを追加発行する動作を含むことができる。
【0014】
また、前記プロセッサは、前記トークンを保持している主体による前記情報開始要請に基づいてトークンを追加発行する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに生成する動作をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記プロセッサは、所定のコントラクト口座に前記トークンに対応する価格の暗号通貨に対する転送が確認されると、前記トークンを前記暗号通貨を転送した主体のノードに移し、前記トークンの保有者の変更により前記移動機構の保有者の変更を記録する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作をさらに含み、前記スマートコントラクトは、前記移動機構の保有者の変更の場合にのみ前記トークンの移動が可能にする規約のデジタル命令語を含むことができる。
【0016】
また、前記プロセッサは、前記トークンが生成されてから所定の期間が経過するにつれて、所定の数量のトークンを焼却する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに生成する動作をさらに実行することができる。
【0017】
また、前記トークンは、所定の時点で前記スマートコントラクトが発動して(現在の年度-発売年度+1)*x(xはトークン発行時に記録された移動機構の情報に基づいて予め設定される定数)の割合に対する計算により、現在発行量のうち上記の割合だけ焼却されるように定められ得る。
【0018】
また、前記スマートコントラクトは、前記所定期間が経過するにつれて指数関数、対数関数、またはn次関数的に減少する形で前記トークンを焼却する規約のデジタル命令語を含むことができる。
【0019】
また、前記プロセッサは、前記第2端末の情報開始要請によって前記貨幣に対する転送が発生した場合、前記貨幣の一部を前記第2端末が管理する口座に転送する動作をさらに含むことができる。
【0020】
また、前記プロセッサは、前記第2端末の情報開始要請により前記貨幣に対する転送が発生した場合、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第2端末が管理するノードに転送する動作を、さらに含むことができる。
【0021】
また、前記プロセッサは、前記第2端末から前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を受信する動作;前記移動機構に対する検査情報に基づいて前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作;及び前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第2端末が管理するノードに転送する動作をさらに含むことができる。
【0022】
また、前記情報開始要請は、前記第2端末が前記移動機構を検査した結果に関する検査情報を含み、前記情報を開始する動作は、前記移動機構に対する前記検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却する動作を含むことができる。
【0023】
また、前記プロセッサは、前記移動機構に対して検査するべき所定の項目に対するスコアに基づいて、前記移動機構に対してマッピングされたトークンを追加発行したり焼却する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作を含むことができる。
【0024】
また、前記プロセッサは、前記トークンを保持している主体の第1端末から前記移動機構の使用情報を受信する動作;及び、前記移動機構の使用情報に基づいて、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第1端末が管理するノードに転送する動作をさらに含むことができる。
【0025】
また、前記プロセッサは、所定のコントラクト口座に前記使用情報を含むトランザクション情報が受信されると、前記使用情報に基づいて算出された報償を判別して、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を前記第1端末が管理するノードに転送する規約のスマートコントラクトを前記ブロックチェーンネットワークシステムに発生させる動作をさらに含むことができる。
【0026】
また、前記プロセッサは、前記トークンを保持している主体の第1端末から前記移動機構の紛失情報または廃棄情報を受信する動作;及び、前記移動機構の紛失情報または廃棄情報に基づいて前記トークンをフリーズしたり、前記トークンを焼却する動作をさらに含むことができる。
【0027】
また、前記プロセッサは、前記移動機構の特定の情報に基づく照会事実が感知された場合、前記照会事実を前記第1端末に通知する動作;及び、前記第1端末から前記トークンの回復要請を受信した場合、前記トークンのフリーズを撤回する動作;及び、前記ブロックチェーンネットワークシステムで動作する暗号通貨の報償を、前記移動機構を特定する情報に基づく照会を行った主体が管理するノードに転送する動作をさらに含むことができる。
【0028】
一実施例によるブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバが実行するサービス方法は、移動機構を製造した主体の第1端末から前記移動機構を特定するトークン生成要請を受信するステップ;前記トークン生成要請に基づいて前記移動機構を特定するトークンを前記第1端末が管理するブロックチェーンノードに発行するステップ;前記移動機構を購入する主体の第2端末から前記トークンに対応する価格の貨幣に対する転送情報を受信するステップ;及び前記トークンを前記第2端末が管理するブロックチェーンノードに転送されるようにし、前記貨幣を前記第1端末が管理する口座に転送するステップを含むことができる。
【0029】
一実施例による非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体はコンピュータ実行可能な命令語を格納し、前記コンピュータ実行可能な命令語は、プロセッサの実行時に、ブロックチェーンネットワークシステムに基づく移動機構に対するトラッキングサービスを提供するサービスサーバが行うサービス方法をプロセッサに実行させ、前記サービス方法は移動機構を製造した主体の第1端末から前記移動機構を特定するトークン生成要請を受信するステップ;前記トークン生成要請に基づいて前記移動機構を特定するトークンを前記第1端末が管理するブロックチェーンノードに発行するステップ;前記移動機構を購入する主体の第2端末から前記トークンに対応する価格の貨幣に対する転送情報を受信するステップ;及び前記トークンを前記第2端末が管理するブロックチェーンノードに転送されるようにし、前記通貨を前記第1端末が管理する口座に転送するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の実施例によれば、ブロックチェーン技術を用いて製造、流通、購入、販売、中古取引、修理、利用、紛失、廃棄など移動機構のライフサイクルにわたって発生するイベントの記録を行うことができる。特に、このような記録がブロックチェーン生態系で認証されたフルノードの合意によってブロックとして記録される方式を実施することによって、記録に対する信頼性を保証し、記録行為に関連する主体への報償を通じて実施例によるサービスの参加主体が自発的に生態系を維持するようにすることができる。
【0031】
本発明の実施例によれば、移動機構の情報を利用してトークンを発行することによって移動機構の各オブジェクトを特定することができる。また、移動機構のライフサイクルにわたって発生する状況に応じて、移動機構とマッピングされたトークンを追加で発行したり、一部を焼却するスマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステムに配布して移動機構の価格を透明に調整することができる。
【0032】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない他の効果は、以下の記載から本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されることができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】一実施例によるトラッキングサービスシステムとブロックチェーンネットワークシステムの構成図である。
【
図2】一実施例によるブロックチェーンネットワークシステムの動作環境を示す例示図である。
【
図3】一実施例によるサービスサーバの構成ブロック図である。
【
図4】一実施例によるサービスサーバが製造および流通の例で行う動作のフローチャートである。
【
図5】一実施例によるサービスサーバが最終消費者販売の例で行う動作のフローチャートである。
【
図6】一実施例によるサービスサーバがユーザ中古取引の例で行う動作のフローチャートである。
【
図7】一実施例によるサービスサーバが取引代行機関によるユーザ中古取引の例で行う動作のフローチャートである。
【
図8】一実施例によるサービスサーバが移動機構の修理の例で行う動作のフローチャートである。
【
図9】一実施例によるサービスサーバが移動機構の使用の例で行う動作のフローチャートである。
【
図10】一実施例によるサービスサーバが移動機構の紛失または廃棄の例で行う動作のフローチャートである。
【0034】
図面の説明に関して、同一または類似する構成要素に対しては同一または類似する参照番号が使用され得る。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の様々な実施例を添付の図面を参照して説明する。しかしながら、これは本発明を特定の実施例に限定しようとするのではなく、本発明の実施例の様々な変更(modification)、同等物(equivalent)、および/または代替物(alternative)を含むものとして理解されるべきである。
【0036】
図1は、一実施例によるトラッキングサービスシステム10とブロックチェーンネットワークシステム20の構成図である。
【0037】
トラッキングサービスシステム10は、移動機構の製造、流通、購入、販売、中古取引、修理、利用、紛失、廃棄など、移動機構のライフサイクルにわたって発生するイベントの記録を各移動機構ごとに独立して生成し、その記録を共有するサービスを提供するシステムである。例えば、移動機構は、自転車、電動自転車、電動スクーター、自動車、オートバイ、電動クイックボード、セグウェイ、電動車いす、UAM(Urban Air Mobility)、自律走行車、ドローンタクシー、エアバス、ロボットタクシー、物流配送インテリジェントロボットなどを含むことができる。ただし、本発明の実施例を適用可能な移動機構の種類は、上記の例示に限定されるのではなく、人間の移動や運動を助けたり、物品を配送するために使われたり、自ら動ける様々な移動機構に適用することができる。
【0038】
図1を参照すると、トラッキングサービスシステム10はブロックチェーンネットワークシステム20と連動することにより、トラッキングサービスに参加する主体によって発生するトランザクション情報をブロックチェーンネットワークシステム20に転送し、トランザクションに対する処理過程が、ブロックチェーンネットワークシステム20を構成する主体であるノードによって処理されるようにすることができる。
【0039】
一実施例によるトラッキングサービスシステム10は、サービスサーバ100、機関端末200、およびユーザ端末300を含むことができる。
【0040】
サービスサーバ100は、移動機構に対するトラッキングサービスを提供する主体が運営する装置である。トラッキングサービスを利用するユーザは、移動機構の製造、流通、修理など、最終消費者が移動機構を使用するのに役立つサービスを提供する様々な機関、及び移動機構を購入して実使用するユーザを含むことができる。
【0041】
サービスサーバ100は、トラッキングサービスを利用するユーザにトラッキングサービスを使用するためのアプリケーションアカウント(例えば、ID、パスワード等)及びブロックチェーンアカウント(ex.ブロックチェーンウォレット、秘密鍵、公開鍵等)を発行し、発行されたアカウントに関する情報を保存することができる。トラッキングサービスを利用するユーザは、自分が管理する端末(ex.機関端末200、ユーザ端末300)を介してアプリケーションアカウントでトラッキングサービスに接続し、後述する実施例による様々なサービスを使用することができ、ブロックチェーンアカウントでブロックチェーンネットワークシステム20に接続してブロックチェーンネットワークを構成するノードとして動作することができる。
【0042】
機関端末200は、移動機構の製造、流通、修理など、最終消費者が移動機構を使用するのに役立つサービスを提供する機関が管理する端末である。機関端末200は、サービスサーバ100が提供するトラッキングサービスおよびブロックチェーンネットワークシステム20に接続するためのアプリケーションを保存することができる。機関端末200は、ブロックチェーンネットワークシステム20に接続して機関ノード200nとして動作することができる。
【0043】
ユーザ端末300は、移動機構を購入して利用する実ユーザが管理する端末である。ユーザ端末300は、サービスサーバ100が提供するトラッキングサービスおよびブロックチェーンネットワークシステム20に接続するためのアプリケーションを保存することができる。ユーザ端末300は、ブロックチェーンネットワークシステム20に接続してユーザノード300nとして動作することができる。
【0044】
サービスサーバ100、機関端末200、およびユーザ端末300は、ネットワークを介して情報を送受信することができる様々な形態の装置で実現され得る。例えば、携帯用通信装置、スマートフォン、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、ノートブック、タブレットPCなどを含むことができる。また、サービスサーバ100、機関端末200、及びユーザ端末300は、通信網を介して動作可能に接続されて情報を送受信することができる。例えば、通信網は、LAN(local area network)、WAN(wide area network)、仮想ネットワーク、遠隔通信などの有無線通信ネットワークを含むことができる。
【0045】
図2は、一実施例によるブロックチェーンネットワークシステム20の動作環境を示す例示図である。
【0046】
ブロックチェーンネットワークシステム20は、複数のコンピューティング装置であるノードを含むピトゥーピーネットワークである。各ノードは、1つまたは複数のプロセッサ120を含むコンピューティング装置として演算を行うことができ、ブロックチェーンネットワークシステム20に登録されたブロックチェーンアカウント情報を有することができる。ブロックチェーンアカウント情報は、秘密鍵(private key)と公開鍵(public key)を含むことができる。秘密鍵は、ブロックチェーンネットワークシステム20でトランザクションを発生させるためのユーザのデジタル署名として機能することができる。公開鍵は、各ノードを識別する情報でありながら、暗号通貨またはトークンを保持しているブロックチェーンアカウントアドレス(account address)として機能することができる。
【0047】
図2を参照すると、ブロックチェーンネットワークシステム20を構成するノードのうち、サービスサーバ100が動作させるノードをサーバノード100n、機関端末200が動作させるノードを機関ノード200n、ユーザ端末300が動作させるノードをユーザノード300nと呼ぶ。ブロックチェーンネットワークシステム20においてサーバノード100n、機関ノード200n、ユーザノード300nが行う動作は、サービスサーバ100、機関端末200、ユーザ端末300によって行われる動作として理解することができる。一実施例によれば、サーバノード100nの権限は機関ノード200nの権限を含むことができる。したがって、機関ノード200nの動作に基づいて説明される実施例は、サーバノード100nも実行することができるものとして理解され得る。
【0048】
ブロックチェーンネットワークシステム20に含まれる各ノードは、他のノードによって発生したトランザクションをブロックチェーンネットワークシステム20内で定められたプロトコルに従って検証、実行及び記録し、それに対する報償(例えば、暗号通貨、トークンなど)を受けることができる。
【0049】
トランザクションは、ブロックチェーンに情報を追加したり、ブロックチェーンネットワークシステム20内で特定の動作が行われるようにブロックチェーンネットワークシステム20内のノードに伝播される情報である。例えば、トランザクションは、トークンの発行に関する動作、トークンの移送に関する動作を実行させるための情報を含むことができる。一例として、トークンが第1ノードから第2ノードに送信されるようにする動作のためのトランザクションは、第1ノードの口座情報、第2ノードの口座情報、トークン情報、トークン数量、第1ノードの署名情報、移送事実とともに記録されることを望む情報などを含むことができる。
【0050】
トランザクションが発生すると、ブロックチェーンネットワークシステム20に規定された合意アルゴリズム(例えば、POW、POS、DPOS等)に基づいてトランザクションを検証し、既に生成されたブロックに検証されたブロックを連結(=トランザクション記録)し、新しく連結されたブロックの履歴は他のノードに伝播され得る。
【0051】
一実施例によるブロックチェーンネットワークシステム20は、フルノード(full node)グループを構成してトランザクションの検証に参加するグループを構成することができる。例えば、機関ノード200nは、後述する実施例によるトランザクションに含まれた項目を検証するために所定の認証審査を経てフルノードグループに参加することができ、ブロックチェーンネットワークシステム20に生成される各種トランザクションを検証して暗号通貨の報償を受けることができる。
【0052】
ブロックに関する情報は、ノードが共有するトランザクションデータベースであるブロックチェーンに保存され得る。ブロックチェーンは、複数のノードが同じ情報を共有する分散元帳として理解され得る。ノードは、トランザクションの処理結果および記録をブロックチェーンを照会して確認することができる。
【0053】
ブロックチェーンネットワークシステム20は、様々なノードによって提供される様々なスマートコントラクトを配布および実行することができる。ブロックチェーンネットワークシステム20においてスマートコントラクトの条件に従うトランザクションが発生する場合、ブロックチェーンネットワークシステム20は、スマートコントラクトに定められたプロトコルに従って特定のトランザクションが発生するようにしたり、他のスマートコントラクトを実行させることができる。例えば、サービスサーバ100は、トークンの発行に関連する動作に関するプロトコルが定められたインストラクションまたはスマートコントラクトを予め配布し、ブロックチェーンネットワークシステム20内の特定ノード(ex.フルノード)にトークン発行権限を付与して、そのノードによってトークンが発行されるようにすることができる。トークン発行権限が付与されたノードは、該当スマートコントラクトにトランザクションを転送して特定の数量のトークンが発行されるようにすることができる。本発明の実施例によるスマートコントラクトの規約による動作は、フルノードが直接実施することもできる。本発明の実施例で使用されるスマートコントラクトは、後述する各実施例で詳細に説明する。
【0054】
一方、「暗号通貨」と「トークン」の用語は互いに混用して使用することもあるが、本発明の実施例では「暗号通貨」および「トークン」について以下のように定義を下して区分する。
【0055】
「暗号通貨」は、1つのブロックチェーンネットワークシステム20内でデータ検証および記録に対する報償手段としてノードに支給されるデジタル交換手段を意味する。一般的にこのような意味で使用される場合、「ネイティブ暗号通貨、ネイティブコイン、ネイティブトークン」とも呼ばれる。
【0056】
「トークン」は、1つのブロックチェーンネットワークシステム20においてネイティブ暗号通貨の発生後に追加的に生成され得る所定の用途または価値を有するデジタル交換手段を意味する。
【0057】
本発明の実施例において区分された用語の概念によれば、イーサリアムブロックチェーンシステムを例示的に説明する場合、暗号通貨はイーサリアムを意味し、トークンは特定のプロトコルに従ってイーサリアムブロックチェーンシステムで追加で発行されたerc-20トークンや、erc-721トークンを意味することができる。
【0058】
本発明の実施例によるブロックチェーンネットワークシステム20は、各移動機構のオブジェクト自体を特定するためのトークンを発行することができる。一実施例によれば、トークンは移動機構を特定するために使用され、トランザクションを検証して発生する報償は暗号通貨になり得る。例えば、移動機構に対して公式に記録されるべきイベントが発生した場合、ブロックチェーンネットワークシステム20は、該当イベントに関する情報を記録するためにトークンに対して変更を加えるトランザクションを生成することができ、該当トランザクションの生成および検証に自発的に参加する主体に対する報償は、暗号通貨で行われることができる。
【0059】
すなわち、本発明の実施例によるトークンは、オブジェクトを特定し、オブジェクトの履歴を記録するために使用される用途に使用されることができる。したがって、ブロックチェーンネットワークシステム20は、公式に記録を残す必要がない限り、トークンの移動が制限される規程のスマートコントラクトを含むことができ、またはフルノードによって公式的な記録として認定される場合にのみトランザクション記録が許容されることができる。
【0060】
以下、一実施例に係るトラッキングサービス及びブロックチェーンネットワークシステム20を提供するサービスサーバ100の構成について説明する。
【0061】
図3は、一実施例によるサービスサーバ100の構成ブロック図である。
【0062】
図3を参照すると、一実施例によるサービスサーバ100は、メモリ110、プロセッサ120、入出力インタフェース130、および通信インタフェース140を含むことができる。
【0063】
メモリ110は、アプリケーションDB111、加入者情報DB113、および命令語DB115を含むことができる。
【0064】
アプリケーションDB111は、本発明の実施例によるトラッキングサービスを提供するソフトウェアプログラムを保存することができる。前記ソフトウェアプログラムは、トラッキングサービスおよびブロックチェーンネットワークシステム20を制御するためのインターフェースを含むことができる。
【0065】
加入者情報DB113は、トラッキングサービスに対する機関/ユーザの加入情報、機関/ユーザのブロックチェーンアカウント情報、及び機関/ユーザ端末から送受信される情報を保存することができる。例えば、機関の加入者情報は、移動機構の製造、流通、修理、取引など、最終消費者が移動機構を使用するのに役立つサービスを提供する機関であることを認証するために機関が提出した情報を含むことができる。例えば、ユーザの加入者情報は、移動機構を保有しているユーザが自分が保有している移動機構を認証するために提出したユーザに関する情報を含むことができる。例えば、ブロックチェーンアカウント情報は、各加入者情報にマッピングされたブロックチェーンアカウントを特定する情報(ex.公開鍵、トークン情報)を含むことができる。
【0066】
命令語DB115は、プロセッサ120の動作を実行させることができる命令語を保存することができる。例えば、命令語DB115は、後述するプロセッサ120の動作と対応する動作を行うようにするコンピュータコードを保存することができる。
【0067】
プロセッサ120は、サービスサーバ100の全体的な動作を制御する。プロセッサ120は、制御モジュール121、コントラクトモジュール123、および報償モジュール125を実現することができる。プロセッサ120は、メモリ110に保存された命令語を実行して制御モジュール121、コントラクトモジュール123、および報償モジュール125を駆動させることができる。
【0068】
制御モジュール121は、プロセッサの全般的な動作を制御することができる。制御モジュール121は、機関端末200及びユーザ端末300から受信する情報を分析することができる。制御モジュール121は、受信した情報の種類に応じて所定の演算を行うことができる。制御モジュール121は、計算された情報を外部に送信したり、計算された情報に基づいてブロックチェーンネットワークシステム20に特定のトランザクションを発生させることができる。
【0069】
コントラクトモジュール123は、ブロックチェーンネットワークシステム20に関連する全般的な動作を制御することができる。コントラクトモジュール123は、ブロックチェーンネットワークシステム20に配布するプロトコルを決定することができる。例えば、コントラクトモジュール123は、トークンの発行、発行量、焼却量、特定の条件が満たされるにつれて一部のトークンを追加または焼却する量、トークンが移送され得る条件、スマートコントラクトを発動させるためにトランザクションに含まれるべき情報、スマートコントラクトを発動させることができる主体等に対する規約が定められたスマートコントラクトを生成及び配布することができる。ブロックチェーンネットワークシステム20に参加するノードは、スマートコントラクトに定められた規約に従って所定の条件を満たすトランザクションを転送してスマートコントラクトを動作させることができる。本発明の実施例によるスマートコントラクトは、各実施例で後述する。
【0070】
報償モジュール125は、貨幣の振替または報償に関する全般的な動作を行うことができる。本発明の実施例において修飾語なしで使用される「貨幣」という用語は、商品の交換、流通を円滑にするための一般的な交換手段であって、実物貨幣、銀行口座のデジタル表記された口座金額、暗号通貨およびトークンを含むことができる。例えば、報償モジュール125は、ブロックチェーンに記録されたノード間暗号通貨またはトークン転送履歴を確認することができ、実際の銀行口座への振り替え履歴を確認することができる。
【0071】
上述した制御モジュール121、コントラクトモジュール123、および報償モジュール125によって行われる動作は、プロセッサ120によって行われる動作として理解され得る。
【0072】
入出力インタフェース130は、サービスサーバ100を制御する管理者が特定の情報を入力するようにしたり、管理者に特定の情報を出力するハードウェアインタフェースまたはソフトウェアインタフェースを含むことができる。
【0073】
通信インターフェース140は、トラッキングサービスシステム10およびブロックチェーンネットワークシステム20に含まれた構成と情報を送受信することができるようにする。そのために、通信インターフェース140は無線通信モジュールまたは有線通信モジュールを含むことができる。
【0074】
以下、実施例においてサービスサーバ100を管理する主体はサーバ管理者であり、機関端末200を管理する主体は機関であり、ユーザ端末300を管理する主体はユーザである。トラッキングサービスシステム10で動作する主体は、サービスサーバ100、機関端末200、ユーザ端末300である。ブロックチェーンネットワークシステム20で動作する主体は、サーバノード100n、機関ノード200n、ユーザノード300nである。ただし、各システムで動作をとる実質主体が同じオブジェクト同士をグループ化し、以下の実施例の説明では理解の便宜のために、「サーバ管理者、サービスサーバ100、サーバノード100n」を「サービスサーバ100と呼び、「機関管理者、機関端末200、機関ノード200n」を「機関端末200」と呼び、「ユーザ、ユーザ端末300、ユーザノード300n」を「ユーザ端末300」と呼んで説明する。
【0075】
また、ブロックチェーンネットワークシステム20が主語として登場して行う動作は、トランザクションの生成からフルノードグループによる検証、記録、報償などが行われ、ブロックチェーンネットワークシステム20内で動作が行われるということを前提とする。ただし、ノードのトランザクション配布、検証および記録方法が上述の例に限定されるのではなく、様々な方式が適用可能である。
【0076】
以下、サービスサーバ100がトラッキングサービスシステム10およびブロックチェーンネットワークシステム20内で行う動作の実施例を
図4~
図10と共に説明する。
図4は、一実施例によるサービスサーバ100が製造および流通の例で行う動作のフローチャートである。
【0077】
図4を参照すると、移動機構を製造する製造機関の機関端末200―1は、移動機構を製造した状態であり得る(1100)。
【0078】
機関端末200―1は、製造した移動機構をブロックチェーンネットワークシステム20で特定するためにトークン生成要請メッセージを生成し、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20にトークン生成要請メッセージを転送することができる(1101)。
【0079】
トークン生成要請メッセージは、製造した移動機構を特定するシリアル番号、QRコード(登録商標)、移動機構の種類、メーカー情報、モデル名、車両識別番号、部品情報、製造年度またはメーカーが該当移動機構を販売することを希望する要請価格に関する情報を含むことができる。
【0080】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、機関端末200―1からトークン生成要請メッセージを受信することができる。サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、トークン生成要請メッセージに基づいて移動機構を特定するトークンを機関端末200―1のブロックチェーンアカウント情報(ex.機関ノードのブロックチェーンウォレット)に発行することができる。
【0081】
一例として、サービスサーバ100の報償モジュール125は、受信したトークン生成要請メッセージに含まれた情報に基づいて移動機構の価格と対応する数量のトークンを算出し(1102)、トークンを機関端末200―1のブロックチェーンアカウントに発行することができる(1103)。
【0082】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、トークン生成要請メッセージの情報に基づいて発行されるトークンの数量を算出し、トークン生成要請メッセージを送信した主体のブロックチェーンアカウントに移動機構を特定するトークンを発行する規約の第1スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、第1スマートコントラクトに従ってトークン生成要請メッセージが発生すると、トークン生成要請メッセージに含まれる情報に基づいて該当移動機構の価格と対応する数量のトークンを算出し(1102)。トークンを機関端末200―1のブロックチェーンアカウントに発行することができる(1103)。
【0083】
一例として、サービスサーバ100または第1スマートコントラクトは、トークン生成要請メッセージに含まれた情報と機関端末200―1の加入者情報とを組み合わせて所定のハッシュ生成アルゴリズムで演算することによって移動機構を特定するトークンを生成することができる。
【0084】
一例として、発行されたトークンは移動機構を特定するものであるため、状況に応じて移送が制限され得る。
【0085】
例えば、フルノードは、該当移動機構の保有者が変更される場合にのみトークンの移動に対するトランザクションが許容されるように合意することができる。
【0086】
例えば、スマートコントラクトは、トークン保有者が該当移動機構の保有者が変更される場合にのみトークンの移動を可能にする規約のデジタル命令語を含むことができる。例えば、該当トークンを保有しているアカウントが移動機構の購入を希望するアカウントから該当トークンに対応する暗号通貨を移送してもらう場合にのみトークンが移送可能であり、特別な場合でなければ該当トークンをフリーズする規約を含むことができる。
【0087】
すなわち、本発明の実施例によるトークンは、移動機構の各オブジェクトを特定するために各オブジェクトごとに発行される独立したトークンとして動作し、同一モデルの移動機構でもオブジェクトごとに異なるトークンが発行され得る。トークンは、ブロックチェーンネットワークシステム20で使用される暗号通貨の価格とマッチングされ得る。発行されたトークンの数量は、移動機構の価格を意味することができ、発行されたトークンの保有者は、該当移動機構を保有している主体を意味することができる。
【0088】
機関端末200―1は、ブロックチェーンアカウントに該当移動機構を特定して発行されたトークンを保有し、トークンの最初保有者として記録されることにより移動機構を製造した主体として特定され得る。機関端末200―1は、トークンが他のブロックチェーンアカウントに移動する前まで、該当移動機構を保有中の状態として記録され得る。該当トークン生成に関するブロックには、トークン保有者および移動機構に関する情報が一緒に記録され得る。例えば、トークンに関する情報は、メーカー、モデル名、車両識別番号、重要部品、部品の原産地、組立地、品質確認者、確認日時、出荷場所、出荷先、出荷日時、各項目に対する認証機関情報に関する情報を含むことができる。
【0089】
機関端末200―1は、保有している移動機構を他の機関または消費者に販売するために、該当移動機構の情報開始要請メッセージをサービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1104)。情報開始要請メッセージは、トークンを保持している主体が現在発行されているトークン数量に加えて付加するマージン情報を含むことができる。
【0090】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、情報開始要請メッセージを受信してマージン情報に対応するトークンを追加発行することができる。
【0091】
一例として、サービスサーバ100の報償モジュール125は、受信した情報開始要請メッセージに含まれるマージン情報に基づいて機関端末200―1が望むマージン価格に対応する数量のトークンをさらに発行し(1105)、機関端末200―1のブロックチェーンアカウントに追加発行されたトークンを移送することができる(1106)。
【0092】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、情報開始要請メッセージのマージン情報に基づいて発行されるトークンの数量を決定し、トークン生成要請メッセージを送信した主体のブロックチェーンアカウントに追加のトークンを発行する規約の第2スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、第2スマートコントラクトに従って該当トークン生成要請メッセージを検証し、該当マージン情報の価格と対応する数量のトークンを追加発行し(1105)、追加発行されたトークンを機関端末200―1のブロックチェーンアカウントに移送することができる(1106)。第2スマートコントラクトは、該当移動機構が所定期間内に販売されない場合、または情報開始が撤回された場合に追加発行されたトークンを焼却するようにする規約のデジタル命令語を含むことができる。
【0093】
サービスサーバ100は、情報開始要請メッセージに基づいて該当移動機構に対するトークンの生成、移動、発行、焼却に関する全ての記録を含むブロックチェーン元帳に関する情報をトラッキングサービスを提供するプラットフォームに開示することができる(1107)。
【0094】
機関端末200―1が保有する移動機構の購入を希望する流通機関の機関端末200―2は、該当移動機構を購入するために、トラッキングサービスを提供するプラットフォームに開示されたトークン量に対応する貨幣をサービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1108)。
【0095】
一例として、機関端末200―2が商品貨幣をサービスサーバ100に転送する場合、サービスサーバ100は、銀行口座を通じて開始されたトークン量に対応する価格の商品貨幣を入金してもらうことができる(1108)。サービスサーバ100の報償モジュール125は、該当商品貨幣の入金を確認した場合(1109)、機関端末200―1に該当移動機構を特定するトークンを機関端末200―2のブロックチェーンアカウント情報への移送することと、移動機構を配送することを機関端末200―1またはブロックチェーンネットワークシステム20に要請し、該当要請が全て履行されたことを判別すると、機関端末200―2から入金を受けた商品貨幣を機関端末200―1の銀行口座に入金することができる(1111)。
【0096】
この場合、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、所定のコントラクト口座に特定のトークンに対応する価格の暗号通貨に対する転送と移動機構受領に関するトランザクションメッセージが確認された場合、該当トークンを、暗号通貨を転送した主体のブロックチェーンアカウントに移送してトークンの保有者の変更を通じて、前記移動機構の保有者の変更を記録する規約の第3スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。この場合、機関端末200―2が暗号通貨を前記コントラクト口座に入金する場合、ブロックチェーンネットワークシステム20は、第3スマートコントラクトにより開始されたトークン量に対応する価格の暗号通貨の移送を確認し、機関端末200―2が機関端末200―1から移動機構を受け取ったことに関するトランザクションメッセージを受信したと確認された場合(1109)、機関端末200―1のブロックチェーンアカウントに保有されているトークンが機関端末200―2のブロックチェーンアカウントに移送されるようにすることができる(1110)。第3スマートコントラクトは、前記トークンを移動させる移送情報、及び前記トークンの受信者に関する情報を含むトランザクションをブロックに記録させる規約のデジタル命令語を含むことができる。
【0097】
機関端末200―2のブロックチェーンアカウントは、該当移動機構を特定して発行されたトークンを移送してもらい、該当トークンの現在保有者として記録されることにより、トークンが他の主体のブロックチェーンアカウントに移動する前まで移動機構を保有中の状態であると記録され得る。また、該当トークン移送に関するブロックには、トークン保有者と移動機構に関する情報を一緒に記録することができる。例えば、流通会社、モデル名、車両識別番号、重要部品、出荷場所、出荷先、出荷日時、各項目に対する認証機関情報を含むことができる。
【0098】
一方、
図4の例では、機関端末200―1と機関端末200―2との間の流通過程を例示して説明したが、
図4に示す機関端末200―1、機関端末200―n、機関端末200―2を経て最終消費者であるユーザ端末300に至るまで、各主体間に上述した実施例による動作を適用することができる。
【0099】
図4の実施形態によれば、所有権の変更に伴うトランザクションの生成に参加した主体である機関端末200―1及び機関端末200―2と、各主体によって発生したトランザクションの検証に参加したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
図5は、一実施例によるサービスサーバ100が最終消費者販売の例で行う動作のフローチャートである。
【0100】
図5を参照すると、機関端末200―2は、製造業者又は上位流通業者から移動機構を購入して移動機構を保有している状態であり得る(1200)。
【0101】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、機関端末200―2が移動機構を保有している間に所定期間が経過すると、減価償却を考慮してトークン焼却量を決定することができる(1201)。
【0102】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、決定されたトークン焼却量に基づいて移動機構に対して発行されたトークンのうち一部のトークンを焼却することができる(1202)。
【0103】
一例として、サービスサーバ100の制御モジュール121は、製造時点と現在時点との差を考慮して計算された割合のトークン発行量を焼却することができる。例えば、制御モジュール121は、(現在の年-リリース年)*x(ex.xは0.1)の割合に該当するトークンを焼却することができる。前記xは、トークン発行時に入力された移動機構の情報に基づいて決定され得る。前記xは、上述の例のような定数に加えて、(現在の年―リリース年)を入力とする減少関数の形であってもよい。
【0104】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、移動機構を特定するトークンが生成された後、所定期間が経過すると自動的に所定の数量(ex.(現在の年-リリース年)*x)のトークンを焼却する規約の第4スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。第4スマートコントラクトは、所定の期間が経過するにつれて指数関数、対数関数、またはn次関数的に減少する形でトークンを焼却させる規約のデジタル命令語を含むことができる。
このような手順により、製造された移動機構が最終消費者に到達するまでに時間が経過するにつれて発行されたトークン量の一部を焼却させ、移動機構の価値に対する減価償却が考慮され得る。
【0105】
ユーザ端末300は、機関端末200―2が開示した情報に応じた移動機構を購入することができる。このとき、移動機構の情報開始と購入過程に該当する
図5のステップ1203~ステップ1211の過程は、
図4のステップ1104~1112の過程と同様に適用できるため、重複した説明は省略する。
【0106】
一方、
図5の例では、機関端末200―2とユーザ端末300との間の流通過程を例示して説明したが、
図5に示す機関端末200―1、機関端末200―n、機関端末200―2を経て最終消費者であるユーザ端末300に至るまで、各主体間に上述した実施例による動作が適用され得る。
【0107】
図5の実施例によれば、所有権の変更に伴うトランザクションの生成に参加した主体である機関端末200―2及びユーザ端末300と、各主体によって発生したトランザクションの検証に参加したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
図6は、一実施例によるサービスサーバ100がユーザ中古取引の例で行う動作のフローチャートである。
【0108】
図6を参照すると、ユーザ端末300―1は、移動機構を購入して保有している状態であり得る(1300)。
【0109】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、特定ユーザ端末300―1が移動機構を保有している間に所定期間が経過すると減価償却を考慮してトークン焼却量を決定することができる(1301)。
【0110】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、決定されたトークン焼却量に基づいて移動機構に対して発行されたトークンのうち一部のトークンを焼却することができる(1302)。
【0111】
一例として、サービスサーバ100の制御モジュール121は、製造時点と現在時点との差を考慮して計算された割合のトークン発行量を焼却することができる。例えば、制御モジュール121は、(現在の年―リリース年+1)×x(ex.xは0.15)の割合に該当するトークンを焼却することができる。前記xは、トークン発行時に入力された移動機構の情報に基づいて決定され得る。前記xは、上述の例のような定数に加えて、(現在の年-リリース年+1)を入力とする減少関数の形であってもよい。
【0112】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、移動機構を特定するトークンが生成された後、所定期間が経過すると自動的に所定の数量(ex.(現在の年―リリース年+1)*x))のトークンを焼却させる規約の第4スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。第4スマートコントラクトは、所定の期間が経過するにつれて指数関数、対数関数、またはn次関数的に減少する形でトークンを焼却させる規約のデジタル命令語を含むことができる。
【0113】
このような過程により、ユーザが移動機構を保有してから時間が経過するにつれて、発行されたトークン量の一部を焼却して移動機構の価値に対する減価償却が考慮され得る。
【0114】
その後、ユーザ端末300―2は、ユーザ端末300―1が開始した情報に応じた移動機構を購入することができる。このとき、中古取引過程に該当する
図6のステップ1303~ステップ1311の過程は、
図4のステップ1104~1112の過程と同様に適用可能であるため、重複した説明は省略する。
【0115】
一方、
図6の例では、ユーザ端末300―1とユーザ端末300―2との間の流通過程を例示して説明したが、ユーザ端末300が機関端末200に中古商品を販売する場合も各主体間に上述した実施例よる動作が適用され得る。
【0116】
図6の実施例によれば、所有権の変更に伴うトランザクションの生成に参加した主体であるユーザ端末300―1及びユーザ端末300―2と、各主体によって発生したトランザクション情報をブロックに記録したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
【0117】
図7は、一実施例によるサービスサーバ100が取引代行機関によるユーザ中古取引の例で行う動作のフローチャートである。
【0118】
図7を参照すると、ユーザ端末300―1は、移動機構を購入して保有している状態であり得る(1400)。
【0119】
ユーザ端末300―1は、保有している移動機構の中古取引を代行する主体の機関端末200を介した取引代行を申し込むことができる(1401)。
【0120】
機関端末200は、ユーザ端末300―1の移動機構の客観的な状態を調べるために所定の項目に対する検査を行うことができる(1402)。
【0121】
機関端末200は、所定の項目に対する検査を行って検査結果メッセージを生成した後、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1403)。
【0122】
検査結果メッセージは、移動機構に対して検査すべき所定の項目に関する評価情報を含むことができる。例えば、所定の項目は、非破壊検査、外観評価、性能評価のカテゴリそれぞれの項目を細分化して評価した評価情報を含むことができる。
【0123】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、移動機構に関する検査情報に基づいてトークンの発行量の変更を決定することができる(1404)。例えば、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、決定された検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却することができる(1405)。
【0124】
一例として、サービスサーバ100の制御モジュール121は、検査結果メッセージに基づいて算出された移動機構の価格と現在のトークン発行量に対応する価格とを比較し、現在のトークン発行量が検査に応じて新たに算出された移動機構の価格と同じになるようにトークンを追加発行するか、一部焼却させることができる。
【0125】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、所定の項目に対する検査結果メッセージに基づいて算出された移動機構の価格と現在のトークン発行量に対応する価格とを比較し、現在のトークン発行量が検査に応じて算出された移動機構の価格と同じになるように、移動機構に対してマッピングされたトークンを追加発行したり焼却させる規約の第5スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、第5スマートコントラクトにより、検査情報に含まれる項目について、所定の項目に対して予めマッピングされた価格で検査情報に応じた移動機構の価格を算出し、算出された価格と現在のトークン発行量が同じになるようにトークンを追加発行または焼却することができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、トークンを追加発行したり、一部焼却した情報と共に検査結果メッセージに含まれている情報をブロックに記録することができる。
【0126】
このようにして、機関端末200がユーザ端末300―1の移動機構を客観的に評価して価値を新たに算出することによって発行されたトークン量を増額したり焼却させて移動機構の実際の価値が考慮され得る。
【0127】
その後、機関端末200は移動機構に関する情報を開始することができ、ユーザ端末300―2によって移動機構の購入が発生することができる。このとき、中古取引過程に該当する
図7のステップ1406~ステップ1413の過程は、
図4のステップ1104~1112の過程と同様に適用できるため、重複した説明は省略する。
【0128】
図7の実施例によれば、所有権の変更に伴うトランザクションの生成に参加した主体であるユーザ端末300―1及びユーザ端末300―2だけではなく、中古取引の代行に参加した機関端末200まで報償が与えられ得る。
【0129】
また、中古取引の代行に参加した機関端末200は、情報開始要請1406時に直接マージン情報を設定してトークンを追加発行(ex.第2スマートコントラクト利用)させることができる。機関端末200は、ユーザ端末300―2によって開始されたトークン量に対応する貨幣が転送される場合(1408)、該当マージン情報に対応する金額の暗号通貨または実物貨幣の報償を受けることができる。
【0130】
また、各主体によって発生したトランザクション情報をブロックに記録したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
【0131】
図8は、一実施例によるサービスサーバ100が移動機構の修理の例で行う動作のフローチャートである。
【0132】
図8を参照すると、ユーザ端末300―1は移動機構を購入して保有している状況であり得る(1500)。
【0133】
ユーザ端末300―1は、移動機構の修理を行う主体の機関端末200に対して移動機構の修理を申し込むことができる(1501)。
【0134】
機関端末200は、ユーザ端末300―1の移動機構の客観的な状態を調べるために所定の項目に対する検査を行うことができる(1502)。
【0135】
機関端末200は、修理を行い、該当移動機構の状態をチェックして検査結果メッセージを生成した後、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる。
【0136】
検査結果メッセージは、移動機構の修理後に所定の項目に対する評価情報を含むことができる。例えば、所定の項目は、修理された項目、非破壊検査、外観評価、性能評価のカテゴリのそれぞれの項目を細分化して評価した評価情報を含むことができる。
【0137】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、移動機構に対する検査情報に基づいてトークンの発行量を変更することを決定することができる(1504)。例えば、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、決定された検査情報に対応するトークンを追加発行したり焼却することができる(1505)。
【0138】
一例として、サービスサーバ100の制御モジュール121は、検査結果メッセージに基づいて算出された移動機構の価格と現在のトークン発行量に対応する価格とを比較し、現在のトークン発行量が修理結果による検査に応じて新たに算出された移動機構の価格と同じになるようにトークンを追加発行するか、一部焼却することができる。
【0139】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、修理が行われた後、所定の項目に対する検査結果メッセージに基づいて算出された移動機構の価格と現在のトークン発行量に対応する価格とを比較し、現在のトークン発行量が検査によって算出された移動機構の価格と同じになるように、移動機構に対してマッピングされたトークンを追加発行したり焼却させる規約の第5スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に予め発生させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、第5スマートコントラクトにより、修理が行われた後の検査情報に含まれた項目について、所定の項目に対して予めマッピングされた価格で検査情報に応じた移動機構の価格を算出し、算出された価格と現在のトークン発行量が同じになるようにトークンを追加発行したり焼却させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、トークンを追加発行したり、一部焼却した情報と共に検査結果メッセージに含まれた情報をブロックに記録することができる。
【0140】
このような過程で、機関端末200がユーザ端末300―1の移動機構を修理した後、客観的に評価した価値を新たに算出することによって発行されたトークン量を増額したり焼却させて移動機構の実際価値が考慮され得る。
【0141】
図8の実施例によれば、修理に関する情報をトランザクションで発生させる主体であるユーザ端末300―1だけではなく、修理に参加した機関端末200まで報償が与えられ得る(1506)。
【0142】
また、各主体によって発生したトランザクション情報をブロックに記録したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
【0143】
図9は、一実施例によるサービスサーバ100が移動機構の使用の例で行う動作のフローチャートである。
【0144】
図9を参照すると、ユーザ端末300は保有している移動機構を使用する状態であり得る(1600)。
【0145】
ユーザ端末300は、ユーザが移動機構の使用情報をセンシングしてサービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1601)。例えば、ユーザ端末300は、移動機構が移動した距離、移動機構を使用した時間、移動機構に含まれる車輪の回転数、移動機構に含まれる車輪の回転速度、移動機構に含まれる車輪の回転時間、移動した位置、運動量、消費カロリー量または炭素排出低減量に関する情報をセンシングしてサービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる。
【0146】
一例として、移動機構はホームトレーニング自転車を含むことができる。例えば、ユーザがホームトレーニング自転車を動作させて車輪を回転させると、ユーザ端末300は、車輪が回転しながら回転した車輪が仮想的に進んだ距離をセンシングすることができる。
また、ユーザ端末300が生成した使用情報は、サービスサーバ100の検証後(1602)、サービスサーバ100が使用情報をブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1603)。例えば、サービスサーバ100は、ユーザ端末300から受信した情報が人間が行うことができる所定範囲内の速度、距離、時間に該当するか否かを判別することができる。
【0147】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、移動機構に関する使用情報に基づいてブロックチェーンネットワークシステム20で動作する暗号通貨の報償がユーザ端末のブロックチェーンアカウントに移送されるようにすることができる(1604)。
【0148】
一例として、サービスサーバ100の報償モジュール125は、使用情報に基づいて算出された移動機構の移動距離及び使用時間に対応する報償を策定し、策定された暗号通貨の数量がサービスサーバ100が保有しているブロックチェーンアカウントからユーザ端末のブロックチェーンアカウントに移送されるようにすることができる。
【0149】
一例として、サービスサーバ100のコントラクトモジュール123は、所定のコントラクトアカウントで使用情報を含むトランザクション情報を受信すると、使用情報に基づいて算出された報償を判別し、ブロックチェーンネットワークシステム20で動作する暗号通貨の報償をユーザ端末のブロックチェーンアカウントに発行する規約の第6スマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステム20に発生させることができる。ブロックチェーンネットワークシステム20は、第6スマートコントラクトに従って使用情報を含むトランザクション情報を所定のコントラクト口座で受信すると(1601 or 1603)、使用情報に応じた報償を決定し(1604)、暗号通貨の報償情報および受信したトランザクションに含まれた使用情報をブロックに記録することができる。
【0150】
図9の実施例によれば、移動機構の使用に関する情報をトランザクションとして発生させる主体であるユーザ端末300に対して報償が与えられ得る(1605)。また、発生したトランザクション情報をブロックに記録したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
【0151】
図10は、一実施例によるサービスサーバ100が移動機構の紛失または廃棄の例で行う動作のフローチャートである。
【0152】
図10を参照すると、ユーザ端末300―1は、保有している移動機構を紛失または廃棄した状態であり得る(1700)。
【0153】
ユーザ端末300―1は、移動機構を紛失/廃棄した情報をサービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20に転送することができる(1701)。
【0154】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、移動機構に関する紛失/廃棄情報に基づいてブロックチェーンネットワークシステム20で該当トークンをフリーズするか、または全て焼却することを決定することができる(1702)。例えば、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、紛失/廃棄情報を含むトランザクションが現在のトークン保有者によって正しく生成されたものなのかどうかを判定することができる。
【0155】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、移動機構の紛失/廃棄情報に対して判別された結果に応じて、ブロックチェーンネットワークシステム20において該当移動機構を特定するトークンをフリーズさせるか全部焼却することができる(1703)。
【0156】
一例として、移動機構が紛失したと判断された場合、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、その移動機構を取り戻すまでトークンの取引を防止するために、該当トークンをフリーズさせて該当トークンと関連するトランザクションの生成を凍結させることができる。
【0157】
一例として、移動機構が破棄されたと判断された場合、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、該当移動機構を特定するトークンをすべて焼却させて、該当トークンに関する記録を終了させることができる。
【0158】
一方、時間が経過した後に失われた移動機構は、ユーザ端末300―2または機関端末200によって発見されることがある(1704)。
【0159】
紛失した移動機構を保有しているユーザ端末300―2または機関端末200は、該当移動機構の情報を照会することができる(1705)。例えば、ユーザ端末300―2または機関端末200が移動機構を特定するシリアル番号またはQRコードに関する情報を読み取り、本発明の実施例によるトラッキングサービスを介して該当移動機構情報とマッチングされるトークン生成履歴を照会することができる。該当照会の実施例は、盗まれた移動機構をトラッキングサービスに登録するために特定の主体が該当移動機構の登録を要請する場合を含むことができる。
【0160】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、前記情報照会によって移動機構情報とマッチングされるトークン情報を検索することができる(1706)。マッチングされるトークン情報がある場合、紛失した移動機構に関連する主体であるユーザ端末300―1、ユーザ端末300―2、または機関端末200に照会事実を通知することができる(1707)。これにより、移動機構の本来の所有者であるユーザ端末300―1は、紛失した移動機構を取得したユーザ端末300―2または機関端末200に移動機構の伝達を要請して移動機構を回収することができる(1708)。
【0161】
ユーザ端末300―1は、移動機構を回収した後、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20にフリーズされたトークンの回復を要請することができる(1709)。
【0162】
サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、回復要請を含むトランザクションが現在のトークン保有者によって正しく生成されたものなのかどうかを判定し(1710)、該当移動機構を特定するトークンを解凍してトランザクション生成権限を回復させることができる(1711)。
【0163】
図10の実施例によれば、サービスサーバ100またはブロックチェーンネットワークシステム20は、トークン回復および移動機構の回収に関する情報を判別し(1712)、移動機構を取得して照会情報をトランザクションとして発生させた主体であるユーザ端末300―2または機関端末200に対して暗号通貨または実物貨幣の報償を転送することができる(1713)。また、発生したトランザクション情報をブロックに記録したフルノードグループは、
図2で説明したブロックチェーンネットワークシステム20の規約に従って暗号通貨報償を受けることができる。
【0164】
上述した実施例によれば、ブロックチェーン技術を用いて製造、流通、購入、販売、中古取引、修理、利用、紛失、廃棄など移動機構のライフサイクルにわたって発生するイベントに関する記録を行うことができる。例えば、このような記録がブロックチェーンエコシステムで認証されたフルノードの合意によってブロックとして記録される方法を実施することによって、記録に対する信頼性を保証し、記録行為に関連する主体に対する報償を通じて実施例によるサービスの参加主体が自発的にエコシステムを維持するようにすることができる。
【0165】
上述した実施例によれば、移動機構の情報を利用してトークンを発行することにより、移動機構の各オブジェクトを特定することができる。また、移動機構のライフサイクルにわたって発生する状況に応じて、移動機構とマッピングされたトークンを追加で発行したり、一部を焼却するスマートコントラクトをブロックチェーンネットワークシステムに配布して移動機構の価格を透明に調整することができる。
【0166】
本明細書の様々な実施例およびそれに使用される用語は、本明細書に記載された技術的特徴を特定の実施例に限定することを意図するものではなく、該当実施例の様々な変更、等価物、または代替物を含むものとして理解されるべきである。図面の説明に関連し、類似または関連する構成要素に対しては同様の参照符号が使用され得る。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連する文脈上明らかに別段の指示がない限り、アイテム1つまたは複数を含むことができる。
【0167】
本明細書において、「AまたはB」、「AおよびBの少なくとも1つ」、「AまたはBの少なくとも1つ」、「A、BまたはC、」「A、B及びCの少なくとも1つ」、および「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のような語句のそれぞれは、その語句のうち該当する語句に一緒に羅列されている項目のすべての可能な組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、または「一番目」または「二番目」などの用語は、その構成要素を他の対応する構成要素と区別するために単に使用することができ、その構成要素を他の側面(例えば、重要性または手順)で限定しない。ある(例えば、第1)構成要素が、他の(例えば、第2)構成要素に、「機能的に」または「通信的に」という用語と一緒に、またはそのような用語なしで、「カップルド」または「コネクテッド」と言及された場合、それはある構成要素が他の構成要素に直接(例えば、有線で)、無線で、または第3の構成要素を介して接続され得ることを意味する。
【0168】
本明細書で使用される「モジュール」という用語は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアで実現されたユニットを含むことができ、例えば、論理、論理ブロック、部品、または回路などの用語と互換性がある。モジュールは、一体的に構成された部品、または、1つまたは複数の機能を実行する、部品の最小単位またはその一部であり得る。例えば、一実施例によれば、モジュールはASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実現され得る。
【0169】
本明細書の様々な実施例は、機器(例えば、電子装置)によって読み取ることができる記憶媒体(例えば、メモリ)に格納された1つまたは複数の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム)として実現され得る。記憶媒体は、RAM(random access memory)、メモリバッファ、ハードドライブ、データベース、EPROM(erasable programmable read-only memory)、EEPROM(electrically erasable read-only memory)、ROM(read-only memory)などを含むことができる。
【0170】
さらに、本明細書の実施例のプロセッサは、記憶媒体から格納された1つまたは複数の命令語のうちの少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行することができる。これは、機器が呼び出された少なくとも1つの命令語に従って、少なくとも1つの機能を実行するように運営されることを可能にする。このような1つまたは複数の命令語は、コンパイラによって生成されたコードまたはインタプリタによって実行され得るコードを含むことができる。プロセッサは、汎用プロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)などであり得る。
【0171】
機器で読み取ることができる記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供され得る。ここで、「非一時的」とは、記憶媒体が実在する(tangible)装置であり、信号(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであり、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に格納される場合と一時的に格納される場合とを区別しない。
【0172】
本明細書に開示されている様々な実施例による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取引され得る。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD―ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例えば、プレイストア)を介して、または2つのユーザ装置(例えば、:スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロードまたはアップロード)され得る。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造元のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリなどの機器で読み取ることができる記憶媒体に少なくとも一時格納されるか、臨時的に生成され得る。
【0173】
様々な実施例によれば、上述の構成要素の各構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含み得る。様々な実施例によれば、上述の該当構成要素のうちの1つまたは複数の構成要素または動作が省略されたり、或いは1つまたは複数の他の構成要素または動作が追加され得る。総じて、または追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は1つの構成要素に統合され得る。このような場合、統合された構成要素は、複数の構成要素の各構成要素の1つまたは複数の機能を、統合前に複数の構成要素のうち該当構成要素によって行われるのと同じまたは同様に行うことができる。様々な実施例によれば、モジュール、プログラム、または他の構成要素によって行われる動作は、順次、並列的に、反復的に、またはヒューリスティックに実行されるか、または動作のうち1つまたは複数が異なる順序で実行されるか、省略されるか、または1つ以上の他の動作が追加され得る。
【符号の説明】
【0174】
10 トラッキングサービスシステム
20 ブロックチェーンネットワークシステム
100 サービスサーバ
100n サーバノード
110 メモリ
120 プロセッサ
121 制御モジュール
123 コントラクトモジュール
125 報償モジュール
130 入出力インタフェース
140 通信インタフェース
200 機関端末
200n 機関ノード
300 ユーザ端末
300n ユーザノード